JP5027955B2 - 無線通信装置、無線通信システムおよびチャネルの切替方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システムおよびチャネルの切替方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信技術に関する。
IEEE802仕様は、OSIモデルの2つの下位層である物理層(PHY:Physical Layer)と、データリンク層(DLL:Data Link Layer)の要素を組み込んでおり、フレームの送受信は、PHYとDLLによって制御される。DLLは、論理リンク制御(LLC:Logical Link Control)副層と、媒体アクセス制御(MAC:Media Access Control)副層とに分割される。PHYは、MACと無線伝送路の間のインタフェースとして動作し、MACは、LLCとPHYの間のインタフェースとして動作する。
インフラストラクチャネットワークは、アクセスポイントを備え、無線LAN(Local Area Network)クライアントは、アクセスポイントとフレームの送受信を行う。アクセスポイントのMAC部は、使用する周波数チャネルを決定し、その周波数チャネルで、無線LANクライアントとの間のフレーム送受信を管理する。無線LANクライアントは、アクセスポイントが決定した周波数チャネルを用いて、アクセスポイントとフレームの送受信を行う。
無線LANクライアントは、インフラストラクチャネットワークに参加するために、ネットワークを発見するスキャニングプロセスを実行する。スキャニングプロセスの1つに、アクティブスキャンと呼ばれる技術がある。アクティブスキャンでは、無線LANクライアントが、チャネルリストに含まれる複数の周波数チャネル上で、プローブ要求フレームを送信し、その周波数チャネルを使用するアクセスポイントが存在すれば、そのアクセスポイントは、プローブ応答フレームを生成して、無線LANクライアントに応答する。これにより、無線LANクライアントは、インフラストラクチャネットワークを発見でき、発見したネットワークに参加できるようになる。
IEEE802.11仕様において、無線媒体へのアクセスは、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)によって提供される。この通信プロトコルでは、所定の周波数チャネルで通信を開始する前に、一度受信を試みることで、現在通信している他の端末が存在しているか確認し(Carrier Sense)、同じ周波数チャネルを共用する他の端末が通信していなければ自分の通信を開始する(Multiple Access)。Carrier Senseによって、通信中の他の端末が存在していることが検出された場合、他の端末の通信終了と同時に送信を試みると衝突する可能性が高いため、他の端末の通信終了の検知後、自分が送信を開始する前に、ランダムな長さの待ち時間をとる(Collision Avoidance)。このようにして、無線LAN端末は、他の端末と競合しないことを確認して、アクセスポイントとフレームの送受信を行うようにしている。
US2006/034315号公開公報
無線通信装置に、アクセスポイントとして動作する外部の無線中継装置と接続し、同時に外部の無線端末装置とも接続する(すなわち無線通信装置がアクセスポイントとして動作する)機能をもたせる場合、無線通信装置は、MAC部とPHY部のセットを2つ備えることが好ましい。MAC部とPHY部の2つのセットは、基本的に互いの影響を受けることなく独立して動作できるため、このような無線通信装置は、一方のセットを用いて、外部無線中継装置に対して無線LANクライアントとして動作し、他方のセットを用いて、外部の無線端末装置に対してアクセスポイントとして動作できる。
一方で、たとえば製造コストを削減するなどの理由から、無線通信装置は、1つのPHY部を利用して、外部無線中継装置と外部無線端末装置に接続する構成をとることもできる。このような無線通信装置は、外部無線中継装置および外部無線端末装置のそれぞれと、1つのPHY部で生成される同じ周波数チャネルを使用してフレームの送受信を行う。このとき、外部無線中継装置がなんらかの事情により、使用する周波数チャネルを変更すると、無線通信装置と外部無線中継装置との間の無線リンクが切断される。無線通信装置が外部無線中継装置との接続を回復するためには、スキャニングプロセスを実行して外部無線中継装置を探索しなければならない。しかしながら、スキャニングプロセスでは、使用チャネルを順次切り替えるため、外部無線端末装置との間で使用していた周波数チャネルが変更されて、外部無線端末装置との接続が維持できないという問題がある。
そこで本発明は、スキャニングプロセスの実行中も、無線端末装置との接続を維持することのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は無線通信装置であって、第1端末装置との通信を制御する第1通信制御部と、第2端末装置との通信を制御する第2通信制御部と、複数の周波数チャネルのうち、1つの周波数チャネルを用いてフレームの送信および受信を行う送受信部と、を備えた無線通信装置を提供する。この無線通信装置において、第1通信制御部は、複数の周波数チャネルをスキャンして、第1端末装置を探索する探索処理部を有し、探索処理部が第1端末装置を探索している間、第2通信制御部は、第2端末装置との接続を維持しつつ、探索処理部が第1端末装置を検出して、検出した第1端末装置が使用する周波数チャネルを特定すると、第2通信制御部は、探索処理部により特定された周波数チャネルを使用して、第2端末装置との通信を制御する。
本発明の別の態様は、無線通信装置と、当該無線通信装置と接続する第1端末装置と、当該無線通信装置と接続する第2端末装置とを備えた無線通信システムに関する。第1端末装置は、無線通信装置に対してアクセスポイントとして動作し、無線通信装置は、第2端末装置に対してアクセスポイントとして動作する。無線通信装置は、第1端末装置との通信を制御する第1通信制御部と、第2端末装置との通信を制御する第2通信制御部と、複数の周波数チャネルのうち、1つの周波数チャネルを用いてフレームの送信および受信を行う送受信部と、を有する。第1通信制御部は、複数の周波数チャネルをスキャンして、第1端末装置を探索する探索処理部を有し、探索処理部が第1端末装置を探索している間、第2通信制御部は、第2端末装置との接続を維持しつつ、探索処理部が第1端末装置を検出して、検出した第1端末装置が使用する周波数チャネルを特定すると、第2通信制御部は、探索処理部により特定された周波数チャネルを使用して、第2端末装置との通信を制御する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によると、スキャニングプロセスの実行中も、無線端末装置との接続を維持する技術を提供することができる。
本発明の実施例における無線通信システムを示す図である。 従来の通信システムにおけるチャネル切替の遷移シーケンスを示す説明図である。 実施例1の無線通信装置の機能ブロックを示す図である。 実施例1の無線通信装置を備えた無線通信システムにおけるチャネル切替の遷移シーケンスを示す説明図である。 チャネル切替用の情報要素のフォーマットを示す図である。 チャネル切替用の情報要素を付加したマネージメントフレームを利用して、チャネル切替を実行するシーケンスを示す図である。 チャネル切替用の情報要素を付加したデータフレームを利用して、チャネル切替を実行するシーケンスを示す図である。 実施例2の無線通信装置の機能ブロックを示す図である。 実施例2の無線通信装置を備えた無線通信システムにおけるチャネル切替の遷移シーケンスを示す説明図である。 チャネル切替用の情報要素を付加したマネージメントフレームを利用して、チャネル切替を実行するシーケンスを示す図である。 (a)はカウント値決定用テーブルを示す図であり、(b)は別の例を示す図である。 端末装置の機能ブロックを示す図である。 (a)は残り時間決定用テーブルを示す図であり、(b)は別の例を示す図である。 図9に示すチャネル切替の遷移シーケンスの変形例を示す説明図である。 図14に示すチャネル切替の遷移シーケンスの詳細を示す図である。
