JPWO2009048009A1 - 気密扉 - Google Patents

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Abstract

1個の駆動源で気密性を高く維持しつつ、低コストを実現することができる気密扉を提供する。気密扉100は、戸口に対してスライド開閉する外枠部材160と、上記外枠部材160の一側面から突出自在に設けられ、かつ戸口の周縁に密着可能となるシール部材170を装着した移動扉150と、戸口を閉鎖する閉鎖位置において、移動扉150を上記扉体から戸口に向かって突出移動させるリンク122を含み、シール部材170が装着された移動扉150が、突出棒機構115およびリンク122により戸口に向かって突出移動され、戸口の周縁に密着する。

Description

本発明は、戸口の内外に対する気密性を高めることができる気密扉に関する。
従来から、音響部屋、病院の手術室、会議室等において、室内の気密性を高めることができる気密扉が用いられている。当該気密扉について日々開発が行われている。
例えば、特許文献1には、ドアによって区切られた空間内部を防音及び気密に保持する防音気密自動ドアについて開示されている。
特許文献1記載の防音気密自動ドアは、上側および両側の周壁に設けた三方枠から形成される開口部の上方の無目内に設けられ、且つ、一方の端部が開口部側へ折れ曲がった傾斜部を形成した2本のレールと、該2本のレールにそれぞれ別々に案内される2つの懸吊装置と、該2つの懸吊装置に回転自在に懸吊されると共にその開口部側の上側および両側にパッキンを有する1つの引戸と、該引戸を開口部の開閉方向へ移動させる駆動装置と、引戸の下方に設けられて引戸が開口部の閉鎖位置に達したときに引戸の下方と床の間を気密状態に保持する下部気密装置と、引戸が開口部の閉鎖位置に達したときに引戸の下方を開口部方向に押圧する下部押し付け装置とからなるものである。
特許文献1記載の防音気密自動ドアによれば、レールの端部を折り曲げることにより、引戸の開閉用のモータ等の駆動装置と、防音気密性のための引戸への圧着用の電磁石等との2つの駆動源が不要となる。
特開平02−269286号公報
しかしながら、特許文献1記載の防音気密自動ドアにおいては、レール部材の曲げ加工が必要となっており、製造コストが高くなるという問題がある。また、特許文献1記載の防音気密自動ドアにおいては、気密性の善し悪しが、防音気密ドアの設置時のレールと戸口との位置調整に左右されるため、調整が困難でコストが増加する傾向がある。
本発明の目的は、1個の駆動源で気密性を高く維持しつつ、低コストを実現することができる気密扉を提供することである。
(1)
本発明に係る気密扉は、戸口に対してスライド開閉する扉体と、上記扉体の一側面側から突出自在に設けられ、かつ戸口の周縁に密着可能となるシール材を装着した部分パネルと、戸口を閉鎖する閉鎖位置において、部分パネルを上記扉体から戸口に向かって突出移動させる押出し機構と、を含むものである。
本発明に係る気密扉においては、シール材が装着された部分パネルが、押出し機構により戸口に向かって突出移動され、戸口の周縁に密着する。
この場合、従来の扉を本発明に係る気密扉に付け替えることにより、容易に気密性を高めることができる。すなわち、扉体をスライド開閉させつつ、戸口側に向かって移動させるためにレール部材を折り曲げ加工等する必要性がなく、標準のレール部材およびハンガー等の金物部材を使用することができる。その結果、設置時のレール部材と戸口との位置調整に左右されることがないので、1個の駆動源で気密性を高く維持しつつ、低コストを実現することができる。
(2)
押出し機構は、1または複数のリンク機構を含んでもよい。
この場合、押出し機構が、1または複数のリンク機構を含むので、扉体から部分パネルを円滑に突出移動させることができる。また、リンク機構により一定の移動距離が確保できるので、戸口を確実に密閉させることができる。
(3)
押出し機構は、突出移動させた部分パネルを扉体に収納させるように付勢する弾性部材を含むものである。
この場合、押出し機構に含まれる弾性部材により、部分パネルが扉体に収納される。その結果、扉体に部分パネルを収納させるための電気的駆動源が不要となるので、省エネルギおよび省コストを実現することができる。
(4)
リンク機構は、1または複数のリンクを含んでもよい。
この場合、リンク機構は、1または複数のリンクを含むので、扉体と部分パネルとの間を確実に保持し、一定の移動距離を確保させることができる。
(5)
リンクは、個々に弾性部材と連結されていてもよい。
この場合、各リンクが1または複数の弾性部材により回動可能となり、その結果、部分パネルの移動をより容易に行うことができる。
(6)
押出し機構は、扉体と部分パネルとを連結するとともに、部分パネルを鉛直上下方向に移動可能なリンク機構を有し、部分パネルは、リンク機構により鉛直上方向または鉛直下方向に移動しつつ突出自在に保持されてもよい。
