JP4287491B2 - 端局中継装置、中継方法 - Google Patents

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本発明は、ネットワークの端局中継装置に関するものである。
SONET(Synchronous Optical NETwork)/SDH(Synchronuos Digital Hierarchy)は、光ファイバーを用いた高速デジタル通信方式の国際規格として知られ、インターネットサービスプロバイダ間を結ぶインターネットのバックボーン回線などに用いられる。SONET/SDHは、OC−N:OC−192/OC−48/OC−12等光伝送レベルの通信サービスを提供する。ここで、OC−Nは、OC−1(51.84Mb/s)を基本として、その整数倍(N倍)の伝送レベルを指定するSONETの規格である。SONETという用語は、主として北米にて使用される。一方、SONETに対応する日本および欧州等における規格がSDHである。両者は、SONET/SDHのように呼ばれる。
このSONET/SDH上のネットワークアプリケーションとしては、ターミナル構成、Linear ADM(Add Drop Multiplex)構成、UPSR(Uni-directional Path Switched Ring)構成、2F−BLSR(Bi-directional Line Switched Ring)構成、4F−BLSR構成などが挙げられる。
図1に、ターミナル構成によるネットワークを示す。図1のように、ターミナル構成では、端局中継装置(ADX装置ともいう)がポイントツーポイントで接続される。この構成では、端局中継装置は、1+1(現用系伝送路1、予備系伝送路1のライン構成)等のAPS(Automatic Protection Switch)による回線冗長機能をサポートする。
この構成では、各端局中継装置のSONET/SDH側(以下、高次群側と呼ぶ)のスロットには、OC−Nカードと呼ばれるインターフェースカードが装着されている。このOC−Nカードは、上記OC−N(例えば、OC−48)の伝送レベルをサポートするインターフェースである。
図1のように、ターミナル構成では、OC−Nカードが現用系(Working traffic)お
よび予備系(Protection Traffic)に対して1枚ずつ使用される。また、現用系に対して送受信用に2本の光ファイバF1、F2が接続される。同様に、予備系に対して送受信用に2本の光ファイバF3、F4が接続される。
このOC−Nカードは、クロスコネクト処理回路(XC card)およびラインスイッチ
(Line SW)またはラインブリッジ(Line BR)を介して、SONET/SDHに接続される下位のネットワーク(以下、低次群と呼ぶ)へのインターフェースカード(INF Card)と接続される。この場合、低次群からSONET/SDHへ向かう伝送路を挿入(アッド)方向の伝送路という。また、SONET/SDHから低次群へ向かう伝送路をドロップ方向の伝送路という。
さらに、ターミナル構成構成では、低次群からの信号は、例えば、ラインブリッジ300を通して、現用系(Working traffic)および予備系(Protection Traffic)の伝送路
の双方から送信される。一方、現用系(Working traffic)および予備系(Protection Traffic)の伝送路の双方から受信される信号は、例えば、ラインスイッチ301により、
伝送品質のよい方の伝送路の信号が選択される。
図2に、Linear ADM構成によるネットワークを示す。Linear ADM構成では、3以上の端局中継装置(ADX装置)が線状に接続される。図2は、そのリンク上の中間(中
継)局に位置する端局中継装置(ADX装置)の詳細を示している。Linear ADM構成においても、端局中継装置は、装置内で挿入(アッド)/ドロップ機能による経路設定を行うとともに、図1と同様の回線の冗長化を図る。
図3に、UPSR構成によるネットワークを示す。図3のように、UPSR構成では、端局中継装置は、2系統の光ファイバF1、F2〜F3、F4によるリングネットワークに接続される。このようなリング形状のネットワークでは、上記2系統のうち、1つの端局中継装置から見て左側に位置するインターフェースを例えば、イースト側(東側、East)インターフェースと呼ぶ。また、1つの端局中継装置から見て右側に位置するインターフェースをウェスト側(西側、West)のインターフェースと呼ぶ。ただし、このイースト側、ウェスト側という呼び名は、単に接続方向を識別するための便宜的な名称であり、実際の地理上の方角とは、直接関係しない。
図3の例では、イースト側のOC−NカードにファイバF1およびF2が接続されている。また、また、ファイバF1へは右回り方向の信号が送信されている。また、ファイバF2からは左回り方向の信号が受信されている。
同様に、ウェスト側のOC−NカードにファイバF3およびF4が接続されている。また、ファイバF3へは左回り方向の信号が送信されている。また、ファイバF4からは右回り方向の信号が受信されている。
図3に示すような高速側回線(OC−N)がUPSR構成の場合、システム(リング・ネットワーク)上で各ノード(端局中継装置)間通信に割り当てられる信号チャンネルは、例えば、STS−1あるいはOC−1等と呼ばれる伝送レベルを単位とし、例えば、全体でNチャンネル分の回線容量を構成する。
装置内のTSI(Time Space Interchange)、および各種プロテクション切替処理を担うカード上では、例えば、低次群側回線(Tributary回線)が高次群側回線(OC−N UPSR)方向に回線設定される。すなわち、低次群側回線は、UPSRネットワーク上のSTS−1×Nチャンネル分の回線の中から、該当回線に割り当てられる。この割当処理を挿入(アッド)処理と呼ぶ。
この挿入処理の際に、ブリッジ300により同一回線の信号をイースト側およびウェスト側の両方に割り当てることで、その回線の信号がリングネットワーク上を異なる経路で伝送され、冗長構成が実現される。
一方、信号の受信側ノード(端局中継装置)では前記とは逆方向、(高次群側回線→低次群側回線)への回線設定がなされる。その場合、高次群のイースト側およびウェスト側のチャンネルが抽出され、低次群側の回線上に割り当てられる。
すなわち、高次群側の回線上の終端対象となるイースト側およびウェスト側の各回線信号が抽出される。そして、パススイッチ301により回線でのパスアラーム等の検出状況から回線品質のよい方の回線がパスレベルで選択される。
これに対し、伝送路(ライン)の切断時等に、ライン単位で救済することをラインプロテクションと呼ぶ。また、ラインプロテクションに使用され、ライン単位で現用系と予備系とを切り替えるスイッチをラインスイッチと呼ぶ。
なお、ライン単位で信号を現用系と予備系に分岐させる部品をラインブリッジという。
図4に、2F−BLSR構成によるネットワークを示す。図4のように、2F−BLSR構成でも、端局中継装置は、UPSR構成と同様、2系統の光ファイバF1、F2〜F3、F4によるリングネットワークに接続される。
ただし、BLSR構成のネットワークでは、端局中継装置(ADX装置)が送信時にイースト側およびウェスト側の2方向に同一信号を送信することはしない。このような2系統(2ライン)の光ファイバによるリング構成で障害が発生した場合に、APS(Automatic Protection Switch)プロトコルのOH(Over Head)バイトを用いてライン単位でループバック(Bridge)制御を実行し、現用回線(Working channel)の信号を予備回線(Protection channel)へ移し替える。これにより、BLSR構成のネットワークにおいて、回線の救済が図られる。
図5に、4F−BLSR構成によるネットワークを示す。4F−BLSR構成では、端局中継装置は、4系統(4ライン)の光ファイバによるリングネットワークに接続される。4F−BLSR構成では、端局中継装置は、4ファイバリング構成により、1+1ラインプロテクションでの回線救済、現用回線/予備回線両方断時のAPSプロトコルのOHバイトを用いたライン単位のループバック動作での回線救済を実行する。
これらの端局中継装置は、上記ネットワーク上の回線設定(TSI)を主要機能とする。回線設定とは、OC−N信号フレーム上にマッピングされている回線単位に応じたスルー/アッド/ドロップ(Through/Add/Drop)処理をいう。この端局中継装置は、上記のような各種アプリケーションに対応した機能を併用しており、1つの装置が複数のアプリケーションにおいて共用化されている。
図5は、高次群側回線(OC−N)が4F−BLSRで構成されたネットワークの例である。上述のように、4F−BLSRは、通常時回線の半分を現用回線、残り半分を予備回線とした2F−BLSR構成と、1+1ラインプロテクション/BLSR用回線救済とを併用している。
以上のような端局中継装置は、各種ネットワーク・アプリケーションに対応して、該当するネットワーク(OC−N)の伝送レベルに対応したインターフェースカード(OC−Nカードと呼ぶ)を有する。また、この端局中継装置は、各種プロテクション切替機能を具備した回線設定(クロスコネクト)用カードを主要構成として有する。
図6に、複数のプロテクション機能を実装した端局中継装置の構成例を示す。図6において、インターフェースカード(INFcard#1〜#n)は、高次群側の各種伝送レベルに対応したOC−Nインターフェース機能ユニット、または低次群側回線へのインターフェース機能ユニットである。
これらのインターフェースカードは、OC−N伝送フレームの生成/終端機能を目的とし、1+1冗長構成時の現用回線(Work)/予備回線(Protect)、または、リング構成時のイースト/ウェスト側伝送ユニット、低次群としてのアッド/ドロップユニットとして使用される。
クロスコネクト処理ユニット(XC)の前後に設けられたシステムブロック(Sys#1〜#m)は、回線設定により各種ネットワーク・アプリケーションに対応した予備回線切替を行う。例えば、システムブロックは、前記OC−Nレベルの伝送路に対し1+1冗長構成時には伝送路(ライン)に対するAPSプロトコルにしたがった、ライン切替処理
を実現する。さらに、システムブロックおよびクロスコネクト処理ユニットは、回線設定(アッド/ドロップ/スルー)機能により、多様なアプリケーションに対応可能なシステムを構築する。
ところが、こうした従来例に示す端局中継装置の構成においては,各種予備回線切替処理回路、およびクロスコネクト処理ユニットが対応するインターフェースカードに対して固定的な配置構成であった。
さらに、従来は、ライン単位で現用系/予備系を切り替えるラインプロテクションの切替回路と、チャンネル単位で現用系/予備系を切り替えるパスプロテクションの切替回路をセレクタ回路として共用するものがあった。
また、従来、ライン/パスプロテクション等の切替回路を直列構成としているものがあった。例えば、図6の構成では、Line APS処理を実行するシステムブロック310とBLSR処理を実行するシステムブロック311が直列に接続されている。
この構成では、Line APS処理を実行する場合には、BLSR処理を実行するシステムブロック311は、スルーに設定された。また、BLSR処理を実行する場合には、Line APS処理を実行するシステムブロック310は、スルーに設定された。
このように、従来、切替回路を複数の機能で共用する構成、あるいは、複数の切替回路を直列接続し、一方を使用し、他方をスルーに設定するような構成が採用されていた。そのような構成では、一旦、運用が開始されると、1つの切替回路が複数の機能で共用されているため、その切替回路を他の機能と独立して変更できないという問題があった。そして、その切替回路に接続されるインターフェースカードの装置内収容位置(Slot)やアップグレード方法/機能に制限がついてしまうという問題を生じていた。
特開平11−313096号公報
すなわち、従来の技術におけるクロスコネクト処理回路を有する装置では、回線設定以外に必要とする各種プロテクション切替機能へのインターフェースが該当するインターフェースカードのスロットに対して固定した接続関係にあった。このため、インターフェースカードの装置内収容位置(スロット)に制限がつくことで、インターフェースカードの増設/交換等システム再構築(インサービス・アップグレード含む)に際し、回線断、または、回線再設定などが必要となった。したがって、このようなシステム再構成と顧客に対する十分なサービスの提供とを両立することが困難になるという問題があった。
