JP2010093338A - 通信システム及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信装置の低消費電力化を実現する。
【解決手段】本発明の一例である通信システムは、親局の通信装置APと複数の子局の通信装置STA1〜STA8とを具備する。親局の通信装置APは、親局の通信装置APから複数の子局の通信装置STA1〜STA8へデータを一対多通信する期間に関して、子局の通信装置STA1〜STA8を起動状態から待機状態へ切り替えるための参考情報を含むデータを複数の子局の通信装置STA1〜STA8に対して送信する送信手段26を具備する。複数の子局の通信装置STA1〜STA8は、それぞれ、親局の通信装置APからデータを受信する受信手段27と、一対多通信の期間において、参考情報に基づいて、起動状態から待機状態への切り替えを行う状態切替手段29とを具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、通信システム及び無線通信装置に関する。
無線LAN通信の規格であるIEEE802.11には多くの派生規格(ワーキンググループ含む)が存在しており、例えば、IEEE802.11a/b/g/e/nなどのようなIEEE802.11の諸規格がある。
IEEE802.11諸規格に準拠した無線LAN通信の環境において、親局の通信装置AP(Access Point)は、子局の通信装置STA(Station)に対して、Beaconフレーム(ビーコンフレーム)、BCフレーム(ブロードキャストフレーム)/MCフレーム、及びUCフレーム(ユニキャストフレーム)の順番で送信を行うことが定められている。
Beaconフレーム及びBCフレームに関しては、全ての子局の通信装置STAが受信するように定められている。また、MCフレーム及びUCフレームに関しては、該当する子局の通信装置STAのみが受信をするように定められている。そのため、子局の通信装置STAは、Beaconフレーム及びBCフレームの受信、さらにその直後に送信されるMCフレームの受信が完了した時点で始めて、Awake状態からDoze状態に遷移することが可能となる。このように、子局の通信装置STAがMCフレームの受信終了までAwake状態を維持しなければならないことが、規格で定められている。
既存のBCフレームは、基本的に全ての端末宛のデータであるため、全ての子局の通信装置STAは必ず受信することになる。
しかしながら、BCフレームとして送信されるフレームの中には、TCP/IPの制御系プロトコルのフレーム、ネットワークシステム管理用のフレームなどのように、必ずしも全ての子局の通信装置STAにとって必要ではないフレームもある。
また、MCフレームの場合も同様であり、MCフレームの送信先グループに属する子局の通信装置STAにおいて必要とされないMCフレームであっても、現状においてはMCフレームの送信先グループに属する全ての子局の通信装置STAが受信している。
子局の通信装置STAは、これらの不要なフレームを受信することにより、Awake状態でいる期間が長くなり、子局の通信装置STA内部で余分に電力を消費している。
特許文献1(特開2005−303585号公報)には、他局から送信された伝送フレームを受信し、該伝送フレームを復調して生成した受信フレームのヘッダ情報を解析し、該ヘッダ情報に基づいて、伝送フレームの受信を所定時間停止させる受信制御方法が開示されている。
特許文献2(特開2006−115414号公報)には、夫々のアンテナに接続されたM個の受信部と、M個の受信部によって受信される受信信号の解析を行うフレーム解析部と、M個の受信部の中から使用する受信部を選択する選択部とを具備する無線通信装置が開示されている。この無線通信装置の選択部は、フレーム解析部による解析結果に基づいて、M個の受信部の中からP個の受信部を選択する。
特開2005−303585号公報 特開2006−115414号公報
本発明では、通信システム及び無線通信装置の低消費電力化を実現する。
本発明の第1の視点による通信システムは、親局の通信装置と複数の子局の通信装置とを具備する。親局の通信装置は、親局の通信装置から複数の子局の通信装置へデータを一対多通信する期間に関して、子局の通信装置を起動状態から待機状態へ切り替えるための参考情報を含むデータを複数の子局の通信装置に対して送信する送信手段を具備する。複数の子局の通信装置は、それぞれ、親局の通信装置からデータを受信する受信手段と、一対多通信の期間において、参考情報に基づいて、起動状態から待機状態への切り替えを行う状態切替手段とを具備する。
本発明の第2の視点による無線通信装置は、IEEE802.11諸規格に準拠した無線LAN通信を行う。無線通信装置は、親局の通信装置から、ビーコンフレームと、ブロードキャスト通信とマルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式により送信されたフレームを受信する受信手段と、受信手段によって受信されたブロードキャスト通信とマルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式により送信されたフレームが必要か否か判断する判断手段と、ビーコンフレームの受信後のブロードキャスト通信とマルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式において、判断手段によって必要であると判断された場合にAwake状態を維持し、判断手段によって必要でないと判断された場合にDoze状態に切り替えを行う状態切替手段とを具備する。
