JPWO2010023973A1 - 裁縫用針刺し - Google Patents

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Abstract

針山に刺し込んだ裁縫用針が針山内部に埋め込まれて見えなくなることがある。その場合、裁縫作業者が不用意に針山に触ると不快な刺し傷を蒙る危険があるので、その危険を回避することを目的としている。保護ケースとしての支持箱(1)は4面の透明な周壁(2)を含んで構成されている。支持箱(1)内の中間の高さ位置に扁平な針山(4)を収容する。扁平な針山(4)の厚み寸法は、裁縫用針(5)の先端部(5c)(5d)が針山(4)を貫通し、針山(4)の底面(4d)を突き抜けて露出するように選定されている。針山(4)の支持箱(1)内の中間の高さ位置は、針山(4)の下方に形成される支持箱底部空間(7)内に視認可能に裁縫用針(5)の先端部(5c)(5d)を収納できるように選定されている。

Description

この発明は、裁縫用針刺しであって、保護ケース内に針山を格納することで、裁縫作業者による携行、保管の便宜性と裁縫作業者の同居者等に対する飛散針からの安全性の確保を図りながらも、針山に刺し込んで収容される裁縫用針の先端部を視認可能にすることで、裁縫作業者に対する指刺しの危険性を回避するように改良したものに関する。
従前、針山に裁縫用針を刺し込むだけの構成の裁縫用針刺しにあっては、裁縫用針山の刺し込まれたままの針山を携行したり、裁縫用針の刺し込まれた針山を他の生活用小間物と混在させて保管したりする際に、針山からの裁縫用針の飛散、紛失に細心の注意が求められるので、取り扱いに不便であり、仮に、不幸にして、裁縫用針の針山からの飛散、紛失が発生した場合には、裁縫作業者のみならず、その同居者等、とりわけ、同居の幼児、児童に刺傷の危険をもたらす。
こうした刺傷の危険を回避するのには、携行、保管時に、裁縫用針の差し込まれた針山を専用の保護ケース内に出入自在に格納する構成が知られている。
特開2005−9061には、ワンタッチで開け閉め可能なシール容器の蓋体の該容器内面に臨む裏面に針山の底部を固着させて、携行、保管時には、保護ケースとしてのシール容器内に針山を格納し、使用時には、シール容器の蓋体を開いて、蓋体を表裏反転させてから、シール容器の開口を塞ぐような姿勢で、シール容器に対し係止することで、該蓋体の裏面に固着された針山が反転して、シール容器の外側に向けて膨出し、これにより、使用時にのみ、シール容器の外側に向けて膨出する針山に対し、裁縫用針の抜き刺しが可能となる構成が開示されている。
一方で、従前の針山は、裁縫用針の先端の針先部分から後端部分、すなわち、待ち針であれば、標識タグの部分、また、縫い針であれば、針目の部分に至るまでのほぼ全長が針山内に埋没可能な構成であるので、裁縫作業者の不用意な針操作により、埋没していて目視困難な針山中の裁縫用針から、不快な刺し傷を蒙る危険にしばしば遭遇していた。
これに対処すべく、裁縫用針の針山内に埋没した部分全体を視認可能にすることで、刺し傷の危険を回避できる構成も知られている。
特開平11−117116には、半球状、円錐状、角錐状の外観を有する充実体の針山を透明又は半透明のシリコーンゲルで形成することで、裁縫用針の針山に差し込まれた部分を針山の外部から視認可能にした構成が開示されている。
さらに、従前、鉢山を備えた針刺しでは、使用後の裁縫用針のみを他の裁縫用具から分離して、収容し、保管するのが普通であったが、裁縫作業最中に、新たな裁縫用針の針目に糸通しの作業を必要とする場面にしばしば遭遇するが、この場合、裁縫作業を中断して、糸通しの作業を割り込ませるのは、煩わしく、かつ、裁縫作業上、非効率的であった。
