JPWO2010004649A1 - 遅延量決定装置、音像定位装置、遅延量決定方法、遅延量決定処理プログラム - Google Patents

遅延量決定装置、音像定位装置、遅延量決定方法、遅延量決定処理プログラム Download PDF

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Abstract

ユーザに聴取させる試験音を減らして効率的にパラメータを決定することを可能とする遅延量決定装置、音像定位装置、遅延量決定方法、遅延量決定処理プログラムを提供する。スピーカLSP及びRSPから試験音が出力されたときの音像の定位方向が、入力部16を用いてユーザにより指定されると、演算部11は、この定位方向に対応する定位角を求め、異なる2つのディレイ値φ0とφ1とで定位角θ0とθ1とを求めると、この2つの定位角の差と閾値diffとを比較し、差が閾値diffより大きいと判定している間、φ0とφ1とのうち何れか一方を変更し、変更した方のディレイ値に対応する定位角を求め、更に2つの定位角の差と閾値diffとを比較する。そして、演算部11は、差が閾値よりdiffより小さいと判定した場合には、このときのφ0からφ1までの範囲内で、一のディレイ値を最適ディレイ値として選択する。

Description

本願は、サラウンドシステムにおいて音像の定位に係るパラメータを聴者の主観実験に基づいて設定する遅延量決定装置、音像定位装置、遅延量決定方法、遅延量決定処理プログラムの技術分野に関する。
5.1chのようなサラウンドシステムを利用するためには、リスナーの後方にサラウンド用スピーカを配置する必要があるが、一般的な住宅においては、このサラウンド用スピーカを配置するスペースが無い場合が多いことから、従来、前方のスピーカのみで、サラウンド音響を実現するフロントサラウンドシステムが提案されている。
例えば、本願の発明者等は、入力されたサラウンド信号を、左右のスピーカうち対応するスピーカに出力する一方、このサラウンド信号を周波数帯域毎に所定の遅延量で遅延させるとともに減衰させて、他方のスピーカに出力するサラウンド再生システムを提案した(非特許文献1)。
このサラウンド再生システムによれば、基本的には帯域毎の位相のみを制御するため、音質の劣化が少なく、また、頭部伝達関数のようなリスナーの特徴に依存するような情報を用いないため、効果の個人差が少なくなる。
ところで、こうしたサラウンドシステムにおいて、ユーザやリスニング環境に合ったサラウンド効果が得られるようなパラメータを設定するためには、ユーザが自身のリスニング環境において実験や測定を行う必要がある。ところが、こうした作業は、周波数帯域毎に且つ設定すべきパラメータ毎(非特許文献1に記載の発明の場合は、帯域毎の遅延量)に試験音等を出力して行わなければならいため、ユーザに対して相当な負担を強いることとなっていた。
一方、特許文献1に記載の発明は、こうした作業を簡便且つ効率的に行うことを目的として、オーディオ信号の定位点を所定の移動軌跡に沿って移動させ、操作者が適切な定位を得られたと判断した定位点を、当該オーディオ信号に対する定位設定位置として設定する。
小幡健作、他1名、前方2つのスピーカによるサラウンド再生システム、日本バーチャルリアティ学会第12回大会論文集、2007年9月 特開2005−101738
しかしながら、前記特許文献1に記載の発明では、定位点が移動している最中、ユーザはその定位点を常に意識しなければならない分、負担が大きいため、その効果は限定的とならざるを得ない。
本願は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、ユーザに聴取させる試験音を減らして効率的にパラメータを決定することを可能とする遅延量決定装置、音像定位装置、遅延量決定方法、遅延量決定処理プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本願の一つの観点における遅延量決定装置は、試験音信号を出力する試験音信号出力手段と、設定された遅延量に応じて前記試験音信号を遅延させる遅延手段と、前記試験音信号に対応する試験音が一方のスピーカから出力された状態で且つ前記遅延手段により遅延させられた前記試験音信号に対応する試験音が他方のスピーカから出力された状態で聴者が感じた音像の定位方向、を入力するための入力手段と、前記入力手段を用いて入力された前記定位方向に相当する定位角であって、互いに異なる2つの前記遅延量で夫々前記試験音信号が遅延させられたときの一方の定位角と他方の定位角との差を閾値と比較する比較手段と、前記差が前記閾値より大きいと判定されている間、前記2つの遅延量のうち何れか一方を変更し、変更した方の前記遅延量で前記試験音信号が遅延させられたときの前記定位角と他方の前記定位角とを用いて前記比較手段に前記比較を行わせる制御手段と、前記差が前記閾値より小さいと判定された場合に、このときの前記2つの遅延量の一方から他方までの範囲内で予め定められた条件に基づいて一の遅延量を選択する選択手段と、を備えることを特徴とする。
また、本願の他の観点では、前記遅延量決定装置と、前記選択手段により選択された遅延量を、前記遅延手段により用いられる遅延量として設定する設定手段と、入力された音信号を前記一方のスピーカに出力する一方出力手段と、前記遅延手段により遅延させられた前記音信号を前記他方のスピーカに出力する他方出力手段と、を備え、前記遅延手段は、前記音信号を遅延させることを特徴とする。
また、本願の更に他の観点では、前記遅延量決定装置と、前記選択手段により選択された遅延量と、前記算出手段により算出された遅延量と、を、前記遅延手段により用いられる遅延量として、夫々対応する周波数に対して設定する設定手段と、入力された音信号を前記一方のスピーカに出力する一方出力手段と、前記遅延手段により遅延させられた前記音信号を前記他方のスピーカに出力する他方出力手段と、を備え、前記遅延手段は、前記音信号を周波数毎に遅延させることを特徴とする。
また、本願の更に他の観点では、試験音信号を出力し、設定された遅延量に応じて前記試験音信号を遅延させ、前記試験音信号に対応する試験音が一方のスピーカから出力された状態で且つ前記遅延させられた前記試験音信号に対応する試験音が他方のスピーカから出力された状態で聴者が感じた音像の定位方向、を入力するための入力手段を用いて入力された前記定位方向に相当する定位角であって、互いに異なる2つの前記遅延量で夫々前記試験音信号が遅延させられたときの一方の定位角と他方の定位角との差を閾値と比較し、前記差が前記閾値より大きいと判定されている間、前記2つの遅延量のうち何れか一方を変更し、変更した方の前記遅延量で前記試験音信号が遅延させられたときの前記定位角と他方の前記定位角とを用いて前記比較を行い、前記差が前記閾値より小さいと判定された場合に、このときの前記2つの遅延量の一方から他方までの範囲内で予め定められた条件に基づいて一の遅延量を選択することを特徴とする。
また、本願の更に他の観点では、コンピュータを、試験音信号を出力する試験音信号出力手段、設定された遅延量に応じて前記試験音信号を遅延させる遅延手段、前記試験音信号に対応する試験音が一方のスピーカから出力された状態で且つ前記遅延手段により遅延させられた前記試験音信号に対応する試験音が他方のスピーカから出力された状態で聴者が感じた音像の定位方向、を入力するための入力手段を用いて入力された前記定位方向に相当する定位角であって、互いに異なる2つの前記遅延量で夫々前記試験音信号が遅延させられたときの一方の定位角と他方の定位角との差を閾値と比較する比較手段、前記差が大きいと判定されている間、前記2つの遅延量のうち何れか一方を変更し、変更した方の前記遅延量で前記試験音信号が遅延させられたときの前記定位角と他方の前記定位角とを用いて前記比較手段に前記比較を行わせる制御手段、及び前記差が前記閾値より小さいと判定された場合に、このときの前記2つの遅延量の一方から他方までの範囲内で予め定められた条件に基づいて一の遅延量を選択する選択手段、として機能させることを特徴とする。
一実施形態に係るディレイ値設定装置10の概要構成の一例を示すブロック図である。 ある主観実験で得られたディレイ値と定位角との関係を示すグラフの一例である。 最適ディレイ値の算出方法を説明するためのディレイ値と定位角との関係を示すグラフの一例である。 試験音の周波数を500Hzとしたときの主観実験の結果を示すグラフの一例であり、(a)は、被験者Aのグラフであり、(b)は、被験者Bのグラフである。 試験音の周波数を250Hzとしたときの主観実験の結果を示すグラフの一例であり、(a)は、被験者Aのグラフであり、(b)は、被験者Bのグラフである。 試験音の周波数を1250Hzとしたときの主観実験の結果を示すグラフの一例であり、(a)は、被験者Aのグラフであり、(b)は、被験者Bのグラフである。 ある主観実験で得られた周波数と最適ディレイ値との関係を示すグラフの一例である。 一実施形態に係るディレイ値設定装置10の最適ディレイ値設定処理における処理内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係るディレイ値設定装置10の定位実験処理における処理内容を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、定位位置回答用GUI画面300の表示例を示す図である。 一実施例に係るAVアンプ50の概要構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
10 ディレイ値設定装置
11 演算部
12 記憶部
13 試験信号発生部
14 遅延部
15 GUI表示部
16 入力部
50 AVアンプ
51 マイコン
52 メモリ
53 デコーダ
54 試験信号発生回路
55、56 スイッチ
57、60 アッテネータ
58、61 オールパスフィルタ
59、62 加算器
63 ディスプレイ
64 マウス
100 ユーザ
200 音像
LSP 左側スピーカ
RSP 右側スピーカ
SW サブウーファ
以下、図面を参照して本願の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、ディレイ値設定装置に対して本願を適用した場合の実施形態である。
[1.サラウンド再生システムの概要]
始めに、本実施形態に係るディレイ値設定装置10が組み込まれるサラウンド再生システムの概要について説明する。
本サラウンド装置は、前記非特許文献1に記載されているように、サラウンド信号(音信号の一例)を、そのままスルーで一方のスピーカに出力するとともに、このサラウンド信号を、オールパスフィルタ(遅延手段の一例)で周波数帯域毎に、設定されたディレイ値で遅延させた後、減衰させて、他方のスピーカに出力するようになっている。
具体的に、本サラウンド再生システムは、外部から入力された左側サラウンド信号を、そのままスルーで前面左側スピーカに出力する一方、当該左側サラウンド信号を、オールパスフィルタで遅延させた後、減衰させて、前面右側スピーカに出力する構成となっている。また、右側サラウンド信号に関しても、左右が入れ替わるだけで、その構成は、左側サラウンド信号の場合と同様である。
ここで、オールパスフィルタに用いられるディレイ値は、遅延量の一例であり、単位はラジアンである。本サラウンド再生システムにおいては、周波数帯域毎のディレイ値が、サラウンド音声の音像の定位角を決定するパラメータとなる。
そこで、ディレイ値設定装置10は、本サラウンド再生システムを利用するユーザ(聴者の一例)のリスニング環境(聴取環境の一例)における最適なディレイ値を、ユーザの主観実験により決定するのである。
[2.ディレイ値設定装置の構成]
次に、本実施形態に係るディレイ値設定装置10の構成について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るディレイ値設定装置10の概要構成の一例を示すブロック図である。
なお、ディレイ値設定装置10は、上記サラウンド再生システムの一部を構成するが、ディレイ値設定装置10を除く当該サラウンド再生システムの具体的な構成については、説明を省略する。また、以下では、上記サラウンド再生システムにおいて左側サラウンド信号を処理するためのディレイ値を設定する構成のみについて説明するが、右側サラウンド信号を処理するためのディレイ値を設定する構成についても同様である。
図1に示すように、ディレイ値設定装置10は、比較手段、制御手段、選択手段及び算出手段の一例としての演算部11と、記憶部12と、試験音信号出力手段の一例としての試験信号発生部13と、遅延手段の一例としての遅延部14と、GUI表示部15と、入力手段の一例としての入力部16と、を含んで構成されている。
