JPWO2010052767A1 - プロジェクタシステム、プロジェクタ、およびデータ受け付け方法 - Google Patents

プロジェクタシステム、プロジェクタ、およびデータ受け付け方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、部外者が会議に不正に参加することをより簡単、かつ、確実に防ぐことができ、部外者に会議の存在や内容を知られる危険性を低減することを目的とし、本発明によるプロジェクタシステムは、ネットワークを介して接続される送信端末、受信端末、および、プロジェクタを備えたプロジェクタシステムであって、送信端末はプロジェクタに対してデータ送信に関する第1の要求を行う送信端末通信部を備え、受信端末はプロジェクタに対してデータ送信に関する第2の要求を行う受信端末通信部を備え、プロジェクタは、利用者の入力を受け付ける操作部と、投射部と、操作部に対する所定の入力を契機として、第1の要求および第2の要求を受け付ける受付期間を定めるとともに、受付期間中は受付期間である旨の映像を投射部に投射させる設定部と、を備えることを特徴とする。

Description

本発明は、ネットワークで接続された情報端末装置とプロジェクタを含むプロジェクタシステム、および該システムで行われるデータ通信制御方法に関する。
複数の情報端末装置とプロジェクタとの間でネットワーク接続を行い、情報端末装置が保有する画像データファイルを共有化するシステムが特許文献1(特開2005−208823号公報)に開示されている。
特許文献2(特開2005−266777号公報)には、プレゼンテーションを行うシステムとして、資料を格納したパーソナルコンピュータをプロジェクタに接続し、プロジェクタを用いてスクリーンに投射させた資料を参照しながらプレゼンテーションを進行するシステムが開示されている。
図1は特許文献2に開示されるようなシステムを用いてプレゼンテーションや会議を行うプロジェクタシステムの構成を示すブロック図である。
図1には、会議室や教室などの会議が行われる空間3006、会議の行われない空間3007、空間3006に配置された、送信端末3001、プロジェクタ3002、および、受信端末3003、空間3007に配置された受信端末3003、これらを接続するネットワーク3009が示されている。
図2は、ネットワーク3009を介して行われる、送信端末3001、プロジェクタ3002、受信端末3003、受信端末3003間で行われる通信状態を示す図である。
プロジェクタ3002は、図2に示すように、送信端末3001、受信端末3003,3003が行う接続処理により発生する接続要求を受けて画像データファイルの受付やIPアドレスの送信を行う。
送信端末3001は、ネットワーク9を介して保有する静止画、動画、音声などのデータをプロジェクタ3002へ送信し、プロジェクタ3002は送られてきたデータによる静止画、動画、音声を再生する。
受信端末3003,3003は、ネットワーク9を介してデータを送信した送信端末3001のIPアドレスの問い合わせをプロジェクタ3002に対して行い、問い合わせを受け付けたプロジェクタ2より送信端末3001のIPアドレスを取得する。IPアドレス取得後、受信端末3003,3003は、取得したIPアドレスにより送信端末3001にアクセスし、静止画、動画、音声などのデータを取得する。これにより、受信端末3003,3003は会議に参加することとなる。
プロジェクタ3002が送信端末3001や受信端末3003の接続処理を受け付ける受付期間は、プロジェクタ3002が動作している間とされており、送信端末3001、受信端末3003,3003のユーザは使用する端末をプロジェクタ3002に随時接続することができる。
会議への参加者は、通常、プロジェクタ3002の投射画像を確認することができる、プロジェクタ3002と同じ空間3006に配置されている受信端末3003の利用者であると考えられる。
しかしながら、プロジェクタ2はネットワーク3009を介して接続要求を受け付ける構成であるため、プロジェクタ3002が配置されていない空間3007に配置されている受信端末3003からの接続要求も、受信端末3003と同様に受け付けてしまう。このため、受信端末3003を操作する部外者に不正に会議に参加されてしまう危険性がある。
上記の危険性を回避するため、特許文献1および特許文献2に記載されている技術では、送信端末3001や受信装置3003をプロジェクタ3002に接続する際にユーザ名やパスワードなどの接続認証情報を入力させ、接続認証を行うことで、部外者が会議に不正に参加することを防ぐこととしている。
しかし、送信端末3001や受信端末3003をプロジェクタ3002に接続する際に、接続認証情報を入力するのは面倒であるうえに、なんらかの方法で、部外者が接続認証情報を入手している場合には会議に不正に参加することができてしまう。このため、部外者が会議に不正に参加することをより簡単、かつ確実に防ぐことのできる方法が求められている。
また、秘密情報が用いられる会議などでは、会議の存在や内容を部外者に知られては困る場合がある。上記の構成では、問い合わせに応じてプロジェクタ3002が送信端末のIPアドレスを送信し、かつ、プロジェクタ3002は接続処理を常時受け付ける構成とされている。このため、会議の部外者であっても、プロジェクタ3002のIPアドレスを知っている場合には、ネットワーク3009を介してプロジェクタ3002から会議で使用されている送信端末3001のIPアドレス等の情報を受信し、会議で用いられるデータを取得することができるため、部外者に会議の存在や内容を知られてしまう危険性がある。
特開2005−208823号公報 特開2005−266777号公報
そこで、本発明の目的は、部外者が会議に不正に参加することをより簡単、かつ、確実に防ぐことができ、部外者に会議の存在や内容を知られる危険性を低減することができるプロジェクタシステム、プロジェクタ、およびデータ受け付け方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のプロジェクタシステムは、ネットワークを介して接続される送信端末、受信端末、および、プロジェクタを備えたプロジェクタシステムであって、
前記送信端末は前記プロジェクタに対してデータ送信に関する第1の要求を行う送信端末通信部を備え、
前記受信端末は前記プロジェクタに対してデータ送信に関する第2の要求を行う受信端末通信部を備え、
前記プロジェクタは、
利用者の入力を受け付ける操作部と、
投射部と、
前記操作部に対する所定の入力を契機として、前記前記第1の要求および第2の要求を受け付ける受付期間を定めるとともに、前記受付期間中は受付期間である旨の映像を前記投射部に投射させる設定部と、を備えることを特徴とする。
本発明のプロジェクタは、ネットワークを介して接続される送信端末、受信端末、とともにプロジェクタシステムを構成し、
前記送信端末からのデータ送信に関する第1の要求を受信し、
前記受信端末からのデータ送信に関する第2の要求を受信するプロジェクタであって、
利用者の入力を受け付ける操作部と、
投射部と、
前記操作部に対する所定の入力を契機として、前記第1の要求および第2の要求を受け付ける受付期間を定めるとともに、前記受付期間中は受付期間である旨の映像を前記投射部に投射させる設定部と、を備えることを特徴とする。
本発明によるデータ受け付け方法は、ネットワークを介して接続される送信端末、受信端末、および、プロジェクタを備えたプロジェクタシステムで行われるデータ受け付け方法であって、
前記送信端末は前記プロジェクタに対してデータ送信に関する第1の要求を行い、
前記受信端末は前記プロジェクタに対してデータ送信に関する第2の要求を行い、
前記プロジェクタは、
利用者の入力を受け付ける操作部に対する所定の入力を契機として、前記送信端末通信部および受信端末通信部からの送信データを受け付ける受付期間を定めるとともに、前記受付期間中は受付期間である旨の映像を投射部に投射させることを特徴とする。
上述したように、本発明においては、プロジェクタは、送信端末や受信端末からの要求を受け付ける期間を、利用者による所定の入力を契機として設定される期間としている。
