JPWO2010007739A1 - 制御装置、端末装置及びこれらを用いた通信システム及び通信方法 - Google Patents

制御装置、端末装置及びこれらを用いた通信システム及び通信方法 Download PDF

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Abstract

複数の周波数のチャネルを所定順序で定期的に切替えて通信する通信システムにおいて、所定のチャネルで制御装置と通信する端末装置(102)であって、アンテナと、制御装置(101)からチャネル切替の順序及びタイミングを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、アンテナを介し受信する受信部と、制御装置に送信データを、アンテナを介し送信する送信部と、所定チャネル使用期間内の送信データの送信完了可否を判定するデータ量判定部と、所定チャネル使用期間内に、ビーコン及び受信データを受信するよう受信部を制御し、送信データを送信するよう送信部を制御する制御部とを備え、制御部は、データ量判定部において送信完了不可と判定された場合、制御情報に基づき、次に使用されるチャネルを判定し、所定チャネル使用期間の経過後、次のチャネルに切替え、送信データの送信を継続するよう送信部をさらに制御する。

Description

本発明は、制御装置、複数の無線端末装置及び、これらによって構成される通信システム及び当該通信システムで用いられる通信方法に関し、特にセンサーネットワークやアクティブRF(Radio Frequency)タグなどの多数の端末を収容する無線ネットワークにおける省電力技術と伝送効率向上技術に関するものである。
近年、WPAN(Wireless Personal Area Network)やセンサーネットワークといった小型低消費電力の無線端末装置によるネットワークが注目されている。またこれに類似するシステムとして、自ら無線信号を発信するアクティブRFタグといったシステムがある。
このような、無線ネットワークは、基地局である制御装置及び複数の無線端末である端末装置で構成される。制御装置は、無線ネットワークを制御するための制御情報をビーコンパケットに含めて周期的にブロードキャストする。端末装置は、この制御情報に基づいて制御装置と通信する。通信端末のアクセス方式には様々なものを用いることができ、例えば、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、SDMA(Space Division Multiple Access)などを用いることができる。
これらの無線ネットワークで用いられる端末装置は、伝送速度は低速(数kbpsから数百kbps)で、無線信号の到達距離は短い(数mから数十m程度)が、小型で、かつ電池で数年間駆動可能な低消費電力性能に特徴がある。端末装置の消費電力を低減するために、通信プロトコルやフレームフォーマットにも工夫がなされており、例えば、特許文献1が開示する無線ネットワークでは、無線ネットワーク内で通信を行うアクティブ期間と、通信を行わずにスリープ状態に入ることができる非アクティブ期間を設けた構成になっている。非アクティブ期間を長くとれば、スリープ状態を長くとれるので消費電力を低減することができる。
図24は、従来の無線通信システムの一例を示す。無線通信システムは、制御装置と端末装置とから構成される無線ネットワークである。図24に示す例では、無線ネットワーク400は、無線ネットワーク400を制御する制御装置401と、制御装置401の制御に従い、制御装置401との間で無線通信を行う無線端末である端末装置402〜404により構成されている。
図25に、周期的なフレーム構成の一例であるスーパーフレーム期間を示す。図25において、スーパーフレーム期間は、アクティブ期間と非アクティブ期間からなる。アクティブ期間は制御装置401と端末装置402〜404が通信を行う期間である。非アクティブ期間は通信を行わない期間であり、この間各端末装置402〜404は、スリープ状態に入ることで消費電力を低減することができる。
制御装置401及び端末装置402〜404は、アクティブ期間を共用で使用する。アクティブ期間の最初は制御装置401が使用し、ビーコンフレームをブロードキャストする。それ以外のアクティブ期間は制御装置401と端末装置402〜404との間の通信に使用され、例えば、CSMAなどを用いることができる。また、アクティブ期間を複数の時間スロットに分割し、スロットCSMAやTDMAでスロットを共用して使用することも可能である。例えば、IEEE802.15.4規格では、前半の時間スロットをCSMAによる競合アクセス用に用い、後半の時間スロット毎に使用する端末装置を割り当てて通信を行っている。
ビーコンフレームには、これらの時間スロット数やその割り当て順序、アクティブ期間の長さ、非アクティブ期間の長さ、次のビーコンフレーム送信までの時間など通信に関する制御情報が含まれる。
図26に、制御装置401と端末装置402〜404との間の通信シーケンスの一例を示す。制御装置401は、アクティブ期間451の最初にビーコンフレーム460をブロードキャストする。端末装置402〜404は、ビーコンフレーム460を受信し、制御情報を取得する。制御情報には、アクティブ期間の長さ、非アクティブ期間の長さなどの情報が含まれる。
アクティブ期間451では、制御装置401と端末装置402〜404との間で通信が行われる。例えば、端末装置403から制御装置401にデータフレーム461が送信され、それに対してのACK(Acknowledgement)フレーム462が制御装置401から端末装置403に送信される。
非アクティブ期間452では、制御装置401と端末装置402〜404との間での通信は行われない。制御情報であらかじめ通知された時間の間、制御装置401と端末装置402〜404は、スリープ状態に入ることができ、消費電力を低減することができる。制御装置401と端末装置402〜404は、非アクティブ期間452が終了する直前に動作状態に復帰し、次のアクティブ期間の通信に備える。
制御装置401は、非アクティブ期間452が終了すると、次のアクティブ期間を開始し、ビーコンフレーム470をブロードキャストする。アクティブ期間453では、制御装置401と端末装置402〜404との間で通信が行われる。
ここでは、端末装置402から制御装置401への通信が失敗した例を示す。例えば、端末装置402から制御装置401へデータフレーム471が送信されたが、制御装置401でこのデータの受信誤りが発生したとする。この場合、制御装置401は、このデータフレーム471に対するACKフレームを端末装置402へ送信しない。
端末装置402は、制御装置401からのACKフレームを所定期間待ち続ける。所定時間経過しても、ACKフレームが返ってこない場合、端末装置402は、データフレーム471の送信に失敗したと判定する。そこで、端末装置402は、データフレームの再送を試み、再送データフレーム472を送信する。ここでは、再送されたデータフレーム472は、制御装置401で正しく受信できたとする。この場合、制御装置401は、再送されたデータフレーム472に対するACKフレーム473を端末装置402に送信する。
以降、同様の動作を繰り返して、制御装置401と端末装置402〜404との間の通信が行われる。
特開2008−48365号公報
しかしながら、このような無線ネットワークでは、この無線ネットワークに参加する複数の端末装置は、制御装置が規定するアクティブ期間と非アクティブ期間に従って動作することとなる。各端末装置が送受信するデータ量が少ない場合は、1つのアクティブ期間内でデータ送受信が完了するが、いずれかの端末装置からの送信データ量が多い場合は、1つのアクティブ期間で送受信が完了せず、次のアクティブ期間まで送受信を待たなければならなくなる。したがって、送受信すべきデータが多い場合には、遅延が大きくなるという課題がある。この課題に対して、非アクティブ期間に対するアクティブ期間を長くすることにより通信の遅延を小さくすることはできるが、この場合には、送受信するデータ量の少ない無線端末装置もアクティブ期間中は、動作する必要があり消費電力が大きくなってしまう。例えば、平時は、制御装置が、少ない通信量で定期的に各端末装置を認証するのみであるが、緊急時には、音声データ等、多量のデータを遅延なく送受信する必要があるようなシステムにおいて、この課題の解決が重要になる。
本発明は、上記課題を解決し、送受信するデータ量に応じて、端末装置がアクティブになる期間を増減でき、送受信すべきデータの通信をより早く完了することができ、送受信するデータに応じた省電力動作が可能な、制御装置、端末装置及びこれらを用いた通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の一局面は、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルのうち、所定の周波数チャネルを用いて制御装置と通信を行う端末装置であって、無線信号の送受信を行うアンテナと、制御装置から、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、アンテナを介して受信する受信部と、制御装置に、送信データを、アンテナを介して送信する送信部と、送信データを、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定部と、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコン及び受信データを受信するよう、受信部を制御し、送信データを送信するよう、送信部を制御する制御部とを備え、制御部は、データ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、送信データの送信を継続するよう、送信部をさらに制御する、端末装置である。
また、本発明の他の局面は、上述の制御部は、ビーコンに含まれる制御情報に、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、制御装置から当該端末装置への、受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、受信データの受信を継続するよう、受信部をさらに制御することを特徴とする。
また、本発明のさらに他の局面は、上述の制御部は、次に使用される周波数チャネルに切り替えを行わない場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルが再び使用される切り替えタイミングを判定し、当該切り替えタイミングまで、当該端末装置を省電力モードで待機するよう制御することを特徴とする。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを用いて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、それぞれ所定の周波数チャネルが割り当てられた、少なくとも1つの端末装置と、通信を行う制御装置であって、無線信号の送受信を行うアンテナと、端末装置から、アンテナを介して、受信データを受信する受信部と、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成部と、端末装置に、アンテナを介して、ビーコン及び送信データを送信する送信部と、端末装置のそれぞれへの送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定部と、周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、ビーコンを生成するようビーコン生成部を制御し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた端末装置への送信データとを、送信するよう送信部を制御する制御部とを備え、制御部は、データ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、ビーコンに、送信完了できないことを示す、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、ビーコンを生成するよう、ビーコン生成部を制御し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、送信データの送信を継続するよう、送信部をさらに制御する制御装置である。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、制御装置と少なくとも1つの端末装置との間で通信を行う通信システムであって、端末装置は、無線信号の送受信を行う第1のアンテナと、制御装置から、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、第1のアンテナを介して受信する第1の受信部と、制御装置に、送信データを、第1のアンテナを介して送信する第1の送信部と、送信データを、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定する第1のデータ量判定部と、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコン及び受信データを受信するよう、第1の受信部を制御し、送信データを送信するよう、第1の送信部を制御する第1の制御部とを備え、第1の制御部は、第1のデータ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、送信データの送信を継続するよう、第1の送信部をさらに制御し、ビーコンに含まれる制御情報に、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、制御装置から当該端末装置への、受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、受信データの受信を継続するよう、第1の受信部をさらに制御し、制御装置は、無線信号の送受信を行う第2のアンテナと、端末装置から、第2のアンテナを介して受信データを受信する第2の受信部と、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成部と、端末装置に、第2のアンテナを介して、ビーコン及び送信データを送信する第2の送信部と、端末装置のそれぞれへの送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定する第2のデータ量判定部と、周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、ビーコンを生成するようビーコン生成部を制御し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた端末装置への送信データとを、送信するよう第2の送信部を制御する第2の制御部とを備え、第2の制御部は、第2のデータ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、ビーコンに、送信完了できないことを示す、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、ビーコンを生成するよう、ビーコン生成部を制御し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、送信データの送信を継続するよう、第2の送信部をさらに制御する、制御装置とから構成される、通信システムである。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルのうち、所定の周波数チャネルを用いて制御装置と通信を行う通信機能を集積した集積回路であって、制御装置から、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、アンテナを介して受信する受信部と、制御装置に、送信データを、アンテナを介して送信する送信部と、送信データを、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定部と、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコン及び受信データを受信するよう、受信部を制御し、送信データを送信するよう、送信部を制御する制御部とを集積し、制御部は、データ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、送信データの送信を継続するよう、送信部を、さらに制御し、ビーコンに含まれる制御情報に、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、制御装置から当該端末装置への、受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、受信データの受信を継続するよう、受信部を、さらに制御する、集積回路である。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを用いて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、それぞれ所定の周波数チャネルが割り当てられた、少なくとも1つの端末装置と、通信を行う通信機能を集積した集積回路であって、端末装置から、アンテナを介して、受信データを受信する受信部と、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成部と、端末装置に、アンテナを介して、ビーコン及び送信データを送信する送信部と、端末装置のそれぞれへの送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定部と、周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、ビーコンを生成するようビーコン生成部を制御し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた端末装置への送信データとを、送信するよう送信部を制御する制御部とを集積し、制御部は、データ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、ビーコンに、送信完了できないことを示す、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、ビーコンを生成するよう、ビーコン生成部を制御し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、送信データの送信を継続するよう、送信部をさらに制御する、集積回路である。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルのうち、所定の周波数チャネルを用いて制御装置と通信を行う通信方法であって、制御装置から、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、アンテナを介して受信する受信ステップと、制御装置に、送信データを、アンテナを介して送信する送信ステップと、送信データを、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定ステップと、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコン及び受信データを受信するよう、受信ステップを実行し、送信データを送信するよう、送信ステップを実行する制御ステップとを備え、制御ステップは、データ量判定ステップにおいて、送信完了できないと判定された場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、送信データの送信を継続するよう、送信ステップを、実行するステップと、ビーコンに含まれる制御情報に、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、制御装置から当該端末装置への、受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、受信データの受信を継続するよう、受信ステップを、実行するステップとを含む、通信方法である。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを用いて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、それぞれ所定の周波数チャネルが割り当てられた、少なくとも1つの端末装置と、通信を行う通信方法であって、端末装置から、アンテナを介して、受信データを受信する受信ステップと、
