JP5691520B2 - 光学素子形成用の金型、光学素子形成用の金型の製造方法、ウエハレンズの製造方法及びウエハレンズ - Google Patents

光学素子形成用の金型、光学素子形成用の金型の製造方法、ウエハレンズの製造方法及びウエハレンズ Download PDF

Info

Publication number
JP5691520B2
JP5691520B2 JP2010531805A JP2010531805A JP5691520B2 JP 5691520 B2 JP5691520 B2 JP 5691520B2 JP 2010531805 A JP2010531805 A JP 2010531805A JP 2010531805 A JP2010531805 A JP 2010531805A JP 5691520 B2 JP5691520 B2 JP 5691520B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
cavity
optical element
base
concave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010531805A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010038594A1 (ja
Inventor
利幸 今井
利幸 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2010531805A priority Critical patent/JP5691520B2/ja
Publication of JPWO2010038594A1 publication Critical patent/JPWO2010038594A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5691520B2 publication Critical patent/JP5691520B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/42Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor characterised by the shape of the moulding surface, e.g. ribs or grooves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/02Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C43/021Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles characterised by the shape of the surface
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D11/00Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses
    • B29D11/00278Lenticular sheets
    • B29D11/00307Producing lens wafers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2011/00Optical elements, e.g. lenses, prisms
    • B29L2011/0016Lenses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は金型、金型の製造方法、ウエハレンズの製造方法及びウエハレンズに関する。
従来、光学レンズの製造分野においては、ガラス基板に対し硬化性樹脂からなるレンズ部を設けることで、耐熱性の高い光学レンズを得る技術が検討されている(例えば、特許文献1参照)。この技術を適用した光学レンズの製造方法の一例として、ガラス基板の表面に硬化性樹脂からなる光学部材を複数設けたいわゆる「ウエハレンズ」を形成し、その後にレンズ部ごとにガラス基板をカットする方法も提案されている。
特許第3926380号公報
ところで、上記光学レンズ又はウエハレンズを製造する場合、樹脂製のレンズ部を成形する際には金型を用いるが、レンズ部として凹レンズ部を成形するときは、金型にはそれに対応する凸部を形成しなければならない。金型に凸部を形成する場合、通常は図6に示す通り、金属製のベース40を全表面にわたり加工して凸部42を形成するが、凸部42の周辺部を全面にわたり均一に平面加工するのは難しい。すなわち、凸部42以外の部位44(凸部42の基準面となる部位)を均一に平面化するのは難しい。特に、複数の凹レンズ部を有するウエハレンズ用の金型を製造する際には、各凸部42が平面化の邪魔となってその困難性がさらに増大する。
