JPWO2010084608A1 - 車群制御方法及び車両 - Google Patents

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Abstract

本発明の車群制御方法は、複数の車両からなる車群の走行制御を行う車群制御方法であって、車群が小分けされてなる複数の小車群毎に、同じ小車群内の車両同士で行う車車間通信を用いて前記小車群内の車両同士の相対関係を制御する小車群内車両制御処理と、各小車群の代表車両同士で行う車車間通信を用いて各小車群同士の相対関係を制御する小車群制御処理と、を備えたことを特徴とする。

Description

本発明は、複数の車両からなる車群の走行制御を行う車群制御方法、及びそのような車群制御方法が適用される車両に関するものである。
近年では、交通流改善を図り、空気抵抗の低減による燃費向上を図るために、複数の車両を短い車間距離で一列で隊列走行させる技術が注目されている。従来、このような隊列走行(「車群走行」とも呼ばれる)の技術として、特開平10−162282号公報のシステムが提案されている。このシステムでは、隊列の各後続車両の各々が、隊列の先頭車両との間の車間距離を制御することで、複数台の車両による隊列走行が実現されている。この方式によれば、隊列の先頭車両が受けた外乱に対しては、各後続車両が素早く応答するので、車間距離の誤差の伝播等もなく、隊列の挙動が乱れにくいと示されている。
特開平10−162282号公報
しかしながら、上記特許文献のシステムでは、先頭車両が、他の後続車両それぞれとの間で車車間通信を行うので、隊列内においては先頭車両への通信負荷が最も大きい。そして、隊列の構成車両の台数が多くなると、先頭車両の通信量が増大し、円滑な車車間通信が困難になってしまう。すなわち、多台数の車両にこのシステムを適用することは、車車間通信のデータ容量、通信周期、及び通信の到達範囲を考慮すると、現実的ではない。
そこで、本発明は、車群の走行制御における通信負荷を低減することができる車群制御方法、及び車両を提供することを目的とする。
本発明の車群制御方法は、複数の車両からなる車群の走行制御を行う車群制御方法であって、車群が小分けされてなる複数の小車群毎に、同じ小車群内の車両同士で行う車車間通信を用いて小車群内の車両同士の相対関係を制御する小車群内車両制御ステップと、各小車群の代表車両同士で行う車車間通信を用いて各小車群同士の相対関係を制御する小車群制御ステップと、を備えたことを特徴とする。
この車群制御方法によれば、小分けされた小車群毎に車車間通信を用いた車両の相対関係が制御される。そして、その各小車群の代表車両同士の車車間通信によって小車群同士の相対関係が制御されることで、車群全体の車両の相対関係が制御されることになる。このような車群制御方法によれば、小車群内の制御に必要な通信と、小車群同士の相対関係の制御に必要な通信とを分けることにより、車群全体としての通信負荷を低減することができる。
また、小車群制御ステップでは、前後に連続する代表車両同士の車車間通信を用いて、前後に連続する代表車両間の各相対関係がそれぞれ制御されることとしてもよい。
また、小車群制御ステップでは、車群の車両から選択される目標車両が属する小車群の代表車両と、目標車両が属する小車群以外の各代表車両と、の間の車車間通信を用いて、目標車両と目標車両が属する小車群以外の各代表車両との各相対関係がそれぞれ制御されることとしてもよい。
この構成によれば、目標車両が属する小車群以外の各代表車両については、それぞれ目標車両との相対関係が制御されるので、代表車両同士の相対関係の誤差伝播が避けられ、その結果、小車群同士の相対関係の誤差伝播の発生を避けることができる。
また、目標車両が属する小車群においては、目標車両は、当該小車群における先頭車両であり、代表車両は、先頭車両以外の車両から選択されることとしてもよい。
この場合、目標車両と、他の小車群の代表車両との代表車両通信を行う代表車両とが、別々に選択される。従って、目標車両と代表車両との役割が1台に集中することが避けられ、通信負荷が特定の車両に集中することが避けられる。
また、小車群内車両制御ステップでは、小車群内の各車両の各車間距離が制御され、各小車群に属する車両の台数は、小車群内車両制御ステップにおいて、小車群の先頭車両の加速度に対応して発生し得る後続車両の車間距離の誤差に基づいて決定されることとしてもよい。この構成によれば、小車群内の車両の台数を制限することで当該小車群で発生する車間距離誤差を所望の誤差に抑えることができる。
また、小車群内車両制御ステップでは、小車群内における各車間距離が制御され、小車群制御ステップでは、前後に連続する各小車群同士の間の各小車群間距離が、小車群内の各車間距離とは異なる距離になるように、各代表車両同士の距離が制御されることとしてもよい。