図1は、本発明の実施例における無線通信システム1を示す。無線通信システム1は、無線通信装置10、端末装置30a、30b(以下、総称する場合には、「端末装置30」とよぶ)および無線中継装置40を備え、アクセスポイントを利用したインフラストラクチャネットワークを構築する。無線通信装置10、端末装置30および無線中継装置40は、それぞれ無線LAN端末装置であって、端末装置30および無線中継装置40は、無線通信装置10との間で、フレーム(またはデータ)の送受信を行う。無線通信システム1において端末装置30は1台であってもよく、また3台以上であってもよい。
本実施例の無線通信装置10は、1つ以上のPHY部と、PHY部の数と等しいまたはそれ以上の数のMAC部を備える。図1に示す例では、無線通信装置10が、1つのPHY部12と、1つのMAC部20とを有して構成されているが、PHY部12、MAC部20のそれぞれの個数は、これに限定するものではない。図1に示すMAC部20は、第1MAC部20a、第2MAC部20bを有している。本実施例において第1MAC部20aおよび第2MAC部20bは、MAC部20における機能を実現するための呼び名であり、第1MAC部20aおよび第2MAC部20bが1つのモジュールとして構成されても、別個のモジュールとして構成されてもよい。またMAC部20は、物理的に1チップで構成されてもよいが、複数の(たとえば2つの)チップで構成されてもよく、その場合には、第1MAC部20aおよび第2MAC部20bのそれぞれの機能がそれぞれ1チップで構成されてもよい。
端末装置30aは、MAC部34aおよびPHY部32aを有し、端末装置30bは、MAC部34bおよびPHY部32bを有する。また無線中継装置40は、MAC部44およびPHY部42を有する。なお無線中継装置40は、MAC部44とPHY部42のセットを複数有して構成されてよい。
無線通信システム1においては、2つのインフラストラクチャネットワークが構築される。無線中継装置40および無線通信装置10から構築されるインフラストラクチャネットワークでは、無線中継装置40がアクセスポイントとして動作し、無線通信装置10が無線LANクライアントとして動作する。また、無線通信装置10および端末装置30から構築されるインフラストラクチャネットワークでは、無線通信装置10がアクセスポイントとして動作し、端末装置30が無線LANクライアントとして動作する。
たとえば無線通信装置10は、ゲームアプリケーションを実行するゲーム装置であり、また端末装置30は、ユーザからのゲーム操作入力をゲーム装置に送信する無線ゲームコントローラであってよい。また無線中継装置40は、インターネットなどのネットワークに接続されたアクセスポイントであってよい。無線通信システム1の環境下において、無線通信装置10は、ゲームコントローラである端末装置30からの操作入力を受け付けるとともに、別のユーザによるゲーム操作入力をインターネット経由で無線中継装置40を介して受け付けることができ、無線通信装置10が、各ユーザのゲーム操作入力をゲーム進行に反映することで、複数ユーザの対戦ゲームを実行できる。
無線通信装置10では、無線中継装置40との間のフレーム送受信を制御する第1MAC部20aと、端末装置30との間のフレーム送受信を制御する第2MAC部20bとが1つのPHY部12を共用している。既述したように、第1MAC部20aと第2MAC部20bとは、1つのモジュールとして構成されてもよく、また、それぞれ別個のモジュールとして構成されていてもよい。したがって、無線中継装置40と無線通信装置10の間のフレームの送受信、および無線通信装置10と端末装置30の間のフレームの送受信は、通常は、PHY部12により生成される同一の周波数チャネル上で実行される。無線中継装置40と無線通信装置10の間で使用される周波数チャネルは、無線中継装置40により決定されるため、無線通信装置10は、端末装置30との間で使用する周波数チャネルを、無線中継装置40で決定された周波数チャネルに合わせる必要がある。
そのため、たとえば無線通信装置10が、端末装置30と無線接続している際に、新たに無線中継装置40と接続する必要が生じると、無線通信装置10は、アクティブスキャンなどのスキャニングプロセスを実行して、無線中継装置40を探索しなければならない。アクティブスキャンでは、無線通信装置10は、チャネルリストに含まれる全チャネルをスキャンし、すなわちチャネルを周期的に切り替えて無線中継装置40を探索する。そのため、無線通信装置10は、端末装置30との間で使用していた周波数チャネルを変更することとなり、従来の通信システムにおいて、1つのPHY部12しかもたない無線通信装置10は、端末装置30との接続を維持できなくなる。また無線通信装置10が、無線中継装置40および端末装置30と同時に無線接続している際に、無線中継装置40が使用チャネルを切り替えたような場合にも、無線通信装置10はアクティブスキャンにより無線中継装置40を探索することで、端末装置30と無線通信装置10の間の無線接続が切断される。同様に、無線通信装置10が、無線中継装置40および端末装置30と同時に無線接続している際に、接続中の無線中継装置40とは別の無線中継装置40を探索する場合にも、無線通信装置10との間の無線接続が切断される。
図2は、従来の通信システムにおけるチャネル切替の遷移シーケンスを示す説明図である。説明の便宜上、ここでは1台の端末装置30のみを示すが、複数台存在してもよい。図2に示す例では、最初の段階で、無線通信装置10が、無線中継装置40および端末装置30と、チャネルx(CH−x)で無線リンクを確立しており、無線中継装置40が時間t1で、使用チャネルを、チャネルy(CH−y)に切り替えている。
時間t1後、無線通信装置10は、CH−xで無線中継装置40に対してフレーム60の送信を試みても、無線中継装置40の使用チャネルはCH−xではないため、フレーム60の送信に失敗する。無線通信装置10は、この失敗を所定回数繰り返すと、無線中継装置40がCH−xを使用していないことを認識し、時間t2でアクティブスキャンを開始する。一方、端末装置30は、時間t2後、CH−xで無線通信装置10に対してフレーム62の送信を試みても、無線通信装置10はアクティブスキャン実行中であるため、フレーム62の送信に失敗する。端末装置30は、この失敗を所定回数繰り返すと、時間t3でアクティブスキャンを開始する。その後、無線通信装置10が、いずれかの周波数チャネル(この場合は、CH−y)上で無線中継装置40を発見し、全チャネルのアクティブスキャンを終了すると、PHY部12の周波数チャネルを無線中継装置40の使用チャネル(CH−y)に合わせて、時間t4で、無線中継装置40がアクセスポイントとして動作するインフラストラクチャネットワークに参加する。これにより、無線通信装置10は、CH−yで、無線中継装置40とフレームの送受信を行えるようになる。
時間t4後、端末装置30は、アクティブスキャンにより、CH−yで無線通信装置10を発見し、チャネルリストに含まれる全チャネルのアクティブスキャンを終了すると、PHY部32の周波数チャネルを無線通信装置10の使用チャネル(CH−y)に合わせて、時間t5で、無線通信装置10がアクセスポイントとして動作するインフラストラクチャネットワークに参加する。これにより端末装置30は、時間t5から、CH−yで、無線通信装置10とフレームの送受信を行えるようになる。
このチャネル遷移シーケンスにおいて、端末装置30は、時間t3からt5までのスキャニング期間中、無線通信装置10とフレームを送受信することができない。端末装置30は、チャネルリストにしたがってアクティブスキャンを実行するが、このチャネルリストには、たとえば13個のチャネルが含まれ、また、1チャネルあたりのスキャニング時間は、100ms(ミリ秒)程度かかる。したがって、アクティブスキャンの実行には、少なくとも1秒以上かかる。さらに端末装置30は、無線通信装置10が無線中継装置40を発見して使用チャネルを確定するまで(時間t4)、有効なアクティブスキャンを実行できないため、その時間も加えると、端末装置30のスキャニング期間は、2秒以上かかることになる。
たとえば、上記したように、無線通信装置10がゲーム装置、端末装置30が無線ゲームコントローラである場合、無線ゲームコントローラへの操作入力が、ゲーム画面に実質的にリアルタイムで反映されるためには、無線ゲームコントローラからゲーム装置へのデータ送信は、ゲーム画面のフレームレート(60fps)に応じた周期で行われることが好ましい。厳密なリアルタイム性を追求すると、無線ゲームコントローラからゲーム装置へのデータ送信周期は、16.6m秒(1/60)以下に設定される必要がある。また厳密なリアルタイム性を追求しない場合であっても、たとえば1秒以上の遅れは、ユーザに違和感を与える可能性が高く好ましくない。したがって従来の通信システムにおいて、無線ゲームコントローラが2秒以上、操作入力データを送信できないことは、ゲーム進行上、許容できないものとなる。