したがって、本発明の主な目的は、凹レンズ部を形成する際に使用する金型であって基準面の平面度を向上させることができる金型を提供することである。本発明の他の目的は、その金型の製造方法や、その金型を用いたウエハレンズの製造方法とそれにより製造されたウエハレンズを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
表面が平面状のベースに対して1つ又は2つ以上の凹状のキャビティが形成された、光学素子形成用の金型であって、
当該金型が、金属、金属ガラス、アモルファス合金のいずれかにより構成され、
前記キャビティが、中心部に形成されかつ光学素子の光学面に対応する形状を有する凸部と、凸部の周縁部に形成された凹部と、凹部から前記ベースの表面に繋がる面とを有し
前記キャビティの凸部が前記ベースの表面より低いことを特徴とする光学素子形成用の金型が提供される。
本発明の他の態様によれば、
表面が平面状のベースに対して1つ又は2つ以上の凹状のキャビティが形成された、光学素子形成用の金型の製造方法であって、
当該金型を、金属、金属ガラス、アモルファス合金のいずれかにより構成し、
前記キャビティを形成する際に、機械加工により、前記キャビティの中心部に対し光学素子の光学面に対応する形状を有する凸部を、凸部の周縁部に対し凹部を、凹部からベースの表面に対しこれらを繋げる面を、それぞれ形成するとともに、前記キャビティの凸部を前記ベースの表面より低くすることを特徴とする光学素子形成用の金型の製造方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、
上記光学素子形成用の金型を用いたウエハレンズの製造方法であって、
前記金型に樹脂を滴下する工程と、
前記金型に対しガラス基板を押圧して前記キャビティに樹脂を充填する工程と、
前記樹脂を硬化させる工程と、
前記ガラス基板とともに前記樹脂を前記金型から離型する工程と、
を有することを特徴とするウエハレンズの製造方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、
上記ウエハレンズの製造方法により製造されたことを特徴とするウエハレンズが提供される。
本発明によれば、各キャビティの凸部がベースの表面より低いから、ベースに対しキャビティを形成する場合に、ベースの表面には基本的には加工を施さずに単に凹状のキャビティを形成すれば足りる。そのため、ベースの表面がキャビティ形成後においても平面状に保持され、ベースの表面を基準面としてその基準面の平面度をもとの状態で維持することができ、基準面の平面度を従来よりも向上させることができる。
本実施例にかかるウエハレンズの概略構成を示す斜視図である。 本実施例にかかる金型の概略構成を示す図面である。 図2の一部の断面図である。 本実施例にかかる金型の製造方法とウエハレンズの製造方法とを概略的に説明するための図面である。 (a)本実施例と(b)その比較例との技術的な違いを説明するための概略図である。 従来技術とその課題を説明するための概略図である。 本実施例にかかる金型の製造例を概略的に説明するための図面であって(a)全体構成を示す図面と(b)一部を拡大した図面である。
次に、図面を参照しながら本発明の好ましい実施例について説明する。
図1に示す通り、ウエハレンズ1は主に円形状のガラス基板3と樹脂部4とで構成されている。樹脂部4はガラス基板3の表面上に形成された樹脂製の部位であり、平板部7から突出した凸部の中央が凹となった複数の凹レンズ部5が平板部7上に形成された構成を有している。凹レンズ部5と平板部7とは一体成形されており、平板部7には複数の凹レンズ部5がアレイ状に配置されている。凹レンズ部5には、光学面の表面に回折溝や段差等の微細構造が形成されていてもよい。
樹脂部4は樹脂4Aで形成されている。樹脂4Aとして光硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂が用いられている。
光硬化性樹脂としては、例えばアクリル樹脂やアリルエステル樹脂などを用いることができ、これら樹脂はラジカル重合により反応硬化させることができる。その他の光硬化性樹脂としては、例えばエポキシ系の樹脂などを用いることができ、当該樹脂はカチオン重合により反応硬化させることができる。
熱硬化性樹脂としては、例えばシリコーン樹脂などを用いることができ、当該樹脂は上記ラジカル重合やカチオン重合の他に付加重合により硬化させることができる。
続いて、図2,図3を参照しながら、ウエハレンズ1を製造する際に使用する金型(10)であって、詳しくは樹脂部4の凹レンズ部5を成形する際に使用する金型について説明する。
図2に示す通り、金型10は直方体状のベース部12を有している。ベース部12は通常、所定の厚みを有した円盤状を呈している場合が多く、これを使用することもできる。ベース部12の表面(上面)は平面状を呈している。ベース部12には凹状の複数のキャビティ14がアレイ状に形成されている。キャビティ14はウエハレンズ1の凹レンズ部5に対応する部位である。
