JPWO2009153864A1 - 回転照射装置 - Google Patents

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Abstract

簡単な構造で、最大限のアクセスフロアを確保するとともに、アクセスフロア形成時の騒音を低減し、安定した運用が可能な回転照射装置を得る。荷電粒子ビームを照射する照射装置7と、上記照射装置が取り付けられ、固定側の床面に固定された治療台8上の患者に対して、上記荷電粒子ビームを照射するように上記照射装置を回転するフレーム1と、上記フレームの内周に沿って回転自在に保持されたリング10と、上記リングの内部に設けられ、上記照射装置が通過する部分が開閉可能な開閉式床20と、上記開閉式床を水平に保つように上記リングを上記照射装置の回転に同期して逆回転させる駆動手段28とを備えた。

Description

この発明は、がん治療で使用される放射線治療装置等において、患者周りに回転自在な荷電粒子ビーム照射部を有する回転照射装置に関するものである。
近年、がん治療を目的とした放射線治療装置では陽子や重イオンを用いたがん治療装置の開発や建設が進められている。周知のとおり、陽子や重イオン等を用いた粒子線治療はX線、ガンマ線等の従来の放射線治療に比べて、がん患部に集中的に照射することができ、正常細胞に影響を与えずに治療することが可能である。
粒子線治療装置には、患者に対して任意の方向から照射するために回転照射装置(回転ガントリ)が設けられる場合が多い。回転ガントリは粒子線照射部を360度回転させ、患者に対して任意の回転角度から荷電粒子ビームを照射できるように構成される。
上記のように、粒子線照射部を360度回転させ、患者に対して任意の回転角度から荷電粒子ビームを照射できるような構成にする場合、患者が固定される治療台は回転に対して固定側(建屋側)に配置する必要があり、治療台は固定側から張り出した構成になる。したがって、治療を行う医者もしくは放射線技師などが、常に患者に近づいて作業ができるように、回転ガントリの回転角度によらず、常に水平を保ったアクセスフロア(以下、移動床とする)が必要となる。
例えば、図10および図11は特許文献1に示された従来の装置を示す構成図である。図10は回転ガントリの主要部断面図を示し、1は粒子線治療用回転照射室、2は固定胴、2aは固定胴側ガイドレール(移動床用)、2bはガイドレール(治療用ベッド用)、3は粒子線照射部、4は回転胴、4aは回転胴支持リング、4bはサポートローラ、5はガイドレール支持胴、5aは回転胴側ガイドレール(移動床用)、5bはガイドレール支持胴支持部材、5cは支持ローラ、5dは係合穴、6は移動床、7はロッド作動用電動シリンダ、7aは係止ロッドを示す。また、図11は移動床部の拡大断面図で、6aはゴムベルト、6bはキャリア、6cは梁部材、6dはガイドローラを示す。
この回転ガントリは、回転胴4および粒子線照射部3の回転移動によらず治療用ベッドの下側に水平な移動床を形成する為に、移動床6はゴムベルト6aとキャリア6b、梁部材6cおよびガイドローラ6dによって、屈曲自在な無端状の構成になっている。前記移動床6が固定胴側ガイドレール2aおよび回転胴側ガイドレール5aに案内されて粒子線照射部3の回転に合わせてガイドレール内を転動することでアクセスフロアを形成する。また、回転胴側ガイドレール5aを設けたガイドレール支持胴5を回転胴4の内側に支持ローラ5cを介して配設し、固定側ガイドレール2aを設けた固定胴2の上部に係止ロッド7aを作動させるロッド作動用電動シリンダ7を配設し、前記支持ローラ5cを支持するガイドレール支持胴支持部材5bに設けた係合穴5dに前記係止ロッド7aを挿入する構成にすることによって、回転胴4、粒子線照射部3が回転し、これらの回転に同期して移動床6が移動しても、ガイドレール支持胴5を静止させることができるため、移動床6の下側を水平に維持し続けることができる。
特開2001−129103号公報
しかし、上記の構造では、移動床6を案内するための回転胴側ガイドレール5aおよび固定胴側ガイドレール2aを精度よく加工する必要があるほか、移動床6を粒子線照射部3の駆動範囲すべてにおいて形成しておく必要がある。また、ガイドレール支持胴5を静止させるためのロッド作動用シリンダ7を固定側に設置する必要があるため、構造が大掛かりとなり、製作コストが高くなるという問題がある。
また、移動床6に設けられたガイドローラ6dが固定胴側ガイドレール2aおよび回転胴側ガイドレール5aの中を転動する際に騒音を発生する問題がある。この騒音はガイドレールの水平と円弧との境目で大きく発生する傾向にある。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、移動床形成のための構造を単純にし、移動床形成時の騒音低減化を図ることができる回転ガントリを得ることを目的とする。
この発明に係る回転照射装置は、荷電粒子ビームを照射する照射装置と、上記照射装置が取り付けられ、固定側の床面に固定された治療台上の患者に対して、上記荷電粒子ビームを照射するように上記照射装置を回転するフレームと、上記フレームの内周に沿って回転自在に保持されたリングと、上記リングの内部に設けられ、上記照射装置が通過する部分が開閉可能な開閉式床と、上記開閉式床を水平に保つように上記リングを上記照射装置の回転に同期して逆回転させる駆動手段とを備えたものである。