少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成ステップと、端末装置に、アンテナを介して、ビーコン及び送信データを送信する送信ステップと、端末装置のそれぞれへの送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定ステップと、周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、ビーコンを生成するようビーコン生成ステップを実行し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた端末装置への送信データとを、送信するよう送信ステップを実行する制御ステップとを備え、制御ステップは、データ量判定ステップにおいて、送信完了できないと判定された場合、ビーコンに、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、ビーコンを生成するよう、ビーコン生成ステップを実行し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、送信データの送信を継続するよう、送信ステップを実行するステップを含む通信方法である。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルのうち、所定の周波数チャネルを用いて制御装置と通信を行う端末装置が実行する通信プログラムであって、制御装置から、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、アンテナを介して受信する受信ステップと、制御装置に、送信データを、アンテナを介して送信する送信ステップと、送信データを、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定ステップと、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコン及び受信データを受信するよう、受信ステップを実行し、送信データを送信するよう、送信ステップを実行する制御ステップとを備え、制御ステップは、データ量判定ステップにおいて、送信完了できないと判定された場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、送信データの送信を継続するよう、送信ステップを、実行するステップと、ビーコンに含まれる制御情報に、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、制御装置から当該端末装置への、受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、受信データの受信を継続するよう、受信ステップを、実行するステップとを含む、通信プログラムである。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを用いて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、それぞれ所定の周波数チャネルが割り当てられた、少なくとも1つの端末装置と、通信を行う制御装置が実行する通信プログラムであって、端末装置から、アンテナを介して、受信データを受信する受信ステップと、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成ステップと、端末装置に、アンテナを介して、ビーコン及び送信データを送信する送信ステップと、端末装置のそれぞれへの送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定ステップと、周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、ビーコンを生成するようビーコン生成ステップを実行し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた端末装置への送信データとを、送信するよう送信ステップを実行する制御ステップとを備え、制御ステップは、データ量判定ステップにおいて、送信完了できないと判定された場合、ビーコンに、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、ビーコンを生成するよう、ビーコン生成ステップを実行し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、送信データの送信を継続するよう、送信ステップを実行するステップを含む、通信プログラムである。
本発明によれば、送受信するデータ量に応じて、端末がアクティブになる期間を変更することにより、送受信すべきデータの通信をより早く完了することができ、送受信するデータに応じた省電力動作が可能な、通信システム及び当該通信システムで用いられる通信装置及び通信方法を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1における制御装置及び端末装置からなる通信システムの構成図である。 図2は、本発明の実施の形態1における制御装置の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態1における端末装置の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態1におけるスーパーフレームの構成を示す模式図である。 図5は、本発明の実施の形態1におけるビーコン期間と周波数チャネルの配置を示す模式図である。 図6は、本発明の実施の形態1におけるビーコン期間の配置を示す模式図である。 図7は、本発明の実施の形態1における無線フレームフォーマットを示す模式図である。 図8は、本発明の実施の形態1におけるMACヘッダフォーマットを示す模式図である。 図9は、本発明の実施の形態1における通信シーケンスの一例を示すシーケンス図である。 図10は、本発明の実施の形態1における周波数チャネル切り替え時の通信シーケンスの一例を示すシーケンス図である。 図11は、本発明の実施の形態1におけるビーコンフレームのペイロードを示す模式図である。 図12は、本発明の実施の形態1におけるビーコンフレームのペイロード内のチャネル使用順序を示す模式図である。 図13は、本発明の実施の形態1における周波数チャネル切り替え時の通信シーケンスの一例を示すシーケンス図である。 図14は、本発明の実施の形態1におけるビーコンフレームのペイロード内の連続送信端末識別子を示す模式図である。 図15は、本発明の実施の形態1における制御装置の処理を示すフローチャートである。 図16は、本発明の実施の形態1における制御装置の初期設定処理を示すフローチャートである。 図17は、本発明の実施の形態1における端末装置の処理を示すフローチャートである。 図18は、本発明の実施の形態1における端末装置のビーコン受信処理を示すフローチャートである。 図19は、本発明の実施の形態1における制御装置・端末装置のデータフレーム送信処理を示すフローチャートである。 図20は、本発明の実施の形態1における制御装置・端末装置のデータ受信処理を示すフローチャートである。 図21は、本発明の実施の形態1における端末装置のチャネル変更処理を示すフローチャートである。 図22は、本発明の実施の形態1におけるビーコンフレームのペイロード内の別のチャネル使用順序を示す模式図である。 図23は、発明の実施の形態1における通信シーケンスの一例を示すシーケンス図である。 図24は、従来の無線通信システムの構成図である。 図25は、従来のスーパーフレームの構成を示す模式図である。 図26は、従来の通信シーケンスの一例を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムの一例を示す図である。無線通信システムは、制御装置と端末装置とから構成されるネットワークである。図1に示す例では、無線ネットワーク100は、無線ネットワーク100を制御する基地局である制御装置101と、制御装置101の制御に従い、制御装置101との間で無線通信を行う無線端末である端末装置102〜104により構成されている。端末装置の数は、本例では3台としたが、異なる台数であってもよい。
図2は、本発明の実施の形態1における制御装置101の装置構成の一例を示すブロック図である。制御装置101は、アンテナ201、無線受信部202、受信データ解析部203、タイミング制御部204、ビーコン生成部205、チャネル設定部206、無線送信部207、送信データ生成部208、インタフェース209及びデータ量判定部210を備える。アンテナ201で受信した無線信号は、無線受信部202に入力される。無線受信部202は、無線信号に対し復調処理を行い、受信フレームとして出力する。受信データ解析部203は、受信フレームを解析し、受信データを取り出して出力する。インタフェース209は、受信データを他の機器やユーザに対して出力する。また、インタフェース209は、他の機器やユーザからの送信データの入力を受け付ける。送信データ生成部208は、送信データをもとに送信データフレームを生成する。また、データ量判定部210は、インタフェース209から入力された送信データのデータを観測し、データ量を判定する。また、タイミング制御部204は、周期的に送信するビーコンフレームの送信タイミングを制御する。ビーコン生成部205は、メモリ(不図示)に格納されている制御情報や周波数チャネル毎の品質情報(例えば、通信におけるデータフレーム等の伝送誤り率)などを読み出してビーコンフレームを生成する。チャネル設定部206は、無線送受信を行う周波数チャネルの設定を行う。無線送信部207は、ビーコンフレームや送信データフレームなどに変調を施して無線信号を生成し、アンテナ201を介して無線送信を行う。
図3は、本発明の実施の形態1における端末装置102の装置構成の一例を示すブロック図である。他の端末装置103、104も、同様の装置構成となっている。端末装置102は、アンテナ221、無線受信部222、受信データ解析部223、制御部224、チャネル設定部225、無線送信部226、送信データ生成部227、インタフェース228、データ量を判定するデータ量判定部229を備える。アンテナ221で受信した無線信号は、無線受信部222に入力される。無線受信部は、無線信号に対し復調処理を行い受信フレームとして出力する。受信データ解析部223は、受信フレームを解析し、受信データを出力する。インタフェース228は、受信データを、他の機器やユーザに対して出力する。また、インタフェース228は、他の機器やユーザから送信データの入力を受け付ける。送信データ生成部227は、送信データをもとにデータフレームを生成する。また、制御部224は、メモリ(不図示)に格納されている制御情報、制御装置から受信したビーコンフレームに含まれる制御情報、及び、周波数チャネルの品質情報などをもとに送信タイミングの制御や周波数チャネルを選択する。チャネル設定部225は、選択された周波数チャネルの設定を行う。また、データ量判定部229インタフェース228から入力された送信データのデータを観測し、データ量を判定する。無線送信部226は、送信データフレームなどに変調を施して無線信号を生成し、アンテナ221を介して無線送信を行う。
制御装置101は、無線ネットワーク100を制御するための制御情報を含むビーコンを周期的に送信する。図4は、ビーコンを送信する周期の一例を、時系列に表した模式図である。最も大きな周期は、スーパーフレーム期間で、スーパーフレーム期間は無線通信を行うアクティブ期間と無線通信を行わない非アクティブ期間から構成される。非アクティブ期間においては、制御装置101及び端末装置102〜104は、無線通信を行わず、スリープ状態になるので、無線通信に必要な機能ブロックへの電源供給を停止する処理等が行われ、無線通信に必要な機能ブロックの消費電力を最低限に抑えることが可能となる。アクティブ期間は、さらに制御装置101がビーコンを送信する周期単位として、複数のビーコン期間に分割される。図4に示す例においては、アクティブ期間は8個のビーコン期間から構成される。
制御装置101及び端末装置102〜104は、ビーコン期間単位で周波数チャネルを切り替えながら通信を行う。図5に、ビーコン期間単位で周波数チャネルを切り替え通信する際の、各ビーコン期間のチャネル切り替えの例を表した模式図を示す。
図5において、制御装置101は、スーパーフレーム期間内のビーコン期間BI1の期間に周波数チャネルCH1を割り当て、無線通信期間601を配置している。同様に、ビーコン期間BI2の期間に周波数チャネルCH2を割り当てて無線通信期間602を、ビーコン期間BI4の期間には、周波数チャネルCHnを割り当てて無線通信期間603を配置している。スーパーフレーム期間が終了し、次のスーパーフレーム期間になると、再びビーコン期間BI1の期間に周波数チャネルCH1を割り当て、無線通信期間611を配置し、ビーコン期間BI2の期間に周波数チャネルCH2を割り当て、無線通信期間612を配置している。以降、スーパーフレーム期間毎に同じ周波数チャネル割り当てを繰り返す。
図6は、ビーコン期間の構成の一例を表した模式図である。図6において、ビーコン期間内では、制御装置101が、最初に、無線ネットワーク100の制御情報を含むビーコンを送信し、その後にアクセス期間を設けている。このアクセス期間内に、制御装置101及び端末装置102〜104は、無線通信を行うことができる。本実施例では、このアクセス期間内において各端末装置102〜104は、CSMA(キャリアセンス多元接続)によりアクセス制御を行い、無線通信を行うものとする。なお、無線アクセス方式としてはCSMAに限定するものではなく、ALOHAやTDMAなど他の無線アクセス方式を用いてもよい。
端末装置102〜104には、自機が、通常、通信を行う周波数チャネルが、あらかじめ割り当てられている。例えば、図5において、端末装置102が、周波数チャネルCH1で通信する場合には、ビーコン期間BI1のみ、起動する。すなわち、端末装置102は、無線通信期間401の次は、無線通信期間411内のアクセス期間に、CSMAで通信する。端末装置102は、無線通信期間401と無線通信期間411の間の期間は、無線通信を行わない。この無線通信を行わない期間は、非アクティブ期間と同様、無線通信に必要な機能ブロックの消費電力を最低限に抑えることが可能となる。
なお、図4においては、無線ネットワーク100において制御装置101が通信を行っているすべての期間をアクティブ期間として説明したが、例えば周波数チャネルCH1に着目すると無線通信期間401と411がアクティブ期間であり、無線通信期間402、403、412、その他のCH1以外のチャネルを用いた無線通信期間を、非アクティブ期間とみなすこともできる。その場合、周波数チャネルCH2のアクティブ期間は、周波数チャネルCH1の非アクティブ期間に設定されているとみなすことができる。
図7は、アクセス期間において、制御装置101及び端末装置102〜104が送受信する無線フレームのフォーマットを示す図である。無線フレーム500は、ビット同期符号やフレーム同期符号など無線信号の復調に必要な符号により構成されるPHY(PHYsical layer)ヘッダ501、フレーム種別やアドレス情報より構成されるMAC(Media Access Control)ヘッダ502、通信相手先に送信する情報であるペイロード503、無線フレーム500が正常に伝送されたか否かを検出するECC(Error Correcting Code)(誤り検出符号)504から構成される。また、MACヘッダ502は、図8に示すように、無線フレーム500の種別などを示すフレーム制御符号511、送信先の端末装置を示す送信先アドレス512、送信元の端末装置を示す送信元アドレス513より構成される。無線フレーム500の種別としては、データの送受信を行うデータフレーム、データフレームなどが正常に受信されたことに対する応答であるACKフレーム、制御装置101が端末装置102〜104に制御情報を送信するためのビーコンフレームなどがある。
以下に、無線ネットワーク100において、制御装置101と端末装置102〜104との間で無線通信を行う方法について説明する。
図9は、制御装置101と端末装置102〜104との間での通信シーケンスを示す図である。図9において、アクティブ期間が開始されると、最初に制御装置101は、ビーコンフレーム310を無線ネットワーク100内の端末装置102〜104に配信する。図7に示すフレーム制御符号511には、フレーム種別を示す符号が付されており、フレーム種別がビーコンである場合には、ペイロード503には、図11に示す、ビーコンフレームのペイロード520が挿入される。
図11に、ビーコンフレームのペイロード520のフォーマットを示す。ビーコンフレームのペイロード520は、スーパーフレーム周期521、ビーコン期間522、ビーコン期間数523、チャネル使用順序524、連続送信端末識別子525により構成される。スーパーフレーム周期521及びビーコン期間522は、図4及び図5に示すスーパーフレーム周期及びビーコン期間の各長さを示す情報である。また、図4及び図5に示すアクティブ期間は、ビーコン期間522にビーコン期間数523を乗算することで算出することができ、また非アクティブ期間は、スーパーフレーム周期521からアクティブ期間を減算することにより算出することができる。
このように、制御装置101が、ビーコンフレームのペイロード520に、同じ周波数チャネルが次に使用される無線通信期間の開始時間を示す情報であるスーパーフレーム周期521と、他の周波数チャネルで無線通信期間が開始される時間と順序とをそれぞれ示す情報である、ビーコン期間522及びチャネル使用順序524の情報とを、格納して送信することにより、ビーコンフレームを受信した端末装置102〜104は、各無線通信期間のタイミング及び使用チャネルの情報を得ることができ、次に通信を行う期間を複数の無線通信期間から選択することができる。
図12は、チャネル使用順序524の構成の一例を示す図である。図12において、チャネル使用順序の最初にビーコン期間番号BNが配置され、以降、ビーコン期間単位で使用する周波数チャネルが順番に並べられている。図12に示す例では、ビーコン期間数は8で、周波数チャネルは、CH1、CH2、CH8、CH6、CH3、CH7、CH4、CH5の順に使用する。ここで、ビーコン期間番号BNが1である場合には、現在のビーコン期間で使用している周波数チャネルは、CH1であること示しており、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルは、CH2、その次のビーコン期間で使用する周波数チャネルは、CH8であることがわかる。同様に、ビーコン期間番号BNが2である場合には、現在のビーコン期間で使用している周波数チャネルは、CH2であり、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルは、CH8、その次のビーコン期間で使用する周波数チャネルは、CH6であることがわかる。なお、連続送信端末識別子525については、後述する。
制御装置101は、メモリ(図2に不図示)を備え、無線ネットワーク100の制御情報であるスーパーフレーム周期、ビーコン期間、ビーコン期間数などとともに周波数チャネル使用可否情報を保持している。周波数チャネル使用可否情報は、制御装置101が無線ネットワーク100を開設した時点で全周波数チャネルの受信電力を測定することにより、当該周波数チャネルが使用可能であるか否かを判定することで作成される。また、制御装置101は、ビーコン期間毎に切り替えたチャネルでの端末装置との通信状態や、キャリアセンスによる受信不可状態の継続時間などの情報により、周波数チャネルの使用可否を判断して、周波数チャネル使用可否情報を随時更新する。制御装置101は、周波数チャネル使用可否情報をもとにビーコン期間数に応じて使用可能周波数チャネルを選択し、使用可能な周波数チャネルの中からランダムに周波数チャネルを選択してチャネル使用順序を決定し、メモリに保持する。制御装置101は、メモリからスーパーフレーム周期、ビーコン期間、ビーコン期間数、及びチャネル使用順序を読出し、図11に示すペイロードの形式で、ビーコンフレームを作成する。図9に示す例において、制御装置101が最初に送信するビーコンフレーム310内のチャネル使用順序におけるビーコン期間番号は1である。作成したビーコンフレームは、図2に示す無線送信部207で変調し、アンテナ201を介して送信される。
以下に、各端末装置102〜104が保持する送信データが、所定量以下であり1つのビーコン期間内で送信完了する場合の通信シーケンスについて、図9を参照して以下に説明する。端末装置102は、ビーコン期間301に周波数チャネルCH1、端末装置103は、ビーコン期間302に周波数チャネルCH2、端末装置104は、ビーコン期間303に周波数チャネルCH8を使用して制御装置101と通信しているものとする。ビーコン期間301において、端末装置102は、起動状態にあるので、制御装置101が送信したビーコンフレーム310を受信する。ビーコンフレーム310を正常に受信すると、端末装置102は、ビーコンフレーム310内の図7に示すペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報をメモリに格納する。
次に、送信データを保持する端末装置102は、キャリアセンスを行い、データフレーム311を送信する。データフレーム311を正常に受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム312を端末装置102に送信する。端末装置102は、残りの送信データを保持しており、同様に、端末装置102は、次のデータフレーム313を送信し、制御装置101からACKフレーム314を受信する。本例では、端末装置102は、2回のデータフレームの送信で、送信データの送信を完了する。
ビーコン期間301が終了すると、制御装置101は、周波数チャネルをCH2に切り替える。端末装置102は、次のスーパーフレームのCH2が割り当てられたビーコン期間開始直前までタイマをセットしてスリープ状態になる。
制御装置101は、次のビーコン期間であるビーコン期間302の開始タイミングでビーコンフレーム320を送信する。この時、ビーコンフレーム320内のチャネル使用順序におけるビーコン期間番号は2である。ビーコン期間302の期間中に起動している端末装置103は、ビーコンフレーム320を正常に受信すると、端末装置103は、ビーコンフレーム320内のペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報をメモリに格納する。
次に、送信データを保持する端末装置103は、キャリアセンスを行い、データフレーム321を送信する。データフレーム321を正常に受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム322を端末装置103に送信する。本例では、端末装置103は、1回のデータフレームの送信で、送信データの送信を完了する。
ビーコン期間302が終了すると、制御装置101は、周波数チャネルをCH8に切り替える。端末装置103は、次のスーパーフレームのCH8が割り当てられたビーコン期間開始直前までタイマをセットしてスリープ状態になる。制御装置101は、次のビーコン期間であるビーコン期間303の開始タイミングでビーコンフレーム330を送信する。この時、ビーコンフレーム330内のチャネル使用順序におけるビーコン期間番号は、3である。ビーコン期間303の期間中に起動している端末装置104は、ビーコンフレーム330を正常に受信すると、ビーコンフレーム330内のペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報をメモリに格納する。
