JPWO2009141940A1 - 車載エンターテイメントシステムおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、後席用のAV機器は、車内天井に、あるいは右後席用と左後席用に2台の機器が設置され、更に、比較的大型の3列シートを持つ車両では、2列目、3列目に別々のAV機器を設置する場合もある。
また、ヘッドユニット、リアコントロールユニットの複数のユニットからAVリソースの制御を可能とした場合、例えば、音量が低い場合に、前席、後席の乗員が、ヘッドユニット、リアコントロールユニットそれぞれで音量を高くする操作をした場合、音が大きくなりすぎる、あるいは、ラジオで同調させたいチャンネルが、前後席の乗員で異なり、整合がとれない場合等が考えられる。更に、許可スイッチによる制御の切り替えに関し、ユーザは、許可スイッチの設定を予め把握しておかなければならず、運転中、急に音量を低くしたい、あるいは再生を停止したいといった場合、数ステップの操作が必要となり、操作ミス、あるいは最悪運転操作ミス等が考えられる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る車載エンターテイメントシステムの構成を示す図である。
図1に示されるように、この発明の実施の形態1に係る車載エンターテイメントシステムは、ヘッドユニット1と、1以上のリアコントロールユニット2(#1〜#N)と、により構成される。
また、ヘッドユニット1と、1以上のリアコントロールユニット2(#1〜#N)とは、車内LAN(Local Area Network)インタフェースの規格であるMOST(Media Oriented System Transport)規格に準拠した光ファイバーケーブル3(および不図示の光コネクタ)を介して接続されており、カーナビゲーション、CD(Compact Disc)やラジオ等のカーオーディオ、DVD(Digital Versatile Disc)等、各種AVリソースの制御が、ヘッドユニット1、リアコントロールユニット2に設置された、前席操作スイッチ13、後席操作スイッチ23からも可能である。
図2に示されるように、ヘッドユニット1は、制御部10と、ネットワークインタフェース11と、前席モニタ12と、前席操作スイッチ13と、AVリソースとしての電子ボリュームアンプ14と、により構成される。
タイマ部101は、前席操作スイッチ13(あるいは後述する後席操作スイッチ23)の操作により生成されるコマンドを受付けたことを契機にカウントを開始して時間監視を行い、所定数カウント後にタイムアウト信号を出力して演算制御部105へ出力する。フラグ記憶部102は、前席操作スイッチ13によるコマンドの受付けが許可状態にあるか否かを示す、CPUに内蔵されたもしくは外付けされるメモリに割り付けて記憶されるフラグ領域である。
演算制御部105は、一方のユニットの操作スイッチを操作することにより生成されるコマンドを受付け、実行するとともに、当該コマンドを受付けてから所定時間経過するまでの間、他方のユニットの操作スイッチを操作することにより生成されるコマンドの受付けを禁止する制御部10としての機能を実行するために、上記したタイマ部101の監視、およびフラグ記憶部102と、入力SWアドレス記憶部103と、登録SWアドレス記憶部104の更新管理を行なう。
また、前席モニタ12は、映像、および音声を再生するディスプレイおよびスピーカからなるモニタであり、前席操作スイッチ13は、前席に着座した乗員が操作するスイッチであり、電子ボリュームアンプ14は、スピーカの音量を調整するボリュームである。
制御部20は、接続される上記のブロック21〜24を制御するCPUを内蔵する。また、ネットワークインタフェース21は、MOST規格にしたがい、ヘッドユニット1とのインタフェースを司るもので、ここにはリアコントロールユニット2(#1〜#N)のそれぞれのネットワークアドレス(スレーブアドレス)が割り付けられている。また、後席モニタ22は、映像、および音声を再生するディスプレイおよびスピーカからなるモニタであり、後席操作スイッチ23は、後席に着座した乗員が操作するスイッチであり、DVDドライブ24は、DVDからなるAVソースを再生するドライブである。
以下、図3に示すフローチャートを参照しながら、図1、図2に示すこの発明の実施の形態1に係る車載エンターテイメントシステムの動作について詳細に説明する。ここでは、前席操作スイッチ13、後席操作スイッチ23のそれぞれからヘッドユニット1のボリューム(電子ボリュームアンプ14)を操作するケースを例示して説明する。
