JPWO2010038594A1 - 金型、金型の製造方法、ウエハレンズの製造方法及びウエハレンズ - Google Patents

金型、金型の製造方法、ウエハレンズの製造方法及びウエハレンズ Download PDF

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Abstract

凹レンズ部を形成する際に使用する金型であって基準面の平面度を向上させることができる金型、該金型の製造方法、該金型によるウエハレンズの製造方法及びウエハレンズを提供する。この金型は表面が平面状のベースに対して1つ又は2つ以上の凹状のキャビティが形成された金型であって、各キャビティには凸部が形成され、各キャビティの凸部がベース12の表面より低いことを特徴とする。

Description

本発明は金型、金型の製造方法、ウエハレンズの製造方法及びウエハレンズに関する。
従来、光学レンズの製造分野においては、ガラス基板に対し硬化性樹脂からなるレンズ部を設けることで、耐熱性の高い光学レンズを得る技術が検討されている(例えば、特許文献1参照)。この技術を適用した光学レンズの製造方法の一例として、ガラス基板の表面に硬化性樹脂からなる光学部材を複数設けたいわゆる「ウエハレンズ」を形成し、その後にレンズ部ごとにガラス基板をカットする方法も提案されている。
特許第3926380号公報
ところで、上記光学レンズ又はウエハレンズを製造する場合、樹脂製のレンズ部を成形する際には金型を用いるが、レンズ部として凹レンズ部を成形するときは、金型にはそれに対応する凸部を形成しなければならない。金型に凸部を形成する場合、通常は図6に示す通り、金属製のベース40を全表面にわたり加工して凸部42を形成するが、凸部42の周辺部を全面にわたり均一に平面加工するのは難しい。すなわち、凸部42以外の部位44(凸部42の基準面となる部位)を均一に平面化するのは難しい。特に、複数の凹レンズ部を有するウエハレンズ用の金型を製造する際には、各凸部42が平面化の邪魔となってその困難性がさらに増大する。
したがって、本発明の主な目的は、凹レンズ部を形成する際に使用する金型であって基準面の平面度を向上させることができる金型を提供することである。本発明の他の目的は、その金型の製造方法や、その金型を用いたウエハレンズの製造方法とそれにより製造されたウエハレンズを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
表面が平面状のベースに対して1つ又は2つ以上の凹状のキャビティが形成された金型であって、
前記キャビティには凸部が形成され、
前記キャビティの凸部が前記ベースの表面より低いことを特徴とする金型が提供される。
本発明の他の態様によれば、
表面が平面状のベースに対して1つ又は2つ以上の凹状のキャビティが形成された金型の製造方法であって、
前記キャビティを形成する際に、前記キャビティに対し凸部を形成するとともに、前記凸部を前記ベースの表面より低くすることを特徴とする金型の製造方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、
上記金型を用いたウエハレンズの製造方法であって、
前記金型に樹脂を滴下する工程と、
前記金型に対しガラス基板を押圧して前記キャビティに樹脂を充填する工程と、
前記樹脂を硬化させる工程と、
前記ガラス基板とともに前記樹脂を前記金型から離型する工程と、
を有することを特徴とするウエハレンズの製造方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、
上記ウエハレンズの製造方法により製造されたことを特徴とするウエハレンズが提供される。
本発明によれば、各キャビティの凸部がベースの表面より低いから、ベースに対しキャビティを形成する場合に、ベースの表面には基本的には加工を施さずに単に凹状のキャビティを形成すれば足りる。そのため、ベースの表面がキャビティ形成後においても平面状に保持され、ベースの表面を基準面としてその基準面の平面度をもとの状態で維持することができ、基準面の平面度を従来よりも向上させることができる。
