JPWO2010113843A1 - 高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法 - Google Patents

高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法 Download PDF

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Abstract

高N化によって高強度であっても優れた熱間加工性と耐応力腐食割れ性を有し、かつ穿孔圧延時に二枚割れが発生しない、高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法であって、質量%で、C:0.05%以下、Si: 1.0%以下、Mn: 3.0%未満、P:0.005%以下、S:0.005%以下、Cu:0.01〜4.0%、Ni:25%以上35%未満、Cr:20〜30%、Mo:0.01%以上4.0%未満、N:0.10〜0.30%、Al:0.03〜0.30%、O(酸素):0.01%以下、REM(希土類元素):0.01〜0.20%を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、かつ下記(1)式の条件を満足する合金からなるビレットを用いて傾斜穿孔圧延法により熱間加工した継目無素管を、溶体化処理後冷間加工することを特徴とする高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法。N×P/REM≦0.10 ・・・・・・ (1)式ただし、(1)式中のP、N、REMはそれぞれP、N、REMの含有量(質量%)を表す。Cr−Ni合金は、さらに、W、Ti、Nb、Zr、V、Ca、Mgの1種以上を含有してもよい。

Description

本発明は、熱間加工性と耐応力腐食割れ性に優れた高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法に関する。
近年の原油価格の高騰に伴い、より高深度で苛酷な腐食環境下にある油井や天然ガス井の開発が進められている。このような厳しい環境下での石油や天然ガスの採掘に伴い、その採掘に使用される油井管も高強度で優れた耐食性および耐応力腐食割れ性が求められるようになってきている。
近年の石油や天然ガスのニーズの高まりから、これらを採掘するための油井やガス井は高深度化する傾向にある。井戸の高深度化に伴い、このような井戸で使用される材料には、炭酸ガスや硫化水素、塩素イオンに対する耐食性を維持しつつ、更なる高強度化が求められてきている。
腐食環境で優れた耐食性を示す材料としては、特許文献1、特許文献2および特許文献3に開示されたCr−Ni合金がある。また、ここには、Cr−Ni合金の強度を高めるためにN含有量を増加させることが有効であることが開示されている。しかし、この方法で強化した合金は変形抵抗が高く熱間加工性が劣るという問題点がある。
現在、上記のような高強度で熱間加工性が劣る継目無管は、一般的に熱間押出製管法で製造されるが、その生産性は低い。
これに対して、継目無管を高い生産性で効率よく製造することができる方法としては、傾斜穿孔圧延法(マンネスマン製管法とも言う。)がある。これは、素材ビレットにピアサ(傾斜穿孔圧延機)を使って傾斜穿孔圧延(以下、単に「穿孔圧延」と称する。)を行い中空素管(以下、単に「素管」と称する。)を得、この素管をプラグミルやマンドレルミル等の圧延機により圧延を行って延伸した後、最終的にサイザーやストレッチレデューサにより整形する方法である。しかし、上記のような高強度で熱間加工性が劣る継目無管を傾斜穿孔圧延法で製造する場合、粒界溶融に起因した二枚割れが発生しやすい。
粒界溶融は、加工発熱によって結晶粒界が溶融することによって生じる現象である。この粒界溶融が生じると材料の延性が急激に低下するために、粒界溶融に起因した二枚割れが発生しやすくなる。傾斜穿孔圧延法は、熱間押出製管法に比べて加工度が高いため、加工発熱量が大きい。そのために粒界溶融に起因した二枚割れが発生しやすいという問題がある。
次に、特許文献4には、Cr−Ni合金の穿孔圧延におけるロール周速や管寸法からなる式から求まる値以下の温度で素材を加熱することによって、粒界溶融割れを防止する技術が開示されている。しかし、合金組成の観点からの耐粒界溶融割れ性改善の検討はされておらず、さらに高強度材でより問題となる耐食性改善も考慮されていない。
