JP2011182995A - 骨セメント注入用穿刺針 - Google Patents

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Abstract

【課題】1針法でも骨内の内圧を高めることなく骨セメントを骨内に注入することができる骨セメント注入用穿刺針を提供する。
【解決手段】骨セメント注入用穿刺針10において、外針基14には、外針12に骨セメントを供給するための注入ポート30Aと、吸引デバイスを用いて吸引するための吸引ポート34Aとが設けられている。外針12の基端部近傍には、側孔22が設けられている。この側孔22は、吸引ポート34Aに連通している。骨セメント注入用穿刺針10を目的の骨(例えば、椎骨)に穿刺し、内針16を外針12から抜去した後、吸引デバイスを吸引ポート34Aに接続し、吸引ポート34A、側孔22及び外針12内の骨セメント通路20を介して骨内の気体又は液体を吸引し、骨内を陰圧にする。これにより、骨セメントを骨内に注入したときに、骨セメントが骨外に漏出することを防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、骨セメントを骨の内部に注入するための穿刺針に関する。
経皮的椎体形成術は、椎体圧迫骨折による痛みを除去するために、骨セメントを椎体の損傷部位に注入して椎体を補強する治療法である。経皮的椎体形成術は、1987年フランスで初めて行われた比較的新しい治療法であるが、近年わが国においても多くの施設で行われている。
経皮的椎体形成術は、椎体の背側左右に位置する椎弓根から中空構造の穿刺針を穿刺して、穿刺針内の注入通路を介して椎体内に骨セメントを注入する椎弓根アプローチ(trans pedicular approach)が基本である。骨セメントを注入するための穿刺針としては、骨生検針が一般的に用いられている(例えば、下記特許文献1を参照)。椎弓根アプローチには、左右両側から穿刺する2針法と、片側のみから穿刺する1針法とがある。1針法は、2針法と比較して経費削減、合併症の軽減、被爆量の削減、手技施行時間の短縮が図れるという利点があるため、より好ましい穿刺方法であると考えられている。
特開2003−24339号公報
しかしながら、従来の穿刺針には、1針法により骨セメントを注入すると骨セメントが骨外に漏出する可能性があるという問題があった。
すなわち、従来の穿刺針を用いて1針法により骨セメントを注入すると、骨セメントの注入に伴い骨内の内圧が高まるため、骨セメントが骨外(例えば、脊柱管腔内や静脈内)に漏出してしまう可能性があった。したがって、患者及び術者の両方に好ましい1針法の利点よりも内圧上昇の問題を回避することを重視して、一方の針を用いて骨内の内圧を減圧しうる2針法により手技を行うことが推奨されていた。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、1針法でも骨内の内圧を高めることなく骨セメントを骨内に注入することができる骨セメント注入用穿刺針を提供することを目的とする。
本発明の骨セメント注入用穿刺針は、骨セメント通路となる中空構造を有するとともに基端部近傍に側孔が設けられた外針と、前記外針の基端部に固定された外針基と、先端に刃先が設けられ、且つ前記外針の中空部に摺動可能に挿通される内針と、前記外針の基端開口を介して前記骨セメント通路と連通するように前記外針基に設けられた第1ポートと、前記側孔を介して前記骨セメント通路と連通するように前記外針基に設けられた第2ポートと、を備え、前記第1ポートと前記第2ポートのうち、一方は、前記外針に骨セメントを供給するための注入ポートとして構成され、他方は、吸引デバイスを用いて吸引するための吸引ポートとして構成されている、ことを特徴とする。
上記の本発明の構成によれば、外針基が、骨セメント流路と連通する第1ポート及び第2ポートを備え、第1ポート及び第2ポートのうち、一方は、前記外針に骨セメントを注入するための注入ポートとして構成され、他方は、吸引デバイスを用いて吸引するための吸引ポートとして構成されている。このため、穿刺針を目的の骨(例えば、椎骨)に穿刺し、内針を外針から抜去した後、吸引デバイスを利用して、吸引ポート及び骨セメント通路を介して骨内の気体又は液体を吸引することができる。これにより、骨内が陰圧となるため、その後に注入ポート及び骨セメント通路を介して骨内に骨セメントを注入しても、骨が拡張したり、骨セメントが骨外に漏出したりすることを防止できる。また、骨内の陰圧を維持しながら骨セメントを注入できるので、骨内での骨セメントの密着性を良好にできる。
前記第1ポートは、前記注入ポートとして構成され、前記外針基における、前記外針の軸線延長上の位置に設けられており、前記第2ポートは、前記吸引ポートとして構成され、前記外針基の側部に設けられているとよい。
