JPWO2009136587A1 - 抗疲労組成物 - Google Patents

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Abstract

現代人のライフスタイルの中で疲労改善やその予防は重要な位置を占めている。多くの抗疲労組成物が上市されているが、明確に効果の期待できるものは未だ少ない。本発明は、抗疲労効果を明確に表す組成物を提供することを目的する、還元型補酵素Q及びイミダゾールジペプチド類を含む抗疲労組成物である。本発明の抗疲労組成物を対象動物に投与する事によって、それぞれ単独では効果の認められない用量でも、相乗的に抗疲労効果を示す。本発明により、安全で効果の確実な抗疲労組成物を提供できる。さらに本発明は、酸化型補酵素Qをイミダゾールジペプチド類で還元することを特徴とする、簡便かつ安価な、還元型補酵素Qの製造方法、および、還元型補酵素Qを含有する組成物中に、イミダゾールジペプチド類を共存させる、還元型補酵素Qの安定化方法でもある。

Description

本発明は、還元型補酵素Qおよびイミダゾールジペプチド類を含む抗疲労組成物に関する。
従来、数多くの疲労改善効果を示す物質が報告されてきた。イミダゾールジペプチド類もそのひとつであり、酸化型補酵素Qや還元型補酵素Qもまたそのひとつである。
補酵素Qは、細菌から哺乳動物まで広く生体に分布する必須成分である。ヒトでは、補酵素Qの側鎖が繰り返し構造を10個持つ、補酵素Q10が主成分であることが知られている。補酵素Qは、生体内の細胞中におけるミトコンドリアの電子伝達系構成成分として存在する生理学的成分であり、生体内において酸化と還元を繰り返すことで電子伝達系における伝達成分としての機能を担っている。補酵素Qは、生体内においては通常約40〜90%程度が還元型で存在することが知られている。
補酵素Qは生体において、エネルギー生産、膜安定化および抗酸化活性を示すことが知られており、その有用性は広い。補酵素Qのうち、酸化型補酵素Q(ユビキノンまたはユビデカレノン)は、鬱血性心不全薬として医薬用途に用いられているように、心臓に対して効果的に働くことが知られている。
その効果としては、心筋での酸素利用効率の改善、心筋でのATPの産生賦活、心機能の改善などが報告されている。医薬用途以外では、ビタミン類と同様に、栄養剤、栄養補助剤としての効果が報告されている。
また、ユビキノンと乾燥酵母粉末の混合物による組織代謝活性化組成物が報告されている(特許文献1)。更には、酸化型補酵素Qの合剤や、還元型補酵素Qについての、疲労に対する回復効果についても報告がある(特許文献2〜5)。
イミダゾールジペプチド類としては、β−アラニンとヒスチジン類のジペプチドであるアンセリン、カルノシン、バレニンが代表的なものとして知られている。アンセリンは主にカツオやマグロ等の魚の筋肉組織に含まれるフィッシュペプチドアミノ酸であり、マグロなどの回遊魚が泳ぎ続けるための重要な成分と考えられている。カルノシンは、瞬発力のあるチーターや馬、猫、または持久力のある渡り鳥などの筋肉組織に多く含まれるという報告があり、また、バレニンは鯨肉に多く含まれ、半年もの間、絶食状態で大洋数千キロもの距離を泳ぎ続けられる鯨を支えている栄養分である。これらイミダゾールジペプチド類はいずれも、持久力や疲労回復・防止など「抗疲労機能」を持っていると考えられている。
実際に、これらイミダゾールジペプチド類が抗疲労効果を有することが報告されている(特許文献6〜8)。
特開昭62−59208号公報 特開平7−330584号公報 特開平7−330593号公報 特開平10−287560号公報 WO2004/066988号公報 特開2002−173442号公報 WO2004/032652号公報 特開2006−265161号公報
本発明は、低用量でも効果的で、安全な抗疲労組成物を提供することを目的とする。
発明者らは、鋭意検討の結果、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を組み合わせることにより、それぞれが単体では効果を示さない低用量であっても相乗的な抗疲労効果が発現することを見出し、さらにはイミダゾールジペプチド類に酸化型補酵素Qを還元して還元型補酵素Qを生成させる還元能力を有することも見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第1は、
(a)下記式(1):
Figure 2009136587
(式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Q、および
(b)イミダゾールジペプチド類
を有効成分として含有する、抗疲労組成物である。
本発明の抗疲労組成物には、さらに、下記式(2):
Figure 2009136587
(式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qを含有していてもよい。また、その好ましい態様としては、イミダゾールジペプチド類が、アンセリン、カルノシン、バレニンおよびそれらの塩からなる群より選択される1種以上である前記抗疲労組成物である。
本発明の第2は、対象動物の疲労を処置する方法であって、前記抗疲労組成物の有効量を、該対象動物に投与することを含む方法である。
本発明の第3は、前記式(2)で表される酸化型補酵素Qをイミダゾールジペプチド類で還元することを特徴とする、前記式(1)で表される還元型補酵素Qの製造方法であり、その好ましい態様としては、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する製剤の製造工程において前記還元反応を実施する前記還元型補酵素Qの製造方法、または、製剤中で前記還元反応を実施し、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する製剤を得ることを特徴とする前記還元型補酵素Qの製造方法である。
本発明の第4は、前記式(1)で表される還元型補酵素Qを含有する組成物中に、イミダゾールジペプチド類を共存させる、還元型補酵素Qの安定化方法である。
