JPWO2009022413A1 - 伝送装置 - Google Patents

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Abstract

伝送装置200は、従来の伝送装置のようにプロテクションスイッチを信号上のパスに持たせるのではなく、基本機能だけをもつTSIにプロテクションスイッチの機能を代用させ、切り替え機能を低い速度で行う処理部をTSIに擬似構築し、SONETプロテクション方式のスイッチ処理をTSIにて仮想的に行い、TSI機能を制御する信号を更に制御することでプロテクションスイッチ機能を実現するので、従来のTSI機能に追加して主信号レートでの切り替えを行っていたロジックの削除を行う。

Description

本発明は、クロスコネクトスイッチを制御することにより冗長構成をなす光ネットワークから入力される光信号の伝送経路を切り替えて前記光信号を伝送する伝送装置等に関するものである。
近年の伝送データの増大に伴い、伝送信号の高速化、大容量化が進んでいる。それに伴い光伝送装置においては大容量のTSI(Time Slot Interchange;あるいはクロスコネクト)機能を持つSwitch Fabricを具備することが必要となってきている。
また、SONET(Synchronous Optical Network)に対応した光伝送装置やSDH(Synchronous Digital Hierarchy)に対応した光伝送装置は、ネットワークの信頼性を確保するため、SONETリング等のリングネットワークを適用している。
リングネットワークの方式には、UPSR(Uni-directinal Path Switched Ring)方式やBLSR(Bi-directional Line Switched Ring)方式がある。そして、これらの方式により、リングネットワーク上の異なる光伝送装置において、冗長となるチャネルを使用したプロテクション構成を用い、障害時の救済を行っている。
また、リングネットワーク上の光伝送装置が、デジタル多重伝送データの回線設定を行う場合には、デジタル多重伝送データのタイムスロットの割付けを行い、デジタル多重伝送データのチャネル位置を入れ替えることで回線設定を行っている。
なお、特許文献1では、運用系のトラフィックに障害が発生した場合に、運用系のトラフィックの切り替えを予備系のトラフィックの設定状態や他のAPS(Automatic Protection Switch)の起動状態に依存することなく実行可能とする技術が公開されている。
特開2001−237794号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、リングネットワークなどを構成する光伝送装置が障害対策を行う場合や、伝送データの各種回線設定を行う場合に、飛躍的に回線設定等にかかる処理容量が増大すると共に、回線設定等にかかる処理を高速に行う必要があるため、光伝送装置に搭載すべき回路規模が増大してしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、各種回線設定にかかる処理負荷を軽減させ、回路規模の増大を防止することができる伝送装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、クロスコネクトスイッチを制御することにより冗長構成をなす光ネットワークから入力される光信号の伝送経路を切り替えて前記光信号を伝送する伝送装置であって、前記クロスコネクトスイッチは、前記光信号を入力する入力スロットと前記光信号を出力する出力スロットとを備え、前記冗長構成にあわせて前記入力スロットと前記出力スロットとを対応させた入出力対応情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された入出力対応情報を基にして前記クロスコネクトスイッチの入力スロットと出力スロットとを対応付けることにより前記光信号の伝送経路を切り替える伝送経路切替手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明によれば、上記発明において、前記記憶手段は、前記冗長構成をなす光ネットワークにおいて、運用系の伝送経路に含まれる入力スロットおよび出力スロットと、予備系の伝送経路に含まれる入力スロットおよび出力スロットとの対応関係を示す運用/予備系スロット情報を更に記憶し、前記入出力対応情報に含まれる入力スロットあるいは出力スロットに障害が発生した場合に、前記運用/予備系スロット情報を基にして、障害の発生したスロットを予備系のスロットに変更するスロット変更手段を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明によれば、上記発明において、前記入力スロットおよび前記出力スロットは複数のチャンネルを含み、前記伝送経路切替手段は、前記入力スロットの各チャンネルと前記出力スロットの各チャンネルとを対応付けることにより前記光信号の伝送経路を切り替えることを特徴とする。
また、本発明によれば、上記発明において、前記入出力対応情報は、1:N方式の冗長構成にあわせて前記入力スロットと前記出力スロットとを対応させた情報であることを特徴とする。
また、本発明によれば、上記発明において、前記入出力対応情報は、更に、1+1方式の冗長構成にあわせて前記入力スロットと前記出力スロットとを対応させた情報であることを特徴とする。
また、本発明によれば、上記発明において、前記入出力対応情報は、更に、リングネットワーク方式による情報構成にあわせて前記入力スロットと前記出力スロットとを対応させた情報であることを特徴とする。
また、本発明によれば、上記発明において、前記記憶手段は、前記1+1方式による冗長構成および前記リングネットワーク方式による冗長構成の関係から入力スロットのチャンネルと出力スロットのチャンネルとを対応付ける対応テーブルを更に記憶し、前記伝送経路切替手段は、前記対応テーブルを利用して入力スロットのチャンネルと出力スロットのチャンネルとを対応付けることを特徴とする。
本発明によれば、クロスコネクトスイッチを制御することにより冗長構成をなす光ネットワークから入力される光信号の伝送経路を切り替えて前記光信号を伝送する伝送装置であって、クロスコネクト(TSI)は、光信号を入力する入力スロットと光信号を出力する出力スロットとを備え、冗長構成にあわせて入力スロットと出力スロットとを対応させた入出力対応情報を記憶し、記憶した入出力対応情報を基にして前記クロスコネクトスイッチの入力スロットと出力スロットとを対応付けることにより前記光信号の伝送経路を切り替えるので、仮想的なプロテクションスイッチをTSI上で実現させ、伝送装置における各種回線設定にかかる処理負荷を軽減させ、回路規模の増大を防止することができる。
また、本発明によれば、前記冗長構成をなす光ネットワークにおいて、運用系の伝送経路に含まれる入力スロットおよび出力スロットと、予備系の伝送経路に含まれる入力スロットおよび出力スロットとの対応関係を示す運用/予備系スロット情報を更に記憶し、入出力対応情報に含まれる入力スロットあるいは出力スロットに障害が発生した場合に、前記運用/予備系スロット情報を基にして、障害の発生したスロットを予備系のスロットに変更するので、光ネットワーク上の障害に効率よく対応することができる。
また、本発明によれば、クロスコネクトの入力スロットおよび出力スロットは複数のチャンネルを含み、入力スロットの各チャンネルと出力スロットの各チャンネルとを対応付けることにより前記光信号の伝送経路を切り替えるので、チャンネルごとに光信号の伝送経路を切り替えることができる。
また、本発明によれば、各種(1:N、1+1、リングネットワーク)方式の冗長構成にあわせて入力スロットと出力スロットとを対応させた情報を記憶し、かかる情報を基にしてクロスコネクトの切り替えを行うので、各種方式の情報構成に対応した仮想的プロテクションスイッチをクロスコネクト上に実現することができ、回路規模の増大を抑制することができる。
また、本発明によれば、1+1方式による冗長構成および前記リングネットワーク方式による冗長構成の関係から入力スロットのチャンネルと出力スロットのチャンネルとを対応付ける対応テーブルを更に記憶し、かかる対応テーブルを利用して入力スロットのチャンネルと出力スロットのチャンネルとを対応付けるので、処理を簡略化でき、伝送装置の回路規模の増大を抑制することができる。