したがって、プロジェクタが操作されたことを確認できないと、受付期間がわからず、プロジェクタから会議で使用されている送信端末の情報を受信できないため、会議が行われている空間と別の空間にいる部外者は、会議の存在を知ることができず、送信端末からデータを受信し、会議に参加することができない。
このように、部外者が会議に不正に参加することをより簡単に防ぐことができ、部外者に会議の存在を知られる危険性を低減させることができるという効果が得られる。
一般的なプロジェクタシステムの構成を示すブロック図である。 図1に示したプロジェクタシステムの動作を説明する図である。 本発明の第1の実施形態のプロジェクタシステムの構成を示すブロック図である。 図3に示した送信端末の構成の一例を示すブロック図である。 図3に示した受信端末の構成の一例を示すブロック図である。 図3に示したプロジェクタの構成の一例を示すブロック図である。 図3に示したプロジェクタシステムの動作を説明する図である。 図3に示した送信端末とプロジェクタの動作を説明する図である。 図3に示した受信端末とプロジェクタの動作を説明する図である。 図6に示したユーザI/F部の動作を説明するフローチャートである。 図6に示した応答部の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態のプロジェクタシステムにおける送信端末とプロジェクタの動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態のプロジェクタシステムにおける受信端末とプロジェクタの動作を説明する図である。 本発明の第3の実施形態のプロジェクタシステムのプロジェクタにおけるユーザI/F部の動作を説明するフローチャートである。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図3は、本発明によるプロジェクタシステムの第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
本実施形態は、図3に示されるように、送信端末1と、プロジェクタ2’と、受信端末3と、これらを接続するネットワーク9を含む。送信端末1、プロジェクタ2’、および、受信端末3は、会議室や教室などの会議が行われる空間6に配置されている。
なお、以下の説明では、送信端末1は送信機能のみを有し、受信端末3は受信機能のみを有するものとするが、これらは送受信機能を有する端末としてもよい。
まず、送信端末1の構成について説明する。
図4は、送信端末1の構成を示すブロック図である。図示するように、送信端末1は、ユーザI/F部101と、プロジェクタ情報収集部102と、データ送信先管理部103と、データ入力部104と、データ圧縮部105と、データ送信制御部106と、通信部107と、出力デバイス108とを有する。
ユーザI/F部101
ユーザI/F部101は、ユーザからの指示入力を受け付け、プロジェクタ情報収集部102と、データ送信先管理部103と、データ入力部104と接続するもので、指示入力内容および接続する各部からの信号に応じて以下のように動作する。
ユーザI/F部101は、ネットワーク9に接続されているプロジェクタについて、各プロジェクタのプロジェクタ名とIPアドレスとを含むプロジェクタ情報を収集する旨のプロジェクタ情報収集指示を受け付けると、これをプロジェクタ情報収集部102に出力する。
また、ユーザI/F部101は、通信部107およびプロジェクタ情報収集部102を介して各プロジェクタのプロジェクタ情報を受信すると、プロジェクタ情報に含まれるプロジェクタ名の一覧を作成し、データの送信先となるプロジェクタの選択をユーザに促すために、作成したプロジェクタ名の一覧をデータ入力部に出力することにより出力デバイス108が備える表示部に表示させる。
また、ユーザI/F部101は、ユーザにより、データの送信先として特定のプロジェクタ、本実施形態ではプロジェクタ2’を選択する入力操作が行われると、選択されたプロジェクタ2’のプロジェクタ情報をデータ送信先管理部103に出力する。
また、ユーザから、静止画、動画、音声などのデータを受け付けると、これらをデータ入力部104へ出力する。
プロジェクタ情報収集部102
プロジェクタ情報収集部102は、ユーザI/F部101から出力されたプロジェクタ情報収集指示を受け付けると、プロジェクタ情報を送信することを要求するプロジェクタ情報送信要求を、通信部107を介して、ネットワーク9に接続されている全てのプロジェクタに送信する。この後、通信部107を介して、各プロジェクタからのプロジェクタ情報を受信すると、プロジェクタ情報収集部102は、受信されたプロジェクタ情報をユーザI/F部101に出力する。
データ送信先管理部103
データ送信先管理部103は、ユーザI/F部101から出力されたプロジェクタ情報を受け付けると、プロジェクタ情報に含まれるプロジェクタ2’のIPアドレスを抽出し、該IPアドレスに基づいて、データの送信を許可することを要求するデータ送信許可要求を通信部107を介してプロジェクタ2’に送信する。なお、データ送信許可要求には、送信端末1の端末名やIPアドレスを含む端末情報も含まれている。
また、データ送信先管理部103は、通信部107を介して、プロジェクタ2’からの、データの送信を許可するデータ送信許可応答を受信すると、プロジェクタ2’に対してデータの送信を開始するよう指示する送信開始指示をデータ送信先制御部106に出力する。
また、データ送信先管理部103は、通信部107およびプロジェクタ2’を介して、受信端末3からの、データの受信を許可するよう要求するデータ受信許可要求を受信すると、受信したデータ受信許可要求に含まれる受信端末3のIPアドレスを抽出し、これを用いてデータの受信を許可するデータ受信許可応答を行う。
データ接続先管理部103が行う上記のデータ受信許可応答では、データ受信許可要求より抽出した受信端末3のIPアドレスを、転送先のIPアドレスとし、プロジェクタ情報より抽出したプロジェクタ2’のIPアドレスに対して通信部107を介して、プロジェクタ2’へ送信する。このとき、データ接続先管理部103は、データ送信先制御部106に対して、受信端末3へのデータの送信を開始するよう指示する送信開始指示を出力する。
データ入力部104
データ入力部104は、ユーザI/F部101から静止画、動画、音声などのデータが送られてくると、これらのデータをデータ圧縮部105および出力デバイス108に出力する。出力デバイス108は、表示部およびスピーカを備えるもので、これらを用いて入力されたデータに基づいた画面表示や鳴音動作を行う。このとき、データ入力部104は、出力デバイス108の表示部に表示されている画面をビデオキャプチャし、生成したフレームデータを、データ圧縮部105に出力する。
データ圧縮部105
データ圧縮部105は、データ入力部104から出力されたデータを圧縮し、圧縮されたデータをデータ送信先制御部106に出力する。
データ送信先制御部106
データ送信先制御部106は、データ送信先管理部103から送信開始指示が出力されると、データ圧縮部105から出力されたデータを、通信部107を介して、プロジェクタ2’や受信端末3に送信する。
通信部107
通信部107は、ネットワーク9を介してプロジェクタ2’や受信端末3と通信し、プロジェクタ情報収集部102と、データ送信先管理部103と、データ送信制御部106と接続する。
出力デバイス108
出力デバイス108は、表示部およびスピーカを備えるもので、これらを用いてデータ入力部104からのデータに基づいた画面表示や鳴音動作を行う。
次に、受信端末3の構成について説明する。
図5に示すように、受信端末3は、ユーザI/F部301と、会議情報収集部302と、データ受信先管理部303と、出力部304と、データ展開部305と、データ受信制御部306と、通信部307と、出力デバイス308とを有する。
ユーザI/F部301
ユーザI/F部301は、ユーザからの指示入力を受け付け、会議情報収集部302と、データ送信先管理部303と、出力部304と接続するもので、指示入力内容および接続する各部からの信号に応じて以下のように動作する。
ネットワーク9上で行われている会議の会議情報を収集する旨の会議情報収集指示を受け付けると、これを会議情報収集部302に出力する。なお、会議情報には、各プロジェクタが使用されている会議の会議名と、その会議で使用されている送信端末およびプロジェクタのIPアドレスと、が含まれている。
