JPWO2009013788A1 - 情報伝播解析システム、情報伝播解析装置、情報伝播解析方法およびそのプログラム。 - Google Patents

情報伝播解析システム、情報伝播解析装置、情報伝播解析方法およびそのプログラム。 Download PDF

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Abstract

本発明は、情報伝播解析システムおよび情報伝播解析方法を提供することを目的とする。情報伝播解析装置3は、ウェブサーバ24によって管理されるコミュニティスペース内でやりとりされる複数のメッセージ情報間の関係を解析し、メッセージ間チェーン構造に関する情報を作成する。情報伝播解析装置3は、メッセージ間チェーン構造に基づいて、メッセージ情報それぞれのメッセージ伝播力を算出する。情報伝播解析装置3は、メッセージ伝播力に基づいて、コミュニティに属するメンバ間の情報の伝播度を算出する。情報伝播解析装置3は、メンバ間の情報伝播度から、情報がその中で伝播しやすい傾向にあるグループからなる社会ネットワークを構築する。

Description

本発明は、情報伝播解析システム、情報伝播解析装置、情報伝播解析方法およびそのプログラムに関する。
近年、社会的なつながりによって形成される社会ネットワークに着目したサービスの提供や研究が多くなされている。
ここで、社会ネットワークとは、人と人との間に形成され、意識的もしくは無意識に影響を及ぼす相互関係によって構成されるネットワークである。
また、社会ネットワークの構造を発見するような研究がなされている。
例えば、非特許文献1は、検索エンジンを用いてウェブページなどから人の名前を発見して、人間関係を抽出する方法を開示する。
また、特許文献1は、複数の利用者にて共有したい情報を含む共有情報コンテンツをコンピュータネットワークを介して配信する配信サーバにおいて、共有情報コンテンツの作成者等の共有情報コンテンツへのアクセス権を設定する権限を有する権限利用者が、共有情報コンテンツへのアクセス権を設定するための情報共有設定方法を開示する。
また、特許文献2は、偏ネットモデルを基本構造として、個人の位置関係を用いて情報伝達ネットワークを生成する方法を開示する。
また、特許文献3は、「核−衛星」関係に基づくネットワーク構造を表現するネットワークグラフを作成し、表示する相互関係表示装置を開示する。
また、非特許文献2は、電子メールによるコミュニケーション量などからコミュニティの構造を抽出する方法を開示する。
一方、電子掲示板、電子メール、ブログ(ウェブログ;Weblog)などにおける情報の流れから社会ネットワークを構築する方法が提案されている。
例えば、特許文献4は、広告コンテンツの流通経路上でその広告コンテンツを他のユーザへ紹介した度合いを示す紹介スコアを計算してオピニオンリーダーを抽出し、広告コンテンツの流通経路を分析する方法を開示する。
また、非特許文献3は、電子掲示板におけるコメントの返信関係(コメントチェーン)から人の情報伝播力を抽出する方法を開示する。
また、非特許文献4は、ブログ(ウェブログ;Weblog)において、URL(Uniform Resource Locator)の出現タイミングによって情報の流れを分析する方法を開示する。
特開2007−052557号公報 特開2001−273455号公報 特開平11−265369号公報 特開2004−171042号公報 「Social Network Miningと人工知能」松尾、濱崎. The 20th Annual Conference of the Japanese Society for Artificial Intelligence, 2006 「Email as spectroscopy: Automated discovery of community structure within organization」 Tyler, Wilkinson, Huberman. Proceedings of the International conference on communities and technologies 「テキストによるコミュニケーションにおける影響の普及モデル」松村、大澤、石塚. 人工知能学会論文誌 17巻3号、2002 「Implicit structure and the dynamics of blogspace」 Adar、Adamic. the 13th International World Wide Web Conference
本発明は、上述した背景からなされたものであって、情報の伝播力を算出する情報伝播解析システム、情報伝播解析装置および情報伝播解析方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる情報伝播解析システムは、ネットワークを介して相互に接続された複数のユーザ端末と、前記複数のユーザ端末から受け入れた複数のメッセージ情報を格納して前記ネットワークに対して提供する情報提供装置と、情報伝播解析装置とを有する情報伝播解析システムであって、前記情報伝播解析装置は、前記情報提供装置から前記複数のメッセージ情報を取得して、前記複数のメッセージ情報間の関係を解析する情報間関係解析手段と、前記メッセージ情報間の関係に基づいて、前記複数のメッセージ情報それぞれの、別のメッセージ情報に対する情報の伝播力を算出するメッセージ伝播力算出手段と、前記算出された伝播力に基づいて、前記複数のメッセージ情報を送信した複数のユーザ端末のユーザ間の情報の伝播度を算出するユーザ間情報伝播度算出手段と、前記算出された複数のユーザ間情報伝播度のうち、所定の値よりも大きいユーザ間情報伝播度を有する1つ以上のユーザの組を選択するユーザ間関係選択手段と、前記選択された1つ以上のユーザの組に基づいて、所定のグループを構築するグループ構築手段とを有する。
また、本発明にかかる情報伝播解析装置は、複数のユーザ端末および前記複数のユーザ端末から受け入れた複数のメッセージ情報を格納してネットワークに対して提供する情報提供装置と前記ネットワークを介して相互に接続された情報伝播解析装置であって、前記情報提供装置から前記複数のメッセージ情報を取得して、前記複数のメッセージ情報間の関係を解析する情報間関係解析手段と、前記メッセージ情報間の関係に基づいて、前記複数のメッセージ情報それぞれの、別のメッセージ情報に対する情報の伝播力を算出するメッセージ伝播力算出手段と、前記算出された伝播力に基づいて、前記複数のメッセージ情報を送信した複数のユーザ端末のユーザ間の情報の伝播度を算出するユーザ間情報伝播度算出手段と、前記算出された複数のユーザ間情報伝播度のうち、所定の値よりも大きいユーザ間情報伝播度を有する1つ以上のユーザの組を選択するユーザ間関係選択手段と、前記選択された1つ以上のユーザの組に基づいて、所定のグループを構築するグループ構築手段とを有する。
また、本発明にかかる情報伝播解析方法は、ネットワークを介して相互に接続された複数のユーザ端末と、前記複数のユーザ端末から受け入れた複数のメッセージ情報を格納して前記ネットワークに対して提供する情報提供装置と、情報伝播解析装置とにおいてなされる情報伝播解析方法であって、前記情報提供装置から前記複数のメッセージ情報を取得して、前記複数のメッセージ情報間の関係を解析する情報間関係解析ステップと、前記メッセージ情報間の関係に基づいて、前記複数のメッセージ情報それぞれの、別のメッセージ情報に対する情報の伝播力を算出するメッセージ伝播力算出ステップと、前記算出された伝播力に基づいて、前記複数のメッセージ情報を送信した複数のユーザ端末のユーザ間の情報の伝播度を算出するユーザ間情報伝播度算出ステップと、前記算出された複数のユーザ間情報伝播度のうち、所定の値よりも大きいユーザ間情報伝播度を有する1つ以上のユーザの組を選択するユーザ間関係選択ステップと、前記選択された1つ以上のユーザの組に基づいて、所定のグループを構築するグループ構築ステップとを含む。
また、本発明にかかる情報伝播解析プログラムは、ネットワークを介して相互に接続された複数のユーザ端末と、前記複数のユーザ端末から受け入れた複数のメッセージ情報を格納して前記ネットワークに対して提供する情報提供装置と、情報伝播解析装置とにおいて実行される情報伝播解析プログラムであって、前記情報提供装置から前記複数のメッセージ情報を取得して、前記複数のメッセージ情報間の関係を解析する情報間関係解析ステップと、前記メッセージ情報間の関係に基づいて、前記複数のメッセージ情報それぞれの、別のメッセージ情報に対する情報の伝播力を算出するメッセージ伝播力算出ステップと、前記算出された伝播力に基づいて、前記複数のメッセージ情報を送信した複数のユーザ端末のユーザ間の情報の伝播度を算出するユーザ間情報伝播度算出ステップと、前記算出された複数のユーザ間情報伝播度のうち、所定の値よりも大きいユーザ間情報伝播度を有する1つ以上のユーザの組を選択するユーザ間関係選択ステップと、前記選択された1つ以上のユーザの組に基づいて、所定のグループを構築するグループ構築ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、情報の伝播力を算出する情報伝播解析システム、情報伝播解析装置および情報伝播解析方法を提供することができる。
