JPWO2009011313A1 - 撹拌判定装置、撹拌判定方法及び分析装置 - Google Patents

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Abstract

音波発生手段による液体の撹拌の良否を判定することが可能な撹拌判定装置、撹拌判定方法及び分析装置が提供することを目的とする。容器(5)に取り付けた音波発生素子(23)が発生する音波によって容器に保持された液体を撹拌する撹拌装置(28)の撹拌の良否を判定する撹拌判定装置(30)、撹拌判定方法及び分析装置。撹拌判定装置(30)は、液体の温度を測定する温度センサ(36)と、温度センサが測定した少なくとも撹拌前後の液体の温度をもとに容器に保持された液体の撹拌の良否を判定する判定部(16)とを備えている。

Description

本発明は、撹拌判定装置、撹拌判定方法及び分析装置に関するものである。
従来、分析装置で用いる撹拌装置は、いわゆるキャリーオーバーを回避するため、音波発生素子を用いて容器に保持された液体を非接触で撹拌するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この撹拌装置は、音波発生素子を駆動して発生する音波によって容器に保持された液体を撹拌している。
特開2006−119125号公報
ところで、特許文献1に開示された撹拌装置は、電源から供給した駆動信号の反射によって信号線の断線や端子部分における接続不良を検出することができる。しかし、特許文献1の撹拌装置は、音波発生素子が正常に作動していても、容器から剥離している等、音波発生素子と容器との間の接着不良や音波発生素子に水や弾性体が付着していると、発生した音波が容器に保持された液体に伝搬せず、液体の撹拌が不十分、或いは撹拌できなくなる撹拌不良が発生することがある。このような撹拌不良は、駆動信号の反射からは判定が難しいことから、分析装置で使用する場合に分析精度がばらつく原因となる。このため、特許文献1の撹拌装置は、分析装置で用いるうえで液体の撹拌の良否を簡易、かつ、確実に判定できるようにすることが求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、音波発生手段による液体の撹拌の良否を判定することが可能な撹拌判定装置、撹拌判定方法及び分析装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の撹拌判定装置は、容器に取り付けた音波発生手段が発生する音波によって前記容器に保持された液体を撹拌する撹拌装置の撹拌の良否を判定する撹拌判定装置であって、前記液体の温度を測定する温度センサと、前記温度センサが測定した少なくとも撹拌前後の前記液体の温度をもとに前記容器に保持された液体の撹拌の良否を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の撹拌判定方法は、容器に保持された液体を音波発生手段が発生する音波によって撹拌する撹拌装置の撹拌の良否を判定する撹拌判定方法であって、前記液体の温度を測定する温度測定工程と、測定した少なくとも撹拌前後の前記液体の温度をもとに前記容器に保持された液体の撹拌の良否を判定する判定工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の撹拌判定方法は、上記の発明において、前記液体は、量及び撹拌前の温度が所定範囲に制御されることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の分析装置は、容器に取り付けた音波発生手段が発生する音波によって前記容器に保持された複数の異なる液体を撹拌装置によって撹拌して反応させ、反応液の光学的特性を測定して前記反応液を分析する分析装置であって、前記撹拌判定装置を備えたことを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記の発明において、前記温度センサが前記容器に保持された液体の温度を測定する位置は、前記撹拌装置が前記容器に保持された液体を撹拌する位置と同じであることを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記の発明において、前記温度センサが前記容器に保持された液体の温度を測定する位置は、前記撹拌装置が前記容器に保持された液体を撹拌する位置と異なっていることを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