制御部10(演算制御部105)は、常時、前席操作スイッチ13、あるいは後席操作スイッチ23を操作したことにより生成される割込み(操作コマンド)の有無を監視している(ステップST301)。ここで、演算制御部105が、例えば、前席操作スイッチ13による割込みを検知すると(ステップST301“YES”)、演算制御部105は、続いて割込みの受付けを許可するか否かを示すフラグ記憶部102のフラグの状態を判定する(ステップST302)。
続いて、演算制御部105は、前席操作スイッチ13に予め割り付けられているネットワークアドレスであるヘッドユニット1のアドレスを登録SWアドレス記憶部104に登録する(ステップST304)。そして、演算制御部105は、タイマ部101に初期値を設定してカウントを開始させた後(ステップST305)、前席操作スイッチ13により生成されるコマンドを割込みとして受付け、そのコマンドにしたがい電子ボリュームアンプ14の設定を行う(ステップST306)。
また、ステップST302のフラグ判定処理で、フラグ記憶部102に設定されたフラグが、他からの割込み受付けを不可とする“Low”状態になっていた場合(ステップST302“NO”)、演算制御部105は、入力SWアドレス記憶部103に設定されたアドレスが登録SWアドレス記憶部104に登録されたアドレスであるか否かを判定し(ステップST307)、ここで、登録されたアドレス(ここでは、前記操作スイッチ13)であれば(ステップST307“YES”)、タイマ部101に初期値を設定してカウントを再開し(ステップST308)、登録されたアドレスでなければ(ステップST307“NO”)、タイマ部101によるカウントを継続し(ステップST309)、タイムアウトを待って(ステップST310“YES”)フラグ記憶部102に設定されるフラグをコマンド受付け許可状態“High”に設定する(ステップST311)。
なお、このとき、操作が受付け不可となっている、例えば、後席操作スイッチ23については、点滅させる、または後席モニタ22に操作受付け不可であることを表示すると、ユーザは操作が有効でないことを把握できるため、便利である。
また、コマンド受付け時に、操作スイッチに割り付けられるアドレスを登録し、前回のコマンド受付け時のアドレスからの操作コマンドのみを所定時間受付け可能とし、このことにより、前席操作スイッチ13、後席操作スイッチ23を同時に操作しているような場合には、先行して操作を開始したスイッチ操作を受付け、この操作スイッチによる操作終了後所定時間経過するまで他方スイッチによる操作の受付けを禁止することで複数スイッチの同時操作による不整合を回避することができる。
上記した実施の形態1によれば、先行して操作を開始したユニット(ヘッドユニット1もしくはリアコントロールユニット2)の割込みを優先して受付ける構成としたが、登録SWアドレス記憶部104に優先的に操作させたいユニットのネットワークアドレスを固定的に登録しておくことで、例えば、ヘッドユニット1の前席操作スイッチ13による操作を優先させることも可能である。すなわち、ヘッドユニット1の前席操作スイッチ13による操作が所定時間無い場合に限り、リアコントロールユニット2の後席操作スイッチ23による操作を有効にすることで、例えば、後席で操作に不慣れな乗員が誤って操作した場合にはヘッドユニット1の前席操作スイッチ13の操作により操作を修正でき、一層利便性が向上する。なお、逆に、リアコントロールユニット2(#1〜#N)の後席操作スイッチ23による操作を固定的に優先させることも可能である。
以下、図4に示すフローチャートを参照しながら、図1、図2に示すこの発明の実施の形態2に係る車載エンターテイメントシステムの動作について詳細に説明する。ここでも実施の形態1同様、前席操作スイッチ13、後席操作スイッチ23のそれぞれからヘッドユニット1のボリュームを操作するケースを例示して説明する。
また、ステップST406のフラグ設定状態判定処理において、フラグが他からのコマンド受付け不可状態“Low”に設定されていた場合(ステップST406“NO”)、演算制御部105は、タイマ部101にカウント初期値を設定してカウントを開始し(ステップST407)、タイマ部101によるタイムアウトを待って(ステップST408“YES”)フラグ記憶部102に設定されたフラグをコマンド受付け不可状態“Low”からコマンド受付け許可状態“High”に変更し(ステップST409)、該当するAVリソースに対するコマンドを受付ける。