本発明の実施形態にかかる情報伝播解析システムの構成を例示する図である。 メッセージ間チェーン構造および情報の伝播の態様を例示する図である。 図1に示したユーザ端末、ウェブサーバおよび情報伝播解析装置のハードウェア構成を例示する図である。 図1に示したユーザ端末において実行されるユーザ端末プログラムの構成を示す図である。 図1に示したウェブサーバにおいて実行されるウェブサーバプログラムの構成を示す図である。 メッセージ情報の構成を例示する図である。 図1に示した情報伝播解析装置において実行される情報伝播解析プログラムの構成を示す図である。 図7に示したメッセージ間構造解析部の構成を示す図である。 メッセージ情報解析部の処理を示すフローチャートである。 メッセージ情報解析部の処理を示すフローチャートである。 チェーン構造情報の構成を例示する図である。 図7に示したメッセージ伝播力解析部の構成を示す図である。 メッセージ伝播力算出部の処理を示すフローチャートである。 メッセージ伝播力解析部によって作成されたメッセージ伝播力情報の構成を例示する図である。 図7に示したメンバ間関係解析部の構成を示す図である。 メンバ間伝播度算出部の処理を示すフローチャートである。 メッセージ伝播度算出部によって作成されたメンバ間伝播度情報の構成を例示する図である。 メンバ間関係を例示する図である。 図18において例示したメンバ間関係から構築されたグループ関係を示す図である。 図7に示したインフルエンサ解析部の構成を示す図である。 メンバ影響力算出部の処理を示すフローチャートである。 メンバ影響力算出部によって作成されたメンバ影響力情報の構成を例示する図である。 メッセージ間チェーン構造の例と本実施形態における解析結果を例示する図である。 メッセージ間チェーン構造の例と本実施形態における解析結果を例示する図である。 メッセージ間チェーン構造の例と本実施形態における解析結果を例示する図である。 図1に示した情報伝播解析システムの全体的な動作を示す通信シーケンス図である。
[本発明の背景]
本発明の理解を助けるために、まず、本発明がなされるに至った背景を説明する。
社会ネットワークは日常の生活から常に形成され、変化していくものであるが、近年、ソーシャルネットワーキング・サービス(SNS)など、インターネット上の大規模なコミュニティの場が提供されている。
このインターネット上の大規模なコミュニティの場において、参加者は、電子メール、掲示板(BBS)、ブログなどを利用して、興味を持つ事柄やその事柄に関連する情報を発信し、その情報はインターネット上に公開される。
そして、何百、何千人もの人が、その情報にアクセスし、発信者に対して共感や意見を述べることができる。
また、それらの人がさらに知人に対してその情報を紹介したりすることによって、人とのつながりの輪をどんどん広げていくことが可能になり、従来の対面関係と比べて、より広範囲にわたる社会ネットワークが、容易に形成されるようになってきている。
上述の社会ネットワークおよびコミュニティに関して、近年、すでにインターネット上に存在するコミュニティやそのコミュニティにおける社会ネットワークの構造を発見する技術が提案されている。
また、情報コミュニティ内の情報の流れから社会ネットワークを構築する技術が提案されている。
ここで、上記で述べた技術の問題点について記述する。
上述した社会ネットワークを発見する方法は、情報の伝播について考慮されたモデルに関する方法ではない。
たとえば、上述した技術は、コンテントに出現した名前の人や、同じ人の名前が出現するコンテントの所有者間に人間関係があると仮定しているが、必ずしもその人の間に情報が流れているとは限らず、したがって、情報を共有する人間関係を正確に反映しておらず、また、共通した名前が出現しない場合は関係を抽出できない。
また、会社内の組織関係や位置関係から構築される社会ネットワークに関する技術は、組織では表現されない関係を抽出できない。
またメールネットワークの分析に関する技術については、メールによって直接情報のやり取りをした人の間の関係は反映されるが、そこからさらに別の人に情報が渡ったなどといった2次的な情報の伝播までは考慮できない。
また、情報の流れを分析する方法については、コミュニケーションによって人から人への情報の流れは考慮しているが、掲示板などの公共のコミュニケーションの場で公開された情報について、他の人がその情報を参照した場合における暗示的な情報の流れが反映されていない。
またURLの出現タイミングによって参照による情報の流れは分析できるが、掲示板のコメントなどのようにURLがほとんど出現しない場合の情報の流れは取り扱えない。
以下に説明する情報伝播解析システム1は、上記で述べた問題点を解消するように構成されている。
[情報伝播解析システム]
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる情報伝播解析システム1の構成を例示する図である。
図1に示すように、情報伝播解析システム1は、PCなどのユーザ端末20−1〜20−N(Nは2以上の整数。但し、Nが常に同じ数であるとは限らない)と、ウェブサーバ24と、情報伝播解析装置3とが、ネットワーク100を介して接続されるように構成される。
なお、以下、ユーザ端末20−1〜20−Nなど、複数ある構成部分のいずれかを特定せずに示すときには、単に、ユーザ端末20などと略記することがある。
また、以下、情報伝播解析装置3など、情報伝播解析システム1において、情報処理および通信の主体となりうる装置を、ノードと総称することがある。
また、図1に示した情報伝播解析システム1を構成する装置のうち、任意の2つ以上は、適宜、一体に構成されうる。
さらに、情報伝播解析装置3およびウェブサーバ24は、それぞれ複数の装置であってもよい。
また、以下の各図において、実質的に同じ構成部分および処理には同じ番号が付される。
ユーザ端末20は、図4を用いて後述するように、電子メールを作成してネットワーク100に対して送信し、またネットワーク100から電子メールを受信する。
また、ユーザ端末20は、ユーザがネットワーク100を介して電子掲示板などによって公開したいメッセージ情報を、ウェブサーバ24に対して送信する。
なお、本実施形態においては、ユーザ端末20はPCであるとしたが、たとえば携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)などとしてもよい。
ウェブサーバ24は、図5を用いて後述するように、ユーザ端末20からのメッセージ情報を格納する。
また、ウェブサーバ24は、格納したメッセージ情報を、ネットワーク100に接続されたノードに対して提供することによって、ウェブページなどの情報を公開する。
また、ウェブサーバ24は、ユーザ端末20の複数のユーザが、そのユーザ間でメッセージのやり取り等を行って議論または交流を行うための仮想的な場を管理する。
ここで、「仮想的な場」とは、たとえば、SNS(Social Networking Service)、ブログ、電子掲示板(BBS:Bulletin Board System)、メーリングリストなどであり、本明細書では、これらを総称してコミュニティスペースと呼ぶ。
さらに、本明細書では、このコミュニティスペースを介して形成される仮想的な共同体を、コミュニティあるいは情報コミュニティと呼ぶ。
また、本明細書では、コミュニティの参加者(つまり、コミュニティを構成するユーザ)を、コミュニティメンバ、あるいは単にメンバと呼ぶ。
情報伝播解析装置3は、図7などを用いて後述するように、ウェブサーバ24によって管理されるコミュニティスペース内でやりとりされる複数のメッセージ情報間の関係を解析し、図2を用いて例示するメッセージ間チェーン構造に関する情報を作成する。
また、情報伝播解析装置3は、メッセージ間チェーン構造に基づいて、メッセージ情報それぞれの、別のメッセージ情報に対する情報の伝播力(メッセージ伝播力)を算出する。
また、情報伝播解析装置3は、メッセージ伝播力に基づいて、コミュニティに属するメンバ間の情報の伝播度を算出する。
さらに、情報伝播解析装置3は、メンバ間の情報伝播度から、情報がその中で伝播しやすい傾向にあるグループからなる社会ネットワークを構築する。
また、情報伝播解析装置3は、各メンバの、他のメンバに対する影響力を算出し、影響力の最も大きなメンバをインフルエンサとして選択する。
ここで、インフルエンサとは、社会ネットワークにおける話題や意見などに対して強い影響力を与える人のことであり、オピニオンリーダあるいは世論形成者などともいう。
さらに、情報伝播解析装置3は、インフルエンサのユーザ端末20などに対して、広告などの情報を提供する。
ここで、メッセージ間チェーン構造および情報の伝播について説明する。
図2は、メッセージ間チェーン構造および情報の伝播の態様を例示する図である。
図2の例では、ある電子掲示板などのコミュニティスペースにおいて、メッセージ#i,#i+1,#i+2,#i+3,および#i−1がネットワーク100を介して公開されていると仮定する。
メッセージ#iは、メンバ#Aによって時刻T1に作成され、キーワード#X,#Y,#Zを含む。
メッセージ#i+1は、メンバ#Bによって時刻T2に作成され、キーワード#Y,#Zを含む。
メッセージ#i+2は、メンバ#Eによって時刻T3に作成され、キーワード#Zを含む。
メッセージ#i+3は、メンバ#Cによって時刻T4に作成され、キーワード#X,#Yを含む。
メッセージ#i−1は、メンバ#Dによって時刻T0に作成された。
メッセージ#i+1は、矢印(A)で示すように、メッセージ#iに対して返信されたメッセージである。
メッセージ#i+3は、矢印(B)で示すように、メッセージ#i+1に対して返信されたメッセージである。
メッセージ#i+2は、矢印(C)で示すように、メッセージ#i−1に対して返信されたメッセージである。
また、図2において、右のメッセージの方が左のメッセージよりも後に作成されており、T0<T1<T2<T3<T4である。
ここで、メッセージ#i,#i+1,#i+3は、それぞれ返信関係にあり、メッセージ#iから#i+1を介して#i+3まで返信関係で接続されている。
なお、返信関係とは、あるメッセージ情報がどのメッセージ情報に返信しているか、あるいは逆にあるメッセージがどのメッセージから返信されているかを示す関係である。
