JPWO2009008087A1 - 携帯端末装置 - Google Patents

携帯端末装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009008087A1
JPWO2009008087A1 JP2009522485A JP2009522485A JPWO2009008087A1 JP WO2009008087 A1 JPWO2009008087 A1 JP WO2009008087A1 JP 2009522485 A JP2009522485 A JP 2009522485A JP 2009522485 A JP2009522485 A JP 2009522485A JP WO2009008087 A1 JPWO2009008087 A1 JP WO2009008087A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emergency
unit
setting information
communication setting
authentication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009522485A
Other languages
English (en)
Inventor
幹昌 山岸
幹昌 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2009008087A1 publication Critical patent/JPWO2009008087A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/66Substation equipment, e.g. for use by subscribers with means for preventing unauthorised or fraudulent calling
    • H04M1/667Preventing unauthorised calls from a telephone set
    • H04M1/67Preventing unauthorised calls from a telephone set by electronic means
    • H04M1/673Preventing unauthorised calls from a telephone set by electronic means the user being required to key in a code
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/72Mobile telephones; Cordless telephones, i.e. devices for establishing wireless links to base stations without route selection
    • H04M1/724User interfaces specially adapted for cordless or mobile telephones
    • H04M1/72403User interfaces specially adapted for cordless or mobile telephones with means for local support of applications that increase the functionality
    • H04M1/72418User interfaces specially adapted for cordless or mobile telephones with means for local support of applications that increase the functionality for supporting emergency services
    • H04M1/72421User interfaces specially adapted for cordless or mobile telephones with means for local support of applications that increase the functionality for supporting emergency services with automatic activation of emergency service functions, e.g. upon sensing an alarm

Abstract

電源OFF操作時又は電源ON操作時に認証情報の入力を受け付け、認証部194が受け付けた認証情報と個人情報テーブル173に記憶されている本人特定情報とが一致しないと判定した場合、緊急状態判定部195が緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示し、かかる指示を受け付けた緊急通知部196が通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号等に緊急通知を行う。

Description

本発明は、所定の操作がなされた場合に緊急状況と判断して現在位置情報等を緊急連絡先に通知する携帯端末装置に関し、特に、USIM(Universal Subscriber Identity Module)カードが取り外されたり差し替えられたりした場合であっても、緊急状況を確実に通知することができる携帯端末装置に関するものである。
従来、携帯電話機の盗難が発生した場合や携帯電話機を所持している人が誘拐された等の犯罪が発生した場合に、それらの携帯電話機から現在位置情報等を取得する技術が犯罪捜査に利用されている。
例えば、特許文献1では、第三者により携帯電話機の電源を切られると、緊急連絡先に緊急状況を通知する技術が開示されている。具体的には、暗証番号入力や生体認証がなされずに携帯電話機の電源が切られた場合に、利用者から見て携帯電話機が動作していることを認識できる機能(表示機能、着信音出力機能、キー操作音等)を停止するとともに、携帯電話機が動作していることを認識できないGPS(Global Positioning System)機能、通信機能等を起動して、起動している機能を用いて携帯電話機の現在位置情報等を通知する。
また、特許文献2では、携帯電話機のGPS機能及び通信機能を制御する回路と、その他の機能(表示機能、Web機能等)を制御する回路とを別に設けて、携帯電話機の電源を切られてもGPS機能及び通信機能を起動させておき、他端末から遠隔操作を行うことで携帯電話機の現在位置情報等を取得する技術が開示されている。
特開2006−304175号公報 特開2002−78001号公報
しかしながら、上記従来技術は、USIMカード取り付け式の第三世代携帯電話においてUSIMカードを取り外されたり他のUSIMカードに差し替えられたりすると利用することができないという問題がある。
具体的には、上記従来技術は携帯電話機が通信可能状態であることを前提とした技術であるが、第三世代携帯電話ではUSIMカードを取り外されると通信を行えなくなるため、それらの携帯電話機から現在位置情報等を取得することができなくなる。
また、第三世代携帯電話は、取り付けられているUSIMカードに依存して動作するため、USIMカードを差し替えられると電話番号等が変更され、緊急状況を通知することができなくなる。
最近では、USIMカード取り付け式の第三世代携帯電話が急速に普及しており、USIMカードを取り外すことで携帯電話機が通信できなくなることが一般的に知られている。このような状況下で、携帯電話機のUSIMカードが取り外されたり差し替えられたりした場合であっても、携帯電話機が緊急状況を通知できる技術をいかにして実現するかが重要な課題となっている。
本発明は、上記課題を解消するためになされたものであって、USIMカードが取り外されたり差し替えられたりした場合であっても、緊急状況を確実に通知することができる携帯端末装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一つの態様では、少なくとも加入者の識別番号と通信を行うために必要な情報とを含む通信設定情報を記憶する取外し可能な記憶媒体を内蔵し、該記憶媒体に記憶されている情報に基づいて通信を行う携帯端末装置であって、前記記憶媒体に記憶されている前記通信設定情報を記憶する通信設定情報記憶手段と、当該の携帯端末装置を操作する操作者が、前記加入者であるか否かを認証する認証手段と、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証された場合に、緊急状態であると判定する緊急状態判定手段と、前記緊急状態判定手段により緊急状態であると判定された場合に、前記通信設定情報記憶手段に記憶されている前記通信設定情報に基づいて所定の緊急連絡先に緊急通知を行う緊急通知手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記認証手段は、電源を切るための操作が行われた場合に認証を行うことを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記認証手段は、電源を切るための操作が行われた場合に認証を行い、前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証された場合に、前記記憶媒体に記憶されている前記通信設定情報を前記通信設定情報記憶手段に退避することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者であると認証された場合に、前記通信設定情報記憶手段に記憶されている情報を削除することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証された場合に、外部から動作していることが認識できる機能を停止し、前記緊急通知手段は、前記緊急状態判定手段により停止させられていない機能を用いて緊急通知を行うことを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記認証手段は、電源を入れるための操作が行われた場合に認証を行うことを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記認証手段により前記操作者が前記加入者であると認証されたことを示す正当状態と、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証されたことを示す不当状態との別を示す緊急フラグを記憶する緊急フラグ記憶手段をさらに備え、前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証された場合に前記緊急フラグを不当状態に更新し、電源を入れるための操作が行われた際に該緊急フラグが不当状態を示す場合に緊急状態であると判定することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、当該の携帯端末装置が起動中に電池を外されたか否かの電池外れ有無を示す電池外れフラグを記憶する電池外れフラグ記憶手段をさらに備え、前記緊急状態判定手段は、前記電池外れフラグが電池外れ有を示す場合に緊急状態であると判定することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記緊急状態判定手段は、前記記憶媒体に記憶されている通信設定情報と前記通信設定情報記憶手段に記憶されている通信設定情報とを比較して、前記記憶媒体に記憶されている通信設定情報と前記通信設定情報記憶手段に記憶されている通信設定情報とが異なる場合に緊急状態であると判定することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記認証手段は、電源を入れるための操作が行われた場合に認証を行い、前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者であると認証された場合に、前記記憶媒体に記憶されている前記通信設定情報を前記通信設定情報記憶手段に退避することを特徴とする。
本発明の一つの態様によれば、第三者により携帯端末装置を操作された場合に緊急状況を自動的に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、第三者により携帯端末装置が電源OFF操作された場合に緊急状況を自動的に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、携帯端末装置から記憶媒体が取り外されたり差し替えられたりした場合であっても、所定の記憶部に退避されている通信設定情報を用いて緊急状況を確実に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、所有者により携帯端末装置が電源OFF操作された場合に、所定の記憶部に退避された個人情報を削除することができるという効果を奏する。例えば、加入者が携帯端末装置を交換する場合や破棄する場合等に携帯端末装置から個人情報を含む通信設定情報を削除する必要がなくなる。
また、本発明の一つの態様によれば、あたかも携帯端末装置が正常終了したかのように見せかけて、第三者に気づかれることなく緊急状況を通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、第三者により携帯端末装置が電源ON操作された場合に緊急状況を自動的に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、第三者により携帯端末装置の電源を切られた後、その携帯端末装置の電源を入れられた場合に緊急状況を自動的に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、携帯端末装置が電源OFF操作されずに電池を抜かれた後、その携帯端末装置の電源を入れられた場合に緊急状況を自動的に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、携帯端末装置から記憶媒体が取り外されたり差し替えられたりした場合に、緊急状況を自動的に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、携帯端末装置から記憶媒体が取り外されたり差し替えられたりした場合であっても、所定の記憶部に退避されている通信設定情報を用いて緊急状況を確実に通知することができるという効果を奏する。
