JPWO2010073305A1 - 印刷物及び水性コート剤 - Google Patents

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Abstract

アニオン性樹脂を含むインクジェット捺染顔料用インクを用いた捺染印刷物において、洗濯堅牢度及び摩擦堅牢度の向上、及び酸性・塩基性溶液に対する耐薬品性の向上を図ることが可能な印刷物を提供すること。本発明の印刷物は、洗濯可能な布の媒体にインクジェット方式で印刷がされた印刷物であって、前記布の媒体と、アニオン性樹脂を含む水性顔料インクを用いて、インクジェット方式で前記媒体に印刷がされた印刷層と、前記印刷層の上又は下の少なくとも一方に形成された、ノニオン性水性樹脂粒子を含む水性コート剤が塗布されてなるコート層と、を備えることを特徴とする。

Description

本発明は、インクジェット方式による印刷物及び該印刷物に用いられる水性コート剤に関する。
従来、商業用の印刷を行う場合、スクリーン捺染による印字が広く行われている。また、スクリーン捺染では、粘度の高いバインダを含むインキ(インク)が一般的に用いられる。そのため、例えば布等の媒体に対して印刷を行う場合に、洗濯堅牢牲の高い印刷を行うことができる。
布等の媒体に対して、インクジェット方式で印刷を行うことが検討されている。しかし、インクをインクジェット用途に改良するためには、低粘度化が必要である。そして、インクを低粘度化すると、例えば洗濯堅牢度の低下等の問題が生じる。
また、インクジェット方式の印刷は、微細な穴からインクを吐出するシステムであるため、実用に耐え得る吐出量では、布等の媒体表面へのバインダ体積量が少なくなる。そのため、洗濯等の実使用において、表面が物理的に削れ、充分な洗濯堅牢度及び摩擦堅牢度の確保ができないおそれがある。
このように、一般的にインクジェットインク増粘に伴う堅牢度向上と稼働信頼性にはトレードオフの関係があり、インク単体で、商業品質に耐えうる印字物を得ることは技術的に困難であった。
また、高分子系のコート剤によっては末端基がアニオン性の場合、酸性環境で溶出しやすい問題があったため、耐酸性を持ったコート剤が望まれていた。
高分子系のコート剤によっては末端基がカチオン性の場合、アルカリ環境で溶出しやすい問題があったため、耐塩基性を持ったコート剤が望まれていた。
特開平2−173786号公報
本発明は、このような従来の実情に鑑みて考案されたものであり、アニオン性樹脂を含むインクジェット捺染顔料用インクを用いた印刷物において、洗濯堅牢度及び摩擦堅牢度の向上、及び酸性・塩基性溶液に対する耐薬品性の向上を図ることが可能な印刷物を提供することを目的とする。
また、本発明は、洗濯堅牢度及び摩擦堅牢度に優れるとともに、酸性・塩基性溶液に耐性のある印刷物を得るためのコート剤を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の印刷物は、洗濯可能な布の媒体にインクジェット方式で印刷がされた印刷物であって、前記布の媒体と、アニオン性樹脂を含む水性顔料インクを用いて、インクジェット方式で前記媒体に印刷がされた印刷層と、前記印刷層の上又は下の少なくとも一方に形成された、ノニオン性水性樹脂粒子を含む水性コート剤が塗布されてなるコート層と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の印刷物は、請求項1において、前記コート層は、インクジェット方式、スプレー塗布方式、スクリーン塗布方式のいずれかから選ばれた塗布方式によって形成されたことを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の印刷物は、請求項1又は2において、前記ノニオン系水性樹脂が、ノニオン性ポリウレタン樹脂粒子であるノニオン性樹脂粒子を含むコート剤を塗布したことを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の印刷物は、請求頃3において、前記ノニオン性ポリウレタン樹脂の樹脂骨格が、ポリエーテル又はポリカーボネートを有することを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の印刷物は、請求項3又は4において、前記ノニオン性ポリウレタン樹脂のフィルム物性・抗張力が、10〜30mPaであることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の印刷物は、請求項1乃至5のいずれかにおいて、前記媒体が繊維であることを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の印刷物は、請求項1乃至6のいずれかにおいて、前記媒体が、綿又は合成樹脂からなることを特徴とする。