また、メッセージ#i−1,#i+2についても、それぞれ返信関係にあり、メッセージ#i−1から#i+2まで返信関係で接続されている。
このように、返信関係で接続されたメッセージのつながりをメッセージ間チェーン構造という。
たとえば、図2の例では、メッセージ#i,#i+1,#i+3は、メッセージ間チェーン構造102−1を構成し、メッセージ#i−1,#i+2は、メッセージ間チェーン構造102−2を構成する。
次に、図2を用いて、メッセージ#iから他のメッセージに情報が伝播する態様を説明する。
メッセージ#iに含まれるキーワード#Yは、そのメッセージ#iの返信メッセージであるメッセージ#i+1にも含まれる。
したがって、キーワード#Yは、矢印(a)で示すように、メッセージ#iからメッセージ#i+1に伝播したといえる。
さらに、キーワード#Yは、メッセージ#i+1の返信メッセージであるメッセージ#i+3にも含まれる。
したがって、キーワード#Yは、矢印(b)で示すように、メッセージ#i+1からメッセージ#i+3に伝播したといえる。
ここで、キーワード#Yは、メッセージ#iからメッセージ#i+1を介してメッセージ#i+3に伝播しているので、キーワード#Yは、メッセージ#iからメッセージ#i+3に伝播したともいえる。
メッセージ#iに含まれるキーワード#Xは、メッセージ#i+3にも含まれる。
メッセージ#i+3はメッセージ#iの返信メッセージではないが、メッセージ#i+3およびメッセージ#iは、同じメッセージ間チェーン構造102−1に含まれている。
したがって、メッセージ#3を作成したメンバ#Cは、メッセージ#iの影響を受けてメッセージ#i+3を作成したと推定できる。
つまり、キーワード#Xは、矢印(c)で示すように、メッセージ#iから、メッセージ#i+1をスキップして、メッセージ#i+3に伝播したといえる。
メッセージ#iに含まれるキーワード#Zは、メッセージ#iの返信メッセージであるメッセージ#i+1にも含まれる。
したがって、キーワード#Zは、矢印(d)で示すように、メッセージ#iからメッセージ#i+1に伝播したといえる。
さらに、キーワード#Zは、メッセージ#i+2にも含まれる。
ここで、メッセージ#i+2は、メッセージ#iと同じメッセージ間チェーン構造102−1には含まれない。
しかし、メッセージ#i+2はメッセージ#iよりも後で作成されたので、時刻T1と時刻T3との時間差が小さい場合、メッセージ#i+2を作成したメンバ#Eは、メッセージ#iの影響を受けてメッセージ#i+2を作成したと推定できる。
したがって、キーワード#Zは、矢印(e)で示すように、メッセージ#iからメッセージ#i+2に伝播したといえる。
以上より、矢印(1),(2),(3)で示すように、メッセージ#iからは、メッセージ#i+1,#i+3,#i+2に情報(この例ではキーワード#X,#Y,#Z)が伝播したといえる。
なお、矢印(1),(2),(3)で示す情報の伝播経路に関する情報の伝播力はそれぞれ異なるが、その算出方法については図12などを用いて後述する。
[ハードウェア]
図3は、図1に示したユーザ端末20、ウェブサーバ24および情報伝播解析装置3のハードウェア構成を例示する図である。
図3に示すように、ユーザ端末20、ウェブサーバ24および情報伝播解析装置3は、CPU122およびメモリ124などを含む本体120、キーボードおよび表示装置などを含む入出力装置126、他のノードとの通信を行う通信装置128、および、CD装置およびHDD装置など、記録媒体132に対するデータの記録および再生を行う記録装置130から構成される。
つまり、ユーザ端末20、ウェブサーバ24および情報伝播解析装置3は、情報処理および他のノードとの通信が可能なコンピュータとしてのハードウェア構成部分を有している。
[ユーザ端末プログラム]
図4は、図1に示したユーザ端末20において実行されるユーザ端末プログラム200の構成を示す図である。
図4に示すように、ユーザ端末プログラム200は、通信処理部202、ユーザインターフェース(UI)204、メール作成部210、メール送信部212、メール受信部214、ウェブページ閲覧処理部216およびメッセージ情報作成部218から構成される。
ユーザ端末プログラム200は、例えば、ネットワーク100あるいは記録媒体132を介してユーザ端末20に供給され、メモリ124にロードされ、ユーザ端末20にインストールされ、実行されるOS(図示せず)上で、ユーザ端末20のハードウエア資源を具体的に利用して実行される(以下の各プログラムについて同様)。
ユーザ端末プログラム200において、通信処理部202は、他の処理ノードとの通信のための制御を行う。
UI204は、入出力装置126に対するユーザの操作を受け入れて、メール作成部210およびメッセージ情報作成部218に対して受け入れた操作を示すデータを出力する。
また、UI204は、ユーザの操作に応じて、ユーザ端末プログラム200の他の構成部分の処理を制御する。
メール作成部210は、UI204からユーザの操作を示すデータを受け入れて電子メールを作成し、作成した電子メール情報をメール送信部212に対して出力する。
メール送信部212は、ユーザの操作に応じて作成された電子メールを、通信処理部202およびネットワーク100を介して、電子メールに含まれる宛先アドレスが示すノードに対して送信する。
メール受信部214は、ネットワーク100および通信処理部202を介して受信した電子メールを、UI204に対して出力する。
UI204は、メール受信部214からの電子メール情報を、入出力装置126に対して表示する。
ウェブページ閲覧処理部216は、たとえばウェブブラウザなどであり、ウェブサーバ24などによって公開されたウェブページなどの情報を閲覧するための処理を行い、処理した情報をUI204に対して出力する。
ウェブページ閲覧処理部216は、たとえば、ウェブページのURLを対応するウェブサーバ24に対して送信し、このウェブサーバ24からこのURLに対応するウェブデータなどの情報を受信する。
UI204は、ウェブページ閲覧処理部216からの情報を、入出力装置126に対して表示する。
メッセージ情報作成部218は、UI204からユーザの操作を示すデータを入力してウェブサーバ24などによって公開されるメッセージ情報を作成し、作成したメッセージ情報をウェブページ閲覧処理部216に対して出力する。
ウェブページ閲覧処理部216は、メッセージ情報作成部218からのメッセージ情報を、通信処理部202およびネットワーク100を介して、メッセージ情報に含まれる宛先アドレスが示すノードに対して送信する。
[ウェブサーバプログラム]
図5は、図1に示したウェブサーバ24において実行されるウェブサーバプログラム240の構成を示す図である。
図5に示すように、ウェブサーバプログラム240は、通信処理部242、ユーザ識別子受信部244、メッセージ情報受信部248、メール受信部250、メール送信部252、URL受信部254、ウェブデータ送信部256、コミュニティスペース管理部260およびコミュニティスペースデータベース(DB)270から構成される。
ウェブサーバプログラム240において、通信処理部242は、他の処理ノードとの通信のための制御を行う。
ユーザ識別子受信部244は、ネットワーク100および通信処理部242を介してユーザ端末20から電子メールおよびメッセージ情報を受信した場合などに、そのユーザ端末20から、電子メールアドレスまたはIPアドレスなどの識別子(ユーザ識別子)を受信する。
また、ユーザ識別子受信部244は、受信したユーザ識別子を、コミュニティスペース管理部260に対して出力する。
コミュニティスペース管理部260は、電子掲示板などのコミュニティスペースを用いたサービスを、ネットワーク100に接続されたノードに、ウェブデータとして提供するための処理を行う。
また、コミュニティスペース管理部260は、メッセージ情報などのコミュニティスペースに関する情報を管理する。
さらに、コミュニティスペース管理部260は、ユーザ識別子受信部244からのユーザ識別子に基づいて、ユーザの認証などの処理を行う。
コミュニティスペース管理部260は、この認証処理によって、認証されたユーザのユーザ端末20のみに対して、コミュニティスペースを用いたサービスを提供するようにしてもよい。
メッセージ情報受信部248は、ネットワーク100および通信処理部242を介して、ユーザ端末20からメッセージ情報を受信する。
また、メッセージ情報受信部248は、受信したメッセージ情報を、コミュニティスペース管理部260に対して出力する。
コミュニティスペース管理部260は、メッセージ情報受信部248からのメッセージ情報を、コミュニティスペースDB270に格納し、その情報の入出力などの管理を行う。
図6は、メッセージ情報の構成を例示する図である。
図6に示すように、メッセージ情報は、コミュニティの識別子(コミュニティ識別子)、メッセージの識別子(メッセージ識別子)、メッセージ情報を作成したメンバの識別子(メンバ識別子)、そのメッセージ情報が作成された時刻を示す時刻情報、そのメッセージ情報が返信した先のメッセージ情報の識別子(返信先メッセージ識別子)、およびメッセージ内容情報を含む。
コミュニティ識別子は、たとえば、URLに関連付けられるようにしてもよい。
また、「そのメッセージ情報が返信した先のメッセージ情報」とは、たとえば、メッセージAがメッセージBに返信された場合における、メッセージBのメッセージ情報である。
つまり、この場合、メッセージAに関するメッセージ情報に含まれる返信先メッセージ識別子は、メッセージBのメッセージ識別子である。
なお、そのメッセージがどのメッセージに対する返信メッセージでない場合は、返信先メッセージ識別子は、メッセージ情報には含まれない。