本発明によれば、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を組み合わせて用いることにより、予想外に強い疲労改善効果を有する抗疲労組成物が得られる。特に、それぞれ単独では効果を示さない低用量の還元型補酵素Qおよびイミダゾールジペプチド類でも、両者を組み合わせて用いることで抗疲労効果を発現することが本発明で初めて確認された。本発明によれば、低用量でも効果の確実かつ安全な、抗疲労用組成物が提供できる。またさらに、本発明の製造方法及び安定化方法により、簡便かつ安価な、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する製剤の製造方法と、製剤中における還元型補酵素Qの安定化方法も提供される。
まずは、本発明の抗疲労組成物(本発明の第1態様)および該抗疲労組成物の有効量を該対象動物に投与する対象動物の疲労を処置する方法(本発明の第2態様)について説明する。
本発明の抗疲労組成物は、(a)還元型補酵素Q、および(b)イミダゾールジペプチド類をその有効成分として含む組成物である。本発明でいう抗疲労組成物とは、投与対象の疲労、例えば、運動による肉体疲労、病中病後の肉体疲労、加齢による疲れ易さなどを改善あるいは予防できる組成物である。
本発明の抗疲労組成物においては、補酵素Qとして還元型補酵素Qを有効成分として含有するが、還元型補酵素Qとして、還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qの混合物である補酵素Qを含有しても良い。還元型と酸化型の混合物である補酵素Qを使用する場合の還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qの割合は特に制限はないが、本発明においては還元型補酵素Qが有効成分であることから、補酵素Q全体に対する還元型補酵素Qの割合は高いほど好ましく、例えば、60重量%以上であるのが好ましく、80重量%以上であるのがより好ましく、95重量%以上であるのがさらに好ましい。
本発明で使用出来る還元型補酵素Qおよび酸化型補酵素Qは、前記式(1)および(2)で表されるように、側鎖の繰り返し単位(式中n)が1〜12のものを使用することが出来る。ヒトをはじめイヌなどの多くの愛玩動物で十分な効果が得られる観点から、中でも側鎖繰り返し単位(式中n)が10のもの、すなわち還元型補酵素Q10あるいは酸化型補酵素Q10が特に好適に使用出来る。
補酵素Q中の酸化型と還元型の割合は、通常、UV検出器を用いたHPLCシステムにより、試料中の酸化型補酵素Qと還元型補酵素Qを定量し、その量比をもって算出する方法、または、HPLCに電気化学的検出器を組み込んだシステムにより、酸化型補酵素Qと還元型補酵素Qの割合をピーク面積から算出する方法により求めることができる。電気化学的検出器を組み込んだシステムでは、酸化還元物質を特異的に測れることおよび感度が高いことから、生体あるいは試料に微量に存在する還元型の割合を測定する場合は、有用性が高い。具体的には、株式会社島津製作所製のHPLC分析装置に株式会社資生堂製の電気化学的検出器を組み込み、後述する実施例での分析条件の他、以下のHPLCの条件でも測定できる:
カラム:YMC−Pack(ODS−A303)、検出波長:275nm、移動相:メタノール(88%)、ヘキサン(12%)、流速:1ml/min。
酸化型補酵素Qは市販品として、または合成、発酵、天然物からの抽出等の従来公知の方法により容易に入手することが出来る。還元型補酵素Qを得る方法としては特に限定されず、例えば、合成、発酵、天然物からの抽出等の従来公知の方法により補酵素Qを得た後、クロマトグラフィーにより流出液中の還元型補酵素Q区分を濃縮する方法などを採用することが出来る。この場合においては、必要に応じて上記補酵素Qに対し、水素化ほう素ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム(ハイドロサルファイトナトリウム)、アスコルビン酸等の一般的な還元剤を添加し、常法により上記補酵素Q中に含まれる酸化型補酵素Qを還元して還元型補酵素Qとした後にクロマトグラフィーによる濃縮を行っても良い。また、既存の高純度補酵素Q(酸化型補酵素Q)に上記還元剤を作用させる方法によっても得ることが出来るし、そのようにして製造された市販品を利用してもよい。あるいは、還元型補酵素Qを含有する菌体等を使用することも可能である。さらに、酸化型補酵素Qをビタミン類や還元剤などの還元力を持つ物質と共に製剤化することにより、製剤中で酸化型補酵素Qを還元型補酵素Qに還元することも可能である。さらには後述するように、製剤の製造工程においてあるいは製剤中で、酸化型補酵素Qをイミダゾールジペプチド類を用いて還元し、還元型補酵素Qとするのも好ましい態様のひとつである。
本発明の抗疲労組成物のもう一つの有効成分であるイミダゾールジペプチド類は、イミダゾール骨格を有するジペプチドであれば特に限定されないが、ヒスチジンまたはその誘導体と他のアミノ酸が結合した、いわゆるヒスチジン含有ジペプチド(HCDP)と呼ばれているものが好ましく使用できる。そのようなイミダゾールジペプチド類として、具体的には、アンセリン(β−アラニル−1−メチルヒスチジン)、カルノシン(β−アラニルヒスチジン)、バレニン(β−アラニル−3−メチルヒスチジン)、N−アセチル−L−カルノシンなどや、それらの塩などのイミダゾールジペプチド誘導体が挙げられる。
イミダゾールジペプチドの塩としては、塩酸、乳酸、酢酸、硫酸、リン酸、硝酸、プロピオン酸、クエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、メタンスルホン酸、サリチル酸、シュウ酸、ステアリン酸、アジピン酸、グルコン酸、酒石酸などの酸の付加塩やナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩などのアルカリの付加塩が挙げられる。本発明においては、これらイミダゾールジペプチド類のなかでも、アンセリン、カルノシン、バレニンまたはそれらの塩酸塩、硝酸塩、酢酸塩が好ましく用いられる。
イミダゾールジペプチド類は、魚肉、鯨肉や、鶏肉等の畜肉等に含まれており、それらから水抽出、熱水抽出、アルコール抽出、超臨界抽出等の方法により抽出したエキスを精製することにより得ることができる。また、市販されている製品をそのまま用いることが可能である。あるいはイミダゾールジペプチド類を含有する上記魚肉類のエキスや酵母エキス、菌体乾燥物、健康食品、サプリメントを用いることも出来る。さらには化学的あるいは酵素的に合成されたものでもよい。
本発明の抗疲労組成物においては、還元型補酵素Qおよびイミダゾールジペプチド類の含有量は特に制限されず、その製品コンセプトなどにより適宜決定できる。
