JPWO2010084885A1 - アレイ型ディスク装置、及びアレイ型ディスク装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
複数の光ディスク装置を備えたアレイ型ディスク装置における情報処理の高速化を図るために、アレイ型ディスク装置の主制御装置に対して、いずれか1つの光ディスク装置から先頭アドレスが通知されると、主制御装置は、他の光ディスク装置からの先頭アドレスの通知を待つことなく、最初に通知された先頭アドレスを、書き込み開始アドレスと決定する。そして、主制御装置は、光ディスク装置それぞれに、決定された書き込み開始アドレスを通知する。これにより、光ディスク装置相互間で、書き込み開始アドレスの探索時間が異なっていても、すべての光ディスク装置は、最も速く先頭アドレスの探索が終了した光ディスク装置を基準に、情報の書き込みを開始することができる。
Description
本発明は、アレイ型ディスク装置、及びアレイ型ディスク装置の制御方法に係り、更に詳しくは、複数の記録媒体に対する情報処理を行うアレイ型ディスク装置、及びアレイ型ディスク装置の制御方法に関する。
近年、情報処理技術の進歩に伴って、光ディスク等の記録媒体に情報を記録するための光学式ディスクドライブ(以下、光ディスク装置という)が普及してきている。この種の光ディスク装置は、ハードディスクドライブ(HDD)等とともに、例えばテレビ番組を録画するための録画機、パーソナルコンピュータ(PC)等に搭載され、主に映像や画像等の情報の記録に利用されている。
上述した光ディスク装置では、PCの処理速度の向上にともなって、情報の記録処理、及び再生処理の高速化が要求されている。そこで、最近では、例えば、記録型光ディスクへの情報の記録、又は記録型光ディスクに記録された情報の再生が終了した後に、光学ヘッドを最適位置で待機させることにより、次の命令に応じて迅速に情報の記録又は再生を行うことを可能にする技術等、情報処理速度の向上を実現するための技術が種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
このような光ディスク装置を複数台用いて構成されるアレイ型の光ディスク装置、又は光ディスクライブラリ装置がある。このような装置は、複数台の光ディスク装置を組み合わせて運用することにより、より大きな記憶容量をもつ記憶装置を実現するとともに、情報の記録処理、又は再生処理を並列して行うことにより、記録処理、又は再生処理の高速化を実現している(例えば特許文献2参照)。
更に、最近では、この種のアレイ型ディスク装置へのアクセス性能を向上させる技術も提案されている(例えば特許文献3参照)。
特許文献3に開示されている技術は、複数の光ディスク装置を使い、情報の記録、又は再生を行った後、少なくとも1つの光ディスク装置については、光ディスクを光ディスク装置からアンロードし、他の光ディスク装置については光ディスクを搭載したままにして、直ちに情報の記録、又は再生が可能な状態を維持する。これにより、装置のアクセス性能の向上を実現することができる。
一方、光ディスク装置単体の情報処理速度を向上させるための工夫もなされてきた。
しかしながら、光ディスク装置単体での情報の処理速度の向上が実現されたからといって、複数台の光ディスク装置を含んで構成されたアレイ型ディスク装置の処理速度が必ずしも単体での情報処理速度の向上から期待される程に向上するわけではない。
例えば、複数台の光ディスク装置のそれぞれは、たとえ同一構造の装置であったとしても、個体差により、また装置の経年劣化の違い等により情報の処理能力に差があることがある。このような場合には、同一の処理に要する時間が光ディスク装置によって異なり、結果的に、処理の遅い光ディスク装置が、装置全体の処理速度を決めてしまう。
また、光ディスク装置相互間で装置自体の情報処理能力に差がない場合であっても、情報の記録又は再生が行われる光ディスクに個体差がある場合、具体的には偏心量が光ディスク相互間で異なる場合や、光ディスクに固有の反りが生じている場合等には、トラッキング制御やフォーカス制御等の際、情報の記録、及び再生用のヘッドの移動距離が、光ディスク装置相互間で異なることとなる。その結果、光ディスク装置相互間で処理速度に差が生じ、処理速度の遅い光ディスク装置が、装置全体の処理速度を決めてしまうことになる。
アレイ型ディスク装置等の装置全体の動作を、光ディスクの搬送、光ディスクの着脱、及び光ディスクへの情報の記録、又は光ディスクに記録された情報の再生等の複数の工程として考えた場合、各工程での工夫の積み重ねが、アレイ型ディスク装置の処理速度を向上させるためには非常に重要である。すなわち、アレイ型ディスク装置の場合には、当該装置を構成する各光ディスク装置を個別に制御するだけではなくて、アレイ型ディスク装置全体の動作が処理速度の点で最適化されるように、個々の光ディスク装置を制御する必要がある。そのような制御を行わない場合には、アレイ型ディスク装置は、全体として使いにくい装置となる。
本発明の第1の目的は、光ディスクに対する処理の高速化を図ることが可能なアレイ型ディスク装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、光ディスクに対する処理の高速化を図ることが可能なアレイ型ディスク装置の制御方法を提供することである。
本発明に係るアレイ型ディスク装置は、記録媒体に対する情報の記録及び再生を行う複数の光ディスク装置と、前記複数の光ディスク装置それぞれに、相互に同一容量又は同一内容の情報を有する記録媒体に対して情報処理を行わせる際に、前記光ディスク装置それぞれに、前記記録媒体に関する情報を探索させ、前記複数の光ディスク装置で探索される前記情報から決定した決定情報に基づいて、前記複数の光ディスク装置それぞれに、次の動作を開始させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るアレイ型ディスク装置の制御方法は、複数の光ディスク装置を備え、該複数の光ディスク装置にそれぞれ装填される相互に同一容量又は同一内容の情報を有する複数の記録媒体に対する情報処理を行うアレイ型ディスク装置の制御方法であって、前記複数の光ディスク装置それぞれに、該光ディスク装置に装填された前記記録媒体に関する情報を探索させる工程と、前記複数の光ディスク装置で探索される前記情報から決定情報として所定の情報を決定する工程と、前記決定情報に基づいて、前記複数の光ディスク装置それぞれに、次の動作を実行させる工程と、を含むことを特徴とする。
記録媒体に対する情報の記録又は/及び再生処理を高速に実施することができる。また、記録媒体に対する情報の記録又は/及び再生処理を正確に実施することができる。
《第1の実施形態》
以下本発明の第1の実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。本実施形態に係るアレイ型ディスク装置は、アレイ型ディスク装置を構成する複数の光ディスク装置の中から最も早く通知された未記録領域の先頭アドレスを、複数の光ディスク装置それぞれに対する共通の書き込み開始アドレスとして決定する。
以下本発明の第1の実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。本実施形態に係るアレイ型ディスク装置は、アレイ型ディスク装置を構成する複数の光ディスク装置の中から最も早く通知された未記録領域の先頭アドレスを、複数の光ディスク装置それぞれに対する共通の書き込み開始アドレスとして決定する。
図1は、本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100の概略的な構成を示す図である。図1に示されるように、アレイ型ディスク装置100は、たとえば光ディスク装置201〜204と、光ディスク601〜604を収容する複数のカートリッジ511〜51Nが収納されたホルダ50と、光ディスク装置201〜204とホルダ50との間で光ディスク601〜604の搬送、及び着脱を行うディスク搬送手段(アクセッサ)40と、上記各部を統括的に制御する主制御装置10とを備え、例えば主制御装置10を介してパソコン等の上位装置(ホスト)120に接続されている。なお、以下では光ディスク装置201〜204、及び光ディスク601〜604について、それぞれを区別しないときは光ディスク装置20、光ディスク60と表記することとする。