図3(a)に示す通り、キャビティ14中には凸部14aと凹部14bとが形成されており、キャビティ14の中心部が凸部14aとなって上方に突出し、その周縁部が凹部14bとなって凹んでいる。なお、凸部14aの中央部や繋ぎ部18までの一部が凹んでいてもよく、中点線に示すように凸部14aの中央部に凹部14cが形成されてもよい。ベース部12の表面であってキャビティ14間の表面は平坦であり、ベース部12に対しキャビティ14を形成する際の基準面16となっている。基準面16は平面状を呈している。
ここで、キャビティ14中の凸部14aとは、凹レンズ部5において有効光線が通る光学面に対応する部位である。
キャビティ14の凸部14aの最頂部は高さが基準面16より低くなっている。凸部14aから凹部14bにかけての繋ぎ部18は滑らかな曲面状を呈しており、図3のように断面視すると一定の曲率を有した円弧状を呈している。なお、キャビティ14を断面視した場合に、繋ぎ部18は互いに異なる曲率の円弧を複数繋ぎ合わせた形状を有していてもよいし、凸部14aから凹部14bに向けて下方に落ち込む線の接線を延長した直線状を呈していてもよいし、その接線より傾きが大きい線を延長した直線状を呈していてもよい。
また、図3(a)では凹部14bの底部は下方に凸の曲面状となっているが、底部を平面としてもよい〔図3(b)参照〕。このように底部を平面とした場合は、繋ぎ部18は該平面との間をなめらかにつなぐ円弧状面とするのが望ましい。なお、凹部14bの底部から基準面16に繋がる面はテーパ状の面としても良く〔図3(c)参照〕、また、凹部14bの底部から基準面16に繋がる面は円筒状の面としても良い〔図3(d)参照〕。
金型10では、ベース部12の基準面16とキャビティ14の凸部14aとが鏡面化されており、キャビティ14の凹部14bと繋ぎ部18とが粗されている。キャビティ14に凹部14cが形成されている場合には凹部14cも鏡面化される。本実施例において、「鏡面化」とはRa(面粗さ)が10nm以下であることをいい、「粗されている(粗す)」とはRaが10nmを上回ることをいう。
なお、キャビティ14中においては、凸部14aに加えて、繋ぎ部18の一部が鏡面化されてもよいし(この場合繋ぎ部18の残りの部位と凹部14bの全部とが粗されている。)、繋ぎ部18の全部が鏡面化されてもよいし(この場合凹部14bの全部が粗されている。)、繋ぎ部18の全部と凹部14bの一部とが鏡面化されてもよいし(この場合凹部14bの残りの部位が粗されている。)、繋ぎ部18の全部と凹部14bの全部とが鏡面化されてもよい。
金型10は金属、金属ガラス又はアモルファス合金により構成されている。
当該金属としては、鉄系材料とその他合金などが挙げられる。
鉄系材料としては、熱間金型、冷間金型、プラスチック金型、高速度工具鋼、一般構造用圧延鋼材、機械構造用炭素鋼、クロム・モリブデン鋼、ステンレス鋼が挙げられる。そのうち、プラスチック金型としては、プリハードン鋼、焼入れ焼戻し鋼、時効処理鋼がある。プリハードン鋼としては、SC系、SCM系、SUS系が挙げられる。さらに具体的には、SC系はPXZがある。SCM系はHPM2、HPM7、PX5、IMPAXが挙げられる。SUS系は、HPM38、HPM77、S−STAR、G−STAR、STAVAX、RAMAX−S、PSLが挙げられる。
一方、鉄系合金としては特開2005−113161号や特開2005−206913号が挙げられる。非鉄系の合金は主に、銅合金、アルミ合金、亜鉛合金がよく知られている。例としては、特開平10−219373号、特開2000−176970号に示されている合金が挙げられる。
当該金属ガラスとしては、PdCuSiやPdCuSiNiなどがダイヤモンド切削における被削性が高く、工具の磨耗が少ないので適している。また、無電解や電解のニッケル燐メッキなどのアモルファス合金もダイヤモンド切削における被削性が良いので適している。これらの高被削性材料は、金型10全体を構成してもよいし、メッキやスパッタなどの方法によって特に光学転写面の表面だけを覆ってもよい。
続いて、図4を参照しながら、金型10の製造方法と、金型10を用いたウエハレンズ1の製造方法とを説明する。
金型10となりうる材料を適宜選択し、図4(a)に示す通り、そのベース部12の表面を基準面(16)として切削や研削などの機械加工を施し、凹状のキャビティ14を形成する。この場合、キャビティ14の凸部14aが基準面16より低くなるように加工し、凸部14aから凹部14bにかけての繋ぎ部18を曲面状とする。
その後、キャビティ14中を全面にわたり粗す。その後、基準面16とキャビティ14の凸部14aとを鏡面加工して基準面16と凸部14aとを鏡面化する。この場合、キャビティ14の凹部14bと繋ぎ部18とには特に鏡面加工を施さず、凹部14bと繋ぎ部18とを粗したまま残す。以上の処理により、金型10を製造することができる。
