JP5877388B2 - 通信装置、通信方法、端末装置、及び、通信システム - Google Patents

通信装置、通信方法、端末装置、及び、通信システム Download PDF

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Description

本発明は、無線ネットワークで用いられる通信装置、通信方法、端末装置、及び、通信システムに関する。より特定的には、センサーネットワークや、アクティブRF(Radio Frequency)タグなどの多数の無線端末を収容する無線ネットワークにおけるマルチレート通信技術に関する。
近年、WPAN(Wireless Personal Area Network)やセンサーネットワークといった小型低消費電力の無線端末によるネットワークが注目されている。またこれに類似するシステムとして自ら無線信号を発信するアクティブRFタグといったシステムがある。
図46は、こうした小型低消費電力の通信装置を用いた無線ネットワークの一例を示す概念図である。図46において、無線ネットワーク50は、親機の役割を果たす通信装置AP10と、子機の役割を果たす端末装置STA1〜STA5とで構成される。なお、以後、通信装置をAPとも記載し、端末装置をSTAとも記載する。
AP10は、無線ネットワーク50の制御情報をビーコンに含めて周期的にブロードキャストする通信装置である。
ここで、ビーコンとは、無線ネットワーク50を構成する全てのSTAに向けてAPから周期的に送信される制御信号である。ビーコンは、伝送レート等、ATとSTAとの間の通信で使用される通信方式の整合をとるための制御情報を含む。STA1〜STA5はこの制御情報に基づいてAP10とデータの送受信を行う端末装置である。
これらの無線ネットワークで用いられる無線端末は、小型でかつ電池で数年間駆動可能な低消費電力性能に特徴がある。これらの無線ネットワークでは、無線端末の消費電力を低減する通信プロトコルやフレームフォーマットを用いている。例えば、これらの無線ネットワークは、無線ネットワーク内で、通信を行うアクティブ期間と、通信を行わずにスリープ状態に入ることができる非アクティブ期間とをもうけた構成になっている。非アクティブ期間を長くとれば、スリープ状態の期間を長くできる。これにより、消費電力を低減することができる(例えば、特許文献1を参照)。
非アクティブ期間を用いて通信装置の消費電力を低減させる例を、以下に示す。
図47は、アクティブ期間330と非アクティブ期間332とを含むスーパーフレーム期間310を示す。スーパーフレーム期間とは、AP10がビーコン900を送信してから、次のビーコン900を送信するまでの期間である。
図47に示されるように、スーパーフレーム期間310は、アクティブ期間330と非アクティブ期間332とを有する。アクティブ期間330はAP10及びSTA1〜STA5が通信可能な(通信機能が有効な)期間である。非アクティブ期間は、AP10及びSTA1〜STA5が通信を行わない期間である。非アクティブ期間では、AP10及びSTA1〜STA5は、通信機能をスリープ状態にすることで消費電力を低減することができる。
AP10は、電源起動時に、自身でサポートしている複数の伝送レートから1つの伝送レートを決定する。以後、AP10とSTAとは、AP10が決定した伝送レートでパケットの送受信を行う。
アクティブ期間330は、AP10及びSTA1〜STA5で共有される。アクティブ期間330の最初のタイミングに、AP10がビーコン900をブロードキャストする。それ以外のアクティブ期間330はAP10とSTA1〜STA5間のデータ通信に使用される。
ビーコン900には、これらの時間スロット数やその割り当て、アクティブ期間330の長さ、非アクティブ期間332の長さ、次のビーコン送信までの時間などフレームに関する制御情報が含まれる。
図48は、AP10とSTA間の通信シーケンスの一例を示す図である。
APは、アクティブ期間の最初にビーコン900をブロードキャストする(S910)。STA1〜STA5はビーコン900を受信し、制御情報を取得する。制御情報にはアクティブ期間330の長さ、非アクティブ期間332の長さなどの情報が含まれる。
アクティブ期間330中は、AP10とSTA1〜STA5の間で通信が行われる。例えば、STA2からAP10にデータが送信され(S911)、それに対してのACK応答をAP10が送信する(S912)。
非アクティブ期間332では、AP10とSTA1〜STA5との間で通信は行われない。ビーコン900に含まれる制御情報であらかじめ通知された時間の間、AP10とSTA1〜STA5間とはスリープ状態に入ることができる。これにより、消費電力を低減することができる。その後、AP10とSTA1〜STA5とは、非アクティブ期間332が終了する直前に動作状態に復帰し、次のアクティブ期間330の通信に備える。
AP10は、非アクティブ期間332が終了すると、次のアクティブ期間330の処理を開始し、ビーコン900をブロードキャストする(S913)。続くアクティブ期間330では、AP10とSTA1〜STA5との間で通信が行われる。
ここで、図48において、STA1からの通信が失敗した例を示す。STA1からAP10へデータが送信されるが、AP10でこのデータの受信誤りが発生したとする。この場合、AP10はこのデータに対するACK応答を送信しない。
STA1は、AP10からのACK応答を所定期間待ち続ける。その後、AP10からACK応答が返ってこない場合、STA1は、送信に失敗したと判定する。そこで、STA1はパケットの再送を試みる。ここでは再送されたパケットはAP10で正しく受信できたとする。この場合、AP10は再送されたパケットに対するACK応答をSTA1送信し、通信を終了する。
以降、同様の動作を繰り返してAP10とSTA1〜STA5とは通信を行う。
以上述べたような、小型低消費電力の通信装置を用いた無線ネットワーク50を実現するための通信規格として、無線PANの国際規格である、IEEE802.15.4が知られている。
特開2008−48365号公報
しかしながら、IEEE802.15.4では、APとSTAとの間の伝送レートは、APが起動時に決定した1つの固定の伝送レートを使用する。また、無線通信一般に、送信側と受信側の伝送レートは同一である。
伝送レートが高速レート(例えば100kbps)の場合、無線の通信距離が短くなる。この場合、APは、離れたSTAと通信できなくなる。一方、伝送レートとして低速レート(例えば20kbps)が使用されると、無線の通信距離は伸びる。この場合、APは、離れたSTAとも通信ができる。しかし、STAがAPの近くにしか存在しない場合には、必要以上の通信帯域が使用されるので、結果的に電力消費量が増加してしまう。STAは、例えば、家電である。
そこで、無線通信のカバレッジエリア拡大と、帯域利用効率の向上とを実現するために、いわゆる適応変調によるマルチレート制御が必要となる。マルチレート制御により、STA(例えば、家電など)の設置位置などで変化する無線伝搬状態に応じて、伝送レートを適切に切り替えるのである。
従来、無線LAN(Local Area Network)の規格であるIEEE802.11では、マルチレート制御が可能である。
図49は、従来技術であるIEEE802.11におけるマルチレート制御のパケットフォーマットである。図49に示されるように、パケットフォーマットは、物理ヘッダ910と、ボディ912で構成される。また、物理ヘッダ910は、ボディ912部分の伝送レートを示すレート識別子を含む。
このフォーマットを用いて、IEEE802.11では、
(1)送信側の通信装置は、相手装置との通信状態に応じて設定した伝送レートを示すレート識別子を物理ヘッダ910に設定して、固定(低速)レートで、受信側の通信装置へパケットを送信する。
(2)受信側の通信装置は、パケットを受信すると、このうち、物理ヘッダ910部分を、まず固定レートで復調し解析する。
(3)受信側の通信装置は、解析した物理ヘッダ910に設定されたレート識別子が示す伝送レートを用いて、ボディ912を復調する。
という手順で、マルチレート制御を実現する。
しかし、IEEE802.11におけるマルチレート制御では、物理ヘッダ910の伝送レートは、低速の固定レートである。すなわち、ボディ912部分の伝送レートのみが可変レートである。したがって、パケットのサイズが小さいく、1つのパケットサイズにおける物理ヘッダの割合が大きい無線通信では、帯域の無駄が多くなる。WPANは、パケットのサイズが小さいので、非効率な通信となる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、従来よりも通信帯域の無駄が少ないマルチレート制御が可能な通信装置を提供することを目的とする。
本発明のある局面に係る通信装置は、端末装置と無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部が行う無線通信の伝送レートを設定する伝送レート設定部と、前記無線通信部から送信される第1の制御信号であるビーコンを生成するビーコン生成部と、前記無線通信部に、前記ビーコン生成部で生成された前記ビーコンを、事前に定められた期間ごとに無線送信させる制御部とを備え、前記制御部は、前記無線通信部に前記ビーコンを無線送信させる際には、前記ビーコンの無線送信に前回使用された伝送レートとは異なる伝送レートを前記伝送レート設定部に設定させ、前記無線通信部に前記ビーコンを前記端末装置へ送信させる。
この構成によると、通信装置は複数の伝送レートで無線通信を行う際、従来とは異なり、ビーコン自身を送信する伝送レートも変更する。一般に、複数の伝送レートを使用する目的は、近くの端末とは、データ通信における通信帯域の無駄を減らし、かつ、遠くの端末とは、データ通信における通信ミスを減らすためである。本実施の形態に係る通信装置は、データ本体に加え、ビーコン(制御信号)の送信についても、複数の伝送レートを使用する利点をもたらす。よって、従来よりも通信帯域の無駄が少ないマルチレート制御が可能な通信装置を提供することができる。
また、前記ビーコンは、第1の期間と、第2の期間と、前記第1の期間に対応付けられた前記伝送レートである第1の伝送レートと、前記第2の期間に対応付けられた前記伝送レートであって、前記第1の伝送レートとは異なる第2の伝送レートとを含んでおり、前記制御部は、前記第1の期間に、前記ビーコンを前記無線通信部に無線送信させる際には、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第1の伝送レートへ設定させ、前記第2の期間に、ビーコンを前記無線通信部に無線送信させる際には、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第2の伝送レートへ設定させてもよい。
これによると、通信装置は、自身が使用する複数の伝送レートの値と、その期間を、端末装置と共有することができる。その結果、例えば、最初に高速レートのみで無線通信を行い、(1)通信エラーが閾値以上である場合や、(2)高速レートで送信しきれない場合、等、端末装置は、必要に応じて伝送レートとして低速レートのみを使用したり、高速レート及び低速レートの双方を使用したりすることができる。その結果、より、通信帯域の無駄が少ないマルチレート制御が可能な通信装置を提供することができる。
また、前記ビーコンは、さらに、前記第1の期間内の時刻である第1の時刻を含んでおり、前記制御部は、前記第1の時刻において、前記無線通信部によるデータ信号の無線受信に失敗した回数に対応する値であるエラー率が、事前に定められた第1の閾値以上であれば、(A)前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第2の伝送レートに設定させ、かつ、(B)前記無線通信部に、前記端末装置の伝送レートを前記第2の伝送レートに設定させるための第2の制御信号を、全ての前記端末装置へ無線送信させてもよい。
これによると、通信装置は、高速レートで受信の失敗回数が多い場合は、低速レート切替通知を送信する。通信装置は、スーパーフレーム期間における低速レートのアクティブ期間を動的に長くして、高速レートで失敗したデータを低速レートで再送することができる。その結果、通信の低遅延が実現できる。また、低速レートアクティブ期間を長くすることで、あらかじめ低速レートで送信する端末装置から送信されるデータ信号と、再送データとの衝突確率を低下させることができ、帯域の利用効率が実現できる。
なお、前記ビーコンは、さらに、前記第1の期間内の時刻であり、前記第1の期間より後の時刻である第2の時刻を含んでおり、前記制御部は、前記第1の時刻において、前記エラー率が事前に定められた第1の閾値未満である場合に、前記第2の時刻において、前記エラー率が、事前に定められた第2の閾値以上であれば、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第2の伝送レートに設定させ、前記無線通信部に、前記端末装置の伝送レートを前記第2の伝送レートに設定させるための前記第2の制御信号を、全ての前記端末装置へ無線送信させる、としてもよい。 また、前記制御部は、前記端末装置から送信されたデータ信号を前記無線通信部が受信した際の受信電力が大きいほど、より早く、前記端末装置へデータ信号を送信する、としてもよい。
これによると、通信装置は、受信電力が大きい、すなわち、通信の成功確率が高い端末装置を優先して、早めにデータ信号を送信する。通信装置は、通信のエラー率が少ない端末装置から順に、データ信号を送信することができる。その結果、エラー率のより小さい端末装置から順番に、高速レートで通信し、高速レートではエラー率が閾値を超えるような端末装置に対してのみ、低速レートで通信することができる。その結果、より通信帯域の無駄が少ないマルチレート制御が可能な通信装置を提供することができる。
また、前記ビーコンは、さらに、前記第1の期間内の時刻である第1の時刻を含んでおり、前記制御部は、前記第1の時刻において、前記無線通信部によるデータ信号の無線受信に失敗した回数に対応する値であるエラー率が、事前に定められた第1の閾値以上であれば、前記無線通信部に、全ての前記端末装置へ、前記第2の期間内の時刻である第2の時刻まで、前記端末装置の伝送レートを前記第1の伝送レートのまま維持させるための制御信号であって、前記第2の時刻を含む第2の制御信号を無線送信させ、前記第1の伝送レートは、前記第2の伝送レートよりも、前記伝送レートの値が小さい、としてもよい。
また、前記制御部は、前記端末装置のうち、前記第1の伝送レートで無線送信された前記ビーコンを受信する前記端末装置の台数が、前記第2の伝送レートで無線送信された前記ビーコンを受信する前記端末装置の台数より少ないほど、前記第2の期間より前記第1の期間が短くなるように、前記ビーコン生成部に前記ビーコンを生成させる、としてもよい。