本発明の抗疲労組成物中の還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類の重量比は、限定されないが、十分な相乗効果が得られる観点から約100:1〜約1:100、好ましくは約10:1〜約1:10、より好ましくは約5:1〜約1:5、さらに好ましくは3:1〜1:3、もっとも好ましくは約1:1である。
組成物中のイミダゾールジペプチド類の含有量は一般的なアミノ酸分析計によって測定出来る。
本発明の抗疲労組成物の剤形としては特に限定されず、経口剤であってもよく、あるいは皮膚に直接塗布するものであってもよい。経口剤としては、例えば粉末剤であってもよく、結合剤を加えて顆粒剤としてもよく、賦形剤と混合して錠剤としてもよく、粉末剤あるいは顆粒剤をカプセルに充填してカプセル剤としてもよい。このとき、還元型補酵素Qはそのままでは酸化されやすいことから、酸化されにくいように、アラビアガム、シェラック、セルロール誘導体、ゼラチン、酵母細胞壁、乳酸/グリコール酸の共重合体などでコーティングした還元型補酵素Qのマイクロカプセルや安定化製剤を使用し、イミダゾールジペプチド類やそれを含有する天然物エキスなどと混合して、粉末剤や顆粒剤とすることもできる。また、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する錠剤を作製した後に該錠剤をシェラックや酵母細胞壁などでコーティングすることも出来る。
また、天然油、油状の高級脂肪酸、高級脂肪酸モノグリセライド、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)、界面活性剤、テルペン類、テルペン類含有油脂またはこれらの混合物などを加え、油状のまま充填してソフトカプセル剤とすることもできる。この場合においては、ゼラチンを主体としたカプセルまたはその他の水溶性高分子物質を主体としたカプセル等を使用することもできる。また、このようなカプセルにはマイクロカプセルも含まれる。あるいは、液状にしてドリンク剤としてもよい。ドリンク剤とする場合には還元型補酵素Qや酸化型補酵素Qが脂溶性であることからそれらの水溶化製剤を原料として用いることも出来る。
本発明の抗疲労組成物には、更に、上記還元型補酵素Qおよびイミダゾールジペプチド類、必要に応じて添加または混合される酸化型補酵素Qの他に、薬剤学的に許容される他の担体(製剤素材)を、常法により適宜添加混合してもよい。このようなものとしては特に限定されず、例えば、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、酸化防止剤、着色剤、凝集防止剤、吸収促進剤、溶解補助剤、安定化剤などが挙げられる。
上記賦形剤としては特に限定されず、例えば、白糖、乳糖、ブドウ糖、コーンスターチ(トウモロコシ澱粉)、マンニトール、結晶セルロース、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、などが挙げられる。上記崩壊剤としては特に限定されず、例えば、澱粉、寒天、クエン酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、デキストリン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、トラガント等が挙げられる。
上記滑沢剤としては特に限定されず、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油等が挙げられる。上記結合剤としては特に限定されず、例えば、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、トラガント、シェラック、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ソルビトール等が挙げられる。
上記酸化防止剤としては特に限定されず、例えば、アスコルビン酸、トコフェロール、ビタミンA、β−カロチン、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、クエン酸などが挙げられる。
上記着色剤としては特に限定されず、例えば、医薬品に添加することが許可されているものなどを使用することができる。
上記凝集防止剤としては特に限定されず、例えばステアリン酸、タルク、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ酸などが挙げられる。
上記吸収促進剤としては特に限定されず、例えば高級アルコール類、高級脂肪酸類、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤などが挙げられる。
上記溶解補助剤としては特に限定されず、例えばフマル酸、コハク酸、りんご酸などの有機酸などが挙げられる。上記安定化剤としては特に限定されず、例えば安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エチルなどが挙げられる。
皮膚に直接塗布する場合は、剤型は、特に限定されるものではなく、例えば、適当な基剤中に上記薬物を溶解または混合分散させてクリーム状、ペースト状、ジェリー状、ゲル状、乳液状、液状の形状になされたもの(軟膏剤、リニメント剤、ローション剤、クリーム剤、スプレー剤など)、基剤中に上記薬物を溶解または混合分散させたものを支持体上に展延したもの(パップ剤など)、粘着剤中に上記薬物を溶解または混合分散させたものを支持体上に展延したもの(プラスター剤、テープ剤など)などが挙げられる。基材、粘着剤としては必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、化粧品などに通常用いられている基材が使用出来る。
本発明の抗疲労組成物には、抗酸化物質や抗酸化酵素などの抗酸化剤を含有する事が出来る。抗酸化物質としては特に限定はされないが、例えば、ビタミンE、ビタミンE誘導体(トコフェリルリン酸ナトリウム、トコフェロール酢酸エステル、コハク酸トコフェロールカルシウムなど)、ビタミンC、ビタミンC誘導体(アスコルビルリン酸ナトリウム、アスコルビン酸パルミテート、アスコルビン酸ステアレートなど)、プロブコール、リコペン、ビタミンA、カロテノイド類、ビタミンB、ビタミンB誘導体(フルスルチアミン塩酸塩、パンテノール、ビスベンチアミンなど)、フラボノイド類、ポリフェノール類、グルタチオン、ピロロキノリンキノン、ピロロキノリンキノンナトリウム塩などのピロロキノリンキノン誘導体、ピクノジェノール、フラバンジェノール、又はセレンなどが適している。抗酸化酵素としては、特に限定はされないが、例えば、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素、カタラーゼ、又はアスコルビン酸ペルオキシダーゼなどが適している。上記抗酸化剤(抗酸化酵素も含む)は単一で用いても良いし、二種以上を混合しても良い。
