JPWO2009028025A1 - 放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

放送表示状態情報を含む送出局の切り替えに関する履歴情報を自車の位置情報に対応付けて記憶装置7に保存し、自車の現在位置で取得された現在の放送表示状態情報と記憶装置7から取り出された同一位置に対応する履歴情報の放送表示状態情報とを比較して、自車の移動に伴って現在の放送波の表示状態と同一の表示状態を与える履歴情報に対応する送出局を切り替え先と判定する。

Description

この発明は、車両などの移動体に搭載される放送受信装置に関するものである。
特許文献1に開示される従来の放送受信装置は、異なる送出局の各放送エリアにおいて互いに異なる周波数帯の放送波で送出される同一の番組を切り替えて受信する受信部を備え、さらに記憶部及び制御部を備える。この記憶部には、受信部により受信された番組ごとの周波数帯の切り替え履歴が記憶される。また、制御部は、この放送受信装置を搭載した移動体が、互いに異なる周波数帯の放送波で同一の番組を送出する送出局の放送エリア間を移動する際、上記記憶部から読み出した切り替え履歴に基づいて上記受信部による周波数帯の切り替え処理を制御する。これら構成を有することにより、上記従来の放送受信装置は、移動元の放送エリアで受信していた番組と同一の番組を移動先の放送エリアで再び受信するまでの時間を短縮することができる。
特開2007−129389号公報
上記従来の放送受信装置は、上記切り替え履歴から導かれる周波数帯の切り替え頻度に応じて、受信すべき番組の放送波の周波数帯を切り替えている。このように従来の放送受信装置では、過去の受信状態による履歴のみを考慮して周波数帯の切り替えが行われるため、履歴の受信状態と現状の受信状態とが一致しない場合であっても、放送波の周波数帯が不適切に切り替えられる可能性があるという課題があった。
また、上記従来の放送受信装置では、放送エリア間で受信すべき放送波の周波数帯の切り替えが頻繁に繰り返される、いわゆるチャタリング状態が考慮されていない。このため、切り替え履歴での受信状態がチャタリング状態であっても切り替えが行われ、切り替え後に受信状態が悪化する可能性があるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、異なる送出局から送出された同一内容の放送波を適切に切り替えて受信することができる放送受信装置を得ることを目的とする。また、この発明は、上記切り替えにおけるチャタリングを防止することができる放送受信装置を得ることを目的とする。
この発明に係る放送受信装置は、送出局から送出された放送波を受信する受信部と、自装置を搭載した移動体の位置情報を取得する位置取得部と、移動体の位置ごとに受信部で受信された放送波の表示状態を示す放送表示状態情報を取得する放送表示状態取得部と、放送表示状態情報を含む送出局の切り替えに関する履歴情報を移動体の位置情報に対応付けて保存する記憶部と、記憶部から履歴情報を取り出す取り出し部と、移動体の現在位置で取得された現在の放送表示状態情報と取り出し部によって記憶部から取り出された同一位置に対応する履歴情報の放送表示状態情報とを比較して、移動体の移動に伴って現在の放送波の表示状態と同一の表示状態を与える履歴情報に対応する送出局を切り替え先と判定する判定部と、判定部の切り替え指示に応じて受信部で放送波を受信する送出局を切り替える切り替え部とを備える。このように構成することで、異なる送出局から送出された同一内容の放送波を適切に切り替えて受信することができるという効果がある。
この発明の実施の形態1による放送受信装置の構成を示すブロック図である。 図1中の放送受信装置による表示状態の判断処理の流れを示すフローチャートである。 図1中の放送受信装置による局切り替え処理の流れを示すフローチャートである。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による放送受信装置の構成を示すブロック図である。図1に示す放送受信装置では、自己を搭載する自動車(以降、自車と称す)が、異なる周波数帯の放送波で同一の放送内容が送信される放送エリア間を跨って移動した際、受信すべき放送波の周波数帯を切り替えることにより、同一の放送内容を継続して視聴することができる。次に、実施の形態1による放送受信装置の各構成要素を説明する。
図1に示すカーナビゲーション装置1は、移動体位置取得部(位置取得部)1aを備える。カーナビゲーション装置1は、この移動体位置取得部1aにより取得された自車の現在位置情報に基づいて3D地図データ1bを解析し、3D地図データ1bで表される3次元地図上の自車の現在位置に関する情報を取得する。
移動体位置取得部1aは、GPS(Global Positioning System)衛星100や光/電波ビーコン101から、自車の現在位置、進行方位、速度及び加速度に関する情報を取得する。3D地図データ1bは、道路を主とし、その周辺に立地する建物、山などの情報が記載された3次元地図データである。なお、3D地図データ1bは、カーナビゲーション装置1によって適宜読み出し可能な記憶装置に格納される。
チューナモジュール2は、アンテナを経由して地上デジタル放送波を受信し、放送波に多重化された伝送パラメータを取得する。この伝送パラメータは、切り替え先の送出局により放送波に設定されるパラメータであり、例えばキャリア変調方式、畳込み符号化率、インタリーブ長、セグメント数がある。また、チューナモジュール2は、複数のアンテナを介して地上デジタル放送波を受信してダイバーシチ合成する。このダイバーシチ合成過程において、チューナモジュール2は、ダイバーシチ合成前の放送波の電界強度、AGC(Auto Gain Control)パラメータ、AGC合成前の放送波の電界強度、ダイバーシチ合成過程の合成前SNR(Signal Noise Rate)、誤り訂正符号の訂正ビット数などを取得する。
受信状態取得部3は、上記放送波の受信状態を示す情報(ダイバーシチ合成前の放送波の電界強度、AGCパラメータ、AGC合成前の放送波の電界強度、ダイバーシチ合成過程の合成前SNR、誤り訂正符号の訂正ビット数のうちのいずれか若しくはこれらの組み合わせ)をチューナモジュール2から取得する。伝送パラメータ取得部4は、放送波に多重化されていた伝送パラメータをチューナモジュール2から取得する。
受信状態予測部5は、伝送パラメータ取得部4から伝送パラメータを入力し、受信状態取得部3から上記放送波の受信状態を示す情報を入力して、この伝送パラメータで特定される放送波の受信状態を示すデータが所定の閾値以下になると、自車の移動に伴ってさらに受信状態が悪化すると判断する。なお、受信状態を示すデータとしては、例えば放送波のキャリアごとのビット誤り率がある。この場合、受信状態予測部5は、自車の位置ごとにビット誤り率を求めて所定の閾値と比較し、この比較結果に基づいて自車の移動に伴う受信状態の変動を予測する。
