JPWO2009022429A1 - 基板洗浄装置および基板洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

基板の洗浄面におけるUV光の強度の増加、ならびにそれによるオゾンO3濃度および励起状態の酸素原子O(1D)濃度および活性酸素濃度の増加により、基板の洗浄面から有機系、金属系の異物を効果的に除去する基板洗浄方法ならびに基板洗浄装置を提供。UV光照射を用いる基板の洗浄方法であって、基板の洗浄をおこなう側の面(以下、洗浄面という)およびその近傍を含む第2の空間は、前記UV光の照射によりオゾン、励起状態の酸素原子、および活性酸素種のうち少なくともいずれか1種を発生するガス若しくは液からなる雰囲気とし、前記基板の他方の側の面(以下、照射面という)を含む第1の空間は、前記UV光の吸収が低いガスからなる雰囲気とし、前記UV光を、第1の空間を通して前記基板の照射面に入射させ、基板内を透過させて洗浄面に照射することを特徴とする基板の洗浄方法。

Description

本発明は、ガラス基板のような透明な材料からなる基板を洗浄するための洗浄装置および基板洗浄方法に関する。より具体的には、基板表面に付着した有機系、金属系の異物を効率よく除去することができる基板洗浄装置および基板洗浄方法に関する。
基板表面への紫外光もしくは真空紫外光(UV光)の照射は、基板表面から有機系の異物や残渣を除去し、基板表面を疎水性から親水性に改質するための効果的な洗浄技術の1つである。ここで異物は基板表面に存在する凸状の付着物、たとえばパーティクル、ファイバーなどを、また残渣は基板表面に吸着した有機系吸着物をいう。また、基板を洗浄する際のUV光を出射するUV光源としては、キセノンガスが充填された誘電体バリア放電(エキシマランプ)および水銀ランプを使用することができる。以下、本明細書でUV光と記載した場合、波長100〜400nmのUV光を意味する。
キセノン(Xe)エキシマランプ、より具体的には、キセノンガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプは、中心波長172nmのUV光を放出する。
172nmの光は、雰囲気中の酸素分子Oによって強く吸収されて、直接(下記式(1))、またはオゾンO経由で(下記式(2)および式(3))励起状態の酸素原子O(1D)を生じさせる。
<Xeエキシマランプ>
+hν(172nm) → O(1D)+O(3P) 式(1)
O(3P)+O → O 式(2)
+hν(172nm) → O(1D)+O 式(3)
一方、低圧水銀ランプは、中心波長185nmおよび254nmのUV光を放出する。185nmのUV光は、雰囲気中の酸素分子Oによって吸収されてオゾンOを発生させる(下記式(4)および式(5))。このオゾンOは254nmのUV光を吸収して、励起状態の酸素原子O(1D)を生じさせる(下記式(6))。
<低圧水銀ランプ>
+hν(185nm) → O(3P)+O(3P) 式(4)
O(3P)+O → O 式(5)
+hν(254nm) → O(1D)+O 式(6)
励起状態の酸素原子O(1D)およびオゾンOは、有機化合物を容易に酸化してCO、COおよびHOに分解する。これにより、基板表面に存在する有機系の異物、残渣が除去される。
またオゾンを含有する水溶液もしくは気体に、オゾンが吸収帯を有する波長240〜260nmの波長域のUV光を照射すると、オゾンより高い酸化力を有する活性酸素種(スーパーオキサイドO ,ヒドロペルオキシドHO,ヒドロキシラジカルOH・,励起酸素O など)が発生する。たとえばヒドロキシラジカルOH・の酸化還元電位は2.85eVであり、オゾンの2.07eVと比べて高く、活性酸素種を用いるとより効果的に有機系の異物、残渣を除去することができる。
また水溶液もしくは酸素ガスを含有する気体に波長200nm以下の光を照射すると、励起状態の酸素原子およびオゾンが発生し、続いて/同時に、さらにオゾンが吸収帯を有する波長240〜260nm、180nm以下の波長域のUV光を照射すると、前記活性酸素種が発生し、効果的に有機系の異物、残渣を除去することができる。
また過酸化水素を溶解する水溶液に、過酸化水素が光吸収を有する波長280nm以下のUV光を照射すると、過酸化水素より高い酸化力を有するスーパーオキサイドO 、ヒドロペルオキシドHO、ヒドロキシラジカルOH・、励起酸素O などの活性酸素種が発生する。過酸化水素の酸化還元電位は1.78eVであり、活性酸素種の一つであるヒドロキシラジカルの方が高い酸化還元電位を有する。このため、活性酸素種は、過酸化水素と比べてより効果的に有機系の異物、残渣を除去することが可能である。
同時に、UV光は、有機化合物の分子結合を切断することができるだけの高い光子エネルギーを有している。UV光による分子結合の切断プロセスは、有機化合物をCO、COおよびHOのようなガスへと分解することを促進させる。
上記のメカニズムであることにより、UV光を用いた洗浄を効果的に行うためには、オゾンO、励起状態の酸素原子O(1D)、あるいは活性酸素種の存在が必要であり、これら洗浄を促進する物質を発生させるためには、酸素分子O、水分子、オゾンO、過酸化水素のうち、少なくとも一つが存在している雰囲気中に、これらが吸収する波長をもつUV光を照射することが不可欠である。
図4は、UV光を用いた従来の基板洗浄方法および基板洗浄装置の構成を示した概念図である。このタイプの構成のUV光を用いた基板洗浄方法および基板洗浄装置はこれまでに提案されている(特許文献1〜4参照)。
図4では、基板洗浄装置100は、洗浄する基板200を収容するプロセスチャンバ110と、UV光を照射するUV光源122を収容するUV光源チャンバ120と、を有している。UV光源122は、キセノン(Xe)エキシマランプや低圧水銀ランプのようなUV光を出射するUV光源である。
プロセスチャンバ110内において、基板200はUV光源122から所定の距離(通常1〜10mm)に位置し、その洗浄面200aがUV光源122に対するように、基板ホルダ112を用いて配置される。プロセスチャンバ110は、プロセスガス用のインレット114およびアウトレット116を有している。該インレット114およびアウトレット116は、基板200を洗浄する際に、プロセスチャンバ110内にプロセスガスを流通させる目的で使用される。プロセスガスには通常水蒸気またはO2を含むガスが使用される。具体的には、例えばO2ガス、O2とN2との混合ガス、加湿されたNガス、または空気が使用される。
一方、UV光源チャンバ120は、不活性ガス用のインレット124およびアウトレット126を有している。インレット124およびアウトレット126は、UV光源チャンバ120内に、N2、ArおよびHeのような、使用するUV光の波長の吸収が低い不活性ガスを流通させるために使用される。UV光源チャンバ120内に不活性ガスを流通させることにより、ランプ122から放出されたUV光がプロセスチャンバ110に到達する前に減衰することが防止される。