光ディスク60は、例えば追記型の記録媒体であり、記録を行うと反射率が高くなるタイプの、いわゆるLow−To−Highメディアと呼ばれるものである。
図2は、アレイ型ディスク装置100に用いられる光ディスク60の平面図である。光ディスク60は、例えばポリカーボネイトを素材とする厚さ0.6mm、直径が12cmの円盤板状の基板60aを有している。基板60aにはプリグルーブと呼ばれる案内溝が形成されている。また、基板60aの中心部にはセンターホール60bが設けられ、さらに有機色素系の材料からなる記録層61が形成されている。
光ディスク60では、記録層61が形成された領域が記録可能領域となっている。この記録可能領域には、例えば図3の概念図に示されるように、リードインエリア62、データエリア63、及びリードアウトエリア64が設定される。リードインエリア62は、図2に示すように記録可能領域の内周近傍に位置し、システムリードインエリアとデータリードインエリアを含む。データエリア63はデータを記録する領域である。
システムリードインエリアは、コントロールデータゾーンを有する。コントロールデータゾーンは、システム情報としてディスク製造情報が記録されている領域である。データリードインエリアは、当該光ディスク60へのデータの記録状況を示す情報(ディスク管理情報)が記録される管理情報領域である。このディスク管理情報(以下では管理情報と呼ぶ)は、データエリア63のどの番地までデータを記録したか、データの追記が可能であるか、データは必要な情報だけが記録されているのか(ダミーデータを含めて記録していないか)等、データの記録・再生処理の管理に必要な内容を含む。
上述した光ディスク60への情報の記録、又は光ディスク60からの情報の再生が行われる際には、レーザ光のビームスポットが基板60aに形成された案内溝に沿って移動する。また、本実施形態では、光ディスク60の物理フォーマットとして、ビットピッチが0.15μm、トラックピッチが0.40μmのイングルーブ・フォーマットが用いられる。
図4は、1台の光ディスク装置20のブロック図である。図4に示されるように、光ディスク装置20は、スピンドル駆動系21、光ヘッド22、サーボコントローラ23、LDドライバ24、RF回路25、アドレス検出回路26、ステッパ27、変調器28、復調器29、及びドライブ制御装置30を備えている。
スピンドル駆動系21は、ドライブ制御装置30からの指令に基づいて、光ディスク60を所定の回転数で回転させる。
光ヘッド22は、光ディスク60への情報の記録、又は光ディスク60からの情報の再生を行う際に、光ディスク60にレーザ光を照射する。この光ヘッド22は、一例として波長が405nm程度のレーザ光を出射するレーザダイオード22dと、開口数(NA)が0.65程度の対物レンズ22aと、ビームスプリッタ22bと、受光器22cと、プリアンプ22e、22fとを備えている。この光ヘッド22では、レーザダイオード22dから出射され、ビームスプリッタ22bによって反射されたレーザ光が、対物レンズ22aによって光ディスク60の記録層61に集光される。また、光ディスク60からの反射光は、対物レンズ22a、ビームスプリッタ22bを介して受光器22cに入射する。受光器22cは、光ディスク60により反射されたレーザ光を受光すると、受光したレーザ光の強度に応じた再生信号(光電変換信号)を出力する。この再生信号はプリアンプ22e、22fを介してそれぞれRF回路25及びアドレス検出回路26へ出力される。
サーボコントローラ23は、ドライブ制御装置30からの指示により、例えば対物レンズ22aを駆動して、光ディスク60に入射するレーザ光のフォーカシング、及びトラッキングを行う。これによりレーザ光のビームスポットが光ディスク60の所望のトラック上に位置決めされる。
変調器28は、ドライブ制御装置30から供給される記録信号を変調し、書き込み信号として、LDドライバ24、及びRF回路25へ出力する。なお、記録信号とは、光ディスク60に記録される情報に基づいて生成される信号である。また、書き込み信号とは、光ディスク60への記録に用いられるパターン列を含む信号である。
LDドライバ24は、変調器28から出力された書き込み信号に基づいて、レーザダイオード22dを駆動する。これにより、レーザダイオード22dから出射されるレーザ光のパワーが制御される。
RF回路25は、光ヘッド22のプリアンプ22eから出力された再生信号にフィルタリング等の処理を行い2値化し、これを2値化信号として、復調器29へ出力する。また、再生信号の品質の測定を行い、この測定結果を含む信号をドライブ制御装置30へ出力する。このRF回路25は、図5のブロック図に示されるように、プリフィルタ25a、オートゲインコントロール回路(AGC)25b、A/Dコンバータ(ADC)25c、位相ロックループ回路(PLL)25d、適応等化器25e、識別器25f、記憶回路25g、及び信号品質算出回路25h等を有している。
光ヘッド22のプリアンプ22eから出力される再生信号は、プリフィルタ25aによってフィルタリングされ、AGC25bによって振幅制御された後、ADC25cによってデジタル化される。そして、デジタル化された信号は、PLL25dでクロック信号が抽出されるとともに、所定のチャネル周波数に同期化されて適応等化器25eに出力される。
適応等化器25eは、PLL25dから出力された信号を、所望のPR(Partial Response;パーシャルレスポンス)特性に近づくように変換し、これを等化再生信号として識別器25f及び信号品質算出回路25hへ出力する。この適応等化器25eは、有限インパルス応答(FIR:Finite Impulse Response)フィルタを含む。また、FIRフィルタのタップ係数は、最小自乗(LMS:Least Mean Square)アルゴリズムに準じて適応的に修正される。
識別器25fは、ビタビ復号器を含み、適応等化器25eから出力された等化再生信号とのユークリッド距離が最も小さいパスを選択し、選択されたパスに対応する符号ビット系列を2値化信号(推定パターン列)として出力する。この2値化信号は、復調器29及び信号品質算出回路25hへ出力されるとともに、適応等化器25eへフィードバックされる。
記憶回路25gは、変調器28が出力する書き込み信号を記憶し、ドライブ制御装置30の指示に基づいて、記憶した書き込み信号を信号品質算出回路25hへ出力する。
信号品質算出回路25hは、適応等化器25e及び識別器25fからの出力と、記憶回路25gからの出力とに基づいて信号品質を示す情報を演算により生成し出力する。この信号品質算出回路25hは、図6のブロック図に示されるように、領域判定器25i、フォーマット判定器25j、及びエラーレート算出器25kを含む。
領域判定器25iは、入力された等化再生信号を所定の基準値と比較し、等化再生信号が、光ディスク60に記録された情報を含むものであるか否かを判定する。そして、その判定結果を含む信号をドライブ制御装置30へ出力する。
フォーマット判定器25jは、2値化信号を用いて、光ヘッド22から出力された信号が、光ディスク媒体毎に予め規定されているデータフォーマットに合致しているか否かを判定する。そして、その判定結果を含む信号をドライブ制御装置30へ出力する。なお、予め規定されているデータフォーマットとは、例えばVFO領域の有無、セクタ数、フレーム間隔やフレーム数、1セクタ内のシンク信号の数、データ総数(本例ではデータフィールドは77376バイト、1ECCブロックでは77469バイト等)、データの並び方、データID等により規定されたデータフォーマットをいう。
エラーレート算出器25kは、必要に応じて、記憶回路25gに記憶されている書き込み信号、又は識別器25fから出力される2値化信号に基づいて、エラーレートを算出する。そして、このエラーレートを含む信号をドライブ制御装置30へ出力する。
図4に戻り、復調器29は、RF回路25の識別器25fから出力される2値化信号に対して誤り訂正処理を行うとともに、訂正後の2値化信号を復調する。そして、復調した信号をドライブ制御装置30へ出力する。
アドレス検出回路26は、光ヘッド22から出力される再生信号にフィルタリング等の処理を施すことにより、アドレス情報を検出し、このアドレス情報をドライブ制御装置30に出力する。
ステッパ27は、ドライブ制御装置30からの指示により、光ヘッド22をシークさせる。