本発明の請求項8に記載の水性コート剤は、ポリウレタン樹脂ディスパージョンと、乾燥防止剤と、水と、を少なくとも含有することを特徴とする。
本発明の請求項9に記載の水性コート剤は、請求頃8において、塗工膜における抗張力が、5〜50MPaであることを特徴とする。
本発明の請求項10に記載の水性コート剤は、請求項8又は9において、pHが6〜9であることを特徴とする。
本発明の請求項11に記載の水性コート剤は、請求頃8乃至10のいずれかにおいて、25℃における粘度が、1〜500MPa・sであることを特徴とする。
本発明の印刷物では、印刷層の上又は下の少なくとも一方に形成された、ノニオン性水性樹脂粒子を含む水性コート剤が塗布されたコート層を備えているので、外観上の美観を損なわず洗濯堅牢度及び摩擦堅牢度の向上を図ることが可能である。また、酸性・塩基性溶液によるコート剤の溶出が低減され、耐薬品性の向上を図ることが可能である。
また、本発明の水性コート剤では、ノニオン性水性樹脂粒子を含有しているので、この水性コート剤を用いることにより、外観上の美観を損なわず洗濯堅牢度及び摩擦堅牢度に優れた印刷物を得ることが可能である。また、酸性・塩基性溶液によるコート剤の溶出が低減され、耐薬品性に優れた印刷物を得ることが可能である。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る印刷物10の構成の一例を示す図である。印刷物10は、インクジェット方式で印刷がされた印刷物(印字物)であって、媒体12、印刷層14、及びコート層16を備える。
媒体12は、洗濯可能な布の媒体である。この布は、例えば織物、編み物(メリヤス生地)、レース、フェルト、又は不織布等である。また、布を構成する繊維は、例えば綿の繊維、又は合成繊維である。
印刷層14は、インクジェット方式で媒体12に印刷がされたインクの層である。本例において、印刷層14は、アニオン性樹脂を含む水性顔料インクを用いて形成される。コート層16は、ノニオン性水性樹脂粒子を含む水性コート剤が塗布された層である。本例において、コート層16は、印刷層14上に形成される。このように構成すれば、印刷層14の表面を覆うことにより、印刷物10の洗濯堅牢度及び摩擦堅牢度を適切に向上させることができる。
尚、コート層16は、印刷層14の下に形成されてもよい。このように構成すれば、例えば、印刷層14と媒体12との密着性を高めることにより、印刷物10の洗濯堅牢度及び摩擦堅牢度を適切に向上させることができる。また、コート層16は、印刷層14の上及び下の両方に形成されてもよい。
図2は、印刷物10の印刷方法の一例を示すフローチャートである。この印刷方法は、洗濯可能な布の媒体12にインクジェット方式で印刷を行う方法であり、最初に、例えば印刷装置に布の媒体12を取り付ける作業等を行うことにより、媒体12を準備する(準備段階S102)。
そして、アニオン性樹脂を含む水性顔料インクを用いて、インクジェット方式で媒体12に印刷を行い(印刷段階S104)、その後、ノニオン性水性樹脂粒子を含む水性コート剤を媒体12に塗布する(コート剤塗布段階S106)。
このようにすれば、例えば、洗濯堅牢度及び摩擦堅牢度を向上させつつ、布の媒体12にインクジェット方式で適切に印刷(水性顔料捺染)を行うことができる。また、外観上の美観を損なわずに、洗濯堅牢度及び摩擦堅牢度を向上させることができる。従って、本例によれば、例えば、洗濯堅牢度及び摩擦堅牢度に優れたインクジェット捺染印刷物を得ることができる。尚、コート層16を印刷層14の下に形成する場合には、印刷段階104の前に、水性コート剤を媒体12に塗布する。
ここで、コート剤塗布段階S106は、例えばインクジェット方式、スプレー塗布方式、又はスクリーン塗布方式から選ばれた塗布方式によってコート剤を塗布する。コート剤塗布段階S106は、例えばスプレー塗布方式で水性コート剤を塗布した後に、加熱圧縮を行うことが好ましい。このようにすれば、水性顔料インクに対する水性コート剤の定着性を適切に高めることができる。