図1は、本実施例に係る携帯電話機の概要を説明するための説明図である。 図2は、本実施例に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。 図3は、図2に示した通信設定情報テーブルに退避するUSIMカードに記憶されている情報の一例を示す図である。 図4は、図2に示した個人情報テーブルの一例を示す図である。 図5は、図2に示した携帯電話機による電源OFF操作時の処理手順を示すフローチャートである。 図6は、USIMカードが取り外された状態で電源ON操作された携帯電話機の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、USIMカードが取り付けられている状態で電源ON操作された携帯電話機の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 携帯電話機
110 通信部
120 表示部
130 入力部
140 スピーカ
150 マイクロフォン
160 GPS部
170 記憶部
171 緊急フラグ
172 通信設定情報テーブル
173 個人情報テーブル
174 電池外れフラグ
175 通知済フラグ
180 USIMカード
190 制御部
191 通話処理部
192 メール処理部
193 位置特定部
194 認証部
195 緊急状態判定部
196 緊急通知部
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる携帯端末装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
まず、本実施例に係る携帯電話機の概要について説明する。図1は、本実施例に係る携帯電話機の概要を説明するための説明図である。同図に示すように、携帯電話機100は、USIMカード180を取り付けることができる携帯電話機であり、通信部110と、表示部120と、記憶部170とを有し、USIMカード180が取り付けられている。
通信部110は、図示しない基地局を介した音声通信及びデータ通信の通信制御を行う機能部である。表示部120は、液晶パネル等からなる表示デバイスである。記憶部170は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリからなる記憶デバイスであり、携帯電話機100に入力されるパスワード等を照合するための本人特定情報や緊急状況の通知先となる緊急連絡先情報等を記憶する。
USIMカード180は、携帯電話機100に取り外しすることができるIC(Integrated Circuit)カードであり、携帯電話機100の電話番号や通信を行うために必要となる情報等(以下、「通信設定情報」と言う)を記憶する。通信部110は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報に基づいて音声通信及びデータ通信の通信制御を行う。
ここで、図1に示すように、窃盗者Bにより携帯電話機100を盗まれた場合(ステップS1)、携帯電話機100の電源を切られることが考えられる。近年の携帯電話機に緊急状況を自動通知する機能が備えられていることが一般的に知られているからである。また、USIMカード180を取り外すことで通信できなくなるので、USIMカード180を取り外されることも考えられる。
そこで、本発明に係る携帯電話機100では、電源OFF操作時にパスワード入力を受け付け、正当なパスワードを入力されずに電源OFF操作をされると(ステップS2)、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を記憶部170に退避させる(ステップS3)。これにより、通信部110は、USIMカード180を取り外されても記憶部170に退避された通信設定情報を用いて通信制御を行うことができる。
そして、外観から携帯電話機100が起動していると認識できる機能を停止するとともに、緊急通知するために必要となる機能を起動させたままとする(ステップS4)。図1の例では、表示部120を停止し、通信部110及び記憶部170を起動させたままとする。以下では、外観から携帯電話機100が起動していると認識できる機能を停止することを「見かけ上の電源OFFにする」と表記し、携帯電話機100の全機能を停止することを「通常の電源OFFにする」と表記する。
その後、携帯電話機100は、記憶部170に退避された通信設定情報を用いて緊急連絡先に緊急通知する(ステップS5)。なお、見かけ上の電源OFFにする理由は、あたかも携帯電話機100が正常終了したかのように見せかけて、窃盗者Bに気づかれることなく緊急通知するためである。
このように、本発明に係る携帯電話機100は、窃盗者Bにより電源OFF操作がされた場合に、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を記憶部170に退避するとともに見かけ上の電源OFFにするので、携帯電話機100の電源を切られたり、USIMカード180を取り外されたりしても通信可能状態を維持して緊急通知を行うことができる。
次に、本実施例に係る携帯電話機の構成について説明する。図2は、本実施例に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、携帯電話機100は、通信部110と、表示部120と、入力部130と、スピーカ140と、マイクロフォン150と、GPS部160と、記憶部170と、制御部190とを有する。また、携帯電話機100には、USIMカード180が取り付けられている。
通信部110は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報に基づいて図示しない基地局を介した音声通信及びデータ通信の通信制御を行う機能部である。表示部120は、液晶パネル等からなる表示デバイスである。
入力部130は、数字及び文字等を入力するテンキー、携帯電話機100を停止する電源OFFキー、携帯電話機100を起動する電源ONキー等からなる入力デバイスである。
携帯電話機100は、電源OFF操作時及び電源ON操作時に正当な所有者による操作であることを確認するためのパスワード入力を受け付け、このパスワード入力は入力部130を用いて行われる。そして、入力部130は、入力されたパスワードを後述する認証部194に出力する。
ここで、パスワードの入力方法について、電源OFF操作時と電源ON操作時とに分けて説明する。電源OFF操作時のパスワード入力は、携帯電話機100が起動している状態で入力部130を用いて行う。そして、ダイヤル時のように表示部120上に入力したパスワードが表示されている状態で入力部130の電源OFFキーを押下して携帯電話機100の電源を切る。すなわち、表示部120上にパスワード入力を促す画面を表示することはない。これにより、電源OFF操作時にパスワード入力が必要になることを窃盗者に察知されないようにすることができる。
電源ON操作時のパスワード入力方法は、通常の電源OFF状態から電源ON操作する場合と、見かけ上の電源OFF状態から電源ON操作する場合とで異なる。通常の電源OFF状態から電源ON操作する場合のパスワード入力は、入力部130の電源ONキーを押下して携帯電話機100が起動した後、自動的に表示されるパスワード入力画面に対して行う。なお、パスワード入力画面を介さずに、携帯電話機100が起動して表示部120に初期画面が表示された後、一定時間内(例えば、30秒以内)に入力された情報をパスワードとして受け付けるように構成してもよい。これにより、電源ON操作時にパスワード入力が必要になることを窃盗者に察知されないようにすることができる。
また、見かけ上の電源OFF状態から電源ON操作する場合のパスワード入力は、見かけ上の電源OFF状態で入力部130を用いて行う。このとき、表示部120は停止しているので表示部120にパスワードは表示されない。そして、入力部130の電源ONキーを押下して携帯電話機100を起動する。これにより、電源ON操作時にパスワード入力が必要になることを窃盗者に察知されないようにすることができる。なお、携帯電話機100が起動した後、一定時間内に入力された情報をパスワードとして受け付けるように構成してもよい。
なお、携帯電話機100が指紋認証機能や静脈認証機能等を備える場合は、上記のパスワード入力と同様のタイミングで人差し指等のかざし操作を行うことで認証情報の入力を受け付ける。
スピーカ140は、音声を出力する装置であり、例えば、着信があった場合やメールを受信した場合に着信音を出力したり、後述する通話処理部191から入力された通話相手の音声を出力したりする。
マイクロフォン150は、周囲の音声を収集して通話処理部191に出力する装置であり、例えば、通話時に利用者の音声を収集する。GPS部160は、図示しないGPS人口衛星と通信して緯度及び経度情報を取得して、取得した緯度及び経度情報を後述する位置特定部193に出力する装置である。
記憶部170は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリからなる記憶デバイスであり、緊急フラグ171と、通信設定情報テーブル172と、個人情報テーブル173と、電池外れフラグ174と、通知済フラグ175とを記憶する。
緊急フラグ171は、携帯電話機100が正当なパスワードを入力されて電源を入れられた状態(以下、「正当状態」と言う)と、不当なパスワードを入力されて電源を切られた状態(以下、「不当状態」と言う)との2種類の状態を示すデータである。以下では、「正当状態」である場合は緊急フラグ171を「0」とし、「不当状態」である場合は緊急フラグ171を「1」とする。
通信設定情報テーブル172は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を退避するためのテーブルである。図3は、図2に示した通信設定情報テーブル172に退避するUSIMカード180に記憶されている情報の一例を示す図である。同図に示すような情報を通信設定情報テーブル172に退避することで、携帯電話機100はUSIMカード180を取り外されても通信可能な状態を維持することができる。
個人情報テーブル173は、携帯電話機100に入力されるパスワード等を照合するための本人特定情報及び緊急通知先の連絡先等を記憶するテーブルである。図4は、図2に示した個人情報テーブル173の一例を示す図である。同図に示すように、個人情報テーブル173は、パスワード、指紋認証情報、静脈認証情報、緊急連絡先電話番号及び緊急連絡先メールアドレスを記憶する。
パスワードは、英数字等からなるパスワード情報が記憶される。指紋認証情報は、携帯電話機100が指紋認証機能を有する場合に記憶される情報であり、所有者の指紋の特徴量情報が記憶される。静脈認証情報は、携帯電話機100が静脈認証機能を有する場合に記憶される情報であり、所有者の静脈の特徴量情報が記憶される。
緊急連絡先電話番号は、緊急状況の通知先電話番号が記憶される。緊急連絡先メールアドレスは、緊急状況の通知先メールアドレスが記憶される。緊急連絡先電話番号及び緊急連絡先メールアドレスは、例えば、家族の連絡先、特定のサーバのアドレス、警察等の連絡先等である。
電池外れフラグ174は、携帯電話機100が起動している状態で電池パックを抜かれたか否かを示すデータである。以下では、電源OFFキーを押下されて電源を切られた場合は電池外れフラグ174を「0」とし、それ以外の場合(携帯電話機100が起動している状態で電池パックを抜かれた場合等)は電池外れフラグ174を「1」とする。電池外れフラグ174の状態が更新されるタイミングについては後に詳述する。
通知済フラグ175は、後述する緊急通知部196により緊急通知が行われたか否かを示すデータである。この通知済フラグ175は、後述する緊急状態判定部195が表示部120上に、例えば「○月○日○時○分、緊急状況を△△△@△△△に通知しました」という緊急通知結果を表示する際に用いられる。以下では、緊急通知されていない場合は通知済フラグ175を「0」とし、緊急通知された場合は通知済フラグ175を「1」とする。
USIMカード180は、携帯電話機100に取り外しすることができるICカードであり、通信設定情報を記憶する。上述したように、通信部110は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報に基づいて音声通信及びデータ通信の通信制御を行うが、緊急通知を行う際は通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて通信制御を行う。
制御部190は、携帯電話機100を全体制御する制御部であり、例えば、他の電話機と通話する際の通話制御、電子メールの送受信を行う電子メール制御、インターネットを介してWebページを閲覧するWeb制御等を行う。
この制御部190は、通話処理部191と、メール処理部192と、位置特定部193と、認証部194と、緊急状態判定部195と、緊急通知部196とを有する。通話処理部191は、基地局及び電話交換網を介した呼接続等の通話接続処理等を行う処理部である。メール処理部192は、電子メールの作成処理、送信処理、受信処理及び表示処理等の電子メールに係る各種処理を行う処理部である。
位置特定部193は、通信圏内の基地局のエリア情報や、GPS部160より受け付けた緯度及び経度情報を用いて携帯電話機100の現在位置を特定して、特定した現在位置情報を緊急通知部196に出力する機能部である。
認証部194は、入力部130を介して入力されたパスワードと個人情報テーブル173に記憶されているパスワードとが一致するか否かを認証し、一致する場合は「正当」とし、一致しない場合又はパスワードが入力されなかった場合は「不当」とする認証結果を緊急状態判定部195に出力する機能部である。
なお、携帯電話機100が指紋認証機能又は静脈認証機能を有する場合には、認証部194は、例えば、図示しないかざし部に人差し指等のかざし操作がされると指紋又は静脈の特徴量情報を取得し、取得した特徴量情報と個人情報テーブル173に記憶されている指紋認証情報又は静脈認証情報とが一致するか否かを判定する。
緊急状態判定部195は、携帯電話機100が電源OFF操作又は電源ON操作された場合に、緊急状態であるか否かを判定して、緊急状態であると判定した場合に緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する機能部である。緊急状態であるか否かの判定は、認証部194から受け付ける認証結果、緊急フラグ171の値及び電池外れフラグ174の値に基づいて行う。以下に、電源OFF操作時と電源ON操作時とに分けて、緊急状態判定部195の処理について説明する。
まず、電源OFF操作時の緊急状態判定部195の処理について説明する。電源OFF操作時では、緊急フラグ171及び電池外れフラグ174がいかなる値であっても、認証部194から受け付けた電源OFF操作時の認証結果が「不当」である場合(すなわち、携帯電話機100の所有者以外の者により電源OFF操作された場合)、緊急状態判定部195は、緊急状態であると判定し、緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する。
かかる場合に、緊急状態判定部195は、緊急フラグ171を「1(不当状態)」に更新するとともに、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を通信設定情報テーブル172に退避する。その後、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする。例えば、表示部120、スピーカ140及びマイクロフォン150を停止し、それ以外の通信部110等を起動させたままとする。