具体的に、制御部10は、前席操作スイッチ13からの操作入力がヘッドユニット1に割り付けられたネットワークアドレスであった場合は、フラグ記憶部102に設定されたフラグを他からの割込み受付けを不可とする“Low”状態に設定するとともに、タイマ部101によるカウントを開始してそのコマンドを受付け、一方では、リアコントロールユニット2の後席操作スイッチ23からの操作入力を所定時間無視する。また、スイッチ操作がリアコントロールユニット2のネットワークアドレスに相当する場合には、フラグがコマンド受付け不可を示す“Low”状態に設定されていないことを確認後、すなわち、ヘッドユニット1からの操作入力が所定時間なかった場合に操作スイッチ23によるコマンド受付けを実行するものである。
上記した実施の形態1、実施の形態2によれば、ヘッドユニット1、リアコントロールユニット2のユニット毎に操作スイッチ13、23が実装される例を説明したが、同時操作が可能な映像・音声のAVリソース毎にアドレスを割り付け、更に、上記したタイマ部101、フラグ記憶部102をAVリソース毎に備えることで、AVリソースの同期制御が可能になる。以下に、実施の形態3として説明する。
以下、説明の重複を回避する意味で、図2に示す実施の形態1、2との差異についてのみ説明する。
また、ヘッドユニット1には、上記したAVリソース#1、…#n−1、#nを単位に、タイマ部101#1~#n、フラグ記憶部102#1~#n、入力SWアドレス記憶部103、登録SWアドレス記憶部104#1~#nのそれぞれが備えられている。
具体的に、図3、図4に示すプログラムの手順との差異は、図3、図4では、ユニットアドレスを単位に、タイマ部101、フラグ記憶部102を制御していたのに対し、実施の形態3では、リソースアドレスを単位に、タイマ部101#1~#n、フラグ記憶部102#1~#nを制御することになる。
図6は、この発明の実施の形態4に係る車内エンターテイメントシステムを構成するヘッドユニット1の内部構成を示すブロック図である。なお、リアコントロールユニット2(#1〜#N)の内部構成は、図5に示す構成と同じため、図示省略してある。
ここでは、ヘッドユニット1は、上記した実施の形態3が有する構成に加え、AVリソース#1、…#n−1、#n(のタイマ部101#1~#n)毎に異なる初期値を与え、操作に要する時間を考慮した構成になっている。すなわち、AVリソース毎に用意されるタイマ部101#1~#nに対し、それぞれに異なるカウント初期値を設定するタイマ初期値設定部106#1~#nを有する。
このため、ボリューム調整のように比較的短時間で操作が可能なものについては、タイマ部101によるカウント初期値を短く、DVDチャプタの設定操作に比較的長時間要するものについてはタイマ部101によるカウント初期値を長く設定することにより、他方の操作スイッチからの割り込み(コマンド)受付けに関する許可時間をAVリソース毎に妥当なものにすることができる。例えば、ボリューム操作にはカウント初期値を0.5秒とし、DVDの操作にはカウント初期値3秒と設定することにする。
また、同じDVDの操作でもトラック送り操作については比較的操作時間を要しないため、トラック送り操作後に、タイマ初期値設定部106#1~#nが該当のAVリソースのタイマ部101に与える初期値として、例えば、0.5秒を設定する。このことにより、他方の操作スイッチ23(13)からの割込みは、0.5秒経過後にすぐに受付けられるため、無駄の無い操作が可能である。
例えば、一方のユニット1(2)の操作スイッチ13(23)を操作することにより生成されるコマンドを受付け、実行するとともに、コマンドを受付けてから所定時間経過するまでの間、他方のユニット2(1)の操作スイッチ23(13)を操作することにより生成されるコマンドの受付けを禁止する制御部10(20)におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
また、コマンド受付け時に、コマンドの受付けを許可された操作スイッチ(例えば、前席操作スイッチ13)に割り付けられるアドレスを登録し、前回のコマンド受付け時のアドレスからの操作コマンドのみを所定時間受付け可能とすることで、前席操作スイッチ13、後席操作スイッチ23を同時に操作しているような場合には、先行して操作を開始したスイッチの操作を受付け、この操作スイッチによる操作終了後、所定時間経過するまで他の操作スイッチ(後席操作スイッチ23)による操作の受付けを禁止し、このことにより、複数スイッチの同時操作による不整合を回避することができる。