また、コート剤塗布段階S106で塗布される水性コート剤のpHは、例えば6〜9である。水性コート剤の粘度は、例えば1〜500mPa・s(25℃)である。塗布後の水性コート剤の樹脂固形分は、例えば、媒体の少なくとも印刷部分において、1平方cmあたり0.5〜10mgである。
水性コート剤は、ノニオン性水性樹脂粒子として、ノニオン性ポリウレタン樹脂粒子を含む。このようにすれば、例えば、柔軟性を確保しつつ、洗濯堅牢度を適切に向上させることができる。
前記ノニオン性ポリウレタン樹脂のフィルム物性・抗張力が10〜30mPaであることが好ましい。
尚、水性コート剤は、ノニオン性ポリウレタン樹脂粒子を、固形分換算で例えば5〜50質量%程度、より好ましくは2〜25質量%含む。水性コート剤の塗工膜の抗張力は、例えば5〜50MPa、より好ましくは、30〜50MPaである。
また、ノニオン性ポリウレタン樹脂粒子の樹脂骨格は、例えば、ポリエステル、ポリエーテル、又はポリカーボネートから選ばれる。水性コート剤は、ノニオン性水性ウレタン樹脂粒子として、ポリエーテルの樹脂骨格を有するポリエーテル型ノニオン性ウレタン樹脂の粒子を含有することが特に好ましい。
水性コート剤は、ノニオン性ポリウレタン樹脂粒子を固形分換算で5〜50質量%含み、かつ、乾燥防止剤を5〜50質量%含む。このようにすれば、インクジェットヘッドのノズルの目詰まりを適切に防ぐことができる。また、これにより、インクジェット方式での印刷を更に適切に行うことができる。
以下、実施例及び比較例により、本発明を更に詳しく説明する。尚、以下に説明する各種条件は、実施例に関するものであり、本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、水性コート剤におけるノニオン性水性樹脂粒子(ノニオン性ポリウレタン樹脂粒子)の量及び塗布量等は、印刷物の表面粗さ、厚みや、目的とする風合い等によって、適宜変更可能である。
(実施例1)
実施例1に係る水性コート剤として、大日本化学工業社製のハイドランWLI−602を50%、水を50%含む組成(組成例A)のオーバーコート剤を使用した。ハイドランWLI−602は、ノニオン性ポリウレタン樹脂粒子として、ポリエーテル系の樹脂分を含む。また、実施例1では、カラーインク印字後に、上記組成例Aの水性コート剤を塗布した。
(実施例2)
実施例1に係る水性コート剤として、大日本化学工業社製のハイドランWLI−611を50%、水を50%含む組成(組成例B)のオーバーコート剤を使用した。ハイドランWLI−611は、ノニオン性ポリウレタン樹脂粒子として、ポリカーボネート/ポリエーテル系の樹脂分を含む。また、実施例2では、カラーインク印字後に、上記組成例Bの水性コート剤を塗布した。
(比較例1)
比較例1では、カラーインク印字後に、水性コート剤を塗布しなかった。
(比較例2)
比較例2に係る水性コート剤として、大日本化学工業社製のハイドランCP−7030を50%、水を50%含む組成(組成例C)のオーバーコート剤を使用した。ハイドランハイドランCP−7030は、カチオン性水性樹脂粒子としてポリエステル系の樹脂分を含む。また、比較例2では、カラーインク印字後に、上記組成例Cの水性コート剤を塗布した。
(比較例3)
比較例3に係る水性コート剤として、大日本化学工業社製のハイドランWS−202を50%、水を50%含む組成(組成例D)のオーバーコート剤を使用した。ハイドランWS−202は、アニオン性水性樹脂粒子としてポリエーテル系の樹脂分を含む。また、比較例3では、カラーインク印字後に、上記組成例Dの水性コート剤を塗布した。
(評価)
・洗濯・摩擦堅牢度向上効果
以下の手順により、洗濯・摩擦堅牢度向上効果の実験を行った。
(1)印刷段階において、アニオン性樹脂を含む水性顔料インクであるインクジェット用捺染顔料によって、布の媒体であるTシャツに、A4サイズパターン(624平方cm)の印字を行う。
(2)160℃にて、60secのベーキングを行う。
(3)コート剤塗布段階において、印字面A4あたりにオーバーコート剤20gをハンドスプレーにて塗布する。また、塗布後に、ホットプレスによってキュアリングを行う。
(4)JIS染色検査による洗濯・摩擦堅牢度の試験を実施する。
・耐薬品性の向上効果
また、以下の手順により、耐薬品性向上効果の実験を行った。
(1)印刷段階において、アニオン性樹脂を含む水性顔料インクであるインクジェット用捺染顔料によって、布の媒体であるTシャツに、A4サイズパターン(624平方cm)の印字を行う。