図2の例において、メッセージ#i+1に関するメッセージ情報には、返信先メッセージ識別子としてメッセージ#iの識別子が含まれ、メッセージ#iに関するメッセージ情報には、返信先メッセージ識別子が含まれない。
メッセージ内容情報は、たとえば、電子掲示板への書き込みデータ、または、ブログなどを構成するデータ等を含み、テキストデータであってもよく、画像データなどを含んでもよい。
メール受信部250(図5)は、ネットワーク100および通信処理部242を介して、ユーザ端末20から電子メールを受信する。
また、メール受信部250は、受信した電子メールを、コミュニティスペース管理部260に対して出力する。
コミュニティスペース管理部260は、メール受信部250からの電子メールに基づいて、コミュニティスペースを管理するための所定の処理を行う。
また、コミュニティスペース管理部260は、必要に応じて、メンバのユーザ端末20に送信するための電子メールを、自動で、もしくは管理者によって手動で作成し、作成した電子メールをメール送信部252に対して出力する。
メール送信部252は、コミュニティスペース管理部260によって作成された、あるユーザ端末20宛の電子メールを、通信処理部242およびネットワーク100を介して、そのユーザ端末20に対して送信する。
URL受信部254は、ネットワーク100に接続されたノードから通信処理部242を介してURLを受信し、そのURLをコミュニティスペース管理部260に対して出力する。
コミュニティスペース管理部260は、URL受信部254からのURLに対応するウェブデータを、ウェブデータ送信部256に対して出力する。
ウェブデータ送信部256は、コミュニティスペース管理部260からのウェブデータを、通信処理部242およびネットワーク100を介して、URLを送信したノードに対して送信する。
なお、メッセージ情報は、電子メールによって作成されるようにしてもよい。
この場合、メッセージ情報受信部248およびメール受信部250は同じ構成としてもよい。
また、この場合、メール送信部252は、コミュニティ管理部260が管理するコミュニティに所属するメンバ全員のユーザ端末20に対して、メール受信部250が受信した電子メールを転送する処理を行うようにしてもよい。
また、図6に示したメッセージ情報に含まれる返信先メッセージ識別子は、ユーザ端末プログラム200内の構成要素(たとえばメッセージ情報作成部218など)によってメッセージ情報に付与されてもよいし、ウェブサーバプログラム240内の構成要素(たとえばコミュニティスペース管理部260など)によってメッセージ情報に付与されるようにしてもよい。
[情報伝播解析プログラム]
図7は、図1に示した情報伝播解析装置3において実行される情報伝播解析プログラム30の構成を示す図である。
図7に示すように、情報伝播解析プログラム30は、通信処理部300,302、管理者インターフェース(IF)304、メッセージ間構造解析部32、メッセージ伝播力解析部34、メンバ間関係解析部36、インフルエンサ解析部38、グループ関係表示部310、インフルエンサ表示部312、提供情報受入部314および提供情報送信部316から構成される。
情報伝播解析プログラム30において、通信処理部300は、ネットワーク100に接続されたウェブサーバ24との通信のための制御を行う。
通信処理部302は、ネットワーク100に接続されたユーザ端末20との通信のための制御を行う。
管理者IF304は、入出力装置126を用いたシステム管理者の操作によって、解析の対象となるコミュニティの識別子(コミュニティ識別子)を、メッセージ間構造解析部32に対して出力する。
メッセージ間構造解析部32は、図8などを用いて後述するように、管理者IF304からのコミュニティ識別子によって示されるコミュニティスペース内でやりとりされる複数のメッセージ情報とメッセージ情報間の関係を解析する。
さらに、メッセージ間構造解析部32は、この解析によってメッセージ間の返信関係を導き出し、この返信関係に基づいて、図11を用いて後述するチェーン構造情報を作成する。
メッセージ伝播力解析部34は、図12などを用いて後述するように、チェーン構造情報を用いて、メッセージ情報それぞれの、別のメッセージ情報に対する情報の伝播力(メッセージ伝播力)を算出する。
メンバ間関係解析部36は、図15などを用いて後述するように、算出されたメッセージ伝播力を用いて、コミュニティに属するメンバ間の情報の伝播度(メンバ間伝播度)を算出する。
さらに、メンバ間関係解析部36は、メンバ間伝播度を用いて、情報がその中で伝播しやすい傾向にあるグループを構築し、そのグループの情報をグループ関係表示部310に対して出力する。
インフルエンサ解析部38は、図20などを用いて後述するように、各メンバの、他のメンバに対する影響力を算出する。
さらに、インフルエンサ解析部38は、影響力の最も大きなメンバをインフルエンサとして選択し、そのインフルエンサの情報をインフルエンサ表示部312に対して出力する。
グループ関係表示部310は、メンバ間関係解析部36からグループの情報を受け入れ、そのグループの情報を表示するための処理を行って、管理者IF304に対して出力する。
インフルエンサ表示部312、インフルエンサ解析部38からインフルエンサの情報を受け入れ、そのインフルエンサの情報を表示するための処理を行って、管理者IF304に対して出力する。
管理者IF304は、グループ関係表示部310からのグループの情報およびインフルエンサ表示部312からのインフルエンサの情報を、入出力装置126に対して表示する。
また、管理者IF304は、入出力装置126を用いたシステム管理者の操作によって作成された広告などの提供情報を、提供情報受入部314に対して出力する。
提供情報受入部314は、管理者IF304からの提供情報を受け入れ、提供情報送信部316に対して出力する。
提供情報送信部316は、提供情報受入部314から提供情報を受け入れる。
また、提供情報送信部316は、メンバ間関係解析部36からグループの情報を、インフルエンサ解析部38からインフルエンサの情報を、それぞれ受け入れる。
さらに、提供情報送信部316は、受け入れたグループの情報から、受け入れた提供情報を普及させるグループを選択する。
また、提供情報送信部316は、選択したグループに関連するインフルエンサの情報を抽出し、そのインフルエンサの識別子に関連するユーザ端末20に対して、提供情報を送信する。
なお、提供情報を、提供情報送信部316からユーザ端末20に対して直接送信する代わりに、たとえば、提供情報送信部316がウェブサーバ24に対して送信して、ウェブサーバ24からインフルエンサのユーザ端末20に対して提供情報を送信するような構成としてもよい。
また、提供情報送信部316は、受け入れたグループの情報に基づいて、そのグループに属する全てのメンバのユーザ端末20に対して提供情報を送信してもよいし、受け入れたインフルエンサの情報に関連する全てのインフルエンサのユーザ端末20に対して提供情報を送信してもよい。
また、提供情報送信部316は、提供情報を送信する際、グループの情報およびインフルエンサの情報に基づくようにしなくともよい。
すなわち、グループ関係表示部310およびインフルエンサ表示部312の処理による表示を管理者が入出力装置126によって確認し、管理者自身がどのインフルエンサに提供情報を送信するか判断して、そのインフルエンサのユーザ端末20に対して提供情報を送信するように操作する構成としてもよい。
図8は、図7に示したメッセージ間構造解析部32の構成を示す図である。
図8に示すように、メッセージ間構造解析部32は、コミュニティ識別子受入部320、メッセージ情報取得部322、メッセージ情報管理部324、メッセージ情報DB326、メッセージ情報解析部328、チェーン構造情報管理部330およびチェーン構造情報DB332から構成される。
メッセージ間構造解析部32において、コミュニティ識別子受入部320は、入出力装置126から管理者IF304を介してコミュニティ識別子を受け入れ、メッセージ情報取得部322に対して出力する。
メッセージ情報取得部322は、コミュニティ識別子受入部320からコミュニティ識別子を受け入れる。
また、メッセージ情報取得部322は、コミュニティ識別子が示すコミュニティスペースに対応するウェブサーバ24に対して、メッセージ情報を含むウェブページの情報を送信するように要求する。
さらに、メッセージ情報取得部322は、ウェブサーバ24からウェブページの情報を受信し、そのウェブページから図6に示したメッセージ情報を複数抽出して、メッセージ情報管理部324に対して出力する。
メッセージ情報管理部324は、メッセージ情報取得部322からの複数のメッセージ情報を、メッセージ情報DB326に格納し、その情報の入出力などの管理を行う。
メッセージ情報解析部328は、メッセージ情報管理部324からメッセージ情報を取得し、図9および図10を用いて後述する処理を行って、チェーン構造情報を作成する。
また、メッセージ情報解析部328は、作成したチェーン構造情報をチェーン構造情報管理部330に対して出力する。
チェーン構造情報管理部330は、メッセージ情報解析部328が作成したチェーン構造情報をチェーン構造情報DB332に格納し、その情報の入出力を管理する。
図9および図10は、メッセージ情報解析部328の処理(S10)を示すフローチャートである。
図9に示すように、ステップ100(S100)において、メッセージ情報解析部328は、全てのメッセージ情報#iについて解析を行ったか否か判断し、そうであれば図10に示すS110に進み、そうでなければS102に進む。
ステップ102(S102)において、メッセージ情報解析部328は、解析対象のメッセージ情報#iを、未解析のメッセージ情報とする。