小車群内の各車間距離と代表車同士の距離とを分けて制御する場合、各小車群毎に最後尾の車間距離の誤差が大きくなることが考えられる。これに対し、上記の構成によれば、小車群内の各車間距離と、各小車群間距離と、が異なる距離になるように制御される。従って、小車群間距離を適切に設定することにより、各小車群の最後尾の車両と、その後方の小車群の先頭車両との間に安全な車間距離を確保することができる。
また、小車群制御ステップでは、前後に連続する各小車群同士の間の各小車群間距離が所定の目標距離になるように各代表車両同士の相対関係が制御され、所定の目標距離は、小車群内車両制御ステップにおいて各車両の後方の車両に伝播する車間距離の誤差の伝播比である車間誤差伝播比に基づいて設定されることとしてもよい。
この構成によれば、小車群内制御ステップにおいて車間誤差伝播が発生する場合においても、各小車群の最後尾の車両と、その後方の小車群の先頭車両との間に安全な車間距離を確保することができる。
本発明の車両は、複数の車両からなる車群の走行制御を行う車群制御方法に用いられる車両であって、車群制御方法は、車群が小分けされてなる複数の小車群毎に、同じ小車群に属する車両同士で行う車車間通信を用いて小車群内の車両同士の相対関係を制御する小車群内車両制御ステップと、各小車群の代表車両同士で行う車車間通信を用いて各小車群同士の相対関係を制御する小車群制御ステップと、を備え、自車両が小車群における代表車両である場合には、他の小車群における他の代表車両との間で、車車間通信を行うことを特徴とする。
この車両を用いた車群制御方法によれば、小分けされた小車群毎に車車間通信を用いた車両の相対関係が制御される。そして、その各小車群の代表車両同士の車車間通信によって小車群同士の相対関係が制御されることで、車群全体の車両の相対関係が制御されることになる。このような車群制御方法によれば、小車群内の制御に必要な通信と、小車群同士の相対関係の制御に必要な通信とを分けることにより、車群全体としての通信負荷を低減することができる。
本発明の車群制御方法及び車両によれば、車群の走行制御における通信負荷を低減することができる。
図1は、本発明の第1実施形態の車群制御方法において小車群ごとに小分けされた複数の車両を示す図である。 図2は、各車両が備える車群制御システムを示すブロック図である。 図3は、車両の加速度周波数と車間誤差伝播比との関係の一例を示すグラフである。 図4(a)、(b)は、小車群内車両制御処理における車間誤差のボード線図の一例である。 図5は、小車群内車両制御処理における車間誤差の後続車両への車間誤差過渡特性の一例を示すグラフである。 図6は、本発明の第2実施形態の車群制御方法において小車群ごとに小分けされた複数の車両を示す図である。 図7は、本発明の第3実施形態の車群制御方法を示すフローチャートである。 図8(a),(b)は、それぞれ、小車群小分け処理で小分けされた2つの小車群の一例を示す図である。 図9は、本発明の第4実施形態の車群制御方法において小車群ごとに小分けされた複数の車両を示す図である。 図10は、本発明の小車群内車両制御処理の他の制御方式の例を示す図である。
符号の説明
1…車群走行制御システム、B,B,B,B…小車群、C1,1,C1,2,C1,3,C2,1,C2,2,C2,3,C3,1,C3,2,C3,3…車両、C1,1,C2,1,C3,1,C4,1…先頭車両、Cs,Cs,Cs,Cs…代表車両、Ct…目標車両、Z…大車群。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る車群制御方法及び車両の好適な実施形態について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、本実施形態の車群制御方法では、複数の車両Cからなる大車群Zが、複数台ずつの小車群B,B,B,…に小分けされる。そして、各小車群内における各車両間の車間距離が制御される。更に、各小車群内から、他の小車群との車車間通信を代表して行う代表車両が1台ずつ選択され、各代表車両同士の車車間通信により小車群同士の距離が制御される。このような制御により、大車群Z全体としては、複数の車両Cが比較的狭い車間距離で縦一列に並んで走行する車群走行が実現される。各車両Cは、図中の矢印Y方向に向かって走行しているものとする。
なお、以下の説明においては、図1に示されるように、大車群Zの先頭から数えてn番目の小車群を「B」で表し、n番目の小車群Bに属する車両の中で先頭から数えてm番目の車両を「Cn,m」で表す(n=1,2,3,…、 m=1,2,3,…)。