次に、無線ゲームコントローラの動作モードについて説明する。無線ゲームコントローラはバッテリ駆動であるため、省電力モードで動作することが好ましい。802.11標準仕様において、U−APSD(Unscheduled Automatic Power-Save Delivery:不定期自動省電力配信)は、次の利点をもつ。
U−APSDでは、無線ゲームコントローラがデータフレームの送受信を、アクセスポイントであるゲーム装置と同期化させることで、送受信以外の期間、無線ゲームコントローラが省電力モードに入ることができる。無線ゲームコントローラは、データフレームに含まれるビット値1のEOSP(End of Service Period:サービス時間終了)を受信するまで、ゲーム装置との接続を維持し、ビット値1を受信するとスリープする。無線ゲームコントローラは、次回起動するタイミングを自身で設定し、起動するとゲーム装置にトリガ信号を送信して、ゲーム装置とのフレーム送受信を再開する。たとえば無線ゲームコントローラは、10ms周期で起動して、16.6ms以下のデータ送信周期を実現する。
以下の2つの実施例において、無線通信装置10(ゲーム装置)が無線中継装置40をアクティブスキャンにより探索しつつ、端末装置30(無線ゲームコントローラ)と無線通信装置10(ゲーム装置)の間で通信不能な期間を可能な限り短くする技術を示す。なお無線通信装置10は、U−APSDで動作する例を示すが、これに限定するものではない。
(実施例1)
図3は、実施例1の無線通信装置10の機能ブロックを示す。無線通信装置10は、送受信部50、第1通信制御部100および第2通信制御部200を備える。図1を参照して、送受信部50はPHY部12に対応し、送信部52および受信部54を有する。また、第1通信制御部100は、無線中継装置40との間のフレーム送受信を制御する第1MAC部20aに、第2通信制御部200は、端末装置30との間のフレーム送受信を制御する第2MAC部20bに、それぞれ対応する。第1通信制御部100は、通信状況監視部102、探索処理部104、周波数チャネル決定部106、送信フレーム生成部108および受信フレーム取得部110を有する。第2通信制御部200は、スキャン情報取得部202、CL送信タイミング決定部204、送信フレーム生成部206および受信フレーム取得部208を有する。なお説明の便宜上、図3において、第1通信制御部100および第2通信制御部200は、別個の機能ブロックとして示しているが、既述したように第1MAC部20aおよび第2MAC部20bは1つのMACモジュールとして構成されてもよい。1つのMACモジュールとして構成される場合、送信フレーム生成部108、送信フレーム生成部206は、単一の送信フレーム生成部としてまとめることができる。なお、1つのMACモジュールとして構成される場合であっても、受信フレーム取得部110および受信フレーム取得部208のそれぞれは、別個の受信フレーム取得部として存在する。
第1通信制御部100および第2通信制御部200の各機能は、CPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現され、図3においてはそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがってこれらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者に理解されるところである。
図4は、実施例1の無線通信装置10を備えた無線通信システム1におけるチャネル切替の遷移シーケンスを示す説明図である。説明の便宜上、ここでは1台の端末装置30のみを示すが、複数台存在していてもよい。端末装置30はU−APSDを利用した省電力モードで動作し、アクセスポイントである無線通信装置10に対してトリガ信号を送信して、無線通信装置10からビット値1のEOSPを受信するとスリープする。端末装置30は、次回起動するタイミングを自身で設定し、起動すると無線通信装置10にトリガ信号を送信して、ビット値1のEOSPを受信するまで、フレームの送受信を行う。たとえば端末装置30は10ms周期で起動する。
図4に示す例では、最初の段階で、無線通信装置10が、無線中継装置40および端末装置30と、チャネルx(CH−x)で無線リンクを確立しており、無線中継装置40が時間t1で、使用チャネルを、チャネルy(CH−y)に切り替えている。時間t1後、無線通信装置10は、CH−xで無線中継装置40に対してフレーム60の送信を試みても、無線中継装置40の使用チャネルはCH−xではないため、フレーム60の送信に失敗する。無線通信装置10は、この失敗を所定回数繰り返すと、無線中継装置40がCH−xを使用していないことを認識し、時間t10でアクティブスキャンを開始する。
無線通信装置10は、使用可能な周波数チャネルのリストを、チャネルリストとして保持している。実施例1では、無線通信装置10が、チャネルリストに含まれる全ての周波数チャネルを連続してスキャンするのではなく、複数回に分割してスキャンする。各回において、無線通信装置10は、少なくとも1つの周波数チャネル上で無線中継装置40を探索する。たとえば、チャネルリストに13個のチャネルが含まれ、1チャネルあたりのスキャン(探索)時間が100msである場合、無線通信装置10は、1チャネルごとに分けて、無線中継装置40の探索処理を実行する。したがって、この場合は、非連続に13の周波数チャネルのアクティブスキャンが実行されることになる。隣り合う探索処理の間には、無線通信装置10と端末装置30とが通信可能な期間が設定される。
なお、1回あたりのスキャン時間は、無線通信装置10と端末装置30との間で許容される通信ディレイ時間に依存する。許容される通信ディレイ時間が200msであれば、無線通信装置10は、1回の探索処理で2つのチャネルをスキャンしてもよい。また1チャネルあたりのスキャン時間が50msであって、許容される通信ディレイ時間が100msであれば、無線通信装置10は、1回の探索処理で2つのチャネルをスキャンしてもよい。なお図4では、図示の都合上、3回の探索処理しか示されていないが、上記したように、実施例1では、無線通信装置10が、13回の探索処理を間欠的に実行する。
無線通信装置10は、アクティブスキャンの開始前に、端末装置30に対して、ビット値1のEOSPとともに、次にトリガ信号を送信するべきタイミングを通知する。端末装置30がトリガ信号を送信するべきタイミングは、無線通信装置10が探索処理を行っていないときに設定され、すなわち、当回の無線通信装置10による探索処理が終了した後であって、次回の無線通信装置10による探索処理が開始する前のタイミングに設定される。この通知を受けると、端末装置30はスリープするとともに、次の起動タイミングを、通知されたタイミングの直前に設定する。無線通信装置10が通知するタイミング情報は、絶対時刻を指定する時間情報であってもよく、また、何ms後といった、相対時刻を指定する時間情報であってもよい。端末装置30は、通知されたタイミングの直前に起動し、通知されたタイミングでトリガ信号を無線通信装置10に送信する。
図4において、タイミングの通知は、ビット値1のEOSPを含むデータフレーム64a、64b、64cを送信することで行われる。無線通信装置10は、送信タイミングを指定した情報を含むデータフレーム64を生成し、探索処理の開始前に端末装置30に送信する。U−APSDモードでは、端末装置30は、次回起動するタイミングを自身で設定するように動作するが、データフレーム64を受信したときには、送信タイミング指定情報にしたがって、次回起動するタイミングを設定する。たとえばデータフレーム64に所定のフラグが設定され、端末装置30は、そのフラグを参照すると、データフレーム64に含まれている送信タイミング指定情報を抽出して、次回起動するタイミングを決定してもよい。端末装置30は、所定のフラグが設定されたデータフレーム64を受信したときだけ、次回の起動タイミングを設定し、受信しなければ、前回起動時の10ms後に、起動するタイミングを自律的に設定する。なお、送信タイミング指定情報は、データフレームに限らず、他の種類のフレームに含まれていてもよい。
なおU−APSDモードで端末装置30が動作しない場合には、無線通信装置10が、端末装置30がトリガ信号を送信するタイミングを制御してもよい。無線通信装置10は、端末装置30に送信するフレームに、次のフレームを送信するタイミングを指定した情報を付加する。これにより端末装置30は、無線通信装置10からフレームを受信するたびに、フレーム送信タイミング指定情報を参照して、次にフレームを送信するタイミングを設定する。