この場合、部分パネルが鉛直上下方向に移動可能なリンク機構により鉛直方向に移動しつつ突出され、部分パネルに設けられたシール材が戸口に密着される。その結果、容易で確実に気密性を高めることができる。
(7)
押出し機構は、扉体と部分パネルとを連結するとともに、部分パネルを水平方向に移動可能なリンク機構を有し、部分パネルは、リンク機構により水平方向に移動しつつ突出自在に保持されてもよい。
この場合、部分パネルが水平方向に移動可能なリンク機構により水平方向に移動しつつ突出され、部分パネルに設けられたシール材が戸口に密着される。その結果、容易で確実に気密性を高めることができる。
(8)
押出し機構は、扉体の水平方向の移動に伴い往復動を行う棒状部材と、当該棒状部材の往復動をリンク機構の駆動に変換する変換手段とを含んでもよい。
この場合、扉体の移動に伴い棒状部材が往復動を行い、当該棒状部材の往復動が変換手段によりリンク機構の駆動に使用される。その結果、扉体を水平方向に移動させる駆動源および扉体の部分パネルを突出させる駆動源の2個の駆動源が不要となり、気密扉を水平方向に移動させる駆動源の1個のみで実現することができる。したがって、駆動源のコストを低減させることができる。または、レールの曲げ加工を不要とすることができる。さらに、新たに標準のレール、金物等を交換せずに、既存の扉の扉体を交換することにより、気密扉を提供することができる。
従来の扉を本発明に係る気密扉に付け替えることにより、容易に気密性を高めることができる。すなわち、扉体をスライド開閉させつつ、戸口側に向かって移動させるためにレール部材を折り曲げ加工等する必要性がなく、標準のレール部材およびハンガー等の金物部材を使用することができる。その結果、設置時のレール部材と戸口との位置調整に左右されることがないので、1個の駆動源で気密性を高く維持しつつ、低コストを実現することができる。
第1の実施の形態に係る気密扉を有する気密扉装置の一例を示す模式的構造図 図1の気密扉の構造の一例を説明するための模式的構造図 図2の気密扉の突出棒機構の一例を示す模式的拡大図 図2の気密扉の突出棒機構の一例を示す模式的拡大図 図2の気密扉の突出棒機構の一例を示す模式的縦断面図 気密扉の全開状態から全閉状態への状態の一例を示す模式的斜視図 図5の気密扉の一部縦断面を拡大した模式的拡大図 図5の気密扉の一部縦断面を拡大した模式的拡大図 図5の気密扉の一部横断面を示す模式的拡大図 第2の実施の形態に係る気密扉を有する気密扉装置の一例を示す模式的構造図 図10の気密扉の構造の一例を説明するための模式的構造図 図11の気密扉の突出棒機構の一例を示す模式的拡大図 気密扉の駆動源およびリンクの動作を示す模式的側面図 図13に示した気密扉の開閉状態を示す模式的斜視図 図13の気密扉の一部断面を拡大した模式的拡大図 図13の気密扉の一部断面を拡大した模式的拡大図 図13の気密扉の上断面を示す模式的拡大図 第3の実施の形態に係る気密扉装置の一例を示す模式的断面図 第4の実施の形態に係る気密扉装置の一例を示す模式的断面図 図19の一部断面を拡大した模式的拡大図
符号の説明
100 気密扉
110 突出棒
111 バネ
112 テーパ部材
113 ローラ部材
115 突出棒機構
120 リンクバネ
121 リンク
150 移動扉
160 外枠部材
162 凹形状
170 シール部材
190,191,192 突出棒保持部材
200 気密扉装置
300 レール
350 駆動源
W 壁面
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係る一実施の形態に係る気密扉100を有する気密扉装置200の一例を示す模式的構造図である。図1(a)は気密扉100を有する気密扉装置200の正面を示し、図1(b)は気密扉100を有する気密扉装置200の側断面を示す。
図1(a),(b)に示すように、気密扉装置200においては、気密扉100が、上方に配設されたレール300に懸吊部材310(垂れ下げた状態に吊るされた部材)を介して水平方向に移動可能に設置される。また、気密扉100の開閉のために1個の駆動源350が設けられており、本実施の形態においては、例えばブラシレスDCモータ等が用いられる。駆動源350の働きにより接続部材320が移動され、接続部材320に接続された懸吊部材310が移動する。懸吊部材310が移動することにより、気密扉100が水平方向に移動される。
気密扉100の上側部には、気密扉100の移動方向と略平行に延びるように突出棒110が設けられている。そのため、気密扉100が閉状態になる場合、突出棒110が壁面Wに接触して突出量が減少する。一方、気密扉100が開状態になる場合、突出棒110が壁面Wの端面に接触せず、突出量が増大する。この突出棒110の動きの詳細については後述する。
次に、図2は、図1の気密扉100の構造の一例を説明するための模式的構造図である。
図2に示すように、気密扉100は、主に突出棒機構115、リンク121、移動扉150および外枠部材160を含む。