また、必要な場合には、車両Cn,mの加速度を「an,m」で表し、車両Cn,mの速度を「Vn,m」で表し、車両Cn,mの加速度指令値を「un,m」で表す。また、車両Cn,mと車両Cn,m+1との車間距離を「Ln,m」で表し、車両Cn,mと車両Cn,m+1との車間誤差を「ΔLn,m」で表す。なお、車間誤差とは、車両Cn,mと車両Cn,m+1との目標車間距離Ln,m_tgtと現実の車間距離Ln,mとの誤差を意味する。また、小車群Bの最後尾の車両と小車群Bn+1の先頭車両との間の車間距離距離を「小車群間距離」と呼び、「R」で表す。
また、小車群Bの構成車両の中で先頭を走行する車両Cn,1を「先頭車両」と呼び、これに対して、後続の車両Cn,2以降を総称し「後続車両」と呼ぶ場合がある。また、大車群Zの中で、先頭に位置する小車群Bを「先頭小車群」と呼び、これに対して、後続の小車群B以降を総称し「後続小車群」と呼ぶ場合がある。
まず、上記大車群Zを構成する各車両に、それぞれ1つずつ搭載される車群制御システム1について説明する。
図2に示すように、車群制御システム1は、車両制御ECU(Electronic Control Unit)10を備えている。車両制御ECU10は、車群制御システム1の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、例えばCPU、ROM、RAMを含むコンピュータを主体として構成されている。車両制御ECU10は、情報を一時的又は長期的に保存することが可能な情報記憶部10aを有している。
更に、車群制御システム1は、自車両の走行状態を検知するためのセンサ類を備えている。このセンサ類には、前方車間距離センサ21aと、後方車間距離センサ22aと、車速センサ23aと、加速度センサ24aとが含まれている。
前方車間距離センサ21aは、自車両の直ぐ前方を走行する車両との車間距離を検知することができる。同様に、後方車間距離センサ22aは、自車両の直ぐ後方を走行する車両との車間距離を検知することができる。このような前方車間距離センサ21a及び後方車間距離センサ22aとしては、例えば、それぞれ車両の前部及び後部にそれぞれ設けられたミリ波レーダが採用される。前方車間距離センサ21aで得られる信号は、前方センサECU21で処理され、前方車間距離情報として車両制御ECU10に送信される。同様に、後方車間距離センサ22aで得られる信号は、後方センサECU22で処理され、後方車間距離情報として車両制御ECU10に送信される。
車速センサ23aは、自車両の速度を検知することができる。車速センサ23aとしては、例えば、車輪速を検知する電磁ピックアップセンサが用いられる。車速センサ23aで得られる信号は、車速センサECU23で処理され、車速情報として車両制御ECU10に送信される。加速度センサ24aとしては、例えば、ガスレートセンサもしくはジャイロセンサが用いられる。加速度センサ24aで得られる信号は、加速度センサECU24で処理され、加速度情報として車両制御ECU10に送信される。
なお、前方センサECU21と、後方センサECU22と、車速センサECU23と、加速度センサECU24とは、車両内ネットワークとして構築された通信・センサ系CAN20を介して車両制御ECU10に接続されている。
以上のように、車群制御システム1では、上述のセンサ類により、自車両についての前方車間距離情報と、後方車間距離情報と、車速情報と、加速度情報とが得られる。なお、以下の説明では、前方車間距離情報と、後方車間距離情報と、車速情報と、加速度情報とをまとめて「走行状態情報」という場合がある。
更に、システム1は、自車両の加減速・操舵等の操作を行うべく、エンジン制御ECU31と、ブレーキ制御ECU32と、ステアリング制御ECU33とを備えている。エンジン制御ECU31は、車両制御ECU10から送信される加速度指令値情報を受信し、当該加速度指令値に対応する操作量でスロットルアクチュエータ31a等を操作する。また、ブレーキ制御ECU32は、上記加速度指令値情報を受信し、当該加速度指令値に対応する操作量でブレーキアクチュエータ32a等を操作する。また、ステアリング制御ECU33は、車両制御ECU10から送信される操舵指令値情報を受信し、当該操舵指令値に対応する操作量でステアリングアクチュエータ33a等を操作する。
また、車群制御システム1は、他の車両Cとの間で車車間通信を行うべく、無線アンテナ26a及び無線制御ECU26を備えている。特に、同じ小車群に属する車両同士は、この無線アンテナ26a及び無線制御ECU26を用いた車車間通信により、車両の車両諸元情報、走行状態情報、及び加速度指令値情報等の車群走行に必要な情報を互いに交換することが可能である。また、無線アンテナ26a及び無線制御ECU26によれば、同じ小車群内での車車間通信に限られず、他の小車群に属する車両との車車間通信も可能である。なお、無線制御ECU26は、前述の通信・センサ系CAN20を介して車両制御ECU10に接続されている。