例えば、後席用のAV機器は、車内天井に、あるいは右後席用と左後席用に2台の機器が設置され、更に、比較的大型の3列シートを持つ車両では、2列目、3列目に別々のAV機器を設置する場合もある。
また、ヘッドユニット、リアコントロールユニットの複数のユニットからAVリソースの制御を可能とした場合、例えば、音量が低い場合に、前席、後席の乗員が、ヘッドユニット、リアコントロールユニットそれぞれで音量を高くする操作をした場合、音が大きくなりすぎる、あるいは、ラジオで同調させたいチャンネルが、前後席の乗員で異なり、整合がとれない場合等が考えられる。更に、許可スイッチによる制御の切り替えに関し、ユーザは、許可スイッチの設定を予め把握しておかなければならず、運転中、急に音量を低くしたい、あるいは再生を停止したいといった場合、数ステップの操作が必要となり、操作ミス、あるいは最悪運転操作ミス等が考えられる。
前記フラグ記憶部のフラグがコマンド受付け不可状態に設定されていた場合、前記操作された一方の操作スイッチに割り付けられたアドレスが前記登録されたアドレスであるか否かを判定し、登録されたアドレスであれば、前記タイマ部を初期化してカウントを開始して前記一方の操作スイッチを操作することにより生成されるコマンドを受付け、登録されたアドレスでなければ、前記タイマ部のタイムアウトを待って前記フラグをコマンド受付け許可状態に設定して前記他方の操作スイッチの操作により生成されるコマンドを受付けることを特徴としたものである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る車載エンターテイメントシステムの構成を示す図である。
図1に示されるように、この発明の実施の形態1に係る車載エンターテイメントシステムは、ヘッドユニット1と、1以上のリアコントロールユニット2(#1〜#N)と、により構成される。
また、ヘッドユニット1と、1以上のリアコントロールユニット2(#1〜#N)とは、車内LAN(Local Area Network)インタフェースの規格であるMOST(Media Oriented System Transport)規格に準拠した光ファイバーケーブル3(および不図示の光コネクタ)を介して接続されており、カーナビゲーション、CD(Compact Disc)やラジオ等のカーオーディオ、DVD(Digital Versatile Disc)等、各種AVリソースの制御が、ヘッドユニット1、リアコントロールユニット2に設置された、前席操作スイッチ13、後席操作スイッチ23からも可能である。
図2に示されるように、ヘッドユニット1は、制御部10と、ネットワークインタフェース11と、前席モニタ12と、前席操作スイッチ13と、AVリソースとしての電子ボリュームアンプ14と、により構成される。
タイマ部101は、前席操作スイッチ13(あるいは後述する後席操作スイッチ23)の操作により生成されるコマンドを受付けたことを契機にカウントを開始して時間監視を行い、所定数カウント後にタイムアウト信号を出力して演算制御部105へ出力する。フラグ記憶部102は、前席操作スイッチ13によるコマンドの受付けが許可状態にあるか否かを示す、CPUに内蔵されたもしくは外付けされるメモリに割り付けて記憶されるフラグ領域である。
演算制御部105は、一方のユニットの操作スイッチを操作することにより生成されるコマンドを受付け、実行するとともに、当該コマンドを受付けてから所定時間経過するまでの間、他方のユニットの操作スイッチを操作することにより生成されるコマンドの受付けを禁止する制御部10としての機能を実行するために、上記したタイマ部101の監視、およびフラグ記憶部102と、入力SWアドレス記憶部103と、登録SWアドレス記憶部104の更新管理を行なう。
また、前席モニタ12は、映像、および音声を再生するディスプレイおよびスピーカからなるモニタであり、前席操作スイッチ13は、前席に着座した乗員が操作するスイッチであり、電子ボリュームアンプ14は、スピーカの音量を調整するボリュームである。