図1は、本実施例にかかる伝送装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2は、仮想プロテクションスイッチ部の構成を示す図である。 図3は、プロテクションスイッチ処理部の構成を示す機能ブロック図である。 図4は、ACMコード群データのデータ構造の一例を示す図である。 図5−1は、Slot Chg Rx設定データの一例を示す図である。 図5−2は、D0〜D7に入力される数値とその数値に対応するスロットおよびポートの対応関係を示す図である。 図6は、受信側運用系/予備系スロット対応データのデータ構造の一例を示す図である。 図7は、スロットチェンジデータのデータ構造の一例を示す図である。 図8は、内部タイミングの一例を示す図である。 図9は、内部アプリケーション処理部の構成を示す図である。 図10は、BLSRスイッチ処理部の概要を説明する図である。 図11は、DTP変換テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図12−1は、Slot Chg Tx設定データのデータ構造の一例を示す図である。 図12−2は、Slot Chg Tx設定データのD0〜D8に入力される数値とその数値に対応するACMコードの位置の対応関係を示す図である。 図13は、受信制御部の構成を示す機能ブロック図である。 図14は、1:NSELの処理を説明するための図(1)である。 図15は、1:NSELの処理を説明するための図(2)である。 図16は、送信制御部の構成を示す機能ブロック図である。 図17は、1:NDISの処理を説明するための図(1)である。 図18は、1:NDISの処理を説明するための図(2)である。 図19は、Rx側変換テーブルの一例を示す図(1)である。 図20は、Rx側変換テーブルの一例を示す図(2)である。 図21は、Rx側変換テーブルの一例を示す図(3)である。 図22は、Tx側変換テーブルの一例を示す図(1)である。 図23は、Tx側変換テーブルの一例を示す図(2)である。 図24は、Tx側変換テーブルの一例を示す図(3)である。 図25は、従来の伝送装置の構成を示す図である。 図26は、1+1冗長構成を説明するための図である。 図27は、UPSR冗長構成を説明するための図である。 図28は、BLSR冗長構成を説明するための図である。 図29は、DTW冗長構成(Ring Inter Connection)を説明するための図である。 図30は、DTP冗長構成(Ring Inter Connection)を説明するための図である。 図31は、DCW冗長構成(Ring Inter Connection)を説明するための図である。 図32は、DCP冗長構成(Ring Inter Connection)を説明するための図である。
符号の説明
10,20,30 インタフェースカード
50,200 伝送装置
51,52,53 通信制御部
51a,52a,53a 送信部
51b,52b,53b 受信部
51c,52c,53c,62a,63a,71b,74b,79b,82b,250 プロテクションスイッチ
51d,52d,53d,240 SW制御部
54,210 TSI
54a,210a クロスコネクト部
55,230 TSI制御部
60,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70,71,72,73,74,75,76,77,78,79,80,81,82,83,84,85,86,87,88,89,90,91,92,93,94,95,96,97,98,99,100,101 ノード
60a,61b 1+1SEL
61a、60b,379 1+1DIS
66a,67a,70a,71a,73a,74a,75a,76a,78a,79a,81a,82a,83a,84a,86a,87a,89a,90a,91a,93a,94a,95a,97a,98a,99a,101a SS
66b,66c、67b、67c リングスイッチ
94b,94c DCPスルーセレクタ
220 仮想プロテクションスイッチ部
260 スイッチ制御部
300 プロテクションスイッチ処理部
310 シリアルインタフェース部
320,330,340 記憶部
350 受信制御部
351,352,353,354,371,372,373,374,375 メモリ
355 1:NSEL
355a PT/WT置換部
355b AIS挿入部
356,357,377 RCTR
358,359,380 AIS/UNEQ
360 内部アプリケーション処理部
361 BLSRスイッチ処理部
362 DTPスイッチ処理部
363 AIS挿入処理部
364 XCスルー処理部
365 XC処理部
366 SS処理部
367 BLSRブリッジ処理部
370 送信制御部
376 1:NDIS
376a AIS挿入部
376b Read CTR
378 BLSRCHG(Tx)
以下に、本発明にかかる伝送装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
まず、本実施例の説明を行う前に、従来の光ネットワークにおける冗長機能を備えた伝送装置の構成について説明する。図25は、従来の伝送装置の構成を示す図である。同図に示すように、この伝送装置50は、通信制御部51〜53と、TSI(Time Slot Interchange)54と、TSI制御部55とを備えて構成される。また、伝送装置50は、インタフェースカード10〜30に接続されている。インタフェースカード10〜30は、光ネットワーク上に接続された他の伝送装置等とデータ通信(光信号によるデータ通信)を行う装置である。
通信制御部51は、インタフェースカード10およびTSI54との間においてデータの送受信を行う処理部である(通信制御部52,53に関する説明は通信制御部51と同様であるため説明を省略する)。また、通信制御部51は、運用系のデータの伝送経路(Line)に障害が発生した場合には、利用するデータの伝送経路を予備系の伝送経路に切り替えるプロテクションスイッチ機能を備えている。
通信制御部51は、図25に示すように、送信部51aと、受信部51bと、プロテクションスイッチ51cと、SW制御部51dとを備える。送信部51aは、TSI54から入力されたデータを受信し、かかるデータをインタフェースカード10に出力する処理部であり、受信部51bは、インタフェースカード10から出力されたデータを受信し、受信したデータをTSI54に出力する処理部である。
プロテクションスイッチ51cは、SW制御部51dから出力される制御情報に応答して、データの伝送経路を切り替える処理部であり、SW制御部51dは、運用系の伝送経路において障害が発生した場合に、利用するデータの伝送経路を予備系の伝送経路に切り替えるべく、制御情報をプロテクションスイッチ51cに制御情報を出力する処理部である。
TSI54は、クロスコネクト部54aを備え、各通信制御部51〜53から入力されたデータを、TSI制御部55によって設定された通信制御部にそれぞれ出力する処理部である。TSI制御部55は、各通信制御部51〜53からTSI54に入力されるデータの出力先となる通信制御部を設定する処理部である。例えば、TSI制御部55が、通信制御部51からTSI54に入力されたデータの出力先を通信制御部52に設定することによって、TSI54は、通信制御部51から入力されたデータを通信制御部52に出力する。
図25に示した従来の伝送装置50の場合、主信号の伝送レートでプロテクションスイッチ51c〜53cや、同様の処理レートが要求されるSW制御部51d〜53dでは、伝送経路変更等に伴う回線設定等にかかる処理容量が増大し、通信制御部51〜53に搭載すべき回路の規模が増大してしまうという問題がある。
次に、本実施例にて考慮している冗長構成の一例について説明する。本実施例にて考慮している冗長構成は、1+1(1:1)冗長構成、UPSR(Uni-directinal Path Switched Ring)冗長構成、BLSR(Bi-directional Line Switched Ring)冗長構成、DTW(Dual Transmit on Working)冗長構成、DTP(Dual Transmit on Protection)冗長構成、DCW(Drop and continue on Working)冗長構成、DCP(Drop and continue on Protection)冗長構成である。
図26は、1+1冗長構成を説明するための図である。同図に示すように、ノード60は、1+1SEL60aと、1+1DIS60bとを備え、ノード61は、1+1DIS61aと、1+1SEL61bとを備えている。そして、ノード60およびノード61は、1+1SEL60a,61bと、1+1DIS60b,61aとを制御して、冗長化を実現する。