その後、図4(b)に示す通り、金型10上に所定量の樹脂4Aを滴下し、その上方からガラス基板3を押圧する。その結果、樹脂4Aが金型10のキャビティ14に充填される。
その後、樹脂4Aが光硬化性樹脂である場合には、図4(c)に示す通り、ガラス基板3の上方に配置した光源20を点灯させ、ガラス基板3を介して樹脂4Aに対し光照射し、樹脂4Aを硬化させる。他方、樹脂4Aが熱硬化性樹脂である場合には、樹脂4Aに対し熱を加え、樹脂4Aを硬化させる。
その後、硬化後の樹脂4Aをガラス基板3とともに金型10から離型する。その結果、複数の凹レンズ部5と平板部7とがガラス基板3上に形成されたウエハレンズ1を製造することができる。
以上の本実施例によれば下記の作用・効果を奏することができる。
(1)キャビティ14の凸部14aが基準面16より低いから、ベース部12に対しキャビティ14を形成する場合に、ベース部12の表面には基本的には加工を施さずに単に凹状のキャビティ14を形成すれば足りる。そのため、ベース部12の表面(基準面16)がキャビティ形成後においても平面状に保持され、基準面16の平面度をもとの状態で維持することができ、基準面16の平面度を従来よりも向上させることができる。
(2)ウエハレンズ1の凹レンズ部5を成形する場合において、図5(a)に示す金型10のキャビティ14中に凸部14aと凹部14bとを形成したとき(本実施例)と、図5(b)に示す金型30の表面に単に凸部32を形成したとき(比較例)とで、樹脂4Aの芯厚tを同一にして同一形状の凹レンズ部を形成しようとすると、図5(a)に示す本実施例では点線部分に示す分だけ樹脂4Aの充填量が低減する。そのため、成形に使用する樹脂4Aの使用量を節約することができ、樹脂材料にかかるコストダウンを実現することができる。
(3)ベース部12に対しキャビティ14を形成する場合、図5(a)に示す通り、金型10のキャビティ14中に凸部14aと凹部14bとを形成したとき(本実施例)と、図5(b)に示す金型30の表面に単に凸部32を形成したとき(比較例)とで、比較例では凸部32から基準面34にかけての繋ぎ部36が屈曲しており、屈曲部に入射した光が点光源となり、ゴーストやフレアが発生する可能性がある。
これに対し、図5(a)に示す本実施例では凸部14aから凹部14bにかけての繋ぎ部18が滑らかな曲面状を呈しているから、金型10から成形される凹レンズ部5でゴーストが発生するのを抑制することができる。併せて、本実施例では、金型10のキャビティ14の凸部14aと基準面16とを特定的に鏡面化し、キャビティ14の凹部14bを粗したまま維持するので、金型10から成形される凹レンズ部5であって凹部14bに対応する部位ではセンサに直接入る光を散乱させることができ、ゴーストの発生をさらに抑制することができる。
(4)金型10を鏡面加工する場合に、キャビティ14の凸部14aに加えて基準面16を特定的に加工するから、そこから転写される樹脂4Aの被転写部が平滑となる。この場合において、スペーサを介在させながら複数のウエハレンズ1を積層するときには、スペーサが当該被転写部に直接的に当接し、スペーサ同士の平行度(間隔)の均一化を図れ、ウエハレンズ1同士の平行度(間隔)も均一に保持することができる。
なお、本実施例では、2つ以上のキャビティ14を有する金型10とそれを用いて製造するウエハレンズ1とについて説明したが、金型10のキャビティ14の数は1つだけであってもよい。この場合、キャビティ14の形成方法は上記と同様にすればよい。またキャビティ14が1つの金型10から1つの凹レンズ部5を成形し、これをウエハレンズ1としてもよい。
本発明の金型加工実施例(金型の製造方法)について説明する。
図7(b)のようにアレイ状に並んだ光学面50を有する金型30を加工した。
光学面50の加工は図7(a)に示す超精密加工機を用い、ボールエンドミル工具51を用いて行った。図7(a)に示すとおり、定盤上にX軸方向xに駆動するX軸ステージXとY軸方向yに駆動するY軸ステージYが取り付けられている。X軸ステージX上には、Z軸方向zに駆動するZ軸ステージZが、さらにZ軸ステージZにはb方向に旋回する旋回B軸Bが取り付けられている。ボールエンドミル工具51を回転させる工具スピンドル52が、その旋回B軸B上に固定されている。
切削に使用するボールエンドミル工具51は単結晶ダイヤモンドで形成されており、先端すくい面が70°で先端が半月形状で構成されている。切れ刃のすくい面先端円弧半径は0.3mm,逃げ面角度10°である。この時の切り込み量は2μmである。光学面形状を形成する金型表面の材料には、アモルファス合金である無電解ニッケルリンめっきを用いた。
本金型では、非球面光学面が凸形状であったとしても、基準平面よりも出っ張っていないため、基準平面を短時間で鏡面加工することが可能である。本実施例では超精密旋盤による単結晶ダイヤモンド工具による鏡面加工を実施し、表面粗さRa2.6nmに加工することができた。