これによると、ビーコン生成部は、伝送レートごとの、端末台数比に応じて、その伝送レートで通信装置と端末装置が通信を行う期間を動的に調整することができる。
さらに、前記制御部は、(A)前記端末装置のうち、前記第1の伝送レートで無線送信された前記ビーコンを受信する前記端末装置の台数が、前記第2の伝送レートで無線送信された前記ビーコンを受信する前記端末装置の台数より少ないほど、かつ、(B)前記第1の伝送レートが前記第2の伝送レートより大きいほど、前記第2の期間より前記第1の期間が短くなるように、前記ビーコン生成部に前記ビーコンを生成させる、としてもよい。
これによると、制御部は、同じデータサイズであれば、伝送レートの値が小さい方がより長い通信時間が必要となることを考慮する。ビーコン生成部は、伝送レートごとにより適切な通信の期間を動的に調整することができる。
また、前記ビーコンは、第1の伝送レートに対応付けられた第1の期間と、前記第1の伝送レートよりも低速の第2の伝送レートに対応付けられた第2の期間とを含んでおり、前記制御部は、前記無線通信部が、前記第1の期間に、前記第1の伝送レートでデータ信号の無線送信に失敗した場合には、前記無線通信部に、前記第2の伝送レートで前記第2の期間に前記データ信号を再送させる、としてもよい。
また、前記ビーコンは、第1の期間と、第2の期間と、第3の期間と、前記第1の期間に対応付けられた前記伝送レートである第1の伝送レートと、前記第2の期間に対応付けられた前記伝送レートであって、前記第1の伝送レートとは異なる第2の伝送レートと、前記第3の期間に対応付けられた前記伝送レートであって、前記第1及び第2の伝送レートとは異なる第3の伝送レートとを含んでおり、前記制御部は、前記第1の期間に、前記ビーコンを前記無線通信部に無線送信させる際には、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第1の伝送レートへ設定させ、前記第2の期間に、ビーコンを前記無線通信部に無線送信させる際には、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第2の伝送レートへ設定させ、前記第3の期間に、ビーコンを前記無線通信部に無線送信させる際には、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第3の伝送レートへ設定させる、としてもよい。
また、本発明のある局面に係る端末装置は、複数の伝送レートから選択された1の伝送レートで無線通信が可能な無線通信部と、前記無線通信部が無線通信に使用する伝送レートを設定する伝送レート設定部と、前記無線通信部が受信した第1の制御信号であるビーコンに基づいて、前記伝送レート設定部に前記伝送レートを設定させる制御部とを備えており、前記ビーコンは、第1の期間、第2の期間、前記第1の期間に対応付けられた前記伝送レートである第1の伝送レート、及び、前記第2の期間に対応付けられた前記伝送レートである第2の伝送レートを含み、前記制御部は、前記第1の期間は、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第1の伝送レートに設定させ、前記第2の期間は、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第2の伝送レートに設定させる。
この構成によると、従来とは異なり、ビーコン自身を送信する伝送レートを変更する通信装置から、どの期間にどの伝送レートでビーコンが送信されてくるかを、端末装置が知ることができる。よって、端末装置は、自分が通信すべき伝送レートでビーコンが送信されてくる時刻に無線通信機能をオンにし、必要な通信を終えたら、無線通信機能をオフにすることができる。その結果、従来よりも通信帯域の無駄が少なく、端末装置の消費電力が少ないマルチレート制御が可能な端末装置を提供することができる。
また、前記ビーコンは、さらに、前記第1の期間内の時刻である第1の時刻を含んでおり、前記制御部は前記第1の時刻に、前記伝送レート設定部に前記伝送レートを前記第2の伝送レートに設定させ、かつ、前記無線通信部が前記第2の伝送レートで第2の制御信号を受信したか否かを判定し、前記第2の制御信号を受信しなかった場合には、前記伝送レート設定部に前記伝送レートを前記第1の伝送レートに設定させ、前記第2の制御信号を受信した場合には、前記伝送レート設定部に前記伝送レートを変更させない、としてもよい。
これによると、端末装置は、高速レートで受信の失敗回数が多い場合に、通信装置から送られる、低速レート切替通知を受信する。端末装置は、伝送レートを低速レートに変更することにより、高速レートで失敗したデータを低速レートで再受信することができる。その結果、通信の低遅延が実現できる。
また、前記制御部は、前記第1の期間において、事前に定められた回数以上、前記無線通信部が前記第1の伝送レートでデータ信号の無線送信に失敗した場合には、前記第2の期間に、前記無線通信部に、前記第2の伝送レートで前記データ信号を再送させる、としてもよい。
これにより、端末装置が次の高速レートのアクティブ期間で再度パケットの送信を試みる場合に比べ、通信の遅延が改善される。
また、前記制御部は、前記無線通信部に無線送信させる前に、他の端末装置が無線送信しているか否かを判定する処理であるキャリアセンスを行い、他の端末装置が無線送信していないと判定した場合には、前記キャリアセンスを行ってから、前記無線通信部に無線送信させるまでの待機時間であるバックオフ時間を、前記ビーコンの受信電力が小さいほど、長くなるように定め、前記バックオフ時間の経過後に、前記無線通信部に無線送信させる、としてもよい。
これによると、通信のエラー率のより小さい通信端末を、より早い段階で送信することができる。その結果、より通信帯域の無駄が少ないマルチレート制御が可能な通信装置を提供することができる。
なお、本発明は、このような通信装置等として実現できるだけでなく、通信装置等に含まれる特徴的な手段をステップとする通信方法として実現したり、そのような特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのはいうまでもない。
さらに、本発明は、このような通信装置等の機能の一部又は全てを実現する半導体集積回路(LSI)として実現したり、このような通信装置等を含む通信システムとして実現したりできる。
従来よりも通信帯域の無駄が少ないマルチレート制御が可能な通信装置を提供することができる。
図1は、実施の形態1に係るAPの機能ブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る通信装置を構成する端末装置であるSTAの機能ブロック図である。 図3は、実施の形態1〜4に係るAPが周期的に送信するビーコンの送信時期を表した模式図である。 図4は、実施の形態1〜4に係る通信装置が、サブSF期間単位で伝送レートを切り替えた時のサブSF期間ごとの伝送レートを表した模式図である。 図5は、実施の形態1〜4におけるサブSF期間の、詳細な構成を表した模式図である。 図6は、実施の形態1〜4に係る通信装置が無線送信する送信パケットのフォーマットを示す図である。 図7は、実施の形態1〜4に係る通信装置が無線送信する送信パケットに含まれるMACヘッダの構成を示す図である。 図8Aは、実施の形態1に係るAPがSTAへ送信するビーコンの、ペイロードのフォーマットを示す図である。 図8Bは、実施の形態1に係るAPがSTAへ送信するビーコンの一例を示す図である。 図8Cは、実施の形態1に係るAPが、図8Bに示されるビーコンをSTAへ送信するスケジュールの一例を示す図である。 図9は、実施の形態1に係るAPと、STAとの間での通信シーケンスを示す図である。 図10は、実施の形態1に係る通信装置における高速レートでの接続の一例を示すシーケンス図である。 図11は、実施の形態1に係る通信装置における低速レートでの接続の一例を示すシーケンス図である。 図12は、APとSTAとの間での通信シーケンスを示す第2の図である。 図13は、実施の形態1に係るAPの処理の流れを示すフローチャートである。 図14は、実施の形態1に係るAPの初期化処理の流れを示すフローチャートである。 図15は、実施の形態1に係るSTAの処理の流れを示すフローチャートである。 図16は、実施の形態1に係るSTAの初期化処理の流れを示すフローチャートである。 図17は、実施の形態1に係るSTAのビーコン受信時の処理の流れを示すフローチャートである。 図18は、実施の形態1に係る伝送レート設定部による伝送レート変更処理の流れを説明するフローチャートである。 図19は、実施の形態1に係るSTAの、データ送信処理の流れを示すフローチャートである。 図20は、実施の形態1に係るAPの、他の構成を示すブロック図である。 図21は、実施の形態1に係るSTAの、他の構成を示すブロック図である。 図22は、実施の形態1に係るAPにおける通信処理の流れを説明するフローチャートである。 図23は、実施の形態1に係るSTAにおける通信処理の流れを説明するフローチャートである。 図24は、実施の形態2に係るAPが送信するビーコンに含まれる情報(スーパーフレーム情報)を示す模式図である。 図25は、実施の形態2に係るSTAの伝送レート切替時間を示す第1の模式図である。 図26は、実施の形態2に係るSTAの伝送レート切替時間を示す第2の模式図である。 図27は、実施の形態2に係るAPとSTAとの間での通信シーケンスを示す図である。 図28Aは、実施の形態1〜4に係るバックオフ時間の設定手法を示す図である。 図28Bは、実施の形態1〜4に係るバックオフ時間の一例を示す図である。 図29は、実施の形態2において、低速レート切替予告時刻を2つ(T1、T2)設定した場合のスーパーフレーム期間を示す図である。 図30は、実施の形態において、低速レート切替予告時刻を2つ(T1、T2)設定した場合の第2のスーパーフレーム期間を示す図である。 図31は、実施の形態2に係るAPの処理の流れを示すフローチャートである。 図32は、実施の形態2に係るSTAの処理の流れを示すフローチャートである。 図33は、実施の形態3における、スーパーフレーム期間を示す図である。 図34は、実施の形態3に係るAPがSTAへ送信するビーコンの、ペイロードのフォーマットを示す図である。 図35は、実施の形態4における、スーパーフレーム期間を示す図である。 図36は、実施の形態4における、第2のスーパーフレーム期間を示す図である。 図37は、実施の形態4における、第3のスーパーフレーム期間を示す図である。 図38は、実施の形態4における、第4のスーパーフレーム期間を示す図である。 図39は、実施の形態4における、第5のスーパーフレーム期間を示す図である。 図40は、実施の形態4における、第6のスーパーフレーム期間を示す図である。 図41Aは、10%のSTAが低速の伝送レートを使用する場合におけるスーパーフレームの構成の一例を示す図である。 図41Bは、50%のSTAが低速の伝送レートを使用する場合におけるスーパーフレームの構成の一例を示す図である。 図41Cは、90%のSTAが低速の伝送レートを使用する場合におけるスーパーフレームの構成の一例を示す図である。 図42Aは、実施の形態1〜4におけるサブSF期間の長さを、STAが使用する伝送レートを考慮しないで決定した場合のスーパーフレームの構成の一例を示す図である。 図42Bは、実施の形態1〜4におけるサブSF期間の長さを、STAが使用する伝送レートを考慮して決定した場合のスーパーフレームの構成の一例を示す図である。 図43は、実施の形態1〜4における、サブSF期間の他の構成を示す図である。 図44は、実施の形態1〜4における、サブSF期間の他の構成を詳細に示す図である。 図45は、実施の形態1〜4における、ビーコンに指定される伝送レートの他の使用順序を示す図である。 図46は、小型低消費電力の通信装置を用いた無線ネットワークの一例を示す概念図である。 図47は、アクティブ期間と非アクティブ期間とを含むスーパーフレーム期間を示す図である。 図48は、従来技術におけるAPとSTA間の通信シーケンスの一例を示す図である。 図49は、従来技術であるIEEE802.11におけるマルチレート制御のパケットフォーマットである。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る通信装置であるAP100の機能ブロック図を示す。図1に示されるように、AP100は、無線送信部101と、伝送レート設定部102と、無線受信部103と、送信データ生成部105と、ビーコン生成部106と、制御部110と、品質判定部108と、受信データ解析部109と、記憶部111と、インタフェース112と、アンテナ113とを備える。
無線送信部101は、送信データ生成部105や、ビーコン生成部106から取得した、ビーコンや送信パケットなどに変調を施して無線信号を生成する。無線送信部101は、生成した無線信号を、アンテナ113を介して送信する。
伝送レート設定部102は、無線で送受信を行う際の伝送レートを設定する。例えば、100kbpsの高速レートと、20kbpsの低速レートとのいずれかに、送受信の伝送レートを設定する。なお、伝送レート設定部102とは、低速レートと高速レート以外に、中速レートや、最高速レートなど、任意の数の伝送レートを設定できるとしてもよい。
なお、「高速」「低速」などの伝送レートの違いは、送信データの変調方式の違い、誤り訂正符号化の符号化率の違い(すなわち、誤り訂正符号の量の違い)、使用する周波数帯域幅の違いなどを意味する。例えば、「高速レート」では、誤り訂正符号の量が少ないので、送信に必要な時間が短くなる。誤り訂正符号の量が少ないと、伝送路で生じたエラーを訂正できる確率は小さくなる。したがって、「高速レート」は伝送路でエラーが生じにくい短距離の通信に適する。一方、「低速レート」では、誤り訂正符号の量が多いので、送信に必要な時間が長くなる。誤り訂正符号の量が多いと、伝送路で生じたエラーを訂正できる確率が大きくなる。したがって、「低速レート」は伝送路でエラーが生じやすい長距離の通信に適する。
無線受信部103は、アンテナ113で受信した無線信号の復調処理を行い、受信パケットを出力する。なお、以後、無線送信部101と、無線受信部103とをあわせて、無線通信部と呼ぶ。すなわち、AP100は、無線通信部により、端末装置と無線通信を行う。
送信データ生成部105は、インタフェース112から取得した送信データをボディ部分に含み、無線通信の通信規格に応じた、送信パケットを生成する。
ビーコン生成部106は、記憶部111に格納されている制御情報や周波数チャネルごとの品質情報などを読み出す。その後、ビーコン生成部106は、無線通信部から周期的に送信される制御信号であるビーコンを生成する。具体的には、ビーコン生成部106は、送信パケットのフレーム制御に、ビーコンであることを示すフレーム種別を示す符号を設定する。また、ビーコン生成部106は、送信パケットにビーコンのペイロードを挿入する。
制御部110は、ビーコン生成部106にビーコンを生成させる。制御部110は、無線送信部101に、ビーコン生成部106で生成されたビーコンを、事前に定められた期間ごとに無線送信させる。具体的には、制御部110が無線送信部101にビーコンを送信させる際には、伝送レート設定部102に、前回、ビーコンの無線送信に使用された伝送レートとは異なる伝送レートを設定させる。制御部110は、さらに、スーパーフレームの構成を制御する。この詳細については、後述する。
また、制御部110は、AP100の起動時に、全周波数チャネルの受信電力を測定する。制御部110は、該周波数チャネルが使用可能であるか否かを判定することで周波数チャネル使用可否情報を作成する。制御部110は、さらにまた、サブSF期間ごとに、STAとの通信状態やキャリアセンスによる受信不可状態の継続時間などの情報により周波数チャネルの使用可否を判断し、周波数チャネル使用可否情報を随時更新する。
品質判定部108は、受信パケットの品質を判定する。品質を判定する方法としては、例えば受信電力からSN(Signal−Noise)比を算出する方法がある。これに限らず、受信パケットに含まれるCRC(Cyclic Redundancy Check)等の誤り検出符号を用いて、全受信パケットに占めるパケットロスの回数の割合を算出する方法、あるいはその他の方法を用いてもよい。
受信データ解析部109は、無線受信部103で復調した受信パケットを解析し、ボディ部分を受信データとして取り出して出力する。
記憶部111は、制御情報や受信フレームの品質情報を記憶する。記憶部111は、スーパーフレーム期間、サブSF(Super Frame)期間、サブSF期間数、及び、周波数チャネル使用可否情報等を記憶している。記憶部111は、具体的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等が使用できる。
インタフェース112は、送信データ及び受信データを入出力する通信インタフェースである。例えば、USB(Universal Serial Bus)やイーサネット(登録商標)やIEC62480等が利用できる。
図2は、本実施の形態に係る通信装置を構成する端末装置であるSTAの機能ブロック図を示す。
図2において、STA200は、アンテナ210と、無線送信部201と、伝送レート設定部202と、無線受信部203と、送信データ生成部204と、制御部205と、品質判定部206と、受信データ解析部207と、記憶部208と、インタフェース209とを備える。
無線送信部201は、送信データ生成部204から取得した送信パケットなどに変調を施して無線信号を生成する。無線送信部201は、生成した無線信号を、アンテナ210を介して送信する。
伝送レート設定部202は、伝送レート設定部102と同様に、無線送受信を行う際の伝送レートを設定する。AP100の伝送レート設定部102が設定する伝送レートと、STA200の伝送レート設定部202が設定する伝送レートとが一致している場合に、AP100とSTA200との間で正しく通信ができる。
無線受信部203は、アンテナ210で受信した無線信号の復調処理を行い、受信パケットを出力する。なお、以後、無線送信部201と、無線受信部203とをあわせて、無線通信部と呼ぶ。すなわち、無線通信部は、複数の伝送レートから選択された伝送レートで無線通信を行う。
送信データ生成部204は、インタフェース209から入力された送信データを基に、これをボディ部分に含み、無線通信の通信規格に応じた、送信パケットを生成する。
制御部205は、記憶部に格納されている制御情報や周波数チャネルの品質情報などをもとに送信タイミングの制御や周波数チャネルを選択する。また、制御部205は、ビーコンによりAP100から指定されたタイミングで、伝送レートを変更する。詳細については、後述する。
品質判定部206は、受信パケットの品質を判定する。
受信データ解析部207は、無線受信部203で復調した受信パケットを解析し、ボディ部分を受信データとして取り出して出力する。
記憶部208は、AP100の記憶部111と同様に、制御情報や受信フレームの品質情報を記憶する。
インタフェース209は、AP100のインタフェース112同様に、送信データ及び受信データを入出力する通信インタフェースである。
図3は、本実施の形態に係るAP100が周期的に送信するビーコンの送信時期を表した模式図である。ビーコンが送信される最も大きな周期はスーパーフレーム期間(以後、SFともいう)310である。
本実施の形態において、1つのスーパーフレーム期間310は、複数のサブSF期間に分割される。図3においては、1つのスーパーフレーム期間310は、2個のサブSF期間(サブSF期間320と、サブSF期間321と)に分割されている。
本実施の形態に係るAP100及びSTA200は、サブSF期間の単位で伝送レートを変更して、無線通信を行う。サブSF期間320は、さらに、無線通信を行うアクティブ期間330と無線通信を行わない非アクティブ期間332とを含む。AP100が送信するビーコンは、サブSF期間の長さ、サブSF期間に含まれるアクティブ期間の長さ、及び、伝送レート等を、指定する。STA200は、指定されたサブSF期間の長さ、アクティブ期間の長さ、及び伝送レート等に従って、AP100と通信を行う。詳細は後述する。
非アクティブ期間332において、AP100及びSTA200は、いわゆる、スリープ状態に入ることができる。よって、本実施の形態に係るAP100及びSTA200は、無線通信に必要な処理部の消費電力を抑えることができる。
なお、AP100及びSTA200は複数の伝送レートを任意の順序で切り替えながら無線通信を行うことが可能である。
図4は、本実施の形態に係る通信装置が、サブSF期間単位で伝送レートを切り替えた時のサブSF期間ごとの伝送レートを表した模式図である。
図4に示されるように、スーパーフレーム期間310には、高速レートで通信を行うサブSF期間320と、低速レートで通信を行うサブSF期間321とが、交互に現れる。
具体的には、例えば、AP100が備える伝送レート設定部102は、スーパーフレーム期間310内のサブSF期間320に高速レート(ここでは100kbps)を割り当て、サブSF期間321に低速レート(ここでは20kbps)を割り当てる。
スーパーフレーム期間310が終了し、次のスーパーフレーム期間310になると、伝送レート設定部102は、再びサブSF期間320に高速レートを割り当て、サブSF期間321に低速レートを割り当てる。
図5は、サブSF期間320の詳細な構成を表した模式図である。なお、簡単のため、高速レートのサブSF期間320で説明するが、この構成は、伝送レートに関わらず、どのサブSF期間においても共通である。
サブSF期間320は、AP100がビーコン340を送信してから、ビーコン341を送信するまでの期間である。
サブSF期間320は、前述のとおりアクティブ期間330と、非アクティブ期間332とに分けられる。AP100及びSTA200で構成される通信装置は、アクティブ期間330内に無線通信を行う。
以下、各通信装置はCSMA(Carrier Sense Multiple Access;キャリアセンス多元接続)方式により無線通信を行うものとして説明する。なお、無線アクセス方式としてはCSMA方式に限定するものではなく、ALOHA方式やTDMA(Time Division Multiple Access)方式など他の無線アクセス方式を用いてもよい。
ここで、再度図4を参照して、STA200が高速レート100kbpsで通信する場合には、STA200は、高速レートのサブSF期間320のみ起動する。すなわちSTA200は、サブSF期間401の次はサブSF期間411内のアクセス期間にCSMAで通信し、サブSF期間402とサブSF期間412との間の期間は無線通信を行わない。すなわち、STA200は、低速レートのサブSF期間においては、それがアクティブ期間330か、非アクティブ期間332かに関わらず、無線通信をスリープすることができる。これにより、STA200は、無線通信に必要な処理部の消費電力を抑えることが可能となる。
例えば高速レート100kbpsに着目すると、サブSF期間401と411とがアクティブ期間であり、サブSF期間402と412とを非アクティブ期間とみなすこともできる。その場合、低速レート20kbpsのアクティブ期間は高速レートの非アクティブ期間に設定されているとみなすことができる。例えば、制御部110は、無線通信部にビーコンを無線送信させる際には、伝送レート設定部102に、ビーコンの無線送信に前回使用された伝送レートとは異なる伝送レートを設定させ、無線通信部からビーコンを端末装置であるSTAへ送信させてもよい。
図6は、本実施の形態に係る通信装置であるAP100が無線送信する送信パケットのフォーマットを示す図である。送信パケットは、ビット同期符号及びフレーム同期符号など無線信号の復調に必要な符号により構成されるPHYヘッダと、フレーム種別やアドレス情報より構成されるMACヘッダと、通信相手先に送信する情報(送信データ)であるペイロードと、送信パケットが正常に伝送されたか否かを検出する誤り検出符号であるECCとを含む。また、MACヘッダは、図7に示されるように、送信パケットの種別などを示すフレーム制御、宛先通信装置アドレス、送信元通信装置アドレスより構成される。フレーム制御により示されるフレーム種別には、無線端末間でデータの送受信を行う送信パケット、送信パケットなどが正常に受信されたことに対する応答であるACKフレーム、AP100が無線ネットワーク内のSTA200に送信する制御情報であるビーコンなどがある。
図8Aは、本実施の形態に係るAP100がSTA200へ送信するビーコンの、ペイロードのフォーマットを示す図である。
また、図8Bは、本実施の形態に係るAP100がSTA200へ送信するビーコンの一例を示す図である。
また、図8Cは、本実施の形態に係るAP100が、図8Bに示されるビーコンをSTA200へ送信するスケジュールの一例を示す図である。
図8Aに示されるように、ビーコンのペイロードは、スーパーフレーム期間501と、BN502と、高速レート値503と、高速レートの開始時間504と、高速レートのアクティブ期間505と、低速レート値506と、低速レートの開始時間507と、低速レートのアクティブ期間508とを含む。ここで、BN502は、そのビーコンが低速レートのビーコンであるか、高速レートのビーコンであるかを示す識別子である。ここでは、高速レートのビーコンであれば「1」を、低速レートのビーコンであれば「2」が設定されるとする。
こうしたビーコンを受信したSTA200は、次にAP100と通信を行う期間を、CDMA等の無線通信方式で決定された複数の無線通信期間から選択することができる。
より具体的には、AP100が、図8Cに示されるスケジュールで、AP100とSTA200との間の通信のマルチレート制御をする場合に、ビーコン生成部106が生成するビーコン340のペイロードを図8Bに示す。
図8Bに示されるように、スーパーフレーム期間501には1000msが、BN502には、ビーコン340が高速レートのビーコンであることを示す「1」が設定される。以後、スーパーフレーム期間310に含まれる、サブSF期間の伝送レートごとに、レート値、開始時間、アクティブ期間が続く。すなわち、高速レート値503には、サブSF期間320のレート値100kbpsが設定される。高速レートの開始時間504には、サブSF期間320の(ビーコン340送信時間を基準とした)開始時間0msが設定される。高速レートのアクティブ期間505には、サブSF期間320に含まれるアクティブ期間200msが設定される。低速レート値506には、サブSF期間321のレート値20kbpsが設定される。低速レートの開始時間507には、サブSF期間321の開始時間300msが設定される。低速レートのアクティブ期間508には、サブSF期間321に含まれるアクティブ期間400msが設定される。
すなわち、ビーコンは、第1の期間と、第2の期間と、第1の期間に対応付けられた伝送レートである第1の伝送レートと、第2の期間に対応付けられた伝送レートである第2の伝送レートとを含んでいる。第1の期間は、例えば、高速レートの開始時間504以後、高速レートのアクティブ期間505が経過するまでの期間である。第2の期間は、例えば、低速レートの開始時間507以後、低速レートのアクティブ期間508が経過するまでの期間である。第1の伝送レートは、例えば、高速レート値503である。第2の伝送レートは、例えば、低速レート値506である。
ここで、AP100が備える制御部110は、第1の期間にビーコンを無線送信部101に無線送信させる際には、伝送レート設定部102に、伝送レートを第1の伝送レートへ設定させる。AP100が備える制御部110は、第2の期間にビーコンを無線送信部101に無線送信させる際には、伝送レート設定部102に、伝送レートを第2の伝送レートへ設定させる。
一方、STA200が備える制御部205は、第1の期間は、伝送レート設定部202に、伝送レートを第1の伝送レートに設定させる。STA200が備える制御部205は、第2の期間は、伝送レート設定部202に、伝送レートを第2の伝送レートに設定させる。なお、STA200は、必ずしも、第1及び第2の期間で伝送レートを変更しなくてもよい。例えば、STA200は、第1の期間のみ、第1の伝送レートで無線通信を行い、第2の期間は通信機能をスリープさせることで、消費電力を抑えてもよい。
図9は、本実施の形態に係るAP100と、STA200との間での通信シーケンスを示す図である。以後、説明のため、5台のSTAとして、STA1、STA2、STA3、STA4、STA5を用いて説明する。
ここで、STA1〜3は、高速レートで動作し、STA4、5は、低速レートで動作しているとする。具体的には、STA1〜3は高速レートアクティブ期間に高速レート100kbpsを使用して、AP100と通信しているものとする。STA4,5は低速レートアクティブ期間に伝送レート20kbpsを使用することで、AP100と通信しているものとする。
また、高速レートで動作するSTAは、高速レートアクティブ期間でのみ通信機能がONとなるように、STA200が備える制御部205により制御されるとする。同様に、低速レートで動作するSTAは、低速レートアクティブ期間でのみ通信機能がONとなるよう、STA200が備える制御部205により制御されるとする。
