JPWO2010044462A1 - 骨セメント注入用穿刺針 - Google Patents

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Abstract

本発明の骨セメント注入用穿刺針(100)は、中空構造の外針(110)と、外針(110)の基端部に固定された外針基(120)と、外針(110)の中空部に摺動可能に挿通される内針(130)と、内針(130)の基端部に固定された内針基(140)とを有する骨セメント注入用穿刺針(100)であって、外針(110)が、先端部近傍に位置する第1の側孔(113)と、基端部近傍に位置する第2の側孔(114)と、第1の側孔(113)と第2の側孔(114)とを接続する減圧通路とを有する。

Description

本発明は、骨セメントを骨の内部に注入するための穿刺針に関する。
経皮的椎体形成術は、椎体圧迫骨折による痛みを除去するために、骨セメントを椎体の損傷部位に注入して椎体を補強する治療法である。経皮的椎体形成術は、1987年フランスで初めて行われた比較的新しい治療法であるが、近年わが国においても多くの施設で行われている。
経皮的椎体形成術は、椎体の背側左右に位置する椎弓根から中空構造の穿刺針を穿刺して、穿刺針内の注入通路を介して椎体内に骨セメントを注入する椎弓根アプローチ(trans pedicular approach)が基本である。骨セメントを注入するための穿刺針としては、骨生検針が一般的に用いられている(例えば、特開2003−24339号公報を参照)。椎弓根アプローチには、左右両側から穿刺する2針法と、片側のみから穿刺する1針法とがある。1針法は、2針法と比較して経費削減、合併症の軽減、被爆量の削減、手技施行時間の短縮が図れるという利点があるため、より好ましい穿刺方法であると考えられている。
しかしながら、従来の穿刺針には、1針法により骨セメントを注入すると骨セメントが骨外に漏出する可能性があるという問題があった。
すなわち、従来の穿刺針を用いて1針法により骨セメントを注入すると、骨セメントの注入に伴い骨内の内圧が高まるため、骨セメントが骨外(例えば、脊柱管腔内や静脈内)に漏出してしまう可能性があったのである。したがって、患者及び術者の両方に好ましい1針法の利点よりも内圧上昇の問題を回避することを重視して、一方の針を用いて骨内の内圧を減圧しうる2針法により手技を行うことが推奨されていた。
また、従来の骨セメント注入用穿刺針の外針は、単一管構造であるが、機能性向上に適した新たな外針構造を有する骨セメント注入用穿刺針を開発することが望ましい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、1針法でも骨内の内圧を高めることなく骨セメントを骨内に注入することができる骨セメント注入用穿刺針を提供することを目的とする。また、本発明は、機能の拡張性が向上した骨セメント注入用穿刺針を提供することを目的とする。
本発明者等は、針内部にセメント注入用の通路に加えて減圧用の通路を設けることで上記課題を解決しうることを見出し、さらに検討を加えて本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の骨セメント注入用穿刺針に関する。
本発明は、先端に刃先を有する中空構造の外針と、前記外針の基端部に固定された外針基と、先端に針先を有し、かつ前記外針の中空部に摺動可能に挿通される内針と、前記内針の基端部に固定された内針基と、を有する骨セメント注入用穿刺針であって、前記外針は、先端部近傍に位置する第1の側孔、基端部近傍に位置する第2の側孔、及び前記第1の側孔と前記第2の側孔とを接続する減圧通路を有する、ことを特徴とする。
上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記外針は、前記第1の側孔及び前記第2の側孔を有し、かつ中空構造の外筒と、前記外筒の中空部に回転可能に挿通され、その外側表面に溝を有し、かつ先端に鋭利な刃先を有する中空構造の外針本体と、を有し、前記内針は、前記外針本体の中空部に摺動可能に挿通され、前記外針本体に対して前記外筒を回転させたとき、前記第1の側孔及び前記第2の側孔と前記溝とが連通して前記減圧通路を構成する。
上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記外筒の基端部に固定された外筒基をさらに有する。
上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記外針の長さは、10〜20cmの範囲内であり、前記第1の側孔と前記外針の先端部との間隔は、0.5〜2cmの範囲内であって、前記第2の側孔と前記外針の基端部との間隔は、0〜4cmの範囲内である。
上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記外針の内径は、1.6〜3.8mmの範囲内である。
本発明の骨セメント注入用穿刺針は、セメントを注入するのと同時に骨内を減圧することができるため、セメントを骨外に漏出させることなく骨内に注入することができる。したがって、本発明によれば、経皮的椎体形成術や人口骨置換術などの治療手技の簡便化及び安全性の向上を実現することができる。なお、本発明の減圧通路は、能動的に減圧することだけでなく、骨内と外界とを連通させて、圧力を開放し、骨内の内圧上昇を防止する場合に使用するものも含むものである。
また本発明によれば、以下の構成を備えた骨セメント用穿刺針が提供される。
本発明は、中空構造の外針と、前記外針の基端部に固定された外針基と、先端に針先を有し、かつ前記外針の中空部に摺動可能に挿通される内針と、前記内針の基端部に固定された内針基と、を有する骨セメント注入用穿刺針であって、前記外針は、前記内針が挿通される内管と、前記内管を囲繞する外管とを有する、ことを特徴とする。
上記のように構成された本発明によれば、外針が、内管と外管とからなる二重管構造を有しているので、この二重管構造を利用し、外針に特定の機能を付加することが容易となる。従って、本発明の実施形態のように、内管と外管との間に、骨セメントの注入による骨内の内圧の上昇を防止するための減圧通路を設けることが可能となる。
また、上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記外管は、先端部近傍に位置する第1の側孔と、基端部近傍に位置する第2の側孔とを有し、前記第1の側孔と前記第2の側孔とは、前記内管と前記外管との間に形成された減圧通路を介して連通している、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、外管の中空部を介して骨セメントを骨内に注入したとき、骨内の気体又は液体(例えば、浸出液や血液など)が第1の側孔から減圧通路内に入り、第2の側孔から体外に出ることが可能であるため、骨セメントの注入による骨内の内圧の上昇を防止することができる。従って、骨セメントが骨外に漏出することを防止することができる。
また、上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記内管の基端部には、第1フレア形状部が設けられ、前記外管の基端部には、第2フレア形状部が設けられ、前記第1フレア形状部は、前記第2フレア形状部によって支持されており、前記外針基には、前記第2フレア形状部の外面に当接するテーパ支持部が設けられている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、第1フレア形状部が第2フレア形状部によって支持されることで、内管と外管とが外針として一体化される。また、第2フレア形状部が外針基に設けられたテーパ支持部によって支持されるので、骨セメント注入用穿刺針を骨から抜くときに、外針が外針基から抜けることが防止される。さらに、外針を組み立てる際に、第1フレア形状部と第2フレア形状部を重ねることにより、内管の軸心が外管の軸心に自動的に一致するので、内管の心出しを容易に行うことが可能である。
また、上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記第1フレア形状部及び第2フレア形状部は、断面多角形に形成されている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、外針と外針基との相対回転が防止されるため、穿刺針を回転させながら骨から抜こうとしたときに、外針が骨に対して固定されて回転せずに外針基が外針に対して回転することがなく、これにより、外針が骨から抜きにくくなる事態を防止できる。