上記の構成によれば、注入ポートが従来の骨セメント注入用穿刺針と同様に外針基の上部に設けられるので、従来の骨セメント注入用穿刺針と同様に外針基の上部に注入デバイス(シリンジ等)を接続して目的の骨内に骨セメントを注入することができ、取り扱いが容易である。
前記側孔の流路断面積は、前記骨セメント通路の流路断面積よりも小さく設定されているとよい。
上記の構成によれば、骨セメントを骨セメント通路に流した際に、側孔を介して吸引ポート側に流れ出る骨セメントの流出量が抑制される。このため、骨内へ骨セメントを正確な注入量で注入することが可能となる。
前記吸引ポート内には、骨内から吸引した気体又は液体の通過を許容する一方、骨セメントの通過を阻止するセメント通過阻止手段が設けられているとよい。
上記の構成によれば、セメント通過阻止手段が設けられることで、吸引ポート側に流れ出る骨セメントの流出量を抑制することができる。このため、骨内へ骨セメントを正確な注入量で注入することが可能となる。セメント通過阻止手段には、多孔質体やメッシュが含まれる。
前記吸引ポートには、内部流路を開閉可能であり且つ前記吸引デバイスが接続可能な陰圧維持デバイスが設けられているとよい。
上記の構成によれば、吸引デバイスにより吸引した後に陰圧維持デバイスにより吸引ポートの流路を閉塞することで、吸引デバイスの接続した状態を維持しなくても吸引後の陰圧を維持できる。従って、吸引後に吸引デバイスを取り外すことができるので、その後の操作において吸引デバイスが邪魔にならず、操作を円滑に行うことが可能となる。
本発明に係る骨セメント注入用穿刺針によれば、1針法でも骨内の内圧を高めることなく骨セメントを骨内に注入することができる。
第1の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の全体構成図である。 図1のII−II線における一部省略断面図である。 第1の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針において、内針を外針から抜去した状態の一部省略断面図である。 図4Aは、骨セメント注入用穿刺針を骨に穿刺した状態を示す図であり、図4Bは、骨セメントを充填したシリンジを外針基に接続した状態を示す図であり、図4Cは、吸引用のシリンジを用いて骨内の気体や液体を吸引する様子を示す図である。 図5Aは、骨セメントを骨内に注入する様子を示す図であり、図5Bは、外針に内針を挿通して骨セメント通路内の骨セメントを押出す様子を示す図である。 図6Aは、第1変形例に係る外針基及び当該外針基に固定された外針を示す一部省略断面図であり、図6Bは、第2変形例に係る外針基及び当該外針基に固定された外針を示す一部省略断面図である。 第2の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の全体構成図である。 図8Aは、骨セメントを充填したシリンジを骨セメント注入用穿刺針の外針基に接続した状態を示す図であり、図8Bは、吸引用のシリンジを用いて骨内の気体や液体を吸引する様子を示す図である。 図9Aは、活栓のレバーを回して吸引ポートの流路を閉塞した状態を示す図であり、図9Bは、骨セメントを骨内に注入する様子を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の全体構成図である。 弁体が変形した状態のコネクタ及びその周辺部を示す一部省略断面図である。 図12Aは、骨セメントを充填したシリンジを骨セメント注入用穿刺針の外針基に接続した状態を示す図であり、図12Bは、吸引用のシリンジを用いて骨内の気体や液体を吸引する様子を示す図である。 図13Aは、コネクタの弁体により吸引ポートの流路を閉塞した状態を示す図であり、図13Bは、骨セメントを骨内に注入する様子を示す図である。 骨セメント注入用穿刺針の変形例を示す全体構成図である。
以下、本発明に係る骨セメント注入用穿刺針について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において「骨セメント」には、骨セメント(プラスチック製剤など)だけでなく骨ペースト(リン酸カルシウム製剤など)も含まれるものとする。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針10(以下、「穿刺針10」という)の全体構成図である。図1に示すように、穿刺針10は、中空構造の外針12と、外針12の基端部に固定された外針基14と、外針12の中空部に摺動可能に挿通される内針16と、内針16の基端部に固定された内針基18と、を有する。図1では、内針16を外針12の中空部に挿入した状態を示している。
なお、以下の説明では、内針16及び外針12の軸心方向をZ方向とし、Z方向に垂直な方向をX方向とし、Z方向及びX方向に垂直な方向をY方向とする。図1では、X方向は、Z方向に垂直且つ紙面に平行な方向であり、Y方向は、紙面に垂直な方向である。Z方向のうち、特に、穿刺針10の先端側に向かう方向をZ1とし、穿刺針10の基端側に向かう方向をZ2とする。