緊急フラグ171を「1(不当状態)」に更新する理由は、不当なパスワードを入力されて電源を切られたという状態を維持することで、電源ON操作時にも緊急通知することができるようにするためである。なお、電源ON操作時の緊急通知処理については後述する。
一方、認証部194から受け付けた認証結果が「正当」である場合(すなわち、携帯電話機100の所有者により電源OFF操作された場合)、緊急状態判定部195は、緊急状態でないと判定し、緊急通知部196に対して指示しない。
かかる場合に、緊急状態判定部195は、電池外れフラグ174を「0(電池外れ無)」に更新するとともに、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報を削除した後、携帯電話機100の電源を切る。なお、通信設定情報テーブル172に記憶されている情報を削除しないように構成してもよい。
次に、電源ON操作時の緊急状態判定部195の処理について説明する。電源ON操作時の緊急状態判定部195の処理は、(1)緊急フラグ171が「1(不当状態)」の場合と、(2)緊急フラグ171が「0(正当状態)」かつ電池外れフラグ174が「1(電池外れ有)」の場合と、(3)緊急フラグ171が「0(正当状態)」かつ電池外れフラグ174が「0(電池外れ無)」の場合とに分けられる。以下に、(1)〜(3)に場合分けして、緊急状態判定部195の処理について説明する。
最初に、(1)緊急フラグ171が「1(不当状態)」の場合について説明する。電池外れフラグ174がいかなる値であっても、緊急フラグ171が「1(不当状態)」の場合(すなわち、携帯電話機100の所有者以外の者により電源OFF操作された後に電源ON操作された場合)、緊急状態判定部195は、携帯電話機100にUSIMカード180が取り付けられているか否かを判定する。
USIMカード180が取り付けられていない場合、認証部194から受け付けた電源ON操作時の認証結果が「不当」ならば、緊急状態判定部195は、緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する。かかる場合に、緊急状態判定部195は、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする。
一方、認証結果が「正当」ならば、緊急状態判定部195は、USIMカード180が取り外された状態で携帯電話機100を緊急使用するか否かを利用者に問い合わせる。この問い合わせを行う理由は、USIMカード180だけが盗まれた場合に、所有者が携帯電話機100を使用したい場合があるからである。
利用者が緊急使用を望む場合、緊急状態判定部195は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報を用いて携帯電話機100を通信可能な状態にする。これにより、利用者はUSIMカード180が取り外された状態であっても携帯電話機100を使用することができる。この場合においても、緊急状態判定部195は、緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する。
利用者が緊急使用を望まない場合、緊急状態判定部195は、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新し、携帯電話機100を起動する。その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には表示部120上に、例えば「○月○日○時○分、緊急状況を△△△@△△△に通知しました」という緊急通知結果を表示し、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する。これにより、利用者は緊急通知されたことを随時確認することができる。
ここで、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新する理由について説明する。本来、携帯電話機100が起動している状態で電池パックを抜かれた場合に、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新するべきだが、瞬間的に電源が切れるためかかる処理を行うことができない。したがって、携帯電話機100が起動している間は常に電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」とし、正当なパスワードを入力されて電源OFF操作された場合のみ「0(電池外れ無)」に更新する。
USIMカード180が取り付けられている場合、緊急状態判定部195は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報と通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報とを比較する。
比較により両情報が異なる場合、緊急状態判定部195は、緊急状態であると判定し、緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する。かかる場合に、緊急状態判定部195は、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする。
なお、見かけ上の電源OFFにせず、携帯電話機100のすべての機能部を起動させて、USIMカード180が差し替えられた状態で携帯電話機100を使用可能にさせてもよい。これにより、窃盗者が携帯電話機100を安心して使用している間に緊急通知を行うことができる。
一方、両情報が同一の場合、緊急状態判定部195は、認証部194から受け付けた電源ON操作時の認証結果が「不当」であれば、緊急状態であると判定し、緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する。かかる場合に、緊急状態判定部195は、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする。
認証結果が「正当」であれば、緊急状態判定部195は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を通信設定情報テーブル172に退避する。そして、緊急フラグ171を「0(正当状態)」に更新するとともに、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新した後、携帯電話機100を起動する。その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には表示部120上に緊急通知結果を表示し、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する。
次いで、(2)緊急フラグ171が「0(正当状態)」かつ電池外れフラグ174が「1(電池外れ有)」の場合について説明する。かかる場合、緊急状態判定部195の処理は、(1)緊急フラグ171が「1(不当状態)」の場合と同様である。
次いで、(3)緊急フラグ171が「0(正当状態)」かつ電池外れフラグ174が「0(電池外れ無)」の場合について説明する。かかる場合、緊急状態判定部195は、携帯電話機100にUSIMカード180が取り付けられているか否かを判定する。
USIMカード180が取り付けられていない場合、緊急状態判定部195は、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新し、携帯電話機100を起動する。その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には表示部120上に緊急通知結果を表示し、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する。
一方、USIMカード180が取り付けられている場合、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を通信設定情報テーブル172に退避する。そして、緊急フラグ171を「0(正当状態)」に更新するとともに、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新した後、携帯電話機100を起動する。その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には表示部120上に緊急通知結果を表示し、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する。
なお、緊急フラグ171が「0(正当状態)」かつ電池外れフラグ174が「0(電池外れ無)」の場合、認証部194から受け付ける電源ON操作時の認証結果に関わらず緊急通知を行わない場合を示したが、認証結果が「不当」であれば常に緊急通知を行うように構成してもよい。
図2の説明に戻って、緊急通知部196は、緊急状況を緊急連絡先に通知する機能部である。具体的には、位置特定部193から受信した現在位置情報や、通信設定情報テーブル172に記憶されている情報や、USIMカード180に記憶されている情報や、固定の緊急メッセージ等を個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号又は緊急連絡先メールアドレスに通知する。
次に、図2に示した携帯電話機100による電源OFF操作時の処理手順について説明する。図5は、図2に示した携帯電話機100による電源OFF操作時の処理手順を示すフローチャートである。
まず、入力部130を介して電源OFF操作を受け付けると(ステップS201肯定)、認証部194は、電源OFF操作時に入力されたパスワードと個人情報テーブル173に記憶されているパスワードとが一致するか否かを認証し、その認証結果を緊急状態判定部195に出力する。
認証部194から認証結果を受け付けた緊急状態判定部195は、認証結果が「不当」である場合(ステップS202否定)、緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示し、緊急フラグ171を「1(不当状態)」に更新するとともに(ステップS203)、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を通信設定情報テーブル172に退避した後(ステップS204)、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする(ステップS205)。
緊急状態判定部195から指示を受け付けた緊急通知部196は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて、位置特定部193から受け付けた現在位置情報を含む緊急状況を個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号又は緊急連絡先メールアドレスに通知する(ステップS206)。
ここで、USIMカード180が取り付けられている場合であっても、通信設定情報テーブル172に退避された通信設定情報に基づいて緊急通知を行う。これにより、USIMカードアクセス部の電源を切ることができ、緊急状態にある携帯電話機100の電池消費を低減することができる。
一方、認証結果が「正当」である場合(ステップS202肯定)、緊急状態判定部195は、電池外れフラグ174を「0(電池外れ無)」に更新するとともに(ステップS207)、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報を削除した後(ステップS208)、携帯電話機100の電源を切る(ステップS209)。
次に、図2に示した携帯電話機100による電源ON操作時の処理手順について説明する。説明を簡単するために、USIMカード180が取り外された状態で電源ON操作された場合(図6)と、USIMカード180が取り付けられた状態で電源ON操作された場合(図7)とに分けて説明する。なお、通常の電源OFF状態から電源ON操作された場合の処理手順と見かけ上の電源OFF状態から電源ON操作された場合の処理手順とは同様となる。
最初に、USIMカード180が取り外された状態で電源ON操作された携帯電話機100の処理手順について説明する。図6は、USIMカード180が取り外された状態で電源ON操作された携帯電話機100の処理手順を示すフローチャートである。
まず、入力部130を介して電源ON操作を受け付けると(ステップS301肯定)、認証部194は、電源ON操作時に入力されたパスワードと個人情報テーブル173に記憶されているパスワードとが一致するか否かを認証し、その認証結果を緊急状態判定部195に出力する。
認証部194から認証結果を受け付けた緊急状態判定部195は、緊急フラグ171及び電池外れフラグ174を取得し、取得した緊急フラグ171が「1(不当状態)」の場合(ステップS302肯定)、若しくは、緊急フラグ171が「0(正当状態)」(ステップS302否定)かつ電池外れフラグ174が「1(電池外れ有)」の場合(ステップS303肯定)、認証結果が「不当」であれば(ステップS304否定)、緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示し、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする(ステップS308)。
緊急状態判定部195から指示を受け付けた緊急通知部196は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて、位置特定部193から受け付けた現在位置情報を含む緊急状況を個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号又は緊急連絡先メールアドレスに通知する(ステップS307)。
一方、認証結果が「正当」であれば(ステップS304肯定)、緊急状態判定部195は、USIMカード180が取り外された状態で携帯電話機100を緊急使用するか否かを利用者に問い合わせる(ステップS305)。
利用者が緊急使用を望む場合(ステップS305肯定)、緊急状態判定部195は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報を用いて携帯電話機100を通信可能な状態にする(ステップS306)。そして、緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する。
かかる指示を受け付けた緊急通知部196は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて、位置特定部193から受け付けた現在位置情報を含む緊急状況を個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号又は緊急連絡先メールアドレスに通知する(ステップS307)。
