JPWO2010073739A1 - ポイントフローはんだ付け装置 - Google Patents

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Abstract

不活性ガスを使用せずに、噴流ノズルの目詰まりを防止し、プリント基板のスルーホール内に溶融はんだを満たして信頼性を向上できるようにする。はんだ槽2の溶融はんだ4を内筒15の内部からノズルキャップ19へ流してノズルキャップ19の内部を当該溶融はんだ4で満たし、ノズルキャップ19内部に満たされた溶融はんだ4を挿入孔19aから外部へ実質的に流出しないで外筒16と内筒15との間から下方へ流す。これにより、溶融はんだ4が外部の空気に接触しないので、溶融はんだ4の酸化を防止できる。このため、従来のはんだ付け装置のようにノズル口の部分を不活性ガスで充満させることなく、噴流ノズル3の目詰まりを防止できる。また、電子部品30のリード31を挿入孔19aに挿入した状態ではんだ付けするので、プリント基板Pのスルーホール内に溶融はんだ4を満たすことができ、信頼性を向上できる。

Description

本発明は、電子部品のリードをはんだごての代わりにはんだ付けするポイントフローはんだ付け装置に関するものである。
従来、プリント基板のはんだ付けは、フローソルダリングで行われることが多かった。フローソルダリングは、自動はんだ付け装置が用いられる。この自動はんだ付け装置は、溶融はんだを収容するはんだ槽から噴流ノズルで溶融はんだを噴流させて、プリント基板のはんだ付けを行う。プリント基板のはんだ付けがフローソルダリングで行われる理由は、周辺設備を加えても設備コストが比較的安価であること、はんだ付けとしての信頼性が高いこと、更に、リード付きの部品の製造が容易であるために部品の入手が容易であること等であり、フローソルダリングははんだ付け方法として大きな位置を占めてきた。
近年、携帯機器の流行等から小型の電子部品に対する要求が高まっているため、はんだ付け方法は、小型面実装部品のはんだ付けに適したリフローソルダリングに移行している。リフローソルダリングは、プリント基板にはんだペーストやはんだボールを所定の箇所(電極等)に形成させて、面実装部品等をプリント基板に載置させる。そして、そのプリント基板を加熱温度220〜250℃のリフロー炉に1分間以上通過させることによりはんだ付けを行う。このため、リフローソルダリングでプリント基板にはんだ付けされる面実装部品は、従来のフローソルダリングの電子部品に比べてより耐熱性が要求される。近年、環境問題への対応のため、フローソルダリング及びリフローソルダリングに使用されるはんだが、溶融温度が183℃である従来のSn−Pbはんだから、溶融温度が約220℃であるSn−3.0Ag−0.5Cu等の鉛フリーはんだに置き換えられており、より高い耐熱性を有する電子部品が必要となっている。
このように、はんだ付け方法がフローソルダリングからリフローソルダリングへと、また、はんだがSn−Pbはんだから鉛フリーはんだへと、変更されているが、例えば、MPU等の精密半導体、コネクタやスイッチ等の外装が樹脂製である接続部品、更には、電解液を内部に有するアルミ電解コンデンサー等といった、リフローソルダリングや鉛フリーはんだに要求される耐熱性を有さない電子部品の多くは、現在も、作業者がはんだごて等を用いて行うマニュアルソルダリングにより後付けされている。
フローソルダリング及びリフローソルダリングの技術の進歩によって高性能のはんだ付け装置が開発された結果、はんだごてによる脂入りはんだを用いたマニュアルソルダリングによる、フローソルダリング及びリフローソルダリングの修正作業は、減少してはいるものの、現在も多用されている。しかし、このマニュアルソルダリングは、人が行うので作業効率が悪いとともに、作業者の熟練度によりはんだ付けの品質が左右されるので品質がばらつき易く、さらには、熟練した作業者の養成も容易なことではない。
マニュアルソルダリングの自動化として、はんだ付けロボット等も開発されている。しかしながら、はんだごてによるマニュアルソルダリングを行う作業者をはんだ付けロボットに置換しているだけであり、はんだ付けロボットは作業効率が良いものの、フローソルダリングやリフローソルダリングに比べて作業効率が悪く、大量のプリント基板をはんだ付けするには何台ものはんだ付けロボットが必要であり、コストが嵩んでしまう。また、はんだ付けロボットのはんだごてによる加熱の代わりにレーザーや光ビーム等により加熱するはんだ付け装置も開発されているが、作業効率を上げるためには急速加熱を行わなければならず、脂入りはんだ中のフラックスが飛散しやすく、導電不良や絶縁不良等の不具合の原因となりやすい。
