JPWO2009031179A1 - 質量分析装置 - Google Patents
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Abstract
差動排気系を構成する第1中間真空室(9)と第2中間真空室(14)とを仕切る隔壁(11)に設けたイオン通過用のアパーチャ(12)を開閉する開閉機構(13)を設け、大気圧MALDIによるイオン化を行うためのレーザ光のパルス状の照射のタイミングに同期して開閉機構(13)を動作させる。試料(3)から発生したイオンがアパーチャ(12)付近に到達する期間だけアパーチャ(12)を開いてイオンを通過させ、それ以外の期間にはアパーチャ(12)を閉鎖することで第1中間真空室(9)から第2中間真空室(14)へのガス流を遮断する。これにより分析室(17)の真空度を低下させることなく、アパーチャ(12)の開口面積を大きくしてイオンの通過効率を向上させることができる。
Description
本発明は質量分析装置に関し、さらに詳しくは、大気圧雰囲気下又は低真空雰囲気下で試料をパルス状にイオン化するイオン源を備え、差動排気系により高真空雰囲気中にイオンを輸送して質量分析する質量分析装置に関する。
質量分析のためのレーザイオン化法の1つとして、マトリックス支援レーザ脱離イオン源(Matrix Assisted Laser Desorption Ionization:MALDI)が従来よりよく知られている。一般的にMALDIは真空雰囲気の下で行われるが、近年、大気圧雰囲気の下でMALDIを行うAP−MALDIも知られている(特許文献1など参照)。
大気圧雰囲気下でイオン化を行うことで、対象物質をソフトにイオン化できるという利点がある。例えば、生体試料を分析する場合、レーザを照射したときに試料中の分析対象分子(アナライトという)は高いエネルギーを受け取るが、大気中では周囲に比較的低い温度の大気ガスが存在するため、この大気ガスによってイオンがクーリングされ、アナライトの分解が起こりにくい。また、大気圧雰囲気と高真空雰囲気の中間圧力の下でイオン化を行う方法もよく知られているが、この場合でも、周囲にある残留ガスによるクーリングが起こり易く、アナライトの分解が起こりにくくソフトなイオン化が行えることが知られている。
これに対し、高真空雰囲気の下では周囲にクーリングに寄与するガス分子がきわめて少ないためにクーリングが起こりにくい。このため、レーザ照射によって生成したアナライトは分解され、フラグメントイオンが発生し易い。このような理由から、大気圧雰囲気下や低ガス圧下でのイオン化がよく利用されている。
また、そのほかに大気圧雰囲気下でのイオン化には幾つかの利点がある。即ち、大気圧雰囲気の下ではサンプルの交換が容易で迅速に行えるので、分析のスループットの向上を図り易い。また、真空雰囲気下でのイオン化では予めサンプルを乾燥させる必要があるが、大気圧雰囲気の下では水分を含んだ試料も扱えるため、生きた状態の或いは採取してすぐの生体試料を測定することが可能である。
上述のように大気圧雰囲気や低真空雰囲気下でのイオン化には多くの利点があるものの、質量分析部のガス圧はイオン化室のガス圧よりも遙かに低い(真空度が高い)ため、質量分析部の低いガス圧を維持するためには差動排気系システムを用いる必要がある。差動排気系を実現するには、異なるガス圧を仕切る隔壁に設けたイオン通過開口の開口面積を小さくしなければならず、イオンの通過効率が低くなることが避けられない。このため、AP−MALDIを始めとする大気圧イオン化質量分析装置では、検出感度を高くするのが難しいという問題があった。
また大気圧雰囲気下でイオン化を行った場合には、イオンは圧力差により生じるガス流に乗ってイオン取込口に入り込み、後段の中間真空室や質量分析部へと送られる。この場合でも、イオン化室とその後段の部屋との間の十分な差圧を確保するにはイオン取込口におけるガスコンダクタンスを小さくしておく必要があるが、そうするとガスの流れが弱くなり、イオンの取込み効率が低下して上記と同様に検出感度が低下するという問題があった。