金型に非球面光学面形状の鏡面加工を行う際には、XYZB軸の4軸同時制御により、工具刃先の使用範囲が極力狭くなるように加工することで、工具形状誤差による加工形状精度の悪化を最小限にした。その結果、加工面形状精度は、形状補正加工を1回行ったところ、PV100nm以下と所望の精度を満たすことができた。
加工面をWYKO社製の表面粗さ測定器HD3300を使用して光学面粗さを測定したところ、平均表面粗さがRa3.3nmとなり良好な光学鏡面が得られた。また、微分干渉顕微鏡で観察したところ、加工面に工具のびびり模様は見られなかった。
一方、鏡面加工を行わなかった凹形状部は、無電解ニッケルリンめっきを施したままの表面となっており、表面粗さはRa37nmと十分に粗された面になっていた。
また、従来の金型と本発明の金型から成形されるレンズのゴーストシミュレーションを行ったところ、本発明の金型のほうがゴースト強度が弱くなっている結果が得られた。実際に従来の金型と本発明の金型とで成形したレンズで構成したレンズユニットで撮影された画像を比較したところ、本発明の金型で成形したレンズを用いたレンズユニットのほうがゴーストが小さいことを確認した。
なお、非球面光学面の加工には固定工具によるシェーパ加工を用いても良い。使用する加工機もXYZ軸の3軸制御加工など、適宜選択して構わない。
1 ウエハレンズ
3 ガラス基板
4 樹脂部
4A 樹脂
5 凹レンズ部
7 平板部
10 金型
12 ベース部
14 キャビティ
14a 凸部
14b 凹部
16 基準面
18 繋ぎ部
20 光源
30 金型
32 凸部
34 基準面
36 繋ぎ部

Claims (8)

  1. 表面が平面状のベースに対して1つ又は2つ以上の凹状のキャビティが形成された、光学素子形成用の金型であって、
    当該金型が、金属、金属ガラス、アモルファス合金のいずれかにより構成され、
    前記キャビティが、中心部に形成されかつ光学素子の光学面に対応する形状を有する凸部と、凸部の周縁部に形成された凹部と、凹部から前記ベースの表面に繋がる面とを有し
    前記キャビティの凸部が前記ベースの表面より低いことを特徴とする光学素子形成用の金型。
  2. 請求項1に記載の光学素子形成用の金型において、
    記キャビティの凸部から凹部にかけての繋ぎ部が曲面状を呈していることを特徴とする光学素子形成用の金型。
  3. 請求項1又は2に記載の光学素子形成用の金型において、
    前記ベースの表面と前記キャビティの凸部とが鏡面化され、
    前記キャビティの凹部は一部又は全部が鏡面化され、それ以外が粗されていることを特徴とする光学素子形成用の金型。
  4. 表面が平面状のベースに対して1つ又は2つ以上の凹状のキャビティが形成された、光学素子形成用の金型の製造方法であって、
    当該金型を、金属、金属ガラス、アモルファス合金のいずれかにより構成し、
    前記キャビティを形成する際に、機械加工により、前記キャビティの中心部に対し光学素子の光学面に対応する形状を有する凸部を、凸部の周縁部に対し凹部を、凹部からベースの表面に対しこれらを繋げる面を、それぞれ形成するとともに、前記キャビティの凸部を前記ベースの表面より低くすることを特徴とする光学素子形成用の金型の製造方法。
  5. 請求項4に記載の光学素子形成用の金型の製造方法において、
    前記キャビティを形成する際に、前記キャビティの凸部から凹部にかけての繋ぎ部を曲面状とすることを特徴とする光学素子形成用の金型の製造方法。
  6. 請求項4又は5に記載の光学素子形成用の金型の製造方法において、
    前記キャビティを形成した後に、前記ベースの表面と前記キャビティとを粗し、その後前記ベースの表面と前記キャビティの凸部とを鏡面化することを特徴とする光学素子形成用の金型の製造方法。
  7. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学素子形成用の金型を用いたウエハレンズの製造方法であって、
    前記金型に樹脂を滴下する工程と、
    前記金型に対しガラス基板を押圧して前記キャビティに樹脂を充填する工程と、
    前記樹脂を硬化させる工程と、
    前記ガラス基板とともに前記樹脂を前記金型から離型する工程と、
    を有することを特徴とするウエハレンズの製造方法。
  8. 請求項7に記載のウエハレンズの製造方法により製造されたことを特徴とするウエハレンズ。
JP2010531805A 2008-09-30 2009-09-10 光学素子形成用の金型、光学素子形成用の金型の製造方法、ウエハレンズの製造方法及びウエハレンズ Expired - Fee Related JP5691520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010531805A JP5691520B2 (ja) 2008-09-30 2009-09-10 光学素子形成用の金型、光学素子形成用の金型の製造方法、ウエハレンズの製造方法及びウエハレンズ

