JP4272333B2 - 粒子線治療用回転照射室 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粒子線治療用回転照射室の改善に関し、より詳しくは、粒子線照射部の回転に伴う移動床の水平保持を容易に行い得るようにした粒子線治療用回転照射室の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のとおり、癌治療には、従来からX線、ガンマ線、電子線あるいは中性子線などが利用されてきた。ところが、近年では、患部のみに集中的に照射することができ、患部の周囲の正常な細胞に対する悪影響が少ないという理由で、炭素などのように粒子の重い粒子線が注目されるに至り、我が国においても粒子線治療施設の建設が進められつつある。このような粒子線治療施設の構成は、例えば特開平11−47287号公報に開示されてなる放射線治療用回転照射室とほぼ同構成になるものである。
【0003】
以下、上記従来例に係る放射線治療用回転照射室の概要を、斜め前方から見たその要部構成斜視図の図5を参照しながら、同公報に記載されている同一名称ならびに同一符号を以て説明すると、この放射線治療用回転照射室は、癌患者に放射線を照射する放射線照射部の回転位置の如何に拘わらず、回転照射室の内側を常に覆って治療用ベッドの下側に水平なアクセス用のフロア(移動床)を形成することを可能ならしめることにより、癌患者に安心感を与えるように構成されてなるものである。
【0004】
より詳しくは、放射線照射部22の移動経路を挟んで配置される固定側リングレール62と、移動側リングレール72とによって、下側が水平なかまぼこ型の通路80を形成し、この通路80内にリンクで屈曲自在に連結された多数の板からなる連続した移動床82を配置し、この移動床82を前記放射線照射部22の回転と同期して移動させると共に、前記移動側リングレール72を移動床82と逆方向に同じ量だけ移動させるように構成されている。
【0005】
上記構成になる従来例に係る放射線治療用回転照射室の場合には、上記のとおり、移動床82が前記放射線照射部22の回転と同期して移動すると、移動側リングレール72が移動床82と逆方向に同じ量だけ移動するように構成されているものである。従って、この従来例に係る放射線治療用回転照射室によれば、前記移動側リングレール72が静止状態に保持され続けるから、前記放射線照射部22の回転の如何に拘わらず、移動床82の下側を水平に保持し続けることができる。なお、前記移動床82の移動量と移動側リングレール72の移動量との間に誤差が生じた場合には、補正手段によって移動量の誤差が補正される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例に係る放射線治療用回転照射室は、放射線照射部の回転位置の如何に拘わらず、移動床の下側が常に水平に保持され続けるから極めて有用であると考えられる。ところで、この従来例に係る放射線治療用回転照射室の場合には、上記のとおり、移動側リングレールを移動床と逆方向に同じ量だけ同期させて移動させる構成である。それ故、放射線照射部の回転と同期して逆方向に同じ量だけ移動側リングレールを移動させる駆動手段が必要であるのに加えて、移動量の誤差を補正する補正手段が必要であるから、その制御装置の構成が複雑で操作が難しい。つまり、操作が容易な放射線治療用回転照射室に対する要望が強いにもかかわらず、その操作が難しいという解決すべき課題があった。
【0007】
従って、本発明の目的は、回転胴側リングレールを移動床と逆方向に同じ量だけ同期させて移動させるまでもなく、移動床の水平保持操作を容易に行うことができる粒子線治療用回転照射室を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、回転胴の回転位置の如何に拘わらず、移動床を所定の位置に静止状態で維持させ、例えば粒子線照射部を下側位置(粒子線を上方に照射し得る状態)にする場合には、移動床を粒子線照射部の回転経路領域から退避させると共に、粒子線照射部の回転停止後に、2分割された移動床のそれぞれを粒子線照射部側に移動させて粒子線照射部と移動床との間の隙間をなくし得る構成にすれば、回転胴側リングレールを移動床と逆方向に同じ量だけ同期させて移動させる駆動手段を設けたり、また移動量の誤差を補正する補正手段を設ける必要がなくなり、粒子線治療用回転照射室の操作が容易になると考えて、本発明をなしたものである。