次に、送信データを保持する端末装置104は、キャリアセンスを行い、データフレーム331を送信する。データフレーム331を正常に受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム332を端末装置104に送信する。本例では、端末装置104は、1回のデータフレームの送信で、送信データの送信を完了する。
非アクティブ期間305では、制御装置101と端末装置102〜104とのすべてがスリープ状態になる。また、非アクティブ期間305が完了すると、次のスーパーフレームになるので、制御装置101は、CH1にチャネルを切り替え、端末装置102からデータフレーム341を受信しACKフレーム342を返信する。以降、同様のシーケンスを繰り返す。
以下に、端末装置102〜104のいずれかに、所定量以上の送信データが発生し、1つのビーコン期間では、すべての送信データを送信することが不可能である場合の、通信シーケンスについて図10を参照して説明する。端末装置102〜104は、それぞれ、自機内で連続送受信フラグを管理しており、1つのビーコン期間内に、自機が保持するデータフレームの送信が完了するかしないかの判断を行い、連続送受信フラグを用いて、判断結果を保持する。ここでは、1つのビーコン期間内に3個以上のデータフレームを送信することは、不可能であるとする。ここでは、連続送受信フラグの設定及び解除の条件として、保持している送信データ量がデータフレーム3個相当以上あれば連続送受信フラグを設定し、保持している送信データ量がデータフレーム1個相当以下になったとき連続送受信フラグを解除するものとする。制御装置101が、ビーコンフレーム310を送信すること、端末装置102が、データフレーム311を送信し、ACKフレーム312を受信すること、及びデータフレーム313を送信しACKフレーム314を受信することは、図9に示した例の場合と同様である。また、端末装置103、104の動作も図9の場合と同様である。ここで、端末装置102は、データフレーム311、313以外にデータフレーム323、333を保持しているとする。端末装置102は、ビーコンフレーム310を受信したとき、ビーコン期間301の期間中に保持しているデータフレームをすべて送信可能かどうか判定する。ここでは、端末装置102は、4つのデータフレームに相当する送信データ量が存在するため、送信不可と判定する。端末装置102は、送信不可と判定すると自機で管理している連続送受信フラグを設定する。連続送信フラグ設定後に、データフレームの送信を開始するが、2つのデータフレーム311、313を送信後、ビーコン期間301が終了する。残りの2つのデータフレーム323、333は、ビーコン期間301内に送信できない。
このとき、端末装置102は、連続送信フラグが設定されていることを確認し、メモリ内に格納した制御情報のチャネル使用順序を読出し、次のビーコン期間で制御装置101は、周波数チャネルCH2を使用して通信を行うことを把握し、一旦スリープ状態になる。ビーコン期間301が終了する直前に端末装置102は、再起動し、周波数チャネルをCH2に切り替え、制御装置101が送信するビーコンフレーム320を待つ。
次のビーコン期間であるビーコン期間302が開始すると、制御装置101は、ビーコンフレーム320を送信する。端末装置102は、ビーコンフレーム320を正常に受信すると、ビーコンフレーム320内のペイロードを解析し、チャネル使用順序を含む制御情報を更新してメモリに格納する。その後、端末装置102は、ビーコン期間302の期間中に保持しているデータフレームをすべて送信可能か判定する。ここでは、端末装置102は、2つのデータフレームに相当する送信データ量が残っている。CH2は、もともと端末装置103に割り当てられており、端末装置103から、少なくとも1つのデータフレーム321が送信されることが想定される。したがって、端末装置102は、自機の送信データ量がデータフレーム2つ相当の場合は、送信が完了できない可能性が高い。そのため、送信データ量がデータフレーム1つ相当になるまでは、連続送受信フラグを解除しない。ここでは、端末装置102は、自機で管理している連続送受信フラグを設定した状態を維持する。
次に、端末装置102は、キャリアセンスの結果、無線メディアがアイドルになったと判断したら、データフレーム323を制御装置101へ送信する。ここで無線メディアとは、通信に使用する所定の周波数チャネルをいう。
このときデータフレーム323内の、図7及び図8に示すMACヘッダ502のフレーム制御符号511に、使用する周波数チャネルをCH2に変更した旨を記載して制御装置101へ通知する。データフレーム323を受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム324を端末装置102へ送信する。この時、制御装置101は、受信したデータフレーム323のMACヘッダ502を解析して、端末装置102が使用周波数チャネルを変更したことを把握する。端末装置102は、周波数チャネルCH1ではデータフレームが送信しきれなかったことをメモリに格納する。
その後、ビーコン期間302は、端末装置102が残りのデータフレーム333を送信することなく終了する。
端末装置102は、連続送受信フラグが設定されていることを確認し、メモリ内のチャネル使用順序を読出し、次のビーコン期間で制御装置101は、周波数チャネルCH8を使用して通信を行うことを把握し、一旦スリープ状態になる。ビーコン期間302が終了する直前に端末装置102は、再起動し、周波数チャネルをCH8に切り替え、制御装置101が送信するビーコンフレーム330を待つ。
制御装置101が周波数チャネルをCH8に切り替え、次のビーコン期間であるビーコン期間303が開始すると、ビーコンフレーム330を送信する。端末装置102は、ビーコンフレーム330を正常に受信すると、ビーコンフレーム330内のペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報を更新してメモリに格納する。
端末装置102は、ビーコンフレーム330を受信すると、ビーコン期間303の期間中に保持しているデータフレームが送信可能か判定する。ここでは、端末装置102には、1つのデータフレームに相当する送信データ量が残っているのみであるので、送信可能であると判定し、自機で管理している連続送受信フラグを解除する。
次に、端末装置102は、キャリアセンスの結果、無線メディアがアイドルになったと判断したら、データフレーム333を制御装置101へ送信する。このときデータフレーム333内のMACヘッダ502のフレーム制御符号511に、使用する周波数チャネルをCH8に変更した旨を記載して制御装置101へ通知する。データフレーム333を受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム334を端末装置102へ送信する。この時、制御装置101は、受信したデータフレーム333のMACヘッダ502を解析して、端末装置102が使用周波数チャネルを変更したことを把握し、端末装置102は、周波数チャネルCH1及びCH2では、データフレームが送信しきれなかったことをメモリに格納する。
ここで、端末装置102は、ビーコン期間301で送信できなかったデータフレーム323、333の送信がビーコン期間302、203において完了したので、周波数チャネルをもともと割り当てられていたCH1に切り替えて、次のスーパーフレームのCH1が割り当てられたビーコン期間開始直前までタイマをセットしてスリープ状態になる。
以降の制御装置101と各端末装置102〜104との間の通信シーケンスは、図9と同様の動作を繰り返す。
端末装置102は、ビーコン期間301で送信するべきデータフレームをビーコン期間301で送信できずに次のCH1のビーコン期間305まで保持しておくと、データフレームのバッファがオーバーフローする可能性がある。また、データフレームが音声などのリアルタイム伝送を必要とするデータならば伝送遅延が発生する。しかしながら本実施例では、端末装置102は、CH1のビーコン期間301でデータフレームを送信できない場合は、チャネルを切り替えて送信を継続するので、伝送遅延を短縮することが可能となる。従来ならば、次のスーパーフレームのCH1が割り当てられたビーコン期間までの遅延が発生する。例えば、図12のようにチャネルが8種類ある場合、非アクティブ期間を考慮しない場合でも、従来に比べて伝送遅延は、最大で8分の1に短縮できる。また、非アクティブ期間を考慮すると最大で8分の1以上に短縮可能である。
なお、本実施の形態では、端末装置102は、チャネル切り替えのときに一旦スリープしたがこれに限定されるものではなく、スリープしなくてもよい。
なお、本実施の形態では、連続送受信フラグの設定及び解除の条件として、保持している送信データ量がデータフレーム3個相当以上あれば連続送受信フラグを設定し、保持している送信データ量がデータフレーム1個相当以下になったとき連続送受信フラグを解除したが、これに限定されるものではなく、1ビーコン期間に送信可能なデータフレーム数等に基づいて、適切に設定すればよい。例えば、端末装置102〜104は、データフレームの合計サイズと自機で伝送可能なビットレートをパラメータにデータフレームの伝送に必要な時間を算出し、ビーコンフレームに含まれているビーコン期間の時間と比較して判定してもよい。
なお、本実施の形態では、制御装置101は、ビーコン期間302では端末装置103からのデータフレーム321、ビーコン期間303では端末装置104からのデータフレーム331を、それぞれ、端末装置102からのデータフレーム323、333より先に送信している。しかし、例えば、端末装置102のデータフレームを優先的に継続して受信するようにしてもよい。この場合は、制御装置101は、端末装置102のデータフレームの送信が未完了であることを把握しているので、ビーコンフレーム320及び330に、端末装置102以外の端末装置に自機のデータフレームを送信するタイミングを遅らせる指示を、さらに含めて、送信することができる。この場合、ビーコンフレーム320、330をそれぞれ受信した端末装置103、104は、それぞれのデータフレーム321、331を送信するタイミングを遅らせ、端末装置102がキャリアセンスを行う際、無線メディアをアイドルにしておくことができ、端末装置102からのデータフレーム323、333が、優先的に送信される。
以下に、図13及び図14を用いて、制御装置101に所定量以上のデータ量が発生した場合に、制御装置101が、端末装置102〜104へチャネル切り替えを指示して、データフレームの送受信を行う処理について説明する。図13は、制御装置101と端末装置102〜104との間の通信シーケンスを示す図である。
ここで、まず、図11に示した連続送信端末識別子525について、図14を参照して説明する。図14は、連続送信端末識別子525の構成の一例を示す図である。制御装置101は、各ビーコン期間において、当該ビーコン期間に通信を行う端末装置宛に自機が保持しているデータフレームの送信が、完了しないと判定したときに、当該データフレームの送信先である端末装置の識別子を設定する。なお、識別子は、認証時のIDでも端末のアドレス情報でもよい。
制御装置101は、端末装置102宛のデータ量が所定量以上で、4つのデータフレーム相当のデータ量があり、1つのビーコン期間で送信が完了しないとする。ビーコン期間301において通信するのは、端末装置102であり、端末装置102宛のデータフレームの送信が完了しないと判定されているので、制御装置101は、ビーコンフレーム350の連続送信端末識別子525に端末装置102の識別子を設定して、ビーコンフレーム350を送信する。ここでの送信可否の判定方法は、上述の端末装置側のデータ量が所定量以上である場合の判定方法と同じとする。
ビーコン期間301において、端末装置102は、起動状態にあるので、制御装置101が送信したビーコンフレーム350を受信する。ビーコンフレーム350を正常に受信すると、端末装置102は、ビーコンフレーム350内のペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報をメモリに格納する。また、連続送信端末識別子に自機のIDが設定されていることを認識する。端末装置102は、このように自機のIDが設定されている場合は、連続送受信フラグを設定する。
次に、制御装置101は、キャリアセンスを行い、データフレーム351を送信する。データフレーム351を正常に受信した端末装置102は、正常受信応答としてACKフレーム352を制御装置101に送信する。同様に、制御装置101は、次のデータフレーム353を送信し、端末装置102からACKフレーム354を受信する。
ビーコン期間301が終了すると、制御装置101は、次のビーコン期間であるビーコン期間302の開始時間から周波数チャネル切り替えに要する時間を減算した時間のタイマをセットして、無線通信に必要な機能ブロックへの電源供給を遮断し、スリープ状態になる。
端末装置102は、ビーコンフレーム350に自機の連続送信端末識別子が記載されていたので、メモリ内のチャネル使用順序を読出し、次のビーコン期間で制御装置101は、周波数チャネルCH2を使用して通信を行うことを把握し、周波数チャネルをCH2に切り替え、制御装置101が送信するビーコンフレーム360を待つ。制御装置101は、スリープ状態から復帰すると、周波数チャネルをCH2に切り替える。ビーコン期間302において通信するのは、端末装置102、103である。制御装置101は、端末装置102宛のデータがデータフレーム2つ分ほど未送信であるので、ビーコン期間302においてもデータ送信が完了しないと判定する。また、端末装置103宛の送信データ量は、1つのデータフレームで足りるため、ビーコン期間302においてデータ送信が完了すると判定する。したがって、制御装置101は、ビーコンフレーム360の連続送信端末識別子525に端末装置102の識別子のみを設定して、ビーコンフレーム360を送信する。
端末装置102、端末装置103は、ビーコンフレーム360を正常に受信すると、ビーコンフレーム内のペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報を更新してメモリに格納する。また、端末装置102は、連続送信端末識別子525に自機のIDが設定されていることを認識する。端末装置102は、自機のIDが設定されているので連続送受信フラグを設定する。
次に、制御装置101は、キャリアセンスを行い、データフレーム361を送信する。データフレーム361を正常に受信した端末装置103は、正常受信応答としてACKフレーム362を制御装置101に送信する。同様に、制御装置101は、端末装置102にデータフレーム363を送信し、端末装置102からACKフレーム364を受信する。
ビーコン期間302が終了すると、制御装置101は、次のビーコン期間であるアクティブ時間303の開始時間から周波数チャネル切り替えに要する時間を減算した時間のタイマをセットして、無線通信に必要な機能ブロックへの電源供給を遮断し、スリープ状態になる。
端末装置102は、ビーコンフレーム360に自機の連続送信端末識別子が記載されていたので、メモリ内のチャネル使用順序を読出し、次のビーコン期間で制御装置101は、周波数チャネルCH8を使用して通信を行うことを把握し、周波数チャネルをCH8に切り替え、制御装置101が送信するビーコンフレーム370を待つ。
その後、端末装置103は、次のスーパーフレームのCH2が割り当てられたビーコン期間開始直前までのタイマをセットしてスリープ状態になる。
制御装置101は、スリープ状態から復帰すると周波数チャネルをCH8に切り替える。ビーコン期間303において通信するのは、端末装置102、104である。制御装置101は、端末装置102宛のデータ量も、端末装置103宛のデータ量も、それぞれ1つのデータフレームで足りるため、端末装置102、104のいずれに対しても、ビーコン期間303においてデータ送信が完了すると判定する。したがって、制御装置101は、ビーコンフレーム370の連続送信端末識別子525にいずれの端末装置の識別子も設定せず、ビーコンフレーム370を送信する。端末装置102、104は、ビーコンフレーム370を正常に受信すると、ビーコンフレーム370内のペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報を更新してメモリに格納する。また、端末装置102は、自機のIDが設定されていないので連続送受信フラグを解除する。
次に、制御装置101は、キャリアセンスを行い、データフレーム371を端末装置104に送信する。データフレーム371を正常に受信した端末装置104は、正常受信応答としてACKフレーム372を制御装置101に送信する。同様に、制御装置101は、端末装置102にデータフレーム373を送信し、端末装置102からACKフレーム374を受信する。
ビーコン期間303が終了すると、制御装置101は、次のビーコン期間であるアクティブ時間の開始時間から周波数チャネル切り替えに要する時間を減算した時間のタイマをセットして、無線通信に必要な機能ブロックへの電源供給を遮断し、スリープ状態になる。
端末装置102、104は、次のスーパーフレームのそれぞれCH1、CH3が割り当てられたビーコン期間開始直前までタイマをセットしてスリープ状態になる。
以降の制御装置101と各端末装置102〜104との間の通信シーケンスは、図9と同様の動作を繰り返す。
制御装置101は、ビーコン期間301で送信すべきデータフレームをビーコン期間301で送信できずに次のCH2のビーコン期間302まで保持しておくと、データフレームのバッファがオーバーフローする可能性がある。また、データフレームが音声などのリアルタイム伝送を必要とするデータならば伝送遅延が発生する。しかしながら本発明では、制御装置101は、端末装置102宛のデータがCH1のビーコン期間301でデータフレームを送信できない場合は、あらかじめビーコンフレーム350にチャネルの切り替えを指示する情報を設定して、ビーコン期間302において、送信を継続するので、伝送遅延を短縮することが可能となる。従来なら次のスーパーフレームのCH1が割り当てられたビーコン期間までの期間の遅延が発生する。例えば、図12のようにチャネルが8種類ある場合なら非アクティブ期間を考慮しなくても、従来に比べて伝送遅延は、最大で8分の1に短縮できる。また、非アクティブ期間を考慮すると8分の1以上に短縮可能である。
なお、本実施の形態では、制御装置101は、ビーコン期間302では端末装置103へのデータフレーム361、ビーコン期間303では端末装置104へのデータフレーム371を、それぞれ、端末装置102へのデータフレーム363、373より先に送信したがこれに限定されるものではない。例えば、端末装置102のデータフレームを優先的に送信してもよい。
なお、本実施の形態では、制御装置101は、ビーコン期間のチャネル切り替えのときにスリープ状態になったがこれに限定されるものではない。例えば、スリープしなくてもよい。
次に、以上の処理シーケンスを処理する制御装置101及び端末装置102〜104の内部処理について図15〜図21を用いて説明する。
図15は、制御装置101の処理フローの全体を示す図であり、また図16は、制御装置101の初期化時の処理フローを示す図である。
図15において、制御装置101は、最初に、ステップS1001で初期化を行う。初期化の詳細を、図16のステップS1021〜S1024に示す。ステップS1021では、使用可能な全周波数チャネルを順次他の端末装置が使用していないか、あるいは干渉の影響がないか電力測定等を行うことでスキャンし、使用可能周波数チャネルを得る。ステップS1022では、ステップS1021で得た使用可能周波数チャネル情報をメモリに格納する。次に、ステップS1023では、使用可能周波数チャネルからシステム情報として保持しているビーコン期間数に応じて周波数チャネルをランダムに選択してチャネル使用順序を決定する。ステップS1024では、決定したチャネル使用順序をメモリに格納して、初期化設定処理を終了する。
次に、図15のステップS1002において、メモリに保持しているスーパーフレーム期間、ビーコン期間、チャネル使用順序間などの無線ネットワークのチャネル情報を読み出す。ステップS1003では、ステップS1002で読み出したチャネル情報をもとにビーコンフレームを作成し、ステップS1004では、S1002で読み出したチャネル使用順序の最初の周波数チャネルに切り替える。ステップS1005では、ビーコン期間の最初に、ビーコンフレームを送信する際、無線メディアがアイドルであるか否かを判定するため、キャリアセンスを行う。ステップS1006では、ステップS1005で行ったキャリアセンスが、所定のレベル以下である場合には、ビーコンフレーム送信可能であると判断してステップS1007以下を実行する。ステップS1005で行ったキャリアセンスが、所定のレベル以上の場合には、周波数チャネルが使用されておりビーコンフレーム送信不可能であると判断し、再度キャリアセンスを行うためステップS1005を実行する。
ステップS1006において、ビーコンフレーム送信可能となった場合には、ステップS1007においてビーコンフレーム送信後のビーコン期間で送信するデータフレームがビーコン期間中に送信可能か判定し、送信が不可能な場合は、ステップS1008でビーコンに該当端末装置の連続送信端末識別子を設定する。
次に、ステップS1009でビーコンフレームを送信する。以降、制御装置101と端末装置102〜104との間でデータフレーム等の送受信を行うために、ステップS1010からステップS1013までのデータ送信処理及びデータ受信処理を繰り返す。ステップS1010からステップS1013の各処理は、ステップS1014においてビーコン期間が終了するまで繰り返しされ、ビーコン期間が終了したら、ステップS1015でビーコン期間の完了を判定する。ビーコン期間が終了しない場合は、S1002に戻る。
最後に、端末装置は、ステップS1015において、ビーコン期間が終了したら、ステップS116においてスリープモードに入り、再びステップS1107のスリープタイマが終了するまで、スリープ状態になる。スリープタイマ終了後は、ステップS1002に戻って以降の処理を繰り返す。
図17は、端末装置102の処理フローの全体を示す図であり、また図18は、端末装置102のビーコンフレーム受信時の処理フローを示す図、図19は、端末装置102のデータ送信処理の処理フローを示す図、図20は、端末装置102のデータ受信処理の処理フローを示す図、図21は、端末装置102のチャネル変更処理時の処理フローを示す図である。また、無線ネットワーク100に参入している他の端末装置103及び104の処理フローもすべて端末装置102と同様である。