プロセスチャンバ110とUV光源チャンバ120との間には窓128が設けられている。窓128は、使用するUV光の波長の吸収の低い材料、例えば、石英ガラスで作製されている。ランプ122から放出されたUV光は窓128を透過してプロセスチャンバ110内に進入する。
したがって、従来の基板洗浄装置100の場合、プロセスチャンバ110内、より具体的には、基板200の洗浄面200aと窓128との間は、水蒸気またはO2を含んだプロセスガスで満たされている。水蒸気またはO2ガスは紫外光領域および真空紫外光領域に強い吸収を有するので(例えば、172nmにおけるO2分子の吸収断面積は6×10-17cm2である。)、UV光は基板200の洗浄面200aに近づくにつれて急激に減衰し、UV光の強度が低下する。プロセスチャンバ110内を流通するプロセスガスが層流である場合、UV光の強度の低下により、オゾンO3濃度、励起状態の酸素原子濃度、および活性酸素の濃度も基板200の洗浄面200aに近づくにつれて低下する。
図5は従来の基板洗浄装置において、プロセスガスの流れが層流である場合について、基板200の洗浄面200aと窓128との間の領域におけるUV光の強度、オゾンO3濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度、および活性酸素の濃度の分布を示したグラフである。図5から明らかなように、UV光の強度、オゾンO3濃度および励起状態の酸素原子O(1D)濃度は、窓128付近が最も高く、基板200の洗浄面200aに近づくにつれて急激に低下する。
洗浄面200aにおいて高いUV光の強度を得るためには、プロセスガス中の水蒸気またはO2ガスの濃度を下げる必要があるが、これらの濃度を下げると、洗浄面200aにおけるオゾンO3濃度、励起状態の酸素原子濃度、および活性酸素の濃度も下がる。
また、基板200の洗浄面200aにおいて充分高い照射強度でUV光を照射しようとすると、窓128を通して高強度のUV光を照射する必要がある。窓128は高強度のUV光により吸収をもつようになるため、洗浄面200aにおいて充分高いUV光の照射強度を維持するためには定期的に交換する必要がある。
プロセスガスの流れが乱流である場合も、オゾンO3、励起状態の酸素原子O(1D)および活性酸素は短寿命であり、基板200の洗浄面200aに到達することができない。結果的に、基板200の洗浄面200aでは、UV光の強度、オゾンO3濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度、および活性酸素の濃度が、該洗浄面200aを効果的に洗浄するのに十分ではない。
また非特許用文献1によれば、効果的に有機物を洗浄面から除去するためには、UV光と、オゾンガス、励起状態の酸素原子、あるいは活性酸素と、の両者を同時に洗浄面に供給する必要がある。すなわち、オゾンガス、励起状態の酸素原子、あるいは活性酸素を含有しない不活性ガス雰囲気中でのUV光照射、あるいはUV光照射なしでオゾンガス、励起状態の酸素原子、あるいは活性酸素のみが存在する雰囲気へ暴露、の一方のみでは洗浄面から有機物を十分に除去することができない。
特開2002−16033号公報 特開2001−137800号公報 米国特許第6507031号明細書 特開2002−192089号公報 照明学会誌 第83巻第5号 p273
上記した従来技術の問題点を解決するため、本発明は、基板の洗浄面におけるUV光の強度の増加、ならびにそれによるオゾンO3濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度、および活性酸素の濃度の増加により、基板の洗浄効果、すなわち、基板の洗浄面からの有機系および金属系の異物の除去効率を高めた基板洗浄方法ならびに基板洗浄装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、基板の洗浄方法であって、前記基板の洗浄方法は、洗浄される基板に紫外光もしくは真空紫外光(以下単にUV光と称す)を照射しておこなう基板の洗浄方法であって、前記洗浄される基板は、前記光の波長における透過率が20%以上である基板であって、前記基板の洗浄をおこなう側の面(以下、洗浄面という)およびその近傍を含む第2の空間は、前記UV光の照射によりオゾン、励起状態の酸素原子、および活性酸素種のうち少なくともいずれか1種を発生する、ガス(以下プロセスガスという)若しくは液(以下プロセス液という)からなる雰囲気とされ、前記基板の他方の側の面(以下、照射面という)を含む第1の空間は、前記UV光の吸収が低いガスからなる雰囲気とされていて、前記UV光を、第1の空間を通して前記基板の照射面に入射させ、基板内を透過させて洗浄面に照射することを特徴とする基板の洗浄方法を提供する。
本発明の基板の洗浄方法において、前記UV光が、水銀ランプ(放射光のピーク波長185nmおよび/あるいは254nm)、キセノンガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(172nm)、KrClガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(222nm)、XeIガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(254nm)、Arガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(146nm)、4倍波長YAG:Ndレーザ(266nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)、Fレーザ(157nm)およびKrFエキシマレーザ(248nm)からなる群から選択される少なくとも1種のUV光源により照射されることが好ましい。
本発明の基板の洗浄方法において、前記基板に照射された前記UV光の照射強度が、前記基板の洗浄面において5mW/cm2以上であることが好ましい。
本発明の基板の洗浄方法において、前記プロセスガスが、Oガス、水蒸気、およびOガスと水蒸気、のいずれかを含有するガスであることが好ましい。また、前記プロセスガスのO2濃度が1〜100%であることが好ましく、特には20〜100%であることが好ましい。
また、本発明の基板の洗浄方法において、前記プロセス液が、純水、界面活性剤を含む純水、酸化剤を含む純水、酸性水溶液、および塩基性水溶液のいずれかであることが好ましい。
