JPWO2010061713A1 - 無線局装置、無線通信システムおよび無線通信制御方法 - Google Patents

無線局装置、無線通信システムおよび無線通信制御方法 Download PDF

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Abstract

通信品質が劣化するという問題を解決する無線局装置を提供することである。到来方向検出部13は、無線受信部11が受信した上り信号の到来方向を検出する。移動局判定部12は、無線受信部11が受信した上り信号の送信元移動局が、許可移動局か不許可移動局かを判定する。アンテナ調整部14は、無線受信部11が受信した上り信号と移動局判定部12の判定結果に基づいて、許可移動局と不許可移動局との、到来方向検出部13にて検出された到来方向における干渉の度合を求める。アンテナ調整部14は、その求めた干渉の度合に応じて、受信アンテナ10の指向性の方向を調整する。

Description

本発明は、無線局装置、無線通信システム、無線通信制御方法およびプログラムに関し、特には、指向性の方向が調整可能なアンテナを有する無線局装置、無線通信システム、無線通信制御方法およびプログラムに関する。
近年、携帯電話の普及に伴い、屋外だけでなく屋内においても、携帯電話などの移動局を用いた音声通信やデータ通信の需要が増大している。このような需要の増大に対して、利用者宅内や小規模なオフィス内などの屋内に設置可能な超小型の基地局の開発が進められている。このような基地局のセルは、屋外に設置される基地局のセルに比べて極めて小さいことから、フェムトセルと呼ばれる。以下、この超小型の基地局をフェムト基地局と呼ぶ。
このフェムト基地局の運用形態として、予め登録された移動局だけがフェムト基地局に接続して通信を行うことができるものが提案されている。
図1は、フェムト基地局を含む無線通信システムを示した構成図である。
図1において、フェムト基地局101は、フェムトセル102を形成し、フェムトGW(Gateway:ゲートウェイ)104を介してネットワーク105と接続する。移動局103−1は、フェムト基地局101に登録されており、フェムト基地局101と接続が許可されている。移動局103−2は、フェムト基地局101に登録されておらず、フェムト基地局101と接続が許可されていない。以下では、移動局103−1を含むフェムト基地局101に登録された移動局を登録移動局(または、登録無線局)と呼ぶこともある。また、移動局103−2を含むフェムト基地局101に登録された移動局を非登録移動局(または、非登録無線局)と呼ぶこともある。
なお、登録移動局は、フェムト基地局101のフェムトセル102の中にあるとき、フェムト基地局101を介してネットワーク105と接続できる。
また、これとは別に、移動通信システムにおける基地局は、自基地局のセル内にパイロット信号を送信する。移動局は、そのパイロット信号を受信すると、接続要求信号などを基地局に送信するなどして、同期確立及びチャネル推定等を行い、基地局と接続する。このため、基地局が、移動局にてパイロット信号が良好な品質で受信できるようにすることで、良好な通信品質を提供することが可能になる。このことは、フェムト基地局においても同様である。
また、移動通信システムにおいて、基地局の通信先となる移動局の電波(希望波)に、他の移動局の電波が干渉することがある。このような干渉を抑制して、移動通信システムの回線容量を高めるために、移動通信システムでは、送受信アンテナに指向性アンテナが適用されることがある。
指向性アンテナとしては、複数のアンテナ素子をアレイ状に並べて、指向性を電波環境の変化に合わせて動的に変更できるようにしたアダプティブアレイアンテナが提案されている。アダプティブアレイアンテナでは、各アンテナ素子からの信号を、振幅と位相を制御する重み付け処理を行った後に合成することで、希望波の方向に指向性が最大となるポイント(メイン・ビーム)を向けさせ、また干渉波の方向に指向性が落ち込むポイント(ヌル)を向けさせることができる。
このように指向性を電波環境の変化に合わせて動的に変更することが可能な技術には、特許文献1に記載の基地局装置がある。
この基地局装置では、セルが複数のセクタに分割される。基地局装置は、そのセクタのそれぞれに存在する移動局の数であるトラフィックを検出する。基地局装置は、このトラフィックの多いセクタの方向の指向性を大きくしている。これにより、希望波が多くなる方向の指向性を大きくすることが可能になるので、干渉を抑制することが可能になる。
一方、フェムト基地局では、通常、一台で部屋全体をカバーできるように無指向性アンテナが適用される。
フェムト基地局は、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やE−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)などのシステムの中で使用されることが提案されている。なお、E−UTRAは、LTE(Long Term Evolution)とも呼ばれる。
フェムト基地局がW−CDMAで使用される場合、3GPP TS 25.214 V7.3.0に記載されているように、上り回線と下り回線とに送信電力制御された個別チャネルを用いたデータ送信や、下り回線に共用チャネルを用いたデータ送信が行われる。また、フェムト基地局がE−UTRAで使用される場合、3GPP TS 36.300 V8.1.0に記載されているように、無線周波数の帯域が複数のリソースブロック(PRB:Physical Resource Block)に分割される。そして、フェムト基地局に備えられたスケジューラがリソースブロックの割当を行ない、その割り当てられたリソースブロックを用いたデータ送信が行われる。
特開2003−283418号公報
図2Aに示したように、フェムト基地局91A及び92Aの各々が、同じ建物内の壁90Aで区切られた2つの部屋のそれぞれに設置されている場合について考える。
フェムト基地局91A及び92Aは、それぞれの部屋において、部屋の中心付近に設置されている。また、フェムト基地局91Aは、フェムトセル95Aを形成し、フェムト基地局92Aは、フェムトセル96Aを形成する。
移動局93Aは、フェムト基地局91Aに登録されているが、フェムト基地局92Aには登録されていないとする。このため、移動局93Aは、フェムト基地局91Aに接続して通信を行なうことができるが、フェムト基地局92Aに接続して通信を行なうことができない。
一方、移動局94Aは、フェムト基地局91Aには登録されていないが、フェムト基地局92Aには登録されているとする。このため、移動局94Aは、フェムト基地局91Aに接続して通信を行なうことができないが、フェムト基地局92Aに接続して通信を行なうことができる。
この場合、フェムト基地局91A及び92Aのそれぞれは、同じ周波数帯域を用いて移動局と通信を行っても、干渉が発生することはほとんどない。これは、以下のためである。
つまり、移動局93Aが壁90Aの近くに位置していても、フェムト基地局92Aが壁90Aの遠くに配置されているので、干渉波の距離減衰が比較的大きい。また、干渉波の壁90Aによる透過損失がある。このため、フェムト基地局92Aの送信する下り回線信号が、移動局93Aがフェムト基地局91Aから受信する下り回線信号に対する干渉となることはほとんどない。
次に、図2Bに示すように、フェムト基地局91B及び92Bの各々が、同じ建物内の壁90Bで区切られた2つの部屋のそれぞれに設置されている場合について考える。フェムト基地局91B及び92Bは、その部屋の壁際に設置されている。また、フェムト基地局91Bはフェムトセル95Bを形成し、フェムト基地局92Bはフェムトセル96Bを形成する。
移動局93Bは、フェムト基地局91Bに登録されているが、フェムト基地局92Bには登録されていないとする。このため、移動局93Bは、フェムト基地局91Bに接続して通信を行なうことができるが、フェムト基地局92Bに接続して通信を行なうことができない。
一方、移動局94Bは、フェムト基地局91Bには登録されていないが、フェムト基地局92Bには登録されているとする。このため、移動局94Bは、フェムト基地局91Bに接続して通信を行なうことができないが、フェムト基地局92Bに接続して通信を行なうことができる。
この場合、フェムト基地局91B及び92Bのそれぞれが、同じ周波数帯域を用いて移動局と通信を行うと、干渉が発生することがある。これは、以下のためである。
つまり、移動局93Bが壁90Bの近くに位置していると、フェムト基地局92Bが壁90Bの近くに配置されているので、フェムト基地局92Bの送信する下り回線信号が、移動局93Bがフェムト基地局91Bから受信する下り回線信号に対する干渉波となる。
このため、移動局93Bがフェムト基地局91Bから受信する下り回線信号の品質が劣化する。
また、これとは逆に、移動局93Bの送信する上り回線信号が、フェムト基地局92Bが移動局94Bから受信する上り回線信号に対する干渉波となる。このため、フェムト基地局92Bが移動局94Bから受信する上り回線信号の品質が劣化する。
以上のように、隣接する部屋同士でフェムト基地局を設置した場合、フェムト基地局の設置位置に応じて隣接する部屋間での干渉の影響が異なる。例えば、フェムト基地局が壁際に設置された場合、干渉による通信品質の劣化が顕著になるが、フェムト基地局を壁から遠く離れて設置された場合、干渉による通信品質の劣化はあまりない。
したがって、フェムト基地局は、接続を許可している無線局と、接続を許可していない無線局とのそれぞれの電波の干渉によって、通信品質が劣化するという問題が生じる。