図17において、端末装置102は、処理開始の時点で、制御装置101との間で無線ネットワーク100に参入する処理を終えており、スーパーフレーム期間及びビーコン期間のタイミングを認識してスリープ状態にあるものとする。
端末装置は、ステップS1101でスリープタイマが終了したら、ステップS1102でスリープ状態から抜けて起動する。ステップS1103では、ビーコンフレームの受信処理を行う。
図18を用いて、ビーコン受信処理ステップS1103の詳細を説明する。端末装置は、ビーコンフレームを正常に受信すると、ステップS1141においてビーコンフレームのペイロードを解析し、チャネル使用順序を抽出し、メモリに格納することで、チャネル使用順序情報を更新する。また、ステップS1142において、ビーコンフレームのペイロードの連続送信端末識別子を解析し、自機の識別子が設定されている場合は、ステップS1143において、連続送受信フラグを設定する。自機の識別子が設定されていない場合は、連続送受信フラグを設定しない。以上でビーコン受信処理は終了する。
端末装置102は、ビーコンフレーム受信処理のステップS1103を終えたら、ステップS1104で自機が保持する送信データ量が所定量を超えているか否かを調べ、送信するデータフレームが今回のビーコン期間中にすべて送信可能か判定を行う。
ステップS1104で送信データ量が所定量を超えており、送信不可能と判定した場合は、ステップS1105で連続送受信フラグを設定してステップS1106に進む。また、送信データ量が所定量を超えておらず、送信可能と判定した場合、連続送受信フラグを設定せずステップS1106に進む。
次に、端末装置102は、ステップS1106からステップS1108までのデータフレームの送信処理及び受信処理を、今回のビーコン期間の完了タイミングを設定したビーコンタイマが完了するまで繰り返し行う。
ここで、データ送信処理のステップS1106について、図19を用いて説明する。端末装置102は、ステップS1132において、データフレームの送信を開始する前に無線メディアがアイドルであるか否かを判断するために、キャリアセンスを行う。ステップS1133では、ステップS1132のキャリアセンスの結果から無線メディアがアイドル状態であると判断した場合には、ステップS1134に進んで、データフレームの送信処理を行う。ステップS1135では、制御装置101からのACKフレーム応答を待ち、ACKフレームを正常に受信した場合には、データ送信処理は終了する。ステップS1133で無線メディアがアイドルでなかった場合及びステップS1135で制御装置101からのACKフレームが受信できないままタイムアウトした場合には、ステップS1132へ進んで、再度キャリアセンスから行う。
なお、制御装置101のデータ送信処理のステップS1011も端末装置のデータ送信処理と同様である。
次に、データ受信処理のステップS1108について、図20を用いて説明する。
端末装置102は、ステップS1037において受信したフレームがデータフレームか確認する。
受信したフレームが、データフレーム以外なら、ステップS1038で、あらかじめ決められたその他のフレーム処理を行う。受信したフレームが、データフレームならば、ステップS1039へ進んで、受信したデータフレームにデフレーム処理を行い、データを取り出し、ステップS1140へ進んでデータをインタフェースへ出力する。その後、ステップS1141でACKを送信して処理を終了する。
最後に、端末装置102は、ステップS1109において、ビーコンタイマが終了したら、ステップS1110で連続送受信フラグを確認する。連続送受信フラグが設定されていないならステップS1112においてスリープモードに入り、再びステップS1101のスリープタイマが終了するまで、スリープ状態になる。
しかし、ステップS1110で連続送受信フラグを確認して、連続送受信フラグが設定されているならば、ステップS1111でチャネル切り替えを行う。
なお、制御装置101のデータ受信処理のステップS1013も端末装置のデータ受信処理と同様である。
図21を用いてチャネル変更処理ステップS1111の詳細を説明する。最初にステップS1121で、メモリ内のチャネル使用順序を読み出す。次に、ステップS1122で、チャネル使用順序に記載されている現在使用している周波数チャネルの次のビーコン期間の周波数チャネルを選択し、ステップS1123で選択した周波数チャネルに切り替える。
以上の処理により、端末装置102は、自機が送信するデータ、または、制御装置101が送信するデータ量に応じて迅速に使用する周波数チャネルを切り替えてデータの送信遅延等の影響を回避することが可能となる。
なお、本実施の形態では、端末装置102は、ビーコン受信直後に自機で保持しているデータ量に応じて連続送受信フラグを設定したがこれに限定されるものではない。例えば、各周波数チャネルの無線通信期間の終了時、または、終了時からあらかじめ設定した時間前に設定するようにしてもよい。また、全体のデータ量で判定するのではなく未送信のデータフレームや送信の失敗したデータフレームが1つでも残っていれば連続送受信フラグを設定するように構成してもよい。
なお、本実施の形態では、制御装置101は、図11に示すビーコンフレームの連続送信端末識別子525を用いて端末装置102に周波数チャネルの切り替えを指示したが、これに限定されるものではない。例えば、制御装置101は、端末装置102に送信するデータフレームに連続送信端末識別子を設定してもよい。あるいは、制御装置101は、データフレームを送信する際。当該データフレーム以外にも送信すべきデータフレームを保持している場合に、そのことを示すフラグを当該データフレームに含めて送信してもよい。端末装置102は、フラグを認識して、次のデータフレームを同じビーコン期間で受信しなかった場合に、次のビーコン期間に割り当てられたチャネルに切り替え、受信を継続することとしてもよい。
なお、上記の実施の形態において、図12に示すような、ビーコンフレーム内のチャネル使用順序524の構成を用いたが、他の構成として、図22に示す構成を用いてもよい。図22に示す構成においては、ビーコン期間番号BNがない代わりに、周波数チャネルが使用順に並べられ、常に最初の位置に配置されている周波数チャネルが、現在使用されている周波数チャネルを示すようになっており、ビーコン期間が終了する毎にチャネル使用順序を巡回させている。このような構成では、ビーコン期間毎に、先頭位置に保持されたチャネルが、現在使用しているチャネルでありことがわかり、その2番目の位置に保持されたチャネルが、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルであることがわかる。例えば、ビーコン期間BI3では、現在のビーコン期間で使用している周波数チャネルはCH8であり、次のビーコン期間で使用する周波数チャンルはCH6、その次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH3であることがわかる。
なお、上記の実施の形態では、図4に示すように無線ネットワーク100の全体に共通する非アクティブ期間を設定する場合を例に挙げて説明したが、無線ネットワーク100の全体に共通する非アクティブ期間を設定しなくてもよい。この場合、制御装置101からみると非アクティブ期間が存在せず、常にアクティブ期間として通信を行うことになるため、消費電力の低減の効果を得ることはできないが、端末装置102〜104のそれぞれからみると、使用している周波数チャネルの無線通信期間以外の無線通信期間には、通信を行わないことにより、消費電力の低減の効果を得ることができる。無線ネットワーク100の全体に共通する非アクティブ期間を設定しない場合、無線ネットワーク100全体でみると、どの時点においても、いずれかの周波数チャネルにおいて無線通信期間が設定されている状態となるため、各端末装置102〜104は、緊急に送信すべきデータが発生した時点で、チャネル使用順序に基づいて使用する周波数チャネルを切り替えてビーコンを受信することにより、いずれの時間においても制御装置101と通信が可能となる。
なお、上記の実施の形態では、図10に示すように、端末装置102がビーコン期間301で送信できなかったデータフレームを、ビーコン期間301の直後のビーコン期間302で送信する場合を例に挙げて説明したが、ビーコン期間302は、通信を行わずに待機してビーコン期間303で通信を開始してもよい。これは、例えば、周波数チャネルCH2を使用している端末装置の数が多い場合は、端末装置102がビーコン期間302で通信をするとデータフレームの衝突する可能性が高くなり、無線ネットワーク100全体の伝送効率を低下させることがあるためである。このような場合、図23に示すように端末装置102は、ビーコン期間302を使用せずにビーコン期間303から通信を開始することにより無線ネットワーク100全体の伝送効率を低下させずにビーコン期間301で送信できなかったデータフレーム333を送信することができる。
本実施形態では、データ量が少ない場合は、消費電力を低減でき、データ量が多い場合は、伝送速度を向上でき、送信すべきデータ量に応じて、消費電力の低減と伝送速度の向上とのそれぞれの効果を得ることができる。
なお本実施の形態にかかる制御装置101のアンテナ201を除く構成、及び端末装置102〜104のアンテナ221を除く構成は、それぞれ集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成は、1チップ化されてもよいし、一部を含むようにチップ化されてもよい。ここでいうLSIとは、集積度の違いによって、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと称呼されることもあるが、いずれをも含む。また集積回路化の手法は、LSIに限られるものではなく、専用回路または汎用プロセッサで集積回路化を行ってもよい。また、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable GateArray)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを用いてもよい。あるいは、これらの機能ブロックの演算は、例えばDSP(Digital Signal Processor)やCPU(Central Processing Unit)などを用いて演算することもできる。さらにこれらの処理ステップは、プログラムとして記録媒体に記録して実行することで処理してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路かの技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックを集積化してもよい。バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
また、本発明は、上述のような制御装置及び端末装置の機能を実現する方法及びプログラムにも向けられている。さらに、上述のような制御装置及び端末装置によって構成される無線ネットワークシステムにも向けられている。
本発明にかかる通信システム及び当該通信システムで用いられる通信装置及び通信方法は、送受信するデータの伝送遅延や省電力性能に優れた効率のよい通信を行うもの等として有用である。
100、400 無線ネットワーク
101、401 制御装置
102、103、104、402、403、404 端末装置
201 アンテナ
202 無線受信部
203 受信データ解析部
204 タイミング制御部
205 ビーコン生成部
206 チャネル設定部
207 無線送信部
208 送信データ生成部
209 インタフェース
210 データ量判定部
221 アンテナ
222 無線受信部
223 受信データ解析部
224 制御部
225 チャネル設定部
226 無線送信部
227 送信データ生成部
228 インタフェース
229 データ量判定部
500 無線フレーム
501 PHYヘッダ
502 MACヘッダ
503 ペイロード
504 誤り検出符号
511 フレーム制御符号
512 送信先アドレス
513 送信元アドレス
520 ビーコンフレームペイロード
521 スーパーフレーム周期
522 ビーコン期間
523 ビーコン期間数
524 チャネル使用順序
525 連続送信端末識別子
本発明は、制御装置、複数の無線端末装置及び、これらによって構成される通信システム及び当該通信システムで用いられる通信方法に関し、特にセンサーネットワークやアクティブRF(Radio Frequency)タグなどの多数の端末を収容する無線ネットワークにおける省電力技術と伝送効率向上技術に関するものである。
近年、WPAN(Wireless Personal Area Network)やセンサーネットワークといった小型低消費電力の無線端末装置によるネットワークが注目されている。またこれに類似するシステムとして、自ら無線信号を発信するアクティブRFタグといったシステムがある。
このような、無線ネットワークは、基地局である制御装置及び複数の無線端末である端末装置で構成される。制御装置は、無線ネットワークを制御するための制御情報をビーコンパケットに含めて周期的にブロードキャストする。端末装置は、この制御情報に基づいて制御装置と通信する。通信端末のアクセス方式には様々なものを用いることができ、例えば、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、SDMA(Space Division Multiple Access)などを用いることができる。
これらの無線ネットワークで用いられる端末装置は、伝送速度は低速(数kbpsから数百kbps)で、無線信号の到達距離は短い(数mから数十m程度)が、小型で、かつ電池で数年間駆動可能な低消費電力性能に特徴がある。端末装置の消費電力を低減するために、通信プロトコルやフレームフォーマットにも工夫がなされており、例えば、特許文献1が開示する無線ネットワークでは、無線ネットワーク内で通信を行うアクティブ期間と、通信を行わずにスリープ状態に入ることができる非アクティブ期間を設けた構成になっている。非アクティブ期間を長くとれば、スリープ状態を長くとれるので消費電力を低減することができる。
図24は、従来の無線通信システムの一例を示す。無線通信システムは、制御装置と端末装置とから構成される無線ネットワークである。図24に示す例では、無線ネットワーク400は、無線ネットワーク400を制御する制御装置401と、制御装置401の制御に従い、制御装置401との間で無線通信を行う無線端末である端末装置402〜404により構成されている。
図25に、周期的なフレーム構成の一例であるスーパーフレーム期間を示す。図25において、スーパーフレーム期間は、アクティブ期間と非アクティブ期間からなる。アクティブ期間は制御装置401と端末装置402〜404が通信を行う期間である。非アクティブ期間は通信を行わない期間であり、この間各端末装置402〜404は、スリープ状態に入ることで消費電力を低減することができる。
制御装置401及び端末装置402〜404は、アクティブ期間を共用で使用する。アクティブ期間の最初は制御装置401が使用し、ビーコンフレームをブロードキャストする。それ以外のアクティブ期間は制御装置401と端末装置402〜404との間の通信に使用され、例えば、CSMAなどを用いることができる。また、アクティブ期間を複数の時間スロットに分割し、スロットCSMAやTDMAでスロットを共用して使用することも可能である。例えば、IEEE802.15.4規格では、前半の時間スロットをCSMAによる競合アクセス用に用い、後半の時間スロット毎に使用する端末装置を割り当てて通信を行っている。
ビーコンフレームには、これらの時間スロット数やその割り当て順序、アクティブ期間の長さ、非アクティブ期間の長さ、次のビーコンフレーム送信までの時間など通信に関する制御情報が含まれる。
図26に、制御装置401と端末装置402〜404との間の通信シーケンスの一例を示す。制御装置401は、アクティブ期間451の最初にビーコンフレーム460をブロードキャストする。端末装置402〜404は、ビーコンフレーム460を受信し、制御情報を取得する。制御情報には、アクティブ期間の長さ、非アクティブ期間の長さなどの情報が含まれる。
アクティブ期間451では、制御装置401と端末装置402〜404との間で通信が行われる。例えば、端末装置403から制御装置401にデータフレーム461が送信され、それに対してのACK(Acknowledgement)フレーム462が制御装置401から端末装置403に送信される。
非アクティブ期間452では、制御装置401と端末装置402〜404との間での通信は行われない。制御情報であらかじめ通知された時間の間、制御装置401と端末装置402〜404は、スリープ状態に入ることができ、消費電力を低減することができる。制御装置401と端末装置402〜404は、非アクティブ期間452が終了する直前に動作状態に復帰し、次のアクティブ期間の通信に備える。
制御装置401は、非アクティブ期間452が終了すると、次のアクティブ期間を開始し、ビーコンフレーム470をブロードキャストする。アクティブ期間453では、制御装置401と端末装置402〜404との間で通信が行われる。
ここでは、端末装置402から制御装置401への通信が失敗した例を示す。例えば、端末装置402から制御装置401へデータフレーム471が送信されたが、制御装置401でこのデータの受信誤りが発生したとする。この場合、制御装置401は、このデータフレーム471に対するACKフレームを端末装置402へ送信しない。
端末装置402は、制御装置401からのACKフレームを所定期間待ち続ける。所定時間経過しても、ACKフレームが返ってこない場合、端末装置402は、データフレーム471の送信に失敗したと判定する。そこで、端末装置402は、データフレームの再送を試み、再送データフレーム472を送信する。ここでは、再送されたデータフレーム472は、制御装置401で正しく受信できたとする。この場合、制御装置401は、再送されたデータフレーム472に対するACKフレーム473を端末装置402に送信する。
以降、同様の動作を繰り返して、制御装置401と端末装置402〜404との間の通信が行われる。
特開2008−48365号公報
しかしながら、このような無線ネットワークでは、この無線ネットワークに参加する複数の端末装置は、制御装置が規定するアクティブ期間と非アクティブ期間に従って動作することとなる。各端末装置が送受信するデータ量が少ない場合は、1つのアクティブ期間内でデータ送受信が完了するが、いずれかの端末装置からの送信データ量が多い場合は、1つのアクティブ期間で送受信が完了せず、次のアクティブ期間まで送受信を待たなければならなくなる。したがって、送受信すべきデータが多い場合には、遅延が大きくなるという課題がある。この課題に対して、非アクティブ期間に対するアクティブ期間を長くすることにより通信の遅延を小さくすることはできるが、この場合には、送受信するデータ量の少ない無線端末装置もアクティブ期間中は、動作する必要があり消費電力が大きくなってしまう。例えば、平時は、制御装置が、少ない通信量で定期的に各端末装置を認証するのみであるが、緊急時には、音声データ等、多量のデータを遅延なく送受信する必要があるようなシステムにおいて、この課題の解決が重要になる。
本発明は、上記課題を解決し、送受信するデータ量に応じて、端末装置がアクティブになる期間を増減でき、送受信すべきデータの通信をより早く完了することができ、送受信するデータに応じた省電力動作が可能な、制御装置、端末装置及びこれらを用いた通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の一局面は、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルのうち、所定の周波数チャネルを用いて制御装置と通信を行う端末装置であって、無線信号の送受信を行うアンテナと、制御装置から、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、アンテナを介して受信する受信部と、制御装置に、送信データを、アンテナを介して送信する送信部と、送信データを、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定部と、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコン及び受信データを受信するよう、受信部を制御し、送信データを送信するよう、送信部を制御する制御部とを備え、制御部は、データ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、送信データの送信を継続するよう、送信部をさらに制御する、端末装置である。
また、本発明の他の局面は、上述の制御部は、ビーコンに含まれる制御情報に、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、制御装置から当該端末装置への、受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、受信データの受信を継続するよう、受信部をさらに制御することを特徴とする。