本発明の基板の洗浄方法において、前記基板は、合成石英ガラス基板、溶融石英ガラス基板、TiO2ドープ石英ガラス基板、サファイア(Al23)基板、CaF2基板およびMgF2基板からなる群から選択されるいずれか1つであることが好ましく、特に、前記基板は、含有する水分量が500ppm以下の合成石英ガラス基板であることが好適である。前記基板は、含有する水分量が500ppm以下の合成石英ガラス基板または熱膨張係数が10ppb/K以下である超低熱膨張ガラス基板であることが好適である。
また、本発明は、プロセスチャンバと、UV光を出射するUV光源と、を有し、前記プロセスチャンバに収容された基板を洗浄する基板洗浄装置であって、前記プロセスチャンバは、前記基板が収容されたときに、前記基板の前記照射面が含まれる第1の空間と、前記基板の前記洗浄面が含まれる第2の空間と、を備えている。第1の空間は、前記UV光の吸収が低いガスを導入し、該ガスからなる雰囲気とすることが可能とされ、第2の空間は、前記プロセスガス若しくは前記プロセス液を導入し、該ガスからなる雰囲気とすることが可能とされていて、前記UV光源から照射されたUV光を、第2の空間を通して、収容された前記基板の照射面に入射させ、基板内を透過させて前記基板の洗浄面に対して照射することにより基板を洗浄することを特徴とする基板洗浄装置を提供する。
本発明の基板洗浄装置は、前記UV光を出射するUV光源として、水銀ランプ(放射光のピーク波長185nmおよび/あるいは254nm)、キセノンガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(172nm)、KrClガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(222nm)、XeIガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(254nm)、Arガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(146nm)、4倍波長YAG:Ndレーザ(266nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)、Fレーザ(157nm)およびKrFエキシマレーザ(248nm)からなる群から選択される少なくとも1種のUV光源を用いることが好ましい。
本発明では、以下の理由により基板の洗浄効率が改善されている。
(1)基板の洗浄面に到達するUV光を減衰させることなしに、基板の洗浄面付近における、オゾンO、励起状態の酸素原子O(1D)、および活性酸素を生成させる成分、例えば雰囲気ガス中のO濃度を高めることができる。その結果、
(2)基板の洗浄面において、高い照射強度のUV光とともに、高いオゾンO濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度、および活性酸素濃度が得られる。
(3)基板の洗浄面付近におけるUV光の強度と、オゾンO濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度、および活性酸素の濃度とを独立に制御することができる。
本発明によれば、フォトマスクまたはフォトマスクブランク用の基板を高い洗浄効率で洗浄することができる。すなわち、これらの表面に存在する有機系、金属系の異物、特に有機系の異物を効率よく除去することができる。また、プロセスチャンバーとUV光源チャンバの間の窓は必ずしも用いる必要がなく、窓を用いない場合、窓によるUV光の吸収損失、表面反射損失が無いため、洗浄面へのUV光の照射強度をより大きくすることができる。また窓のメンテナンスが不要になるという効果も得られる。窓を用いる場合であっても、窓を透過するUV光強度をより小さくしても、洗浄面における照射強度を同等とすることができるので、窓の劣化が抑制される。
本発明の基板洗浄装置の構成例を示した概念図である。 図1に示す基板洗浄装置1の第2の空間11bにおけるUV光の強度、オゾンO濃度および励起状態の酸素原子O(1D)濃度および活性酸素濃度の分布を示したグラフである。 本発明の基板洗浄装置の、プロセス液を用いる構成例を示した概念図である。 UV光を用いた従来の基板洗浄装置の構成を示した概念図である。 図4に示す基板洗浄装置100の基板200の洗浄面200aと窓128との間の領域におけるUV光の強度、オゾンO濃度および励起状態の酸素原子O(1D)濃度および活性酸素の分布を示したグラフである。
符号の説明
1:基板洗浄装置
2:基板
2a:洗浄面
2b:照射面
11:プロセスチャンバ
11a:第1の空間
11b:第2の空間
12:基板ホルダ
13,14:インレット
15,16:アウトレット
18:ノズル
18a:プロセス液
19:支持板
19a:軸
20:UV光源チャンバ
22:UV光源
24:インレット
26:アウトレット
28:窓
100:基板洗浄装置
110:プロセスチャンバ
112:基板ホルダ
114:インレット
116:アウトレット
120:UV光源チャンバ
122:UV光源
124:インレット
126:アウトレット
128:窓
200:基板
200a:洗浄面
図1は、本発明に基づいて基板を洗浄するための基板洗浄方法および基板洗浄装置の1構成例を示した概念図であって、本発明の基板の洗浄方法および基板洗浄装置はこれに限定されない。図1に示す構成では、基板洗浄装置1は、洗浄する基板2を収容するプロセスチャンバ11と、UV光源22を収容するUV光源チャンバ20と、を有している点は、図4に示した従来の基板洗浄装置100と同様である。
図1に示す基板洗浄装置1では、プロセスチャンバ11内に基板2を配置した際に、該プロセスチャンバ11が第1の空間11aと第2の空間11bの、2つの空間に構造的に仕切られていて、第1の空間11aと第2の空間11bの雰囲気が互いに混じらないようにされている。
図1に示すように、プロセスチャンバ11の第1の空間11aに相当する部位には、ガスのインレット13およびアウトレット15が設けられている。また、UV光源チャンバ20には、ガスのインレット24およびアウトレット26が設けられている。図1の基板洗浄装置1を使用する際、インレット13およびアウトレット15を用いて、N、ArおよびHeのようなUV光の吸収が低いガスを流通させることにより、第1の空間11aはUV光の吸収が低いガスで満たされる。また、インレット24およびアウトレット26を用いて、N、ArおよびHeのようなUV光の吸収が低いガスを流通させることにより、UV光源チャンバ中の空間はUV光の吸収が低いガスで満たされる。第1の空間11aおよびUV光源チャンバを満たすガスとしては、UV光源22から放出されるUV光の吸収が低いいかなるガスも使用することができる。中でも、N、HeおよびArが該UV光の吸収が低く、比較的安価であることから好ましい。