これに対処すべく、予め糸通しの準備作業を施した裁縫用針のうちの縫い針に関し、糸通し済みの糸を巻き貯めた裁縫用の糸巻きと一体化して、針刺し内の針山上に収容することで、裁縫作業を中断して行う糸通しの作業を回避できる構成も知られている。
特開2006−118101には、縫い針と類似形状の支持針の後端部分に糸巻きを連結し、縫い針の針目への糸通しの済んだ糸を上記糸巻きに対し、巻き貯めるようにし、かかる支持針と上記縫い針とが並んで立つように、該縫い針の針先と該支持針の他端の針先とを揃えて鉢山に挿入し固定しておき、裁縫作業中に、糸通し済みの新たな縫い針を必要するときには、該縫い針と上記支持針を一体的に針山から引き抜いいて、糸巻きに巻き貯めてある糸を支持針端部の糸巻きから巻きほぐすことで、突然の糸通し作業の割り込みなしに、新たな縫い針による裁縫作業を容易にすばやく開始することがでるようにした構成が開示されている。
しかしながら、上記特開2005−9061開示のシール容器の構成にあっては、針山の底部が蓋体の裏面に固着しているので、裁縫用針が針山を貫通することはなく、裁縫用針、とくに、後端部分に標識タグを備えていない縫い針の全体が往々にして、針山内に埋没して視認不能に潜在することがあり、結果的に、不快な刺し傷を蒙る危険を伴うという問題点がある。
また、上記特開平11−117116開示のシリコーンゲルから成る針山の構成にあっては、裁縫作業者が慣れ親しんでいる毛織物、綿、微細粒子状樹脂を布製の袋体に充填して成る針山に裁縫い針を差込み、抜き出しする際の操作感触とは、大きく異なる弾発性の操作感触を伴うので、裁縫作業者に違和感を与えるという問題点ばかりか、透明ないし半透明の針山に刺し込まれた裁縫い針は、該針山内に埋まった状態で、針山の近傍外部からは、視認可能であり、趣味性に富むものではあるが、鮮明な視認が困難であり、とりわけ、透明な保護ケース内に格納した場合には、該保護ケースの近傍外部からの鮮明な視認が一層困難であるという問題もある。
さらに、特開2006−118101開示の糸巻きを後端部分に備えた支持針を含む構成にあっては、糸巻きと一体化した該支持針を針山に刺し込んで糸巻きを該針山の直上空間に支持するものであるので、針山に刺し込まれた多数の裁縫用針の抜き刺し操作との操作干渉を防ぐのには、糸巻きの寸法、形状が小型でスリムなものにしなければならないという制約を受ける。その結果、糸巻きに対する糸の巻き込み、巻き解きの操作性が劣るという問題点がある。
この発明は、上記従来施術の裁縫用針刺における不快な刺し傷を蒙る危険を伴うという問題点と、裁縫作業者に違和感を与えるという問題点と、保護ケースの近傍外部からの鮮明な視認が一層困難であるという問題点から成る相互背反的な問題点群を一挙に解決する優れた裁縫用針刺しを提供することを課題とするものである。
この発明は、上記従来技術における裁縫用針刺に組み付けられた糸巻きに関し、糸巻きに対する糸の巻き込み、巻き解きの操作性が劣るという問題点を解決する優れた裁縫用針刺しを提供することをも課題とするものである。
この発明の構成は、前記相互背反的な問題点群に鑑み、扁平な厚み寸法の針山を透明な支持箱内の中間位置に係止し、該針山に刺し込まれて、該針山を貫通した裁縫用針の先端部分を、該針山の底部下方の支持箱底部空間内に視認可能に露出させることにより、上記問題点群を解決し、不快な刺し傷を蒙る危険がなく、裁縫作業者に違和感を与えることがなく、支持箱の近傍外部からの裁縫用針の鮮明な視認が確保される優れた裁縫用針刺しを提供するものであり、さらに、この発明の構成は、上記操作性の問題点に鑑み、支持箱の周壁周りで開放空間の確保容易な箇所に、糸巻きを着脱自在に係止することにより、上記問題点を解決し、糸巻きに対する糸の巻き込み、巻き解きの操作性の低下を招くことのない優れた裁縫用針刺しを提供するものでもある。