記の発明において、前記容器を洗浄する洗浄装置を備え、前記温度センサは、前記洗浄装置に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記の発明において、前記液体は、前記洗浄装置が供給する洗浄水であることを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記の発明において、前記液体の撹拌の良否を判定する際に前記容器に供給される洗浄水の量が、洗浄の際に前記容器に供給される洗浄水の量よりも少なくなるように前記洗浄装置の作動を制御する制御手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記の発明において、前記液体の温度測定に基づく液体の撹拌の良否の判定は、分析開始前又は分析終了後に実行することを特徴とする。
本発明の撹拌判定装置は、液体の温度を測定する温度センサと、温度センサが測定した少なくとも撹拌前後の液体の温度をもとに容器に保持された液体の撹拌の良否を判定する判定手段とを備え、本発明の撹拌判定方法は、液体の温度を測定する温度測定工程と、測定した少なくとも撹拌前後の液体の温度をもとに容器に保持された液体の撹拌の良否を判定する判定工程とを含んでいる。また、本発明の分析装置は、容器に取り付けた音波発生手段が発生する音波によって容器に保持された複数の異なる液体を撹拌装置によって撹拌して反応させ、反応液の光学的特性を測定して反応液を分析する分析装置であって、前記撹拌判定装置を備えているので、音波発生手段による液体の撹拌の良否を判定することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1の自動分析装置を示す概略構成図である。 図2は、実施の形態1の自動分析装置において反応テーブルの近傍に配置される試薬分注機構、検体分注機構、検体撹拌装置、試薬撹拌装置、判定用撹拌装置及び撹拌判定装置を示す平面図である。 図3は、図1の自動分析装置で使用する洗浄機構を示す概略構成図である。 図4は、判定用撹拌装置及び撹拌判定装置の概略構成を、反応容器を保持した反応テーブルの断面と共に示す図である。 図5は、音波による洗浄水の撹拌の良否判定の工程を説明するフローチャートである。 図6は、温度センサが測定した洗浄水の温度をもとに反応容器に保持された液体の撹拌良否の判定手法を説明する図である。 図7は、他の判定手法を説明する図である。 図8は、実施の形態2の自動分析装置において反応テーブルの近傍に配置される試薬分注機構、検体分注機構、検体撹拌装置、試薬撹拌装置、判定用撹拌装置及び撹拌判定装置を示す平面図である。 図9は、実施の形態2の自動分析装置で使用する洗浄機構を示す概略構成図である。 図10は、実施の形態3の自動分析装置において反応テーブルの近傍に配置される試薬分注機構、検体分注機構、検体撹拌装置、試薬撹拌装置、判定用撹拌装置及び撹拌判定装置を示す平面図である。 図11は、実施の形態3の自動分析装置で使用する洗浄機構を示す概略構成図である。
符号の説明
1 自動分析装置
2,3 試薬テーブル
4 反応テーブル
5 反応容器
6,7 試薬分注機構
8 検体容器移送機構
9 フィーダ
10 ラック
11 検体分注機構
12 分析光学系
13 洗浄機構
14 恒温水槽
15 制御部
16 判定部
17 入力部
18 表示部
20 検体撹拌装置
21 送電体
22 配置決定部材
23 音波発生素子
26,27 試薬撹拌装置
28 判定用撹拌装置
30 撹拌判定装置
31 カム
32 支柱
33 案内部材
34 アーム
35 支持部材
36 温度センサ
T 熱電対
(実施の形態1)
以下、本発明の撹拌判定装置、撹拌判定方法及び分析装置にかかる実施の形態1について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、実施の形態1の自動分析装置を示す概略構成図である。図2は、実施の形態1の自動分析装置において反応テーブルの近傍に配置される試薬分注機構、検体分注機構、検体撹拌装置、試薬撹拌装置、判定用撹拌装置及び撹拌判定装置を示す平面図である。
自動分析装置1は、図1及び図2に示すように、試薬テーブル2,3、反応テーブル4、検体容器移送機構8、分析光学系12、洗浄機構13、制御部15、検体撹拌装置20、試薬撹拌装置26,27、判定用撹拌装置28及び撹拌判定装置30を備えている。
