JPWO2010113683A1 - シート状化粧料 - Google Patents

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Abstract

不織布に液組成物が含浸されてなるシート状化粧料であって、前記不織布が、親水性繊維及び疎水性繊維からなり、前記親水性繊維と前記疎水性繊維の質量比率(親水性繊維/疎水性繊維)が90/10〜50/50であり、前記液組成物が、(A)N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩と、(B)パラオキシ安息香酸エステルと、(C)多価アルコールとを含有してなり、前記(A)成分と前記(B)成分との質量比〔(A)/(B)〕が0.60〜5.00であり、前記(A)成分と前記(B)成分の合計含有量が0.15質量%〜0.40質量%であるシート状化粧料を提供する。

Description

本発明は、使用性に優れ、防腐性能を維持しながら低刺激性、及び低温安定性を確保することができるノンアルコールのウェットタイプのシート状化粧料に関する。
防菌防黴剤を含有する水溶液を、紙あるいは不織布に含浸させると、該防菌防黴剤は、ほとんどが繊維に吸着される。具体的には、N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩は約80%、パラオキシ安息香酸エステル(パラベン類)は約30%が吸着されるため、紙あるいは不織布の防菌防黴性能は著しく低下する。
そこで、ウェットシート、ウェットワイパー、ウェット綿等に含浸させる清拭組成物には、繊維に吸着される分を見越して多量の防菌防黴剤が配合されている(特許文献1参照)。
また、防菌防黴剤として一般的に使用しているパラベン類は、皮膚刺激性やエストロゲン生物活性として乳がん発生リスクや生殖組織への影響が問題視され、含有量の低減化が望まれている。このようなパラベン類の含有量の低減化を図るため、例えばパラベンと、1,2−ペンタンジオール等とを組合せることが提案されている(特許文献2参照)。また、パラベンと、フェノキシエタノールやツヤ酸とを併用することが提案されている(特許文献3参照)。これらの提案によれば、低刺激性は確保できるが、防腐防黴性能は未だ十分なものではなく、更なる改良、開発が望まれているのが現状である。
特開2004−89300号公報 特開平11−310506号公報 特開2007−1947号公報
本発明は、低濃度のパラベン類を含み、しかも皮膚への刺激が低いノンアルコール処方において、使用性に優れ、防腐性能を維持しながら低刺激性、及び低温安定性を確保することができるノンアルコールのウェットタイプのシート状化粧料を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、シート状化粧料に含浸させる液組成物を皮膚への刺激が低いノンアルコール処方とし、皮膚に対してマイルド性の高いアミノ酸系界面活性剤である(A)N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩と、(B)パラオキシ安息香酸エステルとを、前記(A)成分と前記(B)成分との質量比〔(A)/(B)〕が0.60〜5.00であり、前記(A)成分と前記(B)成分の合計含有量を0.15質量%〜0.40質量%とすることにより、液組成物が不織布に多目に吸着しても、防腐性能を確保でき、特にセパシア菌の繁殖が抑えられることを知見した。
ここで、セパシア菌(Burkholderia cepacia)は、自然環境に常在する細菌であり、カチオン性界面活性剤に耐性を有する。また、CTFA Microbiology Guidelinesにもチャレンジテストの評価菌の一つとして記載されている。
また、低温安定性を向上させることを目的として、(C)多価アルコールを配合すること、更に、不織布の素材として拭き取り性においてコシのある疎水性繊維と、肌触りの良好な親水性繊維とを用い、その質量比率(親水性繊維/疎水性繊維)を90/10〜50/50とすることにより、肌触りがよく、拭き取り性が良好となることを知見した。
また、本発明において「ノンアルコール」であるとは、シート状化粧料の(A)〜(D)成分及び香料などから持ち込まれるエタノールを実質的に含まないことを意味する。このようなノンアルコールタイプのシート状化粧料は、従来の皮膚刺激性(ピリピリ感)のあるアルコールタイプのシート状化粧料と比べて、拭き取り後のさっぱり感については劣る傾向にある。そこで、本発明においては、更に(D)モモの葉エキス、ブドウ葉エキス、シラカバエキス及びハマメリスエキスから選択される少なくとも1種の植物エキスを添加することにより、アルコールを添加しなくても良好なさっぱり感を付与できることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 不織布に液組成物が含浸されてなるシート状化粧料であって、