また、本発明のさらに他の局面は、上述の制御部は、次に使用される周波数チャネルに切り替えを行わない場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルが再び使用される切り替えタイミングを判定し、当該切り替えタイミングまで、当該端末装置を省電力モードで待機するよう制御することを特徴とする。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを用いて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、それぞれ所定の周波数チャネルが割り当てられた、少なくとも1つの端末装置と、通信を行う制御装置であって、無線信号の送受信を行うアンテナと、端末装置から、アンテナを介して、受信データを受信する受信部と、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成部と、端末装置に、アンテナを介して、ビーコン及び送信データを送信する送信部と、端末装置のそれぞれへの送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定部と、周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、ビーコンを生成するようビーコン生成部を制御し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた端末装置への送信データとを、送信するよう送信部を制御する制御部とを備え、制御部は、データ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、ビーコンに、送信完了できないことを示す、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、ビーコンを生成するよう、ビーコン生成部を制御し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、送信データの送信を継続するよう、送信部をさらに制御する制御装置である。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、制御装置と少なくとも1つの端末装置との間で通信を行う通信システムであって、端末装置は、無線信号の送受信を行う第1のアンテナと、制御装置から、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、第1のアンテナを介して受信する第1の受信部と、制御装置に、送信データを、第1のアンテナを介して送信する第1の送信部と、送信データを、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定する第1のデータ量判定部と、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコン及び受信データを受信するよう、第1の受信部を制御し、送信データを送信するよう、第1の送信部を制御する第1の制御部とを備え、第1の制御部は、第1のデータ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、送信データの送信を継続するよう、第1の送信部をさらに制御し、ビーコンに含まれる制御情報に、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、制御装置から当該端末装置への、受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、受信データの受信を継続するよう、第1の受信部をさらに制御し、制御装置は、無線信号の送受信を行う第2のアンテナと、端末装置から、第2のアンテナを介して受信データを受信する第2の受信部と、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成部と、端末装置に、第2のアンテナを介して、ビーコン及び送信データを送信する第2の送信部と、端末装置のそれぞれへの送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定する第2のデータ量判定部と、周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、ビーコンを生成するようビーコン生成部を制御し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた端末装置への送信データとを、送信するよう第2の送信部を制御する第2の制御部とを備え、第2の制御部は、第2のデータ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、ビーコンに、送信完了できないことを示す、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、ビーコンを生成するよう、ビーコン生成部を制御し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、送信データの送信を継続するよう、第2の送信部をさらに制御する、制御装置とから構成される、通信システムである。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルのうち、所定の周波数チャネルを用いて制御装置と通信を行う通信機能を集積した集積回路であって、制御装置から、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、アンテナを介して受信する受信部と、制御装置に、送信データを、アンテナを介して送信する送信部と、送信データを、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定部と、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコン及び受信データを受信するよう、受信部を制御し、送信データを送信するよう、送信部を制御する制御部とを集積し、制御部は、データ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、送信データの送信を継続するよう、送信部を、さらに制御し、ビーコンに含まれる制御情報に、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、制御装置から当該端末装置への、受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、受信データの受信を継続するよう、受信部を、さらに制御する、集積回路である。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを用いて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、それぞれ所定の周波数チャネルが割り当てられた、少なくとも1つの端末装置と、通信を行う通信機能を集積した集積回路であって、端末装置から、アンテナを介して、受信データを受信する受信部と、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成部と、端末装置に、アンテナを介して、ビーコン及び送信データを送信する送信部と、端末装置のそれぞれへの送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定部と、周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、ビーコンを生成するようビーコン生成部を制御し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた端末装置への送信データとを、送信するよう送信部を制御する制御部とを集積し、制御部は、データ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、ビーコンに、送信完了できないことを示す、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、ビーコンを生成するよう、ビーコン生成部を制御し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、送信データの送信を継続するよう、送信部をさらに制御する、集積回路である。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルのうち、所定の周波数チャネルを用いて制御装置と通信を行う通信方法であって、制御装置から、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、アンテナを介して受信する受信ステップと、制御装置に、送信データを、アンテナを介して送信する送信ステップと、送信データを、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定ステップと、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコン及び受信データを受信するよう、受信ステップを実行し、送信データを送信するよう、送信ステップを実行する制御ステップとを備え、制御ステップは、データ量判定ステップにおいて、送信完了できないと判定された場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、送信データの送信を継続するよう、送信ステップを、実行するステップと、ビーコンに含まれる制御情報に、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、制御装置から当該端末装置への、受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、受信データの受信を継続するよう、受信ステップを、実行するステップとを含む、通信方法である。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを用いて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、それぞれ所定の周波数チャネルが割り当てられた、少なくとも1つの端末装置と、通信を行う通信方法であって、端末装置から、アンテナを介して、受信データを受信する受信ステップと、
少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成ステップと、端末装置に、アンテナを介して、ビーコン及び送信データを送信する送信ステップと、端末装置のそれぞれへの送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定ステップと、周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、ビーコンを生成するようビーコン生成ステップを実行し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた端末装置への送信データとを、送信するよう送信ステップを実行する制御ステップとを備え、制御ステップは、データ量判定ステップにおいて、送信完了できないと判定された場合、ビーコンに、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、ビーコンを生成するよう、ビーコン生成ステップを実行し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、送信データの送信を継続するよう、送信ステップを実行するステップを含む通信方法である。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルのうち、所定の周波数チャネルを用いて制御装置と通信を行う端末装置が実行する通信プログラムであって、制御装置から、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、アンテナを介して受信する受信ステップと、制御装置に、送信データを、アンテナを介して送信する送信ステップと、送信データを、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定ステップと、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコン及び受信データを受信するよう、受信ステップを実行し、送信データを送信するよう、送信ステップを実行する制御ステップとを備え、制御ステップは、データ量判定ステップにおいて、送信完了できないと判定された場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、送信データの送信を継続するよう、送信ステップを、実行するステップと、ビーコンに含まれる制御情報に、所定の周波数チャネルを使用する期間内に、制御装置から当該端末装置への、受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、制御情報に基づいて、所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、受信データの受信を継続するよう、受信ステップを、実行するステップとを含む、通信プログラムである。
また、本発明のさらに他の局面は、複数の周波数チャネルを用いて通信を行う通信システムにおいて、複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、それぞれ所定の周波数チャネルが割り当てられた、少なくとも1つの端末装置と、通信を行う制御装置が実行する通信プログラムであって、端末装置から、アンテナを介して、受信データを受信する受信ステップと、少なくとも周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成ステップと、端末装置に、アンテナを介して、ビーコン及び送信データを送信する送信ステップと、端末装置のそれぞれへの送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定ステップと、周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、ビーコンを生成するようビーコン生成ステップを実行し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた端末装置への送信データとを、送信するよう送信ステップを実行する制御ステップとを備え、制御ステップは、データ量判定ステップにおいて、送信完了できないと判定された場合、ビーコンに、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、ビーコンを生成するよう、ビーコン生成ステップを実行し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、送信データの送信を継続するよう、送信ステップを実行するステップを含む、通信プログラムである。
本発明によれば、送受信するデータ量に応じて、端末がアクティブになる期間を変更することにより、送受信すべきデータの通信をより早く完了することができ、送受信するデータに応じた省電力動作が可能な、通信システム及び当該通信システムで用いられる通信装置及び通信方法を提供することができる。
本発明の実施の形態1における制御装置及び端末装置からなる通信システムの構成図 本発明の実施の形態1における制御装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における端末装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1におけるスーパーフレームの構成を示す模式図 本発明の実施の形態1におけるビーコン期間と周波数チャネルの配置を示す模式図 本発明の実施の形態1におけるビーコン期間の配置を示す模式図 本発明の実施の形態1における無線フレームフォーマットを示す模式図 本発明の実施の形態1におけるMACヘッダフォーマットを示す模式図 本発明の実施の形態1における通信シーケンスの一例を示すシーケンス図 本発明の実施の形態1における周波数チャネル切り替え時の通信シーケンスの一例を示すシーケンス図 本発明の実施の形態1におけるビーコンフレームのペイロードを示す模式図 本発明の実施の形態1におけるビーコンフレームのペイロード内のチャネル使用順序を示す模式図 本発明の実施の形態1における周波数チャネル切り替え時の通信シーケンスの一例を示すシーケンス図 本発明の実施の形態1におけるビーコンフレームのペイロード内の連続送信端末識別子を示す模式図 本発明の実施の形態1における制御装置の処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における制御装置の初期設定処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における端末装置の処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における端末装置のビーコン受信処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における制御装置・端末装置のデータフレーム送信処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における制御装置・端末装置のデータ受信処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における端末装置のチャネル変更処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1におけるビーコンフレームのペイロード内の別のチャネル使用順序を示す模式図 発明の実施の形態1における通信シーケンスの一例を示すシーケンス図 従来の無線通信システムの構成図 従来のスーパーフレームの構成を示す模式図 従来の通信シーケンスの一例を示すシーケンス図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムの一例を示す図である。無線通信システムは、制御装置と端末装置とから構成されるネットワークである。図1に示す例では、無線ネットワーク100は、無線ネットワーク100を制御する基地局である制御装置101と、制御装置101の制御に従い、制御装置101との間で無線通信を行う無線端末である端末装置102〜104により構成されている。端末装置の数は、本例では3台としたが、異なる台数であってもよい。
図2は、本発明の実施の形態1における制御装置101の装置構成の一例を示すブロック図である。制御装置101は、アンテナ201、無線受信部202、受信データ解析部203、タイミング制御部204、ビーコン生成部205、チャネル設定部206、無線送信部207、送信データ生成部208、インタフェース209及びデータ量判定部210を備える。アンテナ201で受信した無線信号は、無線受信部202に入力される。無線受信部202は、無線信号に対し復調処理を行い、受信フレームとして出力する。受信データ解析部203は、受信フレームを解析し、受信データを取り出して出力する。インタフェース209は、受信データを他の機器やユーザに対して出力する。また、インタフェース209は、他の機器やユーザからの送信データの入力を受け付ける。送信データ生成部208は、送信データをもとに送信データフレームを生成する。また、データ量判定部210は、インタフェース209から入力された送信データのデータを観測し、データ量を判定する。また、タイミング制御部204は、周期的に送信するビーコンフレームの送信タイミングを制御する。ビーコン生成部205は、メモリ(不図示)に格納されている制御情報や周波数チャネル毎の品質情報(例えば、通信におけるデータフレーム等の伝送誤り率)などを読み出してビーコンフレームを生成する。チャネル設定部206は、無線送受信を行う周波数チャネルの設定を行う。無線送信部207は、ビーコンフレームや送信データフレームなどに変調を施して無線信号を生成し、アンテナ201を介して無線送信を行う。
図3は、本発明の実施の形態1における端末装置102の装置構成の一例を示すブロック図である。他の端末装置103、104も、同様の装置構成となっている。端末装置102は、アンテナ221、無線受信部222、受信データ解析部223、制御部224、チャネル設定部225、無線送信部226、送信データ生成部227、インタフェース228、データ量を判定するデータ量判定部229を備える。アンテナ221で受信した無線信号は、無線受信部222に入力される。無線受信部は、無線信号に対し復調処理を行い受信フレームとして出力する。受信データ解析部223は、受信フレームを解析し、受信データを出力する。インタフェース228は、受信データを、他の機器やユーザに対して出力する。また、インタフェース228は、他の機器やユーザから送信データの入力を受け付ける。送信データ生成部227は、送信データをもとにデータフレームを生成する。また、制御部224は、メモリ(不図示)に格納されている制御情報、制御装置から受信したビーコンフレームに含まれる制御情報、及び、周波数チャネルの品質情報などをもとに送信タイミングの制御や周波数チャネルを選択する。チャネル設定部225は、選択された周波数チャネルの設定を行う。また、データ量判定部229インタフェース228から入力された送信データのデータを観測し、データ量を判定する。無線送信部226は、送信データフレームなどに変調を施して無線信号を生成し、アンテナ221を介して無線送信を行う。
制御装置101は、無線ネットワーク100を制御するための制御情報を含むビーコンを周期的に送信する。図4は、ビーコンを送信する周期の一例を、時系列に表した模式図である。最も大きな周期は、スーパーフレーム期間で、スーパーフレーム期間は無線通信を行うアクティブ期間と無線通信を行わない非アクティブ期間から構成される。非アクティブ期間においては、制御装置101及び端末装置102〜104は、無線通信を行わず、スリープ状態になるので、無線通信に必要な機能ブロックへの電源供給を停止する処理等が行われ、無線通信に必要な機能ブロックの消費電力を最低限に抑えることが可能となる。アクティブ期間は、さらに制御装置101がビーコンを送信する周期単位として、複数のビーコン期間に分割される。図4に示す例においては、アクティブ期間は8個のビーコン期間から構成される。
制御装置101及び端末装置102〜104は、ビーコン期間単位で周波数チャネルを切り替えながら通信を行う。図5に、ビーコン期間単位で周波数チャネルを切り替え通信する際の、各ビーコン期間のチャネル切り替えの例を表した模式図を示す。
図5において、制御装置101は、スーパーフレーム期間内のビーコン期間BI1の期間に周波数チャネルCH1を割り当て、無線通信期間601を配置している。同様に、ビーコン期間BI2の期間に周波数チャネルCH2を割り当てて無線通信期間602を、ビーコン期間BI4の期間には、周波数チャネルCHnを割り当てて無線通信期間603を配置している。スーパーフレーム期間が終了し、次のスーパーフレーム期間になると、再びビーコン期間BI1の期間に周波数チャネルCH1を割り当て、無線通信期間611を配置し、ビーコン期間BI2の期間に周波数チャネルCH2を割り当て、無線通信期間612を配置している。以降、スーパーフレーム期間毎に同じ周波数チャネル割り当てを繰り返す。
