JP4844245B2 - 通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4844245B2
JP4844245B2 JP2006159278A JP2006159278A JP4844245B2 JP 4844245 B2 JP4844245 B2 JP 4844245B2 JP 2006159278 A JP2006159278 A JP 2006159278A JP 2006159278 A JP2006159278 A JP 2006159278A JP 4844245 B2 JP4844245 B2 JP 4844245B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
frame
dtim
data
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006159278A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007329696A (ja
Inventor
洋行 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2006159278A priority Critical patent/JP4844245B2/ja
Priority to US11/809,103 priority patent/US8355716B2/en
Priority to EP07010992.1A priority patent/EP1865664B1/en
Priority to CN2007101109162A priority patent/CN101087172B/zh
Publication of JP2007329696A publication Critical patent/JP2007329696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4844245B2 publication Critical patent/JP4844245B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/02Power saving arrangements
    • H04W52/0209Power saving arrangements in terminal devices
    • H04W52/0251Power saving arrangements in terminal devices using monitoring of local events, e.g. events related to user activity
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access, e.g. scheduled or random access
    • H04W74/08Non-scheduled or contention based access, e.g. random access, ALOHA, CSMA [Carrier Sense Multiple Access]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Description

本発明は、基地局に接続して、ランダム・バックオフ・アルゴリズムを用いてデータ通信を行なう通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、省電力モード下において少なくとも一部の回路モジュールの動作が停止するDoze状態と完全に動作するAwake状態とを繰り返す間欠動作を行なう通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、省電力モード下において、基地局が所定のビーコン間隔で報知するビーコン・フレームを所定の割合で受信するためにAwake状態に遷移するとともに、基地局に蓄積された自局宛てのデータを要求する、通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、Awake状態に遷移したことや基地局にデータ送信を要求することを示す通知フレームの競合を回避する通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
旧来の有線通信方式における配線から解放するシステムとして、無線ネットワークが注目されている。無線ネットワークに関する標準的な規格として、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(例えば、非特許文献1を参照のこと)やIEEE802.15を挙げることができる。
無線LANモジュールは、例えばノートブックPC(Personal Computer)やPDA(Personal Digital Assistants)、無線IP(Internet Protocol)電話など、バッテリで駆動するモバイル機器に実装されることが多い。このため、IEEE802.11方式の無線通信システムでは、通信端末の待機時の省電力化を実現することを目的として、省電力モードに関する仕様が規定されている。
ここで、図5に示すような無線通信システムについて考えてみる。参照番号0101で示される装置は無線基地局であり、データの授受やフレームの送信による情報提供を行なう。また、参照番号0110−1、0110−2、0110−3、0110−4、…、0110−nで示される装置は無線通信端末であり、データの授受や端末状態の制御などを行なう。
各無線通信端末0110は、端末状態として、通常(Active)モードと省電力(Power Save)モードを有する。通常モードでは、端末0110は常にデータ授受を行なうことができる状態にあるが、データ授受を行なっていないときでも受信待機し続けるため、電力を浪費する。これに対し、省電力モードでは、基地局0101に自局宛てのデータが届いているときにのみデータ授受可能な状態に移行し、データ授受を行なわないときはデータ授受に関する回路への電力を遮断し、余分な電力を消費しないようにしている。省電力モードでは、即時のデータ授受を行なうことはできないが、電力効率は通常モード動作時よりもよい。
また、省電力下の動作モードとして、無線通信端末0110が完全に動作しているAwake状態と、低い消費電力で動作して、送信又は受信を行なうことができないDoze状態を備えている。
無線通信端末0110は、通常モードから省電力モードに切り替わるときには、伝送フレームのフレーム制御(Frame Control)フィールドに含まれている電力管理(Power Management)ビットを用いて、無線基地局0101に通知する。
無線基地局0101は、他の端末から特定の無線通信端末宛てのデータ・フレームを受信した後、該当する無線通信端末に対して送信を試みる。但し、データ・フレームの宛先アドレスが示す無線通信端末が省電力で動作しているときには、無線基地局はこのデータ・フレームを独断で送信することはせず、一時的に蓄積する。
また、無線基地局0101は、各無線通信端末0110に対して、ネットワークを運用するために必要な制御情報を記載したビーコン・フレームを定期的に報知する。ビーコンには、TIM(Traffic Indication Map)という、省電力にて動作中の無線通信端末0110にデータの着信を通知するための情報が入っている。また、TIM中にはタイマ情報が含まれており、タイマ0となっているTIMのことを特にDTIM(delivery TIM)と呼ぶ。
省電力で動作する無線通信端末0110は、当該端末0110の受信間隔を以って、定期的にDoze状態からAwake状態に遷移して、例えば数回に1回の割合でビーコンを受信する。具体的には、DTIMが含まれるビーコン・フレームが送信されるタイミングでAwake状態に遷移してビーコン・フレームを受信し、TIMを解釈して、自局宛てのデータ・フレームが無線基地局0101に蓄積されているかどうかを判定する。
図6には、無線通信端末が省電力モード下でデータ受信動作を行なう手順の一例を示している。図示の例では、1台の無線基地局APと、n台の無線通信端末STAが存在し、各無線通信端末STA−1…が無線基地局APに接続して、他の端末から送信されたデータを無線基地局APから受信するという局面を想定している。
無線基地局APは、各無線通信端末STA−1…に対し、定期的にビーコン・フレーム0201を送信している。このうち、タイマが消滅したときには、DTIMを含むビーコン・フレーム0202を送信する。
これに対し、各無線通信端末STA−1…は、DTIMが含まれるビーコン・フレーム0202が送信されるタイミングに合わせて一斉にAwake状態に遷移する。また、各無線通信端末STA−1…は、自局がAwake状態に遷移したことを示すフレーム(例えば、ペイロードを持たないヌル・フレーム)0211、又は、無線基地局APにデータ送信を要求することを知らせるPS−Pollフレームを送信する(以下では、これらを総称して「通知フレーム」と呼ぶ)。
無線通信端末STA−1は、ビーコン・フレーム0202のTIMを解釈して、自局宛てのデータ・フレームが無線基地局APに蓄積されていることを認識する。