なお、この問題は、フェムト基地局を使用する無線通信システムに場合に限らず、一般的な、接続を許可している無線局と接続を許可していない無線局とを有する無線通信システムでも生じる。例えば、この問題は、複数の無線局が自律的にネットワークを形成する無線アドホックネットワークでも生じる。
特許文献1に記載の基地局装置では、移動局の数であるトラフィックに応じてアンテナの指向性を調整している。このため、この基地局装置では、接続を許可している無線局と接続を許可していない無線局とを区別することができない。したがって、例えば、接続が許可されていない無線局が多く、接続が許可されている無線局が少ない方向に指向性が大きくなり、接続が許可されていない無線局接続が、接続が許可されている無線局に及ぼす干渉が大きくなることがある。このため、特許文献1に記載の基地局装置では、通信品質の劣化を抑制することができないことがある。
本発明の目的は、上記の課題である、通信品質が劣化するという問題を解決する、無線局装置、無線通信システム、無線通信制御方法およびプログラムを提供することである。
本発明による無線局装置は、指向性の方向が調整可能なアンテナと、前記アンテナを介して信号を受信する通信手段と、前記通信手段が受信した信号の到来方向を検出する検出手段と、前記通信手段が受信した信号の送信元が、接続が許可されている許可無線局装置か、接続が許可されていない不許可無線局装置かを判定する判定手段と、前記通信手段が受信した信号と前記判定手段の判定結果とに基づいて、前記許可無線局装置と前記不許可無線局装置との、前記検出手段にて検出された到来方向における干渉の度合を求め、その求めた干渉の度合に応じて前記アンテナの指向性の方向を調整する調整手段と、を有する。
本発明による無線通信システムは、第一の無線局装置と、第二の無線局装置とを有する無線通信システムであって、前記第一の無線局装置は、信号を送信する送信手段を有し、前記第二の無線局装置は、指向性の方向が調整可能なアンテナと、前記アンテナを介して信号を受信する通信手段と、前記通信手段が受信した信号の到来方向を検出する検出手段と、前記通信手段が受信した信号の送信元が、接続が許可されている許可無線局装置か、接続が許可されていない不許可無線局装置かを判定する判定手段と、前記通信手段が受信した信号と前記判定手段の判定結果とに基づいて、前記許可無線局装置と前記不許可無線局装置との、前記検出手段にて検出された到来方向における干渉の度合を求め、その求めた干渉の度合に応じて前記アンテナの指向性の方向を調整する調整手段と、を有する。
本発明による無線通信制御方法は、指向性の方向が調整可能なアンテナを有する無線局装置による無線通信制御方法であって、前記アンテナを介して信号を受信する通信ステップと、前記受信された信号の到来方向を検出する検出ステップと、前記受信された信号の送信元が、接続が許可されている許可無線局装置か、接続が許可されていない不許可無線局装置かを判定する判定ステップと、その判定結果と前記信号とに基づいて、前記許可無線局装置と前記不許可無線局装置との、前記検出された到来方向における干渉の度合を求め、その求めた干渉の度合に応じて前記アンテナの指向性の方向を調整する調整ステップと、を有する。
本発明によるプログラムは、指向性の方向が調整可能なアンテナと接続されたコンピュータに、前記アンテナを介して信号を受信する通信処理と、前記受信された信号の到来方向を検出する検出処理と、前記受信された信号の送信元が、接続が許可されている許可無線局装置か、接続が許可されていない不許可無線局装置かを判定する判定処理と、その判定結果と前記信号とに基づいて、前記許可無線局装置と前記不許可無線局装置との、前記検出された到来方向における干渉の度合を求め、その求めた干渉の度合に応じて前記アンテナの指向性の方向を調整する調整処理と、を実行させる。
本発明によれば、通信品質の劣化を抑制することが可能になる。
関連技術のフェムト基地局を含む無線通信システムを示した構成図である。 関連技術のフェムト基地局の配置例を示した説明図である。 関連技術のフェムト基地局の配置例を示した説明図である。 本発明による実施形態1の無線通信システムを示したブロック図である。 実施形態1〜4におけるフェムト基地局1の構成例を示したブロック図である。 実施形態1の無線通信システムの動作を説明するための説明図である。 実施形態5におけるフェムト基地局1の構成例を示したブロック図である。 実施形態6におけるフェムト基地局1の構成例を示したブロック図である。 移動局の構成例を示したブロック図である。 受信アンテナの構成の一例を示した説明図である。 接続要求頻度の一例を示したグラフである。 接続要求頻度の他の例を示したグラフである。 フェムト基地局と移動体の配置例を示した説明図である。 フェムト基地局と移動体の他の配置例を示した説明図である。 フェムトセルの一例を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、同じ機能を有するものには同じ符号を付け、その説明を省略する場合がある。
<発明の実施形態1>
図3は、本発明による実施形態1の無線通信システムを示したブロック図である。図3において、無線通信システムは、フェムト基地局1と、フェムトGW(Gateway:ゲートウェイ)2と、ネットワーク3と、移動局4−1および4−2を有する。なお、無線通信システムは、W−CDMA方式の無線通信システムであるとする。
フェムト基地局1は、フェムトセル5を形成し、フェムトGW2を介してネットワーク3と接続する。移動局4−1は、フェムト基地局101に予め登録された登録移動局であり、フェムト基地局1への接続が許可されている。移動局4−2は、フェムト基地局101に登録されていない非登録移動局であり、フェムト基地局1への接続が許可されていない。
図4は、フェムト基地局1の構成例を示したブロック図である。図4において、フェムト基地局1は、受信アンテナ10と、無線受信部11と、移動局判定部12と、到来方向検出部13と、アンテナ調整部14とを有する。
受信アンテナ10は、移動局(登録移動局および非登録移動局)から上り信号を受信し、その上り信号を無線受信部11に転送する。また、上り信号には、ネットワーク3上の通信装置(図示せす)に送信する送信データと、フェムト基地局1に接続を要求するための接続要求信号などがある。なお、接続要求信号には、その接続要求信号の送信元移動局を特定する識別情報である移動局IDを含む。
また、受信アンテナ10では、メイン・ビームの方向が調整されることで、指向性の方向が調整可能である。例えば、受信アンテナ10では、複数のアンテナ素子が所定の間隔だけ離れて配列され、各アンテナ素子のアンテナ利得が調整されることで、メイン・ビームの方向が調整される。
無線受信部11は、通信手段の一例である。無線受信部11は、受信アンテナ10から上り信号を受信する。これにより、無線受信部11は、移動局から受信アンテナ10を介して、上り信号を受信することになる。
無線受信部11は、その上り信号のうちの受信データをフェムトGW2に送信する。なお、無線受信部11は、W−CDMAやE−UTRAなどの各無線方式の受信部に対応する。
移動局判定部12は、判定手段の一例である。移動局判定部12は、無線受信部11が受信した接続要求信号の送信元移動局が、自局(フェムト基地局1)との接続を許可している許可移動局か否か、自局との接続を許可していない不許可移動局かを判定する。
本実施形態では、移動局判定部12は、その送信元移動局が自局に予め登録されている登録移動局であると、その送信元移動局を許可移動局と判定し、その送信元移動局が自局に予め登録されていない非登録移動局であると、その送信元移動局を不許可移動局と判定する。
例えば、先ず、移動局判定部12は、登録移動局を特定する移動局IDの許可リストを保持しておき、接続要求信号に含まれる移動局IDをその許可リストと照合する。そして、移動局判定部12は、接続要求信号に含まれる移動局IDが許可リストにある場合、その送信元移動局が登録移動局と判定し、接続要求信号に含まれる移動局IDが許可リストにない場合、その送信元移動局が非登録移動局と判定する。
なお、許可移動局は、許可無線局装置の一例であり、不許可移動局は、不許可無線局装置の一例である。また、登録移動局は、登録無線局装置の一例である。
到来方向検出部13は、検出手段の一例である。到来方向検出部13は、無線受信部11が受信した接続要求信号に基づいて、その接続要求信号の到来方向を検出する。なお、到来方向は、所定の方向を0°としたときの角度で表すことができる。
到来方向の検出には、例えば、角度に応じて受信電力を測定することで、信号の到来方向を推定するビームフォーミング法などが適用される。なお、到来方向の検出は、当業者にとって自明であるため詳細な説明は省略する。
アンテナ調整部14は、調整手段の一例である。アンテナ調整部14は、無線受信部11が受信した接続要求信号と、移動局判定部12の判定結果とに基づいて、許可移動局と不許可移動局との、到来方向検出部13が検出した到来方向における干渉の度合を求める。具体的には、アンテナ調整部14は、到来方向検出部13が検出した到来方向からの信号のうち、不許可移動局と判定された送信元移動局からの信号の受信頻度を干渉の度合として求める。
アンテナ調整部14は、その求めた干渉の度合に応じて、受信アンテナ10の指向性の方向を調整する。
より具体的には、アンテナ調整部14は、記憶制御部15と、接続要求情報記憶部16と、受信ビーム制御部17とを有し、各部が以下の処理を行う。
記憶制御部15は、移動局判定部12にて不許可移動局であると判定された送信元移動局からの信号の不許可履歴を生成する。不許可履歴では、その登録移動局でないと判定された送信元移動局からの接続要求信号の受信数が、その接続要求信号の到来方向ごとに対応付けられている。