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、差動排気のための隔壁に設けられたイオン通過開口やイオン取込口におけるイオンの通過効率や取込み効率を改善することにより、検出感度を向上させることができる質量分析装置を提供することにある。
上記課題を解決するために成された第1発明は、パルス状にイオンを生成するイオン源と、差動排気により少なくとも前記イオン源よりも低いガス圧雰囲気に維持される分析室内に配設された質量分析器及び検出器と、を具備する質量分析装置において、
a)前記イオン源と前記分析室との間に設けられる異なるガス圧を仕切る少なくとも1つの隔壁にあって、イオンが通過し得る部位に設けられたイオン通過開口と、
b)前記イオン通過開口におけるガスコンダクタンスを調整するガスコンダクタンス調整手段と、
c)前記イオン源でのパルス状のイオン生成のタイミングに同期させて前記ガスコンダクタンス調整手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
a)前記イオン源と前記分析室との間に設けられる異なるガス圧を仕切る少なくとも1つの隔壁にあって、イオンが通過し得る部位に設けられたイオン通過開口と、
b)前記イオン通過開口におけるガスコンダクタンスを調整するガスコンダクタンス調整手段と、
c)前記イオン源でのパルス状のイオン生成のタイミングに同期させて前記ガスコンダクタンス調整手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
上記課題を解決するために成された第2発明は、パルス状にイオンを生成するイオン源と、差動排気により少なくとも前記イオン源よりも低いガス圧雰囲気に維持される分析室内に配設された質量分析器及び検出器と、を具備する質量分析装置において、
a)前記イオン源と前記分析室との間に設けられる異なるガス圧を仕切る少なくとも1つの隔壁にあって、イオンが通過し得る部位に設けられたイオン通過開口と、
b)前記イオン通過開口の開口面積を変化させる開口面積調整手段と、
c)前記イオン源でのパルス状のイオン生成のタイミングに同期させて前記開口面積調整手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
a)前記イオン源と前記分析室との間に設けられる異なるガス圧を仕切る少なくとも1つの隔壁にあって、イオンが通過し得る部位に設けられたイオン通過開口と、
b)前記イオン通過開口の開口面積を変化させる開口面積調整手段と、
c)前記イオン源でのパルス状のイオン生成のタイミングに同期させて前記開口面積調整手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
第1発明に係る質量分析装置では、イオン源で生成されたイオン(例えば雲状のイオンの集合)がイオン通過開口の直前に到達したタイミングでガスコンダクタンス調整手段によりガスコンダクタンスを大きくする。ガスコンダクタンスを大きくするとイオン通過開口を経て低ガス圧側へと流れるガス流が増加し、このガス流に乗ってイオンが効率良くイオン通過開口を通り抜け、分析室又は分析室の手前に設けられた中間真空室に輸送される。一方、イオンが上記イオン通過開口の直前に存在しないときには、ガスコンダクタンス調整手段によりガスコンダクタンスを相対的に小さくする。それによって、低いガス圧側(高い真空度側)へと流れ込むガスの量を抑えることができるので、差動排気系において低ガス圧側の低ガス圧雰囲気を容易に確保することができる。
