JPWO2009004704A1 - 動画像再生装置及び動画像再生方法 - Google Patents
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Abstract
再生を中断した場合でもコンテンツの画像による一覧を早期かつばらつきのないタイミングで表示することができる動画像再生装置。この装置では、動画再生部(120)は、符号化された動画像データを復号して動画像を再生する。モニタ(130)は、再生した動画像を表示するとともに、コンテンツの画像による一覧を表示する。再生位置情報生成部(140)は、再生を中断した際に、中断した時刻を含む所定時間内に表示する画像の表示画像データをイントラ符号化する。一覧情報作成部(150)は、再生開始位置画像データの再生開始位置画像データ記憶部(113)から動画再生部(120)への出力を指示し、動画再生部(120)から復号処理された再生開始位置画像データを取得してコンテンツの画像による一覧を生成する。
Description
本発明は、特にコンテンツを一覧表示する動画像再生装置及び動画像再生方法に関する。
従来、動画像を記録及び再生する場合、画像データはデータ量が膨大となるため、画質を劣化させずに記録するデータ量を小さく抑えるための技術である符号化技術が存在している。
現在、符号化技術を用いて動画像の画像データのデータ量を抑える技術の代表的な一つとして、国際標準化団体が規格化したISO/IEC 14496 Part2が幅広く普及しており、この規格は、通常MPEG−4と呼ばれる。
MPEG−4では、時間的に連続する画像のデータ量を圧縮して削減するために、画面間符号化(以下「インター符号化」と記載する)及び画面内符号化(以下「イントラ符号化」と記載する)を併用している。
インター符号化とは、時間的に1フレーム前の画像と、現フレームの画像との差分を算出し、この差分情報のみを符号化して記録する符号化方法をいう。
イントラ符号化は、前述のインター符号化とは異なり、差分情報ではなく、現フレームのデータそのものを符号化して記録する符号化方法をいう。一般的には、イントラ符号化の圧縮効率は、インター符号化ほど高くはない。しかしながら、1フレーム前を参照できない第1フレーム目の符号化や、1フレーム前との差分が大きすぎてインター符号化ではかえって圧縮効率が低下する場合などには、イントラ符号化が用いられる。
インター符号化されたフレームは、差分情報しか含まないため、1フレーム前のデータが存在しないと再生できない。つまり、インター符号化方法は、途中からの動画像データの再生ができない符号化方法である。
従って、従来、動画像データを符号化する際は、途中再生を可能とするために、インター符号化した動画像データの中に、一定の時間間隔で定期的にイントラ符号化されたフレームを挿入するのが一般的であり、その間隔は任意となっている。
また、複数の動画コンテンツに係る動画像データを再生する動画像再生装置においては、再生する動画コンテンツの選択を容易にするために、選択時の一覧表示において、動画コンテンツを代表する画像を表示する方法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、再生を中断した部分を特定するための再生時間を記録しておき、記録した再生時間に係る画像を一覧として表示することで、ユーザが動画コンテンツを選択するのを容易にしている。具体的には、特許文献1では、再生時間のみを記録しておき、再生が中断した際に、再生を中断した再生時間に基づいて一覧表示する画像を生成する。
特開2004−32375号公報
しかしながら、特許文献1にあっては、イントラ符号化されたフレームの間隔は、記録時の記録装置の仕様に依存するものであり、再生装置では選択する事ができない。よって、記録装置で設定されたイントラ符号化されたフレーム間隔が極めて広い場合、一覧表示する画像を生成するために長い時間がかかるという問題がある。また、特許文献1にあっては、前回再生を中断したタイミングがイントラ化されたフレーム間隔のいずれのタイミングであったかにより、一覧表示の画像が出てくる時間が早かったり遅かったりとバラツキを生じるので、ユーザは一覧表示の画像が出てくるまでの時間を予見し難いことより、ユーザの混乱を招き、ユーザの利便性が低いという問題がある。
本発明の目的は、再生を中断した場合でもコンテンツの画像による一覧を早期かつばらつきのないタイミングで表示することができる動画像再生装置および動画像再生方法を提供することである。
本発明の動画像再生装置は、符号化された動画像データを復号して動画像を再生する動画再生手段と、前記再生を中断した際の前記中断した時刻を含む所定時間内に前記再生により表示する画像の画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶している前記画像データのコンテンツ毎の画像の一覧を生成する一覧生成手段と、前記動画再生手段で再生した動画像を表示するとともに、前記一覧生成手段で生成した前記一覧を表示する表示手段と、を具備する構成を採る。
本発明の動画再生方法は、符号化された動画像データを復号して動画像を再生するステップと、前記再生を中断した際の前記中断した時刻を含む所定時間内に前記再生により表示する画像の画像データを記憶するステップと、記憶している前記画像データのコンテンツ毎の画像の一覧を生成するステップと、再生した前記動画像を表示するとともに前記一覧を表示するステップと、を具備するようにした。
本発明によれば、再生を中断した場合でもコンテンツの画像による一覧を早期かつばらつきのないタイミングで表示することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る動画像再生装置1の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る動画像再生装置1の構成を示すブロック図である。
図1において、動画像再生装置1は、制御部100、記憶部110と、動画再生部120と、モニタ130、再生位置情報生成部140と、一覧情報作成部150から主に構成されている。