演算部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成されており、記憶部12に記憶されている各種プログラム等を読み出し実行ことにより、ディレイ値設定装置10全体を制御するとともに、比較手段、制御手段、選択手段及び算出手段として機能するようになっている。
記憶部12は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶手段であり、各種プログラムを記憶している。また、記憶部12には、設定された周波数帯毎のディレイ値が記憶されているとともに、ある周波数帯域については、最適とされているディレイ値が予め記憶されている。なお、各種プログラムは、例えば、図示せぬドライブ装置を介して記録媒体から供給されても良いし、ネットワークを介して、サーバ装置とうから取得するようにしても良いし、ディレイ値設定装置10の出荷時に予め記憶させておいても良い。
試験信号発生部13は、演算部11により指定された周波数の試験信号(試験音信号の一例)を、左側スピーカLSPと、遅延部14と、に供給するようになっている。
遅延部14は、試験信号発生部13から供給された試験信号を、演算部11により指定されたディレイ値が示す位相分だけ遅延させ、この遅延させた試験信号を、右側スピーカRSPに供給するようになっている。
GUI表示部15は、例えば、液晶ディスプレイ等により構成されており、演算部11の制御に基づいて文字や画像等を表示するようになっている。
入力部16は、例えば、マウスやタッチパネル等のポインティングデバイスにより構成されており、ユーザからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号として演算部11に供給するようになっている。
ここで、GUI表示部15及び入力部16は、スピーカLSP及びRSPから出力された試験音に基づいてユーザが主観による音像の定位位置を入力するための、グラフィカルユーザインターフェースを提供している。
なお、符号100は、ユーザの頭部を示し、符号200は、音像を示している。
[3.最適ディレイ値の決定方法]
次に、本実施形態に係るディレイ値設定装置10において、記憶部12記憶させる最適なディレイ値(以下、「最適ディレイ値」)を決定するための方法について、図2乃至図7を用いて説明する。
図2は、ある主観実験で得られたディレイ値と定位角との関係を示すグラフの一例である。また、図3は、最適ディレイ値の算出方法を説明するためのディレイ値と定位角との関係を示すグラフの一例である。また、図4は、試験音の周波数を500Hzとしたときの主観実験の結果を示すグラフの一例であり、(a)は、被験者Aのグラフであり、(b)は、被験者Bのグラフである。また、図5は、試験音の周波数を250Hzとしたときの主観実験の結果を示すグラフの一例であり、(a)は、被験者Aのグラフであり、(b)は、被験者Bのグラフである。また、図6は、試験音の周波数を125Hzとしたときの主観実験の結果を示すグラフの一例であり、(a)は、被験者Aのグラフであり、(b)は、被験者Bのグラフである。また、図7は、ある主観実験で得られた周波数と最適ディレイ値との関係を示すグラフの一例である。
本実施形態においては、2つの周波数帯域において、夫々最適ディレイ値を決定し、その後、この2つの最適ディレイ値に基づいて、他の周波数帯域における最適ディレイ値を決定するようになっている。
[3.1 2つの周波数帯域における最適ディレイ値の決定方法]
図2は、本願の発明者等が、試験音の周波数を500Hzとして行った主観実験で得られた結果を示すグラフであり、被験者が感じた試験音の音像の定位角を、0から2πまで0.1πラジアン毎に示している。
この場合における定位角は、ユーザの正面方向を0°として、ユーザが感じる音像の方向が左側に広がるほど大となる。そして、音像がユーザの真左にある場合の定位角は+90°であり、音像がユーザの真右にある場合の定位角は−90°である。なお、これは、右スピーカRSPの試験音を遅延させる場合の定位角であって、左スピーカLSPの試験音を遅延させる場合には、プラスマイナスが逆転する。
図2に示すように、この主観実験においては、ディレイ値が1.2πラジアン〜1.3πラジアン付近のときに定位角が最大となり、このディレイ値が最適ディレイ値となる。
また、上記以外のディレイ値に対する定位角は、多少のずれはあるものの、最適ディレイ値である上記1.2πラジアン〜1.3πラジアン付近を対称軸として、ほぼ線対称の関係にあるといっても良い状態となる。
このように、各ディレイ値に対する定位角は最適ディレイ値を対称軸として線対称となることを前提とした場合において、図3に示すように、ディレイ値φとφとの間に、定位角が最大となるディレイ値が存在すると仮定する。そうすると、φ=φが成立するときに、φとφとの平均値である(φ+φ)/2が、最適ディレイ値ということとなる。
そこで、本実施形態においては、ディレイ値がφである場合における定位角と、ディレイ値がφである場合における定位角とを主観実験により求める。そして、この2つの定位角の差が所定の閾値以下となるまでφまたはφをその値が互いに近づくように変更しながら主観実験を行う。
例えば、ディレイ値をφとしたときに得られた定位角θと、ディレイ値をφとしたときに得られた定位角θとを比較値して、θの方が大きい場合には、最適ディレイ値は(φ+φ)/2よりも小さいと考えられる。つまり、最適ディレイ値は、φよりもφの方に近い値をとると考えられる。
こうした理由から、本実施形態においては、定位角がより小さかった方のディレイ値(上記例ではφ)を(φ+φ)/2に変更し、この変更した方のディレイ値のみについて再度主観実験を行うのである。
このようにして、2つの定位角の差が閾値以下となったら、このときのφとφとの平均値を最適ディレイ値として設定するようになっている。これによって、主観実験の対象とするディレイ値の点数を削減することができる。
このときの閾値を小さい値にするほど、最適ディレイ値の精度は高まると考えられるが、その分演算量が増加するので、対象とするシステムに応じて適切な値に設定しておくことが望ましい。また、この閾値は、ユーザが設定しても良い。