本発明の第3の視点による無線通信装置は、IEEE802.11諸規格に準拠した無線LAN通信を行う。無線通信装置は、ブロードキャスト通信とマルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式について子局の通信装置をAwake状態からDoze状態へ切り替えるための参考情報を含むビーコンフレーム又は独立管理系フレームを生成するフレーム生成手段と、複数の子局の通信装置に対して、ビーコンフレーム又は独立管理系フレームの送信、及びブロードキャスト通信とマルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式によるフレームの送信を行う送信手段とを具備する。
本発明の第4の視点による無線通信装置は、IEEE802.11諸規格に準拠した無線LAN通信を行う。無線通信装置は、親局の通信装置から、ブロードキャスト通信とマルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式について子局の通信装置をAwake状態からDoze状態へ切り替えるための参考情報を含むビーコンフレーム又は独立管理系フレームの受信、及びブロードキャスト通信とマルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式によるフレームの受信を行う受信手段と、参考情報に基づいて、ブロードキャスト通信とマルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式についてAwakeを維持するかDoze状態へ切り替えるか判断する判断手段と、判断手段の判断結果がDoze状態への切り替えを示す場合に、ブロードキャスト通信とマルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式において子局の通信装置をAwake状態からDoze状態に切り替える状態切替手段とを具備する。
本発明によれば、通信システム及び無線通信装置の低消費電力化を実現することができる。
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
以下の各実施の形態においては、親局の通信装置と複数の子局の通信装置とがIEEE802.11諸規格に準拠したプロトコルにより無線LAN通信を行う場合を例として説明するが、一対多の他の通信プロトコルにより通信を行う場合にも同様に適用可能である。
(第1の実施の形態)
本実施の形態に係る子局の通信装置STAは無線LAN通信環境で用いられる。子局の通信装置STAは、IEEE802.11で規定されているPower Save モード機能の一部を変更し、既存の通信方式と比較して一層の低消費電力化を実現する。
より具体的に説明すると、IEEE802.11に準拠した無線LAN通信においては、親局の通信装置APから送信されるBeaconフレーム、BCフレーム、及びMCフレームの通信期間中、子局の通信装置STAはAwake状態である。既存の通信では、BCフレーム送受信中、及びMCフレーム送受信中に子局の通信装置STAがDoze状態に切り替わることはない。しかしながら、本実施の形態では、BCフレーム、及びMCフレームが子局の通信装置STAにとって不要なフレームの場合、子局の通信装置STAは、Awake状態からDoze状態に切り替わり、不要なフレームを廃棄する処理を実行する。これにより、子局の通信装置STA内部の消費電力を削減し、低消費電力化が実現される。
なお、本実施の形態では、IEEE802.11諸規格に準拠した無線LAN通信において、子局の通信装置STAが受信したフレームの宛先アドレス(MACアドレス)を参照することにより、そのフレームの必要可否を判断する場合を例として説明する。しかしながら、子局の通信装置STAを起動状態から待機状態へ切り替えるための参考情報としては、様々な情報を用いることができ、宛先アドレスに限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係る通信システムの一例を示すシステム構成図である。
この通信システム1は、無線LAN通信システムである。通信システム1では、IEEE802.11諸規格に準拠した無線LAN通信が可能である。
親局の通信装置(データ送信側)APは、複数の子局の通信装置(データ受信側)STA1〜STA8と通信可能である。なお、子局の通信装置の数は、自由に変更可能である。
通信システム1は、BCフレーム/MCフレームの通信期間において、子局の通信装置STA1〜STA8が起動状態(Awake状態)及び待機状態(低電力消費状態:Doze状態)のいずれの状態としても動作可能である。
なお、本実施の形態において、BC通信及びMC通信を行う通信期間では、BC通信方式とMC通信方式とのうちの少なくとも一方によるフレームの通信が行われるとする。
図2は、本実施の形態に係る通信システム1の構成の一例を示すブロック図である。
親局の通信装置APは、フレーム生成部24、順序変更部25、送信部26を具備する。
フレーム生成部24は、Beaconフレーム、BCブレーム、MCフレーム、UCフレームを生成する。生成されるフレームには、例えばMACアドレスなどのような宛先(送信先)アドレスが含まれている。
順序変更部25は、BCフレームの送信とMCフレームの送信とのうちの少なくとも一方について、子局の通信装置STA1〜STA8に必要であり子局側に受信されるべき受信対象フレームを先に送信し、子局の通信装置STA1〜STA8に受信させる必要のない他のフレームを後に送信するように、BCフレーム通信で送信されるフレーム、MCフレーム通信で送信されるフレームの送信順序を並び替える。
例えば、子局の通信装置STA1〜STA8の受信対象フレームとしては、宛先が子局の通信装置STA1〜STA8のフレーム、子局の通信装置STA1〜STA8に受信させる優先度の高いBCフレーム、優先度の高いMCフレーム、子局の通信装置STA1〜STA8の全てに共通に受信させるべきBCフレーム、共通に受信させるべきMCフレームなどがある。