図1に示すように、プロセスチャンバ11の第2の空間11bに相当する部位には、プロセスガス用またはプロセス液用のインレット14およびアウトレット16が設けられている。図1に示す基板洗浄装置1を使用する際には、インレット14から第2の空間11bにプロセスガスまたはプロセス液を供給する。
詳しくは後述するが、本明細書でプロセスガスまたはプロセス液とは、UV光を照射した際に、先に記載した式(4)〜式(6)の機構により、また、先に記載した式(1)〜式(3)の機構により、オゾンO、励起状態の酸素原子O(1D)および活性酸素のうち少なくともいずれか1種を発生するガスまたは液体を意味する。
図1に示す基板洗浄装置1では、洗浄する基板2が収容された状態で第1の空間11aと第2の空間11bとが構造的に仕切られていて、少なくとも空間11aにおいては、第1の空間に満たされたUV光の吸収が低いガスと、第2の空間に供給されたプロセスガスとが、実質的に混合することがない。なお、図1の構成の基板洗浄装置1では、UV光源チャンバと第1の空間とは窓28で仕切られているが、該窓28を用いない構成としてもよい。この場合、窓28によるUV光の光量の減衰がなく、好ましい。
有機物を効果的に除去するためには、図4に示す従来の基板洗浄装置100の場合は、洗浄面200aにおいてオゾンもしくは活性酸素とUV光の両者が必要(特許文献1参照)であって、基板200に照射されたUV光は、窓128を通して洗浄面200aに到達する光路において、プロセスガス中のO2ガスまたは水蒸気に作用してオゾンO3または励起状態の酸素原子O(1D)または活性酸素を生じさせるが、その際、UV光はプロセスガスにより吸収されるので、基板の洗浄面に到達したUV光の強度は低下する。洗浄面200aにおけるUV光強度を高めるためには、光源の光強度を増すか、あるいはプロセスガス中の水蒸気または酸素濃度を下げる必要があるが、光源の光強度には装置的な制約がある。また、プロセスガス中のO2ガス、水蒸気、またはO2ガスと水蒸気の濃度を下げると、洗浄面近傍におけるオゾンO3、励起状態の酸素原子O(1D)または活性酸素を高濃度とすることが難しい。
これに対して、図1に示す基板洗浄装置1の場合、基板2は、洗浄面2aが第2の空間11b側、すなわち、UV光源22に対して裏面側になるように、プロセスチャンバ10内に配置される。したがって、UV光源22からのUV光は、照射面2bから基板2に入射され、基板内を透過して洗浄面2aに照射される。そして、分子結合を切断することにより、基板表面に付着した有機系の異物、残渣が除去される。また、さらに洗浄面2aから出射されたUV光が、洗浄面2a近傍の第2の空間11bのプロセスガスまたはプロセス液に作用してオゾンO、励起状態の酸素原子O(1D)および活性酸素のうち少なくともいずれか1種を発生させ、基板表面に存在する有機系の異物、残渣が除去される。
窓28から基板2に至る光路を含む第1の空間11aがUV光の吸収が低いガスで満たされているため、基板2に到達する前のUV光の減衰が低減されている。そのため、第2の空間11bにおけるプロセスガス中の水蒸気またはO2の濃度にかかわらず、基板2の洗浄面2aにおいて、高いUV光強度が実現される。この結果、基板2の洗浄面2a近傍で、UV光の照射により発生するオゾンO濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度および活性酸素濃度を高くすることができる。
図2は、図5と同様の図であり、図1に示す基板洗浄装置1の第2の空間11bにおけるUV光の強度、オゾンO濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度および活性酸素濃度の分布を示している。図2から明らかなように、UV光の強度、オゾンO3濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度、および活性酸素濃度は、基板2の洗浄面2a付近が最も高く、該洗浄面2aから離れるにつれて急激に低くなる。なお、図2はプロセスガスの流れが層流である場合であるが、プロセスガスの流れが乱流であっても同様である。
図1の基板洗浄装置では、プロセスチャンバ11内に基板2を配置した際に、該プロセスチャンバ11内が、チャンバーの壁面、基板ホルダー12、および必要によりガスケット等により、第1の空間11aと第2の空間11bとに構造的に仕切られているが、基板2を配置していない時には、該プロセスチャンバ11は第1の空間11aと第2の空間11bとに分離されておらず1つの空間をなしている。
プロセスチャンバ11内において、第1の空間11aと第2の空間11bとは、基板2を配置した際に,第1の空間に満たされたUV光の吸収が低いガスと、第2の空間に供給されたプロセスガスまたはプロセス液とが、実質的に混合することのないようにされていればよい。少なくとも第2の空間に供給されたプロセスガスまたはプロセス液が、第1の空間に実質的に混入することがないようにされていればよい。
プロセスチャンバは、基板を配置しない時には図1の構成のように1つの空間をなしていてもよく、あるいは、窓とシャッターを設ける等により常に2つの空間とされていてもよい。
また、プロセスチャンバは、基板を配置したときに、図1の構成のように配置した基板により分離された第1の空間と第2の空間のみからなってもよく、あるいはプロセスチャンバ中の一部が、それぞれ基板の照射面を含む第1の空間と、基板の洗浄面を含む第2の空間とをなすようにされていてもよい。
図1に示す基板洗浄装置1において、第1の空間11aは、プロセスチャンバ11のうち、UV光源チャンバ20と基板2との間に位置する部位である。但し、図1に示すように、第1の空間11aは、プロセスチャンバ11が基板2によって2つの空間に構造的に仕切られた場合に、UV光源チャンバ20と基板2との間に位置する側の空間全体を意味し、同空間の一部、すなわち基板2の照射面(図1において基板2の上面)の上部に相当するUV光源チャンバ20の一部の空間のみを意味するわけではない。
本発明の基板洗浄方法において、第2の空間11bの雰囲気としては、上述の説明のようにプロセスガスを用いてもよいが、プロセス液を使用することも可能である。
プロセス液を使用した場合、プロセスガスを使用した場合に比べて、基板の表面から異物を除去しやすい。特にプロセス液を、洗浄面において流れている状態とすることが好ましい。流れの存在下では、一般的に液体の方がガスに比べて密度が大きいため、異物により大きな運動量を伝達することが可能であるためである。またプロセス液の場合、そのpH調整により、異物と基板表面の表面電位をある程度制御することが可能であり、異物と基板表面の表面電位が同符号となるようpH、イオン濃度を調整することにより、基板表面からの異物脱離を促進、また離脱した異物の基板表面への再付着を抑制できて、好ましい。例えばpH=8〜12となるようにアンモニアを添加した水溶液の場合、SiO、Si、有機系異物(たとえばポリスチレンラテックス)はいずれも負の表面電位を有し、互いに反発しあう。