この発明によれば、開閉式床と、開閉式床を水平に保つように照射装置の回転に同期させて逆回転させる駆動手段とを組み合わせることにより、簡単な構造で、最大限のアクセスフロアを確保するとともに、アクセスフロア形成時の騒音を低減し、安定した運用が可能な回転照射装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係る回転照射装置の主要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る開閉式床の開閉機構を示す側面図である。 この発明の実施の形態1に係る開閉式床を示す上面図である。 この発明の実施の形態2に係る開閉式床および固定側床断面を示す側面図である。 この発明の実施の形態3に係る回転照射装置の要部を示す概略斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る開閉式床の開閉機構を示す側面図である。 この発明の実施の形態4に係る駆動用モータの制御方式を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5に係る回転照射装置の要部を示す概略斜視図である。 この発明の実施の形態6に係る回転照射装置の要部を示す概略斜視図である。 従来例における粒子線治療用回転照射室の主要部断面図である。 従来例における移動床部の拡大図である。
符号の説明
1 フレーム、2 回転リング、3 ガントリ回転駆動装置、4 ブレーキ装置、5 ケーブルスプール、6 ビーム輸送機器、7 照射装置、8 治療台、9 開閉機構、10 リング、11 治療台ベース、12 建屋、20 開閉式床、22 スライドレール、23 ベース、24 エアーシリンダ、25 ローラ、26 ガイドリング、27 ガイドレール、28 駆動用モータ
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1〜3に基づいて説明する。図1〜3は実施の形態1における回転照射装置を示す図であり、図1(a)は回転ガントリ全体を示す回転ガントリの回転軸に沿う側断面図、図1(b)は回転軸から垂直な方向から回転ガントリを観察した正面面図である。図2は開閉式床の開閉機構の側面図、図3はスライド式の開閉式床を示す上面図である。
図1において、1は回転ガントリのフレーム、2はフレームに設けられた回転リング、3は回転リング2を受けるローラと回転駆動するモータや減速機が設けられたガントリ回転駆動装置、4は回転リング2を受けるリングとブレーキや減速機が設けられたブレーキ装置、5は360度回転する回転ガントリ内へ配線、配管を供給するケーブルスプール、6は回転ガントリに導入された架電粒子ビームを輸送するビーム輸送機器、7は輸送された架電粒子ビームを患者の照射患部にあわせて整形して照射する照射装置である。
さらに、8は患者を乗せる治療台、9は照射装置7が通過する部分の開閉式床を開閉する開閉機構、10はフレーム1内に回転自在に支持され開閉機構9が設けられたリング、11は治療台8を設置する治療台ベース、12は建屋を示す。なお、治療台ベース11は固定式の床である。
また、図2において、20は開閉機構9におけるスライド式の開閉式床、22は開閉式床20に取り付けられたスライドレール、23はリング10の内部に設けられたベース、24は開閉式床20をスライドさせる駆動機構であるエアーシリンダ、25はベース23に設けられ、フレーム1に取り付けられたガイドリング26の内部を転動するローラ、26はベース23に設けられたローラ25を案内するガイドリング、27は開閉機構9およびリング10のスラスト方向(回転軸方向)の動きと傾きを規制、案内するガイドレール、28はローラ25をベース23およびガイドリング26の回転と同期させて逆回転させるための駆動用モータを示す。
また、図3は開閉式床を示す上面図で、開閉式床20は、複数の床20a〜20pに細分化され、細分化されたそれぞれの床がスライド式に構成され、開閉動作時に、上記開閉機構9により、開閉式床の上面であるフロア面に沿って、水平面内を平行移動し、水平な床面を形成するものである。
次に動作について説明する。図1で回転ガントリに導入された荷電粒子ビームは、偏向電磁石や四極電磁石などによりなるビーム輸送機器6によって照射装置7まで輸送され、照射装置7で患者の照射患部の形状にあわせて整形された後に照射される。
患者は治療台8の上に固定されて位置決めが行われており、所定の照射患部に荷電粒子ビームが照射される。治療台8は患者の照射患部が照射位置であるアイソセンターに一致するように動作させる必要があるため、通常は上下左右、前後、回転など多軸の位置決め動作が可能である。回転ガントリはこれに加えてビーム輸送機器6及び照射装置7を回転させることにより患者に対して360度自在な方向からビームを照射することを可能とするものであり、患者が仰向けの状態のまま様々な方向からビームを照射することができる。このことについては従来技術と同様である。
この発明による回転ガントリの特徴は照射装置7が患者より下部に来た際に通過する床の部分を開閉させる開閉機構9の構造を簡素化している点である。詳細について図1〜3を用いて説明する。開閉式床20はエアーシリンダ24によって水平方向にスライドする構造となっており、閉状態で開閉式床20は治療台8とのアクセスフロアを形成することができる。
開閉式床20やエアーシリンダ24などが取り付けられたベース23はローラ25によって回転ガントリ内面に荷重が支えられている。上記開閉式床20によって常に水平な移動床を形成する為には、開閉機構9は回転ガントリの回転によらず、常に水平に保たれなければならない。回転ガントリが回転しても、ローラ25の駆動用モータ28を回転ガントリと同期して逆回転するように制御することにより、開閉機構9全体は常にフレーム1の内面中心と一致するように回転ガントリ内部の最下部に水平に位置することが可能となる。
駆動用モータ28にはサーボモータ等を用いることにより、フィードバック制御することで開閉機構9を水平に保つことができる。また、スライド式の移動床でアクセスフロアを形成する本構成においては、開閉式床20は閉状態でも治療台ベース11とは接続せずに、わずかに隙間を設けておくことが可能であり、回転ガントリ回転中は開閉機構9がわずかに水平位置からずれた場合でも、装置の破損等の問題が起こることはない。上記、サーボモータ等によるフィードバック制御ではわずかなタイムラグが生じるが、回転ガントリ停止時に開閉式床20が水平に保たれていれば問題ないことから、回転中はわずかな傾斜を許容することにより、上記の開閉機構9を回転ガントリと同期して逆回転するよう制御することは容易に可能となる。