さらにまた、AP100及びSTA1〜5は、スーパーフレーム情報を、AP100から送信されたビーコンにより共有しているとする。スーパーフレーム情報とは、すなわち、スーパーフレーム期間、高速及び低速のサブSF期間とその伝送レート、並びにアクティブ期間の長さである。
まず、高速レートアクティブ期間では、AP100は、高速レートビーコンを無線ネットワーク内の全ての端末装置であるSTA1〜STA5に送信する(S210)。高速レートアクティブ期間とは、高速レートで無線通信をするアクティブ期間である。高速レートビーコンとは、高速レートで送信されるビーコンである。
ここで、ビーコン生成部106は、記憶部111から、前述したスーパーフレーム期間、サブSF期間等、ビーコンペイロードに含める情報を読み出す。また、BN502に1を設定して、ビーコンを生成する。ビーコン生成部106によって生成されたビーコンは、無線送信部101で変調され、アンテナ113を介してSTAへ送信される(S210)。
最初の高速レートアクティブ期間において、STA1〜3の通信機能は起動状態にあるので、STA1〜3は、AP100が送信した高速レートビーコンを受信する。ビーコンを受信すると、STA1〜3は、ビーコン内のペイロードを解析し、伝送レート使用順序等を含む新たなスーパーフレーム情報を記憶部208に記憶させる。
次に、送信データを保持するSTA2は、キャリアセンスを行い、高速レートパケットをAP100へ送信する。高速レートパケットを正常に受信したAP100は、正常受信応答として高速レートのACKフレームをSTA1に送信し(S211)、これに対するACKフレームを受信する(S212)。
同様に、ここではSTA1とSTA3も、送信データを保持しているのでパケットを送信し、これに対するACKフレームを受信する。
高速レートアクティブ期間が終了すると、高速レート非アクティブ期間になる。
高速レート非アクティブ期間ではAP100とSTA1〜STA5の全STA(の通信機能)がスリープ状態になる。高速レート非アクティブ期間が完了する前に、AP100が備える制御部110は、伝送レート設定部102に伝送レートを低速レートに変更させる。
AP100は低速レートアクティブ期間の開始タイミングで低速レートビーコンを全てのSTAへ送信する(S213)。この時、ビーコン内の伝送レート使用順序を示すBN502は2である。低速レートアクティブ期間とは、低速レートで無線通信をするアクティブ期間である。低速レートビーコンとは、低速レートで送信されるビーコンである。
低速レートアクティブ期間中に起動しているSTA4及びSTA5は、低速レートビーコンを正常に受信する(S213)。次に、STA4及びSTA5はビーコン内のペイロードを解析し、次のSF期間における伝送レート使用順序を含むスーパーフレーム情報を記憶部208に記憶させる。
次に、送信データを保持するSTA4はキャリアセンスを行い、低速レートパケットを送信する(S214)。パケットを正常に受信したAP100は、正常受信応答としてACKフレームをSTA4に送信する(S215)。同様にSTA5もデータを送信しACKを受信する。
低速レートアクティブ期間が終了すると、低速レート非アクティブ期間になる。
低速レート非アクティブ期間ではAPとSTA1〜STA5の全STAがスリープ状態になる。以降、同様のシーケンスを繰り返す。
なお、伝送レート設定部102は、高速レートアクティブ期間にSTA1〜3へ送信パケットを送信する際には、伝送レートを高速レートに設定する。伝送レート設定部102は、低速レートアクティブ期間にSTA4〜5へ送信パケットを送信する際には、伝送レートを低速レートに設定する。
なお、STAは、高速及び低速の両方の伝送レートで動作してもよい。
図10は、本実施の形態に係る通信装置における高速レートでの接続の一例を示すシーケンス図である。ここでは、STAとしてSTA1を例に説明する。
STA1は初期起動時に、まず高速レートでビーコンのスキャンを開始する。すなわち、STA1は無線受信の待ち受け処理を開始する。
AP100は、高速レートアクティブ期間の開始時に、高速レートビーコンを送信する(S220)。
STA1は高速レートビーコンを受信すると復調する。ここでは受信が成功したとする。次に、STA1はビーコンを送信したAP100に高速レートでの接続要求を送信する(S221)。また、AP100は接続を許可する接続応答を返信する(S222)。
以後、STA1は、AP100から受信したビーコンで指定されている、高速レートアクティブ期間で起動してAP100とデータの送受信を行い、それ以外の期間ではスリープすることで消費電力を最低限に抑えることが可能となる。
図11は、本発明の実施の形態に係る通信装置における低速レートでの接続の一例を示すシーケンス図である。ここでは、STAとしてSTA4を例に説明する。
STA4は起動時に、まず高速レートでビーコンのスキャンを開始する。
AP100は、高速レートアクティブ期間の開始時に、高速レートビーコンを送信する(S225)。
STA4は高速レートビーコンを受信すると復調する。ここでは、例えばAP100とSTA4との距離が遠すぎたために、STA4は、高速レートビーコンの受信に失敗したとする(S226)。
STA4はあらかじめ設定された回数、又は、期間(例えば、高速レートアクティブ期間)が経過するまで再度スキャンを実行する。その結果、高速レートビーコンを受信できなかった場合は、制御部205は伝送レートを低速レートに切り替えて、スキャンを開始する(S227)。
その後、AP100は、低速レートアクティブ期間の開始時に、低速レートビーコンを送信する(S228)。
STA4は低速レートビーコンを受信すると復調する。ここでは受信に成功したとする(S229)。そこで、STA4はビーコンを送信したAP100に低速レート接続要求を送信する(S230)。続いてAP100は接続を許可する接続応答を返信する(S231)。
以後、STA4は、AP100から受信したビーコンで指定されている、低速レートアクティブ期間で起動して、低速レートでAPとデータの送受信を行い、それ以外の期間ではスリープすることで、消費電力を最低限に抑えることが可能となる。
図12は、AP100とSTA1〜5との間での通信シーケンスを示す第2の図である。
なお、図12においても、図9と同様に、STA1〜3は、高速レートで動作し、STA4、5は、低速レートで動作しているとする。また、高速レートで動作するSTAは、高速レートアクティブ期間でのみ、通信機能がONとなるように、STA200が備える制御部205により制御されるとする。低速レートで動作するSTAは、低速レートアクティブ期間でのみ、通信機能がONとなるよう、STA200が備える制御部205により制御されるとする。
また、AP100及びSTA1〜5は、スーパーフレーム情報を、AP100から送信されたビーコンにより共有しているとする。
図12において、高速レートアクティブ期間が開始されると、最初にAP100は高速レートビーコンを無線ネットワーク内の全ての端末装置であるSTA1〜STA5に同時に送信する。フレーム制御にはフレーム種別を示す符号が付されている。フレーム種別がビーコンである場合には、ペイロードにはビーコンのペイロードが挿入される。
高速レートアクティブ期間において、起動状態にあるSTA1〜3は、AP100が送信したビーコンを受信する(S235)。
高速レートビーコンを正常に受信すると、STA1〜3はビーコン内のペイロードを解析し、伝送レート使用順序を含む新たなスーパーフレーム情報を取得し、記憶部に記憶させる。
次に、送信すべきデータを保持するSTA2はキャリアセンスを行い、送信パケットをAP100へ送信する(S236)。送信パケットを正常に受信したAP100は、正常受信応答としてACKフレームをSTA2に送信する(S237)。
同様に、STA1は送信パケットをAP100へ送信し(S238)、ACKフレームを受信する(S239)。
ここで、図9と異なり、STA3がAP100へのデータ送信に失敗したとする(S240)。データ送信が失敗したか否かは、例えば、無線送信部201が事前に定められた回数だけ送信データを再送したが、AP100からACKが帰ってこなかったことによって、制御部205が判断する。又は、無線送信部201が、事前に定められた時間、無線送信部201に送信データを再送したが、AP100からACKが帰ってこなかったこと等によって、制御部205が判断してもよい。
STA3が備える制御部205は、記憶部208に記憶されているスーパーフレーム情報から次のサブSF期間が低速レート(20kbps)であると認識すると、高速レート非アクティブ期間の後に、伝送レート設定部202に伝送レートを低速レートに設定させる。
AP100は低速レートアクティブ期間の開始タイミングで低速レートビーコンを送信する。この時、ビーコン内の伝送レート使用順序におけるサブSF期間番号は2である。アクティブ期間の期間中に起動しているSTA3、4,5は、低速レートビーコンを正常に受信する(S245)。STA3、4,5はビーコン内のペイロードを解析し、次の1スーパーフレーム期間における伝送レートの使用順序等を含む新たなスーパーフレーム情報を記憶部208に記憶させる。
次に、送信データを保持するSTA3はキャリアセンスを行い、無線送信部201から低速レートで送信パケットを送信する(S246)。送信パケットを正常に受信したAP100は、正常受信応答として低速レートのACKフレームをSTA3に送信する(S247)。同様にSTA4、STA5もデータの送受信を行う。
なお、これ以降、STA3が備える制御部205は、伝送レートを高速レートに戻してもよいし、高速レートでの誤り回数が多いなら低速レートのみ使用してもよい。
すなわち、本実施の形態に係るSTAが備える制御部205は、第1の期間(例えば、高速レートアクティブ期間)において、事前に定められた回数以上、無線通信部120が第1の伝送レート(例えば、高速レート)でデータ信号の無線送信に失敗した場合には、第2の期間(例えば、第1の期間の次の低速レートアクティブ期間)に、無線通信部120に、第2の伝送レート(例えば、低速レート)でデータ信号を再送させる。
以上のようにして、本実施の形態に係るSTAは高速レートでパケットの送信が完了できなかった場合には、次のサブSF期間において低速レートに伝送レートを変更してパケットを再送する。これにより、次の高速レートのアクティブ期間で、再度パケットの送信を試みる場合に比べ、遅延が改善される。
また、STAは、パケット送信が失敗した場合に限らず、送信するパケットのデータ量が多く、高速レートアクティブ期間だけでは送信しきれない場合に、高速レートに引き続き、伝送レートを低速レートに変更してパケットを送信してもよい。
図13は、本実施の形態に係るAP100の処理の流れを示すフローチャートである。
図13に示されるように、AP100は最初に、初期化処理を実行する(S250)。
次に、制御部110は、記憶部111に記憶されているスーパーフレーム期間、サブSF期間、伝送レート使用順序などのスーパーフレーム情報を読み出す(S251)。
次に、制御部110は、ビーコン生成部106に、読み出したスーパーフレーム情報をもとにビーコンを生成させる(S252)。
次に、制御部110は、伝送レート設定部102に、ビーコンで指定された伝送レートに切り替えさせる(S253)。
次に、制御部110は、無線送信部101に、ビーコンの送信を指示する。無線送信部101は、サブSF期間の最初にビーコンを送信するため、無線メディアがアイドルであるか(他の無線通信機器が送信したパケットと衝突しないか)否かを判定するキャリアセンスを行う(S254)。
ここで、キャリアセンスが所定のレベル以下である場合には、無線送信部101は、ビーコンの送信が可能であると判断する(S255でYes)。一方、キャリアセンスが所定のレベル以上であれば、無線送信部101は、ビーコンの送信が不可であると判断する(S255でNo)。
無線送信部101は、あらかじめ設定した回数だけ連続して、ビーコンの送信が不可と判断した場合には、伝送レート設定部102は、別の周波数チャネルに変更する(S256)。
ビーコン送信可能となった場合(S255でYes)には、無線送信部101は、ビーコンを送信する(S257)。以降、AP100とSTA200との間でパケット等の送受信を行うために、AP100は、データ送信処理(S258)及びデータ受信処理(S259)を繰り返す。
AP100は、アクティブ期間が終了するまで、データ送信処理及びデータ受信処理を繰り返す。その後、アクティブ期間が終了したら(S260でYes)、通信機能のスリープモードに入る。ビーコンタイマが終了したら次のサブSF期間の伝送レートで同様の動作を繰り返す。
なお、AP100は、ビーコン送信時のスキャンでチャネルが使用できずNGと判定された場合にチャネルを変更している(S256)が、これに限定されるものではない。例えば、AP100は、送信データのスキャンでNGと判定された場合にチャネルを変更してもよいし、非アクティブ期間にスキャンを行いNGと判定された場合にチャネルを変更してもよい。
図14は、本実施の形態に係るAP100の初期化処理の流れを示すフローチャートである。具体的には、図13に示されるステップS250を詳細に説明するフローチャートである。
無線送信部101は、最初に記憶部111に記憶されている、自機が使用可能な周波数チャネルをスキャンして使用する周波数チャネルを決定する(S410)。
次に、制御部110は、記憶部111に記憶されている、自機が使用可能な伝送レートの一覧情報を取得する(S411)。
次に、制御部110は、あらかじめ決定された伝送レートの数で伝送レートの使用順序を決定する。ここでは、あらかじめ設定された数を2として、高速レート100kbpsと低速レート20kbpsとが交互に使用されるよう、伝送レートの使用順序が決定されたとする(S412)。
制御部110は、決定した使用順序を記憶部111に記憶させ(S413)、初期化処理を終える。
なお、伝送レートが複数ある場合において、AP100が初期化処理で決定する伝送レートは、最大の伝送レート及び最低の伝送レートを用いてもよく、自機のキャリアセンスの結果で選択してもよく、他のいずれの方法で選択してもよい。
図15は、本実施の形態に係るSTA200の処理の流れを示すフローチャートである。
ここで、当初STA200は、スリープ状態にあるとする。
まず、STA200が備える制御部205は、初期化処理を行う(S270)。
次に、STA200は、スリープタイマが終了したら、スリープ状態から抜けて起動する。ここで、この状態における伝送レートは、高速レートとする。
次に、無線受信部203は、ビーコンの受信処理を行う(S271)。
次に、無線受信部203は、高速レートでパケットの送信処理(S272)及び受信処理(S273)をアクティブ期間が完了するまで繰り返し行う。