また、上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記外管の先端部には、先細りのテーパ形状部が設けられ、前記内管の先端部は、前記テーパ形状部の内周部で支持される、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、外針を組み立てる際に、内管を外管に挿入して内管の先端部を外管のテーパ形状部に当接させることにより、内管の軸心が外管の軸心に自動的に一致するので、内管の心出しを容易に行うことが可能である。また、内管の先端は、外管のテーパ形状部の内周部で支持されるので、内管と外管とをロウ付けなどの接合手段により接合する必要がなく、製作が容易である。
また、上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記外針に固定され、前記第2の側孔と連通する通路を有するサブ接続口を備える、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、例えば、サブ接続口に、吸引用器具を接続したり、洗浄液注入用器具を接続したりすることが可能となる。
また、上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記サブ接続口は、前記外針基と一体成形されている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、サブ接続口と外針基とが一体成形された部品であるため、部品点数が少なく、製作が容易となる。
また、上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記第1の側孔は、前記外針の周方向及び軸方向に複数設けられる、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、一部の第1の側孔に骨内からの液体が詰まっても、他の第1の側孔から液体が外針内に流入できるので、骨内の内圧の上昇をより確実に防止することが可能となる。
また、上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記外針の最先端位置から、前記複数の第1の側孔のうち最も基端側に位置するものまでの距離が20mm以内に設定されている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、第1の側孔の位置が適切に設定されることで、骨内から外針内に流入した気体や液体が、基端側にある第1の側孔から体内に漏出することが防止される。
本発明の第1の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の全体構成図である。 図2Aは、本発明の第1の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の外針の構成図であり、図2Bは、本発明の第1の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の内針の構成図である。 図3Aは、本発明の第1の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の内針を挿通した状態の断面図であり、図3Bは、本発明の第1の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の内針を抜去した状態の断面図である。 図4Aは、図3BのIVA−IVA線における断面図であり、図4Bは、図3BのIVB−IVB線における断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の全体構成図である。 図6Aは、本発明の第2の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の外針本体の構成図であり、図6Bは、本発明の第2の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の外筒の構成図であり、図6Cは、本発明の第2の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の内針の構成図である。 図7Aは、本発明の第2の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の第1の側孔及び第2の側孔と減圧通路とを連通させた状態の断面図であり、図7Bは、本発明の第2の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の第1の側孔及び第2の側孔と減圧通路とを連通させていない状態の断面図である。 図8Aは、図7AのVIIIA−VIIIA線における断面図であり、図8Bは、図7BのVIIIB−VIIIB線における断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の全体構成図である。 本発明の第4の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の全体構成図である。 図10のXI−XI線における一部省略断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針において、内針を外針から抜いた状態を示す一部省略断面図である。 図13Aは、本発明の第4の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の内針を外針に挿入している途中の状態を示す一部省略斜視図であり、図13Bは、本発明の第4の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の内針基を外針基に装着した状態を示す一部省略斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の外針に設けられた第1の側孔及びその周辺を示す一部省略拡大図である。 本発明の第4の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の外針の先端部分の変形例を示す一部省略拡大断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の第1フレア形状部及び第2フレア形状部の変形例を示す拡大断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の内管の変形例を示す拡大断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の一部省略断面図である。 本発明の第4及び第5の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の変形例を示す全体構成図である。
本明細書において「骨セメント」には、骨セメント(プラスチック製剤など)だけでなく骨ペースト(リン酸カルシウム製剤など)も含まれるものとする。
本発明の骨セメント注入用穿刺針は、骨セメントを骨内に注入するための穿刺針であって、先端に鋭利な刃先を有する中空構造の外針と、前記外針の基端部に固定された外針基と、前記外針の中空部に摺動可能に挿通される内針と、前記内針の基端部に固定された内針基とを有する。本発明の骨セメント注入用穿刺針は、外針が第1の側孔、第2の側孔及び減圧通路を有することを特徴とする。
外針は、内部に骨セメント通路を有し、先端に鋭利な刃先を有する金属管である。「鋭利な刃先」は、例えば、金属管の先端部を所定の形状に切断した後、当該切断面をテーパ状に研磨することで形成されうる。外針の材料は、骨への穿刺に耐えうる強度を有するものであれば特に限定されない。外針の材料の例には、ステンレス鋼が含まれる。外針の長さは特に限定されず、使用目的に応じて適宜設定されうる。多くの場合、外針の長さは10〜20cmの範囲内であればよい。外針の内径(骨セメント通路の直径)は特に限定されないが、骨セメントの粘度及び生体への侵襲性を考慮すると1.6〜3.8mmの範囲内が好ましい。