放送表示状態保存部6は、固定情報単位記憶指示部6a及び動的情報単位記憶変更指示部6bを備え、放送表示状態情報を含む送出局の切り替えに関する履歴情報を記憶装置(記憶部)7に保存する。なお、放送表示状態情報は、本発明の放送受信装置に受信された放送波の表示状態を示す情報であり、例えば放送波中の音声/映像のデコードデータが挙げられる。
また、放送波表示状態情報は、自車の位置情報、上記放送波の受信状態を示す情報、デコード状態情報及び放送波の伝送パラメータとともに、1つの履歴情報として記憶装置7に保存される。自車の位置情報は、移動体位置取得部1aにより取得され、自車の現在位置、速度、加速度、進行方位を示す情報から構成される。また、デコード状態情報は、放送波の受信データのデコード過程で生じたエラー情報が挙げられる。上記履歴情報の伝送パラメータを参照することで、切り替え先の送出局を特定することができる。
固定情報単位記憶指示部(記憶指示部)6aは、放送表示状態情報を含む履歴情報を固定情報単位で記憶装置7に保存する。例えば、地図(3D地図データ1bにより表される地図)を一定の大きさの格子状に等分割してなる各格子領域ごとに取得された履歴情報が、固定情報単位の情報として記憶装置7に保存される。また、地図上の道路の一定距離ごとに得られた履歴情報が、固定情報単位の情報として記憶装置7に保存される。
動的情報単位記憶変更指示部(保存単位変更部)6bは、記憶装置7に保存された履歴情報のうち、所定時間以上更新又は読み出しがされていない履歴情報(所定時間以上自車が訪れていない位置で取得された履歴情報)を抽出し、記憶装置7に保存する情報単位を変更する。例えば、動的情報単位記憶変更指示部6bは、履歴情報の更新又は読み出しの頻度に応じて、この履歴情報が得られた格子領域又は一定距離の道路範囲と近隣の格子領域又は隣接する道路範囲とを合併し、合併した領域又は道路範囲で得られた履歴情報として記憶装置7に保存する。
放送表示状態取得部8は、チューナモジュール2で受信された放送データを再生したデータからなる放送表示状態情報を、放送表示状態保存部6へ出力する。また、放送表示状態取得部8は、放送データの再生過程で発生したエラーに関する情報をデコード状態情報として放送表示状態保存部6へ出力する。
映像/音声デコード部(再生部)8aは、放送表示状態取得部8の構成要素であって、チューナモジュール2により受信された放送データをデコードし映像及び音声データを取得する。なお、映像/音声デコード部8aは、放送内容を表す映像や音声の他、字幕や文字スーパーなども再生する。デコード状態取得部(エラー情報取得部)8bは、放送表示状態取得部8の構成要素であって、映像/音声デコード部8aのデコード処理で発生したエラー情報を取得する。
なお、エラー情報は、MPEGデータを再生する場合であれば、TS−DeMUX過程で得られるTS(Transport Stream)中でエラーインジケータが設定されたTSパケットの数、セクション組み立て時にチェックされるCRC(Cyclic Redundancy Check)エラーのエラーカウント数、映像デコード(Video Decode)過程で得られるデコードエラー数、音声デコード(Audio Decode)過程で得られるデコードエラー数、音声デコーダからシリアル音声出力した際のデータ信号の途切れ数、途切れ時間などがある。
状態履歴取り出し部(取り出し部)9は、移動体位置取得部1aにより取得された現在の自車位置に対応する履歴情報を記憶装置7から読み出し、局切り替え判断部10に出力する。また、状態履歴取り出し部9は、上記現在の自車位置に対応する履歴情報が記憶装置7に保存されていない場合、上記現在の自車位置から所定の距離範囲内にある位置に対応する履歴情報を記憶装置7から読み出す。さらに、状態履歴取り出し部9は、近隣の格子領域に対応する放送表示状態情報も保存されていない場合、車車間通信部17により取得された近隣を走行中の他車の放送受信装置に設定されている履歴情報を、局切り替え判断部10に出力する。
局切り替え判断部(判定部)10は、状態履歴取り出し部9により取得された履歴情報を用いて、放送波を送信する送出局(図1中では、送出局A,B)のうちのいずれの送出局からの放送波を受信すべきかを判断する。この局切り替え判断部10は、表示状態同一性判定部10a、受信状態判定部10b、移動速度状態判定部10c、指向性状態判定部10d及びデコード状態判定部10eを備える。
表示状態同一性判定部10aは、自車位置に対応する現在の放送表示状態情報と、状態履歴取り出し部9により取得された自車の現在位置に対応する過去の放送表示状態情報との比較結果に基づいて、自車が現在位置に至るまでの放送表示状態が過去の放送表示状態と同様に変化しているか否かを判定する。
受信状態判定部10bは、状態履歴取り出し部9から履歴情報を取得できない場合、受信状態取得部3により取得された受信状態を示すパラメータ値と所定の閾値とを比較し、この比較結果に応じて放送波の受信状態を判定する。また、受信状態判定部10bは、状態履歴取り出し部9から履歴情報を取得できれば、この履歴情報を参照して放送波の受信状態を判定する。
なお、状態履歴取り出し部9から受信状態判定部10bへ取り出される履歴情報には、例えば移動位置予測部15により求められた自車の予測位置に対応する履歴情報がある。また、上記予測位置に対応する履歴情報が記憶装置7に保存されていない場合、これに最も近い位置に対応する履歴情報が、状態履歴取り出し部9により記憶装置7から読み出されて受信状態判定部10bへ出力される。
移動速度状態判定部10cは、状態履歴取り出し部9により取得された履歴情報から自車の速度情報を取り出し、この速度情報と現在の自車速度との比較結果に応じて、現在の受信環境におけるノイズの多少を判定する。例えば、現在の自車速度が過去の同位置での速度よりも速ければ、現在の方がノイズが多いと判定され、現在の自車速度の方が遅ければ、現在の方がノイズが少ないと判定される。
指向性状態判定部10dは、状態履歴取り出し部9により取得された履歴情報から自車の進行方位を示す情報を取り出し、この進行方位と現在の自車の進行方位とを比較した結果に応じて、この履歴情報を局切り替えの判断に使用するか否かを判定する。例えば、履歴情報から取り出した自車の進行方位と現在の自車の進行方位とが一致すれば、この履歴情報を参照して局切り替えを判断し、一致しなければ、局切り替えの判断時に参照しない。
デコード状態判定部10eは、状態履歴取り出し部9が履歴情報を取得できない場合(履歴情報が記憶装置7に保存されていない場合)、デコード状態取得部8bからデコード状態情報を取得し、このデコード状態情報を構成するパラメータ値と所定の閾値との比較結果に応じて、送出局の切り替えを判定する。また、状態履歴取り出し部9を介して履歴情報を取得できる場合、デコード状態判定部10eは、この履歴情報中のデコード状態情報を参照して、送出局の切り替えを判定する。
チャタリング防止部11は、局切り替え判断部10からの局切り替え指示が所定時間間隔よりも短い時間間隔で連続してなされた場合、近接した送出局A,Bの放送エリア間に自車が位置して放送波の受信状態がチャタリング状態になっていると判定し、一定時間の経過後に最新の局切り替え指示を局切り替え部12に送信する。局切り替え部12は、チャタリング防止部11によるチャタリング判定を経由して局切り替え判断部10から局切り替え指示を入力し、この局切り替え指示で指定された送出局の放送波を受信するための伝送パラメータをチューナモジュール2に設定する。