前記不織布が、親水性繊維及び疎水性繊維からなり、前記親水性繊維と前記疎水性繊維の質量比率(親水性繊維/疎水性繊維)が90/10〜50/50であり、
前記液組成物が、
(A)N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩と、
(B)パラオキシ安息香酸エステルと、
(C)多価アルコールと、を含有してなり、
前記(A)成分と前記(B)成分との質量比〔(A)/(B)〕が0.60〜5.00であり、前記(A)成分と前記(B)成分の合計含有量が0.15質量%〜0.40質量%であることを特徴とするシート状化粧料である。
<2> 液組成物が、更に(D)モモの葉エキス、ブドウ葉エキス、シラカバエキス及びハマメリスエキスから選択される少なくとも1種を含有する前記<1>に記載のシート状化粧料である。
<3> 親水性繊維が、再生セルロース系繊維である前記<1>から<2>のいずれかに記載のシート状化粧料である。
<4> 不織布の開孔率が10%〜40%である前記<1>から<3>のいずれかに記載のシート状化粧料である。
本発明によると、従来における諸問題を解決することができ、低濃度のパラベン類でしかもノンアルコール処方において、使用性に優れ、防腐性能を維持しながら低刺激性、及び低温安定性を確保することができるノンアルコールのウェットタイプのシート状化粧料を提供することができる。
図1は、本発明のシート状化粧料に用いた不織布の一例を示す写真である。 図2は、図1の不織布における1つの開孔部を拡大した模式図である。 図3は、本発明のシート状化粧料を包装体で包装したときの使用形態を説明するための図である。
(シート状化粧料)
本発明のシート状化粧料は、不織布に液組成物が含浸されてなる。
<不織布>
前記不織布は、親水性繊維と疎水性繊維とから構成される。
前記親水性繊維と前記疎水性繊維との質量比率(親水性繊維/疎水性繊維)は、90/10〜50/50であり、拭き取り感や肌触りから80/20〜70/30が好ましい。前記親水性繊維が、90質量%を超えると、拭き取り感が劣り、使用時にヨレやヘタリが発生しやすく、肌へのべたつき感が大きい。一方、前記親水性繊維が、50質量%未満であると、液組成物の含浸性の低下により肌触りが悪くなる。前記親水性繊維と前記疎水性繊維との質量比率(親水性繊維/疎水性繊維)が、前記好ましい範囲内であると、使用時のヨレやヘタリ、肌へのべたつき感がなく、また、液組成物をより充分に含浸させることができるために、肌を拭いたときのぬれ感や、拭き取り感により優れる点で、有利である。
前記親水性繊維としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、綿、パルプ、麻等の天然セルロース系繊維、パルプより得られるビスコースレーヨン、銅アンモニウムレーヨン、溶剤紡糸されたレーヨンであるリオセル、テンセル等の再生セルロース系繊維、キチン、アルギン酸繊維、コラーゲン繊維等の再生繊維などが挙げられる。これらの中でも、拭き取り感、使用性の点で、再生セルロース系繊維が特に好ましい。
前記疎水性繊維としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリウレタン繊維等の合成繊維が挙げられる。これらの中でも、ヨレ・ヘタリが少ない点で、ポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維が特に好ましい。
これらの中でも、前記疎水性繊維としては、特に、熱溶融性繊維であることが好ましい。
前記熱溶融性繊維としては、加熱によって溶融し、相互に接着性を発現する繊維であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール等のポリオレフィン系単一繊維、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/エチレン−プロピレン共重合体、低融点ポリエステル−ポリエステルなどからなる鞘部分が相対的に低融点とされる芯鞘型複合繊維、サイドバイサイド型複合繊維、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/ナイロン、ポリプロピレン/ポリエチレンからなる各成分の一部が表面に露出している分割型複合繊維、ポリエチレンテレフタレート/エチレン−プロピレン共重合体からなる一方の成分の熱収縮により分割する熱分割型複合繊維などを用いることができる。
前記親水性繊維及び前記疎水性繊維は、それぞれ1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。2種以上を使用する場合は、前記親水性繊維と前記疎水性繊維、それぞれの合計の質量比が、前記した質量比の範囲内にあればよい。