特許文献5には、穿孔圧延される素材の寸法に応じてPおよびS含有量を低減することによって、オーステナイト系ステンレス鋼で問題となる粒界溶融割れを防止する技術が開示されている。しかし、高耐食性を要求される環境で使用することができる、より高強度なCr−Ni合金管を対象とした技術ではない。
さらに、特許文献6には、PおよびS含有量を特定範囲に規定した素管を用いて穿孔圧延することで、二枚割れや被れ疵を防止した機械的性質とサワーガス環境下での耐食性に優れたFe−Ni合金継目無管が開示されている。しかし、優れた熱間加工性だけでなく優れた耐応力腐食割れ性をも兼ね備えた、より高強度なCr−Ni合金継目無管を得るための検討は十分にはされていない。
特開昭57-203735号公報 特開昭57-207149号公報 特開昭58-210155号公報 WO2008/081866公報 WO2004/112977公報 WO2006/003953公報
本発明の目的は、高強度化に伴う熱間加工性と耐応力腐食割れ性の低下を防止し、さらに穿孔圧延時に二枚割れを生じずに製管が可能なCr−Ni合金継目無管の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決するために、まず、Nの含有量を増加させることによって、従来よりも高強度の材料とすることを試みた。しかしながら、単純にNの含有量を増加させるだけでは熱間加工性や耐応力腐食割れ性が低下してしまうので、油井用継目無管を製造することができない。そこで、高N化に伴う熱間加工性と耐応力腐食割れ性の低下を防止する手段として、REM(希土類元素)に着目した。REMは合金中のO、S、Pなどの元素を固定することによって、熱間加工性を改善することができることは知られている。しかしながら、REMの耐応力腐食割れ性への影響については、着目されていない。
本発明者らは、様々な化学組成を有する高N合金を溶製し、その性能を評価した。その結果、REMを含有させることで耐応力腐食割れ性が改善されることを発見した。REMが耐応力腐食割れ性を改善する理由は、REMが耐応力腐食割れ性に有害なPを固定するためであると推測される。
ところが、REMを含有させた高N合金に、CaやMg、Siなどの、従来から熱間加工性に有効であると言われている元素を含有させると、逆に熱間加工性が低下することが判明した。このため、更に鋭意研究したところ、Alを含有させることによってREMを含有させた高N合金においても良好な熱間加工性を得ることができることを発見した。したがって、REMを含有した高N合金において良好な熱間加工性を得るためにはAlを共に含有させることが必須であることが分かった。
次に、強度を高めるためにN含有量を高めたCr−Ni合金は変形抵抗が高いため、加工度が高い穿孔圧延での加工発熱により粒界溶融を生じやすい。そして、粒界溶融の発生により、材料の延性が低下して穿孔圧延の際に素管の二枚割れを生じるという問題がある。
そこで、本発明者らは、様々な化学組成を有する高N含有量のCr−Ni合金を溶製し、穿孔圧延時の製管性について検討した。
その結果、Pの含有量を低減すると粒界溶融温度を上げる効果が大きく、粒界溶融が生じにくくなるため、穿孔圧延時に二枚割れを生じずに製管できることを知見した。また、SiとMnの含有量をも低減すると、粒界溶融温度をさらに上げる効果があって、粒界溶融がさらに生じにくくなることも知見した。
本発明者らは、このような新たな発見の下にさらに検討を重ねた結果、次の(a)〜(g)に示す知見を得た。
(a) Cr−Ni合金材において、強度確保のためにN含有量を0.10〜0.30%と高くし、そして、熱間加工性確保のためにAl含有量を0.03〜0.30%とする必要がある。
(b) ところが、Cr−Ni合金材中のN含有量を0.10〜0.30%と高くすると、熱間加工性や耐応力腐食割れ性が低下する。
(c) ただし、REMを含有させて合金中のPをP化物として固定すると、熱間加工性が改善されるだけでなく耐応力腐食割れ性も改善できる。
(d) したがって、REMの含有量はPをリン化物として固定するための必要量との観点から定めることができる。すなわち、REMの含有量に対するPの含有量の比[P/REM]が重要となる。
(e) さらに、[P/REM]が小さいほどPによる熱間加工性への悪影響が抑制される。そのため、N含有量を高目にしても[P/REM]を小さくすれば、熱間加工性の低下を抑制することができる。
(f) この結果、Nの含有量とPの含有量とREMの含有量の関係を、次の(1)式を満たす範囲に規定することによって、耐応力腐食割れ性の良好なCr−Ni合金材が得られることが分かった。