また、フレーム1内部に設けられたガイドリング26を挟み込むようにして、ガイドレール27が設けられており、ローラ25がガイドリング26の内面を駆動する際に、ガイドレール27が開閉式床20のスラスト方向の位置と傾きを規制している。
次に照射装置7と開閉式床20の動作について図3を用いて説明する。照射装置7は患者に対して垂直上方位置から±180度回転する。図3では照射装置7は図の上側から移動して最大の回転ストローク、つまり真下の状態になる場合を示している。照射装置7が通過する部分にあたる開閉式床20a〜20lは開状態として照射装置7の通路を確保しているが、照射装置7の位置決めが完了し、停止すると通路になっていた開閉式床20a〜20dについては閉じることが可能であるため、アクセスフロアを最大限に確保するためにこの部分については閉動作を行う。このように回転ガントリを回転させる際(移動時)には照射装置7の通過経路および停止位置となる位置に存在する開閉式床20を開き、回転(移動)が終了した後に閉じることが可能な部分については閉状態とすることでアクセスフロアを最大限に確保することが可能である。
図3では開閉式床20を16個としているが、より細分化することにより照射装置7との隙間を小さくすることが可能である。
この様に照射装置7の移動する位置に応じて開閉する床を判断していることになるが、通常回転ガントリは0.1度などの細かな精度で位置決めする必要があり、シーケンサやコンピュータなどのコントローラによって制御されているため、この様な判断は容易に行うことが可能である。
また、開閉式床20の開閉について、照射装置7を回転させる前に開閉式床20を開動作させ、回転終了後に閉動作可能な部分を閉動作させるように記述したが、照射装置7の位置に同期させて開閉させても同様の効果を奏する。
また、回転停止後に閉動作可能な開閉式床20を判断して閉動作させるように記述したが、エアーシリンダ24の推力で照射装置7を壊さないように考慮して構成すれば、通路として開動作させた全ての開閉式床20を閉動作させ、照射装置7が停止し存在する位置にある開閉式床20は照射装置7に当たって停止させるという簡単な動作とすることが可能である。
上記のように、照射装置7の通過する部分を細分化した開閉式床20とし、開閉式床20およびその駆動機構を有する開閉機構9をフレーム1内に納められるように構成したので、治療台8およびその駆動装置との干渉を防止することができ、簡単な構成で最大限のアクセスフロアを確保することが可能である。
さらに、リニアガイドでスライドするように構成された開閉式床20をエアーシリンダ24によって開閉するだけであるので、不要な騒音の発生がなく、患者にとって不快感を与えない快適な環境を実現することが可能である。また、上記例ではエアーシリンダ24を用いて開閉式床20を駆動する場合を示したが、油圧シリンダやモータシリンダ、モータとボールネジ、モータとチェーンなどの機構や駆動方法としてもよい。
以上のようにこの実施の形態1による回転照射装置は、荷電粒子ビームを照射する照射装置7と、上記照射装置が取り付けられ、固定側の床面に固定された治療台8上の患者に対して、上記荷電粒子ビームを照射するように上記照射装置を回転するフレーム1と、上記フレームの内周に沿って回転自在に保持されたリング10と、上記リングの内部に設けられ、記照射装置が通過する部分が開閉可能な開閉式床20と、上記開閉式床を水平に保つように上記リングを上記照射装置の回転に同期して逆回転させる駆動手段28とを備えているので、簡単な構造で、最大限のアクセスフロアを確保するとともに、アクセスフロア形成時の騒音を低減し、安定した運用が可能な回転照射装置を得ることができる。
また、スライド式の開閉式床20および開閉機構9を有することにより、従来構造における移動床の駆動時の騒音や製作コスト高の問題を解決することができる。
更に、スライド式の開閉式床20および開閉機構9と、開閉式床部を照射装置7の回転に同期させて逆回転させる駆動手段とを組み合わせることにより、従来のようなロッド作動用シリンダ機構が不要となり、また移動床を粒子線照射部の駆動範囲すべてにおいて形成する必要がなくなるため、簡単な構造で最大限のアクセスフロアを確保することができる。
なお、この実施の形態1においては、この発明を粒子線治療装置に用いる場合について説明したが、この発明の対象はこれに限定されず、X線や電子線等のほかの放射線治療装置にも同様に適用できることは明らかである。
実施の形態2.
上記実施の形態1において、開閉式床は固定側床面と離れている構成を示したが、固定側床である治療台ベースに開閉式床面の受け台を設けることで、開閉式床の閉時はその一端の床面が受け台に乗り上げるような構造としてもよい。固定側受け台を設けることで開閉式床の剛性を弱めることが可能となり、開閉式床面および床面フレーム材の製作コストを下げ、軽量化を図ることが可能となる。
図4に実施の形態2における移動式床および固定側床の構成図を示す。図4の29は固定側床である治療台ベース11に設けられた受け台を示す。
本実施形態2では開閉式床20は閉時に固定側受け台29の上に乗り上げる、もしくはわずかな隙間を空けておくことによって、開閉式床面に荷重がかかったときの開閉式床面のたわみを保持することが可能となる。開閉式床20を閉時に固定側受け台29に乗り上げるように構成する場合は、固定側受け台29の先端をテーパー形状にすることで容易に可能となる。固定側受け台29で荷重が保持されるため、実施の形態1で構成する開閉式床20よりも剛性を弱めることが可能となり、開閉機構9の製作コストの低減・軽量化などが可能となる。
また、本実施形態2においても開閉式床20は固定側受け台29との固定および接続は行わないため、実施形態1で記載したように、回転ガントリの回転と同期してリング10が逆回転している際に、リング10がわずかに角度変位を起こしたとしても、開閉式床20は固定側受け台29とは独立している為、開閉式床20の破損等の心配はない。
実施の形態3.