利用者が緊急使用を望まない場合(ステップS305否定)、緊急状態判定部195は、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新し(ステップS309)、携帯電話機100を起動する(ステップS310)。
その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には(ステップS311肯定)、表示部120上に緊急通知結果を表示し(ステップS312)、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する(ステップS313)。
緊急フラグ171が「0(正当状態)」(ステップS302否定)かつ電池外れフラグ174が「0(電池外れ無)」の場合(ステップS303否定)、緊急状態判定部195は、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新し(ステップS309)、携帯電話機100を起動する(ステップS310)。
その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には(ステップS311肯定)、表示部120上に緊急通知結果を表示し(ステップS312)、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する(ステップS313)。
次に、USIMカード180が取り付けられている状態で電源ON操作された携帯電話機100の処理手順について説明する。図7は、USIMカード180が取り付けられている状態で電源ON操作された携帯電話機100の処理手順を示すフローチャートである。
まず、入力部130を介して電源ON操作を受け付けると(ステップS401肯定)、認証部194は、電源ON操作時に入力されたパスワードと個人情報テーブル173に記憶されているパスワードとが一致するか否かを認証し、その認証結果を緊急状態判定部195に出力する。
認証部194から認証結果を受け付けた緊急状態判定部195は、緊急フラグ171及び電池外れフラグ174を取得し、取得した緊急フラグ171が「1(不当状態)」の場合(ステップS402肯定)、若しくは、緊急フラグ171が「0(正当状態)」(ステップS402否定)かつ電池外れフラグ174が「1(電池外れ有)」の場合(ステップS403肯定)、USIMカード180に記憶されている通信設定情報と通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報とを比較する(ステップS404)。
両情報が異なる場合(ステップS405肯定)、緊急状態判定部195は、緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示し、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする(ステップS406)。
かかる指示を受け付けた緊急通知部196は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて、位置特定部193から受け付けた現在位置情報及び取り付けられているUSIMカード180に記憶されている情報を含む緊急状況を個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号又は緊急連絡先メールアドレスに通知する(ステップS407)。
一方、両情報が同一の場合(ステップS405否定)、認証部194から受け付けた電源ON操作時の認証結果が「不当」であれば(ステップS408否定)、緊急状態判定部195は、緊急状態であると判定して緊急通知部196に緊急通知するよう指示し、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする(ステップS406)。
かかる指示を受け付けた緊急通知部196は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて、位置特定部193から受け付けた現在位置情報を含む緊急状況を個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号又は緊急連絡先メールアドレスに通知する(ステップS407)。
認証結果が「正当」であれば(ステップS408肯定)、緊急状態判定部195は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を通信設定情報テーブル172に退避する(ステップS409)。
そして、緊急フラグ171を「0(正当状態)」に更新するとともに(ステップS410)、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新した後(ステップS411)、携帯電話機100を起動する(ステップS412)。
その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には(ステップS413肯定)、表示部120上に緊急通知結果を表示し(ステップS414)、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する(ステップS415)。
緊急フラグ171が「0(正当状態)」であり(ステップS402否定)かつ電池外れフラグ174が「0(電池外れ無)」である場合(ステップS403否定)、緊急状態判定部195は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を通信設定情報テーブル172に退避する(ステップS409)。
そして、緊急フラグ171を「0(正当状態)」に更新するとともに(ステップS410)、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新した後(ステップS411)、携帯電話機100を起動する(ステップS412)。
その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には(ステップS413肯定)、表示部120上に緊急通知結果を表示し(ステップS414)、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する(ステップS415)。
上述してきたように、上記実施例では、電源OFF操作時又は電源ON操作時に認証情報の入力を受け付け、認証部194が受け付けた認証情報と個人情報テーブル173に記憶されている本人特定情報とが一致しないと判定した場合、緊急状態判定部195が緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示し、かかる指示を受け付けた緊急通知部196が通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号等に緊急通知を行うように構成したので、USIMカード180を取り外されたり差し替えられたりした場合であっても緊急状況を確実に通知することができる。
なお、上記実施例では、個人認証を行い、携帯電話機100を操作する操作者がその携帯電話機100の正当な所有者でないと判断した場合に緊急通知を行う場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、個人認証を行うことなく緊急通知を行うように構成してもよい。具体的には、USIMカード180に記憶されている電話番号を記憶部170に記憶させておき、記憶部170に記憶されている電話番号以外の電話番号が記憶されているUSIMカードが取り付けられた場合又はUSIMカードが取り付けられていない場合に、緊急状態であると判断して緊急通知を行う。なお、記憶部170に記憶させる情報は電話番号に限らず、USIMカード180の識別番号(製造番号等)を記憶させるようにしてもよい。
また、上記実施例では、携帯電話機100に取り付けられるICカードとしてUSIMカード180を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、加入者の識別番号を特定するための固有のID番号が記憶されたいかなるICカードであってもよい。
また、上記実施例では、緊急状態であると判定した場合は常に緊急通知を行う場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、「通常モード」又は「緊急モード」というモードを設け、利用者により「緊急モード」が選択されている場合のみ、上述してきたようなUSIMカード180に記憶されている情報を通信設定情報テーブル172に退避する機能や、電源ON/OFF操作時に認証情報を入力させる機能や、緊急通知を行う機能等を実行するように構成してもよい。これにより、電源OFF/ON操作を行う度にパスワードを入力する必要がなくなる。
以上のように、本発明にかかる携帯端末装置は、所定の操作がなされた場合に緊急状況と判断して現在位置情報等を緊急連絡先に通知する携帯端末装置に有用であり、特に、USIMカードが取り外されたり差し替えられたりした場合であっても、緊急状況を確実に通知することが必要な場合に適している。
本発明は、所定の操作がなされた場合に緊急状況と判断して現在位置情報等を緊急連絡先に通知する携帯端末装置に関し、特に、USIM(Universal Subscriber Identity Module)カードが取り外されたり差し替えられたりした場合であっても、緊急状況を確実に通知することができる携帯端末装置に関するものである。
従来、携帯電話機の盗難が発生した場合や携帯電話機を所持している人が誘拐された等の犯罪が発生した場合に、それらの携帯電話機から現在位置情報等を取得する技術が犯罪捜査に利用されている。
例えば、特許文献1では、第三者により携帯電話機の電源を切られると、緊急連絡先に緊急状況を通知する技術が開示されている。具体的には、暗証番号入力や生体認証がなされずに携帯電話機の電源が切られた場合に、利用者から見て携帯電話機が動作していることを認識できる機能(表示機能、着信音出力機能、キー操作音等)を停止するとともに、携帯電話機が動作していることを認識できないGPS(Global Positioning System)機能、通信機能等を起動して、起動している機能を用いて携帯電話機の現在位置情報等を通知する。
また、特許文献2では、携帯電話機のGPS機能及び通信機能を制御する回路と、その他の機能(表示機能、Web機能等)を制御する回路とを別に設けて、携帯電話機の電源を切られてもGPS機能及び通信機能を起動させておき、他端末から遠隔操作を行うことで携帯電話機の現在位置情報等を取得する技術が開示されている。
特開2006−304175号公報 特開2002−78001号公報
しかしながら、上記従来技術は、USIMカード取り付け式の第三世代携帯電話においてUSIMカードを取り外されたり他のUSIMカードに差し替えられたりすると利用することができないという問題がある。
具体的には、上記従来技術は携帯電話機が通信可能状態であることを前提とした技術であるが、第三世代携帯電話ではUSIMカードを取り外されると通信を行えなくなるため、それらの携帯電話機から現在位置情報等を取得することができなくなる。
また、第三世代携帯電話は、取り付けられているUSIMカードに依存して動作するため、USIMカードを差し替えられると電話番号等が変更され、緊急状況を通知することができなくなる。
最近では、USIMカード取り付け式の第三世代携帯電話が急速に普及しており、USIMカードを取り外すことで携帯電話機が通信できなくなることが一般的に知られている。このような状況下で、携帯電話機のUSIMカードが取り外されたり差し替えられたりした場合であっても、携帯電話機が緊急状況を通知できる技術をいかにして実現するかが重要な課題となっている。
本発明は、上記課題を解消するためになされたものであって、USIMカードが取り外されたり差し替えられたりした場合であっても、緊急状況を確実に通知することができる携帯端末装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一つの態様では、少なくとも加入者の識別番号と通信を行うために必要な情報とを含む通信設定情報を記憶する取外し可能な記憶媒体を内蔵し、該記憶媒体に記憶されている情報に基づいて通信を行う携帯端末装置であって、前記記憶媒体に記憶されている前記通信設定情報を記憶する通信設定情報記憶手段と、当該の携帯端末装置を操作する操作者が、前記加入者であるか否かを認証する認証手段と、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証された場合に、緊急状態であると判定する緊急状態判定手段と、前記緊急状態判定手段により緊急状態であると判定された場合に、前記通信設定情報記憶手段に記憶されている前記通信設定情報に基づいて所定の緊急連絡先に緊急通知を行う緊急通知手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記認証手段は、電源を切るための操作が行われた場合に認証を行うことを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記認証手段は、電源を切るための操作が行われた場合に認証を行い、前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証された場合に、前記記憶媒体に記憶されている前記通信設定情報を前記通信設定情報記憶手段に退避することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者であると認証された場合に、前記通信設定情報記憶手段に記憶されている情報を削除することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証された場合に、外部から動作していることが認識できる機能を停止し、前記緊急通知手段は、前記緊急状態判定手段により停止させられていない機能を用いて緊急通知を行うことを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記認証手段は、電源を入れるための操作が行われた場合に認証を行うことを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記認証手段により前記操作者が前記加入者であると認証されたことを示す正当状態と、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証されたことを示す不当状態との別を示す緊急フラグを記憶する緊急フラグ記憶手段をさらに備え、前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証された場合に前記緊急フラグを不当状態に更新し、電源を入れるための操作が行われた際に該緊急フラグが不当状態を示す場合に緊急状態であると判定することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、当該の携帯端末装置が起動中に電池を外されたか否かの電池外れ有無を示す電池外れフラグを記憶する電池外れフラグ記憶手段をさらに備え、前記緊急状態判定手段は、前記電池外れフラグが電池外れ有を示す場合に緊急状態であると判定することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記緊急状態判定手段は、前記記憶媒体に記憶されている通信設定情報と前記通信設定情報記憶手段に記憶されている通信設定情報とを比較して、前記記憶媒体に記憶されている通信設定情報と前記通信設定情報記憶手段に記憶されている通信設定情報とが異なる場合に緊急状態であると判定することを特徴とする。