板状部材の外枠部材160には、内部に矩形の凹形状162が形成されており、当該凹形状162は、移動扉150を収納することが可能な形状である。なお、本実施の形態においては、移動扉150を当該凹形状162に収納させることとしたが、これに限定されず、外枠部材160および移動扉150が、重ねて配置されていてもよい。また、板状部材の凹形状162と移動扉150との間には、6個のリンク121が設けられている。2個のリンク121は、移動扉150の上部における左右端(扉の移動方向における両端)を支持可能に配設される。また、他の2個のリンク121は、移動扉150の中部における左右端を支持可能に配設される。そして、残りの2個のリンク121は、移動扉150の下部における左右端を支持可能に配設される。また、外枠部材160の上端部には、上述した突出棒110を含む突出棒機構115が配設されている。この突出棒機構115の詳細については、後述する。
次に、図3および図4は、図2の気密扉100の突出棒機構115の一例を示す模式的拡大図である。図5は、図2の気密扉100の突出棒機構115の一例を示す模式的縦断面図である。なお、図3は、図2の気密扉100の突出棒機構115が壁面Wの端面に接触していない状態を示す。また、図4は、図2の気密扉100の突出棒機構115が壁面Wの端面に接触している状態を示す。また、図5(a)は、気密扉100の全開時(壁面Wの端面に接触していない状態)を示す。また、図5(b)は、気密扉100の全閉時(突出棒機構115が壁面Wの端面に接触している状態)を示す。
図3および図4に示すように、突出棒機構115は、突出棒110、バネ111、左右にそれぞれ1個ずつ計2個配置されたテーパ部材112および上下にそれぞれ1個ずつ計2個配置された1対のローラ部材113を含む。
次に、図3および図4に示すように、突出棒機構115における突出棒110は、バネ111により気密扉100の外枠部材160から突出する方向に付勢して設けられている。また、バネの付勢を保持するため、突出棒保持部材190は、外枠部材160に固定して設けられている。
ここで、図3および図4に示すように、ローラ部材113とテーパ部材112との配置について説明する。まず、突出棒110には、2個のテーパ部材112が固設されており、移動扉150にローラ部材113が固設されている。テーパ部材112は、突出棒110の突出側から突出側と逆方向に向かって鉛直方向に徐々に高くなる傾斜面を、2つ有する。この2つの傾斜面のうちの一方の傾斜面は、テーパ部材112の上側に位置して上側に向く面である。また、他方の傾斜面は、テーパ部材112の下側に位置して下側に向く面である。テーパ部材112の上側の傾斜面に一対のローラ部材113の内の一方のローラ部材113が上側から接触するよう配置される。また、テーパ部材112の下側の傾斜面に一対のローラ部材113の内の他方のローラ部材113が下側から接触するよう配置される。
また、図3および図4に示すように、ローラ部材113は、移動扉150の上側に、左右それぞれ一対ずつ(左側に2つ、右側に2つ)設けられている。図5に示すように、当該ローラ部材113は、突出棒110の軸方向と垂直な方向(移動扉150の奥行き方向)に延在して設けられている。上述したように、ローラ部材113は、突出棒110の軸方向に対して傾いたテーパ部材112の表面を転がりながら移動するように設けられている。また、テーパ部材112は、移動扉150の突出方向において、当該移動扉150の突出量よりも大きい幅を有するように形成されている。
続いて、突出棒110の働きについて説明する。以下の説明においては、最初に、気密扉100が全閉状態に移行する場合について説明する。そして、その説明に続いて、気密扉100が全開状態に移行する場合について説明する。
まず、図3に示すように、突出棒110がバネ111の付勢により外枠部材160から突出している場合について説明する。この場合、突出棒110に設けられたテーパ部材112の、鉛直方向において最も高い位置にある部分が、一対のローラ部材113により挟持される。すなわち、図5(a)でも同様に、ローラ部材113が、鉛直上方向における最も高い位置に存在している。つまり、移動扉150が鉛直下方向に移動しないように、テーパ部材112によりローラ部材113が支持される。その結果、移動扉150が外枠部材160の凹形状162内に収納された状態となる。
次に、気密扉100が全閉状態に移行する過程で、図4に示すように、当該突出棒110の先端が壁面Wの端面に接触し、バネ111の付勢に逆らって突出量が徐々に減少する場合について説明する。この場合、突出棒110に固定されたテーパ部材112のテーパ形状に沿って、ローラ部材113が鉛直下方向へ移動する。すなわち、移動扉150の自重により一対のローラ部材113がテーパ形状を挟持した状態で鉛直下方向に移動する。
ここで、テーパ部材112は、外枠部材160の奥行き方向に対して移動扉150の突出量以上の幅のテーパ形状で形成されているので、一対のローラ部材113が当該奥行き方向に移動した場合でも、一対のローラ部材113でテーパ形状を挟持した状態を保持できる。その結果、移動扉150が外枠部材160の凹形状162内から突出させられる。この場合、リンク121の作用により、移動扉150が鉛直下斜め方向に安定して移動される。