1/12セグ放送切り替え部13は、チャタリング防止部11から1/12セグ放送切り替え指示を入力し、映像/音声デコード部8aに1/12セグ放送に応じたデコードパラメータを設定する。エラーコンシールメントモード切り替え部14は、チャタリング防止部11からの指示に応じて、映像/音声デコード部8aをエラーコンシールメントモードに切り替える。エラーコンシールメントモードが設定されると、映像/音声デコード部8aは、デコード処理後のエラーコンシールメントを実行する。
移動位置予測部15は、移動体位置取得部1aにより取得された自車の速度又は加速度を示す情報に基づいて、自車の移動先の位置を予測する。例えば、現在の自車の速度又は加速度を示す情報から自車が高速走行中であったり若しくは急加速中であると判定されると、移動位置予測部15は、自車が急激に進路方向を変化させないと判断し現在の進行方位で現在位置から移動した先の自車位置を予測する。なお、移動先の自車位置は、3D地図データ1bで表される3次元地図上の位置として求められる。
送出局見通し判定部(見通し判定部)16は、自車の現在位置と送出局との間が放送波の見通し内か否かを判定する。例えば、移動体位置取得部1aから自車の現在の位置情報(自車の現在位置、進行方位、速度)を取得すると、送出局見通し判定部16は、カーナビゲーション装置1から自車位置と送出局の位置とを含む3次元地図情報を入力する。送出局見通し判定部16では、これら入力情報に基づいて、上記送出局の放送波の見通し状態及びこの見通し状態がどのくらい継続するのかを判定して局切り替え判断部10に通知する。
車車間通信部(移動体間通信部)17は、近隣を走行中の他車に搭載された本実施の形態1の放送受信装置との間で双方向通信を行う。例えば、車車間通信部17は、上記他車に搭載された放送受信装置の車車間通信部17と双方向通信することにより、当該他車の放送受信装置に設定されている履歴情報を取得する。
次に動作について説明する。
先ず、カーナビゲーション装置1の移動体位置取得部1aは、例えばGPS衛星100、道路等に設置された送出機からの光/電波ビーコン101、カーナビゲーション装置1に搭載された加速度センサ又は3次元ジャイロスコープ、携帯電話の基地局から、自車の位置情報を取得する。自車の位置情報として、自車の現在位置(3D地図データ1bによって表される3次元地図上の現在位置)、進行方位、速度及び加速度が取得される。
チューナモジュール2は、アンテナを経由して、送出局A又は送出局Bから送出されるデジタル放送波を受信する。受信状態取得部3は、チューナモジュール2から、上記デジタル放送波の受信状態を示す情報(ダイバーシチ合成前の放送波の電界強度、AGCパラメータ、AGC合成前の放送波の電界強度、ダイバーシチ合成過程の合成前SNR、誤り訂正符号の訂正ビット数のうちのいずれか若しくはこれらの組み合わせ)を取得する。受信状態取得部3は、チューナモジュール2から取得した受信状態を示す情報を、受信状態予測部5及び放送表示状態保存部6へ転送する。
伝送パラメータ取得部4は、チューナモジュール2を制御して上記デジタル放送波に多重化されている伝送パラメータを分離させ、この伝送パラメータをチューナモジュール2から取得する。伝送パラメータ取得部4は、チューナモジュール2から取得した伝送パラメータを、受信状態予測部5及び放送表示状態保存部6へ転送する。
また、チューナモジュール2によって受信されたデジタル放送データは、放送表示状態取得部8へ送られる。放送表示状態取得部8の映像/音声デコード部8aは、チューナモジュール2から入力したデジタル放送データをデコードして映像又は音声データを再生し、放送表示状態保存部6へ転送する。一方、放送表示状態取得部8のデコード状態取得部8bは、映像/音声デコード部8aによるデコード処理の過程で発生したデコードエラーのエラー情報を取得し、放送表示状態保存部6へ転送する。
放送表示状態保存部6は、伝送パラメータ取得部4から入力した伝送パラメータ、受信状態取得部3から入力した受信状態を示す情報、放送表示状態取得部8から入力した放送表示状態情報及びデコード状態情報を、移動体位置取得部1aから入力した自車の現在の位置情報に対応付けて記憶装置7に保存する。具体的に説明すると、放送表示状態保存部6の固定情報単位記憶指示部6aが、上記自車の位置情報、上記伝送パラメータ、上記受信状態を示す情報、放送表示状態情報及び上記デコード状態情報を、1つの履歴情報として自車位置に対応する所定の固定情報単位で記憶装置7に保存する。この固定情報単位としては、地図(3D地図データ1bにより表される地図)を一定の大きさの格子状に等分割した各格子領域(分割単位)とするか、地図上の道路の所定距離単位とする場合が考えられる。
放送表示状態保存部6の動的情報単位記憶変更指示部6bは、記憶装置7へのアクセスを常にモニタして、記憶装置7に保存された固定情報単位ごとの履歴情報について更新又は読み出しが所定時間内に行われたか否かを判定する。ここで、記憶装置7に保存された固定情報単位ごとの履歴情報のうち、所定時間以上更新又は読み出しが行われていない情報があると、動的情報単位記憶変更指示部6bは、この更新又は読み出しが行われていない履歴情報の固定情報単位を地図上の近隣の固定情報単位と結合して新たな保存単位に変更する処理を行う。
例えば、固定情報単位が地図を一定の大きさの格子状に等分割した各格子領域である場合、動的情報単位記憶変更指示部6bは、履歴情報の更新又は読み出しの頻度に応じて、この履歴情報が得られた格子領域と近隣の格子領域とを合併し、合併した領域で得られた履歴情報として記憶装置7に保存する。また、固定情報単位が地図上の道路の所定距離単位である場合、動的情報単位記憶変更指示部6bは、履歴情報が得られた所定距離の道路範囲と隣接する道路範囲とを合併し、合併した道路範囲で得られた履歴情報として記憶装置7に保存する。
状態履歴取り出し部9は、自車の移動中、移動体位置取得部1aから自車の現在の位置情報を逐次入力している。状態履歴取り出し部9は、移動体位置取得部1aから入力した自車の現在の位置情報に基づいて、記憶装置7の記憶内容を検索し、記憶装置7から自車の現在位置に対応する履歴情報を取得して局切り替え判断部10へ出力する。
また、自車の現在位置に対応する履歴情報が記憶装置7にない場合、状態履歴取り出し部9は、自車の現在位置から所定の距離範囲内にある位置に対応する履歴情報を記憶装置7から読み出して局切り替え判断部10へ出力する。この場合、現在位置に近接する位置に自車が移動した場合の放送表示状態や受信状態の変動傾向が判断されるので、送出局の切り替えタイミングを予測することができる。