本発明の抗疲労組成物は、他の滋養強壮成分を共に含む事ができる。滋養強壮成分としては、特に限定はされないが、例えば、クレアチン、タウリン、ビタミンB、ビタミンB誘導体、又はアミノ酸などが適している。上記は単一で用いても良いし、二種以上を混合しても良い。本発明の抗疲労組成物において、補酵素Qおよびイミダゾールジペプチド類とこれらの成分を混合する事により、相加的あるいは相乗的な効果が更に期待出来る。
本発明の抗疲労組成物は、栄養補助成分を共に含む事が出来る。栄養補助成分としては、特に限定はされないが、アミノ酸、金属イオン、糖類、蛋白質類、脂肪酸類、ビタミンなどが挙げられる。
本発明の抗疲労組成物を一般食品とする場合の形態は、特には限定されないが、食用油脂組成物、調理油類、スプレー油類、バター類、マーガリン類、ショートニング類、ホイップクリーム類、濃縮乳類、ホワイトナー類、ドレッシング類、ピックル液類、パン類、ケーキ類、パイ類、クッキー類、和菓子類、スナック菓子類、油菓子類、チョコレート及びチョコレート菓子類、米菓類、ルウ類、ソース類、たれ類、トッピング類、氷菓類、麺類、ベーカリーミックス類、フライ食品類、加工肉製品類、水産練り製品類、冷凍アントレ類、畜産冷凍食品、農産冷凍食品などの冷凍食品類、米飯類、ジャム類、チーズ、チーズフード、チーズ様食品、ガム類、キャンデイー類、発酵乳類、缶詰類、飲料類などが挙げられる。
本発明の抗疲労組成物は、皮膚に直接塗布することにより、筋肉疲労を改善することも出来る。この場合、抗炎症作用を示す物質を共に含有する事が出来る。抗炎症作用を示す物質とは、特に限定はされないが、ステロイド、サリチル酸およびその誘導体、アリール酢酸およびその誘導体、プロピオン酸およびその誘導体、フェナム酸およびその誘導体、ピラゾロンおよびその誘導体、オキシカムおよびその誘導体、および非酸性抗炎症剤からなる群より選択される少なくとも一種である。
ステロイドとしては、例えば、吉草酸酢酸プレドニソロン、アムシノニド、吉草酸ジフルコルトロン、吉草酸デキサメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、酢酸ジフロラゾン、プロピオン酸デキサメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、ジフルプロドナート、フルオシノニド、ハルシノニド、プデソニド、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸ベクロメタゾン、フルオシノロナセトニド、トリアムシノロナセトニド、ピバル酸フルメタゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、酪酸クロベタゾン、プロピオン酸アルクロメタゾン、デキサメタゾン、酢酸メチルプレドニソロン、プレドニソロン、酢酸ヒドロコルチゾンが挙げられる。
サリチル酸誘導体としては、例えば、アスピリンおよびその誘導体、ジフルサニルが挙げられる。アリール酢酸誘導体としては、例えば、インドメタシン、ジクロフェナク、スリンダク、ナプメトン、プログルメタシン、インドメタシンファルネシル、エトドラクが挙げられる。プロピオン酸誘導体としては、例えば、イブプロフェン、ナプロキセン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、チアプロフェン、プラノプロフェン、ロキソプロフェン、アルミノプロフェンなどが挙げられる。
フェナム酸誘導体としては、例えば、メフェナム酸、トルフェナム酸などが挙げられる。ピラゾロン誘導体としては、例えば、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾンなどが挙げられる。オキシカム誘導体としては、例えば、ピロキシカム、テノキシカム、アンピロキシカムなどが挙げられる。
非酸性抗炎症剤としては、例えば、エピリゾール、チアラミド、エモルファゾンなどが挙げられる。本発明の還元型補酵素Qを含有する抗疲労組成物とこれらの成分を混合する事により、相加的あるいは相乗的な抗疲労効果が期待できる。
本発明における抗疲労効果は、疲労を予防、処置、回復、改善、治療する効果を含む。本発明の抗疲労組成物の対象となる疲労は特に限定されず、病的疲労や生理的疲労のいずれであってもかまわないが、健常人が日常の生活で経験する生理的疲労や運動による肉体疲労または筋肉疲労、病中病後の肉体疲労、加齢による疲れ易さなどが好ましい具体例として挙げられる。本発明の抗疲労組成物の有効量を、動物対象に投与することによって、該動物対象の疲労を予防、処置、回復、改善、または治療し得る。対象となる動物としては限定されないが、ヒトやヒト以外の哺乳動物(例えば、犬、猫、馬、ウサギ、リス、ネズミなど)、鳥類などが挙げられる。好ましい投与対象はヒトである。また、本発明の抗疲労組成物は、疲労状態にある健常者や、病中病後、運動中やその後、高齢者などの疲れやすい対象のものに、好ましくは適用される。
「有効量」は、処置される対象への抗疲労効果を付与する化合物分の量を意味する。抗疲労効果は、客観的(すなわち、何らかの試験またはマーカーによって測定可能)または主観的(すなわち対象が効果を指摘するまたは感じる)に判断される。前記の化合物の用量レベルおよび、特異的組み合わせの投与の頻度は、それぞれの使用される化合物の能力、その化合物の代謝的安定性および作用の長さ、患者の年齢、体重、一般健康、性別、食餌、投与の様式および時間、排出の割合、薬物組み合わせ、処置すべき状態の重度、および患者が経験する治療に依存して変化する。
有効量の決定は当業者の通常の技術の範囲内であり、当業者は実験的または経験的に決定し得る。有効量の例としては、約0.01mg〜1000mg/kg体重/日の還元型補酵素Qおよび約0.01〜1000mg/kg体重/日のイミダゾールジペプチド類、好ましくは約0.01〜500mg/kg体重/日の還元型補酵素Qおよび約0.01〜500mg/kg体重/日のイミダゾールジペプチド類、特に約0.1〜500mg/kg体重/日の還元型補酵素Qおよび約0.1〜500mg/kg体重/日のイミダゾールジペプチド類が挙げられる。なお、前記有効量は、単回または多回投与で投与し得、通常は、経口的に与えられるが、例えば非経腸または経腸投与もまた選択しうる。