制御部20は、接続される上記のブロック21〜24を制御するCPUを内蔵する。また、ネットワークインタフェース21は、MOST規格にしたがい、ヘッドユニット1とのインタフェースを司るもので、ここにはリアコントロールユニット2(#1〜#N)のそれぞれのネットワークアドレス(スレーブアドレス)が割り付けられている。また、後席モニタ22は、映像、および音声を再生するディスプレイおよびスピーカからなるモニタであり、後席操作スイッチ23は、後席に着座した乗員が操作するスイッチであり、DVDドライブ24は、DVDからなるAVソースを再生するドライブである。
以下、図3に示すフローチャートを参照しながら、図1、図2に示すこの発明の実施の形態1に係る車載エンターテイメントシステムの動作について詳細に説明する。ここでは、前席操作スイッチ13、後席操作スイッチ23のそれぞれからヘッドユニット1のボリューム(電子ボリュームアンプ14)を操作するケースを例示して説明する。
制御部10(演算制御部105)は、常時、前席操作スイッチ13、あるいは後席操作スイッチ23を操作したことにより生成される割込み(操作コマンド)の有無を監視している(ステップST301)。ここで、演算制御部105が、例えば、前席操作スイッチ13による割込みを検知すると(ステップST301“YES”)、演算制御部105は、続いて割込みの受付けを許可するか否かを示すフラグ記憶部102のフラグの状態を判定する(ステップST302)。
続いて、演算制御部105は、前席操作スイッチ13に予め割り付けられているネットワークアドレスであるヘッドユニット1のアドレスを登録SWアドレス記憶部104に登録する(ステップST304)。そして、演算制御部105は、タイマ部101に初期値を設定してカウントを開始させた後(ステップST305)、前席操作スイッチ13により生成されるコマンドを割込みとして受付け、そのコマンドにしたがい電子ボリュームアンプ14の設定を行う(ステップST306)。
また、ステップST302のフラグ判定処理で、フラグ記憶部102に設定されたフラグが、他からの割込み受付けを不可とする“Low”状態になっていた場合(ステップST302“NO”)、演算制御部105は、入力SWアドレス記憶部103に設定されたアドレスが登録SWアドレス記憶部104に登録されたアドレスであるか否かを判定し(ステップST307)、ここで、登録されたアドレス(ここでは、前記操作スイッチ13)であれば(ステップST307“YES”)、タイマ部101に初期値を設定してカウントを再開し(ステップST308)、登録されたアドレスでなければ(ステップST307“NO”)、タイマ部101によるカウントを継続し(ステップST309)、タイムアウトを待って(ステップST310“YES”)フラグ記憶部102に設定されるフラグをコマンド受付け許可状態“High”に設定する(ステップST311)。
なお、このとき、操作が受付け不可となっている、例えば、後席操作スイッチ23については、点滅させる、または後席モニタ22に操作受付け不可であることを表示すると、ユーザは操作が有効でないことを把握できるため、便利である。
また、コマンド受付け時に、操作スイッチに割り付けられるアドレスを登録し、前回のコマンド受付け時のアドレスからの操作コマンドのみを所定時間受付け可能とし、このことにより、前席操作スイッチ13、後席操作スイッチ23を同時に操作しているような場合には、先行して操作を開始したスイッチ操作を受付け、この操作スイッチによる操作終了後所定時間経過するまで他方スイッチによる操作の受付けを禁止することで複数スイッチの同時操作による不整合を回避することができる。
上記した実施の形態1によれば、先行して操作を開始したユニット(ヘッドユニット1もしくはリアコントロールユニット2)の割込みを優先して受付ける構成としたが、登録SWアドレス記憶部104に優先的に操作させたいユニットのネットワークアドレスを固定的に登録しておくことで、例えば、ヘッドユニット1の前席操作スイッチ13による操作を優先させることも可能である。すなわち、ヘッドユニット1の前席操作スイッチ13による操作が所定時間無い場合に限り、リアコントロールユニット2の後席操作スイッチ23による操作を有効にすることで、例えば、後席で操作に不慣れな乗員が誤って操作した場合にはヘッドユニット1の前席操作スイッチ13の操作により操作を修正でき、一層利便性が向上する。なお、逆に、リアコントロールユニット2(#1〜#N)の後席操作スイッチ23による操作を固定的に優先させることも可能である。
以下、図4に示すフローチャートを参照しながら、図1、図2に示すこの発明の実施の形態2に係る車載エンターテイメントシステムの動作について詳細に説明する。ここでも実施の形態1同様、前席操作スイッチ13、後席操作スイッチ23のそれぞれからヘッドユニット1のボリュームを操作するケースを例示して説明する。