例えば、図26において、1+1SEL60aと1+1DIS61aとを接続する運用系(Working)の伝送経路に障害が発生した場合には、障害の発生した伝送経路の代わりに、予備系(Protection)の伝送経路を利用してデータの送受信を行う。
図27は、UPSR冗長構成を説明するための図である。同図に示すように、このUPSR冗長構成は、2ファイバ(Fiber)構成で、リング状にノード62〜65を接続している。そして、通常時には、リングの両方向へデータを送信し、障害が発生した場合には、受信側のプロテクションスイッチ62aあるいは63aを制御して、予備系(Protection)の伝送経路に切り替えて冗長化を実現する。なお、図27におけるE(East),W(West)は、データの入出力方向を識別するためのものである(後述する他の図も同様)。
図28は、BLSR冗長構成を説明するための図である。同図に示すように、このBLSR情報構成では、リング状にノード66〜69が接続されており、ファイバは同方向内で、運用系/予備系のタイムスロット(Time Slot)に分かれている。BLSR冗長構成では、通常時は運用系(Working)の伝送経路を用いてデータ転送を行うが、障害発生時には、反対方向に確保された予備系(Protection)の伝送経路を用いてデータ転送を行う。
なお、BLSRは、1ネットワークが16局までの制限があり、一つのネットワークの拡張性には制限がある。そのため、16局以上のネットワークを構築するために、SS(Service Selector)66a,67aを利用する。また、BLSR冗長構成では、リングスイッチ66b,66c,67b,67cを切り替えて伝送経路を変更する。
図29は、DTW冗長構成(Ring Inter Connection)を説明するための図である。同図に示すように、このDTW冗長構成では、ノード70〜73をリング状に接続して第1のリングを構成し、ノード74〜77をリング状に接続して第2のリングを構成しており、ノード70およびノード75、ノード73およびノード76がそれぞれ接続されている。
DTW冗長構成では、伝送経路中に障害が発生した場合や、第1のリングおよび第2のリングの接続を切り替える場合等に、SS70a〜76a、プロテクションスイッチ71b,74bを切り替えて冗長化を実現する。後述するDCP冗長構成が片側の予備系の伝送経路(帯域)を使用するのに対して、DTW冗長構成では、両方向とも運用系の伝送経路を使用する。
図30は、DTP冗長構成(Ring Inter Connection)を説明するための図である。同図に示すように、このDTP冗長構成では、ノード78〜81をリング状に接続して第1のリングを構成し、ノード82〜85をリング状に接続して第2のリングを構成しており、ノード78およびノード83、ノード81およびノード84がそれぞれ接続されている。
DTP冗長構成では、伝送経路中に障害が発生した場合や、第1のリングおよび第2のリングの接続を切り替える場合等にSS78a〜84a、プロテクションスイッチ(DTP−SW)を切り替えて冗長化を実現する。
図31は、DCW冗長構成(Ring Inter Connection)を説明するための図である。同図に示すように、このDCW冗長構成では、ノード86〜89をリング状に接続して第1のリングを構成し、ノード90〜93をリング状に接続して第2のリングを構成しており、ノード86およびノード91、ノード89およびノード94がそれぞれ接続されている。
DCW冗長構成では、伝送経路中に障害が発生した場合や、第1のリングおよび第2のリングの接続を切り替える場合等にSS86a〜93aを切り替えて冗長化を実現する。また、DCW冗長構成では、Ring Inter Connectionを構成するPrimary NodeとSecondary Nodeとに着目して、Secondary NodeにてDropされるデータが運用系の伝送経路を使用する。
図32は、DCP冗長構成(Ring Inter Connection)を説明するための図である。同図に示すように、このDCP冗長構成では、ノード94〜ノード97をリング状に接続して第1のリングを構成し、ノード98〜ノード101をリング状に接続して第2のリングを構成しており、ノード94およびノード99、ノード97およびノード100がそれぞれ接続されている。
DCP冗長構成では、伝送経路中に障害が発生した場合や、第1のリングおよび第2のリングの接続を切り替える場合等にSS94a〜101a、DCPスルーセレクタ94b,94c,99b,99cを切り替えて冗長化を実現する。DCPスルーセレクタ94b,94c,99b,99cは、入力チャンネルを選択し、選択した入力チャンネルからのデータをそのまま出力先のチャンネルに出力するセレクタである。
また、DCP冗長構成では、Ring Inter Connectionを構成するPrimary NodeとSecondary Nodeに着目して、Secondary NodeにてDropされるデータを予備系の伝送経路に出力する。
次に、本実施例にかかる伝送装置の概要および特徴について説明する。本実施例にかかる伝送装置は、図25に示したような従来の伝送装置50のようにプロテクションスイッチを信号上のパス(通信制御部51〜53)に持たせるのではなく、基本機能だけをもつTSI54にプロテクションスイッチ51c〜53cの機能を代用させ、切り替え機能を低い速度で行う処理部をTSI54に擬似構築する。
そして、本実施例にかかる伝送装置は、SONETプロテクション方式のスイッチ処理(例えば、図26〜図32で説明したスイッチ処理)をTSIにて仮想的に行い、TSI機能を制御する信号を更に制御することでプロテクションスイッチ機能を実現し、従来のTSI機能に追加して主信号レートでの切り替えを行っていたロジックの削除を行うことで、高速で動作する回路を削減し、消費電力の問題を解消する。
また、図25に示した従来の伝送装置50の場合、主信号の伝送レートで動作するプロテクションスイッチ51c〜53cやそれらに付随し、同様の処理レートが要求されるSW制御部51d〜53dでは、SONETタイムスロット処理において、毎スロット当たり処理を実行する必要があり、特にシリアルでタイムスロットを処理する場合には、処理レート/タイムスロット数で同じ切り替えを繰り返すことになる。
それに比べ、本実施例にかかる伝送装置は、TSIを制御する信号は最低レートとして、プロテクションスイッチ切り替えにてヒットする時間間隔に設定することが可能で、最悪の場合は、規格値である50msの半分の時間間隔で制御可能である。このレート(50msの半分)で仮想的にプロテクションスイッチを動作させればよく、従来と比べ消費電力の削減が可能となり、回線規模面ではシリアル処理等で処理容量を増大可能であり、より小規模なチップでの機能現実が可能となる。
続いて、本実施例にかかる伝送装置の構成について説明する。図1は、本実施例にかかる伝送装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この伝送装置200は、TSI210と、仮想プロテクションスイッチ部220とを備えて構成される。また、伝送装置200のスロット(図示略)は、インタフェースカード10〜30に接続されている。
伝送装置200においてスロットの識別子を設けることによって、複数のインタフェースカードのいずれであるかを判別できる。また、インタフェースカードには1または複数のポートが備えられ、それぞれのポートは、例えば光ファイバが接続されるインタフェース部である。従って、ポートの識別子を設けることによって、該当するインタフェースカードの複数のインタフェース部のいずれであるかを判別できる。従って、伝送装置200に入出力される他伝送装置との伝送路インタフェースは前記したスロット識別子とポート識別子の組で特定できる。この組を伝送路インタフェース識別子とする。そして、チャンネルは、SONET/SDH等におけるチャンネルであり、データ信号の多重単位である。
本実施例にかかる伝送装置200は、例えば、1スロット中に16個のポートが存在し、1ポート中に48チャンネル(ch)が存在しているものとする。
TSI210は、クロスコネクト部210aを備え、仮想プロテクションスイッチ部220からの制御信号を基にして入出力チャンネルを対応付け(あるいは伝送経路を切り替え)、インタフェースカード10〜30から入力されるデータ(光信号)を、設定されたインタフェースカードにそれぞれ出力する処理部である。TSI210が、仮想プロテクションスイッチ部220からの制御信号に応答して、インタフェースカード10〜30からのデータの伝送経路を切り替えることで、図25の各通信制御部51〜53が行っていたプロテクションスイッチ機能をまとめて代用することができる。