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008254434 2008-09-30
JP2008254434 2008-09-30
PCT/JP2009/065814 WO2010038594A1 (ja) 2008-09-30 2009-09-10 金型、金型の製造方法、ウエハレンズの製造方法及びウエハレンズ
JP2010531805A JP5691520B2 (ja) 2008-09-30 2009-09-10 光学素子形成用の金型、光学素子形成用の金型の製造方法、ウエハレンズの製造方法及びウエハレンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010038594A1 JPWO2010038594A1 (ja) 2012-03-01
JP5691520B2 true JP5691520B2 (ja) 2015-04-01

Family

ID=42073365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010531805A Expired - Fee Related JP5691520B2 (ja) 2008-09-30 2009-09-10 光学素子形成用の金型、光学素子形成用の金型の製造方法、ウエハレンズの製造方法及びウエハレンズ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20110181961A1 (ja)
JP (1) JP5691520B2 (ja)
WO (1) WO2010038594A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5860678B2 (ja) * 2011-11-21 2016-02-16 オリンパス株式会社 光学素子の製造方法、及び、光学素子の製造装置
JP6195121B2 (ja) * 2012-03-23 2017-09-13 コニカミノルタ株式会社 成形体、金型の製造方法、金型および光学素子
US9025860B2 (en) 2012-08-06 2015-05-05 Microsoft Technology Licensing, Llc Three-dimensional object browsing in documents
US10005248B2 (en) * 2013-09-20 2018-06-26 The Regents Of The University Of California Method and kit for forming plastic lenses from molds formed on surface with varied wettability
ES2941720T3 (es) 2014-09-24 2023-05-25 Otsuka Pharma Co Ltd Prisma, método de producción de prisma y chip sensor
NL2016689B1 (en) * 2016-04-28 2017-11-20 Anteryon Wafer Optics B V Replication tool
CN111138074B (zh) * 2020-01-09 2021-07-30 诚瑞光学(常州)股份有限公司 玻璃产品成型模具、成型设备及加工方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004012856A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Nippon Sheet Glass Co Ltd 光学素子、光学素子の成形型および光学素子の製造方法
JP2005271428A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Shimadzu Corp 非球面光学素子の製作方法
JP2007196509A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Cosmo Associe:Kk 窓カバー用樹脂シートとその製造方法と製造装置、小型ディスプレイ用窓カバーとその製造方法と製造装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3792812B2 (ja) * 1996-11-11 2006-07-05 オークマ株式会社 ボールエンドミルの真球度測定方法
JP3759098B2 (ja) * 2002-10-25 2006-03-22 日進工具株式会社 ボールエンドミル
JP4285373B2 (ja) * 2004-09-01 2009-06-24 セイコーエプソン株式会社 マイクロレンズの製造方法、マイクロレンズ及びマイクロレンズアレイ、並びに電気光学装置及び電子機器