第2発明に係る質量分析装置では、イオン源で生成されたイオン(例えば雲状のイオンの集合)がイオン通過開口の直前に到達したタイミングで開口面積調整手段によりイオン通過開口の開口面積を大きくする。開口面積を大きくすると、例えばイオンガイドによる設計上の焦点からずれたイオンも排除することなくイオン通過開口を通り抜け、分析室又は分析室の手前に設けられた中間真空室に輸送される。一方、イオンが上記イオン通過開口の直前に存在しないときには開口面積調整手段によりイオン通過開口の開口面積を相対的に小さくする。それによって、低いガス圧側へ漏れ込むガスの量を抑えることができるので、差動排気系において低ガス圧側の低ガス圧雰囲気を容易に確保することができる。
第1及び第2発明に係る質量分析装置によれば、質量分析器や検出器が配設された分析室内を低いガス圧雰囲気、つまりは高真空雰囲気に維持しながら、従来よりも質量分析に供するイオンの量を増加させ、検出感度を向上させることができる。また、分析室内を高真空雰囲気に維持し易くなるため、真空排気能力が高い反面、高価である高性能の真空ポンプを使用する必要がなく、検出感度を向上させる場合でもコストの増加を抑えることができる。
第1及び第2発明に係る質量分析装置において、イオン源は試料由来のイオンをパルス状に、つまりイオンが或る時間幅の間に集中している状態となるように生成可能なものであればよいが、典型的には、例えばMALDI、LDIなどのレーザイオン化を行うものとすることができる。レーザイオン化の場合、照射するレーザ光の時間を短くすることでイオン生成の時間幅自体をかなり短くすることができる。そのため、イオン通過開口におけるガスコンダクタンスや開口面積を大きくする時間を短くすることができるので、イオン通過時のガスコンダクタンスや開口面積を従来より大きくしても差動排気系における低ガス圧雰囲気を容易に確保することができる。
第1及び第2発明に係る質量分析装置の一態様として、前記イオン源は大気圧雰囲気又は低真空雰囲気の下に配置され、前記イオン通過開口は、該イオン源から次にガス圧の低い空間へとイオンを導入するための開口である構成とすることができる。
この構成では、通常、試料から発生したイオンをイオン通過開口を通して流れるガス流に乗せてイオン源から次にガス圧の低い空間(通常、中間真空室)に導入するから、パルス状のイオンの生成に同期してイオン通過開口のガスコンダクタンスを大きくすることにより、効率良くイオンを輸送することができる。
また第1及び第2発明に係る質量分析装置の別の態様として、前記イオン源は大気圧雰囲気又は低真空雰囲気の下に配置され、該イオン源と前記分析室との間には内部にイオンを輸送するイオンガイドが設置された少なくとも2つ以上の中間真空室が配設され、前記イオン通過開口は、隣接する2つの中間真空室を仕切る隔壁に設けられたものである構成としてもよい。
この構成では、通常、イオンガイドによりイオンをイオン通過開口付近に収束させるから、パルス状のイオンの生成に同期してイオン通過開口の開口面積を大きくすることにより、効率良くイオンを輸送することができる。
また第1及び第2発明に係る質量分析装置において、前記質量分析器はイオンを蓄積するためのイオントラップを含む構成とするとよい。
この構成によれば、イオントラップで一旦イオンを蓄積してイオントラップ自体で質量分析を行ったり、或いはイオントラップから一斉にイオンを出射して飛行時間型質量分析器などで質量分析したりすることができる。このため、例えばパルス状のイオン生成を複数回繰り返すことで取得したイオンをまとめて質量分析に供することができ、1回のパルス状のイオン生成においてイオン生成量が少ない場合でも高い検出感度を達成することができる。
1…イオン化室
2…サンプルプレート
3…試料
4…レーザ光源
5…反射鏡
6…集光レンズ
7…レーザ光
8…加熱キャピラリ
8a…イオン導入口
9…第1中間真空室
10…第1イオンガイド
11、16…隔壁
12…アパーチャ
13…アパーチャ開閉機構
131…基板
132…シャッタガイド
133…シャッタ
134…駆動源
135…フレーム
136…ブレード
14…第2中間真空室
15…第2イオンガイド
17…分析室
18…イオントラップ
19…飛行時間型質量分析器
20…イオン検出器
25…ロータリーポンプ