本発明の骨セメント注入用穿刺針は、外針が第1の側孔、第2の側孔及び減圧通路を有することを特徴とする。第1の側孔は、外針の先端部近傍の側面に形成された1または2以上の孔であり、第2の側孔は、外針の基端部近傍の側面に形成された1または2以上の孔である。第1の側孔及び第2の側孔は、常に減圧通路と連通しているか(第1の実施形態参照)、または必要に応じて連通することができる(第2の実施形態参照)。減圧通路は、骨セメント通路とは別に外針内に形成された中空部である。第1の側孔及び第2の側孔の数は特に限定されないが、骨セメントなどにより詰まる可能性を考慮するとそれぞれ2つ以上の方がより好ましい。減圧通路の数も特に限定されず、第1の側孔及び第2の側孔の数に応じて適宜設定すればよい。第1の側孔、第2の側孔及び減圧通路の数は、それぞれ同数であってもよいし、異なっていてもよい。
前述の通り、第1の側孔は、外針の先端部近傍の側面に形成されており、第2の側孔は、外針の基端部近傍の側面に形成されている。本発明の骨セメント注入用穿刺針を目的の骨に穿刺した際に、第1の側孔は骨内に位置し、第2の側孔は体外に位置するように、第1の側孔及び第2の側孔の位置は使用目的に応じて設定されうる。通常、外針の先端部と第1の側孔との間隔は0.5〜2cm程度であり、外針の基端部と第2の側孔との間隔は、0〜4cm程度である。第1の側孔及び第2の側孔の大きさ、ならびに減圧通路の太さ(幅、深さ)は、第1の側孔から第2の側孔に気体及び液体が流れることができれば特に限定されない。
外針は、1つの部材から構成されていてもよいし、2つ以上の部材から構成されていてもよい。例えば、外針は、第1の側孔及び前記第2の側孔を有する中空構造の外筒と、減圧通路を有する中空構造の外針本体とから構成されていてもよい(第2の実施形態参照)。この場合、外針本体は外筒の中空部に摺動可能に挿通され、外針本体に対して外筒を回転させることで第1の側孔及び前記第2の側孔の開閉を制御することができる。ユーザ(医師)が外筒を容易に回転させうるように、外筒基を外筒の基端部に固定してもよい。
外針基は、外針の基端部に固定されたグリップである。ユーザ(医師)は、この外針基を持って、外針及び内針を骨に穿刺する。外針基の大きさ及び形状は特に限定されず、ユーザ(医師)が握りやすい大きさ及び形状であればよい。通常、外針基の内部には外針の骨セメント通路と連通する骨セメント通路が形成されており、骨セメント通路の開口部にはシリンジの差込口が形成されている。
また、後述するように、外針の先端部及び内針の先端部は、一体となって一つの針先を形成するため、少なくとも本発明の骨セメント注入用穿刺針を骨に穿刺する際には、外針と内針との相互位置がずれないことが好ましい。したがって、内針の位置ずれを抑制するために、外針基は、内針基を着脱可能に係合固定しうる固定機構を有することが好ましい。
内針は、外針の骨セメント通路内に摺動可能に挿通されうる、先端に鋭利な針先を有する金属棒である。内針の材料は、十分な強度を有するものであれば特に限定されない。内針の材料の例には、ステンレス鋼が含まれる。内針の外径は特に限定されないが、外針の骨セメント通路の内径と略同一であることが好ましい。
内針は、その先端が外針の先端部よりも突出するように外針の骨セメント通路内に挿通され、外針の先端部(刃先)及び内針の先端部(針先)は、一体となって一つの針先を形成する。外針及び内針により形成される針先の形状は、骨に穿刺可能であれば特に限定されず、当業者に公知の形状から適宜選択されうる。外針及び内針により形成される針先の形状の例には、トラカールチップ(trocar tip)、スクープチップ(scoop tip)、サイドベベルチップ(side bevel tip)、ダイヤモンドチップ(diamond tip)などが含まれる。内針の長さは、内針を外針の骨セメント通路内に挿通した際に、外針の先端部(刃先)及び内針の先端部(針先)が一体となって一つの針先を形成しうるように設定される。通常、内針の長さは、外針の骨セメント通路の長さと外針基の骨セメント通路の長さの合計とほぼ同一である。
内針基は、内針の基端部に固定されたグリップである。ユーザ(医師)は、内針を挿通された外針を骨に穿刺した後、内針基を持って内針を外針内から抜去し、骨セメントが入ったシリンジを外針基の差込口に装着する。また、骨セメントの注入後、ユーザ(医師)は、内針基を持って内針を外針内に挿入して、外針内の骨セメントを骨内に押し出す。内針基の大きさ及び形状は特に限定されず、ユーザ(医師)が持ちやすい大きさ及び形状であればよい。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されない。
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、外針が1つの部材から構成されている骨セメント注入用穿刺針の例を示す。
図1〜図4は、第1の実施形態の骨セメント注入用穿刺針の構成を示す図である。図1は、外針と内針とを組み合わせた状態の全体構成図である。図2Aは、外針単体を示す構成図、図2Bは、内針単体を示す構成図である。図3Aは、外針と内針とを組み合わせた状態の断面図、図3Bは、外針単体の断面図である。図4Aは、図3BのIVA−IVA線における断面図、図4Bは図3BのIVB−IVB線における断面図である。内部構造を明確に示すために、図3の断面図では、針の長さと太さの比を図1及び図2と変えている。
図1〜図4に示されるように、第1の実施形態の骨セメント注入用穿刺針100は、外針110、外針基120、内針130及び内針基140から構成される。
外針110は、内部に骨セメント通路111を有し、先端に鋭利な刃先112を有する金属管(例えば、ステンレス管)である。外針110の長さ(図1中「L1」で示す長さ)は、10〜20cm程度である。外針110の内径は、1.8〜2.4mm程度である。
外針110は、さらに第1の側孔113、第2の側孔114及び減圧通路115を有する(図3参照)。第1の側孔113は、外針110の先端部近傍の側面に形成されており、減圧通路115と連通している。同様に、第2の側孔114は、外針110の基端部近傍の側面に形成されており、減圧通路115と連通している。減圧通路115は、骨セメント通路111とは別に外針110内に形成された中空部であり、第1の側孔113と第2の側孔114とを接続している(図3及び図4参照)。本実施の形態の骨セメント注入用穿刺針100では、1本の外針110に、2つの第1の側孔113、2つの第2の側孔114、及び2本の減圧通路115が形成されている(図3及び図4参照)。
前述の通り、第1の側孔113は、外針110の先端部近傍の側面に形成されている。また、第2の側孔114は、外針110の基端部近傍の側面に形成されている。外針110の先端部と第1の側孔113との間隔(図1中「L2」で示す長さ)は、0.5〜2cm程度である。外針110の基端部と第2の側孔114との間隔(図1中「L3」で示す長さ)は、0〜4cm程度である。第1の側孔113及び第2の側孔114の大きさ、ならびに減圧通路115の太さは、第1の側孔113から第2の側孔114に気体及び液体が流れることができれば特に限定されない。
外針基120は、外針110の基端部に接着された樹脂成型品(グリップ)である(図2A参照)。外針基120の内部には、外針110の骨セメント通路111と連通する骨セメント通路121が形成されている(図3B参照)。骨セメント通路121の開口部は、シリンジの差込口としても機能する。また、外針基120には、内針基140を着脱可能に係合固定するための雄ネジが形成されている(図3A参照)。
内針130は、外針110の骨セメント通路111内に摺動可能に挿通されうる、先端に鋭利な針先131を有する金属棒(例えば、ステンレス棒)である。内針130の外径は、外針110の骨セメント通路111の内径と略同一である。外針110の先端部(刃先112)及び内針130の先端部(針先131)は、一体となって一つの針先150を形成する(図1及び図3A参照)。内針130の長さは、外針110の骨セメント通路111の長さと外針基120の骨セメント通路121の長さの合計と略同一である。
内針基140は、内針130の基端部に接着された樹脂成型品である(図2B参照)。内針基140には、外針基120に形成された雄ネジに対応する雌ネジが形成されている(図3A参照)。