JP4887025B2 (ja) * 2005-10-27 2012-02-29 パナソニック株式会社 型の製造方法および光学素子の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004012856A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Nippon Sheet Glass Co Ltd 光学素子、光学素子の成形型および光学素子の製造方法
JP2005271428A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Shimadzu Corp 非球面光学素子の製作方法
JP2007196509A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Cosmo Associe:Kk 窓カバー用樹脂シートとその製造方法と製造装置、小型ディスプレイ用窓カバーとその製造方法と製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010038594A1 (ja) 2010-04-08
JPWO2010038594A1 (ja) 2012-03-01
US20110181961A1 (en) 2011-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5691520B2 (ja) 光学素子形成用の金型、光学素子形成用の金型の製造方法、ウエハレンズの製造方法及びウエハレンズ
JP4110506B2 (ja) 光学素子成形用金型
JP4412712B2 (ja) 大型湾曲両面フレネルレンズの製造方法及び装置
US7383701B2 (en) Method of makeing a molding die
JP4525677B2 (ja) 光学素子成形用金型の製造方法
CN111443501A (zh) 眼镜镜片及其生产方法
JP5390357B2 (ja) 光学レンズ用プレス成形金型、ガラス製光学レンズ、及びガラス製光学レンズの製造方法
EP0878291A1 (en) Method for fabricating tools for molding diffractive surfaces on optical lenses
JP4331424B2 (ja) 精密モールド型を製造する方法
JP6661164B2 (ja) 微細な溝を形成した金型、及びその製造方法
JP5017798B2 (ja) ピックアップ光学系に用いられる整形素子を成形する成形装置および該装置により製造された整形素子
Li et al. Micro-optical fabrication by ultraprecision diamond machining and precision molding
JP3236749B2 (ja) 非球面2焦点成形型部品の作製方法
JP2016521378A (ja) 処方レンズ作製における微細構造化眼鏡レンズの生成
JP2002326232A (ja) 光学面成形金型、光学素子、レンズ及びマスター型
JP2003104736A (ja) 光学素子成形金型用成形金型、光学素子用成形金型、光学素子及び光学素子成形金型の製造方法
JP2002326231A (ja) 光学素子用金型、光学素子及びマスター型
US6721097B2 (en) Optical element, its manufacturing method and optical element manufacturing metal die
JP4232380B2 (ja) 複合型光学素子の製造方法
JPH08160212A (ja) 光学素子の製造方法
KR20120076028A (ko) 누진가입도 렌즈 가공용 공구
TW201018567A (en) Injection molding mold and injection molding method for lens array
Hollstegge et al. Molding of Diffractive Glass Lenses
JP2005272246A (ja) 成形型の作製方法および成形型
GB2365815A (en) Optical element and its manufacture

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120416

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120803

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5691520

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees