JP2004171042A - 広告流通経路分析方法及びその実施システム並びにその処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザ間の広告に関する情報の流通経路を把握することが可能な技術を提供する。
【解決手段】広告コンテンツにアクセスしたユーザを識別する為の個人識別情報と、その広告コンテンツの広告識別情報の入手先を識別する為の入手先識別情報とを入力して広告コンテンツを配信するステップと、前記個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べることにより、広告コンテンツの流通経路上でその広告コンテンツの広告識別情報を他のユーザへ紹介した度合いを示す紹介スコアを計算するステップと、前記紹介スコアが所定値以上であるユーザをオピニオンリーダーとし、このオピニオンリーダーまたはグループ内の他のメンバーを情報入手先とするユーザのグループを表すオピニオングループを抽出するステップとを有するものである。
【選択図】 図7
【解決手段】広告コンテンツにアクセスしたユーザを識別する為の個人識別情報と、その広告コンテンツの広告識別情報の入手先を識別する為の入手先識別情報とを入力して広告コンテンツを配信するステップと、前記個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べることにより、広告コンテンツの流通経路上でその広告コンテンツの広告識別情報を他のユーザへ紹介した度合いを示す紹介スコアを計算するステップと、前記紹介スコアが所定値以上であるユーザをオピニオンリーダーとし、このオピニオンリーダーまたはグループ内の他のメンバーを情報入手先とするユーザのグループを表すオピニオングループを抽出するステップとを有するものである。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は消費者個人の属性や嗜好、購買履歴等の様々なマーケティングデータを蓄積して分析する広告流通経路分析システムに関し、特に前記情報の流通経路に着目してマーケティングデータを分析する広告流通経路分析システムに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のマスマーケティングにおいては、消費者に対する露出の量が広告効果の指標として使われており、例えばテレビ広告においては、GRP(Gross Rating Point)と呼ばれる延べ視聴率が使われている。
【0003】
しかし、消費者のライフスタイルの変化に伴って、CRM(Customer Relationship Management)やOne to Oneマーケティングといったマーケティング手法によって、消費者個々の要求にきめ細かく対応していくことが求められている。
【0004】
また、消費者間の個人的な情報のやりとり、所謂クチコミ情報に対しても注目が集まっている。クチコミ情報は、メールやチャット、掲示板といったコミュニケーションツールの利用が広がりともあいまって、マスメディアから発信される情報以上の影響力を持つことがある。
【0005】
これに対して、広告を見る為のビューアをダウンロードする際、そのユーザに対して広告を紹介したユーザを報告してもらい、広告を紹介したユーザにポイント等のインセンティブを与えることで、広告についてのクチコミ情報の流通を促すシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−109379号公報(第7−9頁、第9図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術には、以下の様な問題点がある。
CRMやOne to Oneマーケティングにおいては、消費者個人の属性や嗜好、購買履歴等様々な情報を蓄積、活用しているが、それらはあくまでも企業対顧客の関係の中で収集された情報であり、点としての個人の情報である。
【0008】
また、特許文献1に記載の発明においても、ユーザAがユーザBに広告を紹介したといった情報は入力させているが、広告の紹介実績の多いユーザに次回の広告を優先的に送るといった利用をするだけで、やはり個々のユーザは点でしかとらえられていない。
【0009】
しかし、マーケティングの観点からクチコミ情報を見た場合、個々のユーザの属性だけでなく、クチコミ情報がそれらのユーザの間をどの様に流通しているか、その広がり、速度、情報が流通しているユーザ層の共通属性といったものが重要となってくる。すなわち、ユーザ間の情報流通のネットワークを、線や面でとらえることが必要である。
【0010】
本発明の目的は上記問題を解決し、ユーザ間の広告に関する情報の流通経路を把握することが可能な技術を提供することにある。本発明の他の目的は情報の流通経路を構成する各ユーザの中で、より広範囲に情報が流通する端緒となったオピニオンリーダーを把握することが可能な技術を提供することにある。本発明の他の目的は情報が活発に流通しているユーザネットワークをオピニオングループとして把握することが可能な技術を提供することにある。本発明の他の目的は広告の種類や発信方法毎に情報の流通経路を把握することが可能な技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、広告コンテンツの流通経路を分析する広告流通経路分析システムにおいて、広告コンテンツの広告識別情報の入手先を示す入手先識別情報を入力して広告コンテンツを配信し、個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べるものである。
【0012】
本発明では、広告コンテンツに対応する広告識別情報と、広告コンテンツにアクセスしたユーザを識別する為の個人識別情報と、広告識別情報の入手先を識別する為の入手先識別情報とを入力して広告コンテンツを配信する際に、入手先識別情報として個人識別情報と同じ種類の情報を用い、各ユーザが他のユーザの情報入手先であるかどうかを調べて、ユーザ間の広告識別情報の流通経路に関する情報を生成する。
【0013】
また本発明では、広告コンテンツの広告識別情報を紹介したユーザ数からオピニオンリーダーを判定し、そのオピニオンリーダーと判定されたユーザを基点として、連続的に広告識別情報が伝達されており、かつ、各ユーザが他のユーザの情報入手先となっている数が所定以上であるユーザの集まりを、オピニオングループとして抽出する。
【0014】
更に本発明では、同一の広告コンテンツに対し、広告識別情報の発信経路に対応して異なる広告識別情報を用い、また広告識別情報としては、広告コンテンツを配信するサイトにおいて当該コンテンツにアクセスする為のキーワードや、配信サイトのURL(Uniform Resource Locator)自体を使用する。
【0015】
前記の様に本発明では、広告コンテンツを配信するサイトにアクセスしたユーザの間で、当該広告コンテンツに関する情報がどの様に流通したかを把握することができる。更に、そのクチコミ情報が活発に流通したオピニオングループや、その基点となるオピニオンリーダーを把握することができ、商品開発や次のプロモーションのアプローチ方法等に活用することができる。また、商品毎、情報の発信方法毎に情報流通経路を把握することができるので、よりきめ細かいマーケティングが可能となる。
【0016】
以上の様に本発明の広告流通経路分析システムによれば、広告コンテンツの広告識別情報の入手先を示す入手先識別情報を入力して広告コンテンツを配信し、個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べるので、ユーザ間の広告に関する情報の流通経路を把握することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に広告コンテンツの流通経路を分析する一実施形態の広告流通経路分析システムについて説明する。
【0018】
本実施形態では、インターネットを通じて商品の広告宣伝活動を行うプロモーションサイトの例について説明する。以下に説明する例では、商品に関係したプレミアムコンテンツの配信という形で、商品の宣伝とマーケティングデータの収集を行っている。プレミアムコンテンツとは、例えば、テレビコマーシャルの放映前の先行視聴や、CM曲をアレンジした着メロ、懸賞応募等である。
【0019】
本実施形態では、予め特定ユーザに、プレミアムコンテンツに関する情報が書かれた広告メールを配信しておくものとする。メールの配信を受けたユーザ、若しくはそのユーザから情報を得たユーザが、携帯電話やPCでプロモーションサイトにアクセスしてプレミアムコンテンツをダウンロードする際に、ユーザ自身の情報と共に、プレミアムコンテンツに関する情報をどこから得たかを入力してもらう。
【0020】
本実施形態では、ユーザを識別する個人識別情報として、そのユーザのメールアドレスを使用している。勿論、一人で複数のメールアドレスを持つ人は珍しくない。しかし、あるコミュニティ、例えば友人のグループに向けて使用する主なメールアドレスは、ほぼ一定していると考えられる。また、メールで受け取った情報を他の人に転送する場合、普通はそのまま同じアドレスで送信すると思われ、わざわざ送信元アドレスを切りかえることは考えにくい。
【0021】
図1は本実施形態の広告流通経路分析システムの概略構成を示す図である。図1に示す様に本実施形態の広告流通経路分析システムは、広告コンテンツ配信処理部150と、紹介スコア計算処理部151と、オピニオングループ抽出処理部152とを有している。
【0022】
広告コンテンツ配信処理部150は、広告コンテンツにアクセスしたユーザを識別する為のメールアドレス等の個人識別情報と、その広告コンテンツの広告識別情報の入手先を識別する為のメールアドレス等の入手先識別情報とを入力して広告コンテンツを配信する処理部である。
【0023】
紹介スコア計算処理部151は、前記個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べることにより、広告コンテンツの流通経路上でその広告コンテンツの広告識別情報を他のユーザへ紹介した度合いを示す紹介スコアを計算する処理部である。
【0024】
オピニオングループ抽出処理部152は、前記紹介スコアが所定値以上であるユーザをオピニオンリーダーとし、このオピニオンリーダーまたはグループ内の他のメンバーを情報入手先とするユーザのグループを表すオピニオングループを抽出する処理部である。