さらに、自車の現在位置から所定の距離範囲内にある位置に対応する履歴情報も記憶装置7にない場合、状態履歴取り出し部9は、車車間通信部17により近隣を走行中の他車の放送受信装置から取得された履歴情報を局切り替え判断部10に出力する。なお、車車間通信部17は、自車の近隣を走行している他車の放送受信装置の局切り替え判断において現在参照されている履歴情報を当該放送受信装置から取得する。
また、局切り替え判断部10は、現在の放送表示状態等を示す情報として、受信状態取得部3から現在の受信状態を示す情報を入力し、映像/音声デコード部8aから現在の放送表示状態情報を入力し、デコード状態取得部8bから現在のデコード状態情報を入力し、移動体位置取得部1aから自車の現在の位置情報(自車の現在位置、移動速度及び移動方位など)を入力する。この後、局切り替え判断部10は、後述する各判定部10a〜10eの判定結果に応じて放送波を受信すべき送出局の切り替えを判断する。
(1)表示状態同一性判定部10aによる判定処理
図2は、図1中の表示状態同一性判定部による局切り替え判定処理の流れを示すフローチャートである。図2に示す例では、表示状態同一性判定部10aが、状態履歴取り出し部9により取得された現在位置に対応する履歴情報を用いて局切り替えを判定する。なお、履歴情報は、受信状態を示す情報、映像や音声のデコードデータ(放送表示状態情報)、デコードで発生したエラー情報を示すデコード状態情報、伝送パラメータ、移動体位置取得部1aから得た自車の現在位置、速度、加速度及び進行方位などの位置情報を含む。
先ず、表示状態同一性判定部10aは、受信状態取得部3から現在の受信状態を示す情報を入力し、映像/音声デコード部8aから現在の放送表示状態情報を入力し、デコード状態取得部8bから現在の受信データに関するデコード状態情報を入力し、移動体位置取得部1aから自車の現在の位置情報を入力する(ステップST1)。このようにリアルタイムに入力された各情報が、現在の放送表示状態情報を含む情報として表示状態同一性判定部10aに取得される。
次に、表示状態同一性判定部10aは、状態履歴取り出し部9により記憶装置7から読み出された現在位置に対応する過去の放送表示状態情報を含む履歴情報を入力する(ステップST2)。続いて、表示状態同一性判定部10aは、上記現在の放送表示状態情報を含む情報と上記現在位置に対応する過去の放送表示状態情報を含む履歴情報とを比較し、現在の放送表示状態情報と過去の放送表示状態情報とが一致するか否かを判定する(ステップST3)。なお、この判定において、放送表示状態情報を構成するデータが完全一致する場合の他、上記両情報の差異が所定の許容範囲内に収まる場合も一致したものとされる。
ステップST3において、現在と過去の放送表示状態情報が一致しない場合、表示状態同一性判定部10aは、上記現在位置に対応する履歴情報を局切り替え判定で参照しない(ステップST4)。このように、現在と過去の放送表示状態情報が一致しない場合、自車の移動に伴って現在の放送表示状態と過去の放送表示状態とが同様に変化していないと考えられる。この場合、上記過去の放送表示状態情報を含む履歴情報は、自車が現在位置に至るまでの放送表示状態を表す情報として扱うに足りるデータ信憑性を有していないと考えられる。そこで、表示状態同一性判定部10aは、この履歴情報以外の履歴情報に対応する送出局に切り替える判定を行うか、現在の送出局からの放送波の受信を維持すべきと判定する。
一方、現在と過去の放送表示状態情報が一致する場合、表示状態同一性判定部10aは、その比較回数が予め設定された所定回数に達しているか否かを判定する(ステップST5)。比較回数が所定回数に達していない場合、表示状態同一性判定部10aは、ステップST1の処理に戻って比較回数が所定回数に達するまで、上述の処理を繰り返す。
比較回数が所定回数に達するまで現在と過去の放送表示状態情報が一致した場合、表示状態同一性判定部10aは、上記過去の放送表示状態情報を含む履歴情報が得られた送出局に、放送波を受信すべき送出局を切り替えるべきと判定する(ステップST6)。なお、この履歴情報が得られた送出局が現在放送波を受信している送出局と同一である場合、この送出局からの放送波の受信を維持すべきと判定する。このように、現在と過去の放送表示状態情報が所定時間継続して一致する場合、自車の移動に伴って現在の放送表示状態と過去の放送表示状態が同様の変化をしていると判断される。この場合、上記過去の放送表示状態情報を含む履歴情報は、自車が現在位置に至るまでの放送表示状態を表すに足りるデータ信憑性を有していると考えられる。そこで、表示状態同一性判定部10aは、この履歴情報を参照して局切り替えを判定する。
(2)受信状態判定部10bによる判定処理
図3は、図1中の受信状態判定部による局切り替え判定処理の流れを示すフローチャートである。図3に示す例では、受信状態判定部10bが、履歴情報のうちの受信状態を示す情報を用いて局切り替えを判定する。先ず、受信状態判定部10bは、受信状態取得部3により取得された現在の受信状態を示すパラメータを入力する(ステップST1a)。
次に、受信状態判定部10bは、上記受信状態を示すパラメータ値と所定の閾値との大小関係を比較する(ステップST2a)。ここで、受信状態を示すパラメータとしては、例えばダイバーシチ合成前の放送波の電界強度、AGCパラメータ、AGC合成前の放送波の電界強度、ダイバーシチ合成過程の合成前SNR、誤り訂正符号の訂正ビット数のうちのいずれか若しくはこれらの組み合わせなどが挙げられる。また、上記所定の閾値は、上記パラメータの標準的な受信状態を与える下限値が設定される。
ステップST2aにおいて、上記受信状態を示すパラメータ値が上記所定の閾値よりも大きい場合、受信状態判定部10bは、ステップST1aの処理に戻る。この場合、受信状態が良好であることから、現在の送出局からの放送波受信を維持すべきと判定される。
一方、上記受信状態を示すパラメータ値が上記所定の閾値よりも小さいと、受信状態判定部10bは、上記受信状態を示すパラメータを、新たに取得された受信状態を示すパラメータと比較するためのパラメータ(前回測定された受信状態を示すパラメータ)として保存する(ステップST3a)。このように、受信状態を示すパラメータ値が上記所定の閾値よりも小さい場合、放送波の受信状態が今後悪化するであろうことが予測される。この場合、受信状態判定部10bは、後述するようにして放送波の受信状態の変動傾向を解析する。
ステップST4aにおいて、受信状態判定部10bは、受信状態取得部3で新たに取得された受信状態を示すパラメータを入力する。この後、受信状態判定部10bは、新たに取得された受信状態を示すパラメータ値と前回測定された受信状態を示すパラメータ値との大小関係を比較する(ステップST5a)。ここで、新たに取得された受信状態を示すパラメータ値が前回測定されたものよりも大きい場合、受信状態判定部10bは、受信状態を連続して比較した回数をリセットして(ステップST6a)、ステップST1aの処理に戻る。
また、新たに取得された受信状態を示すパラメータ値が前回測定されたものよりも小さい場合、受信状態を連続して比較した回数が所定回数に達したか否かを判定する(ステップST7a)。このとき、受信状態を連続して比較した回数が所定回数に達していなければ、受信状態判定部10bは、ステップST3aの処理に戻り、受信状態の比較処理を繰り返す。このようにして、受信状態の変動傾向が受信状態判定部10bによって解析される。