なお、不許可履歴には、その不許可移動局から接続要求信号を受信した日時を示す時刻情報や、その不許可移動局の移動局IDなどが含まれていてもよい。また、記憶制御部15は、移動局判定部12にて許可移動局であると判定された送信元移動局の信号の許可履歴を接続要求情報記憶部16に記憶してもよい。許可履歴では、その許可移動局であると判定された送信元移動局からの接続要求信号の受信数が、その接続要求信号の到来方向ごとに対応付けられている。
受信ビーム制御部17は、接続要求情報記憶部16に記憶された不許可履歴に基づいて、受信アンテナ10の指向性の方向を調整する。
例えば、先ず、受信ビーム制御部17は、到来方向ごとに、不許可履歴の中でその到来方向に対応する受信数を、不許可移動局と判定された送信元からの接続要求信号の受信頻度(以下、接続要求頻度A1とよぶ)として求める。なお、受信ビーム制御部17は、接続要求頻度A1を許可移動局に関する干渉の度合として用いる。
続いて、受信ビーム制御部17は、到来方向ごとに、その到来方向の接続要求頻度A1が予め定められた閾値Th1をより大きいか否かを判定する。
閾値Th1より大きい接続要求頻度A1がある場合、受信ビーム制御部17は、その閾値Th1より大きい接続要求頻度A1に対応する到来方向の受信アンテナ10の受信利得を所定量低減させる。これにより、その受信アンテナ10の到来方向の指向性が低減されることになる。なお、閾値Th1は、第一閾値の一例である。
次に動作を説明する。具体的には、不許可移動局からの接続要求信号を用いて受信アンテナ10の指向性の方向を調整する動作例を説明する。図5は、この動作例を説明するためのフローチャートである。
なお、受信アンテナ10の指向性の方向の初期状態は決定されていないとする。つまり、受信アンテナ10は、無指向性(全指向性)の状態であるとする。また、移動局は、接続が拒否された場合、予め定められた停止期間、接続要求信号を送信しないものとする。このように設定することで、不許可移動局が接続要求信号を頻繁に送信することを抑制することができる。
ステップS11では、受信アンテナ10は、移動局が送信した接続要求信号を受信し、その接続要求信号を無線受信部11に送信する。無線受信部11は、その接続要求信号を受信すると、ステップS12を実行する。
ステップS12は、無線受信部11は、接続要求信号を移動局判定部12および到来方向検出部13に送信する。
移動局判定部12は、接続要求信号を受信すると、その接続要求信号に含まれる移動局IDが許可リストにあるか否かを判定して、その接続要求信号の送信元移動局が許可移動局か、不許可移動局かを判定する。そして、その判定結果を記憶制御部15に送信する。
また、到来方向検出部13は、接続要求信号を受信すると、その接続要求信号に基づいて、その接続要求信号の到来方向を検出する。そして、到来方向検出部13は、その検出結果を記憶制御部15に送信する。
記憶制御部15は、判定結果および検出結果を受信すると、ステップS13を実行する。
ステップS13では、記憶制御部15は、その判定結果および検出結果に基づいて、不許可履歴を生成し、その不許可履歴を接続要求情報記憶部16に記憶する。
例えば、記憶制御部15は、その判定結果が不許可移動局を示すと、接続要求情報記憶部16に記憶された不許可履歴の中で、その受信した検出結果が示す到来方向と同じ到来方向に対応する受信数に1を加える。このとき、記憶制御部15は、現在の時刻や、接続要求情報に含まれる移動局IDなどを、到来方向に対応付けて記憶してもよい。
ステップS11〜13は、受信アンテナ10が接続要求信号を受信するたびに行われる。また、受信ビーム制御部17は、定期的に、ステップS14を実行する。
ステップS14では、受信ビーム制御部17は、接続要求情報記憶部16に記憶された不許可履歴に基づいて、到来方向ごとに、接続要求頻度A1を干渉の度合として算出する。
例えば、受信ビーム制御部17は、不許可履歴内の受信数を、その受信数に対応付けられた到来方向の接続要求頻度A1として算出する。
なお、到来方向ごとの接続要求頻度A1は、不許可履歴を蓄積する集計期間を予め設定し、その設定された集計期間内の受信数としてもよい。この場合、例えば、受信ビーム制御部17は、集計期間ごとに不許可履歴に含まれる受信数を0に初期化することによって、接続要求頻度A1を集計期間内の受信数とする。
この集計期間は、前述の不許可移動局における接続要求信号の停止期間より長いことが望ましい。
受信ビーム制御部17は、干渉の度合を算出すると、ステップS15を実行する。
ステップS15では、受信ビーム制御部17は、到来方向ごとに、その到来方向の接続要求頻度A1が予め定められた閾値Th1をより大きいか否かを判定する。受信ビーム制御部17は、閾値Th1より大きい接続要求頻度A1がある場合、ステップS16を実行し、閾値Th1より大きい接続要求頻度A1がない場合、処理を終了する。
ステップS16では、受信ビーム制御部17は、その閾値Th1より大きい接続要求頻度A1の到来方向(角度θとする)に対する受信アンテナ10の受信利得を無指向性時に対して所定量低減させる旨の低減指示を無線受信部11に送信する。無線受信部11は、その低減指示を受信すると、その低減指示が示す到来方向(角度θとする)に対する受信アンテナ10の受信利得を無指向性時に対して所定量低減させる。
なお、複数の到来方向の接続要求頻度が閾値Th1をより大きい場合、受信ビーム制御部17は、その複数の到来方向に対する受信アンテナ10の受信利得を低減させてもよいし、接続要求頻度A1が最大となる到来方向に対する受信アンテナ10の受信利得を低減させてもよい。
また、受信アンテナ10が複数のアンテナ素子を有する場合、受信アンテナ10の受信利得のパターンから各アンテナ素子の重み係数を算出する方法については、既に知られている方法が種々あり、いずれの方法を用いてもよいので、ここでは説明を省略する。
さらに、受信ビーム制御部17は、上述の動作(ステップS14〜ステップS16)を集計期間ごとに周期的に実行すればよい。また、受信ビーム制御部17は、受信アンテナ10の受信利得を調整した後、受信利得を低減した到来方向における不許可移動局の接続要求頻度A1が閾値Th1以下となった場合、その到来方向における受信利得を徐々に増加させてもよい。ただし、増加幅は減少幅以下とし、増加した後の受信利得が低減前の受信利得を超えないようにする。
なお、この受信利得の調整手順は、単なる一例である。例えば、アンテナ利得を低減させる場合、受信ビーム制御部17は、接続要求頻度A1を多段階の閾値と比較することにより、不許可移動局による接続要求頻度が大きくなるにつれてアンテナ利得を徐々に小さくするように調整を行ってもよい。
次に効果を説明する。
本実施形態によれば、到来方向検出部13は、無線受信部11が受信した上り信号の到来方向を検出する。移動局判定部12は、無線受信部11が受信した上り信号の送信元移動局が、許可移動局か不許可移動局かを判定する。アンテナ調整部14は、無線受信部11が受信した上り信号と移動局判定部12の判定結果に基づいて、許可移動局と不許可移動局との、到来方向検出部13にて検出された到来方向における干渉の度合を求める。アンテナ調整部14は、その求めた干渉の度合に応じて、受信アンテナ10の指向性の方向を調整する。
この場合、上り信号の送信元移動局が許可移動局か不許可移動局かが判定され、その判定結果に基づいて、許可移動局と不許可移動局との、その上り信号の到来方向における干渉の度合が求められる。また、その干渉の度合に応じて受信アンテナ10の指向性の方向が調整される。
このため、許可移動局が不許可移動局から受ける干渉を抑制するように、アンテナの指向性を調整することが可能になる。したがって、通信品質の劣化を抑制することが可能になる。
また、本実施形態では、アンテナ調整部14は、到来方向検出部13にて検出された到来方向からの信号のうち、不許可移動局と判定された送信元移動局からの接続要求信号の受信頻度(接続要求頻度A1)を、干渉の度合として算出する。
ある方向の接続要求頻度A1が大きくなるほど、その方向に不許可移動局が多く存在することになる。したがって、接続要求頻度A1は、許可移動局と不許可移動局との干渉の度合、具体的には、許可移動局が不許可移動局から受ける干渉の度合を表わす。より具体的には、接続要求頻度A1は、フェムト基地局1が許可移動局から受信する信号が、不許可移動局が他の無線局に送信する信号から受ける干渉の度合を表わす。
よって、接続要求頻度A1は計測が比較的容易なので、干渉の度合を容易に求めることができる。なお、他の無線局は、例えば、他のフェムト基地局や上位層のマクロセルを形成するマクロ基地局である。
また、不許可移動局からの接続要求信号があると、その不許可移動局は、他の無線局と通信を行う可能性が高い。このため、不許可移動局が他の無線局と通信中に、その不許可移動局から許可移動局が受ける干渉を抑制することが可能になる。また、通常、移動局は通信中に多くの信号を送信するので、不許可移動局が他の無線局と通信中であるときの干渉が抑制されると、効率よく干渉を抑制することが可能になる。
また、本実施形態では、接続要求頻度A1が閾値Th1より大きい場合、アンテナ調整部14は、受信アンテナ10の指向性の方向を調整する。
この場合、干渉の度合が大きいときだけ、受信アンテナ10の指向性の方向を調整することが可能になる。したがって、干渉を抑制する効率を向上させることが可能になる。
また、本実施形態では、接続要求頻度A1が閾値Th1より大きい場合、アンテナ調整部14は、到来方向検出部13にて検出された到来方向の受信アンテナ10の受信利得を所定量低減させることで、その到来方向に対する受信アンテナ10の指向性を調整する。