【0025】
広告流通経路分析システムを広告コンテンツ配信処理部150、紹介スコア計算処理部151及びオピニオングループ抽出処理部152として機能させる為のプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録され磁気ディスク等に格納された後、メモリにロードされて実行されるものとする。なお前記プログラムを記録する記録媒体はCD−ROM以外の他の記録媒体でも良い。また前記プログラムを当該記録媒体から情報処理装置にインストールして使用しても良いし、ネットワークを通じて当該記録媒体にアクセスして前記プログラムを使用するものとしても良い。
【0026】
図1では、本実施形態の広告流通経路分析システムをプロモーションシステムに適用した場合の構成一例を表しており、図1において、100はスポンサー企業、120はプロモーションサイトである。本実施形態では、プロモーションサイト120がユーザに対して広告配信やデータ収集を行い、スポンサー企業100において、収集したデータの分析を行うものとする。
【0027】
スポンサー企業100は、顧客DB108と商品DB106を備え、これらは必要に応じて広告宣伝活動に使用され、一部はプロモーションサイト120に送られる。またプロモーションサイト120で収集されたデータは、分析サーバ104によって分析され、ログ集計テーブル800、情報入手先分析テーブル900、オピニオンリーダー分析テーブル1100、オピニオングループ分析テーブル1300等が生成される。必要な情報の送受信は通信装置102を介して行われる。
【0028】
プロモーションサイト120は、通信装置122、Webサーバ124、メールサーバ126を備え、プロモーション活動を行う。
【0029】
メール配信リスト128は、広告メールを送るユーザのメールアドレスのリストであり、これを参照してメールサーバ126からユーザに広告メールを配信する。本実施形態では、メール配信リスト128は、ユーザ属性等によって分類分けがされており、必要に応じて、ターゲットとする属性を持つユーザにメールを配信するものとする。また、メールアドレスについては、独自に収集する場合もあるが、スポンサー企業の顧客DB108から生成される場合もある。
【0030】
Webサーバ124上では、商品の広告宣伝の為のコンテンツが公開されており、その中にプレミアムコンテンツも含まれている。
【0031】
プロモーションサイト120では複数のプロモーション活動が行われており、プロモーション管理テーブル300にはその管理の為の情報が格納されている。また、各プロモーション活動で配信されるプレミアムコンテンツはコンテンツデータ130に格納されており、コンテンツ管理テーブル400でその管理を行っている。
【0032】
アクセスユーザ情報500には、プロモーションサイト120にアクセスしてプレミアムコンテンツをダウンロードしたユーザに関する情報が格納されており、ログ情報600には、ユーザがアクセスした際の状況に関する情報が格納されている。
【0033】
通信業者140は、ユーザが加入しているプロバイダであり、通信装置142、メールサーバ144、ユーザのメールを格納するメールボックス146、顧客情報148によってサービスを行っている。
【0034】
ユーザ162はプロモーションサイト120から広告メールを受け取ったユーザ、ユーザ166はユーザ162から紹介されてプロモーションサイト120にアクセスしたユーザであり、それぞれ端末160、端末164でメールの送受信やWeb閲覧を行っている。
そしてネットワーク170がこれら全てを接続している。
【0035】
図2は本実施形態のプレミアムコンテンツ配信処理の処理手順を示すフローチャートである。図2では、プロモーションサイト120にアクセスしたユーザにプレミアムコンテンツを配信する処理を表している。詳細については後述する。
【0036】
図3は本実施形態のプロモーションサイト120で行われているプロモーション活動を管理する情報を格納するプロモーション管理テーブル300の一例を示す図である。本実施形態では、プロモーションサイト120で行われているプロモーション活動にアクセスコードをつけ、ユーザがアクセスコードを指定することでそれぞれのプロモーションにアクセスできる様になっている。また本実施形態では、プレミアムコンテンツとその告知に使用する告知方法やターゲット毎にアクセスコードをふるものとする。
【0037】
図3のプロモーション管理テーブル300において、302はプロモーション活動を識別する為のアクセスコード、304は配信するプレミアムコンテンツを識別する為のコンテンツID、306はプレミアムコンテンツ配信の情報告知を行う告知方法、308はプレミアムコンテンツ配信の情報告知を行う告知日時、310はメールアドレスのリストの種類等、告知対象となるユーザを示すユーザ情報であるターゲットを格納するエリアである。
【0038】
図3の場合では、コンテンツID304がH1−0001の広告コンテンツに対し、ターゲット310毎に異なるアクセスコードを用いており、ターゲット310毎に情報の流通経路を把握することが可能である。また同一の広告コンテンツに対して、その種類毎に異なるアクセスコードとしたり、告知方法306毎に異なるアクセスコードを用いる様にして、種類や告知方法306毎に流通経路を把握するものとしても良い。
【0039】
図4は本実施形態のアクセスしたユーザに配信するプレミアムコンテンツを管理するコンテンツ管理テーブル400の一例を示す図である。図4のコンテンツ管理テーブル400において、402はプレミアムコンテンツを識別する為のコンテンツID、404はコンテンツの種類、406はその広告コンテンツのスポンサー企業名、408はプロモーションの対象となる商品名をそれぞれ格納するエリアである。また410は、コンテンツデータ130に格納されているプレミアムコンテンツの実体のファイル名を表している。
【0040】
図5は本実施形態のプレミアムコンテンツをダウンロードする為にアクセスしたユーザに関する情報を格納するアクセスユーザ情報500の一例を示す図である。図5のアクセスユーザ情報500において、502にはユーザのメールアドレスが格納されており、これによってそれぞれのユーザを識別する。また、504にはユーザの氏名、506には住所、508には職業、510には年齢、512には性別がそれぞれ格納されている。これらの属性の種類については、プロモーションの内容や目的に応じて決定され、ここに挙げた例の限りではない。
【0041】
図6は本実施形態のユーザのアクセス状況に関する情報を格納するログ情報600の一例を示す図である。図6のログ情報600において、602にはユーザがアクセスした日時、604にはユーザが入力したアクセスコード、606にはユーザのメールアドレス、608にはユーザが入力した情報入手先が格納されている。また、ステータス610はユーザがプレミアムコンテンツのダウンロードを完了したかどうかを示す情報である。この他にも例えばユーザがアクセスした端末に関する情報等、必要に応じて項目を追加することが考えられる。
【0042】
次に、プロモーションサイト120にアクセスしたユーザが、アクセスコード、ユーザ情報、情報入手先を入力して、プレミアムコンテンツのダウンロードを行う処理を、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0043】
先にも述べた様に、ユーザ162はプロモーションサイト120が発行するメールマガジンによって、またユーザ166はユーザ162から広告が載っているメールを転送してもらって、サイトのURLやプレミアムコンテンツへのアクセスコードを知っているものとする。
【0044】
ユーザがプロモーションサイト120にアクセスすると、ステップ202で広告コンテンツ配信処理部150は、アクセスコードの入力画面を表示し、ステップ204では、ユーザからのアクセスコードの入力を受け付ける。
【0045】
次にステップ206では、ユーザ自身の情報を入力する為の画面を表示し、住所、氏名、メールアドレスや、年齢、性別等の入力を受け付け、またステップ208では、このプロモーション(プレミアムコンテンツの配信)が行われているという情報をどこから入手したかを示す入力を受け付ける。
【0046】
アクセスコード、ユーザ情報、情報入手先については、この順番で入力する必要は無く、勿論他の順番でも良いし、PCの様に大きな表示画面が使用できる場合には一度に入力する様にして良い。情報入手先については、個人の場合は、そのメールアドレスを入力する。
【0047】
必要な情報が全て入力されたらステップ210に進み、ユーザが入力したアクセスコードに対応したプレミアムコンテンツをプロモーション管理テーブル300及びコンテンツ管理テーブル400から検索し、コンテンツデータ130から読み出して出力する。プレミアムコンテンツの出力が終了したらステップ212に進み、ユーザに対して、プロモーションを知り合いに紹介する様求めるインセンティブメッセージ、例えば、紹介すると次回の情報が優先的に配信される等のメッセージを表示して、クチコミによるプロモーション情報の流通を促す。
【0048】
次にステップ214では、ユーザによって入力された情報をアクセスユーザ情報500に格納する。本実施形態では省略したが、同じユーザが何回もサイトにアクセスすることは当然ありうる。その場合ユーザ情報の重複登録が起こるが、対処の方法としては、アクセスユーザ情報500に内部的な管理IDを一意に付け、入力される度に新規にアクセスユーザ情報500を生成して重複登録を許す方法、同一メールアドレスの情報が既にある場合は上書きする方法、2回目からのアクセスではメールアドレスのだけでユーザ情報の入力を省略できる様にする方法等が考えられる。
【0049】
最後にステップ216では、ユーザのアクセス状況に関する情報をログ情報600に記録して処理を終了する。
【0050】
以上の様にして収集した、アクセスコードが誰から誰に伝播したかという情報を元に、ユーザ間の情報流通のネットワークの分析を行う処理について次に述べる。
【0051】
図7は本実施形態のユーザ間の情報流通経路に着目したオピニオンリーダー及びオピニオングループの概念を示す図である。図7では、ユーザからユーザへと情報、本実施形態ではプレミアムコンテンツを得る為に必要なURL及びアクセスコードの情報が伝播していく様子を模式的に示している。
【0052】