また端末装置30が、無線通信装置10がスキャニング処理を行うときの動作モードを有していてもよい。たとえば、無線通信装置10が、所定の時刻からスキャニング処理を行うことを端末装置30に通知すると、端末装置30は、所定の動作モードに入る。この動作モードでは、所定の時刻から周期的にスリープモードと、データ送信モードとを繰り返す。スリープモードは無線通信装置10による探索処理期間に実行され、データ送信モードは無線通信装置10による隣り合う探索処理の間の期間に実行される。
図4において、無線通信装置10は、時間t1後、無線中継装置40がCH−xを使用していないことを認識すると、端末装置30の次回のトリガ信号の送信タイミングを指定した情報を含むデータフレーム64aを端末装置30に送信する。無線通信装置10は、時間t10で、1つの周波数チャネルの探索処理を開始し、時間t11で終了する。無線通信装置10は、探索処理終了後、使用する周波数チャネルをCH−xに戻す。端末装置30は、データフレーム64aで指定された送信タイミングの前に、スリープ状態から起動状態に遷移し、指定されたタイミング(時間t12)でトリガ信号を送信して、フレームの送受信を行う。無線通信装置10は、次回の探索処理の前に、ビット値1のEOSPとともに、端末装置30の次回のトリガ信号の送信タイミングを指定した情報を含むデータフレーム64bを端末装置30に送信し、時間t13でチャネル切替を行って、時間t14で、新たな周波数チャネルの探索処理を実行する。以降、無線通信装置10は、探索処理と、端末装置30とのフレーム送受信処理とを繰り返す。
具体的に、無線通信装置10は、時間t14からt15までの間、探索処理を実行し、その後、使用チャネルをCH−xに戻し、時間t16で、端末装置30からトリガ信号を受信し、フレームの送受信を行う。無線通信装置10は、データフレーム64cを送信して、次にトリガ信号を送信するべきタイミング(時間t20)を通知した後、時間t17でチャネル切替を行って、時間t18で、新たな周波数チャネルの探索処理を実行する。無線通信装置10は、時間18からt19までの間、探索処理を実行し、その後、使用チャネルをCH−xに戻し、時間t20で、端末装置30からトリガ信号を受信し、フレームの送受信を行う。
アクティブスキャン処理では、無線通信装置10がプローブ要求フレーム66を送信し、無線中継装置40が、プローブ要求フレーム66の周波数チャネルを使用していれば、プローブ応答フレーム68を生成して、無線通信装置10に応答する。図4に示す例では、3回目のアクティブスキャン処理(探索処理)で、無線通信装置10が無線中継装置40からプローブ応答フレーム68を受信する。これにより端末装置30は、無線中継装置40が存在していることを確認し、また無線中継装置40が使用する周波数チャネルを特定できる。なお既述したように、図4では3回の探索処理が示されているが、実際には13回の探索処理が実行される。
すべての探索処理が終了した後、無線通信装置10は、無線中継装置40と接続する周波数チャネルを決定する。無線通信装置10は、時間t20からt21の間に、端末装置30に対して、決定した周波数チャネルを通知するとともに、チャネルの切替タイミングを通知する。具体的に無線通信装置10は、決定した周波数チャネルとチャネルの切替タイミングを含むフレーム65を端末装置30に送信する。
802.11仕様において、ビーコンフレームとマネージメントフレームを利用したチャネル切替の方法が定義されている。いずれのフレームを利用した場合であっても、チャネル切替用のIE(Information Element:情報要素)をフレームに付加し、クライアントに通知するようになっている。
図5は、チャネル切替用の情報要素のフォーマットを示す。このフォーマットには、"Element ID"、"Length"、"Channel Switch Mode"、"New Channel Number"、"Channel Switch Count"のフィールドが設けられ、それぞれ8ビットのデータが書き込まれる。このうち、"Channel Switch Mode"には、チャネル切替を行うか否かの情報が書き込まれ、"New Channel Number"には、次に遷移するチャネルを特定するデータが書き込まれ、"Channel Switch Count"には、遷移するまでのカウントダウン情報が書き込まれる。この情報要素を受信したクライアントは、"New Channel Number"のデータにより、遷移するチャネルを把握し、"Channel Switch Count"のカウントダウン情報により、遷移するタイミングを把握する。クライアントは、カウントダウン情報が0になると、遷移するタイミングであることを認識するが、仮に、カウントダウン情報が0のフレームを受信できなくても、それ以前に受信したカウントダウン情報から、カウントダウン情報が0となるタイミングを予測することで、次のチャネルに遷移できるように構成されている。
図6は、チャネル切替用の情報要素を付加したマネージメントフレームを利用して、チャネル切替を実行するシーケンスを示す。図6では、図4においてチャネル切替のための処理が行われる時間t20以降の詳細なシーケンスを示す。端末装置30は、U−APSD動作を行うため、ビット値1のEOSPを受信すると、スリープする。
端末装置30が、トリガ信号70aを無線通信装置10に送信すると、無線通信装置10が、マネージメントフレーム72aを端末装置30に送信する。マネージメントフレーム72aは、図5に示す情報要素を含んで構成される。ここでは、"New Channel = y"、および"Count = 9"のデータが含まれている。図5を参照して、"New Channel = y"は、次に遷移するチャネルがCH−yであることを示し、"Count = 9"は、カウントダウン情報が9であることを示す。無線通信装置10は、マネージメントフレーム72aを送信後、ビット値1を示すEOSPを付加したデータフレーム74aを端末装置30に送信する。マネージメントフレーム72aをデータフレーム74aの前に送信することで、端末装置30は、スリープ前に、マネージメントフレーム72aを受信できる。
図4を参照して、実施例1の無線通信システム1では、周波数チャネルあたりのスキャニング期間が100msに設定されており、また、スキャニングプロセスに挟まれる端末装置30とのフレーム送受信期間も100msに設定されている。端末装置30が複数存在する場合、各端末装置30は独立して非同期で動作するため、CSMA/CAによって、端末装置30の送信が延期されることがある。そのため、端末装置30とのフレーム送受信期間を100ms程度に設定しておくことで、この期間内に、端末装置30と無線通信装置10との間のデータ送受信が確実に行われるようにしている。
端末装置30は、10msの周期でスリープ状態から復帰して、トリガ信号70bを送信し、無線通信装置10から、マネージメントフレーム72bおよびデータフレーム74bを、この順に受信する。マネージメントフレーム72bでは、"Channel Switch Count"の値が1デクリメントされている。このように、"Channel Switch Count"の値は、カウントダウン情報として利用される。この処理は繰り返され、端末装置30が、トリガ信号70dの送信後、カウント値0を含むマネージメントフレーム72dを受信すると、データフレーム74dの受信後の時間t22で、使用チャネルをCH−yに切り替える。図6におけるマネージメントフレーム72a〜72dは、図4に示すフレーム65に対応する。
図7は、チャネル切替用の情報要素を付加したデータフレームを利用して、チャネル切替を実行するシーケンスを示す。図7に示す例では、データフレームに情報要素を付加することで、図6におけるマネージメントフレーム72の送信を不要としている。端末装置30は、マネージメントフレームを受信しなくてよいため、トリガ信号の送信から、データフレームの受信までの期間を短くでき、その分、スリープ期間を長くとれるようになる。図7におけるデータフレーム74a〜74dは、図4に示すフレーム65に対応する。
図3〜図7を参照して、無線通信装置10における各構成の動作を説明する。第1通信制御部100は、無線中継装置40との通信を制御し、第2通信制御部200は、端末装置30との通信を制御する。送受信部50は、チャネルリストに含まれる複数の周波数チャネルのうち、1つの周波数チャネルを用いてフレームの送信および受信を行う。