特許文献1及び2には、はんだごてを用いたマニュアルソルダリングを代替するためのポイントフローはんだ付け装置に係る発明が開示されている。これらのポイントフローはんだ付け装置は、いずれも、ポイントフロー用の噴流ノズルの小径のノズル口から溶融はんだを外部へ常時少量噴流し、噴流ノズルの周辺に配置した排出口から噴流した溶融はんだを回収するものである。このポイントフローはんだ付け装置は、外部へ噴流するはんだの量が少ないためにはんだが酸化し易く、外部へ噴流した溶融はんだに発生する酸化物が噴流ノズルの小径のノズル口に固まる等して詰まりやすいという問題を有する。
そこで、特許文献1には、噴流ノズルの周辺を窒素雰囲気として溶融はんだの酸化を抑制するためのカバーを噴流ノズルの周囲に配置し、このカバーと噴流ノズルとの間に螺旋状の排出ルートを設けるはんだ付け装置が開示されている。具体的には、このポイントフローはんだ付け装置は、噴流ノズルの外側に螺旋状の流路を形成し、窒素雰囲気とすることが可能なジャケットによって噴流ノズルが覆われ、噴流ノズルから噴流された溶融はんだが螺旋状の流路で酸化物となって固まることを防ぐために噴流ノズルとジャケットとの隙間全体に窒素を充満させる構造を有する。
一方、特許文献2には、噴流ノズルの周囲を窒素雰囲気とするためのカバーを噴流ノズルの周知に配置し、噴流ノズルから噴流されたはんだを、カバーと噴流ノズルとの間を流通させるはんだ付け装置が開示されている。具体的には、噴流ノズルの先端にはんだだまりを設け、噴流ノズルの先端部分にはんだ流路よりも面積が広いはんだたまりを設けて、はんだだまりに貯まったはんだをギヤポンプによって一定量噴出する。このはんだ付け装置は、少量の溶融はんだが飛んでしまうので酸化し易く、噴流ノズルの噴出口の付近を窒素等の不活性雰囲気とする必要がある。
このように、特許文献1及び2は、いずれも、噴流ノズル口の周囲に覆いを設けて窒素ガス等の不活性ガスにより噴流ノズルの周辺を充満することによって酸素を遮断し、噴流ノズルから外部へ流出する溶融はんだの酸化を防止するものである。
WO2007/138310A2公報 特開2008−109034号公報
特許文献1及び2により開示されたポイントフローはんだ付け装置は、小径のノズル口から常時溶融はんだを噴流させるが、はんだ付け箇所が微細であるので、はんだが酸化し易く、窒素等の不活性雰囲気中でないとノズル口から噴流した溶融はんだが容易に酸化することから、窒素等の不活性ガスを必ず用いる必要がある。
窒素等の不活性ガスの供給は、窒素発生装置から供給する場合であっても、あるいはタンクやボンベから供給する場合であっても、設置コストやランニングコストが嵩み、また、広い設置スペースを確保する必要がある。ポイントフローはんだ付け装置は、通常、はんだごてを用いたマニュアルソルダリングの代替として用いられるので、マニュアルソルダリングの事業者の多くは設置スペースや設置コストの点でポイントフローはんだ付け装置を導入できないことも多い。
また、特許文献1及び2のポイントフローはんだ付け装置は、電子部品のリードをプリント基板のスルーホールに挿入して、ノズル口から噴流される溶融はんだをはんだ付け部に当ててはんだ付けする。このようなはんだ付けを鉛フリーはんだで行うと、スルーホール内に溶融はんだを完全に満たすことができないため、信頼性が乏しいものとなっていた。
本発明は、このような従来の技術が有する課題に鑑みてなされたものであり、マニュアルソルダリングを代替するためのポイントフローはんだ付け装置においても、窒素ガス等の不活性ガスを用いることなく、噴流ノズルの目詰まりの発生を防止でき、プリント基板のスルーホール内に溶融はんだを満たして信頼性を向上できるポイントフローはんだ付け装置を提供することである。
本発明者らは、上述の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ポイントフローはんだ付け装置の噴流ノズルの外部に溶融はんだが流出しない構造とすれば、溶融はんだの酸化も抑制されて、ノズル口の部分を窒素等の不活性ガス雰囲気にしなくとも、安定したポイントはんだ付けを行うことができることや、プリント基板のスルーホール内に溶融はんだが満たされることを知見し、本発明を完成させた。