また、BLSRネットワーク上においては、ノード間回線障害時の現用回線救済動作として予備回線のパススルーを実行していた。すなわち、障害が発生したリンクに接続された端局中継装置は、そのリンク方向と逆方向のリンクにチャンネルをループバックし、逆方向リングによりその回線を救済した。
このパススルーに際し、回線正常時の回線(チャンネル)と、スルー設定時の回線(チャンネル)とを同一チャンネルとして固定していた。パススルーに際して、チャンネル、すなわち、タイムスロットの変更を認めると、正常時のチャンネルが救済動作によってどのチャンネルに対応するかが認識できなくなるからである。しかし、そのような固定的なタイムスロット割付処理のため、ネットワーク上の回線効率を上げることができない問題が生じていた。
さらに、以上のような多様なネットワーク・アプリケーションに対応し、かつコンパクト化を目指す伝送装置においては、クロスコネクト処理回路の処理能力向上に対する要求が高まっている。その中で主信号のクロスコネクト処理を含めて、各種プロテクション切替回路に対する信号容量による負荷が非常に大きくなっている。
本発明はこのような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の課題は、端局中継装置を含むネットワークのシステム再構成、あるいは、現用回線/予備回線切り替えを柔軟に実行し、顧客に対する十分なサービスと機能を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、ネットワーク上での回線設定を含むクロスコネクト処理を実行する、そのようなクロスコネクト処理回路と、上記クロスコネクト処理回路の入力側にあって上記ネットワーク上での回線を提供する現用系伝送路と上記現用系伝送路の代替伝送路となる予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第1伝送路切替部と、上記クロスコネクト処理回路の出力側にあって上記ネットワーク上での回線を提供する現用系伝送路と上記現用系伝送路の代替伝送路となる予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第2伝送路切替部とを有する上記ネットワークの端局中継装置である。さらに、上記クロスコネクト処理回路は、複数の入力側インターフェースと複数の出力側インターフェースとを有し、上記第1伝送路切替部および第2伝送路切替部は、各々入力側インターフェースと出力側インターフェースとを有している。
そして、上記端局中継装置は、上記ネットワーク上の伝送路へのインターフェース部または上記ネットワークに接続される下位ネットワークへのインターフェース部を挿入され、上記ネットワークまたは上記下位ネットワークへの上記インターフェース部上の送信端子および受信端子に受容する、そのような複数のスロット部と、
上記いずれかのスロット部に挿入される上記インターフェース部上の受信端子を上記いずれかの第1伝送路切替部の入力側インターフェースに選択的に接続する第1選択部と、
上記第1伝送路切替部の出力側インターフェースを上記クロスコネクト処理回路の入力側インターフェースに接続する第2選択部と、
上記クロスコネクト処理回路の出力側インターフェースを上記第2伝送路切替部のいずれかの入力側インターフェースに選択的に接続する第3選択部と、
上記第2伝送路切替部の出力側インターフェースを上記いずれかのスロット部に挿入される上記インターフェース部上の送信端子に接続する第4選択部と、
を備える。
好ましくは、上記第2選択部は、上記第1選択部および上記第1伝送路切替部を介して接続される上記受信端子を、その受信端子を含むインターフェースが挿入されるスロット位置に対応付けられる、上記クロスコネクト処理回路の入力側インターフェースに接続するものでもよい。
すなわち、第1選択部および第2選択部の組み合わせにより、上記受信端子は、その受信端子を含むスロット位置に対応する上記クロスコネクト処理回路の入力側インターフェースに接続される。ここで、スロット位置に対応するとは、上記各スロット位置の論理的な位置関係と、例えば、上記クロスコネクト処理回路の入力側の各インターフェースの論理的な位置関係とが対応することをいう。
好ましくは、上記第3選択部は、上記第2伝送路切替部および上記第4接続部を介して接続される、そのような上記送信端子を、その送信端子を含むインターフェースが挿入さ
れるスロット位置に対応付けられる、上記クロスコネクト処理回路の出力側インターフェースに接続するものでもよい。
すなわち、第3選択部および第4選択部の組み合わせにより、上記送信端子は、その送信端子を含むスロット位置に対応する上記クロスコネクト処理回路の出力側インターフェースに接続される。
好ましくは、上記ネットワークの伝送品質を判断する品質判断部をさらに備え、
上記第1伝送路切替部または上記第2伝送路切替部は、上記伝送品質に応じて上記現用系伝送路と予備系伝送路とを切り替えるものでもよい。
また、本発明は、第1の方向への現用系伝送路と第1の方向への予備系伝送路とを有する第1リング伝送路と、第2の方向への現用系伝送路と第2の方向への予備系伝送路とを有する第2リング伝送路とを含むネットワークに接続される端局中継装置であり、この端局中継装置は、
上記ネットワーク上の通信チャンネルのクロスコネクト処理を実行する、そのようなクロスコネクト処理回路と、
上記クロスコネクト処理回路に対し、上記ネットワークからの受信側にあって上記第1方向からの現用系伝送路と現用系伝送路の代替伝送路となる上記第2方向からの予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第1伝送路切替部と、
上記クロスコネクト処理回路に対し、上記ネットワークへの送信側にあって上記第1方向への現用系伝送路と上記現用系伝送路の代替伝送路となる上記第2方向への予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第2伝送路切替部とを備えることが望ましい。
そして、上記第1伝送路切替部は、上記現用系伝送路において通信中の通信チャンネルを識別するチャンネル情報の検出手段と、
上記チャンネル情報に基づき、上記現用系伝送路において使用された通信チャンネルに対応する、そのような予備系伝送路に含まれる通信チャンネルを識別するチャンネル識別手段と、
上記現用系伝送路の通信チャンネルを、上記チャンネル識別手段に基づき識別される予備系伝送路の通信チャンネルに切り替えるスイッチ部とを有することが好適である。
この端局中継装置によれば、予備系への切替に際し、現用系で使用されていた通信チャンネルを識別するチャンネル識別情報により、予備系のチャンネルが識別される。すなわち、チャンネル識別情報により、現用系に対応する予備系チャンネルが選択され、切替られる。
好ましくは、上記クロスコネクト処理回路に対し、上記ネットワークから受信側にあって上記第2方向からの現用系伝送路と現用系伝送路の代替伝送路となる上記第1方向からの予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第3伝送路切替部と、
上記クロスコネクト処理回路に対し、上記ネットワークへの送信側にあって上記第2方向への現用系伝送路と上記現用系伝送路の代替伝送路となる上記第1方向への予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第4伝送路切替部とをさらに備え、
上記第3伝送路切替部は、上記現用系伝送路において通信中の通信チャンネルを識別するチャンネル情報の検出手段と、
上記チャンネル情報に基づき、上記現用系伝送路において使用された通信チャンネルに対応する、そのような予備系伝送路に含まれる通信チャンネルを識別するチャンネル識別手段と、
上記現用系伝送路の通信チャンネルを、上記チャンネル識別手段に基づき識別される予備系伝送路の通信チャンネルに切り替えるスイッチ部とを有するものでもよい。
この第3伝送路切替部は、上記第1伝送路切替部への受信信号とは異なる方向(第2方向)からの受信信号を切り替える。すなわち、第3伝送路切替部は、その第2方向からの受信信号の通信チャンネルを上記チャンネル情報により識別し、現用系と予備系との間で切り替える。
好ましくは、上記第1リング伝送路において、現用系伝送路と予備系伝送路とが各々異なる伝送媒体を有し、上記第2リング伝送路において、現用系伝送路と予備系伝送路とが各々異なる伝送媒体を有するものでもよい。
また、本発明は、ネットワーク上での回線設定を含むクロスコネクト処理を実行する、そのようなクロスコネクト処理回路と、
上記クロスコネクト処理回路を制御する制御回路と備える端局中継装置であり、
上記制御回路は、
上記ネットワークの伝送路に対応する複数の回線を含む制御伝送路と、
上記制御伝送路において上記回線を切り替える切替部と、
上記切替部による切替後の回線と切替前の回線との対応関係を上記クロスコネクト処理回路に設定する設定部とを備えるものでもよい。
このように、本端局中継装置は、ネットワークの伝送路に対応する複数の回線を含む制御伝送路を備える。その結果、ネットワークの伝送路から独立して、その伝送路上の回線に対するクロスコネクト処理の対応関係を生成することができる。したがって、ネットワークの伝送路そのものに影響を受けずにその伝送路のクロスコネクト処理回路を設定する制御情報を得ることができる。
好ましくは、上記回線を識別する識別情報を発生して、その識別情報を上記制御伝送路の対応する回線に入力する識別情報発生部をさらに備えるものでもよい。この識別情報を制御伝送路の対応する回線に入力することで、クロスコネクト処理前後の対応関係を認識することができる。
好ましくは、上記制御伝送路は、上記ネットワークに含まれる現用系伝送路に対応する複数の回線を含む第1制御伝送路と、上記ネットワークに含まれる予備系伝送路に対応し、上記第1制御伝送路の代替伝送路となる上記第2制御伝送路とを有し、
上記切替部は、上記第1制御伝送路と第2制御伝送路との間で回線を切り替えるものでもよい。
好ましくは、上記制御伝送路は、上記ネットワークへの加入側回線を含む第3伝送路と、上記ネットワークからの離脱側回線を含む第4伝送路とをさらに有し、
上記切替部は、該切替部への入力側において、上記記第1制御伝送路、第2制御伝送路、または、第3伝送路との間で回線を切り替える入力側切替部と、該切替部への出力側において、上記第1制御伝送路、第2制御伝送路、または、第4伝送路との間で回線を切り替える出力側切替部とを有するものでもよい。
また、本発明は、上記中継を実行する中継方法であってもよい。
本発明によれば、端局中継装置を含むネットワークのシステム再構成、あるいは、現用回線/予備回線切り替えを柔軟に実行し、顧客に対する十分なサービスと機能を提供する。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を説明する。
《第1実施形態》
以下、本発明の第1実施形態に係るネットワークの端局中継装置を図7から図11の図面に基づいて説明する。ここでは、本発明をNNI(Network Node Interface)に準拠したSONET/SDH光ネットワーク(OC−Nレベル)上のADX(アッド、ドロップクロスコネクト処理)装置に適用した一例を説明する。以下、このようなADX装置を端局中継装置と呼ぶ。
本実施形態に係る端局中継装置1は、各種システムアプリケーションを構築するインターフェースカードの対(現用回線用/予備回線用/アッド用/ドロップ用またはイースト
側回線用/ウェスト側回線用/アッド用/ドロップ用)をスロット位置に制限をつけることなく接続する。すなわち、この端局中継装置1は、任意のスロット位置に現用回線用/予備回線用、イースト側回線/ウェスト側回線、またはアッド回線/ドロップ回線を接続し
てネットワークを構築可能にする。
ただし、すべての組合せを構築しようとすると膨大な回路規模となり実現性が困難となる。このため、ハードウェア構成としては、現用回線用/予備回線用またはイースト側回線/ウェスト側回線を切り替える処理部をOC−48(STS−1×48ch)単位に括
りつけたブロック(以降システムブロックと称する)で構成する。そして、このシステム
ブロック内で伝送路の切り替え・切り戻し処理を実行するLine APS処理部またはBLSR処理部が具備される。
さらに、本端局中継装置1は、スロットに挿入されたインターフェースの受信端子と各システムブロックの入力側端子、またはシステムブロックの出力側端子からスロットに挿入されたインターフェースの送信端子への接続を自在に実現するアプリケーションセレクタを具備する。このアプリケーションセレクタにより回路規模を抑え、かつ、すべての任意スロットの対構成を実現する。
さらに、クロスコネクト処理回路の入力側ではシステムブロック出力からスロット位置へ戻すためのアプリケーションセレクタを具備する。また、クロスコネクト部の出力側でもスロット位置からシステムブロックの入力側へのアプリケーションセレクタを具備する。
このようなアプリケーションセレクタにより、クロスコネクト位置を実際の端局中継装置1前面のスロット基準で設定可能とする。したがって、ユーザはハードウェア内部のシステムブロックを意識することなくクロスコネクトを設定できる。なお、以下の実施形態では、クロスコネクトの対象となる通信路(例えば、OC−1)を回線またはチャンネルと呼ぶ。
図7に、本実施形態に係る端局中継装置1の構成を示す。図7に示すように、この端局中継装置1は、クロスコネクト処理回路2と、クロスコネクト処理回路2の前後(図7の左右)に設けられる各種スイッチ回路とを有する。
ここでは、図7の紙面に向かってクロスコネクト処理回路2の左側に、端局中継装置1の入力側回路(受信側回路)が構成されているものとする(IN矢印で示す)。また、クロスコネクト処理回路1の右側に、端局中継装置1の出力側回路(送信側回路)が構成されているものとする(OUT矢印で示す)。
入力側回路は、各種インターフェースカードを挿入するスロット3−1から3−nと、
Line APS処理を実行する入力側のシステムブロック4−1から4−mおよびBLSR処理を実行する入力側のシステムブロック5−1から5−mと、スロット3−1から3−nをシステムブロック4−1から4−mの入力側に接続するアプリケーションセレクタ6−1と、スロット3−1から3−nをシステムブロック5−1から5−mの入力側端子に接続するアプリケーションセレクタ6−2と、システムブロック4−1から4−mの出力側端子を2:1セレクタ10を介してクロスコネクト処理回路2の入力側端子に接続するアプリケーションセレクタ7−1と、システムブロック5−1から5−mの出力側端子を2:1セレクタ10を介してクロスコネクト処理回路2の入力側端子に接続するアプリケーションセレクタ7−2とを有している。
出力側回路は、各種インターフェースカードを挿入するスロット3−1から3−nと、Line APS処理を実行する出力側のシステムブロック14−1から14−mおよびBLSR処理を実行する出力側のシステムブロック15−1から15−mと、クロスコネクト処理回路2の出力側端子をシステムブロック14−1から14−mの入力側端子に接続するアプリケーションセレクタ17−1と、クロスコネクト処理回路2の出力側端子をシステムブロック15−1から15−mの入力側端子に接続するアプリケーションセレクタ17−2と、システムブロック14−1から14−mの出力側端子を2:1セレクタ20を介してスロット3−1から3−nに接続するアプリケーションセレクタ16−1と、システムブロック15−1から15−mの出力側端子を2:1セレクタ20を介してスロット3−1から3−nに接続するアプリケーションセレクタ16−2とを有している。
ここで、出力側回路のスロット3−1から3−nと入力側回路のスロット3−1から3−nは、同一のスロットである。ただし、このスロット3−1から3−nに接続されるインターフェースカードは、各々入力端子および出力端子を有し、各々異なるファイバが接続される。そこで、図7では、便宜的に、スロット3−1から3−nを端局中継装置1の両側に配置している。そして、端局中継装置1の左側に配置されているスロット3−1から3−nは、受信インターフェースに対応し、入力側ファイバまたは入力低速側伝送路に接続される(IN矢印で表示)。また、端局中継装置1の右側に配置されているスロット3−1から3−nは、送信インターフェースに対応し、出力側ファイバまたは出力低次群伝送路に接続される(OUT矢印で表示)。
本実施形態では、スロット3−1から3−nには、高次群側のOC−N(例えば、OC−48)レベルの伝送路、または、このOC−Nレベルに挿入(アッド)される低次群側の伝送路と接続するインターフェースカードが接続される。
例えば、高次群側伝送路がターミナル(1+1)、またはLine ADMのネットワークを構成する場合には、現用系または予備系のOC−Nレベルのインターフェースカードがスロット3−1から3−nのいずれかに挿入される。
また、高速側伝送路がUPSRまたはBLSRを構成する場合には、イースト側またはウェスト側のOC−Nレベルのインターフェースカードがスロット3−1から3−nのいずれかに接続される。
さらに、アプリケーションセレクタ6−1および6−2は、受信側のスロット3−1から3−nをシステムブロック4−1から4−mおよび5−1から5−mの入力端子のいずれかに接続する。
その場合、高次群側伝送路に対して、システムブロック4−1から4−mの各々の入力側端子には、現用系(図7にWorkで示す)および予備系(図7にProtectで示す)の伝送路(またはUPSRにおけるイースト/ウェストの伝送路)が接続される。
そして、システムブロック4−1から4−mは、現用系と予備系との間でLine−APS処理、すなわち、品質のよい方の回線の信号を選択する。すなわち、システムブロック4−1から4−mは、伝送品質にしたがい現用系と予備系とをOC−N単位で切り替える。このような選択処理を実行する回路がラインスイッチである。
一方、低次群側伝送路は、上記システムブロック4−1から4−mの現用系または予備系のいずかに対応する入力側端子に接続される。低次群側伝送路からの端局中継装置1への接続は、挿入処理を実現する。なお、本実施形態において、低次群側伝送路は、冗長化されておらず現用系のみである。
また、システムブロック5−1から5−mの各々の入力側端子には、BLSRを構成するイースト側(図7にEastで示す)およびウェスト側(図7にWestで示す)の伝送路が接続される。
また、システムブロック5−1から5−mは、イースト側とウェスト側の間でBLSRにおける受信側処理を実行する。BLSR処理の詳細については、別途図11により詳述する。
アプリケーションセレクタ7−1および7−2は、システムブロック4−1から4−mおよび5−1から5−mの出力側端子を2:1セレクタを介してクロスコネクト処理回路2に接続する。このとき、アプリケーションセレクタ7−1は、システムブロック4−1から4−mの出力側端子をスロット3−1から3−nのスロット位置に対応するクロスコネクト処理回路2の端子に接続する。これにより、例えば、スロット3−1から3−nに接続される現用系のチャンネルは、システムブロック4−1から4−mへの接続に依存せず、元のスロット位置に対応する位置で、クロスコネクト処理回路2の端子に接続される。
したがって、現用系のチャンネルに対して、クロスコネクト処理回路2の設定は、システムブロック4−1から4−mへの接続に依存せず、スロット3−1から3−nの位置を基準に行えばよい。本実施形態では、このような設定をスロット基準によるクロスコネクト処理回路2の設定という。
2:1セレクタ10は、アプリケーションセレクタ7−1および7−2の出力側端子のいずれかを選択してクロスコネクト処理回路2の入力側端子に接続する回路である。
ここで、スロット基準による設定を例示する。今、スロット3−1からスロット3−nに対して、スロット番号1からnを割り当てた場合を想定する。今、これらのスロットに現用系のチャンネルが接続される場合を想定する。また、クロスコネクト処理回路2の入力側の端子に対して端子番号1からnを割り当てた場合を想定する。
本端局中継装置では、システムブロック4−1から4−mおよび5−1および5−mによる処理に依存せず、現用系のチャンネルに接続されるスロット番号1〜nのスロット3−1から3−nは、各々、クロスコネクト処理回路2の入力側端子1〜nに接続される。
これは、アプリケーションセレクタ6−1および6−2によってスロット3−1から3−nがシステムブロック4−1から4−mまたは5−1から5−mのいずれかの入力側端子に接続された後、アプリケーションセレクタ7−1および7−2(および2:1セレクタ10)によってシステムブロック4−1から4−mまたは5−1から5−mの出力端子が元のスロット番号に対応する端子番号のクロスコネクト処理回路2の入力側端子に接続
されるからである。
すなわち、本端局中継装置1によれば、システムブロック4−1から4−mまたは5−1から5−mに入力するために設定されるアプリケーションセレクタ6−1および6−2の接続関係がアプリケーションセレクタ7−1、7−2および2:1セレクタ10により元に戻される。
クロスコネクト処理回路2は、入力側端子を出力側端子に接続するともに、入力側伝送路上でのタイムスロットを出力側伝送路上でのタイムスロットに変換する。このクロスコネクト処理回路2の処理により、チャンネルが空間的な伝送路およびタイムスロットにおいて変換される。この処理をTSI(Time Space Interchange)という。このTSIにより、クロスコネクト処理回路2の出力側端子には、入力側のいずれかの端子に接続される現用系チャンネル/予備系チャンネル、イースト側チャンネル/ウェスト側チャンネル、または低速側伝送路から端局中継装置で挿入されるチャンネルが接続される。
アプリケーションセレクタ17−1および17−2は、クロスコネクト処理回路2の出力側端子をシステムブロック14−1から14−mおよび15−1から15−mの入力端子のいずれかに接続する。
このうち、システムブロック14−1から14−mの各々の入力側端子には、現用系(図7にWorkで示す)、予備系(図7にProtectで示す)の伝送路、または低速側伝送路からのチャンネルが接続される。
なお、この場合、システムブロック4−1等の出力側端子からシステムブロック14−1等の入力側端子までの間(図7において、システムブロック4−1から4−mと、システムブロック14−1から14−mとに挟まれた回路)には、基本的には、現用系の信号しか存在しない。高次群のデータに対しては、ラインスイッチ22等により、APS処理が実行され、低次群のデータは、スルーされるからである。
しかし、本実施形態の端局中継装置1は、他のアプリケーションへの適用も考慮し、システムブロック4−1等の出力側端子以降に対しても、現用系と予備系の両方の伝送路を有している。例えば、図7では、アプリケーションセレクタ7−1、17−1の入出力端子、およびシステムブロック14−1から14−mの入力側端子には、現用系の信号(Work)の他、予備系の信号(Protect)が示されている。
システムブロック14−1から14−mは、出力信号を現用系と予備系の双方に分岐して送信する。このような分岐処理を実行する回路がブリッジである。
また、システムブロック15−1から15−mの各々の入力側端子には、リングを構成するイースト側(図7にEastで示す)およびウェスト側(図7にWestで示す)の伝送路が接続される。
また、システムブロック15−1から15−mは、イースト側とウェスト側の間でBLSRにおける送信側処理を実行する。
例えば、システムブロック15−1から15−mは、イースト側の送信先に障害が発生した場合に、イースト側とウェスト側の間でOC−N単位でループバック処理を実行する。これにより、イースト側からウェスト側への伝送路の折り返しが実現される。BLSR処理については、別途図12により詳述する。
アプリケーションセレクタ16−1、16−2および2:1セレクタ20は、システムブロック14−1から14−mおよび15−1から15−mの出力側端子を対応するスロット番号のスロットに接続する。ここで、対応するスロットとは、システムブロック14−1から14−mおよび15−1から15−mの各入力側端子に接続されるクロスコネクト処理回路2の出力側端子に対応するスロットをいう。
今、出力側(図7でOUT矢印で示される側)で現用系チャンネルに接続されるスロット13−1からスロット13−nに対して、スロット番号1からnを割り当てた場合を想定する。また、クロスコネクト処理回路2の出力側の端子に対して端子番号1からnを割り当てた場合を想定する。
本端局中継装置1では、現用系チャンネルについては、システムブロック14−1から14−mおよび15−1から15−mによる処理に依存せず、クロスコネクト処理回路2の出力側端子1〜nは、各々、対応するスロット番号1〜nのスロット13−1から13−nに接続される。この機能は、アプリケーションセレクタ6−1、6−2、7−1、7−2および2:1セレクタ10と同様である。
図8に、本端局中継装置1、1により、実際にOC−Nのインターフェースカードでターミナル(1+1)構成のアプリケーションを構築した例を示す。この構成では、スロット3−2(Slot#2)とスロット3−3(Slot#3)に高次群側とインターフェースをとる現用系カードおよび予備系カードを、また、スロット3−5(Slot#5)に低次群側とインターフェースをとるカードを装着している。
この構成において、高次群側では、2本の光ファイバF1、F2が現用系の送信伝送路と受信伝送路を構成する。また、他の2本の光ファイバF3、F4が予備系の送信伝送路と受信伝送路を構成する。
スロット3−5に装着されたインターフェースカードは、ケーブルC2から入力された電気信号を光信号に変換する。そして、低次群側からの信号がOC−N(例えば、OC−48)の単位でラインブリッジ21によって現用系チャンネル(Work)と予備系チャンネル(Protect)に分岐される。現用系チャンネルは、スロット3−2(Slot#2)の出力端子を通じてファイバF1に出力される。また、予備系チャンネルは、スロット3−3(Slot#3)の出力端子を通じてファイバF3に出力される。
一方、高次群の入力チャンネルについては、現用系チャンネルは、スロット3−2(Slot#2)の入力端子を通じてファイバF2から入力される。また、予備系チャンネルは、ス
ロット3−3(Slot#3)の入力端子を通じてファイバF4から入力される。
このスロット3−2およびスロット3−3に入力された高次群のチャンネルは、OC−N(例えば、OC−48)の単位でラインスイッチ22により、選択される。そして、選択されたチャンネルがスロット3−5に装着されたインターフェースカードを介して低次群側に出力される。すなわち、スロット3−5に装着されたインターフェースカードは、光信号を電気信号に変換し、ケーブルC1から出力する。
図9に、図8のアプリケーションにおける端局中継装置1のクロスコネクト処理例を示す。図9は、図8のカード構成により、高次群から低次群へのドロップまたは低次群から高次群への挿入(アッド)を実現する例を示している。なお、端局中継装置1の構成要素は、図7で述べた通りである。
まず、ドロップ方向においては、高次群側の現用系カードおよび予備系カードの伝送路
をアプリケーションセレクタ6−1を介してシステムブロック4−1へ接続する。そして、このシステムブロック4−1にて高次群側からの伝送データの伝送路品質を監視する。そして、その監視結果をトリガとして現用系/予備系の自動切替、すなわち、APS(Automatic Protection Switch)を実施する。この切替は、ラインスイッチ22により実行
される。
次にAPS処理されたデータは、アプリケーションセレクタ7−1を介してシステムブロック4−1の位置からスロット3−2(Slot#2)の位置に戻され、クロスコネクト処理回路2に接続される。ここで、スロット3−2(Slot#2)の位置に戻すとは、APS処理されたデータをスロット3−2のスロット番号(例えば、スロット番号2)に対応する端子番号(例えば、端子番号2)のクロスコネクト処理回路2の端子に接続することをいう。
さらに、図9の例では、上記のAPS処理されたデータは、クロスコネト処理回路2にて低次群のカードが挿入されているスロット3−5(Slot#5)の位置に回線設定がなされる(クロスコネクト処理回路2の回線設定自体は、例えば、ユーザ指定に基づく)。
クロスコネクトされたデータはアプリケーションセレクタ17−1を介してシステムブロック14−3に接続され、APS処理は行なわず、そのままスルーで抜ける。そして、このデータは、アプリケーションセレクタ16−1を介して、スロット3−5(Slot#5)のカードへ接続され、低次群側へ出力される。
次に挿入(アッド)方向においては、低次群側のスロット3−5(Slot#5)のカードからの伝送データがアプリケーションセレクタ6−1を介してシステムブロック4−3に接続される。システムブロック4−3は、低次群のデータに対しては、APS処理を行なわない。したがって、データは、そのままスルーで抜けアプリケーションセレクタ7−1を介し、システムブロック4−3の位置からスロット3−5(Slot#5)の位置に戻され、クロスコネクト処理回路2の入力側端子に接続される。
さらに、クロスコネクト処理回路2にて高次群側の現用系カードが挿入されているスロット3−2(Slot#2)に回線設定がなされる。そして、クロスコネクトされたデータは、アプリケーションセレクタ17−1を介してシステムブロック14−1の現用系側に接続される。そして、システムブロック14−1内のラインブリッジ21により、予備系側への分岐処理後、アプリケーションセレクタ16−1を介してスロット3−2(Slot#2)とスロット3−3(Slot#3)のインターフェースカードへ接続され、高次群側へ出力される。
このように、入力側回路において現用系のチャンネルに接続されるスロット3−2の信号は、クロスコネクト処理回路2の対応する位置関係にある入力側端子に接続される。一方、予備系チャンネルに接続されるスロット3−3の信号は、ラインスイッチ22において、スロット3−2の信号の予備系として使用される。
また、出力側回路においても、現用系のチャンネルに接続されるスロット3−2の信号は、クロスコネクト処理回路2の対応する位置関係にある出力側端子に接続される。一方、予備系チャンネルに接続されるスロット3−3の信号は、ラインブリッジ21により、スロット3−2の信号から分岐される。
図10に、システムブロック内の1+1LineAPS処理用のラインスイッチおよびラインブリッジの構成を示す。本実施形態では、1つのシステムブロック内の処理容量は、OC−N(例えば、OC−48)2ファイバ構成(1ファイバ=STS−1×48ch
)を基準として構成されている。システムブロック4−1等は、このOC−Nを単位として、伝送路障害時の現用系/予備系の切り替え制御を行う。
図10のターミナル(1+1)系における伝送路の割り当ては、1番目を現用系(チャ
ンネル1〜24)、2番目を現用系(チャンネル25〜48)、3番目を予備系(チャンネル1〜24)、4番目を予備系(チャンネル25〜48)としている。
図10において、受信側ブロック4−1の現用系チャンネル1〜24および25〜48が1つの光ファイバに対応する。また、予備系チャンネル1〜24および25〜48が1つの光ファイバに対応する。
さらに、実際の1+1系における通信では、送信側ブロックの14−1の現用系および予備系に各々1ファイバが使用される。その結果、1+1系の通信では、ノード間で4ファイバが使用されることになる。
なお、UPSR構成の場合には、例えば、イースト側チャンネル(現用系1〜48)が右回り方向に1系統、左回り方向に1系統接続される。また、ウェスト側チャンネル(予備系1〜48)が右回り方向に1系統、左回り方向に1系統接続される。このような構成により、UPSR全体では、右回り方向に1系統、左回り方向に1系統の光ファイバが敷設される。
また、アラームインジケータシグナル(以下、AIS)発生器23、24は、現用系チャンネル断線時に、その旨のアラームを予備系を使用する装置に通知する。これにより、予備系未使用時に、予備系を使用している装置に、もはや予備系が未使用状態ではなく、使用できないことを通知する。すなわち、1+1構成のネットワークにおいては、AIS発生器23、24からアラームが出力されない限り、予備系のチャネルを使用できる。
図10に示すように、受信側のシステムブロック4−1において、予備系チャンネル(Protect)1から24および現用系チャンネル1から24がラインスイッチ22Aに接続される。上述のように、1+1LineAPS処理では、現用系チャンネルと予備系チャンネルの双方に同一の信号が送信されている。そして、その伝送路品質が比較され、伝送路品質のよいチャンネルがOC−N単位でラインスイッチ22Aにより選択され、出力される。ラインスイッチ22Bは、チャンネル25から48に対して、同様の処理を実行する。
また、送信側のシステムブロック14−1では、現用系チャンネル1から24が予備系チャンネル1から24に、ラインブリッジ25により分岐されている。また、現用系チャンネル25から48が予備系チャンネル25から48に、ラインブリッジ26により分岐されている。このようにして、送信側のシステムブロック14−1等は、現用系チャンネルと予備系チャンネルとにおいて冗長構成の信号を生成する。
以上の構成により、ユーザがクロスコネクト処理回路2の設定を行う場合、LineAPS処理を実行するシステムブロック4−1から4−mおよび14−1から14−mへの接続関やその処理の有無に関わりなく、クロスコネクト処理回路2の各入力端子(例えば、端子番号1からnとする)への信号は、現用系の入力側(図7、9の左側)のスロット3−1から3−n(例えば、スロット番号1からnとする)に対応する。
また、クロスコネクト処理回路2の各出力端子(例えば、端子番号1からnとする)への信号は、現用系の出力側(図7、9の右側)のスロット3−1から3−n(例えば、スロット番号1からnとする)に対応する。したがって、ユーザは、スロットを識別するス
ロット番号に基づいてクロスコネクト処理回路2を設定できる。
なお、上記実施形態では、ターミナル(1+1)構成のネットワークに対して本端局中継装置1を適用する例を示した。しかし、端局中継装置1を3以上組み合わせたリニア構成においても、現用系/予備系双方に信号を分岐し、受信側で選択処理を実行する限り、その手順は上記と同様である。
すなわち、端局中継装置1を3以上線状に配置したリニア構成、イースト方向/ウェスト方向のリングの双方に信号を出力するUPSR構成においても、同様に、端局中継装置1を適用することができる。
<BLSRアプリケーション例>
BLSRのアプリケーションにおいても上記のようなスロットとシステムブロックとの接続、およびシステムブロックを意識させないクロスコネクト処理回路2の設定が実現可能である。
図11に、4ファイバBLSRのシステムブロック5A−1および15A−1内におけるBLSR処理時の構成を示す。図11においては、現用系1〜24チャンネル、現用系25〜48チャンネル、予備系1〜24チャンネル、および予備系25〜48チャンネルが各々異なる光ファイバに対応する。
そして、システムブロック5A−1および15A−1等は、伝送路障害時の現用系/予備系の切り替え制御を行う。
図11に示すように、BLSRの4系統の伝送路の割り当てが1番目をイースト現用系(East−Work)、2番目をイースト予備系(East−Protect)、3番目をウェスト現用系(West−Work)、4番目をウェスト予備系(West−Protect)としている。
図11に示すように、受信側のシステムブロック5A−1は、イースト現用系とイースト予備系との間でスパンスイッチ(Span Switch)27を有し、イースト現用系とウェス
ト予備系との間でリングスイッチ(Ring Switch)28を有する。
スパンスイッチ27は、イースト現用系とイースト予備系との間で取り出すべきチャンネルをOC−Nの単位で切り替える。
リングスイッチ28は、イースト現用系とウェスト予備系との間で取り出すべきチャンネルをOC−Nの単位で切り替える。このリングスイッチ28により、本来イースト側で送信すべきデータをウェスト側から取り込む(ドロップする)処理が実行される。
送信側のシステム15A−1は、イースト現用系とイースト予備系との間でスパンブリッジ(Span Bridge)29を有し、イースト現用系とウェスト予備系との間でリングブリ
ッジ(Ring Bridge)30を有する。
イースト現用系のチャンネルに障害が発生した場合、スパンブリッジ29は、イースト現用系の信号をOC−Nの単位でイースト予備系に分岐する。
イースト現用系および予備系の双方に障害が発生した場合、リングブリッジ30は、イースト現用系の信号をOC−Nの単位でウェスト予備系に切り替える。このリングブリッジ30により、本来イースト方向に送信すべきデータがウェスト方向の伝送路に折り返して送信される。
<Line APSとUPSRの共存する装置への適用>
図7に示したように、クロスコネクト処理回路2手前の2:1セレクタ10と出力側スロット3−1から3−nへ出力する手前の2:1セレクタ20とを切り替えることにより、ターミナル(1+1)構成とBLSR構成の共存が可能である。
すなわち、2:1セレクタ10、20の組み合わせにより、Linear ADM構成(あるいはターミナル構成)の伝送路とBLSR構成の伝送路をOC−N(例えば、OC−48)単位で切り替えることができる。したがって、本実施形態の端局中継装置1によれば、一つの装置内で複数のアプリケーションの構築が可能である。