上記実施の形態1および2において、開閉機構9を有するリング10の水平度を監視し、インターロックを設け、安全性の確保を行うために、光電センサ、振り子式傾斜センサなどの水平度監視用センサを設けてもよい。
図5、6に上記2種類のセンサ配置の構成例を示す。30は光電センサ、31は光電センサ30用の反射板、32は振り子式傾斜センサを示す。
図5、6に示す如く、光電センサ30を治療台ベース11側に配置し、反射板31をリング10側に配置することによって、リング10が治療台ベース11に対して許容範囲以上ずれていないかを検出することができる。許容範囲以上のずれを検出した場合、安全対策としてガントリの回転動作を停止させることで、動作異常時の安全性を確保することができる。
光電センサ30と反射板31は図5、6に示す配置上、回転ガントリの回転角度によっては照射装置7によって入射光、反射光が遮られることが考えられるが、十分な角度をおいて2組以上配置することで、上記問題を解決することができる。また、傾斜角が発生すると振り子が角変位を起こし、この位置変位を検出する振り子式傾斜センサ32においても同様の役割を担うことによって高い安全性を確保することができる。上記以外に磁気式傾斜センサ等を用いても同様な効果が得られるのは明確であり、上記のセンサの一つ以上を用いて安全性の確保を行うことが可能である。
実施の形態4.
上記実施の形態3では開閉機構9が回転ガントリと同期して逆回転する場合において、開閉機構9が許容される水平度からはずれた場合の検知例について説明したが、上記実施の形態1,2において、開閉機構9の開閉式床20が動作異常を起こし、開閉式床20と照射装置7が干渉するという最悪な場合における対策を本実施の形態4として示す。
開閉式床20において、開動作するはずの床が閉じたまま、照射装置7が該当床部に回転してきた場合、開閉機構9を水平に保つ為の駆動用モータ28は照射装置7に対して逆回転するように制御されているため、照射装置7と開閉式床20の干渉による破損は重大なものとなることが予想される。したがって、図7のフローチャートに示すように、ガントリ駆動装置3における駆動用モータおよびリング10の駆動用モータ28に負荷電流リミットを設けて、通常回転時以上に負荷がかかり駆動電流が設定レベル以上流れた状態を検出し、モータ動作を停止させることにより機器の破損を最小限にとどめることができる。本実施の形態3による機能を追加することによって高い安全性を確保することができる。
実施の形態5.
上記実施の形態1および2において、回転ガントリ停止時にガイドリング26に対してリング10および開閉機構9が角度変位を起こさないようにリング10の下部にエアー式もしくは電動式の角度変位防止用の押し付け手段を配置することで、回転ガントリ停止中のリング10の角度変位を防止することが可能になる。
図8において、35は押し付けシリンダであり、36は押し付けシリンダ35により挿入、退避され、ガイドリング26に押し付けられることで、ガイドリング26に対するリング10の角度変位を防止する押し付け棒を示す。
回転ガントリ停止時に押し付け棒36は挿入状態でガイドリング26に押し付けられた状態にしておくことで、押し付け棒36はブレーキの役割を担い、リング10のガイドリング26に対する角度変位を防止することができる。回転ガントリを動作する時は、押し付け棒36は退避状態とし、リング10は回転ガントリに同期して逆回転動作を行う。上記の通り、押し付けシリンダ35および押し付け棒36をリング10の下部に配置することにより、より高い安全性を確保することができる。
実施の形態6.
上記実施形態1および2において、開閉機構9を有し、ガイドローラ26にガイドされ回転ガントリに対して同期して逆回転するリング10を円形状としているが、これはリング以外の形状でもその役割を担うことができる。
図9において、37は半円型のリング10を示す。実施の形態1におけるリング10と比較すると回転の安定性がやや劣ることが予想されるが、本実施の形態ではリング10を半円型とすることで回転ガントリの重量軽減、材料費削減という効果がある。もちろん半円型以外の形状でもリング10と同様の構成とすることで同じ役割を担うことができることは明白であり、リング形状以外の形状で同様の役割を担う場合すべてが本実施の形態に含まれる。
この発明は、がん治療で使用される放射線治療装置等において、患者周りに回転自在な荷電粒子ビーム照射部を有する回転照射装置に関するものである。
近年、がん治療を目的とした放射線治療装置では陽子や重イオンを用いたがん治療装置の開発や建設が進められている。周知のとおり、陽子や重イオン等を用いた粒子線治療はX線、ガンマ線等の従来の放射線治療に比べて、がん患部に集中的に照射することができ、正常細胞に影響を与えずに治療することが可能である。
粒子線治療装置には、患者に対して任意の方向から照射するために回転照射装置(回転ガントリ)が設けられる場合が多い。回転ガントリは粒子線照射部を360度回転させ、患者に対して任意の回転角度から荷電粒子ビームを照射できるように構成される。
上記のように、粒子線照射部を360度回転させ、患者に対して任意の回転角度から荷電粒子ビームを照射できるような構成にする場合、患者が固定される治療台は回転に対して固定側(建屋側)に配置する必要があり、治療台は固定側から張り出した構成になる。したがって、治療を行う医者もしくは放射線技師などが、常に患者に近づいて作業ができるように、回転ガントリの回転角度によらず、常に水平を保ったアクセスフロア(以下、移動床とする)が必要となる。