前記不織布としては、適宜作製したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えばAS−40(レーヨン:PP/PE(50/50)=80:20、坪量40g/m、開孔率23%、ダイワボウポリテック株式会社製)などが挙げられる。
前記不織布の坪量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、30g/m〜80g/mが好ましく、30g/m〜50g/mがより好ましい。前記坪量が、30g/m未満であると、十分な厚みが得られないため、使用時に破けたり、ヨレが生じるなど、使用性が悪くなることがあり、80g/mを超えると、携帯性が悪くなり、コストの面でも不利となることがある。一方、前記坪量が、前記より好ましい範囲内であると、所望の厚みとなるために、より使用性に優れ、携帯性やコスト性の点でも、有利である。
前記不織布の厚さは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.3mm〜5mmが好ましく、0.4mm〜2mmがより好ましい。前記厚さが、0.3mm未満であると、使用時に丸まったりして使いづらいことがあり、5mmを超えると、逆に厚すぎて使いづらいことがある。一方、前記厚さが、前記より好ましい範囲内であると、扱いやすいために、より使用感に優れる点で、有利である。
なお、前記厚さは、例えば、ピーコック式厚み測定器で、直径44mmの押圧円盤を用いて、150mm×100mmの試料を、押圧2kPaのダイヤルゲージにて、各不織布の1点を10秒間放置して、測定することができる。
また、前記不織布は、その層構造に特に限定はなく、1層構造であってもよいし、2層以上の層構造であってもよい。これらの中でも、製造が簡易な点で、1層構造が好ましい。
前記不織布の製造方法としては、特に制限はなく、公知の製造方法を使用することができ、例えば、スパンボンド、メルトブロー、サーマルボンド、ケミカルボンド、スパンレース、ニードルパンチなどによる方法が挙げられる。これらの方法の中でも、前記不織布を構成する親水性繊維と疎水性繊維とを混合したカードウェブを、開孔部材上で水流交絡処理をし、熱溶融性繊維である疎水性繊維により構成繊維同士を熱接着するスパンレース法で製造された開孔部を有する不織布であることが肌触りの点で好ましい。
前記不織布の開孔部は、高圧ジェット水流の噴射装置及び波状に編まれたメッシュ開孔部材によって作製する。メッシュの波の凸部分水流が当たることで不織布が開孔する。この前記開孔部材は、噴射装置の噴射口と対向する位置に配置されており、スパンレース不織布の搬送方向に周回している。前記開孔部材は、例えば透水性の無端ベルトに、目開き(開孔部)が作製したい開孔率であるステンレス製やプラスチック製メッシュの網が設けられたものから構成されており、メッシュ開孔部材の波の高さを変えることにより不織布の開孔率を適宜調整することができる。なお、メッシュの網の織り方については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記不織布の開孔率は、10%〜40%であることが好ましく、防腐性能(特にセパシア菌に対する)、拭き取り感の点から、15%〜23%がより好ましい。前記開孔率が、10%未満であると、防腐性能(特にセパシア菌に対する)、拭き取り感が悪くなることがあり、40%を超えると、防腐性能(特にセパシア菌に対する)、拭き取り感や肌触りが悪くなることがある。
ここで、図1に示すように、シート状化粧料を構成する不織布10には、多数の開孔部1が規則的に形成されている。該開孔部1の形状は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、円形、楕円形、正方形、長方形、菱形、などが挙げられる。
前記不織布の開孔率とは、(開孔部1個の面積×開孔部の個数)/単位面積×100(%)で求めることができる。即ち、例えば、図2に示すような楕円形状の開孔部1の1個の面積は3.14×0.45mm×0.4mm=0.57mmとなり、該開孔部が単位面積(100mm)当たり40個あるとすると、不織布の開孔率は、〔(0.57mm×40個)/100mm〕×100=23%となる。
<液組成物>
前記液組成物は、(A)N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩と、(B)パラオキシ安息香酸エステルと、(C)多価アルコールとを含有してなり、好ましくは(D)モモの葉エキス、ブドウ葉エキス、シラカバエキス及びハマメリスエキスから選択される少なくとも1種の植物エキスを含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