この場合、許可移動局が不許可移動局から受ける干渉を効率よく抑制することが可能になる。また、指向性を有する受信アンテナ10を機械的に回転させる回転機構などの機械的な機構を設けなくても、受信アンテナ10の指向性を調整することが可能になる。
<発明の実施形態2>
実施形態1では、不許可移動局が接続要求信号を送信することを前提としていたが、不許可移動局に接続要求信号を送信させないように設定する無線通信システムも存在する。本実施形態では、このような無線システムでも干渉を抑制することを目的としている。
本実施形態のフェムト基地局1は、実施形態1と同様に、接続要求頻度に応じて受信アンテナ10の指向性の方向を調整する。しかしながら、本実施形態では、接続要求頻度として、不許可移動局ではなく許可移動局からの接続要求信号の受信頻度を用いる点で実施形態1と異なる。なお、本実施形態のフェムト基地局1の構成は、図4で示した構成と同様である。
本実施形態では、記憶制御部15は、許可履歴を接続要求情報記憶部16に記憶する。
受信ビーム制御部17は、接続要求情報記憶部16に記憶された許可履歴に基づいて、受信アンテナ10の指向性の方向を調整する。
例えば、先ず、受信ビーム制御部17は、到来方向ごとに、許可履歴の中でその到来方向に対応する受信数を、許可移動局であると判定された送信元からの接続要求信号の受信頻度(以下、接続要求頻度B1とよぶ)として求める。なお、受信ビーム制御部17は、接続要求頻度B1を許可移動局に関する干渉の度合として用いる。
続いて、受信ビーム制御部17は、到来方向ごとに、その到来方向の接続要求頻度B1が予め定められた閾値Th2をより大きいか否かを判定する。
閾値Th2より小さい接続要求頻度B1がある場合、受信ビーム制御部17は、その閾値Th2より小さい接続要求頻度B1に対応する到来方向の受信アンテナ10の受信利得を所定量低減させる。これにより、その到来方向の指向性が低減されることになる。なお、閾値Th2は、第二閾値の一例である。
接続要求頻度B1の算出方法は、実施形態1における接続要求頻度A1の算出方法と同様である。さらに、アンテナの指向性の方向の調整方法も、実施形態1と同様である。
次に効果を説明する。
本実施形態によれば、アンテナ調整部14は、到来方向検出部13にて検出された到来方向からの信号のうち、許可移動局と判定された送信元移動局からの接続要求信号の受信頻度(接続要求頻度B1)を干渉の度合として算出する。
許可移動局であれば必要時に接続要求信号を送信するので、不許可移動局が接続要求信号を送信しない場合でも、干渉の度合を求めることが可能になる。したがって、不許可移動局が接続要求信号を送信しない場合でも、許可移動局が不許可移動局から受ける干渉を抑制することが可能になる。
なお、本実施形態では、ある方向に許可移動局がないことを、その方向からの電波を受信する必要がない、または、その方向に不許可移動局がある可能性があるとみなしている。例えば、ある室内でフェムト基地局1を用いるときに、そのフェムト基地局が壁の近くに配置されている場合、その壁の方向に許可移動局がある可能性は低いので、接続要求頻度B1は小さくなる。また、その壁を隔てた隣の部屋に不許可移動局がある可能性が高い。
また、本実施形態では、アンテナ調整部14は、接続要求頻度B1が閾値Th2より小さい場合、受信アンテナ10の指向性の方向を調整する。
この場合、ある方向の接続要求頻度B1が小さいほど、その方向に不許可移動局が多く存在することになる。例えば、ある方向の接続要求頻度B1が小さいほど、フェムト基地局1が壁に近いと考えられる。このため、フェムト基地局1のフェムトセルの壁を隔てた隣の部屋にかかる範囲が増えるので、その方向に不許可移動局が多く存在することになる。したがって、接続要求頻度B1は計測が比較的容易なので、干渉の度合を容易に求めることができる。
<発明の実施形態3>
干渉の度合として、実施形態1では、不許可移動局の接続要求頻度、実施形態2では、許可移動局の接続要求頻度のように、許可移動局と不許可移動局のいずれかのみの接続要求頻度が用いられていた。本実施形態のフェムト基地局1は、干渉の度合として、不許可移動局と許可移動局の接続要求頻度を共に用いる。
本実施形態では、受信ビーム制御部17は、接続要求頻度A1および接続要求頻度B1を許可移動局に関する干渉の度合として用いる。
受信ビーム制御部17は、到来方向ごとに、その到来方向の接続要求頻度A1が予め定められた閾値Th3をより大きいか否かと、その到来方向の接続要求頻度B1が予め定められた閾値Th4をより大きいか否かとを判定する。
受信ビーム制御部17は、不許可移動局による接続要求頻度A1が閾値Th3より大きい場合、および、許可移動局による接続要求頻度B1が予め定められた閾値Th4より小さい場合、接続要求頻度A1またはB1に対応する方向に対する受信アンテナ10の受信利得を所定量低減させることで、受信アンテナ10の指向性の方向を調整する。
なお、閾値Th3は、第一閾値の一例であり、閾値Th4は、第二閾値の一例である。また、閾値Th3は、閾値Th1と同じ値でもよいし、異なる値でもよい。さらに、閾値Th4は、閾値Th2と同じ値でもよいし、異なる値でもよい。
本実施形態によれば、無線通信システムが不許可移動局に接続要求信号を送信させないようにする無線通信システムか否かに関わらず、許可移動局が不許可移動局から受ける干渉を抑制することが可能になる。
<発明の実施形態4>
実施形態1ないし3では、干渉の度合として、接続要求頻度が用いられていた。本実施形態では、干渉の度合として、上り信号の受信電力が用いられる。なお、上り信号は、接続要求信号でもよいし、接続要求信号と異なる信号でもよい。
本実施形態では、記憶制御部15は、無線受信部11が受信した上り信号の受信電力を測定する。また、移動局判定部12がその上り信号の送信元移動局を不許可移動局と判定すると、記憶制御部15は、その測定した受信電力を到来方向検出部13が検出した到来方向と対応付けて不許可履歴を生成し、その生成した不許可履歴を接続要求情報記憶部16に記憶する。
一方、移動局判定部12がその上り信号の送信元移動局を許可移動局と判定すると、記憶制御部15は、その測定した受信電力を到来方向検出部13が検出した到来方向と対応付けて許可履歴を生成し、その生成した許可履歴を接続要求情報記憶部16に記憶する。
受信ビーム制御部17は、到来方向ごとに、その到来方向に対応する不許可履歴内の受信電力と許可履歴内の受信電力との少なくとも一方を、干渉の度合として算出する。以下では、不許可履歴内の受信電力と許可履歴内の受信電力の両方を干渉の度合として算出するものとする。
なお、到来方向に対応する受信電力が複数ある場合、受信ビーム制御部17は、干渉の度合として、全ての受信電力を用いてもよいし、最新の受信電力を用いてもよいし、最大の受信電力を用いてもよいし、受信電力の平均値を用いてもよい。
受信ビーム制御部17は、到来方向ごとに、その到来方向の不許可履歴内の受信電力が予め定められた閾値Th5より大きいか否かと、その到来方向の許可履歴内の受信電力が予め定められた閾値Th6より大きいか否かを判定する。なお、受信ビーム制御部17は、閾値Th5より大きい不許可履歴内の受信電力がある場合、および、閾値Th6より小さい許可履歴内の受信電力がある場合、その受信電力に対応する到来方向に対する受信アンテナ10の受信利得を所定量低減させる。なお、閾値Th5は、第一閾値の一例であり、閾値Th6は、第二閾値の一例である。
次に効果を説明する。
本実施形態によれば、アンテナ調整部14は、許可移動局と判定された送信元からの信号の受信電力と、許可移動局でないと判定された送信元からの信号の受信電力と、の少なくとも一方を干渉の度合として算出する。
ある方向で不許可移動局と判定された送信元移動局からの信号の受信電力が大きいほど、その不許可移動局から許可移動局が受ける干渉が大きくなる。また、ある方向で許可移動局と判定された送信元移動局からの信号の受信電力が小さいほど、接続要求頻度B1が小さいときと同様に、その不許可移動局から許可移動局が受ける干渉が大きくなると考えられる。したがって、これらの受信電力の大きさは、許可移動局が不許可移動局から受ける干渉の度合を示す。このため、受信電力の計測が比較的容易なので、容易に干渉の度合を算出することが可能になる。
<発明の実施形態5>
実施形態1ないし4では、情報を受信するための受信アンテナ10の指向性の方向を調整する場合について説明したが、本実施形態では、情報を送信するための送信アンテナの指向性の方向を調整する。
図6は、本実施形態のフェムト基地局1の構成を示したブロック図である。図6における図4に対する相違点は、アンテナ調整部14の受信ビーム制御部17が送信ビーム制御部18に置き換わった点と、無線送信部19及び送信アンテナ20が追加された点である。その他の構成要素は図4と同様のため、説明は省略する。
送信ビーム制御部18は、接続要求情報記憶部16に記憶された不許可履歴に基づいて、送信アンテナ20の指向性の方向を調整する。
具体的には、送信ビーム制御部18は、受信ビーム制御部17と同様に、到来方向ごとに、不許可履歴の中でその到来方向に対応する受信数を、許可移動局でないと判定された送信元からの接続要求信号の受信頻度(接続要求頻度A1)として求める。なお、送信ビーム制御部18は、接続要求頻度A1を許可移動局に関する干渉の度合として用いる。
続いて、送信ビーム制御部18は、到来方向ごとに、その到来方向の接続要求頻度A1が予め定められた閾値Th5をより大きいか否かを判定する。なお、閾値Th5は、第一閾値の一例であり、閾値Th1と同じ値でもよいし、閾値Th1と異なる値でもよい。