なお、STAは高速レートのアクティブ期間中に送信データが未完の場合は、次の低速レートのアクティブ期間でウェイクアップして低速レートでデータを送信する(S274)。
図16は、本実施の形態に係るSTA200の初期化処理の流れを示すフローチャートである。具体的には、図15に示されるステップS270を詳細に説明するフローチャートである。
STA200は、最初に記憶部208に記憶されている、自機で使用可能な伝送レートの一覧を取得する(S280)。ここではSTA200は、高速レート100kbpsと低速レート20kbpsを使用できるとする。
STA200は最初100kbpsでスキャンを行い(S281)、スキャンが成功したら(S281でYes)、高速レートでAP100と無線通信を開始するための処理を行う(S282)。
しかし、STA200は高速レートでスキャンが失敗したら(S281でNo)、高速レートによるスキャン終了後に、低速レートでスキャンを行う(S283)。
STA200は、低速レート20kbpsでスキャンが成功したら(S284でYes)、低速レートでAP100と無線通信を開始するための処理を行う(S285)。一方、低速レートでスキャンが失敗した場合には(S284でNo)、サポートしている伝送レートの全てでスキャンが失敗したため、スキャンを中止し(S286)、通信処理を中止する。
なお、STA200は、まず初めに高速レートで全チャネルをスキャンして、失敗したら低速レートでスキャンしてもよい。
図17は、本実施の形態に係るSTA200のビーコン受信時の処理の流れを示すフローチャートである。具体的には、図15に示されるステップS271を詳細に説明するフローチャートである。
まず、無線受信部203がビーコンを正常に受信すると(S290でYes)、受信データ解析部207は、ビーコンのペイロードを解析する。受信データ解析部207は、伝送レート使用順序を抽出し、記憶部208に記録させることでチャネル使用順序情報を更新する(S291)。
一方、無線受信部203は、ビーコンの受信に失敗すると(S290でNo)、あらかじめ設定した閾値を基準に、その伝送レートが使用可能か否かを判定する(S293)。より具体的には、ビーコンが受信できない時間が閾値未満か、ビーコンの受信に失敗した回数が閾値未満の場合には、当該伝送レートが使用可能であると判定する(S293で「使用可」)。その後、無線受信部203は、現時点の伝送レートで動作を継続する(S290)。一方、閾値を超えた場合は、無線受信部203は、当該伝送レートが使用不可であると判定する(S293で「使用不可」)。その後、伝送レート設定部202は、伝送レートの変更処理を行う(S292)。伝送レートの変更処理は後ほど詳細に説明する。判定は、時間の閾値による判定と回数の閾値による判定のうち、少なくとも一方である。
図18は、実施の形態1に係る伝送レート設定部202による伝送レート変更処理の流れを説明するフローチャートである。
まず、伝送レート設定部202は、記憶部208に記憶されている伝送レート使用順序を読み出す(S420)。
次に、伝送レート設定部202は、伝送レート使用順序として指定されている、次のサブSF期間の伝送レートを選択し(S421)、選択した周波数チャネルに切り替える(S422)。
その後、当該伝送レートになるまで、処理を待つ(S423)。
なお、次のサブSF期間の伝送レートが、現在使用中の伝送レートより高速レートの場合は、違うサブSF期間を選択してもよい。
図19は、実施の形態1に係るSTA200の、データ送信処理の流れを示すフローチャートである。
無線送信部201は、パケットの送信を開始する前に無線メディアがアイドルであるか否かを判断するために、キャリアセンスを行う(S431)。
キャリアセンスの結果から無線メディアがアイドル状態であると判断した場合には(S432でYes)、パケットデータの送信処理を行う(S433)。その後、AP100からのACKフレーム応答を待ち(S434)、ACKフレームを正常に受信した場合には(S434でYes)、データ送信処理は終了する。
一方、無線メディアがアイドルでなかった場合(S432でNo)、及びAP100からのACK応答が受信できなかった場合(S434でNo)には、処理を終了し、受信処理後に再度送信処理を行う。
なお、AP100が備える無線送信部101が行うデータ送信処理も、無線送信部201が行うデータ送信処理と同じである。
なお、無線送信部201及び無線送信部101は、送信失敗の場合は、送信処理を終了せず、あらかじめ設定した回数だけキャリアセンスを行い、送信を試みてから送信処理を終了してもよい。
なお、本実施の形態におけるスーパーフレーム期間310の構成として、前半のサブSF期間320が高速レートで、後半のサブSF期間321が低速レートとしたが、スーパーフレームの構造はこれに限定されるものではない。前半のサブSF期間320が低速レートで、後半のサブSF期間321が高速レートとしてもよい。この場合、高速レートでデータ送信に失敗したら、次の低速レートアクティブ期間内に再送する。
なお、本実施の形態に係る情報処理装置は、必ずしも、前述の図1及び図2に示される全ての構成部を有さずとも、発明の効果を奏する。
例えば、AP100は、図20に示されるAP100として実現してもよい。
図20に示されるAP100は、無線通信部120と、伝送レート設定部102と、ビーコン生成部106と、制御部110とを備える。なお、無線通信部120は、無線送信部101と、無線受信部103の機能をあわせもつ無線通信部である。
図22は、図20に示されるAP100における通信処理の流れを説明するフローチャートである。
まず、制御部110は、ビーコン生成部106にビーコンを生成させ(S300)、また、伝送レート設定部102に、伝送レートを、第1の伝送レートに切り替えさせる(S301)。
次に、切り替えた伝送レートでビーコンを全てのSTAに無線送信する(S302)。
制御部110は、スーパーフレーム情報で示される所定の期間が経過するまで(S304でNo)、無線通信部220にデータの送受信を行わせる(S303)。その後、スーパーフレーム情報で示された期間が経過すると(S304でYes)、第1の伝送レートとは異なる第2の伝送レートで再度同じ処理を行う(S300)。
以上の構成によっても、AP100は、複数の伝送レートで無線通信を行う際、従来とは異なり、ビーコン自身を送信する伝送レートも変更する。一般に、複数の伝送レートを使用する目的は、近くの端末とのデータ通信における通信帯域の無駄を減らし、遠くの端末とのデータ通信における通信ミスを減らすためである。本実施の形態に係る通信装置では、データ本体に加え、ビーコン(制御信号)の送信についても、複数の伝送レートを使用する利点をもたらす。よって、従来よりも通信帯域の無駄が少ないマルチレート制御が可能な通信装置を提供する、という発明の効果を奏する。
また、STA200は、図21に示されるSTA200として実現してもよい。
図21に示されるSTA200は、伝送レート設定部202と、制御部205と、無線通信部220とを備える。なお、無線通信部220は、無線送信部201と、無線受信部203の機能をあわせもつ無線通信部である。
ここで、ビーコンは前述のとおり、第1の期間と、第2の期間と、第1の期間に対応付けられた伝送レートである第1の伝送レートと、第2の期間に対応付けられた伝送レートである第2の伝送レートとを含んでいる。
図23は、図21に示されるSTA200における通信処理の流れを説明するフローチャートである。
まず、制御部205は、伝送レート設定部202に、伝送レートを事前に定められた伝送レートに設定させる。次に、制御部205は、無線通信部220に、通信処理(すなわち、ビーコンの受信及び、AP100とのパケットの送受信)をさせる(S311)。ここでの通信処理とは、ビーコンの受信及び、AP100とのパケットの送受信である。
ここで、制御部205は、ビーコンを受信した後は、伝送レート設定部202に、伝送レートを第1の伝送レートに設定させる。以後、第1の期間が経過するまでは(S312でNo)、第1の伝送レートでAP100とパケットの送受信を行う(S311)。
第1の期間が経過した後は(S312でYes)、制御部205は、伝送レート設定部202に、伝送レートを第2の伝送レートに設定させ、以後、第2の期間が終了するまで(S312でNo)、第2の伝送レートで通信処理を行う(S311)。以後、同様の処理を繰り返す。
この構成によると、STA200は、AP100によるマルチレート制御のスケジュールをAP100と共有することができる。その結果、データ本体に加え、ビーコン(制御信号)の受信時においても、従来よりも通信帯域の無駄が少ないマルチレート制御が可能な端末装置を提供することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、AP100が、ビーコンに、伝送レート切替予告時刻を含めて送信する点が、実施の形態1と異なる。なお、以後、低速レート切替予告時刻と、高速レート切替予告時刻とを総称して、伝送レート切替予告時刻という。詳細は、後述する。
図24は、本実施の形態に係るAP100が送信するビーコンに含まれる情報(スーパーフレーム情報)を示す模式図である。
図24に示されるように、本実施の形態におけるビーコンには、実施の形態1におけるビーコンに、さらに、伝送レート切替予告時刻(以後、第1の時刻ともいう)である低速レート切替予告時刻が含められている。ここで、伝送レート切替予告時刻には、時刻T1が指定されているとする。
伝送レート切替予告時刻とは、時刻T1におけるエラー率次第では、AP100からSTA200へ低速レート切替通知を送信し、伝送レートを切り替えることをSTA200に予告する情報である。したがって、時刻T1は、高速レートアクティブ期間内で指定される。ここで、エラー率とは、AP100がSTA200から送信されたデータ信号の受信に失敗した回数に対応する値(例えば、受信に失敗した回数を、総受信回数で割った値など)である。
以下、より具体的に説明する。
図25は、本実施の形態に係るSTA200の伝送レート切替時間を示す第1の模式図である。
STA200が備える制御部205は、高速レートビーコンで指定された時刻T1になると、AP100から送信され得る低速レート切替通知を受信するため、伝送レート設定部202に伝送レートを低速レートへ切り替えさせる。低速レート切替通知とは、受信時のエラー率が高い場合に、AP100から、低速レートで送信される制御信号である。低速レート切替通知を受信したSTA200が備える制御部205は、伝送レート設定部202に伝送レートを低速レートに切り替えさせる。
図25に示される場合には、時刻T1におけるエラー率があらかじめ設定された閾値未満であったとする。この場合は、AP100は、低速レート切替通知を送信しない。
時刻T1に低速レート切替通知を受信できなかった場合には、制御部205の指示により、伝送レート設定部202は、伝送レートを再度高速レートに切り替える。その後は、時刻T1以降もあらかじめ高速レートビーコンで設定された高速アクティブ期間の間、STA200は高速レートアクティブ期間として動作する。
次に、図26は、時刻T1におけるエラー率が閾値以上となった場合における、本実施の形態に係るSTA200の伝送レート切替時間を示す第2の模式図である。
AP100が備える制御部110は、時刻T1における通信のエラー率が、あらかじめ設定された閾値以上となった場合には、伝送レート設定部102に伝送レートを低速レートに設定させる。さらに、制御部110は、無線送信部101に指示し、時刻T1に、全てのSTA200に対して、低速レートで低速レート切替通知を送信させる。低速レート切替通知を受信したSTA200は、以後、高速ビーコンで指定された低速非アクティブ期間が開始されるまで、低速アクティブ期間として動作する。
すなわち、本実施の形態において、ビーコンは、さらに、第1の期間内の時刻である第1の時刻(伝送レート切替予告時刻)を含んでいる。本実施の形態では、第1の期間は、高速レートの開始時間504から高速レートのアクティブ期間505が経過するまでの期間である。
AP100が備える制御部110は、第1の時刻T1において、無線通信部によるデータ信号の無線受信に失敗した回数に対応する値であるエラー率が、事前に定められた第1の閾値以上であれば、伝送レート設定部102に、伝送レートを第2の伝送レート(本実施の形態では低速レート)に設定させる。さらに、制御部110は、無線通信部に、端末装置の伝送レートを第2の伝送レートに設定させるための制御信号である低速レート切替通知を、全ての端末装置へ無線送信させる。
また、STA200が備える制御部205は、第1の時刻T1に、伝送レート設定部202に伝送レートを第2の伝送レート(すなわち、低速レート)に設定させ、かつ、無線通信部が第2の伝送レートで、制御信号である低速レート切替通知を受信したか否かを判定する。
無線通信部が低速レート切替通知を受信しなかった場合には、制御部205は、伝送レート設定部202に伝送レートを第1の伝送レート(すなわち、高速レート)に設定させ、低速レート切替通知を受信した場合には、伝送レート設定部202に伝送レートを変更させない。
次に、図27を参照して、より具体的に説明する。
図27は、本実施の形態2に係るAP100とSTA1〜5との間での通信シーケンスを示す図である。
ここで、STA1〜3は、高速レートで動作し、STA4、5は、低速レートで動作しているとする。具体的には、STA1〜3は高速レートアクティブ期間に高速レート100kbpsを使用してAP100と通信しているものとする。また、STA4,5は低速レートアクティブ期間に伝送レート20kbpsを使用してAP100と通信しているものとする。
図27において高速レートアクティブ期間が開始されると、最初にAP100は高速レートビーコンを無線ネットワーク内の全てのSTAに送信する。フレーム制御にはフレーム種別を示す符号が付されており、フレーム種別がビーコンである場合には、ペイロードにはビーコンのペイロードが挿入される。
AP100は、記憶部111に無線ネットワークのスーパーフレーム情報であるスーパーフレーム期間、サブSF期間などとともに周波数チャネル使用可否情報を保持している。周波数チャネル使用可否情報は、AP100が無線ネットワークを開設した時点で全周波数チャネルの受信電力を測定することにより、該周波数チャネルが使用可能であるか否かを判定することで作成される。
また、AP100はサブSF期間ごとに切り替えた伝送レートでのSTAとの通信状態やキャリアセンスによる受信不可状態の継続時間などの情報により周波数チャネルの使用可否を判断して、周波数チャネル使用可否情報を随時更新する。
AP100は、サポートしている伝送レートから2つを選択し、記憶部111に保持する。
AP100は、記憶部111からスーパーフレーム期間、サブSF期間の開始時間、サブSF期間ごとの伝送レート、サブSF期間ごとのアクティブ期間、及び、伝送レート切替予告時刻を読み出し、図24に示されるビーコンペイロードの形式にしてビーコンを作成する。