制御部100は、動画像再生装置1全体の制御を行う。また、制御部100は、図示しない操作部からの指令に基づき、動画像再生装置1の再生動作を開始または中断するための制御信号を発生して動画再生部120、再生位置情報生成部140及び一覧情報作成部150へ出力する。また、制御部100は、一覧情報作成部150で一覧を作成する際の画像を指定する画像選択信号を発生して動画再生部120へ出力する。例えば、制御部100は、再生を中断した時刻よりも前にモニタ130に表示した画像、再生を中断した際にモニタ130に表示していた画像、または再生を中断した時刻よりも後にモニタ130に表示する画像を選択する画像選択信号を発生する。
記憶部110は、動画像データ記憶部111と、再生開始位置情報部112と、再生開始位置画像データ記憶部113とを有する。記憶部110は、例えば、ハードディスク装置などで構成される。なお、記憶部110は、ハードディスク装置に限らず、DVD装置やフラッシュメモリなど半導体記憶装置で構成されてもよい。
動画像データ記憶部111は、イントラ符号化された動画像データ、またはイントラ符号化とインター符号化とが併用されている動画像データを記憶する。
再生開始位置情報記憶部112は、再生位置情報生成部140から入力した、動画像データの再生を開始してから中断するまでの再生時間を示す情報である再生開始位置情報を記憶する。
再生開始位置画像データ記憶部113は、再生位置情報生成部140から入力した表示画像データである再生開始位置画像データを記憶する。
動画再生部120は、動画像データ記憶部111に記憶している動画像データを動画像データ記憶部111から読み出す。そして、動画再生部120は、読み出した動画像データがイントラ符号化されている場合はイントラ符号化に対応した方法により復号し、読み出した動画像データがインター符号化されている場合はインター符号化に対応した方法により復号して表示画像を順次再生してモニタ130に出力する。
また、動画再生部120は、制御部100から再生動作を中断する制御信号が入力した際に、再生を中断する。そして、動画再生部120は、再生を開始してから中断するまでの再生時間、及び再生を中断した時刻を含む所定時間内にモニタ130に表示する画像の表示画像データを再生位置情報生成部140へ出力する。例えば、動画再生部120は、モニタ130の3画面分の各画像を記憶するメモリを有し、復号した画像を順次メモリに蓄積する。そして、動画再生部120は、再生動作の中断の制御信号を制御部100から受けた際に、制御部100から入力した画像選択信号に従って、メモリに蓄積する最も古い画像を選択して再生位置情報生成部140へ出力する。これにより、動画再生部120は、再生動作を中断した時刻よりも前にモニタ130に表示する画像を出力する。また、動画再生部120は、再生動作の中断の制御信号を受けた際に、制御部100から入力した画像選択信号に従って、メモリに蓄積する最も新しい画像を選択して再生位置情報生成部140へ出力する。これにより、動画再生部120は、再生動作を中断した時刻よりも後にモニタ130に表示する画像を出力する。また、動画再生部120は、再生動作の中断の制御信号を受けた際に、制御部100から入力した画像選択信号に従って、メモリに蓄積する再生を中断した際にモニタ130に表示していた画像を選択して再生位置情報生成部140へ出力する。
また、動画再生部120は、再生を中断した時刻を含む所定時間内に表示する画像の内、画面内符号化方式で符号化された直近の画像データ間における、画面間符号化または双方向予測符号化(一般的にBフレームと呼ばれる)により符号化された画像データを選択して再生位置情報生成部140へ出力する。また、動画再生部120は、再生開始位置画像データ記憶部113から取得した再生開始位置画像データを復号処理して一覧情報作成部150へ出力する。
再生位置情報生成部140は、動画再生部120から入力した再生時間を再生開始位置情報として再生開始位置情報記憶部112へ出力する。また、再生位置情報生成部140は、動画再生部120から入力した表示画像データの画像のサイズを、モニタ130に一覧で表示する際の縦及び横の画素数と同一の縦及び横の画素数の画像のサイズに変更する。また、再生位置情報生成部140は、サイズを変更した画像の表示画像データに対して符号化処理を行う。そして、再生位置情報生成部140は、符号化処理した表示画像データを再生開始位置画像データとして再生開始位置情報と対応付けて再生開始位置画像データ記憶部113へ出力する。
一覧情報作成部150は、記憶部110内の再生開始位置情報記憶部112に再生開始位置情報が記憶されているか否かを判定する。一覧情報作成部150は、再生開始位置情報が記憶されていると判定した場合に、記憶部110内の再生開始位置画像データ記憶部113に記憶した再生開始位置画像データの動画再生部120への出力を指示し、復号処理された再生開始位置画像データを動画再生部120から取得する。一方、一覧情報作成部150は、再生開始位置情報が記憶されていないと判定した場合に、動画再生部120に対して、第1フレームの表示画像の出力を要求し、表示画像を取得する。さらに、一覧情報作成部150は、記憶部110内の再生開始位置情報記憶部112から取得した再生開始位置情報、及び動画再生部120から取得した復号処理された再生開始位置画像データ、または動画再生部120から取得した表示画像に基づいてサムネイル画像を生成し、生成したサムネイル画像をモニタ130へ出力する。
モニタ130は、動画再生部120で再生した表示画像を表示する。また、モニタ130は、一覧情報作成部150から入力したサムネイル画像を表示する。
図2は、記憶部110の記憶内容とモニタ130の表示内容との対応関係を模式的に示す図である。
図2においては、動画像データ記憶部111は、例えば、4つの動画コンテンツVideo1〜Video4を記憶している。また、4つの動画コンテンツVideo1〜Video4の内、動画コンテンツVideo1〜Video3は再生が完了していることを示しているのに対し、動画コンテンツVideo4は、ゴルフのシーンで再生が中断していることを示している。