ドライブ制御装置30は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)を含む。このドライブ制御装置30は、主として情報の記録、及び再生に関係するパラメータの調整を行う。また、後述する主制御装置10からの指示により、光ディスク60に対する情報の再生、情報の記録、各種エラー発生時の対応制御等、光ディスク装置20全体を統括的に制御する。また、本実施形態では、各光ディスク装置201〜204のドライブ制御装置30は、主制御装置10に対して割り込みをかけ、必要に応じて光ディスク装置201〜204のステータスを含む情報を出力する。
上述した光ディスク装置20では、一例として、64KBの1ECC(誤り訂正符号:Error Correcting Code)ブロック単位で、光ディスク60に情報の記録を行い、光ディスク60から情報の読み出し(再生)を行う。また、本実施形態に係る光ディスク60のフォーマット規定では、例えば1ECCブロックはVFOフィールド、データフィールド、ポストアンブルフィールド、バッファフィールド等からなる。また、データフィールドは32個のセクタからなり、1つのセクタは26個のフレームからなる。各セクタはフレーム番号を含むデータID(識別子)を有し、このIDは情報(データ)が記録されるときに同時に記録される。
また、光ディスク装置20は、光ディスク60に対して、ETM(8/12変調:Eight to Twelve Modulation)と呼ばれる変調符号を用いて記録を行う。ETMは、最短マークあるいは最短スペース長が2T(Tはチャネルクロック周期)で、(1−7)RLL符号化(Run Length Limited Coding)の一種である。入力データ系列を1と0のビット情報の連なりとすると、同一ビット情報の連なりをラン(Run)という。(1−7)RLL符号化は、最小ランが1、最長ランが7である変調規則である。(1−7)RLL符号化に従うと、最小マーク又は最小スペースは2Tとなる。また、最長マーク又は最長スペースは8Tとなる。
図1に戻り、ホルダ50は、例えばそれぞれ4枚の光ディスク60が収容される複数のカートリッジ511〜51Nを出入り可能に収納する。
前記アクセッサ40は、主制御装置10の指示により、ホルダ50から、いずれかのカートリッジ51を取り出して、取り出したカートリッジ51に収容された4枚の光ディスク601〜604を、それぞれ光ディスク装置201〜204にロードする。また、光ディスク装置201〜204によって、情報の再生、又は情報の記録等の処理が行われた光ディスク601〜604を、光ディスク装置201〜204からアンロードしてカートリッジ51へ収容し、このカートリッジ51をホルダ50へ収納する。
主制御装置10はCPU、CPUが実行するプログラムを格納するROM(Read-Only Memory)、CPUのワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)等を含む。
主制御装置10は、ホスト120から記録すべき情報(以下、記録データという)が供給されると、記録データを分割して、各光ディスク装置201〜204に対して、記録データを分割して出力する。また、ホスト120からの要求に応じて、各光ディスク装置201〜204から出力されたデータ(以下、再生データ)を、結合してホスト120へ出力する。
図7は、主制御装置10で行われる記録データの分割を説明するための概念図である。例えばホスト120から、容量が128MBのデータ#0が供給されたとすると、図7に示されるように、主制御装置10は、このデータ#0を、例えば容量が32MBの4つのデータ#1〜#4に分割し、それぞれのデータ#1〜#4を、光ディスク装置201〜204へ出力する。これにより、光ディスク装置201〜204では、データ#1〜#4の記録がほぼ同時に開始され、光ディスク装置201〜204にそれぞれロードされている光ディスク601〜604のデータエリア63には、図8の概念図に示されるように、データ#1〜#4がそれぞれアドレスαの位置まで記録される。また、データ#1〜#4の記録が完了すると、それぞれの光ディスク装置201〜204のドライブ制御装置30は、データエリア63のどこまで記録が完了したかという情報と、データ#1〜#4の最終アドレスαの情報とを含む情報を、光ディスク60のデータリードインエリアに管理情報として記録する。
図9は、アレイ型ディスク装置100が、ホスト120から、光ディスクに記録すべき情報(記録情報)を受信した際に実行する一連の処理を示すフローチャートである。以下、図9に基づいて、アレイ型ディスク装置100の動作について説明する。前提として、図8に示されるように、光ディスク装置201〜204にロードされる光ディスク601〜604には、データエリア63のアドレスαに至るまで、データが記録されているものとする。この分割されたデータのそれぞれは互いにその容量が等しいものであればよく、内容の同一性は問わない。
主制御装置10は、ホスト120から、光ディスク60に記録される記録情報が供給されると、光ディスク装置201〜204及びアクセッサ40に対して、記録開始の準備をするための指令を出す(ステップS201)。アクセッサ40は、この指令を受けて、ホルダ50の中の所定のカートリッジ51i(1≦i≦N)から、光ディスク601〜604を搬送し、光ディスク装置201〜204に光ディスク601〜604をそれぞれロードする(ステップS202)。また、光ディスク装置201〜204の各ドライブ制御装置30は、光ディスク601〜604がそれぞれ光ディスク装置201〜204にロードされ装填されると、光ディスク601〜604の装填が完了したことを主制御装置10に通知する(ステップS203)。
次に、光ディスク装置201〜204の各ドライブ制御装置30は、それぞれに装填された光ディスク601〜604のシステム情報の読み出しを実行する(ステップS204)。この処理では、光ディスク装置201〜204の各ドライブ制御装置30は、各ステッパ27を駆動することにより、それぞれの光ヘッド22を、各光ディスク601〜604のシステムリードインエリアに対応する位置へ移動する。そして、各光ディスク601〜604から、ディスク製造情報を取得し、この情報に基づいて、装填された光ディスク601〜604に関する情報、例えばディスクの種類、製造メーカ等に関する情報を取得する。ドライブ制御装置30は、取得したシステム情報に基づいて、例えば装填された光ディスクがA規格の追記型光ディスク媒体であり、記録マークが未記録部分よりも反射率が高くなるLow−to−Highタイプの種類の媒体である等と判定する。また、ドライブ制御装置30は、製造メーカに関する情報からメーカ名を特定し、その媒体に関するパラメータテーブルを生成する。このパラメータテーブルの生成は、光ディスクに記録されているシステム情報に基づいて行われる。
なお、例えば光ディスク装置20に複数のパラメータテーブルを格納しておき、装填された光ディスクに応じて、ドライブ制御装置30がいずれかのパラメータテーブルを選択してもよい。また、装填される光ディスクの種類が予め限定されている場合等には、光ディスクの種類を判定する処理や、光ディスクのメーカを特定する処理を省略してもよい。さらに、光ディスクの種類を判定する処理や、光ディスクのメーカを特定する処理を、主制御装置10が行ってもよい。その場合は、ドライブ制御装置30は光ディスク装置20から取得したシステム情報を主制御装置10に出力する必要がある。
次に、光ディスク装置201〜204の各ドライブ制御装置30は、光ディスク601〜604の管理情報の読み出しを実行する(ステップS205)。本実施形態では、管理情報の読み出しは主制御装置10からの指示ではなく、各光ディスク装置201〜204のドライブ制御装置30が自律的に行う。上述のように光ディスク装置201〜204にロードされる光ディスク601〜604には、それぞれデータエリア63のアドレスαに至るまでデータが記録されている。したがって、光ディスク601〜604からは相互に同一内容の管理情報が読み出される。なお、光ディスク601〜604のうちから、1つでも他と異なる管理情報が検出された場合には、該当する光ディスクに異常があると判断することが可能である。