この時、高速レートビーコン内の伝送レート使用順序におけるサブSF期間番号は1である。作成したビーコンは無線送信部101で変調され、アンテナ113を介して送信される。
AP100が送信した高速レートビーコンは、高速レートで動作しているSTA1〜STA3によって受信される(S340)。
高速レートビーコンを正常に受信すると、STA1〜3は高速レートビーコン内のペイロードを解析し、スーパーフレーム情報を記憶部111に格納する。
次に、STA1〜3はキャリアセンスを行い、パケットを送信する。ここではSTA2、STA1、STA3の順番にデータを送信したとする。
AP100は、STA2からのデータは受信成功し(S341)、正常受信応答としてACKフレームをSTA2に送信する(S342)。
次に、AP100はSTA1及びSTA3からの高速レートで送信されたデータ信号の受信に失敗したとする(S343、S344)。
AP100が備える制御部110は、時刻T1までにあらかじめ設定した回数以上パケットの受信を失敗すると時刻T1に低速レート切替通知を送信することを決定する。ここではあらかじめ設定された受信失敗データ数を2回とする。制御部110は、STA1とSTA3からのパケットの受信を失敗しているので、低速レート切替通知を送信することを決定する。
よって、制御部110は、伝送レート設定部102に、時刻T1になると伝送レートを低速レートに切り替えさせる。その後、制御部110は、無線送信部101に低速レート切替通知を送信させる(S345)。
一方、STA1〜3が備える伝送レート設定部202は、あらかじめ時刻T1に伝送レートを低速レートに切り替えて待ちうけ、低速レート切替通知を受信する。
STA1〜3は低速レート切替通知を受信すると、受信後は、AP100の伝送レートが低速レートに切り替わると判断し、以後、低速レートで動作する。
さらに、STA1及びSTA3は、高速レートで送信できなかったデータを低速レートで再送する(S346、S348)。ここでは、AP100が、再送されたデータを受信し、その後、AP100によって送信されたACKがSTA1及びSTA3に正常に受信されたとする(S347、S349)。
次に、AP100は、あらかじめ設定された低速レートサブSF期間の開始時間に、全てのSTAへ低速レートビーコンを送信する。
この時、ビーコン内の伝送レート使用順序におけるサブSF期間番号は2である。低速レートアクティブ期間の期間中に起動しているSTA1,3,4,5は、低速レートビーコンを正常に受信すると、ビーコン内のペイロードを解析し、伝送レート使用順序を含むスーパーフレーム情報を記憶部111に格納する(S350)。
次に、送信データを保持するSTA4及び5はキャリアセンスを行い、AP100へパケットを送信する(S351、S353)。パケットを正常に受信したAP100は、正常受信応答としてACKフレームをSTA4及びSTA5に送信する(S352、S354)。
AP100は、以降、同様のシーケンスを繰り返す。
以上述べたように、本実施の形態に係るAP100は、高速レートで受信の失敗回数が多い場合は、低速レート切替通知を送信する。これにより、AP100は、動的に低速レートのアクティブ期間を長くして、高速レートで失敗したデータを再送する。これにより、通信の低遅延を実現する。
また、低速レートアクティブ期間を長くすることは、STA4,STA5のようにあらかじめ低速レートで送信するSTAのデータとの衝突確率を低下し、帯域の利用効率を高める。
なお、本実施の形態に係る制御部110は、データ受信時におけるエラー率が閾値を超えた場合に、低速レート切替通知を送信すると判定したが、低速レート切替通知の送信判定基準は、これに限定されない。例えば、制御部110は、送信データの失敗率が事前に定められた閾値以上となった場合に、低速レート切替通知を送信すると判定してもよい。
また、本実施の形態に係るAP100が備える制御部110は、データ受信時におけるエラー率が閾値未満であった場合、時刻T1に低速レート切替通知を送信しないと判定したが、これに限定されるものではない。例えば、制御部110は、低速レート切替通知のデータボディに時刻T1以降も高速レートアクティブ期間を継続することを表す情報を設定して送信することで、STAに高速レートアクティブ期間の継続を明示してもよい。
なお、AP100が備える制御部110は、データ受信の失敗を、MACのECCチェックで判定してもよいが、これに限定されない。例えば、制御部110は、あらかじめアプリケーション(図示なし)から、データの予定受信間隔を取得しておき、実際のデータ受信間隔がこれよりも長ければ、受信の失敗と判定してもよい。さらに、STA200が備える送信データ生成部204は、送信データに次のデータ送信予定時刻を含めておき、制御部110は、その予定時刻を過ぎてもデータが受信できなければ、受信の失敗と判定してもよい。
なお、本実施の形態に係るSTA200が備える制御部205は、さらに、ビーコンの受信電力に応じたバックオフを使用してもよい。以下、具体的に説明する。
無線送信部201にパケットを無線送信させる前に、他の端末装置が無線送信しているか否かを判定する処理であるキャリアセンスを行う必要がある。
このキャリアセンスの結果、他の端末装置がパケットを無線送信していないと判定した場合には、キャリアセンスを行ってから、無線送信部201に無線送信させるまでの待機時間であるバックオフ時間を設定し、キャリアセンス後、バックオフ時間経過後に、無線送信部201にパケットを送信させる。
その際、STA200が備える制御部205は、図28Aに示されるように、以前にAP100から受信したビーコンの受信電力が小さいほど、そのビーコンに向けて送信する際のバックオフ時間が長くなるように、大きなバックオフ値を設定する。
その後、無線送信部201は、バックオフ値を定期的に1ずつ減算し、0になった時点で、バックオフ時間が経過したとみなし、無線送信部201にパケットを無線送信させる。
例えば、図28Bに示されるように、STA2が備える制御部205は、STA2のバックオフ値を3と決定し、STA1が備える制御部205は、STA1のバックオフ値を31と決定したとする。
この場合、STA2が備える無線受信部203は、STA1が備える無線受信部203よりも早く、パケットを無線送信することになる。
STA200がバックオフを使用することで、以下の利点がある。
ビーコンの受信電力が大きいということは、そのSTA200はAP100からの距離が近く、よって、AP100との通信の成功確率が高いSTA200であると考えられる。
よって、通信の成功確率が高いSTA200に、優先的にAP100へデータを送信させることで、伝送レート切替予告時刻T1までの、AP100とSTA200との通信の成功確率を高くすることができる。その結果、T1で伝送レートが低速から高速に切り替えられた後、本来であれば通信の成功確率が高いSTAからのデータ送信が、低速レートで行われることによる、通信帯域の効率低下を防止することができる。
なお、本実施の形態において、伝送レート切替予告時刻は1つに限られず、例えば、2つの伝送レート切替予告時刻を使用してもよい。以下、図29及び図30を参照して、具体的に説明する。
図29は、本実施の形態において、低速レート切替予告時刻を2つ(T1、T2)設定した場合のスーパーフレーム期間を示す図である。
本実施の形態に係るAP100は、低速レート切替予告時刻T1及びT2の情報を含む高速レートビーコンを送信する。すなわち、本実施の形態において、ビーコンは、第1の期間内の時刻である、2つの時刻T1及びT2を含む。なお、時刻T2は、時刻T1より後の時刻であるとする。第1の期間は、本実施の形態では、高速レートの開始時間504から、高速レートのアクティブ期間505が経過するまでの期間である。
図29に示されるのは、低速レート切替予告時刻T2までの、無線受信部103における受信のエラー率が、あらかじめ設定した閾値未満の場合である。ここで、受信のエラー率とは、例えば、ECC等で誤りが判明した受信失敗回数を全受信回数で割ったものである。この場合は、時刻T2以降も、AP100及びSTA200は、あらかじめ高速レートビーコンで設定された時刻まで(すなわち、高速レートのアクティブ期間505が経過するまで)、高速レートで無線通信を行う高速レートアクティブ期間を継続する。
図30は、本実施の形態において、低速レート切替予告時刻を2つ(T1、T2)設定した場合の第2のスーパーフレーム期間を示す図である。
図30に示されるのは、低速レート切替予告時刻T1の時点では、無線受信部103における受信のエラー率が閾値未満であり、低速レート切替予告時刻T2の時点では、エラー率が、あらかじめ設定した閾値以上となった場合である。
この場合、AP100が備える制御部110は、低速レート切替予告時刻T2に、低速レート切替通知を無線送信部101から送信させる。その結果、時刻T2以後は、(事前の高速レートビーコンで定められた、低速レートの開始時間507以前であるにもかかわらず)AP100及びSTA200は、伝送レートを低速レートに設定して、無線通信を行う。
なお、時刻T1で用いる閾値と、時刻T2で用いる閾値は異なっていてもよい。
すなわち、AP100が備える制御部110は、第1の時刻T1において、エラー率が事前に定められた第1の閾値未満である場合に、第2の時刻T2において、エラー率が、事前に定められた第2の閾値以上であれば、伝送レート設定部102に、伝送レートを第2の伝送レート(すなわち、低速レート)に設定させる。AP100が備える制御部110は、無線通信部(すなわち、無線送信部101)に、端末装置の伝送レートを第2の伝送レートに設定させるための制御信号である低速レート切替通知を、全ての端末装置へ送信させる。
なお、STAは、低速レート切替予告時刻を2つ使用する場合も、あらかじめ時刻T1及び時刻T2には、低速レート切替通知を受信するため、低速レートで受信待機する。この時、STAは、低速レート切替通知を受信したならば、以後は低速レートで送受信を行う。一方、STAは、低速レート切替通知を受信しなかった場合は、そのスーパーフレームの最初に受信した高速レートビーコンに含まれるスーパーフレーム情報に従った伝送レートで、送受信を継続する。
図31は、本実施の形態に係るAP100の処理の流れを示すフローチャートである。
図31においては、制御部110は、低速レート切替予告時刻T1を決定する(S359)。次に、無線送信部101は、T1の情報が設定された高速レートビーコンを送信する。その後、無線送信部101及び無線受信部103とは、高速レートで、データの送受信を行う。
その間、制御部110は、データの誤り(受信失敗回数、送信失敗回数など)の数を記憶しておく。
次に、制御部110は、低速レート切替予告時刻T1に、データの誤りの数(又は、エラー率)があらかじめ設定した閾値を超えているか否かを判定する(S360)。
判定の結果、誤りの数(又は、エラー率)が、閾値を超えていない場合は(S360でNo)、無線送信部101は、低速レート切替通知を送信せず、高速レートビーコンで設定した時刻まで高速レートアクティブ期間を継続する。その後非アクティブ期間でスリープしてビーコンタイマ終了後に、無線送信部101は、伝送レートを低速レートに切り替える。その後、無線送信部101は、低速レートビーコンを送信し、低速レートアクティブ期間の処理を開始する。
次にAP100は、低速レートビーコンに設定した時間まで低速レートアクティブ期間を継続する。その後、AP100は、非アクティブ期間でスリープしてビーコンタイマ終了後に最初に戻って高速レートで動作する。
制御部110は、時刻T1までの誤りの数(又はエラー率)があらかじめ設定した閾値を超えた場合は(S360でYes)、自機に干渉が発生していなか判定する(S360)。
干渉が発生している場合は(S361でYes)、制御部110は、周波数チャネルを他のクリアな周波数チャネルへ変更することを決定する。制御部110は、無線送信部101に、チャネル移動通知を全STAに通知させて処理を終了する。その後、次のスーパーフレームから移動先の周波数チャネルで動作する。
一方、自機に干渉が発生していない場合は(S361でNo)、制御部110は、時刻T1に達すると、無線送信部101に低速レート切替通知を送信させる。また、伝送レート設定部102は、伝送レートを低速レートに切り替える。その後、無線送信部101及び無線受信部103とは、低速レートでデータの送受信を行う。
制御部110は、ビーコンタイマが終了すると、無線送信部101に低速レートビーコンを送信させる。その後、低速レートビーコンに設定した時間まで低速レートアクティブ期間を継続する。その後、AP100は、非アクティブ期間でスリープし、ビーコンタイマ終了後に最初に戻って高速レートで動作する(S359)。
図32は、本実施の形態に係るSTA200の処理の流れを示すフローチャートである。
ここでは、STA200は高速レートでAP100と接続を開始したとする。
無線受信部203は、前に指定されたスーパーフレーム期間などで指定された周波数チャネルで、高速レートビーコンを受信する(S370)。無線送信部201及び無線受信部203は、ビーコンで指定された高速レートアクティブ期間においてAP100とデータの送受信を行う。
その際、制御部205は高速レートビーコンの受信電力の値に応じてバックオフ値を設定する。無線送信部201は、このバックオフ値を使用して、データの送信タイミングを決定する。
次に伝送レート設定部202は伝送レート切替予告時刻T1の直前に、伝送レートを低速レートに切り替える。その後、無線受信部203は、低速レート切替通知の受信を待機する(S371)。
制御部205は、低速レート切替通知を受信した場合には(S371でYes)、受信後も継続して低速レートで動作することを決定する。その結果、無線送信部201は、AP100に再送データがあれば、低速レートで再送する。
また、制御部205は低速レート切替通知を受信しない場合には(S371でNo)、ステップS370で受信した高速レートビーコンに設定された時刻まで、高速レートアクティブ期間が継続されると認識し、伝送レート設定部202に伝送レートを高速レートに切替させる。その結果、無線送信部201及び無線受信部203は、高速レートでAP100とデータの送受信を行う。
その後、AP100と全STAは非高速レートアクティブ期間でスリープする。次に、STA200は、再送データがあれば起動し、低速レートビーコンを受信して低速レートアクティブ期間でデータを再送する。
なお、本実施の形態に係るSTA200が備える制御部205は、低速レート切替通知を受信した場合に、再送データがある場合は、低速レートで再送データを再送したが、これに限定されるものではない。例えば、STA200は、再送データではない、新規の送信データを低速レートで送信してもよい。