また、図2において、再生開始位置情報記憶部112は、動画コンテンツVideo4については、再生開始位置情報として「00時間15分34秒00」を記憶している。即ち、再生開始位置情報記憶部112は、動画コンテンツVideo4については、再生開始時刻から15分34秒00経過するまで視聴されて再生が中断したこと、即ち再生時間が15分34秒00であることを記憶している。また、再生開始位置情報記憶部112は、動画コンテンツVideo1〜Video3については、再生開始位置情報として「00時間00分00」を記憶している。即ち、再生開始位置情報記憶部112は、動画コンテンツVideo1〜Video3については、再生が完了していることを記憶している。
図2において、再生開始位置画像データ記憶部113は、再生を中断した動画コンテンツのゴルフのシーンを記憶している。即ち、再生開始位置画像データ記憶部113は、ゴルフのコンテンツで再生が中断し、再生を再開する場合は、ゴルフのシーンから再生が開始されるべきことを画像データで記憶している。
図2において、モニタ130は、4つの動画コンテンツVideo1〜Video4を動画コンテンツ一覧として画像データで表示するとともに、再生が中断している動画コンテンツVideo4については、再生が中断したゴルフのシーンを表示する。なお、モニタ130は、動画コンテンツVideo1〜Video3の代表的な画像データとして、各動画コンテンツVideo1〜Video3の先頭画面を表示する。従って、ユーザは、先頭画面と各動画コンテンツとを関連付けて予め認知しておくことにより、モニタ130に表示される先頭画面を見ることによって、動画像データ記憶部111に記憶している各動画コンテンツを把握することができる。
次に、動画像再生装置1が再生動作を中断した場合の動作を、図3を用いて説明する。図3は、動画像再生装置1が再生動作を中断した場合の動作を示すフロー図である。
まず、ユーザの視聴中は、制御部100は、動画像再生部120に対して再生処理を指示する(S1)。
次に、動画像再生部120は、記憶部110の動画像データ記憶部111に記録された動画像データを順次読み出し、復号処理を行った後に、再生画像をモニタ130に出力し(S2)、モニタ130は、再生画像を表示することにより、ユーザは、モニタ130で再生画像を継続的に視認する(S3:YES、S2)。
この後、制御部100は、再生の中断の指令を受けた際に(S3:NO)、再生位置情報生成部140と動画再生部120に対して、中断指示を出力する。
次に、動画再生部120は、中断指示を受けた時点での再生時間および中断指示を受けた時点での表示画像データを再生位置情報生成部140へ出力する。次に再生位置情報生成部140は、動画再生部120から入力した再生時間を再生開始位置情報として取得し、記憶部110内の再生開始位置情報記憶部112に保存する(S4)。
次に、再生位置情報生成部140は、動画再生部120から入力した表示画像データを、一覧情報表示時に使用する画像サイズの表示画像データに変更し、動画像データと同じ符号化方式のイントラ符号化を行った後に、記憶部110内の再生開始位置画像データ記憶部113に保存し(S5)、動画像再生装置1は、視聴処理を終了する(S6)。
次に、動画像再生装置1における動画コンテンツの一覧表示および動画コンテンツの選択に対応する動作について、図4を用いて説明する。図4は、動画像再生装置1における動画コンテンツの一覧表示および動画コンテンツの選択に対応する動作を示すフロー図である。
視聴が再開される(S11)と、制御部100は、一覧情報作成部150に対して、一覧情報の生成を指示する(S12)。
次に、一覧情報作成部150は、記憶部110内の再生開始位置情報記憶部112から再生開始位置情報を読み出し、再生開始位置情報の有無を確認する(S13)。
次に、再生開始位置情報が保存されている場合(S14:YES)、一覧情報作成部150は、再生開始位置画像データ記憶部113に記憶している再生開始位置画像データの動画再生部120への出力を指示し、動画再生部120で復号処理された再生位置画像データを取得する(S15)。
再生開始位置情報が保存されていない場合(S14:NO)は、一覧情報作成部150は、動画再生部120に対して、第1フレームの再生画像データを出力するよう要求し、動画再生部120は、第1フレームの再生画像データを取得する(S16)。
次に、一覧情報作成部150は、ステップS15又はステップS16で得た再生位置画像データをもとに、動画像データの一覧およびこれらのサムネイル画像をモニタ130に出力する。次に、モニタ130は、例えば図2のモニタ130に示すように、再生を完了している3つの動画コンテンツVideo1〜Video3、および再生が中断している動画コンテンツVideo4を含む動画コンテンツ一覧を表示する(S17)。
次に、ユーザがモニタ130に示す動画コンテンツ一覧をみて、これらの中から視聴したい動画像データを選択すると、制御部100は、動画再生部120に対して、該当する動画コンテンツを再生する指令を出力し(S18)、動画再生部120は、該当動画コンテンツを再生してモニタ130に表示し、ユーザが自己が所望する動画コンテンツの視聴を再開する(S19)。