試薬テーブル2,3は、図1に示すように、それぞれ駆動手段に回転されて第1試薬を保持した試薬容器2aと第2試薬を保持した試薬容器3aとを周方向に搬送する。
反応テーブル4は、図1及び図2に示すように、周方向に沿って複数の反応容器5が配列され、複数の反応容器5を所定温度、例えば、37℃に保温しながら回転し、反応容器5を周方向に沿って搬送する。反応テーブル4は、音波発生素子23との間を接続する接続端子4aが各反応容器5を配置した外面に周方向に沿って複数設けられている。反応テーブル4は、例えば、一周期で(1周−1反応容器)/4回転し、四周期で(1周−1反応容器)回転する。そして、反応テーブル4に配列された複数の反応容器5は、反応テーブル4の間欠回転によって周方向に沿って搬送されながら、試薬分注、検体分注、試薬や検体を含む液体試料の撹拌、試薬,検体及び反応液の測光並びに洗浄が行われる。また、反応テーブル4は、近傍に試薬分注機構6,7、検体分注機構11、検体撹拌装置20、試薬撹拌装置26,27、判定用撹拌装置28及び撹拌判定装置30が配置されている。
反応容器5は、容量が数μL〜数百μLと微量なキュベットであり、分析光学系12の発光部12aから出射された分析光に含まれる光の80%以上を透過する透明素材、例えば、耐熱ガラスを含むガラス,環状オレフィンやポリスチレン等の合成樹脂が使用される。反応容器5は、側壁5a(図4参照)に音波発生素子23が取り付けられ、音波発生素子23と共に撹拌装置20を構成している。反応容器5は、音波発生素子23を半径方向外方へ向けて反応テーブル4に配置され、反応テーブル4の外周近傍に設けた試薬分注機構6,7によって試薬容器2a,3aから第1試薬と第2試薬が順次分注される。
ここで、試薬分注機構6,7は、それぞれ水平面内を矢印方向に回動するアーム6a,7aに試薬を分注するプローブ6b,7bが設けられ、洗浄水によってプローブ6b,7bを洗浄するプローブ洗浄手段を有している。
検体容器移送機構8は、図1に示すように、フィーダ9に配列した複数のラック10を矢印方向に沿って1つずつ歩進させながら移送する。ラック10は、検体を収容した複数の検体容器10aを保持している。ここで、検体容器10aは、検体容器移送機構8によって移送されるラック10の歩進が停止するごとに、水平方向に回動する駆動アーム11aとプローブ11bとを有する検体分注機構11によって検体が各反応容器5へ分注される。このため、検体分注機構11は、洗浄水によってプローブ11bを洗浄するプローブ洗浄手段を有している。
分析光学系12は、試薬と検体とが反応した反応容器5内の液体を分析するための分析光を出射するもので、図1に示すように、発光部12a,分光部12b及び受光部12cを有している。発光部12aから出射された分析光は、反応容器5内の液体を透過し、分光部12bと対向する位置に設けた受光部12cによって受光される。受光部12cは、制御部15と接続され、受光した分析光の光量信号を制御部15へ出力する。
洗浄機構13は、測光が終了した反応容器5を洗浄するもので、図3に示すように、配管によって接続された洗剤ノズル対13A,13B、洗浄ノズル対13C〜13F、吸引ノズル13G,13H、廃液タンク13J、洗剤タンク13L、洗浄水タンク13M及び送液ポンプ13N〜13Sを有し、反応テーブル4の回転によって矢印方向に沿って搬送されてくる反応容器5を上下動しながら順次洗浄する。洗剤ノズル対13A,13B、洗浄ノズル対13C〜13F、吸引ノズル13G,13Hは、保持部材13Iに保持され、保持部材13Iを駆動する駆動手段によって一体に上下動される。
ここで、洗剤ノズル対13A,13B及び洗浄ノズル対13C〜13Fは、それぞれ長さが異なり、反応容器5内の底部近くまで挿入される吸引ノズル13a、反応容器5内の中間まで挿入される分注ノズル13b及び反応容器5内の上部まで挿入されるオーバーフロー吸引ノズル13cを有している。洗浄水タンク13Mは、ヒータ14aを設けた恒温水槽14内に保持され、洗浄水が35〜45℃に制御される。廃液タンク13Jは、真空ポンプ13Kによって内部が負圧に保持されている。
ここで、洗剤ノズル対13Aは、反応容器5内の反応液を吸引ノズル13aによって吸引して廃液タンク13Jへ廃棄し、送液ポンプ13Nによって洗剤タンク13L内の洗剤を分注ノズル13bから反応容器5内に吐出する。このとき、オーバーフロー吸引ノズル13cは、過剰な洗剤を吸引して廃液タンク13Jへ廃棄することにより、洗剤が反応容器5から溢れることを防止しており、他のノズル対においても洗剤や洗浄水の溢れを防止している。