閾値Th5より大きい接続要求頻度A1がある場合、受信ビーム制御部17は、その閾値Th5より大きい接続要求頻度A1に対応する到来方向の受信アンテナ10の受信利得を所定量低減させる。これにより、その到来方向の指向性が低減されることになる。
なお、送信ビーム制御部18は、受信ビーム制御部17と同様に、不許可履歴を蓄積する集計期間を予め設定し、その設定された集計期間内の不許可履歴を用いてもよい。この集計期間は、受信ビーム制御部17と同様に非登録移動局における接続要求信号の停止期間より長いことが望ましい。
無線受信部11および無線送信部19は、通信手段に含まれる。無線送信部19は、フェムトGW2から転送されてきた送信データを、送信アンテナ20を介して移動局に送信する。無線送信部19は、W−CDMAやE−UTRAの各無線方式の送信部に対応する。
送信アンテナ20は、無線送信部19からの送信データを移動局に送信する。
また、送信アンテナ20は、メイン・ビームの方向が調整されることで、指向性の方向が調整可能である。例えば、送信アンテナ20では、受信アンテナ10と同様に、複数のアンテナ素子が所定の間隔だけ離れて配列され、各アンテナ素子のアンテナ利得が調整されることで、メイン・ビームの方向が調整される。
本実施形態において、送信アンテナ20の送信利得を調整する動作は、実施形態1における図5のフローチャートと同様である。ただし、実施形態1において受信ビーム制御部17が実施していたステップS14、S15、及びS16の動作は、本実施形態では送信ビーム制御部18が実施する。送信アンテナ20として複数本のアンテナ素子を配置して構成する場合、アンテナの送信利得のパターンから各アンテナ素子の重み係数を算出する方法については、既に知られている方法が種々あり、いずれの方法を用いてもよいので、ここでは説明を省略する。
次に効果を説明する。
本実施形態によれば、アンテナ調整部14は、到来方向ごとの非登録移動局による接続要求信号の受信頻度(接続要求頻度A1)に基づいて、送信アンテナ20の指向性の方向を調整する。
ある方向の接続要求頻度A1が大きくなるほど、その方向に不許可移動局が多く存在することになる。したがって、接続要求頻度A1は、許可移動局が不許可移動局との干渉の度合、具体的には、許可移動局が不許可移動局に与える干渉の度合を表わす。より具体的には、接続要求頻度A1は、フェムト基地局1が許可移動局に送信する信号が、不許可移動局が他の無線局から受信する信号に与える干渉の度合を表わす。
よって、接続要求頻度A1は計測が比較的容易なので、干渉の度合を容易に求めることができる。
また、不許可移動局からの接続要求信号があると、その不許可移動局は、他の無線局と通信を行う可能性が高い。このため、不許可移動局が他の無線局と通信中に、その不許可移動局に許可移動局が与える干渉を抑制することが可能になる。また、通常、移動局は通信中に多くの信号を送信するので、不許可移動局が他の無線局と通信中であるときの干渉が抑制されると、効率よく干渉を抑制することが可能になる。
なお、送信ビーム制御部18は、干渉の度合として、上述のように接続要求頻度A1を用いる以外に、実施形態2と同様に、接続要求頻度B1を用いてもよいし、実施形態3と同様に接続要求頻度A1および接続要求頻度B1の両方を用いてもよい。さらに、送信ビーム制御部18は、干渉の度合として、実施形態4と同様に、登録移動局からの上り信号の受信電力、および、非登録移動局からの上り信号の受信電力の少なくとも一方を用いてもよい。
<発明の実施形態6>
実施形態1から4では、受信アンテナ10の指向性の方向が調整され、実施形態5では、送信アンテナ20の指向性の方向が調整されていた。本実施形態では、受信アンテナ10および送信アンテナ20のそれぞれの指向性の方向が調整される。
図7は、本実施形態のフェムト基地局1の構成を示したブロック図である。図7の図4に対する相違点は、アンテナ調整部14に送信ビーム制御部18が追加された点と、無線送信部19及び送信アンテナ20が追加された点である。その他の構成要素は図4と同様のため、説明は省略する。また、送信ビーム制御部18、無線送信部19及び送信アンテナ20の機能および動作は、実施形態5で説明した機能および動作と同様なので、詳細な説明は省略する。
なお、無線受信部11および無線送信部19は、通信部を構成し、通信部は、移動局判定部12にて許可移動局と判定された送信元移動局と通信を行う。
次に効果を説明する。
本実施形態では、許可移動局が不許可移動局に与える干渉と、許可移動局が不許可移動局からうける干渉との両方を抑制することが可能になる。
<発明の実施形態7>
図4、図6および図7で示したフェムト基地局1の構成は、単なる一例である。フェムト基地局1の構成は、これらの構成に限らず適宜変更可能である。
例えば、接続要求情報記憶部16は、メモリカード等のフェムト基地局1に着脱可能なメモリデバイスでもよい。また、接続要求情報記憶部16は、フェムト基地局1がアクセス可能な外部の記憶装置に組み込まれてもよいし、ネットワーク3上に配置された記憶装置に組み込まれてもよい。
また、移動局判定部12、到来方向検出部13、記憶制御部15および接続要求情報記憶部16などが行う機能は、ネットワーク3上の上位装置(例えば、RNC(Radio Network Controller)など)が有していてもよい。
この場合、受信ビーム制御部17及び送信ビーム制御部18は、その上位装置からアンテナ(受信アンテナ10および送信アンテナ20)の指向性の方向の調整指示を受信し、その調整指示に応じてアンテナの指向性の方向を調整すればよい。これにより、送信元移動局が許可移動局か否かの判定、許可履歴および不許可履歴の保持、アンテナの指向性の方向の調整を行うか否かの判定など処理にかかる負荷を、フェムト基地局1とネットワーク3上の上位装置との間で任意に分担させることが可能になる。
<発明の実施形態8>
本実施形態では、不許可移動局に接続要求信号を送信させないように設定する無線通信システムについて説明する。なお、本実施形態のフェムト基地局1の構成は、図7で示したフェムト基地局1と同じである。
本実施形態では、移動局判定部12にて送信元移動局を不許可移動局でないと判定された場合、無線送信部19は、接続要求信号の送信を抑制するための抑制指示を、送信アンテナ20を介して送信する。
また、受信ビーム制御部17は、不許可履歴や許可履歴内の受信数を集計期間ごとに初期化するなどして、接続要求頻度A1を、集計期間中に無線受信部11が接続要求信号を受信した受信数として算出する。
図8は、移動局の構成例を示したブロック図である。図8において、移動局は、送信部21と、受信部22と、停止部23とを有する。
送信部21は、所定のタイミングで接続要求信号を送信する。なお、所定のタイミングは、発呼時、移動局の電源投入時および移動局の在圏セルの変更時などである。
受信部22は、フェムト基地局1から抑制指示を受信する。
停止部23は、受信部22が抑制指示を受信すると、予め定められた停止期間だけ送信部21による接続要求信号の送信を停止する。なお、停止期間は、上述の集計期間より短い。
次に動作を説明する。具体的には、送信元移動局が登録移動局でないと判定されてから接続要求信号の送信を停止するまでの動作を説明する。
先ず、フェムト基地局1の移動局判定部12は、送信元移動局を登録移動局でないと判定すると、接続要求信号の送信を抑制するための抑制指示を生成し、その抑制指示を無線送信部19に送信する。無線送信部19は、抑制指示を受信すると、その抑制指示を送信アンテナ20を介して送信元移動局に送信する。
続いて、送信元移動局の受信部22は、抑制指示を受信すると、その抑制指示を停止部23に送信する。停止部23は、抑制指示を受信すると、予め定められた停止期間を送信部21に設定する。送信部21は、停止期間が設定されると、時間を測定し、その時間が停止期間を超えるまで接続要求信号の送信を停止する。
次に効果を説明する。
本実施形態によれば、移動局判定部12にて送信元移動局を登録移動局でないと判定された場合、無線送信部19は、接続要求信号の送信を抑制するための抑制指示を送信する。移動局の受信部22が抑制指示を受信すると、停止部23は、予め定められた停止期間だけ送信部21による接続要求信号の送信を停止する。受信ビーム制御部17は、集計期間中に無線受信部11が受信した接続要求信号の受信数を、接続要求頻度A1として算出する。
この場合、接続要求信号の送信が停止される停止期間より長い集計期間中に接続要求信号が受信された受信数が、接続要求頻度A1として算出される。このため、非登録移動局があっても接続要求信号が送信されずに登録移動局に関する干渉の度合が算出されて干渉の度合が不正確になることを抑制することが可能になる。
<その他の実施形態>
実施形態1から7では、移動局判定部12は、接続要求信号の送信元移動局が登録移動局か否かを判定することで、その送信元移動局が許可移動局か不許可移動局否かを判定していた。しかしながら、移動局判定部12は、非登録移動局でも許可移動局と判定してもよい。
例えば、移動局判定部12は、自局と接続中の移動局の台数を計数し、その台数が予め定められた上限台数より多いか否かを判定する。移動局判定部12は、その台数が上限台数以下の場合、接続要求信号の送信元移動局を許可移動局と判定し、その台数が上限台数より多い場合、接続要求信号の送信元移動局を不許可移動局と判定する。
また、移動局判定部12は、その台数が上限台数以下の場合、その送信元移動局が登録移動局であると、その送信元移動局を許可移動局と判定し、その送信元移動局が非登録移動局であると、その送信元移動局を不許可移動局と判定してもよい。