次に、上記構成の骨セメント注入用穿刺針100を用いて骨セメントを骨内に注入する手順の一例を説明する。
まず、画像誘導下(X線透視下またはCT透視下)において穿刺位置及び穿刺目標を決定した後、内針130を装着した骨セメント注入用穿刺針100(図1及び図3A参照)を骨内の穿刺目標まで穿刺する。
穿刺目標まで骨セメント注入用穿刺針100を穿刺した後、内針130を外針110から抜去する(図2A及び図3B参照)。このとき、第1の側孔113は骨内に位置し、第2の側孔114は体外に位置している。
次いで、骨セメントを入れたシリンジを外針基120の骨セメント通路121の開口部(差込口)に装着して、シリンジ内の骨セメントを骨セメント通路121、111を介して骨内に注入する。このとき、骨内の気体または液体(例えば、浸出液や血液など)が第1の側孔113から減圧通路115内に入り、第2の側孔114から体外に出ることが可能なため、骨セメントの注入による骨内の内圧の上昇はほとんど生じない。
シリンジ内の骨セメントを必要量注入した後、シリンジを取り外す。次いで、内針130を外針基120の骨セメント通路121及び外針110の骨セメント通路111に挿入して、骨セメント通路121、111内に残存している骨セメントを骨内に押し出す。
以降、必要に応じて、内針130を抜去し、骨セメントを入れたシリンジを外針基120に再度装着して、骨セメントをさらに注入する手順を繰り返す。
以上の手順により、骨内の内圧を高めることなく骨セメントを骨内に注入することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、外針が外針本体及び外筒から構成されており、第1の側孔及び第2の側孔を開閉可能な骨セメント注入用穿刺針の例を示す。
図5〜図8は、第2の実施形態の骨セメント注入用穿刺針の構成を示す図である。図5は、外針(外針本体及び外筒)と内針とを組み合わせた状態の全体構成図である。図6Aは、外針本体単体を示す構成図、図6Bは、外筒単体を示す構成図、図6Cは、内針単体を示す構成図である。図7Aは、減圧通路が開いた状態の外針(外針本体及び外筒)の断面図、図7Bは、減圧通路が閉じた状態の外針(外針本体及び外筒)の断面図である。図8Aは、図7AのVIIIA−VIIIA線における断面図、図8Bは図7BのVIIIB−VIIIB線における断面図である。内部構造を明確に示すために、図7の断面図では、針の長さと太さの比を図5及び図6と変えている。
図5〜図8に示されるように、第2の実施形態の骨セメント注入用穿刺針200は、外針本体218、外針基220、外筒230、外筒基240、内針130及び内針基140から構成される。外針210は、外針本体218、外筒230及び外筒基240を有する。内針130及び内針基140は、第1の実施形態の骨セメント注入用穿刺針の内針及び内針基と同じものであるため、同一の符号を付している。
外針本体218は、内部に骨セメント通路211を有し、先端に鋭利な刃先212を有する金属管(例えば、ステンレス管)である。外針本体218の長さ(図5中「L4」で示す長さ)は、10〜20cm程度である。外針本体218の内径は、1.8〜2.4mm程度である。外針本体218の先端部を除く部分は、外筒230内に配置される。外針本体218を外筒230内に挿通したときに外針本体218の先端部の表面と外筒230の表面との間に段差が形成されないように、外針本体218の先端部を除く部分(外筒230内に位置する部分)の外径は、外針本体218の先端部よりも外筒230の厚さ分細くなっている(図6A及び図7参照)。また、外針本体218の先端部を除く部分(外筒230内に位置する部分)には、溝状の減圧通路213が形成されている。減圧通路213の太さ(幅及び深さ)は、気体及び液体が流れることができれば特に限定されない。
外針基220は、外針本体218の基端部に接着された樹脂成型品(グリップ)である(図6A参照)。外針基220の大きさ及び形状は特に限定されず、ユーザ(医師)が握りやすい形状であればよい。外針基220の内部には、外針本体218の骨セメント通路211と連通する骨セメント通路221が形成されている(図7B参照)。骨セメント通路221の開口部は、シリンジの差込口としても機能する。また、外針基220には、内針基140を着脱可能に係合固定するための雄ネジが形成されている(図7A参照)。
外筒230は、第1の側孔231及び第2の側孔232が形成された、中空構造の金属管(例えば、ステンレス管)である。第1の側孔231は、外筒230の先端部近傍の側面に形成されており、第2の側孔232は、外筒230の基端部近傍の側面に形成されている。外針本体218を外筒230内に挿通した場合(図5参照)に、外針本体218の先端部と外筒230の第1の側孔231との間隔(図5中「L5」で示す長さ)は、0.5〜2cm程度である。外針本体218の基端部と外筒230の第2の側孔232との間隔(図5中「L6」で示す長さ)は、0〜4cm程度である。第1の側孔231及び第2の側孔232の大きさは、気体及び液体が通過できれば特に限定されない。
外筒基240は、外筒230の基端部に接着された樹脂成型品である(図6B参照)。外筒基240の大きさ及び形状は、ユーザ(医師)が外筒230を回転させやすい大きさ及び形状であれば特に限定されない。
第2の実施形態の骨セメント注入用穿刺針200では、溝状の減圧通路213を有する外針本体218と、第1の側孔231及び第2の側孔232を有する外筒230とが別個の部材であるため、外筒230を外針本体218に対して回転させることができる。図7Aに示されるように、減圧通路213と第1の側孔231及び第2の側孔232とが連通するように外筒230を外針本体218に対して回転させることで、減圧通路213を外部に開いた状態にすることができる。一方、図7Bに示されるように、減圧通路213と第1の側孔231及び第2の側孔232とが連通しないように外筒230を外針本体218に対して回転させることで、減圧通路213を外部から閉じた状態にすることもできる。
本実施の形態の骨セメント注入用穿刺針200では、1本の外針本体218に、2本の減圧通路213が形成されている。また、1本の外筒230に、第1の側孔231及び第2の側孔232がそれぞれ2つずつ形成されている(図7及び図8参照)。
内針130及び内針基140は、第1の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の内針及び内針基と同じものである。内針130は、外針本体218の骨セメント通路211内に摺動可能に挿通される。外針本体218の先端部(刃先212)及び内針130の先端部(針先131)は、一体となって一つの針先を形成する(図5参照)。内針130の長さは、外針本体218の骨セメント通路211の長さと外針基220の骨セメント通路221の長さの合計と略同一である。
次に、上記構成の骨セメント注入用穿刺針200を用いて骨セメントを骨内に注入する手順の一例を説明する。
まず、画像誘導下(X線透視下またはCT透視下)において穿刺位置及び穿刺目標を決定した後、内針130を装着した骨セメント注入用穿刺針200(図5参照)を骨内の穿刺目標まで穿刺する。このとき、第1の側孔231及び第2の側孔232が閉じた状態(図7B及び図8B参照)で、骨セメント注入用穿刺針200を穿刺する。
穿刺目標まで骨セメント注入用穿刺針200を穿刺することができたら、内針130を抜去する。また、外筒基240及び外筒230を回して、第1の側孔231及び第2の側孔232が開いた状態(第1の側孔231及び第2の側孔232と減圧通路213とが連通した状態)にする(図7A及び図8A参照)。このとき、第1の側孔231は骨内に位置し、第2の側孔232は体外に位置している。
次いで、骨セメントを入れたシリンジを外針基220の差込口に装着して、シリンジ内の骨セメントを骨セメント通路221、211を介して骨内に注入する。このとき、骨内の気体または液体(例えば、浸出液や血液など)が第1の側孔231から減圧通路213内に入り、第2の側孔232から体外に出ることが可能なため、骨セメントの注入による骨内の内圧の上昇はほとんど生じない。
シリンジ内の骨セメントを必要量注入した後、シリンジを取り外す。次いで、内針130を外針基220の骨セメント通路221及び外針本体218の骨セメント通路211に挿入して、骨セメント通路221、211内に残存している骨セメントを骨内に押し出す。