また、ユーザI/F部301は、通信部307および会議情報収集部302を介して各プロジェクタから会議情報を受信すると、会議情報に含まれる会議名の一覧を作成し、参加する会議の選択をユーザに促すために、作成した会議名の一覧を表示させる表示データを出力部304に出力することにより出力デバイス308が備える表示部に表示させる。
また、ユーザI/F部301は、ユーザにより、参加する会議を選択する指示入力を受け付けると、選択された会議の会議情報をデータ受信先管理部303に出力する。
会議情報収集部302
会議情報収集部302は、ユーザI/F部301からの会議情報収集指示を受け付けると、会議情報を送信することを要求する会議情報送信要求を、通信部307を介してネットワーク9に接続されている全てのプロジェクタに対して送信する。この後、会議情報収集部302は、通信部307を介して各プロジェクタからの会議情報を受信すると、受信した会議情報をユーザI/F部301に出力する。
データ受信先管理部303
データ受信先管理部303は、ユーザI/F部301からの会議情報を受け付けると、会議情報に含まれる送信端末1およびプロジェクタ2’のIPアドレスを抽出し、送信端末1のIPアドレスを転送先のIPアドレスとして含むデータ受信許可要求を、プロジェクタ2’のIPアドレスに基づいて、通信部307を介して、プロジェクタ2’に送信する。なお、データ受信許可要求には、受信端末3の端末名やIPアドレスを含む端末情報も含まれている。
また、データ受信先管理部303は、通信部307が、送信端末1からのデータ受信許可応答をプロジェクタ2’を介して受信すると、送信端末1からのデータの受信を開始することを指示する受信開始指示をデータ受信制御部306に出力する。
なお、ここでは、受信端末3と送信端末1との間で行うデータ受信許可要求およびデータ受信許可応答の送受信を、プロジェクタ2’を介して行うものとするが、プロジェクタ2’を介さずに受信端末3と送信端末1が直接送受信を行うこととしてもよい。
出力部304
出力部304は、出力デバイス308の表示部やスピーカの表示動作や鳴音動作を制御するもので、ユーザI/F部301から会議名の一覧を表示させる表示データを受け付けると、これによる会議名の一覧を出力デバイス308に表示させる。また、データ展開部306から静止画や動画のデータを受け付けた場合には、データを映像信号に変換して出力デバイス308の表示部に表示させ、データ展開部305から音声データを受け付けた場合には、データを音声信号に変換して出力デバイス308のスピーカから出力させる。
データ展開部305
データ展開部305は、データ受信制御部306から受け付けたデータが圧縮されている場合、データを展開し、展開されたデータを出力部304に出力する。
データ受信制御部306
データ受信制御部306は、データ受信先管理部303から受信開始指示が出力されると、出力された受信開始指示を通信部307に転送し、通信部307に送信端末1からデータを受信させる。データ受信制御部306は、通信部307において受信されたデータをデータ展開部305に出力する。
通信部307
通信部307は、
ネットワーク9を介してプロジェクタ2’や送信端末1と通信し、会議情報収集部302と、データ受信先管理部303と、データ受信制御部306と接続する。
出力デバイス308
出力デバイス108は、表示部およびスピーカを備えるもので、これらを用いて出力部304からのデータに基づいた画面表示や鳴音動作を行う。
次に、プロジェクタ2’の構成について説明する。
図6に示すように、プロジェクタ2’は、ユーザI/F部201と、応答部202と、接続先管理部203と、出力部204と、データ展開部205と、データ受信制御部206と、受信部である通信部207と、記憶部208と、を有する。
ユーザI/F部201
ユーザI/F部201は、操作部2011と、設定部2012と、を有する。
操作部2011
操作部2011は、ユーザによる入力操作が行われるもので、入力操作内容を示す信号を設定部2012へ出力する。なお、操作部2011は、ボタンによる操作以外に、リモコン等による遠隔操作も受け付けるものとする。
設定部2012
設定部2012は、応答部202、記憶部208、接続先管理部203を構成する転送部2031および接続許可部2032、出力部204を構成する投射部2041と接続する。設定部2012は、操作部2011に対してユーザが会議名を入力する操作を行い、操作部2011からその内容を示す信号を受け付けると、会議名を会議情報として記憶部208に格納する。
また、設定部2012は、ユーザにより、操作部2011に対してユーザがプロジェクタ情報送信要求の受付を開始する旨、および、会議情報送信要求の受付を開始する旨の入力を行い、操作部2011からその内容を示す信号を受け付けると、一定期間をプロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付期間として設定する。
また、設定部2012は、受付期間を設定した場合、時間の計測を開始し、応答の開始を指示する旨の応答開始指示を応答部202に出力するとともに、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付期間中である旨の情報を投射するよう指示する旨の受付期間投射指示を、出力部204に出力する。
また、設定部2012は、所定の時間の計測が終了すると、受付を終了する旨の応答終了指示を応答部202に出力するとともに、出力部204に出力していた受付期間投射指示を停止する。
応答部202
応答部202は、通信部207およびユーザI/F部201の設定部2012と接続し、設定部2012からの応答開始指示が出力されてから応答終了指示が出力されるまでの間の受付期間においてのみ、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求を受け付けるもので、受付期間において、具体的には、以下に示す動作を行う。
通信部207はネットワーク9を介して送信端末1からプロジェクタ情報送信要求を受信すると、応答部202へ出力し、ネットワーク9を介して受信端末3から会議情報送信要求を受信すると、応答部202へ出力する。
応答部202は、通信部207を介して送信端末1からのプロジェクタ情報送信要求を受信すると、受付期間中である場合には、設定部2012を介して記憶部208に格納されているプロジェクタ情報を読み出し、通信部207を介して送信端末1に返信する。受付期間外に送信端末1からプロジェクタ情報送信要求が受信されても、プロジェクタ情報を返信しない。
また、応答部202は、通信部207を介して受信端末3からの会議情報送信要求からプロジェクタ情報送信要求を受信すると、受付期間中である場合には、設定部2012を介して記憶部208に格納されている会議情報を読み出し、通信部207を介して受信端末3に返信する。受付期間外に受信端末3から会議情報送信要求が受信されても、プロジェクタ情報を返信しない。
接続先管理部203
接続先管理部203は、転送部2031と、接続許可部2032と、を有する。
転送部2031
転送部2031は、通信部207、設定部2012、接続許可部2032と接続するもので、通信部207を介して、受信端末3からのデータ受信許可要求を受信すると、受信したデータ受信許可要求に含まれる転送先のIPアドレス(送信端末1のIPアドレス)を抽出し、受信したデータ受信許可要求を、抽出した転送先のIPアドレスに基づいて、通信部207を介して、送信端末1に転送する。なお、転送部2031は、プロジェクタ2’に送信端末1が接続されていない状態で、受信端末3からのデータ受信許可要求を受信した場合には、会議が開始されていない旨の応答を受信端末3へ返信する。
接続許可部2032
接続許可部2032は、データ制御受信部206、通信部207、記憶部208、設定部2012と接続するもので、通信部207を介して送信端末1からデータ受信許可応答を受信すると、受信したデータ受信許可応答に含まれる転送先のIPアドレス(受信端末3のIPアドレス)を抽出し、受信したデータ受信許可応答を、抽出した転送先のIPアドレスに基づいて、通信部207を介して、受信端末3に転送する。