さらに、移動局判定部12は、接続要求信号の送信元移動局が登録移動局であると、接続中の移動局の台数が上限台数より多いか否かを判定してもよい。このとき、移動局判定部12は、接続要求信号の送信元移動局が非登録移動局であると、接続中の移動局の台数が上限台数より小さい所定台数より多いか否かを判定してもよい。この場合、移動局判定部12は、その台数が所定台数以下の場合、その送信元移動局を許可移動局と判定し、その台数が所定台数より多い場合、その送信元移動局を不許可移動局と判定する。
また、移動局判定部12は、不許可移動局の通信を許可移動局の通信と比較して制限してもよい。具体的には、移動局判定部12は、送信元移動局が不許可移動局であると判定すると、無線受信部11および無線送信部19を有する通信部にその送信元移動局との通信を実行させるとともに、その送信元移動局との通信を制限する。移動局判定部12は、計数した台数が上限台数より多い場合、その送信元移動局が非登録移動局であると、その非登録移動局の通信を制限してもよい。なお、移動局判定部12は、通信が制限されていない非登録移動局は許可移動局となる。
この通信の制限の一例としては、不許可移動局の通信速度を許可移動局に比べて低速にすることである。
また、実施形態1から8では、無線通信システムとして、W−CDMA方式の無線通信システムを用いて説明した。しかしながら、無線通信システムの無線通信方式は、W−CDMA方式に限定されず適宜変更可能である。例えば、無線通信システムの無線通信方式は、上り回線と下り回線で同一の無線周波数を時間的に分けて使用するTDD(Time Division Duplex)方式、E−UTRA方式およびWiMAXなどでもよい。
また、実施形態1から8では、無線局装置としてフェムト基地局1を用いて説明したが、実際には、無線局装置として、自律的に無線アドホックネットワークを形成する複数の無線局の各々を用いてもよい。
<実施例>
本実施例は、実施形態6にかかる実施例である。具体的には、本実施例は、到来方向ごとの非登録移動局の接続要求頻度に基づいて、受信アンテナ10および送信アンテナ20の指向性の方向の調整を行なう具体例である。
移動局から送信される接続要求信号は、移動局からの発呼、移動局の電源投入時のセル選択動作に伴って移動局から送信される位置登録要求、移動局の在圏セル変更時のセル再選択動作に伴って移動局から送信される位置登録要求などである。
図9は、受信アンテナ10の構成の一例を示した説明図である。
図9において、受信アンテナ10は、4本のアンテナ素子31〜34を有する。アンテナ素子31〜34のそれぞれは、フェムト基地局1の筐体1aの各側面に所定の間隔離れるように内蔵されている。なお、送信アンテナ20についても、図9と同様となる。
図10Aおよび図10Bは、ある時間における到来方向に応じた接続要求頻度の一例を示したグラフである。グラフの横軸は、到来方向を示し、0°から360°までが60°間隔で区切られている。フェムト基地局1は、この間隔ごとに接続要求頻度を算出する。また、グラフの縦軸は、非登録移動局による接続要求頻度A1である。なお、図10では、閾値Th1も示されている。
図11Aおよび図11Bは、フェムト基地局1と移動体の配置例を示した説明図である。なお、図10Aで示したグラフは、図11Aで示した配置例に対応し、図10Bで示したグラフは、図11Bで示した配置例に対応する。
図11Aでは、同じ建物内の壁80Aで区切られた2つの部屋のそれぞれにフェムト基地局81Aおよび82Aが設置されている。フェムト基地局81A及び82Aは、それぞれの部屋において、部屋の中心付近に設置されている。また、フェムト基地局81Aは、フェムトセル85Aを形成し、フェムト基地局82Aは、フェムトセル86Aを形成する。
移動局83Aは、フェムト基地局81Aに登録されているが、フェムト基地局82Aには登録されていないとする。一方、移動局84Aは、フェムト基地局81Aには登録されていないが、フェムト基地局82Aには登録されているとする。
この場合、フェムト基地局82Aは部屋の中心に設置されているので、フェムト基地局82Aが送信する電波には、移動局83Aに対して十分な伝播損がある。このため、移動局83Aはフェムト基地局82Aからの共通パイロット信号をほとんど受信しない。従って、フェムト基地局82Aは、移動局83Aから接続要求信号を受信することはほとんどない。その結果、図10Aのように、接続要求頻度A1は小さくなる。このとき、フェムト基地局82Aのアンテナ利得は無指向性のまま変わらないことになる。
図11Bでは、同じ建物内の壁80Bで区切られた2つの部屋のそれぞれにフェムト基地局81Bおよび82Bが設置されている。フェムト基地局81B及び82Bは、それぞれの部屋において、部屋の壁際付近に設置されている。また、フェムト基地局81Bは、フェムトセル85Bを形成し、フェムト基地局82Bは、フェムトセル86Bを形成する。
移動局83Bは、フェムト基地局81Bに登録されているが、フェムト基地局82Bには登録されていないとする。一方、移動局84Bは、フェムト基地局81Bには登録されていないが、フェムト基地局82Bには登録されているとする。
この場合、フェムト基地局82Bは、部屋の壁際に設置されているので、フェムト基地局82Bが送信する電波における移動局83Bに対する伝播損は小さい。このため、移動局83Bはフェムト基地局82Bからの共通パイロット信号を、フェムト基地局81Bからの共通パイロット信号より強く受信する。従って、フェムト基地局82Bに対して接続要求信号を送信することが多くなる。その結果、図10Bのように、接続要求頻度A1がある角度で閾値Th1以上に大きくなる。図10Bでは、フェムト基地局82Bの後方(角度180°〜360°)からの接続要求頻度が大きく、角度240°〜300°の区間で閾値Th1を上回っている。このとき、フェムト基地局82Bのアンテナの利得は、角度240°〜300°の区間で無指向性に対して低減するように調整される。アンテナの利得を低減する角度θの算出は、閾値を超過した角度区間の中央値(例では270°)、またはその角度区間内の非登録移動局による接続要求信号の到来方向の平均値などとすればよい。また、アンテナの利得の低減量は、例えば1dBなどとすればよい。
図12は、図10Bの測定結果に基づいて調整されたアンテナの利得によって、カバー範囲が変形したフェムトセル86Cを示した図である。
図12で示されたように、送信アンテナ20の送信利得の調整により、フェムト基地局82Bから隣接する部屋に漏洩する電力は低減され、また、受信アンテナ10の受信利得の調整により移動局83Bからフェムト基地局82Bに受信される電力も低減される。
なお、以上説明したフェムト基地局1の機能や移動局4−1および4−2の機能は、その機能を実現するためのプログラムを、コンピュータにて読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行するものであってもよい。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上記実施形態に限定されたものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更を行うことができる。
この出願は、2008年11月26日に出願された日本出願特願2008−300960号公報を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (57)

  1. 指向性の方向が調整可能なアンテナと、
    前記アンテナを介して信号を受信する通信手段と、
    前記通信手段が受信した信号の到来方向を検出する検出手段と、
    前記通信手段が受信した信号の送信元が、接続が許可されている許可無線局装置か、接続が許可されていない不許可無線局装置かを判定する判定手段と、
    前記通信手段が受信した信号と前記判定手段の判定結果とに基づいて、前記許可無線局装置と前記不許可無線局装置との、前記検出手段にて検出された到来方向における干渉の度合を求め、その求めた干渉の度合に応じて前記アンテナの指向性の方向を調整する調整手段と、を有する無線局装置。
  2. 請求項1に記載の無線局装置において、
    前記調整手段は、前記検出手段にて検出された到来方向からの信号のうち、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度を、前記干渉の度合として求める、無線局装置。
  3. 請求項1に記載の無線局装置において、
    前記調整手段は、前記検出手段にて検出された到来方向からの信号のうち、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度を、前記干渉の度合として求める、無線局装置。
  4. 請求項1に記載の無線局装置において、
    前記調整手段は、前記検出手段にて検出された到来方向からの信号のうち、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度と、前記検出手段にて検出された到来方向からの信号のうち、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度とのそれぞれを、前記干渉の度合として求める、無線局装置。
  5. 請求項1に記載の無線局装置において、
    前記調整手段は、前記検出手段にて検出された到来方向からの信号のうち、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力を、前記干渉の度合として求める、無線局装置。
  6. 請求項1に記載の無線局装置において、