図2は、図1のII−II線での一部省略断面図である。図3は、穿刺針10において外針12から内針16を抜いた状態の一部省略断面図である。図2及び図3に示すように、外針12は、両端が開口し、骨セメント通路20を内部に有する中空構造の部材である。外針12の先端は、鋭利な刃先として構成されており、外針12に内針16を挿入した装着状態(図1及び図2の状態)では、内針16の刃先37と一体となって穿刺針10の刃先を構成する。
外針12の構成材料としては、骨への穿刺及び骨からの抜去に際して破損したり変形したりしない程度の適度の強度を有するものであれば特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅系合金等が挙げられる。
図3に示すように、骨セメント通路20は、内針16と外針12とを組み合わせる際には内針16を挿通するための孔として機能し、骨セメントを注入する際には骨セメントを流す流路として機能する。外針12の長さは、100〜200mm程度である。外針12の内径d1は、1.5〜2.8mm程度であり、外針12の外径Dは、1.9〜3.5mm程度である。
外針12の基端部近傍には、側孔22が設けられている。側孔22は、外針12の内外を貫通する孔である。外針12の最先端位置から、側孔22(具体的には、側孔22の最も先端側(Z1方向側)の部位)までの距離L1は、穿刺針10を骨に穿刺したとき、側孔22が体外に確実に位置するように設定される。具体的には、距離L1は、80mm以上であり、好ましくは120mm以上に設定される。
外針基14は、外針12の基端部に結合された部材であり、穿刺針10の使用者が握るためのグリップとしての機能を有する。外針基14の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)等が挙げられる。
外針基14は、外針12の基端部を覆い、且つ外針12の基端部に固定されるように形成されている。外針基14に対する外針12の固定は、外針12の外針基14への圧入、接着、溶着や、インサート成形で行ってもよい。また、外針基14から外針12が抜けることを防止するために、外針基14の基端部を基端開口に向かって拡径するフレア形状に形成してもよく、この場合、インサート成形で外針12を外針基14に固定することができる。
外針基14の上端部(Z2方向の端部)には、外針12の基端開口を介して骨セメント通路20と連通し、且つ内針基18が接続可能な第1ポート30が設けられている。また、外針基14には、第1ポート30の口部から外針12の端部開口に臨む位置まで延在する第1通路24が形成されている。第1ポート30の外周部には、内針基18が着脱可能に係合するための雄ネジ部32が形成されている。
第1の実施形態において、第1ポート30は、骨セメントを外針12に供給(移送)するための注入ポート30Aとして構成されている。このため、注入ポート30Aは、雄ネジ部32により、注入デバイスとしてのシリンジ40(図4B参照)の先端部と螺合して接続可能となっている。
外針基14の一方の側面(X方向側の面)には、側孔22を介して骨セメント通路20と連通する第2ポート34が設けられている。また、外針基14には、第2ポート34の口部から側孔22に臨む位置まで延在する第2通路26が形成されている。第2ポート34の外周部には、雄ネジ部36が形成され、他の装置又は構造と着脱可能に接続できるようになっている。
第1の実施形態において、第2ポート34は、吸引デバイスとしてのシリンジ50(図4C参照)を用いて吸引するための吸引ポート34Aとして構成されている。このため、吸引ポート34Aは、雄ネジ部36により、シリンジ50の先端部と螺合して接続可能となっている。吸引ポート34Aは、吸引ポート34Aに骨セメントが侵入していることが視認できるよう、透明な材料で構成されていることが望ましい。
側孔22の大きさは、骨内の気体又は液体(例えば、浸出液や血液など)が外針12にスムーズに流入でき、且つ骨セメントが骨セメント通路20を流れるときに骨セメントが側孔22を通過する量が抑制されるように設定されるのがよい。このため、側孔22の流路断面積は、骨セメント通路20の流路断面積よりも小さく設定されるのがよい。すなわち、側孔22が円形である場合、側孔22の直径d2は、外針12の内径d1(骨セメント通路20の直径)よりも小さく設定されるのがよく、外針12の内径d1の1/5〜1/20程度(例えば、0.3mm以下)であるのがよい。
内針16は、外針12の骨セメント通路20に挿入され、先端に鋭利な刃先37を有する棒状の部材である。内針16の構成材料としては、骨への刺入に際して破損したり変形したりしない程度の適度の強度を有するものであれば特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅系合金等が挙げられる。