なお、上述の場合、再生開始位置情報が保存されていない場合は、第1フレームの再生画像を復号して表示するよう記載したが、あらかじめ第1フレームの再生画像を、再生開始位置画像データを再生開始位置画像データ記憶部113に保存しておき、一覧情報生成時には、再生開始位置画像データ記憶部113から再生位置画像データ読み込むようにしても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、再生を中断した場合でもコンテンツの画像による一覧を早期かつばらつきのないタイミングで表示することができ、利用者の利便性を向上させることができる。特に、記憶部110が大容量で多数の動画コンテンツを記憶している場合に、ユーザが認知し易い再生開始位置画像データが表示されるので、ユーザは所望の動画コンテンツを選択して、再生を再開することを確実に行うことができる。また、本実施の形態によれば、表示画像データをイントラ符号化して記憶するので、保存する画像データの容量を小さくすることができる。また、本実施の形態によれば、動画像データ記憶部111に記憶されている動画像データがイントラ符号化されている場合には、動画像データの符号化方式と同一の符号化方式で表示画像データを符号化することになるので、記憶部110に記憶する動画像データ及び再生開始位置画像データの符号化方式を同一にすることができ、動画像データ及び再生開始位置画像データを画像として表示する際の処理負荷の増大を抑制することができる。また、本実施の形態によれば、表示画像を一覧で表示する際の縦及び横の画素数と同一の縦及び横の画素数の表示画像データに変更して記憶するので、保存する画像データの容量をさらに小さくすることができる。また、本実施の形態によれば、再生開始位置情報の有無を判定した後に再生開始位置画像データを読み出すので、再生が中断しているコンテンツの有無を容易に判断することができるとともに、一覧の作成を容易に行うことができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る動画像再生装置10の構成を示すブロック図である。
図5は、本発明の実施の形態2に係る動画像再生装置10の構成を示すブロック図である。
図5に示す動画像再生装置10は、図1に示す実施の形態1に係る動画像再生装置1に対して、一覧情報作成部150の代わりに一覧情報作成部510を有する。なお、図5において、図11と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
制御部100は、動画像再生装置10全体の制御を行う。また、制御部100は、図示しない操作部からの指令に基づき、動画像再生装置10の再生動作を開始または中断するための制御信号を発生して動画再生部120、再生位置情報生成部140及び一覧情報作成部510へ出力する。また、制御部100は、一覧情報作成部510で一覧を作成する際の画像を指定する画像選択信号を発生して動画再生部120へ出力する。
動画再生部120は、再生開始位置画像データ記憶部113から取得した再生開始位置画像データを復号処理して一覧情報作成部510へ出力する。なお、図5の動画再生部120におけるその他の処理は、図1の動画再生部120における処理と同一であるので、その説明を省略する。
一覧情報作成部510は、記憶部110内の再生開始位置情報記憶部112に再生開始位置情報が記憶されているか否かを判定する。一覧情報作成部510は、再生開始位置情報が記憶されていると判定した場合に、記憶部110内の再生開始位置画像データ記憶部113に記憶した再生開始位置画像データの動画再生部120への出力を指示し、復号処理された再生開始位置画像データを動画再生部120から取得する。一方、一覧情報作成部510は、再生開始位置情報が記憶されていないと判定した場合に、動画再生部120に対して、第1フレームの表示画像の出力を要求し、表示画像を取得する。さらに、一覧情報作成部510は、記憶部110内の再生開始位置情報記憶部112から取得した再生開始位置情報、及び動画再生部120から取得した復号処理された再生開始位置画像データ、または動画再生部120から取得した表示画像に基づいてサムネイル画像を生成し、生成したサムネイル画像をモニタ130へ出力する。
また、一覧情報作成部510は、動画像データ記憶部111に記録された動画像データを読み込み、再生が可能なコンテンツか否かの判定を行う。そして、一覧情報作成部510は、再生可能なコンテンツの画像による一覧情報を生成する。一方、一覧情報作成部510は、全てのコンテンツの再生が不可能であると判定した場合は、画像を含まない一覧情報を生成する。例えば、一覧情報作成部510は、一覧情報を生成する際に、著作権によりコンテンツの再生が制限されているか否か、またはコンテンツを再生することが可能な期間内であるか否か、または再生に不可欠な重要なヘッダ情報を正しく読み取れるか否かを判定することにより再生が可能なコンテンツか否かを判定する。この際に、一覧情報作成部510は、著作権によりコンテンツの再生が制限されていない場合、コンテンツを再生することが可能な期間内である場合または再生に不可欠な重要なヘッダ情報を正しく読み取れる場合に、コンテンツの再生が可能であると判定する。
モニタ130は、動画再生部120で再生した表示画像を表示する。また、モニタ130は、一覧情報作成部510から入力したサムネイル画像を表示する。
このように、本実施の形態によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、再生できないコンテンツの画像を一覧表示しないので、一覧表示したコンテンツを選択したにも関わらず選択したコンテンツを再生できない状態を防ぐことができる。
本発明にかかる動画像再生装置及び動画像再生方法は、特にコンテンツを一覧表示するのに好適である。
本発明は、特にコンテンツを一覧表示する動画像再生装置及び動画像再生方法に関する。
従来、動画像を記録及び再生する場合、画像データはデータ量が膨大となるため、画質
を劣化させずに記録するデータ量を小さく抑えるための技術である符号化技術が存在している。
を劣化させずに記録するデータ量を小さく抑えるための技術である符号化技術が存在している。
現在、符号化技術を用いて動画像の画像データのデータ量を抑える技術の代表的な一つとして、国際標準化団体が規格化したISO/IEC 14496 Part2が幅広く普及しており、この規格は、通常MPEG−4と呼ばれる。
MPEG−4では、時間的に連続する画像のデータ量を圧縮して削減するために、画面間符号化(以下「インター符号化」と記載する)及び画面内符号化(以下「イントラ符号化」と記載する)を併用している。