本実施例にかかるウエハレンズの概略構成を示す斜視図である。 本実施例にかかる金型の概略構成を示す図面である。 図2の一部の断面図である。 本実施例にかかる金型の製造方法とウエハレンズの製造方法とを概略的に説明するための図面である。 (a)本実施例と(b)その比較例との技術的な違いを説明するための概略図である。 従来技術とその課題を説明するための概略図である。 本実施例にかかる金型の製造例を概略的に説明するための図面であって(a)全体構成を示す図面と(b)一部を拡大した図面である。
次に、図面を参照しながら本発明の好ましい実施例について説明する。
図1に示す通り、ウエハレンズ1は主に円形状のガラス基板3と樹脂部4とで構成されている。樹脂部4はガラス基板3の表面上に形成された樹脂製の部位であり、平板部7から突出した凸部の中央が凹となった複数の凹レンズ部5が平板部7上に形成された構成を有している。凹レンズ部5と平板部7とは一体成形されており、平板部7には複数の凹レンズ部5がアレイ状に配置されている。凹レンズ部5には、光学面の表面に回折溝や段差等の微細構造が形成されていてもよい。
樹脂部4は樹脂4Aで形成されている。樹脂4Aとして光硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂が用いられている。
光硬化性樹脂としては、例えばアクリル樹脂やアリルエステル樹脂などを用いることができ、これら樹脂はラジカル重合により反応硬化させることができる。その他の光硬化性樹脂としては、例えばエポキシ系の樹脂などを用いることができ、当該樹脂はカチオン重合により反応硬化させることができる。
熱硬化性樹脂としては、例えばシリコーン樹脂などを用いることができ、当該樹脂は上記ラジカル重合やカチオン重合の他に付加重合により硬化させることができる。
続いて、図2,図3を参照しながら、ウエハレンズ1を製造する際に使用する金型(10)であって、詳しくは樹脂部4の凹レンズ部5を成形する際に使用する金型について説明する。
図2に示す通り、金型10は直方体状のベース部12を有している。ベース部12は通常、所定の厚みを有した円盤状を呈している場合が多く、これを使用することもできる。ベース部12の表面(上面)は平面状を呈している。ベース部12には凹状の複数のキャビティ14がアレイ状に形成されている。キャビティ14はウエハレンズ1の凹レンズ部5に対応する部位である。
図3(a)に示す通り、キャビティ14中には凸部14aと凹部14bとが形成されており、キャビティ14の中心部が凸部14aとなって上方に突出し、その周縁部が凹部14bとなって凹んでいる。なお、凸部14aの中央部や繋ぎ部18までの一部が凹んでいてもよく、中点線に示すように凸部14aの中央部に凹部14cが形成されてもよい。ベース部12の表面であってキャビティ14間の表面は平坦であり、ベース部12に対しキャビティ14を形成する際の基準面16となっている。基準面16は平面状を呈している。
ここで、キャビティ14中の凸部14aとは、凹レンズ部5において有効光線が通る光学面に対応する部位である。
キャビティ14の凸部14aの最頂部は高さが基準面16より低くなっている。凸部14aから凹部14bにかけての繋ぎ部18は滑らかな曲面状を呈しており、図3のように断面視すると一定の曲率を有した円弧状を呈している。なお、キャビティ14を断面視した場合に、繋ぎ部18は互いに異なる曲率の円弧を複数繋ぎ合わせた形状を有していてもよいし、凸部14aから凹部14bに向けて下方に落ち込む線の接線を延長した直線状を呈していてもよいし、その接線より傾きが大きい線を延長した直線状を呈していてもよい。
また、図3(a)では凹部14bの底部は下方に凸の曲面状となっているが、底部を平面としてもよい〔図3(b)参照〕。このように底部を平面とした場合は、繋ぎ部18は該平面との間をなめらかにつなぐ円弧状面とするのが望ましい。なお、凹部14bの底部から基準面16に繋がる面はテーパ状の面としても良く〔図3(c)参照〕、また、凹部14bの底部から基準面16に繋がる面は円筒状の面としても良い〔図3(d)参照〕。
金型10では、ベース部12の基準面16とキャビティ14の凸部14aとが鏡面化されており、キャビティ14の凹部14bと繋ぎ部18とが粗されている。キャビティ14に凹部14cが形成されている場合には凹部14cも鏡面化される。本実施例において、「鏡面化」とはRa(面粗さ)が10nm以下であることをいい、「粗されている(粗す)」とはRaが10nmを上回ることをいう。