なお、最適ディレイ値として必ずしもφとφとの平均値を選択する必要はなく、例えば、最適ディレイ値からの定位角の下がり具合の傾向が予め分かっている場合には、その傾向に対応して、φからφまでの範囲内で適切なディレイ値を選択しても良い。
また、再度主観実験を行う方のディレイ値の変更後の値は必ずしも(φ+φ)/2に限る必要はない。例えば、定位角が大きかった方のディレイ値を、他方のディレイ値から遠ざかるような値に変更しても良い。
以上説明した方法で最適ディレイ値を求めるためには、φとφとの間に最適ディレイ値が存在しなければならない。従って、φ及びφの初期値を適切に設定する必要がある。
これに関し、本願の発明者等が主観実験を行った結果、最適ディレイ値は、リスナーの特性やリスニング環境などに依らず、πラジアンから2πラジアンまでの範囲内に存在することが判明している(例えば、図2)。この結論は、物理的な検討からも導き出すことができる。
つまり、本サラウンド再生システムは、左右から出力される音波の相互干渉によってリスナーの片側の耳の位置に音圧のディップ(他の位置と比較して音圧が特に低下する部分)を作り出し、これによってリスナーの両耳間の音圧レベルの差を強調させ、音像を側方に定位させるものである。
そして、例えば、左右の音圧レベルに差がない場合で説明するが、右側のスピーカから出力される音波の位相を遅延させていくに従って、音圧のディップは右に移動していく。このようにして遅延量がπラジアンとなったとき、左右のスピーカを結ぶ線分の垂直2等分線上において、左右のスピーカから出力される音波は丁度逆相の関係となる。このとき、この垂直2等分線上にリスナーが位置すると仮定すると、リスナーの両耳間での音圧レベルは同一となり、音像の定位角は0°となる。つまり、リスナーは、自分の正面に音像が位置すると感じるのである。従って、音圧のディップを右側の耳付近に位置させるためには、左側のスピーカから出力される音波を、πラジアンから更に遅延させる必要がある。
そして、遅延量が2πラジアンとなった場合には、位相の遅延が無い状態と等価となるから、このときの定位角は基本的に0°となる。
そこで、本実施形態においては、φの初期値をπラジアンに設定し、φの初期値を2πラジアンに設定することとした。これによって、0〜πラジアンまでの範囲では、主観実験を省略することができる。勿論、φの初期値を(2n−1)πラジアンに設定し、φの初期値を2nπラジアンに設定しても同様であるが(nは、2以上自然数)、この中でπ及び2πラジアンが最適であることは無論である。
なお、最適ディレイ値を含む範囲であれば、φ及びφの初期値を上記とは別の値としてもかまわない。
[3.2 他の周波数帯における最適ディレイ値の決定方法]
図4、図5及び図6は、本願の発明者等が、試験音の周波数が500Hz、250Hz及び125Hzの場合において、夫々2名の被験者を対象として主観実験を行った結果を示すグラフである。なお、左右の試験音に若干の音圧レベル差をつけたため、0ラジアンと2πラジアンとにおける定位角は、0°から若干ずれている。
周波数500Hzで被験者Aを対処とした場合の結果を示す図4(a)においては、定位角が最大となるディレイ値は1.3πラジアンである。また、同じく周波数500Hzで被験者Bを対処とした場合の結果を示す図4(b)においては、定位角が最大となるディレイ値は1.1πラジアンである。従って、周波数が500Hzである場合においては、リスナーによって最適ディレイ値に開きがあることが見て取れる。
一方、周波数250Hzで被験者Aを対処とした場合の結果を示す図5(a)においては、定位角が最大となるディレイ値はπラジアンである(実際には、πラジアンと1.1πラジアンとの間に最適ディレイ値が存在するものと考えられる)。また、同じく周波数250Hzで被験者Bを対処とした場合の結果を示す図5(b)においても、定位角が最大となるディレイ値はπラジアンである。従って、周波数が250Hzである場合においては、リスナーによって最適ディレイ値にあまり開きが無いことが見て取れる。
また、周波数125Hzで被験者Aを対処とした場合の結果を示す図6(a)においては、定位角が最大となるディレイ値はπラジアンである(実際には、πラジアンと1.1πラジアンとの間に最適ディレイ値が存在するものと考えられる)。また、同じく周波数125Hzで被験者Bを対処とした場合の結果を示す図5(b)においても、定位角が最大となるディレイ値はπラジアンである。従って、周波数が125Hzである場合においても、リスナーによって最適ディレイ値にあまり開きが無いことが見て取れる。
こうした主観実験の結果、比較的低域(250Hz程度以下)の範囲においては、その最適ディレイ値は、リスナーの特性にあまり影響されないことが判明している。従って、この範囲内においては、予め最適ディレイ値を求めておけば、サラウンド再生システムをユーザが実際に利用する段階で、改めて主観実験を行う必要はない。
また、図7は、125Hzから2000Hzまで1/3オクターブ毎に主観実験を行って夫々の最適ディレイ値を求めた結果である。図7に示すように、このグラフは曲線状に近い形状(楕円の円弧状)となっている。従って、3点の周波数における最適ディレイ値を求めることができれば、その他の周波数における最適ディレイ値も、曲線補間によって求めることができる。
そこで、本実施形態においては、250Hz以下の任意の帯域1点において予め求めた最適ディレイ値を設定しておき、250Hzを越える任意の帯域2点において主観実験を行い、夫々の最適ディレイ値を求め、これら3つの最適ディレイ値からその他の帯域に対する最適ディレイ値を補間によって求めることとした。これによって、主観実験の対象とする周波数の点数を削減することができる。
なお、4点以上の帯域に対する最適ディレイ値で、その他の周波数に対する最適ディレイ値を補間しても良い。また、例えば、主観実験で得られた3点以上の最適ディレイ値で、その他の帯域に対する最適ディレイ値を補間しても良い。
また、以上説明した3.1に記載の方法と3.2に記載の方法との何れも実行することができるように、ディレイ値設定装置10を構成する必要はない。何れか一方のみであっても、主観実験の回数を削減することは可能である。
[4.ディレイ値設定装置10の動作]
次に、本実施形態に係るディレイ値設定装置10の動作について説明する。