図6は、ビーコン期間の構成の一例を表した模式図である。図6において、ビーコン期間内では、制御装置101が、最初に、無線ネットワーク100の制御情報を含むビーコンを送信し、その後にアクセス期間を設けている。このアクセス期間内に、制御装置101及び端末装置102〜104は、無線通信を行うことができる。本実施例では、このアクセス期間内において各端末装置102〜104は、CSMA(キャリアセンス多元接続)によりアクセス制御を行い、無線通信を行うものとする。なお、無線アクセス方式としてはCSMAに限定するものではなく、ALOHAやTDMAなど他の無線アクセス方式を用いてもよい。
端末装置102〜104には、自機が、通常、通信を行う周波数チャネルが、あらかじめ割り当てられている。例えば、図5において、端末装置102が、周波数チャネルCH1で通信する場合には、ビーコン期間BI1のみ、起動する。すなわち、端末装置102は、無線通信期間401の次は、無線通信期間411内のアクセス期間に、CSMAで通信する。端末装置102は、無線通信期間401と無線通信期間411の間の期間は、無線通信を行わない。この無線通信を行わない期間は、非アクティブ期間と同様、無線通信に必要な機能ブロックの消費電力を最低限に抑えることが可能となる。
なお、図4においては、無線ネットワーク100において制御装置101が通信を行っているすべての期間をアクティブ期間として説明したが、例えば周波数チャネルCH1に着目すると無線通信期間401と411がアクティブ期間であり、無線通信期間402、403、412、その他のCH1以外のチャネルを用いた無線通信期間を、非アクティブ期間とみなすこともできる。その場合、周波数チャネルCH2のアクティブ期間は、周波数チャネルCH1の非アクティブ期間に設定されているとみなすことができる。
図7は、アクセス期間において、制御装置101及び端末装置102〜104が送受信する無線フレームのフォーマットを示す図である。無線フレーム500は、ビット同期符号やフレーム同期符号など無線信号の復調に必要な符号により構成されるPHY(PHYsical layer)ヘッダ501、フレーム種別やアドレス情報より構成されるMAC(Media Access Control)ヘッダ502、通信相手先に送信する情報であるペイロード503、無線フレーム500が正常に伝送されたか否かを検出するECC(Error Correcting Code)(誤り検出符号)504から構成される。また、MACヘッダ502は、図8に示すように、無線フレーム500の種別などを示すフレーム制御符号511、送信先の端末装置を示す送信先アドレス512、送信元の端末装置を示す送信元アドレス513より構成される。無線フレーム500の種別としては、データの送受信を行うデータフレーム、データフレームなどが正常に受信されたことに対する応答であるACKフレーム、制御装置101が端末装置102〜104に制御情報を送信するためのビーコンフレームなどがある。
以下に、無線ネットワーク100において、制御装置101と端末装置102〜104との間で無線通信を行う方法について説明する。
図9は、制御装置101と端末装置102〜104との間での通信シーケンスを示す図である。図9において、アクティブ期間が開始されると、最初に制御装置101は、ビーコンフレーム310を無線ネットワーク100内の端末装置102〜104に配信する。図7に示すフレーム制御符号511には、フレーム種別を示す符号が付されており、フレーム種別がビーコンである場合には、ペイロード503には、図11に示す、ビーコンフレームのペイロード520が挿入される。
図11に、ビーコンフレームのペイロード520のフォーマットを示す。ビーコンフレームのペイロード520は、スーパーフレーム周期521、ビーコン期間522、ビーコン期間数523、チャネル使用順序524、連続送信端末識別子525により構成される。スーパーフレーム周期521及びビーコン期間522は、図4及び図5に示すスーパーフレーム周期及びビーコン期間の各長さを示す情報である。また、図4及び図5に示すアクティブ期間は、ビーコン期間522にビーコン期間数523を乗算することで算出することができ、また非アクティブ期間は、スーパーフレーム周期521からアクティブ期間を減算することにより算出することができる。
このように、制御装置101が、ビーコンフレームのペイロード520に、同じ周波数チャネルが次に使用される無線通信期間の開始時間を示す情報であるスーパーフレーム周期521と、他の周波数チャネルで無線通信期間が開始される時間と順序とをそれぞれ示す情報である、ビーコン期間522及びチャネル使用順序524の情報とを、格納して送信することにより、ビーコンフレームを受信した端末装置102〜104は、各無線通信期間のタイミング及び使用チャネルの情報を得ることができ、次に通信を行う期間を複数の無線通信期間から選択することができる。
図12は、チャネル使用順序524の構成の一例を示す図である。図12において、チャネル使用順序の最初にビーコン期間番号BNが配置され、以降、ビーコン期間単位で使用する周波数チャネルが順番に並べられている。図12に示す例では、ビーコン期間数は8で、周波数チャネルは、CH1、CH2、CH8、CH6、CH3、CH7、CH4、CH5の順に使用する。ここで、ビーコン期間番号BNが1である場合には、現在のビーコン期間で使用している周波数チャネルは、CH1であること示しており、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルは、CH2、その次のビーコン期間で使用する周波数チャネルは、CH8であることがわかる。同様に、ビーコン期間番号BNが2である場合には、現在のビーコン期間で使用している周波数チャネルは、CH2であり、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルは、CH8、その次のビーコン期間で使用する周波数チャネルは、CH6であることがわかる。なお、連続送信端末識別子525については、後述する。
制御装置101は、メモリ(図2に不図示)を備え、無線ネットワーク100の制御情報であるスーパーフレーム周期、ビーコン期間、ビーコン期間数などとともに周波数チャネル使用可否情報を保持している。周波数チャネル使用可否情報は、制御装置101が無線ネットワーク100を開設した時点で全周波数チャネルの受信電力を測定することにより、当該周波数チャネルが使用可能であるか否かを判定することで作成される。また、制御装置101は、ビーコン期間毎に切り替えたチャネルでの端末装置との通信状態や、キャリアセンスによる受信不可状態の継続時間などの情報により、周波数チャネルの使用可否を判断して、周波数チャネル使用可否情報を随時更新する。制御装置101は、周波数チャネル使用可否情報をもとにビーコン期間数に応じて使用可能周波数チャネルを選択し、使用可能な周波数チャネルの中からランダムに周波数チャネルを選択してチャネル使用順序を決定し、メモリに保持する。制御装置101は、メモリからスーパーフレーム周期、ビーコン期間、ビーコン期間数、及びチャネル使用順序を読出し、図11に示すペイロードの形式で、ビーコンフレームを作成する。図9に示す例において、制御装置101が最初に送信するビーコンフレーム310内のチャネル使用順序におけるビーコン期間番号は1である。作成したビーコンフレームは、図2に示す無線送信部207で変調し、アンテナ201を介して送信される。
以下に、各端末装置102〜104が保持する送信データが、所定量以下であり1つのビーコン期間内で送信完了する場合の通信シーケンスについて、図9を参照して以下に説明する。端末装置102は、ビーコン期間301に周波数チャネルCH1、端末装置103は、ビーコン期間302に周波数チャネルCH2、端末装置104は、ビーコン期間303に周波数チャネルCH8を使用して制御装置101と通信しているものとする。ビーコン期間301において、端末装置102は、起動状態にあるので、制御装置101が送信したビーコンフレーム310を受信する。ビーコンフレーム310を正常に受信すると、端末装置102は、ビーコンフレーム310内の図7に示すペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報をメモリに格納する。
次に、送信データを保持する端末装置102は、キャリアセンスを行い、データフレーム311を送信する。データフレーム311を正常に受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム312を端末装置102に送信する。端末装置102は、残りの送信データを保持しており、同様に、端末装置102は、次のデータフレーム313を送信し、制御装置101からACKフレーム314を受信する。本例では、端末装置102は、2回のデータフレームの送信で、送信データの送信を完了する。
ビーコン期間301が終了すると、制御装置101は、周波数チャネルをCH2に切り替える。端末装置102は、次のスーパーフレームのCH2が割り当てられたビーコン期間開始直前までタイマをセットしてスリープ状態になる。
制御装置101は、次のビーコン期間であるビーコン期間302の開始タイミングでビーコンフレーム320を送信する。この時、ビーコンフレーム320内のチャネル使用順序におけるビーコン期間番号は2である。ビーコン期間302の期間中に起動している端末装置103は、ビーコンフレーム320を正常に受信すると、端末装置103は、ビーコンフレーム320内のペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報をメモリに格納する。
次に、送信データを保持する端末装置103は、キャリアセンスを行い、データフレーム321を送信する。データフレーム321を正常に受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム322を端末装置103に送信する。本例では、端末装置103は、1回のデータフレームの送信で、送信データの送信を完了する。
ビーコン期間302が終了すると、制御装置101は、周波数チャネルをCH8に切り替える。端末装置103は、次のスーパーフレームのCH8が割り当てられたビーコン期間開始直前までタイマをセットしてスリープ状態になる。制御装置101は、次のビーコン期間であるビーコン期間303の開始タイミングでビーコンフレーム330を送信する。この時、ビーコンフレーム330内のチャネル使用順序におけるビーコン期間番号は、3である。ビーコン期間303の期間中に起動している端末装置104は、ビーコンフレーム330を正常に受信すると、ビーコンフレーム330内のペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報をメモリに格納する。
次に、送信データを保持する端末装置104は、キャリアセンスを行い、データフレーム331を送信する。データフレーム331を正常に受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム332を端末装置104に送信する。本例では、端末装置104は、1回のデータフレームの送信で、送信データの送信を完了する。
非アクティブ期間305では、制御装置101と端末装置102〜104とのすべてがスリープ状態になる。また、非アクティブ期間305が完了すると、次のスーパーフレームになるので、制御装置101は、CH1にチャネルを切り替え、端末装置102からデータフレーム341を受信しACKフレーム342を返信する。以降、同様のシーケンスを繰り返す。
以下に、端末装置102〜104のいずれかに、所定量以上の送信データが発生し、1つのビーコン期間では、すべての送信データを送信することが不可能である場合の、通信シーケンスについて図10を参照して説明する。端末装置102〜104は、それぞれ、自機内で連続送受信フラグを管理しており、1つのビーコン期間内に、自機が保持するデータフレームの送信が完了するかしないかの判断を行い、連続送受信フラグを用いて、判断結果を保持する。ここでは、1つのビーコン期間内に3個以上のデータフレームを送信することは、不可能であるとする。ここでは、連続送受信フラグの設定及び解除の条件として、保持している送信データ量がデータフレーム3個相当以上あれば連続送受信フラグを設定し、保持している送信データ量がデータフレーム1個相当以下になったとき連続送受信フラグを解除するものとする。制御装置101が、ビーコンフレーム310を送信すること、端末装置102が、データフレーム311を送信し、ACKフレーム312を受信すること、及びデータフレーム313を送信しACKフレーム314を受信することは、図9に示した例の場合と同様である。また、端末装置103、104の動作も図9の場合と同様である。ここで、端末装置102は、データフレーム311、313以外にデータフレーム323、333を保持しているとする。端末装置102は、ビーコンフレーム310を受信したとき、ビーコン期間301の期間中に保持しているデータフレームをすべて送信可能かどうか判定する。ここでは、端末装置102は、4つのデータフレームに相当する送信データ量が存在するため、送信不可と判定する。端末装置102は、送信不可と判定すると自機で管理している連続送受信フラグを設定する。連続送信フラグ設定後に、データフレームの送信を開始するが、2つのデータフレーム311、313を送信後、ビーコン期間301が終了する。残りの2つのデータフレーム323、333は、ビーコン期間301内に送信できない。
このとき、端末装置102は、連続送信フラグが設定されていることを確認し、メモリ内に格納した制御情報のチャネル使用順序を読出し、次のビーコン期間で制御装置101は、周波数チャネルCH2を使用して通信を行うことを把握し、一旦スリープ状態になる。ビーコン期間301が終了する直前に端末装置102は、再起動し、周波数チャネルをCH2に切り替え、制御装置101が送信するビーコンフレーム320を待つ。
次のビーコン期間であるビーコン期間302が開始すると、制御装置101は、ビーコンフレーム320を送信する。端末装置102は、ビーコンフレーム320を正常に受信すると、ビーコンフレーム320内のペイロードを解析し、チャネル使用順序を含む制御情報を更新してメモリに格納する。その後、端末装置102は、ビーコン期間302の期間中に保持しているデータフレームをすべて送信可能か判定する。ここでは、端末装置102は、2つのデータフレームに相当する送信データ量が残っている。CH2は、もともと端末装置103に割り当てられており、端末装置103から、少なくとも1つのデータフレーム321が送信されることが想定される。したがって、端末装置102は、自機の送信データ量がデータフレーム2つ相当の場合は、送信が完了できない可能性が高い。そのため、送信データ量がデータフレーム1つ相当になるまでは、連続送受信フラグを解除しない。ここでは、端末装置102は、自機で管理している連続送受信フラグを設定した状態を維持する。
次に、端末装置102は、キャリアセンスの結果、無線メディアがアイドルになったと判断したら、データフレーム323を制御装置101へ送信する。ここで無線メディアとは、通信に使用する所定の周波数チャネルをいう。
このときデータフレーム323内の、図7及び図8に示すMACヘッダ502のフレーム制御符号511に、使用する周波数チャネルをCH2に変更した旨を記載して制御装置101へ通知する。データフレーム323を受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム324を端末装置102へ送信する。この時、制御装置101は、受信したデータフレーム323のMACヘッダ502を解析して、端末装置102が使用周波数チャネルを変更したことを把握する。端末装置102は、周波数チャネルCH1ではデータフレームが送信しきれなかったことをメモリに格納する。
その後、ビーコン期間302は、端末装置102が残りのデータフレーム333を送信することなく終了する。
端末装置102は、連続送受信フラグが設定されていることを確認し、メモリ内のチャネル使用順序を読出し、次のビーコン期間で制御装置101は、周波数チャネルCH8を使用して通信を行うことを把握し、一旦スリープ状態になる。ビーコン期間302が終了する直前に端末装置102は、再起動し、周波数チャネルをCH8に切り替え、制御装置101が送信するビーコンフレーム330を待つ。
制御装置101が周波数チャネルをCH8に切り替え、次のビーコン期間であるビーコン期間303が開始すると、ビーコンフレーム330を送信する。端末装置102は、ビーコンフレーム330を正常に受信すると、ビーコンフレーム330内のペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報を更新してメモリに格納する。
端末装置102は、ビーコンフレーム330を受信すると、ビーコン期間303の期間中に保持しているデータフレームが送信可能か判定する。ここでは、端末装置102には、1つのデータフレームに相当する送信データ量が残っているのみであるので、送信可能であると判定し、自機で管理している連続送受信フラグを解除する。
次に、端末装置102は、キャリアセンスの結果、無線メディアがアイドルになったと判断したら、データフレーム333を制御装置101へ送信する。このときデータフレーム333内のMACヘッダ502のフレーム制御符号511に、使用する周波数チャネルをCH8に変更した旨を記載して制御装置101へ通知する。データフレーム333を受信した制御装置101は、正常受信応答としてACKフレーム334を端末装置102へ送信する。この時、制御装置101は、受信したデータフレーム333のMACヘッダ502を解析して、端末装置102が使用周波数チャネルを変更したことを把握し、端末装置102は、周波数チャネルCH1及びCH2では、データフレームが送信しきれなかったことをメモリに格納する。
ここで、端末装置102は、ビーコン期間301で送信できなかったデータフレーム323、333の送信がビーコン期間302、203において完了したので、周波数チャネルをもともと割り当てられていたCH1に切り替えて、次のスーパーフレームのCH1が割り当てられたビーコン期間開始直前までタイマをセットしてスリープ状態になる。
以降の制御装置101と各端末装置102〜104との間の通信シーケンスは、図9と同様の動作を繰り返す。
端末装置102は、ビーコン期間301で送信するべきデータフレームをビーコン期間301で送信できずに次のCH1のビーコン期間305まで保持しておくと、データフレームのバッファがオーバーフローする可能性がある。また、データフレームが音声などのリアルタイム伝送を必要とするデータならば伝送遅延が発生する。しかしながら本実施例では、端末装置102は、CH1のビーコン期間301でデータフレームを送信できない場合は、チャネルを切り替えて送信を継続するので、伝送遅延を短縮することが可能となる。従来ならば、次のスーパーフレームのCH1が割り当てられたビーコン期間までの遅延が発生する。例えば、図12のようにチャネルが8種類ある場合、非アクティブ期間を考慮しない場合でも、従来に比べて伝送遅延は、最大で8分の1に短縮できる。また、非アクティブ期間を考慮すると最大で8分の1以上に短縮可能である。
なお、本実施の形態では、端末装置102は、チャネル切り替えのときに一旦スリープしたがこれに限定されるものではなく、スリープしなくてもよい。
なお、本実施の形態では、連続送受信フラグの設定及び解除の条件として、保持している送信データ量がデータフレーム3個相当以上あれば連続送受信フラグを設定し、保持している送信データ量がデータフレーム1個相当以下になったとき連続送受信フラグを解除したが、これに限定されるものではなく、1ビーコン期間に送信可能なデータフレーム数等に基づいて、適切に設定すればよい。例えば、端末装置102〜104は、データフレームの合計サイズと自機で伝送可能なビットレートをパラメータにデータフレームの伝送に必要な時間を算出し、ビーコンフレームに含まれているビーコン期間の時間と比較して判定してもよい。
なお、本実施の形態では、制御装置101は、ビーコン期間302では端末装置103からのデータフレーム321、ビーコン期間303では端末装置104からのデータフレーム331を、それぞれ、端末装置102からのデータフレーム323、333より先に送信している。しかし、例えば、端末装置102のデータフレームを優先的に継続して受信するようにしてもよい。この場合は、制御装置101は、端末装置102のデータフレームの送信が未完了であることを把握しているので、ビーコンフレーム320及び330に、端末装置102以外の端末装置に自機のデータフレームを送信するタイミングを遅らせる指示を、さらに含めて、送信することができる。この場合、ビーコンフレーム320、330をそれぞれ受信した端末装置103、104は、それぞれのデータフレーム321、331を送信するタイミングを遅らせ、端末装置102がキャリアセンスを行う際、無線メディアをアイドルにしておくことができ、端末装置102からのデータフレーム323、333が、優先的に送信される。
以下に、図13及び図14を用いて、制御装置101に所定量以上のデータ量が発生した場合に、制御装置101が、端末装置102〜104へチャネル切り替えを指示して、データフレームの送受信を行う処理について説明する。図13は、制御装置101と端末装置102〜104との間の通信シーケンスを示す図である。
ここで、まず、図11に示した連続送信端末識別子525について、図14を参照して説明する。図14は、連続送信端末識別子525の構成の一例を示す図である。制御装置101は、各ビーコン期間において、当該ビーコン期間に通信を行う端末装置宛に自機が保持しているデータフレームの送信が、完了しないと判定したときに、当該データフレームの送信先である端末装置の識別子を設定する。なお、識別子は、認証時のIDでも端末のアドレス情報でもよい。
制御装置101は、端末装置102宛のデータ量が所定量以上で、4つのデータフレーム相当のデータ量があり、1つのビーコン期間で送信が完了しないとする。ビーコン期間301において通信するのは、端末装置102であり、端末装置102宛のデータフレームの送信が完了しないと判定されているので、制御装置101は、ビーコンフレーム350の連続送信端末識別子525に端末装置102の識別子を設定して、ビーコンフレーム350を送信する。ここでの送信可否の判定方法は、上述の端末装置側のデータ量が所定量以上である場合の判定方法と同じとする。