無線基地局APは、通知フレーム0211を受信して、その送信元の無線通信端末STA−1がデータ受信可能であることを認識すると、当該無線通信端末STA−1に向けて、蓄積していたデータからなるフレーム0203を送信する。
Awake状態に遷移した無線通信端末STA−1は、自分宛てのデータの受信を完了すると、該当する上位の通信アプリケーションに渡す。そして、受信動作を完了した後、データを受信できないDoze状態に復帰する。また、無線通信端末STA−1は、無線基地局APに対し、Doze状態に遷移することを示す通知フレーム(例えばヌル・フレーム)0212を送信するようにしてもよい。
また、無線通信端末STA−nは、DTIMを含んだビーコン・フレーム0202を受信するために、同様にAwake状態に遷移する。しかしながら、当該ビーコンに含まれるTIMを解釈して、自局宛てのデータ・フレームが無線基地局APに蓄積されていないことを認識すると、すぐにDoze状態に復帰する。無線通信端末STA−nは、無線基地局APに対し、Doze状態に遷移することを示す通知フレーム(例えばヌル・フレーム)0263を送信するようにしてもよい。
IEEE802.11のインフラストラクチャBSS(Basic Service Set)モードにおける省電力動作について以下にまとめておく。
(1)無線通信端末は、省電力モード下に置かれる期間(ビーコン何個分)を、無線基地局にアソシエーション時に通知する。
(2)無線基地局は、所定のビーコン間隔でビーコンを送信し、省電力モード下の無線通信端末宛てのデータをバッファ中であることをビーコンのTIMの部分に表示する。
(3)無線通信端末は、予定のビーコン(DTIMビーコン)を受信するために、そのタイミングに合わせてAwake状態に遷移する。
(4)Awake状態に遷移した無線通信端末は、ビーコン・フレームを受信すると、受信すべきデータが無線基地局にバッファ中かどうかをTIMで確認し、バッファ中のデータがあれば、PS−Pollを使って無線基地局から受信する。
(5)無線通信端末は、省電力動作開始を示すフレームを無線基地局に送信し、無線基地局から確認メッセージAck(Acknowledgement)を受信した時点でDoze状態に遷移する。
省電力モード下の無線通信端末がDoze状態とAwake状態間を遷移するタイミングは、無線基地局がビーコン・フレームを送信するビーコン間隔と、DTIMを含むビーコンの割合によって決定される。したがって、ビーコン間隔を長くする、あるいはDTIMの割合を小さくすることで、無線通信端末がDoze状態となる時間を大きくすることができ、省電力の効果を高めることができる。
また、基地局からのビーコン・フレームを受信するためにAwakeモードに遷移して通信端末を完全に動作させることによる電力の浪費を避けるために、受信処理及び同期処理はオン状態にするが送信処理及び認証処理はオフ状態にするという、Awakeモードと比較して消費電力が少ないLazyモードを定義して、このLazyモード下でビーコン・フレームの受信処理を行なう無線通信装置について提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。この無線通信装置は、省電力モードがAwakeモードとDozeモードのみで構成される無線通信装置と比較して、データ通信におけるスループットを低下させることなく、消費電力を低減することができる。
DTIMの割合を調整する、あるいはLazyモードを規定するという、いずれの場合も、省電力モード下の無線通信端末は、ビーコン・フレームに反応してAwake状態に遷移する動作を行なう点では共通であるが、各端末が状態を遷移するための詳細なタイミングに関しては特に取り決めがない。このため、複数の無線通信端末がDTIMインターバルに同期してヌル・フレームやPS−Pollフレームなどの通知フレームを送信すると、フレームの競合が発生する可能性がある。また、特定のビーコン・フレームにAwakeモードに遷移するタイミングが集中すると、無線通信端末はDoze状態の期間中に無線基地局に貯められた自局宛てのデータをなかなか受け取ることができないという問題がある。
IEEE802.11規格では、フレームの競合の回避策として、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance(搬送波検出多重接続/衝突回避))手順とともにランダム・バックオフ・アルゴリズムが規定されている。ランダム・バックオフ・アルゴリズムとは、送信機会毎にランダムに待機時間を決定して、データを送信する前にこの待機時間だけ待機した後、通信媒体が使用できると判断された場合に送信を開始するというアルゴリズムである。
無線基地局への接続台数が少ない場合には、各無線通信端末が送信機会毎にランダムに設定する待機時間が重複することは少ないので、ランダム・バックオフ・アルゴリズムを用いることで、通知フレームの衝突を回避することができる。しかし、無線基地局に対して無線通信端末の接続台数が多くなると、1回のビーコン・フレームに対してAwake状態に遷移する無線通信端末の台数も多くなる。これは、1つのビーコン当たりに通知フレームを送信する無線通信端末の台数が増加することにより、通知フレームが競合する危険性が高まることを意味する。
通知フレームが競合すると、ランダム・バックオフ・アルゴリズムの繰り返しにより、通知フレームの送信を長期間待たされる無線通信端末が発生する。このとき、無線通信端末は、Awake状態で待機するため、電力を浪費してしまう。また、無線通信端末が、受信したビーコンのTIMを解釈して自局宛てのデータ・フレームが無線基地局に蓄積されていないことを認識した場合であっても、通知フレームに対する無線基地局からのACKが返らなければ、通知フレームを再送と送信待機を繰り返すことになり、なかなかDoze状態に戻ることはできない。この結果、省電力の効果が低減する。
また、競合により送信待機する通知フレームが大量になると、ランダム・バックオフ・アルゴリズムで決定した待機時間をさらに重複させる可能性があり、このため、通知フレームの競合を引き起こす可能性がますます高くなる(例えば、図6の参照番号0254を参照のこと)。
そして、上述したような現象により、通知フレームがいつまでも無線基地局に送信できない無線通信端末が複数発生すると、再送される通知フレームで通信媒体が占拠され、システム全体の性能の低下を招来するおそれがある。
また、無線通信端末がAwake状態からDoze状態に遷移することを示す通知フレームを送信するシステムにおいては、通知フレームの送信を待機する期間はDoze状態に戻ることができないから、上述と同様に無線通信端末は電力を浪費してしまう。
例えば、送信側の端末がデータ送信時に次回データ送信予定時刻を示す情報を送信データに付与するとともに、受信側の端末がデータ受信時に取得した次回データ送信予定時刻までスリープ状態を維持して次回データ送信予定時間の経過後に起動状態に移行して次のデータを受信する無線通信システム(例えば、特許文献2を参照のこと)であれば、送信側の端末としての基地局が各受信側端末の次回データ送信予定時間が重ならないようにすることで、効率的に省電力操作を行なうことができる。しかしながら、同システムは、多大数の省電力状態の通信端末が同時に基地局に接続して動作する場合を十分考慮したものではない。また、送信フレーム中に次回データ送信予定時間を記載するというフレーム構成が必要であるが、これまでに発行されている標準仕様に則った基地局を用いて実現することは困難である。
また、各移動局のパワーセーブ状態からの復帰タイミングが重複しないように基地局で調整する無線端末管理方法について提案がなされている(例えば、特許文献3を参照のこと)。この場合、基地局は、各移動局から収集したパワーセーブ期間に基づいて、パワーセーブ期間を可変として変更したり、パワーセーブ状態への開始タイミングをずらしたりして、可能な限り各移動局のパワーセーブ状態からの復帰タイミングが時間的に重ならないようにしている。しかしながら、これまでに発行されている標準仕様に則った基地局を用いて復帰タイミングの調整を実現することは困難である。
特開2005−64857号公報 特開2004−320153号公報 特開2005−26862号公報 ANSI/IEEE Std 802.11,1999 Edition (R2003) Part 11:Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications
本発明の目的は、基地局に接続して、ランダム・バックオフ・アルゴリズムを用いつつ安定したデータ通信を行なうことができる、優れた通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、省電力モード下においてDoze状態とAwake状態とを繰り返す間欠動作を行ないながら、基地局と接続して安定したデータ通信を行なうことができる、優れた通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、省電力モード下において、基地局が所定のビーコン間隔で報知するビーコン・フレームを所定の割合で受信するためにDoze状態からAwake状態に遷移するとともに、基地局に蓄積された自局宛てのデータを要求して安定したデータ通信を行なうことができる、優れた通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、同じ基地局に接続する通信端末の台数が増加した場合であっても、基地局が特別な操作を行なうことなく、Awake状態に遷移したことや基地局にデータ送信を要求することを示す通知フレームの競合を回避して、安定したデータ通信を行なうとともに、省電力機能の低下を好適に抑制することができる、優れた通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、送信端末と1以上の受信端末間で不定期にデータ通信が行なわれ、送信端末が定期的に発行するネットワーク制御情報を各受信端末が所定の割合で取得する通信システムであって、各受信端末は一定の取得周期でネットワーク制御情報を取得し、少なくとも一部の受信端末は、該取得周期の起点を任意に移行させることを特徴とする通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない(以下、同様)。
