JP2013252155A - 骨セメント注入用穿刺針及びその製造方法 - Google Patents

骨セメント注入用穿刺針及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二重管構造を有する外針の先端部に鋭利な刃先を容易に形成でき、かつ刃先の強度を確保しやすい骨セメント注入用穿刺針及びその製造方法を提供する。
【解決手段】骨セメント注入用穿刺針10Aは、二重管として構成された外針12を有する。外針12は、二重管構造の内管壁を構成する内管部28と、二重管構造の外管壁を構成する外管部24と、内管部28と外管部24の先端部同士を連結するとともに刃面13aが形成されたチップ部30とを有する。チップ部30の肉厚は、内管部28及び外管部24の肉厚よりも厚い。
【選択図】図2

Description

本発明は、骨セメントを骨の内部に注入するための骨セメント注入用穿刺針及びその製造方法に関する。
経皮的椎体形成術は、椎体圧迫骨折による痛みを除去するために、骨セメントを椎体の損傷部位に注入して椎体を補強する治療法である。経皮的椎体形成術は、1987年フランスで初めて行われた比較的新しい治療法であるが、近年わが国においても多くの施設で行われている。
経皮的椎体形成術は、椎体の背側左右に位置する椎弓根から中空構造の穿刺針を穿刺して、穿刺針内の注入通路を介して椎体内に骨セメントを注入する椎弓根アプローチ(trans pedicular approach)が基本である。骨セメントを注入するための穿刺針としては、骨生検針が一般的に用いられている(例えば、下記特許文献1参照)。椎弓根アプローチには、左右両側から穿刺する2針法と、片側のみから穿刺する1針法とがある。
1針法は、2針法と比較して経費削減、合併症の軽減、被爆量の削減、手技施行時間の短縮が図れるという利点がある反面、従来の1針法により骨セメントを注入すると、骨セメントの注入に伴い骨内の内圧が高まるため、骨セメントが骨外(例えば、脊柱管腔内や静脈内)に漏出してしまう可能性があるという問題があった。
このような問題を解決すべく、下記特許文献2では、外針を内管と外管とからなる二重管構造とし、外管の先端部近傍に第1の側孔を設け、外管の基端部近傍に第2の側孔を設けた骨セメント注入用穿刺針が提案されている。このように構成された骨セメント注入用穿刺針によれば、外管の中空部を介して骨セメントを骨内に注入したとき、骨内の気体又は液体(例えば、浸出液や血液など)が第1の側孔から減圧通路内に入り、第2の側孔から体外に出ることが可能であるため、骨セメントの注入による骨内の内圧の上昇を防止し、骨セメントが骨外に漏出することを防止することができる。
特開2003−24339号公報 国際公開第2010/044462号
本発明は、上述した特許文献2記載の技術に関連してなされたものであり、二重管構造を有する外針の先端部に鋭利な刃先を容易に形成でき、かつ刃先の強度を確保しやすい骨セメント注入用穿刺針及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、骨セメントを骨の内部に注入するための骨セメント注入用穿刺針であって、軸線方向に貫通する骨セメント通路を有し、かつ二重管構造の外針と、前記外針の基端部に固定された外針基と、先端に針先を有し、かつ前記外針の中空部に摺動可能に挿通される内針と、前記内針の基端部に固定された内針基と、を備え、前記外針は、二重管構造の内管壁を構成する内管部と、前記二重管構造の外管壁を構成する外管部と、前記内管部と前記外管部の先端部同士を連結するチップ部と、を有し、前記チップ部の肉厚は、前記内管部及び前記外管部の肉厚よりも厚いことを特徴とする。
このように、外針の先端部に比較的厚肉に形成されたチップ部を設けたので、内管部と外管部の隙間が露出することなく外針の先端部に鋭利な刃先を容易に形成できるとともに、刃先の強度を確保しやすい。
上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記内管部と前記チップ部は、単一の管状ワークから一体成形された内管部材として構成されているとよい。
このように、内管部とチップ部が単一の管状ワークから一体成形されると、内管部とチップ部との間に接合部が存在しないので、外針の強度の向上を図ることができる。
上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記内管部と前記チップ部との間には、前記チップ部側に向かって連続的又は段階的に拡径する中間部が設けられるとよい。
このような中間部を設けることで、製造工程において、内管部を外管部に挿入した際に、内管部のチップ部側の端部での内管部と外管部との軸心合わせを容易に行うことができる。
上記の骨セメント注入用穿刺針において、前記内管部と前記チップ部は、別々の部品として製作された後に互いに接合されたものであってもよい。
このようにチップ部と内管部とを別部品として構成すると、チップ部と内管部の構成材料を異ならせることができるので、チップ部と内管部にそれぞれ好適な材料を選定することができる。