続いて、このような車群制御システム1により行われる車群制御方法について説明する。ここでは、図1に示すように、各小車群B,B,B,…に、ぞれぞれ3台ずつの車両が属する場合を一例として説明する。
(小車群内車両制御処理)
まず、小車群内車両制御処理として、各小車群B,B,B,…内でそれぞれ行われる車間距離の制御処理について説明する。
図1に示すように、小車群B内において、各後続車両C1,jは(j=2,3)、直ぐ前方を走行する車両C1,j−1を追従目標とし、当該車両C1,j−1との車間距離L1,j−1を制御しながら追従する。具体的には、各後続車両C1,jの車両制御ECU10は、前方の車両C1,j−1との車車間通信によって、車両C1,j−1の加速度a1,j−1を得る。そして、自車の前方車間距離センサ21aで前方車間距離L1,j−1を得て、車両C1,j−1の加速度a1,j−1をフィードフォワードとして、PD制御により前方車間距離L1,j−1のフィードバック制御を行う。以下、このように、ある車両がその前方の目標車両との距離を制御するにあたって、前方の目標車両の加速度をフィードフォワードとし、前方の目標車両PD制御により追従する状態を表現する場合に、図1に示すように、当該車両と目標車両とを、ばね定数kのばねと減衰係数cのダンパーとからなるばねダンパーユニットkcで接続して表現するものとする。なお、このような当該車両と目標車両との関係は、一般に、「電子連結されている」等と表現される場合もある。
以上のように、小車群B内では、各後続車両C1,2,C1,3の加減速が、自車の前方の各車間距離L1,1,L1,2をそれぞれ維持するように制御されるので、その結果、小車群B内の3台の車両C1,1,C1,2,C1,3は、互いの位置関係が維持された状態で走行することになる。ここでは、先頭の小車群Bで行われる制御について説明したが、後続の小車群B,B,B,…内においても同様の制御が行われる。
(小車群制御処理)
次に、小車群制御処理として、各小車群B,B,B,…の各代表車両の間で行われる走行制御処理について説明する。ここでは、各小車群B,B,B,…の代表車両Cs,Cs,Cs,…として、各先頭車両C1,1,C2,1,C3,1,…が選択される。
各後続小車群Bの代表車両Csである各先頭車両Ch,1は(h=2,3,…)、直ぐ前方の小車群Bh−1の先頭車両Ch−1,1を追従目標とし、当該車両Ch−1,1との距離Ph−1を制御しながら追従する。具体的には、各先頭車両Ch,1の車両制御ECU10は、前方の先頭車両Ch−1,1との車車間通信によって、当該車両車両Ch−1,1の加速度ah−1,1を得る。そして、自車の前方車間距離センサ21aで自車Ch,1と目標車両Ch−1,1との距離Ph−1を得て、目標車両の加速度ah−1,1をフィードフォワードとして、PD制御により距離Ph−1のフィードバック制御を行う。
なお、上記の距離Ph−1は、自車の前方車間距離センサ21aから得てもよいが、車車間通信により追従目標の車両Ch−1,1の現在地情報を得て、自車の現在地情報と比較することにより距離Ph−1を算出してもよい。このような距離Ph−1の算出を行うために、各車両Cの車群制御システム1は、自車両の現在地情報を検知する手段(例えば、GPS装置)を備えてもよい。
また、距離Ph−1については、十分な小車群間距離Rh−1が確保されるように、距離Ph−1の目標値Ph−1_tgtが適宜設定される。ここでは、目標値Ph−1_tgtは、小車群内車両制御処理における各車間距離の目標値Lj_tgtよりも大きい距離に設定される。ここで、目標値Ph−1_tgtの設定について詳細に説明する。
前方の小車群Bh−1における小車群内車両制御処理によれば、車車間通信の無駄時間、センシングの遅れ、車両の応答遅れといった要因により、車間誤差が、小車群の後方に順次伝播していく誤差伝播が発生すると考えられる。そして、後方の車間距離に順次伝播する車間誤差の伝播比、すななち、車間誤差ΔLh−1,i+1と車間誤差ΔLh−1,iとの比ΔLh−1,i+1/ΔLh−1,iを車間誤差伝播比(ストリングスタビリティ)Sとすると、車間誤差伝播比Sは車両の加速度周波数に依存する。例えば、車間誤差伝播比Sと車両の加速度周波数との間には、図3に示すような関係がある。この図3の例の場合、車間誤差伝播比Sは、車両の加速度周波数が6・10−2Hz付近になったときに最大となり、車間誤差伝播比の最大値Smaxは1を超えて、約1.2であることが判る。
ここで、小車群Bh−1の全車両がほぼ同じ加減速応答性を示すと仮定し、上記のような知見に基づけば、n台の車両からなる小車群Bh−1において、最後尾の車両Ch−1,nと車両Ch−1,n−1との間の車間距離Lh−1,n−1には、最大で、
ΔLh−1,n−1=Smax n−1・ΔLh−1,1 …(1)
で表される変動が生じうる。従って、前述の小車群間距離Rh−1は、上式(1)で示される車間誤差Smax n−1・ΔLh−1,1よりも大きくなるように設定される。すなわち、前述の目標値Ph−1_tgtは、最大の車間誤差伝播比Smaxに基づいて、小車群間距離Rh−1がSmax n−1・ΔLh−1,1よりも大きくなるように設定される。このように、各小車群においてある程度の車間誤差伝播を現実的な範囲で許容しながら、各小車群Bh−1の最後尾の車両の車間変動を小車群間距離Rh−1により解消することで、大車群Z全体として安全な車群走行を実現することができる。
以上のような小車群制御処理によれば、各後続小車群Bの各代表車両C1,hの加減速が(h=2,3,…)、自車両とその前方の代表車両C1,h−1との距離Ph−1をそれぞれ維持するように制御されるので、その結果、各小車群B,B,B,…は、互いの位置関係が制御された状態で走行することになる。この小車群制御処理における代表車両間の車車間通信は、大車群Z全体における通信の円滑性を高める観点から、前述の小車群内車両制御処理における車車間通信とは異なる周波数チャネルを用いて行われることが好ましい。なお、先頭小車群Bの先頭車両C1,1は、運転者により手動で運転されてもよく、予め定められた走行計画等に基づいて自動運転されてもよい。
以上説明したように、この車群制御方法によれば、小車群内車両制御処理において、小分けされた小車群B,B,B,…毎に小車群内での車車間通信を用いた制御が行われ、各小車群内における車両相互の位置関係が制御される。そして、その各小車群の各代表車両同士の車車間通信によって代表車両の相互間の距離が制御される結果、各小車群同士の位置関係が制御されることになる。この車群制御方法によれば、小車群内の制御に必要な車車間通信と、小車群同士の位置関係の制御に必要な車車間通信とを分けることにより、車群全体としての通信量が低減され通信負荷を低減することができる。
また、この車群制御方法によれば、代表車両以外は、小車群内でのみ車車間通信を行えばよいので、通信容量や通信範囲を小さく収めることができ、現実の交通流への適用が容易である。また、この車群制御方法によれば、小分けされた各小車群毎に、各小車群内で車両相互間の車間距離が制御されるので、車間誤差の伝播があったとしても、大車群Z全体に極端に車間誤差伝播が拡大することが避けられる。このような車群制御方法は、例えば数十台〜百台規模の多台数の大車群Zに適用した場合にも、安定した車群走行を実現することができる。
なお、ここでは、1つの小車群に属する車両Cの台数を3台としているが、これには限られず、1つの小車群B,B,B,…に属する車両Cの台数は、以下のような考え方で設定されてもよい。
まず、任意のn台の車両からなる小車群が所定の制御方式で走行を行った場合を想定し、この仮小車群において、先頭車両の加速度に対する車間誤差の周波数特性(車間誤差ゲイン、位相遅れ)を計算する。なお、ここでは、上述の小車群内車両制御処理の制御方式で、5台の車両の走行を行った場合を想定するものとする。
この場合、先頭車両の加速度に対する後続車両の車間誤差のボード線図は、例えば、図4(a)、(b)に示すようなものとなる。なお、図4中の符号ΔLは(i=1,2,3,4)、それぞれ、小車群のi台目の車両とi+1台目の車両との車間誤差ΔLに関する線図を示している。このボード線図によれば、小車群の後方に行くほど車間誤差のゲイン(車間誤差[m]/先頭車両の加速度[m/s2])が増加し位相の遅れが大きくなり、図5にも示されるように、車間誤差が伝播・増幅していることが判る。ここで、小車群内で許容できる車間誤差ゲインの閾値Gmaxを予め”2.2”に設定したとすれば、図4(a)より、車間誤差ΔL〜ΔLのゲインは当該閾値Gmax以下に収まるが、車間誤差ΔLのゲインは、この閾値Gmaxを超えてしまうことが判る。従って、小車群に属する車両を5台とすれば、許容できない車間誤差ゲインが4台目車両と5台目車両との間に発生することが判明し、各小車群を構成すべき車両台数は4台に設定される。
なお、上記閾値Gmaxは、隊列走行制御システム1の設計者により所望の設計思想に基づいて予め決定され、車両制御ECU10の情報記憶部10aに予め記憶されている。なお、ここでは、車間誤差ゲインについての閾値Gmaxに基づいて車両台数を設定しているが、位相遅れについての閾値(例えば、−90°)を定め、当該位相遅れの閾値よりも位相遅れが大きくならないように、小車群の車両台数を設定するようにしてもよい。