例えば、図10および図11は特許文献1に示された従来の装置を示す構成図である。図10は回転ガントリの主要部断面図を示し、1は粒子線治療用回転照射室、2は固定胴、2aは固定胴側ガイドレール(移動床用)、2bはガイドレール(治療用ベッド用)、3は粒子線照射部、4は回転胴、4aは回転胴支持リング、4bはサポートローラ、5はガイドレール支持胴、5aは回転胴側ガイドレール(移動床用)、5bはガイドレール支持胴支持部材、5cは支持ローラ、5dは係合穴、6は移動床、7はロッド作動用電動シリンダ、7aは係止ロッドを示す。また、図11は移動床部の拡大断面図で、6aはゴムベルト、6bはキャリア、6cは梁部材、6dはガイドローラを示す。
この回転ガントリは、回転胴4および粒子線照射部3の回転移動によらず治療用ベッドの下側に水平な移動床を形成する為に、移動床6はゴムベルト6aとキャリア6b、梁部材6cおよびガイドローラ6dによって、屈曲自在な無端状の構成になっている。前記移動床6が固定胴側ガイドレール2aおよび回転胴側ガイドレール5aに案内されて粒子線照射部3の回転に合わせてガイドレール内を転動することでアクセスフロアを形成する。また、回転胴側ガイドレール5aを設けたガイドレール支持胴5を回転胴4の内側に支持ローラ5cを介して配設し、固定側ガイドレール2aを設けた固定胴2の上部に係止ロッド7aを作動させるロッド作動用電動シリンダ7を配設し、前記支持ローラ5cを支持するガイドレール支持胴支持部材5bに設けた係合穴5dに前記係止ロッド7aを挿入する構成にすることによって、回転胴4、粒子線照射部3が回転し、これらの回転に同期して移動床6が移動しても、ガイドレール支持胴5を静止させることができるため、移動床6の下側を水平に維持し続けることができる。
特開2001−129103号公報
しかし、上記の構造では、移動床6を案内するための回転胴側ガイドレール5aおよび固定胴側ガイドレール2aを精度よく加工する必要があるほか、移動床6を粒子線照射部3の駆動範囲すべてにおいて形成しておく必要がある。また、ガイドレール支持胴5を静止させるためのロッド作動用シリンダ7を固定側に設置する必要があるため、構造が大掛かりとなり、製作コストが高くなるという問題がある。
また、移動床6に設けられたガイドローラ6dが固定胴側ガイドレール2aおよび回転胴側ガイドレール5aの中を転動する際に騒音を発生する問題がある。この騒音はガイドレールの水平と円弧との境目で大きく発生する傾向にある。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、移動床形成のための構造を単純にし、移動床形成時の騒音低減化を図ることができる回転ガントリを得ることを目的とする。
この発明に係る回転照射装置は、荷電粒子ビームを照射する照射装置と、上記照射装置が取り付けられ、固定側の床面に固定された治療台上の患者に対して、上記荷電粒子ビームを照射するように上記照射装置を回転するフレームと、上記フレームの内周に沿って回転自在に保持されたリングと、上記リングの内部に設けられ、上記照射装置が通過する部分が開閉可能な開閉式床と、記リングを上記照射装置の回転に同期して逆回転させると共に、上記開閉式床を水平に保つようにフィードバック制御される駆動用モータとを備え、上記開閉式床は、スライド式の複数の細分化された床により構成され、閉動作時に上記固定側の床面とは接続されず、上記フレーム内のみでアクセスフロアを形成するものである。
この発明によれば、開閉式床と、開閉式床を水平に保つように照射装置の回転に同期させて逆回転させる駆動手段とを組み合わせることにより、簡単な構造で、最大限のアクセスフロアを確保するとともに、アクセスフロア形成時の騒音を低減し、安定した運用が可能な回転照射装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係る回転照射装置の主要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る開閉式床の開閉機構を示す側面図である。 この発明の実施の形態1に係る開閉式床を示す上面図である。 この発明の実施の形態2に係る開閉式床および固定側床断面を示す側面図である。 この発明の実施の形態3に係る回転照射装置の要部を示す概略斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る開閉式床の開閉機構を示す側面図である。 この発明の実施の形態4に係る駆動用モータの制御方式を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5に係る回転照射装置の要部を示す概略斜視図である。 この発明の実施の形態6に係る回転照射装置の要部を示す概略斜視図である。 従来例における粒子線治療用回転照射室の主要部断面図である。 従来例における移動床部の拡大図である。
1 フレーム、2 回転リング、3 ガントリ回転駆動装置、4 ブレーキ装置、5 ケーブルスプール、6 ビーム輸送機器、7 照射装置、8 治療台、9 開閉機構、10 リング、11 治療台ベース、12 建屋、20 開閉式床、22 スライドレール、23 ベース、24 エアーシリンダ、25 ローラ、26 ガイドリング、27 ガイドレール、28 駆動用モータ
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1〜3に基づいて説明する。図1〜3は実施の形態1における回転照射装置を示す図であり、図1(a)は回転ガントリ全体を示す回転ガントリの回転軸に沿う側断面図、図1(b)は回転軸から垂直な方向から回転ガントリを観察した正面面図である。図2は開閉式床の開閉機構の側面図、図3はスライド式の開閉式床を示す上面図である。
図1において、1は回転ガントリのフレーム、2はフレームに設けられた回転リング、3は回転リング2を受けるローラと回転駆動するモータや減速機が設けられたガントリ回転駆動装置、4は回転リング2を受けるリングとブレーキや減速機が設けられたブレーキ装置、5は360度回転する回転ガントリ内へ配線、配管を供給するケーブルスプール、6は回転ガントリに導入された架電粒子ビームを輸送するビーム輸送機器、7は輸送された架電粒子ビームを患者の照射患部にあわせて整形して照射する照射装置である。