一方、受信状態を連続して比較した回数が所定回数に達するまでに新たに取得された受信状態を示すパラメータが、前回測定されたものより小さくなる傾向(受信状態が悪化する傾向)が続いた場合、受信状態判定部10bは、現在放送波を受信中の送出局を切り替えるべきと判断し、移動体位置取得部1aから自車の現在の位置情報を取得する(ステップST8a)。この後、受信状態判定部10bは、状態履歴取り出し部9を制御して、自車の現在の位置情報に基づいて記憶装置7の記憶内容を検索させ、自車の現在位置に対応する履歴情報を探索する(ステップST9a)。
ここで、受信状態判定部10bは、上記自車の現在位置に対応する履歴情報が記憶装置7に保存されていない場合、状態履歴取り出し部9を制御して記憶装置7の記憶内容を検索させ、自車の現在位置から所定の距離範囲内にある近隣位置に対応する履歴情報を探索する(ステップST10a)。このとき、上記近隣位置に対応する履歴情報がある場合、受信状態判定部10bは、この履歴情報を状態履歴取り出し部9を介して取得する。この後、受信状態判定部10bは、この履歴情報から伝送パラメータを抽出し、局切り替え指示と共にチャタリング防止部11を介して局切り替え部12へ出力する(ステップST11a)。
また、ステップST9aにおいて、自車の現在位置に対応する履歴情報が記憶装置7に保存されている場合、受信状態判定部10bは、この履歴情報を状態履歴取り出し部9を介して取得する。この後、受信状態判定部10bは、この履歴情報から伝送パラメータを抽出し、局切り替え指示と共にチャタリング防止部11を介して局切り替え部12へ出力する(ステップST12a)。
(3)デコード状態判定部10eによる判定処理
先ず、デコード状態判定部10eは、デコード状態取得部8bで取得された現在のデコード状態情報を入力する。次に、デコード状態判定部10eは、上記デコード状態情報と所定の閾値とを比較する。上記閾値と比較されるデコード状態情報としては、デコードエラー頻度が考えられる。例えば、MPEGデータを再生する場合、TS中でエラーインジケータが設定されたTSパケットの数、CRCエラーのエラーカウント数、映像デコード過程で得られるデコードエラー数、音声デコード過程で得られるデコードエラー数、音声デコーダからシリアル音声出力した際のデータ信号の途切れ数、途切れ時間などがある。また、上記所定の閾値としては、上記エラー頻度に関する許容値が挙げられる。
エラー頻度が上記所定の閾値よりも小さい場合、デコード状態が良好であることから、デコード状態判定部10eは、現在の送出局からの放送波の受信を維持すべきと判定する。一方、デコード状態情報が上記所定の閾値よりも大きいと、デコード状態判定部10eは、現時点のデコード状態情報を、新たに取得されたデコード状態情報と比較するためのパラメータ(前回取得されたデコード状態情報)として保存する。このように、デコード状態情報が上記所定の閾値よりも小さい場合、放送波のデコード状態が今後悪化するであろうことが予測される。この場合、デコード状態判定部10eは、後述するようにしてデコード状態の変動傾向を解析する。
デコード状態判定部10eは、デコード状態取得部8bで新たに取得されたデコード状態情報を入力する。この後、デコード状態判定部10eは、新たに取得されたデコード状態情報と前回取得されたデコード状態情報との大小関係を比較する。ここで、新たに取得されたデコード状態情報が前回取得されたものよりも小さい場合、デコード状態判定部10eは、デコード状態を連続して比較した回数をリセットして、上述した所定の閾値と比較するデコード状態情報の取得処理に戻る。
また、新たに取得されたデコード状態情報が前回取得されたものよりも大きい場合、デコード状態判定部10eは、デコード状態を連続して比較した回数が所定回数に達したか否かを判定する。このとき、デコード状態を連続して比較した回数が所定回数に達していなければ、デコード状態判定部10eは、デコード状態の比較処理を繰り返す。このようにして、デコード状態の変動傾向がデコード状態判定部10eによって解析される。
一方、デコード状態を連続して比較した回数が所定回数に達するまでに新たに取得されたデコード状態情報(エラー頻度)が、前回取得されたものより大きくなる傾向(デコード状態が悪化する傾向)が続いた場合、デコード状態判定部10eは、現在放送波を受信中の送出局を切り替えるべきと判断し、移動体位置取得部1aから自車の現在の位置情報を取得する。この後、デコード状態判定部10eは、状態履歴取り出し部9を制御して、自車の現在の位置情報に基づいて記憶装置7の記憶内容を検索させ、自車の現在位置に対応する履歴情報を探索する。
ここで、デコード状態判定部10eは、上記自車の現在位置に対応する履歴情報が記憶装置7に保存されていない場合、状態履歴取り出し部9を制御して記憶装置7の記憶内容を検索させ、自車の現在位置から所定の距離範囲内にある近隣位置に対応する履歴情報を探索する。このとき、上記近隣位置に対応する履歴情報がある場合、デコード状態判定部10eは、この履歴情報を状態履歴取り出し部9を介して取得する。この後、デコード状態判定部10eは、この履歴情報から伝送パラメータを抽出し、局切り替え指示と共にチャタリング防止部11を介して局切り替え部12へ出力する。
また、自車の現在位置に対応する履歴情報が記憶装置7に保存されている場合、デコード状態判定部10eは、この履歴情報を状態履歴取り出し部9を介して取得する。この後、デコード状態判定部10eは、この履歴情報から伝送パラメータを抽出し、局切り替え指示と共にチャタリング防止部11を介して局切り替え部12へ出力する。
(4)移動速度状態判定部10cによる判定処理
移動速度状態判定部10cは、移動体位置取得部1aから自車の現在の位置情報を入力し、この位置情報から自車の現在の速度情報を抽出する。また、移動速度状態判定部10cは、状態履歴取り出し部9により取得された自車の現在位置に対応する履歴情報を入力し、この履歴情報から自車の速度情報を抽出する。
次に、移動速度状態判定部10cは、現在の速度情報と履歴情報から抽出された過去の速度情報とを比較し、自車の現在速度が過去の同位置での速度よりも速ければ、現在の受信環境ではノイズが多いと判定し、現在速度の方が遅ければ、現在の受信環境ではノイズが少ないと判定する。この判定結果は、上述した表示状態同一性判定部10a、受信状態判定部10b及びデコード状態判定部10eの判定結果と併せて、局切り替え判断部10が最終的な局切り替え判断を行う際に参照される。
(5)指向性状態判定部10dによる判定処理
指向性状態判定部10dは、移動体位置取得部1aから自車の現在の位置情報を入力し、この位置情報から自車の現在の進行方位に関する情報を抽出する。また、指向性状態判定部10dは、状態履歴取り出し部9により取得された自車の現在位置に対応する履歴情報を入力し、この履歴情報から自車の進行方位に関する情報を抽出する。