最初に情報を得たユーザ700(本実施形態ではプロモーションサイト120から広告メールを受け取ったユーザ)から、友人知人へと順に情報が伝播していくが、途中、急激に情報が広まるきっかけとなるユーザが、オピニオンリーダー710及び720である。オピニオンリーダーを基点に広がった情報伝播のネットワークは徐々に減衰していくと考えられるが、それまでの間、情報の流通量がある所定値以上のユーザのネットワーク712及び722は、その情報についての関心が高く、情報交換も活発な層であると考えられる。このユーザネットワークのメンバーをオピニオングループとして定義する。
【0053】
オピニオンリーダー710及び720は、それぞれのオピニオングループ712及び722に対して良く情報を流通させていると想定され、また「おもしろい情報を良く知っている」等、その情報の信頼性も評価されていると考えられる。したがって、例えば新しいプロモーションを行う場合に、オピニオンリーダー710及び720に先行して情報発信することで、クチコミによる情報伝播がより早く、広範囲になることが期待できる。
【0054】
また、オピニオングループの共通属性714及び724に合わせて先行的に情報配信することでより効果的なプロモーションが行えると考えられる。更に、例えば、グループのメンバーの属性を分析して商品開発にフィードバックする、といったことが考えられる。
【0055】
図8は本実施形態のアクセスコード毎にログ情報600を分析したログ集計テーブル800の一例を示す図である。図8の集計結果を格納するログ集計テーブル800において、802はアクセスコード、804及び806は各アクセスコードでアクセスしたユーザの情報入手先毎の集計結果、808はアクセス総数であり、810及び812は性別毎の割合である。勿論これは一例であり、他にも年齢や職業、住所毎に集計して分析することが考えられる。
【0056】
この様な集計を行った結果、例えば性別の比率が当初想定していたターゲットと大きく食い違った場合に、図7に示したクチコミ情報のユーザネットワークと合わせて、施策を検討することが考えられる。一例を挙げれば、想定していたターゲットユーザに近い属性を持つオピニオングループに対して、再度ダイレクトにアプローチするといった方法がある。また、各オピニオングループのユーザ属性を参考にして、商品戦略の見直しを行うことも考えられる。
【0057】
図9は本実施形態のログ情報600を元に、ユーザ間のアクセスコードの流通経路を分析した情報入手先分析テーブル900の一例を示す図である。図9の情報入手先分析テーブル900では、アクセスコード902毎にデータが格納されており、904は情報入手先、906はサイトにアクセスしたユーザのメールアドレス、908はアクセス日時を、情報入手先904でソートして格納している。情報入手先については、ここではサイトからの広告メール等を除いて個人のメールのみ記録している。また、同じユーザが複数回アクセスしている場合は、最初のアクセスのみ記録するものとする。
【0058】
図10は本実施形態のユーザネットワークの広がりを計算する処理の処理手順を示すフローチャートである。図10では、図9の様な情報入手先分析テーブル900を元に、各ユーザを基点とするユーザネットワークの広がりを計算する処理を表しており、その際に生成するオピニオンリーダー分析テーブルの一例が図11である。
【0059】
図11は本実施形態のオピニオンリーダー分析テーブル1100の一例を示す図である。図11のオピニオンリーダー分析テーブル1100において、情報入手先となったユーザ1102毎に、情報伝播状況を数値化したデータを格納している。1次伝播数1104はユーザ1102から直接情報を受け取ったユーザ数、2次伝播数1106は更にそこから情報を受け取ったユーザ数であり、紹介スコア1108は、それらを元にネットワークの広がり方を数値化した値である。本実施形態では、オピニオンリーダー分析テーブル1100をアクセスコード単位で生成するものとする。
【0060】
次に、情報入手先分析テーブル900からユーザネットワークの広がりを計算する処理を図10のフローチャートを用いて説明する。
【0061】
まずステップ1002で紹介スコア計算処理部151は、1次伝播数及び2次伝播数を格納する変数をクリアしておく。ステップ1004では、情報入手先分析テーブル900からレコードを1つ読み出す。ステップ1006では、アクセスコードの情報を紹介したアクセスユーザ906を読み出し、ステップ1008では、1次伝播数に1を加える。
【0062】
次にステップ1010では、情報入手先分析テーブル900中の同じアクセスコードのレコードを検索して、ステップ1006で読み出したアクセスユーザ906と同じメールアドレスが情報入手先に登録されているレコードをカウントし、ステップ1012では、カウントしたレコード数を2次伝播数に加える。
【0063】
ステップ1014では、現在のレコードの情報入手先904と次のレコードの情報入手先904が同じであるかどうかを調べ、同じであればステップ1004に戻って、ステップ1012までの処理を繰り返す。
【0064】
情報入手先904が異なる場合は、その情報入手先についての処理が完了したものと判断してステップ1016に進み、紹介スコアを計算する。本実施形態では、紹介スコア=1次伝播数+2次伝播数×1/2として計算している。これによって、各ユーザを基点として2つ先までのユーザネットワークの広がりを数値化している。ユーザの影響力を加味して、1次伝播ユーザと2次伝播ユーザで重み付けを行い、2次伝播数×1/2とした。この重みづけの係数や、どの範囲までのネットワークを計算するかは、ここに示したの例の他にも、分析の目的やデータ量、処理性能によって変更しうる。
【0065】
また、ユーザがプロモーションサイト120にアクセスした日時の差を、情報伝播時間として計算し、情報入手元のユーザと1次伝播ユーザ及び2次伝播ユーザの間の平均伝播時間、或いは最短、最長伝播時間を加味して伝播時間の短いもの程、値が大きくなる様に紹介スコアの計算を行うことも考えられる。その際、情報入手元ユーザのアクセス記録が無い場合は、当該アクセスコードのプロモーションが開始された日時で代替する。
【0066】
ステップ1018では、計算した値をオピニオンリーダー分析テーブル1100に格納し、ステップ1020で次のレコードがあれば、ステップ1002に戻って、別の情報入手先について同様に計算処理を行う。
【0067】
以上の処理によって生成されたオピニオンリーダー分析テーブル1100から、紹介スコア1108が他より高い、或いは所定値以上となっているユーザを調べることで、オピニオンリーダーと思われるユーザを決定できる。
【0068】
図12は本実施形態の情報入手先分析テーブル900からオピニオングループを抽出する処理の処理手順を示すフローチャートである。次に、情報入手先分析テーブル900からオピニオングループを抽出する処理を、図12のフローチャートを用いて説明する。その際、オピニオンリーダー分析テーブル1100で計算した値を参照する。尚、この処理もオピニオンリーダー分析と同様、アクセスコード単位で行うものとする。
【0069】
ステップ1202でオピニオングループ抽出処理部152は、情報入手先分析テーブル900から1つレコードを読み出し、ステップ1204では、情報入手先のユーザ904がオピニオングループに登録されているかどうかを調べる。まだ未登録の場合にはステップ1206に進み、オピニオンリーダー分析テーブル1100から、このユーザの紹介スコア1108を調べ、所定値以上であればステップ1208に進み、このユーザを基点とするオピニオングループを作成する。
【0070】
まずステップ1210では、基点ユーザをオピニオングループのメンバーに登録する。次にステップ1212では、情報入手先分析テーブル900から、このユーザが情報入手先904となっているアクセスユーザ906を検索し、オピニオングループのメンバーに登録する。更にステップ1214では、そのアクセスユーザ自身が情報入手先904となっているレコードを検索し、ステップ1216では、その検索されたレコード数が1より大きければ、ステップ1212に戻って、該当するレコードのアクセスユーザ906をグループのメンバーに登録する。このサイクルは再帰的に繰り返される。
【0071】
どの末端でも、次につながるアクセスユーザ数が1以下になったところで、オピニオングループが収束したと判断してステップ1218に進み、次のレコードがあれば、ステップ1202に戻って、別のオピニオングループに関する処理を行う。
以上の処理によって抽出されたオピニオングループのメンバーを格納するオピニオングループ分析テーブルの一例が図13である。
【0072】
図13は本実施形態のオピニオングループ分析テーブル1300の一例を示す図である。図13のオピニオングループ分析テーブル1300において、1302は各オピニオングループを識別するID、1304は当該オピニオングループのメンバーであるユーザの識別情報(ここでは各人のメールアドレス)を格納するエリアである。
【0073】
例えば次回プロモーションを行う場合に、このオピニオングループを元に、メール配信リスト128を生成するといった利用方法が考えられる。商品に関する関心が高いと想定されるので、より精度の高いマーケティングが可能である。
【0074】
また、本実施形態では、メンバーのメールアドレスのみ登録しているが、例えばグループ内で、オピニオンリーダーとなっているユーザ、オピニオンリーダーからの情報の1次伝播ユーザ、2次伝播ユーザといった区分等を登録することも考えられる。
【0075】
図14は本実施形態のプロモーションシステムの他の例を示す図である。図14の例ではサイトURL及びアクセスコードの配布に放送を使用している。
【0076】
図14において、1400は放送局である。放送局1400では、映像及びデータ放送の番組データ1408と、番組に関する様々な属性情報を記述した番組メタ情報1500が、番組配信装置1404の指示により、送出装置1406から放送設備1410に送られ、視聴者に向けて放送される。ここでは、番組といっているものの中にコマーシャルフィルムも含めるものとする。
【0077】
ユーザ162は、放送の受信機能を持った端末1420によって番組を視聴する。端末1420には、所有者のユーザ162が登録したユーザプロファイル1600も格納されている。
【0078】