26、27…ターボ分子ポンプ
30、40…制御部
31、41…開閉駆動部
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本発明の一実施例である大気圧MALDIイオントラップ飛行時間型質量分析装置(AP−MALDI−IT−TOFMS)について、図面を参照しつつ構成と動作とを詳細に説明する。図1は本実施例による質量分析装置の全体構成図である。
この質量分析装置は、略大気圧雰囲気であるイオン化室1と、質量分析部としてのイオントラップ18並びに飛行時間型質量分析器19、及びイオン検出器20が設置された分析室17との間に、それぞれ隔壁で隔てられた第1中間真空室9と第2中間真空室14とを備える。イオン化室1と第1中間真空室9との間は細径の加熱キャピラリ8を介して連通しており、第1中間真空室9と第2中間真空室14との間は、隔壁11に設けられたアパーチャ12を介して連通している。このアパーチャ12は付設されたアパーチャ開閉機構13により開閉される、つまりはその開口面積が変化するようになっている。
イオン源であるイオン化室1の内部はほぼ大気圧雰囲気(約105[Pa])になっており、次段の第1中間真空室9の内部はロータリーポンプ25により数十〜100[Pa]程度の低真空状態まで真空排気される。その次段の第2中間真空室14の内部はターボ分子ポンプ26により約10-1〜10-2[Pa]の中真空状態まで真空排気され、最終段の分析室17内は別のターボ分子ポンプ26により約10-3〜10-5[Pa]の高真空状態まで真空排気される。即ち、この質量分析装置では、イオン化室1から分析室17に向かって各室毎に真空度を段階的に高くした(ガス圧を段階的に低くした)多段差動排気系の構成とすることによって、最終段の分析室17内を高真空状態に維持するようにしている。
イオン化室1内には金属製のサンプルプレート2が配置され、サンプルプレート2上には分析対象のアナライトとマトリックスとが混合されることで調製された試料3が塗布されている。例えば窒素レーザ或いはNd:YAGレーザであるレーザ光源4からパルス状に出射されたレーザ光7が反射鏡5、集光レンズ6を通して試料3に照射されると、試料3中のマトリックスは急速に加熱され、目的とするアナライトを伴って気化する。この際にアナライトはイオン化される。イオン化室1と第1中間真空室9との差圧により、加熱キャピラリ8を通してイオン化室1内の空気は第1中間真空室9に流れ込むから、上述のようにイオン化室1内で生成されたイオンもこの空気流に乗って加熱キャピラリ8中に引き込まれ、第1中間真空室9まで輸送される。
第1中間真空室9内には、イオン光軸Cの方向に沿って複数配列された電極板により構成される第1イオンガイド10が設けられており、この第1イオンガイド10により発生する電場は加熱キャピラリ8を介してのイオンの引き込みを助けるとともに、イオンをアパーチャ12付近に収束させるレンズ作用を有する。アパーチャ開閉機構13により開放状態にあるアパーチャ12を通過して第2中間真空室14に導入されたイオンは、八本の円柱形状のロッド電極により構成されるオクタポール型の第2イオンガイド15により収束され、隔壁16に穿設された開口を通して分析室17へと送られる。なお、第1及び第2イオンガイド10、15はここで記載したような構成に限るものではない。
分析室17内には、リング電極と一対のエンドキャップ電極から成る三次元四重極型のイオントラップ18が前段に配置され、それら電極に印加される電圧により形成される四重極電場によってイオントラップ18の内部にイオンを捕捉し蓄積することが可能である。また、図示しないが、イオントラップ18内には衝突誘起解離(CID)ガスが導入されるようになっており、必要に応じて、CIDガスを導入して蓄積したイオンを開裂させ、それにより生起されたプロダクトイオン(フラグメントイオン)を質量分析することもできるようになっている。