これに対し、子局の通信装置STA1〜STA8に受信させる必要のない他のフレームとしては、例えば、優先度の低いフレーム、更新されておらず既に子局の通信装置STA1〜STA8に送信済みのフレーム、TCP/IPの制御系プロトコルのフレーム、ネットワークシステム管理用のフレームなどのように、必ずしも全ての子局の通信装置STAに必要ではないフレームなどがある。フレームの宛先がある子局の通信装置STAを示している場合であっても、このフレームが子局の通信装置STAにとって必要でないフレームの場合もある。
送信部26は、フレーム生成部24で生成されたBeaconフレーム、順序変更部25によって順序の変更されたBCフレーム、順序の変更されたMCフレーム、フレーム生成部で生成されたUCフレームを送信し、その後も同様の送信動作を繰り返す。
子局の通信装置STA1〜STA8は、受信部27、判断部28、状態切替部29を具備する。
受信部27は、Beaconフレーム、BCフレーム/MCフレーム、UCフレームを受信する。
判断部28は、受信部27によって順次受信されたBCフレーム/MCフレーム、及びUCフレームが必要か否か(例えば、各フレームの宛先アドレスが自アドレスを示すか否か)判断する。
状態切替部29は、Beaconフレームが受信されると、Awake状態をセットする。
次に、状態切替部29は、BCフレーム/MCフレームの通信期間において、判断部28で受信されたBCフレーム/MCフレームが必要なフレームと判断された(例えば、宛先アドレスが自アドレスを示すと判断された)場合に、Awake状態を維持し、判断部28で受信されたBCフレーム/MCフレームが必要でないフレームと判断された(例えば、宛先アドレスが自アドレスを示していないと判断された)場合に、Doze状態へ切り替える。
そして、状態切替部29は、UCフレームの通信において、判断部28で受信されたUCフレームが必要なフレームと判断された(例えば、宛先アドレスが自アドレスを示すと判断された)場合に、Awake状態を維持し、判断部28で受信されたUCフレームが必要でないフレームと判断された(例えば、宛先アドレスが自アドレスを示していないと判断された)場合に、Doze状態へ切り替える。
なお、本実施の形態において、子局の通信装置STA1〜STA8は、BCフレーム/MCフレームの通信期間に、Awake状態からDoze状態に切り替わり、その後UCフレームの通信で必要なフレームを受信するとDoze状態からAwake状態に切り替わって自宛のUCフレームを受信する。しかしながら、これに代えて、子局の通信装置STA1〜STA8は、BCフレーム/MCフレームの通信期間後に必要なUCフレームを受信する場合には、BCフレーム/MCフレームの通信期間から必要なUCフレームを受信し終わるまでAwake状態を維持し、その後、必要なUCフレームの受信が終了した場合に、Awake状態からDoze状態に遷移するとしてもよい。この変形例の場合、子局の通信装置STA1〜STA8は、予め必要なUCフレームの送受信が存在する旨の情報を、親局の通信装置APから受信する。そして、子局の通信装置STA1〜STA8は、この情報がBCフレーム/MCフレームの通信期間後に必要なUCフレームを受信しない旨を示す場合にのみ、BCフレーム/MCフレームの通信期間にAwake状態からDoze状態への切り替えを許可する。
さらに、子局の通信装置STA1〜STA8は、自身が他の通信装置に対して送信したいフレームを保持している場合、Awake状態を維持するとしてもよい。
図3は、子局の通信装置STA1について、既存の状態切替と、本実施の形態に係る状態切替との比較の一例を示す図である。この図3では、子局の通信装置STA1を用いて説明するが、他の子局の通信装置STA2〜STA8についても同様である。
本実施の形態の通信システム1では、親局の通信装置APから子局の通信装置STA1にBeaconフレーム、BCフレーム/MCフレーム、UCフレームが順に送信され、その後同様に、Beaconフレーム、BCフレーム/MCフレーム、UCフレームの送信が繰り返される。
通常、子局の通信装置STA1は、Beaconフレームを受信するとAwake状態となる。子局の通信装置STA1は、Beaconフレーム受信後、BCフレーム/MCフレームを受信する。このように、BCフレーム/MCフレームの受信中において、子局の通信装置STA1は、Awake状態である。その後、UCフレーム受信期間になると子局の通信装置STA1は、Awake状態からDoze状態へ遷移可能となる。子局の通信装置STA1は、自宛のUCフレームを受信し終わるまでAwake状態となり、自宛のUCフレームを受信し終えた後に他宛のUCフレームを受信する場合にDoze状態となる。その後、子局の通信装置STA1は、次のBeaconフレームを受信するとAwake状態となり、同様の動作を繰り返す。この状態遷移は、規格に準拠している無線LAN端末としての動作である。
これに対して、本実施の形態に係る子局の通信装置STA1は、受信したBCフレーム/MCフレームの宛先を示すMACアドレスを参照し、上記のような従来においてはAwake状態でなければいけないBCフレーム/MCフレームの通信期間であっても、MACアドレスが自宛でない場合にはAwake状態からDoze状態に遷移し、STA1にとって不要なBCフレーム/MCフレームを極力受信しないようにする。
なお、図3は、BCフレーム/MCフレームの通信期間において、Awake状態とDoze状態との両方の状態をとる場合であるが、本実施の形態では、BCフレーム/MCフレームの通信期間において、Awake状態のみをとる場合(規格に準拠している場合)及びDoze状態のみをとる場合も存在する。
図4は、本実施の形態に係る通信装置AP,STA1〜STA8のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
本実施の形態に係る親局の通信装置APは、コンピュータ2、例えばSDRAMなどの記憶装置3、無線LANベースバンドチップ4、無線部5、アンテナ部6を具備する。