次に、指向性状態判定部10dは、自車の現在の進行方位と履歴情報から抽出された過去の進行方位とを比較し、上記履歴情報から取り出した自車の進行方位と現在の自車の進行方位とが一致すれば、この履歴情報を局切り替えを判断する際に参照する情報とし、一致しなければ、局切り替え判断で参照しないと判定する。この判定結果は、上述した表示状態同一性判定部10a、受信状態判定部10b、移動速度状態判定部10c及びデコード状態判定部10eの判定結果と併せて、局切り替え判断部10が最終的な局切り替え判断を行う際に参照される。
局切り替え判断部10は、表示状態同一性判定部10a、受信状態判定部10b、移動速度状態判定部10c、指向性状態判定部10d及びデコード状態判定部10eの判定結果を参照して、最終的な局切り替え判断を行う。放送波を受信する送出局を切り替える場合、局切り替え判断部10は、切り替え先の送出局から送出される放送波を受信するための伝送パラメータを含む局切り替え指示情報をチャタリング防止部11へ出力する。
チャタリング防止部11は、局切り替え判断部10から局切り替え指示情報を入力すると、この局切り替え指示情報とその入力時刻を記録すると共に、今回の入力時刻と前回の入力時刻との間隔が所定時間よりも短いか否かを判定する。今回の入力時刻と前回の入力時刻との間隔が上記所定時間よりも長い場合、チャタリング防止部11は、局切り替え指示情報を局切り替え部12へ出力する。
一方、今回の入力時刻と前回の入力時刻との間隔が上記所定時間より短い場合、チャタリング防止部11は、局切り替え指示情報を局切り替え部12へ出力せず、上記所定時間が経過するまで待ち状態に移行する。この所定時間が経過すると、チャタリング防止部11は、上記所定時間が経過するまでに入力された最新の局切り替え指示情報を局切り替え部12へ出力する。
局切り替え部12は、チャタリング防止部11から局切り替え指示情報を入力すると、この局切り替え指示情報から切り替え先の送出局の放送波を受信するための伝送パラメータを抽出し、チューナモジュール2に設定する。これにより、本実施の形態1による放送受信装置は、自車の移動元の送出局から移動先の送出局に切り替えて同一内容の放送波を受信することができる。
また、チャタリング防止部11は、局切り替え指示情報を局切り替え部12へ出力した出力時刻を記録する。チャタリング防止部11は、上記出力時刻から所定時間内に送出局の切り替えが行われ、かつ局切り替え指示情報が頻繁に入力されると、切り替え先と切り替え元のいずれの送出局から放送波を受信しても受信状態が悪いと判断する。このとき、チャタリング防止部11は、局切り替え判断部10にその旨を通知し、局切り替え判断部10は、この通知に応じて新たな切り替え先の送出局を判定する。
この他、放送波の受信状態が悪い場合、チャタリング防止部11が、1/12セグ放送を受信する放送切り替えを行ってもよい。この場合、チャタリング防止部11は、1/12セグ放送の放送波を受信するための伝送パラメータを局切り替え部12に出力し、1/12セグ放送切り替え部13に対して映像/音声デコード部8aのデコードパラメータを1/12セグ放送に応じたパラメータに変更するように指示する。
局切り替え部12は、1/12セグ放送の放送波を受信するための伝送パラメータをチューナモジュール2に設定する。また、1/12セグ放送切り替え部13では、チャタリング防止部11から1/12セグ放送切り替え指示を入力すると、映像/音声デコード部8aに1/12セグ放送に応じたデコードパラメータを設定する。これにより、1/12セグ放送の受信が開始される。
なお、1/12セグ放送がサイマル放送である場合、局切り替え部12は、サイマル放送で送信される同一内容の放送のうち、所望の放送を受信するための伝送パラメータをチューナモジュール2に設定する。これにより、所望のチャンネルの放送が受信される。
チャタリング防止部11は、1/12セグ放送の受信が開始されても局切り替え指示情報が頻繁に入力される場合、エラーコンシールメントモード切り替え部14に対して映像/音声デコード部8aをモードエラーコンシールメントモードへ切り替えるように指示する。エラーコンシールメントモード切り替え部14は、チャタリング防止部11からエラーコンシールメントモード切り替え指示があると、映像/音声デコード部8aをエラーコンシールメントモードに切り替える。
映像/音声デコード部8aは、エラーコンシールメントモードが設定されると、受信データのデコード結果に対して、ユーザが視聴しやすいデータとなるようにエラーコンシールメントを実行する。
これまでは、本実施の形態1による放送受信装置が、自車の現在位置の放送表示状態情報等を用いて放送波を受信すべき送出局の切り替えを判断する場合を説明した。次に、本実施の形態1による放送受信装置が、自車が移動するであろう予測位置での放送表示状態情報等に基づいて放送波を受信すべき送出局の切り替えを判断する場合を説明する。
先ず、移動位置予測部15は、移動体位置取得部1aにより取得された自車の現在の位置情報を入力し、この位置情報から3次元地図の道路路線上の自車の現在位置、自車の走行速度又は加速度に関する情報を抽出する。次に、移動位置予測部15は、現在の自車の速度又は加速度と所定の閾値とを比較して、自車が高速走行中又は急加速中であるか否かを判定する。ここで、現在の自車の速度又は加速度が上記所定の閾値より高く、自車が高速走行中であったり若しくは急加速中であると判定されると、移動位置予測部15は、自車が急激に進路方向を変化させないと判断し、現在の走行速度で現在位置から移動した場合の移動先の位置を予測する。この予測位置を示す情報は、移動位置予測部15から状態履歴取り出し部9へ出力される。
状態履歴取り出し部9は、移動位置予測部15により取得された自車の予測位置に対応する履歴情報を記憶装置7から読み出し、局切り替え判断部10に出力する。また、上記自車の予測位置に対応する履歴情報が記憶装置7に保存されていない場合、状態履歴取り出し部9は、上記自車の予測位置から所定の距離範囲内にある位置に対応する履歴情報を記憶装置7から読み出し、局切り替え判断部10に出力する。
局切り替え判断部10では、現在の放送表示状態情報を含む情報として、受信状態取得部3から現在の受信状態を示す情報を入力し、映像/音声デコード部8aから現在の放送表示状態情報を入力し、デコード状態取得部8bから現在のデコード状態情報を入力し、移動体位置取得部1aから自車の現在の位置情報を入力する。次に、局切り替え判断部10は、状態履歴取り出し部9から上記予測位置に対応した履歴情報を入力すると、この履歴情報の放送表示状態情報と上記現在の放送表示状態情報とを比較評価し、この評価結果に応じて予測位置で放送波を受信すべき送出局の切り替えを判断する。このようにすることで、自車の予測位置に基づいて送出局の切り替え判断を迅速に行うことができる。
また、受信状態予測部5による受信状態の予測結果に応じて、局切り替え判断部10が局切り替え判断を行うようにしてもよい。