上述の課題を解決するために、本発明に係るポイントフローはんだ付け装置は、はんだ槽と、このはんだ槽の内部に収容されるはんだを上方へ向けて噴流する噴流ノズルとを備え、この噴流ノズルの上方に所定距離だけ離間して配置される電子部品のリードをはんだ付けするポイントフローはんだ付け装置であって、噴流ノズルは、軸方向の一端及び他端が開口された開口部を有し、一端の開口部がはんだ槽の内部に配置され、他端の開口部がはんだ槽の外部に配置される外筒と、外筒の内側に設けられて、軸方向の一端及び他端が開口された開口部を有し、一端の開口部がはんだ槽の内部に配置され、他端の開口部がはんだ槽の外部に配置される内筒と、リードを挿入するための挿入孔を有し、外筒及び内筒の他端にある開口部を覆うノズルキャップとからなり、はんだ槽の内部に収容されるはんだを内筒の内部からノズルキャップへ流してノズルキャップの内部を当該はんだで満たし、ノズルキャップの内部に満たされたはんだで挿入孔に挿入されたリードをはんだ付けして、外筒と内筒との間からはんだを下方へ流すことを特徴とするものである。
また、本発明に係るポイントフローはんだ付け装置は、外筒の内側の側面と内筒の外側の側面との間の距離が、ノズルキャップの先端とはんだ付けされる電子部品との間の距離の1.2倍以上5倍以下であることを特徴とするものである。
これらの本発明に係るポイントフローはんだ付け装置では、外筒の内側の側面と内筒の外側の側面との間の距離が、0.1mm以上2.0mm以下であることが望ましい。さらに、これらの本発明に係るポイントフローはんだ付け装置では、はんだ槽の内部には、はんだを送り出すスクリュポンプを設けられることが望ましい。
この本発明のポイントフローはんだ付け装置は、噴流ノズルの内側に設けられたはんだの流路である内筒から送られた溶融はんだが、噴流ノズルの先端に設置されたノズルキャップの挿入孔から外部へ実質的に流出させずにノズルキャップの内部で噴流し、ノズル本体と外筒部の間を通って回収され、外筒下部の孔よりはんだ槽に還流されるという構造を有する。つまり、シリンダ内部に流入して、再度シリンダから送り出される、という溶融はんだ4が噴流ノズルの内部で循環する構造を有する。このように、本発明では、シリンダから送られた溶融はんだがノズル先端に設置されたノズルキャップの挿入孔から外部へ流出せずに噴流ノズルの内部で循環させるために、外筒の内側側面と内筒の外側側面との間の距離を、ノズルキャップの先端とはんだ付けされる電子部品との間の距離の1.2倍以上5倍以下とするのである。
本発明に係るポイントフローはんだ付け装置によれば、溶融はんだが挿入孔から外部へ実質的に流出しないでノズルキャップの挿入孔の部分だけで外気と接触することになり、ほとんど酸化物が発生しないために噴流ノズルの目詰まりが発生しない。また、リードを挿入孔に挿入した状態ではんだ付けするので、プリント基板のスルーホール内に溶融はんだが満たされる。
本発明の溶融はんだが挿入孔から外部へ実質的に流出しないとは、ノズルキャップにリードを挿入してはんだ付けを行うときにはリードの体積分だけ溶融はんだがノズルキャップから流出するが、はんだ付けを行わない待機時には溶融はんだがノズルキャップから流出しないことを示している。
ノズルキャップに設けられた挿入孔の部分に発生した酸化物は、ディスクリート部品のリードがノズルキャップの挿入孔に挿入されるときに、アルキメデスの定理により噴流ノズルの内部の溶融はんだが押し出されて流れ出し、噴流ノズルの内部の清浄なはんだをプリント基板に付着することができる。
本発明のポイントフローはんだ付け装置によれば、稼働時に溶融はんだが挿入孔から外部へ実質的に流出しないでノズルの外部に流出しないため、溶融はんだが空気に接触して酸化することを防止できる。このため、溶融はんだの空気との接触を防止するためにノズル口の部分を窒素等の不活性ガスで充満する必要がなく、噴流ノズルの目詰まりが発生しないため、安定したポイントはんだ付けを継続して行うことができる。また、プリント基板のスルーホール内に溶融はんだを満たすことができるので、従来の装置に比べて信頼性を向上できる。