図15は本実施形態の放送される番組がコマーシャルフィルムの場合に付加される番組メタ情報1500の一例を示す図である。図15の番組メタ情報1500において、1502は番組コンテンツを識別する情報を格納するエリアで、この場合は広告を管理するIDとなっている。1504以下の項目は広告特有の属性であり、1504は広告の名称、1506は広告のスポンサー企業名、1508はジャンル、1510及び1512はこの広告の対象となる視聴者属性が格納されている。これらの項目の種類、内容は一例であり、他の構成も考えられる。
【0079】
図16は本実施形態の受信端末1420に格納されているユーザプロファイル1600の一例を示す図である。図16のユーザプロファイル1600において、1602はユーザの氏名、1604は住所、1606は年齢、1608は性別、1610は職業、1612は趣味に関する情報が格納されているエリアである。勿論、これらの項目は一例であり、他の構成もありうる。また、格納されている情報については、基本的にはユーザ自身が登録するが、一部は視聴履歴等から自動的に生成されるものもある。
【0080】
このユーザプロファイル1600と、番組メタ情報1500を使って、視聴者属性によって視聴する内容が変更できる。すなわち、これらの番組メタ情報1500及びユーザプロファイル1600によって視聴する番組のフィルタリングを行う。本実施形態でいえば、図15の番組メタ情報1500のターゲット情報1510「男性」及び1512「30代、40代」が、図16のユーザプロファイル1600の年齢1606「31歳」及び性別1608「男性」とマッチするので、このプロファイルのユーザに対しては、図17に示す様な画面のCMを提供する。また、マッチしないユーザについては、他のCMが用意されているものとする。
【0081】
図17は本実施形態の端末1420によって受信した放送画面の表示の一例を示す図である。図17において、1700は携帯端末の表示画面であり、1702に映像、1704にデータ放送が表示されている。本実施形態では、データ放送画面1704上に、プロモーションサイトに関する情報が表示されている。アクセスコードはサイトのURLに含まれて配信されており、ブラウザを操作してこのまま指示されたURLにアクセスすれば、アクセスコードを明示的に入力しなくても着メロ等のプレミアムコンテンツにアクセスすることができる。
【0082】
この放送画面を見て、或いは見た人から情報を得て、プロモーションサイト120にアクセスしたユーザに関して、先の図1の例と同様、ユーザ情報や情報入手先、アクセス状況を蓄積して、オピニオンリーダー、オピニオングループの分析を行う。この例の場合では、例えば、フィルタリングに使用した番組メタ情報と、アクセスしたユーザの属性の比較等を行うことが考えられる。
【0083】
前記の様に本実施形態では、広告コンテンツを配信するサイトにアクセスしたユーザの間で、当該広告コンテンツに関する情報がどの様に流通したかを把握することができる。更に、そのクチコミ情報が活発に流通したオピニオングループや、その基点となるオピニオンリーダーを把握することができ、商品開発や次のプロモーションのアプローチ方法等に活用することができる。また、商品毎、情報の発信方法毎に情報流通経路を把握することができるので、よりきめ細かいマーケティングが可能となる。
【0084】
以上説明した様に本実施形態の広告流通経路分析システムによれば、広告コンテンツの広告識別情報の入手先を示す入手先識別情報を入力して広告コンテンツを配信し、個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べるので、ユーザ間の広告に関する情報の流通経路を把握することが可能である。
【0085】
また本実施形態の広告流通経路分析システムによれば、広告コンテンツの広告識別情報を他のユーザへ紹介した度合いを示す紹介スコアが所定値以上であるユーザをオピニオンリーダーとするので、情報の流通経路を構成する各ユーザの中で、より広範囲に情報が流通する端緒となったオピニオンリーダーを把握することが可能である。
【0086】
また本実施形態の広告流通経路分析システムによれば、オピニオンリーダーまたはグループ内の他のメンバーを情報入手先とするユーザのグループを表すオピニオングループを抽出するので、情報が活発に流通しているユーザネットワークをオピニオングループとして把握することが可能である。
【0087】
また本実施形態の広告流通経路分析システムによれば、同一の広告コンテンツに対し、広告の種類や発信方法に対応して異なる広告識別情報を用いるので、広告の種類や発信方法毎に情報の流通経路を把握することが可能である。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば広告コンテンツの広告識別情報の入手先を示す入手先識別情報を入力して広告コンテンツを配信し、個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べるので、ユーザ間の広告に関する情報の流通経路を把握することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の広告流通経路分析システムの概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態のプレミアムコンテンツ配信処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本実施形態のプロモーションサイト120で行われているプロモーション活動を管理する情報を格納するプロモーション管理テーブル300の一例を示す図である。
【図4】本実施形態のアクセスしたユーザに配信するプレミアムコンテンツを管理するコンテンツ管理テーブル400の一例を示す図である。
【図5】本実施形態のプレミアムコンテンツをダウンロードする為にアクセスしたユーザに関する情報を格納するアクセスユーザ情報500の一例を示す図である。
【図6】本実施形態のユーザのアクセス状況に関する情報を格納するログ情報600の一例を示す図である。
【図7】本実施形態のユーザ間の情報流通経路に着目したオピニオンリーダー及びオピニオングループの概念を示す図である。
【図8】本実施形態のアクセスコード毎にログ情報600を分析したログ集計テーブル800の一例を示す図である。
【図9】本実施形態のログ情報600を元に、ユーザ間のアクセスコードの流通経路を分析した情報入手先分析テーブル900の一例を示す図である。
【図10】本実施形態のユーザネットワークの広がりを計算する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態のオピニオンリーダー分析テーブル1100の一例を示す図である。
【図12】本実施形態の情報入手先分析テーブル900からオピニオングループを抽出する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態のオピニオングループ分析テーブル1300の一例を示す図である。
【図14】本実施形態のプロモーションシステムの他の例を示す図である。
【図15】本実施形態の放送される番組がコマーシャルフィルムの場合に付加される番組メタ情報1500の一例を示す図である。
【図16】本実施形態の受信端末1420に格納されているユーザプロファイル1600の一例を示す図である。
【図17】本実施形態の端末1420によって受信した放送画面の表示の一例を示す図である。
【符号の説明】
100…スポンサー企業、102…通信装置、104…分析サーバ、106…商品DB、108…顧客DB、120…プロモーションサイト、122…通信装置、124…サーバ、126…メールサーバ、128…メール配信リスト、130…コンテンツデータ、140…通信業者、142…通信装置、144…メールサーバ、146…メールボックス、148…顧客情報、160…端末、162…ユーザ、164…端末、166…ユーザ、170…ネットワーク、300…プロモーション管理テーブル、400…コンテンツ管理テーブル、500…アクセスユーザ情報、600…ログ情報、800…ログ集計テーブル、900…情報入手先分析テーブル、1100…オピニオンリーダー分析テーブル、1300…オピニオングループ分析テーブル、150…広告コンテンツ配信処理部、151…紹介スコア計算処理部、152…オピニオングループ抽出処理部、302…アクセスコード、304…コンテンツID、306…告知方法、308…告知日時、310…ターゲット、402…コンテンツID、404…種類、406…会社名、408…商品名、410…コンテンツデータ、502…メールアドレス、504…氏名、506…住所、508…職業、510…年齢、512…性別、602…日時、604…アクセスコード、606…メールアドレス、608…情報入手先、610…ステータス、700…ユーザ、710及び720…オピニオンリーダー、712及び722…オピニオングループ、714及び724…共通属性、802…アクセスコード、804及び806…集計結果、808…アクセス総数、810及び812…性別毎の割合、902…アクセスコード、904…情報入手先、906…アクセスユーザ、908…日時、1102…情報入手先、1104…1次伝播数、1106…2次伝播数、1108…紹介スコア、1302…オピニオングループID、1304…グループメンバー、1400…放送局、1404…番組配信装置、1406…送出装置、1408…番組データ、1410…放送設備、1420…端末、1500…番組メタ情報、1600…ユーザプロファイル、1502…CMID、1504…CM名、1506…スポンサー企業名、1508…CMジャンル、1510及び1512…CM関連情報、1602…氏名、1604…住所、1606…年齢、1608…性別、1610…職業、1612…趣味、1700…携帯端末の表示画面、1702…映像画面、1704…データ放送画面。
【発明の属する技術分野】
本発明は消費者個人の属性や嗜好、購買履歴等の様々なマーケティングデータを蓄積して分析する広告流通経路分析システムに関し、特に前記情報の流通経路に着目してマーケティングデータを分析する広告流通経路分析システムに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のマスマーケティングにおいては、消費者に対する露出の量が広告効果の指標として使われており、例えばテレビ広告においては、GRP(Gross Rating Point)と呼ばれる延べ視聴率が使われている。
【0003】