【0009】
従って、上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る粒子線治療用回転照射室が採用した手段の特徴とするところは、内部に治療用ベッドが配設された固定胴の開口側に、前記治療用ベッド上の患者の回りを回転する粒子線照射部を支持する回転胴が外装されて照射室が形成されると共に、前記回転胴の内側であって、かつ前記治療用ベッドの下方側に移動床が配設されてなる粒子線治療用回転照射室において、前記移動床が前記回転胴の周方向に2分割されてなり、これら2分割された移動床が前記回転胴の周方向の長手方向に個別に往復移動し得るように、かつ前記回転胴側から固定胴側に伸長すると共に、前記回転胴側に退避し得るように、前記回転胴の内周面を転動する転動輪を備えた床支持静止環状台車に支持されてなるところにある。
【0010】
本発明の請求項2に係る粒子線治療用回転照射室が採用した手段の特徴とするところは、請求項1に記載の粒子線治療用回転照射室において、前記床支持静止環状台車に係合部を設けると共に、前記固定胴側に、前記係合部に離合自在に係合して前記床支持静止環状台車を定位置に静止させる台車係止手段を設けたところにある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る粒子線治療用回転照射室を、その主要部分の縦断断面図の図1と、図1のA−A線断面図の図2(但し、治療用ベッドは省略して示してある。)と、その左側移動床の構成説明図の図3と、その右側移動床の構成説明図の図4とを参照しながら説明する。
【0012】
図1乃至図2に示す符号1は、本発明の実施の形態に係る粒子線治療用回転照射室である。この粒子線治療用回転照射室1は、主として、一端側が図示しない建屋の壁に支持され、内部に治療用ベッド21を備えた固定胴2と、粒子線照射部3を支持する回転胴4と、この回転胴4の内側であって、かつ前記固定胴2側に配設され、後述する構成になる床支持静止環状台車5と、この床支持静止環状台車5に支持され、後述する構成になる移動床6とから構成されている。
【0013】
前記床支持静止環状台車5は、名称のとおり環状に形成されており、外周部に前記回転胴4の前記固定胴2側の内周面を転動する複数(本実施の形態では4対である。)の転動輪51が設けられている。この床支持静止環状台車5の内側の下部側には水平部が形成されており、この水平部と、この水平部の両側の曲面には、これら水平部から両曲面に連なるガイドレール52が敷設されると共に、上部にはこの床支持静止環状台車5を定位置に静止させる台車係止手段である後述する構成になる台車係止装置7の係止ロッド71の先端が挿入されて係合する係合部である複数(実際には2つ設けられているが、図1では1つだけが示されている。)の係合穴53が設けられている。これら係合穴53は、前記粒子線照射部3が正規の位置、つまり最上位に位置するときに、この粒子線照射部3を挟む両側に設けられている。
【0014】
前記移動床6は、図2に示すように、長手方向の中央部で2分割され、共に往復動し得る左側移動床61および右側移動床65から構成されている。なお、左側とは図2における左側のことをいい、右側とは図2における右側のことをいい、左側と右側との記載については以下同様とする。
【0015】
先ず、左側移動床61を、図2および図3を参照しながら説明すると、下側に前記ガイドレール52を転動する複数の走行用の車輪が設けられると共に、上面部に前記ガイドレール52と直交する向きにリニアガイド62aが設けられ、第1左側電動シリンダ63の伸縮により、前記ガイドレール52に案内されて移動し得る複数の左側移動台車ユニット62を備えている。また、左側移動台車ユニット62の上には、前記リニアガイド62aの間に配設されてなる第2左側電動シリンダ62bの伸縮により、前記リニアガイド62aに案内されて摺動移動する左側床ユニット64が設けられている。そして、これら隣り合う左側移動台車ユニット62の上の左側床ユニット64同志が連結ピン64aによって連結されている。
【0016】