なお、キャビティ14中においては、凸部14aに加えて、繋ぎ部18の一部が鏡面化されてもよいし(この場合繋ぎ部18の残りの部位と凹部14bの全部とが粗されている。)、繋ぎ部18の全部が鏡面化されてもよいし(この場合凹部14bの全部が粗されている。)、繋ぎ部18の全部と凹部14bの一部とが鏡面化されてもよいし(この場合凹部14bの残りの部位が粗されている。)、繋ぎ部18の全部と凹部14bの全部とが鏡面化されてもよい。
金型10は金属、金属ガラス又はアモルファス合金により構成されている。
当該金属としては、鉄系材料とその他合金などが挙げられる。
鉄系材料としては、熱間金型、冷間金型、プラスチック金型、高速度工具鋼、一般構造用圧延鋼材、機械構造用炭素鋼、クロム・モリブデン鋼、ステンレス鋼が挙げられる。そのうち、プラスチック金型としては、プリハードン鋼、焼入れ焼戻し鋼、時効処理鋼がある。プリハードン鋼としては、SC系、SCM系、SUS系が挙げられる。さらに具体的には、SC系はPXZがある。SCM系はHPM2、HPM7、PX5、IMPAXが挙げられる。SUS系は、HPM38、HPM77、S−STAR、G−STAR、STAVAX、RAMAX−S、PSLが挙げられる。
一方、鉄系合金としては特開2005−113161号や特開2005−206913号が挙げられる。非鉄系の合金は主に、銅合金、アルミ合金、亜鉛合金がよく知られている。例としては、特開平10−219373号、特開2000−176970号に示されている合金が挙げられる。
当該金属ガラスとしては、PdCuSiやPdCuSiNiなどがダイヤモンド切削における被削性が高く、工具の磨耗が少ないので適している。また、無電解や電解のニッケル燐メッキなどのアモルファス合金もダイヤモンド切削における被削性が良いので適している。これらの高被削性材料は、金型10全体を構成してもよいし、メッキやスパッタなどの方法によって特に光学転写面の表面だけを覆ってもよい。
続いて、図4を参照しながら、金型10の製造方法と、金型10を用いたウエハレンズ1の製造方法とを説明する。
金型10となりうる材料を適宜選択し、図4(a)に示す通り、そのベース部12の表面を基準面(16)として切削や研削などの機械加工を施し、凹状のキャビティ14を形成する。この場合、キャビティ14の凸部14aが基準面16より低くなるように加工し、凸部14aから凹部14bにかけての繋ぎ部18を曲面状とする。
その後、キャビティ14中を全面にわたり粗す。その後、基準面16とキャビティ14の凸部14aとを鏡面加工して基準面16と凸部14aとを鏡面化する。この場合、キャビティ14の凹部14bと繋ぎ部18とには特に鏡面加工を施さず、凹部14bと繋ぎ部18とを粗したまま残す。以上の処理により、金型10を製造することができる。
その後、図4(b)に示す通り、金型10上に所定量の樹脂4Aを滴下し、その上方からガラス基板3を押圧する。その結果、樹脂4Aが金型10のキャビティ14に充填される。
その後、樹脂4Aが光硬化性樹脂である場合には、図4(c)に示す通り、ガラス基板3の上方に配置した光源20を点灯させ、ガラス基板3を介して樹脂4Aに対し光照射し、樹脂4Aを硬化させる。他方、樹脂4Aが熱硬化性樹脂である場合には、樹脂4Aに対し熱を加え、樹脂4Aを硬化させる。
その後、硬化後の樹脂4Aをガラス基板3とともに金型10から離型する。その結果、複数の凹レンズ部5と平板部7とがガラス基板3上に形成されたウエハレンズ1を製造することができる。
以上の本実施例によれば下記の作用・効果を奏することができる。
(1)キャビティ14の凸部14aが基準面16より低いから、ベース部12に対しキャビティ14を形成する場合に、ベース部12の表面には基本的には加工を施さずに単に凹状のキャビティ14を形成すれば足りる。そのため、ベース部12の表面(基準面16)がキャビティ形成後においても平面状に保持され、基準面16の平面度をもとの状態で維持することができ、基準面16の平面度を従来よりも向上させることができる。
(2)ウエハレンズ1の凹レンズ部5を成形する場合において、図5(a)に示す金型10のキャビティ14中に凸部14aと凹部14bとを形成したとき(本実施例)と、図5(b)に示す金型30の表面に単に凸部32を形成したとき(比較例)とで、樹脂4Aの芯厚tを同一にして同一形状の凹レンズ部を形成しようとすると、図5(a)に示す本実施例では点線部分に示す分だけ樹脂4Aの充填量が低減する。そのため、成形に使用する樹脂4Aの使用量を節約することができ、樹脂材料にかかるコストダウンを実現することができる。