このように各小車群に割り振られる車両台数を管理することで、各小車群内で大きな車間誤差伝播が発生することが避けられ、大車群Z全体として挙動の乱れが少ない車群走行が実現可能となる。
〔第2実施形態〕
続いて、本発明に係る車群制御方法の第2実施形態について説明する。本実施形態の車群制御方法では、前述の第1実施形態の車群制御方法と比較して、小車群内車両制御処理は同様であるが、小車群制御処理が相違している。以下、この車群制御方法における小車群制御処理について図6を参照しながら説明する。
(小車群制御処理)
ここでは、第1実施形態と同様に、各小車群の代表車両Cs,Cs,Cs,…として、各小車群B,B,B,…における先頭車両C1,1,C2,1,C3,1,…が選択される。そして、すべての後続小車群Bの各先頭車両Ch,1は(h=2,3,…)、先頭小車群Bの先頭車両C1,1を目標車両Ctとし、当該先頭車両C1,1との距離Qh−1を制御しながら追従する。このとき、具体的な追従走行制御は、第1実施形態と同様のPD制御により行われる。
本実施形態の車群制御方法によれば、すべての後続小車群Bの各先頭車両Ch,1の加減速は、先頭車両C1,1との距離Qh−1をそれぞれ維持するように制御されるので、その結果、各後続小車群B,B,B,…は、それぞれ独立して先頭小車群Bとの位置関係が制御された状態で走行することになる。従って、小車群間距離R,R,R,…の誤差が後方の小車群に順次伝播していく誤差伝播の発生を避けることができる。
なお、上述した第1及び第2実施形態では、各小車群の代表車両として、各先頭車両C1,1,C2,1,C3,1,…が選択されているが、各小車群においては先頭車両以外の車両を代表車両としてもよい。
〔第3実施形態〕
続いて、本発明に係る車群制御方法の第3実施形態について説明する。本実施形態の車群制御方法では、第1又は第2実施形態における小車群内車両制御処理及び小車群制御処理に先立って、大車群Zの複数の車両Cを、複数の小車群B,B,B,…に小分けする小車群小分け処理を行う。
(小車群小分け処理)
以下の小車群小分け処理の演算は、大車群Zに属する車両Cのうちの何れか1台の車両Cの車群制御システム1において行われる。図7に示すように、車群制御システム1の車両制御ECU10は、大車群Zに属する全車両Cの車両情報を車車間通信により収集する(S301)。ここで収集される車両情報には、各車両Cの加減速応答性、自車両位置、通信距離等が含まれている。次に、車両制御ECU10は、全車両Cを複数台ずつの仮小車群に仮に小分けする(S303)。その後、この仮小分けが適切であるか否かが判断される。以下、仮小分けの適否判断(S305,S307,S309)の詳細について説明する。
すなわち、車両制御ECU10は、収集された上記車両情報に基づいて各仮小車群についてのストリングスタビリティ(車間誤差伝播ゲイン、位相遅れ)を計算する(S305)。そして、各仮小車群で発生し得る車間誤差及び位相遅れが許容範囲以内である場合は、仮小分けが適切であると判断し、各仮小車群で発生し得る車間誤差又は位相遅れが許容範囲内でない場合には、仮小分けが不適切であると判断する(S307)。ここで、仮小分けが不適切と判断された場合には、各小車群における車間誤差及び位相遅れが許容範囲内となるように、仮小分けのやり直しが行われる(S317)。
また、各仮小車群の構成車両の台数が多すぎる場合には、小車群の長さが長くなることから遠距離の車車間通信が必要になる場合もあり、通信の安定性低下が懸念される。そこで、車両制御ECU10は、各仮小車群の構成車両の台数が通信の許容範囲内である場合は、仮小分けが適切であると判断し、各仮小車群の構成車両の台数が通信の許容範囲内でない場合には、仮小分けが不適切であると判断する(S309)。ここで、仮小分けが不適切と判断された場合には、各仮小車群の構成車両の台数が通信の許容範囲内となるように、仮小分けのやり直しが行われる(S319)。
ここで、大車群Zの各車両Cの加減速応答性までを考慮して車間誤差ゲインに基づく小車群の台数設定を行う場合、加速度応答性が悪い車両が含まれる小車群は少台数の小車群になり、加速度応答性が良い車両が含まれる小車群は多台数の小車群になる傾向が現れる。このため、仮小分け(S303)では、図8(a)に示すように、少台数(例えば2台)の大型車Caからなる小車群Bと、多台数(例えば6台)の小型車Cbからなる小車群Bとが混在するといったように、小車群ごとの構成車両の台数が不均一になってしまう場合がある。