なお、本実施の形態に係る制御部205は、ビーコンの受信電力でバックオフ値を設定したが、バックオフ値を設定する基準は、これに限定されない。
AP100が備える制御部110が、過去にSTA200から受信したデータの受信電力に応じて、自機からSTA200に送信するデータにバックオフ値を含める等の優先制御を行ってもよい。具体的には、制御部110は、過去に受信した受信電力の平均値をSTAごとに算出し、その値の大きいものほど、小さいバックオフ値を設定してもよい。また、平均値に代わり、中央値、4分位値等、そのほかの統計量を使用してもよい。
さらに、制御部110は、あらかじめSTAの位置関係がわかる情報(位置情報)を取得しておき、この情報を用いて、自身から近いSTAほどバックオフ値が小さくなるように、優先制御をしてもよい。位置情報の取得方法は、ユーザによる入力から取得してもよく、STAが備えるGPS(Global Positioning System)等の位置検出装置(図示なし)から取得してもよい。
(実施の形態3)
次の、本発明の実施の形態3に係るAP100が行う伝送レート切替処理について説明する。
図33は、実施の形態3における、スーパーフレーム期間を示す図である。図33に示されるように、本実施の形態におけるスーパーフレーム期間は、高速レート・中速レート・低速レートの3種類の伝送レートを含む。なお、伝送レートの種類は、3種類以上でもよい。
図34は、本実施の形態に係るAP100がSTA200へ送信するビーコンの、ペイロードのフォーマットを示す図である。
図34に示されるように、ビーコンは、高速、中速、低速の3つの伝送レートそれぞれに、伝送レート値、開始時間、アクティブ期間を指定する情報を、スーパーフレーム情報として含む。
以上述べたように、本実施の形態におけるビーコンは、第1の期間と、第2の期間と、第3の期間と、第1の期間に対応付けられた伝送レートである第1の伝送レートと、第1の伝送レートとは異なる伝送レートであって、第2の期間に対応付けられた第2の伝送レートと、第1及び第2の伝送レートとは異なる伝送レートであって、第3の期間に対応付けられた第3の伝送レートとを含んでいる。第1の期間とは、例えば、高速レートの開始時間である。第2の期間とは、例えば、中速レートの開始時間である。第3の期間とは、例えば、低速レートの開始時間である。第1の伝送レートとは、例えば、高速レートである。第2の伝送レートとは、例えば、中速レートである。第3の伝送レートとは、例えば、低速レートである。
ここで、制御部110は、第1の期間に、ビーコンを無線通信部に無線送信させる際には、伝送レート設定部102に、伝送レートを第1の伝送レートへ設定させる。
また、制御部110は、第2の期間に、ビーコンを無線通信部に無線送信させる際には、伝送レート設定部102に、伝送レートを第2の伝送レートへ設定させる。
また、制御部110は、第3の期間に、ビーコンを無線通信部に無線送信させる際には、伝送レート設定部102に、伝送レートを第3の伝送レートへ設定させる。
これにより、より細やかなマルチレート制御を実現することができる。
(実施の形態4)
上記実施の形態1〜3に係るAP100が送信するビーコンに含まれるスーパーフレームでは、高速レートのサブSF期間が、低速レートのサブSF期間よりも先に指定された。
一方、本実施の形態に係るAP100が送信するビーコンに含まれるスーパーフレームでは、前半にサブSF期間321が指定され、後半にサブSF期間320が指定される。この場合、AP100は、スーパーフレーム情報を含むビーコンを低速レートで送信する。
さらに、図35、図36に示されるように、低速レートビーコン343には低速レート継続予告時刻T10が含まれていてもよい。この場合、例えば、AP100が備える制御部110は、時刻T10までのエラー率が閾値未満であった場合には、制御部110は低速レート継続通知を送信しない。その場合、STA200は、低速レートビーコン343で指定されたサブSF期間321が終了後に伝送レートを高速レートへ切り替える。
一方、時刻T10までのエラー率が閾値以上であった場合には、制御部110は、無線送信部101から低速レート継続通知を全てのSTAへ送信させる。その場合、制御部110及び制御部205は、低速レート継続通知で指定された時刻T11まで、低速レートのサブSF期間321を延長する。
すなわち、本実施の形態において、ビーコンは、さらに、第1の期間内の時刻である低速レート継続予告時刻T10を含んでいる。第1の期間とは、本実施の形態においては、低速レートの開始時間から、低速レートのアクティブ期間が経過するまでの期間である。
また、本実施の形態に係るAP100が備える制御部110は、低速レート継続予告時刻T10において、無線通信部によるパケット(すなわち、データ信号)の無線受信に失敗した回数に対応する値であるエラー率が、閾値以上であれば、無線通信部に、全ての端末装置へ、第2の期間内の時刻である時刻T11まで、端末装置の伝送レートを第1の伝送レート(すなわち、低速レート)のまま維持させるための制御信号であって、時刻T11の値を含む低速レート継続通知を無線送信させる。第2の期間とは、本実施の形態においては、高速レートの開始時間から、高速レートのアクティブ期間が経過するまでの期間である。
なお、制御部110は、低速レート継続通知の送信基準として、エラー率や、受信失敗回数以外を用いてもよい。例えば、制御部110は、データの受信予定数を管理しておく。制御部110は、例えば、予定数に1より小さい係数を乗じるなどの手段により、閾値を決定する。制御部110は、決定された閾値よりも、実際の受信回数が少ないならば、低速レート継続通知を送信するとしてもよい。
さらにまた、図37、図38に示されるように、低速レートビーコン345には高速レート切替予告時刻T20が含まれていてもよい。この場合、例えば、AP100が備える制御部110は、時刻T20までのエラー率が閾値以上となる場合には、高速レート切替通知を送信しない。その結果、AP100及びSTA200は、低速レートビーコン345で指定されたサブSF期間321の間、低速レートで動作する。
一方、時刻T20までのエラー率が閾値未満の場合には、制御部110は、全てのSTAに、高速レート切替通知を送信する。その場合、伝送レート設定部102及び伝送レート設定部202は、伝送レートを高速レートに切り替える。その結果、低速レートのサブSF期間321が短縮され、続く、高速レートのサブSF期間320が伸びる。
なお、制御部110は、高速レート切替通知の切替基準として、エラー率に加えて、受信データの受信電力値を考慮してもよい。例えば、制御部110は、データの受信電力の値が閾値以下のデータの、エラー率が閾値未満であれば、伝送レートを高速レートに変更してもよい。また、別の判定方法として、例えば、制御部110は、データの受信予定数を管理しておく。制御部110は、例えば、予定数に1より小さい係数を乗じるなどの手段により受信予定数を決定する。実際の受信回数が決定される閾値以上であれば、制御部110は、高速レート切替通知を送信するとしてもよい。
さらにまた、図39、図40に示されるように、高速レートビーコン346には高速レート継続予告時刻T40が含まれていてもよい。この場合、例えば、AP100が備える制御部110は、時刻T40までのエラー率が閾値以上となる場合には、高速レート継続通知を送信しない。その結果、AP100及びSTA200は、高速レートビーコン346で指定された高速レートのサブSF期間320の間、高速レートで動作する。
一方、時刻T40までのエラー率が閾値未満の場合には、制御部110は、全てのSTAに、高速レート継続通知を送信する。その場合、制御部110及び制御部205は、高速レート継続通知で指定された時刻T41まで、高速レートのサブSF期間320を延長する。 なお、制御部110は、高速レート継続通知の送信基準として、エラー率以外を用いてもよい。例えば、制御部110は、データの受信予定数を管理しておき、(例えば予定数に1より小さい係数を乗じるなどの手段により)受信予定数から決定される閾値よりも、実際の受信回数が多い(又は、少ない)ならば、高速レート継続通知を送信するとしてもよい。
なお、上記実施の形態1〜4に係るAP100が備える制御部110は、高速レートのサブSF期間320と、低速レートのサブSF期間321の長さを、同一の無線ネットワーク内に存在するSTAが使用する伝送レートに応じて決定してもよい。以下、図41A〜図41Cを参照して説明する。
図41Aは、10%のSTAが低速の伝送レートを使用する場合におけるスーパーフレームの構成の一例を示す図である。また、図41Bは、50%のSTAが低速の伝送レートを使用する場合におけるスーパーフレームの構成の一例を示す図である。また、図41Cは、90%のSTAが低速の伝送レートを使用する場合におけるスーパーフレームの構成の一例を示す図である。
図41A〜図41Cに示されるように、全STAが、低速レートのSTAと高速レートのSTAから構成される場合には、低速レートのSTA(端末装置)が占める台数の割合が大きいほど、低速レートのサブSF期間321を長くすることが考えられる。
すなわち、実施の形態1〜4に係るAP100が備える制御部110は、端末装置のうち、第1の伝送レートで無線送信されたビーコンを受信する端末装置の台数が、第2の伝送レートで無線送信されたビーコンを受信する端末装置の台数より少ないほど、第2の期間より第1の期間が短くなるように、ビーコン生成部106にビーコンを生成させてもよい。
また、さらに伝送レートの値を考慮してもよい。
ここで説明のため、高速レート(100kbps)のSTAと、低速レート(20kbps)のSTAが、同じ台数、同一の無線ネットワークに混在していたとする。
また、図42Aに、サブSF期間の長さを、STAが使用する伝送レートを考慮しないで決定した場合のスーパーフレームの構成の一例を示す。さらに、図42Bに、サブSF期間の長さを、STAが使用する伝送レートを考慮して決定した場合のスーパーフレームの構成の一例を示す。
前述のように、「全STAのうち、低速レートのSTAが占める台数の割合が大きいほど、低速レートのサブSF期間321を長くする」場合、各伝送レートのSTAが同じ台数ならば、図42Aに示されるように、高速レートのサブSF期間320と低速レートのサブSF期間321の長さは、同一に決定される。
一方、図42Bは、「低速レートのSTAが占める台数の割合が大きいほど、低速レートのサブSF期間321を長くし」、かつ、「伝送レートが低速であるほど、その伝送レートに対応するサブSF期間を長くする」ように、サブSF期間を決定した場合を示す。この場合、低速レートは、高速レートの1/5である。したがって、制御部110は、低速レートのサブSF期間321を、高速レートのサブSF期間320の5倍の長さに決定している。
すなわち、実施の形態1〜4に係るAP100が備える制御部110は、(A)端末装置のうち、第1の伝送レートで無線送信されたビーコンを受信する端末装置の台数が、第2の伝送レートで無線送信されたビーコンを受信する端末装置の台数より少ないほど、かつ、(B)第1の伝送レートが第2の伝送レートより大きいほど、第2の期間より第1の期間が短くなるように、ビーコン生成部106にビーコンを生成させてもよい。
なお、上記実施の形態1〜4におけるスーパーフレームの構成は、図43に示されるような構成であってもよい。
この場合、スーパーフレームの前半をアクティブ期間、後半を非アクティブ期間とし、アクティブ期間の中に複数のサブSF期間を設定する。
図44はサブSF期間の詳細な構成を示す図である。サブSF期間は、ビーコンで開始され、その後、アクティブ期間及び非アクティブ期間が続く。
このスーパーフレーム構成により、STAはよりスリープ期間が長くなり低消費電力化できる。
また、ビーコンフォーマットの伝送レート使用順序は図45に示されるようなフォーマットでもよい。図9に示されるシーケンスにおいて、AP100は、高速レートのサブSF期間に送信する高速レートビーコンでは、伝送レート使用順序を、図45に示される伝送レート使用順序610として設定し、低速レートのサブSF期間に送信する低速レートビーコンでは、伝送レート使用順序を、図45に示される伝送レート使用順序611として設定し、送信してもよい。
なお、上記実施の形態1〜4に係るAP100が送信するビーコンには、サブSF期間が含まれていなくともよい。例えば、AP100は、全てのSTA200に対してビーコンを送信した後、続けて全てのSTA200に対してサブSF期間を送信してもよい。この場合、STA200は、ビーコンの受信後に受信した受信データを、サブSF期間として使用する。
なお、上記実施の形態1〜4に係るAP100が備える制御部110は、無線受信部103で受信したデータ信号の受信電力がより大きいSTA200ほど、より早い順番で、制御信号又はデータ信号を送信するとしてもよい。受信電力が大きいということは、通信が失敗する可能性が低いことを意味する。よって、例えば伝送レートが高速なサブSF期間内に、通信が失敗する可能性の低いSTA200と優先的に通信することで、通信帯域の利用効率を向上させることができる。
なお、上記実施の形態1〜4に係るビーコン生成部106は、ビーコンのボディに伝送レート種別やSF期間及びサブSF期間の長さなどの情報を設定したが、これに限定されるものではない。例えば、最初のSF期間である高速レートアクティブ期間に送信される高速レートビーコンに、SF期間の長さと高速レートのアクティブ期間の長さとを含め、ビーコン送信後に送信される別のパケットで、低速レートのアクティブ期間の情報を通知してもよい。低速レートのアクティブ期間の情報とは、例えば、低速レートの伝送レート値や、低速レートのアクティブ期間の長さなどである。
また、出荷時点からSF期間の長さ及びサブSF期間の長さが変更されない場合には、AP100は、STA200との接続時に、SFの構成に関する情報を交換するのみでもよい。または、例えば、出荷時にAP100及びSTA200の両方に同じ伝送レート種別情報やSF構成情報をあらかじめ記憶しておき、AP100及びSTA200は、通信時にその情報を使用してもよい。
また、STA200は、低速レートアクティブ期間及び高速レートアクティブ期間のいずれかで動作し、又は、両期間で動作するとしたが、これに限定されるものではない。例えば、通常は低速レートアクティブ期間に低速レートで通信を行うSTA4及びSTA5は、高速レートのサブSF期間内でも常に低速レートで動作してもよい。これにより、AP100側でSTA4及び5を宛先とする緊急性の高いデータが発生した場合に、即時にAP100からSTA4及び5へデータを送信することができ、データの遅延保証が実現できる。ここで、緊急性の高いデータとは、例えば、遅延許容時間が1秒未満のデータ等である。