    前記調整手段は、前記検出手段にて検出された到来方向からの信号のうち、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力を、前記干渉の度合として求める、無線局装置。
  7. 請求項1に記載の無線局装置において、
    前記調整手段は、前記検出手段にて検出された到来方向からの信号のうち、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力と、前記検出手段にて検出された到来方向からの信号のうち、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力とのそれぞれを、前記干渉の度合として求める、無線局装置。
  8. 請求項2または5に記載の無線局装置において、
    前記調整手段は、前記干渉の度合が予め定められた第一閾値より大きい場合、前記アンテナの指向性を調整する、無線局装置。
  9. 請求項3または6に記載の無線局装置において、
    前記調整手段は、前記干渉の度合が予め定められた第二閾値より小さい場合、前記アンテナの指向性を調整する、無線局装置。
  10. 請求項4に記載の無線局装置において、
    前記調整手段は、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度が予め定められた第一閾値より大きい場合、および、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度が予め定められた第二閾値より小さい場合、前記アンテナの指向性を調整する、無線局装置。
  11. 請求項7に記載の無線局装置において、
    前記調整手段は、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力が予め定められた第一閾値より大きい場合、および、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力が予め定められた第二閾値より小さい場合、前記アンテナの指向性を調整する、無線局装置。
  12. 請求項8ないし11のいずれか1項に記載の無線局装置において、
    前記調整手段は、前記到来方向に対する前記アンテナの利得を所定量低減させることで、前記アンテナの指向性の方向を調整する、無線局装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項に記載の無線局装置において、
    前記アンテナは、情報を送信するための送信アンテナと、情報を受信するための受信アンテナとを有し、
    前記調整手段は、前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの少なくとも一方を調整する、無線局装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載の無線局装置において、
    前記信号は、接続要求信号であり、
    前記通信手段は、前記判定手段にて前記送信元が前記許可無線局装置と判定されると、前記送信元と通信する、無線局装置。
  15. 請求項14に記載の無線局装置において、
    前記通信手段は、前記判定手段にて前記送信元が前記不許可無線局装置と判定されると、前記送信元と通信し、
    前記判定手段は、前記送信元を前記不許可無線局装置と判定すると、該送信元との通信を制限する、無線局装置。
  16. 請求項14または15に記載の無線局装置において、
    前記判定手段は、前記送信元が予め登録された登録無線局装置であると、前記送信元を前記許可無線局装置と判定し、前記送信元が前記登録無線局装置でないと、前記送信元を前記許可無線局装置でないと判定する、無線局装置。
  17. 請求項14または15に記載の無線局装置において、
    前記判定手段は、接続中の無線局装置の台数を計数し、前記台数が予め定められた上限台数以下の場合、前記送信元を前記許可無線局装置と判定し、前記台数が前記上限台数より多い場合、前記送信元が前記許可無線局装置でないと判定する、無線局装置。
  18. 請求項17に記載の無線局装置において、
    前記判定手段は、前記台数が前記上限台数以下の場合、前記送信元が予め登録された登録無線局装置であると、前記送信元を前記許可無線局装置と判定し、前記送信元が前記登録無線局装置でないと、前記送信元を前記許可無線局装置と判定する、無線局装置。
  19. 第一の無線局装置と、第二の無線局装置とを有する無線通信システムであって、
    前記第一の無線局装置は、信号を送信する送信手段を有し、
    前記第二の無線局装置は、
    指向性の方向が調整可能なアンテナと、
    前記アンテナを介して信号を受信する通信手段と、
    前記通信手段が受信した信号の到来方向を検出する検出手段と、
    前記通信手段が受信した信号の送信元が、接続が許可されている許可無線局装置か、接続が許可されていない不許可無線局装置かを判定する判定手段と、
    前記通信手段が受信した信号と前記判定手段の判定結果とに基づいて、前記許可無線局装置と前記不許可無線局装置との、前記検出手段にて検出された到来方向における干渉の度合を求め、その求めた干渉の度合に応じて前記アンテナの指向性の方向を調整する調整手段と、を有する、無線通信システム。
  20. 請求項19に記載の無線通信システムにおいて、
    前記送信手段は、前記信号として接続要求信号を送信し、
    前記調整手段は、前記許可無線局装置と判定された送信元からの前記接続要求信号の受信頻度と、前記許可無線局装置でないと判定された送信元からの前記接続要求信号の受信頻度と、の少なくとも一方を前記干渉の度合として算出する、無線通信システム。
  21. 請求項20に記載の無線通信システムにおいて、
    前記通信手段は、前記判定手段にて前記第一の無線局装置が前記許可無線局装置でないと判定すると、前記第一の無線局装置の前記接続要求信号の送信を抑制するための抑制指示を送信し、
    前記第一の無線局装置は、前記抑制指示を受信する受信手段と、前記受信手段が前記抑制指示を受信すると、前記送信手段による前記接続要求信号の送信を予め定められた停止期間だけ停止する停止手段を有し、
    前記調整手段は、前記停止期間より長い集計期間中に前記通信手段が前記接続要求信号を受信した数を、前記接続要求信号の受信頻度として算出する、無線通信システム。
  22. 指向性の方向が調整可能なアンテナを有する無線局装置による無線通信制御方法であって、
    前記アンテナを介して信号を受信する通信ステップと、
    前記受信された信号の到来方向を検出する検出ステップと、
    前記受信された信号の送信元が、接続が許可されている許可無線局装置か、接続が許可されていない不許可無線局装置かを判定する判定ステップと、
    その判定結果と前記信号とに基づいて、前記許可無線局装置と前記不許可無線局装置との、前記検出された到来方向における干渉の度合を求め、その求めた干渉の度合に応じて前記アンテナの指向性の方向を調整する調整ステップと、を有する無線通信制御方法。
  23. 請求項22に記載の無線通信制御方法において、
    前記調整ステップでは、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度を、前記干渉の度合として求める、無線通信制御方法。
  24. 請求項22に記載の無線通信制御方法において、
    前記調整ステップでは、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度を、前記干渉の度合として求める、無線通信制御方法。
  25. 請求項22に記載の無線通信制御方法において、
    前記調整ステップでは、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度と、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度とのそれぞれを、前記干渉の度合として求める、無線通信制御方法。
  26. 請求項22に記載の無線通信制御方法において、
    前記調整ステップでは、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力を、前記干渉の度合として求める、無線通信制御方法。
  27. 請求項22に記載の無線通信制御方法において、
    前記調整ステップでは、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力を、前記干渉の度合として求める、無線通信制御方法。
  28. 請求項22に記載の無線通信制御方法において、
    前記調整ステップでは、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力と、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力とのそれぞれを、前記干渉の度合として求める、無線通信制御方法。
  29. 請求項23または26に記載の無線通信制御方法において、
    前記調整ステップでは、前記干渉の度合が予め定められた第一閾値より大きい場合、前記アンテナの指向性を調整する、無線通信制御方法。
  30. 請求項24または27に記載の無線通信制御方法において、
    前記調整ステップでは、前記干渉の度合が予め定められた第二閾値より小さい場合、前記アンテナの指向性を調整する、無線通信制御方法。