本発明に係るポイントフローはんだ付け装置1の構成例を示す部分破断斜視図である。 ポイントフローはんだ付け装置1の構成例を示す正面断面図である。 噴流ノズル3の構成例を示す透視斜視図である。 図3のA−A線で切断した噴流ノズル3の構成例を示す断面図である。 図3のB−B線で切断した噴流ノズル3の構成例を示す断面図である。 ポイントフローはんだ付け装置1の動作例(その1)を示す正面断面図である。 ポイントフローはんだ付け装置1の動作例(その2)を示す正面断面図である。
以下、本発明に係るポイントフローはんだ付け装置を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、図1においては、ポイントフローはんだ付け装置1の主要部を判読し易くするために、架台6を構成する4本の脚は2本のみを示し、残りの2本は省略し、溶融はんだ4を省略し、また、螺旋羽根7aの周囲部に設けられるダクト5から延在する円筒状のケースは回転軸7b方向に半分に切断している。
<ポイントリフローはんだ付け装置1の構成例>
図1及び2に示すように、ポイントリフローはんだ付け装置1は、はんだ槽2及び噴流ノズル3で構成される。ポイントフローはんだ付け装置1は、プリント基板Pに載置されたディスクリート部品である電子部品30のリード31をはんだ付けするための装置である。
はんだ槽2は、溶融はんだ4を収容する。はんだ槽2の内部の底部には、溶融はんだ4を噴流ノズル3に供給するための流路となるダクト5が配置される。
ダクト5の上面には架台6が設置されており、この架台6の内部中央には、回転軸7bと、回転軸7bの先端外周に設けられた四枚の螺旋羽根7aとを有するスクリュポンプ7が配置される。四枚の螺旋羽根7aは、ダクト5の上面に形成された開口部5aを介して、ダクト5の内部に臨むようにして配置される。
スクリュポンプ7は、回転軸7bの上部を、はんだ槽2の上部に固定されたベアリング支持部材9により支持されたベアリング8によって、回転自在に支持される。また、スクリュポンプ7の回転軸7bの最上部にはプーリ10が固定される。また、はんだ槽2の上部側方には支持部材11が固定され、この支持部材11によりモータ12が支持されている。モータ12の出力軸にはプーリ13が固定される。
プーリ10、13には環状のベルト22が架け渡されており、モータ12の出力軸が回転すると、プーリ13、ベルト22及びプーリ10を介して、スクリュポンプ7の回転軸7bも回転するとともに螺旋羽根7aが回転する。
ポイントフローはんだ付け装置1におけるはんだの送り出し機構としては、スクリュポンプ7を用いることが望ましい。一般的な自動はんだ付け装置のはんだの送り出し機構として用いられるインペラポンプでは、インペラによって加速したはんだ噴流が、直接に噴流ノズル3のノズルキャップ19の挿入孔19aに作用するので、ノズルキャップ19の挿入孔19aから外部に溢れ出てしまう。
これに対し、スクリュポンプ7を用いると、はんだをゆっくりと静かに送り出すことができるため、はんだを噴流としてではなく、はんだに加圧して一定の高さを維持することが容易である。はんだの面に均一に圧力が加わるため、モータ12に作用する電圧が変動してスクリュポンプ7の回転速度が変動しても、はんだがノズルキャップ19の挿入孔19aから吹き出すことなく、はんだの噴流高さを安定して確保することが可能である。更に、スクリュポンプ7の回転速度がスムーズにはんだの圧力に加わるため、はんだの高さの調整が瞬時にかつ正確に行うことができる。
一方、ダクト5の上面には、中空の円筒体からなるシリンダ14が設置される。シリンダ14の内部空間と、ダクト5の内部空間とは、ダクト5の上面に形成された開口部5bにより、連通するように構成される。
シリンダ14の上部端面には,外向きフランジ14aが環状に形成されており、この外向きフランジ14aの上面に、噴流ノズル3が、例えば締結等の適宜手段により固定されて設けられる。
<噴流ノズル3の構成例>
次に、噴流ノズル3について詳細に説明する。図3乃至5に示すように、噴流ノズル3は、内筒15及び外筒16を有する二重管からなるノズル基部17と、ノズルキャップ19とで構成される。噴流ノズル3は、はんだ槽2の内部に収容されるはんだ4を上方へ向けて噴流させるためのものである。
外筒16は、軸方向の一端及び他端が開口された開口部を有し、一端の開口部がはんだ槽2の内部に臨むようにして配置され、他端の開口部がはんだ槽2の外部に配置される。内筒15は、外筒16の内側に並行に設けられて、軸方向の一端が開口された開口部18a及び軸方向の他端が開口された開口部18bを有し、一端の開口部18aがはんだ槽2の内部に臨むようにして配置され、他端の開口部18bがはんだ槽2の外部に配置される。