ステップ104(S104)において、メッセージ情報解析部328は、メッセージ情報管理部324からメッセージ情報#iを取得する。

ステップ106(S106)において、メッセージ情報解析部328は、メッセージ情報に含まれるメンバ識別子および時刻情報を抽出し、またメッセージ内容情報から、キーワード情報を抽出する。
なお、抽出するキーワード情報は、主にテキストデータであるが、画像データであってもよい。
ステップ108(S108)において、メッセージ情報解析部328は、メッセージ情報に、そのメッセージの返信先のメッセージ識別子(返信先メッセージ識別子)が含まれるか否か判断し、含まれる場合はS110に進み、そうでない場合はS112に進む。
ステップ110(S110)において、メッセージ情報解析部328は、メッセージ情報から、返信先メッセージ識別子を抽出する。
ステップ112(S112)において、メッセージ情報解析部328は、抽出した情報を格納し、S100に戻る。
ステップ120(S120)(図10)において、メッセージ情報解析部328は、S112で格納した情報から、全ての返信先メッセージ識別子のないメッセージ情報を抽出したか否かを判断し、抽出した場合は処理を終了し、そうでない場合はS122に進む。
ステップ122(S122)において、メッセージ情報解析部328は、S112で格納した情報から、返信先メッセージ識別子のないメッセージ情報#Iを抽出する。
ステップ124(S124)において、メッセージ情報解析部328は、取得したメッセージ情報のうち、メッセージ情報#Iに返信しているメッセージ情報があるか否か判断し、ある場合はS126に進み、ない場合はS132に進む。
ステップ126(S126)において、メッセージ情報解析部328は、メッセージ情報#Iに返信しているメッセージ情報を抽出する。
ステップ128(S128)において、メッセージ情報解析部328は、S126またはS130で抽出したメッセージ情報に返信しているメッセージ情報があるか否か判断し、ある場合はS130に進み、ない場合はS132に進む。
ステップ130(S130)において、メッセージ情報解析部328は、S112で格納した情報から、そのメッセージ情報に返信しているメッセージ情報を抽出し、S128に戻る。
ステップ132(S132)において、メッセージ情報解析部328は、S122〜S130で抽出したメッセージ情報を用いて、図11に示すチェーン構造情報を作成し、S120に戻る。
なお、図9および図10に示した各処理の順序などは、適宜、変更しても構わない。
このことは、以下に示すフローチャート、シーケンス等についても同様である。
図11は、チェーン構造情報の構成を例示する図である。
図11に示すように、チェーン構造情報は、メッセージ間チェーン構造の識別子(メッセージ間チェーン構造識別子)、そのメッセージ間チェーン構造内で最初に作成されたメッセージの識別子#1、メッセージ#1に返信したメッセージの識別子#2、メッセージ#2に返信したメッセージの識別子#3、・・・、メッセージ#M−1に返信したメッセージ識別子#M(Mは2以上の整数)、各メッセージを作成したメンバの識別子、各メッセージが作成された時刻情報、および、各メッセージ情報に含まれるキーワード情報を含む。
例えば、図2のメッセージ間チェーン構造102−1では、M=3であり、最初に作成されたメッセージ識別子#1は#i、メッセージ識別子#2は#i+1、メッセージ識別子#3は#i+3である。
つまり、メッセージ間チェーン構造は、このチェーン構造情報に基づいて構築されうる。
図12は、図7に示したメッセージ伝播力解析部34の構成を示す図である。
図12に示すように、メッセージ伝播力解析部34は、メッセージ伝播力算出部340、伝播力情報管理部352およびメッセージ伝播力情報DB356から構成される。
メッセージ伝播力算出部340は、チェーン構造内情報伝播力算出部342およびチェーン構造外情報伝播力算出部350を含む。
チェーン構造内情報伝播力算出部342は、他メッセージ経由情報伝播力算出部344および直接情報伝播力算出部346を含む。
メッセージ伝播力算出部340は、メッセージ間構造解析部32からチェーン構造情報を取得する。
また、メッセージ伝播力算出部340は、チェーン構造内情報伝播力算出部342およびチェーン構造外情報伝播力算出部350を用いて、図13を用いて後述する処理を行う。
さらに、メッセージ伝播力算出部340は、この処理の結果として、各メッセージ情報の、別のメッセージ情報それぞれに対するメッセージ伝播力を算出する。
また、メッセージ伝播力算出部340は、算出したメッセージ伝播力に基づいて、図14を用いて後述するメッセージ伝播力情報を作成し、伝播力情報管理部352に対して出力する。
伝播力情報管理部352は、受け入れたメッセージ伝播力情報をメッセージ伝播力情報DB356に格納し、この情報の入出力を管理する。
チェーン構造内情報伝播力算出部342は、他メッセージ経由情報伝播力算出部344および直接情報伝播力算出部346を用いて、あるメッセージ情報の、同じメッセージ間チェーン構造内にある別のメッセージ情報に対する情報の伝播力を算出する。
他メッセージ経由情報伝播力算出部344は、あるメッセージ情報の、同じメッセージ間チェーン構造内にある別のメッセージ情報に対する情報の伝播力のうち、他のメッセージを経由して情報が伝播する伝播力を算出する。
たとえば、図2の例では、矢印(a)から矢印(b)で示す経路のように、メッセージ#iからメッセージ#i+1を介してメッセージ#i+3に対して情報が伝播する伝播力を算出する。
直接情報伝播力算出部346は、あるメッセージ情報の、同じメッセージ間チェーン構造内にある別のメッセージ情報に対する情報の伝播力のうち、他のメッセージのうち少なくとも1つを経由せずに情報が伝播する伝播力を算出する。
たとえば、図2の例では、矢印(c)で示す経路のように、メッセージ#iからメッセージ#i+1を介さずに、直接メッセージ#i+3に対して情報が伝播する伝播力を算出する。
チェーン構造外情報伝播力算出部350は、あるメッセージ情報の、同じメッセージ間チェーン構造内にない別のメッセージ情報に対する情報の伝播力を算出する。
たとえば、図2の例では、矢印(e)で示す経路のように、メッセージ#iからメッセージ#i+3に対して情報が伝播する伝播力を算出する。
図13は、メッセージ伝播力算出部340の処理(S20)を示すフローチャートである。
図13に示すように、ステップ200(S200)において、メッセージ伝播力算出部340は、全てのメッセージ情報#iについて解析を行ったか否か判断し、そうであれば処理を終了し、そうでなければS202に進む。
ステップ202(S202)において、メッセージ伝播力算出部340は、解析対象のメッセージ情報#iを、未解析のメッセージ情報とする。
ステップ204(S204)において、メッセージ伝播力算出部340は、メッセージ間構造解析部32からメッセージ情報#iを取得する。
ステップ206(S206)において、メッセージ伝播力算出部340は、メッセージ情報#iよりも後に書きこまれた全てのメッセージ情報#jについて解析を行ったか否か判断し、そうであればS200に戻り、そうでなければS208に進む。
ステップ208(S208)において、メッセージ伝播力算出部340は、解析対象のメッセージ情報#jを、未解析のメッセージ情報とする。
ステップ210(S210)において、メッセージ伝播力算出部340は、メッセージ間構造解析部32から、メッセージ情報#jを取得する。
ステップ212(S212)において、メッセージ伝播力算出部340は、メッセージ情報#jがメッセージ情報#iと同じメッセージ間チェーン構造内にあるか否かを判断し、あればS214に進み、なければS216に進む。
ステップ214(S214)において、メッセージ伝播力算出部340は、チェーン構造内情報伝播力算出部342を用いて、以下に示す数式を用いて、同じチェーン構造内のメッセージ情報に対する情報の伝播力を算出する。
Figure 2009013788
ここで、Ii,jは、メッセージ#iのメッセージ#jに対するメッセージ伝播力である。
また、I'i,jは、メッセージ#iからメッセージ#j−1までメッセージ間チェーン構造内の全てのメッセージを経由して伝播されたキーワードと、メッセージ#jに含まれるキーワードとに基づいて算出され、以下の式で表される。
Figure 2009013788
ここで、wiは、メッセージ#iに含まれるキーワードの集合である。
また、wi,j-1は、メッセージ#iからメッセージ#j−1の間のメッセージ間チェーン構造のメッセージの全てに含まれるキーワードの集合であり、以下の式で表される。
Figure 2009013788
図2の例において、メッセージ#iのメッセージ#i+3に対する他のメッセージを経由したメッセージ伝播力を算出する場合(すなわち、j=i+3)、
wi={#X,#Y,#Z},|wi|=3
wj={#X,#Y},|wj|=2
wi,j-1={#Y,#Z},|wi,j-1|=2
である。
さらに、
wi,j-1∩wj={#Y}
|wi,j-1∩wj|=1
である。
したがって、上記の例では、
I'i,j=1/(2×2)=1/4
である。
I"i,jは、メッセージ#iからメッセージ#j−1までに伝播されたキーワード以外のキーワードと、メッセージ#jに含まれるキーワードとに基づいて算出される。
すなわち、I"i,jは、メッセージ#iからメッセージ#j−1までに伝播されたキーワード以外のキーワードであって、メッセージ#iからメッセージ#jに伝播されたキーワードに基づいて算出され、以下の式で表される。
Figure 2009013788
ここで、
Figure 2009013788
である。
図2の例において、メッセージ#iのメッセージ#i+3に対する直接の伝播力を算出する場合(すなわち、j=i+3)、
wi+1∪・・・∪wj-1={#Y,#Z}