N×P/REM≦0.10 ・・・・・・ (1)式
ただし、(1)式中のP、N、REMはそれぞれP、N、REMの含有量(質量%)を表す。
(g) Pの含有量を低減すると粒界溶融温度を上げる効果が大きい。Pの含有量を0.005%以下に下げることによって、変形抵抗が高い高N含有量のCr−Ni合金を用いた穿孔圧延であっても、穿孔圧延時の二枚割れを生じずに製管することができる。また、SiとMnの含有量をも低減すると、粒界溶融温度をさらに上げる効果があって、粒界溶融がさらに生じにくくなる。Siの含有量は、0.3%以下とするのが好ましい。また、Mnの含有量は0.7%以下とするのが好ましく、0.6%以下とするのがさらに好ましい。SiとMnはいずれか一方の含有量を低減してもその効果は得られるが、両方の含有量を低減するのがより好ましい。
本発明は上記の知見により完成したものであり、その要旨は次の(1)〜(6)に示すCr−Ni合金継目無管の製造方法にある。以下、それぞれ、本発明(1)〜本発明(6)という。本発明(1)〜本発明(6)を総称して、本発明ということがある。
(1) 質量%で、C:0.05%以下、Si: 1.0%以下、Mn: 3.0%未満、P:0.005%以下、S:0.005%以下、Cu:0.01〜4.0%、Ni:25%以上35%未満、Cr:20〜30%、Mo:0.01%以上4.0%未満、N:0.10〜0.30%、Al:0.03〜0.30%、O(酸素):0.01%以下、REM(希土類元素):0.01〜0.20%を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、かつ下記(1)式の条件を満足する合金からなるビレットを用いて傾斜穿孔圧延法により熱間加工した継目無素管を、溶体化処理後冷間加工することを特徴とする高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法。
N×P/REM≦0.10 ・・・・・・ (1)式
ただし、(1)式中のP、N、REMはそれぞれP、N、REMの含有量(質量%)を表す。
(2) 上記(1)に記載の化学組成のうち、質量%で、Siを 0.3%以下および/またはMnを0.7%以下で含有する合金からなるビレットを用いることを特徴とする、高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法。
(3) 上記(1)または(2)に記載の化学組成のうち、Feの一部に代えて、質量%で、Wを8.0%未満含有する合金からなるビレットを用いることを特徴とする、高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかに記載の化学組成のうち、Feの一部に代えて、質量%で、Ti、Nb、Zr、Vの1種または2種以上を合計で0.5%以下含有する合金からなるビレットを用いることを特徴とする、高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載の化学組成のうち、Feの一部に代えて、質量%で、Ca、Mgの1種または2種を合計で0.01%以下含有する合金からなるビレットを用いることを特徴とする、高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法。
(6) 冷間加工後の降伏強度が、0.2%耐力で900MPa以上であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれかに記載の高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法。
本発明によれば、Cr−Ni合金の高N化によって高強度であっても優れた熱間加工性と耐応力腐食割れ性を有し、かつ穿孔圧延時に二枚割れが発生しない、高強度Cr−Ni合金継目無管を製造することができる。
次に、本発明に係るCr−Ni合金の化学組成の限定理由について述べる。なお、各元素の含有量の「%」は「質量%」を表す。
C:0.05%以下
Cは、合金中に含まれる不純物であり、その含有量が0.05%を超えるとM236型炭化物(M:Cr、Mo、Feなどの元素)の析出による粒界破壊を伴う応力腐食割れが生じやすくなることから、Cの含有量を0.05%以下と定めた。好ましくは0.03%以下である。
Si:1.0%以下