無線LANモジュールなどの無線通信装置がノートブックPCやPDA、無線IP電話などのバッテリで駆動するモバイル機器に実装されることを考慮すると、通信端末の待機時の省電力化を実現することが好ましい。例えば、IEEE802.11方式の無線通信システムでは、省電力モードに関する仕様が規定されており、通信端末は省電力モード下においてDoze状態とAwake状態とを繰り返す間欠動作を行なうことが規定されている。
IEEE802.11によれば、基地局は所定のビーコン間隔で、省電力にて動作中の通信端末にデータの着信を通知するための情報TIMを含んだビーコン・フレームを報知するようになっている。省電力モード下の通信端末は、TIMに含まれるタイマが消滅したDTIMが含まれるビーコン・フレームが送信されるタイミングでAwake状態に遷移してビーコン・フレームを受信し、TIMを解釈して、自局宛てのデータ・フレームが基地局に蓄積されているかどうかを判定する。
このようなシステムにおいては、通信端末は、Awake状態に遷移したことを示すヌル・フレームやDoze期間中にバッファリングされたデータの送信を要求するPS−Pollフレームなどの通知フレームを送信するが、複数の通信端末がDTIMインターバルに同期してビーコンの受信動作を行なうと、互いの通知フレームの競合が発生する可能性がある。また、基地局に対して通信端末の接続台数が多くなって、各通信端末がAwakeモードに遷移するタイミングが集中すると、通信端末は、これらの通知フレームを送信するための待機時間が長くなり、Doze状態の期間中に基地局に貯められた自局宛てのデータをなかなか受け取ることができないという問題がある。
これに対し、本発明に係る通信システムは、定期的にネットワーク制御情報としてのビーコン・フレームを送信する送信端末は基地局としての役割を果たすとともに、送信端末と不定期的にデータ授受を行なうとともに所定の割合でネットワーク制御情報を受信する受信端末は通信端末として振舞うが、省電力モード下で動作する通信端末の少なくとも一部は、ビーコン・フレームのDTIMタイマが消滅するDTIMビーコンをビーコン・フレームの取得周期の起点とするのではなく、通信端末毎に独自に設定したDTIMタイマの値Xをビーコン・フレームの取得周期の起点としている。
このような通信端末は、例えば、基地局から発行されるビーコン情報の内容を参照して、取得周期の起点となるDTIMタイマの値Xを任意に設定するようにしてもよい。あるいは、端末自身が保持する情報に基づいて、取得周期の起点となるDTIMタイマの値Xを任意に設定するようにしてもよい。
本発明に係る通信システムでは、複数台の通信端末が同じ基地局に同時接続した場合であっても、通信端末毎にビーコン・フレームの取得周期の起点が区々となることから、それぞれがAwake状態に遷移するタイミングはDTIMタイマが消滅するDTIMビーコン送信時に集中することはなくなり、所定のビーコン間隔内の各ビーコン・フレーム送信タイミングに分散化される。
したがって、同じ基地局への通信端末の接続台数が増加した場合であっても、1回のビーコン・フレームに対してAwake状態に遷移する通信端末の台数の増加は抑制されるので、基地局への接続台数が少ない場合と同様に、ランダム・バックオフ・アルゴリズムを用いることで通知フレームの衝突を十分回避することができるようになる。
このような競合回避動作は、各通信端末が省電力動作を開始する際に、ビーコン取得周期の起点となるDTIMカウント番号Xを設定することによって容易に実現することができる。すなわち、基地局が特別な操作を行なうことなく、Awake状態に遷移したことや基地局にデータ送信を要求することを示す通知フレームの競合を回避することができるので、これまでに発行されている標準仕様に則った基地局の配下で運営される通信システムにおいても容易に本発明を実現することができる。
また、通信端末毎に取得周期の起点となるDTIMタイマの値Xを区々に設定すると、Awake状態に遷移するタイミングは所定のビーコン間隔内の各ビーコン・フレーム送信タイミングに分散化されるので、基地局側では、一度に多数の通知フレーム処理を行なう必要がなくなる。すなわち、基地局の負荷を分散させることにもなるので、通信端末の同時接続台数の許容値を増加することも可能になる。
また、本発明の第2の側面は、定期的にネットワーク制御情報を発行する他の端末との間で不定期にデータ通信を行なうための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータに対し、
少なくとも一部の回路モジュールの動作が停止するDoze状態と完全に動作するAwake状態を繰り返して間欠動作を行なうことを前記他の端末に通知する動作モード通知手順と、
該間欠動作を行なう省電力モード下において、ネットワーク制御情報の取得周期の起点を任意に決定する起点決定手順と、
Doze状態に遷移するDoze遷移手順と、
ネットワーク制御情報の取得周期に合わせて、Doze状態からAwake状態に遷移するAwake遷移手順と、
Doze状態からAwake状態に遷移したことを通知する通知フレームを前記他の端末に送信する状態遷移通知手順と、
該起点が到来する度にネットワーク制御情報を取得するネットワーク制御情報取得手順と、
前記ネットワーク制御情報取得手順を実行して取得したネットワーク情報に含まれているTIMを解釈して、自分宛てのデータが前記他の端末にバッファ中であることかどうかを判別する判別手順と、
自分宛てのデータ送信を要求するための通知フレームを前記他の端末に送信するデータ送信要求手順と、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータにインストールすることによって、コンピュータ上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係る通信システムにおける受信端末として動作することができる。このような受信端末を送信端末に接続することで、本発明の第1の側面に係る上記発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、省電力モード下において、基地局が所定のビーコン間隔で報知するビーコン・フレームを所定の割合で受信するためにDoze状態からAwake状態に遷移するとともに、基地局に蓄積された自局宛てのデータを要求して安定したデータ通信を行なうことができる、優れた通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、同じ基地局に接続する通信端末の台数が増加した場合であっても、基地局が特別な操作を行なうことなく、Awake状態に遷移したことや基地局にデータ送信を要求することを示す通知フレームの競合を回避して、安定したデータ通信を行なうとともに、省電力機能の低下を好適に抑制することができる、優れた通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明を適用した無線通信端末をセルに収容した無線基地局においては、一度に多数の通知フレーム処理を行なう必要がなくなる。すなわち、無線基地局の負荷を分散させることにもなるので、無線通信端末の同時接続台数の許容値を増加することも可能になる。
本発明は、基地局から周期的にビーコン・フレームが報知される無線通信システムに参入する通信端末に適用することができる。その際、基地局はこれまでに発行されている標準仕様に則って設計・製作された装置でよい。また、同じ基地局に接続するその他の通信端末も必ずしも本発明を適用することはない。本発明を具現化した通信端末が、他の通信端末とは異なるタイミングでAwake状態に遷移することで、通知フレームの競合を回避して、基地局へのデータ送信要求やDoze状態への復帰を円滑に行ない、省電力の効果を向上させることができる。
勿論、本発明を具現化した通信端末がセル内に占める割合が高くなれば、Awake状態に遷移するタイミングがDTIMビーコン送信時に集中することはなく、所定のビーコン間隔内の各ビーコン・フレーム送信タイミングにより分散化されることから、システム全体の性能が向上するとともに、同じ基地局に接続可能な通信端末の台数を増加することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本発明は、例えば、IEEE802.11で規定されるインフラストラクチャBSSモードの無線通信システムを想定している。この種のシステムでは、無線基地局が所定のビーコン間隔でビーコン・フレームを報知して、セル内の無線通信端末を制御する。また、各無線通信端末は、無線基地局に接続して、ランダム・バックオフ・アルゴリズムを用いてデータ通信を行なう。