外筒16の下部に設けられるフランジには溝18cが設けられる(図5参照)。溝18cは、内筒15の下部と係合して、内筒15を外筒16に固定させるためのものである。これにより、内筒15と外筒16とが所定の位置からずれることを防止できる。
ノズルキャップ19は、電子部品30に設けられるリード31(図2参照)が挿入可能な挿入孔19aを有し、外筒16の他端にある開口部及び内筒15の他端にある開口部18bを覆って、ノズル基部17の外面に嵌め合わして装着される。また、ノズルキャップは、噴流ノズル3の上方に所定の距離だけ離間して搬送される電子部品30のリードが挿入可能な小径の挿入孔19aを有する。
なお、ノズルキャップ19は、図5では2つの部品(別体)で構成されているが、一体であっても構わない。ノズルキャップ19が別体で構成されていれば、挿入孔19aを有する部品を交換することで、挿入孔19aの目詰まりの除去作業を省略できる。
このように構成された噴流ノズル3は、図2の矢印で示すように、はんだ槽2の内部に収容される溶融はんだ4を内筒15の内部からノズルキャップ19へ流してノズルキャップ19の内部を当該溶融はんだ4で満たし、ノズルキャップ19内部に満たされた溶融はんだ4で挿入孔19aに挿入された電子部品30のリード31をはんだ付けして、外筒16と内筒15との間から下方へ流す。
つまり、噴流ノズル3の内側に設けられたはんだの流路である内筒15から送られた溶融はんだ4が、噴流ノズル3の先端に設置されたノズルキャップ19の挿入孔19aから外部へ実質的に流出せずにノズルキャップ19の内部で噴流し、内筒15と外筒16との間を通って、外筒16下部の排出口21よりはんだ槽2に還流されるという構造を有する。
これにより、溶融はんだ4が挿入孔19aから外部へ実質的に流出しないでノズルキャップ19の挿入孔19aの部分だけで外気と接触することになり、ほとんど酸化物が発生しないために噴流ノズル3の目詰まりが発生しない。挿入孔19aの部分に発生した酸化物は、電子部品30のリード31が挿入孔19aに挿入されるときに、アルキメデスの定理により噴流ノズル3の内部の溶融はんだ4が押し出されて流れ出し、噴流ノズル3の内部の清浄なはんだをプリント基板等に付着することができる。
本発明に係るポイントフローはんだ付け装置1では、図2に示したように、外筒16の内側の側面と内筒15の外側の側面との隙間20の距離d1が、ノズルキャップ19の先端とはんだ付けされる電子部品30との間の距離d2の1.2倍以上5倍以下である。
隙間20は、シリンダ14を介してノズルキャップ19まで圧送された溶融はんだ14が、はんだ槽2へ再度還流される際の流路であり、内筒15が溶融はんだ4に常時接しているので、この隙間20を流れる溶融はんだ14が冷えて固まってしまうことがない。
隙間20が狭すぎて、距離d1が距離d2の1.2倍未満であると目詰まりを起こし易くなる。一方、隙間20が広すぎて、距離d1が距離d2の5倍超であると噴流ノズル3の内部における噴流高さを維持できない。更に、同様の観点から、距離d1が距離d2の1.2倍以上2倍以下であることが望ましい。
これを実際のサイズで言い換えると、距離d2は0.1〜1.8mm程度である。したがって、距離d1は0.1mm〜3.6mm程度であることが望ましい。これにより、シリンダ14を介して供給される溶融はんだ4がノズルキャップ19の挿入孔19aから外部へ流出せずに噴流ノズル3の内部で噴流し、外筒16の下部に設けられた排出口21を介してはんだ槽2の内部に回収され、回収された溶融はんだ4はスクリュポンプ7によりダクト5及びシリンダ14を介して、再度噴流ノズル3へ送られて循環する。
なお、外筒16の下部に設けられる排出口21は、上述した隙間20を介して環流する溶融はんだ4を、はんだ槽2の内部へ排出するためものである。排出口21は、外筒16の下部に、ドリルやプレス等の適宜手段により貫通した孔を開けることにより形成される。
排出口21の直径は、外筒16の外径の1/3〜1/4の大きさであることが好ましい。排出口21の直径が1/4未満であると、上述した隙間20を流れる溶融はんだ4の流速が低下して、隙間20で目詰まりを起こし易くなり、ノズルキャップ19の挿入孔19aから溶融はんだ4が溢れやすくなる。また、排出口21の直径が1/3を超えると、隙間20を介して排出される溶融はんだ4の流量が増加し過ぎて、溶融はんだ4の噴流高さが不安定になる。