Siは、本発明においては粒界溶融温度を下げ、穿孔圧延時に二枚割れを引き起こす元素である。Pの含有量を低減しても、Siの含有量が1.0%を超える場合には、穿孔圧延時に二枚割れが発生する。したがって、Siの含有量を1.0%以下とした。なお、穿孔圧延時の高い変形抵抗を減少させるためにはさらに高温で穿孔するのが好ましい。そのときに二枚割れを防止するためには、粒界溶融温度をさらに上げるのが好ましく、Siの含有量は0.3%以下とするのが好ましい。さらに好ましくはSiの含有量は0.2%以下である。Siの含有量は少ないほど好ましく、特に下限を規定するものではない。ただし、脱酸のためにSiを含有させる場合には0.01%以上含有させるのが好ましい。
Mn:3.0%未満
Mnは、本発明においては粒界溶融温度を下げ、穿孔圧延時に二枚割れを引き起こす元素である。Pの含有量を低減しても、Mnの含有量が3.0%以上となる場合には、穿孔圧延時に二枚割れが発生する。したがって、Mnの含有量を3.0%未満とした。好ましくは1.0%未満である。なお、穿孔圧延時の高い変形抵抗を減少させるためにはさらに高温で穿孔するのが好ましい。そのときに二枚割れを防止するためには、粒界溶融温度をさらに上げるのが好ましく、Mnの含有量は0.7%以下とするのがより好ましい。0.6%以下とするのが一層好ましい。さらに好ましいMnの含有量は0.3%以下である。Mnの含有量は少ないほど好ましく、特に下限を規定するものではない。ただし、脱酸のためにMnを含有させる場合には0.01%以上含有させるのが好ましい。
P:0.005%以下
Pは本発明において重要な元素である。Pは合金中に含まれる不純物であり、穿孔圧延を行う場合、Pの含有量が高いと二枚割れを生じやすい。したがって、Pの含有量を0.005%以下とした。好ましくは0.003%以下である。なお、Pの含有量に関しては、さらに、NおよびREMの含有量との関係で、後述するとおり、(1)式を満たす必要がある。
S:0.005%以下
Sは二枚割れには影響は無いが、Sは合金中に含まれる不純物であり、低温での熱間加工性を著しく低下させる。したがって、熱間加工性の低下を防止する観点からは、許容できるSの含有量を0.005%以下とする必要があり、できる限り低いことが望ましい。好ましくは0.002%以下であり、さらに好ましくは0.001%以下である。
Cu:0.01〜4.0%
Cuは、合金表面に形成される不動態皮膜の安定化に効果があり、耐孔食性や耐全面腐食性を向上させるのに必要である。ただし、その含有量が0.01%未満では効果が無く、4.0%を超えると熱間加工性が低下する。したがって、Cuの含有量を0.01〜4.0%とした。好ましくは0.1〜2.0%、更に好ましくは0.6〜1.4%である。
Ni:25%以上35%未満
Niはオーステナイト安定化元素として含有させる。耐食性の観点から25%以上含有させる必要がある。一方、35%以上の含有はコストの増加を招く。したがって、Niの含有量を25%以上35%未満とした。好ましくは28%以上33%未満である。
Cr:20〜30%
Crは耐応力腐食割れ性を著しく改善する成分である。ただし、含有量が20%未満ではその効果が充分ではなく、一方30%を超えて含有させると粒界破壊を伴う応力腐食割れに有害なCrN、Cr2N等の窒化物、M236型炭化物を生じやすくなる。したがって、Crの含有量を20〜30%とした。好ましくは23〜28%である。
Mo:0.01%以上4.0%未満
Moは、Cuと同様に、合金表面に形成される不動態皮膜の安定化に効果があり、耐応力腐食割れ性を改善する効果がある。Mo含有量が0.01%未満では効果が無く、一方で4.0%以上含有させると熱間加工性や経済性を悪化させる。したがって、Moの含有量を0.01%以上4.0%未満とした。好ましくは0.1%〜3.5%である。
N:0.10〜0.30%
Nは合金の強度を高める作用がある。その含有量が0.10%未満では所望の高強度を確保できず、一方0.30%を超えると熱間加工性や耐応力腐食割れ性の悪化を招く。したがって、Nの含有量を0.10〜0.30%とした。N含有量の好ましい範囲は0.16〜0.25%である。なお、Nの含有量に関しては、さらに、PおよびREMの含有量との関係で、後述するとおり、(1)式を満たす必要がある。
Al:0.03〜0.30%
Alは合金中のO(酸素)を固定し熱間加工性を改善するだけでなく、REMの酸化を防ぐ効果もある。REMを含有させても、Alを含有させない場合には多量の介在物を生成するので、合金の熱間加工性が大きく低下する。したがって、REMを含有させる場合には、Alを併せて含有させることが必須である。ただし、Alの含有量が0.03%未満ではその効果は充分でなく、一方でAlを0.30%を超えて含有させると却って熱間加工性を低下させる。したがって、Alの含有量を0.03〜0.30%とした。好ましくは0.05〜0.30%であり、さらに好ましくは0.10%を超えて0.20%以下である。