洗剤ノズル対13Bは、洗剤ノズル対13Aが反応容器5内に吐出した洗剤を吸引ノズル13aによって吸引して廃液タンク13Jへ廃棄し、送液ポンプ13Oによって洗剤タンク13L内の洗剤を分注ノズル13bから反応容器5内に吐出する。
洗浄ノズル対13Cは、洗剤ノズル対13Bが反応容器5内に吐出した洗剤を吸引ノズル13aによって吸引して廃液タンク13Jへ廃棄し、送液ポンプ13Pによって洗浄水タンク13M内の洗浄水を分注ノズル13bから反応容器5内に吐出する。
洗浄ノズル対13Dは、洗浄ノズル対13Cが反応容器5内に吐出した洗浄水を吸引ノズル13aによって吸引して廃液タンク13Jへ廃棄し、送液ポンプ13Qによって洗浄水タンク13M内の洗浄水を分注ノズル13bから反応容器5内に吐出する。以下、洗浄ノズル対13E,13Fは、同様の操作を繰り返す。
ここで、洗浄ノズル対13C〜13Fは、オーバーフロー吸引ノズル13cによって過剰な洗剤や洗浄水を吸引することによって反応容器5内の洗浄水を一定量に保持している。このため、内底面が5×6mm、高さが30mmの反応容器5を用いる場合、温度センサ36を挿入することによる洗浄水の溢れを回避すること、及び温度測定対象である洗浄水の判定用撹拌装置28の駆動による適度な温度上昇を考慮して、750μLの洗浄水を保持するように設定する。また、洗浄ノズル対13Fは、撹拌の良否判定に使用する際は、分注ノズル13bから反応容器5に供給する洗浄水の量が、洗浄の際に洗浄ノズル対13C〜13Eの分注ノズル13bが反応容器5に供給する洗浄水の量よりも少なくなるように制御部15が制御する。
吸引ノズル13Gは、洗浄ノズル対13Fが反応容器5内に吐出した洗浄水を吸引し、廃液タンク13Jへ廃棄する。吸引ノズル13Hは、下端に合成樹脂性のチップ13hが取り付けられ、吸引ノズル13Gが残した洗浄水を吸引し、廃液タンク13Jへ廃棄する。
制御部15は、例えば、マイクロコンピュータ等が使用され、自動分析装置1の各構成部と接続され、これら各構成部の作動を制御すると共に、発光部12aの出射光量と受光部12cが受光した光量に基づく反応容器5内の液体の吸光度に基づいて検体の成分濃度等を分析する。制御部15は、キーボード等の入力部17から入力される分析指令に基づいて自動分析装置1の各構成部の作動を制御しながら分析動作を実行させると共に、分析結果や警告情報の他、入力部17から入力される表示指令に基づく各種情報等をディスプレイパネル等の表示部18に表示する。
検体撹拌装置20、試薬撹拌装置26,27及び判定用撹拌装置28は、音波発生素子23を駆動して発生する音波によって反応容器5に保持された検体や試薬等の液体を非接触で撹拌するもので、図1及び図4に示すように、送電体21と音波発生素子23とを有している。ここで、判定用撹拌装置28は、音波発生素子23が発生した音波の反応容器5内の洗浄水への伝搬の程度によって液体の撹拌の良否を簡易に判定する際に使用する撹拌装置であり、検体撹拌装置20及び試薬撹拌装置26,27と同じ構成である。従って、判定用撹拌装置28について説明し、検体撹拌装置20及び試薬撹拌装置26,27は、対応する構成要素に対応する符号を使用することで詳細な説明を省略する。
送電体21は、反応テーブル4外周の互いに対向する位置に反応容器5と水平方向に対向させて配置され、数MHz〜数百MHz程度の高周波交流電源から供給される電力を音波発生素子23に送電する。送電体21は、図2に示すように、ソレノイド21a、高周波(RF)電源21cを有する他、駆動回路及びコントローラを有している。送電体21は、図4に示すように、ソレノイド21aによって接続端子21bを反応テーブル4外面に設けた音波発生素子23との接続端子4aに当接させ、音波発生素子23を駆動する。このとき、送電体21は、図1に示すように、配置決定部材22に支持されており、反応テーブル4の回転が停止したときに接続端子21bから接続端子4aに電力を送電し、音波発生素子23が発生する音波によって反応容器5に保持された検体や試薬等の液体を撹拌する。
配置決定部材22は、送電体21から接続端子4aに電力を送電する送電時に、送電体21を移動させて送電体21と接続端子4aとの反応テーブル4の周方向並びに半径方向における相対配置を調整する。
音波発生素子23は、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)等からなる圧電基板の一方の面に複数の櫛歯状電極(IDT)からなる振動子が設けられた音波発生手段であり、エポキシ樹脂や紫外線硬化樹脂等の音響整合層を介して反応容器5の側壁5a(図4参照)に取り付けられている。ここで、音波発生素子23は、例えば、1.6Wで約2.4秒駆動すると、反応容器5が保持した35〜45℃に制御された750mLの洗浄水の温度を約1℃上昇させる。