内針16の外径は、外針12の内径と略同一に設定されるのがよく、具体的には、内針16を外針12の中空部(ルーメン)である骨セメント通路20にスムーズに挿入でき、且つ内針16の外周と外針12の内周(内管の内周)との間にほとんど隙間が生じない程度に設定されるのがよい。
内針16の長さは、内針基18を外針基14に接続した状態で、内針16の先端が外針12の先端より僅かに突出するように設定される。内針基18を外針基14に接続した状態における、外針12の先端からの内針16の突出長さ、すなわち内針16の先端と外針12の先端との距離L2は、好ましくは、2〜10mmに設定されるのがよい。刃先(刃面を有する部分)37は、内針基18を外針基14に接続した状態で、外針12の先端から完全に露出しているのがよい。
内針基18は、内針16の基端部に結合された部材である。内針基18の外径は、内針16の外径よりも大きく設定されており、具体的には、使用者(医師等の医療従事者)が指でつまんで押し引きや回転をさせやすいような大きさに設定される。内針基18の構成材料としては、特に限定されないが、外針基14の構成材料と同様の構成材料、例えば、ポリカーボネート等の硬質樹脂を用いることができる。
内針基18には、第1ポート30の雄ネジ部32に螺合可能な雌ネジ部19が形成されている。雄ネジ部32と雌ネジ部19を螺合させることにより、内針基18を外針基14に接続すると、内針16が外針12の骨セメント通路20に挿通された状態が保持される。
第1の実施形態に係る穿刺針10は、基本的には上記のように構成されるものであり、次に、その作用及び効果について説明する。
図4A〜図4C、図5A及び図5Bは、穿刺針10を用いて骨セメントを骨内に注入する方法を説明する図である。穿刺針10を用いて骨セメントを骨内に注入するには、まず、画像誘導下(X線透視下またはCT透視下)において穿刺位置及び穿刺目標を決定した後、内針16を装着した状態の穿刺針10をハンマーで打撃して、骨38内の穿刺目標まで穿刺する(図4A参照)。このとき、側孔22は体外に位置している。目標の骨38は、例えば、椎骨である。
なお、穿刺針10を患者に穿刺する前に、注入ポート30A又は吸引ポート34Aに洗浄液供給用のチューブを接続し、第1通路24又は第2通路26を介して洗浄液を骨セメント通路20に供給し、骨セメント通路20を洗浄してもよい。
穿刺針10を骨38に穿刺したら、内針16を外針12から抜去し、次に、内部に骨セメント48を充填したシリンジ(吸引デバイス)40を注入ポート30Aに接続する(図4B参照)。シリンジ40は、先端部が注入ポート30Aと螺合して接続可能に構成された外筒42と、外筒42内を摺動するガスケット46を先端に設けた押し子44とを有し、外筒42内に骨セメント48が充填されている。
次いで、吸引用のシリンジ(吸引デバイス)50を吸引ポート34Aに接続する(図4C参照)。シリンジ50は、先端部が吸引ポート34Aと螺合して接続可能に構成された外筒52と、外筒52内を摺動するガスケット56を先端に設けた押し子54とを有する。シリンジ50は、押し子54を所望の位置で拘束できるロック機能付きのものがよい。なお、シリンジ50は、図示しない中継チューブを介して吸引ポート34Aと接続してもよい。
シリンジ50を吸引ポート34Aに接続したら、シリンジ50の押し子54を引抜き方向に移動させ、骨セメント通路20及び第2通路26を介して、骨38内の気体や液体を吸引する(図4C参照)。これにより、骨38内を陰圧にする。なお、骨セメント48は、粘度が非常に大きいため、シリンジ50により骨38内を陰圧にしても、それにより骨セメント48が骨セメント通路20側に吸引されることはない。
骨38内を陰圧の状態にしたら、シリンジ40内の骨セメント48を、第1通路24及び骨セメント通路20を介して骨内に注入する(図5A参照)。このとき、骨38内は吸引によって陰圧となっているため、骨38内に骨セメント48を注入しても、骨38が拡張したり、骨セメント48が骨38外に漏出したりすることを防止できる。また、骨38内の陰圧を維持しながら骨セメント48を注入できるので、骨38内での骨セメント48の密着性を良好にできる。
上述したように、側孔22の流路断面積は、骨セメント通路20の流路断面積よりも小さく設定されているので、骨セメント48を骨セメント通路20に流した際に、側孔22を介して吸引ポート34A側に流れ出る骨セメント48の流出量は抑制される。すなわち、粘度が高い骨セメント48は、流路断面積が小さい側孔22を流れるには流体抵抗が大きいため、流路抵抗が小さい骨セメント通路20を優先的に流れる。このため、骨セメント48を骨セメント通路20に流した際に、側孔22を介して吸引ポート34A側に流れ出る骨セメント48の流出量を抑制することができ、結果として、骨38内へ骨セメント48を正確な注入量で注入することが可能となる。