また、本発明の他の態様では、前記認証手段は、電源を入れるための操作が行われた場合に認証を行い、前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者であると認証された場合に、前記記憶媒体に記憶されている前記通信設定情報を前記通信設定情報記憶手段に退避することを特徴とする。
本発明の一つの態様によれば、第三者により携帯端末装置を操作された場合に緊急状況を自動的に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、第三者により携帯端末装置が電源OFF操作された場合に緊急状況を自動的に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、携帯端末装置から記憶媒体が取り外されたり差し替えられたりした場合であっても、所定の記憶部に退避されている通信設定情報を用いて緊急状況を確実に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、所有者により携帯端末装置が電源OFF操作された場合に、所定の記憶部に退避された個人情報を削除することができるという効果を奏する。例えば、加入者が携帯端末装置を交換する場合や破棄する場合等に携帯端末装置から個人情報を含む通信設定情報を削除する必要がなくなる。
また、本発明の一つの態様によれば、あたかも携帯端末装置が正常終了したかのように見せかけて、第三者に気づかれることなく緊急状況を通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、第三者により携帯端末装置が電源ON操作された場合に緊急状況を自動的に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、第三者により携帯端末装置の電源を切られた後、その携帯端末装置の電源を入れられた場合に緊急状況を自動的に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、携帯端末装置が電源OFF操作されずに電池を抜かれた後、その携帯端末装置の電源を入れられた場合に緊急状況を自動的に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、携帯端末装置から記憶媒体が取り外されたり差し替えられたりした場合に、緊急状況を自動的に通知することができるという効果を奏する。
また、本発明の一つの態様によれば、携帯端末装置から記憶媒体が取り外されたり差し替えられたりした場合であっても、所定の記憶部に退避されている通信設定情報を用いて緊急状況を確実に通知することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる携帯端末装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
まず、本実施例に係る携帯電話機の概要について説明する。図1は、本実施例に係る携帯電話機の概要を説明するための説明図である。同図に示すように、携帯電話機100は、USIMカード180を取り付けることができる携帯電話機であり、通信部110と、表示部120と、記憶部170とを有し、USIMカード180が取り付けられている。
通信部110は、図示しない基地局を介した音声通信及びデータ通信の通信制御を行う機能部である。表示部120は、液晶パネル等からなる表示デバイスである。記憶部170は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリからなる記憶デバイスであり、携帯電話機100に入力されるパスワード等を照合するための本人特定情報や緊急状況の通知先となる緊急連絡先情報等を記憶する。
USIMカード180は、携帯電話機100に取り外しすることができるIC(Integrated Circuit)カードであり、携帯電話機100の電話番号や通信を行うために必要となる情報等(以下、「通信設定情報」と言う)を記憶する。通信部110は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報に基づいて音声通信及びデータ通信の通信制御を行う。
ここで、図1に示すように、窃盗者Bにより携帯電話機100を盗まれた場合(ステップS1)、携帯電話機100の電源を切られることが考えられる。近年の携帯電話機に緊急状況を自動通知する機能が備えられていることが一般的に知られているからである。また、USIMカード180を取り外すことで通信できなくなるので、USIMカード180を取り外されることも考えられる。
そこで、本発明に係る携帯電話機100では、電源OFF操作時にパスワード入力を受け付け、正当なパスワードを入力されずに電源OFF操作をされると(ステップS2)、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を記憶部170に退避させる(ステップS3)。これにより、通信部110は、USIMカード180を取り外されても記憶部170に退避された通信設定情報を用いて通信制御を行うことができる。
そして、外観から携帯電話機100が起動していると認識できる機能を停止するとともに、緊急通知するために必要となる機能を起動させたままとする(ステップS4)。図1の例では、表示部120を停止し、通信部110及び記憶部170を起動させたままとする。以下では、外観から携帯電話機100が起動していると認識できる機能を停止することを「見かけ上の電源OFFにする」と表記し、携帯電話機100の全機能を停止することを「通常の電源OFFにする」と表記する。
その後、携帯電話機100は、記憶部170に退避された通信設定情報を用いて緊急連絡先に緊急通知する(ステップS5)。なお、見かけ上の電源OFFにする理由は、あたかも携帯電話機100が正常終了したかのように見せかけて、窃盗者Bに気づかれることなく緊急通知するためである。
このように、本発明に係る携帯電話機100は、窃盗者Bにより電源OFF操作がされた場合に、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を記憶部170に退避するとともに見かけ上の電源OFFにするので、携帯電話機100の電源を切られたり、USIMカード180を取り外されたりしても通信可能状態を維持して緊急通知を行うことができる。
次に、本実施例に係る携帯電話機の構成について説明する。図2は、本実施例に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、携帯電話機100は、通信部110と、表示部120と、入力部130と、スピーカ140と、マイクロフォン150と、GPS部160と、記憶部170と、制御部190とを有する。また、携帯電話機100には、USIMカード180が取り付けられている。
通信部110は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報に基づいて図示しない基地局を介した音声通信及びデータ通信の通信制御を行う機能部である。表示部120は、液晶パネル等からなる表示デバイスである。
入力部130は、数字及び文字等を入力するテンキー、携帯電話機100を停止する電源OFFキー、携帯電話機100を起動する電源ONキー等からなる入力デバイスである。
携帯電話機100は、電源OFF操作時及び電源ON操作時に正当な所有者による操作であることを確認するためのパスワード入力を受け付け、このパスワード入力は入力部130を用いて行われる。そして、入力部130は、入力されたパスワードを後述する認証部194に出力する。
ここで、パスワードの入力方法について、電源OFF操作時と電源ON操作時とに分けて説明する。電源OFF操作時のパスワード入力は、携帯電話機100が起動している状態で入力部130を用いて行う。そして、ダイヤル時のように表示部120上に入力したパスワードが表示されている状態で入力部130の電源OFFキーを押下して携帯電話機100の電源を切る。すなわち、表示部120上にパスワード入力を促す画面を表示することはない。これにより、電源OFF操作時にパスワード入力が必要になることを窃盗者に察知されないようにすることができる。
電源ON操作時のパスワード入力方法は、通常の電源OFF状態から電源ON操作する場合と、見かけ上の電源OFF状態から電源ON操作する場合とで異なる。通常の電源OFF状態から電源ON操作する場合のパスワード入力は、入力部130の電源ONキーを押下して携帯電話機100が起動した後、自動的に表示されるパスワード入力画面に対して行う。なお、パスワード入力画面を介さずに、携帯電話機100が起動して表示部120に初期画面が表示された後、一定時間内(例えば、30秒以内)に入力された情報をパスワードとして受け付けるように構成してもよい。これにより、電源ON操作時にパスワード入力が必要になることを窃盗者に察知されないようにすることができる。
また、見かけ上の電源OFF状態から電源ON操作する場合のパスワード入力は、見かけ上の電源OFF状態で入力部130を用いて行う。このとき、表示部120は停止しているので表示部120にパスワードは表示されない。そして、入力部130の電源ONキーを押下して携帯電話機100を起動する。これにより、電源ON操作時にパスワード入力が必要になることを窃盗者に察知されないようにすることができる。なお、携帯電話機100が起動した後、一定時間内に入力された情報をパスワードとして受け付けるように構成してもよい。
なお、携帯電話機100が指紋認証機能や静脈認証機能等を備える場合は、上記のパスワード入力と同様のタイミングで人差し指等のかざし操作を行うことで認証情報の入力を受け付ける。
スピーカ140は、音声を出力する装置であり、例えば、着信があった場合やメールを受信した場合に着信音を出力したり、後述する通話処理部191から入力された通話相手の音声を出力したりする。
マイクロフォン150は、周囲の音声を収集して通話処理部191に出力する装置であり、例えば、通話時に利用者の音声を収集する。GPS部160は、図示しないGPS人口衛星と通信して緯度及び経度情報を取得して、取得した緯度及び経度情報を後述する位置特定部193に出力する装置である。
記憶部170は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリからなる記憶デバイスであり、緊急フラグ171と、通信設定情報テーブル172と、個人情報テーブル173と、電池外れフラグ174と、通知済フラグ175とを記憶する。
緊急フラグ171は、携帯電話機100が正当なパスワードを入力されて電源を入れられた状態(以下、「正当状態」と言う)と、不当なパスワードを入力されて電源を切られた状態(以下、「不当状態」と言う)との2種類の状態を示すデータである。以下では、「正当状態」である場合は緊急フラグ171を「0」とし、「不当状態」である場合は緊急フラグ171を「1」とする。
通信設定情報テーブル172は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を退避するためのテーブルである。図3は、図2に示した通信設定情報テーブル172に退避するUSIMカード180に記憶されている情報の一例を示す図である。同図に示すような情報を通信設定情報テーブル172に退避することで、携帯電話機100はUSIMカード180を取り外されても通信可能な状態を維持することができる。
個人情報テーブル173は、携帯電話機100に入力されるパスワード等を照合するための本人特定情報及び緊急通知先の連絡先等を記憶するテーブルである。図4は、図2に示した個人情報テーブル173の一例を示す図である。同図に示すように、個人情報テーブル173は、パスワード、指紋認証情報、静脈認証情報、緊急連絡先電話番号及び緊急連絡先メールアドレスを記憶する。
パスワードは、英数字等からなるパスワード情報が記憶される。指紋認証情報は、携帯電話機100が指紋認証機能を有する場合に記憶される情報であり、所有者の指紋の特徴量情報が記憶される。静脈認証情報は、携帯電話機100が静脈認証機能を有する場合に記憶される情報であり、所有者の静脈の特徴量情報が記憶される。
緊急連絡先電話番号は、緊急状況の通知先電話番号が記憶される。緊急連絡先メールアドレスは、緊急状況の通知先メールアドレスが記憶される。緊急連絡先電話番号及び緊急連絡先メールアドレスは、例えば、家族の連絡先、特定のサーバのアドレス、警察等の連絡先等である。
電池外れフラグ174は、携帯電話機100が起動している状態で電池パックを抜かれたか否かを示すデータである。以下では、電源OFFキーを押下されて電源を切られた場合は電池外れフラグ174を「0」とし、それ以外の場合(携帯電話機100が起動している状態で電池パックを抜かれた場合等)は電池外れフラグ174を「1」とする。電池外れフラグ174の状態が更新されるタイミングについては後に詳述する。
通知済フラグ175は、後述する緊急通知部196により緊急通知が行われたか否かを示すデータである。この通知済フラグ175は、後述する緊急状態判定部195が表示部120上に、例えば「○月○日○時○分、緊急状況を△△△@△△△に通知しました」という緊急通知結果を表示する際に用いられる。以下では、緊急通知されていない場合は通知済フラグ175を「0」とし、緊急通知された場合は通知済フラグ175を「1」とする。
USIMカード180は、携帯電話機100に取り外しすることができるICカードであり、通信設定情報を記憶する。上述したように、通信部110は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報に基づいて音声通信及びデータ通信の通信制御を行うが、緊急通知を行う際は通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて通信制御を行う。
制御部190は、携帯電話機100を全体制御する制御部であり、例えば、他の電話機と通話する際の通話制御、電子メールの送受信を行う電子メール制御、インターネットを介してWebページを閲覧するWeb制御等を行う。
この制御部190は、通話処理部191と、メール処理部192と、位置特定部193と、認証部194と、緊急状態判定部195と、緊急通知部196とを有する。通話処理部191は、基地局及び電話交換網を介した呼接続等の通話接続処理等を行う処理部である。メール処理部192は、電子メールの作成処理、送信処理、受信処理及び表示処理等の電子メールに係る各種処理を行う処理部である。