<ポイントリフローはんだ付け装置1の動作例>
次に、ポイントリフローはんだ付け装置1の動作例について説明する。図6に示すように、溶融はんだ4が噴流ノズル3内に(例えば、挿入孔19aの上部まで)満たされている状態を前提として、電子部品30のリード31がプリント基板Pに設けられたスルーホール40に貫通している状態で噴流ノズル3上に図示しないプリント基板搬送機構に搬送され、リード31が挿入孔19aに挿入される。
因みに、スルーホール40にはランド部41が形成されている。また、リード31は、所定の長さにカットされていない。リード31をカットしないではんだ付けを行うと(リード31の長さが長いままではんだ付けを行うと)、リードの長さ分だけ熱容量を稼ぐことができ、はんだ付けが良好になる。
挿入孔19aにリード31が挿入されると、噴流ノズル3の内部の溶融はんだ4は、アルキメデスの定理によりリード31の体積分だけ押し出されて挿入孔19aから流出する。挿入孔19aから流出した溶融はんだ4には、噴流ノズル3の外部に流出するものと、毛細管現象によりリード31を伝って這い上がるものがある。
挿入孔19aにリード31を挿入した状態で、スクリュポンプ7を駆動させて挿入孔19aから溶融はんだ4を噴流させ、スルーホール40内に溶融はんだ4を注入する。これにより、スルーホール40内に溶融はんだ4が完全に満たされる。
図7に示すように、プリント基板搬送機構によってプリント基板Pを上昇させて、プリント基板Pと噴流ノズル3とを離間させる。すると、スルーホール40内に溶融はんだ4が完全に満たされて、ランド部41に溶融はんだ4が塗布されてはんだ付けされる。その後、リード31を所定の長さにカットすることで、電子部品30のはんだ付けが完了する。
このように、本発明に係るポイントフローはんだ付け装置1によれば、はんだ槽2の内部に収容される溶融はんだ4を内筒15の内部からノズルキャップ19へ流してノズルキャップ19の内部を当該溶融はんだ4で満たし、ノズルキャップ19内部に満たされた溶融はんだ4を挿入孔19aから外部へ実質的に流出しないで外筒16と内筒15との間から下方へ流す。これにより、噴流ノズル3の外部に溶融はんだ4が流出することを防ぐことができるようになる。また、電子部品30のリード31を挿入孔19aに挿入した状態ではんだ付けするので、プリント基板Pのスルーホール40内に溶融はんだ4を満たすことができる。
この結果、ポイントフローはんだ付け装置1の稼働時に溶融はんだ4が噴流ノズル3の外部に流出しないため、溶融はんだ4が空気に接触して酸化することが防止できる。このため、従来のはんだ付け装置のようにノズル口の部分を窒素等の不活性ガスで充満する必要がなく、噴流ノズル3の目詰まりが発生しないため、安定したポイントはんだ付けを継続して行うことができる。また、プリント基板Pのスルーホール40内に溶融はんだ4を満たすことができるので、従来の装置に比べて信頼性を向上できる。
なお、ポイントフローはんだ付け装置1は、噴流ノズル3のノズルキャップ19の挿入孔19aだけが外気と接しており、外気と接した挿入孔19a部分の溶融はんだ4は酸化して薄く膜状の酸化物を形成する。挿入孔19a以外の溶融はんだ4は、挿入孔19aに発生した酸化物によって外気との接触を遮断され、酸化を起こさない。
しかしながら、溶融はんだ4を長時間ノズルキャップ19の挿入孔19aの先端の高さに維持しておく、挿入孔19aに発生した酸化物が厚くなってしまい、電子部品30のリードを刺そうとしてもリードを挿入できなくなるおそれがある。そのため、動作待ちの時間が長くなる場合には、シリンダ14内の噴流を下げて、シリンダ14の溶融はんだ4を排出することが望ましい。
なお、ポイントフローはんだ付け装置1は、ディスクリート部品だけでなく、放熱板やケースなどの電子部品、ねじなどのはんだ付けも可能であり、ノズルキャップ19のサイズを調整することによって、様々な部品のはんだ付けが可能である。
1・・・ポイントフローはんだ付け装置、2・・・はんだ槽、3・・・噴流ノズル、4・・・溶融はんだ、5・・・ダクト、5a,5b,18a,18b・・・開口部、6・・・架台、7・・・スクリュポンプ、7a・・・螺旋羽根、7b・・・回転軸、8・・・ベアリング、9・・・ベアリング支持部材、10,13・・・プーリ、11・・・支持部材、12・・・モータ、14・・・シリンダ、14a・・・外向きフランジ、15・・・内筒、16・・・外筒、17・・・ノズル基部、18c・・・溝、19・・・ノズルキャップ、19a・・・挿入孔、20・・・隙間、21・・・排出口、22・・・ベルト、30・・・電子部品