撹拌判定装置30は、音波発生素子23が発生した音波の反応容器5内の液体への伝搬の程度を液体の温度上昇から検出して液体の撹拌の良否を判定する装置であり、図1,図2及び図4に示すように、反応テーブル4を挟んで判定用撹拌装置28と対向する位置に配置され、温度センサ36と判定部16とを備えている。この場合、撹拌判定装置30は、具体的には音波発生素子23と反応容器5との間の接着不良や剥離、音波発生素子23の表面に水や弾性体が付着していること等に起因した発生した音波の反応容器5内の液体への伝搬の良否を簡易、かつ、確実に判定する。
温度センサ36は、支持部材35の下端に設けて反応容器5に保持された液体の温度を測定し、例えば、サーミスタや熱電対が使用される。支持部材35は、カム31の回動によって上下動する支柱32に設けたアーム34に支持されている。ここで、カム31は、図示しないモータ等の駆動手段によって回動される。支柱32は、カム31のカム面31aが当接する段部32aが中間に形成され、案内部材33によってカム31の回転に伴う上下動が円滑に案内される。
判定部16は、制御部15と一体に構成されており、温度センサ36が測定した撹拌前後の液体の温度変化をもとに反応容器5に保持された液体の撹拌の良否を判定する。
以上のように構成される自動分析装置1は、制御部15の制御の下に作動し、回転する反応テーブル4によって周方向に沿って搬送されてくる複数の反応容器5に試薬分注機構6,7及び検体分注機構11によって第1試薬,第2試薬及び検体が順次分注されると共に、試薬撹拌装置26,27及び検体撹拌装置20によって分注された試薬や検体が順次撹拌される。
そして、試薬と検体が撹拌された反応容器5は、分析光学系12を通過する際に、反応液の光学的特性が受光部12cで測定され、制御部15によって成分濃度等が分析される。そして、反応液の測光が終了した反応容器5は、洗浄機構13によって洗浄された後、再度検体の分析に使用される。
このとき、自動分析装置1は、分析開始前或いは分析終了後に分析動作と切り離して音波発生素子23が発生した音波による洗浄水の撹拌の良否を判定する。例えば、自動分析装置1は、通常、分析開始前に複数の反応容器5を洗浄機構13によって洗浄するが、その際、以下のようにして音波発生素子23が発生した音波の反応容器5内の洗浄水への伝搬の程度を洗浄水の温度上昇から検出し、音波発生素子23が発生した音波による洗浄水の撹拌の良否を撹拌判定装置30によって簡易、かつ、確実に判定することができる。
この場合、制御部15は、反応テーブル4を回転させて洗浄機構13の位置へ搬送されてくる各反応容器5に洗浄ノズル対13Fの分注ノズル13bから一定量の洗浄水を吐出させた後、保持部材13Iによって洗浄ノズル対13Fを他のノズル対と共に上昇させる。そして、反応テーブル4を回転させて各反応容器5を判定用撹拌装置28の位置へ順次移動し、音波による洗浄水の撹拌の良否を判定する。ここで、温度(T2)測定後の反応容器5の洗浄水は、洗浄機構13によって吸引される。このとき制御部15によって実行される良否判定の手順を図5に示すフローチャートを使用して以下に説明する。
先ず、制御部15は、撹拌判定装置30のカム31を回転させてアーム34を所定位置まで下降させ、反応容器5へ温度センサ36を挿入する(ステップS100)。次に、制御部15は、温度センサ36から入力される温度信号から反応容器5の洗浄水の温度(T1)を測定する(ステップS102)。制御部15は、測定した洗浄水の温度(T1)を判定部16へ出力する。
次いで、制御部15は、判定用撹拌装置28の送電体21を駆動してソレノイド21aによって接続端子21bを反応テーブル4外面に設けた音波発生素子23との接続端子4aに当接させる。これにより、制御部15は、音波発生素子23を一定時間駆動し、洗浄水を撹拌する(ステップS104)。このとき、音波発生素子23は、例えば、1秒間駆動する。
一定時間洗浄水を撹拌した後、制御部15は、温度センサ36から入力される温度信号から反応容器5の洗浄水の温度(T2)を測定する(ステップS106)。制御部15は、測定した洗浄水の温度(T2)を判定部16へ出力する。次に、制御部15は、判定部16に撹拌の良否を判定させる(ステップS108)。このとき、判定部16は、図6に示すように、制御部15から入力された撹拌前の洗浄水の温度(T1)と撹拌後の洗浄水の温度(T2)との温度差(ΔT)から撹拌の良否を判定する。