図8は、本実施形態に係るディレイ値設定装置10の最適ディレイ値設定処理における処理内容を示すフローチャートである。また、図9は、本実施形態に係るディレイ値設定装置10の定位実験処理における処理内容を示すフローチャートである。また、図10(a)及び図10(b)は、定位位置回答用GUI画面300の表示例を示す図である。
ユーザが入力部16を操作して、ディレイ値の設定開始を指示すると、図8に示すように、ディレイ値設定装置10の演算部11は、GUI表示部15にメッセージを表示させ、視聴位置とスピーカ位置との入力を促す。視聴位置とは、左側スピーカLSPと右側スピーカRSPとの中心点からユーザまでの距離である。また、スピーカ位置とは、左側スピーカLSPと右側スピーカRSPとの間の距離である。
ここで、ユーザが、入力部16を操作して、視聴位置とスピーカ位置とを入力すると(ステップS1)、演算部11は、定位位置回答用GUI画面300をGUI表示部15に表示させる(ステップS2)。
図10(a)に示すように、定位位置回答用のGUI画面300は、左スピーカマーク301、右スピーカマーク302、ユーザマーク303、再生ボタン304、次ボタン305等により構成されている。
左スピーカマーク301、右スピーカマーク302及びユーザマーク303は、左側スピーカLSP、右側スピーカRSP及びユーザを示し、入力された視聴位置とスピーカ位置とに応じて、その位置関係が表示される。ユーザは、入力部16を操作してポインタ306を移動させ、画面上の任意の位置を指定することにより、ユーザが感じた試験音の定位位置(あるいは方向)が指定される。
テスト音再生ボタン304は、ユーザが今聴いた試験音を再度聞くためのボタンである。また、次ボタン304は、次の試験音(例えば、今聴いた試験音とはディレイ値が異なる試験音、周波数が異なる試験音等)を聴くためのボタンである。
このように、ディレイ値設定装置10は、グラフィカルユーザインターフェースをユーザに対して提供することで、ユーザの回答を容易にしている。
なお、定位位置回答用のGUI画面300を、例えば、図10(b)に示すように表示しても良い。図10(a)との違いは、図10(b)では、グリッド表示されている点であり、グリッドで区切られたエリアのうちポインタ306が位置するエリアが、符号307に示すように、例えば、反転表示される。ここで、ユーザがグリッド表示された画面上の任意のエリアを選択することにより、試験音の定位位置を指定することができる。図10(a)に示す表示態様では、微細な設定が可能となるが、図10(b)においては、選択肢を限定することによって、ユーザが容易に回答を行うことができるようにしている。
演算部11は、定位位置回答用のGUI画面300を表示すると、次いで、タイムアライメント処理を実行する(ステップS3)。具体的に、演算部11は、入力された視聴位置とスピーカ位置とに基づいて、ユーザの正面に音像が定位するように(定位角が0°となるように)、ディレイ値を設定する。
次いで、演算部11は、予め定められた帯域1(例えば、中心周波数500Hz)で、後述する定位実験処理を実行し(ステップS4)、次いで、帯域2(例えば、中心周波数2000Hz)で定位実験処理を実行する(ステップS5)。この処理において、主観実験が行われ、2つの帯域における最適ディレイ値が求められる。
図9に示すように、定位実験処理において、演算部11は、先ず、設定された帯域の中心周波数を、実験に用いる実験周波数として試験信号発生部13に設定する(ステップS11)。
次いで、演算部11は、φにπラジアンを設定するとともに、φに2πラジアンを設定する(ステップS12)。
次いで、演算部11は、実験ディレイ値にφを設定し、この実験ディレイ値での主観実験処理を行い、このときのθを決定する(ステップS13)。具体的に、演算部11は、実験ディレイ値を遅延部14に設定する。次いで、演算部11は、試験信号発生部13を制御し、設定した実験周波数で試験信号を発生させる。試験信号発生部13が発生させた試験信号は、そのままスルーで左側スピーカLSPに供給される一方、遅延部14にも供給される。そして、設定された実験ディレイ値で遅延部14により遅延させられた試験信号は、右側スピーカRSPに供給される。そして、左側スピーカLSP及び右側スピーカRSPから、実験周波数の試験音が夫々出力される。
これを聴いたユーザは、GUI表示部15に表示された定位位置回答用GUI画面300を見ながら入力部16を操作して、試験音の定位位置を指定する。指定された定位位置に対応する情報が入力部16から演算部11に供給され、演算部11は、この情報と視聴位置及びスピーカ位置とに基づいてθを算出する。
演算部11は、こうしてθを決定すると、同様にして、実験ディレイ値にφを設定し、この実験ディレイ値での主観実験処理を行い、このときのθ1を決定する(ステップS14)。
次いで、演算部11は、θ=(θ+θ)/2を計算し、θを算出する(ステップS15)。つまり、演算部11は、θとθとの平均値を算出する。
次いで、演算部11は、|θ−θ|が閾値diff(閾値の一例)よりも大きいか否かを判定する(ステップS16)。つまり、演算部11は、θとθとの差の絶対値が閾値よりも大きいか否かを判定する。
このとき、演算部11は、|θ−θ|が閾値diffよりも大きい場合には(ステップ16:YES)、次いで、θがθよりも小さいか否かを判定する(ステップS17)。
このとき、演算部11は、θがθよりも小さい場合には(ステップS17:YES)、θにθを設定し(ステップS18)、この変更後のθを実験ディレイ値に設定し、ステップS13と同様にして、この実験ディレイ値での主観実験処理を行い、このときのθを決定すると(ステップS19)、ステップS16に移行する。
一方、演算部11は、θがθよりも小さくはない場合には(ステップS17:NO)、θにθを設定し(ステップS20)、この変更後のθを実験ディレイ値に設定し、ステップS13と同様にして、この実験ディレイ値での主観実験処理を行い、このときのθを決定すると(ステップS21)、ステップS16に移行する。
このように演算部11は、φ0またはφ1を変更しながら、変更後のディレイ値で主観実験を行い、|θ−θ|が閾値diff以下になると(ステップS16:NO)、設定された帯域に対する最適ディレイ値にφ2を設定し(ステップS1)、定位実験処理を終了させる。