前記チップ部には、刃面又はテーパ部が形成されていると、穿刺抵抗の低減を図ることができる。
また、本発明は、骨セメントを骨の内部に注入するための骨セメント注入用穿刺針の製造方法であって、内管部と、前記内管部の一端に設けられ前記内管部の肉厚よりも厚い肉厚を有するチップ部とにより構成された内管部材を用意する工程と、前記内管部の外径よりも大きい内径を有する外管部を用意する工程と、前記内管部材の前記内管部を前記外管部に挿入するとともに、前記チップ部と前記外管部とを接合することで、二重管構造の内管壁が前記内管部により構成され、前記二重管構造の外管壁が前記外管部により構成された二重管部材を製作する工程と、前記二重管部材の一部として構成された前記チップ部に刃面又はテーパ部を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
このように、外針となる二重管部材の先端部として、比較的厚肉に形成されたチップ部を設け、このチップ部に刃面又はテーパ部を形成したので、外針の先端部に鋭利な刃先を容易に形成できるとともに、刃先の強度を確保しやすい。
上記の骨セメント注入用穿刺針の製造方法において、単一の管状ワークから、前記内管部と前記チップ部を有する前記内管部材を形成する工程を含むとよい。
このように形成された内管部材は、内管部とチップ部との間に接合部が存在しないので、外針の強度の向上を図ることができる。
上記の骨セメント注入用穿刺針の製造方法において、前記内管部と前記チップ部とを、それぞれ別部品として用意する工程と前記内管部と前記チップ部とを接合する工程とを含んでもよい。
このようにチップ部と内管部とを別部品として構成すると、チップ部と内管部の構成材料を異ならせることができるので、チップ部と内管部にそれぞれ好適な材料を選定することができる。
本発明に係る骨セメント注入用穿刺針及びその製造方法によれば、二重管構造を有する外針の先端部に鋭利な刃先を容易に形成でき、かつ刃先の強度を確保しやすい。
本発明の第1実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の全体斜視図である。 第1実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の一部省略断面図である。 第1実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針において、内針を外針から抜去した状態を示す一部省略断面図である。 図4Aは、二重管部材の一部を構成する内管部材の一部省略断面図であり、図4Bは、二重管部材の一部を構成する外管部の一部省略断面図であり、図4Cは、内管部材と外管部とからなる二重管部材の一部省略断面図であり、図4Dは、二重管部材における内管部の一端部を拡径した状態を示す一部省略断面図である。 図5Aは、二重管部材の基端部にサイドポート形成部材を固着した状態の一部省略断面図であり、図5Bは、二重管部材の基端部及びサイドポート形成部材を覆う外針基を形成した状態の一部省略断面図であり、図5Cは、棒状部材を二重管部材の中空部に挿入した状態の一部省略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針の全体斜視図である。 図7Aは、二重管部材の一部を構成する内管部及びチップ部の一部省略断面図であり、図7Bは、内管部とチップ部とからなる内管部材の一部省略断面図であり、図7Cは、二重管部材の一部を構成する外管部の一部省略断面図であり、図7Dは、二重管部材における内管部の一端部を拡径した状態を示す一部省略断面図である。 図8Aは、二重管部材の基端部にサイドポート形成部材を固着した状態の一部省略断面図であり、図8Bは、二重管部材の基端部及びサイドポート形成部材を覆う外針基を形成した状態の一部省略断面図であり、図8Cは、棒状部材を二重管部材の中空部に挿入した状態の一部省略断面図である。
以下、本発明に係る骨セメント注入用穿刺針について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において「骨セメント」には、骨セメント(プラスチック製剤など)だけでなく骨ペースト(リン酸カルシウム製剤など)も含まれるものとする。
[第1実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針10A(以下、「穿刺針10A」と)の全体斜視図である。図2は、図1に示した穿刺針10Aの一部省略断面図である。図3は、外針12から内針14を抜いた状態の一部省略断面図である。
図1及び図2に示すように、穿刺針10Aは、二重管構造を有する外針12と、外針12の基端部に固定された外針基16と、外針基16に埋設されたサイドポート形成部材18と、外針12の中空部に摺動可能に挿通される内針14と、内針14の基端部に固定された内針基20と、を有する。図1及び図2では、内針14を外針12の中空部に挿入した状態を示している。