また、ステップST406のフラグ設定状態判定処理において、フラグが他からのコマンド受付け不可状態“Low”に設定されていた場合(ステップST406“NO”)、演算制御部105は、タイマ部101にカウント初期値を設定してカウントを開始し(ステップST407)、タイマ部101によるタイムアウトを待って(ステップST408“YES”)フラグ記憶部102に設定されたフラグをコマンド受付け不可状態“Low”からコマンド受付け許可状態“High”に変更し(ステップST409)、該当するAVリソースに対するコマンドを受付ける。
具体的に、制御部10は、前席操作スイッチ13からの操作入力がヘッドユニット1に割り付けられたネットワークアドレスであった場合は、フラグ記憶部102に設定されたフラグを他からの割込み受付けを不可とする“Low”状態に設定するとともに、タイマ部101によるカウントを開始してそのコマンドを受付け、一方では、リアコントロールユニット2の後席操作スイッチ23からの操作入力を所定時間無視する。また、スイッチ操作がリアコントロールユニット2のネットワークアドレスに相当する場合には、フラグがコマンド受付け不可を示す“Low”状態に設定されていないことを確認後、すなわち、ヘッドユニット1からの操作入力が所定時間なかった場合に操作スイッチ23によるコマンド受付けを実行するものである。
上記した実施の形態1、実施の形態2によれば、ヘッドユニット1、リアコントロールユニット2のユニット毎に操作スイッチ13、23が実装される例を説明したが、同時操作が可能な映像・音声のAVリソース毎にアドレスを割り付け、更に、上記したタイマ部101、フラグ記憶部102をAVリソース毎に備えることで、AVリソースの同期制御が可能になる。以下に、実施の形態3として説明する。
以下、説明の重複を回避する意味で、図2に示す実施の形態1、2との差異についてのみ説明する。
また、ヘッドユニット1には、上記したAVリソース#1、…#n−1、#nを単位に、タイマ部101#1~#n、フラグ記憶部102#1~#n、入力SWアドレス記憶部103、登録SWアドレス記憶部104#1~#nのそれぞれが備えられている。
具体的に、図3、図4に示すプログラムの手順との差異は、図3、図4では、ユニットアドレスを単位に、タイマ部101、フラグ記憶部102を制御していたのに対し、実施の形態3では、リソースアドレスを単位に、タイマ部101#1~#n、フラグ記憶部102#1~#nを制御することになる。
図6は、この発明の実施の形態4に係る車内エンターテイメントシステムを構成するヘッドユニット1の内部構成を示すブロック図である。なお、リアコントロールユニット2(#1〜#N)の内部構成は、図5に示す構成と同じため、図示省略してある。
ここでは、ヘッドユニット1は、上記した実施の形態3が有する構成に加え、AVリソース#1、…#n−1、#n(のタイマ部101#1~#n)毎に異なる初期値を与え、操作に要する時間を考慮した構成になっている。すなわち、AVリソース毎に用意されるタイマ部101#1~#nに対し、それぞれに異なるカウント初期値を設定するタイマ初期値設定部106#1~#nを有する。
このため、ボリューム調整のように比較的短時間で操作が可能なものについては、タイマ部101によるカウント初期値を短く、DVDチャプタの設定操作に比較的長時間要するものについてはタイマ部101によるカウント初期値を長く設定することにより、他方の操作スイッチからの割り込み(コマンド)受付けに関する許可時間をAVリソース毎に妥当なものにすることができる。例えば、ボリューム操作にはカウント初期値を0.5秒とし、DVDの操作にはカウント初期値3秒と設定することにする。
また、同じDVDの操作でもトラック送り操作については比較的操作時間を要しないため、トラック送り操作後に、タイマ初期値設定部106#1~#nが該当のAVリソースのタイマ部101に与える初期値として、例えば、0.5秒を設定する。このことにより、他方の操作スイッチ23(13)からの割込みは、0.5秒経過後にすぐに受付けられるため、無駄の無い操作が可能である。
例えば、一方のユニット1(2)の操作スイッチ13(23)を操作することにより生成されるコマンドを受付け、実行するとともに、コマンドを受付けてから所定時間経過するまでの間、他方のユニット2(1)の操作スイッチ23(13)を操作することにより生成されるコマンドの受付けを禁止する制御部10(20)におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