第1通信制御部100において、通信状況監視部102は、第1通信制御部100と無線中継装置40との間の通信状況を監視する。通信状況監視部102は、CH−xで受信フレーム取得部110が受信部54を介してフレームを取得できなくなったことを判定すると、探索処理部104にスキャニングプロセスの実行指示を送る。探索処理部104は、チャネルリストを保持し、チャネルリストに含まれる複数の周波数チャネルをスキャンして、無線中継装置40を探索する。
本実施例1では、無線通信装置10が、無線中継装置40および端末装置30と同時に接続している際に、無線中継装置40が使用チャネルを切り替えた状況を示している。たとえば、無線通信装置10が端末装置30と接続しているときに無線中継装置40と接続する必要が生じたときや、また別の無線中継装置40を探索する場合においても、本実施例1の技術が適用される。
図4に示すように、実施例1の無線通信システム1において、探索処理部104は、チャネルリストに含まれる複数の周波数チャネルを、複数の組に分割して、周期的に非連続なアクティブスキャンを実行し、無線中継装置40を探索する。各組には、少なくとも1つの周波数チャネルが含まれ、この例では、探索処理部104が、1回の探索処理において、1つの周波数チャネル上で無線中継装置40を探索する。探索処理部104が無線中継装置40を探索している間、第2通信制御部200は、端末装置30との無線リンクが切断されないように、端末装置30との接続を維持する。そのために探索処理部104は、探索時間に関する情報をスキャン情報取得部202に提供する。探索処理部104は、各探索処理の開始前に、探索時間に関する情報を提供するようにしてもよいが、全チャネルをスキャンする場合には、予めアクティブスキャンをスケジューリングできるため、最初の探索処理の開始前に、全ての探索処理の時間に関する情報を提供してもよい。
第2通信制御部200において、スキャン情報取得部202は、探索時間に関する情報(以下、「スキャン情報」と呼ぶ)を取得する。スキャン情報は、探索処理を実行する開始時刻および終了時刻に関する情報であってよい。この時刻情報は、絶対的な時間であっても、相対的な時間であってもよい。CL送信タイミング決定部204は、取得したスキャン情報をもとに、端末装置30のトリガ信号を送信するべきタイミングを導出する。CL送信タイミング決定部204は、このタイミングを、探索処理部104が探索処理を行っていないときに設定し、具体的には、隣り合う探索処理の間の期間、すなわち、当回の探索処理の終了後であって、次回の探索処理の開始前のタイミングに設定する。CL送信タイミング決定部204は、受信フレーム取得部208が受信部54を介してトリガ信号を取得した時点でタイミングの導出処理を行ってもよく、またスキャン情報取得部202がスキャン情報を取得した時点で、導出処理を行ってもよい。送信フレーム生成部206は、トリガ信号を送信するべきタイミングを指定するタイミング情報と、ビット値1のEOSPを付加した送信フレーム(図4のデータフレーム64a〜64c)を生成する。送信部52は、生成された送信フレームを端末装置30に送信する。
探索処理部104は、アクティブスキャンにより無線中継装置40を検出すると、検出した無線中継装置40が使用する周波数チャネルを特定し、バッファに記憶する。探索処理部104は、1回の探索処理が終了すると、周波数チャネル決定部106にその旨を通知し、周波数チャネル決定部106は、送受信部50で使用する周波数チャネルを、CH−xに戻す。これにより、第2通信制御部200が、端末装置30とフレームを送受信できるようになる。なお、第2通信制御部200もスキャンの終了時刻を把握しているため、第2通信制御部200が、送受信部50で使用する周波数チャネルを、CH−xに戻してもよい。探索処理部104は、次の探索処理の開始時刻になると、送受信部50で使用する周波数チャネルを、スキャンする周波数チャネルに設定し、スキャニング処理を実行する。以上の処理を繰り返し、探索処理部104は、全チャネルのアクティブスキャンを完了する。
時間t19で、全チャネルのアクティブスキャンが終了すると、周波数チャネル決定部106は、探索処理部104によりバッファに記憶された周波数チャネルを参照し、その周波数チャネルに切り替えることを決定する。周波数チャネル決定部106は、使用する周波数チャネル(CH−y)を決定すると、その情報を送信フレーム生成部206に通知する。送信フレーム生成部206は、時間t20以降、図6または図7に示すようなチャネル切替用の情報要素を付加した送信フレームを生成し、送信部52が、端末装置30に送信する。これにより、第2通信制御部200と端末装置30とが、使用する周波数チャネルを、探索処理部104により特定された周波数に設定できるようになる。なお、周波数の切替処理については、実施例2において詳述する。
実施例1によると、チャネルリストに含まれる全チャネルのアクティブスキャンを連続して実行するのではなく、少なくとも1つのチャネル上での探索処理を時分割的に実行することで、隣り合う探索処理の間に無線通信装置10と端末装置30とのデータ送受信を実現できるようになる。これにより、通信ディレイ時間を短縮でき、データ送受信に、ある程度のリアルタイム性を担保できる。
(実施例2)
図8は、実施例2の無線通信装置10の機能ブロックを示す。無線通信装置10は、送受信部50、第1通信制御部100および第2通信制御部200を備える。図1を参照して、送受信部50はPHY部12に対応し、送信部52および受信部54を有する。また、第1通信制御部100は、無線中継装置40との間のフレーム送受信を制御する第1MAC部20aに、第2通信制御部200は、端末装置30との間のフレーム送受信を制御する第2MAC部20bに、それぞれ対応する。第1通信制御部100は、通信状況監視部102、探索処理部104、周波数チャネル決定部106、送信フレーム生成部108および受信フレーム取得部110を有する。第2通信制御部200は、スキャン情報取得部202、切替処理部220、送信フレーム生成部206および受信フレーム取得部208を有する。図8において、図3と同一の符号を付した構成は、図3の対応する構成と同一または同様の機能を有している。なお説明の便宜上、図8において、第1通信制御部100および第2通信制御部200は、別個の機能ブロックとして示しているが、既述したように第1MAC部20aおよび第2MAC部20bは1つのMACモジュールとして構成されてもよい。1つのMACモジュールとして構成される場合、送信フレーム生成部108、送信フレーム生成部206は、単一の送信フレーム生成部としてまとめることができる。なお、1つのMACモジュールとして構成される場合であっても、受信フレーム取得部110および受信フレーム取得部208のそれぞれは、別個の受信フレーム取得部として存在する。
第1通信制御部100および第2通信制御部200の各機能は、CPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現され、図8においてはそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがってこれらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者に理解されるところである。
図9は、実施例2の無線通信装置10を備えた無線通信システム1におけるチャネル切替の遷移シーケンスを示す説明図である。説明の便宜上、ここでは1台の端末装置30のみを示すが、複数台存在していてもよい。端末装置30はU−APSDを利用した省電力モードで動作し、アクセスポイントである無線通信装置10に対してトリガ信号を送信し、無線通信装置10からビット値1のEOSPを受信するとスリープする。端末装置30は、次回起動するタイミングを自身で設定し、起動すると無線通信装置10にトリガ信号を送信して、ビット値1のEOSPを受信するまで、フレームの送受信を行う。たとえば端末装置30は10ms周期で起動する。実施例2の無線通信装置10では、探索処理部104が無線中継装置40を探索している周波数チャネル上で、第2通信制御部200が端末装置30と通信する。
図9に示す例では、最初の段階で、無線通信装置10が、無線中継装置40および端末装置30と、チャネルx(CH−x)で無線リンクを確立しており、無線中継装置40が時間t1で、使用チャネルを、チャネルy(CH−y)に切り替えている。時間t1後、無線通信装置10は、CH−xで無線中継装置40に対してフレーム60の送信を試みても、無線中継装置40の使用チャネルはCH−xではないため、フレーム60の送信に失敗する。無線通信装置10は、この失敗を所定回数繰り返すと、無線中継装置40がCH−xを使用していないことを認識し、時間t30でアクティブスキャンを開始する。