この場合、判定用撹拌装置28の音波発生素子23が正常に作動していても、例えば、音波発生素子23が反応容器5から剥離していると、発生した音波が反応容器5に保持された洗浄水に伝搬せず、洗浄水が撹拌されない。このため、洗浄水は、音波発生素子23が作動しているにも拘わらず温度が上昇しない。従って、制御部15は、予め温度差(ΔT)について閾値(ΔTs)を決めて判定部16に記憶させておき、温度差(ΔT)が閾値(ΔTs)以下の場合に(ΔT≦ΔTs)、判定部16に撹拌不良と判定させればよい。
次いで、制御部15は、撹拌判定装置30のカム31を回転させてアーム34を所定位置まで上昇させ、反応容器5から温度センサ36を引き上げる(ステップS110)。以上が、各反応容器5を用いた分析動作開始前に実行される洗浄水の撹拌の良否の判定であり、撹拌不良と判定された反応容器5は、使用を停止し、撹拌不良と判定されない他の反応容器5を用いて検体の分析を行う。このとき、判定部16は、撹拌不良と判定した旨及び反応容器5の位置番号に関する警告信号を、制御部15を介して表示部18へ出力し、撹拌不良の反応容器5の位置を表示するようにしてもよい。
このように、分析開始前に撹拌の良否を判定すると、検体や試薬を分注する前に撹拌不良の反応容器5を排除することができるので、検体や試薬の無駄を回避すると共に、撹拌不良に起因した誤った分析値の出力を防ぐことができる。また、洗浄機構13は、洗浄水タンク13Mがヒータ14aを設けた恒温水槽14内に保持され、洗浄水が35〜45℃に制御され、反応テーブル4は、反応容器5を所定温度(例えば、37℃)に保温しながら回転している。このため、撹拌判定装置30の温度センサ36は、反応容器5の洗浄水の温度を安定した状態で精度良く測定することができる。
ここで、液体の温度測定に基づく液体の撹拌不良の判定は、分析終了後に実行してもよい。この場合、撹拌不良と判定された反応容器5を用いた分析結果の信頼性がないので、制御部15は、その旨を表示部18へ表示することによってオペレータに注意を喚起すると共に、同一検体の分析項目について別の反応容器5を用いた分析を再度実行させる。
また、撹拌の良否を判定する場合、図7に示すように、音波発生素子23を駆動している間に、一定時間間隔で洗浄水の温度を複数回測定して時間と洗浄水の温度との回帰直線の傾きに関する閾値(ks)を予め求めて設定しておき、回帰直線の実測の傾き(k)との比較から撹拌不良か否かを判定するようにしてもよい。この場合、温度変化を直線近似ではなく、双曲線関数,指数関数,対数関数等の曲線近似を利用して設定した閾値を基準として撹拌不良か否かを判定するようにしてもよい。
さらに、洗浄ノズル対13Fは、オーバーフロー吸引ノズル13cの先端高さを下げることにより、同じ電力で撹拌したときの温度上昇が大きくなるように撹拌の良否判定に使用する際の洗浄水の量を少なくさせてもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の撹拌判定装置、撹拌判定方法及び分析装置にかかる実施の形態2について、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態1は、液体を撹拌する位置と液体の温度を測定する位置が同じであったのに対し、実施の形態2は液体を撹拌する位置と液体の温度を測定する位置が異なっている。
図8は、実施の形態2の自動分析装置において反応テーブルの近傍に配置される試薬分注機構、検体分注機構、検体撹拌装置、試薬撹拌装置、判定用撹拌装置及び撹拌判定装置を示す平面図である。図9は、実施の形態2の自動分析装置で使用する洗浄機構を示す概略構成図である。ここで、実施の形態2以降の自動分析装置は、撹拌判定装置を含めて基本構成が実施の形態1の自動分析装置と同じであるので、同一の構成部分に同一の符号を使用している。
実施の形態2の自動分析装置は、図8に示すように、判定用撹拌装置28が試薬撹拌装置26の近傍に配置され、撹拌の良否を判定する際に判定用撹拌装置28が反応容器5の洗浄水を撹拌する位置と、洗浄水の温度(T1,T2)を測定する位置が異なっている。即ち、実施の形態2の自動分析装置で使用する洗浄機構13は、図9に示すように、洗浄ノズル対13Fの分注ノズル13bに洗浄水を送る配管の分注ノズル13b近傍にサーミスタや熱電対等の温度センサTが設けられている。実施の形態2の自動分析装置は、実施の形態1の自動分析装置と同様に、分析開始前或いは分析終了後に分析動作と切り離して撹拌の良否を判定しており、反応容器5に吐出される撹拌前の洗浄水の温度(T1)を洗浄機構13の位置で測定している。