骨セメント48を骨38内に注入する過程において、骨セメント48が外針12を通過したら、シリンジ50を取り外してもよい。シリンジ50を取り外しても、骨セメント通路20はすでに骨セメント48で満たされているため、吸引ポート34A及び側孔22から外気が骨セメント通路20に流入せず、骨38内の陰圧は維持される。これにより、その後の操作では、シリンジ50が邪魔にならず、操作を円滑に行うことができる。また、骨セメント48のさらなる漏出を抑えるため、吸引ポート34Aをキャップで閉じてもよい。
骨38内へ骨セメント48を所定量注入したら、シリンジ40を取り外す。次いで、内針16を外針12に挿入して、第1通路24及び骨セメント通路20内に残存している骨セメント48を骨38内に押し出す(図5B参照)。
以上のように、第1の実施形態に係る穿刺針10によれば、穿刺針10を目的の骨38に穿刺し、内針16を外針12から抜去した後、吸引デバイスであるシリンジ50を利用して、吸引ポート34A及び骨セメント通路20を介して骨38内の気体又は液体を吸引することができる。これにより、骨38内が陰圧となるため、その後に注入ポート30A及び骨セメント通路20を介して骨38内に骨セメント48を注入しても、骨38が拡張したり、骨セメント48が骨38外に漏出したりすることを防止できる。また、骨38内の陰圧を維持しながら骨セメント48を注入できるので、骨38内での骨セメント48の密着性を良好にできる。
図6Aは、第1変形例に係る外針基14aと、この外針基14aに固定された外針12の一部省略断面図である。図6Aに示すように、外針基14aの吸引ポート34A内には、骨内から吸引した気体又は液体の通過を許容する一方、骨セメントの通過を阻止するセメント通過阻止手段として、多孔質体60が設けられている。この多孔質体60は、骨内の気体又は液体が通過できるが、骨セメントが実質的に通過できないものであり、吸引ポート34A内に固定されている。
このように外針基14aには、吸引ポート34A内に多孔質体60が設けられているので、骨セメントを骨セメント通路20に流す際に、粘度が高い骨セメントは、多孔質体60を殆ど通過することができない。このため、側孔22を介して吸引ポート34A側に流れ出る骨セメントの流出量を抑制することができ、結果として、骨内へ骨セメントを正確な注入量で注入することが可能となる。
図6Bは、第2変形例に係る外針基14bと、この外針基14bに固定された外針12の一部省略断面図である。図6Bに示すように、外針基14bの吸引ポート34A内には、骨内から吸引した気体又は液体の通過を許容する一方、骨セメントの通過を阻止するセメント通過阻止手段として、メッシュ62が設けられている。このメッシュ62は、骨内の気体又は液体が通過できるが、骨セメントが実質的に通過できないものであり、吸引ポート34A内に固定されている。
このように外針基14bには、吸引ポート34A内にメッシュ62が設けられているので、骨セメントを骨セメント通路20に流す際に、粘度が高い骨セメントは、メッシュ62を殆ど通過することができない。このため、側孔22を介して吸引ポート34A側に流れ出る骨セメントの流出量を抑制することができ、結果として、骨内へ骨セメントを正確な注入量で注入することが可能となる。
なお、上記の第1の実施形態では、第1ポート30を注入ポート30Aとして構成し、第2ポート34を吸引ポート34Aとして構成した場合を説明したが、第1ポート30を吸引ポート34Aとして構成し、第2ポート34を注入ポート30Aとして構成してもよい。この場合、側孔22の内径を、骨セメント通路20の直径と同等以上に設定する一方、骨セメント通路20の直径よりも小さい内径の部分を第1ポート30内に設けるとよい。
[第2実施形態]
図7は、第2の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針10a(以下、「穿刺針10a」という)の一部省略断面図である。なお、第2の実施形態に係る穿刺針10aにおいて、上記第1の実施形態に係る穿刺針10と同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図7に示すように、穿刺針10aは、内部流路を開閉可能であり且つ吸引デバイスとしてのシリンジ(図8B参照)50が接続可能な陰圧維持デバイスとして、多方活栓70を備えている。以下では、多方活栓70の一構成例として、2つのポートを有する2方活栓を説明するが、多方活栓70は3つ以上のポートを有する形態として構成されてもよい。
多方活栓70は、有底円筒状のハウジング72から突出形成された中空状の第1ポート73及び第2ポート88を有する本体部75と、ハウジング72に回動可能に挿入された中軸78及びレバー76を有するコック74とを備えている。
第1ポート73は、吸引ポート34Aに嵌入可能に構成されている。本体部75には、第1ポート73の外周を囲むように固定部材80が回転自在に設けられている。固定部材80の内周部には、雌ネジ部82が形成されており、固定部材80を回転させることにより、第1ポート73を吸引ポート34Aに挿入し、固定することができる。第2ポート88の外周部には、雄ネジ部90が形成されており、吸引デバイスとしてのシリンジ50(8B参照)を螺合して接続できるようになっている。