しかし、消費者のライフスタイルの変化に伴って、CRM(Customer Relationship Management)やOne to Oneマーケティングといったマーケティング手法によって、消費者個々の要求にきめ細かく対応していくことが求められている。
【0004】
また、消費者間の個人的な情報のやりとり、所謂クチコミ情報に対しても注目が集まっている。クチコミ情報は、メールやチャット、掲示板といったコミュニケーションツールの利用が広がりともあいまって、マスメディアから発信される情報以上の影響力を持つことがある。
【0005】
これに対して、広告を見る為のビューアをダウンロードする際、そのユーザに対して広告を紹介したユーザを報告してもらい、広告を紹介したユーザにポイント等のインセンティブを与えることで、広告についてのクチコミ情報の流通を促すシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−109379号公報(第7−9頁、第9図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術には、以下の様な問題点がある。
CRMやOne to Oneマーケティングにおいては、消費者個人の属性や嗜好、購買履歴等様々な情報を蓄積、活用しているが、それらはあくまでも企業対顧客の関係の中で収集された情報であり、点としての個人の情報である。
【0008】
また、特許文献1に記載の発明においても、ユーザAがユーザBに広告を紹介したといった情報は入力させているが、広告の紹介実績の多いユーザに次回の広告を優先的に送るといった利用をするだけで、やはり個々のユーザは点でしかとらえられていない。
【0009】
しかし、マーケティングの観点からクチコミ情報を見た場合、個々のユーザの属性だけでなく、クチコミ情報がそれらのユーザの間をどの様に流通しているか、その広がり、速度、情報が流通しているユーザ層の共通属性といったものが重要となってくる。すなわち、ユーザ間の情報流通のネットワークを、線や面でとらえることが必要である。
【0010】
本発明の目的は上記問題を解決し、ユーザ間の広告に関する情報の流通経路を把握することが可能な技術を提供することにある。本発明の他の目的は情報の流通経路を構成する各ユーザの中で、より広範囲に情報が流通する端緒となったオピニオンリーダーを把握することが可能な技術を提供することにある。本発明の他の目的は情報が活発に流通しているユーザネットワークをオピニオングループとして把握することが可能な技術を提供することにある。本発明の他の目的は広告の種類や発信方法毎に情報の流通経路を把握することが可能な技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、広告コンテンツの流通経路を分析する広告流通経路分析システムにおいて、広告コンテンツの広告識別情報の入手先を示す入手先識別情報を入力して広告コンテンツを配信し、個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べるものである。
【0012】
本発明では、広告コンテンツに対応する広告識別情報と、広告コンテンツにアクセスしたユーザを識別する為の個人識別情報と、広告識別情報の入手先を識別する為の入手先識別情報とを入力して広告コンテンツを配信する際に、入手先識別情報として個人識別情報と同じ種類の情報を用い、各ユーザが他のユーザの情報入手先であるかどうかを調べて、ユーザ間の広告識別情報の流通経路に関する情報を生成する。
【0013】
また本発明では、広告コンテンツの広告識別情報を紹介したユーザ数からオピニオンリーダーを判定し、そのオピニオンリーダーと判定されたユーザを基点として、連続的に広告識別情報が伝達されており、かつ、各ユーザが他のユーザの情報入手先となっている数が所定以上であるユーザの集まりを、オピニオングループとして抽出する。
【0014】
更に本発明では、同一の広告コンテンツに対し、広告識別情報の発信経路に対応して異なる広告識別情報を用い、また広告識別情報としては、広告コンテンツを配信するサイトにおいて当該コンテンツにアクセスする為のキーワードや、配信サイトのURL(Uniform Resource Locator)自体を使用する。
【0015】
前記の様に本発明では、広告コンテンツを配信するサイトにアクセスしたユーザの間で、当該広告コンテンツに関する情報がどの様に流通したかを把握することができる。更に、そのクチコミ情報が活発に流通したオピニオングループや、その基点となるオピニオンリーダーを把握することができ、商品開発や次のプロモーションのアプローチ方法等に活用することができる。また、商品毎、情報の発信方法毎に情報流通経路を把握することができるので、よりきめ細かいマーケティングが可能となる。
【0016】
以上の様に本発明の広告流通経路分析システムによれば、広告コンテンツの広告識別情報の入手先を示す入手先識別情報を入力して広告コンテンツを配信し、個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べるので、ユーザ間の広告に関する情報の流通経路を把握することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に広告コンテンツの流通経路を分析する一実施形態の広告流通経路分析システムについて説明する。
【0018】
本実施形態では、インターネットを通じて商品の広告宣伝活動を行うプロモーションサイトの例について説明する。以下に説明する例では、商品に関係したプレミアムコンテンツの配信という形で、商品の宣伝とマーケティングデータの収集を行っている。プレミアムコンテンツとは、例えば、テレビコマーシャルの放映前の先行視聴や、CM曲をアレンジした着メロ、懸賞応募等である。
【0019】
本実施形態では、予め特定ユーザに、プレミアムコンテンツに関する情報が書かれた広告メールを配信しておくものとする。メールの配信を受けたユーザ、若しくはそのユーザから情報を得たユーザが、携帯電話やPCでプロモーションサイトにアクセスしてプレミアムコンテンツをダウンロードする際に、ユーザ自身の情報と共に、プレミアムコンテンツに関する情報をどこから得たかを入力してもらう。
【0020】
本実施形態では、ユーザを識別する個人識別情報として、そのユーザのメールアドレスを使用している。勿論、一人で複数のメールアドレスを持つ人は珍しくない。しかし、あるコミュニティ、例えば友人のグループに向けて使用する主なメールアドレスは、ほぼ一定していると考えられる。また、メールで受け取った情報を他の人に転送する場合、普通はそのまま同じアドレスで送信すると思われ、わざわざ送信元アドレスを切りかえることは考えにくい。
【0021】
図1は本実施形態の広告流通経路分析システムの概略構成を示す図である。図1に示す様に本実施形態の広告流通経路分析システムは、広告コンテンツ配信処理部150と、紹介スコア計算処理部151と、オピニオングループ抽出処理部152とを有している。
【0022】
広告コンテンツ配信処理部150は、広告コンテンツにアクセスしたユーザを識別する為のメールアドレス等の個人識別情報と、その広告コンテンツの広告識別情報の入手先を識別する為のメールアドレス等の入手先識別情報とを入力して広告コンテンツを配信する処理部である。
【0023】
紹介スコア計算処理部151は、前記個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べることにより、広告コンテンツの流通経路上でその広告コンテンツの広告識別情報を他のユーザへ紹介した度合いを示す紹介スコアを計算する処理部である。
【0024】
オピニオングループ抽出処理部152は、前記紹介スコアが所定値以上であるユーザをオピニオンリーダーとし、このオピニオンリーダーまたはグループ内の他のメンバーを情報入手先とするユーザのグループを表すオピニオングループを抽出する処理部である。
【0025】
広告流通経路分析システムを広告コンテンツ配信処理部150、紹介スコア計算処理部151及びオピニオングループ抽出処理部152として機能させる為のプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録され磁気ディスク等に格納された後、メモリにロードされて実行されるものとする。なお前記プログラムを記録する記録媒体はCD−ROM以外の他の記録媒体でも良い。また前記プログラムを当該記録媒体から情報処理装置にインストールして使用しても良いし、ネットワークを通じて当該記録媒体にアクセスして前記プログラムを使用するものとしても良い。
【0026】
図1では、本実施形態の広告流通経路分析システムをプロモーションシステムに適用した場合の構成一例を表しており、図1において、100はスポンサー企業、120はプロモーションサイトである。本実施形態では、プロモーションサイト120がユーザに対して広告配信やデータ収集を行い、スポンサー企業100において、収集したデータの分析を行うものとする。
【0027】
スポンサー企業100は、顧客DB108と商品DB106を備え、これらは必要に応じて広告宣伝活動に使用され、一部はプロモーションサイト120に送られる。またプロモーションサイト120で収集されたデータは、分析サーバ104によって分析され、ログ集計テーブル800、情報入手先分析テーブル900、オピニオンリーダー分析テーブル1100、オピニオングループ分析テーブル1300等が生成される。必要な情報の送受信は通信装置102を介して行われる。
【0028】
プロモーションサイト120は、通信装置122、Webサーバ124、メールサーバ126を備え、プロモーション活動を行う。
【0029】
メール配信リスト128は、広告メールを送るユーザのメールアドレスのリストであり、これを参照してメールサーバ126からユーザに広告メールを配信する。本実施形態では、メール配信リスト128は、ユーザ属性等によって分類分けがされており、必要に応じて、ターゲットとする属性を持つユーザにメールを配信するものとする。また、メールアドレスについては、独自に収集する場合もあるが、スポンサー企業の顧客DB108から生成される場合もある。
【0030】
Webサーバ124上では、商品の広告宣伝の為のコンテンツが公開されており、その中にプレミアムコンテンツも含まれている。
【0031】