IEEE802.11には、通常モードと省電力モードが規定されている。省電力モード下の無線通信端末は、少なくとも一部の回路モジュールの動作が停止するDoze状態と完全に動作するAwake状態とを繰り返す間欠動作を行なう。また、省電力モード下の無線通信端末は、ビーコン・フレームを所定の割合で受信するためにDoze状態からAwake状態に遷移するとともに、基地局に蓄積された自局宛てのデータを要求する。省電力動作は以下の通りである。
(1)無線通信端末は、省電力モード下に置かれる期間(ビーコン何個分)を、無線基地局にアソシエーション時に通知する。
(2)無線基地局は、所定のビーコン間隔でビーコンを送信し、省電力モード下の無線通信端末宛てのデータをバッファ中であることをビーコンのTIMの部分に表示する。
(3)無線通信端末は、予定のビーコン(DTIMビーコン)を受信するために、そのタイミングに合わせてAwake状態に遷移する。
(4)Awake状態に遷移した無線通信端末は、ビーコン・フレームを受信すると、受信すべきデータが無線基地局にバッファ中かどうかをTIMで確認し、バッファ中のデータがあれば、PS−Pollを使って無線基地局から受信する。
(5)無線通信端末は、省電力動作開始を示すフレームを無線基地局に送信し、無線基地局から確認メッセージAck(Acknowledgement)を受信した時点でDoze状態に遷移する。
以下の説明では、図5に示したように、IEEE802.11で規定されるインフラストラクチャBSSモードにおいて、1台の無線基地局に複数台の無線通信端末が接続して、データ通信が行なわれるという通信環境を想定する。また、無線通信端末の多くは、ノートブックPCやPDA、無線IP電話といったバッテリ駆動のモバイル機器であり、省電力モード下でAwake状態とDoze状態を繰り返す間欠動作して、無線基地局からのビーコンを受信する。そして、各無線通信端末は、Awake状態に遷移したことを示すヌル・フレームや、無線基地局にデータ送信を要求するPS−Pollフレームなどの通知フレームを送信するものとする。
図1には、無線基地局に接続される無線通信端末の構成例を示している。図示の通り、無線通信端末10は、アンテナ11と、RF処理部12と、ベースバンド処理部13と、MAC(Media Access Control)層処理部14と、上位層15で構成される。以下、無線通信端末が無線基地局から受信したビーコン・フレームの処理方法について説明する。
アンテナ11は、送受信で共用される。データ送信時には、MAC層処理部1は、上位層15からデータ送信が要求されると、ヘッダ情報を生成してMACフレームを構築する。ベースバンド処理部13は、送信信号に変調処理を施し、D/A変換するとともに、アナログ・ベースバンド信号を周波数変換してRF信号にアップコンバートする。RF処理部12は、RF信号を電力増幅してアンテナ11から伝搬路へ放出する。
一方、データ受信時には、伝搬路からアンテナ11で受信されたRF信号を、RF処理部12で低雑音増幅するとともに不要な周波数成分を除去する。ベースバンド処理部13では、RF信号を周波数変換してアナログ・ベースバンド信号にダウンコンバートするとともに、A/D変換を施し、さらにデジタル受信信号を復調処理する。MAC層処理部1は、ヘッダ情報を解析し、ペイロードから元のデータ系列を組み立てて、上位層15に渡す。
MAC層処理部14は、送信フレームのヘッダ情報の生成や受信フレームのヘッダ情報の解析、無線基地局から受信したビーコン・フレームの解釈、RTS/CTSなど通信プロトコルに基づく通信手順の制御、フレーム間隔(IFS)やランダム・バックオフ・アルゴリズムを用いたフレーム送信タイミングの制御、省電力状態の制御などを行なう。
MAC層処理部14は、省電力モード下では、無線基地局から送られてくるビーコン・フレーム内のTIMに含まれるDTIMタイマ値に基づいて、ビーコン受信タイミングに合わせて、Doze状態からAwake状態に遷移するように制御する。また、受信したビーコンのTIMで自局宛てのデータがバッファ中であることが示されていたら、ランダム・バックオフ・アルゴリズムを用いて無線基地局宛てにデータ送信要求を送信する。
図2には、IEEE802.11規格に定められたビーコン・フレーム内情報のうち、代表的なものを示している。
Time Stampは、ビーコン・フレームを送信する無線基地局自身の所持するタイマを示す。Beacon Intervalは、ビーコン間隔すなわちビーコン・フレームを発行する周期を示す。Capability Informationは、「暗号化を行なう」、「端末がCFポーリング要求可能か」などの各種情報を含む。SSID(Service Set Identity)は、無線基地局の所持するESS(Extended Service Set)やIBSS(Independent BSS)などの識別値を含む。Supported parameter Setは、使用チャネル番号を示す。TIMは、省電力モードに関する情報を含む。
TIMは、省電力にて動作中の無線通信端末にデータの着信を通知するための情報からなるが(前述)、当該ビーコン・フレームがタイマ0となっているTIMすなわちDTIMかどうかを示すDTIM Countと、DTIMの周期すなわちビーコン・フレームにおけるDTIMの割合を示すDTIM Periodを含んでいる。
DTIM Countの値は、DTIM Period値を最大値として、ビーコン・フレームを送信する度にカウントダウンを行なう。IEEE802.11では、DTIM Count値が0になったビーコン・フレームをDTIMとする仕様になっている。DTIMの次に送信するビーコン・フレーム内のDTIM CountはDTIM Period値にリセットされ、再びビーコン・フレームを送信する度にDTIM Count値のカウントダウンを行なう。
従来のIEEE802.11準拠の無線通信システムでは、省電力モード下の各無線通信端末は、TIMに含まれるタイマが消滅したDTIMビーコン・フレームに合わせてDoze状態からAwake状態に一斉に遷移するようになっている。このため、セル内に収容される無線通信端末の台数が増加すると、Awake状態に遷移したことを示すヌル・フレームや、無線基地局にデータ送信を要求するPS−Pollフレームといった通知フレームが特定の期間に集中してしまい、無線通信端末はDoze状態の期間中に無線基地局に貯められた自局宛てのデータをなかなか受け取ることができないという問題がある。
IEEE802.11規格では、フレームの競合を回避するためにランダム・バックオフ・アルゴリズムを用いているが、無線基地局に対して無線通信端末の接続台数が多くなると、1回のビーコン・フレームに対してDTIMビーコンの到来に合わせてAwake状態に遷移する無線通信端末の台数も多くなるため、通知フレームの競合は避けられなくなる。この結果、通知フレームの送信などのために長時間Awake状態で待機して電力を浪費する端末の台数も増加する。
そこで、本実施形態では、DTIM Countの値を、無線通信端末がAwake状態に遷移するときの、ビーコン・フレーム内のTIM番号として使用する。すなわち、省電力モード下において、ビーコン・フレームのDTIMタイマが消滅したDTIMビーコンをビーコン・フレームの取得周期の起点とするのではなく、無線通信端末毎に、取得周期の起点となるDTIMタイマの値Xを独自に設定する。
これによって、省電力モード下の各無線通信端末がビーコン・フレームの取得のためにAwake状態に遷移するタイミングはDTIMタイマが消滅するDTIMビーコン送信時に集中することはなくなり、所定のビーコン間隔内の各ビーコン・フレーム送信タイミングに分散化される。したがって、同じ無線基地局に接続する無線通信端末の台数が増加した場合であっても、1回のビーコン・フレームに対してAwake状態に遷移する無線通信端末の台数の増加は抑制されるので、無線基地局への接続台数が少ない場合と同様に、ランダム・バックオフ・アルゴリズムを用いることで通知フレームの衝突を十分回避することができるようになる。
そして、このような競合回避動作は、各無線通信端末が省電力動作を開始する際に、ビーコン取得周期の起点となるDTIMカウント番号Xを設定することによって容易に実現することができる。すなわち、無線基地局が特別な操作を行なうことなく、無線通信端末側の動作によりAwake状態に遷移したことや基地局にデータ送信を要求することを示す通知フレームの競合を回避することができるので、これまでに発行されている標準仕様に則った無線基地局の配下にあるセルにおいても容易に本発明を導入することができる。
また、無線通信端末毎に取得周期の起点となるDTIMタイマの値Xを区々に設定してAwake状態に遷移するタイミングは所定のビーコン間隔内の各ビーコン・フレーム送信タイミングに分散化を図った場合、無線基地局は、一度に多数の通知フレーム処理を行なう必要がなくなる。すなわち、無線基地局の負荷を分散させることにもなるので、無線通信端末の同時接続台数の許容値を増加することも可能になる。
このような無線通信端末は、例えば、無線基地局から発行されるビーコン情報の内容を参照して、取得周期の起点となるDTIMタイマの値Xを任意に設定するようにしてもよい。あるいは、無線基地局が従来の標準仕様に則った場合であっても、無線通信端末自身が保持する情報に基づいて、取得周期の起点となるDTIMタイマの値Xを任意に設定するようにすればよい。