親局の通信装置APにおいて、コンピュータ2は、送信するデータを、コンピュータ2側のPCIC(Peripheral Components Interconnect Controller)7から、無線LANベースバンドチップ4側のPCIC8、MEMC(メモリコントローラ)9という順で送り、例えばSRAMなどの記憶装置10又は記憶装置3に記憶する。このように、記憶装置3,10へのアクセスは、MEMC9を用いて行われる。
CPU11は、MEMC9経由で、記憶装置3又は記憶装置10に記憶されたデータをアクセスし、データ送信のための処理を実行し、処理後のデータをMAC(Medium Access Controller)12、PHY(Physical layer)13経由で、無線部5に出力する。
そして、処理後のデータは無線部5のRFチップ14からアンテナ部6に渡され、無線LAN通信のフレームとして送信される。
なお、子局の通信装置STA1〜STA8の場合には、親局の送信装置APの動作と逆の動作を行う。
本実施の形態に係る通信装置によって実行される各種機能は、ソフトウェア及びハードウェアのいずれでも実現させることができる。ハードウェアで実現させる場合には、例えばその機能はMAC12で実現可能である。ソフトウェアで実現させる場合には、例えばその機能はCPU11により実現可能である。
図5は、本実施の形態に係る親局の通信装置APのソフトウェアの一例を示すブロック図である。
この図5に示すように、親局の通信装置APでは、ソフトウェア20とハードウェア15とが協働して通信処理を実現する。APにおけるソフトウェア20は、無線LANフレーム生成処理部19、順序変更処理部30、無線LANフレーム送信処理部17及びハードウェアドライバ16を具備する。
無線LANフレーム生成処理部19は、子局の通信装置STA1〜STA8に送信するフレームを生成し、生成されたフレームを無線LANフレーム送信処理部17又は順序変更処理部30に渡す。無線LANフレーム生成処理部19は、例えば、Beaconフレーム及びUCフレームを無線LANフレーム送信処理部17に渡し、BCフレーム/MCフレームを順序変更処理部30に渡す。
順序変更処理部30は、BCフレーム/MCフレームについて、子局の通信装置STA1〜STA8の受信対象フレームの順序が先に、子局の通信装置STA1〜STA8に受信させる必要のない他のフレームが後に送信されるよう、フレームの順序を並び替え、並び替えたフレームを無線LANフレーム送信処理部17に渡す。
無線LANフレーム送信処理部17は、無線LANフレーム生成処理部19又は順序変更処理部30から受けたフレームを、例えばBeaconフレーム、BCフレーム/MCフレーム、UCフレームの順で、ハードウェアドライバ16によって制御されるハードウェア15に送信する。
ハードウェア15は、ソフトウェア20から受けたフレームを、無線部5等を経由し、子局の通信装置STA1〜STA8に送信する。
図6は、本実施の形態に係る子局の通信装置STA1のソフトウェアの一例を示すブロック図である。なお、他の子局の通信装置STA2〜STA8についても同様である。
この図6に示すように、子局の通信装置STA1では、親局の通信装置APと同様にソフトウェア21とハードウェア15とが協働して通信処理を実現する。子局の通信装置STA1におけるソフトウェア21は、ハードウェアドライバ16、無線LANフレーム受信処理部18、無線LANフレーム判断処理部22、状態切替処理部23を具備する。
ハードウェア15は、無線部5等を経由し、親局の通信装置APから送信されたフレームを受信する。
ハードウェアドライバ16によって制御されるハードウェア15で受信されたフレームは、無線LANフレーム受信処理部18に渡される。
無線LANフレーム受信処理部18は、ハードウェア15から受けたフレームの受信処理を行う。
無線LANフレーム受信処理部18で受信されたフレームは、無線LANフレーム判断処理部22に渡される。
無線LANフレーム判断処理部22は、BCフレーム/MCフレームを受信すると、BCフレーム/MCフレームに格納されているMACアドレスを参照し、受信されたBCフレーム/MCフレームが自アドレスを示すか否か判断する。また、無線LANフレーム判断処理部19は、UCフレームを受信すると、UCフレームに格納されているMACアドレスを参照し、受信されたUCフレームが自アドレスを示すか否か判断する。
状態切替部23は、Beaconフレームを受信した場合に、Awake状態を設定する。
状態切替処理部23は、BCフレーム/MCフレームの通信期間において、無線LANフレーム判断処理部19によってBCフレーム/MCフレームのMACアドレスが自アドレスを示すと判断された(BCフレーム/MCフレームが必要と判断された)場合にAwake状態を設定し、BCフレーム/MCフレームのMACアドレスが自アドレスを示さないと判断された(BCフレーム/MCフレームが必要でないと判断された)場合に、Doze状態を設定する。
なお、自宛のUCフレームが後で送受信される旨を示す情報を受信済みの場合、状態切替処理部23は、MACアドレスの内容に関係なく、Awake状態を維持するとしてもよい。
さらに、状態切替処理部23は、UCフレームの通信期間において、無線LANフレーム判断処理部19によってUCフレームのMACアドレスが自アドレスを示すと判断された(UCフレームが必要と判断された)場合にAwake状態を設定し、UCフレームのMACアドレスが自アドレスを示さないと判断された(UCフレームが必要でないと判断された)場合に、Doze状態を設定する。
上記のような構成を持つ本実施の形態に係る通信システム1の動作例について以下で説明する。
IEEE802.11諸規格に準拠した無線LANシステムの場合、子局の通信装置STA1〜STA8は低消費電力化を実現するために、Power Save 機能を使用する。この機能により、子局の通信装置STA1〜STA8は、Awake状態からDoze状態へ遷移することが可能である。