また、コマンド受付け時に、コマンドの受付けを許可された操作スイッチ(例えば、前席操作スイッチ13)に割り付けられるアドレスを登録し、前回のコマンド受付け時のアドレスからの操作コマンドのみを所定時間受付け可能とすることで、前席操作スイッチ13、後席操作スイッチ23を同時に操作しているような場合には、先行して操作を開始したスイッチの操作を受付け、この操作スイッチによる操作終了後、所定時間経過するまで他の操作スイッチ(後席操作スイッチ23)による操作の受付けを禁止し、このことにより、複数スイッチの同時操作による不整合を回避することができる。
Claims (9)
- ヘッドユニットと1以上のリアコントロールユニットが接続される、ネットワークにより共有されるAVリソースを複数有する車載エンターテイメントシステムであって、
前記それぞれのユニットに設けられる操作スイッチと、
一方のユニットの操作スイッチを操作することにより生成されるコマンドを受付け、実行するとともに、前記コマンドを受付けてから所定時間経過するまでの間、他方のユニットの操作スイッチを操作することにより生成されるコマンドの受付けを禁止する制御部と、
を備えたことを特徴とする車載エンターテイメントシステム。 - 前記制御部は、
前記各操作スイッチを操作することにより生成されるコマンドの受付けが許可状態にあるか否かを示すフラグが割り付けられ記憶されるフラグ記憶部と、
前記各操作スイッチによる操作を検出したことを契機にカウントを開始し、所定数カウント後にタイムアウト信号を出力するタイマ部と、を有し、
前記一方の操作スイッチによる操作を検出した場合に前記フラグ記憶部を参照し、
前記フラグ記憶部のフラグがコマンド受付け許可状態に設定されていた場合、前記フラグを前記他方の操作スイッチを操作したことにより生成されるコマンド受付け不可状態に設定して前記検出された操作スイッチに割り付けられたアドレスを登録するとともに、前記タイマ部によるカウントを開始させて前記一方の操作スイッチを操作したことにより生成されるコマンドを受付け、
前記フラグ記憶部のフラグがコマンド受付け不可状態に設定されていた場合、前記操作された一方の操作スイッチに割り付けられたアドレスが前記登録されたアドレスであるか否かを判定し、登録されたアドレスであれば、前記タイマ部を初期化してカウントを開始して前記一方の操作スイッチを操作することにより生成されるコマンドを受付け、登録されたアドレスでなければ、前記タイマ部のタイムアウトを待って前記フラグをコマンド受付け許可状態に設定して前記他方の操作スイッチの操作により生成されるコマンドを受付ける、ことを特徴とする請求項1記載の車載エンターテイメントシステム。 - 前記制御部は、
前記各操作スイッチを操作したことにより生成されるコマンドの受付けが許可状態にあるか否かを示すフラグが割り付けられ記憶されるフラグ記憶部と、
前記各操作スイッチによる操作を検出したことを契機にカウントを開始し、所定数カウント後にタイムアウト信号を出力するタイマ部と、を有し、
前記操作スイッチによる操作を検出した場合、前記操作スイッチ毎に割り付けられたアドレスに基づきコマンド受付けが優先される操作スイッチによる操作であるかを判定し、
前記コマンドの受付けが優先される操作スイッチによる操作であると判定された場合、前記フラグ記憶部のフラグをコマンド受付け不可状態に設定して他方の操作スイッチによる操作により生成されるコマンドの受付けを禁止し、前記タイマ部によるカウントを開始させ、前記コマンドの受付けが優先される操作スイッチの操作により生成されるコマンドを受付け、
前記アドレスに基づき前記他方の操作スイッチによる操作であると判定された場合、前記フラグ記憶部のフラグを参照し、コマンド受付け許可状態に設定されていた場合に、前記他方の操作スイッチの操作により生成されるコマンドを受付け、コマンド受付け不可状態に設定されていた場合に、前記タイマ部のタイムアウトを待って前記フラグ記憶部のフラグをコマンド受付け許可状態に設定して前記他方の操作スイッチの操作により生成されるコマンドを受付ける、ことを特徴とする請求項1記載の車載エンターテイメントシステム。 - 前記制御部は、
前記記憶部と前記タイマ部とを前記AVリソース毎に有し、
前記タイマ部に対して前記AVリソース毎に異なるカウント初期値を設定することを特徴とする請求項2記載の車載エンターテイメントシステム。 - 前記制御部は、