続いて、気密扉100が全閉状態から全開状態に移行する場合について説明する。この場合、気密扉100の移動に従って、バネ111からの突出方向への付勢力が作用する当該突出棒110は、ローラ部材113に対して当該突出方向に向かって相対移動することになる。そして、気密扉100の開方向への移動が所定量を超えると、当該突出棒110の先端が壁面Wの端面から離れることになる。このとき、一対のローラ部材113が突出棒110に設けられたテーパ部材112のテーパ形状を挟持した状態で、鉛直上方向に移動させられる。その結果、移動扉150が外枠部材160の凹形状162内に収納される。この場合、リンク121の作用により移動扉150が鉛直上斜め方向に安定して移動される。
なお、本実施の形態においては、ローラ部材113は上下側にそれぞれ設けているが、移動扉150が外枠部材160に対して鉛直下方向に付勢されるように設けられていれば、上側のみとしても構わない。また移動扉150を外枠部材160に対して鉛直下方向に移動させることとしているが、これに限定されず、鉛直上方向または水平方向に移動させることとしてもよい。なお、当該実施の形態のように、鉛直下方向に移動させられながら移動扉150が突出する場合、移動扉150の自重により加わる重力を壁面Wへの押付け力として利用できるため、鉛直上方向に移動する場合や、後述する水平方向に移動させる場合に比べ、容易に気密性を向上させることができる。
次いで、図6は、図3乃至図5に示した気密扉100の全開状態から全閉状態への状態の一例を示す模式的斜視図である。また、図7は、図5の気密扉100の一部縦断面を拡大した模式的拡大図である。また、図8は、図5の気密扉100の一部縦断面を拡大した模式的拡大図である。また、図9は、図5の気密扉100の一部横断面を示す模式的拡大図である。
図6〜図9において(a)は、気密扉100が開いている状態を示し、(b)は、気密扉100により気密性が高められている場合を示す。以下、開放状態の気密扉100を気密扉100と示し、閉塞状態の気密扉100を気密扉100aと示す。
図6(a)、図7(a)、図8(a)、及び図9(a)に示すように、気密扉100が開いている状態、すなわち、気密性が維持されない場合には、気密扉100の外枠部材160の凹形状162から、移動扉150が突出しない状態で維持される。一方、図6(b)、図7(b)、図8(b)、及び図9(b)に示すように、気密扉100aが閉まっている状態、すなわち気密性が維持される場合には、気密扉100aの外枠部材160の凹形状162から移動扉150が突出した状態で維持される。
まず、図6(a)、図7(a)、図8(a)、及び図9(a)に示すように、気密扉100の開放状態において、突出棒110が壁面Wの端面に接触せず、突出棒110が突出した状態となる。この状態では、ローラ部材113は、テーパ部材112の傾斜面における最も高い位置(鉛直方向における最も高い位置)にて当該テーパ部材112を挟持する。このとき、移動扉150は、外枠部材160内に収納された状態となる。
続いて、図6(b)、図7(b)、図8(b)、及び図9(b)に示すように、気密扉100が開放状態から閉塞状態に移行するにしたがって、突出棒110が壁面Wの端面に接触し、バネ111の付勢に逆らって、突出棒110の突出量が減少し、テーパ部材112が移動する。そして、ローラ部材113が、テーパ部材112の鉛直方向における最も高い位置から最も低い位置に沿って移動する。当該ローラ部材113の移動に伴い、移動扉150の自重により移動扉150が鉛直下方向に移動させられる。その結果、移動扉150が外枠部材160の凹形状162内から突出させられる。なお、この突出移動において、移動扉150は、リンク121の回転移動により外枠部材160から安定して突出される。
ここで、気密性について詳細に説明する。図6に示すように、移動扉150には、シール部材170が設けられている。突出棒110の突出量が減少され、テーパ部材112が移動することにより、ローラ部材113が鉛直下方向に移動し(図8参照)、リンク121が回転移動を行う(図7参照)。それにより、移動扉150が外枠部材160の凹形状162内から鉛直下斜め方向に押出される。この場合、図7〜図9に示すように、シール部材170が、壁面Wに押し付けられ、気密性が高められる。
即ち、気密扉100,100aの下部においては、図7(a),(b)に示すように、案内レール400に沿って気密扉100が移動し、移動扉150が鉛直下斜め方向に押出されることにより、リンク121が回転移動される。この場合、移動扉150の下面に設けられたシール部材170が壁面Wに押し付けられ、気密性が高められる。
また、気密扉100,100aの上部においては、図8(a),(b)に示すように、移動扉150が鉛直下斜め方向に押出されることにより、移動扉150の上部に設けられたシール部材170が壁面Wに押し付けられ、気密性が高められる。
また、気密扉100,100aの縦方向においては、図9(a),(b)に示すように、移動扉150に設けられたシール部材170が壁面Wに押し付けられることにより、気密性が高められる。