仮想プロテクションスイッチ部220は、図26〜図32等に示した冗長構成を実現すべく、クロスコネクト部210aの入力チャンネルと出力チャンネルとを対応付ける処理部であり、TSI制御部230と、SW制御部240と、プロテクションスイッチ250とを備える。例えば、仮想プロテクションスイッチ部220は、図26〜図32等に示した冗長構成にあわせて入力チャネルと出力チャネルとを対応付けた情報を保持しており、かかる情報を基にしてクロスコネクト部210aの入力チャネルと出力チャネルとを対応付けることにより光信号の伝送経路を切り替える。
ここで、TSI制御部230は、予め設定された情報に基づいて、クロスコネクト部210aの入力チャンネルと出力チャンネルとの対応関係を制御する処理部であり、SW制御部240は、ネットワーク上に障害が発生した場合に、クロスコネクト部210aに入力されるデータの伝送経路を切り替える(入力チャンネルと出力チャンネルとの対応付けを変更する)処理部である。なお、TSI制御部230およびSW制御部240は、プロテクションスイッチ部250を介して、クロスコネクト部210aの伝送経路の切り替えを行う。プロテクションスイッチ部250は、TSI制御部230およびSW制御部240から入力されるデータに基づいて、クロスコネクト部210aの伝送経路を切り替える処理部である。
次に、図1に示した、仮想プロテクションスイッチ部220の具体的な構成について説明する。図2は、仮想プロテクションスイッチ部220の構成を示す図である。なお、同図において、TSI210に関する説明は、図1において説明したTSI210と同様であるため説明を省略する。
プロテクションスイッチ処理部300は、図26〜図32に示した冗長構成を実現する各種アプリケーションのスイッチ制御を実行する処理部であり、スイッチ制御部260は、伝送装置200が備えるCPU(図示略)との間におけるインタフェースの機能を有すると共に、CPUからの制御信号に応答して、プロテクションスイッチ処理部300が利用する各種設定情報(障害の発生している伝送経路のデータ、運用系の伝送経路と予備系の伝送経路との関係を示すデータ等)をプロテクションスイッチ処理部300に出力する。なお、図1に示した、TSI制御部230、SW制御部240、プロテクションスイッチ部250の機能は、スイッチ制御部260およびプロテクションスイッチ処理部300の機能に含まれるものとする。
次に、図2に示したプロテクションスイッチ処理部300の具体的な構成について説明する。図3は、プロテクションスイッチ処理部300の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このプロテクションスイッチ処理部300は、シリアルインタフェース部310と、記憶部320〜340と、受信制御部350と、内部アプリケーション処理部360と、送信制御部370とを備える。
このうち、シリアルインタフェース部310は、スイッチ制御部260との間におけるデータの入出力を制御する処理部であり、スイッチ制御部260から入力される各種設定データを記憶部320〜340に記憶させる。
また、スイッチ制御部260は、送信制御部370から入力チャンネル(群)と出力チャンネル(群)との対応関係を示す入出力チャンネルデータを取得した場合に、スイッチ制御部260は、かかる入出力チャンネルデータを基にして、クロスコネクト部210aを切り替える。
例えば、スイッチ制御部260は、入出力チャンネルデータにおいて、入力チャンネル1と出力チャンネル2とが対応付けられている場合には、入力チャンネル1に入力された光信号が、出力チャンネル2に出力されるように、クロスコネクト部210aを切り替える。
記憶部320〜340は、スイッチ制御部260から入力される各種設定情報等を記憶する記憶部であり、記憶部320〜340の各種設定情報は、所定の時間間隔あるいは伝送経路に障害等が発生した場合にスイッチ制御部260によって更新される。主に、記憶部320は、ACMコード群データと、Slot Chg Rx設定データと、受信側障害管理データと、受信側運用系/予備系スロット対応データとを記憶する。
インタフェースカード10〜30に接続される各スロットは、16個のポートを有し、1個のポートには、48ch(チャンネル)が割り当てられている。後述する受信制御部350は、各chを一意に識別するACMコードを生成し、生成したACMコードの集合をACMコード群データとして記憶部320に記憶する。なお、ACMコード群データに含まれるACMコードは、対応するスロットおよびポートと対応付けられて記憶されている。図4は、ACMコード群データのデータ構造の一例を示す図である。
Slot Chg Rx設定データは、上述したACMコード群データ上において、受信制御部350が読み取るACMコードの場所(アドレス)を設定した情報である。図5−1は、Slot Chg Rx設定データの一例を示す図である。同図に示すように、このSlot Chg Rx設定データは、AIS(Alarm Indication Signal)と、Res(Reserve)と、D7〜D0とを有する。
このうち、AISは、該当スロット、ポートに障害などが発生しているか否かを示す情報を格納する。また、D0〜D3は、ポートを識別する情報を格納し、D4〜D7は、スロットを識別する情報を格納する。D0〜D7を参照することによって、受信制御部350が読み出すべきACMコードが一意に決定する。
図5−2は、D0〜D7に入力される数値とその数値に対応するスロットおよびポートの対応関係を示す図である(図5−2に示す情報は、例えば、記憶部320が記憶しているものとする)。例えば、ResおよびD0〜D7に、「xxx000000」が設定されている場合には、「SLOTa*4」によって識別されるスロットの「Port0」に該当するACMコードをACMコード群から抽出する。なお、Slot Chg Rx設定データは、スイッチ制御部260によって順次更新される。
また、図5−1のSlot Chg Rx設定データに基づいて、受信制御部350によって順次抽出されたACMコードの集まりをそれぞれ識別するために、読み出したACMコード群には、それぞれ識別情報(Sys(80G#m)-Sys(#m)-Side1(Side2))が対応付けられる。
受信側障害管理データは、運用系の伝送経路および待機系の伝送経路に障害等が発生しているか否かを各伝送経路(あるいは、スロット)に対応付けて記憶する情報である。かかる受信側障害管理データは、スイッチ制御部260によって所定の時間間隔で(あるいは、伝送経路に障害が発生した場合に)更新される。
受信側運用系/予備系スロット対応データは、運用系のスロットと予備系のスロットとを対応付けたデータである。図6は、受信側運用系/予備系スロット対応データのデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、運用系のスロットと予備系のスロットとが対応付けられており、ケース(Case1、Case2)ごとに運用系のスロットと予備系のスロットとが異なっている。どちらのケースに従うかは、予め設定されているのものとする。
例えば、図6において、「Case1」に設定されている場合には、運用系のスロット2〜6は、予備系のスロット1に対応付けられているが、「Case2」に設定されている場合には、運用系のスロット1〜5は、予備系のスロット6に対応付けられる。
記憶部330は、BLSRチェンジコード、その他設定データを記憶する。記憶部330が記憶するBLSRチェンジコードおよびその他設定データに関する説明は後述する。
記憶部340は、主に、スロットチェンジデータと、Slot Chg Tx設定データと、送信側障害管理データと、送信側運用系/予備系スロット対応データとを記憶する。このうち、スロットチェンジデータおよびSlot Chg Tx設定データの説明は後述する。
送信側障害管理データは、運用系の伝送経路に障害等が発生しているか否かを各伝送経路(あるいは、スロット)に対応付けて記憶する情報である。かかる送信側障害管理データは、スイッチ制御部260によって所定の時間間隔で(あるいは、新たに伝送経路に障害が発生した場合に)更新される。
送信側運用系/予備系スロット対応データは、運用系のスロットと予備系のスロットとを対応付けたデータである。なお、送信側運用系/予備系スロット対応データは、図6に示した受信側運用系/予備系スロット対応データのデータ構造の一例を同様であるため、説明は省略する。