<OC−Nへの一般化>
上述のように、例えば、OC−48 2ファイバを基準として1システムブロックを構成することによりOC−48 4ファイバ BLSRの時は2つのシステムブロックを、OC−192 2ファイバの場合は4つのシステムブロックを、OC−192 4ファイバ BLSRの場合は8つのSysブロックを組み合わせることで実現可能である。
なお、2ファイバBLSRの場合は1ファイバ内に現用系と予備系の帯域が割り当てられている。この場合、冗長構成は、イーストとウェストのファイバによって実現される。そのため、イーストの現用系および予備系を冗長化するためのスパンスイッチ27、スパンブリッジ29は不要である(ウェストについても同様)。
<その他の変形例>
上記実施形態では、SONET/SDHにおいて本発明を実施する例を示した。しかし、本発明の実施は、SONET/SDHには限定されない。すなわち、現用系と予備系の切替機能、およびクロスコネクト処理機能を有する中継装置一般において本発明は実施可能である。
《第2実施形態》
以下、本発明の第2実施形態に係るネットワークの端局中継装置を図12から図17の図面に基づいて説明する。上記第1実施形態では、1+1LineAPS処理およびBLSR処理を実行するネットワークにおける端局中継装置1の構成を説明した。
本実施形態では、この端局中継装置1を用いて、ネットワークをサービス状態でアップグレードする(以下、インサービスアップグレードという)手順を説明をする。端局中継装置1の構成および機能は、第1実施形態と同様である。そこで、同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
インサービスアップグレードには、2通りのタイプがある。第1のタイプは、現在構築されているアプリケーションにおいて物理的な伝送容量を増加する(例えば、OC−12
をOC−48に変更する)場合である。また、第2のタイプは、伝送容量はそのままでシステムのアプリケーションを変更する(例えば、UPSRをBLSRに変更する)場合である。
<UPSRからBLSRへのアップグレード例>
図12から図14に、本中継装置1により、アプリケーションをUPSRからBLSRへアップグレードする手順を示す。
図12は、スロット3−2とスロット3−3に高次群側とのインタフェーイスをとるインターフェースカードが挿入されている。また、スロット3−5に低次群側とのインターフェースをとるインターフェースカードが挿入されている。
そして、システムブロック4−1、4−3等には第1実施形態と同様のラインスイッチ
が設けられ、現用系/予備系の選択または低次群からの挿入が実現される。また、システムブロック14−1、14−3等には、第1実施形態と同様のラインブリッジが設けられ、現用系/予備系双方への信号の出力または低次群へのドロップが実現される。このような構成により、端局中継装置1は、UPSRリングのノードを構成する。例えば、スロット3−2のインターフェースカードをイースト側、また、スロット3−3をインターフェースカードをウェスト側に接続すればよい。
なお、図12から14において、システムブロック5−1、5−3等は、図11に示した受信側のシステムブロック5−1と同様の構成である。また、システムブロック15−1、15−3等は、図11に示した送信側のシステムブロック15−1と同様の構成である。システムブロック5−1、15−1等は、図11の場合と同様、スパンスイッチ、リングスイッチ、スパンブリッジ、リングブリッジにより、BLSRのアプリケーションを提供する(ただし、2F−BLSRの場合、スパンスイッチおよびスパンブリッジは使用されない)。
以下、このUPSRを図13および図14に示す手順にしたがい、BLSRに、サービスを停止することなくアップグレードする。
まず、図13においては、スロット3−2、3−3および3−5からの伝送データを分岐させ、アプリケーションセレクタ6−2および7−2を介しBLSR側のシステムブロック5−1と5−3に接続する。
また、クロスコネクト後の伝送データも同様に、アプリケーションセレクタ17−2および16−2を介しシステムブロック15−1と15−3に接続する。
そして、クロスコネクト処理回路2手前(図12から14において紙面に向かって左側)の2:1セレクタ10までBLSR側のデータを通す。さらに、スロット3−2等のインターフェースカードへ出力する手前の2:1セレクタ20の手前までそれぞれBLSR側のデータを通し、BLSRのシステムを構築しておく。
次に、図14においてはクロスコネクト処理回路2手前の2:1セレクタ10とインターフェースカードへ出力する手前の2:1セレクタ20の設定をBLSR側選択に切り替える。2:1セレクタ10および20には、UPSRとBLSRの両方の信号が通されているため、上記切替処理は容易に実行できる。
これにより、UPSRからBLSRへのアップグレードがサービスを停止することなく完了する。
<Linear ADM(1+1)構成からBLSRへのアップグレード例>
以下、OC−N(例えば、OC−48)Linear ADM(1+1)構成からOC−N 4ファイバBLSRへのインサービスアップグレードを例に説明する。ここで、1+1とは、ファイバが現用系および予備系おのおの同数使用することをいう。
図15に、Linear ADM構成から4ファイバBLSRにアップグレードする手順を示す。図15の上段は、アップグレード前のLinear ADM(1+1)構成のネットワークを示している。
このネットワークは、ノードA、B、Cを構成する端局中継装置1A、1B、1Cを現用系(Work)と予備系(Prct)の伝送路で接続して構成される。端局中継装置1A、1B、1Cは、上記第1実施形態で説明したものと同様の構成である。
図15に示すようにLinear ADM構成から4ファイバBLSRにアップグレードする場合、ノードAとノードCに網掛けのインターフェースカード(図15に「追加」の文字で示す)を追加し、ノードAとノードCとの間にファイバF10を接続し、各ノードをBLSRモードに設定すればアップグレード完了となる。ただし、4ファイバBLSRにアップグレードする場合は、システムブロックに接続するアプリケーションセレクタの切り替えが必要となる。
この切替を図16A、16Bおよび図17A、17Bに示す。図16A、16Bは、アップグレード前のノードBのアプリケーションの設定内容を示す図である。また、図17A、17Bは、4ファイバBLSR時のアプリケーション設定を示す図である。
これらの図において、PTCTは、予備系(Protect)を示す。また、WORKは、現用系を示している。さらに、これらの図において、(A−1)、(A−2)、(A−3)、および(A−4)の符号で示される箇所が接続箇所を示している。
図16A、16Bに示すように、本実施形態の端局中継装置1B等は、システムブロック4−1、4−2、4−3等の前後にアプリケーションセレクタ6−1および7−1を有している。このアプリケーションセレクタ6−1および7−1により、入力側(IN矢印で示す)において、スロット3−1、3−2等に入力される現用系の信号が、そのままの対応関係でクロスコネクト処理回路2の入力側端子に接続される。この作用は、第1実施形態で述べたものと同様である。また、クロスコネクト処理回路2の出力側端子と、出力側(OUT矢印で示す)において、スロット3−1、3−2等から出力される現用系の信号との関係も同様に、アプリケーションセレクタ17−1および16−1により維持される。
また、一般には、4ファイバBLSR設定時のシステムブロック5−1、5−2、5−3等の出力側端子の信号の配列は、1+1LineaADM設定時のシステムブロック4−1、4−2、4−3とは、一致しない。しかし、アプリケーションセレクタ6−2および7−2の作用により、システムブロック5−1、5−2、5−3の出力側端子の信号の配列は、入力側(IN矢印で示す)スロットでの信号の配列に戻される。この作用は、第1実施形態に述べたものと同様である。
したがって、1+1LineaADMの有無、BLSR処理の有無に拘わらず、アプリケーションセレクタ7−1および7−2の出力側端子の信号は、入力側スロット3−1、3−2等に対応したものとなる。
この対応関係は、クロスコネクト処理回路2の出力側端子と出力側(OUT矢印で示す)のスロット3−1、3−2との間でも同様に維持される。
以上のことより、Linear ADM/UPSR系とBLSR系を並列構成にすることにより、新アプリケーションのための各設定を行なっている際でも現状のアプリケーションはサービス中の状態を維持している。そして、新アプリケーションの準備ができた時点で2:1セレクタ10および20を切り替えることにより、瞬時に新アプリケーションへのアップグレードが実現できる。そして、アップグレード中の伝送品質の劣化は、最小限に抑えこむことが可能となっている。
もし、クロスコネクト前後のアプリケーションセレクタ6−1、6−2、7−1、7−2、16−1、16−2、17−1、17−2等を具備していなければ、クロスコネクト処理回路2をシステムブロック基準で設定することとなる。システムブロック基準とは、システムブロックの出力信号の配列を識別する必要があることをいう。
そのため1+1LinearADMから4ファイバBLSRへアップグレードする際、クロスコネクトの張り替えが必要となる。この場合、主信号の断が発生してしまう。
これを回避する手段として、本端局中継装置1A等は、クロスコネクト前後にアプリケーションセレクタ6−1、6−2、7−1、7−2、16−1、16−2、17−1、17−2を具備する。これにより、スロット基準でのクロスコネクト設定が可能となる。したがって、図16A、16Bと図17A、17Bに示すようにクロスコネクト処理回路2の設定は、Linear ADMから4ファイバへアップグレードする際に張り替える必要がなく、主信号の断を回避できる。
<変形例>
上記実施形態では、SONET/SDHにおいて本発明を実施する例を示した。しかし、本発明の実施は、SONET/SDHには限定されない。すなわち、現用系と予備系の切替機能、およびクロスコネクト処理機能を有する中継装置一般において本発明は実施可能である。
《第3実施形態》
以下、本発明の第3実施形態に係るネットワークの端局中継装置を図18から図23の図面に基づいて説明する。上記第1実施形態では、柔軟に1+1LineAPS、UPSRおよびBLSRを設定できる端局中継装置1の構成を説明した。また、第2実施形態では、この端局中継装置1により、サービスを停止せずにネットワークをアップグレードする手順を説明した。
本実施形態では、BLSRにおいて、現用系チャンネルと予備系のチャンネルとの対応を柔軟にとることができる端局中継装置について説明する。
従来のBLSRネットワークにおいては、始点ノードより送られたデータは中間ノードを経て、終点ノードに届けられる。そして、障害にて救済動作が生じた場合には、通常運用パスとは異なるパスにてデータが終点ノードに届けられる。
この場合、一般的には、始点ノードでのタイムスロットと終点ノードで現用系と予備系のタイムスロットは、所定の関係で固定された関係とする。現用系と予備系のタイムスロットの関係を固定することで、どのタイムスロット、すなわち、どの現用系チャンネルについても、パス変更後の接続を保証することが可能である。ただし、このようなネットワークでは、通常運用状態に置いては中間スルーノードにおける使用タイムスロットの入れ替え(クロスコネクト)が許容されない。
本実施形態の端局中継装置は、この中間スルーノードでタイムスロットの入れ替えを許容した上で、さらに、障害発生時の救済動作をも実現する。
一般に、伝送されるデータには、始点ノードにて、ノード固有番号およびチャンネル番号を指定するパスIDが定義される。パスIDは、例えば、SONET/SDHにおいて規定されており、主として、通信するノード間を識別するため、上位レイヤのソフトウェアが使用する情報である。本実施形態では、このパスIDをタイムスロットの認識に流用する。
パスIDは、オーバヘッドバイトを用いて転送される。中間ノードではタイムスロットのクロスコネクトがされている場合にも、パスIDはチャンネルの伝送データとともに伝送される。そのため、終点ノードにてこのパスIDの監視を行なえば、タイムスロットが変更された場合でも、変更前のパスを認識し、接続を確認することができる。