さらに、8は患者を乗せる治療台、9は照射装置7が通過する部分の開閉式床を開閉する開閉機構、10はフレーム1内に回転自在に支持され開閉機構9が設けられたリング、11は治療台8を設置する治療台ベース、12は建屋を示す。なお、治療台ベース11は固定式の床である。
また、図2において、20は開閉機構9におけるスライド式の開閉式床、22は開閉式床20に取り付けられたスライドレール、23はリング10の内部に設けられたベース、24は開閉式床20をスライドさせる駆動機構であるエアーシリンダ、25はベース23に設けられ、フレーム1に取り付けられたガイドリング26の内部を転動するローラ、26はベース23に設けられたローラ25を案内するガイドリング、27は開閉機構9およびリング10のスラスト方向(回転軸方向)の動きと傾きを規制、案内するガイドレール、28はローラ25をベース23およびガイドリング26の回転と同期させて逆回転させるための駆動用モータを示す。
また、図3は開閉式床を示す上面図で、開閉式床20は、複数の床20a〜20pに細分化され、細分化されたそれぞれの床がスライド式に構成され、開閉動作時に、上記開閉機構9により、開閉式床の上面であるフロア面に沿って、水平面内を平行移動し、水平な床面を形成するものである。
次に動作について説明する。図1で回転ガントリに導入された荷電粒子ビームは、偏向電磁石や四極電磁石などによりなるビーム輸送機器6によって照射装置7まで輸送され、照射装置7で患者の照射患部の形状にあわせて整形された後に照射される。
患者は治療台8の上に固定されて位置決めが行われており、所定の照射患部に荷電粒子ビームが照射される。治療台8は患者の照射患部が照射位置であるアイソセンターに一致するように動作させる必要があるため、通常は上下左右、前後、回転など多軸の位置決め動作が可能である。回転ガントリはこれに加えてビーム輸送機器6及び照射装置7を回転させることにより患者に対して360度自在な方向からビームを照射することを可能とするものであり、患者が仰向けの状態のまま様々な方向からビームを照射することができる。このことについては従来技術と同様である。
この発明による回転ガントリの特徴は照射装置7が患者より下部に来た際に通過する床の部分を開閉させる開閉機構9の構造を簡素化している点である。詳細について図1〜3を用いて説明する。開閉式床20はエアーシリンダ24によって水平方向にスライドする構造となっており、閉状態で開閉式床20は治療台8とのアクセスフロアを形成することができる。
開閉式床20やエアーシリンダ24などが取り付けられたベース23はローラ25によって回転ガントリ内面に荷重が支えられている。上記開閉式床20によって常に水平な移動床を形成する為には、開閉機構9は回転ガントリの回転によらず、常に水平に保たれなければならない。回転ガントリが回転しても、ローラ25の駆動用モータ28を回転ガントリと同期して逆回転するように制御することにより、開閉機構9全体は常にフレーム1の内面中心と一致するように回転ガントリ内部の最下部に水平に位置することが可能となる。
駆動用モータ28にはサーボモータ等を用いることにより、フィードバック制御することで開閉機構9を水平に保つことができる。また、スライド式の移動床でアクセスフロアを形成する本構成においては、開閉式床20は閉状態でも治療台ベース11とは接続せずに、わずかに隙間を設けておくことが可能であり、回転ガントリ回転中は開閉機構9がわずかに水平位置からずれた場合でも、装置の破損等の問題が起こることはない。上記、サーボモータ等によるフィードバック制御ではわずかなタイムラグが生じるが、回転ガントリ停止時に開閉式床20が水平に保たれていれば問題ないことから、回転中はわずかな傾斜を許容することにより、上記の開閉機構9を回転ガントリと同期して逆回転するよう制御することは容易に可能となる。
また、フレーム1内部に設けられたガイドリング26を挟み込むようにして、ガイドレール27が設けられており、ローラ25がガイドリング26の内面を駆動する際に、ガイドレール27が開閉式床20のスラスト方向の位置と傾きを規制している。
次に照射装置7と開閉式床20の動作について図3を用いて説明する。照射装置7は患者に対して垂直上方位置から±180度回転する。図3では照射装置7は図の上側から移動して最大の回転ストローク、つまり真下の状態になる場合を示している。照射装置7が通過する部分にあたる開閉式床20a〜20lは開状態として照射装置7の通路を確保しているが、照射装置7の位置決めが完了し、停止すると通路になっていた開閉式床20a〜20dについては閉じることが可能であるため、アクセスフロアを最大限に確保するためにこの部分については閉動作を行う。このように回転ガントリを回転させる際(移動時)には照射装置7の通過経路および停止位置となる位置に存在する開閉式床20を開き、回転(移動)が終了した後に閉じることが可能な部分については閉状態とすることでアクセスフロアを最大限に確保することが可能である。
図3では開閉式床20を16個としているが、より細分化することにより照射装置7との隙間を小さくすることが可能である。
この様に照射装置7の移動する位置に応じて開閉する床を判断していることになるが、通常回転ガントリは0.1度などの細かな精度で位置決めする必要があり、シーケンサやコンピュータなどのコントローラによって制御されているため、この様な判断は容易に行うことが可能である。
また、開閉式床20の開閉について、照射装置7を回転させる前に開閉式床20を開動作させ、回転終了後に閉動作可能な部分を閉動作させるように記述したが、照射装置7の位置に同期させて開閉させても同様の効果を奏する。