プロモーションサイト120では複数のプロモーション活動が行われており、プロモーション管理テーブル300にはその管理の為の情報が格納されている。また、各プロモーション活動で配信されるプレミアムコンテンツはコンテンツデータ130に格納されており、コンテンツ管理テーブル400でその管理を行っている。
【0032】
アクセスユーザ情報500には、プロモーションサイト120にアクセスしてプレミアムコンテンツをダウンロードしたユーザに関する情報が格納されており、ログ情報600には、ユーザがアクセスした際の状況に関する情報が格納されている。
【0033】
通信業者140は、ユーザが加入しているプロバイダであり、通信装置142、メールサーバ144、ユーザのメールを格納するメールボックス146、顧客情報148によってサービスを行っている。
【0034】
ユーザ162はプロモーションサイト120から広告メールを受け取ったユーザ、ユーザ166はユーザ162から紹介されてプロモーションサイト120にアクセスしたユーザであり、それぞれ端末160、端末164でメールの送受信やWeb閲覧を行っている。
そしてネットワーク170がこれら全てを接続している。
【0035】
図2は本実施形態のプレミアムコンテンツ配信処理の処理手順を示すフローチャートである。図2では、プロモーションサイト120にアクセスしたユーザにプレミアムコンテンツを配信する処理を表している。詳細については後述する。
【0036】
図3は本実施形態のプロモーションサイト120で行われているプロモーション活動を管理する情報を格納するプロモーション管理テーブル300の一例を示す図である。本実施形態では、プロモーションサイト120で行われているプロモーション活動にアクセスコードをつけ、ユーザがアクセスコードを指定することでそれぞれのプロモーションにアクセスできる様になっている。また本実施形態では、プレミアムコンテンツとその告知に使用する告知方法やターゲット毎にアクセスコードをふるものとする。
【0037】
図3のプロモーション管理テーブル300において、302はプロモーション活動を識別する為のアクセスコード、304は配信するプレミアムコンテンツを識別する為のコンテンツID、306はプレミアムコンテンツ配信の情報告知を行う告知方法、308はプレミアムコンテンツ配信の情報告知を行う告知日時、310はメールアドレスのリストの種類等、告知対象となるユーザを示すユーザ情報であるターゲットを格納するエリアである。
【0038】
図3の場合では、コンテンツID304がH1−0001の広告コンテンツに対し、ターゲット310毎に異なるアクセスコードを用いており、ターゲット310毎に情報の流通経路を把握することが可能である。また同一の広告コンテンツに対して、その種類毎に異なるアクセスコードとしたり、告知方法306毎に異なるアクセスコードを用いる様にして、種類や告知方法306毎に流通経路を把握するものとしても良い。
【0039】
図4は本実施形態のアクセスしたユーザに配信するプレミアムコンテンツを管理するコンテンツ管理テーブル400の一例を示す図である。図4のコンテンツ管理テーブル400において、402はプレミアムコンテンツを識別する為のコンテンツID、404はコンテンツの種類、406はその広告コンテンツのスポンサー企業名、408はプロモーションの対象となる商品名をそれぞれ格納するエリアである。また410は、コンテンツデータ130に格納されているプレミアムコンテンツの実体のファイル名を表している。
【0040】
図5は本実施形態のプレミアムコンテンツをダウンロードする為にアクセスしたユーザに関する情報を格納するアクセスユーザ情報500の一例を示す図である。図5のアクセスユーザ情報500において、502にはユーザのメールアドレスが格納されており、これによってそれぞれのユーザを識別する。また、504にはユーザの氏名、506には住所、508には職業、510には年齢、512には性別がそれぞれ格納されている。これらの属性の種類については、プロモーションの内容や目的に応じて決定され、ここに挙げた例の限りではない。
【0041】
図6は本実施形態のユーザのアクセス状況に関する情報を格納するログ情報600の一例を示す図である。図6のログ情報600において、602にはユーザがアクセスした日時、604にはユーザが入力したアクセスコード、606にはユーザのメールアドレス、608にはユーザが入力した情報入手先が格納されている。また、ステータス610はユーザがプレミアムコンテンツのダウンロードを完了したかどうかを示す情報である。この他にも例えばユーザがアクセスした端末に関する情報等、必要に応じて項目を追加することが考えられる。
【0042】
次に、プロモーションサイト120にアクセスしたユーザが、アクセスコード、ユーザ情報、情報入手先を入力して、プレミアムコンテンツのダウンロードを行う処理を、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0043】
先にも述べた様に、ユーザ162はプロモーションサイト120が発行するメールマガジンによって、またユーザ166はユーザ162から広告が載っているメールを転送してもらって、サイトのURLやプレミアムコンテンツへのアクセスコードを知っているものとする。
【0044】
ユーザがプロモーションサイト120にアクセスすると、ステップ202で広告コンテンツ配信処理部150は、アクセスコードの入力画面を表示し、ステップ204では、ユーザからのアクセスコードの入力を受け付ける。
【0045】
次にステップ206では、ユーザ自身の情報を入力する為の画面を表示し、住所、氏名、メールアドレスや、年齢、性別等の入力を受け付け、またステップ208では、このプロモーション(プレミアムコンテンツの配信)が行われているという情報をどこから入手したかを示す入力を受け付ける。
【0046】
アクセスコード、ユーザ情報、情報入手先については、この順番で入力する必要は無く、勿論他の順番でも良いし、PCの様に大きな表示画面が使用できる場合には一度に入力する様にして良い。情報入手先については、個人の場合は、そのメールアドレスを入力する。
【0047】
必要な情報が全て入力されたらステップ210に進み、ユーザが入力したアクセスコードに対応したプレミアムコンテンツをプロモーション管理テーブル300及びコンテンツ管理テーブル400から検索し、コンテンツデータ130から読み出して出力する。プレミアムコンテンツの出力が終了したらステップ212に進み、ユーザに対して、プロモーションを知り合いに紹介する様求めるインセンティブメッセージ、例えば、紹介すると次回の情報が優先的に配信される等のメッセージを表示して、クチコミによるプロモーション情報の流通を促す。
【0048】
次にステップ214では、ユーザによって入力された情報をアクセスユーザ情報500に格納する。本実施形態では省略したが、同じユーザが何回もサイトにアクセスすることは当然ありうる。その場合ユーザ情報の重複登録が起こるが、対処の方法としては、アクセスユーザ情報500に内部的な管理IDを一意に付け、入力される度に新規にアクセスユーザ情報500を生成して重複登録を許す方法、同一メールアドレスの情報が既にある場合は上書きする方法、2回目からのアクセスではメールアドレスのだけでユーザ情報の入力を省略できる様にする方法等が考えられる。
【0049】
最後にステップ216では、ユーザのアクセス状況に関する情報をログ情報600に記録して処理を終了する。
【0050】
以上の様にして収集した、アクセスコードが誰から誰に伝播したかという情報を元に、ユーザ間の情報流通のネットワークの分析を行う処理について次に述べる。
【0051】
図7は本実施形態のユーザ間の情報流通経路に着目したオピニオンリーダー及びオピニオングループの概念を示す図である。図7では、ユーザからユーザへと情報、本実施形態ではプレミアムコンテンツを得る為に必要なURL及びアクセスコードの情報が伝播していく様子を模式的に示している。
【0052】
最初に情報を得たユーザ700(本実施形態ではプロモーションサイト120から広告メールを受け取ったユーザ)から、友人知人へと順に情報が伝播していくが、途中、急激に情報が広まるきっかけとなるユーザが、オピニオンリーダー710及び720である。オピニオンリーダーを基点に広がった情報伝播のネットワークは徐々に減衰していくと考えられるが、それまでの間、情報の流通量がある所定値以上のユーザのネットワーク712及び722は、その情報についての関心が高く、情報交換も活発な層であると考えられる。このユーザネットワークのメンバーをオピニオングループとして定義する。
【0053】
オピニオンリーダー710及び720は、それぞれのオピニオングループ712及び722に対して良く情報を流通させていると想定され、また「おもしろい情報を良く知っている」等、その情報の信頼性も評価されていると考えられる。したがって、例えば新しいプロモーションを行う場合に、オピニオンリーダー710及び720に先行して情報発信することで、クチコミによる情報伝播がより早く、広範囲になることが期待できる。
【0054】
また、オピニオングループの共通属性714及び724に合わせて先行的に情報配信することでより効果的なプロモーションが行えると考えられる。更に、例えば、グループのメンバーの属性を分析して商品開発にフィードバックする、といったことが考えられる。
【0055】
図8は本実施形態のアクセスコード毎にログ情報600を分析したログ集計テーブル800の一例を示す図である。図8の集計結果を格納するログ集計テーブル800において、802はアクセスコード、804及び806は各アクセスコードでアクセスしたユーザの情報入手先毎の集計結果、808はアクセス総数であり、810及び812は性別毎の割合である。勿論これは一例であり、他にも年齢や職業、住所毎に集計して分析することが考えられる。
【0056】
この様な集計を行った結果、例えば性別の比率が当初想定していたターゲットと大きく食い違った場合に、図7に示したクチコミ情報のユーザネットワークと合わせて、施策を検討することが考えられる。一例を挙げれば、想定していたターゲットユーザに近い属性を持つオピニオングループに対して、再度ダイレクトにアプローチするといった方法がある。また、各オピニオングループのユーザ属性を参考にして、商品戦略の見直しを行うことも考えられる。
【0057】