前記記憶部と前記タイマ部とを前記AVリソース毎に有し、
前記タイマ部に対して前記AVリソース毎に異なるカウント初期値を設定することを特徴とする請求項3記載の車載エンターテイメントシステム。 - 前記制御部は、
前記タイマ部に対し、前記各操作スイッチの操作により生成されるコマンド毎に異なるカウント初期値を設定することを特徴とする請求項4記載の車載エンターテイメントシステム。 - 前記制御部は、
前記タイマ部に対し、前記各操作スイッチの操作により生成されるコマンド毎に異なるカウント初期値を設定することを特徴とする請求項5記載の車載エンターテイメントシステム。 - ヘッドユニットと1以上のリアコントロールユニットが接続される、ネットワークにより共有されるAVリソースを複数有する車載エンターテイメントシステムであって、かつ、前記ユニット毎に実装される操作スイッチを操作することにより生成されるコマンドの受付けが許可状態にあるか否かを示すフラグが割り付けられ記憶されるフラグ記憶部と、前記操作スイッチによる操作を検出したことを契機にカウントを開始し、所定数カウント後にタイムアウト信号を出力するタイマ部と、を有するヘッドユニット、もしくはリアコントロールユニットに用いられるプログラムであって、
前記一方の操作スイッチによる操作を検出した場合に前記フラグ記憶部に設定されたフラグを参照するステップと、
前記フラグがコマンド受付け許可状態に設定されていた場合、前記フラグを他方の操作スイッチを操作したことにより生成されるコマンド受付け不可状態に設定し、前記検出された操作スイッチに割り付けられたアドレスを登録するとともに、前記タイマ部によるカウントを開始させ、前記一方の操作スイッチを操作したことにより生成されるコマンドを受付けるステップと、
前記フラグがコマンド受付け不可状態に設定されていた場合、前記操作された一方の操作スイッチに割り付けられたアドレスが前記登録されたアドレスであるか否かを判定するするステップと、
前記登録されたアドレスであれば、前記タイマ部を初期化してカウントを開始し、前記一方の操作スイッチを操作することにより生成されるコマンドを受付けるステップと、
前記登録されたアドレスでなければ、前記タイマ部のタイムアウトを待って前記フラグをコマンド受付け許可状態に設定し、前記他方の操作スイッチの操作により生成されるコマンドの受付けを有効にするステップと、
を前記ヘッドユニットもしくは前記リアコントロールユニットが有するコンピュータに実行させるプログラム。 - ヘッドユニットと1以上のリアコントロールユニットが接続される、ネットワークにより共有されるAVリソースを複数有する車載エンターテイメントシステムであって、かつ、前記ユニット毎に実装される操作スイッチを操作することにより生成されるコマンドの受付けが許可状態にあるか否かを示すフラグが割り付けられ記憶されるフラグ記憶部と、前記操作スイッチによる操作を検出したことを契機にカウントを開始し、所定数カウント後にタイムアウト信号を出力するタイマ部と、を有するヘッドユニット、もしくはリアコントロールユニットに用いられるプログラムであって、
前記操作スイッチによる操作を検出した場合、前記操作スイッチ毎に割り付けられたアドレスに基づきコマンド受付けが優先される操作スイッチによる操作であるかを判定するステップと、
前記コマンドの受付けが優先される操作スイッチによる操作であると判定された場合、前記フラグ記憶部のフラグをコマンド受付け不可状態に設定して他方の操作スイッチによる操作により生成されるコマンドの受付けを禁止するとともに、前記タイマ部によるカウントを開始させ、前記コマンドの受付けが優先される操作スイッチの操作により生成されるコマンドを受付けるステップと、
前記アドレスに基づき前記他方の操作スイッチによる操作であると判定された場合、前記フラグ記憶部のフラグを参照するステップと、
前記フラグがコマンド受付け許可状態に設定されていた場合に、前記他方の操作スイッチの操作により生成されるコマンドを受付け、前記フラグがコマンド受付け不可状態に設定されていた場合に、前記タイマ部のタイムアウトを待って前記フラグ記憶部のフラグをコマンド受付け許可状態に設定して前記他方の操作スイッチの操作により生成されるコマンドの受付けを有効にするステップと、
を前記ヘッドユニット、もしくは前記リアコントロールユニットが有するコンピュータに実行させるプログラム。
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