プロセス液を使用した場合、プロセスガスを使用した場合よりも、基板2の洗浄面2a付近におけるUV光の吸収が高くなる。このため、基板2の洗浄面2a付近におけるオゾンO3濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度および活性酸素濃度をより高くすることができる。
さらにプロセス液としてpHが9以上の塩基性水溶液、および/または酸化剤を含む純水を用いた場合、UV光の照射により発生したオゾンの分解が促進され、より高濃度の励起状態の酸素原子および活性酸素を基板2の洗浄面2a付近に発生させることができる。酸化剤としては、過酸化水素(H)が好ましく用いられるが、これに限定されない。
またプロセス液としてpHが4以下の酸性水溶液を用いた場合、ほとんどの金属をイオン化して水溶液に溶解することができるため、金属系の異物、付着物、表面に残留する金属を除去することを主目的とする場合には、塩化水素、フッ化水素などの酸を含有する純水を用いることが好ましい。ここで純水としては、脱イオン、UV光照射およびろ過により、比抵抗18MΩ・cm以上、TOC(全有機炭素)0.5ppb以下とされたものを用いることが好ましい。
図5に示すように、従来の基板洗浄装置100の場合、UV光の強度、オゾンO3濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度、および活性酸素濃度は、窓128付近が最も高く、基板200の洗浄面200aに近づくにつれて急激に低下するので、基板2の洗浄面2aに対して高強度のUV光を照射し、同時に高濃度のオゾンO、励起状態の酸素原子O(1D)、および活性酸素を曝すことが困難である。
一方、本発明の基板洗浄装置1の場合、図2に示すように、基板2の洗浄面2aおよび洗浄面2a近傍の空間に対して高強度のUV光照射が実現される。また、UV光は洗浄面2aに至るまでの光路は、プロセスガスまたはプロセス液含有雰囲気を含まないので、高強度のUV光照射が、プロセスガス若しくはプロセス液中に含まれるO2濃度またはH2O濃度にかかわらず得られる。このため、基板2の洗浄面2aにおけるUV光の強度、オゾンO3濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度および活性酸素濃度を独立に制御することができる。
基板2の洗浄面2aにおけるUV光の強度、オゾンO3濃度および励起状態の酸素原子O(1D)濃度および活性酸素濃度を独立に制御するには、具体的には以下の手順を実施すればよい。例えば、UV光の強度と、オゾンO3濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度、および活性酸素濃度の両方を高める場合、UV光源22からのUV光の強度を高めればよい。UV光源22からのUV光の強度を高めた場合、UV光の照射によって発生するオゾンO3濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度および活性酸素濃度も増加する。UV光源22からのUV光の強度を変えることなく、オゾンO3濃度および励起状態の酸素原子O(1D)濃度および活性酸素濃度のみを増加するためには、プロセスガス若しくはプロセス液中に含まれる、UV光照射によりオゾンO3、励起状態の酸素原子O(1D)、および活性酸素を発生するO2濃度、H2O濃度、またはH濃度を高めるか、またはプロセスガス若しくはプロセス液の供給量を増加すればよい。さらにまた、オゾンO3濃度および励起状態の酸素原子O(1D)濃度および活性酸素濃度を高めることなく、UV光源22からのUV光の強度を高めるためには、UV光源22からのUV光の強度を高める一方で、プロセスガス若しくはプロセス液中に含まれる、UV光照射によりオゾンO3、励起状態の酸素原子O(1D)、および活性酸素を発生する、O2濃度、H2O濃度またはH濃度を低くするか、またはプロセスガス若しくはプロセス液の供給量を減少させればよい。
UV光を用いた洗浄では、基板表面に存在する有機化合物は、UV光の照射によって発生したオゾンO3、励起状態の酸素原子O(1D)または活性酸素によって分解されるだけではなく、UV光が直接有機化合物の分子結合を切断することによっても、CO、CO2およびH2Oのようなガスへと分解される。したがって、基板2の洗浄面2a付近におけるオゾンO3濃度および励起状態の酸素原子O(1D)濃度を低下させたからといって、必ずしも基板2の洗浄面2aの洗浄効果が低下するわけではない。
本明細書において、プロセスチャンバ11が第1の空間11aと第2の空間11bとに構造的に仕切られると言った場合、一方の空間内のガスが他方の空間に拡散しない状態となっていることを意味する。したがって、以下の(a)、(b)をいずれも満たす状態となっていることが好ましい。
(a)第1の空間11a内の不活性ガスが第2の空間11bに拡散しない。
(b)第2の空間11b内のプロセスガス(またはプロセス液が気化したガス)が第1の空間11aに拡散しない。
図1に示す基板洗浄装置1で上記(a)、(b)をいずれも満たす状態とするには、第1の空間11aと第2の空間11bとの境界部分を気密に封止すればよい。より具体的には、基板2と基板ホルダ12との接合部分を、ガスケット等を用いて気密に封止すればよい。
図1に示す基板洗浄装置1において、UV光源22からのUV光が基板2に到達する前に減衰することを防止するためには、第1の空間11aが不活性ガスで満たされていればよい。したがって、図1に示す基板洗浄装置1は、少なくとも上記(b)を満たす状態、第2の空間11b内のプロセスガス(またはプロセス液が気化したガス)が第1の空間11aに拡散しない状態となっていればよい。
これは、第1の空間11a内の圧力が第2の空間11b内の圧力よりも高くなるように制御することによっても達成できる。この場合、第1の空間11a内の圧力と第2の空間11b内の圧力との圧力差は、2mmHO〜50mmHOであることが好ましく、5mmHO〜30mmHOであることがより好ましい。
第2の空間11bに供給するプロセスガスまたはプロセス液としては、UV光の照射により、オゾンO3または励起状態の酸素原子O(1D)または活性酸素のうち、少なくともいずれか一つを生じることができるものである限り、いかなる気体または液体も使用することができる。