無線通信装置10は、周波数チャネルをスキャンする前に、端末装置30に対して、ビット値1のEOSPとともに、スキャンする周波数チャネル(以下、「スキャンチャネル」と呼ぶ)に関する情報を通知する。実施例2では、端末装置30が、無線通信装置10のスキャンチャネルに追従するように、周波数チャネルを切り替える。端末装置30がスキャンチャネルに追従できるように、無線通信装置10は、スキャンチャネルに関する情報とともに、各スキャンチャネルの探索処理を開始するタイミングに関する情報も、端末装置30に通知する。端末装置30は、この通知を受けると、新たな周波数チャネルの探索処理を開始するタイミングで、使用チャネルをスキャンチャネルに合わせる。
無線通信装置10は、使用可能な周波数チャネルのリストを、チャネルリストとして保持している。実施例2では、無線通信装置10が、チャネルリストに含まれる全ての周波数チャネルを連続してスキャンする。このとき端末装置30は、スキャンチャネルの切替に追従して、使用チャネルを切り替えるため、無線通信装置10のアクティブスキャン中に、端末装置30と無線通信装置10との接続が切断される状況を回避できるとともに、端末装置30と無線通信装置10とがリアルタイムでデータの送受信を行うことができる。
無線通信装置10は、時間t30で、1つの周波数チャネル(CH−n)の探索処理を開始し、時間t31で終了する。次に無線通信装置10は、時間t32で、CH−mの探索処理を開始し、時間t33で終了する。続いて無線通信装置10は、時間t34からt35の間、CH−yの探索処理を行い、時間t36からt37の間、CH−xの探索処理を行い、時間t38からt39の間、CH−zの探索処理を行う。無線通信装置10は、次回のスキャンチャネルおよび探索処理を開始するタイミングに関する情報を、当回の探索処理中に端末装置30に通知する。
アクティブスキャン処理では、無線通信装置10がプローブ要求フレーム66を送信し、無線中継装置40が、プローブ要求フレーム66の周波数チャネルを使用していれば、プローブ応答フレーム68を生成して、無線通信装置10に応答する。図9に示す例では、3つめの周波数チャネルに対するアクティブスキャン処理(探索処理)で、無線通信装置10が無線中継装置40からプローブ応答フレーム68を受信する。これにより無線通信装置10は、無線中継装置40が存在していることを確認し、また無線中継装置40が使用する周波数チャネルを特定できる。なお、図9では5つの周波数チャネルに対するアクティブスキャン処理が示されているが、実際には連続して13の周波数チャネルに対するアクティブスキャン処理が実行される。
すべての周波数チャネルについてのアクティブスキャン処理が終了した後、無線通信装置10は、無線中継装置40と接続する周波数チャネルを決定する。無線通信装置10は、時間t38からt39の間に、端末装置30に対して、決定した周波数チャネルを通知する。このとき、無線通信装置10は、チャネルの切替タイミングも通知してよい。
実施例2において、端末装置30は、無線通信装置10のスキャンチャネルに合わせて、使用チャネルを切り替える。この切替処理は、実施例1において図6,図7で説明したように、チャネル切替用の情報要素をマネージメントフレームまたはデータフレームに含めることで実現される。
図8〜図9を参照して、無線通信装置10における各構成の動作を説明する。第1通信制御部100は、無線中継装置40との通信を制御し、第2通信制御部200は、端末装置30との通信を制御する。送受信部50は、チャネルリストに含まれる複数の周波数チャネルのうち、1つの周波数チャネルを用いてフレームの送信および受信を行う。
第1通信制御部100において、通信状況監視部102は、第1通信制御部100と無線中継装置40との間の通信状況を監視する。通信状況監視部102は、CH−xで受信フレーム取得部110が受信部54を介してフレームを取得できなくなったことを判定すると、探索処理部104にスキャニングプロセスの実行指示を送る。探索処理部104は、チャネルリストに含まれる複数の周波数チャネルをスキャンして、無線中継装置40を探索する。
本実施例2では、無線通信装置10が、無線中継装置40および端末装置30と同時に接続している際に、無線中継装置40が使用チャネルを切り替えた状況を示している。たとえば、無線通信装置10が端末装置30と接続しているときに無線中継装置40と接続する必要が生じたときや、また別の無線中継装置40を探索する場合においても、本実施例2の技術が適用される。
図9に示すように、実施例2の無線通信システム1において、探索処理部104は、チャネルリストに含まれる複数の周波数チャネルを、連続的に切り替えて、アクティブスキャンを実行する。探索処理部104が無線中継装置40を探索している間、第2通信制御部200は、端末装置30との無線リンクが切断されないように、端末装置30との接続を維持する。そのために探索処理部104は、スキャンチャネルに関する情報をスキャン情報取得部202に提供する。探索処理部104は、各周波数チャネルの探索処理の開始前に、遷移するチャネルに関する情報を提供するようにしてもよいが、全チャネルをスキャンする場合には、予め全てのアクティブスキャンをスケジューリングできるため、最初の周波数チャネルの探索処理の開始前に、全てのアクティブスキャンのチャネルに関する情報を提供してもよい。また、探索処理部104は、各周波数チャネルの探索処理を開始するタイミングに関する情報もスキャン情報取得部202に提供する。
第2通信制御部200において、スキャン情報取得部202は、スキャンチャネルに関する情報および探索処理を開始するタイミングに関する情報を取得する。切替処理部220は、取得した情報を用いて、端末装置30にチャネル切替を知らせるための情報を生成する。送信フレーム生成部206は、スキャンチャネルおよびスキャン開始タイミングに関する情報と、ビット値1のEOSPを付加した送信フレームを生成する。送信部52は、生成された送信フレームを端末装置30に送信する。
探索処理部104は、アクティブスキャンにより無線中継装置40を検出すると、検出した無線中継装置40が使用する周波数チャネルを特定し、バッファに記憶する。時間t39で、全チャネルのアクティブスキャンが終了すると、周波数チャネル決定部106は、探索処理部104によりバッファに記憶された周波数チャネルを参照し、その周波数チャネルに切り替えることを決定する。周波数チャネル決定部106は、使用する周波数チャネル(CH−y)を決定すると、その情報を送信フレーム生成部206に通知する。送信フレーム生成部206は、図6または図7に示すようなチャネル切替用の情報要素を付加した送信フレームを生成し、送信部52が、端末装置30に送信する。これにより、第2通信制御部200と端末装置30とが、使用する周波数チャネルを、探索処理部104により特定された周波数に切り替えられるようになる。なお、図15に関して後述するように、無線中継装置40を検出した時点でスキャンを強制終了する場合には、送信フレーム生成部206は、スキャン強制終了時に、無線中継装置40が使用する周波数チャネルを特定する情報を付加した送信フレームを生成してもよい。
図10は、チャネル切替用の情報要素を付加したマネージメントフレームを利用して、チャネル切替を実行するシーケンスを示す。図10では、図9における時間t30からt32の間の詳細なシーケンスを示す。端末装置30は、U−APSD動作を行うため、図10に示すように、ビット値1のEOSPを受信すると、スリープする。
端末装置30が、トリガ信号80aを無線通信装置10に送信すると、無線通信装置10が、マネージメントフレーム82aを端末装置30に送信する。マネージメントフレーム82aは、図5に示す情報要素を含んで構成される。ここでは、"New Channel = m"、および"Count = 9"のデータが含まれている。図5を参照して、"New Channel = m"は、次に遷移するチャネルがCH−mであることを示し、"Count = 9"は、カウントダウン情報が9であることを示す。無線通信装置10は、マネージメントフレーム82aを送信後、ビット値1を示すEOSPを付加したデータフレーム84aを端末装置30に送信する。