通常、子局の通信装置STA1〜STA8は、親局の通信装置APから送信されるDTIM(Delivery Traffic Interval Message)を含んだBeaconフレームを受信してから次のBeaconフレームを受信するまでの間(Beaconフレームの受信間隔)で、Doze状態からAwake状態に遷移する。また、子局の通信装置STA1〜STA8は、Beaconフレーム受信後に連続して親局の通信装置APから送信されるBCフレーム/MCフレームの受信期間は、Awake状態となる。その後、子局の通信装置STA1〜STA8は、UCフレームの受信期間になると、Awake状態からDoze状態へ遷移可能となる。これは規格に準拠している無線LAN端末の状態遷移である。
本実施の形態において、子局の通信装置STA1〜STA8は、受信したフレームの宛先アドレス(送信先MACアドレス)を参照することにより、既存のプロトコルではAwake状態でなければならないBCフレーム/MCフレームの受信期間であってもDoze状態に遷移可能である。
例えば、MCフレームの配信による映像データが定期的に子局の通信装置STA1〜STA8に送信されてくる場合を考える。子局の通信装置STA1〜STA8は、MCフレームのMACアドレスを参照後、子局の通信装置STA1〜STA8にとってこの映像データが不要と判断した場合、フレーム破棄処理を行う。これのフレーム破棄処理とともに、子局の通信装置STA1〜STA8は、必要に応じてAwake状態からDoze状態へ遷移する。
なお、子局の通信装置STA1〜STA8は、その後のUCフレームを受信する必要がある場合又は送信したいフレームを保持している場合に、Awake状態を継続するとしてもよい。
また、BCフレームについても同様のことを実現することが可能である。例えば、ネットワークを制御するTCP/IP上のプロトコル(ルーティングプロトコル、監視プロトコル等)において、BCフレームが親局の通信装置APから子局の通信装置STA1〜STA8に送信される場合を考える。この場合、子局の通信装置STA1〜STA8は、このBCフレームのMACアドレスを参照する。これにより、子局の通信装置STA1〜STA8は、受信されたフレームがBCフレームであると判断された時点で、さらにボディ部のポート番号を参照する。そして、子局の通信装置STA1〜STA8は、該当制御プロトコルか否かなどのようなフレームの種別の判断によりBCフレームが必要か否かなどを判断する処理を行う。その結果、子局の通信装置STA1〜STA8は、このBCフレームが不要なフレームの場合、Awake状態からDoze状態へ遷移する。子局の通信装置STA1〜STA8は、BCフレームが必要なフレームの場合、Awake状態を継続し、フレーム受信処理及びプロトコル受信処理を行う。
図7は、本実施の形態に係る子局の通信装置STA1〜STA8におけるフレーム受信処理の一例を示すフローチャートである。
なお、この図7のフローチャートでは、子局の通信装置STA1〜STA8が、BCフレーム/MCフレームの通信期間において、Awake/Doze状態を切り替え可能であるが、Doze状態への切り替えが行われると、次にBeaconフレームを受信するまで、Doze状態が維持されるバージョンについて説明する。
ステップS1において、子局の通信装置STA1〜STA8は、Beaconフレームの受信処理を実行する。
ステップS2において、子局の通信装置STA1〜STA8は、Beaconフレームの受信に対応してAwake状態を設定する。
ステップS3において、子局の通信装置STA1〜STA8は、BCフレームの受信処理を実行する。
ステップS4において、子局の通信装置STA1〜STA8は、受信したBCフレームが必要か否かを判断する第1の判断処理を行う。
第1の判断処理の結果が、受信したBCフレームが不要であることを示す場合には、処理は、ステップS12に移る。
第1の判断処理の結果が、受信したBCフレームが必要であることを示す場合、ステップS5において、子局の通信装置STA1〜STA8は、継続してBCフレームを受信するか否か判断する第2の判断処理を行う。
第2の判断処理の結果が、継続してBCフレームを受信することを示す場合、処理は、ステップS3に移る。
第2の判断処理の結果が、継続してBCフレームを受信しないことを示す場合、ステップS6において、子局の通信装置STA1〜STA8は、MCフレームの受信処理を実行する。
ステップS7において、子局の通信装置STA1〜STA8は、受信したMCフレームが必要か否かを判断する第3の判断処理を行う。
第3の判断処理の結果が、受信したMCフレームが不要であることを示す場合には、処理は、ステップS12に移る。
第3の判断処理の結果が、受信したMCフレームが必要であることを示す場合、ステップS8において、子局の通信装置STA1〜STA8は、継続してMCフレームを受信するか否か判断する第4の判断処理を行う。
第4の判断処理の結果が、継続してMCフレームを受信することを示す場合、処理は、ステップS6に移る。
第4の判断処理の結果が、継続してMCフレームを受信しないことを示す場合、ステップS9において、子局の通信装置STA1〜STA8は、UCフレームの受信処理を実行する。
ステップS10において、子局の通信装置STA1〜STA8は、受信したUCフレームが必要か否かを判断する第5の判断処理を行う。
第5の判断処理の結果が、受信したUCフレームが不要であることを示す場合には、処理は、ステップS12に移る。
第5の判断処理の結果が、受信したUCフレームが必要であることを示す場合、ステップS11において、子局の通信装置STA1〜STA8は、継続してUCフレームを受信するか否か判断する第6の判断処理を行う。
第6の判断処理の結果が、継続してUCフレームを受信することを示す場合、処理は、ステップS9に移る。
第6の判断処理の結果が、継続してUCフレームを受信しないことを示す場合、ステップS12に移る。
ステップS12において、子局の通信装置STA1〜STA8は、Awake状態からDoze状態に切り替を行うAwake/Doze遷移処理を実行する。