プロセスガスとしては、Oガス、水蒸気、およびOガスと水蒸気、のいずれかを含有するガスを用いることが好ましい。プロセスガスの具体例としては、例えば、O2ガス、O2とN2の混合ガス、空気、純水で給湿したNガス、ArガスまたはHeガス、またはこれらの混合ガスが挙げられる。これらの中でも、O2を含むガス、すなわち、O2ガス、O2とN2の混合ガス、または空気が、UV光の照射した際に、より多くのオゾンO3または励起状態の酸素原子O(1D)を発生させることができるので好ましい。O2を含むガスを使用する場合、ガス中のO2が1〜100%、より好ましくは20〜100%であれば、UV光を照射した際に、より多くのオゾンO3、励起状態の酸素原子O(1D)または活性酸素種を発生させることができるので好ましい。
プロセス液としては、純水、界面活性剤を含む純水、酸化剤を含む純水、酸性水溶液、および塩基性水溶液のいずれかを用いることが好ましい。
酸化剤としては、過酸化水素(H22)、オゾン水、硫酸、フッ酸などが例示される。
酸性水溶液の具体例としては、塩酸(HCl)、フッ酸(HF)、硝酸(HNO3)、硫酸(H2SO4)のような無機酸水溶液、プロピオン酸(C38COOH)、クエン酸(C)、酢酸(CH3COOH)、ギ酸(HCOOH)のような有機酸水溶液、ならびにこれらの混合物が挙げられる。
塩基性水溶液の具体例としては、アンモニア(NH3)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、有機アミンを含む水溶液が挙げられる。
また、酸性水溶液または塩基性水溶液に対して、界面活性剤および/または酸化剤を混合して用いてもよい。
上記のプロセス液の中でも、有機系の異物、残渣、付着物を除去する場合には、過酸化水素(H22)を含む脱イオン水を用いることが、高濃度のオゾン、励起酸素原子および活性酸素を発生することができるため好ましい。過酸化水素の好適な濃度は0.001〜30質量%、より好ましくは0.1〜2質量%である。
また、アンモニア(NH3)を含む水溶液を用いることが同様の理由により好ましく、アンモニアを含有させる場合、好適なpHの範囲はpH=8〜14で、より好ましくはpH=9〜12である。
また、過酸化水素を含む脱イオン水またはアンモニアを含む水溶液を用いるとともに、UV光として波長200nm以下のUV光および波長240〜260nm付近のUV光を同時に照射して用いると、基板表面から離脱したパーティクルの基板表面への再付着を防ぐことができるため、さらに好ましい。また、過酸化水素およびアンモニアを含む水溶液を用いると、より効果的に洗浄し異物を除去することができるためより好ましい。
また上記のプロセス液の中でも、有機系の異物、残渣、付着物を除去する場合には、オゾンを含有する脱イオン水(濃度1〜200質量ppm、好ましくは30〜100質量ppm)に波長240〜260nmのUV光を照射すると、活性酸素を発生することができるため、好ましい。
さらに上記のプロセス液の中でも、金属系の異物、残渣、付着物を除去する場合には、フッ酸(HF)、硝酸(HNO3)、硫酸(H2SO4)のような無機酸を含む水溶液、プロピオン酸(C38COOH)、酢酸(CH3COOH)のような有機酸を含む水溶液に、波長200nm以下のUV光、または波長200nm以下のUV光および波長240〜260nm付近のUV光を同時に照射することが、金属をイオン化し溶解させることができるため、好ましい。好適なpHの範囲はpH=1〜5であり、特に好ましくはpH=1〜3である。
第2の空間11bの中で洗浄面2aと接触しているプロセスガスまたはプロセス液は、流れた状態としてもよく、静止した状態としてもよい。プロセスガスまたはプロセス液を流れている状態とすると、基板2の洗浄面2a付近におけるO2濃度、オゾンO3濃度、励起状態の酸素原子O(1D)濃度および活性酸素種の濃度を均一化することができて好ましい。ガスの流し方は、図1に限定されず、洗浄面に対して吹きつけるように流してもよい。
第1の空間を満たすUV光の吸収が低いガスについても、流れた状態としてもよく、静止した状態としてもよい。ガスの流し方は、図1に示した流し方に限定されず、例えば第2の空間を第1の空間に対して陽圧とし、UV光の吸収が低いガスが第1の空間から第2の空間へ若干漏れるようにしてもよい。
なお、プロセス液を使用する場合、図3に示す構成の基板洗浄装置1を使用することが好ましい。図3に示す基板洗浄装置1は、図1に示す基板洗浄装置1のプロセスガスまたはプロセス液用のインレット14およびアウトレット16の代わりに、プロセス液供給用のシャワーノズル18が設けられている。シャワーノズル18は、プロセス液18aを基板2の洗浄面2aに吹き付けることができるように、図中上向きに円板状の支持板19上に設置されている。支持板19は、軸19aを中心に回転可能である。支持板19を回転させながら、シャワーノズル18からプロセス液18aを基板2の洗浄面2aに吹き付けることによって、基板2の洗浄面2b全体にプロセス液18aを供給することができる。
図1に示す基板洗浄装置1において、UV光を放出するUV光源22としては、UV光の波長領域の光を放出するものである限り、いかなるものも使用できる。
用いるUV光としては、波長が100〜400nmの範囲のUV光を用いることができるが、波長が280nm以下のUV光を用いると、より効率よく異物除去できて好ましい。また、波長が140nm以上のUV光を用いると、第1の空間の雰囲気ガスとして安価な窒素ガスを用いても、基板に至る光路におけるUV光の減衰が低く抑えられるので好ましい。
UV光源22の具体例としては、例えば、水銀ランプ(放射光のピーク波長185nmあるいは/および254nm)、キセノンガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(172nm)、Arガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(146nm)、XeIガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(254nm)、KrClガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(222nm)、4倍波長YAG:Ndレーザ(266nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)、Fレーザ(157nm)およびKrFエキシマレーザ(248nm)が挙げられる。これらの中でも、低圧水銀ランプ、キセノンガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(172nm)、アルゴンガス、キセノンガス、XeIガス若しくはKrClガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプが、CW光(連続発振光)であり、比較的高強度のUV光を比較的大きな面積に照射することができるため好ましい。