以下の説明では、内針14及び外針12の軸心方向をZ方向とし、Z方向に垂直な方向であって外針基16の延在方向をX方向とし、Z方向及びX方向に垂直な方向をY方向とする。図1では、X方向は、Z方向に垂直且つ紙面に平行な方向であり、Y方向は、紙面に垂直な方向である。X方向のうち、特に、図1の右方向をX1とし、左方向をX2とする。Z方向のうち、特に、穿刺針10Aの先端側に向かう方向をZ1とし、穿刺針10Aの基端側に向かう方向をZ2とする。
外針12は、両端が開口した中空構造の部材であり、内針14が挿通される内管部材22と、内管部材22を囲繞する外管部24とを有する。外針12の先端には、鋭利な刃先13が形成されている。
内管部材22及び外管部24の構成材料としては、骨への穿刺及び骨からの抜去に際して破損したり変形したりしない程度の適度の強度を有するものであれば特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅系合金等が挙げられる。
図3に示すように、内管部材22は、両端が開口し、骨セメント通路(中空部)26を内部に有する。骨セメント通路26は、内針14と外針12とを組み合わせる際には内針14を挿通するための孔として機能し、骨セメントを注入する際には骨セメントを流す流路として機能する。内管部材22の長さは、100〜200mm程度である。図3に示す構成例では、内管部材22は中空円筒管であり、その内径は、1.8〜2.4mm程度である。
内管部材22は、二重管構造の内管壁を構成する内管部28と、この内管部28の先端部に設けられたチップ部30とにより構成されている。本実施形態において、チップ部30と内管部28とは一体の部材で構成されている。すなわち、単一の管状ワークから、機械加工により、チップ部30と内管部28とを有する内管部材22が形成される。
上述した刃先13は、チップ部30に設けられている。この刃先13の刃面13aは、チップ部30の先端を刃面研磨することにより形成される。チップ部30は内管部28よりも大径であり、また、チップ部30の肉厚t(図3参照)は、内管部28及び外管部24の肉厚よりも厚く、例えば、0.2〜0.5mm程度に設定される。チップ部30の長さは、例えば、3〜10mm程度、好ましくは4〜7mm程度に設定される。
内管部28の基端部29は拡径され、外管部24の基端部24aの内周面に当接している。内管部28の基端部29と外管部24の基端部24aとは、溶接、接着等の手段により接合されていることが好ましい。
チップ部30と内管部28との間には、チップ部30側に向かって連続的又は段階的に拡径する中間部31が設けられている。図示例の中間部31は、円弧状のR部として構成されているが、直線状のテーパ部又は段差部として構成されてもよい。
外管部24は、二重管構造の外管壁を構成する部分であり、両端が開口し、その中空部には内管部28が挿入される。外管部24の長さは、100〜200mm程度であり、チップ部30の長さ分、内管部材22よりも短く設定される。外管部24は中空円筒管である。
外管部24の内径d2は、内管部28(基端部29を除く)の外径d1よりも大きく設定されており、外管部24と内管部28との間に軸方向に延在する徐圧通路32が形成される。外管部24の内径は、例えば、1.9〜3.2mm程度である。外管部24の外形は、チップ部30の外形とほぼ同じに設定される。
外管部24の先端部は、内管部材22のチップ部30に溶接により接合されており、これにより、徐圧通路32の先端側が閉じられている。徐圧通路32の後端側は、内管部材22の基端部29と外管部24の基端部24aとが溶接、接着等の手段により接合されることで、閉じられている。
外管部24の先端部近傍には、第1の側孔34が設けられている。第1の側孔34は、外管部24の内外を貫通する孔であり、周方向及び軸方向に複数設けられることが好ましい。第1の側孔34の数は、4〜36個が好ましく、10〜26個がより好ましい。
外針12の最先端位置から、最も基端側に位置する第1の側孔34(具体的には、該当する第1の側孔34の最も基端側の部位)までの距離L1は、外針12を骨に穿刺した状態で、最も基端側の第1の側孔34が骨外に位置しない、つまり、全ての第1の側孔34が骨内に位置するように設定される。具体的には、距離L1は、20mm以内であり、好ましくは15mm以内に設定される。
第1の側孔34の大きさは、全て同じである必要はなく、大きさを異ならせてもよい。例えば、サイドポート42に洗浄装置を接続して骨内を洗浄する際、サイドポート42から近位となる第1の側孔34の基部側から噴射される洗浄液の量が先端側よりも多くならないよう、先端側の側孔になるほど孔径を大きくすることも可能である。第1の側孔34の形状は、円形である必要はなく、例えば楕円形や多角形状であってもよく、また、異なる形状を混在させてもよい。
第1の側孔34の大きさは、骨内の気体又は液体(例えば、浸出液や血液など)が外針12にスムーズに流入できるように設定されるのがよい。第1の側孔34が円形である場合、その直径は、0.3〜0.7mmに設定されるのが好ましい。第1の側孔34が円形以外の形状である場合、その最も狭い部分の寸法は、0.3〜0.7mmに設定されるのがよい。