本発明の組成物は、相乗性組成物であると考えることもまた可能である。ここにいう「相乗性組成物」の語は、還元型補酵素Qおよびイミダゾールジペプチド類の相互作用によって、それらを別々に適用した場合に観察される作用を基にして予想される活性、すなわち相加的活性よりも大きな活性が示される組成物を意味する。相乗性組成物の相乗性有効量の例としては、前記の有効量よりも少ない量が挙げられる。例えば、投与対象がヒトの場合、約0.01mg〜300mg/kg体重/日の還元型補酵素Qおよび約0.01〜300mg/kg体重/日のイミダゾールジペプチド類、好ましくは約0.01〜200mg/kg体重/日の還元型補酵素Qおよび約0.01〜200mg/kg体重/日のイミダゾールジペプチド類、より好ましくは約0.05〜50mg/kg体重/日の還元型補酵素Qおよび約0.05〜50mg/kg体重/日のイミダゾールジペプチド類、特に好ましくは約0.1〜20mg/kg体重/日の還元型補酵素Qおよび約0.1〜20mg/kg体重/日のイミダゾールジペプチド類が挙げられる。
本発明の組成物中に含まれる成分量の決定は当業者の通常の技術の範囲内であり、当業者は実験的または経験的に決定し得る。成分量としては、例えば、組成物中0.01mg〜1000mgの還元型補酵素Qおよび組成物中約0.01〜1000mgのイミダゾールジペプチド類、好ましくは組成物中約0.01〜500mgの還元型補酵素Qおよび組成物中約0.01〜500mgのイミダゾールジペプチド類、より好ましくは組成物中約0.1〜300mgの還元型補酵素Qおよび組成物中約0.1〜300mgのイミダゾールジペプチド類、特に好ましくは約1〜100mgの還元型補酵素Qおよび組成物中約1〜100mgのイミダゾールジペプチド類が挙げられる。
本発明は、また、相乗性有効量の第一の作用成分(還元型補酵素Q)と第二の作用成分(イミダゾールジペプチド類)を、別個の単位、例えばカプセル、錠剤または丸薬に製剤化し、そして組み合わせた、組み合わせ剤を提供する。本発明はまた、該組み合わせ剤を、必要により同時的または逐次的に適用すべき旨の指示書とともに含む、またはその旨の表示を付した包装とともに含む、商業的製品を提供する。もちろん、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を同じ製剤中に含有させて使用する形態やそのような商業的製品を排除するものではない。
本発明の抗疲労組成物は、既存の薬学的手法にしたがって、還元型補酵素Qを製造または入手し、イミダゾールジペプチド類と混合することを含む製造方法によっても製造し得る。また、還元型補酵素Qの代わりに酸化型補酵素Qを原料とし、製造工程のいずれかの時点、例えばイミダゾールジペプチド類との混合の前または後において、還元反応により酸化型補酵素Qを還元型補酵素Qに変換してもよい。あるいは後述する本発明の別の態様である製造方法によって、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する製剤の製造工程や製剤中で、イミダゾールジペプチド類による還元反応を実施し、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する製剤を得てもよい。
本発明の還元型補酵素Qおよびイミダゾールジペプチド類を含有する抗疲労組成物を作製する際の、還元型補酵素Qの含有量、製品形態、製品の保存方法および保存形態は、その抗疲労組成物の商品設計および用途などに応じて適宜決定される。
次に本発明の別の態様である、還元型補酵素Qの製造方法(本発明の第3態様)および安定化方法(本発明の第4態様)について説明する。
上述した還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する抗疲労剤の検討において、驚くべきことに、イミダゾールジペプチド類に酸化型補酵素Qを還元して還元型補酵素Qを生成する還元能力と、還元型補酵素Qを酸化から防護して安定化させる抗酸化能力があることが判明した。すなわち、本発明においては、酸化型補酵素Qをイミダゾールジペプチド類で還元することによって還元型補酵素Qを製造することも出来る。該方法によれば、安価な酸化型補酵素Qを原料と出来るだけでなく、安全でかつサプリメント素材としても有用なイミダゾールジペプチド類を還元剤として使用できるため、還元後に残存するイミダゾールジペプチド類を除去する必要はなく、そのまま還元型補酵素Qと併用する成分として利用できる。すなわち、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する製剤の製造工程において、酸化型補酵素Qあるいは酸化型補酵素Qを含有する補酵素Qを原料とし、イミダゾールジペプチド類による還元反応を実施するのも本発明の好ましい態様である。さらには、酸化型補酵素Qあるいは酸化型補酵素Qを含有する補酵素Qと、イミダゾールジペプチド類を含有する製剤を調製し、製剤中で還元反応を実施し、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する製剤を得ることもできる。
本発明の還元型補酵素Qの製造方法における還元反応を実施する際には、反応の場を提供するために、酸化型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する溶液あるいは乳化液の状態で実施するのが好ましい。その場合に使用できる溶媒としては特に限定されないが、例えば製剤化にそのまま使用できる、動植物由来の天然油脂やそれを分別、蒸留、水素添加、エステル交換などした加工油やMCTなどの合成油、脂肪酸などの油脂類;脂肪酸の部分グリセリド、プロピレングルコール脂肪酸エステル、リン脂質、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルなどの界面活性剤;リモネン、ピネン、メントール、シトロネラシール、オイゲノール、dl−カンフル、ゲラニオール、シトラール、シトロネロール、1,8-シネオール、リナロール、カルボン、ミルセン、p-サイメン、ビサボレン、カリオフィレン、ターピネン、チモール、カリオフィレン、アネトール、ユーカリプトールなどのテルペン類;オレンジ油、キャラウェー油、クローブ油、ユーカリ油、アニス油、ローズマリー油、レモン油、しそ油、セイジ油、カナンガ油、バジル油、ハッカ油、コリアンダー油などのテルペン類を含む油脂:水またはグリセリン等が好ましく使用できる。なかでもリモネンなどのテルペン類、テルペン類を含む油脂、プロピレングルコール脂肪酸エステルなどの界面活性剤、あるいは界面活性剤と油脂との混合系などの油相中で、または、界面活性剤と油脂と水との乳化系中で還元反応を実施するのが好ましい。