【0005】
[0016]
本発明者らは、上述の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ポイントフローはんだ付け装置の噴流ノズルの外部に溶融はんだが流出しない構造とすれば、溶融はんだの酸化も抑制されて、ノズル口の部分を窒素等の不活性ガス雰囲気にしなくとも、安定したポイントはんだ付けを行うことができることや、プリント基板のスルーホール内に溶融はんだが満たされることを知見し、本発明を完成させた。
[0017]
上述の課題を解決するために、本発明に係るポイントフローはんだ付け装置は、はんだ槽と、このはんだ槽の内部に収容されるはんだを上方へ向けて噴流する噴流ノズルとを備え、この噴流ノズルの上方に所定距離だけ離間して配置される電子部品のリードをはんだ付けするポイントフローはんだ付け装置であって、噴流ノズルは、軸方向の一端及び他端が開口された開口部を有し、一端の開口部がはんだ槽の内部に配置され、他端の開口部がはんだ槽の外部に配置される外筒と、外筒の内側に設けられて、軸方向の一端及び他端が開口された開口部を有し、一端の開口部がはんだ槽の内部に配置され、他端の開口部がはんだ槽の外部に配置される内筒と、リードを挿入するための挿入孔を有し、外筒及び内筒の他端にある開口部を覆うノズルキャップとからなり、はんだ槽の内部に収容されるはんだを内筒の内部からノズルキャップへ流してノズルキャップの挿入孔の上部まで当該はんだで満たし、ノズルキャップの挿入孔の上部まで満たされたはんだで挿入孔に挿入されたリードをはんだ付けして、外筒と内筒との間からはんだを下方へ流すことを特徴とするものである。
[0018]
また、本発明に係るポイントフローはんだ付け装置は、外筒の内側の側面と内筒の外側の側面との間の距離が、ノズルキャップの先端とはんだ付けされる電子部品との間の距離の1.2倍以上5倍以下であることを特徴とするものである。
[0019]
これらの本発明に係るポイントフローはんだ付け装置では、外筒の内側の側面と内筒の外側の側面との間の距離が、0.1mm以上2.0mm以下であることが望ましい。さらに、これらの本発明に係るポイントフローはんだ付け装置では、はんだ槽の内部には、はんだを送り出すスクリュポンプを設
【0009】
一定の高さを維持することが容易である。はんだの面に均一に圧力が加わるため、モータ12に作用する電圧が変動してスクリュポンプ7の回転速度が変動しても、はんだがノズルキャップ19の挿入孔19aから吹き出すことなく、はんだの噴流高さを安定して確保することが可能である。更に、スクリュポンプ7の回転速度がスムーズにはんだの圧力に加わるため、はんだの高さの調整が瞬時にかつ正確に行うことができる。
[0034]
一方、ダクト5の上面には、中空の円筒体からなるシリンダ14が設置される。シリンダ14の内部空間と、ダクト5の内部空間とは、ダクト5の上面に形成された開口部5bにより、連通するように構成される。
[0035]
シリンダ14の上部端面には,外向きフランジ14aが環状に形成されており、この外向きフランジ14aの上面に、噴流ノズル3が、例えば締結等の適宜手段により固定されて設けられる。
[0036]
<噴流ノズル3の構成例>
次に、噴流ノズル3について詳細に説明する。図3乃至5に示すように、噴流ノズル3は、内筒15及び外筒16を有する二重管からなるノズル基部17と、ノズルキャップ19とで構成される。噴流ノズル3は、はんだ槽2の内部に収容されるはんだ4を上方へ向けて噴流させるためのものである。
[0037]
外筒16は、軸方向の一端及び他端が開口された開口部を有し、一端の開口部がはんだ槽2の内部に臨むようにして配置され、他端の開口部がはんだ槽2の外部に配置される。内筒15は、外筒16の内側に並行に設けられて、軸方向の一端が開口された開口部18a及び軸方向の他端が開口された開口部18bを有し、一端の開口部18aがはんだ槽2の内部に臨むようにして配置され、他端の開口部18bがはんだ槽2の外部に配置される。
[0038]
内筒15の下部に設けられるフランジには溝18cが設けられる(図5参照)。溝18cは、外筒16の下部と係合して、内筒15を外筒16に固定させるためのものである。これにより、内筒15と外筒16とが所定の位置からずれることを防止できる。