また、接続許可部2032は、通信部207を介して送信端末1からデータ送信許可要求を受信すると、データ送信許可応答を、通信部207を介して送信端末1に返信するともに、送信端末1からのデータの受信を開始する旨の受信開始指示をデータ受信制御部206に出力する。なお、接続許可部2032は、プロジェクタ2’に既に他の送信端末が接続されている状態で、送信端末1からデータ送信許可要求を受信すると、プロジェクタ2’が会議で使用されている旨の応答を返信する。
また、接続許可部2032は、受信したデータ送信許可要求に含まれる送信端末1のIPアドレスを抽出し、抽出された送信端末1のIPアドレスを、記憶部208に格納されている会議名と対応付けて会議情報として記憶部208に格納する。なお、接続許可部2032は、会議名が記憶部208に格納されていない場合、データ送信許可要求に含まれる送信端末1の端末名を会議名として用いる。
出力部204
出力部204は、投射部2041およびスピーカ2042を有しており、投射部2041はデータ展開部205および設定部2012からの信号による映像の表示を行い、スピーカ2042はデータ展開部205からの信号により鳴音動作を行う。
投射部2041は、データ展開部205から出力されたデータが静止画や動画データであれば、データを映像信号に変換して投射部から投射面に投射する。スピーカ2042は、データ展開部205から出力されたデータが音声データであれば、データを音声信号に変換して出力する。
また、投射部2041は、設定部2012から受付期間投射指示が出力されてから、受付期間投射終了指示が出力されるまでの間、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付期間中である旨の映像を、投射面に投射する。
データ展開部205
データ展開部205は、データ受信制御部206からのデータにより、投射部2041およびスピーカ2042の表示動作および鳴音動作を行わせる。このとき、データ受信制御部206からのデータが圧縮されている場合には、データを展開して、展開されたデータにより投射部2041およびスピーカ2042に表示動作および鳴音動作を行わせる。
データ受信制御部206
データ受信制御部206は、接続許可部2032から受信開始指示が出力されると、受信開始指示を通信部207に転送し、通信部207を介して送信端末1からのデータを受信し、受信データをデータ展開部205に出力する。
通信部207
通信部207は、送信端末1や受信端末3と通信する。
記憶部208
記憶部208は、プロジェクタ情報および会議情報を格納する。
なお、ネットワーク9の伝送速度が十分に速ければ、データの圧縮および展開は必要ないため、データ圧縮部105、データ展開部205,305は必須の構成要素ではない。
以下に、本実施形態のプロジェクタシステムの動作について、図7〜図11を参照して説明する。
図7は、本実施形態のプロジェクタシステムの動作の概要を示す図である。
図7を参照すると、本実施形態のプロジェクタ2’は、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付期間を、ユーザによる受付開始指示入力が行われてからの一定期間としている。
そのため、特定の空間6に存在する受信端末3のユーザは、自分でプロジェクタ2’を操作する場合は勿論のこと、他ユーザが操作する場合も、その操作を目視で確認することができるため、受付期間が開始したことを知ることができる。受信端末3のユーザは、受付期間中に接続処理を行うための会議情報送信要求をプロジェクタ2’に送信することで、プロジェクタ2’から会議情報を受信することができる。そのため、受信端末3のユーザは、送信端末1からデータを受信し、その会議に参加することができる。
しかし、別の空間7に存在する受信端末3のユーザ(部外者)は、プロジェクタ2’が操作されたことを確認できないため、受付期間が開始されたことがわからない。図7に示されるように、適当な時刻に接続処理を行うための会議情報送信要求をプロジェクタ2’に送信した場合には、受付期間でないことから、プロジェクタ2’は会議情報を送信することはない。このため、受信端末3のユーザ(部外者)は、特定の空間6で行われている会議の存在を知ることができず、その会議に不正に参加することもできない。
次に、本実施形態のプロジェクタシステムの詳細な動作について、図8および図9を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクタシステムの動作は、図8に示される、送信端末1がプロジェクタ2’にデータを送信する会議開始動作と、図9に示される、受信端末3がプロジェクタ2’から会議情報を受信し、会議情報に含まれている送信端末1のIPアドレスに基づいて送信端末1からデータを受信する会議参加動作と、がある。
最初に、会議開始動作について図8を参照して説明する。
図8を参照すると、まず、プロジェクタ2’において、特定の空間6のいずれかのユーザが、ユーザI/F部201にて受付開始指示入力を行う(ステップB1)。
ユーザI/F部201は、受付開始指示入力が行われてからの一定期間をプロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付期間に設定し、応答開始指示を応答部202に出力する(ステップB2)。これを受けて、応答部202は、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付を開始する。
また、ユーザI/F部201は、受付期間投射指示を投射部2041に出力する(ステップB3)。これを受けて、投射部2041は、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付期間中である旨の映像を投射面に投射し、受付期間が開始した旨を送信端末1や受信端末3のユーザに知らせる。
次に、送信端末1において、送信端末1のユーザが、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付期間中であることを確認し、ユーザI/F部101にてプロジェクタ情報収集指示の操作を行う(ステップA1)。
ユーザI/F部101は、プロジェクタ情報収集指示をプロジェクタ情報収集部102に出力する(ステップA2)。これを受けて、プロジェクタ情報収集部102は、プロジェクタ情報送信要求を、ネットワーク9に接続されている全てのプロジェクタに送信する(ステップA3)。
プロジェクタ2’において、応答部202は、受付期間中に、送信端末1からプロジェクタ情報送信要求が受信されると、記憶部208に格納されているプロジェクタ情報を、送信端末1に返信する(ステップA4)。
送信端末1において、プロジェクタ情報収集部102は、プロジェクタ2’からプロジェクタ情報が受信されると、受信されたプロジェクタ情報をユーザI/F部101に出力する(ステップA5)。
ユーザI/F部101は、プロジェクタ情報収集部102から出力されたプロジェクタ情報に基づいてプロジェクタ名の一覧を作成し、データ入力部104を介して出力デバイス108の表示部に表示させ、送信端末1のユーザに提示する(ステップA6)。送信端末1のユーザは、表示された一覧を参照し、データの送信先となるプロジェクタを選択することができる。
送信端末1のユーザが、ユーザI/F部101において、データの送信先となるプロジェクタ2’を選択する操作を行う(ステップA7)。このとき、特許文献1や特許文献2などに記載されている技術と同様に、送信端末1のユーザに接続認証情報を入力させ、プロジェクタ2’において接続認証を行ってもよい。
ユーザI/F部101は、選択されたプロジェクタ2’のプロジェクタ情報をデータ送信先管理部103に出力する(ステップA8)。これを受けて、データ送信先管理部103は、データ送信許可要求をプロジェクタ2’に送信する(ステップA9)。
プロジェクタ2’において、接続先管理部203は、送信端末1からのデータ送信許可要求を受信すると、データ送信許可応答を送信端末1に返信するとともに(ステップA10)、受信開始指示をデータ受信制御部206に出力する(ステップA11)。
送信端末1において、データ送信先管理部103は、プロジェクタ2’からのデータ送信許可応答を受信すると、送信開始指示をデータ送信先制御部106に出力する(ステップA12)。
以降、送信端末1から送信されたデータが、プロジェクタ2’により投射される。