ステップS13において、子局の通信装置STA1〜STA8は、通信を継続するか否か判断する。通信を継続する場合には、処理は、ステップS1に戻る。通信を継続しない場合、処理は終了する。
以上のような本実施の形態に係る通信システム1においては、子局の通信装置STA1〜STA8が、必要としないBCフレーム/MCフレームを受信する機会を削減でき、子局の通信装置STA1〜STA8内部の消費電力を削減させることができ、消費電力を削減させることができる。
なお、上記判断処理において、BCフレーム/MCフレームが必要か否か判断する場合に、MACアドレスを参照したが、AID情報、TID情報などを参照することにより、BCフレーム/MCフレームが必要か否かを判断するとしてもよい。
また、本実施の形態に係る親局の通信装置APは、子局の通信装置STA1〜STA8が必要とするBCフレーム/MCフレームが、子局の通信装置STA1〜STA8が必要としないBCフレーム/MCフレームよりも先に送信されるように、順番を入れ替えて送信する。
これにより、子局の通信装置STA1〜STA8は、必要なBCフレーム/MCフレームを、必要でないBCフレーム/MCフレームよりも先にまとめて受信することができる。したがって、子局の通信装置STA1〜STA8のAwake状態の期間を短くし、Doze状態の期間を長くすることができる。このため、子局の通信装置STA1〜STA8に不要なBCフレーム/MCフレームが受信される機会を削減することができ、子局の通信装置STA1〜STA8内部の消費電力をさらに削減することができ、低消費電力化を実現できる。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、子局の通信装置STAは、フレーム受信の度に宛先アドレス(MACアドレス)を参照し、そのフレームの必要可否を判断している。そして、子局の通信装置STAは、受信したフレームが必要ないと判断された場合に、BC/MC通信期間であっても次に受信するフレームからフレームを受信しない、または、フレームを一旦受信するがその後の処理を継続して行わない。
これに対し、本実施の形態では、親局の通信装置APから子局の通信装置STAに対して、各子局の通信装置STAについてAwake状態からDoze状態に切り替えるタイミングを示す参考エレメント(参考情報)を送信する。子局の通信装置STAは、BCフレーム/MCフレームの通信期間及びUCフレームの通信期間について、参考エレメントの内容に基づいて受信されるフレームの必要可否を判断し、Awake状態からDoze状態への切り替えを管理する。
図8は、本実施の形態に係る親局の通信装置APにおける送信処理を示す図である。
親局の通信装置APの送信キュー31には、送信される順序にしたがって、BCフレーム321,322、MCフレーム323〜325、UCフレーム326が記憶されている。
親局の通信装置APの記憶装置には、フレーム情報管理テーブル33が記憶されている。フレーム情報管理テーブル33は、それぞれ、BCフレーム321,322、MCフレーム323〜325、UCフレーム326に対応しているフレーム管理情報341〜346を含む。各フレーム管理情報341〜346には、どのフレームがどの子局の通信装置STAにとって必要かを示す情報が含まれている。なお、宛先情報としては、例えばMACアドレス、AID情報、TID情報などが用いられる。
親局の通信装置APは、フレーム管理情報341〜346に基づいて、各子局の通信装置STAについて、受信すべきフレームの通信期間をAwake状態とし、受信しなくてもよいフレームの通信期間をDoze状態とするための切替実行タイミングを指定する参考エレメント35を生成する。
そして、親局の通信装置APは、参考エレメント35を含むBeaconフレーム36を送信し、その後、送信キュー31に格納されているBCフレーム321,322、MCフレーム323〜325、UCフレーム326を、順に送信する。
図9は、本実施の形態に係る子局の通信装置STAにおける受信処理を示す図である。
子局の通信装置STAは、親局の通信装置APからのフレームを受信し、Beaconフレームの参考エレメント35に基づいて、自装置においてAwake状態からDoze状態へ切り替えを行うか否か判断する。
子局の通信装置STAは、判断結果にそって、フレームの受信状況に応じて、Awake状態からDoze状態への切り替えを行う。これにより、子局の通信装置STAは、自身に必要なフレームを受信し、必要のないフレームは受信しない又は破棄する動作を行う。
図10は、本実施の形態に係る通信システムで用いられる参考エレメントのフォーマットの一例を示す図である。
参考エレメントは、例えば、エレメントID(Element ID)、長さ(Length)、種別(Type)、子局の通信装置のID(STA ID:子局の識別子)、切り替えタイミングを指定するための情報(PS Information:Power Saveに関する情報)を含む。
図11は、参考エレメントの各種別について、子局の通信装置の指定方法、切り替えタイミングの指定方法を例示する図である。
例えば、この図11では、種別が「0x0000」の参考エレメントでは、子局の通信装置のIDがMACアドレスで特定されており、切り替えタイミングは「Beaconフレームからの受信すべきフレーム数」で特定されることが示されている。他の種別の参考エレメントについても同様に各種情報の指定方法が表わされている。
種別が「0x0001」の参考エレメントでは、対象となる子局の通信装置のIDは「MACアドレス」で特定されており、切り替えタイミングは「Beaconフレームからの受信すべき時間(us単位)」によって特定される。
他の種別についても、同様に、子局の通信装置のIDの指定方法、切り替えタイミングの指定方法が設定されている。
この図11を用いることにより、参考エレメントの種別に基づいて、対象となる子局の通信装置のID、切り替えタイミングの設定手法を判別可能である。