以降、必要に応じて、内針130を抜去し、骨セメントを入れたシリンジを外針基220に再度装着して、骨セメントをさらに注入する。
以上の手順により、骨内の内圧を高めることなく骨セメントを骨内に注入することができる。
第2の実施形態の骨セメント注入用穿刺針200は、第1の側孔231及び第2の側孔232を閉じた状態で穿刺可能であるため、第1の実施形態の骨セメント注入用穿刺針100よりもよりスムーズに穿刺することができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、外針(外針本体及び外筒)の太さが先端部と基端部とで異なる骨セメント注入用穿刺針の例を示す。
図9は、第3の実施形態の骨セメント注入用穿刺針の構成を示す図であり、外針(外針本体及び外筒)と内針とを組み合わせた状態の全体構成図である。
図9に示されるように、第3の実施形態の骨セメント注入用穿刺針300は、外針本体318、外針基220、外筒230、外筒基240、内針130及び内針基140から構成される。外針310は、外針本体318、外筒230及び外筒基240を有する。外針本体318を除く構成要素は、第2の実施形態の骨セメント注入用穿刺針の構成要素と同じものであるため、同一の符号を付し、説明を省略する。
外針本体318は、内部に骨セメント通路を有し、先端に鋭利な刃先を有する金属管(例えば、ステンレス管)である。外針本体318の長さは、10〜20cm程度である。外針本体318の先端部(外筒230内に位置しない部分)の外径は、2.4mm程度(13Gに相当)である。一方、外筒230の外径は、2.7〜3.0mm程度(11〜12Gに相当)である。そこで、外針本体318を外筒230内に挿通したときに外針本体318の先端部の表面と外筒230の表面との間に段差が形成されないように、外針本体318の先端部(外径2.4mm程度)から外針本体318と外筒230との接続部分にかけて、外針本体318の外径は徐々に太くなっている(図9参照)。
第3の実施形態の骨セメント注入用穿刺針300は、第2の実施形態の骨セメント注入用穿刺針200と同様の手順により、骨セメントを骨内に注入することができる。
第3の実施形態の骨セメント注入用穿刺針300は、減圧通路が無い外針本体318の先端部が細いため、第2の実施形態の骨セメント注入用穿刺針200よりもよりスムーズに穿刺することができる。
以上のように、本発明の骨セメント注入用穿刺針は、針内部にセメント注入用の通路に加えて減圧用の通路を有するため、骨内の内圧を高めることなく骨セメントを骨内に注入することができる。また、本発明の骨セメント注入用穿刺針は、骨内の気体及び液体を排出しながら骨セメントを骨内に注入することができるため、骨内に隙間無く骨セメントを注入することができる。
[第4の実施形態]
図10は、本発明の第4の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針400の全体構成図である。図10に示すように、骨セメント注入用穿刺針400(以下、「穿刺針」ともいう)は、中空構造の外針406と、外針406の基端部に固定された外針基408と、外針406の中空部に摺動可能に挿通される内針402と、内針402の基端部に固定された内針基404と、を有する。図10では、内針402を外針406の中空部に挿入した状態を示している。
なお、以下の説明では、内針402及び外針406の軸心方向をZ方向とし、Z方向に垂直な方向をX方向とし、Z方向及びX方向に垂直な方向をY方向とする。図1では、X方向は、Z方向に垂直且つ紙面に平行な方向であり、Y方向は、紙面に垂直な方向である。X方向のうち、特に、図1の右方向をX1とし、左方向をX2とする。Z方向のうち、特に、穿刺針400の先端側に向かう方向をZ1とし、穿刺針400の基端側に向かう方向をZ2とする。
図11は、図10のXI−XI線での一部省略断面図である。図12は、外針406から内針402を抜いた状態の一部省略断面図である。図11及び図12に示すように、外針406は、両端が開口した中空構造の部材であり、内針402が挿通される内管410と、内管410を囲繞する外管412と有し、これにより二重管構造が構成されている。内管410及び外管412の構成材料としては、骨への穿刺及び骨からの抜去に際して破損したり変形したりしない程度の適度の強度を有するものであれば特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅系合金等が挙げられる。
図12に示すように、内管410は、両端が開口し、骨セメント通路414を内部に有する。骨セメント通路414は、内針402と外針406とを組み合わせる際には内針402を挿通するための穴として機能し、骨セメントを注入する際には骨セメントを流す流路として機能する。内管410の長さは、100〜200mm程度である。図12に示す構成例では、内管410は中空円筒管であり、その内径は、1.8〜2.4mm程度である。
内管410の基端部には、第1フレア形状部416が形成されている。図11及び図12に示す構成例では、第1フレア形状部416は、基端方向(Z2方向)に向かって円錐状に広がっている。外針406の軸線に対する第1フレア形状部416の角度は、例えば15〜60°程度に設定される。
外管412は、両端が開口し、その中空部には内管410が挿入される。外管412の長さは、100〜200mm程度であり、内管410よりも若干だけ長く設定される。外管412は中空円筒管である。外管412の内径d2は、内管410の外径d1よりも大きく設定されており、外管412と内管410との間に軸方向に延在する減圧通路420が形成される。外管412の内径は、例えば、2.1〜2.3mm程度である。
外管412の先端部近傍には、第1の側孔422が設けられている。第1の側孔422は、外管412の内外を貫通する孔であり、周方向及び軸方向に複数設けられることが好ましい。第1の側孔422の数は、4〜36個が好ましく、10〜26個がより好ましい。なお、第1の側孔422の好ましい配置及び寸法等については、後述する。
外管412の基端部近傍には、第2の側孔424が設けられている。第2の側孔424は、外管412の内外を貫通する孔である。外針406の最先端位置から、第2の側孔(具体的には、第2の側孔の最も先端側(Z1方向側)の部位)までの距離L8は、穿刺針400を骨に穿刺したとき、第2の側孔424が体外に確実に位置するように設定される。具体的には、距離L8は、80mm以上であり、好ましくは120mm以上に設定される。
第2の側孔424の数は、1つでもよいが、周方向又は軸方向に複数設けられるのがいよい。図11に示す構成例では、第2の側孔424は、周方向に2つ設けられている。第1の側孔422と第2の側孔424は、内管410と外管412との間に形成された減圧通路420を介して連通している。
外管412の先端部には、先細りのテーパ形状部426が設けられている。外針406の軸線に対するテーパ形状部426の角度は、例えば1〜30°程度に設定される。内管410の先端部は、テーパ形状部426の内周部で支持されており、これにより、減圧通路420の先端側が閉じられている。
外管412の後端部には、第2フレア形状部418が形成されている。図11及び図12に示す構成例では、第2フレア形状部418は、基端方向(Z2方向)に向かって円錐状に広がっている。外針406の軸線に対する第2フレア形状部418の角度は、外針406の軸線に対する第1フレア形状部416の角度と略同一に設定される。第1フレア形状部416は、第2フレア形状部418によって支持され、第1フレア形状部416と第2フレア形状部418とは密着して重なっており、これにより、減圧空間の後端側が閉じられている。
外針基408は、外針406の基端部に結合された部材であり、穿刺針400の使用者が握るためのグリップとしての機能を有する。外針基408の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)等が挙げられる。
図11に示す構成例において、外針基408は、インサート成型によって、外針406の基端部を覆い、且つ外針406の基端部に固定されるように形成されている。外針基408には、第2フレア形状部418の外面に当接するテーパ支持部419が設けられている。従って、第2フレア形状部418は、テーパ支持部419によって支持される。