インター符号化とは、時間的に1フレーム前の画像と、現フレームの画像との差分を算出し、この差分情報のみを符号化して記録する符号化方法をいう。
イントラ符号化は、前述のインター符号化とは異なり、差分情報ではなく、現フレームのデータそのものを符号化して記録する符号化方法をいう。一般的には、イントラ符号化の圧縮効率は、インター符号化ほど高くはない。しかしながら、1フレーム前を参照できない第1フレーム目の符号化や、1フレーム前との差分が大きすぎてインター符号化ではかえって圧縮効率が低下する場合などには、イントラ符号化が用いられる。
インター符号化されたフレームは、差分情報しか含まないため、1フレーム前のデータが存在しないと再生できない。つまり、インター符号化方法は、途中からの動画像データの再生ができない符号化方法である。
従って、従来、動画像データを符号化する際は、途中再生を可能とするために、インター符号化した動画像データの中に、一定の時間間隔で定期的にイントラ符号化されたフレームを挿入するのが一般的であり、その間隔は任意となっている。
また、複数の動画コンテンツに係る動画像データを再生する動画像再生装置においては、再生する動画コンテンツの選択を容易にするために、選択時の一覧表示において、動画コンテンツを代表する画像を表示する方法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、再生を中断した部分を特定するための再生時間を記録しておき、記録した再生時間に係る画像を一覧として表示することで、ユーザが動画コンテンツを選択するのを容易にしている。具体的には、特許文献1では、再生時間のみを記録しておき、再生が中断した際に、再生を中断した再生時間に基づいて一覧表示する画像を生成する。
特開2004−32375号公報
しかしながら、特許文献1にあっては、イントラ符号化されたフレームの間隔は、記録
時の記録装置の仕様に依存するものであり、再生装置では選択する事ができない。よって、記録装置で設定されたイントラ符号化されたフレーム間隔が極めて広い場合、一覧表示する画像を生成するために長い時間がかかるという問題がある。また、特許文献1にあっては、前回再生を中断したタイミングがイントラ化されたフレーム間隔のいずれのタイミングであったかにより、一覧表示の画像が出てくる時間が早かったり遅かったりとバラツキを生じるので、ユーザは一覧表示の画像が出てくるまでの時間を予見し難いことより、ユーザの混乱を招き、ユーザの利便性が低いという問題がある。
時の記録装置の仕様に依存するものであり、再生装置では選択する事ができない。よって、記録装置で設定されたイントラ符号化されたフレーム間隔が極めて広い場合、一覧表示する画像を生成するために長い時間がかかるという問題がある。また、特許文献1にあっては、前回再生を中断したタイミングがイントラ化されたフレーム間隔のいずれのタイミングであったかにより、一覧表示の画像が出てくる時間が早かったり遅かったりとバラツキを生じるので、ユーザは一覧表示の画像が出てくるまでの時間を予見し難いことより、ユーザの混乱を招き、ユーザの利便性が低いという問題がある。
本発明の目的は、再生を中断した場合でもコンテンツの画像による一覧を早期かつばらつきのないタイミングで表示することができる動画像再生装置および動画像再生方法を提供することである。
本発明の動画像再生装置は、符号化された動画像データを復号して動画像を再生する動画再生手段と、前記再生を中断した際の前記中断した時刻を含む所定時間内に前記再生により表示する画像の画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶している前記画像データの再生可能なコンテンツ毎の画像の一覧を生成する一覧生成手段と、前記一覧生成手段で生成した前記一覧を表示する表示手段と、を具備する構成を採る。
本発明の動画再生方法は、符号化された動画像データを復号して動画像を再生するステップと、前記再生を中断した際の前記中断した時刻を含む所定時間内に前記再生により表示する画像の画像データを記憶するステップと、記憶している前記画像データの再生可能なコンテンツ毎の画像の一覧を生成するステップと、前記一覧を表示するステップと、を具備するようにした。
本発明によれば、再生を中断した場合でもコンテンツの画像による一覧を早期かつばらつきのないタイミングで表示することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る動画像再生装置1の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る動画像再生装置1の構成を示すブロック図である。
図1において、動画像再生装置1は、制御部100、記憶部110と、動画再生部120と、モニタ130、再生位置情報生成部140と、一覧情報作成部150から主に構成されている。
制御部100は、動画像再生装置1全体の制御を行う。また、制御部100は、図示しない操作部からの指令に基づき、動画像再生装置1の再生動作を開始または中断するための制御信号を発生して動画再生部120、再生位置情報生成部140及び一覧情報作成部150へ出力する。また、制御部100は、一覧情報作成部150で一覧を作成する際の画像を指定する画像選択信号を発生して動画再生部120へ出力する。例えば、制御部100は、再生を中断した時刻よりも前にモニタ130に表示した画像、再生を中断した際にモニタ130に表示していた画像、または再生を中断した時刻よりも後にモニタ130に表示する画像を選択する画像選択信号を発生する。
記憶部110は、動画像データ記憶部111と、再生開始位置情報部112と、再生開始位置画像データ記憶部113とを有する。記憶部110は、例えば、ハードディスク装置などで構成される。なお、記憶部110は、ハードディスク装置に限らず、DVD装置やフラッシュメモリなど半導体記憶装置で構成されてもよい。
動画像データ記憶部111は、イントラ符号化された動画像データ、またはイントラ符号化とインター符号化とが併用されている動画像データを記憶する。