本実施形態では、パスIDは、BLSRの救済方法にて救済された受信チャンネルが異なるチャンネルで受信されているかどうかの判定に使用される。すなわち、パスIDにより、終端ノードにて通常運用時に受信されていたデータが救済後、どのチャンネルで受信されているかが判定される。
すなわち、本実施形態では、タイムスロットが変更されている場合に、通常運用時のデータがどのタイムスロットで受信されているかがパスIDにより確認される。誤接続防止の観点より、BLSR内で固有のパスIDが定義されなければならない。
本実施形態のBLSRのライン救済でも、従来同様、BLSRリングスイッチ手順が実行される。すなわち、本実施形態の端局中継装置は、障害発生時にはループバックを行ない、伝送路を逆方向の予備系ラインに切り替える。現用回線設定時に中間ノードでクロスコネクト設定されていた場合には、ノード間の通信が可能にも拘わらず、受信タイムスロットが異なるため、救済が不可能になる場合がある。
図18に本実施形態に係る端局中継装置101、102、103および104を含むBLSRを示す。図18において、端局中継装置101は、チャンネル1によりデータを端局中継装置103に送信している。このチャンネル1は、端局中継装置102においてチャンネル3に変更されている。したがって、受信ノードである端局中継装置103は、チャンネル3を低次側にドロップしている。
図19に、単一障害が発生した状態を示す。ここでは、障害箇所を×のマークで示している。図19に示すように、単一障害時には、障害前後の取り扱いタイムスロットが同じである(障害箇所の前後でチャンネルは3である)。そのため、救済のためのループバックを行なった場合でも、救済前のタイムスロットは、接続先の同じタイムスロットに接続され、救済は従来の手法にて可能である。
すなわち、障害箇所の手前の端局中継装置102は、前方(ウェスト方向)への送信が不可能と判定し、イースト方向に折り返して送信する。ループバックされたチャンネルは、端局中継装置101および104をスルーし、端局中継装置103に到達する。端局中継装置103は、障害発生前と同一のチャンネルをウェスト側からドロップすればよい。
なお、使用する予備系チャンネルは、例えば、SONET/SDHに規定されている救済手順により決定される。本実施形態では、図19において、この予備系チャネルが、「CH3+WKch」と示されている。
図20に、多重障害の例を示す。ここでも障害箇所を×マークで示す。図20に示すように、多重障害時(複数パスでのファイバー障害、ノード障害)には、障害にて孤立してしまう中間ノードが発生する。図20の例では、端局中継装置102のノードが孤立している。また、この端局中継装置102では、チャンネル、すなわち、タイムスロットの入れ替えが行われていた。
このように、孤立したノードでデータが他のタイムスロットにクロスコネクトされている場合には、障害近接ノードにおいてそのクロスコネクトの設定を認識できない。したがって、従来からの通常の救済措置であるループバックを実行してしまうと、ループバックされるデータは通常運用時のように救済することは不可能である。
これは孤立したノードにて実行されるスルーデータのクロスコネクトを自動的に認識することができず、異なったタイムスロット同士が接続されてしまうからである。
この誤接続を防ぐために、データ受信ノード(図20の端局中継装置103)がループバックデータを受信時にパスIDの検出を行えばよい。本実施形態のデータ受信ノードは、通常運用時に受信されていたパスIDとループバック制御時に受信したパスIDとを比較し、救済を実行する。
図21に、救済処理の概要を示す。この端局中継装置103は、障害前と障害後の同一のタイムスロットにて同一パスIDを受信している場合にはタイムスロットの入れ替えは行わない。一方、障害前パスIDと障害後のパスIDとの比較結果が異なる場合には、図21に示すように、端局中継装置103は、ループバックセレクタ110実行前に、タイムスロットを入れ替える。これにより、障害前パスIDを有するタイムスロットからの受信が可能になる。
回線誤接続防止に関しては従来スケルチテーブルを用いたスケルチ制御が行われる。しかし、多重障害時には、クロスコネクトを行った通信可能なデータの救済にはスケルチ制御が利用できない。そのような、従来からのスケルチ制御を用いても救済されないパスに対しても、受信側にてパスIDを検出してクロスコネクトを行えば、救済が可能である。
図22に、上記パスID検出処理を実行する回路の内部機能ブロックを示す。この回路は、例えば、図11に示した受信側のシステムブロック5A−1内に実装される。
図22に示すように、このシステムブロックは、例えば、OC−48 2F−BLSRを想定すると、現用系チャンネルの1から24、予備系チャンネルの25か48、および、多重障害情報チャンネル120に接続される。また、図22のおいて、実線の矢印は、データ信号(各チャンネルを伝送される信号)を示し、点線の矢印は、制御信号を示す。
このシステムブロックには、通常時パスID検出部121、障害時パスID検出部122、パスID比較部123、タイムスロット比較部124、タイムスロット入替部125、BLSRスイッチ126およびスケルチ管理部127を有する。
通常時パスID検出部121は、通常時に現用系タイムスロット(ch1−24)から入力されるデータ内のパスIDの検出を行ない、IDを保持する。そして、通常時パスID検出部121は、障害発生時(多重障害情報入力時)には保持されたパスIDが変更されないように保持動作を行う。
障害時パスID検出部122は、多重障害発生情報により、予備系タイムスロット(ch25−48)から入力されるデータ内のパスIDの検出を行い、そのパスIDを保持する。ただし、障害発生時(多重障害情報身入力時)以外のときには、障害時パスID検出部122は、パスID未検出コードを保持する。
必要となるパスIDは、通常運用状態では現用系側のチャンネル1〜24のパスIDである。また、多重障害発生時には、予備系のチャンネル25〜48のパスIDを監視する必要がある。
通常時/障害発生時の状態の認識はBLSRの救済で用いられるリング スイッチ情報を用いることで認識可能である。本回路は、このリングスイッチ情報を多重障害情報として使用する。リングスイッチ情報とは、例えば、第1実施形態で図11に示した受信側のチャンネルを現用系と予備系とで切り替えるリングスイッチ28の切替状態を示す情報である。
このリングスイッチ情報にて救済の実行が通知されると、通常時パスID検出部121に格納される現用系チャンネル1〜24のパスID情報は変更不可とされる。一方、また、予備系チャンネル25〜48にて受信されるパスIDは、障害時パスID検出部122にて検出される。そして、通常時パスID検出部121のパスIDが、予備系チャンネル25〜48にて受信されるパスIDと比較される。
なお、従来のようなスルーノードにてタイムスロットの入替えを行っていないBLSRでの救済の場合、現用系チャンネル1と予備系チャンネル25には同一のデータが受信されることになる。そのような硬直したチャンネル構成の場合には、本実施形態のようなパスIDの検出は必要ではない。
パスID比較部123は、多重障害発生時に通常時パスID検出部121にて保持されたIDと障害時パスID検出部122にて保持されたパスIDとを比較する。ここでは、通常時パスID検出部121の各タイムスロット位置に保持されたパスIDと一致するパスIDを、障害時に検出されたパスIDから検出する。
パスID比較部123は、その比較結果をタイムスロット制御部124に入力する。タイムスロット制御部124は、その比較結果にしたがい、タイムスロット入替部125を制御する。
タイムスロット入替部125は、多重障害情報120が入力されたとき、イネーブルとなり、タイムスロット制御部124からの指示にしたがい、予備系チャンネル25〜48を入れ替える。この入れ替えられたチャンネルがBLSRスイッチ126に入力される。ここで、BLSRスイッチ126は、例えば、図11でいうリングスイッチ28である。
図23に、パスID比較部123とタイムスロット制御部124の回路構成を示す。パスID比較部123は、通常時パスID検出部121で検出された、例えば、チャンネル1のタイムスロットを識別するパスIDを障害時パスID検出部122に保持されたパスIDと比較する(図中E−NOR回路130)。図23の場合、パスIDが一致したE−NOR回路130の出力が真となる。
比較した結果、一致するパスIDが見つからなかった場合には、未検出を認識する。タイムスロット制御部124は、上記E−NOR回路130の真出力により、通常時パスID検出部121に格納されたタイムスロットと、障害時パスID検出部122で検出されたタイムスロットとの関連付けを行う。
すなわち、パスIDが一致したE−NOR回路130の出力により、障害時のチャンネルがAND回路131を通じて選択される。また、一致するパスIDが存在しない場合にはAND回路132を通じて、AIS出力フラグが設定される。
図22のタイムスロット入替部125は、上記選択にしたがい、タイムスロットを入れ替える。また、AIS出力フラッグが設定されていると、タイムスロット入替部125は、AIS信号を出力する。
以上述べたように、本実施形態の端局中継装置101等によれば、スルーノードにおいてタイムスロットの入れ替えを許容した上で、多重障害発生時の救済を実現する。したがって、スルーノードでのタイムスロットの設定が柔軟になるとともに、BLSRによるシステムの信頼性が維持される。
《第4実施形態》
以下、本発明の第2実施形態に係るネットワークの端局中継装置を図24から図26の
図面に基づいて説明する。上記第1実施形態では、1+1LineAPS処理およびBLSR処理を実行するネットワークにおける端局中継装置1の構成を説明した。その場合、第1実施形態のアプリケーションセレクタ6−1等、システムブロック4−1等、および2:1セレクタ10等は、直接伝送路の主信号を切り替えた。
このように、従来の端局中継装置としては、クロスコネクト処理回路の前後にLine
APS、BLSR等のアプリケーションを実行する回路を設け、直接主信号を操作する構成が一般的であった。
本実施形態では、主信号とは独立して制御信号の識別情報(以下、パスコードと呼ぶ)を処理する制御回路を設ける。この制御回路は、パスコードに対して、クロスコネクト処理とともにLine APS、BLSR等の処理を実行する。そして、この制御回路へ入力されるパスコードと、制御回路から出力されるパスコードとの対応関係を求める。
このパスコードの対応関係は、端局中継装置への入力チャンネルが、どの出力チャンネルに接続されるべきかを示す。この制御回路は、この対応関係にしたがい、クロスコネクト処理回路の主信号を設定する。
<従来例>
図24に、従来の端局中継装置におけるクロスコネクト処理および現用系/予備系切替処理のための回路例を示す。この回路は、主信号系回路と、制御系回路とを有している。
図24のように、主信号系回路は、スイッチ部40、クロスコネクト処理回路42、サービスセレクタ45、パススイッチ46およびブリッジ部41を有している。また、制御系回路は、クロスコネクト制御コード設定部43、44、アラーム検出部47、およびパススイッチ・サービスセレクタ処理部48を有している。
スイッチ部40は、Line APS処理を実行する。すなわち、スイッチ部40は、受信信号の現用系と予備系との間で、回線品質のよい方をライン単位(OC−N単位で)選択して切り替える。また、スイッチ部40は、BLSR処理時には、図11に示した受信側のシステムブロック5−1と同様の機能を提供する。
サービスセレクタ45とブリッジ部41は、リングネットワークにおいてBLSR処理を実行する。例えば、イースト側現用系の送信側チャンネル(E−WK)に障害が発生した場合、ブリッジ41は、イースト側現用系の送信側チャンネル(E−WK)への信号をウェスト側予備系(W−PT)の送信チャンネルから送信する。この処理は、第1実施形態の図11に示したシステムブロック15−1の処理と同様である。
ここで、サービスセレクタ45は、入力側の信号のうち、スルー信号(BLSRを構成する高次群、すなわちイースト側またはウェスト側の信号)と挿入(アッド)信号、すなわち、第2のBLSRから端局中継装置に入力される信号を切り替える。第2のBLSRとは、複数のBLSRを含むネットワークにおいて着目しているBLSRに接続されている他のBLSRをいう。
図24の入力信号(IN矢印で示す)には、イースト現用系(E−WK)、イースト予備系(E−PT)、ウェスト現用系(W−WK)、ウェスト予備系(W−PT)、挿入(ADD)の各信号が示されている。また、出力信号には、さらにドロップ(DROP)が示されている。一般的には、挿入信号は、低次群から高次群のネットワークに加入する信号であり、ドロップは、高次群のネットワークから低次群へ出力される信号である。