なお、プロジェクタ2’において、ユーザI/F部201は、受付開始指示入力が行われてから一定期間が経過すると、応答終了指示を応答部202に出力する(ステップB4)。これを受けて、応答部202は、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付を終了する。
また、ユーザI/F部201は、受付期間投射終了指示を出力部204に出力する(ステップB5)。これを受けて、投射部2041は、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付期間中である旨の情報の投射を終了し、受付期間ではないことを送信端末1や受信端末3のユーザに知らせる。
次に、会議参加動作について図9を参照して説明する。
なお、図9において、図8に示した会議開始動作と同様の動作については、図8と同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図9を参照すると、まず、図8と同様のステップB1〜B3の処理が行われ、プロジェクタ2’がプロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付を開始する。
受信装置3において、受信端末3のユーザが、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付期間中であることを確認し、ユーザI/F部301にて、会議情報収集指示の操作を行う(ステップC1)。
ユーザI/F部301は、会議情報収集指示を会議情報収集部302に出力する(ステップC2)。これを受けて、会議情報収集部302は、会議情報送信要求を、ネットワーク9に接続されている全てのプロジェクタに送信する(ステップC3)。
プロジェクタ2’において、応答部202は、受付期間中に、受信端末3からの会議情報送信要求を受信すると、記憶部208に格納されている会議情報を受信端末3に返信する(ステップC4)。
受信端末3において、会議情報収集部302は、プロジェクタ2’からの会議情報を受信すると、受信した会議情報をユーザI/F部301に出力する(ステップC5)。
次に、ユーザI/F部301は、会議情報収集部302から出力された会議情報に基づいて会議名の一覧を作成し、出力部304を介して出力デバイス308の表示部に表示させ、受信端末3のユーザに提示する(ステップC6)。受信端末3のユーザは、会議名の一覧をもとに、参加する会議を選択することができる。
次に、受信端末3のユーザが、ユーザI/F部301において、参加する会議を選択する操作を行う(ステップC7)。このとき、特許文献1や特許文献2などに記載されている技術と同様に、受信端末3のユーザに接続認証情報を入力させ、プロジェクタ2’もしくは送信端末1において接続認証を行ってもよい。
ユーザI/F部301は、選択された会議の会議情報をデータ受信先管理部303に出力する(ステップC8)。これを受けて、データ受信先管理部303は、データ受信許可要求をプロジェクタ2’に送信する(ステップC9)。
プロジェクタ2’において、接続先管理部203は、受信端末3からデータ受信許可要求を受信すると、受信したデータ受信許可要求を送信端末1に転送する(ステップC10)。
送信端末1は、プロジェクタ2’からデータ受信許可要求が受信されると、データ受信許可応答をプロジェクタ2’に送信するとともに、受信端末3へのデータの送信を開始する。
プロジェクタ2’において、接続先管理部203は、送信端末1からのデータ受信許可応答を受信すると(ステップC11)、受信したデータ受信許可応答を送信端末3に転送する(ステップC12)。
受信端末3において、データ受信先管理部303は、プロジェクタ2’からのデータ受信許可応答を受信すると、受信開始指示をデータ受信制御部306に出力する(ステップC13)。
以降、送信端末1から、プロジェクタ2’以外に、受信端末3に対してもデータが送信され、送信されたデータが受信端末3にて表示される。
なお、受付開始指示入力から一定期間が経過すると、図8のステップB4,B5と同様の処理が行われ、プロジェクタ2’がプロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付を終了する。
次に、本発明のプロジェクタシステムの特徴部分となる、プロジェクタ2’の動作について図10および11を参照して詳細に説明する。
本実施形態のプロジェクタ2’の特徴的な動作は、大きく分けて、ユーザによる操作を受け付ける操作受付動作と、送信端末1および受信端末3からプロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求を受け付ける要求受付動作と、に分けることができる。
最初に、操作受付動作について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。なお、操作受付動作は、ユーザI/F部201が行う動作である。
図10を参照すると、ユーザI/F部201は、ユーザによる操作が行われると、ユーザが行った操作が受付開始指示入力であるか否かを判定する(ステップ1001)。
ユーザI/F部201は、ユーザが行った操作が受付開始指示入力であった場合、受付開始指示入力が行われてからの一定期間をプロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付期間として設定し、受付期間投射指示を出力部204に出力する(ステップ1002)。また、ユーザI/F部201は、応答開始指示を応答部202に出力する(ステップ1003)。
次に、ユーザI/F部201は、タイマー機能を用いて、受付期間として、所定の時間の計測を開始する(ステップ1004)。
ユーザI/F部201は、所定の時間の計測終了を待ち(ステップ1005)、所定の時間の計測が終了すると、応答終了指示を応答部202に出力し(ステップ1006)、受付期間投射終了指示を出力部204に出力する(ステップ1007)。
以降、ユーザI/F部201は、ステップ1001〜1007の処理を繰り返し行う。
次に、要求受付動作について、図11に示すフローチャートを参照して説明する。なお、要求受付動作は、応答部202が行う動作である。
図11を参照すると、応答部202は、ユーザI/F部201から応答開始指示が出力されたか否かを監視する(ステップ1101)。
応答部202は、ユーザI/F部201から応答開始指示が出力されると、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付を開始する(ステップ1102)。
次に、応答部202は、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求が受信されたか否かを監視し(ステップ1103)、プロジェクタ情報送信要求もしくは会議情報送信要求が受信されると、プロジェクタ情報もしくは会議情報を返信する(ステップ1104)。
また、応答部202は、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求が受信されたか否かを監視している間中、ユーザI/F部201から応答終了指示が出力されたか否かを監視する(ステップ1105)。
応答部202は、ユーザI/F部201から応答終了指示が出力されると、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付を終了する(ステップ1106)。
以降、応答部202は、ステップ1101〜1106の処理を繰り返す。
上述したように、本実施形態においては、プロジェクタ2’は、会議情報送信要求の受付期間を、ユーザによる受付開始指示入力が行われてからの一定期間とし、受付期間においてのみ、受信端末3から会議情報送信要求が受信されると、送信端末1のIPアドレスを含む会議情報を返信する。
したがって、プロジェクタ2’が操作されたことを確認できないと、受付期間がわからず、プロジェクタ2’から会議で使用されている送信端末1の情報を受信できないため、会議が行われている空間6と別の空間7にいるユーザ(部外者)は、会議の存在を知ることができず、送信端末1からデータを受信し、会議に参加することができない。
このように、部外者が会議に不正に参加することをより簡単に防ぐことができ、部外者に会議の存在を知られる危険性を低減することができるという効果が得られる。