第1の側孔34が小さ過ぎると、骨内からの液体が第1の側孔34に詰まりやすくなるが、第1の側孔34の大きさの下限を上記のように設定することにより、骨内からの液体が第1の側孔34に詰まりにくくなる。第1の側孔34が大き過ぎると刺通抵抗が大きくなり、手技の円滑性を低下させる要因となるが、第1の側孔34の大きさの上限を上記のように設定することにより、刺通抵抗の増大を抑制できる。
外管部24の基端部近傍には、第2の側孔36が設けられている。第2の側孔36は、外管部24の内外を貫通する孔である。第2の側孔36の形状は、円形である必要はなく、例えば楕円形や多角形状であってもよい。
第2の側孔36の大きさは、骨内の気体又は液体(例えば、浸出液や血液など)が徐圧通路32からスムーズに流出できるように設定されるのがよい。第2の側孔36が円形である場合、その直径は、0.3〜0.7mm程度に設定されるのが好ましい。第2の側孔36が円形以外の形状である場合、その最も狭い部分の寸法は、0.3〜0.7mm程度に設定されるのがよい。
外針12の最先端位置から、第2の側孔36(具体的には、第2の側孔36の最も先端側(Z1方向側)の部位)までの距離L2は、穿刺針10Aを骨に穿刺したとき、第2の側孔36が体外に確実に位置するように設定される。具体的には、距離L2は、80mm以上であり、好ましくは100mm以上に設定される。
第2の側孔36は、図3に示す構成例では1つだけ設けられているが、後述する変形例のように、複数設けられてもよい。第1の側孔34と第2の側孔36は、内管部材22と外管部24との間に形成された徐圧通路32を介して連通している。この徐圧通路32は、骨セメント通路26とは独立した通路である。
サイドポート形成部材18は、第2の側孔36の周囲を覆い、かつ外針基16の外側と第2の側孔36とを連通するように形成されている。具体的には、サイドポート形成部材18は、外針12が挿入された結合部38と、結合部38の側部から外方(X2方向)に延在する中空状のポート本体部40とを有する。
結合部38は、中空円筒形であり、その内径は外管部24の外径とほぼ同じに設定されている。結合部38の内周面と外針12(外管部24)の外周面とは、接着剤により接着されている。第2の側孔36は、ポート本体部40の基端側開口部40aに臨んでいる。ポート本体部40の基端側開口部40aの内径は、第2の側孔36よりも大きく設定されることが好ましく、例えば、1.5〜5.0mm程度に設定される。ポート本体部40の中空部の内径は、軸線方向に沿って一定でもよく、あるいは先端側に向かって拡大してもよい。
サイドポート形成部材18の先端部は、外針基16から突出し、他の装置又は構造が着脱可能なサイドポート42として構成され、サイドポート42の外周部には、他の装置又は構造が螺合可能な雄ネジ部42aが形成されている。
サイドポート形成部材18の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)等が挙げられる。
外針基16は、外針12の基端部に結合された部材であり、穿刺針10Aの使用者が握るためのグリップとしての機能を有する。外針基16は、インサート成型によって、外針12の基端部及びサイドポート形成部材18を覆うように形成されている。外針基16の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、サイドポート42の構成材料として例示したものから選択することができる。外針基16とサイドポート42の構成材料は、同一である必要はなく、異なるものであってもよい。
外針基16は、外針12の軸線に対して垂直な方向(X方向)の両側に張り出す(延在する)ように形成され、上述したサイドポート42は、外針基16の長手方向の一端部にて開口する。外針基16の内部には、外針12の骨セメント通路26と連通する通路44が形成されている。外針基16のZ2方向の端部には、内針基20が接続されるメインポート46が設けられており、メインポート46の中空部は、通路44の一部を構成している。メインポート46の外周部には、ロック付きの骨セメント注入具(例えば、シリンジ)が着脱可能に係合するための雄ネジ部44aが形成されている。
また、後述するように、メインポート46は、骨セメントを穿刺針10Aに供給するためのシリンジを、穿刺針10Aに接続するための差込口としても機能する。
図2に示すように、内針14は、外針12の骨セメント通路26に挿入され、先端に鋭利な刃先15を有する棒状の部材である。内針14の構成材料としては、骨への刺入に際して破損したり変形したりしない程度の適度の強度を有するものであれば特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅系合金等が挙げられる。