O(酸素):0.01%以下
O(酸素)は合金中に含まれる不純物であり、熱間加工性を著しく低下させる。従ってO(酸素)の含有量を0.01%以下とした。好ましくは0.005%以下である。
REM:0.01〜0.20%
REM(希土類元素)は熱間加工性や耐応力腐食割れ性を改善する効果があるので含有させる必要がある。ただし、REMは酸化しやすいため、Alを共に含有させることが必須である。そして、REMの合計の含有量が0.01%未満ではその効果は充分ではなく、一方で0.20%を超えて含有しても熱間加工性や耐応力腐食割れ性に改善効果は見られず、むしろ低下現象さえ現れるようになる。したがって、その含有量を0.01〜0.20%とした。好ましくは0.02〜0.10%である。
ここで、REMとは、ランタノイドの15元素にYおよびScを合わせた17元素の総称であり、これらの元素のうちの1種または2種以上を含有させることができる。なお、REMの含有量はこれらの元素の合計含有量を意味する。含有させる方法としては、これらの元素のうちの1種または2種以上を添加するか、工業的にはミッシュメタルの形で添加しても良い。
なお、REMの含有量に関しては、さらに、NおよびPの含有量との関係で次の(1)式を満たす必要がある。
N×P/REM≦0.10 ・・・・・・ (1)式
ここで、P、N、REMはそれぞれP、N、REMの含有量(質量%)を表す。
N含有量が0.10〜0.30%であって、かつNとPとREMの含有量の関係が上記(1)式を満足する場合には、高強度に加えて、耐応力腐食割れ性が良好である。より優れた耐応力腐食割れ性が求められる場合には、N×P/REM≦0.05であることがより好ましい。
本発明に係るCr−Ni合金は、上記の合金元素の他に、さらに、次の第1グループ〜第3グループのうちの少なくとも一つのグループから選択される元素の1種または2種以上を含有させてもよい。
第1グループ:W : 8.0%未満
第2グループ:Ti、 Nb、 V、 Zr : 0.5%以下
第3グループ:Ca、 Mg : 0.01%以下
以下、これらの任意元素について、詳述する。
第1グループ:W:8.0%未満
Wは任意含有元素である。Wは耐応力腐食割れ性を向上させる効果がある。そのため、耐応力腐食割れ性を向上させたい場合には、必要に応じて含有させることができる。しかしながら、8.0%以上含有させると熱間加工性や経済性を悪化させるので、Wを含有させる場合の含有量の上限は8.0%とする。なお、この耐応力腐食割れ性の向上効果を確実に発現させるためには、Wを0.01%以上含有させるのが好ましい。Wの含有量は、さらに好ましくは0.1〜7.0%である。
第2グループ:Ti:0.5%以下、Nb:0.5%以下、V:0.5%以下、Zr:0.5%以下のうちから選択される1種以上を、単独又は合計で0.5%以下
Ti、Nb、VとZrは任意含有元素である。これらの元素は結晶粒を微細化し延性を向上させる効果がある。そのため、さらなる延性が求められる場合には、必要に応じて、これらの元素のうち1種以上を含有させることができる。しかしながら、0.5%を超えると介在物を多量に生じ延性の低下現象が現れるので、これらの元素を含有させる場合の含有量の上限は、これらの元素の合計でも0.5%とする。なお、この延性の向上効果を確実に発現させるためには、これらの元素を単独又は合計で0.005%以上含有させるのが好ましい。これらの元素の含有量は、より好ましくは0.01〜0.5%、更に好ましくは0.05〜0.3%である。
第3グループ:Ca:0.01%以下、Mg:0.01%以下の1種又は2種
CaとMgは任意含有元素である。これらの元素は熱間加工性を向上させる効果があるので、必要に応じて、これらの元素のうち1種又は2種を含有させることができる。
しかしながら、0.01%を超えて含有させると粗大介在物を生じて熱間加工性の低下現象が現れる。そこで、これらの元素を含有させる場合の含有量の上限は、これらの元素の合計でも0.01%とする。なお、この熱間加工性の向上効果を確実に発現させるためには、これらの元素を単独又は合計で0.0003%以上含有させるのが好ましい。これらの元素の含有量は、より好ましくは0.0003〜0.01%、更に好ましくは0.0005〜0.005%である。
本発明にかかるCr−Ni合金継目無管は、上記の必須元素あるいはさらに上記の任意元素を含有し、残部がFeおよび不純物からなるものである。