(3)ベース部12に対しキャビティ14を形成する場合、図5(a)に示す通り、金型10のキャビティ14中に凸部14aと凹部14bとを形成したとき(本実施例)と、図5(b)に示す金型30の表面に単に凸部32を形成したとき(比較例)とで、比較例では凸部32から基準面34にかけての繋ぎ部36が屈曲しており、屈曲部に入射した光が点光源となり、ゴーストやフレアが発生する可能性がある。
これに対し、図5(a)に示す本実施例では凸部14aから凹部14bにかけての繋ぎ部18が滑らかな曲面状を呈しているから、金型10から成形される凹レンズ部5でゴーストが発生するのを抑制することができる。併せて、本実施例では、金型10のキャビティ14の凸部14aと基準面16とを特定的に鏡面化し、キャビティ14の凹部14bを粗したまま維持するので、金型10から成形される凹レンズ部5であって凹部14bに対応する部位ではセンサに直接入る光を散乱させることができ、ゴーストの発生をさらに抑制することができる。
(4)金型10を鏡面加工する場合に、キャビティ14の凸部14aに加えて基準面16を特定的に加工するから、そこから転写される樹脂4Aの被転写部が平滑となる。この場合において、スペーサを介在させながら複数のウエハレンズ1を積層するときには、スペーサが当該被転写部に直接的に当接し、スペーサ同士の平行度(間隔)の均一化を図れ、ウエハレンズ1同士の平行度(間隔)も均一に保持することができる。
なお、本実施例では、2つ以上のキャビティ14を有する金型10とそれを用いて製造するウエハレンズ1とについて説明したが、金型10のキャビティ14の数は1つだけであってもよい。この場合、キャビティ14の形成方法は上記と同様にすればよい。またキャビティ14が1つの金型10から1つの凹レンズ部5を成形し、これをウエハレンズ1としてもよい。
本発明の金型加工実施例(金型の製造方法)について説明する。
図7(b)のようにアレイ状に並んだ光学面50を有する金型30を加工した。
光学面50の加工は図7(a)に示す超精密加工機を用い、ボールエンドミル工具51を用いて行った。図7(a)に示すとおり、定盤上にX軸方向xに駆動するX軸ステージXとY軸方向yに駆動するY軸ステージYが取り付けられている。X軸ステージX上には、Z軸方向zに駆動するZ軸ステージZが、さらにZ軸ステージZにはb方向に旋回する旋回B軸Bが取り付けられている。ボールエンドミル工具51を回転させる工具スピンドル52が、その旋回B軸B上に固定されている。
切削に使用するボールエンドミル工具51は単結晶ダイヤモンドで形成されており、先端すくい面が70°で先端が半月形状で構成されている。切れ刃のすくい面先端円弧半径は0.3mm,逃げ面角度10°である。この時の切り込み量は2μmである。光学面形状を形成する金型表面の材料には、アモルファス合金である無電解ニッケルリンめっきを用いた。
本金型では、非球面光学面が凸形状であったとしても、基準平面よりも出っ張っていないため、基準平面を短時間で鏡面加工することが可能である。本実施例では超精密旋盤による単結晶ダイヤモンド工具による鏡面加工を実施し、表面粗さRa2.6nmに加工することができた。
金型に非球面光学面形状の鏡面加工を行う際には、XYZB軸の4軸同時制御により、工具刃先の使用範囲が極力狭くなるように加工することで、工具形状誤差による加工形状精度の悪化を最小限にした。その結果、加工面形状精度は、形状補正加工を1回行ったところ、PV100nm以下と所望の精度を満たすことができた。
加工面をWYKO社製の表面粗さ測定器HD3300を使用して光学面粗さを測定したところ、平均表面粗さがRa3.3nmとなり良好な光学鏡面が得られた。また、微分干渉顕微鏡で観察したところ、加工面に工具のびびり模様は見られなかった。
一方、鏡面加工を行わなかった凹形状部は、無電解ニッケルリンめっきを施したままの表面となっており、表面粗さはRa37nmと十分に粗された面になっていた。