以上の構成により、本発明にかかる気密扉100においては、従来の扉を本発明に係る気密扉100に付け替えることにより、容易に気密性を高めることができる。すなわち、気密扉100をスライド開閉させつつ、戸口側に向かって移動させるためにレール部材を折り曲げ加工等する必要性がなく、標準のレール部材およびハンガー等の金物部材を使用することができる。その結果、設置時のレール部材と戸口との位置調整に左右されることがないので、1個の駆動源350で気密性を高く維持しつつ、低コストを実現することができる。
また、移動扉150が、鉛直上下方向に移動可能なリンク121により鉛直方向に移動しつつ突出され、移動扉150に設けられたシール部材170が戸口に密着される。その結果、容易で確実に気密性を高めることができる。
さらに、突出棒機構115が突出棒110、バネ111、テーパ部材112およびローラ部材113からなる。この構成によると、突出棒110に作用するバネ111の付勢力と、当該付勢力とは逆方向に向かって当該突出棒110に作用する壁面からの押し付け力と、により、突出棒110に設置されるテーパ部材112と、移動扉150に設置されるローラ部材113と、の位置関係が変化される。これにより、移動扉150を凹形状162内から突出させたり、収納させたりすることができる。
また、本実施の形態に係る気密扉100においては、1個のバネ111により移動扉150の自重を支持させ、部品点数を減少させて低コスト化を図ることとしたが、これに限定されず、複数のバネ111により移動扉150を支持させることによりフェールセーフ性を上げるようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
図10は、第2の実施の形態に係る気密扉101を有する気密扉装置201の一例を示す模式的構造図である。図10(a)は気密扉101を有する気密扉装置201の正面を示し、図10(b)は気密扉101を有する気密扉装置201の側断面を示す。
図10(a),(b)に示すように、気密扉装置201においては、気密扉101が、上方に配設されたレール300に懸吊部材310を介して水平方向に移動可能に設置される。また、気密扉101の開閉のために1個の駆動源350が設けられており、本実施の形態においては、例えばブラシレスDCモータ等が用いられる。駆動源350の働きにより接続部材320が移動され、接続部材320に接続された懸吊部材310が移動する。懸吊部材310が移動することにより、気密扉101が水平方向に移動される。
気密扉101の上側部には、気密扉101の移動方向と略平行に延びるように突出棒110が設けられている。そのため、気密扉101が閉状態になる場合、突出棒110が壁面Wに接触して突出量が減少する。一方、気密扉101が開状態になる場合、突出棒110が壁面Wの端面に接触せず、突出量が増大する。この突出棒110の動きの詳細については後述する。
次に、図11は、図10の気密扉101の構造の一例を説明するための模式的構造図である。
図11に示すように、気密扉101は、主に突出棒機構116、バネ120、リンク122、移動扉150および外枠部材160を含む。
第1の実施の形態と同様に、板状部材の外枠部材160には、内部に矩形の凹形状162が形成されており、当該凹形状162は、移動扉150を収納することが可能な形状である。
また、第1の実施の形態と異なり、板状部材の凹形状162と移動扉150との間には、6個のリンク122および6個のバネ120が設けられている。リンク122には、個々にバネ120の付勢がかかるように設けられている。2個のリンク122および2個のバネ120は、移動扉150の上部における左右端(扉の移動方向における両端)を支持可能に配設される。また、他の2個のリンク122および他の2個のバネ120は、移動扉150の中部における左右端を支持可能に配設される。そして、残りの2個のリンク122および残りの2個のバネ120は、移動扉150の下部における左右端を支持可能に配設される。また、外枠部材160の上端部には、上述した突出棒110を含む突出棒機構116が配設されている。この突出棒機構116の詳細については、後述する。
次に、図12は、図11の気密扉101の突出棒機構116の一例を示す模式的拡大図である。
図12に示すように、突出棒機構116は、突出棒110、バネ111、テーパ部材112およびローラ部材113を含む。
突出棒機構116における突出棒110は、バネ111により気密扉101の外枠部材160から突出するように付勢されて設けられている。また、ローラ部材113は、突出棒110の軸方向と垂直な方向に延在して設けられる。そして、ローラ部材113は、突出棒110の軸方向に対して傾いたテーパ部材112の表面(突出棒110の突出側に向かって斜め下方に傾く傾斜面)を転がりながら移動するように設けられている。また、突出棒保持部材190,191,192は、それぞれ、外枠部材160に固定して設けられ、突出棒110の伸縮可能に保持する保持部材である。