図12は、参考エレメントの具体的な内容の一例を示す図である。
この図12に示すような参考エレメントが子局の通信装置STAに受信された場合を考える。ここで、複数の子局の通信装置のIDは、それぞれが他の子局の通信装置のIDと重複しないユニークな値とする。
子局の通信装置STAは、受信した参考エレメントの種別「0x0000」から、該当する子局の通信装置がMACアドレス「0x00-00-00-00-00-01」であり、Beaconフレーム受信後に8(0x0008)フレームまで受信しなければならないが、9フレーム以降は受信しなくてもよいことを認識する。
この場合、MACアドレス「0x00-00-00-00-00-01」の子局の通信装置STAは、Beaconフレーム受信後に8フレームまでAwake状態を維持し、9フレーム目からDoze状態へと遷移する。ここで、親局の通信装置APから子局の通信装置STAに送信される9フレーム目以降のフレームがBCフレーム及びMCフレームのいずれであっても、子局の通信装置STAにとって不要なフレームであれば、Doze状態へ遷移する。
なお、切り替えタイミングは、nフレーム目からmフレームまで必要、又は、nフレーム目からmフレームまで不要と指定することも可能である。このとき、子局の通信装置STAは、必要なフレームを受信するときはAwake状態であり、不要なフレームに対してはDoze状態になる。
図13は、本実施の形態に係る通信システムにおける通信の一例を示すシーケンス図である。なお、この図13では、2台の子局の通信装置STA1,STA2の場合を例示しているが、3台以上の場合も同様である。
図13に示すように、親局の通信装置APは、子局の通信装置STA1,STA2に対して、Beaconフレーム、BCフレームを4つ、MCフレームを2つ、UCフレームを2つ送信する。
子局の通信装置STA1,STA2は、親局の通信装置APから送信されたBeaconフレームを受信し、Beaconフレーム内に格納される参考エレメントを参照する。
Beaconフレーム内に格納される参考エレメントでは、例えば子局の通信装置STA1の受信対象フレームの数が4であることが記載されているとする。
この場合、子局の通信装置STA1は、Beaconフレームの受信後、4フレームまで受信処理を行い、その後のフレームについては受信拒否又はフレーム破棄を行う。
STA2は、状態遷移することなく受信処理を継続する。
以上説明した本実施の形態においては、個別の子局の通信装置STAにおけるフレームを受信不可又は破棄するタイミングを示す参考エレメントがBeaconフレームに格納される。親局の通信装置APは、状態切替を行うタイミングを動的に変更可能である。
そして、子局の通信装置STAでは、受信したBeaconフレームの参考エレメントに基づいて、自身の固有のAwake状態からDoze状態に状態遷移するタイミングにおいて状態の切り替えを行う。
これにより、子局の通信装置STAが必要なフレームのみを受信したい(親局の通信装置APが必要なフレームのみを受信させたい)場合に、子局の通信装置STAをAwake状態とすることができ、他の場合にDoze状態とすることができ、この子局の通信装置STA内部の消費電力を抑制することができる。
特に、映像伝送のようなある一定量のフレームが子局の通信装置APから子局の通信装置STAに定期的に送信される場合、上記参考エレメントを用いることにより、このフレームを受信したくない子局の通信装置STAに対して大幅に低消費電力を抑制できる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態においては、上記第2の実施の形態の変形例について説明する。
上記第2の実施の形態においては、参考エレメントをBeaconフレームに含めて、親局の通信装置から子局の通信装置に送信している。
しかしながら、親局の通信装置は、Beaconフレームとは別の独立したフレーム(独立管理系フレーム)に参考エレメントを格納し、この独立管理系フレームを用いて、参考エレメントを子局の通信装置へ通知するとしてもよい。
また、上記第2の実施の形態においては、親局の通信装置側で、フレーム情報管理テーブル33に基づいて参考エレメントを生成するとしている。
しかしながら、親局の通信装置から子局の通信装置へ、参考エレメントではなく、フレーム情報管理テーブル33自体が送信されるとしてもよい。この場合、子局の通信装置は、フレーム情報管理テーブル33に基づいて、自己の切り替えタイミングを求め、切り替えを行う。
その他、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形することが可能である。さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施の形態に係る通信システムの一例を示すシステム構成図。 第1の実施の形態に係る通信システムの構成の一例を示すブロック図。 子局の通信装置について、既存の状態切替と、第1の実施の形態に係る状態切替との比較の一例を示す図。 第1の実施の形態に係る通信装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図。 第1の実施の形態に係る親局の通信装置のソフトウェアの一例を示すブロック図。 第1の実施の形態に係る子局の通信装置のソフトウェアの一例を示すブロック図。 第1の実施の形態に係る子局の通信装置におけるフレーム受信処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に係る親局の通信装置における送信処理を示す図。 第2の実施の形態に係る子局の通信装置の受信処理の一例を示す図。 第2の実施の形態に係る通信システムで用いられる参考エレメントのフォーマットの一例を示す図。 参考エレメントの各種別について、子局の通信装置の指定方法、切り替えタイミングの指定方法を例示する図 参考エレメントの具体的な内容の一例を示す図。 第2の実施の形態に係る通信システムにおける通信の一例を示すシーケンス図。