図3には、無線通信端末が省電力状態を開始してから、Awake状態とDoze状態を交互に繰り返すための処理手順をフローチャートの形式で示している。かかる処理手順に則った端末動作は、実際にはMAC層処理部14によって実現することができる。
無線通信端末は、まず、DTIMタイマの値Xを事前に取得し、又は設定する(ステップS1)。DTIMタイマの値Xの決定方法として、例えば、ユーザが直接選択する、省電力モードに遷移する直前に確認したビーコン・フレームのDTIM Count値を採用する、ビーコン・フレームに含まれるDTIM Periodと保持するMACアドレスなどの情報により一意に決定することなどが考えられる。
MAC層処理部14に対して省電力状態への遷移命令が出現した後(ステップS2)、無線基地局(AP)からビーコン・フレームを受信し、そのDTIM CountがXであれば(ステップS3)、Doze状態に遷移する旨の通知フレームを発行し、無線基地局からAckを受信したことにより(ステップS4)、Doze状態に遷移する(ステップS5)。
Doze状態に遷移する際、MAC層処理部1では、内部タイマを起動し(ステップS6)、定めたDTIM Count値Xを所持するビーコン・フレームが受信できるタイミングまで待機する。
内部タイマが終了すると(ステップS7)、定めたDTIM Count値Xを所持するビーコン・フレームの送信に合わせてAwake状態に遷移する(ステップS8)。そして、Awake状態に遷移したことを示す通知フレームを無線基地局に送信し、無線基地局からAckを受け取るまで通知フレームの再送を行なう(ステップS9)。
次いで、無線基地局からDTIM Count値Xを所持するビーコン・フレームを受信すると、そのTIMを解釈して、自分宛てのデータ・フレームが無線基地局に蓄積されているかどうかを判定する(ステップS10)。
自分宛てのデータ・フレームが無線基地局に蓄積されていない場合には(ステップS10のNo)、ステップS4に戻って、再びDoze状態に遷移する。
また、自分宛てのデータ・フレームが無線基地局に蓄積されている場合には(ステップS10のYes)、無線基地局に対してPS−Pollフレームを送信して、無線基地局からバッファ中のデータ・フレームを受け取る(ステップS11)。
そして、無線基地局からビーコンを受信して、無線基地局に自分宛てのデータ・フレームがバッファされていることを検出したら(ステップS12のYes)、ステップS11に戻って、データ受信を繰り返し行なう。また、自分宛てのデータ・フレームが無線基地局にもはや蓄積されていない場合には(ステップS12のNo)、ステップS4に戻って、再びDoze状態に遷移する。
無線通信端末は、省電力モードである限り、Doze状態とAwake状態を繰り返す。各無線通信端末の単体動作においては、DTIMを含むビーコン・フレームの代わりに、個々に設定されたDTIM Count値を所持するビーコン・フレームを使用するが、それ以外の通信手順に関しては基本的に従来と同様である。
図4には、図3に示した処理手順を実装した1以上の無線通信端末STAが無線基地局APに接続して構成される無線通信システムにおいて、無線通信端末が省電力モード下でデータ受信動作を行なう手順の一例を示している。図示の例では、1台の無線基地局APと、2台の無線通信端末STA1及びST2が存在し、各無線通信端末STAが無線基地局APに接続して、他の端末から送信されたデータを無線基地局APから受信するという局面を想定している。
無線基地局APは、各無線通信端末STA1及びST2に対し、定期的にビーコン・フレーム0201を送信している。このうち、タイマが消滅したときには、DTIMを含むビーコン・フレーム0202を送信する。
無線通信端末STA1は、従来通り、DTIM Count値0を基点としてDTIM Periodを取得周期として動作する。すなわち、DTIMを含むビーコン・フレームに合わせてAwake状態に遷移して、通知フレーム(ヌル・フレーム)を送信するとともに、ビーコン・フレームの受信を行なう。ビーコン・フレーム内のTIMが自分宛てのデータ・フレームが無線基地局APにバッファ中であることを示しているときには、無線通信端末STA1は、PS−Pollフレームを送信してデータ送信要求を行ない、無線基地局APからデータ・フレームを受信する。
一方、無線通信端末STA2は、DTIMを含むビーコン・フレームの代わりに、DTIM Count値1を所持するビーコン・フレームを使用する。すなわち、TIMカウントが1であるビーコン・フレームを取得周期の起点とし、DTIM Count値1を所持するビーコン・フレームの受信に合わせてAwake状態に遷移して、通知フレーム(ヌル・フレーム)を送信する。
このように、無線通信端末毎にビーコン・フレームの取得周期の起点となるTIMカウントが相違していると、図4からも分るように、それぞれの無線通信端末STA1及びST2からAwake状態に遷移することを通知する通知フレームや、Doze状態に戻ることを通知する通知フレームの競合が軽減される。
各無線通信端末にとっては、Awake状態に遷移してビーコン・フレームを受信し、自分宛てのデータ・フレームを無線基地局から円滑に受け取ることができ、速やかにDoze状態に復帰することができるから、省電力効果の低下を防ぐことができる。また、各無線通信端末からの通知フレームの送信タイミングがビーコン間隔にわたって分散されることから、システム全体の性能が向上するとともに、同じ基地局に接続可能な通信端末の台数を増加することができる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、IEEE802.11のインフラストラクチャBSSモード下の無線通信システムに適用した実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。基地局から周期的にビーコン・フレームが報知され、基地局に接続する各通信端末が所定の割合でビーコンの受信動作を行なうその他の無線通信システムに本発明を適用することができる。
あるいは、本発明は、送信端末と各受信端末間で不定期にデータ通信が行なわれ、送信端末が定期的に発行する情報(ビーコンに限定されない)を各受信端末が所定の割合で取得するさまざまなタイプの通信システムにも適用することができ、通信媒体も有線、無線に限定されない。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、無線通信端末が無線基地局から受信したビーコン・フレームの処理方法を模式的に示した図である。 図2は、IEEE802.11規格に定められたビーコン・フレームない情報のうち、代表的なものを示した図である。 図3は、無線通信端末が省電力状態を開始してから、Awake状態とDoze状態を交互に繰り返すための処理手順を示したフローチャートである。 図4は、図3に示した処理手順を実装した1以上の無線通信端末STAが無線基地局APに接続して構成される無線通信システムにおいて、無線通信端末が省電力モード下でデータ受信動作を行なう手順の一例を示した図である。 図5は、無線基地局に複数台の無線通信端末が接続された無線通信システムの構成例を示した図である。 図6は、無線通信端末が省電力モード下でデータ受信動作を行なう手順の一例(従来例)を示した図である。
符号の説明
10…無線通信端末
11…アンテナ
12…RF処理部
13…ベースバンド処理部
14…MAC層処理部
15…上位層

Claims (9)

  1. 無線基地局と、前記無線基地局に収容される複数の無線通信端末で構成され、
    前記無線基地局は、前記複数の無線通信端末の各々にデータの着信を通知する情報と、DTIM Period値を最大としてビーコン・フレームを送信する度にカウントダウンするDTIM Count値を含んだビーコン・フレームを、所定のビーコン間隔で送信し、
    前記複数の無線通信端末は、完全に動作するAwake状態から少なくとも一部の回路モジュールの動作が停止するDoze状態に遷移するとき及びDoze状態からAwake状態に遷移するときに前記無線基地局に状態遷移を通知する通知フレームを送信するとともに前記無線基地局からAckを受信し、前記無線基地局に対してPS−Pollフレームを送信して自分宛てのデータ・フレームを要求し、
    前記複数の無線通信端末のうち少なくとも一部は、省電力モード下においてそれぞれ、端末自身が固有に保持する情報に基づいて独自に決定したDTIMタイマ値Xと一致するDTIM Count値を持つビーコン・フレームを受信できるタイミングでDoze状態からAwake状態に遷移する、
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記複数の無線通信端末のうち少なくとも一部は、前記無線基地局が出力する情報と端末自身が固有に保持する情報に基づいて、DTIMタイマ値Xを決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 省電力モード下の各無線通端末は、ランダム・バックオフ・アルゴリズムを用いて前記のフレームを送信し、通信媒体上で他の信号と競合したときにはその再送を試行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. データの着信を通知する情報とDTIM Period値を最大としてビーコン・フレームを送信する度にカウントダウンするDTIM Count値を含んだビーコン・フレームを所定のビーコン間隔で送信する無線基地局とデータ通信を行なう通信装置であって、