位置特定部193は、通信圏内の基地局のエリア情報や、GPS部160より受け付けた緯度及び経度情報を用いて携帯電話機100の現在位置を特定して、特定した現在位置情報を緊急通知部196に出力する機能部である。
認証部194は、入力部130を介して入力されたパスワードと個人情報テーブル173に記憶されているパスワードとが一致するか否かを認証し、一致する場合は「正当」とし、一致しない場合又はパスワードが入力されなかった場合は「不当」とする認証結果を緊急状態判定部195に出力する機能部である。
なお、携帯電話機100が指紋認証機能又は静脈認証機能を有する場合には、認証部194は、例えば、図示しないかざし部に人差し指等のかざし操作がされると指紋又は静脈の特徴量情報を取得し、取得した特徴量情報と個人情報テーブル173に記憶されている指紋認証情報又は静脈認証情報とが一致するか否かを判定する。
緊急状態判定部195は、携帯電話機100が電源OFF操作又は電源ON操作された場合に、緊急状態であるか否かを判定して、緊急状態であると判定した場合に緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する機能部である。緊急状態であるか否かの判定は、認証部194から受け付ける認証結果、緊急フラグ171の値及び電池外れフラグ174の値に基づいて行う。以下に、電源OFF操作時と電源ON操作時とに分けて、緊急状態判定部195の処理について説明する。
まず、電源OFF操作時の緊急状態判定部195の処理について説明する。電源OFF操作時では、緊急フラグ171及び電池外れフラグ174がいかなる値であっても、認証部194から受け付けた電源OFF操作時の認証結果が「不当」である場合(すなわち、携帯電話機100の所有者以外の者により電源OFF操作された場合)、緊急状態判定部195は、緊急状態であると判定し、緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する。
かかる場合に、緊急状態判定部195は、緊急フラグ171を「1(不当状態)」に更新するとともに、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を通信設定情報テーブル172に退避する。その後、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする。例えば、表示部120、スピーカ140及びマイクロフォン150を停止し、それ以外の通信部110等を起動させたままとする。
緊急フラグ171を「1(不当状態)」に更新する理由は、不当なパスワードを入力されて電源を切られたという状態を維持することで、電源ON操作時にも緊急通知することができるようにするためである。なお、電源ON操作時の緊急通知処理については後述する。
一方、認証部194から受け付けた認証結果が「正当」である場合(すなわち、携帯電話機100の所有者により電源OFF操作された場合)、緊急状態判定部195は、緊急状態でないと判定し、緊急通知部196に対して指示しない。
かかる場合に、緊急状態判定部195は、電池外れフラグ174を「0(電池外れ無)」に更新するとともに、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報を削除した後、携帯電話機100の電源を切る。なお、通信設定情報テーブル172に記憶されている情報を削除しないように構成してもよい。
次に、電源ON操作時の緊急状態判定部195の処理について説明する。電源ON操作時の緊急状態判定部195の処理は、(1)緊急フラグ171が「1(不当状態)」の場合と、(2)緊急フラグ171が「0(正当状態)」かつ電池外れフラグ174が「1(電池外れ有)」の場合と、(3)緊急フラグ171が「0(正当状態)」かつ電池外れフラグ174が「0(電池外れ無)」の場合とに分けられる。以下に、(1)〜(3)に場合分けして、緊急状態判定部195の処理について説明する。
最初に、(1)緊急フラグ171が「1(不当状態)」の場合について説明する。電池外れフラグ174がいかなる値であっても、緊急フラグ171が「1(不当状態)」の場合(すなわち、携帯電話機100の所有者以外の者により電源OFF操作された後に電源ON操作された場合)、緊急状態判定部195は、携帯電話機100にUSIMカード180が取り付けられているか否かを判定する。
USIMカード180が取り付けられていない場合、認証部194から受け付けた電源ON操作時の認証結果が「不当」ならば、緊急状態判定部195は、緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する。かかる場合に、緊急状態判定部195は、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする。
一方、認証結果が「正当」ならば、緊急状態判定部195は、USIMカード180が取り外された状態で携帯電話機100を緊急使用するか否かを利用者に問い合わせる。この問い合わせを行う理由は、USIMカード180だけが盗まれた場合に、所有者が携帯電話機100を使用したい場合があるからである。
利用者が緊急使用を望む場合、緊急状態判定部195は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報を用いて携帯電話機100を通信可能な状態にする。これにより、利用者はUSIMカード180が取り外された状態であっても携帯電話機100を使用することができる。この場合においても、緊急状態判定部195は、緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する。
利用者が緊急使用を望まない場合、緊急状態判定部195は、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新し、携帯電話機100を起動する。その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には表示部120上に、例えば「○月○日○時○分、緊急状況を△△△@△△△に通知しました」という緊急通知結果を表示し、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する。これにより、利用者は緊急通知されたことを随時確認することができる。
ここで、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新する理由について説明する。本来、携帯電話機100が起動している状態で電池パックを抜かれた場合に、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新するべきだが、瞬間的に電源が切れるためかかる処理を行うことができない。したがって、携帯電話機100が起動している間は常に電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」とし、正当なパスワードを入力されて電源OFF操作された場合のみ「0(電池外れ無)」に更新する。
USIMカード180が取り付けられている場合、緊急状態判定部195は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報と通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報とを比較する。
比較により両情報が異なる場合、緊急状態判定部195は、緊急状態であると判定し、緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する。かかる場合に、緊急状態判定部195は、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする。
なお、見かけ上の電源OFFにせず、携帯電話機100のすべての機能部を起動させて、USIMカード180が差し替えられた状態で携帯電話機100を使用可能にさせてもよい。これにより、窃盗者が携帯電話機100を安心して使用している間に緊急通知を行うことができる。
一方、両情報が同一の場合、緊急状態判定部195は、認証部194から受け付けた電源ON操作時の認証結果が「不当」であれば、緊急状態であると判定し、緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する。かかる場合に、緊急状態判定部195は、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする。
認証結果が「正当」であれば、緊急状態判定部195は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を通信設定情報テーブル172に退避する。そして、緊急フラグ171を「0(正当状態)」に更新するとともに、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新した後、携帯電話機100を起動する。その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には表示部120上に緊急通知結果を表示し、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する。
次いで、(2)緊急フラグ171が「0(正当状態)」かつ電池外れフラグ174が「1(電池外れ有)」の場合について説明する。かかる場合、緊急状態判定部195の処理は、(1)緊急フラグ171が「1(不当状態)」の場合と同様である。
次いで、(3)緊急フラグ171が「0(正当状態)」かつ電池外れフラグ174が「0(電池外れ無)」の場合について説明する。かかる場合、緊急状態判定部195は、携帯電話機100にUSIMカード180が取り付けられているか否かを判定する。
USIMカード180が取り付けられていない場合、緊急状態判定部195は、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新し、携帯電話機100を起動する。その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には表示部120上に緊急通知結果を表示し、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する。
一方、USIMカード180が取り付けられている場合、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を通信設定情報テーブル172に退避する。そして、緊急フラグ171を「0(正当状態)」に更新するとともに、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新した後、携帯電話機100を起動する。その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には表示部120上に緊急通知結果を表示し、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する。
なお、緊急フラグ171が「0(正当状態)」かつ電池外れフラグ174が「0(電池外れ無)」の場合、認証部194から受け付ける電源ON操作時の認証結果に関わらず緊急通知を行わない場合を示したが、認証結果が「不当」であれば常に緊急通知を行うように構成してもよい。
図2の説明に戻って、緊急通知部196は、緊急状況を緊急連絡先に通知する機能部である。具体的には、位置特定部193から受信した現在位置情報や、通信設定情報テーブル172に記憶されている情報や、USIMカード180に記憶されている情報や、固定の緊急メッセージ等を個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号又は緊急連絡先メールアドレスに通知する。
次に、図2に示した携帯電話機100による電源OFF操作時の処理手順について説明する。図5は、図2に示した携帯電話機100による電源OFF操作時の処理手順を示すフローチャートである。
まず、入力部130を介して電源OFF操作を受け付けると(ステップS201肯定)、認証部194は、電源OFF操作時に入力されたパスワードと個人情報テーブル173に記憶されているパスワードとが一致するか否かを認証し、その認証結果を緊急状態判定部195に出力する。
認証部194から認証結果を受け付けた緊急状態判定部195は、認証結果が「不当」である場合(ステップS202否定)、緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示し、緊急フラグ171を「1(不当状態)」に更新するとともに(ステップS203)、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を通信設定情報テーブル172に退避した後(ステップS204)、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする(ステップS205)。
緊急状態判定部195から指示を受け付けた緊急通知部196は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて、位置特定部193から受け付けた現在位置情報を含む緊急状況を個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号又は緊急連絡先メールアドレスに通知する(ステップS206)。
ここで、USIMカード180が取り付けられている場合であっても、通信設定情報テーブル172に退避された通信設定情報に基づいて緊急通知を行う。これにより、USIMカードアクセス部の電源を切ることができ、緊急状態にある携帯電話機100の電池消費を低減することができる。
一方、認証結果が「正当」である場合(ステップS202肯定)、緊急状態判定部195は、電池外れフラグ174を「0(電池外れ無)」に更新するとともに(ステップS207)、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報を削除した後(ステップS208)、携帯電話機100の電源を切る(ステップS209)。
次に、図2に示した携帯電話機100による電源ON操作時の処理手順について説明する。説明を簡単するために、USIMカード180が取り外された状態で電源ON操作された場合(図6)と、USIMカード180が取り付けられた状態で電源ON操作された場合(図7)とに分けて説明する。なお、通常の電源OFF状態から電源ON操作された場合の処理手順と見かけ上の電源OFF状態から電源ON操作された場合の処理手順とは同様となる。
最初に、USIMカード180が取り外された状態で電源ON操作された携帯電話機100の処理手順について説明する。図6は、USIMカード180が取り外された状態で電源ON操作された携帯電話機100の処理手順を示すフローチャートである。
まず、入力部130を介して電源ON操作を受け付けると(ステップS301肯定)、認証部194は、電源ON操作時に入力されたパスワードと個人情報テーブル173に記憶されているパスワードとが一致するか否かを認証し、その認証結果を緊急状態判定部195に出力する。