分析室17内にあってイオントラップ18の後段には、リフレクトロン型の飛行時間型質量分析器19が設置されている。飛行時間型質量分析器19は、イオントラップ18からほぼ一斉に吐き出された各種のイオンを質量(厳密には質量電荷比m/z)に応じて時間方向に分離する。分離されたイオンはイオン検出器20に到達し、イオン検出器20では到達したイオン量に応じたイオン強度信号を検出信号として出力する。図示しないデータ処理部において、イオン検出器20で得られる検出信号に対し所定のデータ処理を行うことで所定の質量範囲のマススペクトルを作成し、このマススペクトルに基づいてアナライトの定性や定量を行う。
この質量分析装置において特徴的な構成であるアパーチャ開閉機構13を駆動するために、制御部30から開閉駆動部31にレーザ光源4によるパルス状のレーザ発光に同期したアパーチャ開閉駆動信号が送られ、開閉駆動部31はこの信号に応じた駆動信号をアパーチャ開閉機構13に与える。
図2はアパーチャ開閉機構13の構造を示す概略斜視図である。隔壁11に取り付けられる基板131には例えば5mm程度の内径のアパーチャ12が穿設されている。基板131の前面にはシャッタガイド132が形成され、例えばモータ、ソレノイド、圧電素子、或いはそのほかの各種のアクチュエータなどである駆動源134による駆動力により、シャッタ133はシャッタガイド132に沿って往復動する。このアパーチャ開閉機構13は、相対的にガス圧の高い第1中間真空室9からガス圧の低い第2中間真空室14へと流れるガスのコンダクタンスを調整するという点では本発明におけるガスコンダクタンス調整手段に相当し、第1中間真空室9から第2中間真空室14へイオンを送るイオン通過開口(アパーチャ)の面積を二段階に変化させるという点では本発明における開口面積調整手段に相当する。
次に図3により本実施例の質量分析装置における動作の一例を説明する。この動作例はレーザ光の照射1回毎に質量分析を実行するものである。
制御部30は図3(a)に示すようにレーザ光源4に対し駆動パルスを与え、これに応じてレーザ光源4は短時間(通常10n秒以下)だけレーザ光7を出射して試料3に照射する。これにより試料3からアナライトイオンが発生し、該イオンは上述したような空気流に乗って加熱キャピラリ8に吸い込まれ、第1イオンガイド10によりアパーチャ12付近に収束される。装置の幾何学形状に依存するが、一般的に大気圧MALDIでは、レーザ光照射からイオンがアパーチャ12付近に到達するまでの時間は0.5〜5m秒である。また、レーザ光7の照射時間は短くてもイオンの発生時間幅は広がり、さらにイオンがアパーチャ12に到達するまでの間の飛行中にもそのばらつきが大きくなる。従って、イオンのアパーチャ12への到達時間幅も同程度(0.5〜5m秒)の時間幅を持つ。
上記時間遅れと時間幅(及びアパーチャ開閉機構13の開閉作動時間)を考慮して、アパーチャ12付近に到達したイオンがアパーチャ12を通過し得るように、図3中に示した遅延時間t1及びパルス時間幅t2を決めておき、制御部30はこれに基づくアパーチャ開閉駆動信号を開閉駆動部31に与える。これに応じて開閉駆動部31は駆動源134を駆動する。その結果、大気圧MALDIで生成されたイオンがアパーチャ12に到達するまではシャッタ133によりアパーチャ12は閉鎖されており、イオンが到達するとシャッタ133が開いてアパーチャ12は開放され、或る程度まとまったイオンがアパーチャ12を通り抜け終えるとシャッタ133によりアパーチャ12は再び閉鎖される。
アパーチャ12を通り抜けたイオンは第2イオンガイド15を経てイオントラップ18に導入され、ここで一旦蓄積される。従って、1回のレーザ光照射により発生したイオンが到達するのに或る程度の時間幅があっても、イオントラップ18にイオンを蓄積することで上記時間幅を吸収し、一斉に飛行時間型質量分析器19へと送り出すことができる。そして、イオントラップ18から吐き出された各種イオンは上述したように飛行時間型質量分析器19において質量分離され、順に検出される。