    前記他の端末からの受信信号の処理を行なう受信処理部と、
    前記他の端末への送信信号の処理を行なう送信処理部と、
    受信データの処理を行なう送信データの生成を行なうデータ処理部と、
    各部の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    完全に動作するAwake状態から少なくとも一部の回路モジュールの動作が停止するDoze状態に遷移するとき及びDoze状態からAwake状態に遷移するときに前記無線基地局に状態遷移を通知する通知フレームを送信するとともに前記無線基地局からAckを受信し、前記無線基地局に対してPS−Pollフレームを送信して自分宛てのデータ・フレームを要求し、
    省電力モード下において、端末自身が固有に保持する情報に基づいて独自に決定したDTIMタイマ値Xと一致するDTIM Count値を持つビーコン・フレームを受信できるタイミングでDoze状態からAwake状態に遷移する、
    ことを特徴とする通信装置。
  5. 前記無線基地局が出力する情報と端末自身が固有に保持する情報に基づいて、DTIMタイマ値Xを決定する、
    ことを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  6. 前記制御部は、ランダム・バックオフ・アルゴリズムを用いて前記のフレームを送信させ、通信媒体上で他の信号と競合したときにはその再送を試行させる、
    ことを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  7. データの着信を通知する情報とDTIM Period値を最大としてビーコン・フレームを送信する度にカウントダウンするDTIM Count値を含んだビーコン・フレームを所定のビーコン間隔で送信する無線基地局との間で不定期にデータ通信を行なうための通信方法であって、
    端末自身が固有に保持する情報に基づいてDTIMタイマ値Xを独自に決定する起点決定ステップと、
    完全に動作するAwake状態から少なくとも一部の回路モジュールの動作が停止するDoze状態に遷移するとき及びDoze状態からAwake状態に遷移するときに前記無線基地局に状態遷移を通知する通知フレームを送信するとともに前記無線基地局からAckを受信する状態遷移通知ステップと、
    DTIMタイマ値Xと一致するDTIM Count値を持つビーコン・フレームを受信できるタイミングでDoze状態からAwake状態に遷移してビーコン・フレームを受信するビーコン受信ステップと、
    前記無線基地局に対してPS−Pollフレームを送信して自分宛てのデータ・フレームを要求するデータ送信要求ステップと、
    を有することを特徴とする通信方法。
  8. 前記状態遷移通知ステップ又は前記データ送信要求ステップでは、ランダム・バックオフ・アルゴリズムを用いて前記のフレームを送信し、
    通信媒体上で該通知フレームが他の信号と競合したときにその再送を試行するステップをさらに有する、
    ことを特徴とする請求項に記載の通信方法。
  9. データの着信を通知する情報とDTIM Period値を最大としてビーコン・フレームを送信する度にカウントダウンするDTIM Count値を含んだビーコン・フレームを所定のビーコン間隔で送信する無線基地局との間で不定期にデータ通信を行なうための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータに対し、
    端末自身が固有に保持する情報に基づいてDTIMタイマ値Xを独自に決定する起点決定手順と、
    完全に動作するAwake状態から少なくとも一部の回路モジュールの動作が停止するDoze状態に遷移するとき及びDoze状態からAwake状態に遷移するときに前記無線基地局に状態遷移を通知する通知フレームを送信するとともに前記無線基地局からAckを受信する状態遷移通知手順と、
    DTIMタイマ値Xと一致するDTIM Count値を持つビーコン・フレームを受信できるタイミングでDoze状態からAwake状態に遷移してビーコン・フレームを受信するビーコン受信手順と、
    前記無線基地局に対してPS−Pollフレームを送信して自分宛てのデータ・フレームを要求するデータ送信要求手順と、
    を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
JP2006159278A 2006-06-08 2006-06-08 通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラム Expired - Fee Related JP4844245B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006159278A JP4844245B2 (ja) 2006-06-08 2006-06-08 通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラム
US11/809,103 US8355716B2 (en) 2006-06-08 2007-05-31 Communication system, communication apparatus, communication method and computer program
EP07010992.1A EP1865664B1 (en) 2006-06-08 2007-06-04 Communication system, communication apparatus, communication method and computer program
CN2007101109162A CN101087172B (zh) 2006-06-08 2007-06-08 通信系统、通信装置、通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006159278A JP4844245B2 (ja) 2006-06-08 2006-06-08 通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007329696A JP2007329696A (ja) 2007-12-20
JP4844245B2 true JP4844245B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=38476225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006159278A Expired - Fee Related JP4844245B2 (ja) 2006-06-08 2006-06-08 通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8355716B2 (ja)
EP (1) EP1865664B1 (ja)
JP (1) JP4844245B2 (ja)
CN (1) CN101087172B (ja)

Families Citing this family (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102077314B1 (ko) 2000-09-13 2020-02-13 스트라토스 오디오, 인코포레이티드 미디어 콘텐츠 주문 및 배달 방법 및 시스템
US7917130B1 (en) 2003-03-21 2011-03-29 Stratosaudio, Inc. Broadcast response method and system
US8125964B2 (en) * 2005-11-18 2012-02-28 Telcordia Licensing Company, Llc Framework for hybrid ad-hoc networks
JP4866913B2 (ja) * 2006-10-30 2012-02-01 パナソニック株式会社 無線lan通信装置及びビーコン送信方法
US8631448B2 (en) 2007-12-14 2014-01-14 Stratosaudio, Inc. Systems and methods for scheduling interactive media and events
US20090177736A1 (en) 2007-12-14 2009-07-09 Christensen Kelly M Systems and methods for outputting updated media
WO2009100240A1 (en) 2008-02-05 2009-08-13 Stratosaudio, Inc. System and method for advertisement transmission and display
EP2250749A2 (en) 2008-02-05 2010-11-17 StratosAudio, Inc. Systems, methods, and devices for scanning broadcasts