また、挿入信号とドロップ信号は、2つのBLSRを接続するために組み合わせられる
。すなわち、2つのBLSRにより、パスを構成する場合、第1のBLSRでドロップされた信号が第2のBLSRに挿入される。この場合、第2のBLSRで挿入信号を受け入れる端局中継装置は、救済されるチャンネルをスルー信号(E−WK、E−PT、W−WK、W−PTのいずれか)から挿入信号(ADD)に切り替える。上記のように、サービスセレクタ45は、このスルー信号と挿入信号との間の切替処理を実行する。
また、ブリッジ部41は、図11の送信側のシステムブロック15−1と同様の機能を提供する。
パススイッチ46は、チャンネル単位で、現用系と予備系とで回線品質のよい方(例えば、アラームの発生していない方)を選択し、ドロップする(低次群へのインターフェースに出力する)。
クロスコネクト制御コード設定部43、44は、ユーザ設定にしたがい、クロスコネクト処理回路42を制御する。すなわち、クロスコネクト制御コード設定部43、44は、クロスコネクト処理回路42の入力側端子と出力側端子とを接続する指示信号をクロスコネクト処理回路42に入力する。
なお、クロスコネクト制御コード設定部43は、クロスコネクト後の出力チャンネルに対し、イースト側からの信号/挿入信号のいずれかを選択して割り当てる。この割当にしたがい、クロスコネクト処理回路42は入力側信号と出力側信号とをクロスコネクトする。
また、クロスコネクト制御コード設定部44は、ウェスト側からの信号/スルー信号に対し、同様の設定を実行する。このように、図24の回路は、イースト側からの信号/挿入信号と、ウェスト側からの信号/スルー信号とを独立して、クロスコネクト処理後のチャンネルに割り当てる。
アラーム検出部47は、主信号からアラームを検出する。パススイッチ・サービスセレクタ処理部48は、アラーム検出部47の検出したアラームにしたがい、サービスセレクタ45またはパススイッチ46を制御する。
<実施例4−1>
図25に、本発明の実施例4−1に係る端局中継装置の構成を示す。図25のように、この端局中継装置は、図24の場合と比較して、クロスコネクト処理回路42以外の構成要素を制御系回路に含む構成を採る。
すなわち、この制御系回路は、主信号上のアラームを検出するアラーム検出部147と、各信号チャンネルを識別するためのパスコードを発生するパスコード発生部150と、パスコードを伝送する伝送路の内の高次群(例えば、BLSRの場合のイースト現用系、イースト予備系、ウェスト現用系、ウェスト予備系)に対応する伝送路に対してクロスコネクト処理前に現用系/予備系の切替を実行するスイッチ部140と、パスコードを伝送する伝送路に対してクロスコネクト処理を実行するクロスコネクト処理回路142A、142Bと、ユーザ設定にしたがいクロスコネクト処理回路142Aを制御するクロスコネクト制御コード設定部143と、ユーザ設定にしたがいクロスコネクト処理回路142Bを制御するクロスコネクト制御コード設定部144と、クロスコネクト処理後のパスコードを伝送する伝送路のうち、スルー信号に対応するパスコードと挿入信号に対応するパスコードとを切り替えるサービスセレクタ145と、クロスコネクト処理後の現用系のパスコードの伝送路と予備系のパスコードの伝送路とで回線品質のよい方(アラームの発生していない方)を選択し、ドロップするパススイッチ146と、パススイッチ・サービスセレクタ処理部148を有している。
このうち、パスコード発生部150は、主信号の入力チャンネルに対応するパスコードを生成する。パスコードとは、主信号の入力チャンネルを個々に識別するコードである。例えば、OC−48レベルの端局中継装置においては、48チャンネルを識別するパスコードが使用される。また、OCー48を例えば、10組含む端局中継装置では、480チャンネルを識別するパスコードが使用される。
パスコードとしては、これらのチャンネルを識別できるだけのビット数があればよい。例えば、480チャンネルを識別するためには、9ビット(29=512)のビット数が
あればよい。
パスコード発生部150は、これらの各チャンネルを識別するコードを0と1の組み合わせによるビットパターンで生成する。なお、図25には、これらの各チャンネルのうち、E−WK、E−PT、W−WK、W−PTおよびDROPが例示されている。
本実施形態において、制御系回路は、各チャンネルに対して、これらのビットパターンを使用する伝送路を有する。すなわち、例えば、480チャンネルの端局中継装置では、各チャンネルに9ビット必要となるため、総てのチャンネルで合計4320ビットを使用する回路が構成される。
スイッチ部140は、このパスコードに対して、図24のスイッチ部40と同様、現用系と予備系との間で、回線品質のよい方を選択して、パスコードの伝送路を切り替える。または、スイッチ部140は、BLSR処理時には、図11に示した受信側のシステムブロック5−1と同様の機能を提供し、パスコードの伝送路を切り替える。また、アラーム検出部147での検出結果もパスコードと同様に切り替えられる。
クロスコネクト制御コード設定部143、144の機能は、図24に示した従来のクロスコネクト制御コード設定部43、44と同様である。また、クロスコネクト処理回路142A、142Bは、クロスコネクト処理の対象がパスコードの伝送路およびアラーム検出結果の伝送路となるが、処理内容は通常のクロスコネクト処理回路42と同様である。
さらに、サービスセレクタ145、パススイッチ146、ブリッジ部141についても、処理対象がパスコードの伝送路となる点を除いて、処理内容は、図24のサービスセレクタ45、パススイッチ46、ブリッジ部46と同様である。
例えば、サービスセレクタ145は、挿入(アッド)とスルーの切替をパスコードに対して実行する。また、パススイッチ146は、イースト/ウェストに対するパスコードのクロスコネクト処理を実行する。
パススイッチ・サービスセレクタ処理部148は、サービスセレクタ145およびパススイッチ146の切替信号を発生する。
このように、図25に示した制御系回路により、各入力信号のチャンネルを識別するパスコードがLinear ADM、あるいはBLSR処理を含むクロスコネクト処理される。そして、クロスコネクト処理結果が出力され、クロスコネクト処理回路42に入力される(信号151)。
この信号151は、各チャンネルを識別するビット数の伝送路を有する。かつ、その伝送路は、クロスコネクト処理回路の出力側のチャンネルに対応する。したがって、信号151は、クロスコネクト後のチャンネルと、その信号にクロスコネクトされるべきクロス
コネクト前のチャンネルとの関係を示している。すなわち、クロスコネクト処理回路42は、この信号151にしたがい、入力信号のチャンネルを出力信号のチャンネルに変換すればよい。
このように、チャンネルを識別するだけのビット数の信号にLinear ADM、あるいはBLSR処理を含むクロスコネクト処理を実行することで、主信号のクロスコネクト処理回路42に対する設定信号を得ることができる。したがって、主信号とは分離された制御系回路において、主信号を模擬するパスコードを使用し、実質的に、Linear
ADM、あるいはBLSR処理を実行できる。
<実施例4−2>
図26に本発明の実施例4−2に係る端局中継装置の構成を示す。上記実施例4−1では、主信号を模擬するパスコードを使用し、実質的に、Linear ADM、あるいはBLSR処理を実行するクロスコネクト処理について説明した。
図26は、実施例1の図25と比較してスイッチ部40が主信号系回路に含まれる点で、実施例1と相違する。他の構成および作用は、実施例1と同様である。そこで、同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図26の回路では、スイッチ部40が主信号系回路で使用されている。したがって、アラーム検出部147は、Linear ADM処理実行後の主信号からアラームを検出すればよい。このため、制御系回路側でスイッチ部40の処理に対応するLinear ADM処理を実行する必要がない。このため、図25の場合と比較し、図26においては、パスコード生成部150およびスイッチ部140は、制御系回路から除外されている。すなわち、本実施例2の回路では、クロスコネクト制御コード設定部143、144の制御コード(クロスコネクト後のチャンネルにどの入力チャンネルを割り当てるかを示すコード)が、サービスセレクタ145およびブリッジ部141、またはパススイッチ146を介して、クロスコネクト処理回路42に入力される。
以上述べたように、この回路の機能は、スイッチ部40が主信号系回路にあり、かつ、パスコード発生部150がない点を除き、図25の回路と同様である。
<その他の変形例>
上記実施形態では、SONET/SDHにおいて本発明を実施する例を示した。しかし、本発明の実施は、SONET/SDHには限定されない。すなわち、現用系と予備系の切替機能、およびクロスコネクト処理機能を有する中継装置一般において本発明は実施可能である。
《産業上の利用可能性》
本発明は、SONET/SDH等のネットワークにおいて、現用系と予備系の切替機能、およびクロスコネクト処理機能を有する中継装置に利用できる。
《その他》
本実施形態は、以下の態様(付記という)を含む。それぞの付記に含まれる構成は、他の付記に含まれる構成と組み合わせてもよい。
(付記1)ネットワーク上での回線設定を含むクロスコネクト処理を実行する、そのようなクロスコネクト処理回路と、前記クロスコネクト処理回路の入力側にあって前記ネットワーク上での回線を提供する現用系伝送路と前記現用系伝送路の代替伝送路となる予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第1伝送路切替部と、前記クロスコネクト処理回路の出力側にあって前記ネットワーク上での回線を提供する現用系伝送路と前記現用系伝送路の代替伝送路となる予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第2伝送路切替部とを有する前記ネットワークの端局中継装置であり、前記クロスコネクト処理回路は、複数の入力側インターフェースと複数の出力側インターフェースとを有し、前記第1伝
送路切替部および第2伝送路切替部は、各々入力側インターフェースと出力側インターフェースとを有しており、前記端局中継装置は、
前記ネットワーク上の伝送路へのインターフェース部または前記ネットワークに接続される下位ネットワークへのインターフェース部を挿入され、前記ネットワークまたは前記下位ネットワークへの前記インターフェース部上の送信端子および受信端子に受容する、そのような複数のスロット部と、
前記いずれかのスロット部に挿入される前記インターフェース部上の受信端子を前記いずれかの第1伝送路切替部の入力側インターフェースに選択的に接続する第1選択部と、
前記第1伝送路切替部の出力側インターフェースを前記クロスコネクト処理回路の入力側インターフェースに接続する第2選択部と、
前記クロスコネクト処理回路の出力側インターフェースを前記第2伝送路切替部のいずれかの入力側インターフェースに選択的に接続する第3選択部と、
前記第2伝送路切替部の出力側インターフェースを前記いずれかのスロット部に挿入される前記インターフェース部上の送信端子に接続する第4選択部と、
を備える端局中継装置。
(付記2)前記第2選択部は、前記第1選択部および前記第1伝送路切替部を介して接続される前記受信端子を、その受信端子を含むインターフェースが挿入されるスロット位置に対応付けられる、前記クロスコネクト処理回路の入力側インターフェースに接続する付記1に記載の端局中継装置。
(付記3)前記第3選択部は、前記第2伝送路切替部および前記第4接続部を介して接続される、そのような前記送信端子を、その送信端子を含むインターフェースが挿入されるスロット位置に対応付けられる、前記クロスコネクト処理回路の出力側インターフェースに接続する付記1または2に記載の端局中継装置。
(付記4)前記ネットワークの伝送品質を判断する品質判断部をさらに備え、
前記第1伝送路切替部または前記第2伝送路切替部は、前記伝送品質に応じて前記現用系伝送路と予備系伝送路とを切り替える付記1に記載の端局中継装置。
(付記5)前記ネットワークは、SONET/SDH光ネットワークである付記1に記載の端局中継装置。