また、この管理情報が、光ディスク以外の記憶装置に記憶されていてもよい。その場合には、主制御装置10、又はドライブ制御装置30が当該記憶装置から管理情報を読み出してもよい。また、自立的読み出しではなく、主制御装置10又はドライブ制御装置30が記憶装置を備える装置に管理情報の送信を指示してもよい。この種の記録装置としては、例えば不揮発性メモリやハードディスクドライブを含んだ装置が考えられる。
次にドライブ制御装置30は、データエリア63の中の、情報を追記する領域の先頭位置の探索を実行する(ステップS206)。この処理では、ドライブ制御回路30は、読み出した管理情報から、情報が記録された領域の最終アドレスを検出する。次に、このアドレスに対応する位置(以下目標位置という)の周辺で、光ヘッド22をシークさせる。このシークは例えば、光ディスクの案内溝に沿って光ヘッド22を、目標位置を通過するように移動させることにより行われる。
具体的には、ドライブ制御装置30は、駆動位置について予め校正されたステッパ27を駆動して目標位置へ光ヘッド22を粗動させる。そして、アドレス検出回路26からの出力信号から光ディスク60に対する光ヘッド22の実際の位置(現在位置)のアドレスを検出する。そして、現在位置と目標位置とがある程度遠い場合には、現在位置と目標位置との差に基づいて光ヘッド22を粗動させる。また、現在位置と目標位置とが近い場合には、光ヘッド22を微動させる。微動させる場合は、ドライブ制御装置30は、例えば、光ディスク60に形成された溝の横断数をカウントしながら光ヘッド22を移動させる。そして、光ヘッド22が微動しながら更に目標位置へ近づくと、光ヘッド22を1トラックごとにトラック上へ位置決めしていく。上記動作を行うことで、光ヘッド22を目標位置近傍へ迅速に移動させることができる。
そして、最終的に案内溝に沿って光ヘッド22をトレースすることで、光ディスク60の未記録領域先頭位置を検出する。この検出には領域判定器25iを利用する。本実施形態では、目標位置のアドレスより少なくとも4ECCブロック前から、上記トレースを開始する。なお、上述した光ヘッド22の移動方法は一例であり、他の移動方法を用いてもよい。
ドライブ制御装置30は、光ヘッド22をシークさせているときに、例えば図6に示される信号品質算出回路25hを構成する領域判定器25iからの出力信号を常時モニタし、この出力信号に基づいて、光ディスク60の、情報が記録されている領域(記録領域)と記録されていない領域(未記録領域)との境界のアドレスを、未記録領域の先頭アドレスとして特定する。そして、特定された先頭アドレスを主制御装置10へ通知する(ステップS207)。
なお、上述のように先頭アドレスを特定した場合に、例えば、特定した先頭アドレスが、記録領域と未記録領域との境界に相当していることを再度確認するベリファイ動作を実施してもよい。この場合、再度シークを行う動作を含めて同じ動作を繰り返すことになるが、より正確に未記録領域の先頭アドレスを特定することが可能となる。
上述したステップS203〜ステップS207までの処理は、すべての光ディスク装置201〜204によって実行される。そして、主制御装置10は、光ディスク装置201〜204のうちのいずれかの光ディスク装置20から最初に先頭アドレスの通知を受けると、他の光ディスク装置20からの先頭アドレスの通知を待たずに、最初に通知された先頭アドレスを、すべての光ディスク装置201〜204に装填された光ディスク60の書き込み開始アドレスとして決定する(ステップS208)。そして、この書き込み開始アドレスを各光ディスク装置201〜204に通知する(ステップS209)。また、並行して、ホスト120からの記録データを分割し、分割された記録データを各光ディスク装置201〜204に出力する。
各光ディスク装置201〜204は、通知された書き込み開始アドレスから、分割された記録データの書き込みを実行する(ステップS210)。そして、記録データの書き込みが終了することにより、アレイ型ディスク装置100での一連の処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態では、主制御装置10に対して、複数の光ディスク装置20の中のいずれか1つの光ディスク装置20から最初に先頭アドレスが通知されると、主制御装置10が、他の光ディスク装置20からの先頭アドレスの通知を待つことなく、この最初に通知された先頭アドレスを、書き込み開始アドレスとして決定する。そして、主制御装置10は、各光ディスク装置20に、決定された書き込み開始アドレスを通知する。これにより、光ディスク装置20相互間で処理速度に違いがあり、そのために書き込み開始アドレスの探索時間が異なっていても、すべての光ディスク装置20は、最も速く先頭アドレスの探索が終了した光ディスク装置20と同様に情報の書き込みを開始することができる。したがって、アレイ型ディスク装置100全体として、書き込み処理の高速化を図ることができる。
《第2の実施形態》
次に本発明の第2の実施形態について、図10を参照しつつ説明する。本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100は、通知された複数の先頭アドレスに基づいて書き込み開始アドレスを決定するという点で、第1の実施形態に係るアレイ型ディスク装置100と相違している。以下、本発明の第2の実施形態について詳細に説明する。なお、第1の実施形態と同一又は同等の構成については、その説明を省略又は簡略する。
次に本発明の第2の実施形態について、図10を参照しつつ説明する。本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100は、通知された複数の先頭アドレスに基づいて書き込み開始アドレスを決定するという点で、第1の実施形態に係るアレイ型ディスク装置100と相違している。以下、本発明の第2の実施形態について詳細に説明する。なお、第1の実施形態と同一又は同等の構成については、その説明を省略又は簡略する。
本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100は、第1の実施形態に係るアレイ型ディスク装置100と同等のハードウェア構成を有している。
図10は、第2の実施形態に係るアレイ型ディスク装置100が実行する一連の処理を示すフローチャートである。本実施形態のアレイ型ディスク装置100では、ステップS201〜ステップS207までの処理を経た後に、通知された複数の先頭アドレスから、主制御装置10によって、書き込み開始アドレスが決定される(ステップS208a)。以下、ステップS208aの内容を詳述する。
主制御装置10は、光ディスク装置201〜204のうちのいずれかの光ディスク装置20から最初に先頭アドレスの通知を受け、さらに別の光ディスク装置20から先頭アドレスの通知を受けると、2つの先頭アドレスの比較を行う。そして、比較した先頭アドレスが、同一である場合に、これらの先頭アドレスに基づいて、書き込み開始アドレスを決定する。
一方、これら2つの先頭アドレスが異なる場合は、主制御装置10は、3番目以降の先頭アドレスが通知されるたびに、新たに通知された先頭アドレスと既通知の先頭アドレスとを比較して、新たに通知された先頭アドレスがいずれかの既通知の先頭アドレスと同一である場合に、多数決の理論に基づいて、当該新たに通知された先頭アドレスを、書き込み開始アドレスとして決定する。これにより、最も早く通知された先頭アドレスを書き込み開始アドレスとして決定する場合に比べて、書き込み開始アドレスの信頼性が向上する。
なお、新たに通知された先頭アドレスがいずれかの既通知の先頭アドレスと同一である場合であっても、さらに他の光ディスク装置20に対して先頭アドレスの探索を実行させ、通知された先頭アドレスの少なくとも3つ以上が同一となったときに、当該アドレスを書き込み開始アドレスに決定してもよい。この場合には、2つの先頭アドレスから書き込み開始アドレスを決定する場合に比べて書き込み開始アドレスの信頼性が更に向上する。
上述のように、ステップS208aで書き込み開始アドレスが決定されると、主制御装置10は、この書き込み開始アドレスを各光ディスク装置201〜204に通知する(ステップS209)。また、並行して、ホスト120からの記録データを分割して、分割された記録データをそれぞれ各光ディスク装置201〜204へ出力する。
各光ディスク装置201〜204は、通知された書き込み開始アドレスから、分割された記録データの書き込みを実行する(ステップS210)。そして、記録データの書き込みが終了することにより、アレイ型ディスク装置100での一連の処理が終了する。