演算部11は、2つの帯域に対する定位実験処理を終えると、その他の帯域に対する最適ディレイ値を算出する(ステップS6)。具体的に、演算部11は、低域の所定帯域(例えば、125Hz)に対する最適ディレイ値を記憶部から取得し、この最適ディレイ値と、主観実験処理によって決定した2つの最適ディレイ値と、で線形補間を行い、これによって他の帯域に対する最適ディレイ値を算出する。そして、演算部11は、主観実験処理によって決定した最適ディレイ値と補間された最適ディレイ値とを、サラウンド再生システムに用いられるディレイ値として記憶部12に記憶させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、試験信号発生部13が、試験信号を発生させ、当該試験信号を左側スピーカLSPに供給するとともに遅延部14に供給する。そして、遅延部14が、この試験信号を、演算部11により設定された実験ディレイ値に相当する分遅延させ、遅延させた試験信号を右側スピーカRSPに供給する。スピーカLSP及びRSPから試験音が出力されたときの音像の定位方向が、入力部16を用いてユーザにより指定されると、演算部11は、この定位方向に対応する定位角を求める。こうして、演算部11は、異なる2つのディレイ値φとφとで定位角θとθとを求めると、この2つの定位角の差と閾値diffとを比較しする。そして、演算部11は、差が閾値diffより大きいと判定している間、φとφとのうち何れか一方を変更し、変更した方のディレイ値に対応する定位角を求め、更に2つの定位角の差と閾値diffとを比較する。そして、演算部11は、差が閾値diff以下であると判定した場合には、このときのφからφまでの範囲内で、一のディレイ値を最適ディレイ値として選択する。
従って、主観実験を行わなければならないディレイ値の数を減らした上で最適ディレイ値を求めることができるので、当該実験によるユーザの負担が軽減され、効率的に最適ディレイ値の設定を行うことができる。
また、φ初期値からφの初期値までの範囲内に定位角が最大となるディレイ値が含まれるように、これらの初期値が設定されているので、より効率的に最適ディレイ値を求めることができる。特に、φ初期値はπラジアンであり、φの初期値は2πラジアンであるので、最適な範囲で最適ディレイ値を求めることができる。
また、演算部11は、φとφとの差が閾値diffより大きいと判定している間、定位角が小さい方の実験ディレイ値を、他方の実験ディレイ値に近づくように変更する。特に、演算部11は、定位角が小さい方の実験ディレイ値を(φ+φ)/2に変更するので、主観実験の回数を効率的に減らすことができる。
また、演算部11は、φとφとの差が閾値diff以下であると判定した場合には、(φ+φ)/2を最適ディレイ値とするので、より効率的に最適ディレイ値を求めることができる。
また、試験信号発生部13は、演算部11の制御により、互いに異なる複数の周波数で別々のタイミングで試験信号を発生させ、演算部11は、これらの周波数を夫々中心周波数とする帯域毎に最適ディレイ値を決定し、この複数の最適ディレイ値に基づいて、その他の帯域における最適ディレイ値を算出する。
従って、主観実験を行わなければならない帯域の数を減らした上で、最適ディレイ値を求めることができるので、当該実験によるユーザの負担が軽減され、効率的に最適ディレイ値の設定を行うことができる。
また、演算部11は、主観実験による2つの帯域での最適ディレイ値と、予め定められた帯域に対して予め設定された最適ディレイ値と、の3つのディレイ値で、その他の帯域における最適ディレイ値を、線形補間によって求めるので、主観実験を2つの帯域で行うだけで、必要な全ての帯域における最適ディレイ値を求めることができる。特に、予め定められた帯域は、リスナーの特性などにあまり影響されない範囲(250Hz程度以下)で選択され、このときの主観実験等により得られた最適ディレイ値が予め設定されているので、その他の帯域における最適ディレイ値を精度良く算出することができる。
[5.サラウンド再生システム(4.1ch)への適用例]
次に、本実施形態を4.1chのサラウンド再生システムのAVアンプに適用した場合の実施例について説明する。
図11は、本実施例に係るAVアンプ50の概要構成の一例を示すブロック図である。
図11に示すように、AVアンプ50は、マイコン51と、メモリ52と、デコーダ53と、試験信号発生回路54と、スイッチ55及び56と、アッテネータ57及び60と、オールパスフィルタ58及び61と、加算器59及び62と、ディスプレイ63と、マウス64と、を含んで構成されている。
ここで、マイコン51は、比較手段、制御手段、選択手段、算出手段及び設定手段を構成し、試験信号発生回路54は、試験音信号出力手段を構成する。また、オールパスフィルタ58及び61は、遅延手段を構成し、加算器59及び62は、一方出力手段及び他方出力手段を構成し、マウス64は、入力手段を構成する。
マイコン51は、CPU、ROM、RAM等により構成されており、メモリ52に記憶されている各種プログラム等を読み出し実行ことにより、AVアンプ50を制御するとともに、比較手段、制御手段、選択手段、算出手段及び設定手段として機能するようになっている。
メモリ52は、フラッシュメモリであり、各種プログラム及び最適ディレイ値を記憶するようになっている。
デコーダ53には、AVアンプ50の外部からオーディオストリーム信号Asが入力されるようになっており、当該デコーダ53は、このオーディオストリーム信号Asを復号し、左側ステレオ信号L、右側ステレオ信号R、左側サラウンド信号Ls、右側サラウンド信号Rs及び低音域効果信号Lfeを出力するようになっている。
デコーダ53から出力された左側ステレオ信号Lは、加算器62に供給されるようになっている。また、右側ステレオ信号Rは、加算器59に供給されるようになっている。
また、左側サラウンド信号Lsは、加算器62と、アッテネータ57とに夫々供給されるようになっている。また、右側サラウンド信号Rsは、加算器59と、アッテネータ60とに夫々供給されるようになっている。また、低音域効果信号Lfeは、サブウーファSWに供給されるようになっている。
試験信号発生回路54は、マイコン51により設定された周波数の試験信号を、スイッチ55及び56に供給するようになっている。
スイッチ55は、一方の端子が試験信号発生回路54に接続され、他方の端子が加算器62及びアッテネータ57に接続されてる。スイッチ55がONとなると、試験信号発生回路54からの試験信号が加算器62とアッテネータ57とに供給されるようになっている。