UV光源22から放出されるUV光は、基板2の洗浄面2aにおける光線強度が5mW/cm2以上であることが好ましい。基板2の洗浄面2aにおける光線強度が上記の範囲であれば、UV光を照射した際に、十分な量のオゾンO3または励起状態の酸素原子O(1D)または活性酸素を発生させることができる。また、UV光が、基板2の洗浄面2aに付着した有機化合物の分子結合を切断して、CO、CO2およびH2Oのようなガスへと分解させるのに十分な光子エネルギーを有している。その一方で、極度に強いUV光の照射によってガラス基板2が損傷するおそれがない。
過剰に高強度のUV光が照射されると基板はダメージを受けるので、洗浄面2aにおけるUV光の光線強度は上限値以下とすることが好ましい。この上限値は、UV光の波長が短いほど小さくする必要がある。たとえばArFエキシマレーザの場合、上限値は100mJ/cm/pulse,Fレーザの場合、50mJ/cm/pulseとされる。
本発明では、UV光源22からのUV光が照射面2bに照射され、ガラス基板2を透過してから洗浄面2aに照射されるため、ガラス基板2は、使用するUV光を透過するものであることが必要となる。このため、基板2は、使用するUV光の波長における透過率が20%以上であることが好ましい。
上記の透過率を有する基板の具体例としては、合成石英ガラス基板、溶融石英ガラス基板、TiO2ドープ石英ガラス基板、サファイア(Al23)基板、CaF2基板またはMgF2基板が挙げられる。これらの基板は、使用するUV光の波長における透過率が上記の範囲を満たす限り、基板表面、洗浄面2aまたは洗浄面2aに対向するもう一方の面のいずれも/いずれかに皮膜が形成されていてもよい。基板表面に形成してもよい皮膜の具体例としては、MoSiON、MoSiN、TaSiO、Ta、CrFO、Crが挙げられる。さらに、基板表面に形成される皮膜は、パターンが形成されていてもよい。この場合、皮膜を含む基板の透過率が20%以上であることが好ましい。
以上、本発明の基板洗浄方法および基板洗浄装置について、図面を用いて説明した。但し、図面は、本発明の基板洗浄装置の1構成例を示すものであり、本発明の基板洗浄装置は図示した構成に限定されない。例えば、図1に示す基板洗浄装置1において、UV光源チャンバ20内、および第1の空間11a内は、いずれもUV光の吸収が低いガスからなる雰囲気とするので、UV光源チャンバ20と第1の空間11aとを構造的に仕切る窓28はなくてもよい。窓28が存在すると、窓の材料による吸収分だけ、UV光源22からのUV光照射強度が低下する。またUV光の照射時間とともに吸収量が増加するため、洗浄面200aにおけるUV光の照射強度を保つためには、窓を定期的に交換する必要がある。窓を用いないと、このような交換の手間が不要になり、好都合である。
但し、以下の理由から窓28は存在させてもよい。
UV光源チャンバ20内に流通させる不活性ガスは、UV光源22の過熱を防止するための冷媒としての役割も担う。そのため、UV光源チャンバ20内に流通させる不活性ガスの温度は低温であることが好ましい。一方、第1の空間11a内に流通させる不活性ガスの場合、低温である必要ではなく、基板2の洗浄効率という点では、低温の不活性ガスを使用することは好ましくない。第1の空間11a内に低温の不活性ガスを流通させた場合、不活性ガスと接触する基板2の温度が下がる。基板2の温度が下がると、先に記載した機構によるオゾンO3または励起状態の酸素原子O(1D)または活性酸素の発生も減少する。また、UV光による有機化合物の分子結合の切断も減少する。これらの結果、基板2の洗浄効果が低下する。
次に、実施例および比較例により本発明をより具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定して解釈されるものではない。
例1〜8は実施例であって、例9、10は比較例である。なお、以下の例に用いる合成石英ガラス製基板の、波長172nm、185nm、220nmおよび254nmのUV光に対する透過率はそれぞれ80%、90%、91%、および92%である。
[例1〜8]
計8枚の合成石英ガラス製基板(サイズ:6インチ×6インチ×0.25インチ)を準備する。まず図4に示す装置にて、窒素ガスと酸素ガスの混合ガス雰囲気(窒素ガス/酸素ガスの組成は90/10体積%)下、Xeエキシマランプを洗浄面における照度10mW/cmで5分間照射し、濡れ性改善のための予備洗浄をおこなう。ここで各例において照度とは、所定の雰囲気下での基板の洗浄面における照度をいう。
その後、表1に示す条件にて、図1または図3に示す装置を用いて10分間洗浄を行う。例1、例3〜6では、UV光を照射するランプとしてXeエキシマランプ(キセノンガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ)を用い、照度は10mW/cmとする。例2、例8では、UV光を照射するランプとして輝線波長が254nmと185nmである低圧水銀ランプを用いる。このとき波長254nmのUV光の洗浄面における照度は20mW/cmとする。また例7では、UV光を照射するランプとしてKrClエキシマランプを用い、波長220nmのUV光の洗浄面における照度は10mW/cmとする。図1または図3に示す装置を用いた洗浄前後の凸状の異物数を、欠点検査機(例えばレーザテック社製M1350)を用いて測定する。
なお、第2の空間11bの雰囲気としてプロセス液を用いた例2〜6については、この洗浄工程に次いで、基板を枚葉式洗浄機(例えばHamatech社製ASC5500)を用いて純水にて150rpm×3分間リンスし、1200rpm×1分間スピンドライ乾燥して、基板表面に付着した液滴を除去する。また、予備洗浄および混合ガスまたは洗浄液を用いた洗浄時の、各雰囲気への混合ガスまたは洗浄液の流量はすべて1リットル/分とする。純水としては、脱イオン、UV光照射およびろ過により、比抵抗18MΩ・cm以上、TOC(全有機炭素)0.5ppb以下とされたものを用いる。
[例9]
例1〜8と同様の合成石英ガラス製基板((サイズ:6インチ×6インチ×0.25インチ)を準備し、まず濡れ性改善のための予備洗浄を同様におこなった後、続いて図4に示す装置を用いて、Xeエキシマランプ(照度10mW/cm)を窒素ガスと酸素ガスの混合ガス雰囲気(窒素ガス/酸素ガスの組成は50/50体積%で、流量は1リットル/分である)下にて10分間照射して洗浄工程をおこなう。図4に示す装置を用いた洗浄前後の凸状の異物数を、欠点検査機(例えばレーザテック社製M1350)を用いて測定する。
[例10]