  31. 請求項25に記載の無線通信制御方法において、
    前記調整ステップでは、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度が予め定められた第一閾値より大きい場合、および、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度が予め定められた第二閾値より小さい場合、前記アンテナの指向性を調整する、無線通信制御方法。
  32. 請求項28に記載の無線通信制御方法において、
    前記調整ステップでは、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力が予め定められた第一閾値より大きい場合、および、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力が予め定められた第二閾値より小さい場合、前記アンテナの指向性を調整する、無線通信制御方法。
  33. 請求項29ないし32のいずれか1項に記載の無線通信制御方法において、
    前記調整ステップでは、前記到来方向に対する前記アンテナの利得を所定量低減させることで、前記アンテナの指向性の方向を調整する、無線通信制御方法。
  34. 請求項22ないし33のいずれか1項に記載の無線通信制御方法において、
    前記アンテナは、情報を送信するための送信アンテナと、情報を受信するための受信アンテナとを有し、
    前記調整ステップでは、前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの少なくとも一方を調整する、無線通信制御方法。
  35. 請求項22ないし34のいずれか1項に記載の無線通信制御方法において、
    前記信号は、接続要求信号であり、
    前記通信ステップでは、前記送信元が前記許可無線局装置と判定されると、前記送信元と通信する、無線通信制御方法。
  36. 請求項35に記載の無線通信制御方法において、
    前記通信ステップでは、前記送信元が前記不許可無線局装置と判定されると、前記送信元と通信するとともに、該通信を制限する、無線通信制御方法。
  37. 請求項35または36に記載の無線通信制御方法において、
    前記判定ステップでは、前記送信元が予め登録された登録無線局装置であると、前記送信元を前記許可無線局装置と判定し、前記送信元が前記登録無線局装置でないと、前記送信元を前記許可無線局装置でないと判定する、無線通信制御方法。
  38. 請求項35または36に記載の無線通信制御方法において、
    前記判定ステップでは、接続中の無線局装置の台数を計数し、前記台数が予め定められた上限台数以下の場合、前記送信元を前記許可無線局装置と判定し、前記台数が前記上限台数より多い場合、前記送信元が前記許可無線局装置でないと判定する、無線通信制御方法。
  39. 請求項38に記載の無線通信制御方法において、
    前記判定ステップでは、前記台数が前記上限台数以下の場合、前記送信元が予め登録された登録無線局装置であると、前記送信元を前記許可無線局装置と判定し、前記送信元が前記登録無線局装置でないと、前記送信元を前記許可無線局装置と判定する、無線通信制御方法。
  40. 指向性の方向が調整可能なアンテナと接続されたコンピュータに、
    前記アンテナを介して信号を受信する通信処理と、
    前記受信された信号の到来方向を検出する検出処理と、
    前記受信された信号の送信元が、接続が許可されている許可無線局装置か、接続が許可されていない不許可無線局装置かを判定する判定処理と、
    その判定結果と前記信号とに基づいて、前記許可無線局装置と前記不許可無線局装置との、前記検出された到来方向における干渉の度合を求め、その求めた干渉の度合に応じて前記アンテナの指向性の方向を調整する調整処理と、を実行させるプログラム。
  41. 請求項40に記載のプログラムにおいて、
    前記調整処理では、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度を、前記干渉の度合として求める、プログラム。
  42. 請求項40に記載のプログラムにおいて、
    前記調整処理では、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度を、前記干渉の度合として求める、プログラム。
  43. 請求項40に記載のプログラムにおいて、
    前記調整処理では、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度と、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度とのそれぞれを、前記干渉の度合として求める、プログラム。
  44. 請求項40に記載のプログラムにおいて、
    前記調整処理では、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力を、前記干渉の度合として求める、プログラム。
  45. 請求項40に記載のプログラムにおいて、
    前記調整処理では、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力を、前記干渉の度合として求める、プログラム。
  46. 請求項40に記載のプログラムにおいて、
    前記調整処理では、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力と、前記検出された到来方向からの信号のうち、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力とのそれぞれを、前記干渉の度合として求める、プログラム。
  47. 請求項41または44に記載のプログラムにおいて、
    前記調整処理では、前記干渉の度合が予め定められた第一閾値より大きい場合、前記アンテナの指向性を調整する、プログラム。
  48. 請求項42または45に記載のプログラムにおいて、
    前記調整処理では、前記干渉の度合が予め定められた第二閾値より小さい場合、前記アンテナの指向性を調整する、プログラム。
  49. 請求項43に記載のプログラムにおいて、
    前記調整処理では、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度が予め定められた第一閾値より大きい場合、および、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信頻度が予め定められた第二閾値より小さい場合、前記アンテナの指向性を調整する、プログラム。
  50. 請求項46に記載のプログラムにおいて、
    前記調整処理では、前記不許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力が予め定められた第一閾値より大きい場合、および、前記許可無線局装置と判定された送信元からの信号の受信電力が予め定められた第二閾値より小さい場合、前記アンテナの指向性を調整する、プログラム。
  51. 請求項47ないし50のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
    前記調整処理では、前記到来方向に対する前記アンテナの利得を所定量低減させることで、前記アンテナの指向性の方向を調整する、プログラム。
  52. 請求項40ないし51のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
    前記アンテナは、情報を送信するための送信アンテナと、情報を受信するための受信アンテナとを有し、
    前記調整処理では、前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの少なくとも一方を調整する、プログラム。
  53. 請求項40ないし52のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
    前記信号は、接続要求信号であり、
    前記通信処理では、前記送信元が前記許可無線局装置と判定されると、前記送信元と通信する、プログラム。
  54. 請求項53に記載のプログラムにおいて、
    前記通信処理では、前記送信元が前記不許可無線局装置と判定されると、前記送信元と通信するとともに、該通信を制限する、プログラム。
  55. 請求項53または54に記載のプログラムにおいて、
    前記判定処理では、前記送信元が予め登録された登録無線局装置であると、前記送信元を前記許可無線局装置と判定し、前記送信元が前記登録無線局装置でないと、前記送信元を前記許可無線局装置でないと判定する、プログラム。
  56. 請求項53または54に記載のプログラムにおいて、
    前記判定処理では、接続中の無線局装置の台数を計数し、前記台数が予め定められた上限台数以下の場合、前記送信元を前記許可無線局装置と判定し、前記台数が前記上限台数より多い場合、前記送信元が前記許可無線局装置でないと判定する、プログラム。
  57. 請求項56に記載のプログラムにおいて、
    前記判定処理では、前記台数が前記上限台数以下の場合、前記送信元が予め登録された登録無線局装置であると、前記送信元を前記許可無線局装置と判定し、前記送信元が前記登録無線局装置でないと、前記送信元を前記許可無線局装置と判定する、プログラム。
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