イオントラップ18及び飛行時間型質量分析器19でのイオン蓄積及び質量分析に要する時間は、イオントラップ18で開裂操作を行うかどうかなどにも依存するが、一般的には100〜1000m秒程度であって、上記の時間幅t2に比べると格段に長い。図3に示したように分析を繰り返す場合でも、シャッタ133が開いてアパーチャ12を通して第1中間真空室9と第2中間真空室14とが連通している期間は全体の中でごく僅かであり、殆どはシャッタ133が閉じている。
アパーチャ12が開いているときには第1中間真空室9から第2中間真空室14に残留ガスが流れ込み、さらにこの影響で分析室17内の真空度が低下するおそれがある。そのため、従来のようにアパーチャ12が常に開いている場合には、第1、第2中間真空室9、14の差圧を十分に確保できるように、開口面積を小さくしなければならない。これに対し、本実施例の質量分析装置では、アパーチャ12の開いている時間が短いので、アパーチャ12の開口面積を大きくしても第2中間真空室14の真空度の低下はごく短い時間で済み、分析室17内の真空度には殆ど影響を与えず、高い真空度の下で良好な質量分析が可能である。
一方、イオンがアパーチャ12を通過するタイミングでは大きな開口面積のアパーチャ12が開いているため、第1イオンガイド10による後方焦点位置からずれたイオンもアパーチャ12を通り抜けることができ、イオンの通過効率が向上して、質量分析に供されるイオンの量が増加する。その結果、検出感度が向上し、マススペクトル上では目的とするアナライトイオンの強度が相対的に高くなる。
次に図4により本実施例の質量分析装置における動作の他の例を説明する。この動作例はレーザ光の照射を複数回行って生成したイオンを集約して質量分析を実行するものである。
レーザ光源4がNd:YAGレーザである場合、5〜10kHz程度までの高い繰り返し周波数での駆動が可能である。例えば5kHzで駆動させた場合にはレーザ光のパルス周期は0.2m秒であり、レーザ光を10回連続で照射してイオン化を行うとイオン化に要する時間は約2m秒である。レーザ光照射により生成したイオンがアパーチャ12付近に到達するまでの所要時間が2m秒、イオンの拡がりによる時間幅が2m秒であるとすると、アパーチャ12の開放時間を4m秒に設定しておけば上記10回の繰り返しレーザ照射で発生したイオンの殆ど全てを通過させることができる。このように、制御部30はレーザ光の照射の繰り返し周波数と照射回数とに応じてアパーチャ12を開放させる適切なタイミングを決め、これに対応してアパーチャ開閉駆動信号を開閉駆動部31に送る。これにより、複数回のレーザ光照射に応じて試料3から発生したイオンをイオントラップ18に導入し、イオントラップ18で蓄積した上でまとめて質量分析することができる。
なお、アパーチャ開閉機構13の構成は上記記載に限らず、アパーチャ12の開口面積を少なくとも開放/閉鎖の二段階に高速で切り替え可能なものでありさえすればよい。図5はアパーチャ開閉機構13の他の例を示す図である。これはアイリス絞り機構と呼ばれる機構を利用したものであり、円環状のフレーム135の内側に多数のブレード136が同心状に重ねて配置され、それらブレード136が連動して移動することで中心に形成される開口(アパーチャ12)の面積が変化するようになっている。
また、上記実施例では、質量分析部としてイオントラップ18と飛行時間型質量分析器19とを設けていたが、イオントラップ18で質量分析を実行する構成とすることもできる、また、質量分析部はこれらに限るものではなく、例えば四重極質量フィルタなどを利用することもできる。また、イオン源についてもMALDIではなく、そのほかの各種のレーザイオン化によるイオン源とすることができる。また、パルス状にイオンを生成可能なイオン源であれば、レーザイオン化以外のイオン化法によるものでもよい。
次に、本発明の他の実施例である大気圧MALDIイオントラップ飛行時間型質量分析装置について、図面を参照しつつ構成と動作とを詳細に説明する。図6は他の実施例による質量分析装置の全体構成図、図7はその動作の一例を示すタイミング図である。