請求項1記載の発明の構成において、保護ケースとして働く支持箱(1)は、透明な周壁(2)と底板(2a)とを有しており、上部に開放口を有する中空立体に形成されている。上記透明な周壁(2)は、アクリル樹脂等の透明な樹脂ないしガラスで構成できる。上記支持箱(1)の上部開放口は、着脱自在の蓋体で覆われていてもよい。
上記構成において、針山(4)は、上記支持箱(1)の周壁(2)の内面に整合する外周を有し、該支持箱(1)の周壁(2)の内面に着脱自在に係止されている。上記構成において、上記針山(4)上の針刺し作業が容易にできる位置、典型的には、該針山の平面視で中央の領域に、袋体(4b)が設けられており、該袋体の内部には、綿若しくは、毛織物若しくは微細粒子状樹脂を含む裁縫用針保持部材(4c)が充填されている。
上記構成において、上記袋体(4b)の厚み寸法は、該袋体に刺し込まれた裁縫用針(5)が貫通し、該裁縫用針の先端部分(5c)(5d)が該袋体(4b)の底面(4d)から露出するように選定され、上記針山(4)の上記周壁(2)に対する係止位置は、上記袋体(4b)の底面(4d)から露出した上記裁縫用針(5)の先端部分(5c)(5d)を袋体(4b)の底板(2a)と上記支持箱(1)の底面(4d)との間に形成される支持箱底部空間(7)内に視認可能に収納できるように選定されおり、これにより、上記針山(4)に刺し込まれて、該針山の上記袋体(4b)内に滞留する裁縫用針の存否を保護ケースとしての支持箱(1)の近傍外部から視認できるように働くものである。
請求項2記載の発明の構成において、上記針山(4)の上記袋体(4b)に充填されている上記裁縫用針保持部材(4c)として、脱脂処理の施されていない綿が選定されており、これにより、上記針山(4)に刺し込まれた裁縫用針(5)の該袋体内に滞在する部分及び、刺し込み後に該袋体を貫通通過した該裁縫用針(5)の先端部分(5c)(5d)に対し、上記裁縫用針保持部材(4c)としての上記綿内に自然に残留する油性物質を塗り込むように働くものである。
請求項3記載の発明の構成において、上記支持箱(1)内の針山(4)に刺し込まれている縫い針(5a)の針目に通された糸が巻き込まれるべき糸巻き(9)が上記支持箱(1)の周壁(2)の一部分に着脱自在に係止されおり、上記糸巻き(9)の該周壁に対する係止を解くことで、自由な裁縫作業空間内で、予め針目に通された糸の巻かれた糸巻き(9)を伴う別の縫い針(9c)の使用を可能にするように働くものである。
請求項1記載の発明によれば、上記針山(4)に刺し込まれて、該針山を貫通した裁縫用針(5)の先端部分(5c)(5d)を、該針山(4)の底部(4d)下方の支持箱底部空間(7)内に視認可能に露出させる構成としたことにより、上記袋体(4b)内に滞留する裁縫用針(5)の存否を保護ケースとしての支持箱(1)の近傍外部から容易に視認できるので、裁縫作業者ないし同居者、とりわけ、同居の幼児、児童が不快な刺し傷を蒙る危険がなくなるとい優れた効果が奏される。
さらに、請求項1記載の発明によれば、典型的には、上記針山(4)の平面視で中央の領域に、袋体(4b)が設けられており、該袋体の内部には、綿若しくは、毛織物若しくは微細粒子状樹脂を含む裁縫用針保持部材(4c)を充填する構成としたことにより、裁縫用針(5)の刺し込まれる袋体(4b)内の裁縫用針保持部材自体に関しては、該部材として多用されており、裁縫作業者に慣れ親しまれているものであるので、裁縫用針(5)の抜き刺し操作時に裁縫作業者に違和感を与えないという優れた効果も奏される。