以上説明したように、第2の実施形態では、光ディスク装置201〜204から通知される複数の先頭アドレスに基づいて、書き込み開始アドレスが決定される。このため、最も早く通知される先頭アドレスを書き込み開始アドレスとして決定する場合と比べて、書き込み開始アドレスの信頼性が向上し、誤ったアドレスが書き込み開始アドレスとされる可能性が低減する。
すべての光ディスク装置201〜204から通知された先頭アドレスが、すべて異なる場合には、主制御装置10は、ステップS206に戻り、書き込み開始アドレスが決定されるまで、ステップS206〜ステップS208aまでの処理を繰り返す。
また、このような場合は、光ディスク装置201〜204のドライブ制御装置30は、領域判定器25iからの出力信号に基づいて先頭アドレスを特定するのではなく、例えばフォーマット判定器25jからの出力信号に基づいて、先頭アドレスを特定してもよい。
さらには、領域判定器25iからの出力信号と、フォーマット判定器25jからの出力信号との、双方の出力信号に基づいて先頭アドレスを決定してもよい。
さらには、領域判定器25iからの出力信号と、フォーマット判定器25jからの出力信号との、双方の出力信号に基づいて先頭アドレスを決定してもよい。
また、ステップS206〜ステップS208aまでの処理が繰り返されるような場合には、同一の光ディスク装置201〜204からの情報であっても、相互に別個の情報であるものとしてもよい。この場合、これらの情報は、主制御装置10に通知された順に、#1DATA、#2DATA、…#nDATAとして管理する。
例えば、アレイ型ディスク装置100が#1光ディスク装置と、#2光ディスク装置の2台のみを有する場合、3番目の情報はどちらかの光ディスク装置が再度通知した情報とすることができる。
また、各光ディスク装置20から、主制御装置10へ通知される情報が、所定の先頭アドレス通知回数内、又は所定の時間内に一致しない場合には、主制御装置10は、光ディスク60に異常があると判断し、すべての処理を停止してもよい。また、この場合には、ホスト120に対して光ディスク60に異常があることを通知してもよい。
光ディスクは、ハードディスク等と異なり、記録面が密閉されていない環境下で使用される。このため、記録面にゴミや埃が付着する、傷等がつくということがある。記録面へのゴミ等の付着は、光ディスクからの反射光に影響を及ぼし、この影響により、例えば上述した先頭アドレスの探索では、誤ったアドレスが特定されてしまう場合がある。しかしながら、第2の実施形態では、複数の先頭アドレスが比較されたうえで、書き込み開始アドレスが決定されるので、情報の書き込み開始アドレスの誤認による記録の失敗が効果的に低減される。
《第3の実施形態》
次に本発明の第3の実施形態について、図11を参照しつつ説明する。本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100は、各光ディスク装置201〜204から、異なる情報を取得することができる場合に、この異なる情報を用いて、書き込み開始アドレスの決定を行う。以下、本発明の第3の実施形態について詳細に説明する。なお、第1の実施形態と同一又は同等の構成については、その説明を省略又は簡略する。
次に本発明の第3の実施形態について、図11を参照しつつ説明する。本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100は、各光ディスク装置201〜204から、異なる情報を取得することができる場合に、この異なる情報を用いて、書き込み開始アドレスの決定を行う。以下、本発明の第3の実施形態について詳細に説明する。なお、第1の実施形態と同一又は同等の構成については、その説明を省略又は簡略する。
本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100は、第1の実施形態に係るアレイ型ディスク装置100と同等のハードウェア構成を有している。
図11は、第3の実施形態に係るアレイ型ディスク装置100が実行する一連の処理を示すフローチャートである。本実施形態のアレイ型ディスク装置100では、上述の実施形態1で説明したステップS201〜ステップS205までの処置を経た後に、ステップS301以降の処理が順次実行される。
主制御装置10は、各光ディスク装置201〜204に、光ディスク装置201〜204相互間で内容が異なるターゲット位置を出力する(ステップS301)。一例として、光ディスク装置201には#1ターゲット位置、光ディスク装置202には#2ターゲット位置、光ディスク装置203には#3ターゲット位置、光ディスク装置204には#4ターゲット位置がそれぞれ通知される。図12には光ディスク装置201〜204にそれぞれ通知された#1〜#4ターゲット位置が示されている。図12に示されるように、#1〜#4ターゲット位置は、隣接するターゲット位置同士が所定のアドレスだけ離間するように設定される。
具体的には、#1〜#4ターゲット位置の起点となる#1ターゲット位置は、管理情報に基づく書き込み開始位置から、所定量オフセットした位置に設定される。そして、残りの#2〜#4ターゲット位置は、例えば#3ターゲット位置が、管理情報に基づく書き込み開始位置から、未記録領域側へ位置するように順次設定される。
各光ディスク装置201〜204のドライブ制御装置30は、主制御装置10から#1〜#4ターゲット位置がそれぞれ通知されると、通知されたターゲット位置近辺で案内溝に沿ったトレースを実行する。そして、トレースした位置に記録領域が含まれるか否かを判定し、判定結果を主制御装置10へ通知する(ステップS302)。
例えば、図12に示されるように、#1〜#4ターゲット位置が設定された場合には、#1ターゲット位置近辺をトレースした光ディスク装置201では、記録領域ありと判定され、この判定結果が主制御装置10へ通知される。また、#2ターゲット位置近辺をトレースした光ディスク装置202、#3ターゲット位置近辺をトレースした光ディスク装置203、#4ターゲット位置近辺をトレースした光ディスク装置204のそれぞれにおいても、同様に記録領域の有無が判定され、その判定結果が主制御装置10へ通知される。
その結果、主制御装置10は、図13の表に示すように、#1ターゲット位置、#2ターゲット位置は記録領域に属し、#3ターゲット位置、#4ターゲット位置は未記録領域に属しているものと判定する。なお、図13の表では、○は記録領域に属することを意味し、×は未記録領域に属していることを意味している。
その結果、主制御装置10は、図13の表に示すように、#1ターゲット位置、#2ターゲット位置は記録領域に属し、#3ターゲット位置、#4ターゲット位置は未記録領域に属しているものと判定する。なお、図13の表では、○は記録領域に属することを意味し、×は未記録領域に属していることを意味している。
次に、主制御装置10は、光ディスク装置201〜204から通知された上記判定結果から、記録領域と未記録領域との実際の境界位置の判定を行う(ステップS303)。この例では、主制御装置10は、#2ターゲット位置と、#3ターゲット位置との間に、実際の境界位置が存在していると判定する。
次に、主制御装置10は、ステップS303での判定結果から、記録領域と未記録領域との実際の境界位置の特定が可能か否かを判断する(ステップS304)。光ディスク60は、データの記録単位が1ECCブロックで、その大きさが0x20の大きさを有している。したがって、記録領域と未記録領域との実際の境界位置を挟む2つのターゲット位置それぞれのアドレスの差が1ECCブロックである場合には、このターゲット位置での境界位置の特定は可能と判断される。そして、1ECCブロックより大きい場合には、このターゲット位置での境界位置の特定は可能でないと判断される。
具体的には、記録領域に属する#2ターゲット位置のアドレスが例えば0x450000であり、未記録領域に属する#3ターゲット位置のアドレスが例えば0x450020である場合には、記録領域と未記録領域との境界はアドレス0x450000とアドレス0x450020との間と特定される。さらに、未記録領域の先頭アドレスは0x450020と特定される。