コック74は、本体部75内の流路の開閉を行うための部品であり、レバー76を回動操作することで、レバー76に結合した中軸78が回転する。中軸78には、連通路78aが設けられており、中軸78をハウジング72内で回転させることで、連通路78aを介して第1ポート73と第2ポート88を連通する開通状態と、第1ポート73と第2ポート88間を遮断する状態の閉塞状態とを切り替えることができるように構成されている。
図8A、図8B、図9A及び図9Bは、第2の実施形態に係る穿刺針10aを用いて骨セメントを骨内に注入する方法を説明する図である。穿刺針10aを用いて骨セメントを骨内に注入するには、まず、図4Aと同様の方法で、穿刺針10aを穿刺目標である骨38に穿刺する。
穿刺針10aを骨38に穿刺したら、内針16を外針12から抜去し、次に、内部に骨セメント48を充填したシリンジ(吸引デバイス)40を注入ポート30Aに接続する(図8A参照)。このとき、多方活栓70のコック74は、閉塞状態の位置に回転させておく。図8Aでは、多方活栓70が吸引ポート34Aに接続されているが、多方活栓70を吸引ポート34Aに接続するタイミングは、注入ポート30Aに接続する前と後のどちらでも構わない。
次いで、吸引用のシリンジ50を多方活栓70の第2ポート88に接続したうえで多方活栓70のコック74を回転させて多方活栓70を開通状態にする(図8B参照)。これにより、多方活栓70を介して、吸引ポート34A内の第2通路26とシリンジ50の内部とが連通する。なお、シリンジ50は、図示しない中継チューブを介して多方活栓70と接続してもよい。
また、図8Bに示すように、多方活栓70を開通状態にしたら、シリンジ50の押し子54を引抜き方向に移動させ、骨セメント通路20、第2通路26及び多方活栓70を介して、骨38内の気体や液体を吸引し、骨38内を陰圧にする。
骨38内を陰圧の状態にしたら、コック74を回転させて多方活栓70を閉塞状態にしたうえで、シリンジ50を多方活栓70から取り外す(図9A参照)。この場合、多方活栓70が閉塞状態となっているので、シリンジ50を多方活栓70から取り外しても骨38内の陰圧は維持される。
次に、シリンジ50内の骨セメント48を、第1通路24及び骨セメント通路20を介して骨38内に注入する(図9B参照)。
以上のように、第2の実施形態に係る穿刺針10aによれば、第1の実施形態に係る穿刺針10と同様に、吸引デバイスであるシリンジ50を利用して、吸引ポート34A及び骨セメント通路20を介して骨38内の気体又は液体を吸引し、骨38内を陰圧にすることができるので、その後に骨38内に骨セメント48を注入しても、骨38が拡張したり、骨セメント48が骨38外に漏出したりすることを防止できる。また、骨38内の陰圧を維持しながら骨セメント48を注入できるので、骨38内での骨セメント48の密着性を良好にできる。
また、第2の実施形態に係る穿刺針10aによれば、シリンジ50により吸引した後に多方活栓70により骨38内の陰圧を維持できるので、吸引後にシリンジ50を取り外すことができる。従って、その後の操作においてシリンジ50が邪魔にならず、操作を円滑に行うことが可能となる。
なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と共通する各構成部分については、第1の実施形態における当該共通の各構成部分がもたらす作用及び効果と同一又は同様の作用及び効果が得られることは勿論である。
上述した第2の実施形態では、多方活栓70は外針基14に対して着脱可能な構成として説明したが、多方活栓70と外針基14とは分離不可能な一体構成であってもよい。
[第3実施形態]
図10は、第3の実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針10b(以下、「穿刺針10b」という)の一部省略断面図である。なお、第3の実施形態に係る穿刺針10bにおいて、上記第1の実施形態に係る穿刺針10と同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図10に示すように、穿刺針10bは、内部流路を開閉可能であり且つ吸引デバイスとしてのシリンジ50(図12B参照)が接続可能な陰圧維持デバイスとして、逆止弁の機能を有するコネクタ100を備えている。
図10に示すように、一構成例に係るコネクタ100は、全体の外径が略円柱状をなす弁体104と、この弁体104を収容(設置)するコネクタハウジング102とを備えている。
弁体104は、弾性変形可能な弾性材料(可撓性材料)で構成されており、頭部120と、頭部120の基端側(Y2方向側)に設けられた胴部118とを有している。頭部120には、流体が通過可能な内腔部121と、平面状の頂面123から内腔部に到達するスリット122とが形成されている。胴部118は、蛇腹状をなした筒状体で構成されている。このような胴部118は、弁体104をその基端部側から先端部側に向かって付勢する変形部(付勢手段)として機能する。