(付記6)前記ネットワークは、前記端局中継装置を他の端局中継装置に一対一で接続する構成、他の一連の端局中継装置と線状に接続する構成、または、他の複数の端局中継装置とリング状に接続する構成を含む付記1に記載の端局中継装置。
(付記7)前記端局中継装置は、SONET/SDH光ネットワークにおけるUSPR(Uni-directional Path Switched Ring)を構成する付記1に記載の端局中継装置。
(付記8)前記端局中継装置は、SONET/SDH光ネットワークにおけるBLSR(Bi-directional Line Switched Ring)を構成する付記1に記載の端局中継装置。
(付記9)第1の方向への現用系伝送路と第1の方向への予備系伝送路とを有する第1リング伝送路と、第2の方向への現用系伝送路と第2の方向への予備系伝送路とを有する第2リング伝送路とを含むネットワークに接続される端局中継装置であり、
前記ネットワーク上の通信チャンネルのクロスコネクト処理を実行する、そのようなクロスコネクト処理回路と、
前記クロスコネクト処理回路に対し、前記ネットワークからの受信側にあって前記第1方向からの現用系伝送路と現用系伝送路の代替伝送路となる前記第2方向からの予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第1伝送路切替部と、
前記クロスコネクト処理回路に対し、前記ネットワークへの送信側にあって前記第1方向への現用系伝送路と前記現用系伝送路の代替伝送路となる前記第2方向への予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第2伝送路切替部とを備え、
前記第1伝送路切替部は、前記現用系伝送路において通信中の通信チャンネルを識別するチャンネル情報の検出手段と、
前記チャンネル情報に基づき、前記現用系伝送路において使用された通信チャンネルに対応する、そのような予備系伝送路に含まれる通信チャンネルを識別するチャンネル識別
手段と、
前記現用系伝送路の通信チャンネルを、前記チャンネル識別手段に基づき識別される予備系伝送路の通信チャンネルに切り替えるスイッチ部とを有する、端局中継装置。
(付記10)前記クロスコネクト処理回路に対し、前記ネットワークから受信側にあって前記第2方向からの現用系伝送路と現用系伝送路の代替伝送路となる前記第1方向からの予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第3伝送路切替部と、
前記クロスコネクト処理回路に対し、前記ネットワークへの送信側にあって前記第2方向への現用系伝送路と前記現用系伝送路の代替伝送路となる前記第1方向への予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第4伝送路切替部とをさらに備え、
前記第3伝送路切替部は、前記現用系伝送路において通信中の通信チャンネルを識別するチャンネル情報の検出手段と、
前記チャンネル情報に基づき、前記現用系伝送路において使用された通信チャンネルに対応する、そのような予備系伝送路に含まれる通信チャンネルを識別するチャンネル識別手段と、
前記現用系伝送路の通信チャンネルを、前記チャンネル識別手段に基づき識別される予備系伝送路の通信チャンネルに切り替えるスイッチ部とを有する付記9に記載の端局中継装置。
(付記11)前記第1リング伝送路において、現用系伝送路と予備系伝送路とが各々異なる伝送媒体を有し、前記第2リング伝送路において、現用系伝送路と予備系伝送路とが各々異なる伝送媒体を有する付記9に記載の端局中継装置。
(付記12)ネットワーク上での回線設定を含むクロスコネクト処理を実行する、そのようなクロスコネクト処理回路と、
前記クロスコネクト処理回路を制御する制御回路と備え、
前記制御回路は、
前記ネットワークの伝送路に対応する複数の回線を含む制御伝送路と、
前記制御伝送路において前記回線を切り替える切替部と、
前記切替部による切替後の回線と切替前の回線との対応関係を前記クロスコネクト処理回路に設定する設定部とを備える、端局中継装置。
(付記13)前記回線を識別する識別情報を発生して、その識別情報を前記制御伝送路の対応する回線に入力する識別情報発生部をさらに備える付記12に記載の端局中継装置。(付記14)前記制御伝送路は、前記ネットワークに含まれる現用系伝送路に対応する複数の回線を含む第1制御伝送路と、前記ネットワークに含まれる予備系伝送路に対応し、前記第1制御伝送路の代替伝送路となる前記第2制御伝送路とを有し、
前記切替部は、前記第1制御伝送路と第2制御伝送路との間で回線を切り替える付記12に記載の端局中継装置。
(付記15)前記制御伝送路は、前記ネットワークへの加入側回線を含む第3伝送路と、前記ネットワークからの離脱側回線を含む第4伝送路とをさらに有し、
前記切替部は、該切替部への入力側において、前記第1制御伝送路、第2制御伝送路、または、第3伝送路との間で回線を切り替える入力側切替部と、該切替部への出力側において、前記第1制御伝送路、第2制御伝送路、または、第4伝送路との間で回線を切り替える出力側切替部とを有する付記12に記載の端局中継装置。
(付記16)前記端局中継装置は、SONET/SDH光ネットワークにおけるUSPR(Uni-directional Path Switched Ring)を構成する付記14に記載の端局中継装置。
(付記17)前記端局中継装置は、SONET/SDH光ネットワークにおけるBLSR(Bi-directional Line Switched Ring)を構成する付記14に記載の端局中継装置。
(付記18)第1の方向への現用系伝送路と第1の方向への予備系伝送路とを有する第1リング伝送路と、第2の方向への現用系伝送路と第2の方向への予備系伝送路とを有する第2リング伝送路とを含むネットワークにおける中継方法であり、前記ネットワークは、前記ネットワーク上の通信チャンネルにクロスコネクト処理を実行する、そのようなクロスコネクト処理回路を有しており、
前記クロスコネクト処理回路に対して、前記ネットワークからの受信側において、前記第1方向からの現用系伝送路と現用系伝送路の代替伝送路となる前記第2方向からの予備系伝送路とを切り替える第1切替ステップと、
前記クロスコネクト処理回路に対して、前記ネットワークへの送信側において、前記第2方向への現用系伝送路と前記現用系伝送路の代替伝送路となる前記第1方向への予備系伝送路とを切り替える第2切替ステップとを備え、
前記第1切替ステップは、前記現用系伝送路において通信中の通信チャンネルを識別するチャンネル情報を検出するステップと、
前記チャンネル情報を保持するステップと、
前記チャンネル情報に基づき、前記現用系伝送路において使用された通信チャンネルに対応する、そのような予備系伝送路に含まれる通信チャンネルを識別するステップと、
前記現用系伝送路の通信チャンネルを、前記チャンネル情報に基づき識別される予備系伝送路の通信チャンネルに切り替えるステップとを有する、中継方法。
(付記19)前記クロスコネクト処理回路に対し前記ネットワークから受信側において、前記第2方向からの現用系伝送路と現用系伝送路の代替伝送路となる前記第1方向からの予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第3伝送路切替ステップと、
前記クロスコネクト処理回路に対し、前記ネットワークへの送信側において前記第2方向への現用系伝送路と前記現用系伝送路の代替伝送路となる前記第1方向への予備系伝送路とを切り替える、そのような複数の第4伝送路切替ステップとをさらに備え、
前記第3伝送路切替ステップは、
前記現用系伝送路において通信中の通信チャンネルを識別するチャンネル情報の検出ステップと、
前記チャンネル情報に基づき、前記現用系伝送路において使用された通信チャンネルに対応する、そのような予備系伝送路に含まれる通信チャンネルを識別するチャンネル識別ステップと、
前記現用系伝送路の通信チャンネルを、前記チャンネル識別手段に基づき識別される予備系伝送路の通信チャンネルに切り替えるステップとを有する付記18に記載の中継方法。
従来技術に係るターミナル(1+1)構成のネットワークを示す図 従来技術に係るLinear ADM構成のネットワークを示す図 従来技術に係るUPSR構成のネットワークを示す図 従来技術に係るOC−48レベル2ファイバBLSR構成のネットワークを示す図 従来技術に係るOC−48レベル4ファイバBLSR構成のネットワークを示す図 複数のプロテクション機能を実装した端局中継装置の構成例 本発明の第1実施形態に係る端局中継装置1の一例 端局中継装置1、1によるターミナル(1+1)構成のアプリケーション例を示す図 ターミナル(1+1)構成のアプリケーション例における端局中継装置1のクロスコネクト処理例を示す図 システムブロック内の1+1LineAPS処理用のラインスイッチおよびラインブリッジの構成図 4ファイバBLSRのシステムブロック5A−1および15A−1内におけるBLSR処理時の構成図 本発明の第2実施形態においてUPSRからBLSRへアップグレードする手順(1)を示す図 本発明の第2実施形態においてUPSRからBLSRへアップグレードする手順(2)を示す図 本発明の第2実施形態においてUPSRからBLSRへアップグレードする手順(3)を示す図 Linear ADM構成から4ファイバBLSRにアップグレードする手順を示す図 Linear ADM構成から4ファイバBLSRにアップグレードする詳細手順(1) Linear ADM構成から4ファイバBLSRにアップグレードする詳細手順(1) Linear ADM構成から4ファイバBLSRにアップグレードする詳細手順(2) Linear ADM構成から4ファイバBLSRにアップグレードする詳細手順(2) 本発明の第3実施形態に係るBLSRを示す図 BLSRにおいて単一障害が発生した状態を示す図 BLSRにおいて多重障害の例を示す BLSRにおいて多重障害を救済する処理例を示す図 パスID検出処理を実行する回路の内部機能ブロック図 パスID比較部123とタイムスロット制御部124の回路構成図 従来の端局中継装置におけるクロスコネクト処理および現用系/予備系切替回路の例を示す図 本発明の実施例4−1に係る端局中継装置の構成図 本発明の実施例4−2に係る端局中継装置の構成

Claims (6)

  1. ネットワーク上での回線設定を含むクロスコネクト処理を実行する、そのようなクロスコネクト処理回路と、
    前記クロスコネクト処理回路を制御する制御回路と備え、
    前記制御回路は、
    前記ネットワークの伝送路の複数の回線を模擬し、それぞれの回線を識別する識別情報を伝送する模擬回線を含む制御伝送路と、
    前記制御伝送路において前記模擬回線を切り替える切替部と、
    前記切替部による切替後の模擬回線の識別情報と切替前の模擬回線の識別情報との対応関係にしたがって前記クロスコネクト処理回路に切り替え信号を設定する設定部とを備える、端局中継装置。
  2. 前記回線を識別する識別情報を発生して、その識別情報を前記制御伝送路の対応する回線に入力する識別情報発生部をさらに備える請求項1に記載の端局中継装置。
  3. 前記制御伝送路は、前記ネットワークに含まれる現用系伝送路に対応する複数の模擬回線を含む第1制御伝送路と、前記ネットワークに含まれる予備系伝送路に対応し、前記第1制御伝送路の代替伝送路となる第2制御伝送路とを有し、
    前記切替部は、前記第1制御伝送路と第2制御伝送路との間で模擬回線を切り替える請求項1または2に記載の端局中継装置。
  4. 前記制御伝送路は、前記ネットワークへの加入側回線を含む第3伝送路と、前記ネットワークからの離脱側回線を含む第4伝送路とをさらに有し、
    前記切替部は、該切替部への入力側において、前記第1制御伝送路、第2制御伝送路、または、第3伝送路との間で回線を切り替える入力側切替部と、該切替部への出力側において、前記第1制御伝送路、第2制御伝送路、または、第4伝送路との間で回線を切り替える出力側切替部とを有する請求項3に記載の端局中継装置。
  5. 前記端局中継装置は、SONET/SDH光ネットワークにおけるUSPR(Uni-directional Path Switched Ring)を構成する請求項4に記載の端局中継装置。
  6. 前記端局中継装置は、SONET/SDH光ネットワークにおけるBLSR(Bi-directional Line Switched Ring)を構成する請求項4に記載の端局中継装置。
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