認証部194から認証結果を受け付けた緊急状態判定部195は、緊急フラグ171及び電池外れフラグ174を取得し、取得した緊急フラグ171が「1(不当状態)」の場合(ステップS302肯定)、若しくは、緊急フラグ171が「0(正当状態)」(ステップS302否定)かつ電池外れフラグ174が「1(電池外れ有)」の場合(ステップS303肯定)、認証結果が「不当」であれば(ステップS304否定)、緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示し、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする(ステップS308)。
緊急状態判定部195から指示を受け付けた緊急通知部196は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて、位置特定部193から受け付けた現在位置情報を含む緊急状況を個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号又は緊急連絡先メールアドレスに通知する(ステップS307)。
一方、認証結果が「正当」であれば(ステップS304肯定)、緊急状態判定部195は、USIMカード180が取り外された状態で携帯電話機100を緊急使用するか否かを利用者に問い合わせる(ステップS305)。
利用者が緊急使用を望む場合(ステップS305肯定)、緊急状態判定部195は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報を用いて携帯電話機100を通信可能な状態にする(ステップS306)。そして、緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示する。
かかる指示を受け付けた緊急通知部196は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて、位置特定部193から受け付けた現在位置情報を含む緊急状況を個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号又は緊急連絡先メールアドレスに通知する(ステップS307)。
利用者が緊急使用を望まない場合(ステップS305否定)、緊急状態判定部195は、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新し(ステップS309)、携帯電話機100を起動する(ステップS310)。
その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には(ステップS311肯定)、表示部120上に緊急通知結果を表示し(ステップS312)、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する(ステップS313)。
緊急フラグ171が「0(正当状態)」(ステップS302否定)かつ電池外れフラグ174が「0(電池外れ無)」の場合(ステップS303否定)、緊急状態判定部195は、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新し(ステップS309)、携帯電話機100を起動する(ステップS310)。
その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には(ステップS311肯定)、表示部120上に緊急通知結果を表示し(ステップS312)、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する(ステップS313)。
次に、USIMカード180が取り付けられている状態で電源ON操作された携帯電話機100の処理手順について説明する。図7は、USIMカード180が取り付けられている状態で電源ON操作された携帯電話機100の処理手順を示すフローチャートである。
まず、入力部130を介して電源ON操作を受け付けると(ステップS401肯定)、認証部194は、電源ON操作時に入力されたパスワードと個人情報テーブル173に記憶されているパスワードとが一致するか否かを認証し、その認証結果を緊急状態判定部195に出力する。
認証部194から認証結果を受け付けた緊急状態判定部195は、緊急フラグ171及び電池外れフラグ174を取得し、取得した緊急フラグ171が「1(不当状態)」の場合(ステップS402肯定)、若しくは、緊急フラグ171が「0(正当状態)」(ステップS402否定)かつ電池外れフラグ174が「1(電池外れ有)」の場合(ステップS403肯定)、USIMカード180に記憶されている通信設定情報と通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報とを比較する(ステップS404)。
両情報が異なる場合(ステップS405肯定)、緊急状態判定部195は、緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示し、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする(ステップS406)。
かかる指示を受け付けた緊急通知部196は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて、位置特定部193から受け付けた現在位置情報及び取り付けられているUSIMカード180に記憶されている情報を含む緊急状況を個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号又は緊急連絡先メールアドレスに通知する(ステップS407)。
一方、両情報が同一の場合(ステップS405否定)、認証部194から受け付けた電源ON操作時の認証結果が「不当」であれば(ステップS408否定)、緊急状態判定部195は、緊急状態であると判定して緊急通知部196に緊急通知するよう指示し、携帯電話機100を見かけ上の電源OFFにする(ステップS406)。
かかる指示を受け付けた緊急通知部196は、通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて、位置特定部193から受け付けた現在位置情報を含む緊急状況を個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号又は緊急連絡先メールアドレスに通知する(ステップS407)。
認証結果が「正当」であれば(ステップS408肯定)、緊急状態判定部195は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を通信設定情報テーブル172に退避する(ステップS409)。
そして、緊急フラグ171を「0(正当状態)」に更新するとともに(ステップS410)、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新した後(ステップS411)、携帯電話機100を起動する(ステップS412)。
その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には(ステップS413肯定)、表示部120上に緊急通知結果を表示し(ステップS414)、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する(ステップS415)。
緊急フラグ171が「0(正当状態)」であり(ステップS402否定)かつ電池外れフラグ174が「0(電池外れ無)」である場合(ステップS403否定)、緊急状態判定部195は、USIMカード180に記憶されている通信設定情報を通信設定情報テーブル172に退避する(ステップS409)。
そして、緊急フラグ171を「0(正当状態)」に更新するとともに(ステップS410)、電池外れフラグ174を「1(電池外れ有)」に更新した後(ステップS411)、携帯電話機100を起動する(ステップS412)。
その後、通知済フラグ175が「1(通知有)」の場合には(ステップS413肯定)、表示部120上に緊急通知結果を表示し(ステップS414)、通知済フラグ175を「0(通知無)」に更新する(ステップS415)。
上述してきたように、上記実施例では、電源OFF操作時又は電源ON操作時に認証情報の入力を受け付け、認証部194が受け付けた認証情報と個人情報テーブル173に記憶されている本人特定情報とが一致しないと判定した場合、緊急状態判定部195が緊急状態であると判定して緊急通知部196に対して緊急通知するよう指示し、かかる指示を受け付けた緊急通知部196が通信設定情報テーブル172に記憶されている通信設定情報に基づいて個人情報テーブル173に記憶されている緊急連絡先電話番号等に緊急通知を行うように構成したので、USIMカード180を取り外されたり差し替えられたりした場合であっても緊急状況を確実に通知することができる。
なお、上記実施例では、個人認証を行い、携帯電話機100を操作する操作者がその携帯電話機100の正当な所有者でないと判断した場合に緊急通知を行う場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、個人認証を行うことなく緊急通知を行うように構成してもよい。具体的には、USIMカード180に記憶されている電話番号を記憶部170に記憶させておき、記憶部170に記憶されている電話番号以外の電話番号が記憶されているUSIMカードが取り付けられた場合又はUSIMカードが取り付けられていない場合に、緊急状態であると判断して緊急通知を行う。なお、記憶部170に記憶させる情報は電話番号に限らず、USIMカード180の識別番号(製造番号等)を記憶させるようにしてもよい。
また、上記実施例では、携帯電話機100に取り付けられるICカードとしてUSIMカード180を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、加入者の識別番号を特定するための固有のID番号が記憶されたいかなるICカードであってもよい。
また、上記実施例では、緊急状態であると判定した場合は常に緊急通知を行う場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、「通常モード」又は「緊急モード」というモードを設け、利用者により「緊急モード」が選択されている場合のみ、上述してきたようなUSIMカード180に記憶されている情報を通信設定情報テーブル172に退避する機能や、電源ON/OFF操作時に認証情報を入力させる機能や、緊急通知を行う機能等を実行するように構成してもよい。これにより、電源OFF/ON操作を行う度にパスワードを入力する必要がなくなる。
以上のように、本発明にかかる携帯端末装置は、所定の操作がなされた場合に緊急状況と判断して現在位置情報等を緊急連絡先に通知する携帯端末装置に有用であり、特に、USIMカードが取り外されたり差し替えられたりした場合であっても、緊急状況を確実に通知することが必要な場合に適している。
本実施例に係る携帯電話機の概要を説明するための説明図である。 本実施例に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。 図2に示した通信設定情報テーブルに退避するUSIMカードに記憶されている情報の一例を示す図である。 図2に示した個人情報テーブルの一例を示す図である。 図2に示した携帯電話機による電源OFF操作時の処理手順を示すフローチャートである。 USIMカードが取り外された状態で電源ON操作された携帯電話機の処理手順を示すフローチャートである。 USIMカードが取り付けられている状態で電源ON操作された携帯電話機の処理手順を示すフローチャートである。
100 携帯電話機
110 通信部
120 表示部
130 入力部
140 スピーカ
150 マイクロフォン
160 GPS部
170 記憶部
171 緊急フラグ
172 通信設定情報テーブル
173 個人情報テーブル
174 電池外れフラグ
175 通知済フラグ
180 USIMカード
190 制御部
191 通話処理部
192 メール処理部
193 位置特定部
194 認証部
195 緊急状態判定部
196 緊急通知部

Claims (10)

  1. 少なくとも加入者の識別番号と通信を行うために必要な情報とを含む通信設定情報を記憶する取外し可能な記憶媒体を内蔵し、該記憶媒体に記憶されている情報に基づいて通信を行う携帯端末装置であって、
    前記記憶媒体に記憶されている前記通信設定情報を記憶する通信設定情報記憶手段と、
    当該の携帯端末装置を操作する操作者が、前記加入者であるか否かを認証する認証手段と、
    前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証された場合に、緊急状態であると判定する緊急状態判定手段と、
    前記緊急状態判定手段により緊急状態であると判定された場合に、前記通信設定情報記憶手段に記憶されている前記通信設定情報に基づいて所定の緊急連絡先に緊急通知を行う緊急通知手段と
    を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記認証手段は、電源を切るための操作が行われた場合に認証を行うことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記認証手段は、電源を切るための操作が行われた場合に認証を行い、
    前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証された場合に、前記記憶媒体に記憶されている前記通信設定情報を前記通信設定情報記憶手段に退避することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  4. 前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者であると認証された場合に、前記通信設定情報記憶手段に記憶されている情報を削除することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
  5. 前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証された場合に、外部から動作していることが認識できる機能を停止し、
    前記緊急通知手段は、前記緊急状態判定手段により停止させられていない機能を用いて緊急通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  6. 前記認証手段は、電源を入れるための操作が行われた場合に認証を行うことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  7. 前記認証手段により前記操作者が前記加入者であると認証されたことを示す正当状態と、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証されたことを示す不当状態との別を示す緊急フラグを記憶する緊急フラグ記憶手段をさらに備え、