外針基408の内部には、外針406の骨セメント通路414と連通する通路434と、第2の側孔424と連通する通路438が形成されている。外針基408のZ2方向の端部には、内針基404が接続されるメイン接続口430が設けられており、メイン接続口430の中空部は、通路434の一部を構成している。メイン接続口430の外周部には、内針基404が着脱可能に係合するための雄ネジ部432が形成されている。
。また、後述するように、メイン接続口430は、骨セメントを穿刺針400に供給するためのシリンジを、穿刺針400に接続するための差込口としても機能する。
外針基408の一方の側面(X方向側の面)には、サブ接続口440が設けられており、サブ接続口440の中空部は、通路438の一部を構成している。サブ接続口440の外周部には、雄ネジ部442が形成されおり、他の装置又は構造と着脱可能に接続できるようになっている。
内針402は、外針406の骨セメント通路414に挿入され、先端に鋭利な刃先446を有する棒状の部材である。内針402の構成材料としては、骨への刺入に際して破損したり変形したりしない程度の適度の強度を有するものであれば特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅系合金等が挙げられる。
内針402の外径は、外針406の内径(内管410の内径)と略同一に設定されるのがよく、具体的には、内針402を外針406の中空部(ルーメン)である骨セメント通路414にスムーズに挿入でき、且つ内針402の外周と外針406の内周(内管410の内周)との間にほとんど隙間が生じない程度に設定されるのがよい。
内針402の長さは、内針基404を外針基408に接続した状態で、内針402の先端が外針406の先端より僅かに突出するように設定される。内針基404を外針基408に接続した状態における、外針406の先端からの内針402の突出長さ、すなわち内針402の先端と外針406の先端との距離L7は、好ましくは、2〜10mmに設定されるのがよい。刃先446(刃面を有する部分)は、内針基404を外針基408に接続した状態で、外針406の先端から完全に露出しているのがよい。
内針基404は、内針402の基端部に結合された部材である。内針基404の外径は、内針402の外径よりも大きく設定されており、具体的には、使用者(医師等の医療従事者)が指でつまんで押し引きや回転をさせやすいような大きさに設定される。内針基404の構成材料としては、特に限定されないが、外針基408の構成材料と同様の構成材料、例えば、ポリカーボネート等の硬質樹脂を用いることができる。
内針基404には、外針基408のメイン接続口430の外周部に形成された雄ネジ部432に螺合可能な雌ネジ部436が形成されている。雄ネジ部432と雌ネジ部436を螺合させることにより、内針基404を外針基408に接続すると、内針402が外針406の骨セメント通路414に挿通された状態が保持される。
図13Aに示すように、穿刺針400は、内針基404を補助的に支持する補助サポート構造450を備える。この補助サポート構造450は、内針基404の外周から突出する複数の突起体451、452と、外針基408に設けられ、内針基404を外針基408に接続したときに突起体451、452と係合する複数の係合溝453、454とを有する。突起体451、452は、内針基404の外周の上部(Z2方向側の部位)寄りの箇所に、互いに対称位置(反対位置)に配置されている。係合溝453、454は、外針基408の凹部458を形成する側壁の上部寄りの箇所に、外針基408の厚さ方向(Y方向)に延在している。
2つの係合溝453、454のうち、X2方向側の係合溝453は、一端が外針基408の厚さ方向の略中央に位置し、他端が外針基408のY1方向側の端面で開口している。X1方向側の係合溝454は、一端が外針基408の厚さ方向の略中央に位置し、他端が外針基408のY2方向側の端面で開口している。このように2つの係合溝453、454は、外針基408の凹部458において互いに反対のY方向側の位置に設けられるが、どの係合溝がどちらの側に設けられるかは、雄ネジ部432が右ネジか左ネジかによって決まる。第4の実施形態に係る穿刺針400では、雄ネジ部432(及び雌ネジ部436)が右ネジであるので、2つの係合溝453、454の位置は、右ネジに対応した配置となっている。なお、雄ネジ部432(及び雌ネジ部436)が左ネジである場合、2つの係合溝453、454の、外針基408の凹部458における形成位置は、それぞれY方向に関して図13Aに示した位置とは逆側の位置となる。
補助サポート構造450は、上記のように構成されているので、内針基404を外針基408に接続するために内針基404を外針基408に螺合させるときに、内針基404と外針基408との相対回転により、図13Bに示すように、突起体451、452がそれぞれ係合溝453、454に係合する。このように、突起体451、452が係合溝453、454に係合することにより、内針基404が外針基408に支持されるので、内針基404から外針基408に大きな荷重が作用するときに、雄ネジ部432及び雌ネジ部436で負担する荷重が軽減され、雄ネジ部432及び雌ネジ部436の損傷(ネジ山のつぶれ等)が防止される。
図14は、外針406に設けられた第1の側孔422及びその周辺を示す一部省略拡大図である。外針406の最先端位置から、最も基端側に位置する第1の側孔422(具体的には、該当する第1の側孔422の最も基端側の部位)までの距離L9は、外針406を骨に穿刺した状態で、最も基端側の第1の側孔422が骨外に位置しない、つまり、全ての第1の側孔422が骨内に位置するように設定される。具体的には、距離L9は、20mm以内であり、好ましくは15mm以内に設定される。
第1の側孔422が多数設けられる場合、図14に示すように、周方向にジグザグ(千鳥状)に設けられるのがよい。すなわち、外針406の軸方向に並ぶ複数の第1の側孔422を1つの列(側孔列)と考えたとして、隣接する側孔列で、第1の側孔422の位置が軸方向にずれるように、各第1の側孔422が配置されているのがよい。このように構成すると、第1の側孔422が外針406においてバランス良く配置されることにより、複数の第1の側孔422が配置された領域の外針406の強度低下を好適に抑制することができる。
第1の側孔422の大きさは、全て同じである必要はなく、大きさを異ならせてもよい。例えば、サブ接続口440に洗浄装置を接続して骨内を洗浄する際、サブ接続口440から近位となる第1の側孔422の基部側から噴射される洗浄液の量が先端側よりも多くならないよう、先端側の側孔になるほど孔径を大きくすることも可能である。また、第1の側孔422の形状は、図14に示すような円形である必要はなく、例えば楕円形や多角形状であってもよく、また、異なる形状を混在させてもよい。
第1の側孔422の大きさは、骨内の気体又は液体(例えば、浸出液や血液など)が外針406にスムーズに流入できるように設定されるのがよい。第1の側孔422が円形である場合、その直径は、0.3〜0.7mmに設定されるのが好ましい。第1の側孔422が円形以外の形状である場合、その最も狭い部分の寸法は、0.3〜0.7mmに設定されるのがよい。
第1の側孔422が小さ過ぎると、骨内からの液体が第1の側孔422に詰まりやすくなるが、第1の側孔422の大きさの下限を上記のように設定することにより、骨内からの液体が第1の側孔422に詰まりにくくなる。第1の側孔422が大き過ぎると刺通抵抗が大きくなり、手技の円滑性を低下させる要因となるが、第1の側孔422の大きさの上限を上記のように設定することにより、刺通抵抗の増大を抑制できる。
第4の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針400は、基本的には上記のように構成されるものであり、次に、その作用及び効果について説明する。
穿刺針400を用いて骨セメントを骨内に注入するには、まず、画像誘導下(X線透視下またはCT透視下)において穿刺位置及び穿刺目標を決定した後、内針402を装着した状態の穿刺針400をハンマーで打撃して、骨内の穿刺目標まで穿刺する。この場合、目的の骨は、例えば、椎骨である。