再生開始位置情報記憶部112は、再生位置情報生成部140から入力した、動画像データの再生を開始してから中断するまでの再生時間を示す情報である再生開始位置情報を記憶する。
再生開始位置画像データ記憶部113は、再生位置情報生成部140から入力した表示画像データである再生開始位置画像データを記憶する。
動画再生部120は、動画像データ記憶部111に記憶している動画像データを動画像データ記憶部111から読み出す。そして、動画再生部120は、読み出した動画像データがイントラ符号化されている場合はイントラ符号化に対応した方法により復号し、読み出した動画像データがインター符号化されている場合はインター符号化に対応した方法により復号して表示画像を順次再生してモニタ130に出力する。
また、動画再生部120は、制御部100から再生動作を中断する制御信号が入力した際に、再生を中断する。そして、動画再生部120は、再生を開始してから中断するまでの再生時間、及び再生を中断した時刻を含む所定時間内にモニタ130に表示する画像の表示画像データを再生位置情報生成部140へ出力する。例えば、動画再生部120は、モニタ130の3画面分の各画像を記憶するメモリを有し、復号した画像を順次メモリに蓄積する。そして、動画再生部120は、再生動作の中断の制御信号を制御部100から受けた際に、制御部100から入力した画像選択信号に従って、メモリに蓄積する最も古い画像を選択して再生位置情報生成部140へ出力する。これにより、動画再生部120は、再生動作を中断した時刻よりも前にモニタ130に表示する画像を出力する。また、動画再生部120は、再生動作の中断の制御信号を受けた際に、制御部100から入力した画像選択信号に従って、メモリに蓄積する最も新しい画像を選択して再生位置情報生成部140へ出力する。これにより、動画再生部120は、再生動作を中断した時刻よりも後にモニタ130に表示する画像を出力する。また、動画再生部120は、再生動作の中断の制御信号を受けた際に、制御部100から入力した画像選択信号に従って、メモリに蓄積する再生を中断した際にモニタ130に表示していた画像を選択して再生位置情報生成部140へ出力する。
また、動画再生部120は、再生を中断した時刻を含む所定時間内に表示する画像の内、画面内符号化方式で符号化された直近の画像データ間における、画面間符号化または双方向予測符号化(一般的にBフレームと呼ばれる)により符号化された画像データを選択して再生位置情報生成部140へ出力する。また、動画再生部120は、再生開始位置画像データ記憶部113から取得した再生開始位置画像データを復号処理して一覧情報作成部150へ出力する。
再生位置情報生成部140は、動画再生部120から入力した再生時間を再生開始位置情報として再生開始位置情報記憶部112へ出力する。また、再生位置情報生成部140は、動画再生部120から入力した表示画像データの画像のサイズを、モニタ130に一覧で表示する際の縦及び横の画素数と同一の縦及び横の画素数の画像のサイズに変更する。また、再生位置情報生成部140は、サイズを変更した画像の表示画像データに対して符号化処理を行う。そして、再生位置情報生成部140は、符号化処理した表示画像データを再生開始位置画像データとして再生開始位置情報と対応付けて再生開始位置画像データ記憶部113へ出力する。
一覧情報作成部150は、記憶部110内の再生開始位置情報記憶部112に再生開始位置情報が記憶されているか否かを判定する。一覧情報作成部150は、再生開始位置情報が記憶されていると判定した場合に、記憶部110内の再生開始位置画像データ記憶部113に記憶した再生開始位置画像データの動画再生部120への出力を指示し、復号処理された再生開始位置画像データを動画再生部120から取得する。一方、一覧情報作成部150は、再生開始位置情報が記憶されていないと判定した場合に、動画再生部120に対して、第1フレームの表示画像の出力を要求し、表示画像を取得する。さらに、一覧情報作成部150は、記憶部110内の再生開始位置情報記憶部112から取得した再生開始位置情報、及び動画再生部120から取得した復号処理された再生開始位置画像データ、または動画再生部120から取得した表示画像に基づいてサムネイル画像を生成し、生成したサムネイル画像をモニタ130へ出力する。
モニタ130は、動画再生部120で再生した表示画像を表示する。また、モニタ130は、一覧情報作成部150から入力したサムネイル画像を表示する。
図2は、記憶部110の記憶内容とモニタ130の表示内容との対応関係を模式的に示す図である。
図2においては、動画像データ記憶部111は、例えば、4つの動画コンテンツVideo1〜Video4を記憶している。また、4つの動画コンテンツVideo1〜Video4の内、動画コンテンツVideo1〜Video3は再生が完了していることを示しているのに対し、動画コンテンツVideo4は、ゴルフのシーンで再生が中断していることを示している。
また、図2において、再生開始位置情報記憶部112は、動画コンテンツVideo4については、再生開始位置情報として「00時間15分34秒00」を記憶している。即ち、再生開始位置情報記憶部112は、動画コンテンツVideo4については、再生開始時刻から15分34秒00経過するまで視聴されて再生が中断したこと、即ち再生時間が15分34秒00であることを記憶している。また、再生開始位置情報記憶部112は、動画コンテンツVideo1〜Video3については、再生開始位置情報として「00時間00分00」を記憶している。即ち、再生開始位置情報記憶部112は、動画コンテンツVideo1〜Video3については、再生が完了していることを記憶している。
図2において、再生開始位置画像データ記憶部113は、再生を中断した動画コンテンツのゴルフのシーンを記憶している。即ち、再生開始位置画像データ記憶部113は、ゴルフのコンテンツで再生が中断し、再生を再開する場合は、ゴルフのシーンから再生が開始されるべきことを画像データで記憶している。