(2)160℃にて、60secのベーキングを行う。
(3)コート剤塗布段階において、印字面A4あたりにオーバーコート剤20gをハンドスプレーにて塗布する。また、塗布後に、ホットプレスによってキュアリングを行う。
(4)酸性溶液及び塩基性溶液に対する耐薬品性の試験を実施する。
尚、印字のカラーインクには、Mimakiエンジニアリンク製 捺染顔料(シアン色)を用いた。印字は、720−720dpi、単方向印字、2pass1回塗り、100%印字濃度の条件で行った。
また、Tシャツは、Printstarの白Tシャツを用いた。オーバーコート剤の熱硬化条件は、160℃、180secとした。
洗濯堅牢度は、JIS L 0844 A−2号に基づく洗濯堅牢度である。摩擦堅牢度は、JIS L 0849II型に基づく摩擦堅牢度である。
洗濯・摩擦堅牢度の試験は、日本染色検査協会東京事業所を検査機関として、試験を行った。
耐薬品性の試験は、印刷物(Tシャツ)を、水、酸性溶液として酢酸、塩基性溶液として塩素系漂白剤(花王製ハイター1wt%)にそれぞれ浸漬して3日放置した後、印字部分について外観の変化を目視により観察し、評価した。
洗濯・摩擦堅牢度及び耐薬品性についての試験結果を表1に示す。また、耐薬品性についての試験結果を表2に示す。
Figure 2010073305
Figure 2010073305
表1に示したように、実施例1、2において、比較例1と比べ、洗濯堅牢度が向上していることが確認できた。また、乾燥状態及び湿潤状態のいずれにおいても、実施例1、2において、比較例1と比べ、摩擦堅牢度が向上していることが確認できた。
また、表2に示したように、耐薬品性についても、実施例1、2において、比較例2、3と比べ、耐薬品性が向上していることが確認できた。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明は、例えばインクジェット方式による印刷物及び該印刷物に用いられる水性コート剤について広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る印刷物10の構成の一例を示す図である。 印刷物10の印刷方法の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10・・・印刷物、12・・・媒体、14・・・印刷層、16・・・コート層

Claims (11)

  1. 洗濯可能な布の媒体にインクジェット方式で印刷がされた印刷物であって、
    前記布の媒体と、
    アニオン性樹脂を含む水性顔料インクを用いて、インクジェット方式で前記媒体に印刷がされた印刷層と、
    前記印刷層の上又は下の少なくとも一方に形成された、ノニオン性水性樹脂粒子を含む水性コート剤が塗布されてなるコート層と、を備えることを特徴とする印刷物。
  2. 前記コート層は、インクジェット方式、スプレー塗布方式、スクリーン塗布方式のいずれかから選ばれた塗布方式によって形成されたことを特徴とする請求項1に記載の印刷物。
  3. 前記ノニオン系水性樹脂が、ノニオン性ポリウレタン樹脂粒子であるノニオン性樹脂粒子を含むコート剤を塗布した請求項1又は2に記載の印刷物。
  4. 前記ノニオン性ポリウレタン樹脂の樹脂骨格が、ポリエーテル又はポリカーボネートを有することを特徴とする請求頃3に記載の印刷物。
  5. 前記ノニオン性ポリウレタン樹脂のフィルム物性・抗張力が、10〜30mPaであることを特徴とする請求項3又は4に記載の印刷物。
  6. 前記媒体が、繊維であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の印刷物。
  7. 前記媒体が、綿又は合成樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の印刷物。
  8. ポリウレタン樹脂ディスパージョンと、乾燥防止剤と、水と、を少なくとも含有することを特徴とする水性コート剤。
  9. 塗工膜における抗張力が、5〜50MPaであることを特徴とする請求頃8に記載の水性コート剤。
  10. pHが6〜9であることを特徴とする請求項8又は9に記載の水性コート剤。
  11. 25℃における粘度が、1〜500MPa・sであることを特徴とする請求頃8乃至10のいずれかに記載の水性コート剤。
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