次に、右側移動床65を、図2および図4を参照しながら説明すると、下側に前記ガイドレール52を転動する複数の走行用の車輪が設けられると共に、上面部に前記ガイドレール52と直交する向きにリニアガイド66aが設けられ、第1右側電動シリンダ67の伸縮により、前記ガイドレール52に案内されて移動し得る複数の右側移動台車ユニット66を備えている。また、右側移動台車ユニット66の上には、前記リニアガイド66aの間に配設されてなる第2右側電動シリンダ66bの伸縮により、前記リニアガイド66aに案内されて摺動移動する右側床ユニット68が設けられている。そして、これら隣り合う右側移動台車ユニット66の上の右側床ユニット68同志が連結ピン68aによって連結されている。以上の説明から良く理解されるように、この右側移動床65は、前記左側移動床61と左右勝手反対に構成になるものである。
【0017】
移動床6を、上記のような構成にすることにより、この移動床6の左側移動床61と右側移動床65とは、図1に示すように、第2左側電動シリンダ62bおよび第2右側電動シリンダ66bの伸縮ロッドの縮小によりリニアガイド62a、66aに沿って回転胴4側に退避する一方、伸長により固定胴2に設けられた床先端受部22に先端部が受けられる位置まで伸びることができる。また、第1左側電動シリンダ63および第1右側電動シリンダ67の伸縮によりガイドレール52に沿って個別または同時に移動して、左側移動台車ユニット62と右側移動台車ユニット66とが接近し、かつ離反することができる。
【0018】
ところで、図3および図4から良く理解されるように、左側移動床61の分割側の1台の左側移動台車ユニット62および右側移動床65の分割側の1台の右側移動台車ユニット66が横方向に長い大型に、端部側の他の全ての左右側移動台車ユニットは横方向に短い小型に構成されているが、これは分割側の左側移動台車ユニット62および右側移動台車ユニット66がガイドレール52の水平部を移動し、端部側の左右側移動台車ユニットがガイドレール52の曲部を移動するからである。また、横方向に長い大型の左側移動床61の分割側の1台の左側移動台車ユニット62には3台の左側床ユニット64が、右側移動床65の分割側の1台の右側移動台車ユニット66には3台の右側床ユニット68が配設されており、そしてこれら床ユニットは個別に作動させ得るように構成されている。
これにより、一部の床ユニットを回転胴4側に退避させたまま保持することができるから、粒子線照射部3が下側に位置するときに、第1左右側電動シリンダ63,67の伸縮ロッドの伸縮量を小さくすることができる。
【0019】
前記台車係止装置7は、固定胴2の上部で、かつ最上位の正規の位置に位置する粒子線照射部3よりも広い間隔を隔てた二個所に設けられたブラケット23のそれぞれに取付けられている。これら台車係止装置7は何れも同構成であるから一方側の台車係止装置7について説明すると、これは、一対のロッドガイド73,73と、これら一対のロッドガイド73,73の間に配設され、これら一対のロッドガイド73,73によりガイドされて伸縮する伸縮ロッドを有するロッド作動用電動シリンダ72と、このロッド作動用電動シリンダ72の伸縮ロッドの先端に取付けられ、先端部が前記係合穴53に挿脱される係止ロッド71とから構成されている。
【0020】
ところで、前記粒子線照射部3を挟む両側位置に係合穴53を設け、かつこれら係合穴53のそれぞれに係止ロッド71を挿脱させる台車係止装置7を設けたのは、粒子線照射部3の回転に支障が生じる側の係止ロッド71を、ロッド作動用電動シリンダ72の伸縮ロッドを縮小させて係合穴53から抜き出す一方、他方の係止ロッド71で床支持静止環状台車5を静止させるための配慮である。
つまり、この床支持静止環状台車5は、何れか一方の係止ロッド71の挿入により必ず静止されるように構成されている。
【0021】
以下、上記実施の形態に係る粒子線治療用回転照射室1の使用態様を説明すると、例えば、回転胴4の回転により、図2における左側方向に粒子線照射部3を回転させる場合には、左側のロッド作動用電動シリンダ72,72の伸縮ロッドを縮小させて係合穴53から係止ロッド71を抜き出すと共に、右側のロッド作動用電動シリンダ72,72の伸縮ロッドを伸長させて係合穴53に係止ロッド71を挿入しておく。