ここで、「不純物」とは、Cr−Ni合金を工業的に製造する際に、鉱石あるいはスクラップ等のような原料を始めとして、製造工程の種々の要因によって混入する成分であって、本発明に悪影響を与えない範囲で許容されるものを指す。
本発明のCr−Ni合金の溶製は、電気炉、AOD炉、VOD炉などを利用することができる。溶製された溶湯は、インゴットに鋳造した場合はその後の鍛造により、スラブ、ブルーム、ビレットにすることができる。あるいは、連続鋳造法により、スラブ、ブルーム、ビレットにすることができる。
次に、本発明では、傾斜穿孔圧延法による熱間加工によって継目無素管を製造する。傾斜圧延製管法とは、マンネスマン製管法とも呼ばれる。素材となるビレットにピアサ(傾斜穿孔圧延機)を使って傾斜穿孔圧延を行い中空素管を得、この素管をマンドレルミルやプラグミル等の圧延機により圧延を行って延伸した後、最終的にサイザーやストレッチレデューサにより整形する方法である。傾斜穿孔圧延には交叉角がついた傾斜穿孔圧延を含む。
高深度の油井やガス井で使用するために好適なCr−Ni合金からなる継目無管の降伏強度は、0.2%耐力で900MPa以上である。より好ましくは964MPa以上である。900MPa以上の降伏強度を有するCr−Ni合金を製造するためには、上記の傾斜穿孔圧延法で製管した冷間加工用継目無素管を溶体化処理し、更に冷間加工する製造プロセスで製造される。
上述の降伏強度を有する高強度Cr−Ni合金を得るためには、傾斜穿孔圧延法で熱間加工した冷間加工用継目無素管を溶体化熱処理後に冷間引抜やピルガー圧延等の冷間圧延による冷間加工を施す。なお、冷間加工は1回又は複数回で行ってよいし、あるいは必要に応じて熱処理を行った後に1回又は複数回の冷間加工を行ってもよい。
溶体化処理後の冷間加工により得られた降伏強度が900MPa以上の高強度Cr−Ni合金管は、高深度の油井やガス井で使用する油井用継目無管として好適である。そして、溶体化熱処理後の最終の冷間加工を冷間引抜で行う場合の冷間加工度としては、断面減少率で10〜40%とするのが望ましい。冷間加工度が10%未満では所望の高強度が得られない場合がある。一方、40%を超えると高強度にはなるが延性や靭性が低下する場合がある。20〜35%とするのがさらに望ましい。また、冷間加工をピルガーミル圧延等の冷間圧延で行う場合は、冷間加工度としては断面減少率で30〜80%とするのが望ましい。冷間加工度が30%未満では所望の高強度が得られない場合がある。一方、80%を超えると高強度にはなるが延性や靭性が低下する場合がある。
表1に本発明例(試験No.1〜23)と比較例(試験No.A〜J)の化学組成(質量%)を示す。本発明例に係る合金は真空誘導溶解炉を用いて溶解と造塊を行い、30kgのインゴットに鋳造した。このインゴットを熱間鍛造し、外径100mmのビレットに成形した。1240℃と1260℃で加熱したビレットを小型の傾斜穿孔圧延装置で穿孔圧延し、外径116mm、肉厚20mmの管に製管した。
Figure 2010113843
穿孔圧延後の継目無素管の後端の長手方向50mmの位置を輪切りにし、素管の二枚割れ発生有無を確認した。二枚割れが発生していなければ(○)、発生していれば(×)と判断した。
さらに、1240℃で加熱、穿孔圧延した継目無素管は、その後1050℃で1時間加熱保持後に水冷する溶体化処理した。その素管に断面減少率30%の冷間引抜加工を加え、本発明例及び比較例に係る継目無管を得た。なお、本実施例においては、穿孔圧延後延伸圧延と同様の熱間で行うその後の延伸圧延および整形圧延による加工を省略しても機械的特性や耐食性には影響がない。そこで、簡易的に小型の傾斜穿孔圧延装置で穿孔圧延された素管を直接、溶体化処理後冷間加工して評価に用いた。
また冷間加工後の継目無管の長手方向から平行部の直径6mm、長さ40mmの室温引張試験片を切り出し、室温大気中にて引張試験を行い、0.2%耐力を測定した。更に、耐応力腐食割れ性を評価するために、同じ冷間加工後の管長手方向から平行部の直径3.81mm、長さ25.4mmの試験片を切り出し、低歪み速度引張試験を実施した。低歪み速度引張試験は25%NaCl+0.5%CHCOOH+7atm HS、232℃の腐食環境中で歪み速度4×10-6sec-1で引張破断させ、破断材の断面減少率を測定した。併せて、不活性環境中で同様の低歪み速度引張試験を行い、破断材の断面減少率を測定した。腐食環境中と不活性環境中の断面減少率の比を耐応力腐食割れ性の指標として用い、その比が0.8以上であれば耐応力腐食割れ性が良好(○)、0.8未満であれば不良(×)であると判断した。なお、試験No.B〜Fは二枚割れが発生したので、0.2%耐力と耐応力腐食割れ性の測定はしなかった。