一方、#2ターゲット位置のアドレスが例えば0x450000であり、#3ターゲット位置のアドレスが例えば0x452000である場合には、記録領域と未記録領域との境界のアドレスを一義的に特定することができない(ステップS304;NO)。この場合には、主制御装置10は、ステップS301に戻り、再度各光ディスク装置201〜204に、光ディスク装置201〜204相互間で内容が異なるターゲット位置を出力する(ステップS301)。この場合、#1〜#4ターゲット位置は、ステップS303での処理結果に基づいて設定される。例えば、図12に示されるように、記録領域と未記録領域との実際の境界位置が#2ターゲット位置と#3ターゲット位置との間にあったと判定された場合には、一例として、元の#2ターゲット位置が#1ターゲット位置となり、元の#3ターゲット位置が#4ターゲット位置となるように、#1〜#4ターゲット位置をそれぞれ設定する。
以下、ステップS304で、境界位置の特定が可能と判断されるまで、ステップS301〜ステップS304までの処理が繰り返される。
なお、全てのターゲット位置が、記録領域と判定された場合は、例えばターゲット位置間隔をそのままにして、#1ターゲット位置を当初の#4ターゲット位置なるように全体のターゲット位置をシフトする。
また、全てのターゲット位置が、未記録領域と判定された場合は、例えばターゲット位置間隔をそのままにして、#4ターゲット位置を当初の#1ターゲット位置なるように全体のターゲット位置をシフトする。
このようにして#1ターゲット位置から#4ターゲット位置のいずれかで記録領域と未記録領域が変化するようになるまでステップS301〜ステップSS304を繰り返す。
他の方法として、#1ターゲット位置、又は#4ターゲット位置を固定して、ターゲット位置間隔を拡大して#1ターゲット位置から#4ターゲット位置のいずれかで記録領域と未記録領域が変化するようになるまでステップS301〜ステップSS304を繰り返すようにしてもよい。
その後の処理は、記録領域と未記録領域の境界が#2ターゲット位置と#3ターゲット位置にあった場合の上記例に準じる。
その後の処理は、記録領域と未記録領域の境界が#2ターゲット位置と#3ターゲット位置にあった場合の上記例に準じる。
ステップS304で境界位置の特定が可能と判断されると(ステップS304;YES)、主制御装置10は、記録領域と未記録領域との実際の境界位置の次のアドレス、すなわち未記録領域の先頭アドレスを、書き込み開始アドレスとして決定し(ステップS305)、決定した書き込み開始アドレスを各光ディスク装置201〜204に通知する(ステップS306)。また、並行して、ホスト120からの記録データを分割して、各光ディスク装置201〜204へ出力する。
各光ディスク装置201〜204は、通知された書き込み開始アドレスから、分割された記録データの書き込みを実行する(ステップS307)。そして、記録データの書き込みが終了することにより、アレイ型ディスク装置100での一連の処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態では、主制御装置10により、各光ディスク装置201〜204に対して、異なるターゲット位置が通知される。そして、各光ディスク装置201〜204は、4つのターゲット位置のうち、それぞれに通知されたターゲット位置(アドレス位置)に対するトレースを同時に行う。このようにトレースを複数の光ディスク装置で分担して実施することにより、広い範囲にわたるトレースを短時間に行うことができ、結果的に、光ディスク60の記録領域と未記録領域との実際の境界位置を迅速に検出することが可能となる。その結果、光ディスクへの追記のための動作を迅速に開始することができる。
これは特に、管理情報に基づいて判断される境界位置と、実際の境界位置とが大きく離れていることにより、ターゲット位置(本実施形態では#1ターゲット位置)が真の境界位置と離れている場合や、探索範囲が広範に及ぶ場合等に有効である。また、本実施形態で説明した方法は、光ディスク装置間の性能差が小さい場合や、光ディスク媒体の性能のばらつきが少ない場合等には特に有効である。
また、例えば図14に示されるように、複数の光ディスク装置をドライブ群として規定し、主制御装置10は、ドライブ群ごとにそれぞれ異なるターゲット位置を出力し、単一のドライブ群として得られる情報の確度を向上しつつ、ドライブ群ごとに異なる情報を得るようにしてもよい。これにより、記録領域と未記録領域との実際の境界位置を迅速に、かつ正確に探索することが可能となる。なお、この時のターゲット位置はドライブ群ごとに異なっていてもよいし、少なくとも一部が同一であってもよい。
《第4の実施形態》
次に本発明の第4の実施形態について、図15を参照して説明する。本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100は、最も早く通知されたシステム情報や管理情報に基づいてシステムの状態等の判断を行う。以下、本発明の第4の実施形態について詳細に説明する。なお、第1の実施形態と同一又は同等の構成については、その説明を省略又は簡略する。
次に本発明の第4の実施形態について、図15を参照して説明する。本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100は、最も早く通知されたシステム情報や管理情報に基づいてシステムの状態等の判断を行う。以下、本発明の第4の実施形態について詳細に説明する。なお、第1の実施形態と同一又は同等の構成については、その説明を省略又は簡略する。
本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100は、第1の実施形態に係るアレイ型ディスク装置100と同等のハードウェア構成を有している。
図15は、第4の実施形態に係るアレイ型ディスク装置100が実行する一連の処理を示すフローチャートである。本実施形態のアレイ型ディスク装置100では、ステップS201〜ステップS203までの処理が終了すると、主制御装置10は、各光ディスク装置201〜204に対して、システム情報の読み出しを指示する(ステップS401)。
光ディスク装置201〜204の各ドライブ制御装置30は、主制御装置10からシステム情報の読み出し指示を受けると、装填された光ディスク601〜604のシステム情報の読み出しを実行し、読み出した結果を主制御装置10へ通知する(ステップS204)。
なお、主制御装置10は、システム情報の読み出しの指示の際、該当情報が記録されているアドレスを目標アドレスとして各ドライブ制御装置30に通知する。各光ディスク装置201〜204は、上記通知を受けたドライブ制御装置30を介して、この通知されたアドレスの近傍で該当する該当情報を探索して読み出し処理を行う。
主制御装置10は、光ディスク装置201〜204のいずれかからシステム情報の通知を受けると、最も早く通知されたシステム情報を、各光ディスク装置201〜204のシステム情報とする(ステップS402)。そして、主制御装置10は、各光ディスク装置201〜204に対して、管理情報の読み出しを指示する(ステップS403)。
光ディスク装置201〜204の各ドライブ制御装置30は、主制御装置10から管理情報の読み出しの指示を受けると、装填された光ディスク601〜604の管理情報の読み出しを実行し、読み出した結果を主制御装置10へ通知する(ステップS205)。
なお、主制御装置10は、管理情報の読み出しの指示の際、該当情報が記録されているアドレスを目標アドレスとして各ドライブ制御装置30に通知する。各光ディスク装置201〜204は、上記通知を受けたドライブ制御装置30を介して、この通知されたアドレスの近傍で該当する該当情報を探索して読み出し処理を行う。
主制御装置10は、光ディスク装置201〜204のいずれかから管理情報の通知を受けると、最も早く通知された管理情報を各光ディスク装置201〜204の管理情報とする(ステップS404)。そして、主制御装置10は、各光ディスク装置201〜204に対して、未記録領域の先頭アドレスの探索を指示する(ステップS405)。
以降、第1の実施形態で説明したステップS206からステップS210までの処理が順次実行される。
なお、主制御装置10は、ステップS403において、管理情報の読み出しを指示するが、管理情報の読み出しに関して個別の目標アドレスを各光ディスク装置201〜204に通知することで、光ディスク装置201〜204それぞれに分散検索を行わせ、別々の目標アドレスで指定される光ディスク60上の異なる領域を探索してもよい。そして、主制御装置10は、通知された最先の管理情報に基づいて、次の動作(管理情報の読み出し、先頭アドレスの探索等)を決定してもよい。