アッテネータ57は、デコーダ53から供給された左側サラウンド信号Rsまたは試験信号発生回路54から供給された試験信号を減衰させ(例えば6dB)、オールパスフィルタ58に供給するようになっている。
オールパスフィルタ58は、アッテネータ57からの出力信号を周波数帯域毎に遅延させるようになっている。具体的に、オールパスフィルタ58は、例えば、125Hz周辺から4KHz周辺までの5オクターブに渡る出力信号を、3分の1オクターブの帯域毎に分割し、分割された帯域毎に、夫々マイコン51により設定されたディレイ値で遅延させ、遅延させた周波数帯域毎の信号を一つの信号に合成するようになっている。そして、オールパスフィルタ58は、合成した信号を、加算器59に供給するようになっている。
加算器59は、デコーダ53からの右側ステレオ信号Rと、同じくデコーダ53からの右側サラウンド信号Rsと、オールパスフィルタ58の出力信号とを加算し、加算された信号を右側スピーカRSPに出力するようになっている。
スイッチ56は、一方の端子が試験信号発生回路54に接続され、他方の端子が加算器59及びアッテネータ60に接続されてる。スイッチ56がONとなると、試験信号発生回路54からの試験信号が加算器59とアッテネータ60とに供給されるようになっている。
アッテネータ60は、デコーダ53から供給された右側サラウンド信号Rsまたは試験信号発生回路54から供給された試験信号を減衰させ(例えば6dB)、オールパスフィルタ61に供給するようになっている。
オールパスフィルタ61は、アッテネータ60からの出力信号を周波数帯域毎に遅延させ、加算器59に供給するようになっている。オールパスフィルタ61の構成は、オールパスフィルタ58と同様である。
加算器62は、デコーダ53からの左側ステレオ信号Lと、同じくデコーダ53からの左側サラウンド信号Lsと、オールパスフィルタ61の出力信号とを加算し、加算された信号を左側スピーカLSPに出力するようになっている。
以下に、AVアンプ50の動作について説明する。
先ず、マイコン51の制御に基づいて、オールパスフィルタ58及び61に用いられる最適ディレイ値を夫々設定する。具体的な処理内容は、図8及び図9に示した処理内容と基本的に同様である。
ここで、マイコン51は、オールパスフィルタ58について設定を行う場合には、先ず、スイッチ55をONにさせる一方、スイッチ56をOFFにさせる。こうすることで、試験信号発生回路54から出力された試験信号は、加算器62を介して左側スピーカLSPに供給され、当該左側スピーカLSPから試験音が出力される。また、同じく試験信号発生回路54から出力された試験信号は、アッテネータ57によって減衰させられ、更にオールパスフィルタ58により遅延させられる。そして、この試験信号が加算器59を介して右側スピーカRSPに供給され、当該右側スピーカRSPから、遅延した試験音が出力される。そして、マイコン51は、2つの帯域において、φとφを適宜変更してオールパスフィルタに設定し、この結果得られた最適ディレイ値から各帯域における最適ディレイ値を求め、メモリ52に記憶させる。
また、マイコン51は、オールパスフィルタ61について設定を行う場合には、先ず、スイッチ55をOFFにさせる一方、スイッチ56をONにさせる。こうすることで、試験信号発生回路54から出力された試験信号は、加算器59を介して右側スピーカRSPに供給され、当該右側スピーカRSPから試験音が出力される。また、同じく試験信号発生回路54から出力された試験信号は、アッテネータ60によって減衰させられ、更にオールパスフィルタ61により遅延させられる。そして、この試験信号が加算器62を介して左側スピーカLSPに供給され、当該左側スピーカLSPから、遅延した試験音が出力される。そして、マイコン51は、オールパスフィルタ58の場合と同様にして最適ディレイ値を求め、メモリ52に記憶させる。
最適ディレイ値が設定された後、ユーザの指示によりオーディオの再生指示されると、マイコン51は、スイッチ55及び56をOFFにさせ、デコーダ53からの出力信号が各部に供給されるようにする。また、マイコン51は、メモリ52に記憶されている帯域毎の最適ディレイ値をオールパスフィルタ58と61とに設定する。そして、デコーダ53にオーディオストリーム信号Asが入力されると、当該デコーダ53は、当該信号を復号し、左側ステレオ信号L、右側ステレオ信号R、左側サラウンド信号Ls、右側サラウンド信号Rs及び低音域効果信号Lfeを出力する。アッテネータ57に左側サラウンド信号Lsが供給されると、当該信号は、アッテネータ57において遅延させられ、オールパスフィルタ58により減衰させられる。また、アッテネータ60に右側サラウンド信号Rsが供給されると、当該信号は、アッテネータ60において遅延させられ、オールパスフィルタ61により減衰させられる。
そして、加算器62により、左側ステレオ信号L、左側サラウンド信号Ls及びオールパスフィルタ61からの出力信号が加算されて、左側スピーカLSPに供給される。また、加算器59により、右側ステレオ信号R、右側サラウンド信号Rs及びオールパスフィルタ58からの出力信号が加算されて、右側スピーカRSPに供給される。
以上のような構成及び動作のAVアンプ50を利用することにより、ユーザは、自身の特徴や自身のリスニング環境に適したサラウンド音響を楽しむことができる。
なお、4.1chに限らず、例えば、5.1chや4ch等のサラウンド再生システムに適用することも可能である。
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、如何なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

Claims (13)

  1. 試験音信号を出力する試験音信号出力手段と、
    設定された遅延量に応じて前記試験音信号を遅延させる遅延手段と、
    前記試験音信号に対応する試験音が一方のスピーカから出力された状態で且つ前記遅延手段により遅延させられた前記試験音信号に対応する試験音が他方のスピーカから出力された状態で聴者が感じた音像の定位方向、を入力するための入力手段と、
    前記入力手段を用いて入力された前記定位方向に相当する定位角であって、互いに異なる2つの前記遅延量で夫々前記試験音信号が遅延させられたときの一方の定位角と他方の定位角との差を閾値と比較する比較手段と、