表2に、試験結果とN×P/REMの値を示す。
Figure 2010113843
表2に示すとおり、本発明例に係る継目無素管(試験No.1〜19)は、1240℃と1260℃で加熱したビレットを傾斜穿孔圧延しても、いずれも二枚割れは発生しなかった。また0.2%耐力がいずれも900MPa以上であった。さらに、いずれも前紀(1)式を満足し、耐応力腐食割れ性が良好であった。
なお、本発明例に係る継目無素管(試験No.20〜23)においては1240℃で加熱したビレットを傾斜穿孔圧延しても二枚割れが発生しない。ただし、Si、Mnの含有量が比較的多いために、1260℃で加熱したビレットを傾斜穿孔圧延すると二枚割れが発生した。
比較例Aは1240℃および1260℃のいずれの加熱でも二枚割れを生じず、耐応力腐食割れ性も良好である。しかし、Nの含有量が本発明の規定範囲外のため、0.2%耐力が低かった。比較例BおよびCは、Pを過剰に含有するため、1240℃と1260℃での加熱とも二枚割れを生じた。比較例DおよびEは、Mnを過剰に含有するため、1240℃と1260℃での加熱とも二枚割れを生じた。比較例Fは、Siを過剰に含有するため、1240℃と1260℃での加熱とも二枚割れを生じた。比較例Gは、REMを含有しないため耐応力腐食割れ性が不良であった。比較例H〜Jは、その合金の化学組成は本発明で規定する範囲内であるが、(1)式を満たしていないため、耐応力腐食割れ性が不良であった。
本発明によれば、Cr−Ni合金の高N化によって高強度であっても優れた熱間加工性と耐応力腐食割れ性を有し、かつ穿孔圧延時に二枚割れが発生しない、高強度Cr−Ni合金継目無管を製造することができる。本発明によって得られる高強度Cr−Ni合金継目無管は、従来採掘不能であった高深度で苛酷な腐食環境下にある石油や天然ガスの採掘に用いることができるので、エネルギー安定供給に大きく貢献する。

Claims (6)

  1. 質量%で、C:0.05%以下、Si: 1.0%以下、Mn: 3.0%未満、P:0.005%以下、S:0.005%以下、Cu:0.01〜4.0%、Ni:25%以上35%未満、Cr:20〜30%、Mo:0.01%以上4.0%未満、N:0.10〜0.30%、Al:0.03〜0.30%、O(酸素):0.01%以下、REM(希土類元素):0.01〜0.20%を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、かつ下記(1)式の条件を満足する合金からなるビレットを用いて傾斜穿孔圧延法により熱間加工した継目無素管を、溶体化処理後冷間加工することを特徴とする高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法。
    N×P/REM≦0.10 ・・・・・・ (1)式
    ただし、(1)式中のP、N、REMはそれぞれP、N、REMの含有量(質量%)を表す。
  2. 請求項1に記載の化学組成のうち、質量%で、Siを 0.3%以下および/またはMnを0.7%以下で含有する合金からなるビレットを用いることを特徴とする、高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の化学組成のうち、Feの一部に代えて、質量%で、Wを8.0%未満含有する合金からなるビレットを用いることを特徴とする、高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の化学組成のうち、Feの一部に代えて、質量%で、Ti、Nb、Zr、Vの1種または2種以上を合計で0.5%以下含有する合金からなるビレットを用いることを特徴とする、高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の化学組成のうち、Feの一部に代えて、質量%で、Ca、Mgの1種または2種を合計で0.01%以下含有する合金からなるビレットを用いることを特徴とする、高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法。
  6. 冷間加工後の降伏強度が、0.2%耐力で900MPa以上であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれかに記載の高強度Cr−Ni合金継目無管の製造方法。
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