ビーコン期間301において、端末装置102は、起動状態にあるので、制御装置101が送信したビーコンフレーム350を受信する。ビーコンフレーム350を正常に受信すると、端末装置102は、ビーコンフレーム350内のペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報をメモリに格納する。また、連続送信端末識別子に自機のIDが設定されていることを認識する。端末装置102は、このように自機のIDが設定されている場合は、連続送受信フラグを設定する。
次に、制御装置101は、キャリアセンスを行い、データフレーム351を送信する。データフレーム351を正常に受信した端末装置102は、正常受信応答としてACKフレーム352を制御装置101に送信する。同様に、制御装置101は、次のデータフレーム353を送信し、端末装置102からACKフレーム354を受信する。
ビーコン期間301が終了すると、制御装置101は、次のビーコン期間であるビーコン期間302の開始時間から周波数チャネル切り替えに要する時間を減算した時間のタイマをセットして、無線通信に必要な機能ブロックへの電源供給を遮断し、スリープ状態になる。
端末装置102は、ビーコンフレーム350に自機の連続送信端末識別子が記載されていたので、メモリ内のチャネル使用順序を読出し、次のビーコン期間で制御装置101は、周波数チャネルCH2を使用して通信を行うことを把握し、周波数チャネルをCH2に切り替え、制御装置101が送信するビーコンフレーム360を待つ。制御装置101は、スリープ状態から復帰すると、周波数チャネルをCH2に切り替える。ビーコン期間302において通信するのは、端末装置102、103である。制御装置101は、端末装置102宛のデータがデータフレーム2つ分ほど未送信であるので、ビーコン期間302においてもデータ送信が完了しないと判定する。また、端末装置103宛の送信データ量は、1つのデータフレームで足りるため、ビーコン期間302においてデータ送信が完了すると判定する。したがって、制御装置101は、ビーコンフレーム360の連続送信端末識別子525に端末装置102の識別子のみを設定して、ビーコンフレーム360を送信する。
端末装置102、端末装置103は、ビーコンフレーム360を正常に受信すると、ビーコンフレーム内のペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報を更新してメモリに格納する。また、端末装置102は、連続送信端末識別子525に自機のIDが設定されていることを認識する。端末装置102は、自機のIDが設定されているので連続送受信フラグを設定する。
次に、制御装置101は、キャリアセンスを行い、データフレーム361を送信する。データフレーム361を正常に受信した端末装置103は、正常受信応答としてACKフレーム362を制御装置101に送信する。同様に、制御装置101は、端末装置102にデータフレーム363を送信し、端末装置102からACKフレーム364を受信する。
ビーコン期間302が終了すると、制御装置101は、次のビーコン期間であるビーコン期間303の開始時間から周波数チャネル切り替えに要する時間を減算した時間のタイマをセットして、無線通信に必要な機能ブロックへの電源供給を遮断し、スリープ状態になる。
端末装置102は、ビーコンフレーム360に自機の連続送信端末識別子が記載されていたので、メモリ内のチャネル使用順序を読出し、次のビーコン期間で制御装置101は、周波数チャネルCH8を使用して通信を行うことを把握し、周波数チャネルをCH8に切り替え、制御装置101が送信するビーコンフレーム370を待つ。
その後、端末装置103は、次のスーパーフレームのCH2が割り当てられたビーコン期間開始直前までのタイマをセットしてスリープ状態になる。
制御装置101は、スリープ状態から復帰すると周波数チャネルをCH8に切り替える。ビーコン期間303において通信するのは、端末装置102、104である。制御装置101は、端末装置102宛のデータ量も、端末装置103宛のデータ量も、それぞれ1つのデータフレームで足りるため、端末装置102、104のいずれに対しても、ビーコン期間303においてデータ送信が完了すると判定する。したがって、制御装置101は、ビーコンフレーム370の連続送信端末識別子525にいずれの端末装置の識別子も設定せず、ビーコンフレーム370を送信する。端末装置102、104は、ビーコンフレーム370を正常に受信すると、ビーコンフレーム370内のペイロード503を解析し、チャネル使用順序を含む制御情報を更新してメモリに格納する。また、端末装置102は、自機のIDが設定されていないので連続送受信フラグを解除する。
次に、制御装置101は、キャリアセンスを行い、データフレーム371を端末装置104に送信する。データフレーム371を正常に受信した端末装置104は、正常受信応答としてACKフレーム372を制御装置101に送信する。同様に、制御装置101は、端末装置102にデータフレーム373を送信し、端末装置102からACKフレーム374を受信する。
ビーコン期間303が終了すると、制御装置101は、次のビーコン期間であるアクティブ時間の開始時間から周波数チャネル切り替えに要する時間を減算した時間のタイマをセットして、無線通信に必要な機能ブロックへの電源供給を遮断し、スリープ状態になる。
端末装置102、104は、次のスーパーフレームのそれぞれCH1、CH3が割り当てられたビーコン期間開始直前までタイマをセットしてスリープ状態になる。
以降の制御装置101と各端末装置102〜104との間の通信シーケンスは、図9と同様の動作を繰り返す。
制御装置101は、ビーコン期間301で送信すべきデータフレームをビーコン期間301で送信できずに次のCH2のビーコン期間302まで保持しておくと、データフレームのバッファがオーバーフローする可能性がある。また、データフレームが音声などのリアルタイム伝送を必要とするデータならば伝送遅延が発生する。しかしながら本発明では、制御装置101は、端末装置102宛のデータがCH1のビーコン期間301でデータフレームを送信できない場合は、あらかじめビーコンフレーム350にチャネルの切り替えを指示する情報を設定して、ビーコン期間302において、送信を継続するので、伝送遅延を短縮することが可能となる。従来なら次のスーパーフレームのCH1が割り当てられたビーコン期間までの期間の遅延が発生する。例えば、図12のようにチャネルが8種類ある場合なら非アクティブ期間を考慮しなくても、従来に比べて伝送遅延は、最大で8分の1に短縮できる。また、非アクティブ期間を考慮すると8分の1以上に短縮可能である。
なお、本実施の形態では、制御装置101は、ビーコン期間302では端末装置103へのデータフレーム361、ビーコン期間303では端末装置104へのデータフレーム371を、それぞれ、端末装置102へのデータフレーム363、373より先に送信したがこれに限定されるものではない。例えば、端末装置102のデータフレームを優先的に送信してもよい。
なお、本実施の形態では、制御装置101は、ビーコン期間のチャネル切り替えのときにスリープ状態になったがこれに限定されるものではない。例えば、スリープしなくてもよい。
次に、以上の処理シーケンスを処理する制御装置101及び端末装置102〜104の内部処理について図15〜図21を用いて説明する。
図15は、制御装置101の処理フローの全体を示す図であり、また図16は、制御装置101の初期化時の処理フローを示す図である。
図15において、制御装置101は、最初に、ステップS1001で初期化を行う。初期化の詳細を、図16のステップS1021〜S1024に示す。ステップS1021では、使用可能な全周波数チャネルを順次他の端末装置が使用していないか、あるいは干渉の影響がないか電力測定等を行うことでスキャンし、使用可能周波数チャネルを得る。ステップS1022では、ステップS1021で得た使用可能周波数チャネル情報をメモリに格納する。次に、ステップS1023では、使用可能周波数チャネルからシステム情報として保持しているビーコン期間数に応じて周波数チャネルをランダムに選択してチャネル使用順序を決定する。ステップS1024では、決定したチャネル使用順序をメモリに格納して、初期化設定処理を終了する。
次に、図15のステップS1002において、メモリに保持しているスーパーフレーム期間、ビーコン期間、チャネル使用順序間などの無線ネットワークのチャネル情報を読み出す。ステップS1003では、ステップS1002で読み出したチャネル情報をもとにビーコンフレームを作成し、ステップS1004では、S1002で読み出したチャネル使用順序の最初の周波数チャネルに切り替える。ステップS1005では、ビーコン期間の最初に、ビーコンフレームを送信する際、無線メディアがアイドルであるか否かを判定するため、キャリアセンスを行う。ステップS1006では、ステップS1005で行ったキャリアセンスが、所定のレベル以下である場合には、ビーコンフレーム送信可能であると判断してステップS1007以下を実行する。ステップS1005で行ったキャリアセンスが、所定のレベル以上の場合には、周波数チャネルが使用されておりビーコンフレーム送信不可能であると判断し、再度キャリアセンスを行うためステップS1005を実行する。
ステップS1006において、ビーコンフレーム送信可能となった場合には、ステップS1007においてビーコンフレーム送信後のビーコン期間で送信するデータフレームがビーコン期間中に送信可能か判定し、送信が不可能な場合は、ステップS1008でビーコンに該当端末装置の連続送信端末識別子を設定する。
次に、ステップS1009でビーコンフレームを送信する。以降、制御装置101と端末装置102〜104との間でデータフレーム等の送受信を行うために、ステップS1010からステップS1013までのデータ送信処理及びデータ受信処理を繰り返す。ステップS1010からステップS1013の各処理は、ステップS1014においてビーコン期間が終了するまで繰り返しされ、ビーコン期間が終了したら、ステップS1015でビーコン期間の完了を判定する。ビーコン期間が終了しない場合は、S1002に戻る。
最後に、端末装置は、ステップS1015において、ビーコン期間が終了したら、ステップS116においてスリープモードに入り、再びステップS1107のスリープタイマが終了するまで、スリープ状態になる。スリープタイマ終了後は、ステップS1002に戻って以降の処理を繰り返す。
図17は、端末装置102の処理フローの全体を示す図であり、また図18は、端末装置102のビーコンフレーム受信時の処理フローを示す図、図19は、端末装置102のデータ送信処理の処理フローを示す図、図20は、端末装置102のデータ受信処理の処理フローを示す図、図21は、端末装置102のチャネル変更処理時の処理フローを示す図である。また、無線ネットワーク100に参入している他の端末装置103及び104の処理フローもすべて端末装置102と同様である。
図17において、端末装置102は、処理開始の時点で、制御装置101との間で無線ネットワーク100に参入する処理を終えており、スーパーフレーム期間及びビーコン期間のタイミングを認識してスリープ状態にあるものとする。
端末装置は、ステップS1101でスリープタイマが終了したら、ステップS1102でスリープ状態から抜けて起動する。ステップS1103では、ビーコンフレームの受信処理を行う。
図18を用いて、ビーコン受信処理ステップS1103の詳細を説明する。端末装置は、ビーコンフレームを正常に受信すると、ステップS1141においてビーコンフレームのペイロードを解析し、チャネル使用順序を抽出し、メモリに格納することで、チャネル使用順序情報を更新する。また、ステップS1142において、ビーコンフレームのペイロードの連続送信端末識別子を解析し、自機の識別子が設定されている場合は、ステップS1143において、連続送受信フラグを設定する。自機の識別子が設定されていない場合は、連続送受信フラグを設定しない。以上でビーコン受信処理は終了する。
端末装置102は、ビーコンフレーム受信処理のステップS1103を終えたら、ステップS1104で自機が保持する送信データ量が所定量を超えているか否かを調べ、送信するデータフレームが今回のビーコン期間中にすべて送信可能か判定を行う。
ステップS1104で送信データ量が所定量を超えており、送信不可能と判定した場合は、ステップS1105で連続送受信フラグを設定してステップS1106に進む。また、送信データ量が所定量を超えておらず、送信可能と判定した場合、連続送受信フラグを設定せずステップS1106に進む。
次に、端末装置102は、ステップS1106からステップS1108までのデータフレームの送信処理及び受信処理を、今回のビーコン期間の完了タイミングを設定したビーコンタイマが完了するまで繰り返し行う。
ここで、データ送信処理のステップS1106について、図19を用いて説明する。端末装置102は、ステップS1132において、データフレームの送信を開始する前に無線メディアがアイドルであるか否かを判断するために、キャリアセンスを行う。ステップS1133では、ステップS1132のキャリアセンスの結果から無線メディアがアイドル状態であると判断した場合には、ステップS1134に進んで、データフレームの送信処理を行う。ステップS1135では、制御装置101からのACKフレーム応答を待ち、ACKフレームを正常に受信した場合には、データ送信処理は終了する。ステップS1133で無線メディアがアイドルでなかった場合及びステップS1135で制御装置101からのACKフレームが受信できないままタイムアウトした場合には、ステップS1132へ進んで、再度キャリアセンスから行う。
なお、制御装置101のデータ送信処理のステップS1011も端末装置のデータ送信処理と同様である。
次に、データ受信処理のステップS1108について、図20を用いて説明する。
端末装置102は、ステップS1037において受信したフレームがデータフレームか確認する。
受信したフレームが、データフレーム以外なら、ステップS1038で、あらかじめ決められたその他のフレーム処理を行う。受信したフレームが、データフレームならば、ステップS1039へ進んで、受信したデータフレームにデフレーム処理を行い、データを取り出し、ステップS1140へ進んでデータをインタフェースへ出力する。その後、ステップS1141でACKを送信して処理を終了する。
最後に、端末装置102は、ステップS1109において、ビーコンタイマが終了したら、ステップS1110で連続送受信フラグを確認する。連続送受信フラグが設定されていないならステップS1112においてスリープモードに入り、再びステップS1101のスリープタイマが終了するまで、スリープ状態になる。
しかし、ステップS1110で連続送受信フラグを確認して、連続送受信フラグが設定されているならば、ステップS1111でチャネル切り替えを行う。
なお、制御装置101のデータ受信処理のステップS1013も端末装置のデータ受信処理と同様である。
図21を用いてチャネル変更処理ステップS1111の詳細を説明する。最初にステップS1121で、メモリ内のチャネル使用順序を読み出す。次に、ステップS1122で、チャネル使用順序に記載されている現在使用している周波数チャネルの次のビーコン期間の周波数チャネルを選択し、ステップS1123で選択した周波数チャネルに切り替える。
以上の処理により、端末装置102は、自機が送信するデータ、または、制御装置101が送信するデータ量に応じて迅速に使用する周波数チャネルを切り替えてデータの送信遅延等の影響を回避することが可能となる。
なお、本実施の形態では、端末装置102は、ビーコン受信直後に自機で保持しているデータ量に応じて連続送受信フラグを設定したがこれに限定されるものではない。例えば、各周波数チャネルの無線通信期間の終了時、または、終了時からあらかじめ設定した時間前に設定するようにしてもよい。また、全体のデータ量で判定するのではなく未送信のデータフレームや送信の失敗したデータフレームが1つでも残っていれば連続送受信フラグを設定するように構成してもよい。
なお、本実施の形態では、制御装置101は、図11に示すビーコンフレームの連続送信端末識別子525を用いて端末装置102に周波数チャネルの切り替えを指示したが、これに限定されるものではない。例えば、制御装置101は、端末装置102に送信するデータフレームに連続送信端末識別子を設定してもよい。あるいは、制御装置101は、データフレームを送信する際。当該データフレーム以外にも送信すべきデータフレームを保持している場合に、そのことを示すフラグを当該データフレームに含めて送信してもよい。端末装置102は、フラグを認識して、次のデータフレームを同じビーコン期間で受信しなかった場合に、次のビーコン期間に割り当てられたチャネルに切り替え、受信を継続することとしてもよい。
なお、上記の実施の形態において、図12に示すような、ビーコンフレーム内のチャネル使用順序524の構成を用いたが、他の構成として、図22に示す構成を用いてもよい。図22に示す構成においては、ビーコン期間番号BNがない代わりに、周波数チャネルが使用順に並べられ、常に最初の位置に配置されている周波数チャネルが、現在使用されている周波数チャネルを示すようになっており、ビーコン期間が終了する毎にチャネル使用順序を巡回させている。このような構成では、ビーコン期間毎に、先頭位置に保持されたチャネルが、現在使用しているチャネルでありことがわかり、その2番目の位置に保持されたチャネルが、次のビーコン期間で使用する周波数チャネルであることがわかる。例えば、ビーコン期間BI3では、現在のビーコン期間で使用している周波数チャネルはCH8であり、次のビーコン期間で使用する周波数チャンルはCH6、その次のビーコン期間で使用する周波数チャネルはCH3であることがわかる。
なお、上記の実施の形態では、図4に示すように無線ネットワーク100の全体に共通する非アクティブ期間を設定する場合を例に挙げて説明したが、無線ネットワーク100の全体に共通する非アクティブ期間を設定しなくてもよい。この場合、制御装置101からみると非アクティブ期間が存在せず、常にアクティブ期間として通信を行うことになるため、消費電力の低減の効果を得ることはできないが、端末装置102〜104のそれぞれからみると、使用している周波数チャネルの無線通信期間以外の無線通信期間には、通信を行わないことにより、消費電力の低減の効果を得ることができる。無線ネットワーク100の全体に共通する非アクティブ期間を設定しない場合、無線ネットワーク100全体でみると、どの時点においても、いずれかの周波数チャネルにおいて無線通信期間が設定されている状態となるため、各端末装置102〜104は、緊急に送信すべきデータが発生した時点で、チャネル使用順序に基づいて使用する周波数チャネルを切り替えてビーコンを受信することにより、いずれの時間においても制御装置101と通信が可能となる。
なお、上記の実施の形態では、図10に示すように、端末装置102がビーコン期間301で送信できなかったデータフレームを、ビーコン期間301の直後のビーコン期間302で送信する場合を例に挙げて説明したが、ビーコン期間302は、通信を行わずに待機してビーコン期間303で通信を開始してもよい。これは、例えば、周波数チャネルCH2を使用している端末装置の数が多い場合は、端末装置102がビーコン期間302で通信をするとデータフレームの衝突する可能性が高くなり、無線ネットワーク100全体の伝送効率を低下させることがあるためである。このような場合、図23に示すように端末装置102は、ビーコン期間302を使用せずにビーコン期間303から通信を開始することにより無線ネットワーク100全体の伝送効率を低下させずにビーコン期間301で送信できなかったデータフレーム333を送信することができる。
本実施形態では、データ量が少ない場合は、消費電力を低減でき、データ量が多い場合は、伝送速度を向上でき、送信すべきデータ量に応じて、消費電力の低減と伝送速度の向上とのそれぞれの効果を得ることができる。
なお本実施の形態にかかる制御装置101のアンテナ201を除く構成、及び端末装置102〜104のアンテナ221を除く構成は、それぞれ集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成は、1チップ化されてもよいし、一部を含むようにチップ化されてもよい。ここでいうLSIとは、集積度の違いによって、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと称呼されることもあるが、いずれをも含む。また集積回路化の手法は、LSIに限られるものではなく、専用回路または汎用プロセッサで集積回路化を行ってもよい。また、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable GateArray)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを用いてもよい。あるいは、これらの機能ブロックの演算は、例えばDSP(Digital Signal Processor)やCPU(Central Processing Unit)などを用いて演算することもできる。さらにこれらの処理ステップは、プログラムとして記録媒体に記録して実行することで処理してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路かの技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックを集積化してもよい。バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
また、本発明は、上述のような制御装置及び端末装置の機能を実現する方法及びプログラムにも向けられている。さらに、上述のような制御装置及び端末装置によって構成される無線ネットワークシステムにも向けられている。
本発明にかかる通信システム及び当該通信システムで用いられる通信装置及び通信方法は、送受信するデータの伝送遅延や省電力性能に優れた効率のよい通信を行うもの等として有用である。
100、400 無線ネットワーク
101、401 制御装置
102、103、104、402、403、404 端末装置
201 アンテナ
202 無線受信部