そのうえ、請求項1記載の発明によれば、裁縫用針(5)の先端部分(5c)(5d)に関し、上記針山(4)の底面(4d)下方の支持箱底部空間(7)内に直接的に露出させる構成としたことにより、上記支持箱(1)外部と該支持箱底部空間(7)内に露出した上記裁縫用針(5)と先端部分(5c,5d)との間には、光線透過率に勝る薄版状の透明な周壁(2)以外の何らの介在物をも介しないので、支持箱(1)の近傍外部からの裁縫用針(5)の先端部分(5c)(5d)の鮮明な視認が確保されるという優れた効果も奏される。
請求項2記載の発明によれば、上記裁縫用針保持部材(4c)として、脱脂処理の施されていない綿を選定する構成としたことにより、上記針山(4)に刺し込まれた裁縫用針(5)の該袋体内に滞在する部分及び、刺し込み後に該袋体を貫通通過した該裁縫用針(5)の先端部分(5c)(5d)に対し、上記裁縫用針保持部材(4c)としての上記綿内に自然に残留する油性物質が塗り込まれるので、上記針山(4)に刺し込まれた裁縫用針(5)に対し、有効で、かつ、裁縫対象物等に悪影響を与えることのないマイルドな防錆、防汚染作用を発揮するという付随的効果も奏される。
請求項3記載の発明によれば、縫い針(5a)の針目に通された糸が巻き込まれるべき糸巻き(9)を上記支持箱(1)の周壁(2)の一部分に着脱自在に係止する構成としたことにより、該糸巻きが該周壁(2)上方の開放空間内に収まれば足り、該糸巻きの形状、寸法に特段の制約を受けることがないので、糸巻き(9)に対する糸の巻き込み、巻き解きの操作性の低下を招くことのないという優れた効果が奏される。
図1は、この発明の裁縫用針刺しの第1の実施例の構成を示す正面図である。
図2は、同第1の実施例の構成を示す正面断面図である。
図3は、同第1の実施例の構成を示す斜視図である。
図4は、この発明の裁縫用針刺しの第2の実施例の構成を示す斜視図である。
図5は、図4中の糸巻き(9)を抽出して示す正面図である。
図6は、図4中の万力型締結具(12)の組み付け部分を抽出して示す部分断面図である。
図1及び図2によく現れているように、上方に開放された立方体の支持箱(1)を構成するアクリル樹脂製等の透明な正方形の4面の周壁(2)(2)(2)(2)内面で、各周壁(2)の中央位置付近に、アクリル製等の透明なブロック状の係止突起(3)が突設されており、該4面の周壁内面に、各別に突設された4個の上記係止突起(3)(3)(3)(3)には、図3によく現れているように、平面視で正方形の扁平な盤状の針山(4)の4辺の各縁部に延在する剛性の係止縁部4aが4面の上記各周壁(2)内面に整合する姿勢で、着脱自在に係止可能である。図2によく現れているように、針山(4)の4辺の係止縁部(4a)(4a)(4a)(4a)には、該係止縁部により形成される剛性の枠体の中央開口たるべき部位に向けて、平面視で正方形の袋体(4b)が連成されており、該袋体は、縫い針(5a)、待ち針(5b)等の裁縫用針(5)の貫通を許容する布地で覆われている。上記袋体(4b)の厚み寸法は、図1によく現れているように、そこを貫通する上記裁縫用針(5)の先端部分(5c)(5d)が上記袋体(4b)の底面(4d)と支持箱1の底板(2a)との間に形成される支持箱底部空間(7)内に露出するように選定されている。