図9は本実施形態のログ情報600を元に、ユーザ間のアクセスコードの流通経路を分析した情報入手先分析テーブル900の一例を示す図である。図9の情報入手先分析テーブル900では、アクセスコード902毎にデータが格納されており、904は情報入手先、906はサイトにアクセスしたユーザのメールアドレス、908はアクセス日時を、情報入手先904でソートして格納している。情報入手先については、ここではサイトからの広告メール等を除いて個人のメールのみ記録している。また、同じユーザが複数回アクセスしている場合は、最初のアクセスのみ記録するものとする。
【0058】
図10は本実施形態のユーザネットワークの広がりを計算する処理の処理手順を示すフローチャートである。図10では、図9の様な情報入手先分析テーブル900を元に、各ユーザを基点とするユーザネットワークの広がりを計算する処理を表しており、その際に生成するオピニオンリーダー分析テーブルの一例が図11である。
【0059】
図11は本実施形態のオピニオンリーダー分析テーブル1100の一例を示す図である。図11のオピニオンリーダー分析テーブル1100において、情報入手先となったユーザ1102毎に、情報伝播状況を数値化したデータを格納している。1次伝播数1104はユーザ1102から直接情報を受け取ったユーザ数、2次伝播数1106は更にそこから情報を受け取ったユーザ数であり、紹介スコア1108は、それらを元にネットワークの広がり方を数値化した値である。本実施形態では、オピニオンリーダー分析テーブル1100をアクセスコード単位で生成するものとする。
【0060】
次に、情報入手先分析テーブル900からユーザネットワークの広がりを計算する処理を図10のフローチャートを用いて説明する。
【0061】
まずステップ1002で紹介スコア計算処理部151は、1次伝播数及び2次伝播数を格納する変数をクリアしておく。ステップ1004では、情報入手先分析テーブル900からレコードを1つ読み出す。ステップ1006では、アクセスコードの情報を紹介したアクセスユーザ906を読み出し、ステップ1008では、1次伝播数に1を加える。
【0062】
次にステップ1010では、情報入手先分析テーブル900中の同じアクセスコードのレコードを検索して、ステップ1006で読み出したアクセスユーザ906と同じメールアドレスが情報入手先に登録されているレコードをカウントし、ステップ1012では、カウントしたレコード数を2次伝播数に加える。
【0063】
ステップ1014では、現在のレコードの情報入手先904と次のレコードの情報入手先904が同じであるかどうかを調べ、同じであればステップ1004に戻って、ステップ1012までの処理を繰り返す。
【0064】
情報入手先904が異なる場合は、その情報入手先についての処理が完了したものと判断してステップ1016に進み、紹介スコアを計算する。本実施形態では、紹介スコア=1次伝播数+2次伝播数×1/2として計算している。これによって、各ユーザを基点として2つ先までのユーザネットワークの広がりを数値化している。ユーザの影響力を加味して、1次伝播ユーザと2次伝播ユーザで重み付けを行い、2次伝播数×1/2とした。この重みづけの係数や、どの範囲までのネットワークを計算するかは、ここに示したの例の他にも、分析の目的やデータ量、処理性能によって変更しうる。
【0065】
また、ユーザがプロモーションサイト120にアクセスした日時の差を、情報伝播時間として計算し、情報入手元のユーザと1次伝播ユーザ及び2次伝播ユーザの間の平均伝播時間、或いは最短、最長伝播時間を加味して伝播時間の短いもの程、値が大きくなる様に紹介スコアの計算を行うことも考えられる。その際、情報入手元ユーザのアクセス記録が無い場合は、当該アクセスコードのプロモーションが開始された日時で代替する。
【0066】
ステップ1018では、計算した値をオピニオンリーダー分析テーブル1100に格納し、ステップ1020で次のレコードがあれば、ステップ1002に戻って、別の情報入手先について同様に計算処理を行う。
【0067】
以上の処理によって生成されたオピニオンリーダー分析テーブル1100から、紹介スコア1108が他より高い、或いは所定値以上となっているユーザを調べることで、オピニオンリーダーと思われるユーザを決定できる。
【0068】
図12は本実施形態の情報入手先分析テーブル900からオピニオングループを抽出する処理の処理手順を示すフローチャートである。次に、情報入手先分析テーブル900からオピニオングループを抽出する処理を、図12のフローチャートを用いて説明する。その際、オピニオンリーダー分析テーブル1100で計算した値を参照する。尚、この処理もオピニオンリーダー分析と同様、アクセスコード単位で行うものとする。
【0069】
ステップ1202でオピニオングループ抽出処理部152は、情報入手先分析テーブル900から1つレコードを読み出し、ステップ1204では、情報入手先のユーザ904がオピニオングループに登録されているかどうかを調べる。まだ未登録の場合にはステップ1206に進み、オピニオンリーダー分析テーブル1100から、このユーザの紹介スコア1108を調べ、所定値以上であればステップ1208に進み、このユーザを基点とするオピニオングループを作成する。
【0070】
まずステップ1210では、基点ユーザをオピニオングループのメンバーに登録する。次にステップ1212では、情報入手先分析テーブル900から、このユーザが情報入手先904となっているアクセスユーザ906を検索し、オピニオングループのメンバーに登録する。更にステップ1214では、そのアクセスユーザ自身が情報入手先904となっているレコードを検索し、ステップ1216では、その検索されたレコード数が1より大きければ、ステップ1212に戻って、該当するレコードのアクセスユーザ906をグループのメンバーに登録する。このサイクルは再帰的に繰り返される。
【0071】
どの末端でも、次につながるアクセスユーザ数が1以下になったところで、オピニオングループが収束したと判断してステップ1218に進み、次のレコードがあれば、ステップ1202に戻って、別のオピニオングループに関する処理を行う。
以上の処理によって抽出されたオピニオングループのメンバーを格納するオピニオングループ分析テーブルの一例が図13である。
【0072】
図13は本実施形態のオピニオングループ分析テーブル1300の一例を示す図である。図13のオピニオングループ分析テーブル1300において、1302は各オピニオングループを識別するID、1304は当該オピニオングループのメンバーであるユーザの識別情報(ここでは各人のメールアドレス)を格納するエリアである。
【0073】
例えば次回プロモーションを行う場合に、このオピニオングループを元に、メール配信リスト128を生成するといった利用方法が考えられる。商品に関する関心が高いと想定されるので、より精度の高いマーケティングが可能である。
【0074】
また、本実施形態では、メンバーのメールアドレスのみ登録しているが、例えばグループ内で、オピニオンリーダーとなっているユーザ、オピニオンリーダーからの情報の1次伝播ユーザ、2次伝播ユーザといった区分等を登録することも考えられる。
【0075】
図14は本実施形態のプロモーションシステムの他の例を示す図である。図14の例ではサイトURL及びアクセスコードの配布に放送を使用している。
【0076】
図14において、1400は放送局である。放送局1400では、映像及びデータ放送の番組データ1408と、番組に関する様々な属性情報を記述した番組メタ情報1500が、番組配信装置1404の指示により、送出装置1406から放送設備1410に送られ、視聴者に向けて放送される。ここでは、番組といっているものの中にコマーシャルフィルムも含めるものとする。
【0077】
ユーザ162は、放送の受信機能を持った端末1420によって番組を視聴する。端末1420には、所有者のユーザ162が登録したユーザプロファイル1600も格納されている。
【0078】
図15は本実施形態の放送される番組がコマーシャルフィルムの場合に付加される番組メタ情報1500の一例を示す図である。図15の番組メタ情報1500において、1502は番組コンテンツを識別する情報を格納するエリアで、この場合は広告を管理するIDとなっている。1504以下の項目は広告特有の属性であり、1504は広告の名称、1506は広告のスポンサー企業名、1508はジャンル、1510及び1512はこの広告の対象となる視聴者属性が格納されている。これらの項目の種類、内容は一例であり、他の構成も考えられる。
【0079】
図16は本実施形態の受信端末1420に格納されているユーザプロファイル1600の一例を示す図である。図16のユーザプロファイル1600において、1602はユーザの氏名、1604は住所、1606は年齢、1608は性別、1610は職業、1612は趣味に関する情報が格納されているエリアである。勿論、これらの項目は一例であり、他の構成もありうる。また、格納されている情報については、基本的にはユーザ自身が登録するが、一部は視聴履歴等から自動的に生成されるものもある。
【0080】
このユーザプロファイル1600と、番組メタ情報1500を使って、視聴者属性によって視聴する内容が変更できる。すなわち、これらの番組メタ情報1500及びユーザプロファイル1600によって視聴する番組のフィルタリングを行う。本実施形態でいえば、図15の番組メタ情報1500のターゲット情報1510「男性」及び1512「30代、40代」が、図16のユーザプロファイル1600の年齢1606「31歳」及び性別1608「男性」とマッチするので、このプロファイルのユーザに対しては、図17に示す様な画面のCMを提供する。また、マッチしないユーザについては、他のCMが用意されているものとする。
【0081】
図17は本実施形態の端末1420によって受信した放送画面の表示の一例を示す図である。図17において、1700は携帯端末の表示画面であり、1702に映像、1704にデータ放送が表示されている。本実施形態では、データ放送画面1704上に、プロモーションサイトに関する情報が表示されている。アクセスコードはサイトのURLに含まれて配信されており、ブラウザを操作してこのまま指示されたURLにアクセスすれば、アクセスコードを明示的に入力しなくても着メロ等のプレミアムコンテンツにアクセスすることができる。
【0082】
この放送画面を見て、或いは見た人から情報を得て、プロモーションサイト120にアクセスしたユーザに関して、先の図1の例と同様、ユーザ情報や情報入手先、アクセス状況を蓄積して、オピニオンリーダー、オピニオングループの分析を行う。この例の場合では、例えば、フィルタリングに使用した番組メタ情報と、アクセスしたユーザの属性の比較等を行うことが考えられる。