203 受信データ解析部
204 タイミング制御部
205 ビーコン生成部
206 チャネル設定部
207 無線送信部
208 送信データ生成部
209 インタフェース
210 データ量判定部
221 アンテナ
222 無線受信部
223 受信データ解析部
224 制御部
225 チャネル設定部
226 無線送信部
227 送信データ生成部
228 インタフェース
229 データ量判定部
500 無線フレーム
501 PHYヘッダ
502 MACヘッダ
503 ペイロード
504 誤り検出符号
511 フレーム制御符号
512 送信先アドレス
513 送信元アドレス
520 ビーコンフレームペイロード
521 スーパーフレーム周期
522 ビーコン期間
523 ビーコン期間数
524 チャネル使用順序
525 連続送信端末識別子

Claims (11)

  1. 複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、前記複数の周波数チャネルのうち、所定の周波数チャネルを用いて制御装置と通信を行う端末装置であって、
    無線信号の送受信を行うアンテナと、
    前記制御装置から、少なくとも前記周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、前記アンテナを介して受信する受信部と、
    前記制御装置に、送信データを、前記アンテナを介して送信する送信部と、
    前記送信データを、前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定部と、
    前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、前記ビーコン及び前記受信データを受信するよう、前記受信部を制御し、前記送信データを送信するよう、前記送信部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記データ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、前記制御情報に基づいて、前記所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、前記所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、前記送信データの送信を継続するよう、前記送信部をさらに制御する、端末装置。
  2. 前記制御部は、前記ビーコンに含まれる前記制御情報に、前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、前記制御装置から当該端末装置への、前記受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、前記制御情報に基づいて、前記所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、前記所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、前記受信データの受信を継続するよう、前記受信部をさらに制御することを特徴とする、請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記制御部は、前記次に使用される周波数チャネルに切り替えを行わない場合、前記制御情報に基づいて、前記所定の周波数チャネルが再び使用される前記切り替えタイミングを判定し、当該切り替えタイミングまで、当該端末装置を省電力モードで待機するよう制御することを特徴とする、請求項1または2に記載の端末装置。
  4. 複数の周波数チャネルを用いて通信を行う通信システムにおいて、前記複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、それぞれ所定の周波数チャネルが割り当てられた、少なくとも1つの端末装置と、通信を行う制御装置であって、
    無線信号の送受信を行うアンテナと、
    前記端末装置から、前記アンテナを介して、受信データを受信する受信部と、
    少なくとも前記周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成部と、
    前記端末装置に、前記アンテナを介して、前記ビーコン及び送信データを送信する送信部と、
    前記端末装置のそれぞれへの前記送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定部と、
    前記周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、前記ビーコンを生成するよう前記ビーコン生成部を制御し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、前記ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた前記端末装置への前記送信データとを、送信するよう前記送信部を制御する制御部とを備え、

    前記制御部は、前記データ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、前記ビーコンに、送信完了できないことを示す、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、前記ビーコンを生成するよう、前記ビーコン生成部を制御し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、前記送信データの送信を継続するよう、前記送信部をさらに制御する、制御装置。
  5. 複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、制御装置と少なくとも1つの端末装置との間で通信を行う通信システムであって、
    前記端末装置は、
    無線信号の送受信を行う第1のアンテナと、
    前記制御装置から、少なくとも前記周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、前記第1のアンテナを介して受信する第1の受信部と、
    前記制御装置に、送信データを、前記第1のアンテナを介して送信する第1の送信部と、
    前記送信データを、前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定する第1のデータ量判定部と、
    前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、前記ビーコン及び前記受信データを受信するよう、前記第1の受信部を制御し、前記送信データを送信するよう、前記第1の送信部を制御する第1の制御部とを備え、
    前記第1の制御部は、
    前記第1のデータ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、前記制御情報に基づいて、前記所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、前記所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、前記送信データの送信を継続するよう、前記第1の送信部をさらに制御し、
    前記ビーコンに含まれる前記制御情報に、前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、前記制御装置から当該端末装置への、前記受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、前記制御情報に基づいて、前記所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、前記所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、前記受信データの受信を継続するよう、前記第1の受信部をさらに制御し、
    前記制御装置は、
    無線信号の送受信を行う第2のアンテナと、
    前記端末装置から、前記第2のアンテナを介して受信データを受信する第2の受信部と、
    少なくとも前記周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成部と、
    前記端末装置に、前記第2のアンテナを介して、前記ビーコン及び送信データを送信する第2の送信部と、
    前記端末装置のそれぞれへの前記送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定する第2のデータ量判定部と、
    前記周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、前記ビーコンを生成するよう前記ビーコン生成部を制御し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、前記ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた前記端末装置への前記送信データとを、送信するよう前記第2の送信部を制御する第2の制御部とを備え、
    前記第2の制御部は、前記第2のデータ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、前記ビーコンに、送信完了できないことを示す、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、前記ビーコンを生成するよう、前記ビーコン生成部を制御し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、前記送信データの送信を継続するよう、前記第2の送信部をさらに制御する制御装置とから、構成される、通信システム。
  6. 複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、前記複数の周波数チャネルのうち、所定の周波数チャネルを用いて制御装置と通信を行う通信機能を集積した集積回路であって、
    前記制御装置から、少なくとも前記周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、アンテナを介して受信する受信部と、
    前記制御装置に、送信データを、前記アンテナを介して送信する送信部と、
    前記送信データを、前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定部と、
    前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、前記ビーコン及び前記受信データを受信するよう、前記受信部を制御し、前記送信データを送信するよう、前記送信部を制御する制御部とを集積し、
    前記制御部は、
    前記データ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、前記制御情報に基づいて、前記所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、前記所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、前記送信データの送信を継続するよう、前記送信部を、さらに制御し、
    前記ビーコンに含まれる前記制御情報に、前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、前記制御装置から当該端末装置への、前記受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、前記制御情報に基づいて、前記所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、前記所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、前記受信データの受信を継続するよう、前記受信部を、さらに制御する、集積回路。
  7. 複数の周波数チャネルを用いて通信を行う通信システムにおいて、前記複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、それぞれ所定の周波数チャネルが割り当てられた、少なくとも1つの端末装置と、通信を行う通信機能を集積した集積回路であって、
    前記端末装置から、アンテナを介して、受信データを受信する受信部と、
    少なくとも前記周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成部と、
    前記端末装置に、前記アンテナを介して、前記ビーコン及び送信データを送信する送信部と、
    前記端末装置のそれぞれへの前記送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定部と、
    前記周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、前記ビーコンを生成するよう前記ビーコン生成部を制御し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、前記ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた前記端末装置への前記送信データとを、送信するよう前記送信部を制御する制御部とを集積し、
    前記制御部は、前記データ量判定部において、送信完了できないと判定された場合、前記ビーコンに、送信完了できないことを示す、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、前記ビーコンを生成するよう、前記ビーコン生成部を制御し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、前記送信データの送信を継続するよう、前記送信部をさらに制御する、集積回路。
  8. 複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、前記複数の周波数チャネルのうち、所定の周波数チャネルを用いて制御装置と通信を行う通信方法であって、
    前記制御装置から、少なくとも前記周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、アンテナを介して受信する受信ステップと、
    前記制御装置に、送信データを、前記アンテナを介して送信する送信ステップと、
    前記送信データを、前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定ステップと、
    前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、前記ビーコン及び前記受信データを受信するよう、前記受信ステップを実行し、前記送信データを送信するよう、前記送信ステップを実行する制御ステップとを備え、
    前記制御ステップは、
    前記データ量判定ステップにおいて、送信完了できないと判定された場合、前記制御情報に基づいて、前記所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、前記所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、前記送信データの送信を継続するよう、前記送信ステップを、実行するステップと、
    前記ビーコンに含まれる前記制御情報に、前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、前記制御装置から当該端末装置への、前記受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、前記制御情報に基づいて、前記所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、前記所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、前記受信データの受信を継続するよう、前記受信ステップを、実行するステップとを含む、通信方法。
  9. 複数の周波数チャネルを用いて通信を行う通信システムにおいて、前記複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、それぞれ所定の周波数チャネルが割り当てられた、少なくとも1つの端末装置と、通信を行う通信方法であって、
    前記端末装置から、アンテナを介して、受信データを受信する受信ステップと、
    少なくとも前記周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成ステップと、
    前記端末装置に、前記アンテナを介して、前記ビーコン及び送信データを送信する送信ステップと、
    前記端末装置のそれぞれへの前記送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定ステップと、
    前記周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、前記ビーコンを生成するよう前記ビーコン生成ステップを実行し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、前記ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた前記端末装置への前記送信データとを、送信するよう前記送信ステップを実行する制御ステップとを備え、
    前記制御ステップは、前記データ量判定ステップにおいて、送信完了できないと判定された場合、前記ビーコンに、送信完了できないことを示す、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、前記ビーコンを生成するよう、前記ビーコン生成ステップを実行し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、前記送信データの送信を継続するよう、前記送信ステップを実行するステップを含む、通信方法。
  10. 複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、前記複数の周波数チャネルのうち、所定の周波数チャネルを用いて制御装置と通信を行う端末装置が実行する通信プログラムであって、
    前記制御装置から、少なくとも前記周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンと、受信データとを、アンテナを介して受信する受信ステップと、
    前記制御装置に、送信データを、前記アンテナを介して送信する送信ステップと、
    前記送信データを、前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定ステップと、
    前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、前記ビーコン及び前記受信データを受信するよう、前記受信ステップを実行し、前記送信データを送信するよう、前記送信ステップを実行する制御ステップとを備え、
    前記制御ステップは、
    前記データ量判定ステップにおいて、送信完了できないと判定された場合、前記制御情報に基づいて、前記所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、前記所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、前記送信データの送信を継続するよう、前記送信ステップを、実行するステップと、
    前記ビーコンに含まれる前記制御情報に、前記所定の周波数チャネルを使用する期間内に、前記制御装置から当該端末装置への、前記受信データの送信が完了しないことを示す、当該端末装置の識別子が、さらに含まれている場合、前記制御情報に基づいて、前記所定の周波数チャネルの次に使用される周波数チャネルを判定し、前記所定の周波数チャネルを使用する期間経過後、当該次に使用される周波数チャネルに切り替えて、前記受信データの受信を継続するよう、前記受信ステップを、実行するステップとを含む、通信プログラム。
  11. 複数の周波数チャネルを用いて通信を行う通信システムにおいて、前記複数の周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替えて、それぞれ所定の周波数チャネルが割り当てられた、少なくとも1つの端末装置と、通信を行う制御装置が実行する通信プログラムであって、
    前記端末装置から、アンテナを介して、受信データを受信する受信ステップと、
    少なくとも前記周波数チャネルの切り替え順序と切り替えタイミングとを示す制御情報を含むビーコンを生成するビーコン生成ステップと、
    前記端末装置に、前記アンテナを介して、前記ビーコン及び送信データを送信する送信ステップと、
    前記端末装置のそれぞれへの前記送信データを、当該端末装置に割り当てられた周波数チャネルを使用する期間内に、送信完了できるか否かを判定するデータ量判定ステップと、
    前記周波数チャネルを所定の順序で定期的に切り替え、前記ビーコンを生成するよう前記ビーコン生成ステップを実行し、当該切り替えた周波数チャネルを使用する期間内に、前記ビーコンと、当該切り替えた周波数チャネルが割り当てられた前記端末装置への前記送信データとを、送信するよう前記送信ステップを実行する制御ステップとを備え、
    前記制御ステップは、前記データ量判定ステップにおいて、送信完了できないと判定された場合、前記ビーコンに、送信完了できないことを示す、当該端末装置の識別子を、さらに含めて、前記ビーコンを生成するよう、前記ビーコン生成ステップを実行し、次に使用される周波数チャネルに切り替え後、前記送信データの送信を継続するよう、前記送信ステップを実行するステップを含む、通信プログラム。
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