また、主制御装置10は、複数台の光ディスク装置201〜204からのシステム、又は管理情報が、それぞれ、少なくとも一部の光ディスク装置間で同一である場合に、その同一の情報に基づき、次の実行指示を出すとしてもよい。
《第5の実施形態》
次に本発明の第5の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態と同一又は同等の構成については、その説明を省略又は簡略する。
次に本発明の第5の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態と同一又は同等の構成については、その説明を省略又は簡略する。
本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100では、自律的に動作する各光ディスク装置201〜204から通知される情報に基づいて、主制御装置10が各光ディスク装置201〜204に対して指示を出す点が、第4の実施形態に係るアレイ型ディスク装置100と異なっている。主制御装置10は、例えば、光ディスク装置201〜204から通知された管理情報のうち、最も早く通知された情報の取得をもって、他の光ディスク装置20から得られるであろう管理情報を取得したと判定する。次に、この情報を利用して、各光ディスク装置201〜204に対して次の動作を指示する。つまり、本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100では、各光ディスク装置201〜204が自律的に動作するため、第4の実施形態で説明した、主制御装置10から各光ディスク装置201〜204に対して出していた、システム情報の読み出し指示であるステップS401、管理情報の読み出し指示であるステップS403、及び未記録領域の先頭アドレス探索指示であるステップS405の処理が省略される。
以上説明したように、本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100では、各光ディスク装置201〜204が自律的に動作する。したがって、主制御装置10は、各光ディスク装置201〜204に、例えば管理情報の読み出し指示等の指令を発せずとも、光ディスク装置201〜204から通知される所望の情報の取得をもって光ディスク60における記録状態や装置の状態の判定を行い次の実行指示を発行する。したがって、本実施形態では、主制御装置10の処理負担が軽減され、アレイ型ディスク装置全体のパフォーマンスの向上を図ることができる。また、本実施形態に係るアレイ型ディスク装置100では負荷が分散されるため、より多様な動作に対応することが可能となる。なお、本実施形態においても、第2の実施形態の場合と同様に、各光ディスク装置201〜204からの情報が少なくとも一部の光ディスク装置間で同一であることをもって、管理情報等の読み出しが完了したと判定してもよい。
なお、上記各実施形態では、光ディスク60に予めデータが記録されている場合について説明したが、これに限らず、本発明は、データが記録されていない新規の光ディスクに対して情報の記録及び再生を行う場合においても適用することができる。この場合には、システム情報や管理情報の再生に対しての動作が、本発明の対象となる。例えば、管理情報が記録されていない場合には、その状態を主制御装置10が判定し、その後、次の実行指示が出されることになる。次の実行指示の内容としては、データの記録や、光ディスク装置の状態を補正するキャリブレーション動作等が考えられる。
また、上記各実施形態では、データが記録されている領域とデータが記録されていない領域の判定に、領域判定器25iを用いたが、フォーマット判定器25jを用いてもよく、また領域判定器25iとフォーマット判定器25jの両者を併用してもよい。この場合には、領域判定器25i単体で判定する場合と比較して、判定精度を向上させることができる。
また、上記各実施形態では、光ディスク装置201〜204に装填された光ディスク60に、同一アドレスまでデータが記録されている場合について説明した。しかしながら、光ディスク60へデータを記録している最中に、突然の天災等によって電源が急に遮断された場合等には、必ずしも同一アドレスでデータの記録が終了しているとは限らない。
上記実施形態に係るアレイ型ディスク装置100は、各光ディスク装置201〜204に装填された光ディスク60に、同量のデータが記録されていることを前提としている。このため、各光ディスク60に記録されているデータの量が異なっている場合には、上記各実施形態で説明した方法で、情報を追記する領域の先頭位置の探索行うと不具合が生じる。この場合には、主制御装置10は、装置の異常を上位ホストに通知してもよい。また、光ディスク60を排出することで装置の異常を示してもよい。
また、上記各実施形態では、システム情報、管理情報等が、別個に主制御装置10に通知される場合について説明したが、これに限らず、各情報は、主制御装置10に対して同時に通知されてもよい。この場合にも、主制御装置10は、これらの情報を利用して、基データを再構築することで、再び基データを分散化し、各々の光ディスク装置201〜204に記録を継続させてもよい。
これまでの実施形態ではデータの追記を例に取り説明してきたが、第1の実施形態、第2の実施形態、第4の実施形態、及び第5の実施形態に係る発明をデータの再生の場合に適用しても同様の効果を奏することができる。この場合、再生開始アドレスはアドレス検出回路26の出力によることとし、例えば図9、図10に関しては、ステップS206の「未記録領域の先頭アドレス探索」を、「再生を指定された先頭アドレス探索」と、ステップS208(又はステップS208a)、ステップS209の「書き込み開始アドレス」を、「再生開始アドレス」と、ステップS210の「記録データの書き込み」を、「記録データの再生」とする読替を行う。また、図15については、ステップS405の「未記録領域の先頭アドレス探索指示」を「再生を指定された先頭アドレス探索指示」と、ステップS206の「未記録領域の先頭アドレス探索」を、「再生を指定された先頭アドレス探索」と、ステップ208、ステップS209の「書き込み開始アドレス」を、「再生開始アドレス」とし、ステップS210の「記録データの書き込み」を、「記録データの再生」とする読替を行う。これにより、データの再生時にも各実施形態で説明したように、再生処理の高速化を図ることができ、更には再生処理の信頼性の改善を図ることもできる。
また、上記各実施形態では、光ヘッド22が、一例として波長が405nm程度のレーザ光を出射するレーザダイオード22dと、開口数(NA)が0.65程度の対物レンズ22aとを備えている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、光ヘッド22は他の波長のレーザダイオード22dと、他の開口数の対物レンズ22aとを用いて構成してもよい。
また、上記各実施形態では、光ディスク60が、Low−to−High型の追記媒体であるものとして説明したが、これに限らず、光ディスク60は、High−to−Low型と呼ばれる、情報を記録すると未記録部よりも反射率が低くなる媒体であってもよい。また、光ディスク60は、書き換え型の記録媒体であってもよい。
また、光ディスク60の、基板の厚さは0.6mm程度であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、基板の厚さは例えば略0.1mm厚の媒体であってもよい。また、複数の光ディスク装置に対する光ディスクの着脱は、ほぼ同時であっても、別々であってもよい。例えば、4枚の光ディスクと4台の光ディスク装置がある場合、装填タイミングがずれていても最も早く得られる情報を利用して、次の動作を他の光ディスク装置に適用することができる。
また、上記各実施形態では、アレイ型ディスク装置100が、4台の光ディスク装置を備えている場合について説明したが、光ディスク装置の台数はこれに限らず、複数台の光ディスク装置を備えていればよい。
これまで、光ディスク装置を例に本発明を説明したが、本発明をこれに限る必要はなく、ディスク装置全般に適用しても同様の効果を奏する。