さらにまた、高速レートで動作しているSTA1〜STA3は、常に高速レートで動作してもよい。これにより、AP100は、低速レートのサブSF期間内に生じたSTA1〜STA3を宛先とする緊急性の高いデータを、高速レートで即時にSTA1〜STA3へ送信できる。
なお、上記実施の形態1〜4に係る通信装置及び端末装置(AP100及びSTA200)に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて各処理部の集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性として考えられる。
また、本発明の実施の形態1〜4に係る、通信装置の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
さらに、本発明は上記プログラムであってもよいし、上記プログラムが記録された記録媒体であってもよい。また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのはいうまでもない。
また、上記実施の形態1〜4に係る、通信装置の機能のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
さらに、本発明の主旨を逸脱しない限り、本実施の形態に対して当業者が思いつく範囲内の変更を施した各種変形例も本発明に含まれる。
本発明に係る通信装置は、複数の伝送レートを使用して、カバレッジ拡大や帯域利用効率を行うマルチレートの通信等を行うものとして有用である。
1、2、3、4、5、200 STA(端末装置)
10、100 AP(通信装置)
50 無線ネットワーク
101、201 無線送信部
102、202 伝送レート設定部
103、203 無線受信部
105、204 送信データ生成部
106 ビーコン生成部
108、206 品質判定部
109、207 受信データ解析部
110、205 制御部
111、208 記憶部
112、209 インタフェース
113、210 アンテナ
120、220 無線通信部
310 スーパーフレーム期間
320、321、401、402、411、412 サブSF期間
330 アクティブ期間
332 非アクティブ期間
340、341、900 ビーコン
342、344、346 高速レートビーコン
343、345、347 低速レートビーコン
501 スーパーフレーム期間
502 BN
503 高速レート値
504 高速レートの開始時間
505 高速レートのアクティブ期間
506 低速レート値
507 低速レートの開始時間
508 低速レートのアクティブ期間
610、611 伝送レート使用順序
910 物理ヘッダ
912 ボディ

Claims (15)

  1. 端末装置と無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部が行う無線通信の伝送レートを設定する伝送レート設定部と、
    前記無線通信部から送信される第1の制御信号であるビーコンを生成するビーコン生成部と、
    前記無線通信部に、前記ビーコン生成部で生成された前記ビーコンを、事前に定められた期間ごとに無線送信させる制御部とを備え、
    前記制御部は、前記無線通信部に前記ビーコンを無線送信させる際には、前記ビーコンの無線送信に前回使用された伝送レートとは異なる伝送レートを前記伝送レート設定部に設定させ、前記無線通信部に前記ビーコンを前記端末装置へ送信させ、
    前記ビーコンは、第1の期間と、第2の期間と、前記第1の期間に対応付けられた前記伝送レートである第1の伝送レートと、前記第2の期間に対応付けられた前記伝送レートであって、前記第1の伝送レートとは異なる第2の伝送レートとを含んでおり、
    前記制御部は、前記第1の期間に、前記ビーコンを前記無線通信部に無線送信させる際には、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第1の伝送レートへ設定させ、
    前記第2の期間に、ビーコンを前記無線通信部に無線送信させる際には、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第2の伝送レートへ設定させる
    信装置。
  2. 前記ビーコンは、さらに、前記第1の期間内の時刻である第1の時刻を含んでおり、
    前記制御部は、前記第1の時刻において、前記無線通信部によるデータ信号の無線受信に失敗した回数に対応する値であるエラー率が、事前に定められた第1の閾値以上であれば、(A)前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第2の伝送レートに設定させ、かつ、(B)前記無線通信部に、前記端末装置の伝送レートを前記第2の伝送レートに設定させるための第2の制御信号を、全ての前記端末装置へ無線送信させる
    請求項に記載の通信装置。
  3. 前記ビーコンは、さらに、前記第1の期間内の時刻であり、前記第1の期間より後の時刻である第2の時刻を含んでおり、
    前記制御部は、前記第1の時刻において、前記エラー率が事前に定められた第1の閾値未満である場合に、前記第2の時刻において、前記エラー率が、事前に定められた第2の閾値以上であれば、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第2の伝送レートに設定させ、前記無線通信部に、前記端末装置の伝送レートを前記第2の伝送レートに設定させるための前記第2の制御信号を、全ての前記端末装置へ無線送信させる
    請求項に記載の通信装置。
  4. 前記制御部は、前記端末装置から送信されたデータ信号を前記無線通信部が受信した際の受信電力が大きいほど、より早く、前記端末装置へデータ信号を送信する
    請求項又はに記載の通信装置。
  5. 前記ビーコンは、さらに、前記第1の期間内の時刻である第1の時刻を含んでおり、
    前記制御部は、前記第1の時刻において、前記無線通信部によるデータ信号の無線受信に失敗した回数に対応する値であるエラー率が、事前に定められた第1の閾値以上であれば、前記無線通信部に、全ての前記端末装置へ、前記第2の期間内の時刻である第2の時刻まで、前記端末装置の伝送レートを前記第1の伝送レートのまま維持させるための制御信号であって、前記第2の時刻を含む第2の制御信号を無線送信させ、
    前記第1の伝送レートは、前記第2の伝送レートよりも、前記伝送レートの値が小さい
    請求項に記載の通信装置。
  6. 前記制御部は、前記端末装置のうち、前記第1の伝送レートで無線送信された前記ビーコンを受信する前記端末装置の台数が、前記第2の伝送レートで無線送信された前記ビーコンを受信する前記端末装置の台数より少ないほど、前記第2の期間より前記第1の期間が短くなるように、前記ビーコン生成部に前記ビーコンを生成させる
    請求項に記載の通信装置。
  7. 前記制御部は、(A)前記端末装置のうち、前記第1の伝送レートで無線送信された前記ビーコンを受信する前記端末装置の台数が、前記第2の伝送レートで無線送信された前記ビーコンを受信する前記端末装置の台数より少ないほど、かつ、(B)前記第1の伝送レートが前記第2の伝送レートより大きいほど、前記第2の期間より前記第1の期間が短くなるように、前記ビーコン生成部に前記ビーコンを生成させる
    請求項に記載の通信装置。
  8. 端末装置と無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部が行う無線通信の伝送レートを設定する伝送レート設定部と、
    前記無線通信部から送信される第1の制御信号であるビーコンを生成するビーコン生成部と、
    前記無線通信部に、前記ビーコン生成部で生成された前記ビーコンを、事前に定められた期間ごとに無線送信させる制御部とを備え、
    前記制御部は、前記無線通信部に前記ビーコンを無線送信させる際には、前記ビーコンの無線送信に前回使用された伝送レートとは異なる伝送レートを前記伝送レート設定部に設定させ、前記無線通信部に前記ビーコンを前記端末装置へ送信させ、
    前記ビーコンは、第1の伝送レートに対応付けられた第1の期間と、前記第1の伝送レートよりも低速の第2の伝送レートに対応付けられた第2の期間とを含んでおり、
    前記制御部は、前記無線通信部が、前記第1の期間に、前記第1の伝送レートでデータ信号の無線送信に失敗した場合には、前記無線通信部に、前記第2の伝送レートで前記第2の期間に前記データ信号を再送させる
    信装置。
  9. 端末装置と無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部が行う無線通信の伝送レートを設定する伝送レート設定部と、
    前記無線通信部から送信される第1の制御信号であるビーコンを生成するビーコン生成部と、
    前記無線通信部に、前記ビーコン生成部で生成された前記ビーコンを、事前に定められた期間ごとに無線送信させる制御部とを備え、
    前記制御部は、前記無線通信部に前記ビーコンを無線送信させる際には、前記ビーコンの無線送信に前回使用された伝送レートとは異なる伝送レートを前記伝送レート設定部に設定させ、前記無線通信部に前記ビーコンを前記端末装置へ送信させ、
    前記ビーコンは、第1の期間と、第2の期間と、第3の期間と、前記第1の期間に対応付けられた前記伝送レートである第1の伝送レートと、前記第2の期間に対応付けられた前記伝送レートであって、前記第1の伝送レートとは異なる第2の伝送レートと、前記第3の期間に対応付けられた前記伝送レートであって、前記第1及び第2の伝送レートとは異なる第3の伝送レートとを含んでおり、
    前記制御部は、前記第1の期間に、前記ビーコンを前記無線通信部に無線送信させる際には、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第1の伝送レートへ設定させ、
    前記第2の期間に、ビーコンを前記無線通信部に無線送信させる際には、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第2の伝送レートへ設定させ、
    前記第3の期間に、ビーコンを前記無線通信部に無線送信させる際には、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第3の伝送レートへ設定させる
    信装置。
  10. 複数の伝送レートから選択された1の伝送レートで無線通信が可能な無線通信部と、
    前記無線通信部が無線通信に使用する伝送レートを設定する伝送レート設定部と、
    前記無線通信部が受信した第1の制御信号であるビーコンに基づいて、前記伝送レート設定部に前記伝送レートを設定させる制御部とを備えており、
    前記ビーコンは、第1の期間、第2の期間、前記第1の期間に対応付けられた前記伝送レートである第1の伝送レート、及び、前記第2の期間に対応付けられた前記伝送レートである第2の伝送レートを含み、
    前記制御部は、前記第1の期間は、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第1の伝送レートに設定させ、前記第2の期間は、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第2の伝送レートに設定させる
    端末装置。
  11. 前記ビーコンは、さらに、前記第1の期間内の時刻である第1の時刻を含んでおり、
    前記制御部は前記第1の時刻に、前記伝送レート設定部に前記伝送レートを前記第2の伝送レートに設定させ、かつ、前記無線通信部が前記第2の伝送レートで第2の制御信号を受信したか否かを判定し、
    前記第2の制御信号を受信しなかった場合には、前記伝送レート設定部に前記伝送レートを前記第1の伝送レートに設定させ、
    前記第2の制御信号を受信した場合には、前記伝送レート設定部に前記伝送レートを変更させない
    請求項10に記載の端末装置。
  12. 前記制御部は、前記第1の期間において、事前に定められた回数以上、前記無線通信部が前記第1の伝送レートでデータ信号の無線送信に失敗した場合には、前記第2の期間に、前記無線通信部に、前記第2の伝送レートで前記データ信号を再送させる
    請求項10に記載の端末装置。
  13. 前記制御部は、前記無線通信部に無線送信させる前に、他の端末装置が無線送信しているか否かを判定する処理であるキャリアセンスを行い、他の端末装置が無線送信していないと判定した場合には、前記キャリアセンスを行ってから、前記無線通信部に無線送信させるまでの待機時間であるバックオフ時間を、前記ビーコンの受信電力が小さいほど、長くなるように定め、前記バックオフ時間の経過後に、前記無線通信部に無線送信させる
    請求項10に記載の端末装置。
  14. 端末装置と無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部が行う無線通信の伝送レートを設定する伝送レート設定部と、
    前記無線通信部から送信される第1の制御信号であるビーコンを生成するビーコン生成部と、
    前記無線通信部に、前記ビーコン生成部で生成された前記ビーコンを、事前に定められた期間ごとに無線送信させる制御部とを備えており、
    前記制御部は、前記無線通信部に前記ビーコンを無線送信させる際には、前記伝送レート設定部に、前記ビーコンの無線送信に前回使用された伝送レートとは異なる伝送レートを設定させ、前記無線通信部から前記ビーコンを前記端末装置へ送信させ
    前記ビーコンは、第1の期間と、第2の期間と、前記第1の期間に対応付けられた前記伝送レートである第1の伝送レートと、前記第2の期間に対応付けられた前記伝送レートであって、前記第1の伝送レートとは異なる第2の伝送レートとを含んでおり、
    前記制御部は、前記第1の期間に、前記ビーコンを前記無線通信部に無線送信させる際には、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第1の伝送レートへ設定させ、
    前記第2の期間に、ビーコンを前記無線通信部に無線送信させる際には、前記伝送レート設定部に、前記伝送レートを前記第2の伝送レートへ設定させる
    集積回路。
  15. 請求項1に記載の通信装置と、無線通信部を有する端末装置とを備えており、
    前記端末装置が有する前記無線通信部は、前記通信装置から送信された前記ビーコンのうち、前記端末装置が有する前記無線通信部が受信可能な伝送レートで送信されたビーコンを受信する
    通信システム。
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