であるので、
Figure 2009013788
Figure 2009013788
である。
したがって、上記の例では、
I"i,j=1/(1×2)=1/2
である。
また、di,jは、メッセージ間チェーン構造のメッセージ#iとメッセージ#jとの間隔を示すパラメータであり、たとえば、メッセージ#iとメッセージ#jと間のメッセージ数である。
図2の例において、メッセージ#iのメッセージ#i+3に対するメッセージ伝播力を算出する場合、di,j=2である。
また、
Ii,j-1=2/(3×2)=1/3
であるので、図2の例におけるメッセージ#iのメッセージ#i+3に対するメッセージ伝播力は、
Ii,j=(1/3)*(1/4)+(1/2)*(1/2)=1/3
である。
ステップ216(S216)において、メッセージ伝播力算出部340は、メッセージ情報#jがメッセージ情報#iが書き込まれてから所定時間後に書き込まれたか否かを判断し、そうであればS218に進み、そうでなければS206に進む。
ステップ218(S218)において、メッセージ伝播力算出部340は、チェーン構造外情報伝播力算出部350を用いて、以下に示す数式を用いて、別のチェーン構造のメッセージに対するメッセージ伝播力を算出する。
Figure 2009013788
ここで、Di,jは、メッセージ間チェーン構造のメッセージ#iとメッセージ#jとの間隔を示すパラメータであり、たとえば、メッセージ#iとメッセージ#jと間のメッセージ数である。

図2の例において、メッセージ#iのメッセージ#i+2に対するメッセージ伝播力を算出する場合、Di,j=3である。
また、
wi={#X,#Y,#Z},|wi|=3
wj={#Z},|wj|=1
wi∩wj={#Z},|wi∩wj|=1
である。
したがって、上記の例では、
I'i,j=1/(3×1)=1/3
である。
図2の例におけるメッセージ#iのメッセージ#i+2に対するメッセージ伝播力は、
Ii,j=1/3×1/3=1/9
である。
図14は、メッセージ伝播力解析部34によって作成されたメッセージ伝播力情報の構成を例示する図である。
図14に示すように、メッセージ伝播力情報は、情報が伝播する元となるメッセージ情報の識別子(伝播元メッセージ識別子)と、その伝播元のメッセージを書き込んだメンバの識別子(伝播元メッセージ書込メンバ識別子)と、情報の伝播先となるメッセージ情報の識別子(伝播先メッセージ識別子)と、その伝播先となるメッセージを書き込んだメンバの識別子(伝播先メッセージ書込メンバ識別子)と、伝播力情報とを含む。
また、このメッセージ伝播力情報は、情報の伝播元メッセージと伝播先メッセージごとに、それぞれ作成される。
たとえば、図2の例では、矢印(2)に示すメッセージ#iからメッセージ#i+3への情報の伝播に関するメッセージ伝播力情報については、伝播元メッセージ識別子はメッセージ#iの識別子、伝播元メッセージ書込メンバ識別子はメンバ#Aの識別子、伝播先メッセージ識別子はメッセージ#i+3の識別子、伝播先メッセージ書込メンバ識別子はメンバ#Cの識別子となる。
図15は、図7に示したメンバ間関係解析部36の構成を示す図である。
図15に示すように、メンバ間関係解析部36は、メンバ間伝播度算出部360、メンバ間伝播度情報管理部362、メンバ間伝播度情報DB364、メンバ間関係選択部366、メンバ間関係情報管理部368、メンバ間関係情報DB370、グループ構築部372、グループ関係情報管理部374およびグループ関係情報DB376から構成される。
メンバ間関係解析部36において、メンバ間伝播度算出部360は、図16に示す処理を行って、メンバ間伝播度を算出し、図17を用いて後述するメンバ間伝播度情報を作成する。
さらに、メンバ間伝播度算出部360は、作成したメンバ間伝播度情報を、メンバ間伝播度情報管理部362に対して出力する。
図16は、メンバ間伝播度算出部360の処理(S30)を示すフローチャートである。
図16に示すように、ステップ300(S300)において、メンバ間伝播度算出部360は、全てのメンバ#m(mは複数の整数。但し、全てのmが同じ数とは限らない)について解析を行ったか否か判断し、そうであれば処理を終了し、そうでなければS302に進む。
ステップ302(S302)において、メンバ間伝播度算出部360は、解析対象の伝播元のメッセージ情報を作成したメンバ(伝播元メンバ)#mを、未解析のメンバとする。
ステップ304(S304)において、メンバ間伝播度算出部360は、全てのメンバ#n(nは複数の整数。但し、全てのnが同じ数とは限らない)について解析を行ったか否か判断し、そうであればS300に戻り、そうでなければS306に進む。
ステップ306(S306)において、メンバ間伝播度算出部360は、解析対象の伝播先のメッセージ情報を作成したメンバ(伝播先メンバ)#nを、未解析のメンバとする。
ステップ308(S308)において、メンバ間伝播度算出部360は、メンバ#mが書き込んだメッセージが情報の伝播元であって、メンバ#nが書き込んだメッセージが情報の伝播先であるメッセージ伝播力情報を、メッセージ伝播力解析部から、全て抽出する。
ステップ310(S310)において、メンバ間伝播度算出部360は、抽出したメッセージ伝播力情報に関する伝播力の合計を算出し、S304に戻る。
S310の処理を数式で表すと、以下の通りである。
Figure 2009013788
ここで、Pijは、メンバ#iのメンバ#jに対する情報の伝播度、Siはメンバ#iが書き込んだメッセージの集合、Sjはメンバ#jが書き込んだメッセージの集合である。
図17は、メッセージ伝播度算出部360によって作成されたメンバ間伝播度情報の構成を例示する図である。
図17に示すように、メンバ間伝播度情報は、情報が伝播する元となるメンバの識別子(伝播元メンバ識別子)と、情報の伝播先となるメンバの識別子(伝播先メンバ識別子)と、伝播度情報とを含む。
また、このメッセージ伝播力情報は、情報の伝播元メンバと伝播先メンバごとに、それぞれ作成される。
メンバ間伝播度情報管理部362(図15)は、メッセージ伝播度算出部360によって作成されたメンバ間伝播度情報を受け入れ、メンバ間伝播度情報DB364に格納する。
また、メンバ間伝播度情報管理部362は、メンバ間伝播度情報DB364に格納した情報の入出力を管理する。
メンバ間関係選択部366は、メンバ間伝播度情報管理部362からメンバ間伝播度情報を取得し、その伝播度が所定値(たとえば0.5)以上であるメンバ間伝播度情報を抽出する。
さらに、メンバ間関係選択部366は、抽出したメンバ間伝播度情報の、伝播元メンバと伝播先メンバとの組を選択し、その組を示す情報をメンバ間関係情報管理部368に対して出力する。
メンバ間関係情報管理部368は、メンバ間関係選択部366が選択したメンバの組を示す情報(メンバ間関係情報)を受け入れ、メンバ間関係情報DB370に格納する。
さらに、メンバ間関係情報管理部368は、メンバ間関係情報DB370に格納した情報の入出力を管理する。
図18は、メンバ間関係を例示する図である。
図18の例では、メンバ識別子#Aのメンバ(メンバ#A)からメンバ識別子#Bのメンバ(メンバ#B)に対して情報が伝播している。
また、メンバ#Aからメンバ識別子#Cのメンバ(メンバ#C)に対して情報が伝播し、メンバ#Bからメンバ識別子#Dのメンバ(メンバ#D)に対して情報が伝播している。
さらに、メンバ#Cからメンバ#Dに対して情報が伝播している。
メンバ間情報管理部368は、図18に示すようなメンバ識別子の組を示すメンバ間関係情報を管理する。
グループ構築部372(図15)は、メンバ間関係情報管理部368からメンバ間関係情報を抽出し、抽出したメンバ間関係情報に基づいて、情報がその中で伝播しやすい傾向にあるグループを構築する。
さらに、グループ構築部372は、そのグループに関する情報(グループ関係情報)をそのグループの識別子と対応づけて作成し、グループ関係情報管理部374に対して出力する。
図19は、図18において例示したメンバ間関係から構築されたグループ関係を示す図である。
図19に示すように、グループ#1で示されるグループは、メンバ識別子#A、#B,#C,#Dで示されるメンバから構成されており、メンバ#Aからメンバ#Bに情報が伝播し、メンバ#Bからメンバ#Dに情報が伝播やすい傾向にある。
さらに、メンバ#Aからメンバ#Cに情報が伝播し、メンバ#Cからメンバ#Dに情報が伝播やすい傾向にある。
グループ関係情報管理部374(図15)は、グループ構築部372からグループ関係情報を受け入れ、グループ関係情報DB376に格納する。
さらに、グループ関係情報管理部374は、グループ関係情報DB376に格納した情報の入出力を管理する。
また、グループ関係情報管理部374は、必要に応じて、グループ関係情報を、グループ関係情報表示部310および提供情報送信部316に対して出力する。
図20は、図7に示したインフルエンサ解析部38の構成を示す図である。
図20に示すように、インフルエンサ解析部38は、メンバ影響力算出部380、メンバ影響力情報管理部382、メンバ影響力情報DB384、インフルエンサ選択・管理部386およびインフルエンサ情報DB388から構成される。
インフルエンサ解析部38において、メンバ影響力算出部380は、図21に示す処理を行って、各メンバの他のメンバに対する影響力を算出し、図22を用いて後述するメンバ影響力情報を作成する。
さらに、メンバ影響力算出部380は、作成したメンバ影響力情報を、メンバ影響力情報管理部382に対して出力する。
図21は、メンバ影響力算出部380の処理(S40)を示すフローチャートである。
図21に示すように、ステップ400(S400)において、メンバ影響力算出部380は、全てのメンバ#mについて解析を行ったか否か判断し、そうであれば処理を終了し、そうでなければS402に進む。