本実施例の質量分析装置は、第1、第2中間真空室9、14の間ではなく、イオン化室1から第1中間真空室9にイオンを送るための加熱キャピラリ8の入口(イオン導入口)8aに上記アパーチャ開閉機構13と同様の構成のイオン導入口開閉機構42を設置したものであり、イオン導入口開閉機構42の図示しない駆動源は開閉駆動部41により駆動され、開閉駆動部41は制御部40により制御される。
試料3とイオン導入口8aとの間の距離は3〜5mm程度が一般的であり、イオンを電気的にイオン導入口8aに誘引するためにイオン導入口8aとサンプルプレート2との間には数kV程度の直流電圧が印加される。これにより発生する電場の作用により、試料3から生成したイオンはイオン導入口8aに向かって進む。試料3から発生したイオンがイオン導入口8aに到達するまでの時間は、条件や装置の形状に依存するが、典型的な値としては0.1m秒程度である。また、このイオン導入口8aにおけるイオンパケットの時間的な広がり(時間幅)も同程度であると考えられる。従って、こうした時間遅れや時間幅を考慮して、上記実施例と同様にイオン導入口開閉機構42におけるシャッタの開放のタイミングを決め、それに応じた駆動信号を送ればよい。この場合、上記図3、図4に示したようなタイミングで駆動信号を生成してもよいが、時間遅れや時間幅が短いことから、図7に示すように、複数回のレーザ光照射の繰り返しの1回毎にイオン導入口8aを開閉するようなタイミングとすることもできる。
レーザ光7の照射により試料3から発生したイオンは、上述のようにサンプルプレート2とイオン導入口8aとの間に形成される電場の作用によりイオン導入口8aに向かって移動する。但し、イオン導入口8aの近傍では、電気力線はイオン導入口8aの開口内方ではなくイオン導入口8aを形成する金属部の方向を向く。即ち、電場の作用だけではイオンはイオン導入口8aを形成する金属部に衝突してしまうことになり、イオンを加熱キャピラリ8の中に引き込んで後方へ送るには、イオン化室1と第1中間真空室9との差圧により形成される空気流を適切に利用することが重要である。従って、この空気の流れが多いほど、つまりガスコンダクタンスが大きいほど、加熱キャピラリ8を通したイオンの通過効率が良くなる。その反面、空気の流れが多いと第1中間真空室9の真空度が低下する。
これに対し、本実施例の質量分析装置では、試料3で発生したイオンがイオン導入口8a付近に到達する期間だけイオン導入口8aを開いてイオンを加熱キャピラリ8に取り込み、それ以外の、イオンがイオン導入口8a付近に存在しない期間にはイオン導入口8aをほぼ閉じることができる。従って、イオン導入口8a(つまりは加熱キャピラリ8)の開口面積を従来よりも大きくしておくことができ、これによってイオンの通過効率を向上させることができる。その結果、上記実施例と同様に検出感度を向上させることができる。
なお、イオン導入口開閉機構42のシャッタを開いてイオン導入口8aが開放したときに多くの空気が流れ、シャッタを閉鎖したときに完全に空気流を遮断するようにすると、その切り替えの前後でのイオン化室1内での条件が大きく変化し、試料3で発生したイオンを適切にイオン導入口8aまで誘引できない、などのおそれがある。そこで、イオンを導入しない期間でもイオン導入口8aを完全には閉鎖せずに少し開口を設け、イオン化室1から第1中間真空室9への少量の空気の流れを生起させるようにするとよい。これにより、流量は変化するものの連続的に空気の流れが確保されるので、イオン化室1や第1中間真空室9での条件の変動を軽減することができる。このような目的には、図5に示したアイリス絞り機構が有用である。
なお、上記実施例はいずれも本発明の一例にすぎず、本発明の趣旨の範囲で適宜、変形、追加、修正を行っても本願請求の範囲に包含されることは当然である。
1…イオン化室
2…サンプルプレート
3…試料
4…レーザ光源
5…反射鏡
6…集光レンズ
7…レーザ光
8…加熱キャピラリ