コネクタハウジング102は、ハウジング本体102aと、蓋部120bとを備え、ハウジング本体102aに蓋部120bが嵌合することにより、その内部空間に弁体104が収容されている。ハウジング本体102aの一端(図10でY2方向側の端部)には、吸引ポート34Aに嵌入可能な内側円筒部112と、この内側円筒部112を円環状の隙間を空けて囲む外側円筒部114とが設けられている。外側円筒部114の内周部には、吸引ポート34Aの外周部の雄ネジ部36に螺合可能な雌ネジ部116が形成されている。
また、コネクタハウジング102には、シリンジ50(図5参照)の先端部が挿入可能な第1内腔部106と、第1内腔部106のY2方向側に隣接し第1内腔部106よりも大径に形成された第2内腔部108と、第2内腔部108のY2方向側に隣接し、弁体104の基端部(頭部120に対して反対側の端部)を収容する第3内腔部110とが形成されている。
第1内腔部106は、弁体104の頭部120が挿入可能であり、頭部120の外径と略同じ内径を有する。図10に示すように弁体104の頭部120が第1内腔部106内に位置するときは、頭部120に形成されたスリット122は閉じている。第2内腔部108は、自然状態(圧縮変形していない状態)の頭部120の外径よりも大きい内径を有している。
蓋部120bは、ハウジング本体102aの先端部に連結されるものである。蓋部120bの外周には、シリンジ50の先端に螺合可能な雄ねじ部125が形成されている。
図11に示すように、シリンジ50をコネクタ100に接続する際、シリンジ50の先端部58が第1内腔部106に挿入され、弁体104の頭部120が押圧される。すると、弁体104が軸線方向に圧縮変形することにより、頭部120が第2内腔部108に入り込む。頭部120は、それまで第1内腔部106の内周面で規制されていたが、第2内腔部108に移動したことにより、前記規制が解除され、その結果、軸線方向の圧縮により、拡径することが可能となる。これにより、図11に示すように、スリット122が開く。この結果、シリンジ50の内部と吸引ポート34A内の第2通路26とが連通状態となる。
一方、コネクタ100からシリンジ50を取り外すと、弁体104は、自身の弾発力によって図10に示す形状に復元する。つまり、頭部120が第1内腔部106内に移動することにより、スリット122が閉じる。この結果、コネクタ100内の流路が閉塞し、外針基14側への外気の流入が阻止される。
図12A、図12B、図13A及び図13Bは、第3の実施形態に係る穿刺針10bを用いて骨セメントを骨内に注入する方法を説明する図である。穿刺針10bを用いて骨セメントを骨内に注入するには、まず、図4Aと同様の方法で、穿刺針10bを穿刺目標である骨38に穿刺する。
穿刺針10bを骨38に穿刺したら、内針16を外針12から抜去し、次に、内部に骨セメント48を充填したシリンジ(吸引デバイス)40を注入ポート30Aに接続する(図12A参照)。図12Aでは、コネクタ100が吸引ポート34Aに接続されているが、コネクタ100を吸引ポート34Aに接続するタイミングは、シリンジ40を注入ポート30Aに接続する前と後のどちらでも構わない。
次いで、吸引用のシリンジ50をコネクタ100に接続する。すると、上述したように、弁体104のスリット122が開き、この結果、シリンジ50の内部と吸引ポート34A内の第2通路26とが連通状態となる。吸引用のシリンジ50をコネクタ100に接続したら、シリンジ50の押し子54を引抜き方向に移動させ、骨セメント通路20、第2通路26及びコネクタ100を介して、骨38内の気体や液体を吸引する。この結果、骨38内が陰圧となる。
骨38内を陰圧の状態にしたら、シリンジ50をコネクタ100から取り外す(図13A参照)。すると、上述したように、弁体104のスリット122が閉じ、この結果、コネクタ100内の流路が閉塞し、外針基14側への外気の流入が阻止される。従って、シリンジ50を多方活栓70から取り外しても骨38内の陰圧は維持される。
次に、シリンジ40内の骨セメント48を、第1通路24及び骨セメント通路20を介して骨内に注入する(図13B参照)。
以上のように、第3の実施形態に係る穿刺針10bによれば、第1の実施形態に係る穿刺針10と同様に、吸引デバイスであるシリンジ50を利用して、吸引ポート34A及び骨セメント通路20を介して骨38内の気体又は液体を吸引し、骨38内を陰圧にすることができるので、その後に骨38内に骨セメント48を注入しても、骨38が拡張したり、骨セメント48が骨38外に漏出したりすることを防止できる。また、骨38内の陰圧を維持しながら骨セメント48を注入できるので、骨38内での骨セメント48の密着性を良好にできる。