先ず、受信状態予測部5が、伝送パラメータ取得部4から現在受信中の放送波の伝送パラメータを入力すると共に、受信状態取得部3から現在受信中の放送波の受信状態を示す情報を入力する。次に、受信状態予測部5は、上記伝送パラメータで特定される放送波の受信状態を示すデータと所定閾値とを比較し、受信状態を示すデータが所定閾値以下になると、自車の移動に伴ってさらに受信状態が悪化すると判断する。
受信状態予測部5は、自車が現在位置から移動するに伴って受信状態が悪化すると予測された場合、移動体位置取得部1aに対して自車の現在の位置情報を取得するよう指示する。移動体位置取得部1aで取得された自車の現在の位置情報は、状態履歴取り出し部9へ出力される。
状態履歴取り出し部9は、移動体位置取得部1aから入力した自車の現在の位置情報に基づいて自車の現在位置に対応する履歴情報を記憶装置7から読み出し、局切り替え判断部10に出力する。局切り替え判断部10は、現在の放送表示状態情報と、自車の現在位置に対応する履歴情報中の過去の放送表示状態情報とを比較評価し、この評価結果に応じて放送波を受信すべき送出局の切り替えを判断する。このように、受信状態予測部5による受信状態の予測結果を契機として局切り替えを判断することで、現在の送出局から放送波を良好に受信していても、将来的に他の送出局へ切り替えるための切り替えタイミングを得ることができる。
この他、自車と送出局との間での放送波の見通し状態に応じて、局切り替え判断部10が局切り替え判断を行うようにしてもよい。
先ず、送出局見通し判定部16は、移動体位置取得部1aから自車の現在の位置情報(自車の現在位置、進行方位、速度を示す情報)を入力し、カーナビゲーション装置1から3次元地図上で自車の現在位置と送出局の位置とを含む地図情報を入力する。
次に、送出局見通し判定部16は、自車の現在位置に関する情報及びカーナビゲーション装置1からの地図情報に基づいて、自車の現在位置と送出局の位置との間に巨大なビルや山など(所定の大きさの障害物)があるか否かを解析し、この解析結果に基づいて現在位置における放送波の見通し状態及びこの見通し状態が現在位置からどの程度継続するのかを判定する。この判定結果は、送出局見通し判定部16から局切り替え判断部10へ送られる。これにより、局切り替え判断部10は、自車の現在位置における放送波の見通し状態及びこの見通し状態が現在位置からどの程度継続するのかの判定結果を参照して、放送波を受信すべき送出局の切り替えを判断する。
なお、本実施の形態1による放送受信装置は、以下のように構成してもよい。例えば、状態履歴取り出し部9が、記憶装置7に保存される履歴情報の数量をモニタする。ここで、所定量の履歴情報が保存されると、状態履歴取り出し部9は、記憶装置7に保存された履歴情報の内容を基にしてSVM(SUPPORT VECTOR MACHINE)手法を用い、上述した判定処理に用いる閾値を求める。
例えば、ある地点に対応する受信状態を示す情報が所定量蓄積された場合、SVMを用いて受信状態の変動傾向を解析し、この変動傾向を考慮して受信状態を示す情報に関する閾値を算出する。状態履歴取り出し部9により算出された判定用閾値は、受信状態についての判定を行う受信状態判定部10bに設定される。このようにすることで、自車の移動に伴う受信状態等の変動傾向に応じて判定用閾値を変更することができる。
また、チューナモジュール2が複数のマルチチューナである場合、局切り替え部12は、チューナモジュール2の受信系統のうちの一方のみの局切り替えを行い、残りの受信系統では送出局の切り替えは行わず、受信状態取得部3が上記残りの受信系統で受信状態を監視するように構成してもよい。
以上のように、この実施の形態1によれば、放送波の表示状態を示す放送表示状態情報を含む送出局の切り替えに関する履歴情報を自車の位置情報に対応付けて記憶装置7に保存し、自車の現在位置で取得された現在の放送表示状態情報と記憶装置7から取り出された同一位置に対応する履歴情報の放送表示状態情報とを比較して、自車の移動に伴って現在の放送波の表示状態と同一の表示状態を与える履歴情報に対応する送出局を切り替え先と判定する。この判定結果に応じて放送波を受信する送出局を切り替える。このように記憶装置7に保存した履歴情報における過去の放送表示状態情報と現在の放送表示状態情報とを比較して履歴情報の信頼性評価することから、送出局の切り替えを精度良く行うことができる。
また、上記実施の形態1では、状態履歴取り出し部9が所望の位置に対応する履歴情報が記憶装置7に保存されていない場合、その近隣位置に対応する履歴情報を取り出して局切り替え判断部10に出力する。これにより、近隣位置に自車が移動した際の局切り替えを前もって判定することができる。
さらに、上記実施の形態1では、記憶装置7に保存された履歴情報のうち、所定時間内に更新又は読み出しがなされなかった履歴情報に対応する格子領域若しくは道路範囲を、隣接する格子領域若しくは道路範囲に合併し、合併後の領域若しくは道路範囲に対応する履歴情報として記憶装置7に保存する動的情報単位記憶変更指示部6bを備える。これにより、記憶装置7の記憶領域を効率よく使用することができる。また、所定時間内に更新又は読み出しがなされなかった履歴情報の保存単位領域が拡張されることから、自車位置に基づく記憶装置7の検索の際に、この履歴情報が検索されにくくなり、検索性能の向上も図ることができる。
さらに、上記実施の形態1では、自車の移動位置と速度、走行中の道路を基準に送出局の切り替えを判定するので、近い将来に移動が予測される予測位置における送出局の切り替え判定を前もって実行することができる。
さらに、上記実施の形態1では、自車の位置情報及び自車位置と送出局の位置を含む地図情報に基づいて、送出局と自車との間における放送波の見通しが許容範囲内であるか否かを判定する送出局見通し判定部16を備える。これにより、自車と送出局との間における障害物で悪化した放送波の受信状態がどのくらい継続するのかを判断することができ、送出局を適切なタイミングで切り替えることができる。
さらに、上記実施の形態1では、送出局の切り替え間隔をモニタして、1/12セグ放送切り替えや映像・音声デコードのエラーコンシールメントモード切り替えを行う。これにより、放送波の視聴可能性を向上させることができる。
さらに、上記実施の形態1では、送出局の切り替え判定で履歴情報と比較する基準情報である閾値を、SVMによって動的に変更する。これにより、自車の移動場所の受信環境に応じた閾値に動的に変更することができ、送出局の切り替えを適切に行うことができる。
以上のように、この発明に係る放送受信装置は、異なる送出局から互いに異なる放送波で送信された同一内容の放送を送出局を適切に切り替えて受信できるので、車載デジタル放送受信装置などに適している。

Claims (16)

  1. 送出局から送出された放送波を受信する受信部と、
    自装置を搭載した移動体の位置情報を取得する位置取得部と、
    前記移動体の位置ごとに前記受信部で受信された放送波の表示状態を示す放送表示状態情報を取得する放送表示状態取得部と、
    放送表示状態情報を含む送出局の切り替えに関する履歴情報を前記移動体の位置情報に対応付けて保存する記憶部と、
    前記記憶部から履歴情報を取り出す取り出し部と、