また、回転停止後に閉動作可能な開閉式床20を判断して閉動作させるように記述したが、エアーシリンダ24の推力で照射装置7を壊さないように考慮して構成すれば、通路として開動作させた全ての開閉式床20を閉動作させ、照射装置7が停止し存在する位置にある開閉式床20は照射装置7に当たって停止させるという簡単な動作とすることが可能である。
上記のように、照射装置7の通過する部分を細分化した開閉式床20とし、開閉式床20およびその駆動機構を有する開閉機構9をフレーム1内に納められるように構成したので、治療台8およびその駆動装置との干渉を防止することができ、簡単な構成で最大限のアクセスフロアを確保することが可能である。
さらに、リニアガイドでスライドするように構成された開閉式床20をエアーシリンダ24によって開閉するだけであるので、不要な騒音の発生がなく、患者にとって不快感を与えない快適な環境を実現することが可能である。また、上記例ではエアーシリンダ24を用いて開閉式床20を駆動する場合を示したが、油圧シリンダやモータシリンダ、モータとボールネジ、モータとチェーンなどの機構や駆動方法としてもよい。
以上のようにこの実施の形態1による回転照射装置は、荷電粒子ビームを照射する照射装置7と、上記照射装置が取り付けられ、固定側の床面に固定された治療台8上の患者に対して、上記荷電粒子ビームを照射するように上記照射装置を回転するフレーム1と、上記フレームの内周に沿って回転自在に保持されたリング10と、上記リングの内部に設けられ、記照射装置が通過する部分が開閉可能な開閉式床20と、記リングを上記照射装置の回転に同期して逆回転させると共に、上記開閉式床を水平に保つようにフィードバック制御される駆動用モータ28とを備え、上記開閉式床20は、スライド式の複数の細分化された床により構成され、閉動作時に上記固定側の床面とは接続されず、上記フレーム内のみでアクセスフロアを形成するので、簡単な構造で、最大限のアクセスフロアを確保するとともに、アクセスフロア形成時の騒音を低減し、安定した運用が可能な回転照射装置を得ることができる。
また、スライド式の開閉式床20および開閉機構9を有することにより、従来構造における移動床の駆動時の騒音や製作コスト高の問題を解決することができる。
更に、スライド式の開閉式床20および開閉機構9と、開閉式床部を照射装置7の回転に同期させて逆回転させる駆動手段とを組み合わせることにより、従来のようなロッド作動用シリンダ機構が不要となり、また移動床を粒子線照射部の駆動範囲すべてにおいて形成する必要がなくなるため、簡単な構造で最大限のアクセスフロアを確保することができる。
なお、この実施の形態1においては、この発明を粒子線治療装置に用いる場合について説明したが、この発明の対象はこれに限定されず、X線や電子線等のほかの放射線治療装置にも同様に適用できることは明らかである。
実施の形態2.
上記実施の形態1において、開閉式床は固定側床面と離れている構成を示したが、固定側床である治療台ベースに開閉式床面の受け台を設けることで、開閉式床の閉時はその一端の床面が受け台に乗り上げるような構造としてもよい。固定側受け台を設けることで開閉式床の剛性を弱めることが可能となり、開閉式床面および床面フレーム材の製作コストを下げ、軽量化を図ることが可能となる。
図4に実施の形態2における移動式床および固定側床の構成図を示す。図4の29は固定側床である治療台ベース11に設けられた受け台を示す。
本実施形態2では開閉式床20は閉時に固定側受け台29の上に乗り上げる、もしくはわずかな隙間を空けておくことによって、開閉式床面に荷重がかかったときの開閉式床面のたわみを保持することが可能となる。開閉式床20を閉時に固定側受け台29に乗り上げるように構成する場合は、固定側受け台29の先端をテーパー形状にすることで容易に可能となる。固定側受け台29で荷重が保持されるため、実施の形態1で構成する開閉式床20よりも剛性を弱めることが可能となり、開閉機構9の製作コストの低減・軽量化などが可能となる。
また、本実施形態2においても開閉式床20は固定側受け台29との固定および接続は行わないため、実施形態1で記載したように、回転ガントリの回転と同期してリング10が逆回転している際に、リング10がわずかに角度変位を起こしたとしても、開閉式床20は固定側受け台29とは独立している為、開閉式床20の破損等の心配はない。
実施の形態3.
上記実施の形態1および2において、開閉機構9を有するリング10の水平度を監視し、インターロックを設け、安全性の確保を行うために、光電センサ、振り子式傾斜センサなどの水平度監視用センサを設けてもよい。
図5、6に上記2種類のセンサ配置の構成例を示す。30は光電センサ、31は光電センサ30用の反射板、32は振り子式傾斜センサを示す。
図5、6に示す如く、光電センサ30を治療台ベース11側に配置し、反射板31をリング10側に配置することによって、リング10が治療台ベース11に対して許容範囲以上ずれていないかを検出することができる。許容範囲以上のずれを検出した場合、安全対策としてガントリの回転動作を停止させることで、動作異常時の安全性を確保することができる。
光電センサ30と反射板31は図5、6に示す配置上、回転ガントリの回転角度によっては照射装置7によって入射光、反射光が遮られることが考えられるが、十分な角度をおいて2組以上配置することで、上記問題を解決することができる。また、傾斜角が発生すると振り子が角変位を起こし、この位置変位を検出する振り子式傾斜センサ32においても同様の役割を担うことによって高い安全性を確保することができる。上記以外に磁気式傾斜センサ等を用いても同様な効果が得られるのは明確であり、上記のセンサの一つ以上を用いて安全性の確保を行うことが可能である。
実施の形態4.