【0022】
前記回転胴4の左側方向の回転により前記粒子線照射部3は左側方向に回転することになるが、右側の係合穴53に挿入されている係止ロッド71の働きにより床支持静止環状台車5が静止し続ける。従って、前記粒子線照射部3の回転位置の如何に拘わらず、移動床6の下側が水平な状態に維持され続けることになるが、前記粒子線照射部3の回転が移動床6に妨げられない範囲である場合には、第1左右側電動シリンダ63,67や第2左右側電動シリンダ62b,66bを作動させる必要がない。
【0023】
勿論、図2における右側方向に粒子線照射部3を回転させる場合には、上記とは逆に、右側の係合穴53から係止ロッド71を抜き出すと共に、左側の係合穴53に係止ロッド71を挿入しておけば良いものである。
【0024】
一方、前記回転胴4をさらに左側方向の回転させて、前記移動床6を超えて粒子線照射部3を回転させる場合には、粒子線照射部3の移動経路を形成させるために、この移動床6を下記のようにして作動させる。先ず、第2左側電動シリンダ62bおよび第2右側電動シリンダ66bを縮小させて、移動床6の左側移動床61と右側移動床65とを共に回転胴4側に退避させる。すると、左側移動床61と右側移動床65との先端部と、固定胴2の床先端受部22の先端部と間に、前記粒子線照射部3が通過し得る幅の移動経路が形成されるから、何の支障もなく、この粒子線照射部3を、粒子線を上方に向かって照射し得る下側位置に回転させることができる。
【0025】
前記粒子線照射部3が移動経路位置まで回転されて停止されると、前記粒子線照射部3の対応する位置に、第1左側電動シリンダ63および第1右側電動シリンダ67の伸縮により、左側移動床61と右側移動床65との分割側の左側移動台車ユニット62と右側移動台車ユニット66との間に、前記粒子線照射部3が入込み得る間隔を形成させる。そして、第2左側電動シリンダ62bおよび第2右側電動シリンダ66bの伸長により、左側移動床61と右側移動床65との先端部を固定胴2の床先端受部22位置まで伸長させれば、粒子線照射部3の左右側に、治療準備のために医師等が立ち会うことができる床面が形成される。
【0026】
なお、左側移動床61および右側移動床65の分割側の左側移動台車ユニット62と右側移動台車ユニット66との間の間隔をより広くし、これら左側移動床61および右側移動床65の先端部を固定胴2の床先端受部22位置まで伸長させた後に、左側移動床61と右側移動床65とを粒子線照射部3の方向に移動させるように操作しても良く、何れの操作方法を採用するかは自由自在である。
【0027】
上記実施の形態に係る粒子線治療用回転照射室1によれば、上記のとおり、上記従来例に係る放射線治療用回転照射室のように、回転胴側ガイドレールを移動床6と逆方向に同じ量だけ同期移動させる駆動手段を設ける必要がなく、移動床6を超えて粒子線照射部3を回転させなければならない場合だけ、第1左右側電動シリンダ63,67および第2左右側電動シリンダ62b,66bの伸縮ロッドを伸縮させれば良い構成であるから、本実施の形態に係る粒子線治療用回転照射室1の場合には、従来例に係る放射線治療用回転照射室よりも遙に容易に操作することができる。
【0028】
ところで、上記実施の形態に係る粒子線治療用回転照射室1の場合には、上記のとおり、2台の台車係止装置7が固定胴2の上部側に配設されている場合の例を説明したが、これに限らず、これら台車係止装置7を固定胴2の下部側に配設することもできる。但し、台車係止装置7を固定胴2の下部側に配設した場合には、これら台車係止装置7を固定胴2の上部側に配設した場合よりもメインテナンス作業に関して若干不利になる。
【0029】
さらに、前記台車係止装置7のロッド作動用電動シリンダ72を周知の構成になる油圧シリンダやエアシリンダに代えたとしても、またモータと、このモータにより可逆回転されるボールねじと、このボールねじにより往復動される係止ロッドとからなる構成にしたとしても、前記ロッド作動用電動シリンダ72と同等の機能を発揮することができ、また第1左右側電動シリンダ63,67および第2左右側電動シリンダ62b,66bについても、このロッド作動用電動シリンダ72の場合と同様であるから、上記実施の形態によって、本発明の技術的思想の範囲が限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1または2に係る粒子線治療用回転照射室では、この粒子線治療用回転照射室の移動床が回転胴の周方向に2分割されていて、そしてこれら2分割された移動床が、前記回転胴の周方向の長手方向に個別に往復移動し得るように、かつ回転胴側から固定胴側に伸長すると共に、前記回転胴側に退避し得るように、前記回転胴の内周面を転動する転動輪を備えた床支持静止環状台車に支持されている。