    前記移動体の現在位置で取得された現在の放送表示状態情報と前記取り出し部によって前記記憶部から取り出された同一位置に対応する履歴情報の放送表示状態情報とを比較して、前記移動体の移動に伴って現在の放送波の表示状態と同一の表示状態を与える履歴情報に対応する送出局を切り替え先と判定する判定部と、
    前記判定部の切り替え指示に応じて前記受信部で放送波を受信する送出局を切り替える切り替え部とを備えた放送受信装置。
  2. 受信部から放送波の受信状態を示す情報を取得する受信状態取得部を備え、
    判定部は、前記受信状態取得部で取得された受信状態を示す情報に基づいて放送波の受信状態が所定の許容レベルであるか否かを判定し、この判定結果に応じて受信部で放送波を受信する送出局を切り替えるべきか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  3. 受信状態取得部で取得された受信状態を示す情報に基づいて、移動体の移動に伴う受信状態の変動傾向を予測する受信状態予測部を備え、
    判定部は、前記受信状態予測部の予測結果に応じて受信部で放送波を受信する送出局を切り替えるべきか否かを判断することを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  4. 判定部は、移動体の移動に伴って受信状態取得部から受信状態を示す情報を入力して受信状態の変動傾向を解析し、前記受信状態が悪化する傾向にある解析結果が得られると、受信部で放送波を受信している送出局を切り替えるべきと判断することを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  5. 放送表示状態取得部は、放送波の受信データを再生して放送表示状態情報を取得する再生部と、前記再生部によるデータ再生で発生したエラー頻度を示す情報を取得するエラー情報取得部とを備え、
    判定部は、前記エラー情報取得部で取得されたエラー頻度を示す情報に基づいて放送波の受信データの再生状態が所定レベルであるか否かを判定し、この判定結果に応じて受信部で放送波を受信する送出局を切り替えるべきか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  6. 判定部は、移動体の移動に伴ってエラー情報取得部からエラー頻度を示す情報を入力して受信データの再生状態の変動傾向を解析し、前記再生状態が悪化する傾向にある解析結果が得られると、受信部で放送波を受信している送出局を切り替えるべきと判断することを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
  7. 位置取得部は、移動体の位置とともに移動速度を位置情報として取得し、
    判定部は、前記移動体の現在の移動速度と現在位置に対応する履歴情報の移動速度とを比較し、現在の移動速度が前記履歴情報の移動速度より速い場合、前記履歴情報が得られた受信環境より現在の受信環境のノイズが多いと判断し、現在の移動速度が前記履歴情報の移動速度より遅い場合、前記履歴情報が得られた受信環境より現在の受信環境のノイズが少ないと判断することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  8. 位置取得部は、移動体の位置とともに進行方位を位置情報として取得し、
    判定部は、前記移動体の現在の進行方位と現在位置に対応する履歴情報の進行方位とを比較し、現在の進行方位が前記履歴情報の進行方位と同一である場合、この進行方位を含む位置情報に対応する履歴情報を送出局の切り替え判定で参照し、現在の進行方位が前記履歴情報の進行方位と異なる場合、前記履歴情報を送出局の切り替え判定で参照しないことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  9. 移動体の位置情報及び前記移動体と送出局の位置を含む地図情報に基づいて、前記送出局と前記移動体との間における放送波の見通しが許容範囲内であるか否かを判定する見通し判定部を備えたことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  10. 位置取得部は、移動体の位置とともに移動速度又は加速度を位置情報として取得し、
    判定部は、前記移動速度又は前記加速度と所定の閾値との比較結果に基づいて前記移動体が高速走行又は急加速しているか否かを判定し、前記移動体が高速走行又は急加速していると判定されると、この移動速度又は加速度を含む位置情報に対応する履歴情報を送出局の切り替え判定で参照し、高速走行又は急加速していないと判定されると、前記履歴情報を送出局の切り替え判定で参照しないことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  11. 判定部の切り替え指示が所定時間内で繰り返し発生すると、一定期間が経過するまで切り替え指示を蓄積し、前記一定期間が経過すると最新の切り替え指示を切り替え部に設定するチャタリング防止部を備えたことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  12. 地図上の領域を一定の大きさの格子状に等分割した格子領域若しくは一定距離の道路範囲を保存単位として履歴情報を記憶部に保存する記憶指示部と、
    所定時間内に更新又は読み出しがなされなかった履歴情報に対応する前記格子領域若しくは前記道路範囲を隣接する格子領域若しくは道路範囲に合併し、合併後の領域若しくは道路範囲に対応する履歴情報として記憶部に保存する保存単位変更部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  13. 取り出し部は、所望の位置に対応する履歴情報が記憶部に保存されていない場合、前記所望の位置の近隣位置に対応する履歴情報を取り出して判別部に出力することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  14. 放送波の再生データにエラーコンシールメントを実行する動作モードに再生部を切り替えるエラーコンシールメントモード切り替え部を備えたことを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
  15. 取り出し部は、記憶部に保存された履歴情報が一定量に達すると、これら履歴情報を基にSVM(Support Vector Machine)を用いて、判定部による送出局の切り替え判定で履歴情報と比較される基準情報を算出することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  16. 他の移動体に搭載された放送受信装置から履歴情報を取得する移動体間通信部を備えたことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
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