このように小車群毎の構成車両の台数が不均一になると、小車群内車両制御処理における通信負荷も小車群毎に不均一になる。例えば、車車間通信の通信アクセス方式がTDMAであった場合、小車群Bでは2台分のタイムスロットが必要なところ、小車群Bでは6台分のタイムスロットが必要となる。そして、通信負荷が高い小車群Bでは、通信周期を長くする等の措置が必要になる場合があり、小車群の走行の安定性向上の妨げともなる。
従って、通信負荷を大車群Z全体で均一化する観点から、例えば、図8(b)に示すように、加速度応答性が悪い車両Caを各小車群B,Bに均等に割り振ることで、小車群毎の構成車両の台数を平均化することが好ましい。そこで、車両制御ECU10は、仮小分けされた仮小車群の構成台数のバラツキが許容範囲内である場合には、仮小分けは適切であると判断し、バラツキが許容範囲内でない場合には、仮小分けは不適切であると判断する(S310)。ここで、仮小分けが不適切と判断された場合には、各小車群の構成車両台数のバラツキが許容範囲内となるように、仮小分けのやり直しが行われる(S320)。
一方、前述の処理S307及び処理S309で、仮小分けが適切であると判断された場合には、各小車群の編成が確定される(S321)。そして、各小車群における代表車両及び目標車両が決定され、各小車群の車間誤差伝播比に基づいて代表車両同士の距離(図1のP,P,P,…、又は図2のQ,Q,Q,…)等が決定される(S323)。このような決定情報は、車車間通信で全車両Cに配信される。各車両Cの車群制御システム1は、受信した上記決定情報に基づいて自車両が代表車両であるか否かを判断し、自車両が代表車両である場合には、後述の処理S327において、他の小車群の代表車両との車車間通信を行う。
その後、確定された各小車群の編成に基づいて各車両Cが移動され、各小車群が形成される(S325)。そして、前述の第1又は第2実施形態で説明した小車群内車両制御処理と小車群制御処理とが開始されることで(S327)、大車群Zの車群走行が開始される。
以上のような本実施形態の車群制御方法によれば、小車群小分け処理により、適切な台数で適切な車両の組み合わせの小車群を編成することができ、その結果、通信負荷の均一化と安定した車群走行とを実現することができる。
〔第4実施形態〕
続いて、本発明に係る車群制御方法の第4実施形態について説明する。本実施形態の車群制御方法では、前述の第2実施形態の車群制御方法と比較して、小車群内車両制御処理は同様であるが、小車群制御処理が相違している。以下、この車群制御方法における小車群制御処理について図9を参照しながら説明する。
(小車群制御処理)
ここでは、各小車群の代表車両Cs,Cs,Cs,…として、各小車群B,B,B,…における2台目の車両C1,2,C2,2,C3,2,…が選択される。そして、図9中に一点鎖線で示すように、それぞれ前後に連続する代表車両Ci,2と代表車両Ci+1,2とが、車車間通信を行う(i=1,2,3,…)。そして、目標車両Ctである先頭車両C1,1の走行状態情報は、小車群B内の車車間通信により代表車両C1,2を経由し、後方の各代表車両C2,2,C3,2,…,Ci,2,Ci+1,2,…に順次中継されながら配信される。そして、各後続小車群B内においては(h=2,3,…)、代表車両Ch,2から先頭車両Ch,1へ、小車群B内の車車間通信により、車両C1,1の走行状態情報が送信される。このように、先頭車両C1,1の走行状態情報は、すべての後続小車群Bの先頭車両Ch,1に配信されるので、各先頭車両Ch,1は、先頭車両C1,1を目標車両Ctとした追従走行制御を行うことができる。なお、このとき、具体的な追従走行制御は、第2実施形態と同様のPD制御により行われる。
以下、本実施形態の車群制御方法による作用効果について説明する。前述の第2実施形態の車群制御方法では、特に目標車両Ctである先頭車両C1,1は、すべての後続小車群の先頭車両Ch,1と車車間通信を行う必要があり、通信負荷が大きい。また、後方の小車群ほど、先頭車両C1,1からの通信距離が長くなるので、通信の安定性が確保し難いといった問題もある。これに対し、本実施形態の車群制御方法によれば、特に先頭小車群Bにおいて、目標車両Ctを先頭車両C1,1とし、代表車両Csを先頭車両C1,1以外の車両から選択しているので、車両C1,1に目標車両と代表車両との役割が集中し通信負荷が集中することが避けられる。また、車両C1,1の走行状態情報は、各代表車両Ch,2に中継されながら順次後方に配信されていくので、特定の代表車両に通信負荷が偏ることが避けられ、また、先頭小車群Bから遠くに離れた後方の小車群にも安定して車両C1,1の走行状態情報が伝達される。