ステップ402(S402)において、メンバ影響力算出部380は、解析対象の伝播元メンバ#mを、未解析のメンバとする。
ステップ404(S404)において、メンバ影響力算出部380は、メンバ#mの書き込んだメッセージを伝播元とするメッセージ伝播力情報を、メッセージ伝播力解析部34から、全て抽出する。
ステップ406(S406)において、メンバ影響力算出部380は、抽出した全てのメッセージ伝播力情報に関する伝播力の合計を算出し、S400に戻る。
S406の処理を式で表すと、以下の通りである。
Figure 2009013788
Piは、メンバ#iの影響力である。
また、Iiは、以下の式で表される。
Figure 2009013788
図22は、メンバ影響力算出部380によって作成されたメンバ影響力情報の構成を例示する図である。
図22に示すように、メンバ影響力情報は、メンバ識別子と、そのメンバの影響力情報とを含む。
また、このメンバ影響力情報は、メンバごとにそれぞれ作成される。
メンバ影響力情報管理部382(図20)は、メンバ影響力算出部380によって作成されたメンバ影響力情報を受け入れ、メンバ影響力情報DB384に格納する。
また、メンバ影響力情報管理部382は、メンバ影響力情報DB384に格納した情報の入出力を管理する。
インフルエンサ選択・管理部386は、メンバ影響力情報DB384に格納されたメンバ影響力情報に関する影響力が、所定の値以上である場合、そのメンバ影響力情報に関するメンバをインフルエンサとして選択する。
また、インフルエンサ選択・管理部386は、選択した各インフルエンサの識別子を、インフルエンサ情報DB388に格納する。
さらに、インフルエンサ選択・管理部386は、インフルエンサ情報DB388に格納した情報の入出力を管理する。
また、インフルエンサ選択・管理部386は、必要に応じて、インフルエンサ情報を、インフルエンサ情報をインフルエンサ表示部312および提供情報送信部316に対して出力する。
なお、インフルエンサ情報は、前述したグループの識別子と関連づけるようにしてもよい。
すなわち、グループ内で最も影響力の大きなメンバをインフルエンサとする(たとえば、図19の例では、グループ#1のインフルエンサをメンバ#Aなどとする)ように、インフルエンサ情報またはグループ関係情報を構成してもよい。
図23は、メッセージ間チェーン構造の例と本実施形態における解析結果を例示する図である。
図23(A)は、メッセージ間チェーン構造の第1の例を示す図であり、図23(B)は、第1の例におけるグループ関係を例示する図であり、図23(C)は、第1の例における各メンバの影響力を例示する図である。
図23(A)に示すように、第1の例においては、各メッセージには返信関係がなく、また各メッセージは、キーワード#Xを含む。
本例の場合、メッセージ間構造解析部32、メッセージ伝播力解析部34およびメンバ間関係解析部36における処理によって、図23(B)に示すようなグループ関係が構築される。
さらに、インフルエンサ解析部38における処理によって、図23(C)に示すように、各メンバの影響力が算出される。
ここでは、メンバ#Aの影響力が最も大きいので、インフルエンサとしてメンバ#Aが選択されうる。
本実施形態においては、各メッセージは互いに返信関係を持たないが、全てのメッセージにキーワード#Xが含まれることを考慮して、グループ関係および各メンバの影響力が適切に導かれる。
図24は、メッセージ間チェーン構造の例と本実施形態における解析結果を例示する図である。
図24(A)は、メッセージ間チェーン構造の第2の例を示す図であり、図24(B)は、第2の例におけるグループ関係を例示する図であり、図24(C)は、第2の例における各メンバの影響力を例示する図である。
図24(A)に示すように、第2の例においては、各メッセージは直前に書き込まれたメッセージに対して返信しており、またメッセージ#1,#2,#5はキーワード#Xを含み、メッセージ#3,#4はキーワード#Yを含む。
第2の例の場合、メッセージ間構造解析部32、メッセージ伝播力解析部34およびメンバ間関係解析部36における処理によって、図24(B)に示すようなグループ関係が構築される。
さらに、インフルエンサ解析部38における処理によって、図24(C)に示すように、各メンバの影響力が算出される。
ここでは、メンバ#Aの影響力が最も大きいので、インフルエンサとしてメンバ#Aが選択されうる。
第2の例においては、メッセージ#1とメッセージ#5との間隔、および、メッセージ#2とメッセージ#5との間隔は、間に他のメッセージがあるため、離れている。
一方、本実施形態においては、それぞれのメッセージに同じキーワード#Xが含まれることを考慮して、メッセージ#1からメッセージ#5に対して情報が伝播する伝播力、および、メッセージ#2からメッセージ#5に対して情報が伝播する伝播力が適切に導かれる。
したがって、本実施形態においては、メンバ#Aのメンバ#Eに対する情報の伝播度、および、メンバ#Bのメンバ#Eに対する情報の伝播度が適切に導かれる。
よって、第2の例についても、本実施形態によって、グループ関係および各メンバの影響力が適切に導かれる。
図25は、メッセージ間チェーン構造の例と本実施形態における解析結果を例示する図である。
図25(A)は、メッセージ間チェーン構造の第3の例を示す図であり、図25(B)は、第3の例におけるグループ関係を例示する図であり、図25(C)は、第3の例における各メンバの影響力を例示する図である。
図25(A)に示すように、第3の例においては、各メッセージはキーワード#Xを含み、メッセージ#3はメッセージ#1に返信し、メッセージ#4はメッセージ#2に返信し、メッセージ#5はメッセージ#4に返信している。
第3の例の場合、メッセージ間構造解析部32、メッセージ伝播力解析部34およびメンバ間関係解析部36における処理によって、図25(B)に示すようなグループ関係が構築される。
さらに、インフルエンサ解析部38における処理によって、図25(C)に示すように、各メンバの影響力が算出される。
ここでは、メンバ#Aの影響力が最も大きいので、インフルエンサとしてメンバ#Aが選択されうる。
第3の例においては、メッセージ#1,#3から構成されるメッセージ間チェーン構造と、メッセージ#2,#4,#5から構成されるメッセージ間チェーン構造との2つのメッセージ間チェーン構造が形成されている。
一方、本実施形態においては、それぞれのメッセージに同じキーワード#Xが含まれることを考慮して、異なるメッセージ間チェーン構造に渡って、各メッセージの別のメッセージに対するメッセージ伝播力が導かれる。
したがって、本実施形態においては、メンバ#Aのメンバ#B,#D,#Eに対する情報の伝播度、メンバ#Bのメンバ#Cに対する情報の伝播度、および、メンバ#Cのメンバ#D,#Eに対する情報の伝播度が適切に導かれる。
よって、第3の例についても、本実施形態によって、グループ関係および各メンバの影響力が適切に導かれる。
[情報伝播解析システム1の全体的な動作]
以下、情報伝播解析システム1の全体的な動作を説明する。
図26は、図1に示した情報伝播解析システム1の全体的な動作(S50)を示す通信シーケンス図である。
図26に示すように、ステップ500−1〜500−N(S500−1〜500−N)において、ユーザ端末20−1〜20−Nは、ユーザ識別子を含むメッセージ情報をウェブサーバ24に対して送信する。
ステップ502(S502)において、情報伝播解析装置3は、ウェブサーバ24から、メッセージ情報を取得する。
ステップ504(S504)において、情報伝播解析装置3は、メッセージ伝播力を算出する。
ステップ506(S506)において、情報伝播解析装置3は、メンバ間関係解析を行い、メンバ間関係の選択およびグループの構築を行う。
ステップ508(S508)において、情報伝播解析装置3は、インフルエンサ解析を行い、インフルエンサを選択する。
ステップ510(S510)において、情報伝播解析装置3は、インフルエンサのユーザ端末20−1に対して、ある情報を提供する。
インフルエンサは、その提供された情報を他のメンバにも伝達させることを所望して他のメンバのユーザ端末20に対して情報を提供し、情報を提供されたメンバがさらに別のメンバのユーザ端末20に対して情報を提供するといったように、情報を伝播させることができる。
本発明は、情報伝播解析システムなどに利用可能である。
符号の説明
1・・・情報伝播解析システム,
100・・・ネットワーク,
20・・・ユーザ端末,
120・・・本体,
122・・・CPU,
124・・・メモリ,
126・・・入出力装置,
128・・・通信装置,
130・・・記録装置,
132・・・記録媒体,
200・・・ユーザ端末プログラム,
202・・・通信処理部,
204・・・UI,
210・・・メール作成部,
212・・・メール送信部,
214・・・メール受信部,
216・・・ウェブページ閲覧処理部,
218・・・メッセージ情報作成部,
24・・・ウェブサーバ,
240・・・ウェブサーバプログラム,
242・・・通信処理部,
244・・・ユーザ識別子受信部,
248・・・メッセージ情報受信部,
250・・・メール受信部,
252・・・メール送信部,
254・・・URL受信部,
256・・・ウェブデータ送信部,
260・・・コミュニティスペース管理部,
270・・・コミュニティスペースDB,
3・・・情報伝播解析装置,
30・・・情報伝播解析プログラム,
300,302・・・通信処理部,
304・・・管理者IF,
32・・・メッセージ間構造解析部,
320・・・コミュニティ識別子受入部,
322・・・メッセージ情報取得部,
324・・・メッセージ情報管理部,
326・・・メッセージ情報DB,
328・・・メッセージ情報解析部,