図3の説明に戻ると、受信制御部350は、ACMコードの生成、受信側のスロットチェンジ処理(Slot Chg Rx)、受信側のラインセレクト処理(LINE SEL)を実行する処理部である。まず、受信制御部350が行うACMコードの生成について説明すると、受信制御部350は、インタフェースカード10〜30に接続されているスロット、ポートおよびポートに割り上げられたchを検出し、検出したchにACMコードを割り当て、割り当てた各ACMコードのデータをACMコード群データとして記憶部320に記憶する。
続いて、受信制御部350が行うスロットチェンジ処理について説明する。スロットチェンジ処理は、図26〜図32に示したような冗長構成を実現するアプリケーションに関して、運用系/予備系のタイムスロットを割付ける処理(あるいは、分離する処理)を行う。なお、タイムスロットの割付(あるいは分離)は、記憶部320に記憶されたSlot Chg Rx設定データを基に実行する。
受信制御部350は、記憶部320に記憶されたSlot Chg Rx設定データを参照し、Slot Chg Rx設定データによって指定されるACMコード群データの場所から各ACMコードを抽出する。そして、受信制御部350は、抽出した各ACMコードを、当該ACMコードを有するポートおよびスロットと対応付けたスロットチェンジデータを生成する。図7は、スロットチェンジデータのデータ構造の一例を示す図である。
また、図7に示すように、スロットチェンジデータは、かかるスロットチェンジデータを識別するための識別情報「Sys(80G#m)-Sys(#m)-Side1(Side2)」が対応付けれれるものとする。受信制御部350は、記憶部320に記憶されるSlot Chg Rx設定データがスイッチ制御部260によって更新されるたびに、更新されたSlot Chg Rx設定データを基にしてスロットチェンジデータを生成する。
続いて、受信制御部350が行うラインセレクト処理について説明する。ラインセレクト処理は、障害の発生状況に応じて、運用系/予備系の伝送経路(伝送経路に対応するスロット)を切り替える。受信制御部350は、スロットチェンジデータに含まれるスロットと、記憶部320に記憶された受信側障害管理データとを比較し、スロットチェンジデータのスロットに障害が発生しているか否かを判定する。
受信制御部350は、障害が発生していると判定した場合には、障害の発生していない予備系のスロットにスロットチェンジデータのスロットを置き換える処理を実行する。運用系のスロットを予備系のスロットに置き換える場合には、記憶部320に記憶された受信側運用系/予備系スロット対応データ(図6参照)を基にして行う。例えば、スロット2に障害が発生している場合には、スロット1に置き換える(Case1の場合)。
ここで、受信制御部350と内部アプリケーション処理部360との間における内部タイミング図を示す。図8は、内部タイミングの一例を示す図である。同図に示すように、受信制御部350から内部アプリケーション処理部360に対して、スロットチェンジデータが順次出力されている。なお、図8に示す各chには、ACMコードが割り当てられているものとする。
続いて、内部アプリケーション処理部360の説明に移行する。図9は、内部アプリケーション処理部360の構成を示す図である。同図に示すように、内部アプリケーション処理部360は、BLSRスイッチ処理部361、DTPスイッチ処理部362、AIS挿入処理部363、XC(クロスコネクト)スルー処理部364、XC処理部365、SS(Service Selector)処理部366、BLSRブリッジ処理部367を備える。
BLSRスイッチ処理部361は、BLSRの救済を行う処理部であり、例えば、図28に示した構成において、運用系の伝送経路に障害が発生した場合に、かかる運用系の伝送経路に含まれるスロットを予備系の伝送経路に含まれるスロットに切り替える。
具体的に、BLSRスイッチ処理部361は、記憶部330に記憶されたBLSRチェンジコードに基づいて、内部アプリケーション処理部360に順次入力されるスロットチェンジデータ内の並び替えを実行する。図10は、BLSRスイッチ処理部の概要を説明する図である(図10に対応するデータは、記憶部330に記憶されているものとする)。
図10に示すように、BLSRスイッチ処理部361が実行するBLSRスイッチ処理では、予め設定される「OC768 2F BLSR/OC192 4F BLSR、OC768 4F BLSR」のモードにより、スロットチェンジデータ内のchの並べ換え制御を実行する。BLSRスイッチ処理には、Rx側処理とTx側処理とが存在する。
Rx側処理は、BLSR処理基準のインタフェースと合わせるために、予め設定されたデータにより、例えば、スロット1〜スロット4での任意のスロットを選択し、STS(Synchronous Transport Signal)−24単位(STS−1は、1chに対応する)の入れ替えを、全てのSys(Sysは、スロットチェンジデータを所定のchごとに分割したもの)に対して実行する。
例えば、SYS#(m)/#(m+4)-Side1による制御(m=0,1,2,3,8,9,A,C)において、記憶部330に記憶されたBLSRチェンジコードが「10」の場合(図10の上から1段目、左側)には、「Sys#(m)-Side1-CH25〜48」に格納されているACMコードを「Sys#(m+4)-Side1-CH01〜24」に入れ替える。また、「Sys#(m+4)-Side1-CH01〜24」に格納されているACMコードを「Sys#(m)-Side1-CH25〜48」に入れ替える。
また、SYS#(m)/#(m+4)-Side1による制御(m=0,1,2,3,8,9,A,C)において、記憶部330に記憶されたBLSRチェンジコードが「11」の場合(図10の上から2段目、左側)には、「Sys#(m)-Side1-CH25〜48」に格納されているACMコードを「Sys#(m+4)-Side1-CH01〜24」に入れ替える。また、「Sys#(m)-Side2-CH01〜24」に格納されているACMコードを「Sys#(m)-Side1-CH25〜48」に入れ替える。また、「Sys#(m)-Side2-CH25〜48」に格納されているACMコードを「Sys#(m+4)-Side1-CH25〜48」に入れ替える。
また、SYS#(m)/#(m+4)-Side2による制御(m=0,1,2,3,8,9,A,C)において、記憶部330に記憶されたBLSRチェンジコードが「10」の場合(図10の上から3段目、左側)には、「Sys#(m)-Side2-CH25〜48」に格納されているACMコードを「Sys#(m+4)-Side2-CH01〜24」に入れ替える。また、「Sys#(m+4)-Side2-CH01〜24」に格納されているACMコードを「Sys#(m)-Side2-CH25〜48」に入れ替える。
また、SYS#(m)/#(m+4)-Side2による制御(m=0,1,2,3,8,9,A,C)において、記憶部330に記憶されたBLSRチェンジコードが「11」の場合(図10の上から4段目、左側)には、「Sys#(m+4)-Side1-CH01〜24」に格納されているACMコードを「Sys#(m)-Side2-CH01〜24」に入れ替える。また、「Sys#(m+4)-Side1-CH25〜48」に格納されているACMコードを「Sys#(m+4)-Side2-CH01〜24」に入れ替える。また、「Sys#(m+4)-Side2-CH01〜24」に格納されているACMコードを「Sys#(m)-Side2-CH25〜48」に入れ替える。
Tx側処理は、BLSR処理基準のインタフェースからスロット基準のインタフェースに合わせるために、予め設定された情報により、Sys(80G#0,1/#0-15)での任意Sys-Side選択(STS−192容量単位)、STS−24単位の入れ替えを全Sysに対して実行する。上記したRx、Tx側処理に利用する各種設定データは、スイッチ制御部260を介して、記憶部330に記憶されているものとする。
例えば、SYS#(m)/#(m+4)-Side1による制御(m=0,1,2,3,8,9,A,C)において、記憶部330に記憶されたBLSRチェンジコードが「10」の場合(図10の上から1段目、右側)には、「Sys#(m)-Side1-CH25〜48」に格納されているACMコードを「Sys#(m+4)-Side1-CH01〜24」に入れ替える。また、「Sys#(m+4)-Side1-CH01〜24」に格納されているACMコードを「Sys#(m)-Side1-CH25〜48」に入れ替える。