−(A)N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩−
前記(A)N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩を配合することにより、防腐性能(特に、セパシア菌に対する)が向上する。
前記N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩は、L−アルギニンとヤシ油脂肪酸との縮合物をエタノールでエステル化し、DL−ピロリドンカルボン酸塩としたものであり、下記一般式で表される。
ただし、前記一般式中、RCOは、ヤシ油脂肪酸残基を示す。
前記N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えば商品名:CAE(味の素ヘルシーサプライ株式会社製)などが挙げられる。
前記(A)成分のN−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩の含有量は、0.075質量%〜0.30質量%が好ましく、0.1質量%〜0.21質量%がより好ましい。前記含有量が、0.075質量%未満であると、セパシア菌に対する防腐力が劣ることがあり、0.30質量%を超えると、低温安定性が悪くなることがある。
−(B)パラオキシ安息香酸エステル−
前記(B)パラオキシ安息香酸エステルは、前記(A)成分のN−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩と併用した場合に、低濃度において防腐性能を確保することができる。
前記パラオキシ安息香酸エステル類としては、例えばパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸イソブチル、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、低温安定性、防腐性能の点で、パラオキシ安息香酸メチルが特に好ましい。
前記(B)成分のパラオキシ安息香酸エステルの含有量は、0.042質量%〜0.2質量%が好ましく、防腐力、皮膚刺激性(ピリピリ感)の点から、0.056質量%〜0.15質量%がより好ましい。前記含有量が、0.2質量%を超えると、皮膚刺激性(ピリピリ感)が出てきたり、低温安定性が悪くなることがあり、0.042質量%未満であると、防腐力性能が劣ることがある。
本発明においては、前記(A)成分と前記(B)成分との質量比〔(A)/(B)〕は、0.60〜5.00であり、0.70〜3.50が好ましい。該範囲において低濃度においても防腐力を確保することができる。前記質量比〔(A)/(B)〕が、0.60未満及び5.00を超えると、防腐力が劣化することがある。
前記質量比〔(A)/(B)〕は、少数点以下第3位を四捨五入した値である。
前記(A)成分と前記(B)成分の合計含有量は、0.15質量%〜0.40質量%であり、0.20質量%〜0.35質量%が好ましい。前記合計含有量が、0.15質量%未満であると、防腐性能が劣ることがあり、0.40質量%を超えると、低温安定性や皮膚への刺激性が懸念される。
−(C)多価アルコ−ル−
前記(C)成分の多価アルコールを配合することにより、低温安定性を向上させることができる。
前記(C)成分の多価アルコールとしては、例えばプロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、低温安定性の点から、プロピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコールが特に好ましい。
前記(C)成分の多価アルコ−ルの含有量は、1質量%〜5質量%が好ましく、低温安定性から、3質量%〜5質量%がより好ましい。前記含有量が、5質量%を超えると、べたつきがあり、使用感が悪くなることがあり、1質量%未満であると、低温安定性が劣化することがある。
−(D)モモの葉エキス、ブドウ葉エキス、シラカバエキス及びハマメリスエキスから選ばれる1種以上の植物エキス−
前記(D)成分の植物エキスを配合することにより、肌のさっぱり感の向上を図ることができる。
前記モモの葉エキスは、バラ科のモモの葉を1,3−ブチレングリコール、エタノ−ル、水、又はこれらの混合溶媒で抽出して得られるエキスである。
前記モモの葉エキスとしては、適宜抽出したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えば桃葉エキス(3)(1,3−ブチレングリコール水溶液(約30質量%)抽出、固形分:1.6質量%、香栄興業株式会社製)、桃葉抽出液BG100(1,3−ブチレングリコール100質量%で抽出、固形分0.6質量%、香栄興業株式会社製)、ピーチリーフリキッドB(1,3−ブチレングリコール水溶液(40質量%)抽出、固形分0.85質量%、一丸ファルコス株式会社製)、などが挙げられる。