続いて、突出棒110の働きについて説明する。以下の説明においては、最初に、気密扉101が閉状態に移行する場合について説明する。そして、その説明に続いて、気密扉101が開状態に移行する場合について説明する。
まず、当該突出棒110がバネ111の付勢により外枠部材160から突出している場合について説明する。突出棒110がバネ111の付勢により外枠部材160から突出している状態においては、突出棒110に固定されたテーパ部材112の突出方向への動きが突出棒保持部材190により規制されることにより、当該突出棒110の突出方向への動きが規制される。この状態においては、突出棒110に設けられたテーパ部材112の最小テーパ形状部(根元)は、ローラ部材113と接触する位置にある。即ち、この状態においては、ローラ部材113が、鉛直方向において最も高い位置に存在する。その結果、リンク122に力が伝えられず、バネ120の付勢により移動扉150が外枠部材160の凹形状162内に収納される。
次に、当該突出棒110の先端が壁面Wの端面に接触し、バネ111の付勢に逆らって突出量が徐々に減少する場合、突出棒110に設けられたテーパ部材112のテーパ形状に沿ってローラ部材113が鉛直下方向に移動させられる。その結果、リンク122に力が伝えられ、バネ120の付勢に逆らって、移動扉150が外枠部材160の凹形状162内から突出させられる。
続いて、当該突出棒110の先端が壁面Wの端面から離れ、バネ111の付勢が加わる場合、突出棒110に設けられたテーパ部材112のテーパ形状に沿ってローラ部材113が鉛直上方向に移動させられる。その結果、リンク122に力が加えられず、バネ120の付勢により、移動扉150が外枠部材160の凹形状162内に収納される。なお、このように鉛直下方向に移動させられながら移動扉150が突出するように構成すると、重力を壁面Wへの押付け力として利用できるため、鉛直上方向に移動する場合や、後述する水平方向に移動させる場合に比べ、気密性を向上させることができる。
次いで、図13は、気密扉101の駆動源350およびリンク122の動作を示す模式的側面図である。また、図14は、図13に示した気密扉101の開閉状態を示す模式的斜視図である。
また、図15は、図13の気密扉101の一部縦断面を拡大した模式的拡大図であり、図16は、図13の気密扉101の一部縦断面を拡大した模式的拡大図であり、図17は、図13の気密扉101の一部横断面を示す模式的拡大図である。
図13〜図17において(a)は、気密扉101が開いている状態を示し、(b)は、気密扉101により気密性が高められている場合を示す。以下、開放状態の気密扉101を気密扉101と示し、閉塞状態の気密扉101を気密扉101aと示す。
図13(a)および図14(a)に示すように、気密扉101が開いている状態、すなわち、気密性が維持されない場合には、気密扉101の外枠部材160の凹形状162から、移動扉150が突出しない状態で維持される。一方、図13(b)および図14(b)に示すように、気密扉101aが閉まっている状態、すなわち気密性が維持される場合には、気密扉101aの外枠部材160の凹形状162から移動扉150が突出した状態で維持される。
まず、図13(a)、図14(a)、図15(a)、図16(a)、及び図17(a)に示すように、気密扉101の開放状態において、突出棒110が壁面Wの端面に接触せず、突出棒110が突出した状態となる。そのため、ローラ部材113が、テーパ部材112の最小テーパ形状部(根元)に接触し、バネ120の付勢により移動扉150が外枠部材160内に収納された状態となる。
続いて、図13(b)、図14(b)、図15(b)、図16(b)、及び図17(b)に示すように、気密扉101aが開放状態から閉塞状態に移行するにしたがって、突出棒110が壁面Wの端面に接触し、突出棒110の突出量が減少し、テーパ部材112が移動する。そして、ローラ部材113が、テーパ部材112の最小テーパ形状部(根元)から最大テーパ形状部まで、当該テーパ部材112の傾斜面に沿って相対的に移動する。即ち、テーパ部材112がバネ111の付勢力に抗して移動することにより、当該ローラ部材113は、テーパ部材112の傾斜面から下方向への付勢力を受ける。これにより、ローラ部材113は、リンク122を介して作用するバネ120の付勢力に抗して、下方に移動させられる。その結果、移動扉150が外枠部材160の凹形状162内から突出させられる。
詳細に説明すると、気密扉101,101aの上部においては、図15(a)に示すように、移動扉150にシール部材170が設けられている。突出棒110の突出量が減少され、テーパ部材112が移動することにより、図15(b)に示すように、ローラ部材113が鉛直下方向に押され、リンク122が回転移動を行う。それにより、移動扉150が外枠部材160の凹形状162内から鉛直下斜め方向に押出される。また、押出し力が、バネ120の付勢よりも強いため、円滑に移動扉150が鉛直下斜め方向に移動される。この場合、シール部材170が、壁面Wに押し付けられ、気密性が高められる。