内針14の外径は、外針12の内径(内管部材22の内径)と略同一に設定されるのがよく、具体的には、内針14を外針12の中空部(ルーメン)である骨セメント通路26にスムーズに挿入でき、且つ内針14の外周と外針12の内周(内管部材22の内周)との間にほとんど隙間が生じない程度に設定されるのがよい。
内針14の長さは、内針基20を外針基16に接続した状態で、内針14の先端が外針12の先端より僅かに突出するように設定される。内針基20を外針基16に接続した状態で、内針14の刃先15の刃面15aは、外針12の刃先13の刃面13aと面一となり、外針12と内針14の刃先13、15が一体となって穿刺針10Aの針先47を構成する。
なお、内針14の刃先15に刃面15aが形成されているので、外針12の刃先13はテーパ部であってもよい。
内針基20は、内針14の基端部に結合された部材である。内針基20の外径は、内針14の外径よりも大きく設定されており、具体的には、使用者(医師等の医療従事者)が指でつまんで押し引きや回転をさせやすいような大きさに設定される。内針基20の構成材料としては、特に限定されないが、外針基16の構成材料と同様の構成材料、例えば、ポリカーボネート等の硬質樹脂を用いることができる。
図1及び図2に示すように、穿刺針10Aは、さらに、ロック機構48を有する。このロック機構48は、内針基20の外周から突出する複数の突起体50a、50bと、外針基16に設けられ、内針基20を外針基16に接続したときに突起体50a、50bと係合する複数の係合溝52a、52bとを有する。突起体50a、50bは、内針基20の外周に、互いに対称位置(反対位置)に配置されている。
係合溝52a、52bは、外針基16の凹部54を形成する側壁に、外針基16の厚さ方向(Y方向)に延在している。X2方向側の係合溝52aは、一端が外針基16の厚さ方向の略中央に位置し、他端が外針基16の一方(Y1側)の側面で開口している。X1方向側の係合溝52bは、一端が外針基16の厚さ方向の略中央に位置し、他端が外針基16の他方(Y2側)の側面で開口している。
ロック機構48は、上記のように構成されているので、内針基20を外針基16に接続するために内針基20を外針基16に係合させるときに、内針基20と外針基16との相対回転により、突起体50a、50bがそれぞれ係合溝52a、52bに係合する。このとき、内針14の刃先15の刃面15aと外針12の刃先13の刃面13aとは面一となり、かつこの状態が保持される。
上記のように構成された穿刺針10Aを用いて骨セメントを骨内に注入するには、まず、画像誘導下(X線透視下またはCT透視下)において穿刺位置及び穿刺目標を決定した後、内針14を装着した状態の穿刺針10Aをハンマーで打撃して、骨内の穿刺目標まで穿刺する。この場合、目的の骨は、例えば、椎骨である。
なお、穿刺針10Aを患者に穿刺する前に、メインポート46に、洗浄液供給用のチューブを接続し、通路44を介して洗浄液を内針14の骨セメント通路26に供給し、骨セメント通路26を洗浄してもよい。同様に、サイドポート42に洗浄液供給用のチューブを接続し、ポート本体部40の中空部及び第2の側孔36を介して洗浄液を外管24と内管部28の間の徐圧通路32に供給し、減圧通路32を洗浄してもよい。
穿刺目標まで穿刺針10Aを穿刺した後、内針14を外針12から抜去する。このとき、第1の側孔34は骨内に位置し、第2の側孔36は体外に位置している。
次いで、骨セメントを入れたシリンジを外針基16のメインポート46に装着して、シリンジ内の骨セメントを、通路44及び骨セメント通路26を介して骨内に注入する。このとき、骨内の気体または液体(例えば、浸出液や血液など)が第1の側孔34から徐圧通路32内に入り、第2の側孔36から体外に出ることが可能である。これにより、骨セメントの注入による骨内の内圧の上昇が防止されるので、骨セメントが骨外に漏出することを防止することができる。
なお、サイドポート形成部材18を透明部材(例えば、ポリカーボネート)により構成しておくと、骨内から流出した液体がサイドポート形成部材18に流入したとき、サイドポート形成部材18(具体的には、サイドポート42)の外部から内部の液体を視認できるため、骨内からの液体の流出を早期に確認することが可能となり、円滑な手技の進行に寄与できる。サイドポート42に吸引装置を接続し、徐圧通路32内の気体又は液体の排出を補助すると、骨内の内圧の上昇をより効果的に防止することができる。
シリンジ内の骨セメントを必要量注入した後、シリンジを取り外す。次いで、内針14を外針基16の通路及び外針12の骨セメント通路26に挿入して、通路及び骨セメント通路26内に残存している骨セメントを骨内に押し出す。
一般に、経皮的椎体形成術では、複数の骨セメント注入用穿刺針を用いる場合に、互いの外針基が平行となる向きに、複数の骨セメント注入用穿刺針を患者の体に穿刺することがある。本実施形態に係る穿刺針10Aのように外針基16の長手方向端部にサイドポート42が設けられると、隣接する穿刺針10A同士でサイドポート42が邪魔にならず、手技を円滑に行うことが可能となる。