本発明の還元反応における酸化型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類の割合は特に限定されず、少なくとも原料である酸化型補酵素Qに対して理論水素当量以上のイミダゾールジペプチド類を使用すればよいが、還元反応を効率よく進め、さらには反応後残存するイミダゾールジペプチド類を組成物中の有効成分としても使用する場合には、酸化型補酵素Qに対してイミダゾールジペプチド類を大過剰に使用するのが好ましい。具体的には、使用する酸化型補酵素Qに対して、好ましくは0.5〜10モル倍量の、より好ましくは1〜4モル倍量のイミダゾールジペプチド類が使用できる。また、イミダゾールジペプチド類としてアンセリン、カルノシン、バレニン、N−アセチル−L−カルノシンなどを使用する場合の酸化型補酵素Qとこれらイミダゾールジペプチド類の重量比としては、通常約4:1〜1:50であり、約2:1〜1:25であるのが好ましく、1:1〜1:10であるのがより好ましい。
還元反応は製剤化前であれば、加熱条件下、撹拌などの強制流動下に実施することも出来る。この場合の温度条件は特に限定されないが、通常30〜150℃、好ましくは40〜120℃、より好ましくは50〜100℃で実施できる。反応時間は特に限定されないが通常48時間以内、好ましくは24時間以内、より好ましくは16時間以内である。一方、製剤中で還元反応を行う場合には上記条件に限定されず、例えば酸化型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する組成物を製剤化した後、室温または30〜40℃ぐらいの微加温条件下で数日間以上、好ましくは数週間以上保存することで還元反応を進行させ、簡便に還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する製剤とすることも出来る。製剤中で還元反応を実施する場合の製剤形態は特に限定されないが、好ましくはソフトカプセルまたはドリンク剤である。
さらに、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する組成物中では、イミダゾールジペプチド類の抗酸化能力によって、他の抗酸化剤を使用しなくとも、還元型補酵素Qを酸化から防護して安定化させることが出来る。すなわち本発明は、還元型補酵素Qを含有する組成物中に、イミダゾールジペプチド類を共存させる、還元型補酵素Qの安定化方法でもある。その場合に使用される他の成分や組成物の形態、製剤への応用、各成分の割合や使用量などは特に限定されず、上記本発明の抗疲労組成物の説明で例示したものなどが挙げられる。
上記の通り、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する組成物は相乗的な抗疲労効果を有するだけでなく、サプリメント素材として有用な還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類の両方を有し、かつイミダゾールジペプチド類が、従来酸化されやすいという欠点を有していた還元型補酵素Qの安定化にも寄与するという点で、非常に優れた組み合わせの組成物である。
以下に実施例及び製剤例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例および製剤例のみに限定されるものではない。なお、製造例における還元型補酵素Q10/酸化型補酵素Q10の比率(重量比)、実施例2における反応後の還元型補酵素Q10及び酸化型補酵素Q10の検出は下記HPLC分析により求めた。
(HPLC分析条件)
カラム;SYMMETRY C18(Waters製)250mm(長さ)4.6mm(内径)、移動相;COH:CHOH=4:3(v:v)、検出波長;210nm、流速;1ml/min、還元型補酵素Q10の保持時間;9.1min、酸化型補酵素Q10の保持時間;13.3min。
(製造例1)還元型補酵素Q10の製造
1000gのエタノール中に、100gの酸化型補酵素Q10(純度99.4%)、60gのL−アスコルビン酸を加え、78℃にて攪拌し、還元反応を行った。30時間後、50℃まで冷却し、同温を保持しながらエタノール330gと水70gを添加した。このエタノール溶液(還元型補酵素Q10を100gを含む)を攪拌しながら、10℃/時間の冷却速度で2℃まで冷却し、白色のスラリーを得た。得られたスラリーを減圧濾過し、湿結晶を冷エタノール、冷水、冷エタノールで順に洗浄(洗浄に用いた冷溶媒の温度は2℃)して、さらに湿結晶を減圧乾燥(20〜40℃、1〜30mmHg)することにより、白色の乾燥結晶97g(還元型補酵素Q10/酸化型補酵素Q10=98/2(重量比))を得た。減圧乾燥を除く全ての操作は窒素雰囲気下で実施した。
(製造例2)還元型補酵素Q10の製造
100gの酸化型補酵素Q10を25℃で1000gのヘプタン溶液に溶解させた。攪拌しながら、還元剤として次亜硫酸ナトリウム(純度75%以上)100gに1000mlの水を加えて溶解させた水溶液を徐々に添加し、25℃、pH4〜6で還元反応を行った。2時間後、反応液から水層を除去し、脱気した飽和食塩水1000gでヘプタン層を6回水洗した。以上、すべての操作は窒素雰囲気下で実施した。このヘプタン層を減圧下にて溶媒置換し、50℃の還元型補酵素Q10の7%(w/w)エタノール溶液を調製した(還元型補酵素Q10を100g含む)。このエタノール溶液に水50gを添加し、攪拌しながら、10℃/時間の冷却速度で2℃まで冷却して結晶を析出させた。全ての操作は窒素雰囲気下で実施した。得られたスラリーを減圧濾過し、湿結晶を冷エタノール、冷水、冷エタノールで順に洗浄(洗浄に用いた冷溶媒の温度は2℃)して、さらに、湿結晶を減圧乾燥(20〜40℃、1〜30mmHg)することにより、白色の乾燥結晶97g(還元型補酵素Q10/酸化型補酵素Q10=98/2(重量比))を得た。
(製剤例3)還元型補酵素Q10安定化製剤の製造