また、ユーザによる受付開始指示入力が行われてからの一定期間しかプロジェクタ情報送信要求や会議情報送信要求を受け付けないため、送信端末1や受信端末3において、所望しない多数のプロジェクタ情報や会議情報が収集され、ユーザが、どのプロジェクタに接続してよいか、どの会議に参加してよいかわからず混乱する、といったことを防止することができる。
また、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付期間中、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付期間中である旨の情報を投射面に投射することで、送信端末1や受信端末3のユーザに、受付期間中である旨を知らせることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明による第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態におけるプロジェクタ2’は、ユーザによる受付開始指示入力が行われてからの一定期間を超えるとプロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求を受け付けないものであったのに対し、本実施形態においては、プロジェクタ2’は、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求に加え、データ送信許可要求およびデータ受信許可要求も受け付けない。
また、本実施形態では、接続先管理部203が、接続要求や参加要求を受け付けるための受付期間を設けるとともに、受付期間外の接続要求や参加要求の送信元を学習して、受付期間外の接続要求回数の多い送信元を部外者と推定することを特徴とするものである。
本実施形態の構成は、第1の実施形態と同様であり、動作のみが異なるものであるため、以下では、第1の実施形態と異なる構成要素の動作についてのみ説明する。
本発明の第2の実施形態のプロジェクタシステムは、第1の実施形態と比較して、プロジェクタ2’の動作が異なる。
本実施形態のプロジェクタ2’の構成は、図6に示した第1の実施形態のプロジェクタ2’と同様であるが、ユーザI/F部201を構成する設定部2012の動作、および接続先管理部203を構成する転送部2031および接続許可部2032の動作が異なる。
設定部2012
設定部2012は、ユーザにより、操作部2011にて受付開始指示入力が行われると、受付開始指示入力が行われてからの一定期間を、プロジェクタ情報送信要求、会議情報送信要求、データ送信許可要求、およびデータ受信許可要求を含む各要求の受付期間として設定する。ここで、受付開始指示入力とは、応答開始指示の操作と、データ送信許可要求およびデータ受信許可要求の受付を開始するよう指示する受付開始指示の操作と、を1操作にまとめた操作である。なお、応答開始指示の操作と、受付開始指示の操作と、を別々に行ってもよい。
また、設定部2012は、操作部2011にて受付開始指示入力が行われると、応答開始指示を応答部202に出力し、受付開始指示を接続先管理部203に出力する。また、設定部2012は、各要求の受付期間中である旨の情報を投射するよう指示する受付期間投射指示を、出力部204に出力する。
また、設定部2012は、所定の時間の計測が終了すると、応答終了指示を、応答部202に出力し、データ送信許可要求およびデータ受信許可要求の受付を終了するよう指示する受付終了指示を、接続先管理部203に出力する。また、設定部2012は、投射面に投射されている、各要求の受付期間中である旨の情報を消すよう指示する受付期間投射終了指示を、出力部204に出力する。
接続許可部2032
接続許可部2032は、ユーザI/F部201から受付開始指示が出力されてから、受付終了指示が出力されるまでの受付期間においてのみ、データ送信許可要求を受け付ける。
具体的には、接続許可部2032は、受付期間に、通信部207を介して送信端末1からのデータ送信許可要求を受信すると、データ送信許可応答を、通信部207を介して送信端末1に返信する。接続許可部2032は、受付期間外に送信端末1からのデータ送信許可要求を受信しても、データ送信許可応答を送信しない。
また、接続許可部2032は、データ送信許可要求に含まれる端末情報を抽出し、受付期間外にデータ送信許可要求を送信してくる回数が所定数以上の送信端末については、抽出した端末情報を、受け付けを拒否すべき端末(以下、拒否端末と称する)の端末情報として記憶部208に格納する。
接続許可部2032は、記憶部208に拒否端末の端末情報を記憶した後には、受付期間中に通信部207を介してデータ送信許可要求を受信すると、記憶部208を参照することにより拒否端末からのデータ送信許可要求であるかを確認し、拒否端末からのデータ送信許可要求である場合には、データ受信許可応答を返信しない。
接続許可部2032は、さらに、拒否端末からのデータ送信許可要求を受信した場合に、部外者が操作する送信端末からのデータ送信許可要求である可能性が高いとして、その旨を示すアラート映像を、出力部204の投射部2041により投射させることとしてもよい。
転送部2031
転送部2031は、ユーザI/F部201から受付開始指示が出力されてから、受付終了指示が出力されるまでの受付期間においてのみ、データ受信許可要求を受け付ける。
具体的には、転送部2031は、受付期間に、通信部207を介して受信端末3からのデータ受信許可要求を受信すると、受信したデータ受信許可要求を送信端末1に転送する。受付期間外に受信端末3からのデータ受信許可要求を受信しても、送信端末1に転送しない。
また、転送部2031は、データ送信許可要求に含まれる端末情報を抽出し、受付期間外にデータ送信許可要求を送信してくる回数が所定数以上の送信端末については、抽出した端末情報を、受け付けを拒否すべき端末(以下、拒否端末と称する)の端末情報として記憶部208に格納する。
転送部2031は、記憶部208に拒否端末の端末情報を記憶した後には、受付期間中に、受付期間中に通信部207を介してデータ受信許可要求を受信すると、記憶部208を参照することにより拒否端末からのデータ送信許可要求であるかを確認し、拒否端末からのデータ送信許可要求である場合には、送信端末1に転送しない。
転送部2031は、拒否端末からのデータ送信許可要求を受信した場合に、接続許可部2032と同様に、その旨を示すアラート映像を、出力部204の投射部2041により投射させることとしてもよい。
また、転送部2031は、拒否端末からのデータ送信許可要求を受信した場合に、部外者が操作する受信端末の可能性が高い旨の情報とともにデータ受信許可要求を、通信部207を介して送信端末1に転送することとしてもよい。
以下に、本実施形態のプロジェクタシステムの動作について、図12および図13を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクタシステムの動作は、図12に示される会議開始動作と、図13に示される会議参加動作がある。
最初に、会議開始動作について図12を参照して説明する。
なお、図12において、図8に示した第1の実施形態の会議開始動作と同様の動作については、図8と同様の符号を付し、説明を省略する。
プロジェクタ2’において、特定の空間6のいずれかのユーザが、ユーザI/F部201にて受付開始指示入力を行う(ステップB11)。
ユーザI/F部201は、受付開始指示入力が行われてからの一定期間を各要求の受付期間に設定し、応答開始指示を応答部202に出力する(ステップB2)。これを受けて、応答部202は、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付を開始する。
また、ユーザI/F部201は、受付開始指示を接続先管理部203に出力する(ステップB12)。これを受けて、接続先管理部203は、データ送信許可要求およびデータ受信許可要求の受付を開始する。
また、ユーザI/F部201は、受付期間投射指示を投射部2041に出力する(ステップB13)。これを受けて、投射部2041は、各要求の受付期間中である旨の情報を、投射面に投射する。
以降、図8と同様のステップA1〜B12の処理が行われ、送信端末1から送信されたデータが、プロジェクタ2’により投射される。
ただし、ステップA10において、接続先管理部203は、受付期間中に、送信端末1からのデータ送信許可要求を受信すると、データ送信許可応答を送信端末1に返信する。