前記ブドウ葉エキスは、ブドウ科のブドウの葉を1,3−ブチレングリコール、水、又はこれらの混合溶媒で抽出して得られるエキスである。
前記ブドウ葉エキスとしては、適宜抽出したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えばブドウリーフ抽出液(1,3−ブチレングリコール水溶液(50質量%)抽出、固形分:0.8質量%、香栄興業株式会社製)、ファルコレックス グレープリーフB(1,3−ブチレングリコール水溶液(50質量%)抽出、固形分:0.9質量%、一丸ファルコス株式会社製)、などが挙げられる。
前記シラカバエキスは、シラカバ科のシラカバの樹皮を1,3−ブチレングリコール、エタノール、水、又はこれらの混合溶媒で抽出したエキスである。
前記シラカバエキスとしては、適宜抽出したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えばシラカバ抽出液(1,3−ブチレングリコール100質量%抽出、固形分:0.6質量%、香栄興業株式会社製)、バーチエキストラクト(エタノール水溶液(45質量%)、固形分:0.13質量%、一丸ファルコス株式会社製)、などが挙げられる。
前記ハマメリスエキスは、ハマメリス科のハマメリスを1,3−ブチレングリコール、水、又はこれらの混合溶媒で抽出したエキスである。
前記ハマメリスエキスとしては、適宜抽出したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えばハマメリス抽出液(1,3−ブチレングリコール100質量%抽出、固形分:1.0質量%、香栄興業株式会社製)、ファルコレックス ハマメリスB(1,3−ブチレングリコール水溶液(50質量%)抽出、固形分:0.14質量%、一丸ファルコス株式会社製)、などが挙げられる。
これら植物エキスが、収斂作用を有することは知られていたが、この肌を引き締める効果により、シート状化粧料で拭き取った際にさっぱり感を付与できることが分かった。
前記(D)成分の植物エキスの含有量は、固形分で、0.0001質量%〜0.02質量%が好ましく、さっぱり感を高めるため、0.002質量%〜0.01質量%がより好ましい。前記配合量が、0.0001質量%未満であると、さっぱり感の付与に欠けることがあり、0.02質量%を超えると、不織布の黄ばみが起こり、不具合が生じることがある。
前記液組成物には、特に制限はなく、適宜選択したその他の成分を本発明の目的を妨げない範囲で含有することができる。前記その他の成分としては、前記液組成物に通常用いられているものの中から適宜選択することができ、例えば、油分、シリコーン類;低級アルコール、高級アルコール等の(C)成分を除くアルコール類、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、アクリル樹脂分散液;ビタミン等の薬剤、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、(D)成分を除く動植物抽出物又はその誘導体、色素、香料、顔料、無機粉体、粘土鉱物;ナイロン、ポリエチレン等の水不溶性ポリマー粉体、などが挙げられる。
前記液組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、それぞれの成分を単独あるいは複数種類まとめて使用し、所定の装置を用いて常法により製造することができる。
前記液組成物を調製する装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、剪断力と全体混合できる複数の攪拌羽根(例えばプロペラ、タービン、ディスパー等)を備えた攪拌装置が好ましい。
前記液組成物は、pHメーター(東亜電波工業株式会社製、HM−30G),pH電極(東亜ディーケーケー株式会社製、GST−5721C型)を用いて測定した25℃でのpHが4.5〜7.5であることが好ましく、5〜6がより好ましく、5.2が特に好ましい。
<含浸>
本発明のシート状化粧料は、前記不織布に前記液組成物を含浸させることにより得ることができる。前記含浸の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記不織布に、前記液組成物を滴下又は噴霧することにより、含浸させる方法、前記液組成物中に、前記不織布を浸漬することにより、含浸させる方法などが挙げられる。