また、気密扉101,101aの下部においては、図16(a),(b)に示すように、案内レール400に沿って気密扉101が移動し、移動扉150が鉛直下斜め方向に押出されることにより、リンク122がバネ120の付勢に逆らって移動される。この場合、移動扉150の下面に設けられたシール部材170が壁面W(案内レール400が設置されている面)に押し付けられ、気密性が高められる。
さらに、気密扉101,101aの縦方向においては、図17(a),(b)に示すように、移動扉150に設けられたシール部材170が壁面Wに押し付けられることにより、気密性が高められる。
以上の構成により、第2の実施にかかる気密扉101においては、従来の扉を本発明に係る気密扉101に付け替えることにより、容易に気密性を高めることができる。すなわち、気密扉101をスライド開閉させつつ、戸口側に向かって移動させるためにレール部材を折り曲げ加工等する必要性がなく、標準のレール部材およびハンガー等の金物部材を使用することができる。その結果、設置時のレール部材と戸口との位置調整に左右されることがないので、1個の駆動源350で気密性を高く維持しつつ、低コストを実現することができる。
また、移動扉150が、鉛直上下方向に移動可能なリンク122により鉛直方向に移動しつつ突出され、移動扉150に設けられたシール部材170が戸口に密着される。その結果、容易で確実に気密性を高めることができる。
さらに、突出棒機構116が突出棒110と、テーパ部材112およびローラ部材113とからなることにより、移動扉150を凹形状162内に付勢するバネ120およびリンク122に対抗して、移動扉150を突出させることができる。また、バネ120による移動扉150の引き込みを確実にすることができる。
(第3の実施の形態)
次に、図18は、第3の実施の形態に係る気密扉装置202の一例を示す模式的断面図である。
図18(a)は気密扉102が開放状態の場合を示し、図18(b)は気密扉102が閉塞状態の場合を示す。以下、第1および第2の実施の形態と同様に、開放状態の気密扉102を気密扉102と示し、閉塞状態の気密扉102を気密扉102aと示す。
図18(a),(b)に示すように、気密扉装置202においては、壁面W2に段差が設けられている。また、気密扉装置202の下面には、案内レール400が設けられている。
気密扉102の外枠部材160は、案内レール400に沿って開閉移動を行い、壁面W2に対して、シール部材170が密着することにより、確実に気密性を確保することができる。
この場合、第2の実施の形態の気密扉装置201の気密扉101と異なり、移動扉150の下面にシール部材170を設けるのではなく、移動扉150の四隅周辺にシール部材170が設けられる。
以上の構成により、本発明にかかる気密扉102においては、移動扉150が、鉛直上下方向に移動可能なリンク122により鉛直方向に移動しつつ突出され、移動扉150に設けられたシール部材170が戸口に確実に密着される。その結果、容易で確実に気密性を高めることができる。
(第4の実施の形態)
図19は、第4の実施の形態に係る気密扉装置203の一例を上側からみたものを示す模式的断面図であり、図20は、図19の一部横断面を拡大した模式的拡大図である。
図19(a)および図20(a)は気密扉103が開放状態の場合を示し、図19(b)および図20(b)は気密扉103が閉塞状態の場合を示す。以下、一実施の形態と同様に、開放状態の気密扉103を気密扉103と示し、閉塞状態の気密扉103を気密扉103aと示す。
図19および図20に示すように、第4の実施の形態においては、テーパ部材112が、第2の実施の形態の場合と比較して、突出棒110の軸周りに90度回転して設けられている。また、ローラ部材113は、第2の実施の形態(図12参照)が鉛直上下方向に移動するのに対し、水平方向に移動可能に設けられている。即ち、ローラ部材113は、水平面内で移動可能に設けられている。
同様に、バネ120およびリンク122は、第2の実施の形態においては鉛直方向に沿って設けられているが、本実施の形態においては、水平方向に沿って設けられている。そして、移動扉150は、当該リンク122により水平方向に移動しつつ戸口に向かって突出自在に保持される。
以下、動作について図20(a),(b)を用いて説明する。図20(a)に示すように、突出棒110が最大量突出している場合、ローラ部材113は、テーパ部材112の最小テーパ形状部に接触し、リンク122は、バネ120により付勢され、移動扉150が外枠部材160の凹形状162内から突出されない。
一方、図20(b)に示すように、突出棒110の先端が移動扉150の進行方向にある壁面Wに接触し、突出量が減少する場合、テーパ部材112が外枠部材160に対して相対移動し、ローラ部材113はテーパ部材112の傾斜面により付勢される。当該傾斜面からの付勢力により、当該ローラ部材113は、気密扉103の正面に対向する壁面W側に近づくように、外枠部材160に対して相対的に移動される。同時に、当該ローラ部材113に連結された移動扉150は、外枠部材160から突出するように、バネ120の付勢力に逆らって、外枠部材160に対して相対的に移動される。そして、移動扉150の周囲に設けられたシール部材170が壁面Wに押し付けられることにより、戸口の密閉性が保持される。