140gの蒸留水に、アラビアガム60g、L(+)−アスコルビン酸6.0gを60℃で溶解させ、水溶液を作成した。この水溶液を60℃に保持し、ジグリセリンモノオレイン酸エステル(理研ビタミン株式会社製;ポエムDO−100V)4.0g、上記製造例1で得られた還元型補酵素Q10結晶30.0gを添加して分散させた後、TKホモミキサーMarkII(プライミクス株式会社製)で乳化し、水中油型乳化組成物を得た。ここで得た水中油型乳化組成物75gを、あらかじめ90℃に加熱しておいた、MCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)148g及び酵素分解レシチン(デグサテクスチュラントシステムズジャパン株式会社製;エマルトップHL50IP)2gに添加し、攪拌した。攪拌を継続しながら、懸濁液の温度を105℃に調整することで、水中油型乳化組成物懸濁液滴からの水の除去を進行させた。その後、固液分離によりMCTを含有する油相をろ別し、約500gのエタノールで粒子に付着した油相を洗浄後、50℃で乾燥して、還元型補酵素Q10がアラビアガムを主成分とするマトリックス中に分散している安定化製剤(製剤中の総補酵素Q10の含有量は29.6重量%、還元型補酵素Q10/酸化型補酵素Q10=99.6/0.4(重量比))を得た。
(実施例1) 若年ラットによるトレッドミル試験
SD系雄性ラット(7〜10週齢、n=20)を用いて還元型補酵素Q10単独、アンセリン単独、および還元型補酵素Q10とアンセリンの併用による抗疲労効果をトレッドミルにより評価した。即ち、トレッドミル装置(型式NK−73−4、夏目製作所)を用いて、ラットを10m/minの速度で走行させ、3分毎に5m/minずつ段階的に速度を上げていき、ラットが走行不能となるまでの時間(最大走行時間)を測定した。
被験物質として、製造例2で得られた還元型補酵素Q10の0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC−Na)水溶液またはアンセリン(焼津水産化学工業株式会社製)の水溶液をそれぞれ作製し、還元型補酵素Q10は100mg/kgの投与量で、アンセリンも100mg/kgの投与量でそれぞれラットに経口投与した。ラットは4群に分け、溶媒対照投与群、還元型補酵素Q10単独投与群、アンセリン単独投与群、および還元型補酵素Q10とアンセリンの併用群とした。最大走行時間は、還元型補酵素Q10単独投与群は投与3時間後に測定し、アンセリン単独投与群は投与1時間後に測定した。併用群は最大走行時間測定の3時間前に還元型補酵素Q10を、1時間前にアンセリンを投与した。最大走行時間の延長時間は、事前に各個体毎にサンプルを投与しない場合の最大走行時間を測定し、サンプルを投与した場合との差を求めた。最大走行時間の延長時間値を表1に示す。
Figure 2009136587
上記の通り、対照群では溶媒投与前後の最大走行時間の差が−13±45秒で、最大走行時間がやや低下する傾向が認められた。還元型補酵素Q10またはアンセリンの単独投与群では、ラットの最大走行時間に投与前後での統計的に有意な延長は認められなかったが、還元型補酵素Q10及びアンセリンを投与した群では、ラットの最大走行時間は対照群に比較して有意に増加した。即ち、還元型補酵素Q10とアンセリンを組み合わせることにより、単独では明らかでなかった抗疲労効果が明確に表れ、これらの物質の組み合わせが相乗的な抗疲労作用を生み出すことが判った。
(実施例2)
20mgの酸化型補酵素Q10と、200mgのアンセリン含有エキス(焼津水産株式会社製、商品名:マリンアクティブ10、アンセリン含量10重量%)を、リモネン1.5gに加え、窒素雰囲気下、16時間85℃で加熱した。反応液をHPLCで分析した結果、反応液中の酸化型補酵素Q10がなくなり、還元型補酵素Q10が生成していることが確認された。
(製剤例1)
オリーブオイルを60℃に加温し、同様に60℃で溶融した補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=95:5)及びアンセリンを加えた。これにビタミンEを少しずつ加えて均質とし、常法によりソフトカプセル化した。1カプセル中に補酵素Q10として20mg(還元型補酵素Q10として19mg)、アンセリンとして20mgを含有するソフトカプセル製剤を得た。
補酵素Q10 20重量部
アンセリン 20重量部
ビタミンE 15重量部
オリーブ油 350重量部
(製剤例2)
オリーブオイルを60℃に加温し、同様に60℃で溶融した補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=95:5)及びカルノシンを加えた。これにビタミンEを少しずつ加えて均質とし、常法によりソフトカプセル化した。1カプセル中に補酵素Q10として20mg(還元型補酵素Q10として19mg)、カルノシンとして20mgを含有するソフトカプセル製剤を得た。
補酵素Q10 20重量部
カルノシン 20重量部
ビタミンE 15重量部
オリーブ油 350重量部
(製剤例3)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びアンセリンをアセトンに加え、次いでこれを結晶セルロース(微粉末)に吸着させた後、乾燥した。これをコーンスターチと混合し、常法により散剤とした。
補酵素Q10 10重量部
アンセリン 10重量部
結晶セルロース 40重量部
コーンスターチ 55重量部
(製剤例4)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びカルノシンをアセトンに加え、次いでこれを結晶セルロース(微粉末)に吸着させた後、乾燥した。これをコーンスターチと混合し、常法により散剤とした。
補酵素Q10 10重量部
カルノシン 10重量部
結晶セルロース 40重量部
コーンスターチ 55重量部
(製剤例5)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びアンセリンをアセトンに加え、次いでこれを結晶セルロース(微粉末)に吸着させた後、乾燥した。これにコーンスターチ、乳糖、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウムを混合し、次いでポリビニルピロリドンの水溶液を結合剤として加えて常法により顆粒化した。これに滑沢剤としてタルクを加えて混合した後、1錠に補酵素Q10を20mg、アンセリンを20mg含有する錠剤に打錠した。