本発明は、発明の広い趣旨、範囲から外れることなく各種の実施形態とその変形が可能である。上記各実施形態は本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。本発明の範囲は実施形態よりも、添付した請求項によって示される。請求項の範囲内、および発明の請求項と均等の範囲でなされた各種変形は本発明の範囲に含まれる。
本出願は2009年1月21日に出願された、明細書、特許請求の範囲、図、および要約書を含む日本国特許庁出願番号2009−011434に基づく優先権を主張するものである。この元となる特許出願の開示内容は参照により全体として本出願に含まれる。
本発明のアレイ型ディスク装置、及びその制御方法は、複数の光ディスクに対する情報処理を高速に、正確に実行するために利用することができる。
10 主制御装置
20、201〜204 光ディスク装置
21 スピンドル駆動系
22 光ヘッド
22a 対物レンズ
22b ビームスプリッタ
22c 受光器
22d レーザダイオード
22e、22f プリアンプ
23 サーボコントローラ
24 LDドライバ
25 RF回路
25a プリフィルタ
25b オートゲインコントロール回路(AGC)
25c A/Dコンバータ(ADC)
25d 位相ロックループ回路(PLL)
25e 適応等化器
25f 識別器
25g 記憶回路
25h 信号品質算出回路
25i 領域判定器
25j フォーマット判定器
25k エラーレート算出器
26 アドレス検出回路
27 ステッパ
28 変調器
29 復調器
30 ドライブ制御装置
40 ディスク搬送手段(アクセッサ)
50 ホルダ
51、511〜51N カートリッジ
60、601〜604 光ディスク
60a 基板
60b センターホール
61 記録層
62 リードインエリア
63 データエリア
64 リードアウトエリア
100 アレイ型ディスク装置
120 上位装置(ホスト)
20、201〜204 光ディスク装置
21 スピンドル駆動系
22 光ヘッド
22a 対物レンズ
22b ビームスプリッタ
22c 受光器
22d レーザダイオード
22e、22f プリアンプ
23 サーボコントローラ
24 LDドライバ
25 RF回路
25a プリフィルタ
25b オートゲインコントロール回路(AGC)
25c A/Dコンバータ(ADC)
25d 位相ロックループ回路(PLL)
25e 適応等化器
25f 識別器
25g 記憶回路
25h 信号品質算出回路
25i 領域判定器
25j フォーマット判定器
25k エラーレート算出器
26 アドレス検出回路
27 ステッパ
28 変調器
29 復調器
30 ドライブ制御装置
40 ディスク搬送手段(アクセッサ)
50 ホルダ
51、511〜51N カートリッジ
60、601〜604 光ディスク
60a 基板
60b センターホール
61 記録層
62 リードインエリア
63 データエリア
64 リードアウトエリア
100 アレイ型ディスク装置
120 上位装置(ホスト)
Claims (15)
- 記録媒体に対する情報の記録及び再生を行う複数の光ディスク装置と、
前記複数の光ディスク装置それぞれに、相互に同一容量又は同一内容の情報を有する記録媒体に対して情報処理を行わせる際に、
前記光ディスク装置それぞれに、前記記録媒体に関する情報を探索させ、
前記複数の光ディスク装置で探索される前記情報から決定した決定情報に基づいて、前記複数の光ディスク装置それぞれに、次の動作を開始させる制御手段と、
を備えるアレイ型ディスク装置。 - 前記決定情報は、最初に探索が完了した前記光ディスク装置で探索された前記情報であること、
を特徴とする請求項1に記載のアレイ型ディスク装置。 - 前記決定情報は、2つ以上の前記光ディスク装置で探索された前記情報を比較して、前記情報が同等である場合の当該情報であること、
を特徴とする請求項1に記載のアレイ型ディスク装置。 - 前記決定情報は、前記光ディスク装置それぞれに、前記記録媒体の異なるアドレスにおける情報を探索させ、
前記探索された情報のうちの相互に異なる情報に基づいて決定した情報であること、
を特徴とする請求項1に記載のアレイ型ディスク装置。 - 前記決定情報は、前記光ディスク装置それぞれに、前記記録媒体の異なるアドレスにおける情報を探索させ、
最初に探索が完了した前記光ディスク装置で探索された前記情報であること、
を特徴とする請求項1に記載のアレイ型ディスク装置。 - 前記光ディスク装置による探索は、自律的に実施されること、
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のアレイ型ディスク装置。 - 前記決定情報は、データの所在、及びデータの内容の少なくともいずれか一方を含む管理情報であること、
を特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のアレイ型ディスク装置。 - 前記決定情報は、データが記録された領域の最終アドレス、及びデータが記録されていない領域の先頭アドレスのいずれかを含むこと、
を特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のアレイ型ディスク装置。 - 複数の光ディスク装置を備え、該複数の光ディスク装置にそれぞれ装填される相互に同一容量又は同一内容の情報を有する複数の記録媒体に対する情報処理を行うアレイ型ディスク装置の制御方法であって、
前記複数の光ディスク装置それぞれに、該光ディスク装置に装填された前記記録媒体に関する情報を探索させる工程と、
前記複数の光ディスク装置で探索される前記情報から決定情報として所定の情報を決定する工程と、
前記決定情報に基づいて、前記複数の光ディスク装置それぞれに、次の動作を実行させる工程と、
を含むアレイ型ディスク装置の制御方法。 - 前記所定の情報を決定する工程は、最初に探索が完了した前記光ディスク装置で探索された前記情報を前記決定情報とすること、
を特徴とする請求項9に記載のアレイ型ディスク装置の制御方法。 - 前記所定の情報を決定する工程は、
2つ以上の前記光ディスク装置で探索された前記情報を比較して、前記情報が同等である場合に、当該情報を前記決定情報とすること、
を特徴とする請求項9に記載のアレイ型ディスク装置の制御方法。 - 前記情報を探索させる工程は、前記複数の光ディスク装置それぞれに、該光ディスク装置に装填された前記記録媒体の異なるアドレスにおける情報を探索させ、
前記所定の情報を決定する工程は、前記探索された情報のうちの相互に異なる情報に基づいて、前記決定情報を決定すること、
を特徴とする請求項9に記載のアレイ型ディスク装置の制御方法。 - 前記情報を決定する工程は、
前記複数の光ディスク装置のそれぞれに装填された前記記録媒体に関する情報を、前記複数の光ディスク装置の少なくともいずれかから受信する工程を含み、
最初に受信した前記情報を前記決定情報として決定すること、
を特徴とする請求項9に記載のアレイ型ディスク装置の制御方法。 - 前記決定情報は、データの所在、及びデータの内容の少なくともいずれか一方を含む管理情報であること、
を特徴とする請求項9乃至13のいずれか一項に記載のアレイ型ディスク装置の制御方法。 - 前記決定情報は、データが記録された領域の最終アドレス、及びデータが記録されていない領域の先頭アドレスのいずれかを含むこと、
を特徴とする請求項9乃至14のいずれか一項に記載のアレイ型ディスク装置の制御方法。
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JP2009011434 | 2009-01-21 | ||
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---|---|
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- 2010-01-20 WO PCT/JP2010/050643 patent/WO2010084885A1/ja active Application Filing
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Publication number | Publication date |
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