なお、穿刺針400を患者に穿刺する前に、メイン接続口430に、洗浄液供給用のチューブを接続し、通路434を介して洗浄液を内針402の骨セメント通路414に供給し、骨セメント通路414を洗浄してもよい。同様に、サブ接続口440に洗浄液供給用のチューブを接続し、通路438及び第2の側孔424を介して洗浄液を外針406と内針402の間の減圧通路420に供給し、減圧通路420を洗浄してもよい。
穿刺目標まで穿刺針400を穿刺した後、内針402を外針406から抜去する。このとき、第1の側孔422は骨内に位置し、第2の側孔424は体外に位置している。
次いで、骨セメントを入れたシリンジを外針基408のメイン接続口430に装着して、シリンジ内の骨セメントを、通路434及び骨セメント通路414を介して骨内に注入する。このとき、骨内の気体または液体(例えば、浸出液や血液など)が第1の側孔422から減圧通路420内に入り、第2の側孔424から体外に出ることが可能なため、骨セメントの注入による骨内の内圧の上昇はほとんど生じない。なお、この場合、サブ接続口440に吸引装置を接続し、減圧通路420内の気体又は液体の排出を補助するようにしてもよい。
シリンジ内の骨セメントを必要量注入した後、シリンジを取り外す。次いで、内針402を外針基408の通路434及び外針406の骨セメント通路414に挿入して、通路434及び骨セメント通路414内に残存している骨セメントを骨内に押し出す。
以降、必要に応じて、内針402を抜去し、骨セメントを入れたシリンジを外針基408に再度装着して、骨セメントをさらに注入する手順を繰り返す。
以上のように、第4の実施の形態に係る穿刺針400によれば、外針406が二重管構造を有して内部に減圧通路420が形成され、穿刺針400を骨に穿刺したときに、第1の側孔422が骨内に位置し、第2の側孔424が体外に位置するように設けられることで、骨内の気体又は液体が第1の側孔422から減圧通路420内に入り、第2の側孔424から体外に出ることが可能である。これにより、骨セメントの注入による骨内の内圧の上昇が防止されるので、骨セメントが骨外に漏出することを防止することができる。
第1の側孔422は、複数設けられているので、一部の第1の側孔422に骨内からの液体が詰まっても、他の第1の側孔422から液体が外針406内に流入できる。これにより、骨内の内圧の上昇をより確実に防止することが可能となる。
また、穿刺針400を骨に穿刺したとき全ての第1の側孔422が骨内に位置するように、距離L9が20mm以内、好ましくは15mm以内に設定されることで、骨内から外針406内に流入した気体や液体が、基端側にある第1の側孔422から体内に漏出することが防止される。
また、第4の実施の形態によれば、第1フレア形状部416が第2フレア形状部418によって支持されることで、内管410と外管412とが外針406として一体化される。また、第2フレア形状部418が外針基408に設けられたテーパ支持部419によって支持されるので、穿刺針400を骨から抜くときに、外針406が外針基408から抜けることが防止される。さらに、外針406を組み立てる際に、第1フレア形状部416と第2フレア形状部418を重ねることにより、内管410の軸心が外管412の軸心に自動的に一致するので、内管410の心出しを容易に行うことが可能であり、製作が容易である。
第4の実施形態では、外管412の先端部には、先細りのテーパ形状部426が設けられ、内管410の先端部は、前記テーパ形状部426の内周部で支持される。このような構成によれば、外針406を組み立てる際に、内管410を外管412に挿入して内管410の先端部を外管412のテーパ形状部426に当接させることにより、内管410の軸心が外管412の軸心に自動的に一致するので、内管410の心出しを容易に行うことが可能である。また、内管410の先端は、外管412のテーパ形状部426の内周部で支持されるので、内管410と外管412とをロウ付けなどの接合手段により接合する必要がなく、製作が容易である。
さらにまた、穿刺針400にはサブ接続口440が設けられているので、サブ接続口440に、洗浄液注入用器具を接続することで穿刺針400の洗浄を容易且つ迅速に実施することが可能となり、あるいは、吸引装置を接続することで穿刺針400の減圧通路420内の気体又は液体の排出を補助することが可能となる。
第4の実施形態では、外針406の外管412の先端部にテーパ形状部426を形成する場合を説明したが、図15に示すように、内管410の先端部に、先端に向かって拡大するフレア形状部460を形成し、外管412の先端内周部でフレア形状部460の外周部を支持するように構成してもよい。
第4の実施形態では、第1フレア形状部416及び第2フレア形状部418は、ともに円錐形状であり、断面が円形である場合を説明したが、図16に示すように、第1フレア形状部416及び第2フレア形状部418を、断面多角形に形成するとともに、外針基408において、第2フレア形状部418を支持するテーパ支持部462の形状を同様の多角形に形成してもよい。このような構成によれば、外針406と外針基408との相対回転が防止されるため、穿刺針400を回転させながら骨から抜こうとしたときに、外針基408が外針406に対して回転することがなく、これにより、外針406が骨から抜きにくくなる事態を防止できる。なお。図16に示した構成例では、第1フレア形状部416及び第2フレア形状部418は、断面6角形に形成されているが、5角形以下あるいは7角形以上の多角形に形成されてもよい。
第4の実施形態では、内管410が断面円形である場合を説明したが、図17に示すように、内管410を一部又は全長にわたって断面多角形に形成し、外管412の内周部で内管410の外周部を支持するように構成してもよい。このような構成により、外針406の剛性を高めることができる。なお、内管410を断面多角形に形成する代わりに、内管410の外周に複数のリブ又は突起を設けて、このリブ又は突起の部分で外管412に当接して外管412に支持されるように構成してもよい。
[第5の実施形態]
図18は、本発明の第5の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針500(以下、「穿刺針」ともいう)の一部省略断面図である。なお、第5の実施形態に係る穿刺針500において、上記第4の実施形態に係る穿刺針400と同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
第5の実施形態に係る穿刺針500は、外針基408の構成において、第4の実施形態に係る穿刺針400と異なる。すなわち、第4の実施形態における外針基408は、メイン接続口430と、それ以外の部分であって外針基408を囲繞する部分が、インサート成型によって一体的に形成されているが、第5の実施形態における外針基408は、外針基408を囲繞する本体部材502と、本体部材502に係合して固定されるストッパ部材506とからなる。
本体部材502及びストッパ部材506の構成材料としては、第4の実施形態における外針基408の構成材料と同様のものを用いることができる。なお、本体部材502の構成材料とストッパ部材506の構成材料を異ならせてもよい。
本体部材502は、第2の側孔424と連通する通路508と、外針406が挿入される外針挿入穴507と、サブ接続口510とを有する。通路508及びサブ接続口510は、第4の実施形態における通路438及びサブ接続口440(図11参照)と同様の構成及び機能を有する。
ストッパ部材506は、外針406の第1フレア形状部416及び第2フレア形状部418を本体部材502との間に挟んで固定するものであり、本体部材502に設けられた雌ネジ部512に螺合する第1雄ネジ部514が形成されている。また、ストッパ部材506において、第1雄ネジ部514と反対側の端部外周には、内針基404に設けられた雌ネジ部436に螺合する第2雄ネジ部516が形成されている。
図18に示すように、穿刺針500は、第1フレア形状部416及び第2フレア形状部418を貫通して本体部材502に挿入された回り止めピン520を備える。この回り止めピン520により、第1フレア形状部416及び第2フレア形状部418と、本体部材502との相対回転が防止される。穿刺針500のその他の部分の構成は、第4の実施形態に係る穿刺針400と同様である。
第5の実施形態に係る穿刺針500によれば、穿刺針500を骨に穿刺して骨セメントを骨内に注入したときに、骨内の気体又は液体が第1の側孔422から減圧通路420内に入り、第2の側孔424から体外に出ることが可能である。従って、第4の実施形態と同様に、骨セメントの注入による骨内の内圧の上昇が防止される。