図2において、モニタ130は、4つの動画コンテンツVideo1〜Video4を動画コンテンツ一覧として画像データで表示するとともに、再生が中断している動画コンテンツVideo4については、再生が中断したゴルフのシーンを表示する。なお、モニタ130は、動画コンテンツVideo1〜Video3の代表的な画像データとして、各動画コンテンツVideo1〜Video3の先頭画面を表示する。従って、ユーザは、先頭画面と各動画コンテンツとを関連付けて予め認知しておくことにより、モニタ130に表示される先頭画面を見ることによって、動画像データ記憶部111に記憶している各動画コンテンツを把握することができる。
次に、動画像再生装置1が再生動作を中断した場合の動作を、図3を用いて説明する。図3は、動画像再生装置1が再生動作を中断した場合の動作を示すフロー図である。
まず、ユーザの視聴中は、制御部100は、動画像再生部120に対して再生処理を指示する(S1)。
次に、動画像再生部120は、記憶部110の動画像データ記憶部111に記録された動画像データを順次読み出し、復号処理を行った後に、再生画像をモニタ130に出力し(S2)、モニタ130は、再生画像を表示することにより、ユーザは、モニタ130で再生画像を継続的に視認する(S3:YES、S2)。
この後、制御部100は、再生の中断の指令を受けた際に(S3:NO)、再生位置情報生成部140と動画再生部120に対して、中断指示を出力する。
次に、動画再生部120は、中断指示を受けた時点での再生時間および中断指示を受けた時点での表示画像データを再生位置情報生成部140へ出力する。次に再生位置情報生成部140は、動画再生部120から入力した再生時間を再生開始位置情報として取得し、記憶部110内の再生開始位置情報記憶部112に保存する(S4)。
次に、再生位置情報生成部140は、動画再生部120から入力した表示画像データを、一覧情報表示時に使用する画像サイズの表示画像データに変更し、動画像データと同じ符号化方式のイントラ符号化を行った後に、記憶部110内の再生開始位置画像データ記憶部113に保存し(S5)、動画像再生装置1は、視聴処理を終了する(S6)。
次に、動画像再生装置1における動画コンテンツの一覧表示および動画コンテンツの選択に対応する動作について、図4を用いて説明する。図4は、動画像再生装置1における動画コンテンツの一覧表示および動画コンテンツの選択に対応する動作を示すフロー図である。
視聴が再開される(S11)と、制御部100は、一覧情報作成部150に対して、一覧情報の生成を指示する(S12)。
次に、一覧情報作成部150は、記憶部110内の再生開始位置情報記憶部112から再生開始位置情報を読み出し、再生開始位置情報の有無を確認する(S13)。
次に、再生開始位置情報が保存されている場合(S14:YES)、一覧情報作成部150は、再生開始位置画像データ記憶部113に記憶している再生開始位置画像データの動画再生部120への出力を指示し、動画再生部120で復号処理された再生位置画像データを取得する(S15)。
再生開始位置情報が保存されていない場合(S14:NO)は、一覧情報作成部150は、動画再生部120に対して、第1フレームの再生画像データを出力するよう要求し、動画再生部120は、第1フレームの再生画像データを取得する(S16)。
次に、一覧情報作成部150は、ステップS15又はステップS16で得た再生位置画像データをもとに、動画像データの一覧およびこれらのサムネイル画像をモニタ130に出力する。次に、モニタ130は、例えば図2のモニタ130に示すように、再生を完了している3つの動画コンテンツVideo1〜Video3、および再生が中断している動画コンテンツVideo4を含む動画コンテンツ一覧を表示する(S17)。
次に、ユーザがモニタ130に示す動画コンテンツ一覧をみて、これらの中から視聴したい動画像データを選択すると、制御部100は、動画再生部120に対して、該当する動画コンテンツを再生する指令を出力し(S18)、動画再生部120は、該当動画コンテンツを再生してモニタ130に表示し、ユーザが自己が所望する動画コンテンツの視聴を再開する(S19)。
なお、上述の場合、再生開始位置情報が保存されていない場合は、第1フレームの再生画像を復号して表示するよう記載したが、あらかじめ第1フレームの再生画像を、再生開始位置画像データを再生開始位置画像データ記憶部113に保存しておき、一覧情報生成時には、再生開始位置画像データ記憶部113から再生位置画像データ読み込むようにしても良い。
以上のように、本実施の形態によれば、再生を中断した場合でもコンテンツの画像による一覧を早期かつばらつきのないタイミングで表示することができ、利用者の利便性を向上させることができる。特に、記憶部110が大容量で多数の動画コンテンツを記憶している場合に、ユーザが認知し易い再生開始位置画像データが表示されるので、ユーザは所望の動画コンテンツを選択して、再生を再開することを確実に行うことができる。また、本実施の形態によれば、表示画像データをイントラ符号化して記憶するので、保存する画像データの容量を小さくすることができる。また、本実施の形態によれば、動画像データ記憶部111に記憶されている動画像データがイントラ符号化されている場合には、動画像データの符号化方式と同一の符号化方式で表示画像データを符号化することになるので、記憶部110に記憶する動画像データ及び再生開始位置画像データの符号化方式を同一にすることができ、動画像データ及び再生開始位置画像データを画像として表示する際の処理負荷の増大を抑制することができる。また、本実施の形態によれば、表示画像を一覧で表示する際の縦及び横の画素数と同一の縦及び横の画素数の表示画像データに変更して記憶するので、保存する画像データの容量をさらに小さくすることができる。また、本実施の形態によれば、再生開始位置情報の有無を判定した後に再生開始位置画像データを読み出すので、再生が中断しているコンテンツの有無を容易に判断することができるとともに、一覧の作成を容易に行うことができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る動画像再生装置10の構成を示すブロック図である。