前記液組成物の含浸量(含浸倍率)は、前記不織布の質量に対して、1倍〜10倍が好ましく、2倍〜8倍がより好ましく、2倍〜3倍が更に好ましい。前記含浸倍率が、1倍未満であると、汚れの洗浄性が十分でないことがあり、10倍を超えると、液組成物の保持が容易でなくなり、また、濡れすぎて使用時にべたつき感が生じることがある。
−包装及び使用態様−
本発明のシート状化粧料は、包装体に収容された状態で使用される。
ここで、図3は、本発明のシート状化粧料を収容する包装体を示す斜視図である。この図3の包装体101は、蓋材102が引き上げられた状態を示している。
包装体101を構成している包材は、例えば表面側から順にPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、アルミニウム箔、シーラント層が積層されたラミネートフィルム(積層フィルム)である。このラミネートフィルムは、包装体101の底面側で長手方向に縦シールされているとともに、長手方向両端部分が横シールされて横シール部101b,101bが形成されている。これにより、ほぼ立方体形状の軟質な密封された包装体101が形成されている。この包装体101の内部には、本発明のシート状化粧料103が折り曲げされ、更に重ねられて収納されている。
包装体101の上面には、楕円形状の開口部101aが形成され、この開口部101aを覆う蓋材102が、前記開口部101aの周辺部に感圧接着剤などの粘着層を介して剥離可能に接合されている。この蓋材102は、例えば二軸延伸されたポリプロピレンなどのフィルムで形成されており、蓋材102の裏面のほぼ全体に感圧接着剤などの粘着層が形成されている。
蓋材102の先端部102aは、包装体101の表面に粘着されていない摘まみ部である。この先端部102aを摘まんで蓋材102を包装体101の表面から引き剥がし、基端部102bが包装体101から離れないところまで蓋材102を引き上げて、開口部101aからシート状化粧料103を取り出す。
なお、前記のようにして形成されたシート状化粧料103は、通常コンパクトな大きさとなるように折り畳まれて、折り畳まれたシート状化粧料103が上下に複数枚重ねられて、密封可能な包装体101に収納される。そして使用時にはシート状化粧料103が包装体101から1枚ずつ取り出される。また、上記包装体101は軟質なものであるが、硬質なケース内にウエットティッシュ103が収納されるものであってもよく、あるいは図3に示す軟質な包装体のまま、上部に開閉自在な蓋体が設けられたハードケース内に収納されるものであってもよい。
−用途−
本発明のシート状化粧料は、例えば、顔用汗拭きシート、身体用汗拭きシート、足用拭き取りシート、介護用清拭シートなどに好ましく使用することができ、これらの中でも、肌に対して望ましくない刺激を与えること無しに、汚れを拭き取ることができることから、特に口もとの汚れ、赤ちゃんのおしりふきなどに有用である。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の例において「%」は、いずれも「質量%」を表し、実施例及び比較例に記載の成分量は全て純分換算である。
(製造例1)
−不織布(a)の作製−
親水性繊維としてレーヨンと、疎水性繊維としてPP/PE芯鞘繊維(50/50;質量比率)を用い、これらをレーヨンと疎水性繊維の質量比率(レーヨン/疎水性繊維)が80/20となるように混合したカードウェブを、開孔率が23%である開孔部材上で高圧ジェット水流の噴射装置を用いて水流交絡処理し、熱溶融性繊維である疎水性繊維により構成繊維同士を熱接着するスパンレース法により、開孔率が23%、坪量40g/mの不織布(a)を作製した。この不織布は、AS−40(ダイワボウポリテック株式会社製)に該当する。
(製造例2)
−不織布(b)の作製−
製造例1において、レーヨンと疎水性繊維の質量比率(レーヨン/疎水性繊維)を90/10に変えた以外は、製造例1と同様にして、開孔率が23%、坪量40g/mの不織布(b)を作製した。
(製造例3)
−不織布(c)の作製−
製造例1において、レーヨンと疎水性繊維の質量比率(レーヨン/疎水性繊維)を50/50に変えた以外は、製造例1と同様にして、開孔率が23%、坪量40g/mの不織布(c)を作製した。
(製造例4)
−不織布(d)の作製−
製造例1において、レーヨンと疎水性繊維の質量比率(レーヨン/疎水性繊維)を70/30に変えた以外は、製造例1と同様にして、開孔率が23%、坪量40g/mの不織布(d)を作製した。
(製造例5)
−不織布(e)の作製−
製造例1において、開孔率が10%である開孔部材を用いて開孔率を10%に変えた以外は、製造例1と同様にして、坪量40g/mの不織布(e)を作製した。
(製造例6)
−不織布(f)の作製−
製造例1において、開孔率が40%である開孔部材を用いて開孔率を40%に変えた以外は、製造例1と同様にして、坪量40g/mの不織布(f)を作製した。
(製造例7)
−不織布(g)の作製−