なお、第5の実施形態において、第4の実施形態と共通する各構成部分については、第4の実施形態における当該共通の各構成部分がもたらす作用及び効果と同一又は同様の作用及び効果が得られることは勿論である。
上述した第4及び第5の実施形態では、外針基408の側面(Y方向を向く面)にサブ接続口440、510を設けた場合を説明したが、図19に示す骨セメント注入用穿刺針600のように、外針基602の左右方向の一方の端部(X方向の端部)にサブ接続口604を設ける構成としてもよい。
経皮的椎体形成術では、複数の骨セメント注入用穿刺針を用いる場合に、互いの外針基が平行となる向きに、複数の骨セメント注入用穿刺針を患者の体に穿刺することがある。図19に示す骨セメント注入用穿刺針600のように外針基602の長手方向端部にサブ接続口604が設けられると、隣接する穿刺針600同士でサブ接続口604が邪魔にならず、手技を円滑に行うことが可能となる。
上記において、本発明について好適な実施の形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。

Claims (14)

  1. 先端に刃先(112、212)を有する中空構造の外針(110、210、310)と、
    前記外針(110、210)の基端部に固定された外針基(120、220)と、
    先端に針先(131)を有し、かつ前記外針(110、210)の中空部に摺動可能に挿通される内針(130)と、
    前記内針(130)の基端部に固定された内針基(140)と、
    を有する骨セメント注入用穿刺針(100、200、300)であって、
    前記外針(110、210、310)は、先端部近傍に位置する第1の側孔(113、231)、基端部近傍に位置する第2の側孔(114、232)、及び前記第1の側孔(113、231)と前記第2の側孔(114、232)とを接続する減圧通路(115、213)を有する、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  2. 請求項1記載の骨セメント注入用穿刺針(200、300)において、
    前記外針(210、310)は、前記第1の側孔(231)及び前記第2の側孔(232)を有し、かつ中空構造の外筒(230)と、前記外筒(230)の中空部に回転可能に挿通され、その外側表面に溝を有し、かつ先端に鋭利な前記刃先(212)を有する中空構造の外針本体(218、318)と、を有し、
    前記内針は、前記外針本体(218、318)の中空部に摺動可能に挿通され、
    前記外針本体(218、318)に対して前記外筒(230)を回転させたとき、前記第1の側孔(231)及び前記第2の側孔(232)と前記溝とが連通して前記減圧通路(213)を構成する、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  3. 請求項2記載の骨セメント注入用穿刺針(200、300)において、
    前記外筒(230)の基端部に固定された外筒基(240)をさらに有する、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  4. 請求項1記載の骨セメント注入用穿刺針(100、200、300)において、
    前記外針(110、210、310)の長さは、10〜20cmの範囲内であり、
    前記第1の側孔(113、231)と前記外針(110、210、310)の先端部との間隔は、0.5〜2cmの範囲内であって、前記第2の側孔(114、232)と前記外針(110、210、310)の基端部との間隔は、0〜4cmの範囲内である、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  5. 請求項1記載の骨セメント注入用穿刺針(100、200、300)において、
    前記外針(110、210、310)の内径は、1.6〜3.8mmの範囲内である、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  6. 中空構造の外針(406)と、
    前記外針(406)の基端部に固定された外針基(408、502、602)と、
    先端に針先(446)を有し、かつ前記外針(406)の中空部に摺動可能に挿通される内針(402)と、
    前記内針(402)の基端部に固定された内針基(404)と、
    を有する骨セメント注入用穿刺針(400、500、600)であって、
    前記外針(406)は、前記内針(402)が挿通される内管(410)と、前記内管(410)を囲繞する外管(412)とを有する、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  7. 請求項6記載の骨セメント注入用穿刺針(400、500、600)において、
    前記外管(412)は、先端部近傍に位置する第1の側孔(422)と、基端部近傍に位置する第2の側孔(424)とを有し、前記第1の側孔(422)と前記第2の側孔(424)とは、前記内管(410)と前記外管(412)との間に形成された減圧通路(420)を介して連通している、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  8. 請求項6記載の骨セメント注入用穿刺針(400、500、600)において、
    前記内管(410)の基端部には、第1フレア形状部(416)が設けられ、
    前記外管(412)の基端部には、第2フレア形状部(418)が設けられ、
    前記第1フレア形状部(416)は、前記第2フレア形状部(418)によって支持されており、
    前記外針基(408、502、602)には、前記第2フレア形状部(418)の外面に当接するテーパ支持部(419)が設けられている、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  9. 請求項8記載の骨セメント注入用穿刺針(400、500、600)において、
    前記第1フレア形状部(416)及び第2フレア形状部(418)は、断面多角形に形成されている、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  10. 請求項6記載の骨セメント注入用穿刺針(400、500、600)において、
    前記外管(412)の先端部には、先細りのテーパ形状部(426)が設けられ、
    前記内管(410)の先端部は、前記テーパ形状部(426)の内周部で支持される、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  11. 請求項6記載の骨セメント注入用穿刺針(400、500、600)において、
    前記外針(406)に固定され、前記第2の側孔(424)と連通する通路を有するサブ接続口(440、510、604)を備える、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  12. 請求項11記載の骨セメント注入用穿刺針(400、500、600)において、
    前記サブ接続口(440、510、604)は、前記外針基(408、502、602)と一体成形されている、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  13. 請求項7記載の骨セメント注入用穿刺針(400、500、600)において、
    前記第1の側孔(422)は、前記外針(406)の周方向及び軸方向に複数設けられる、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  14. 請求項13記載の骨セメント注入用穿刺針(400、500、600)において、
    前記外針(406)の最先端位置から、前記複数の第1の側孔(422)のうち最も基端側に位置するものまでの距離が20mm以内に設定されている、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
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