これにより、裁縫用針(5)とりわけ、後端部分に標識タグ(5e)を備えていない縫い針(5a)が盤状の針山(4)内に収容されているかどうかを支持箱(1)の周壁(2)の近傍外部から容易かつ鮮明に視認できる。この場合、上記周壁(2)内面に設けられた係止突起(3)も透明であるので、かかる突起(3)は、裁縫用針(5)の先端部分(5c)(5d)の上記周壁(2)近傍外部からの視認を妨げない。図2に示されるように、上記袋体(4b)の内部には、毛織物、微細粒子状樹脂、綿等に対し、微量のシリコーン油、椿油等の油性物質を含浸させたもの、好適には、脱脂処理が施されておらず、綿中に自然に残留する油性物質を含有する綿が裁縫用針保持部材(4c)として充填されている。これにより、上記裁縫用針(5)を盤状の針山(4)に刺し込んで収容する際に、該裁縫用針のうち、上記袋体(4b)に刺し込まれて、そこに留まる部位の表面に上記袋体(4b)内に充填された上記裁縫用針保持部材(4c)の油性物質が塗り込まれるとともに、上記袋体(4b)を貫通して該袋体下方の支持箱底部空間(7)に露出する裁縫用針(5)の先端部分(5c)(5d)の表面にも、該袋体を貫通する際に塗り込まれた油性物質が滞留するので、視認可能に支持箱底部空間(7)内に露出している該先端部分も含めて、裁縫用針(5)に対する防錆、防汚染作用が確保される。
図3に進んで、平面視で正方形の上記針山(4)の平面視で中央部位には、樹脂等から成る球状の摘み(6)が固着されている。こうした構成の盤状の針山(4)は、上記摘み(6)を把持して上下操作を施すことで、上記係止縁部(4a)が4面の上記周壁(2)内面に整合し摺接する姿勢で、支持箱(1)に対して進入・退出自在であり、かつ、進入時には、上記係止縁部(4a)が上記係止突起(3)に対し容易に係合して、扁平で盤状の針山(4)の使用時の姿勢を安定に保ち、退出時には、上記係止部(4a)が上記係止突起(3)から容易に離脱して、支持箱(1)内の空間の清掃ないし、そこへの予備用針類の出し入れを容易にする。こうした摘み(6)は、盤状の針山(4)等の上下操作の場合の他に、該針山等から、裁縫用針(5)を抜き取る際には、該針山等を上記係止突起(3)に対し、容易に押圧して固定させることができ、これにより、裁縫用針(5)の盤状の針山(4)からの抜き取り操作を容易化するように働く。図2によく現れているように、支持箱(1)の低板(2a)の上面には、平面視で正方形の底敷シート(2b)が取り出し自在に敷かれており、該底敷シート上に堆積し易い微細なごみ等の不要物を該シートと一緒に取り出すことで、清掃作業の便宜性が改善される。
この発明の第2の実施例の構成を示すのが図4であり、先の第1の実施例の構成を示す図1−図3において使用されている符号と同一の符号が指し示す図4中の構成要素は、それぞれ、図1−図3のものと同一である。
図4において、支持箱(1)の4面の周壁(2)(2)(2)(2)の上縁部位には、各別に、鉄などの磁性体から成る帯状の糸巻き固定帯(8)(8)(8)(8)が該4面を跨いで枠状帯を形成するように、適宜の接着剤等により、各周壁(2)に対し固着されている。
上記帯状の糸巻き固定帯(8)上の任意の箇所に対し、普通の形状、寸法を有する糸巻き(9)が取外し自在に固定されている。
かかる糸巻き(9)を抽出して示す正面図が図5であり、慣用されていて、使い勝手のよい形状寸法を有する通常の糸巻き(9)の上下1対の鍔部分の片面には、フェライト等の強磁性体から成る4個の糸巻き固定片(9e1)(9e2)(9e3)(9e4)の2個ずつが適宜の間隔をおいて、該鍔部分の長手方向に並ぶように配置されている。上記糸巻き(9)の1対の鍔部分間の胴部分には、裁縫用糸の巻き糸(9a)が巻き貯められており、該糸の端部から1対の案内糸(9b)が予備用の縫い針(9c)の針目(9d)に通されている。