製造例1において、開孔率が15%である開孔部材を用いて開孔率を15%に変えた以外は、製造例1と同様にして、坪量40g/mの不織布(g)を作製した。
(製造例8)
−不織布(h)の作製−
製造例1において、親水性繊維としてコットンと、疎水性繊維としてPP/PE芯鞘繊維(50/50;質量比率)を用い、コットンと疎水性繊維の質量比率(コットン/疎水性繊維)を80/20とした以外は、製造例1と同様にして、開孔率が23%、坪量40g/mの不織布(h)を作製した。
(比較製造例1)
−不織布(i)の作製−
製造例1において、レーヨンと疎水性繊維の質量比率(レーヨン/疎水性繊維)を40/60に変えた以外は、製造例1と同様にして、開孔率が23%、坪量40g/mの不織布(i)を作製した。
(比較製造例2)
−不織布(j)の作製−
製造例1において、レーヨンと疎水性繊維の質量比率(レーヨン/疎水性繊維)を100/0に変えた以外は、製造例1と同様にして、開孔率が23%、坪量40g/mの不織布(j)を作製した。
(比較製造例3)
−不織布(k)の作製−
製造例1において、レーヨンと疎水性繊維の質量比率(レーヨン/疎水性繊維)を0/100に変えた以外は、製造例1と同様にして、開孔率が23%、坪量40g/mの不織布(k)を作製した。
(実施例1〜32及び比較例1〜13)
表1に示す組成からなる、実施例及び比較例の液組成物を常法に準じて調製(pH5.2)した。
得られた液組成物を、表1に示す組み合わせで、不織布(a)〜(k)に該不織布の質量の2.5倍量含浸させて、各シート状化粧料を作製した。
次に、得られた各シート状化粧料について、以下のようにして、低温安定性、皮膚刺激性(ピリピリ感)、セパシア菌に対する防腐性能、使用感・使用性(肌触り、拭き取り感、さっぱり感)を評価した。結果を表1に示す。
<(1)液組成物の低温安定性>
硬質透明ガラス瓶50mLに、実施例1〜32及び比較例1〜13の各液組成物を、約40mLを充填し、−5℃で1週間保存して、下記の基準で評価した。
〔評価基準〕
◎:外観が透明で析出物なし
○:ごく微かに濁っているが析出物なし
△:やや白濁する、または析出物が少しある
×:析出物が多く認められる
<皮膚刺激性(ピリピリ感)>
実施例1〜32及び比較例1〜13の各シート状化粧料で小鼻の周り等の刺激を感じ易い部分を拭き取った。パネラーは評価精度の高い専門パネラー10名で行い、下記の基準に従って採点し、平均値を算出して、下記の判定基準で示した。
〔評価基準〕
5点:全く感じない
4点:ほとんど感じない
3点:感じない
2点:感じる
2点:かなり感じる
〔評点平均値の判定基準〕
◎:4.0点以上5.0点以下
○:3.0点以上4.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:1.0点以上2.0点未満
<セパシア菌に対する防腐性能(シート状化粧料上での評価)>
〔評価試験方法〕
・供試菌株:セパシア菌(Burkholderia cepacia)
−評価試料−
実施例1〜32及び比較例1〜13の各液組成物を含浸させた不織布5cm×5cmを4枚重ねて、半分に折ってアルミニウムピローに入れた。
−菌液接種−
不織布5cm×5cmを4枚に対して含浸される各液組成物の量を1mLとした。その0.5%に相当する菌液5μLを、二つ折りにした不織布の間に2.5μLずつ2箇所にスポット接種した。経時生残菌数測定回数分(1日、4日、7日、14日、28日の計5回分)作製し、20℃で保管した。
−経時生残菌数測定方法−
Tween80を1%濃度になるように添加した滅菌生理食塩水20mLを入れた試験管(ガラスビーズ入り)にピロー包装よりサンプルを全量(5cm×5cm不織布を4枚)とり、約1分間ミキサーで撹拌抽出し、試料溶液とした。
この試料溶液の2mLをシャーレに量り取り、SCDLP寒天培地で混釈した。寒天が固まった後、30℃で最長7日間培養し、菌数を計測した。
Tween80:和光純薬工業株式会社、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート(ICI社製、登録商標、Tween80相当品)
ミキサー:ボルテックスミキサーを使用
〔評価基準〕
◎:経時1日で死滅
○:経時4〜7日には死滅
△:経時28日までで、接種菌数よりは減少
×:経時28日までに菌の増殖が認められる、あるいは接種菌数より減少しない
<拭き取り感>
実施例1〜32及び比較例1〜13の各シート状化粧料で汚れの拭き取り感を評価した。パネラーは評価精度の高い専門パネラー10名で行い、下記の基準に従って採点し、平均値を算出して、下記の判定基準で示した。
〔評価基準〕
5点:かなり感じる
4点:やや感じる
3点:わずかに感じる
2点:ほとんど感じない
1点:全く感じない
〔評点平均値の判定基準〕