【0031】
従って、本発明の請求項1または2に係る粒子線治療用回転照射室によれば、移動床に回転が妨げられない範囲における粒子線照射部の回転では、移動床を移動させる必要がなく、そして移動床を超えて粒子線照射部を回転させなければならない場合に、2分割された移動床を回転胴側に退避させて粒子線照射部の移動経路を形成させ、次いで粒子線照射部の回転終了後に、2分割された移動床の間の間隔を粒子線照射部の外寸に合わせると共に、2分割された移動床を固定胴側に移動させて、治療準備のために医師等が立ち会うことを可能ならしめる床を粒子線照射部の左右に形成させるだけであり、従来例に係る放射線治療用回転照射室のように、回転胴側リングレールを移動床と逆方向に同じ量だけ同期移動させる駆動手段が必要でなく、前記移動床の移動量と移動側リングレールの移動量との間に誤差が生じた場合に補正するというような難しい駆動制御を要しないから、従来例に係る放射線治療用回転照射室よりも遙に容易に操作することができるという優れた効果がある。
【0032】
さらに、本発明の請求項2に係る粒子線治療用回転照射室には、床支持静止環状台車を定位置に静止させる台車係止手段が設けられているから、この台車係止手段によって移動床を確実に定位置に静止させ続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る粒子線治療用回転照射室の主要部分の縦断断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る粒子線治療用回転照射室の左側移動床の構成説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る粒子線治療用回転照射室の右側移動床の構成説明図である。
【図5】従来例に係り、斜め前方から見た放射線治療用回転照射室の要部構成斜視図である。
【符号の説明】
1…粒子線治療用回転照射室
2…固定胴,21…治療用ベッド,22…床先端受部,23…ブラケット
3…粒子線照射部
4…回転胴
5…床支持静止環状台車,51…転動輪,52…ガイドレール,53…係合穴
6…移動床,61…左側移動床,62…左側移動台車ユニット,62a…リニアガイド,62b…第2左側電動シリンダ,63…第1左側電動シリンダ,64…左側床ユニット,64a…連結ピン,65…右側移動床,66…右側移動台車ユニット,66a…リニアガイド,66b…第2右側電動シリンダ,67…第1右側電動シリンダ,68…右側床ユニット,68a…連結ピン
7…台車係止装置,71…係止ロッド,72…ロッド作動用電動シリンダ,73…ロッドガイド

Claims (2)

  1. 内部に治療用ベッドが配設された固定胴の開口側に、前記治療用ベッド上の患者の回りを回転する粒子線照射部を支持する回転胴が外装されて照射室が形成されると共に、前記回転胴の内側であって、かつ前記治療用ベッドの下方側に移動床が配設されてなる粒子線治療用回転照射室において、前記移動床が前記回転胴の周方向に2分割されてなり、これら2分割された移動床が前記回転胴の周方向の長手方向に個別に往復移動し得るように、かつ前記回転胴側から固定胴側に伸長すると共に、前記回転胴側に退避し得るように、前記回転胴の内周面を転動する転動輪を備えた床支持静止環状台車に支持されてなることを特徴とする粒子線治療用回転照射室。
  2. 前記床支持静止環状台車に係合部を設けると共に、前記固定胴側に、前記係合部に離合自在に係合して前記床支持静止環状台車を定位置に静止させる台車係止手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の粒子線治療用回転照射室。
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