図4に戻って、上記糸巻き(9)と上記予備用の縫い針(9c)は、該縫い針の針目(9d)への予めの糸通し操作を経て、案内糸(9b)により一体的に結ばれた状態で、1対の上記鍔部分の4個2組の糸巻き固定片(9e1)(9e2)及び(9e3)(9e4)のうちのいずれかの1組の該固定片が上記糸巻き固定帯(8)(8)(8)(8)上の任意の箇所に対し磁気吸引作用により固定されることで、上記糸巻き(9)の方が、支持箱(1)の周壁(2)の上縁部位に取り外し可能に固定され、予備用の縫い針(9c)の方は、他の裁縫針(5)と同様に、上記針山(4)の袋体(4b)に刺し込まれる。
予備用の縫い針(9c)は、裁縫作業中の必要に応じて、糸巻き(9)と一体的に又は単独で支持箱(1)から取り出されて即座に使用される。使用後に巻き糸(9a)の巻き貯めを回復するのには、上記糸巻き(9)の方も、一緒に支持箱(1)から取り出すのがよい。
この実施例の構成にあっては、磁性体から成る糸巻き固定帯(8)と、強磁性体から成る糸巻き固定片(9e1)(9e2)及び(9e3)(9e4)との間に働く磁気吸引作用を利用することで、糸巻き(9)を支持箱(1)の周壁(2)の上縁に取り外し自在に固定しているが、両者を取り外し自在に機械的に固定する構成であれば足りるので、あらゆる公知公用の取り外し自在の固定手段の代替的採用は随意である。例えば、周壁(2)に切り欠きを設けて、上記糸巻き(9)の鍔部分を係止してもよいし、逆に、該鍔部分に設けた切り欠きを該周壁に係止させてもよい。さらには、両者の係止対象箇所に対し、1対のリボンの一方に無数の微細鉤体を植設し、他方に無数の微細ループ体を植設し、両者を着脱自在に結合させる市販のテープ状ファスナーを適用させてもよい。
次いで、図4において、支持箱(1)の平面視で正方形の底板(2a)に対し、それの1辺の幅を共有する幅を有し、該底板(2a)に密着して平行に上記支持箱(1)の外方に延在する支持箱固定板(10)が該底板(2a)の底面に対し、接着剤による貼着等の適宜の仕方で固定されている。こうした支持箱固定板(10)を有する支持箱(1)を裁縫台(10)の表面上に載置し、該裁縫台の裏面と上記支持箱固定板(10)の上面との間を付属の万力型締結具(12)により締結することで、該支持箱を該裁縫台、ひいては、裁縫作業場の床に対し固定することができる。
図6は、上記万力型締結具(12)と該締結具により狭持される支持箱固定板(10)を抽出して示す部分断面図であり、上記万力型締結具(12)は、金属等の剛体により、断面「コの字」型に形成されていて、互いに対向する下側把持板(12a)と上側把持板(12b)を備えている。上記支持箱(1)の底板(2a)と一体の支持箱固定板(10)の外方縁端を裁縫作業場の床に固定された裁縫台(11)の縁端に対して揃えておいてから、上記万力型締結具(12)の下側把持板(12a)と上側把持板(12b)との間に、上記裁縫台(11)自体と該裁縫台上に載置された支持箱(1)の上記支持箱固定板(10)とを一緒に狭持する姿勢の該締結具(12)により、該裁縫台(11)と該固定板(10)が挟み込まれる。次いで、上記上側把持板(12b)に螺合するスクリューボルト(12d)を該ボルトの頂部に設けられた蝶ネジに対する手動操作により回転駆動することで、該ボルトの先端に設けられた締付け盤(12c)を前進ないし後退させ、これにより、上記万力型締結具(12)は、支持箱固定板(10)を裁縫台(11)に対して締付けないし締付け解除を行うことで、上記支持箱(1)を上記裁縫台(11)に対し、固定ないし解放するこができる。こうした万力型締結具(12)は、上記支持箱固定板(10)の幅寸法、ひいては、支持箱(1)の1面の周壁(2)の幅寸法の増大に応じて、それに見合った数量を準備しておいて支持箱固定板(10)の幅寸法沿いに複数個を並べて使用するのがよい。固定対象も、裁縫台(11)に限られるものではなく、裁縫作業場内の使い勝手のよい個所に配置され、かつ、該作業場の床に固定されているすべての裁縫用設備は、固定対象として有効である。