図9を参照して、実施例2の無線通信システム1では、1チャネルあたりの探索期間が100msに設定されている。端末装置30は、10msの周期でスリープ状態から復帰して、トリガ信号80bを送信し、無線通信装置10から、マネージメントフレーム82bおよびデータフレーム84bを、この順に受信する。マネージメントフレーム82bでは、"Channel Switch Count"の値が1デクリメントされている。このように、"Channel Switch Count"の値は、カウントダウン情報として利用される。この処理は繰り返され、端末装置30が、トリガ信号80dの送信後、カウント値0を含むマネージメントフレーム82dを受信すると、データフレーム84dの受信後の時間t32で、使用チャネルをCH−mに切り替える。
スキャン情報取得部202は、探索処理部104から、アクティブスキャンのチャネルを特定する情報と、スキャンの開始タイミングを特定する情報とを取得する。切替処理部220は、スキャン情報取得部202で取得された情報から、マネージメントフレームに付加する情報要素を作成する。以下、"Count"値の生成手法を説明する。
切替処理部220は、各周波数チャネルのスキャンの開始タイミングを把握しており、受信フレーム取得部208がトリガ信号を取得したタイミングからスキャン開始タイミングまでの残り時間をもとに、カウント値を決定する。
図11(a)は、カウント値決定用テーブルを示す。このテーブルは、10msの周期でトリガ信号を送信する端末装置30に対して用意され、予めメモリに格納されている。たとえば複数台の端末装置30が存在する場合、切替処理部220は、端末装置30ごとに、トリガ信号の送信周期Tを保持しておく。切替処理部220は、以下の式で、周波数チャネルあたりのアクティブスキャン時間(100m秒)を用いて、Count値の最大値を求める。1カウントの時間幅を送信周期Tと等しくすると、
最大Count値=(アクティブスキャン時間/送信周期T)−1
が求まる。ここで1カウントの時間幅は、図11(a)を参照して、残り時間の時間幅に相当し、したがって同じカウント値であっても、最大で時間幅だけのずれがある。
図11(b)は、カウント値決定用テーブルの別の例を示す。このテーブルは、20msの周期でトリガ信号を送信する端末装置30に対して用意される。上記式により、最大Count値は、4となる。
無線通信システム1では、複数の端末装置30が独立して動作しており、たとえば、ある端末装置30は、省電力のために、送信周期Tを非常に長く設定していることも想定される。そのため、切替処理部220は、端末装置30が選択可能なすべての送信周期Tについてのテーブルを保持しておき、また、クライアントとして接続している端末装置30が選択している送信周期Tを把握しておくことが好ましい。これにより、端末装置30の送信周期Tに対応じた切なテーブルを参照することができ、端末装置30ごとに適切なCount値を導出することが可能となる。
無線通信システム1では、CSMA/CAのプロトコルを利用するために、端末装置30が、トリガ信号を送信できないことがあり、また無線環境のもとでは、無線通信装置10からのフレーム信号を好適に受信できないこともある。この場合、パケットロスが生じることになるが、切替処理部220は、Count値を、前回の値から単純に1デクリメントするのではなく、図11に示すテーブルにしたがって導出する。つまり、たとえば図10において、受信フレーム取得部208がトリガ信号80aを取得できなくても、トリガ信号80bを取得したときには、切替処理部220は、チャネル切替タイミングまでの残り時間から、Count値として8を導出する。
端末装置30は、マネージメントフレーム82を少なくとも1回でも受信できれば、次に切り替えるチャネルと、その時点でのCount値を取得でき、Count値から、チャネルの切替タイミングを導出することができる。このように、スキャニング中に、複数回のマネージメントフレーム82を送信することは、チャネル切替に関する情報を、端末装置30に伝達できる確実性を飛躍的に高めることになる。
なお、この例では、Count値などの情報要素をマネージメントフレームに含めることとしたが、図7に示すようにデータフレームに付加してもよい。また、Count値などの情報要素を用いずに、たとえば、チャネル切替タイミングまでの残り時間に関する情報がフレームに含まれて、端末装置30に送信されてもよい。残り時間を直接フレームに含めることで、端末装置30のチャネル切替制御が容易になる利点がある。
図12は、端末装置30の機能ブロックを示す。端末装置30は、送受信部300および通信制御部320を備える。図1を参照して、送受信部300はPHY部32に対応し、送信部302および受信部304を有する。通信制御部320はMAC部34に対応し、受信フレーム取得部322、切替制御部324および送信フレーム生成部326を有する。
通信制御部320の各機能は、CPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現され、図3においてはそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがってこれらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者に理解されるところである。
受信フレーム取得部322が、受信部304を介してチャネル切替用の情報要素を含むマネージメントフレームまたはデータフレームを取得すると、切替制御部324は、無線通信装置10がこれからスキャンする周波数チャネルに関する情報(New Channel Number)およびスキャンを開始するタイミングに関する情報(Channel Switch Count)を抽出する。切替制御部324は、自身の送信周期Tを知っており、また、図11に示すカウント値決定用テーブルに類するテーブルを保持している。
図13(a)は、残り時間決定用テーブルを示す。図13(a)に示すテーブルは、端末装置30の送信周期Tが10msである場合に用いられる。図13(b)は、残り時間決定用テーブルの別の例を示す。図13(b)に示すテーブルは、端末装置30の送信周期Tが20msである場合に用いられる。切替制御部324は、自身の送信周期Tをもとに、参照するテーブルを選択して、抽出したCount値から、残り時間を導出する。切替制御部324は、導出した残り時間が経過したタイミングで、使用チャネルを、抽出した周波数チャネルに切り替える。
なお、実施例2においては、端末装置30は、最大で10回、マネージメントフレームを受信する機会がある。たとえば受信フレーム取得部322が、複数回マネージメントフレームを取得した場合、切替制御部324は、最初に取得したマネージメントフレームのCount値をもとに、チャネル切替タイミングを決定してもよい。最初に通知されたCount値を利用することで、後続のマネージメントフレームの内容を解析しないですむ利点がある。なお、最後に取得したCount値をもとに、チャネル切替タイミングを決定してもよい。
実施例2において、全ての周波数チャネルをスキャンした後、無線中継装置40の周波数チャネルを決定する例を説明したが、無線中継装置40からプローブ応答フレーム68を受信した時点で、アクティブスキャンを終了してもよい。
図14は、図9に示すチャネル切替の遷移シーケンスの変形例を示す説明図である。時間t34の後、無線通信装置10が、CH−yでプローブ要求フレーム66を送信すると、無線中継装置40がプローブ応答フレーム68を送信する。これにより無線通信装置10は、CH−yに無線中継装置40が存在することを認識でき、以後、予定していたスキャン処理を中断して、無線中継装置40との接続処理を行ってもよい。
図15は、図14に示すチャネル切替の遷移シーケンスの詳細を示す。図15では、図14における時間t34以降のシーケンスを示す。探索処理部104がプローブ要求フレーム66を送信し、受信フレーム取得部110がプローブ応答フレーム68を取得すると、探索処理部104は、無線中継装置40がCH−yを使用していることを検出する。探索処理部104は、無線リンクを確立するために、無線中継装置40に対して認証要求フレーム94を送信する。
探索処理部104は、認証要求フレーム94を送信した時点で、アクティブスキャンを強制停止することを決定する。一方で、送信フレーム生成部206はチャネル切替用の情報要素を付加した送信フレームを生成しているため、この処理も停止させる必要がある。そこで探索処理部104は、使用チャネルを、CH−yに決定したことをスキャン情報取得部202に通知する。スキャン情報取得部202は、この情報を切替処理部220に渡し、切替処理部220は、マネージメントフレームに付加する情報要素を作成する。具体的には、"New Channel = y"、"Switch Mode = 0"をマネージメントフレームに付加する。