次に、上記のように構成された穿刺針10Aの製造方法について説明する。まず、図4A〜図4Dを参照し、上述した外針12の刃面13aが形成される前の状態の部材である二重管部材58を製作する工程を説明する。この二重管部材58は、図4Aに示す内管部材22と、図4Bに示す外管部24とにより構成される。
図4Aに示す内管部材22は、単一の管状ワークの外周部に対して機械加工を施すことで、チップ部30と内管部28とを有する形状に形成される。この場合、内管部28は、例えば、センタレス研磨、切削加工又はスウェージング加工等により形成することができる。特に、センタレス研磨は、細く長尺な管状ワークの外周部の研磨に好適である。また、センタレス研磨に用いる砥石の縁部が丸い場合には、チップ部30と内管部28との間に、円弧状の中間部31を容易に形成することができる。もちろん、その他の加工方法により内管部28を形成してもよい。
図4Bに示す外管部24は、外管部24の素材である管状ワークに、第1の側孔34及び第2の側孔36を形成するための孔あけ加工を施すことで製作される。
次に、図4Cに示すように、外管部24に内管部材22の内管部28を挿入し、外管部24の先端部(第1の側孔34が設けられた側の端部)と、チップ部30の内管部28側の端面とを当接させる。このとき、内管部材22には中間部31として円弧状のR部が設けられているので、外管部24と内管部材22との当接部での軸心合わせ(芯出し)を容易に行うことができる。このように、外管部24の先端部とチップ部30の端面とを当接させたら、この当接箇所の外周部を溶接することで、外管部24とチップ部30とを接合する。これにより、二重管部材58が得られる。
次に、図4Dに示すように、二重管部材58において、内管部28の基端部29を拡径することで、内管部28の基端部29と外管部24の基端部24aとを当接させたうえで、必要に応じて内管部28の基端部29と外管部24の基端部24aとを溶接、接着等の適宜の接合手段により接合する。なお、内管部28の基端部29を拡径する工程は、外管部24に内管部材22の内管部28を挿入する以前に行ってもよい。
次に、図5Aに示すように、二重管部材58の基端部に、第2の側孔36の周囲を覆うようにサイドポート形成部材18を固着させる固着工程を実施する。具体的には、まず、射出成型等により形成されたサイドポート形成部材18の結合部38に、二重管部材58の基端部を挿入する。この挿入に際しては、サイドポート形成部材18のポート本体部40の中空部に第2の側孔36が臨むように、サイドポート形成部材18と二重管部材58の周方向の位置合わせを行う。
サイドポート形成部材18の結合部38に、二重管部材58の基端部を挿入したら、結合部38と二重管部材58との間に接着剤を塗布し、塗布した接着剤を硬化させることで、サイドポート形成部材18と二重管部材58とを結合させる。この場合、後に実施するインサート成形時の熱により接着剤の接着性が消失することがないように、耐熱性接着剤を用いることが好ましい。
次に、図5Bに示すように、二重管部材58の基端部とともにサイドポート形成部材18を覆う外針基16をインサート成型により形成する外針基形成工程を行う。このように、第2の側孔36をサイドポート形成部材18により覆ってから、外針基16をインサート成型するので、第2の側孔36を閉塞・変形させることなく外針基16をインサート成型することが可能である。
次に、図5Cに示すように、基端部に内針基20を固定した棒状部材60を、二重管部材58の中空部に挿入し、内針基20を外針基16に接続する。内針基20は、例えば、棒状部材60の基端部にインサート成型により形成される。あるいは、射出成型等により予め形成された内針基20を棒状部材60の端部に接着、融着等により固着させてもよい。
刃面13a、15aは、内針基20や外針基16をインサート成型する前に、棒状部材60及び二重管部材58の先端を刃面研磨することによって形成してもよいし、内針基20や外針基16をインサート成型した後に、棒状部材60及び二重管部材58を同時に刃面研磨してもよい。また、図5Cのように内針基20を外針基16に接続した後に、棒状部材60及び二重管部材58を同時に刃面研磨してもよい。いずれかの刃面研磨を実施することで、図2に示したように、刃面13a、15aが形成される。これにより、先端に刃先13、15を有する外針12と内針14が形成される。
このように、外針12となる二重管部材58の先端部として、比較的厚肉に形成されたチップ部30を設け、このチップ部30に刃面13aを形成したので、外針12の先端部に鋭利な刃先13を容易に形成できる。従って、穿刺針10Aを骨に穿刺する際の刺通抵抗をより低減することができ、結果として、手技の進行の円滑化を図ることが可能となる。また、チップ部30が比較的肉厚であることから、刃先13の強度を確保しやすい。このため、外針12の耐久性をより向上することが可能である。