また、SYS#(m)/#(m+4)-Side1による制御(m=0,1,2,3,8,9,A,C)において、記憶部330に記憶されたBLSRチェンジコードが「11」の場合(図10の上から2段目、右側)には、「Sys#(m)-Side1-CH25〜48」に格納されているACMコードを「Sys#(m)-Side2-CH01〜24」に入れ替える。また、「Sys#(m+4)-Side1-CH01〜24」に格納されているACMコードを「Sys#(m)-Side1-CH25〜48」に入れ替える。また、「Sys#(m+4)-Side1-CH25〜48」に格納されているACMコードを「Sys#(m)-Side2-CH25〜48」に入れ替える。
また、SYS#(m)/#(m+4)-Side2による制御(m=0,1,2,3,8,9,A,C)において、記憶部330に記憶されたBLSRチェンジコードが「10」の場合(図10の上から3段目、右側)には、「Sys#(m)-Side2-CH25〜48」に格納されているACMコードを「Sys#(m+4)-Side2-CH01〜24」に入れ替える。また、「Sys#(m+4)-Side2-CH01〜24」に格納されているACMコードを「Sys#(m)-Side2-CH25〜48」に入れ替える。
また、SYS#(m)/#(m+4)-Side2による制御(m=0,1,2,3,8,9,A,C)において、記憶部330に記憶されたBLSRチェンジコードが「11」の場合(図10の上から4段目、右側)には、「Sys#(m)-Side2-CH01〜24」に格納されているACMコードを「Sys#(m+4)-Side1-CH01〜24」に入れ替える。また、「Sys#(m)-Side2-CH25〜48」に格納されているACMコードを「Sys#(m+4)-Side2-CH01〜24」に入れ替える。また、「Sys#(m+4)-Side2-CH01〜24」に格納されているACMコードを「Sys#(m+4)-Side1-CH25〜48」に入れ替える。
なお、BLSRスイッチ処理において、記憶部330に記憶されたBLSRチェンジコードが「00」あるいは「01」の場合には、スロットチェンジデータの並び替えを実行しない。
DTPスイッチ処理部362は、例えば、図30に示した構成において、別のネットワーク(RINGを構成するネットワーク)からのPrimary Node(運用系の伝送経路)とSecondary Node(予備系の伝送経路)とをTerminal Nodeで切り替えることで、リング・インタコネクションを実現させる処理部である。
記憶部330には、DTP変換テーブルが記憶されているものとする。図11は、DTP変換テーブルのデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、DTP変換テーブルは、変換対象となるスロットと変換後のスロットとが対応付けられて記憶されている。例えば、図11の1段目では、変換対象となるスロットが「スロット1」であり、変換後のスロットが「スロット3」となる。
DTPスイッチ処理部362は、BLSRスイッチ処理部361から出力されるスロットチェンジデータに含まれる各スロットと、図11に示したDTP変換テーブルとを比較して、スロットチェンジデータのスロットを変換する。
AIS挿入処理部363は、伝送経路に障害等が発生した旨の情報が記憶部330に記憶されている場合に、スロットチェンジデータにAIS(障害が発生した旨を示すデータ)を挿入する処理部である。同一チャンネルを複数の回線で使用するために、複数箇所で障害が発生した場合に、回線の誤接続(ミスコネクション)を起こす場合があり、このミスコネクションを起こしている回線(回線に対応するスロットチェンジデータの該当スロット)にAISを挿入する。なお、記憶部330には、障害の発生した伝送経路(伝送経路に含まれるスロット)の識別情報が記憶されているものとする。
続いて、XCスルー処理部364について説明する。かかるXCスルー処理部364が実行するXCスルー処理は、冗長構成が図28に示すようなBLSR冗長構成を実行するモードになっている状態で、ライン障害が発生した場合に実行させる処理である。
リング状の全てのXCスルー処理において、XCスルー処理部364は、予備系のスロットに含まれるチャンネルに対する各種の情報挿入(add)を停止させ、予備系のチャンネルをそのままSS処理部366に出力する。XCスルー処理を実行する理由は、BLSR冗長構成を実行するモードになっている状態で、ライン障害が発生した場合、リング状の予備系のチャンネルを用いて運用系のチャンネルの救済が行われるためである。
例えば、記憶部330に、冗長構成が図28に示すようなBLSR冗長構成を実行するモードになっている状態で、ライン障害が発生した旨のデータが記憶されている場合には、スロットチェンジデータは、XCスルー処理部364に入力され、それ以外の場合には、XC処理部365にスロットチェンジデータが入力される。
XC処理部365は、クロスコネクト回線設定を行う(スロットチェンジデータに含まれるスロットを入れ替える)処理部である。例えば、冗長構成が図32に示すようなDCP冗長構成となっている状態で障害が発生した場合には、XC処理部365は、スロットチェンジデータに含まれるスロットを、運用系のスロットから予備系のスロットに切り替える。なお、スロットチェンジデータのスロット切り替え基準のデータは、記憶部330に記憶されているものとする。
続いて、SS処理部366について説明する。冗長構成が図28に示すようなBLSR冗長構成となっている状態では、1つのネットワークが16局までの制限があり、ひとつのネットワークの拡張性には限界がある。そのため、SS処理部366は、16局以上のネットワークを構築するために必要なリングコネクションを実現させる。
SS処理部366は、Primary Nodeで受けた信号と、Secondary Nodeで受けた信号とのどちらかを選択する機能を有する。すなわち、Primary Nodeで受けた信号に対応するスロットあるいはSecondary Nodeで受けた信号に対応するスロットを選択する。SS処理部366が選択すべきスロットの情報は、記憶部330に記憶されているものとする。
BLSRブリッジ処理部367は、ライン障害が発生した場合に、運用系の伝送経路に含まれるスロットを予備系の伝送経路に含まれるスロットに変換する処理部である。なお、BLSRブリッジ処理部367は、Span Switchでは、同方向の予備系の伝送経路に含まれるスロットに変換し、Ring Switchでは、逆方向の予備系の伝送経路に含まれるスロットに変換する。
図3の説明に戻ると、送信制御部370は、送信側のラインセレクト処理(LINE DIS)および送信側部のスロットチェンジ処理(Slot Chg Tx)を実行する処理部である。まず、送信制御370が実行するラインセレクト処理について説明すると、送信制御部370は、障害の発生状況に応じて、運用系のライン(スロット)を予備系のライン(スロット)に切り替える。送信制御部370は、スロットチェンジデータに含まれるスロットと記憶部340に記憶された送信側障害管理データとを比較し、スロットチェンジデータのスロットに障害が発生しているか否かを判定する。
送信制御部370は、障害が発生していると判定した場合には、障害の発生していない予備系のスロットにスロットチェンジデータのスロットを置き換える処理を実行する。運用系のスロットを予備系のスロットに置き換える場合には、記憶部340に記憶された送信側運用系/予備系スロット対応データを基にして行う。例えば、スロット2に障害が発生している場合には、スロット1に置き換える(Case1の場合)。送信制御部370は、処理後のスロットチェンジデータを記憶部340に記憶する。
続いて、送信制御部370が実行するスロットチェンジ処理について説明する。送信制御部370は、記憶部340に記憶されたSlot Chg Tx設定データを参照し、Slot Chg Tx設定データによって指定されるスロットチェンジデータの場所から各ACMコードを抽出する。なお、Slot Chg Tx設定データによって指定されるスロットチェンジデータの場所(アドレス)は、出力側の各チャネルにそれぞれ対応しており、かかるアドレスとアドレスによって指定される場所に記憶された送信側のACMコードから、入力側のchと出力側のchとが対応付けられる。