"Switch Mode = 0"は、チャネル切替を実行しないことを示す。端末装置30において、切替制御部324は、"Switch Mode = 0"を取得すると、チャネル切替の制御が終了したことを判定し、現状の周波数チャネル(CH−y)を変更しない。これにより、切替制御部324は、過去に受信した情報要素にしたがってチャネルを切り替える制御を中止することができる。また、無線中継装置40を発見した時点でアクティブスキャンを終了することで、無用なチャネル遷移をなくすことができ、端末装置30の省電力化にも寄与する。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1・・・無線通信システム、10・・・無線通信装置、12・・・PHY部、20・・・MAC部、30・・・端末装置、32・・・PHY部、34・・・MAC部、40・・・無線中継装置、42・・・PHY部、44・・・MAC部、50・・・送受信部、52・・・送信部、54・・・受信部、100・・・第1通信制御部、102・・・通信状況監視部、104・・・探索処理部、106・・・周波数チャネル決定部、108・・・送信フレーム生成部、110・・・受信フレーム取得部、200・・・第2通信制御部、202・・・スキャン情報取得部、204・・・CL送信タイミング決定部、206・・・送信フレーム生成部、208・・・受信フレーム取得部、220・・・切替処理部、300・・・送受信部、302・・・送信部、304・・・受信部、320・・・通信制御部、322・・・受信フレーム取得部、324・・・切替制御部、326・・・送信フレーム生成部。
本発明は、無線通信技術の分野で利用できる。

Claims (13)

  1. 第1端末装置との通信を制御する第1通信制御部と、
    第2端末装置との通信を制御する第2通信制御部と、
    複数の周波数チャネルのうち、1つの周波数チャネルを用いてフレームの送信および受信を行う送受信部と、を備えた無線通信装置であって、
    前記第1通信制御部は、複数の周波数チャネルをスキャンして、第1端末装置を探索する探索処理部を有し、
    前記探索処理部が第1端末装置を探索している間、前記第2通信制御部は、第2端末装置との接続を維持しつつ、
    前記探索処理部が第1端末装置を検出して、検出した第1端末装置が使用する周波数チャネルを特定すると、前記第2通信制御部は、前記探索処理部により特定された周波数チャネルを使用して、第2端末装置との通信を制御することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記探索処理部が第1端末装置の周波数チャネルを特定すると、前記送受信部は、特定された周波数チャネルの情報を、第2端末装置に通知することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記第2通信制御部は、特定された周波数チャネルの情報を含むフレームを生成する送信フレーム生成部を有し、
    前記送受信部は、生成されたフレームを、第2端末装置に送信する送信部を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記探索処理部が、少なくとも1つの周波数チャネル上で第1端末装置を探索する処理と、別の少なくとも1つの周波数チャネル上で第1端末装置を探索する処理との間に、第2通信制御部が第2端末装置と通信することを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記第2通信制御部は、
    前記探索処理部による探索時間に関する情報を取得する取得部と、
    第2端末装置がフレームを送信するタイミングを導出する導出部と、を備え、
    前記導出部は、探索時間に関する情報を用いて、前記タイミングを、前記探索処理部が探索処理を行っていないときに設定し、
    前記送信フレーム生成部は、導出したタイミングに関する情報を含むフレームを生成する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記導出部は、第2端末装置がフレームを送信するタイミングを、前記探索処理部が前記少なくとも1つの周波数チャネル上で第1端末装置を探索する処理を終了した後のタイミングに設定することを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記探索処理部による探索処理の終了後、前記第1通信制御部または前記第2通信制御部は、前記送受信部が使用する周波数チャネルを、前記探索処理部が第1端末装置を探索していた周波数チャネルから、前記第2通信制御部と第2端末装置との間で使用していた周波数チャネルに切り替えることを特徴とする請求項5または6に記載の無線通信装置。
  8. 前記探索処理部が探索用フレームを送信して第1端末装置を探索している周波数チャネル上で、前記第2通信制御部は、前記探索処理部が探索用フレームを送信するタイミングとは異なるタイミングで第2端末装置と通信することを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  9. 前記第2通信制御部は、
    前記探索処理部が第1端末装置を探索する周波数チャネルに関する情報を取得する取得部を有し、
    前記送信フレーム生成部は、周波数チャネルに関する情報を含むフレームを生成し、
    前記送信部は、生成されたフレームを、第2端末装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信装置。
  10. 無線通信装置と、当該無線通信装置と接続する第1端末装置と、当該無線通信装置と接続する第2端末装置とを備えた無線通信システムであって、第1端末装置は、無線通信装置に対してアクセスポイントとして動作し、無線通信装置は、第2端末装置に対してアクセスポイントとして動作するものであって、
    前記無線通信装置は、
    第1端末装置との通信を制御する第1通信制御部と、
    第2端末装置との通信を制御する第2通信制御部と、
    複数の周波数チャネルのうち、1つの周波数チャネルを用いてフレームの送信および受信を行う送受信部と、を有し、
    前記第1通信制御部は、複数の周波数チャネルをスキャンして、第1端末装置を探索する探索処理部を有し、
    前記探索処理部が第1端末装置を探索している間、前記第2通信制御部は、第2端末装置との接続を維持しつつ、
    前記探索処理部が第1端末装置を検出して、検出した第1端末装置が使用する周波数チャネルを特定すると、前記第2通信制御部は、前記探索処理部により特定された周波数チャネルを使用して、前記第2端末装置との通信を制御することを特徴とする無線通信システム。
  11. 第1端末装置との通信を制御する第1通信制御部と、第2端末装置との通信を制御する第2通信制御部と、複数の周波数チャネルのうち、1つの周波数チャネルを用いてフレームの送信および受信を行う送受信部とを備えた無線通信装置におけるチャネル切替方法であって、
    前記第1通信制御部が複数の周波数チャネルをスキャンして、第1端末装置を探索するステップと、
    前記第2通信制御部が、前記第1通信制御部が第1端末装置を探索している間、第2端末装置との接続を維持しつつ、前記第1通信制御部が第1端末装置を検出して、検出した第1端末装置が使用する周波数チャネルを特定すると、第2端末装置との間で使用する周波数チャネルを、前記第1通信制御部により特定された周波数チャネルに設定するステップと、
    を備えることを特徴とする無線通信装置のチャネル切替方法。
  12. 第1通信制御部、第2通信制御部とを有し、無線通信機能を実行させることのできるコンピュータに、
    前記第1通信制御部が複数の周波数チャネルをスキャンして、第1端末装置を探索する機能と、
    前記第2通信制御部が、前記第1通信制御部が第1端末装置を探索している間、第2端末装置との接続を維持しつつ、前記第1通信制御部が第1端末装置を検出して、検出した第1端末装置が使用する周波数チャネルを特定すると、第2端末装置との間で使用する周波数チャネルを、前記第1通信制御部により特定された周波数チャネルに設定する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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