なお、プロジェクタ2’において、ユーザI/F部201は、受付開始指示入力が行われてから一定期間が経過すると、応答終了指示を応答部202に出力する(ステップB4)。これを受けて、応答部202は、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求の受付を終了する。
また、ユーザI/F部201は、受付終了指示を接続先管理部203に出力する(ステップB14)。これを受けて、接続先管理部203は、データ送信許可要求およびデータ受信許可要求の受付を終了する。
またユーザI/F部201は、受付期間投射終了指示を出力部204に出力する(ステップB15)。これを受けて、出力部204は、各要求の受付期間中である旨の情報の投射を終了する。
次に、会議参加動作について図13を参照して説明する。
なお、図13において、図9に示した第1の実施形態の会議参加動作、および図12に示した会議開始動作と同様の動作については、図9および図12と同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図13を参照すると、まず、図12と同様のステップB11,B2,B12,B13の処理が行われ、プロジェクタ2’が各要求の受付を開始する。
以降、図9と同様のステップC1〜C12の処理が行われ、送信端末1から、プロジェクタ2’以外に、受信端末3に対してもデータが送信され、送信されたデータが受信端末3にて表示される。
ただし、ステップC10において、接続先管理部203は、受付期間中においてのみ、受信端末3からデータ受信許可要求が受信されると、受信されたデータ受信許可要求を送信端末1に転送する。
なお、受付開始指示入力から一定期間が経過すると、図12と同様のステップB4,B14,B15の処理が行われ、プロジェクタ2’が各要求の受付を終了する。
上述したように、本実施形態においては、プロジェクタ2’は、プロジェクタ情報送信要求および会議情報送信要求に加え、データ送信許可要求およびデータ受信許可要求も、ユーザによる受付開始指示入力が行われてからの一定期間のみ受け付ける。
そのため、第1の実施形態と比較して、特定の空間6と別の空間7にいるユーザ(部外者)にネットワーク9を介して会議に不正に参加される危険性をより軽減することができるという効果が得られる。
また、プロジェクタ2’は、受付期間外にデータ送信許可要求およびデータ受信許可要求を送信してくる回数が多い送信端末および受信端末の端末情報を、拒否端末の端末情報として記憶部208に格納し、拒否端末からのデータ送信許可要求およびデータ受信許可要求を受け付けることはない。
そのため、部外者が受付期間を狙って意図的にデータ送信許可要求やデータ受信許可要求の送信を繰り返すような場合にも対処することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明による第3の実施形態について説明する。
第1の実施形態および第2の実施形態では、受付開始指示入力が行われてから、タイマーで規定される一定期間が受付期間として設定されるものであったのに対し、本実施形態では、受付開始指示入力が行われてから受付期間終了指示入力が行われるまでの期間を受付期間とする点で第1の実施形態および第2の実施形態と異なる。
本発明の第3の実施形態のプロジェクタシステムは、第1の実施形態および第2の実施形態と比較して、プロジェクタ2’の動作が異なる。本実施形態のプロジェクタ2’の構成は、図6に示した第1の実施形態および第2の実施形態のプロジェクタ2’と同様であるが、ユーザI/F部201が有する設定部2012の動作が異なる。以下、第1および第2の実施形態と異なる動作についてのみ説明する。
設定部2012は、ユーザにより、操作部2011において受付開始指示入力が行われてから、受付期間終了指示入力が行われるまでの期間を、各要求の受付期間として設定する。ここで、受付開始指示入力は、第2の実施形態の受付開始指示入力と同様の操作とする。また、受付期間終了指示入力は、応答終了指示の操作と、受付終了指示の操作と、を1操作にまとめた操作である。なお、応答終了指示の操作と、受付終了指示の操作と、を別々に行ってもよい。
また、設定部2012は、ユーザにより、操作部2011において受付期間終了指示入力が行われると、応答終了指示を応答部202に出力し、受付終了指示を接続先管理部203に出力する。また、設定部2012は、受付期間投射終了指示を出力部204に出力する。
以下に、本実施形態のユーザI/F部201が行う操作受付動作について、図14に示すフローチャートに沿って説明する。
図14を参照すると、まず、ユーザI/F部201は、ユーザにより操作が行われると、ユーザが行った操作が受付開始指示入力であるか否かを判定する(ステップ1401)。
ユーザI/F部201は、ユーザが行った操作が受付開始指示入力であった場合、受付開始指示入力が行われてからの一定期間を各要求の受付期間として設定し、受付期間投射指示を出力部204に出力する(ステップ1402)。また、ユーザI/F部201は、応答開始指示を応答部202に出力し(ステップ1003)、受付開始指示を接続先管理部203に出力する(ステップ1403)。
次に、ユーザI/F部201は、ユーザにより受付期間終了指示入力が行われるまで待つ(ステップ1404)。
ユーザI/F部201は、ユーザにより受付期間終了指示入力が行われると、応答終了指示を応答部202に出力し、受付終了指示を接続先管理部203に出力する(ステップ1405)。また、ユーザI/F部201は、受付期間投射終了指示を出力部204に出力する(ステップ1406)。
以降、ユーザI/F部201は、ステップ1401〜1406の処理を繰り返し行う。
上述したように、本実施形態のプロジェクタシステムにおいては、プロジェクタ2’は、ユーザによる受付開始指示入力が行われてから、受付期間終了指示入力が行われるまでの期間を、各要求の受付期間とする。
したがって、第1および第2の実施形態の効果に加え、ユーザが各要求の受付期間の長さを任意に決定できるという効果が得られる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。

Claims (15)

  1. ネットワークを介して接続される送信端末、受信端末、および、プロジェクタを備えたプロジェクタシステムであって、
    前記送信端末は前記プロジェクタに対してデータ送信に関する第1の要求を行う送信端末通信部を備え、
    前記受信端末は前記プロジェクタに対してデータ送信に関する第2の要求を行う受信端末通信部を備え、
    前記プロジェクタは、
    利用者の入力を受け付ける操作部と、
    投射部と、
    前記操作部に対する所定の入力を契機として、前記前記第1の要求および第2の要求を受け付ける受付期間を定めるとともに、前記受付期間中は受付期間である旨の映像を前記投射部に投射させる設定部と、を備えることを特徴とするプロジェクタシステム。
  2. 請求項1記載のプロジェクタシステムにおいて、
    前記設定部は、前記操作部に対する所定の入力が行われてから一定の期間を前記受付期間とするプロジェクタシステム。
  3. 請求項1記載のプロジェクタシステムにおいて、
    前記設定部は、前記操作部に対する所定の入力が行われてから、前記操作部に対して再度所定の入力が行われるまでの期間を前記受付期間とするプロジェクタシステム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプロジェクタシステムにおいて、
    前記第1の要求が、前記プロジェクタのIPアドレスおよびプロジェクタ名を要求するプロジェクタ情報送信要求であり、
    前記第2の要求が、前記プロジェクタのIPアドレスおよび会議名を要求する会議情報送信要求であり、
    前記プロジェクタは、
    プロジェクタ名、プロジェクタのIPアドレス、および、会議に使用されているときの会議名を記憶する記憶部と、
    前記受付期間内に前記プロジェクタ情報送信要求を受け付けると前記記憶部からプロジェクタのIPアドレスおよびプロジェクタ名を読み出して前記送信端末へ送信し、前記受付期間内に前記会議情報送信要求を受け付けると前記記憶部からプロジェクタのIPアドレスおよび会議名を読み出して前記受信端末へ送信する応答部と、を備えることを特徴とするプロジェクタシステム。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のプロジェクタシステムにおいて、