符号の説明
1…通信システム、AP…親局の通信装置、STA1〜STA8…子局の通信装置、2…コンピュータ、3,10…記憶装置、4…無線LANベースバンドチップ、5…無線部、6…アンテナ部、7,8…PCIC、9…MEMC、11…CPU、12…MAC、13…PHY、14…RFチップ、15…ハードウェア、16…ハードウェアドライバ、17…無線LANフレーム送信処理部、18…無線LANフレーム受信処理部、19…無線LANフレーム生成処理部、20,21…ソフトウェア、22…無線LANフレーム判断処理部、23…状態切替処理部、24…フレーム生成部、25…順序変更部、26…送信部、27…受信部、28…判断部、29…状態切替部、30…順序変更処理部、31…送信キュー、321,322…BCフレーム、323〜325…MCフレーム、326…UCフレーム、33…フレーム情報管理テーブル、341〜346…フレーム管理情報、参考エレメント35、36…Beaconフレーム

Claims (5)

  1. 親局の通信装置と複数の子局の通信装置とを具備する通信システムにおいて、
    前記親局の通信装置は、
    前記親局の通信装置から前記複数の子局の通信装置へデータを一対多通信する期間に関して、前記子局の通信装置を起動状態から待機状態へ切り替えるための参考情報を含むデータを前記複数の子局の通信装置に対して送信する送信手段を具備し、
    前記複数の子局の通信装置は、それぞれ、
    前記親局の通信装置から前記データを受信する受信手段と、
    前記一対多通信の期間において、前記参考情報に基づいて、前記起動状態から前記待機状態への切り替えを行う状態切替手段と
    を具備する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1記載の通信システムにおいて、
    前記一対多通信は無線通信であり、
    前記親局の通信装置は、
    前記一対多通信において、前記複数の子局の通信装置の受信対象フレームが、前記複数の子局の通信装置において前記起動状態から前記待機状態への切り替えが行われる前に、前記複数の子局の通信装置に受信されるように、フレームの送信順序を変更する順序変更手段をさらに具備する
    ことを特徴とする通信システム。
  3. IEEE802.11諸規格に準拠した無線LAN通信を行う無線通信装置において、
    親局の通信装置から、ビーコンフレームと、ブロードキャスト通信とマルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式により送信されたフレームを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された前記ブロードキャスト通信と前記マルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式により送信されたフレームが必要か否か判断する判断手段と、
    前記ビーコンフレームの受信後の前記ブロードキャスト通信と前記マルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式において、前記判断手段によって必要であると判断された場合にAwake状態を維持し、前記判断手段によって必要でないと判断された場合にDoze状態に切り替えを行う状態切替手段と
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  4. IEEE802.11諸規格に準拠した無線LAN通信を行う無線通信装置において、
    ブロードキャスト通信とマルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式について子局の通信装置をAwake状態からDoze状態へ切り替えるための参考情報を含むビーコンフレーム又は独立管理系フレームを生成するフレーム生成手段と、
    前記複数の子局の通信装置に対して、前記ビーコンフレーム又は前記独立管理系フレームの送信、及び前記ブロードキャスト通信と前記マルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式によるフレームの送信を行う送信手段と
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  5. IEEE802.11諸規格に準拠した無線LAN通信を行う無線通信装置において、
    親局の通信装置から、ブロードキャスト通信とマルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式について子局の通信装置をAwake状態からDoze状態へ切り替えるための参考情報を含むビーコンフレーム又は独立管理系フレームの受信、及び前記ブロードキャスト通信と前記マルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式によるフレームの受信を行う受信手段と、
    前記参考情報に基づいて、前記ブロードキャスト通信と前記マルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式について前記Awakeを維持するか前記Doze状態へ切り替えるか判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断結果がDoze状態への切り替えを示す場合に、前記ブロードキャスト通信と前記マルチキャスト通信とのうちの少なくとも一方の通信方式において前記子局の通信装置をAwake状態からDoze状態に切り替える状態切替手段と
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
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