本発明は、上述の第1〜第4実施形態に限定されるものではない。例えば、各小車群における小車群内車両制御処理は、実施形態で例示した制御方式には限られない。例えば、図10に示すように、ある小車群B内では、1台の追従目標の車両C(例えば先頭車両)を選択し、それ以外の各車両が上記追従目標の車両Cとの間隔をPD制御するようにしてもよい。また、例えば、小車群内車両制御処理では、各々の小車群において、小車群内のすべての車間誤差ΔL〜ΔL等を含む状態量に基づいて小車群内の車両全部の加減速を最適制御(LQ制御)してもよい。また、小車群制御処理では、各々の小車群の目標車両において、すべての目標車両間の距離P,P,P,…(図1参照)の誤差等を含む状態量に基づいて各目標車両全部の加減速を最適制御(LQ制御)してもよい。また、これらの小車群内車両制御処理における制御方式と、小車群制御処理における制御方式とは、自在に組み合わせて採用することができる。
本発明は、複数の車両からなる車群の走行制御を行う車群制御方法、及びこのような車群制御方法が適用される車両に関するものであって、走行制御における車車間通信の通信負荷を低減させるものである。

Claims (8)

  1. 複数の車両からなる車群の走行制御を行う車群制御方法であって、
    前記車群が小分けされてなる複数の小車群毎に、同じ小車群内の車両同士で行う車車間通信を用いて前記小車群内の車両同士の相対関係を制御する小車群内車両制御ステップと、
    各前記小車群の代表車両同士で行う車車間通信を用いて各前記小車群同士の相対関係を制御する小車群制御ステップと、
    を備えたことを特徴とする車群制御方法。
  2. 前記小車群制御ステップでは、
    前後に連続する前記代表車両同士の車車間通信を用いて、前後に連続する前記代表車両間の各相対関係がそれぞれ制御されることを特徴とする請求項1に記載の車群制御方法。
  3. 前記小車群制御ステップでは、
    前記車群の車両から選択される目標車両が属する小車群の代表車両と、前記目標車両が属する小車群以外の各代表車両と、の間の車車間通信を用いて、
    前記目標車両と前記目標車両が属する小車群以外の各代表車両との各相対関係がそれぞれ制御されることを特徴とする請求項1に記載の車群制御方法。
  4. 前記目標車両が属する小車群においては、
    前記目標車両は、当該小車群における先頭車両であり、
    前記代表車両は、前記先頭車両以外の車両から選択されることを特徴とする請求項3に記載の車群制御方法。
  5. 前記小車群内車両制御ステップでは、前記小車群内の各車両の各車間距離が制御され、
    各前記小車群に属する前記車両の台数は、
    前記小車群内車両制御ステップにおいて、前記小車群の先頭車両の加速度に対応して発生し得る後続車両の車間距離の誤差に基づいて決定されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車群制御方法。
  6. 前記小車群内車両制御ステップでは、前記小車群内における各車間距離が制御され、
    前記小車群制御ステップでは、
    前後に連続する各小車群同士の間の各小車群間距離が、前記小車群内の各車間距離とは異なる距離になるように、各代表車両同士の距離が制御されることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の車群制御方法。
  7. 前記小車群制御ステップでは、
    前後に連続する各小車群同士の間の各小車群間距離が所定の目標距離になるように各代表車両同士の相対関係が制御され、
    前記所定の目標距離は、
    前記小車群内車両制御ステップにおいて各前記車両の後方の車両に伝播する車間距離の誤差の伝播比である車間誤差伝播比に基づいて設定されることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の車群制御方法。
  8. 複数の車両からなる車群の走行制御を行う車群制御方法に用いられる車両であって、
    前記車群制御方法は、
    前記車群が小分けされてなる複数の小車群毎に、同じ小車群に属する車両同士で行う車車間通信を用いて前記小車群内の車両同士の相対関係を制御する小車群内車両制御ステップと、
    各前記小車群の代表車両同士で行う車車間通信を用いて各前記小車群同士の相対関係を制御する小車群制御ステップと、
    を備え、
    自車両が前記小車群における前記代表車両である場合には、他の小車群における他の代表車両との間で、車車間通信を行うことを特徴とする車両。
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