図4に戻って、上記支持箱(1)の2面の周壁(2)が合わさって形成される1つの稜を跨いで、2つの掛け紐穴(2c)(2c)が穿設されている。上記2つの掛け紐穴(2c)(2c)には、市販(クロバー株式会社製)の掛け針具(13)の後端の紐掛け部分(13a)から伸びる1対の掛け紐(13b)が上記1対の掛け紐穴(2c)(2c)に通され、支持箱(1)内で結ばれて、紐輪を形成することで、掛け針13を支持箱(1)に対して連結する。上記掛け針具(13)は、1対の操作脚(13c)(13c)に開閉脚操作を加えることで、先端の掛け針(13d)が開閉脚するものである。
裁縫作業時に、上記掛け針(13d)の開閉脚操作により、裁縫対象の布地の一部分を該掛け針に挟み込んで固定することで、作業中の裁縫対象の布地に適切な張力を付与することができる。こうした公知の掛け針具(13)は、紐輪を形成する掛け紐(13b)の端部を専用の固定具に連結することで、公知のくけ台を構成するものである。これに対し、上記第2の実施例の構成にあっては、くけ台を構成する専用の固定具に代えて、裁縫用針刺しの支持箱(1)をもって固定具の働きを確保しているので、1つの裁縫作業空間内で同時的使用の機会の多いくけ台と針刺しの働きの双方が使い勝手のよい配置で同時的に実現されるものである。
この発明の裁縫用針刺しは、鉢山中に刺し込まれた裁縫用針の存否の視認を容易化するとで、裁縫作業の安全性の向上に寄与し、又、縫い針の針目に予め通した糸を巻き貯めるための糸巻きの寸法、形状の自由度を確保することで、裁縫作業の利便性にも寄与するものであるので、産業上の利用可能性は絶大である。

Claims (3)

  1. 透明な周壁(2)と底板(2a)を有する支持箱(1)と、
    上記支持箱(1)の周壁(2)の内面に着脱自在に係止され、該内面に整合する外周を有する針山(4)と、
    上記鉢山(4)の針刺し容易な位置に設けられ、内部に綿若しくは、毛織物若しくは微細粒子状樹脂を含む裁縫用針保持部材(4c)が充填された袋体(4b)と
    を備えた裁縫用針刺しにおいて、
    上記袋体(4b)の厚み寸法は、該袋体に差し込まれた裁縫用針(5)が貫通し、該裁縫用針の先端部分(5c)(5d)が該袋体(4b)の底面(4d)から露出するように選定され、上記針山(4)の上記周壁(2)に対する係止位置は、上記袋体(4b)の底面(4d)から露出した上記裁縫用針(5)の先端部分(5c,5d)を袋体の底面(4d)と上記支持箱(1)の底板(2a)との間に形成される支持箱底部空間(7)内に視認可能に収納できるように選定されていることを特徴とする裁縫用針刺し。
  2. 上記裁縫用針保持部材(4c)が、脱脂処理の施されていない綿である請求項1記載の裁縫用針刺し。
  3. 上記支持箱(1)の周壁(2)の一部分に着脱自在に係止され、該支持箱内の針山(4)に刺し込まれている縫い針(5a)の針目に通された糸が巻き込まれるべき糸巻き(9)を備えた請求項1記載の裁縫用針刺し。
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