補酵素Q10 20重量部
アンセリン 20重量部
コーンスターチ 25重量部
乳糖 15重量部
カルボキシメチルセルロースカルシウム 10重量部
結晶セルロース 40重量部
ポリビニルピロリドン 5重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
タルク 10重量部
(製剤例6)
補酵素Q10(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=85:15)及びカルノシンをアセトンに加え、次いでこれを結晶セルロース(微粉末)に吸着させた後、乾燥した。これにコーンスターチ、乳糖、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウムを混合し、次いでポリビニルピロリドンの水溶液を結合剤として加えて常法により顆粒化した。これに滑沢剤としてタルクを加えて混合した後、1錠に補酵素Q10を20mg、カルノシンを20mg含有する錠剤に打錠した。
補酵素Q10 20重量部
カルノシン 20重量部
コーンスターチ 25重量部
乳糖 15重量部
カルボキシメチルセルロースカルシウム 10重量部
結晶セルロース 40重量部
ポリビニルピロリドン 5重量部
ステアリン酸マグネシウム 3重量部
タルク 10重量部
(製剤例7)
下記成分を常法により顆粒化した後、ゼラチン硬カプセルに充填した。1カプセル中に補酵素Q10を20mg、アンセリンを20mg含有するカプセル剤を得た。
補酵素Q10 20重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=95:5)
アンセリン 20重量部
結晶セルロース 40重量部
コーンスターチ 20重量部
乳糖 62重量部
ステアリン酸マグネシウム 2重量部
ポリビニルピロリドン 3重量部
(製剤例8)
下記成分を常法により顆粒化した後、ゼラチン硬カプセルに充填した。1カプセル中に補酵素Q10を20mg、カルノシンを20mg含有するカプセル剤を得た。
補酵素Q10 20重量部
(還元型補酵素Q10:酸化型補酵素Q10=95:5)
カルノシン 20重量部
結晶セルロース 40重量部
コーンスターチ 20重量部
乳糖 62重量部
ステアリン酸マグネシウム 2重量部
ポリビニルピロリドン 3重量部
(製剤例9)
下記成分を常法により顆粒化した。
アンセリン 20重量部
結晶セルロース 40重量部
コーンスターチ 20重量部
乳糖 62重量部
ステアリン酸マグネシウム 2重量部
ポリビニルピロリドン 3重量部
その後、製造例3で得られた還元型補酵素Q10安定化製剤60重量部を上記顆粒と混合し、ゼラチン硬カプセルに充填して、カプセル剤を得た。

Claims (15)

  1. (a)下記式(1):
    Figure 2009136587

    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Q、および
    (b)イミダゾールジペプチド類
    を有効成分として含有する、抗疲労組成物。
  2. さらに、下記式(2):
    Figure 2009136587
    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qを含有する、請求項1記載の抗疲労組成物。
  3. 補酵素Qが補酵素Q10(式中、n=10)である、請求項1または2記載の抗疲労組成物。
  4. イミダゾールジペプチド類が、アンセリン、カルノシン、バレニンおよびそれらの塩からなる群より選択される1種以上である請求項1〜3いずれか1項記載の抗疲労組成物。
  5. 医薬品である、請求項1〜4いずれか1項記載の抗疲労組成物。
  6. 食品である、請求項1〜4いずれか1項記載の抗疲労組成物。
  7. さらに抗酸化剤を含む請求項1〜6いずれか1項記載の抗疲労組成物。
  8. 抗酸化剤が、ビタミンC、ビタミンC誘導体、プロブコール、リコペン、ビタミンA、カロテノイド類、ビタミンB、ビタミンB誘導体、フラボノイド類、ポリフェノール類、グルタチオン、セレン、チオ硫酸ナトリウム、ビタミンE、ビタミンE誘導体、ピクノジェノール、フラバンジェノール、ピロロキノリンキノン、ピロロキノリンキノン誘導体、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素、カタラーゼ、およびアスコルビン酸ペルオキシダーゼからなる群より選択される1種以上である、請求項7記載の抗疲労組成物。
  9. 対象動物の疲労を処置する方法であって、請求項1〜8いずれか1項記載の抗疲労組成物の有効量を、該対象動物に投与することを含む方法。
  10. 対象動物が、ヒトである請求項9記載の方法。
  11. 抗疲労組成物の製造方法であって、
    (a)下記式(1):
    Figure 2009136587
    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Q、および
    (b)イミダゾールジペプチド類
    を混合すること、を含む方法。
  12. 下記式(2):
    Figure 2009136587

    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される酸化型補酵素Qをイミダゾールジペプチド類で還元することを特徴とする、下記式(1):
    Figure 2009136587
    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qの製造方法。
  13. 還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する製剤の製造工程において前記還元反応を実施する、請求項12記載の製造方法。
  14. 製剤中で前記還元反応を実施し、還元型補酵素Qとイミダゾールジペプチド類を含有する製剤を得ることを特徴とする、請求項12記載の製造方法。
  15. 下記式(1):
    Figure 2009136587
    (式中nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qを含有する組成物中に、イミダゾールジペプチド類を共存させる、還元型補酵素Qの安定化方法。
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