EP2106184B1 (en) * 2008-03-28 2011-08-17 Realtek Semiconductor Corp. Power managing method applied to a wireles network apparatus and power management thereof
JP5037553B2 (ja) * 2008-03-28 2012-09-26 瑞▲いー▼半導體股▲ふん▼有限公司 無線ネットワーク装置の電力管理方法及び電力管理装置
TWI489819B (zh) * 2008-03-28 2015-06-21 Realtek Semiconductor Corp 無線網路裝置之電源管理方法及其電源管理器
US9445253B2 (en) * 2008-04-30 2016-09-13 Maarten Menzo Wentink Methods and apparatus for scanning for mesh nodes
US9088946B2 (en) * 2008-04-30 2015-07-21 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for power saving for mesh nodes
JP5072778B2 (ja) * 2008-09-02 2012-11-14 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線通信基地局、無線通信端末、無線通信システムおよび無線通信制御方法
JP2010093338A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Toshiba Corp 通信システム及び無線通信装置
US20100220702A1 (en) * 2009-03-02 2010-09-02 Texas Instruments Incorporated Low power control for wireless lan communication
KR101576142B1 (ko) * 2009-06-12 2015-12-10 삼성전자주식회사 휴대용 단말기에서 무선랜 모듈의 전원 관리 방법 및 장치
GB0912507D0 (en) 2009-07-17 2009-08-26 Skype Ltd Reducing processing resources incurred by a user interface
JP5780965B2 (ja) * 2009-11-02 2015-09-16 レノボ・イノベーションズ・リミテッド(香港) 通信システム
EP2355593B1 (en) 2010-01-28 2015-09-16 Alcatel Lucent Network node control
JP5483188B2 (ja) * 2010-03-31 2014-05-07 日本電気株式会社 無線lanシステム及びその省電力制御方法
US8767612B2 (en) 2010-06-18 2014-07-01 Panasonic Corporation Radio communication apparatus and radio communication control method
JP5808178B2 (ja) * 2010-10-01 2015-11-10 キヤノン株式会社 通信装置、通信装置の制御方法及びプログラム
CN102076067A (zh) * 2010-12-23 2011-05-25 北京星网锐捷网络技术有限公司 无线站点的休眠方法、装置和设备及通信系统
JP5718483B2 (ja) 2011-02-01 2015-05-13 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. 省電力方法、アクセスポイント装置、及び局装置
US9077499B2 (en) * 2011-06-15 2015-07-07 Metanoia Communications Inc. Automatic power saving for communication systems
JP5789053B2 (ja) * 2011-08-11 2015-10-07 インテル コーポレイション 低レートWi−Fi通信におけるショートビーコンのためのシステム、方法及び装置
US9560630B2 (en) * 2011-08-12 2017-01-31 Qualcomm Incorporated Devices for reduced overhead paging
US9894187B2 (en) 2011-10-06 2018-02-13 Intel Corporation Methods and arrangements for short beacon frames in wireless networks
GB2496384B (en) * 2011-11-07 2014-06-25 Broadcom Corp Method and apparatus for controlling wireless devices
US9397817B2 (en) 2011-11-21 2016-07-19 Intel Corporation Methods, systems and apparatuses to mitigate communication collisions
JP2013135330A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Alps Electric Co Ltd 無線通信装置
WO2013107059A1 (en) * 2012-01-21 2013-07-25 Renesas Mobile Corporation Method and apparatus for communications device duty cycles
US8995406B2 (en) 2012-02-06 2015-03-31 Qualcomm Incorporated Systems and methods for reducing collisions after traffic indication map paging
CA2866384A1 (en) 2012-03-06 2013-09-12 Interdigital Patent Holdings, Inc. Supporting a large number of devices in wireless communications
WO2013191439A1 (ko) * 2012-06-18 2013-12-27 엘지전자 주식회사 무선랜 시스템에서 채널 액세스 제어 방법 및 장치
WO2014058415A1 (en) 2012-10-09 2014-04-17 Adaptive Spectrum And Signal Alignment, Inc. Method and system for connectivity diagnostics in communication systems
US10212062B2 (en) * 2012-10-09 2019-02-19 Assia Spe, Llc Method and system for latency measurement in communication systems
CN108966326B (zh) * 2013-02-08 2021-08-03 华为技术有限公司 无线接入点控制方法及相关设备、系统
US10028272B2 (en) * 2013-02-24 2018-07-17 Lg Electronics Inc. Method and apparatus for exchanging frame for a low-power device in a wireless local area network (WLAN) system
KR102030878B1 (ko) 2013-03-15 2019-10-10 키사, 아이엔씨. 극고주파 시스템 및 그 동작 방법
US9439142B2 (en) * 2013-03-15 2016-09-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Power saving for low latency deterministic networks in wireless personal area networks
KR20150121491A (ko) * 2014-04-21 2015-10-29 삼성전자주식회사 전자 장치의 비콘 제어 방법 및 장치
FR3023116A1 (fr) * 2014-06-30 2016-01-01 Orange Procede de regulation d'emission destine a etre mis en œuvre par une station dans un reseau de telecommunications
US9940295B2 (en) 2015-08-14 2018-04-10 Keyssa, Inc. Extremely high frequency systems and methods of operating the same to establish USB data transport protocols
JP6407118B2 (ja) * 2015-09-07 2018-10-17 大井電気株式会社 通信用基地局および端末装置