    前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者でないと認証された場合に前記緊急フラグを不当状態に更新し、電源を入れるための操作が行われた際に該緊急フラグが不当状態を示す場合に緊急状態であると判定することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
  8. 当該の携帯端末装置が起動中に電池を外されたか否かの電池外れ有無を示す電池外れフラグを記憶する電池外れフラグ記憶手段をさらに備え、
    前記緊急状態判定手段は、前記電池外れフラグが電池外れ有を示す場合に緊急状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  9. 前記緊急状態判定手段は、前記記憶媒体に記憶されている通信設定情報と前記通信設定情報記憶手段に記憶されている通信設定情報とを比較して、前記記憶媒体に記憶されている通信設定情報と前記通信設定情報記憶手段に記憶されている通信設定情報とが異なる場合に緊急状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  10. 前記認証手段は、電源を入れるための操作が行われた場合に認証を行い、
    前記緊急状態判定手段は、前記認証手段により前記操作者が前記加入者であると認証された場合に、前記記憶媒体に記憶されている前記通信設定情報を前記通信設定情報記憶手段に退避することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
JP2009522485A 2007-07-12 2007-07-12 携帯端末装置 Pending JPWO2009008087A1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/063919 WO2009008087A1 (ja) 2007-07-12 2007-07-12 携帯端末装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2009008087A1 true JPWO2009008087A1 (ja) 2010-09-02

Family

ID=40228284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009522485A Pending JPWO2009008087A1 (ja) 2007-07-12 2007-07-12 携帯端末装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20100099383A1 (ja)
JP (1) JPWO2009008087A1 (ja)
WO (1) WO2009008087A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4805122B2 (ja) * 2006-12-19 2011-11-02 富士通株式会社 携帯情報端末、セキュリティ方法およびプログラム
JP2010239187A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Nec Corp 移動通信端末及びその制御方法
JP5302093B2 (ja) * 2009-05-12 2013-10-02 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 端末切替制御装置、及び、端末切替制御方法
JP5413273B2 (ja) * 2010-03-30 2014-02-12 富士通株式会社 通信装置、通信方法および通信プログラム
US20120046009A1 (en) * 2010-08-23 2012-02-23 Sony Ericsson Mobile Communications Ab Personal Emergency System for a Mobile Communication Device
CN101951548B (zh) * 2010-09-03 2014-04-16 惠州Tcl移动通信有限公司 用于追踪失窃通信终端的系统和方法及通信终端
US9959539B2 (en) 2012-06-29 2018-05-01 Apple Inc. Continual authorization for secured functions
US10212158B2 (en) * 2012-06-29 2019-02-19 Apple Inc. Automatic association of authentication credentials with biometrics
US9710678B2 (en) * 2013-04-02 2017-07-18 Dropbox, Inc. Techniques for recovering missing devices
KR20160032157A (ko) * 2013-07-12 2016-03-23 트롤멘즈 가드 에이비 모바일 장치 보안
US10521241B1 (en) * 2013-07-31 2019-12-31 Long Van Ha Preventing unauthorized powering off of mobile devices
US10331866B2 (en) * 2013-09-06 2019-06-25 Apple Inc. User verification for changing a setting of an electronic device
US20150073998A1 (en) 2013-09-09 2015-03-12 Apple Inc. Use of a Biometric Image in Online Commerce
US9402173B2 (en) * 2013-12-06 2016-07-26 HTC Marketing Corp. Methods and apparatus for providing access to emergency service providers
US20150220931A1 (en) 2014-01-31 2015-08-06 Apple Inc. Use of a Biometric Image for Authorization
US9485655B1 (en) * 2015-02-11 2016-11-01 EMC IP Holding Company LLC Providing power control to an electronic device using authentication
KR101785089B1 (ko) * 2015-06-25 2017-10-12 최운호 네트워크상 서비스제공서버로의 사용자 인증 방법
CN110020187A (zh) * 2018-05-22 2019-07-16 京东方科技集团股份有限公司 一种化妆方案推荐方法、装置和相关设备

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06216842A (ja) * 1992-11-09 1994-08-05 Ericsson Ge Mobil Commun Inc 通信サービスを行う装置
WO1998012894A1 (fr) * 1996-09-19 1998-03-26 Ntt Mobile Communications Network Inc. Procede d'activation d'une station mobile
JP2001238260A (ja) * 2000-02-22 2001-08-31 Nec Corp 電子機器及び固有情報管理方法
JP2003264631A (ja) * 2002-03-11 2003-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd Simカード情報のセキュリティ方法
WO2004056076A1 (ja) * 2002-12-18 2004-07-01 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 移動通信端末
JP2005340976A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Nec Corp 携帯通信端末及びその情報管理方法
US20060025177A1 (en) * 2004-07-28 2006-02-02 Mediatek Inc. Mobile communication apparatus having anti-theft and auto-notification functions
JP2006304175A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 携帯通信端末、携帯通信端末の制御方法及び制御プログラム、通信システム
US20060258333A1 (en) * 2005-05-12 2006-11-16 Hsueh-Chang Yang Method for backing up data stored in a mobile electronic device
JP2006352842A (ja) * 2005-05-18 2006-12-28 Sharp Corp 携帯情報機器
US20070021103A1 (en) * 2005-07-20 2007-01-25 Xiang Zhao Method of protecting information in a mobile communication device

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06216842A (ja) * 1992-11-09 1994-08-05 Ericsson Ge Mobil Commun Inc 通信サービスを行う装置
WO1998012894A1 (fr) * 1996-09-19 1998-03-26 Ntt Mobile Communications Network Inc. Procede d'activation d'une station mobile
JP2001238260A (ja) * 2000-02-22 2001-08-31 Nec Corp 電子機器及び固有情報管理方法
JP2003264631A (ja) * 2002-03-11 2003-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd Simカード情報のセキュリティ方法
WO2004056076A1 (ja) * 2002-12-18 2004-07-01 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 移動通信端末
JP2005340976A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Nec Corp 携帯通信端末及びその情報管理方法
US20060025177A1 (en) * 2004-07-28 2006-02-02 Mediatek Inc. Mobile communication apparatus having anti-theft and auto-notification functions
JP2006304175A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 携帯通信端末、携帯通信端末の制御方法及び制御プログラム、通信システム
US20060258333A1 (en) * 2005-05-12 2006-11-16 Hsueh-Chang Yang Method for backing up data stored in a mobile electronic device
JP2006352842A (ja) * 2005-05-18 2006-12-28 Sharp Corp 携帯情報機器
US20070021103A1 (en) * 2005-07-20 2007-01-25 Xiang Zhao Method of protecting information in a mobile communication device

Also Published As

Publication number Publication date
US20100099383A1 (en) 2010-04-22
WO2009008087A1 (ja) 2009-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2009008087A1 (ja) 携帯端末装置
JP4165452B2 (ja) 携帯通信端末及びその情報管理方法
EP1523202B1 (en) Mobile communication terminal for protecting private contents and method for controlling the same
JP3424639B2 (ja) 電子機器及び固有情報管理方法
US6996407B2 (en) Shared-use portable telephone and method of sharing portable telephone
JP2006254311A (ja) 通信端末及び通信端末制御方法
JPH11177682A (ja) 無線通信装置
JP5132192B2 (ja) 移動体端末装置
JP5401830B2 (ja) 利用者認証システム、方法、プログラム
JP4703475B2 (ja) 携帯情報機器
JP2008148048A (ja) 情報端末、ロック制御方法及びロック制御プログラム
JP5113445B2 (ja) 移動通信装置
JP2007251440A (ja) 通信端末、通信制限方法及びそのプログラム
JP4784890B2 (ja) 通信端末装置及びプログラム
JP2008048082A (ja) 携帯電話装置及びプログラム
JP2009265967A (ja) 電子機器およびそのパスワード入力方法
JP2004356685A (ja) 携帯通信端末及び携帯通信端末制御システム
JP2008017329A (ja) 移動無線端末装置
KR100630199B1 (ko) 잠금기능을 해제하는 단말기 및 그에 따른 방법
JP4337027B2 (ja) 携帯電話機
JP4265430B2 (ja) 携帯端末装置
JP2006019873A (ja) 携帯電話機
JP2008219459A (ja) 携帯電話内情報の閲覧防止システム
JP2003338875A (ja) 携帯通信端末
JP2002118876A (ja) 外部ダイヤルロック/データロックシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120717

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130108