◎:4.0点以上5.0点以下
○:3.0点以上4.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:1.0点以上2.0点未満
<肌触り>
実施例1〜32及び比較例1〜13の各シート状化粧料で肌触りの良さを評価した。パネラーは評価精度の高い専門パネラー10名で行い、下記の基準に従って採点し、平均値を算出して、下記の判定基準で示した。
〔評価基準〕
5点:かなり良い
4点:良い
3点:やや良い
3点:やや良くない
1点:かなり良くない
〔評点平均値の判定基準〕
◎:4.0点以上5.0点以下
○:3.0点以上4.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:1.0点以上2.0点未満
<さっぱり感>
実施例24〜32の各シート状化粧料で肌を拭き取った後の「さっぱり感」を評価した。パネラーは評価精度の高い専門パネラー10名で行い、下記の基準に従って採点し、平均値を算出して、下記の判定基準で示した。
〔評価基準〕
5点:かなり良い
4点:良い
3点:やや良い
2点:やや良くない
1点:かなり良くない
〔評点平均値の判定基準〕
◎:4.0点以上5.0点以下
○:3.0点以上4.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:1.0点以上2.0点未満








表1中の(*1)〜(*14)は、以下のとおりの意味を表す。
(*1)N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩(商品名:CAE、味の素ヘルシーサプライ株式会社製)
(*2)パラオキシ安息香酸メチル(商品名:メッキンス−M、上野製薬株式会社製)
(*3)パラオキシ安息香酸エチル(商品名:メッキンス−E、上野製薬株式会社製)
(*4)パラオキシ安息香酸プロピル(商品名:メッキンス−P、上野製薬株式会社製)
(*5)プロピレングリコール(ADEKA社製)
(*6)1,3−ブチレングリコール(ダイセル化学工業株式会社製)
(*7)グリチルリチン酸二カリウム(丸善製薬株式会社製)
(*8)トレハロース(株式会社林原製)
(*9)モモの葉エキス(商品名:桃葉エキス(3)、1,3−ブチレングリコール水溶液(約30質量%)抽出、固形分:1.6質量%、香栄興業株式会社製)
(*10)ブドウ葉エキス(商品名:ブドウリーフ抽出液、1,3−ブチレングリコール水溶液(50質量%)抽出、固形分:0.8質量%、香栄興業株式会社製)
(*11)シラカバエキス(商品名:シラカバ抽出液、1,3−ブチレングリコール100質量%抽出、固形分:0.6質量%、香栄興業株式会社製)
(*12)ハマメリスエキス(商品名:ハマメリス抽出液、1,3−ブチレングリコール100質量%抽出、固形分:1.0質量%、香栄興業株式会社製)
(*13)フェノキシエタノール(四日市合成株式会社製)
(*14)1,2−ペンタンジオール(商品名:Hydrolite−5、岩瀬コスファ株式会社製)
本発明のシート状化粧料は、例えば顔用汗拭きシート、身体用汗拭きシート、足用拭き取りシート、介護用清拭シートなどに好ましく使用することができ、中でも、肌に対して望ましくない刺激を与えることなしに、汚れを拭き取ることができることから、特に口もとの汚れ、赤ちゃんのおしりふき等に有用である。
1 開孔部
10 不織布
101 包装体
102 蓋体
103 シート状化粧料

Claims (4)

  1. 不織布に液組成物が含浸されてなるシート状化粧料であって、
    前記不織布が、親水性繊維及び疎水性繊維からなり、前記親水性繊維と前記疎水性繊維の質量比率(親水性繊維/疎水性繊維)が90/10〜50/50であり、
    前記液組成物が、
    (A)N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DLピロリドンカルボン酸塩と、
    (B)パラオキシ安息香酸エステルと、
    (C)多価アルコールと、を含有してなり、
    前記(A)成分と前記(B)成分との質量比〔(A)/(B)〕が0.60〜5.00であり、前記(A)成分と前記(B)成分の合計含有量が0.15質量%〜0.40質量%であることを特徴とするシート状化粧料。
  2. 液組成物が、更に(D)モモの葉エキス、ブドウ葉エキス、シラカバエキス及びハマメリスエキスから選択される少なくとも1種を含有する請求項1に記載のシート状化粧料。
  3. 親水性繊維が、再生セルロース系繊維である請求項1から2のいずれかに記載のシート状化粧料。
  4. 不織布の開孔率が10%〜40%である請求項1から3のいずれかに記載のシート状化粧料。
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