実施の形態2においては、制御部15による制御の下に、反応テーブル4が撹拌対象の反応容器5を洗浄機構13の洗浄ノズル対13Fの位置へ移動させる。次に、制御部15は、分注ノズル13bから一定量の洗浄水を反応容器5に吐出させた後、保持部材13Iによって洗浄ノズル対13Fを他のノズル対と共に上昇させる。そして、制御部15は、反応テーブル4を回転させて反応容器5を判定用撹拌装置28の位置へ移動し、判定用撹拌装置28によって反応容器5の洗浄水を撹拌させる。
撹拌後、制御部15は、反応テーブル4を回転させて撹拌対象の反応容器5を撹拌判定装置30の温度センサ36の位置へ移動し、温度センサ36によって撹拌後の温度(T2)を測定させる。そして、判定部16が、温度センサ36が測定した撹拌前の洗浄水の温度(T1)と撹拌後の洗浄水の温度(T2)との温度差(ΔT=T2−T1)をもとに、予め設定した一定の閾値ΔTsと比較することによって撹拌の良否を判定する。温度(T2)測定後、反応容器5の洗浄水は、洗浄機構13によって吸引される。
ここで、洗浄水は、撹拌時に判定用撹拌装置28によって同じ撹拌エネルギーが供給されても、撹拌前の温度(T1)によって上昇する温度が異なり、温度差(ΔT=T2−T1)が相違することがある。このため、例えば、表1に示すように、予め撹拌前の温度(T1)範囲毎に温度差(ΔT=T2−T1)に関する閾値ΔTsを決めて判定部16に記憶させておき、温度差(ΔT)が閾値(ΔTs)以下の場合に(ΔT≦ΔTs)、判定部16に撹拌不良と判定させる。このようにすると、実施の形態2の自動分析装置は、判定部16による撹拌の良否の判定精度を実施の形態1の自動分析装置に比べてより一層高めることができる。
Figure 2009011313
このように、洗浄水を撹拌する位置と温度を測定する位置が異なると、自動分析装置は、判定用撹拌装置28と撹拌判定装置30を配置する設計上の自由度が増すという利点がある。
尚、判定部16は、実施の形態1と同様に温度差(ΔT=T2−T1)を単一の閾値ΔTsと比較することによって撹拌の良否を判定してもよい。
(実施の形態3)
次に、本発明の撹拌判定装置、撹拌判定方法及び分析装置にかかる実施の形態3について、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態1は、上下動するアームに温度センサを支持させたのに対し、実施の形態3は温度センサを洗浄機構と一体に上下動自在としている。
図10は、実施の形態3の自動分析装置において反応テーブルの近傍に配置される試薬分注機構、検体分注機構、検体撹拌装置、試薬撹拌装置、判定用撹拌装置及び撹拌判定装置を示す平面図である。図11は、実施の形態3の自動分析装置で使用する洗浄機構を示す概略構成図である。
実施の形態3の自動分析装置は、図10に示すように、撹拌判定装置30を設けていない。このため、実施の形態3の自動分析装置は、撹拌判定装置30に代えて、図11に示すように、下端に温度センサ36を設けた支持部材35を洗浄機構13の洗浄ノズル対13Fと吸引ノズル13Gとの間に配置して保持部材13Iに支持させている。
実施の形態3の自動分析装置は、洗浄機構13に設けた温度センサ36によって反応容器5に吐出された洗浄水の温度(T1)を測定する。そして、反応テーブル4が回転して反応容器5を移動し、判定用撹拌装置28によって反応容器5の洗浄水を撹拌した後、更に反応テーブル4が回転して撹拌対象の反応容器5が洗浄機構13の温度センサ36の位置へ移動した際、温度センサ36によって撹拌後の洗浄水の温度(T2)が測定される。そして、判定部16が、撹拌前の洗浄水の温度(T1)と撹拌後の洗浄水の温度(T2)との温度差(ΔT=T2−T1)を予め設定した一定の閾値ΔTsと比較することによって撹拌の良否を判定する。
このとき、実施の形態3の自動分析装置は、撹拌判定装置30に代えて、温度センサ36を洗浄機構13に設けている。このため、実施の形態3の自動分析装置は、温度センサ36を上下動させる撹拌判定装置30を設ける必要がなく、他の部材又は装置を配置するうえで設計上の自由度が増すという利点がある。
尚、実施の形態1,2の撹拌判定装置30は、カム31によって支柱32、従って温度センサ36を上下動させたが、カム31に限定されるものではなく、例えば、リニアスライド,ボールネジ等を用いて温度センサ36を上下動させることも可能である。