    前記第1の要求が、前記プロジェクタのIPアドレスおよびプロジェクタ名を要求するプロジェクタ情報送信要求と、データの送信許可を要求する、前記送信端末のIPアドレスを含むデータ送信許可要求であり、
    前記第2の要求が、前記プロジェクタのIPアドレスおよび会議名を要求する会議情報送信要求と、前記受信端末のIPアドレスおよびデータ転送を行う送信端末のIPアドレスを含むデータ受信許可要求であり、
    前記プロジェクタは、
    プロジェクタ名、プロジェクタのIPアドレス、および、会議に使用されているときの会議名を記憶する記憶部と、
    前記受付期間内に前記プロジェクタ情報送信要求を受け付けると前記記憶部からプロジェクタのIPアドレスおよびプロジェクタ名を読み出して前記送信端末へ送信し、前記受付期間内に前記会議情報送信要求を受け付けると前記記憶部からプロジェクタのIPアドレスおよび会議名を読み出して前記受信端末へ送信する応答部と、
    前記受付期間内にデータ送信許可要求を受け付けるとデータの送信を許可する旨のデータ送信許可応答を前記送信端末へ送信し、前記受付期間内にデータ受信許可要求を受け付けると、前記データ転送を行う送信端末に対して、前記受信端末へデータの送信を行わせる旨のデータ受信許可応答を送信する接続許可部と、を備えることを特徴とするプロジェクタシステム。
  6. ネットワークを介して接続される送信端末、受信端末、とともにプロジェクタシステムを構成し、
    前記送信端末からのデータ送信に関する第1の要求を受信し、
    前記受信端末からのデータ送信に関する第2の要求を受信するプロジェクタであって、
    利用者の入力を受け付ける操作部と、
    投射部と、
    前記操作部に対する所定の入力を契機として、前記第1の要求および第2の要求を受け付ける受付期間を定めるとともに、前記受付期間中は受付期間である旨の映像を前記投射部に投射させる設定部と、を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項6記載のプロジェクタにおいて、
    前記設定部は、前記操作部に対する所定の入力が行われてから一定の期間を前記受付期間とするプロジェクタ。
  8. 請求項7記載のプロジェクタにおいて、
    前記設定部は、前記操作部に対する所定の入力が行われてから、前記操作部に対して再度所定の入力が行われるまでの期間を前記受付期間とするプロジェクタ。
  9. 請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記第1の要求が、前記プロジェクタのIPアドレスおよびプロジェクタ名を要求するプロジェクタ情報送信要求であり、
    前記第2の要求が、前記プロジェクタのIPアドレスおよび会議名を要求する会議情報送信要求であり、
    プロジェクタ名、プロジェクタのIPアドレス、および、会議に使用されているときの会議名を記憶する記憶部と、
    前記受付期間内に前記プロジェクタ情報送信要求を受け付けると前記記憶部からプロジェクタのIPアドレスおよびプロジェクタ名を読み出して前記送信端末へ送信し、前記受付期間内に前記会議情報送信要求を受け付けると前記記憶部からプロジェクタのIPアドレスおよび会議名を読み出して前記受信端末へ送信する応答部と、を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  10. 請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記第1の要求が、前記プロジェクタのIPアドレスおよびプロジェクタ名を要求するプロジェクタ情報送信要求と、データの送信許可を要求する、前記送信端末のIPアドレスを含むデータ送信許可要求であり、
    前記第2の要求が、前記プロジェクタのIPアドレスおよび会議名を要求する会議情報送信要求と、前記受信端末のIPアドレスおよびデータ転送を行う送信端末のIPアドレスを含むデータ受信許可要求であり、
    プロジェクタ名、プロジェクタのIPアドレス、および、会議に使用されているときの会議名を記憶する記憶部と、
    前記受付期間内に前記プロジェクタ情報送信要求を受け付けると前記記憶部からプロジェクタのIPアドレスおよびプロジェクタ名を読み出して前記送信端末へ送信し、前記受付期間内に前記会議情報送信要求を受け付けると前記記憶部からプロジェクタのIPアドレスおよび会議名を読み出して前記受信端末へ送信する応答部と、
    前記受付期間内にデータ送信許可要求を受け付けるとデータの送信を許可する旨のデータ送信許可応答を前記送信端末へ送信し、前記受付期間内にデータ受信許可要求を受け付けると、前記データ転送を行う送信端末に対して、前記受信端末へデータの送信を行わせる旨のデータ受信許可応答を送信する接続許可部と、を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  11. ネットワークを介して接続される送信端末、受信端末、および、プロジェクタを備えたプロジェクタシステムで行われるデータ受け付け方法であって、
    前記送信端末は前記プロジェクタに対してデータ送信に関する第1の要求を行い、
    前記受信端末は前記プロジェクタに対してデータ送信に関する第2の要求を行い、
    前記プロジェクタは、
    利用者の入力を受け付ける操作部に対する所定の入力を契機として、前記送信端末通信部および受信端末通信部からの送信データを受け付ける受付期間を定めるとともに、前記受付期間中は受付期間である旨の映像を投射部に投射させることを特徴とするデータ受け付け方法。
  12. 請求項11記載のデータ受け付け方法において、
    前記プロジェクタは、前記操作部に対する所定の入力が行われてから一定の期間を前記受付期間とするデータ受け付け方法。
  13. 請求項11記載のデータ受け付け方法において、
    前記プロジェクタは、前記操作部に対する所定の入力が行われてから、前記操作部に対して再度所定の入力が行われるまでの期間を前記受付期間とするデータ受け付け方法。
  14. 請求項11ないし請求項13のいずれかに記載のデータ受け付け方法において、
    前記第1の要求が、前記プロジェクタのIPアドレスおよびプロジェクタ名を要求するプロジェクタ情報送信要求であり、
    前記第2の要求が、前記プロジェクタのIPアドレスおよび会議名を要求する会議情報送信要求であり、
    前記プロジェクタは、
    前記受付期間内に前記プロジェクタ情報送信要求を受け付けるとプロジェクタのIPアドレスおよびプロジェクタ名を前記送信端末へ送信し、前記受付期間内に前記会議情報送信要求を受け付けるとプロジェクタのIPアドレスおよび会議名を前記受信端末へ送信する応答部と、を備えることを特徴とするデータ受け付け方法。
  15. 請求項11ないし請求項13のいずれかに記載のデータ受け付け方法において、
    前記第1の要求が、前記プロジェクタのIPアドレスおよびプロジェクタ名を要求するプロジェクタ情報送信要求と、データの送信許可を要求する、前記送信端末のIPアドレスを含むデータ送信許可要求であり、
    前記第2の要求が、前記プロジェクタのIPアドレスおよび会議名を要求する会議情報送信要求と、前記受信端末のIPアドレスおよびデータ転送を行う送信端末のIPアドレスを含むデータ受信許可要求であり、
    前記プロジェクタは、
    前記受付期間内に前記プロジェクタ情報送信要求を受け付けるとプロジェクタのIPアドレスおよびプロジェクタ名を前記送信端末へ送信し、前記受付期間内に前記会議情報送信要求を受け付けるとプロジェクタのIPアドレスおよび会議名を前記受信端末へ送信し、
    前記受付期間内にデータ送信許可要求を受け付けるとデータの送信を許可する旨のデータ送信許可応答を前記送信端末へ送信し、前記受付期間内にデータ受信許可要求を受け付けると、前記データ転送を行う送信端末に対して、前記受信端末へデータの送信を行わせる旨のデータ受信許可応答を送信することを特徴とするデータ受け付け方法。
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