本実施形態において、内管部28とチップ部30は、単一の管状ワークから一体成形されたものであるため、内管部28とチップ部30との間に接合部が存在せず、外針の強度の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態に係る骨セメント注入用穿刺針10B(以下、穿刺針10Bという)の全体斜視図である。なお、第2実施形態に係る穿刺針10Bにおいて、上記第1実施形態に係る穿刺針10Aと同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係る穿刺針10Bは、第1実施形態に係る穿刺針10Aにおける外針12を、これとは別構成の外針12aに置き換えた構成である。より具体的には、第1実施形態における外針12の内管部材22は、チップ部30と内管部28とが当初から一体に形成されたものであるのに対し、第2実施形態における外針12aの内管部材22aは、別部材として製作されたチップ部30aと内管部28aとが接合されて構成されたものである。
図6に示すように、チップ部30aの基端部には、軸線方向に突出する環状凸部62が設けられている。内管部28aの先端部は、環状凸部62の内周側に位置しており、内管部28aの先端部とチップ部30aの基端部とは、溶接により接合されている。外管部24の先端部は、環状凸部62の外周側に位置しており、外管部24の先端部とチップ部30aの基端部とは、溶接により接合されている。
上記のように構成された穿刺針10Bの使用方法は、第1実施形態に係る穿刺針10Aの使用方法と同様である。
次に、穿刺針10Bの製造方法について説明する。まず、図7A〜図7Dを参照し、上述した外針12aの刃先13が形成される前の状態の部材である二重管部材58aを製作する工程を説明する。
二重管部材58aを構成する内管部材22aは、図7Aに示すように、別々に製作された内管部28aとチップ部30aとを用意し、次に、図7Bに示すように、内管部28aとチップ部30aとを接合することにより得られる。なお、図7Aに示す内管部28aは、基端部29が拡径されている。
二重管部材58aは、図7Bに示す内管部材22aと、図7Cに示す外管部24とを接合することにより得られる。なお、図7Cに示す外管部24は、外管部24の素材である管状ワークに第1の側孔34及び第2の側孔36を形成するための孔あけ加工を施すことで製作される。
内管部材22aと外管部24とを接合するには、まず、図7Dに示すように、外管部24に内管部材22aの内管部28aを挿入し、外管部24の先端部(第1の側孔36が設けられた側の端部)と、チップ部30aの内管部28a側の端面とを当接させる。このとき、チップ部30aの基端部には環状凸部62が設けられているので、外管部24と内管部材22aとの当接部での軸心合わせ(芯出し)を容易に行うことができる。
このように、外管部24の先端部とチップ部30aの端面とを当接させたら、この当接箇所の外周部を溶接することで、外管部24とチップ部30aとを接合する。また、内管部28aの基端部29と外管部24の基端部24aとを必要に応じて溶接、接着等の適宜の接合手段により接合する。これにより、二重管部材58aが得られる。
なお、内管部28aの基端部29を拡径する工程を実施するタイミングは、内管部28aとチップ部30aを接合する前に限らず、内管部28aとチップ部30aを接合した後から、内管部28aの基端部29と外管部24の基端部24aとを接合するまでの間のいずれかのタイミングであってもよい。
次に、図8Aに示すように、二重管部材58aの基端部に、第2の側孔36の周囲を覆うようにサイドポート形成部材18を固着させる固着工程を実施する。この固着工程は、図5Aを参照して説明した固着工程に倣って実施することができる。
次に、図8Bに示すように、二重管部材58aの基端部とともにサイドポート形成部材18を覆う外針基16をインサート成型により形成する外針基形成工程を行う。この外針基形成工程は、図5Bを参照して説明した外針基形成工程に倣って実施することができる。
次に、図8Cに示すように、基端部に内針基20を固定した棒状部材60を、二重管部材58aの中空部に挿入し、内針基20を外針基16に接続する。そして、図8Cに示す状態の二重管部材58a及び棒状部材60の先端部に対して、刃面研磨を実施することで、図6に示したように、刃面13a、15aが形成される。
刃面13a、15aは、内針基20や外針基16をインサート成型する前に、棒状部材60及び二重管部材58の先端を刃面研磨することによって形成してもよいし、内針基20や外針基16をインサート成型した後に、棒状部材60及び二重管部材58aを同時に刃面研磨してもよい。また、図8Cのように内針基20を外針基16に接続した後に、棒状部材60及び二重管部材58aを同時に刃面研磨してもよい。いずれかの刃面研磨を実施することで、図6に示したように、刃面13a、15aが形成される。これにより、先端に刃先13、15を有する外針12aと内針14が形成される。
上述した第2実施形態に係る穿刺針10Bによれば、第1実施形態に係る穿刺針10Aと同様に、外針12aとなる二重管部材58aの先端部として、比較的厚肉に形成されたチップ部30aを設け、チップ部30aに刃面13aを形成したので、外針12aの先端部に鋭利な刃先13を容易に形成できる。従って、穿刺針10Bを骨に穿刺する際の刺通抵抗をより低減することができ、手技の進行の円滑化を図ることが可能となる。また、チップ部30aが比較的肉厚であることから、刃先13の強度を確保しやすい。このため、外針12aの耐久性をより向上することが可能である。