図12−1は、Slot Chg Tx設定データのデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、このSlot Chg Tx設定データは、AISおよびD0〜D8を有する。このうち、AISは、該当スロット、ポートに障害などが発生しているか否かを示す情報を格納する。また、D0〜D8には、記憶部340に記憶されたスロットチェンジデータ上のACMコードの位置を識別する情報が格納される。
図12−2は、Slot Chg Tx設定データのD0〜D8に入力される数値とその数値に対応する(入力側の)ACMコードの位置との対応関係を示す図である(図12−2に示す情報は、例えば、記憶部340が記憶しているものとする)。例えば、ResおよびD0〜D8に、「xxx_0_00000」が設定されている場合には、記憶部340に記憶されたスロットチェンジデータ中の「Sys80#-Sys#0-Side1」によって識別される各ACMコードを抽出する。
そして、送信制御部370は、抽出した各ACMコードと、図12−1に示したSlot Chg Tx設定データに予め対応付けられている出力側のチャンネルとを対応付けた入出力チャンネルデータをスイッチ制御部260に出力する。
次に、図3に示した受信制御部350の具体的な構成について説明する。図13は、受信制御部350の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この受信制御部350は、メモリ351〜354と、1:NSEL355と、RCTR356,357と、AIS/UNEQ358,359とを備える。
このうち、メモリ351〜354は、各種の設定データを記憶するメモリである。具体的に、メモリ351は、運用系のスロットを選択するか予備系のスロットを選択するかのデータを格納する。メモリ352は、予備系のスロットおよび障害の発生したスロットのデータを格納する。メモリ353は、1:NSEL355から出力されるデータおよびRCTR356によって読み出されるデータを格納する。メモリ354は、エラーの発生したスロットのデータを格納する。
1:NSEL355は、Slot Chg Rx設定データ(図5−1参照)を取得し、Slot Chg Rx設定データに含まれるスロットと、メモリ352に記憶されたデータとを比較して、Slot Chg Rx設定データに含まれるスロットのうち、障害の発生しているスロットを予備系のスロットに置き換える。
RCTR356は、メモリ351に記憶されたデータを読み出して、読み出したデータをメモリ353に記憶させる処理部であり、RCTR357は、メモリ351およびメモリ353に記憶されたデータを読み出して、メモリ354に記憶させる処理部である。
AIS/UNEQ358は、メモリ353に記憶されたSlot Chg Rx設定データのスロットと、メモリ351に記憶されたデータとを取得し、メモリ351に記憶されたデータが、予備系のスロットを選択する旨のデータである場合に、Slot Chg Rx設定データに含まれるスロットを運用系のスロットから予備系のスロットに変換する処理部である。そして、AIS/UNEQ358は、Slot Chg Rx設定データに対応するACMコードを抽出してスロットチェンジデータを生成する。
AIS/UNEQ359は、メモリ354に記憶されたデータを読み出し、各スロットと障害発生の有無を示すフラグを付加する処理部である。すなわち、AIS/UNEQ359は、障害の発生したスロットに対しては障害発生を示すフラグを付加して外部に出力し、障害の発生していないスロットに対しては、障害発生を示すフラグを付加しないで外部に出力する。
次に、図13に示した1:NSEL355の具体的な処理について説明する。図14、図15は、1:NSEL355の処理を説明するための図である。図14に示すように、1:NSEL355は、PT/WT置換部355aとAIS挿入部355bとを備える。
PT/WT置換部355aは、メモリ352に記憶された情報に基づいて、Slot Chg Rx設定データに含まれる運用系のスロットを予備系のスロットに変換する処理部であり、AIS挿入部355bは、変換対象となるスロットがすでに予備系のスロットである場合に、Slot Chg Rx設定データにAISフラグを挿入する処理部である。
例えば、図15に示すように、Slot Chg Rx設定データにスロット「Slotm-Port0」が含まれており、かかる「Slotm-Port0」が障害の発生しているスロット「Slota-Port0-7」と同一場合には、予備系のスロットとなる「Slotm-Port0-7」とSlot Chg Rx設定データのスロット「Slotm-Port0」とを置換する。
なお、Slot Chg Rx設定データにスロット「Slotm-Port0」が含まれており、かかるスロット「Slotm-Port0」が障害の発生しているスロット「Slota-Port0-7」と異なる場合には、スロットの置換を実行しない。
また、Slot Chg Rx設定データにスロット「Slotm-Port0」が含まれており、かかる「Slotm-Port0」が予備系のスロット「Slotm-Port0-7」と同一の場合には、Slot Chg Rx設定データにAISを付加する。
次に、図3に示した送信制御部370の具体的な構成について説明する。図16は、送信制御部370の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この送信制御部370は、メモリ371〜375と、1:NDIS376と、RCTR377と、BLSRCHG(Tx)378と、1+1DIS379と、AIS/UNEQ380とを備える。
このうち、メモリ371〜375は、各種の設定データを記憶するメモリである。具体的に、メモリ371は、予備系のスロットおよび障害の発生したスロットのデータを記憶する。メモリ372は、Slot Chg Tx設定データ(図12−1参照)を記憶する。メモリ373は、1:NDIS376から出力されるデータを記憶する。メモリ374は、スロットチェンジデータの位置を交換する(図10の右側参照)ための対応テーブルと、予備系のスロットおよび障害の発生したスロットのデータとを記憶する。メモリ375は、1+1DIS379から出力されるデータおよびRCTR377から出力されるデータを記憶する。
1:NDIS376は、メモリ372からSlot Chg Tx設定データを取得し、メモリ371に格納されている情報に基づいて、取得したSlot Chg Tx設定データに含まれるスロットのうち、障害の発生しているスロットを予備系のスロットに変換する処理部である。
RCTR377は、メモリ373に格納されたデータを読み出し、読み出したデータをメモリ375に記憶させる処理部である。BLSRCHG(Tx)378は、スロットチェンジデータを取得し、メモリ374に記憶された対応テーブルに基づいて、スロットチェンジデータの位置を交換する処理部である。
1+1DIS379は、スロットチェンジデータを取得し、メモリ374に記憶されている情報に基づいて、取得したスロットチェンジデータに含まれるスロットのうち、障害の発生しているスロットを予備系のスロットに変換する処理部である。
AIS/UNEQ380は、メモリ375に記憶されたSlot Chg Tx設定データによって指定されるアドレスに記憶されたスロットチェンジデータのACMコードを取得すると共に、AMCコードと、Slot Chg Tx設定データに予め対応付けられている出力側のチャンネルとを対応付けた入出力チャンネルデータをスイッチ制御部260に出力する処理部である。
次に、図16に示した1:NDIS376の具体的な処理について説明する。図17、図18は、1:NDIS376の処理を説明するための図である。図17に示すように、1:NDIS376は、AIS挿入部376aとRead CTR376bとを備える。
AIS挿入部376aとRead CTR376bとが協働して、Slot Chg Tx設定データに含まれる運用系のスロットを予備系のスロットに変換する。なお、AIS挿入部376aは、変換対象となるスロットがすでに予備系のスロットである場合に、Slot Chg Tx設定データにAISフラグを挿入する。
例えば、図18に示すように、Slot Chg Tx設定データにスロット「Slotm-Port0」が含まれており、かかる「Slotm-Port0」が障害の発生しているスロット「Slota-Port0-7」と同一の場合には、予備系のスロットとなる「Slotm-Port0-7」とSlot Chg Tx設定データのスロット「Slotm-Port0」とを置換する。
なお、Slot Chg Tx設定データにスロット「Slotm-Port0」が含まれており、かかるスロット「Slotm-Port0」が障害の発生しているスロット「Slota-Port0-7」と異なる場合には、スロットの置換を実行しない。