また、従来の金型と本発明の金型から成形されるレンズのゴーストシミュレーションを行ったところ、本発明の金型のほうがゴースト強度が弱くなっている結果が得られた。実際に従来の金型と本発明の金型とで成形したレンズで構成したレンズユニットで撮影された画像を比較したところ、本発明の金型で成形したレンズを用いたレンズユニットのほうがゴーストが小さいことを確認した。
なお、非球面光学面の加工には固定工具によるシェーパ加工を用いても良い。使用する加工機もXYZ軸の3軸制御加工など、適宜選択して構わない。
1 ウエハレンズ
3 ガラス基板
4 樹脂部
4A 樹脂
5 凹レンズ部
7 平板部
10 金型
12 ベース部
14 キャビティ
14a 凸部
14b 凹部
16 基準面
18 繋ぎ部
20 光源
30 金型
32 凸部
34 基準面
36 繋ぎ部
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
表面が平面状のベースに対して1つ又は2つ以上の凹状のキャビティが形成された、光学素子形成用の金型であって、
前記キャビティには光学素子の光学面に対応する形状を有する凸部が形成され、
前記キャビティの凸部が前記ベースの表面より低いことを特徴とする光学素子形成用の金型が提供される。
本発明の他の態様によれば、
表面が平面状のベースに対して1つ又は2つ以上の凹状のキャビティが形成された、光学素子形成用の金型の製造方法であって、
前記キャビティを形成する際に、前記キャビティに対し光学素子の光学面に対応する形状を有する凸部を形成するとともに、前記凸部を前記ベースの表面より低くすることを特徴とする光学素子形成用の金型の製造方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、
上記光学素子形成用の金型を用いたウエハレンズの製造方法であって、
前記金型に樹脂を滴下する工程と、
前記金型に対しガラス基板を押圧して前記キャビティに樹脂を充填する工程と、
前記樹脂を硬化させる工程と、
前記ガラス基板とともに前記樹脂を前記金型から離型する工程と、
を有することを特徴とするウエハレンズの製造方法が提供される。

Claims (8)

  1. 表面が平面状のベースに対して1つ又は2つ以上の凹状のキャビティが形成された金型であって、
    前記キャビティには凸部が形成され、
    前記キャビティの凸部が前記ベースの表面より低いことを特徴とする金型。
  2. 請求項1に記載の金型において、
    前記キャビティの凸部の周縁部には凹部が形成され、
    前記キャビティの凸部から凹部にかけての繋ぎ部が曲面状を呈していることを特徴とする金型。
  3. 請求項1又は2に記載の金型において、
    前記ベースの表面と前記キャビティの凸部とが鏡面化され、
    前記キャビティの凹部は一部又は全部が鏡面化され、それ以外が粗されていることを特徴とする金型。
  4. 表面が平面状のベースに対して1つ又は2つ以上の凹状のキャビティが形成された金型の製造方法であって、
    前記キャビティを形成する際に、前記キャビティに対し凸部を形成するとともに、前記凸部を前記ベースの表面より低くすることを特徴とする金型の製造方法。
  5. 請求項4に記載の金型の製造方法において、
    前記キャビティを形成する際に、前記キャビティの凸部の周縁部に凹部を形成し、前記キャビティの凸部から凹部にかけての繋ぎ部を曲面状とすることを特徴とする金型の製造方法。
  6. 請求項4又は5に記載の金型の製造方法において、
    前記キャビティを形成した後に、前記ベースの表面と前記キャビティとを粗し、その後前記ベースの表面と前記キャビティの凸部とを鏡面化することを特徴とする金型の製造方法。
  7. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の金型を用いたウエハレンズの製造方法であって、
    前記金型に樹脂を滴下する工程と、
    前記金型に対しガラス基板を押圧して前記キャビティに樹脂を充填する工程と、
    前記樹脂を硬化させる工程と、
    前記ガラス基板とともに前記樹脂を前記金型から離型する工程と、
    を有することを特徴とするウエハレンズの製造方法。
  8. 請求項7に記載のウエハレンズの製造方法により製造されたことを特徴とするウエハレンズ。
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