以上の構成により、本発明にかかる気密扉103においては、従来の扉を本発明に係る気密扉103に付け替えることにより、容易に気密性を高めることができる。すなわち、気密扉103をスライド開閉させつつ、戸口側に向かって移動させるためにレール部材を折り曲げ加工等する必要性がなく、標準のレール部材およびハンガー等の金物部材を使用することができる。その結果、設置時のレール部材と戸口との位置調整に左右されることがないので、1個の駆動源350で気密性を高く維持しつつ、低コストを実現することができる。
また、移動扉150が、水平面内で移動可能なリンク122により水平方向に移動しつつ突出され、移動扉150に設けられたシール部材170が戸口に密着される。その結果、容易で確実に気密性を高めることができる。
さらに、突出棒機構116が突出棒110と、テーパ部材112およびローラ部材113とからなることにより、移動扉150を凹形状162内に付勢するバネ120およびリンク122に対抗して、移動扉150を突出させることができる。また、バネ120による移動扉150の引き込みを確実にすることができる。
本発明においては、外枠部材160が扉体に相当し、シール部材170がシール材に相当し、移動扉150が部分パネルに相当し、バネ120,リンク122がリンク機構に相当し、このリンク機構を含め、突出棒110,テーパ部材112,ローラ部材113,突出棒機構116が押出し機構に相当し、突出棒110が棒状部材に相当し、テーパ部材112,ローラ部材113が変換手段に相当する。
なお、本実施の形態においては、突出棒110が気密扉103の閉鎖時に突出量が減少することとしたが、これに限定されず、気密扉103の開放時に突出量が減少するように形状を変形してもよい。すなわち、テーパ部材112およびローラ部材113の形状を変更することにより、他の任意の状態で、気密扉103が閉鎖位置にある場合に、戸口に対して移動扉150を突出させることができればよい。
また、さらに、本実施の形態においては、外枠部材160から移動扉150が突出する場合に、バネ120の付勢に対抗することとしたが、これに限定されず、外枠部材160から移動扉150が突出する場合に、バネ120の付勢が正に加わる構造としてもよい。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。また各図面は設計図相当の精度と比率をもって記載されている。
本発明の気密扉は、戸口の内外に対する気密性を高めることができる扉として産業上利用することができる。

Claims (8)

  1. 戸口に対してスライド開閉する扉体と、
    上記扉体の一側面側から突出自在に設けられ、かつ前記戸口の周縁に密着可能となるシール材を装着した部分パネルと、
    前記戸口を閉鎖する閉鎖位置において、前記部分パネルを前記扉体から前記戸口に向かって突出移動させる押出し機構と、を含むことを特徴とする気密扉。
  2. 前記押出し機構は、1または複数のリンク機構を含むことを特徴とする請求項1記載の気密扉。
  3. 前記押出し機構は、前記突出移動させた部分パネルを前記扉体に収納させるように付勢する弾性部材を含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の気密扉。
  4. 前記リンク機構は、1または複数のリンクを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の気密扉。
  5. 前記リンクは、個々に弾性部材と連結されていることを特徴とする請求項4に記載の気密扉。
  6. 前記押出し機構は、前記扉体と前記部分パネルとを連結するとともに、前記部分パネルを鉛直上下方向に移動可能なリンク機構を有し、
    前記部分パネルは、前記リンク機構により鉛直上方向および鉛直下方向のいずれか一方に移動しつつ突出自在に保持されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の気密扉。
  7. 前記押出し機構は、前記扉体と前記部分パネルとを連結するとともに、前記部分パネルを水平方向に移動可能なリンク機構を有し、
    前記部分パネルは、前記リンク機構により水平方向に移動しつつ突出自在に保持されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の気密扉。
  8. 前記押出し機構は、前記扉体の水平方向の移動に伴い往復動を行う棒状部材と、
    当該棒状部材の往復動を前記リンク機構の駆動に変換する変換手段とを含むことを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の気密扉。
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