例1〜8と同様の合成石英ガラス製基板(サイズ:6インチ×6インチ×0.25インチ)を準備し、図4に示す装置にて例1〜8と同様に窒素ガスと酸素ガスの混合ガス雰囲気(窒素ガス/酸素ガスの組成は90/10体積%)下、Xeエキシマランプを照度10mW/cmで5分間照射し、洗浄をおこなう。洗浄前後の凸状の異物数を、欠点検査機(例えばレーザテック社製M1350)を用いて測定する。
洗浄による異物除去率PRE(%)は下式により求めることができる。
PRE(%)=(1−Npost/Npre)×100
ここで
pre:洗浄前に検出された凸状の異物数
post:洗浄後に検出された凸状の異物数
である。
例1〜8では、基板表面に付着した凸状の異物を効果的に除去することができる。とくにプロセス液を用いた例2〜8では、より効果的に基板表面に付着した凸状の異物を除去することができる。さらに、プロセス液として、酸化剤を含む純水を用いた例3、酸性水溶液を用いた例6、塩基性水溶液を用いた例4および5では基板表面に付着した凸状の異物を特に効果的に除去することができる。
例9、10では、UV光が基板の洗浄面に到達する前に減衰するため、表面に付着した凸状の異物を効果的に除去することができない。
Figure 2009022429
本発明によれば、基板の洗浄面に到達するUV光を減衰させることなしに、基板の洗浄面付近における、オゾンO、励起状態の酸素原子O(1D)、および活性酸素を生成させる成分、例えば雰囲気ガス中のO濃度を高めることができ、フォトマスクまたはフォトマスクブランク用の基板を、これらの表面に存在する有機系、金属系の異物、特に有機系の異物を高い洗浄効率で洗浄することができ、産業上有用である。

Claims (10)

  1. 基板の洗浄方法であって、
    前記基板の洗浄方法は、洗浄される基板に紫外光もしくは真空紫外光(以下単にUV光と称す)を照射しておこなう基板の洗浄方法であって、
    前記洗浄される基板は、前記光の波長における透過率が20%以上である基板であって、
    前記基板の洗浄をおこなう側の面(以下、洗浄面という)およびその近傍を含む第2の空間は、前記UV光の照射によりオゾン、励起状態の酸素原子、および活性酸素種のうち少なくともいずれか1種を発生する、ガス(以下プロセスガスという)若しくは液(以下プロセス液という)からなる雰囲気とされ、
    前記基板の他方の側の面(以下、照射面という)を含む第1の空間は、前記UV光の吸収が低いガスからなる雰囲気とされていて、
    前記UV光を、第1の空間を通して前記基板の照射面に入射させ、基板内を透過させて洗浄面に照射することを特徴とする基板の洗浄方法。
  2. 前記UV光が、水銀ランプ(放射光のピーク波長185nmおよび/あるいは254nm)、キセノンガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(172nm)、KrClガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(222nm)、XeIガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(254nm)、Arガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(146nm)、4倍波長YAG:Ndレーザ(266nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)、Fレーザ(157nm)およびKrFエキシマレーザ(248nm)からなる群から選択される少なくとも1種のUV光源により照射される、請求項1に記載の基板の洗浄方法。
  3. 前記基板に照射された前記UV光の照射強度が、前記基板の洗浄面において5mW/cm2以上である、請求項1または2に記載の基板の洗浄方法。
  4. 前記プロセスガスが、Oガス、水蒸気、またはOガスと水蒸気、のいずれかを含有するガスである、請求項1、2または3に記載の基板の洗浄方法。
  5. 前記プロセスガスのO2濃度が1〜100%である請求項4に記載の基板洗浄方法。
  6. 前記プロセス液が、純水、界面活性剤を含む純水、酸化剤を含む純水、酸性水溶液、および塩基性水溶液のいずれかである、請求項1、2または3に記載の基板の洗浄方法。
  7. 前記基板は、合成石英ガラス基板、溶融石英ガラス基板、TiO2ドープ石英ガラス基板、サファイア(Al23)基板、CaF2基板およびMgF2基板からなる群から選択されるいずれか1つである請求項1乃至6のいずれかに記載の基板の洗浄方法。
  8. 前記基板は、含有する水分量が500ppm以下の合成石英ガラス基板または熱膨張係数が10ppb/K以下である超低熱膨張ガラス基板である請求項7に記載の基板の洗浄方法。
  9. プロセスチャンバと、UV光を出射するUV光源と、を有し、前記プロセスチャンバに収容された基板を洗浄する基板洗浄装置であって、
    前記プロセスチャンバは、前記基板が収容されたときに、前記基板の前記照射面が含まれる第1の空間と、前記基板の前記洗浄面が含まれる第2の空間と、を備え、
    第1の空間は、前記UV光の吸収が低いガスを導入し、該ガスからなる雰囲気とすることが可能とされ、
    第2の空間は、前記プロセスガス若しくは前記プロセス液を導入し、該ガスからなる雰囲気とすることが可能とされていて、
    前記UV光源から照射されたUV光を、第2の空間を通して、収容された前記基板の照射面に入射させ、基板内を透過させて前記基板の洗浄面に対して照射することにより基板を洗浄することを特徴とする基板洗浄装置。
  10. 前記UV光を出射するUV光源として、水銀ランプ(放射光のピーク波長185nmおよび/あるいは254nm)、キセノンガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(172nm)、KrClガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(222nm)、XeIガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(254nm)、Arガスが充填された誘電体バリア放電エキシマランプ(146nm)、4倍波長YAG:Ndレーザ(266nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)、Fレーザ(157nm)およびKrFエキシマレーザ(248nm)からなる群から選択される少なくとも1種のUV光源を用いることを特徴とする、請求項9に記載の基板洗浄装置。
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