JP7197322B2 - 清拭シート - Google Patents
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前記水性薬剤が、水を60質量%以上90質量%以下、ポリオール類及びグリコールエーテル類から選択される水溶性有機溶剤を5質量%以上30質量%以下、安息香酸類を0.15質量%以上1質量%以下及び前記バインダーの架橋剤を1質量%以上5質量%以下含み、且つパラベン類を非含有であり、
前記基材シートに含浸させた後の前記水性薬剤の25℃におけるpHが3以上5.5以下である、清拭シートを提供するものである。
<1>
セルロース系繊維及び水溶性バインダーを含む水解性の基材シートに水性薬剤が含浸されてなる清拭シートであって、
前記水性薬剤が、水を60質量%以上90質量%以下、ポリオール類及びグリコールエーテル類から選択される水溶性有機溶剤を5質量%以上30質量%以下、安息香酸類を0.15質量%以上1質量%以下及び前記バインダーの架橋剤を1質量%以上5質量%以下含み、且つパラベン類を非含有であり、
前記基材シートに含浸させた後の前記水性薬剤の25℃におけるpHが3以上5.5以下である、清拭シート。
前記基材シート1質量部に対して、前記水性薬剤が1質量部以上3質量部以下含浸されている、前記<1>に記載の清拭シート。
<3>
前記安息香酸類が、安息香酸並びにそのアルカリ金属及びアルカリ土類金属から選択される金属塩である、前記<1>又は<2>に記載の清拭シート。
<4>
安息香酸の前記金属塩が、ナトリウム塩又はカリウム塩である、前記<3>に記載の清掃シート。
<5>
前記水性薬剤中の安息香酸類の含有量が、好ましくは0.2質量%以上5質量%以下である、前記<1>ないし<4>のいずれか一に記載の清拭シート。
<6>
前記水性薬剤中の安息香酸の含有量が、好ましくは0.03質量%以上0.3質量%以下であり、より好ましくは0.03質量%以上0.3質量%以下である、前記<3>ないし<5>のいずれか一に記載の清拭シート。
前記水性薬剤中の安息香酸の前記金属塩の含有量が、好ましくは0.01質量%以上0.25質量%以下であり、より好ましくは0.05質量%以上0.2質量%以下である、前記<3>ないし<6>のいずれか一に記載の清拭シート。
<8>
安息香酸類における安息香酸とその塩とのモル比は、安息香酸塩に対する安息香酸のモル比として、好ましくは0.1以上10以下、より好ましくは0.6以上5以下である、前記<3>ないし<7>のいずれか一に記載の清拭シート。
<9>
前記水溶性有機溶剤が、ポリオール類である、前記<1>ないし<8>のいずれか一に記載の清拭シート。
<10>
前記水溶性有機溶剤が、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、グリセリン、及びジエチレングリコールモノエチルエーテルから選択されるポリオール類であり、好ましくは、プロピレングリコール又はジプロピレングリコールである、前記<1>ないし<8>のいずれか一に記載の清拭シート。
前記水性薬剤が、低級一価アルコールを非含有である、前記<1>ないし<10>のいずれか一に記載の清拭シート。
<12>
前記水性薬剤中の水の含有量が、好ましくは65質量%以上85質量%以下である、前記<1>ないし<11>のいずれか一に記載の清拭シート。
<13>
前記水性薬剤中の水溶性有機溶剤の含有量が、好ましくは10質量%以上20質量%以下である、前記<1>ないし<12>のいずれか一に記載の清拭シート。
<14>
前記水性薬剤中の架橋剤の含有量が、好ましくは2質量%以上5質量%以下である、前記<1>ないし<13>のいずれか一に記載の清拭シート。
前記架橋剤が、多価金属の水溶性塩であることが好ましく、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、マンガン、亜鉛、コバルト及びニッケルからなる群から選択される1種又は2種以上の金属の水酸化物、塩化物、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、ギ酸塩、酢酸塩から選択される金属塩であることが好ましい、前記<1>ないし<14>のいずれか一に記載の清拭シート。
<16>
前記水溶性バインダーが、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩である、前記<1>ないし<15>のいずれか一に記載の清拭シート。
<17>
前記基材シートに含浸させた後の前記水性薬剤の25℃におけるpHが、好ましくは3.5以上5以下である、前記<1>ないし<16>のいずれか一に記載の清拭シート。
<18>
前記基材シートに含浸させる前の前記水性薬剤の25℃におけるpHが、好ましくは2.5以上6以下であり、より好ましくは.3以上5以下である、前記<1>ないし<17>のいずれか一に記載の清拭シート。
セルロース系繊維として、NBKPを用いた。このセルロース系繊維を水に分散させて、繊維濃度が2質量%のスラリーを得た。このスラリーを短網抄紙機に導入し湿式抄紙して得られた湿紙の一方の面に、水溶性バインダーとして5質量%のCMCナトリウム塩(日本製紙社製、サンローズ(登録商標))の水溶液をスプレーによって噴霧塗布した。この湿紙をドライヤーで乾燥し、単層紙を得た。得られた単層紙の坪量は30g/m2であり、水溶性バインダーの含有量は、セルロース系繊維の合計質量に対して7質量%であった。得られた単層紙を、それらの水溶性バインダーの塗布面どうしが対向するように重ね合わせ、その状態で室温でエンボス加工を施し、坪量60g/m2の水解性の基材シートを得た。