【0083】
前記の様に本実施形態では、広告コンテンツを配信するサイトにアクセスしたユーザの間で、当該広告コンテンツに関する情報がどの様に流通したかを把握することができる。更に、そのクチコミ情報が活発に流通したオピニオングループや、その基点となるオピニオンリーダーを把握することができ、商品開発や次のプロモーションのアプローチ方法等に活用することができる。また、商品毎、情報の発信方法毎に情報流通経路を把握することができるので、よりきめ細かいマーケティングが可能となる。
【0084】
以上説明した様に本実施形態の広告流通経路分析システムによれば、広告コンテンツの広告識別情報の入手先を示す入手先識別情報を入力して広告コンテンツを配信し、個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べるので、ユーザ間の広告に関する情報の流通経路を把握することが可能である。
【0085】
また本実施形態の広告流通経路分析システムによれば、広告コンテンツの広告識別情報を他のユーザへ紹介した度合いを示す紹介スコアが所定値以上であるユーザをオピニオンリーダーとするので、情報の流通経路を構成する各ユーザの中で、より広範囲に情報が流通する端緒となったオピニオンリーダーを把握することが可能である。
【0086】
また本実施形態の広告流通経路分析システムによれば、オピニオンリーダーまたはグループ内の他のメンバーを情報入手先とするユーザのグループを表すオピニオングループを抽出するので、情報が活発に流通しているユーザネットワークをオピニオングループとして把握することが可能である。
【0087】
また本実施形態の広告流通経路分析システムによれば、同一の広告コンテンツに対し、広告の種類や発信方法に対応して異なる広告識別情報を用いるので、広告の種類や発信方法毎に情報の流通経路を把握することが可能である。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば広告コンテンツの広告識別情報の入手先を示す入手先識別情報を入力して広告コンテンツを配信し、個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べるので、ユーザ間の広告に関する情報の流通経路を把握することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の広告流通経路分析システムの概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態のプレミアムコンテンツ配信処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本実施形態のプロモーションサイト120で行われているプロモーション活動を管理する情報を格納するプロモーション管理テーブル300の一例を示す図である。
【図4】本実施形態のアクセスしたユーザに配信するプレミアムコンテンツを管理するコンテンツ管理テーブル400の一例を示す図である。
【図5】本実施形態のプレミアムコンテンツをダウンロードする為にアクセスしたユーザに関する情報を格納するアクセスユーザ情報500の一例を示す図である。
【図6】本実施形態のユーザのアクセス状況に関する情報を格納するログ情報600の一例を示す図である。
【図7】本実施形態のユーザ間の情報流通経路に着目したオピニオンリーダー及びオピニオングループの概念を示す図である。
【図8】本実施形態のアクセスコード毎にログ情報600を分析したログ集計テーブル800の一例を示す図である。
【図9】本実施形態のログ情報600を元に、ユーザ間のアクセスコードの流通経路を分析した情報入手先分析テーブル900の一例を示す図である。
【図10】本実施形態のユーザネットワークの広がりを計算する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態のオピニオンリーダー分析テーブル1100の一例を示す図である。
【図12】本実施形態の情報入手先分析テーブル900からオピニオングループを抽出する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態のオピニオングループ分析テーブル1300の一例を示す図である。
【図14】本実施形態のプロモーションシステムの他の例を示す図である。
【図15】本実施形態の放送される番組がコマーシャルフィルムの場合に付加される番組メタ情報1500の一例を示す図である。
【図16】本実施形態の受信端末1420に格納されているユーザプロファイル1600の一例を示す図である。
【図17】本実施形態の端末1420によって受信した放送画面の表示の一例を示す図である。
【符号の説明】
100…スポンサー企業、102…通信装置、104…分析サーバ、106…商品DB、108…顧客DB、120…プロモーションサイト、122…通信装置、124…サーバ、126…メールサーバ、128…メール配信リスト、130…コンテンツデータ、140…通信業者、142…通信装置、144…メールサーバ、146…メールボックス、148…顧客情報、160…端末、162…ユーザ、164…端末、166…ユーザ、170…ネットワーク、300…プロモーション管理テーブル、400…コンテンツ管理テーブル、500…アクセスユーザ情報、600…ログ情報、800…ログ集計テーブル、900…情報入手先分析テーブル、1100…オピニオンリーダー分析テーブル、1300…オピニオングループ分析テーブル、150…広告コンテンツ配信処理部、151…紹介スコア計算処理部、152…オピニオングループ抽出処理部、302…アクセスコード、304…コンテンツID、306…告知方法、308…告知日時、310…ターゲット、402…コンテンツID、404…種類、406…会社名、408…商品名、410…コンテンツデータ、502…メールアドレス、504…氏名、506…住所、508…職業、510…年齢、512…性別、602…日時、604…アクセスコード、606…メールアドレス、608…情報入手先、610…ステータス、700…ユーザ、710及び720…オピニオンリーダー、712及び722…オピニオングループ、714及び724…共通属性、802…アクセスコード、804及び806…集計結果、808…アクセス総数、810及び812…性別毎の割合、902…アクセスコード、904…情報入手先、906…アクセスユーザ、908…日時、1102…情報入手先、1104…1次伝播数、1106…2次伝播数、1108…紹介スコア、1302…オピニオングループID、1304…グループメンバー、1400…放送局、1404…番組配信装置、1406…送出装置、1408…番組データ、1410…放送設備、1420…端末、1500…番組メタ情報、1600…ユーザプロファイル、1502…CMID、1504…CM名、1506…スポンサー企業名、1508…CMジャンル、1510及び1512…CM関連情報、1602…氏名、1604…住所、1606…年齢、1608…性別、1610…職業、1612…趣味、1700…携帯端末の表示画面、1702…映像画面、1704…データ放送画面。
Claims (5)
- 広告コンテンツの流通経路を分析する広告流通経路分析方法において、
広告コンテンツにアクセスしたユーザを識別する為の個人識別情報と、その広告コンテンツの広告識別情報の入手先を識別する為の入手先識別情報とを入力して広告コンテンツを配信するステップと、
前記個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べることにより、広告コンテンツの流通経路上でその広告コンテンツの広告識別情報を他のユーザへ紹介した度合いを示す紹介スコアを計算するステップと、
前記紹介スコアが所定値以上であるユーザをオピニオンリーダーとし、このオピニオンリーダーまたはグループ内の他のメンバーを情報入手先とするユーザのグループを表すオピニオングループを抽出するステップとを有することを特徴とする広告流通経路分析方法。 - 広告コンテンツの広告識別情報を紹介したユーザ数により前記紹介スコアを計算することを特徴とする請求項1に記載された広告流通経路分析方法。
- 広告コンテンツの広告識別情報の情報伝播時間を加味して前記紹介スコアを計算することを特徴とする請求項2に記載された広告流通経路分析方法。
- 広告コンテンツの流通経路を分析する広告流通経路分析システムにおいて、
広告コンテンツにアクセスしたユーザを識別する為の個人識別情報と、その広告コンテンツの広告識別情報の入手先を識別する為の入手先識別情報とを入力して広告コンテンツを配信する広告コンテンツ配信処理部と、
前記個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べることにより、広告コンテンツの流通経路上でその広告コンテンツの広告識別情報を他のユーザへ紹介した度合いを示す紹介スコアを計算する紹介スコア計算処理部と、
前記紹介スコアが所定値以上であるユーザをオピニオンリーダーとし、このオピニオンリーダーまたはグループ内の他のメンバーを情報入手先とするユーザのグループを表すオピニオングループを抽出するオピニオングループ抽出処理部とを備えることを特徴とする広告流通経路分析システム。 - 広告コンテンツの流通経路を分析する広告流通経路分析システムとしてコンピュータを機能させる為のプログラムにおいて、
広告コンテンツにアクセスしたユーザを識別する為の個人識別情報と、その広告コンテンツの広告識別情報の入手先を識別する為の入手先識別情報とを入力して広告コンテンツを配信する広告コンテンツ配信処理部と、
前記個人識別情報で識別される各ユーザが前記入手先識別情報で識別される情報入手先となっているかを調べることにより、広告コンテンツの流通経路上でその広告コンテンツの広告識別情報を他のユーザへ紹介した度合いを示す紹介スコアを計算する紹介スコア計算処理部と、
前記紹介スコアが所定値以上であるユーザをオピニオンリーダーとし、このオピニオンリーダーまたはグループ内の他のメンバーを情報入手先とするユーザのグループを表すオピニオングループを抽出するオピニオングループ抽出処理部としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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