330・・・チェーン構造情報管理部,
332・・・チェーン構造情報DB,
34・・・メッセージ伝播力解析部,
340・・・メッセージ伝播力算出部,
342・・・チェーン構造内情報伝播力算出部,
344・・・他メッセージ経由情報伝播力算出部,
346・・・直接情報伝播力算出部,
350・・・チェーン構造外情報伝播力算出部,
352・・・伝播力情報管理部,
356・・・メッセージ伝播力情報DB,
36・・・メンバ間関係解析部,
360・・・メンバ間伝播度算出部,
362・・・メンバ間伝播度情報管理部,
364・・・メンバ間伝播度情報DB,
366・・・メンバ間関係選択部,
368・・・メンバ間関係情報管理部,
370・・・メンバ間関係情報DB,
372・・・グループ構築部,
374・・・グループ関係情報管理部,
376・・・グループ関係情報DB,
38・・・インフルエンサ解析部,
380・・・メンバ影響力算出部,
382・・・メンバ影響力情報管理部,
384・・・メンバ影響力情報DB,
386・・・インフルエンサ選択・管理部,
388・・・インフルエンサ情報DB,
310・・・グループ関係表示部,
312・・・インフルエンサ表示部,
314・・・提供情報受入部,
316・・・提供情報送信部,

Claims (11)

  1. ネットワークを介して相互に接続された複数のユーザ端末と、前記複数のユーザ端末から受け入れた複数のメッセージ情報を格納して前記ネットワークに対して提供する情報提供装置と、情報伝播解析装置とを有する情報伝播解析システムであって、
    前記情報伝播解析装置は、
    前記情報提供装置から前記複数のメッセージ情報を取得して、前記複数のメッセージ情報間の関係を解析する情報間関係解析手段と、
    前記メッセージ情報間の関係に基づいて、前記複数のメッセージ情報それぞれの、別のメッセージ情報に対する情報の伝播力を算出するメッセージ伝播力算出手段と、
    前記算出された伝播力に基づいて、前記複数のメッセージ情報を送信した複数のユーザ端末のユーザ間の情報の伝播度を算出するユーザ間情報伝播度算出手段と、
    前記算出された複数のユーザ間情報伝播度のうち、所定の値よりも大きいユーザ間情報伝播度を有する1つ以上のユーザの組を選択するユーザ間関係選択手段と、
    前記選択された1つ以上のユーザの組に基づいて、所定のグループを構築するグループ構築手段と
    を有する
    情報伝播解析システム。
  2. 前記情報伝播解析装置は、
    前記算出された伝播力に基づいて、前記メッセージ情報を送信したユーザ端末のユーザの、他のユーザに対する影響力を算出するユーザ影響力算出手段と、
    前記算出されたユーザの影響力に基づいて、前記影響力の最も大きなユーザを選択する最大影響力ユーザ選択手段と
    をさらに有する
    請求の範囲第1項に記載の情報伝播解析システム。
  3. 前記グループ構築手段によって構築されたグループに関する情報および前記最大影響力ユーザ選択手段によって選択されたユーザに関する情報の少なくとも1つに基づいて、前記ユーザ端末に所定の情報を送信する情報送信手段
    をさらに有する請求の範囲第1項または第2項に記載の情報伝播解析システム。
  4. 前記情報間関係解析手段は、
    前記複数のメッセージ情報それぞれから、そのメッセージの返信先のメッセージの識別子を抽出する返信先メッセージ識別子抽出手段と、
    前記複数のメッセージ情報それぞれから1つ以上のキーワード情報を抽出するキーワード情報抽出手段と、
    抽出した前記返信先メッセージ識別子とに基づいて、前記複数のメッセージ情報それぞれと別のメッセージ情報とが返信関係にあるか否かを解析し、返信関係にある複数のメッセージ情報を接続した返信関係構造に関する情報を作成する返信関係構造情報作成手段と
    を有し、
    前記メッセージ伝播力算出手段は、
    前記複数のメッセージ情報の内の第1のメッセージ情報から、前記第1のメッセージ情報と同じ返信関係構造内の第2のメッセージ情報に対して、前記返信関係構造内の前記第1のメッセージ情報と前記第2のメッセージ情報との間のメッセージ情報を経由して、前記キーワード情報が伝播する伝播力を算出する他メッセージ経由情報伝播力算出手段と、
    前記第1のメッセージ情報から、前記第2のメッセージ情報に対して、前記返信関係構造内の前記第1のメッセージ情報と前記第2のメッセージ情報との間のメッセージ情報のうちの少なくとも1つを経由せずに、前記キーワード情報が伝播する伝播力を算出する直接情報伝播力算出手段と、
    前記第1のメッセージ情報から、前記第1のメッセージ情報とは異なる返信関係構造内にある第3のメッセージ情報に対して、前記キーワード情報が伝播する伝播力を算出する返信関係構造外情報伝播力算出手段と
    の内の少なくとも2つを含む
    請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の情報伝播解析システム。
  5. 前記第3のメッセージ情報は、前記第1のメッセージ情報が作成されてから所定時間内に作成されている
    請求の範囲第4項に記載の情報伝播解析システム。
  6. 前記複数のユーザ端末と、前記情報提供装置と、前記情報伝播解析装置とのうち、少なくとも2つが物理的に同じノード内にある
    請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載の情報伝播解析システム。
  7. 複数のユーザ端末および前記複数のユーザ端末から受け入れた複数のメッセージ情報を格納してネットワークに対して提供する情報提供装置と前記ネットワークを介して相互に接続された情報伝播解析装置であって、
    前記情報提供装置から前記複数のメッセージ情報を取得して、前記複数のメッセージ情報間の関係を解析する情報間関係解析手段と、
    前記メッセージ情報間の関係に基づいて、前記複数のメッセージ情報それぞれの、別のメッセージ情報に対する情報の伝播力を算出するメッセージ伝播力算出手段と、
    前記算出された伝播力に基づいて、前記複数のメッセージ情報を送信した複数のユーザ端末のユーザ間の情報の伝播度を算出するユーザ間情報伝播度算出手段と、
    前記算出された複数のユーザ間情報伝播度のうち、所定の値よりも大きいユーザ間情報伝播度を有する1つ以上のユーザの組を選択するユーザ間関係選択手段と、
    前記選択された1つ以上のユーザの組に基づいて、所定のグループを構築するグループ構築手段と
    を有する
    情報伝播解析装置。
  8. 前記算出された伝播力に基づいて、前記メッセージ情報を送信したユーザ端末のユーザの、他のユーザに対する影響力を算出するユーザ影響力算出手段と、
    前記算出されたユーザの影響力に基づいて、前記影響力の最も大きなユーザを選択する最大影響力ユーザ選択手段と
    をさらに有する
    請求の範囲第7項に記載の情報伝播解析装置。
  9. ネットワークを介して相互に接続された複数のユーザ端末と、前記複数のユーザ端末から受け入れた複数のメッセージ情報を格納して前記ネットワークに対して提供する情報提供装置と、情報伝播解析装置とにおいてなされる情報伝播解析方法であって、
    前記情報提供装置から前記複数のメッセージ情報を取得して、前記複数のメッセージ情報間の関係を解析する情報間関係解析ステップと、
    前記メッセージ情報間の関係に基づいて、前記複数のメッセージ情報それぞれの、別のメッセージ情報に対する情報の伝播力を算出するメッセージ伝播力算出ステップと、
    前記算出された伝播力に基づいて、前記複数のメッセージ情報を送信した複数のユーザ端末のユーザ間の情報の伝播度を算出するユーザ間情報伝播度算出ステップと、
    前記算出された複数のユーザ間情報伝播度のうち、所定の値よりも大きいユーザ間情報伝播度を有する1つ以上のユーザの組を選択するユーザ間関係選択ステップと、
    前記選択された1つ以上のユーザの組に基づいて、所定のグループを構築するグループ構築ステップと
    を含む情報伝播解析方法。
  10. 前記算出された伝播力に基づいて、前記メッセージ情報を送信したユーザ端末のユーザの、他のユーザに対する影響力を算出するユーザ影響力算出ステップと、
    前記算出されたユーザの影響力に基づいて、前記影響力の最も大きなユーザを選択する最大影響力ユーザ選択ステップと
    をさらに含む請求の範囲第8項に記載の情報伝播解析方法。
  11. ネットワークを介して相互に接続された複数のユーザ端末と、前記複数のユーザ端末から受け入れた複数のメッセージ情報を格納して前記ネットワークに対して提供する情報提供装置と、情報伝播解析装置とにおいて実行される情報伝播解析プログラムであって、
    前記情報提供装置から前記複数のメッセージ情報を取得して、前記複数のメッセージ情報間の関係を解析する情報間関係解析ステップと、
    前記メッセージ情報間の関係に基づいて、前記複数のメッセージ情報それぞれの、別のメッセージ情報に対する情報の伝播力を算出するメッセージ伝播力算出ステップと、
    前記算出された伝播力に基づいて、前記複数のメッセージ情報を送信した複数のユーザ端末のユーザ間の情報の伝播度を算出するユーザ間情報伝播度算出ステップと、
    前記算出された複数のユーザ間情報伝播度のうち、所定の値よりも大きいユーザ間情報伝播度を有する1つ以上のユーザの組を選択するユーザ間関係選択ステップと、
    前記選択された1つ以上のユーザの組に基づいて、所定のグループを構築するグループ構築ステップと
    をコンピュータに実行させる
    情報伝播解析プログラム。
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