さらに、第2実施形態に係る穿刺針10Bによれば、内管部材22aが別々に製作されたチップ部30aと内管部28aとを接合したものであるため、チップ部30aと内管部28aの構成材料を異ならせることができる。このため、チップ部30aと内管部28aにそれぞれ好適な材料を選定することができる。従って、例えば、刃面13aを形成するチップ部30aには、内管部28aよりも硬く、強度の高い材料を使用することが可能である。
なお、第2実施形態において、第1実施形態と共通する各構成部分については、第1実施形態における当該共通の各構成部分がもたらす作用及び効果と同一又は同様の作用及び効果が得られることは勿論である。
上記において、本発明について好適な実施の形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10A、10B…骨セメント注入用穿刺針
12、12a…外針 14…内針
16…外針基 18…サイドポート形成部材
20…内針基 22、22a…内管部材
24…外管部 26…骨セメント通路
28、28a…内管部 30、30a…チップ部
31…中間部 32…徐圧通路
34…第1の側孔 36…第2の側孔

Claims (8)

  1. 骨セメントを骨の内部に注入するための骨セメント注入用穿刺針であって、
    軸線方向に貫通する骨セメント通路を有し、かつ二重管構造の外針と、
    前記外針の基端部に固定された外針基と、
    先端に針先を有し、かつ前記外針の中空部に摺動可能に挿通される内針と、
    前記内針の基端部に固定された内針基と、を備え、
    前記外針は、二重管構造の内管壁を構成する内管部と、前記二重管構造の外管壁を構成する外管部と、前記内管部と前記外管部の先端部同士を連結するチップ部と、を有し、
    前記チップ部の肉厚は、前記内管部及び前記外管部の肉厚よりも厚い、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  2. 請求項1記載の骨セメント注入用穿刺針において、
    前記内管部と前記チップ部は、単一の管状ワークから一体成形された内管部材として構成されている、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  3. 請求項2記載の骨セメント注入用穿刺針において、
    前記内管部と前記チップ部との間には、前記チップ部側に向かって連続的又は段階的に拡径する中間部が設けられる、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  4. 請求項1記載の骨セメント注入用穿刺針において、
    前記内管部と前記チップ部は、別々の部品として製作された後に互いに接合されたものである、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の骨セメント注入用穿刺針において
    前記チップ部には、刃面又はテーパ部が形成されている、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針。
  6. 骨セメントを骨の内部に注入するための骨セメント注入用穿刺針の製造方法であって、
    内管部と、前記内管部の一端に設けられ前記内管部の肉厚よりも厚い肉厚を有するチップ部とにより構成された内管部材を用意する工程と、
    前記内管部の外径よりも大きい内径を有する外管部を用意する工程と、
    前記内管部材の前記内管部を前記外管部に挿入するとともに、前記チップ部と前記外管部とを接合することで、二重管構造の内管壁が前記内管部により構成され、前記二重管構造の外管壁が前記外管部により構成された二重管部材を製作する工程と、
    前記二重管部材の一部として構成された前記チップ部に刃面又はテーパ部を形成する工程と、を含む、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針の製造方法。
  7. 請求項6記載の骨セメント注入用穿刺針の製造方法において、
    単一の管状ワークから、前記内管部と前記チップ部を有する前記内管部材を形成する工程を含む、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針の製造方法。
  8. 請求項6記載の骨セメント注入用穿刺針の製造方法において、
    前記内管部と前記チップ部とを、それぞれ別部品として用意する工程と、
    前記内管部と前記チップ部とを接合する工程とを含む、
    ことを特徴とする骨セメント注入用穿刺針の製造方法。
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