また、Slot Chg Tx設定データにスロット「Slotm-Port0」が含まれており、かかる「Slotm-Port0」が予備系のスロット「Slotm-Port0-7」と同一の場合には、Slot Chg Tx設定データにAISを付加する。
上述してきたように、本実施例にかかる伝送装置200は、従来の伝送装置50のようにプロテクションスイッチを信号上のパスに持たせるのではなく、基本機能だけをもつTSIにプロテクションスイッチの機能を代用させ、切り替え機能を低い速度で行う処理部をTSIに擬似構築し、SONETプロテクション方式のスイッチ処理(例えば、図26〜図32で説明したスイッチ処理)をTSIにて仮想的に行い、TSI機能を制御する信号を更に制御することでプロテクションスイッチ機能を実現するので、従来のTSI機能に追加して主信号レートでの切り替えを行っていたロジックの削除を行うことで、高速で動作する回路を削減し、消費電力の問題を解消する。
ところで、上述したRx側処理および受信制御部350が行うラインセレクト処理は、予めRx変換テーブルを設定しておくことで、まとめて実行することができる。図19〜図21は、Rx側変換テーブルの一例を示す図である。例えば、図19の1段目に示すように、BLSRチェンジコードが「00,01」に設定されており、受信制御部350におけるラインセレクト処理がスルーを選択している場合には、スロットチェンジデータ(Sys#0-Side1-(ch01〜24))をそのままスルーする。一方、ラインセレクト処理が予備系のスロットを選択している場合には、スロットチェンジデータを(Sys#0-Side2-(ch01〜24))に変更し、スロットを予備系のスロットに変更する。なお、図19の3段目などのように、スロットチェンジデータとラインセレクト処理との対応が網掛けとなる場合には、AIS(Alarm Indication Signal)−P(Path layer)処理を実行して、スロットチェンジデータにエラーコードを格納する。
また、図20の1段目に示すように、BLSRチェンジコードが「10」に設定されており、受信制御部350におけるラインセレクト処理がスルーを選択している場合には、スロットチェンジデータ(Sys#0-Side1-(ch01〜24))をそのままスルーする。一方、ラインセレクト処理が予備系のスロットを選択している場合には、スロットチェンジデータを(Sys#0-Side2-(ch01〜24))に変更し、スロットを予備系のスロットに変更する。なお、図20の3段目などのように、スロットチェンジデータとラインセレクト処理との対応が網掛けとなる場合には、AIS−S処理を実行して、スロットチェンジデータにエラーコードを格納する。
また、図21の1段目に示すように、BLSRチェンジコードが「11」に設定されており、受信制御部350におけるラインセレクト処理がスルーを選択している場合には、スロットチェンジデータ(Sys#0-Side1-(ch01〜24))をそのままスルーする。一方、ラインセレクト処理が予備系のスロットを選択している場合には、スロットチェンジデータを(Sys#0-Side2-(ch01〜24))に変更し、スロットを予備系のスロットに変更する。なお、図21の2段目などのように、スロットチェンジデータとラインセレクト処理との対応が網掛けとなる場合には、AIS−S処理を実行して、スロットチェンジデータにエラーコードを格納する。
同様に、上述したTx側処理および送信制御部370が行うラインセレクト処理は、予めTx変換テーブルを設定しておくことで、まとめて実行することができる。図22〜図24は、Tx側変換テーブルの一例を示す図である。例えば、図22の1段目に示すように、BLSRチェンジコードが「00,01」に設定されており、送信制御部370におけるラインセレクト処理がスルーを選択している場合には、スロットチェンジデータ(Sys#0-Side1-(ch01〜24))をそのままスルーする。一方、ラインセレクト処理が予備系のスロットを選択している場合も、スロットチェンジデータを(Sys#0-Side1-(ch01〜24))に変更する。なお、図22の3段目などのように、スロットチェンジデータとラインセレクト処理との対応が網掛けとなる場合には、1+1DISは、運用系のスロットを選択する。
また、図23の1段目に示すように、BLSRチェンジコードが「10」に設定されており、送信制御部370におけるラインセレクト処理がスルーを選択している場合には、スロットチェンジデータ(Sys#0-Side1-(ch01〜24))をそのままスルーする。一方、ラインセレクト処理が予備系のスロットを選択している場合も、スロットチェンジデータを(Sys#0-Side1-(ch01〜24))に変更する。なお、図23の3段目などのように、スロットチェンジデータとラインセレクト処理との対応が網掛けとなる場合には、1+1DISは、運用系のスロットを選択する。
また、図24の1段目に示すように、BLSRチェンジコードが「11」に設定されており、送信制御部370におけるラインセレクト処理がスルーを選択している場合には、スロットチェンジデータ(Sys#0-Side1-(ch01〜24))をそのままスルーする。一方、ラインセレクト処理が予備系のスロットを選択している場合も、スロットチェンジデータを(Sys#0-Side1-(ch01〜24))に変更する。なお、図24の2段目などのように、スロットチェンジデータとラインセレクト処理との対応が網掛けとなる場合には、1+1DISは、運用系のスロットを選択する。
以上のように、本発明にかかる伝送装置は、冗長構成をなす光ネットワーク上において光信号を伝送する伝送システムなどに有用であり、特に、伝送システムにかかるコストを低減させる必要がある場合に適している。

Claims (7)

  1. クロスコネクトスイッチを制御することにより冗長構成をなす光ネットワークから入力される光信号の伝送経路を切り替えて前記光信号を伝送する伝送装置であって、
    前記クロスコネクトスイッチは、前記光信号を入力する入力スロットと前記光信号を出力する出力スロットとを備え、
    前記冗長構成にあわせて前記入力スロットと前記出力スロットとを対応させた入出力対応情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された入出力対応情報を基にして前記クロスコネクトスイッチの入力スロットと出力スロットとを対応付けることにより前記光信号の伝送経路を切り替える伝送経路切替手段と、
    を備えたことを特徴とする伝送装置。
  2. 前記記憶手段は、前記冗長構成をなす光ネットワークにおいて、運用系の伝送経路に含まれる入力スロットおよび出力スロットと、予備系の伝送経路に含まれる入力スロットおよび出力スロットとの対応関係を示す運用/予備系スロット情報を更に記憶し、前記入出力対応情報に含まれる入力スロットあるいは出力スロットに障害が発生した場合に、前記運用/予備系スロット情報を基にして、障害の発生したスロットを予備系のスロットに変更するスロット変更手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記入力スロットおよび前記出力スロットは複数のチャンネルを含み、前記伝送経路切替手段は、前記入力スロットの各チャンネルと前記出力スロットの各チャンネルとを対応付けることにより前記光信号の伝送経路を切り替えることを特徴とする請求項2に記載の伝送装置。
  4. 前記入出力対応情報は、1:N方式の冗長構成にあわせて前記入力スロットと前記出力スロットとを対応させた情報であることを特徴とする請求項3に記載の伝送装置。
  5. 前記入出力対応情報は、更に、1+1方式の冗長構成にあわせて前記入力スロットと前記出力スロットとを対応させた情報であることを特徴とする請求項4に記載の伝送装置。
  6. 前記入出力対応情報は、更に、リングネットワーク方式による情報構成にあわせて前記入力スロットと前記出力スロットとを対応させた情報であることを特徴とする請求項5に記載の伝送装置。
  7. 前記記憶手段は、前記1+1方式による冗長構成および前記リングネットワーク方式による冗長構成の関係から入力スロットのチャンネルと出力スロットのチャンネルとを対応付ける対応テーブルを更に記憶し、前記伝送経路切替手段は、前記対応テーブルを利用して入力スロットのチャンネルと出力スロットのチャンネルとを対応付けることを特徴とする請求項6に記載の伝送装置。
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