また、第3の実施形態に係る穿刺針10bによれば、コネクタ100により骨38内の陰圧を維持できるので、吸引後にシリンジ50を取り外すことができる。従って、その後の操作においてシリンジ50が邪魔にならず、操作を円滑に行うことが可能となる。
なお、第3の実施形態において、第1の実施形態と共通する各構成部分については、第1の実施形態における当該共通の各構成部分がもたらす作用及び効果と同一又は同様の作用及び効果が得られることは勿論である。
上述した第3の実施形態では、コネクタ100は外針基14に対して着脱可能な構成として説明したが、コネクタ100と外針基14とは分離不可能な一体構成であってもよい。
上述した第1〜第3の実施形態では、外針基14、14a、14bの側面(Y方向を向く面)に第2ポート34を設けた場合を説明したが、図14に示す骨セメント注入用穿刺針10c(以下、「穿刺針10c」という)のように、外針基14cの左右方向の一方の端部(X方向の端部)に第2ポート35を設ける構成としてもよい。
経皮的椎体形成術では、複数の骨セメント注入用穿刺針を用いる場合に、互いの外針基が平行となる向きに、複数の骨セメント注入用穿刺針を患者の体に穿刺することがある。図14に示す穿刺針10cのように外針基14cの長手方向端部に第2ポート35が設けられると、隣接する穿刺針10c同士で第2ポート35が邪魔にならず、手技を円滑に行うことが可能となる。
上記において、本発明について好適な実施の形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10、10a、10b、10c…骨セメント注入用穿刺針
12…外針 14、14a、14b、14c…外針基
16…内針 18…内針基
20…骨セメント通路 22…側孔
30…第1ポート 30A…注入ポート
34、35…第2ポート 34A…吸引ポート
37…刃先 38…骨
48…骨セメント 50…吸引デバイス(シリンジ)
60…多孔質体 62…メッシュ
70…多方活栓 100…コネクタ

Claims (5)

  1. 骨セメント通路となる中空構造を有するとともに基端部近傍に側孔が設けられた外針と、
    前記外針の基端部に固定された外針基と、
    先端に刃先が設けられ、且つ前記外針の中空部に摺動可能に挿通される内針と、
    前記外針の基端開口を介して前記骨セメント通路と連通するように前記外針基に設けられた第1ポートと、
    前記側孔を介して前記骨セメント通路と連通するように前記外針基に設けられた第2ポートと、を備え、
    前記第1ポートと前記第2ポートのうち、一方は、前記外針に骨セメントを供給するための注入ポートとして構成され、他方は、吸引デバイスを用いて吸引するための吸引ポートとして構成されている、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  2. 請求項1記載の骨セメント注入用穿刺針において、
    前記第1ポートは、前記注入ポートとして構成され、前記外針基における、前記外針の軸線延長上の位置に設けられており、
    前記第2ポートは、前記吸引ポートとして構成され、前記外針基の側部に設けられている、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  3. 請求項2記載の骨セメント注入用穿刺針において、
    前記側孔の流路断面積は、前記骨セメント通路の流路断面積よりも小さく設定されている、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の骨セメント注入用穿刺針において、
    前記吸引ポート内には、骨内から吸引した気体又は液体の通過を許容する一方、骨セメントの通過を阻止するセメント通過阻止手段が設けられている、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の骨セメント注入用穿刺針において、
    前記吸引ポートには、内部流路を開閉可能であり且つ前記吸引デバイスが接続可能な陰圧維持デバイスが設けられている、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018103742A1 (zh) * 2016-12-08 2018-06-14 朱唯勤 负压引导之骨水泥注射系统
CN109363762A (zh) * 2018-12-18 2019-02-22 艾科美医疗器械(深圳)有限公司 一种负压吸入式骨水泥灌注装置及灌注方法
WO2022041653A1 (zh) * 2020-08-28 2022-03-03 浙江科惠医疗器械股份有限公司 可防止骨水泥渗漏的骨水泥推注装置
WO2023006114A1 (zh) * 2021-07-30 2023-02-02 法玛科技顾问股份有限公司 使用压力调控骨水泥注射的方法与装置

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