また、本発明の自動分析装置は、生化学系、免疫系或いは遺伝子系何れの自動分析装置にも適用できる。免疫系の自動分析装置においては、反応容器が使い捨てタイプであるが、この場合には、各反応容器に検体を分注して分析を行う前に反応容器に洗浄水を吐出し、撹拌が良好に行われることを確認した後、洗浄水を吸引除去して分析を行えばよい。
更に、本発明においては、各反応容器に保持された洗浄水を撹拌する毎に測定した撹拌前後の洗浄水の温度を制御部15に記憶しておき、各反応容器における洗浄水温度の経時的な履歴から撹拌不良の発生を予測し、或いは撹拌の良否を判定する際の判定精度を向上させるのに使用してもよい。
また、本発明の自動分析装置は、撹拌の良否を判定する際に、洗浄機構を用いて温度測定用の液体である洗浄水を分注しているが、洗浄水の分注精度を高めるためにシリンジポンプの分注手段を用いてもよい。
更に、上述の実施の形態は、送電体21の接続端子21bをソレノイド21aによって反応テーブル4外面に設けた接続端子4aに当接させて音波発生素子23を駆動する有線方式を用いた。しかし、本発明の撹拌判定方法は、送電体21が音波発生素子23に無線によって電力を供給する場合にも使用することができ、音波発生素子23からの反射信号を検出する場合に比べて撹拌の良否を高精度に判定することができる。
尚、実施の形態で説明した自動分析装置は、反応テーブル4が一つ、即ち、分析ユニットが一つの場合について説明したが、分析ユニットが複数配置された自動分析装置であってもよい。また、試薬テーブルは、第1試薬用と第2試薬用の2つを有する場合について説明したが、1つであってもよい。
以上のように、本発明の撹拌判定装置、撹拌判定方法及び分析装置は、音波発生手段による液体の撹拌の良否を判定するのに有用である。

Claims (10)

  1. 容器に取り付けた音波発生手段が発生する音波によって前記容器に保持された液体を撹拌する撹拌装置の撹拌の良否を判定する撹拌判定装置であって、
    前記液体の温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサが測定した少なくとも撹拌前後の前記液体の温度をもとに前記容器に保持された液体の撹拌の良否を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする撹拌判定装置。
  2. 容器に保持された液体を音波発生手段が発生する音波によって撹拌する撹拌装置の撹拌の良否を判定する撹拌判定方法であって、
    前記液体の温度を測定する温度測定工程と、
    測定した少なくとも撹拌前後の前記液体の温度をもとに前記容器に保持された液体の撹拌の良否を判定する判定工程と、
    を含むことを特徴とする撹拌判定方法。
  3. 前記液体は、量及び撹拌前の温度が所定範囲に制御されることを特徴とする請求項2に記載の撹拌判定方法。
  4. 容器に取り付けた音波発生手段が発生する音波によって前記容器に保持された複数の異なる液体を撹拌装置によって撹拌して反応させ、反応液の光学的特性を測定して前記反応液を分析する分析装置であって、請求項1に記載の撹拌判定装置を備えたことを特徴とする分析装置。
  5. 前記温度センサが前記容器に保持された液体の温度を測定する位置は、前記撹拌装置が前記容器に保持された液体を撹拌する位置と同じであることを特徴とする請求項4に記載の分析装置。
  6. 前記温度センサが前記容器に保持された液体の温度を測定する位置は、前記撹拌装置が前記容器に保持された液体を撹拌する位置と異なっていることを特徴とする請求項4に記載の分析装置。
  7. 前記容器を洗浄する洗浄装置を備え、
    前記温度センサは、前記洗浄装置に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の分析装置。
  8. 前記液体は、前記洗浄装置が供給する洗浄水であることを特徴とする請求項7に記載の分析装置。
  9. 前記液体の撹拌の良否を判定する際に前記容器に供給される洗浄水の量が、洗浄の際に前記容器に供給される洗浄水の量よりも少なくなるように前記洗浄装置の作動を制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の分析装置。
  10. 前記液体の温度測定に基づく液体の撹拌の良否の判定は、分析開始前又は分析終了後に実行することを特徴とする請求項4に記載の分析装置。
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