上記実施の形態3では開閉機構9が回転ガントリと同期して逆回転する場合において、開閉機構9が許容される水平度からはずれた場合の検知例について説明したが、上記実施の形態1,2において、開閉機構9の開閉式床20が動作異常を起こし、開閉式床20と照射装置7が干渉するという最悪な場合における対策を本実施の形態4として示す。
開閉式床20において、開動作するはずの床が閉じたまま、照射装置7が該当床部に回転してきた場合、開閉機構9を水平に保つ為の駆動用モータ28は照射装置7に対して逆回転するように制御されているため、照射装置7と開閉式床20の干渉による破損は重大なものとなることが予想される。したがって、図7のフローチャートに示すように、ガントリ駆動装置3における駆動用モータおよびリング10の駆動用モータ28に負荷電流リミットを設けて、通常回転時以上に負荷がかかり駆動電流が設定レベル以上流れた状態を検出し、モータ動作を停止させることにより機器の破損を最小限にとどめることができる。本実施の形態3による機能を追加することによって高い安全性を確保することができる。
実施の形態5.
上記実施の形態1および2において、回転ガントリ停止時にガイドリング26に対してリング10および開閉機構9が角度変位を起こさないようにリング10の下部にエアー式もしくは電動式の角度変位防止用の押し付け手段を配置することで、回転ガントリ停止中のリング10の角度変位を防止することが可能になる。
図8において、35は押し付けシリンダであり、36は押し付けシリンダ35により挿入、退避され、ガイドリング26に押し付けられることで、ガイドリング26に対するリング10の角度変位を防止する押し付け棒を示す。
回転ガントリ停止時に押し付け棒36は挿入状態でガイドリング26に押し付けられた状態にしておくことで、押し付け棒36はブレーキの役割を担い、リング10のガイドリング26に対する角度変位を防止することができる。回転ガントリを動作する時は、押し付け棒36は退避状態とし、リング10は回転ガントリに同期して逆回転動作を行う。上記の通り、押し付けシリンダ35および押し付け棒36をリング10の下部に配置することにより、より高い安全性を確保することができる。
実施の形態6.
上記実施形態1および2において、開閉機構9を有し、ガイドローラ26にガイドされ回転ガントリに対して同期して逆回転するリング10を円形状としているが、これはリング以外の形状でもその役割を担うことができる。
図9において、37は半円型のリング10を示す。実施の形態1におけるリング10と比較すると回転の安定性がやや劣ることが予想されるが、本実施の形態ではリング10を半円型とすることで回転ガントリの重量軽減、材料費削減という効果がある。もちろん半円型以外の形状でもリング10と同様の構成とすることで同じ役割を担うことができることは明白であり、リング形状以外の形状で同様の役割を担う場合すべてが本実施の形態に含まれる。
この発明に係る回転照射装置は、荷電粒子ビームを照射する照射装置と、上記照射装置が取り付けられ、固定側の床面に固定された治療台上の患者に対して、上記荷電粒子ビームを照射するように上記照射装置を回転するフレームと、上記フレームの内周に沿って回転自在に保持されたリング状部材と、上記リング状部材の内部に設けられ、上記照射装置が通過する部分が開閉可能な開閉式床と、上記リング状部材を上記照射装置の回転に同期して逆回転させると共に、上記開閉式床を常に水平に保つようにフィードバック制御される駆動用モータとを備え、上記開閉式床は、スライド式の複数の細分化された床により構成され、閉状態において上記固定側の床面に接続せずに保持され、上記フレーム内のみでアクセスフロアを形成するものである。
この発明に係る回転照射装置は、荷電粒子ビームを照射する照射装置と、上記照射装置が取り付けられ、固定側の床面に固定された治療台上の患者に対して、上記荷電粒子ビームを照射するように上記照射装置を回転するフレームと、上記フレームの内周に沿って回転自在に保持されたリング状部材と、上記リング状部材の内部に設けられ、上記照射装置が通過する部分が開閉可能な開閉式床と、上記リング状部材を上記照射装置の回転に同期して逆回転させると共に、上記開閉式床を水平に保つようにフィードバック制御される駆動用モータとを備え、上記開閉式床は、スライド式の複数の細分化された床により構成され、閉状態において上記固定側の床面に接続せずに保持され、上記フレーム内のみでアクセスフロアを形成するものである。

Claims (8)

  1. 荷電粒子ビームを照射する照射装置と、
    上記照射装置が取り付けられ、固定側の床面に固定された治療台上の患者に対して、上記荷電粒子ビームを照射するように上記照射装置を回転するフレームと、
    上記フレームの内周に沿って回転自在に保持されたリングと、
    上記リングの内部に設けられ、上記照射装置が通過する部分が開閉可能な開閉式床と、
    上記開閉式床を水平に保つように上記リングを上記照射装置の回転に同期して逆回転させる駆動手段とを備えたことを特徴とする回転照射装置。
  2. 上記開閉式床は、スライド式の複数の細分化された床により構成されていることを特徴とする請求項1記載の回転照射装置。
  3. 上記開閉式床は、閉動作時に上記固定側の床面とは接続されず、上記フレーム内のみでアクセスフロアを形成することを特徴とする請求項1または2記載の回転照射装置。
  4. 上記固定側の床面に上記開閉式床の閉時にその一端を保持する受け台を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の回転照射装置。
  5. 上記リングの水平度を測定する傾斜センサを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の回転照射装置。
  6. 上記駆動手段として駆動用モータを備え、所定値以上の駆動電流が流れた場合に、上記駆動用モータを停止させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の回転照射装置。
  7. 上記照射装置の停止中に上記フレーム及びリングの角度変位を防止する押し付け手段を上記リング内に設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の回転照射装置。
  8. 上記リングは、半円型であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の回転照射装置。
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