図5は、本発明の実施の形態2に係る動画像再生装置10の構成を示すブロック図である。
図5に示す動画像再生装置10は、図1に示す実施の形態1に係る動画像再生装置1に対して、一覧情報作成部150の代わりに一覧情報作成部510を有する。なお、図5において、図11と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
制御部100は、動画像再生装置10全体の制御を行う。また、制御部100は、図示しない操作部からの指令に基づき、動画像再生装置10の再生動作を開始または中断するための制御信号を発生して動画再生部120、再生位置情報生成部140及び一覧情報作成部510へ出力する。また、制御部100は、一覧情報作成部510で一覧を作成する際の画像を指定する画像選択信号を発生して動画再生部120へ出力する。
動画再生部120は、再生開始位置画像データ記憶部113から取得した再生開始位置画像データを復号処理して一覧情報作成部510へ出力する。なお、図5の動画再生部120におけるその他の処理は、図1の動画再生部120における処理と同一であるので、その説明を省略する。
一覧情報作成部510は、記憶部110内の再生開始位置情報記憶部112に再生開始位置情報が記憶されているか否かを判定する。一覧情報作成部510は、再生開始位置情報が記憶されていると判定した場合に、記憶部110内の再生開始位置画像データ記憶部113に記憶した再生開始位置画像データの動画再生部120への出力を指示し、復号処理された再生開始位置画像データを動画再生部120から取得する。一方、一覧情報作成部510は、再生開始位置情報が記憶されていないと判定した場合に、動画再生部120に対して、第1フレームの表示画像の出力を要求し、表示画像を取得する。さらに、一覧情報作成部510は、記憶部110内の再生開始位置情報記憶部112から取得した再生開始位置情報、及び動画再生部120から取得した復号処理された再生開始位置画像データ、または動画再生部120から取得した表示画像に基づいてサムネイル画像を生成し、生成したサムネイル画像をモニタ130へ出力する。
また、一覧情報作成部510は、動画像データ記憶部111に記録された動画像データを読み込み、再生が可能なコンテンツか否かの判定を行う。そして、一覧情報作成部510は、再生可能なコンテンツの画像による一覧情報を生成する。一方、一覧情報作成部510は、全てのコンテンツの再生が不可能であると判定した場合は、画像を含まない一覧情報を生成する。例えば、一覧情報作成部510は、一覧情報を生成する際に、著作権によりコンテンツの再生が制限されているか否か、またはコンテンツを再生することが可能な期間内であるか否か、または再生に不可欠な重要なヘッダ情報を正しく読み取れるか否かを判定することにより再生が可能なコンテンツか否かを判定する。この際に、一覧情報作成部510は、著作権によりコンテンツの再生が制限されていない場合、コンテンツを再生することが可能な期間内である場合または再生に不可欠な重要なヘッダ情報を正しく読み取れる場合に、コンテンツの再生が可能であると判定する。
モニタ130は、動画再生部120で再生した表示画像を表示する。また、モニタ130は、一覧情報作成部510から入力したサムネイル画像を表示する。
このように、本実施の形態によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、再生できないコンテンツの画像を一覧表示しないので、一覧表示したコンテンツを選択したにも関わらず選択したコンテンツを再生できない状態を防ぐことができる。
本発明にかかる動画像再生装置及び動画像再生方法は、特にコンテンツを一覧表示するのに好適である。
Claims (8)
- 符号化された動画像データを復号して動画像を再生する動画再生手段と、
前記再生を中断した際の前記中断した時刻を含む所定時間内に前記再生により表示する画像の画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶している前記画像データのコンテンツ毎の画像の一覧を生成する一覧生成手段と、
前記動画再生手段で再生した動画像を表示するとともに、前記一覧生成手段で生成した前記一覧を表示する表示手段と、
を具備する動画像再生装置。 - 前記記憶手段は、前記中断した際に前記表示手段に表示していた画像の画像データを記憶する請求項1記載の動画像再生装置。
- 前記画像データを画面内符号化方式で符号化する再生位置情報生成手段を具備し、
前記記憶手段は、画面内符号化方式で符号化した前記画像データを記憶する請求項1記載の動画像再生装置。 - 前記再生位置情報生成手段は、前記動画像データの符号化方式と同一の符号化方式である画面内符号化方式で前記画像データを符号化する請求項3記載の動画像再生装置。
- 前記所定時間内に前記再生により表示する画像のサイズを、前記一覧で表示する際の画像のサイズに変更した画像の画像データを符号化する再生位置情報生成手段を具備し、
前記記憶手段は、前記再生位置情報生成手段で符号化した前記画像データを記憶する請求項1記載の動画像再生装置。 - 前記一覧生成手段は、再生可能なコンテンツの前記画像データの画像の前記一覧を生成する請求項1記載の動画像再生装置
- 前記記憶手段は、画面内符号化方式で符号化された画像データ間に存在する画面間予測符号化方式で符号化された画像データまたは双方向予測符号化方式で符号化された画像データを記憶する請求項1記載の動画像再生装置。
- 符号化された動画像データを復号して動画像を再生するステップと、
前記再生を中断した際の前記中断した時刻を含む所定時間内に前記再生により表示する画像の画像データを記憶するステップと、
記憶している前記画像データのコンテンツ毎の画像の一覧を生成するステップと、
再生した前記動画像を表示するとともに前記一覧を表示するステップと、
を具備する動画像再生方法。
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