    前記差が前記閾値より大きいと判定されている間、前記2つの遅延量のうち何れか一方を変更し、変更した方の前記遅延量で前記試験音信号が遅延させられたときの前記定位角と他方の前記定位角とを用いて前記比較手段に前記比較を行わせる制御手段と、
    前記差が前記閾値より小さいと判定された場合に、このときの前記2つの遅延量の一方から他方までの範囲内で予め定められた条件に基づいて一の遅延量を選択する選択手段と、
    を備えることを特徴とする遅延量決定装置。
  2. 請求項1に記載の遅延量決定装置において、
    前記2つの遅延量の一方の遅延量から他方の遅延量までの範囲内に前記定位角が最大となる遅延量が含まれるよう、当該2つの遅延量の初期値が設定されていることを特徴とする遅延量決定装置。
  3. 請求項2に記載の遅延量決定装置において、
    前記2つの遅延量のうち、一方の遅延量の初期値はπラジアンに設定され、他方の遅延量の初期値は2πラジアンに設定されていることを特徴とする遅延量決定装置。
  4. 請求項1に記載の遅延量決定装置において、
    前記制御手段は、前記2つの遅延量のうち前記定位角が小さい方を、他方の遅延量に近づくように変更することを特徴とする遅延量決定装置。
  5. 請求項4に記載の遅延量決定装置において、
    前記制御手段は、前記2つの遅延量のうち前記定位角が小さい方を、当該2つの遅延量の平均値に変更することを特徴とする遅延量決定装置。
  6. 請求項1に記載の遅延量決定装置において、
    前記選択手段は、前記2つの遅延量の平均値を選択することを特徴とする遅延量決定装置。
  7. 請求項1に記載の遅延量決定装置において、
    前記試験音信号出力手段は、互いに異なる複数の周波数の前記試験音信号を発生させ、
    前記選択手段は、周波数毎に遅延量を選択し、
    前記選択手段により周波数毎に選択された遅延量に基づいて、前記複数の周波数を除く他の周波数における遅延量を算出する算出手段を更に備えることを特徴とする遅延量決定装置。
  8. 請求項7に記載の遅延量決定装置において、
    前記試験音信号出力手段は、2つの周波数の前記試験音信号を発生させ、
    前記算出手段は、予め定められた周波数に対して予め設定された前記遅延量と、前記選択手段により選択された2つ前記遅延量と、に基づいて、前記他の周波数における遅延量を補間することを特徴とする遅延量決定装置。
  9. 請求項8に記載の遅延量決定装置において、
    前記予め定められた周波数は、聴者が最適な方向と感じる前記定位方向の、聴者間または聴取環境間での差が小さいとされる周波数範囲として予め定められた範囲内で設定され、
    前記2つの周波数は、前記予め定められた範囲の外で設定されていることを特徴とする遅延量決定装置。
  10. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の遅延量決定装置と、
    前記選択手段により選択された遅延量を、前記遅延手段により用いられる遅延量として設定する設定手段と、
    入力された音信号を前記一方のスピーカに出力する一方出力手段と、
    前記遅延手段により遅延させられた前記音信号を前記他方のスピーカに出力する他方出力手段と、を備え、
    前記遅延手段は、前記音信号を遅延させることを特徴とする音像定位装置。
  11. 請求項7乃至9の何れか1項に記載の遅延量決定装置と、
    前記選択手段により選択された遅延量と、前記算出手段により算出された遅延量と、を、前記遅延手段により用いられる遅延量として、夫々対応する周波数に対して設定する設定手段と、
    入力された音信号を前記一方のスピーカに出力する一方出力手段と、
    前記遅延手段により遅延させられた前記音信号を前記他方のスピーカに出力する他方出力手段と、を備え、
    前記遅延手段は、前記音信号を周波数毎に遅延させることを特徴とする音像定位装置。
  12. 試験音信号を出力し、
    設定された遅延量に応じて前記試験音信号を遅延させ、
    前記試験音信号に対応する試験音が一方のスピーカから出力された状態で且つ前記遅延させられた前記試験音信号に対応する試験音が他方のスピーカから出力された状態で聴者が感じた音像の定位方向、を入力するための入力手段を用いて入力された前記定位方向に相当する定位角であって、互いに異なる2つの前記遅延量で夫々前記試験音信号が遅延させられたときの一方の定位角と他方の定位角との差を閾値と比較し、
    前記差が前記閾値より大きいと判定されている間、前記2つの遅延量のうち何れか一方を変更し、変更した方の前記遅延量で前記試験音信号が遅延させられたときの前記定位角と他方の前記定位角とを用いて前記比較を行い、
    前記差が前記閾値より小さいと判定された場合に、このときの前記2つの遅延量の一方から他方までの範囲内で予め定められた条件に基づいて一の遅延量を選択することを特徴とする遅延量決定方法。
  13. コンピュータを、
    試験音信号を出力する試験音信号出力手段、
    設定された遅延量に応じて前記試験音信号を遅延させる遅延手段、
    前記試験音信号に対応する試験音が一方のスピーカから出力された状態で且つ前記遅延手段により遅延させられた前記試験音信号に対応する試験音が他方のスピーカから出力された状態で聴者が感じた音像の定位方向、を入力するための入力手段を用いて入力された前記定位方向に相当する定位角であって、互いに異なる2つの前記遅延量で夫々前記試験音信号が遅延させられたときの一方の定位角と他方の定位角との差を閾値と比較する比較手段、
    前記差が前記閾値より大きいと判定されている間、前記2つの遅延量のうち何れか一方を変更し、変更した方の前記遅延量で前記試験音信号が遅延させられたときの前記定位角と他方の前記定位角とを用いて前記比較手段に前記比較を行わせる制御手段、及び
    前記差が前記閾値より小さいと判定された場合に、このときの前記2つの遅延量の一方から他方までの範囲内で予め定められた条件に基づいて一の遅延量を選択する選択手段、
    として機能させることを特徴とする遅延量決定処理プログラム。
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