[0039]
ノズルキャップ19は、電子部品30に設けられるリード31(図2参照)
【0013】
[0055]
このように、本発明に係るポイントフローはんだ付け装置1によれば、はんだ槽2の内部に収容される溶融はんだ4を内筒15の内部からノズルキャップ19へ流してノズルキャップ19の内部を当該溶融はんだ4で満たし、ノズルキャップ19内部に満たされた溶融はんだ4を挿入孔19aから外部へ実質的に流出しないで外筒16と内筒15との間から下方へ流す。これにより、噴流ノズル3の外部に溶融はんだ4が流出することを防ぐことができるようになる。また、電子部品30のリード31を挿入孔19aに挿入した状態ではんだ付けするので、プリント基板Pのスルーホール40内に溶融はんだ4を満たすことができる。
[0056]
この結果、ポイントフローはんだ付け装置1の稼働時に溶融はんだ4が噴流ノズル3の外部に流出しないため、溶融はんだ4が空気に接触して酸化することが防止できる。このため、従来のはんだ付け装置のようにノズル口の部分を窒素等の不活性ガスで充満する必要がなく、噴流ノズル3の目詰まりが発生しないため、安定したポイントはんだ付けを継続して行うことができる。また、プリント基板Pのスルーホール40内に溶融はんだ4を満たすことができるので、従来の装置に比べて信頼性を向上できる。
[0057]
なお、ポイントフローはんだ付け装置1は、噴流ノズル3のノズルキャップ19の挿入孔19aだけが外気と接しており、外気と接した挿入孔19a部分の溶融はんだ4は酸化して薄く膜状の酸化物を形成する。挿入孔19a以外の溶融はんだ4は、挿入孔19aに発生した酸化物によって外気との接触を遮断され、酸化を起こさない。
[0058]
しかしながら、溶融はんだ4を長時間ノズルキャップ19の挿入孔19aの先端の高さに維持しておくと、挿入孔19aに発生した酸化物が厚くなってしまい、電子部品30のリードを刺そうとしてもリードを挿入できなくなるおそれがある。そのため、動作待ちの時間が長くなる場合には、シリンダ14内の噴流を下げて、シリンダ14の溶融はんだ4を排出することが望ましい。
[0059]
なお、ポイントフローはんだ付け装置1は、ディスクリート部品だけでな

Claims (4)

  1. はんだ槽と、前記はんだ槽の内部に収容されるはんだを上方へ向けて噴流する噴流ノズルとを備え、前記噴流ノズルの上方に所定距離だけ離間して配置される電子部品のリードをはんだ付けするポイントフローはんだ付け装置であって、
    前記噴流ノズルは、
    軸方向の一端及び他端が開口された開口部を有し、一端の前記開口部が前記はんだ槽の内部に配置され、他端の前記開口部が前記はんだ槽の外部に配置される外筒と、
    前記外筒の内側に設けられて、軸方向の一端及び他端が開口された開口部を有し、一端の前記開口部が前記はんだ槽の内部に配置され、他端の前記開口部が前記はんだ槽の外部に配置される内筒と、
    前記リードを挿入するための挿入孔を有し、前記外筒及び内筒の他端にある開口部を覆うノズルキャップとからなり、
    前記はんだ槽の内部に収容されるはんだを前記内筒の内部から前記ノズルキャップへ流して前記ノズルキャップの内部を当該はんだで満たし、前記ノズルキャップの内部に満たされたはんだで前記挿入孔に挿入された前記リードをはんだ付けして、前記外筒と前記内筒との間からはんだを下方へ流すことを特徴とするポイントフローはんだ付け装置。
  2. 前記外筒の内側の側面と前記内筒の外側の側面との間の距離が、前記ノズルキャップの先端とはんだ付けされる前記電子部品との間の距離の1.2倍以上5倍以下であることを特徴とする請求項1に記載のポイントフローはんだ付け装置。
  3. 前記外筒の内側の側面と前記内筒の外側の側面との間の距離が、0.1mm以上2.0mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポイントフローはんだ付け装置。
  4. 前記はんだ槽の内部には、はんだを送り出すスクリュポンプが設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のポイントフローはんだ付け装置。
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