水性薬剤の組成を以下の表1に示すように変更したほかは、実施例1と同様にして清拭シートを得た。
水性薬剤の安定性評価は、以下のように行った。すなわち、実施例及び比較例で用いた、基材シートに含浸する前の水性薬剤を密閉容器に50mL入れて密閉し、-5℃、5℃、20℃、40℃及び50℃の恒温環境下にそれぞれ一か月静置した。各温度条件における水性薬剤中の沈殿物の有無を目視によって観察し、水性薬剤の安定性を以下の基準で評価した。結果を以下の表1に示す。
○:いずれの温度条件でも水性薬剤中の沈殿物は確認されず、安定性がある水性薬剤である。
×:いずれかの温度条件で水性薬剤中の沈殿物が確認され、安定性に欠ける水性薬剤である。
清拭シートの微生物抵抗性は、ISO 11930(Cosmetics-Microbiology-Evaluation of the antimicrobial protection of a cosmetic product)に準じて測定し、以下の基準で微生物抵抗性を評価した。結果を以下の表1に示す。
○:以下の(1)ないし(3)の条件を全て満たす。
(1)細菌:7日以内に4log以上減少し、且つ28日目まで増殖せず
(2)糸状菌:28日以内に1log以上減少
(3)酵母:7日以内に1log以上減少
×:前記(1)ないし(3)の条件のうち、いずれかを満たさない。
実施例及び比較例の清拭シートについて、引張強度の測定を行った。詳細には、引張強度試験機(株式会社島津製作所製、AG-IS 100N)を用いて、幅50mm×長さ100mmの試料を、スパン100mm、速度300mm/分で引っ張ったときの、試料が破断するまでの最大荷重値(N)を測定した。この測定を、試料のMD方向及びCD方向それぞれに対して行い、引張強度(N/50mm)を得た。得られた引張強度から、清拭シートの強度を以下の基準で評価した。結果を以下の表1に示す。
○:MD方向の引張強度が7N/50mm以上且つCD方向の引張強度が3N/50mm以上であり、使用に耐えうる十分な強度がある。
×:MD方向の引張強度が7N/50mm未満、又はCD方向の引張強度が3N/50mm未満であり、強度が劣る。
実施例及び比較例の清拭シートについて、育児経験を有するモニター5名を対象として、使用感触の評価を行った。実施例及び比較例の清拭シートを各モニターに触らせて、シートのべたつき、皮膚刺激性及び肌触りの観点から、対人清拭シートとしての使用に適切なものであるか否かについて回答させた。結果を以下の表1に示す。
<使用感触の評価>
○:全員のモニターが対人清拭シートとしての使用に適切であると回答した。
×:1名以上のモニターが、対人清拭シートとしての使用に不適であると回答した。
実施例及び比較例の清拭シートについて、JIS P 4501に準じて実施する。水300mL(水温20±5℃)を入れた300mLのビーカーをマグネチックスターラーに載せ、回転子(直径35mm、厚さ12mmの円盤状)の回転数を600±10回転/分になるように調整する。その中に60mm(MD)×60mm(CD)の基材シートを投入し、ストップウォッチを押す。回転子の回転数が、540回転までに回復した時点でストップウォッチを止め、その時間を1秒単位で測定する。この測定を3回行い、その算術平均値を水解時間(秒)とする。水解時間が100秒未満であれば、水解性が良好である(表1中、「○」で示す。)と判断し、水解時間が100秒以上であれば、水解性が不良(表1中、「×」で示す。)と判断した。結果を以下の表1に示す。
Claims (5)
- セルロース系繊維及び水溶性バインダーを含む水解性の基材シートに水性薬剤が含浸されてなる清拭シートであって、
前記水性薬剤が、水を60質量%以上90質量%以下、ポリオール類及びグリコールエーテル類から選択される水溶性有機溶剤を10質量%以上30質量%以下、安息香酸類を0.15質量%以上1質量%以下及び前記バインダーの架橋剤を1質量%以上5質量%以下含み、且つパラベン類を非含有であり、
前記基材シートに含浸させた後の前記水性薬剤の25℃におけるpHが3以上5.5以下であり、
前記安息香酸類が、安息香酸並びにそのアルカリ金属及びアルカリ土類金属から選択される金属塩であり、
前記安息香酸類における前記安息香酸とその塩とのモル比は、安息香酸塩に対する該安息香酸のモル比として、0.1以上10以下である、清拭シート。 - 前記基材シート1質量部に対して、前記水性薬剤が1質量部以上3質量部以下含浸されている、請求項1に記載の清拭シート。
- 前記安息香酸類における前記安息香酸とその塩とのモル比は、安息香酸塩に対する該安息香酸のモル比として、0.1以上1.8以下である、請求項1又は2に記載の清拭シート。
- 前記水溶性有機溶剤が、ポリオール類である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の清拭シート。
- 前記水性薬剤が、低級一価アルコールを非含有である、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の清拭シート。
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