8a…イオン導入口
9…第1中間真空室
10…第1イオンガイド
11、16…隔壁
12…アパーチャ
13…アパーチャ開閉機構
131…基板
132…シャッタガイド
133…シャッタ
134…駆動源
135…フレーム
136…ブレード
14…第2中間真空室
15…第2イオンガイド
17…分析室
18…イオントラップ
19…飛行時間型質量分析器
20…イオン検出器
25…ロータリーポンプ
26、27…ターボ分子ポンプ
30、40…制御部
31、41…開閉駆動部
2…サンプルプレート
3…試料
4…レーザ光源
5…反射鏡
6…集光レンズ
7…レーザ光
8…加熱キャピラリ
8a…イオン導入口
9…第1中間真空室
10…第1イオンガイド
11、16…隔壁
12…アパーチャ
13…アパーチャ開閉機構
131…基板
132…シャッタガイド
133…シャッタ
134…駆動源
135…フレーム
136…ブレード
14…第2中間真空室
15…第2イオンガイド
17…分析室
18…イオントラップ
19…飛行時間型質量分析器
20…イオン検出器
25…ロータリーポンプ
26、27…ターボ分子ポンプ
30、40…制御部
31、41…開閉駆動部
Claims (6)
- パルス状にイオンを生成するイオン源と、差動排気により少なくとも前記イオン源よりも低いガス圧雰囲気に維持される分析室内に配設された質量分析器及び検出器と、を具備する質量分析装置において、
a)前記イオン源と前記分析室との間に設けられる異なるガス圧を仕切る少なくとも1つの隔壁にあって、イオンが通過し得る部位に設けられたイオン通過開口と、
b)前記イオン通過開口におけるガスコンダクタンスを調整するガスコンダクタンス調整手段と、
c)前記イオン源でのパルス状のイオン生成のタイミングに同期させて前記ガスコンダクタンス調整手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする質量分析装置。 - パルス状にイオンを生成するイオン源と、差動排気により少なくとも前記イオン源よりも低いガス圧雰囲気に維持される分析室内に配設された質量分析器及び検出器と、を具備する質量分析装置において、
a)前記イオン源と前記分析室との間に設けられる異なるガス圧を仕切る少なくとも1つの隔壁にあって、イオンが通過し得る部位に設けられたイオン通過開口と、
b)前記イオン通過開口の開口面積を変化させる開口面積調整手段と、
c)前記イオン源でのパルス状のイオン生成のタイミングに同期させて前記開口面積調整手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする質量分析装置。 - 請求項1又は2に記載の質量分析装置であって、前記イオン源はレーザイオン化を行うものであることを特徴とする質量分析装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の質量分析装置であって、前記イオン源は大気圧雰囲気又は低真空雰囲気の下に配置され、前記イオン通過開口は、該イオン源から次にガス圧の低い空間へとイオンを導入するための開口であることを特徴とする質量分析装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の質量分析装置であって、前記イオン源は大気圧雰囲気又は低真空雰囲気の下に配置され、該イオン源と前記分析室との間には内部にイオンを輸送するイオンガイドが設置された少なくとも2つ以上の中間真空室が配設され、前記イオン通過開口は、隣接する2つの中間真空室を仕切る隔壁に設けられたものであることを特徴とする質量分析装置。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の質量分析装置であって、前記質量分析器はイオンを蓄積するためのイオントラップを含むことを特徴とする質量分析装置。
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