US11070953B2 (en) * 2016-07-08 2021-07-20 Apple Inc. Triggered wireless access protocol
JP7193859B2 (ja) * 2019-09-30 2022-12-21 サイレックス・テクノロジー株式会社 基地局及び通信方法
US20230309014A1 (en) * 2020-09-01 2023-09-28 Beijing Xiaomi Mobile Software Co., Ltd. Multi-link communication method and communication device

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6289227B1 (en) 1999-05-20 2001-09-11 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for scheduling wake-up time in a CDMA mobile station
KR20030062524A (ko) 2002-01-17 2003-07-28 삼성전자주식회사 슬롯모드 이동통신 단말기의 전력소모 감소방법 및 장치
JP3654284B2 (ja) * 2002-10-03 2005-06-02 日本電気株式会社 無線端末装置及びそれを用いた無線通信システム
WO2004034644A2 (en) 2002-10-10 2004-04-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Communication terminal, power save processing method to be performed by the communication terminal, program for executing the method, and recording medium containing the program
JP2004320153A (ja) 2003-04-11 2004-11-11 Sony Corp 無線通信システム及びその電力制御方法
JP2005026862A (ja) 2003-06-30 2005-01-27 Sony Corp 無線端末管理方法及び基地局、並びに無線端末管理プログラム
JP3708095B2 (ja) 2003-08-12 2005-10-19 株式会社東芝 無線通信装置および無線通信方法
JP2005217548A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Nec Corp 無線通信方法、無線通信システム、及び無線端末
US7295827B2 (en) * 2004-03-31 2007-11-13 Intel Corporation Mobile station dynamic power saving control
US7433329B2 (en) * 2004-04-07 2008-10-07 Cisco Technology, Inc. Aggregation scheduler
JP4360553B2 (ja) * 2004-04-21 2009-11-11 アバイア インコーポレーテッド アクセス・ポイントでの自動パワー・セーブ送達バッファの編成
US7181190B2 (en) * 2004-04-30 2007-02-20 Microsoft Corporation Method for maintaining wireless network response time while saving wireless adapter power
JP4310253B2 (ja) * 2004-09-21 2009-08-05 キヤノン株式会社 通信装置及び通信方法
WO2006033433A1 (ja) 2004-09-24 2006-03-30 Juridical Foundation The Chemo-Sero-Therapeutic Research Institute 創傷治癒剤
JP2006094341A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Toshiba Corp 移動通信端末装置の間欠受信方法及び移動通信端末装置
US7224970B2 (en) * 2004-10-26 2007-05-29 Motorola, Inc. Method of scanning for beacon transmissions in a WLAN
US20060146769A1 (en) * 2004-12-31 2006-07-06 Patel Anil N Method of operating a WLAN mobile station
US7916687B2 (en) * 2006-03-03 2011-03-29 Qualcomm Incorporated Standby time improvements
US20070248034A1 (en) * 2006-04-25 2007-10-25 Mediatek Inc. Method for controlling a station and station using the same

Also Published As

Publication number Publication date
EP1865664B1 (en) 2013-07-31
EP1865664A3 (en) 2012-07-11
EP1865664A2 (en) 2007-12-12
US20070287456A1 (en) 2007-12-13
CN101087172A (zh) 2007-12-12
US8355716B2 (en) 2013-01-15
JP2007329696A (ja) 2007-12-20
CN101087172B (zh) 2011-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4844245B2 (ja) 通信システム、通信装置及び通信方法、並びにコンピュータ・プログラム
EP3528546B1 (en) Data communication method and apparatus
CN108738109B (zh) 一种站点唤醒方法及站点
US9877284B2 (en) Method of communication based on power save mode in wireless local area network and apparatus for the same
KR20200014717A (ko) 무선랜 환경에서 웨이크-업 라디오를 이용하는 무선 통신 방법 및 무선 통신 단말
JP5780965B2 (ja) 通信システム
JP2015532571A (ja) 予定された省電力モードを伴う超低電力信号を使用した方法および装置
KR20140097104A (ko) 무선랜 시스템에서 서비스 구간 스케쥴링 기반 데이터 송수신 방법 및 이를 지원하는 장치
JP2006060788A (ja) 無線ネットワーク内の通信局のエネルギー消費を最適化する方法および通信局の制御方法
JP2008547326A (ja) アドホックモードでのワイヤレスネットワークのビーコン生成における節電のための方法及び装置
EP1894366A2 (en) Method and apparatus for power saving in beacon generation of wireless networks in ad hoc mode
WO2006019625A2 (en) System and method for battery conservation in wireless stations
CN103369597A (zh) 无线帧的发送方法及装置
JP2005026862A (ja) 無線端末管理方法及び基地局、並びに無線端末管理プログラム
CN112105075B (zh) 唤醒帧发送方法、节点醒来后发送第一帧的方法及设备
CN110651505B (zh) 通信装置和通信方法
US9357489B2 (en) Method for power save mode operation in wireless local area network and apparatus for the same
WO2013085269A1 (ko) 채널 스위칭 정보 전송 방법 및 장치
EP3577912B1 (en) Determining access slot for communications on radio interface
JP5250689B2 (ja) 無線lanシステムの基地局及び端末
KR101597479B1 (ko) 무선랜 시스템에서 파워 세이브 모드로 동작하는 스테이션에 의한 프레임 송수신 방법 및 이를 지원하는 장치
JP2011234408A (ja) 無線lanシステムの基地局及び端末
JP7018069B2 (ja) 端末局および通信方法
WO2023030222A1 (zh) 一种通信方法及装置
CN117941423A (en) Wireless communication method, device and equipment

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees