JP2011015243A - 再生装置および再生方法 - Google Patents

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功策 永原
Yuki Mizobuchi
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Abstract

【課題】デコード量に応じた省電力化を実現する。
【解決手段】省電力情報算出部160は、電池110の残電力量と、映像符号化データから得られる映像に関する情報とに基づいて、映像符号化データに含まれる所定数の符号化済フレームのうち、デコードしない符号化済フレームの数である間引フレーム数を算出する。再生制御部170は、所定数の符号化済フレームのうち、間引フレーム数の符号化済フレーム以外の符号化済フレームをデコードするデコード処理を、デコーダ部180に実行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池の有する電力の残量に応じてコンテンツの再生制御を変化させるための処理を行う再生装置および再生方法に関する。
近年、携帯電話やポータブルBD/DVDプレイヤー(以下、ポータブルAV(Audio Visual)機器という)を用いて、外出先や電車などで移動中にAVコンテンツやTV番組を視聴して楽しむことが可能になってきた。
外出先や電車などで移動中は、ポータブルAV機器はコンセントから電源の供給をうけることができない。そのため、移動中において、ポータブルAV機器は主に電池を用いてAVコンテンツやTV番組の再生を行うことになる。そのため、ポータブルAV機器の省電力化が求められる。
例えば、特許文献1には、省電力化を図った、ポータブルAV機器としての携帯型視聴装置が開示されている。
図13は、特許文献1に示される従来の携帯型視聴装置のシステム構成を示すブロック図である。
図13において、CPU13は、受信中の番組の番組情報がセクション処理部5に存在する場合、電池管理部17からの電池残量情報と、内部のメモリに保持した電池残量100%の場合の視聴可能時間(例えば、130分)とから現在の電池残量における視聴可能時間を算出する。
そして、番組情報から得られた受信中の番組の終了までの時間と視聴可能時間との比較を行う。視聴可能時間<番組終了時間の場合、番組終了時間に対する視聴可能時間の割合に応じて、デコードする画像のフレーム枚数を削減する処理を行う。以上の処理により、省電力化を図り、視聴中の番組を極力最後まで見られるようにしていた。
特開2006−157314号公報
しかしながら、特許文献1に示される従来の携帯型視聴装置では、処理対象のストリームの種類に応じた省電力化の制御を行うことができない。
すなわち、従来の携帯型視聴装置では、処理対象のストリームが、ハイビジョン映像のストリームまたは低解像度の映像のストリームであっても、算出される視聴可能時間は同じである。つまり、従来の携帯型視聴装置では、デコードするデータ量に関係なく、算出された視聴可能時間に基づいて、デコードするフレーム枚数を削減する処理を行っていた。
したがって、従来の携帯型視聴装置では、ストリームをデコードする場合、デコードするデコード量に応じた省電力化ができないという問題がある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、デコード量に応じた省電力化を実現することが可能な再生装置等を提供することである。
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従う再生装置は、電池の有する電力を消費することにより動作し、ストリームを処理する再生装置である。ストリームは、複数のフレームから構成される映像が符号化されたデータである映像符号化データを含み、映像符号化データは、複数の符号化済のフレームである符号化済フレームを含み、再生装置は、ストリームから、映像符号化データを取得する取得部と、デコードする処理を実行するためのデコーダ部と、デコーダ部を制御するための再生制御部と、電池に蓄えられている電力量である残電力量を把握する電池管理部と、現在の残電力量と、映像符号化データから得られる映像に関する情報とに基づいて、映像符号化データに含まれる所定数の符号化済フレームのうち、デコードしない符号化済フレームの数である間引フレーム数を算出する省電力情報算出部とを備え、再生制御部は、所定数の符号化済フレームのうち、間引フレーム数の符号化済フレーム以外の符号化済フレームをデコードするデコード処理を、デコーダ部に実行させる。
すなわち、省電力情報算出部は、現在の残電力量と、映像符号化データから得られる映像に関する情報とに基づいて、映像符号化データに含まれる所定数の符号化済フレームのうち、デコードしない符号化済フレームの数である間引フレーム数を算出する。再生制御部は、所定数の符号化済フレームのうち、間引フレーム数の符号化済フレーム以外の符号化済フレームをデコードするデコード処理を、デコーダ部に実行させる。
つまり、算出される間引フレーム数は、映像に関する情報により変化する。したがって、間引フレーム数の符号化済フレーム以外の符号化済フレームをデコードするデコード処理が行われることにより、デコード量に応じた省電力化を実現することができる。
また、現在の電池の残電力量と映像に関する情報とを使用して、デコードしない符号化済フレームの数である間引フレーム数を算出する。これにより、電池残量のみで間引フレーム数を算出する場合よりも、正確な間引フレーム数を算出することができる。
また、再生装置は、さらに、デコーダ部がデコード処理を行うことにより得られる映像を表示する表示部を備えることが好ましい。
また、取得部は、ストリームから、映像符号化データおよび映像に関する情報を取得し、映像に関する情報は、映像符号化データがデコードされることにより得られる映像の解像度と、当該映像が示す映像コンテンツの終了時刻とを示し、省電力情報算出部は、異なる複数の解像度の各々と、該解像度を有する処理単位としての符号化済フレームをデコーダ部がデコードすることにより消費される、電池の電力量である解像度別消費電力量とを対応づけて示す電力消費テーブルを記憶する記憶部と、電力消費テーブルにおいて映像に関する情報が示す解像度に対応づけられた解像度別消費電力量と、現在の残電力量とに基づいて、デコーダ部が映像符号化データのデコードを継続可能なデコード継続可能時間を算出する間引き情報算出部とを含み、間引き情報算出部は、さらに、デコード継続可能時間と、映像コンテンツの終了時刻とに基づいて、デコーダ部に映像コンテンツの終了時刻までデコード処理を実行させるための間引フレーム数を算出することが好ましい。
すなわち、現在の電池の残電力量と映像に関する情報が示す解像度とを使用して、デコードしない符号化済フレームの数である間引フレーム数を算出する。これにより、電池残量のみで間引フレーム数を算出する場合よりも、正確な間引フレーム数を算出することができる。
また、間引き情報算出部は、デコード継続可能時間を、現在の時刻から映像コンテンツの終了時刻までの時間である残り再生時間により除算することにより得られた値と、所定数とに基づいて、間引フレーム数を算出することが好ましい。
また、映像に関する情報は、映像符号化データがデコードされることにより得られる映像が示す映像コンテンツの終了時刻を示し、省電力情報算出部は、デコーダ部が処理単位としての符号化済フレームをデコードするのに必要とされた動作クロックのサイクル数と、デコーダ部が動作クロックの1サイクルで消費する電池の電力量とに基づいて、処理単位としての符号化済フレームをデコーダ部がデコードするのに必要な電池の電力量である単位消費電力量を算出する単位消費電力算出部と、単位消費電力量と、現在の残電力量とに基づいて、デコーダ部が映像符号化データのデコードを継続可能なデコード継続可能時間を算出する間引き情報算出部とを含み、間引き情報算出部は、デコード継続可能時間と、映像コンテンツの終了時刻とに基づいて、間引フレーム数を算出することが好ましい。
すなわち、現在の電池の残電力量と映像に関する情報とを使用して、デコードしない符号化済フレームの数である間引フレーム数を算出する。これにより、電池残量のみで間引フレーム数を算出する場合よりも、正確な間引フレーム数を算出することができる。
また、間引き情報算出部は、デコード継続可能時間を、現在の時刻から映像コンテンツの終了時刻までの時間である残り再生時間により除算することにより得られた値と、所定数とに基づいて、間引フレーム数を算出することが好ましい。
また、再生装置は、さらに、情報を表示するための表示部を備えることが好ましい。
また、表示部は、デコード継続可能時間を表示することが好ましい。
これにより、ユーザは、デコード継続可能時間を把握することができる。
また、再生装置は、さらに、複数のストリームを取得するストリーム取得部を備え、現在の残電力量と、各ストリームに対応する映像に関する情報とに基づいて、各ストリーム毎に、デコーダ部が映像符号化データのデコードを継続可能なデコード継続可能時間を算出し、表示部は、各ストリームに対応するデコード継続可能時間を表示することが好ましい。
これにより、ユーザが、各ストリームに対応するデコード継続可能時間を参照することにより、視聴するコンテンツを判別することができる。
また、再生装置は、さらに、複数のストリームを取得するストリーム取得部を備え、表示部は、各ストリームに対応する映像を構成する複数のフレームの一部を間引いた映像である間引き映像を表示し、再生装置は、さらに、ユーザからの指示を受け付ける指示受付部と、指示受付部が受け付けた指示を通知するイベント通知部とを備え、指示受付部が受け付けた指示は、表示部に表示される間引き映像を選択するための指示であることが好ましい。
これにより、ユーザは、所望する間引き映像を選択することができる。
また、再生装置は、さらに、第1および第2のストリームを取得するストリーム取得部と、表示部とを備え、第1のストリームは、複数のフレームから構成される第1映像が符号化されたデータである第1映像符号化データを含み、第2のストリームは、複数のフレームから構成される第2映像が符号化されたデータである第2映像符号化データを含み、省電力情報算出部は、現在の残電力量と第1映像の解像度とに基づいて、デコーダ部が第1映像符号化データのデコードを継続可能な第1デコード継続可能時間を算出し、省電力情報算出部は、現在の残電力量と第2映像の解像度とに基づいて、デコーダ部が第2映像符号化データのデコードを継続可能な第2デコード継続可能時間を算出し、表示部は、第1映像を構成する複数のフレームの一部を間引いた映像である第1間引き映像と、第1デコード継続可能時間とを対応づけて表示するとともに、第2映像を構成する複数のフレームの一部を間引いた映像である第2間引き映像と、第2デコード継続可能時間とを対応づけて表示することが好ましい。
これにより、ユーザは、複数の間引き映像を視聴することにより、どの間引き映像に対応した映像コンテンツを視聴するかを判断することができる。
また、映像に関する情報は、映像符号化データがデコードされることにより得られる映像が示す映像コンテンツの終了時刻を示し、省電力情報算出部は、現在の残電力量と、終了時刻とに基づいて、デコーダ部が映像符号化データのデコードを継続可能なデコード継続可能時間を算出し、省電力情報算出部は、さらに、デコード継続可能時間と、現在の時刻から映像コンテンツの終了時刻までの時間である残り再生時間とに基づいて、所定数の符号化済フレームのうち、デコードの対象となる符号化済フレームの数であるデコード対象数を算出し、再生装置は、さらに、デコード対象数が所定値未満である場合、デコード継続可能時間と映像コンテンツの終了時刻とに基づいて、映像コンテンツを録画するための録画予約情報を生成する予約情報生成部と、録画予約情報を、該録画予約情報に基づいて映像コンテンツを録画可能な録画装置へ送信する通信部とを備えることが好ましい。
これにより、録画予約情報を録画装置へ送信することにより録画予約を行うことにより、ユーザは電池切れ等により再生が停止されても、視聴中のコンテンツを後から視聴することができる。
また、ストリームは、さらに、符号化された音声データである音声符号化データを含み、デコーダ部は、音声符号化データをデコードし、再生装置は、さらに、デコーダ部が音声符号化データをデコードすることにより得られる音声データに基づく音声を出力するスピーカーを備えることが好ましい。
また、ストリームは、放送波から得られるストリームであることが好ましい。
また、ストリームは、記録媒体から取得されたストリームであることが好ましい。
この発明の他の局面に従う再生方法は、デコーダ部と、デコーダ部を制御するための再生制御部とを備え、電池の有する電力を消費することにより動作し、ストリームを処理する再生装置が行う。ストリームは、複数のフレームから構成される映像が符号化されたデータである映像符号化データを含み、映像符号化データは、複数の符号化済のフレームである符号化済フレームを含み、再生方法は、電池に蓄えられている現在の電力量である残電力量と、映像符号化データから得られる映像に関する情報とに基づいて、映像符号化データに含まれる所定数の符号化済フレームのうち、デコードしない符号化済フレームの数である間引フレーム数を算出する省電力情報算出ステップと、再生制御部が、所定数の符号化済フレームのうち、間引フレーム数の符号化済フレーム以外の符号化済フレームをデコードするデコード処理を、デコーダ部に実行させるステップとを備える。
すなわち、現在の残電力量と、映像符号化データから得られる映像に関する情報とに基づいて、映像符号化データに含まれる所定数の符号化済フレームのうち、デコードしない符号化済フレームの数である間引フレーム数が算出される。再生制御部は、所定数の符号化済フレームのうち、間引フレーム数の符号化済フレーム以外の符号化済フレームをデコードするデコード処理を、デコーダ部に実行させる。
つまり、算出される間引フレーム数は、映像に関する情報により変化する。したがって、間引フレーム数の符号化済フレーム以外の符号化済フレームをデコードするデコード処理が行われることにより、デコード量に応じた省電力化を実現することができる。
なお、本発明は、このような再生方法として実現するだけでなく、このような再生方法に含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体又はインターネット等の伝送媒体を介して配信されてもよい。
本発明により、デコード量に応じた省電力化を実現することができる。
第1の実施の形態における再生装置の構成を示す図である。 一例としての電力消費テーブルを示す図である。 省電力情報算出処理のフローチャートである。 再生制御処理のフローチャートである。 第1の実施の形態の変形例における再生装置の構成を示す図である。 省電力情報算出処理Aのフローチャートである。 第2の実施の形態における再生装置1000Bの構成を示す図である。 一例としての合成画像を示す図である。 省電力モード設定処理のフローチャートである。 一例としての一覧画像を示す図である。 第3の実施の形態における再生装置の構成を示す図である。 録画設定処理のフローチャートである。 従来のシステム構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態における再生装置1000の構成を示す図である。
再生装置1000はユーザが携帯可能な携帯用装置である。再生装置1000は、例えば、携帯電話、ポータブルAV装置等である。
再生装置1000は、電池110と、電池管理部140と、チューナー120と、記録媒体130と、再生制御部170と、時刻計測部172と、多重分離部150と、省電力情報算出部160と、デコーダ部180と、表示部190と、スピーカー200とを備える。
省電力情報算出部160は、後述する記憶部165と、間引き情報算出部163とを含む。
電池110は、再生装置1000を駆動させるための電力を供給する。すなわち、電池110は、再生装置を駆動させるための電気エネルギーの供給源である。電池110は、一次電池または二次電池のいずれであってもよい。
以下においては、電池110に蓄えられる電力量の最大値を、最大蓄積電力量という。電池110の最大蓄積電力量は、一例として、100Whであるとする。なお、電池110の最大蓄積電力量は、100Whに限定されることなく、他の値であってもよい。
電池管理部140は、電池110に蓄えられている電力量(以下、残電力量という)を把握(管理)する。以下において、残電力量は、(残電力量(Wh)/最大蓄積電力量(Wh))の式により算出される値(%)で示すとする。なお、残電力量は、Wh、ボルト(V)等で表されてもよい。
電池管理部140は、電池110に蓄えられている残電力量が変化する毎に、変化後の残電力量を示す残電力量情報を、省電力情報算出部160へ送信する。
チューナー120は、図示しないアンテナから、放送波としての高周波ディジタル変調信号を受信する。なお、チューナー120が受信する放送波は、一例として、地上ディジタル放送規格に基づく放送波であるとする。なお、チューナー120が受信する放送波は、他の規格に基づく放送波であってもよい。
チューナー120は、放送波としての高周波ディジタル変調信号から特定周波数のディジタル変調信号を取り出す。チューナー120は、取り出した特定周波数のディジタル変調信号を復調する復調処理を行うことにより復調信号を得る。そして、チューナー120は、復調信号から、図示しない外部の回路から指示されたチャンネルのトランスポートストリームとしてのストリーム(以下、放送ストリームという)を取得する。
すなわち、チューナー120は、放送波から、放送ストリームを得る。
なお、チューナー120は、復調回路、逆インタリーブ回路、誤り訂正回路などを含む。上記の復調処理は、復調回路、逆インタリーブ回路、誤り訂正回路等により行われる。
チューナー120は、放送ストリームを、多重分離部150へ送信する。
記録媒体130は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc)、SDメモリカード等の記録媒体である。
なお、記録媒体130は、ストリーミング再生時において、一時的なバッファとして用いられる内部メモリであってもよい。
記録媒体130には、ストリームが記録される。以下においては、記録媒体130に記録されているストリームを、媒体ストリームという。媒体ストリームは、トランスポートストリーム形式またはプログラムストリーム形式のストリームである。
記録媒体130に記録されている媒体ストリームは、図示しないストリーム読出し部により読み出され、当該媒体ストリームは、多重分離部150へ送信される。
放送ストリームおよび媒体ストリームは、MPEG−2規格またはH.264/AVC規格に基づくトランスポートストリームであるとする。
放送ストリームおよび媒体ストリームの各々は、ビデオ符号化データ、オーディオ符号化データ、プログラム情報(PSI(Program Specific Information)/SI(Service Information))等が多重化されているストリームである。プログラム情報は、セクションというデータ構造により、ストリームに多重化される。以下においては、ビデオ符号化データおよびオーディオ符号化データを、それぞれ、映像符号化データおよび音声符号化データという。
映像符号化データは、動画像(映像)が符号化されたデータである。映像符号化データは、複数の符号化されたGOP(Group Of Pictures)(以下、符号化GOPという)を含む。各符号化GOPは、所定数K(2以上の整数)の符号化済フレームから構成される。符号化済フレームは、符号化されたフレームである。所定数Kは、例えば、15である。1つの符号化済フレームは、デコードの処理単位となる。各符号化GOPの先頭には、シーケンスヘッダが付加されている。
GOPは、1セグメント放送などH.264コーデックにより符号化された放送ストリームの場合、IDR(Instantaneous Decoder Refresh)フレームから次のIDRフレームの直前のフレームまでのことを指すこととする。また、BD、DVDなどの記録媒体に記録される媒体ストリームにおけるGOPは、それぞれ規格にて規定されている。
音声符号化データは、音声データが符号化されたデータである。
プログラム情報は、パラメータ情報、番組情報、放送情報(地域識別子、サービス種別、放送局識別、サービス番号、リモートコントロールキーID)等の情報を示す。番組情報は、番組のタイトル、番組の内容、番組のチャンネル、番組の開始時刻、番組の終了時刻等を示す。
パラメータ情報は、解像度、フレームレート、ビットレート、コーデック種別等を示す。ここで、解像度は、対応する映像符号化データから得られる映像(フレーム)の解像度である。以下においては、横m(自然数)画素、縦n(自然数)画素の解像度を、「m×n」と表す。例えば、横640画素、縦480画素の解像度は、640×480と表す。
多重分離部150は、チューナー120および記録媒体130の少なくも一方からストリームを取得する。
多重分離部150は、受信したストリーム(放送ストリームまたは媒体ストリーム)に対し分離処理を行うことにより、映像符号化データ、音声符号化データ、プログラム情報を取得する。
多重分離部150は、映像符号化データおよび音声符号化データを、デコーダ部180へ送信する。また、多重分離部150は、取得したプログラム情報が示す番組情報を、省電力情報算出部160へ送信する。
デコーダ部180は、デコード処理を行う。デコード処理は、映像デコード処理および音声デコード処理を含む。具体的には、デコーダ部180は、映像符号化データに対し映像デコード処理を行うとともに、音声符号化データに対し音声デコード処理を行うことにより、映像データおよび音声データを取得する。
映像デコード処理は、デコーダ部180に含まれる図示しないビデオデコーダにより行われる。映像デコード処理は、可変長復号処理、動きベクトル演算処理、動き補償処理、逆量子化処理、逆DCT変換、イントラ予測処理、画像再構成処理等を含む。
デコーダ部180は、映像デコード処理により得られた映像の解像度を示す解像度情報を、省電力情報算出部160へ送信する。
また、デコーダ部180は、映像デコード処理により得られた映像のフレームレートを示すフレームレート情報を、省電力情報算出部160へ送信する。
デコーダ部180は、図示しないクロック発生装置から供給される動作クロックに基づいて動作する。
音声デコード処理は、デコーダ部180に含まれる図示しないオーディオデコーダにより行われる。
デコーダ部180は、取得した映像データおよび音声データを、それぞれ、表示部190およびスピーカー200へ送信する。
表示部190は、映像データに基づく映像を表示する。スピーカー200は、音声データに基づく音声を出力する。
本実施の形態では、一例として、電池110の有する電力量は、デコーダ部180がデコード処理を行うことにより、デコーダ部180により消費されるとする。すなわち、デコーダ部180がデコード処理を行う毎に、電池110の残電力量は減少する。
以下においては、デコーダ部180が、電池110が有する全ての電力量を消費して、デコード処理を継続して行うことが可能な時間を、デコード継続可能時間という。
再生制御部170は、詳細は後述するが、デコーダ部180を制御する。再生制御部170は、デコーダ部180が受信する映像符号化データを常に監視している。
時刻計測部172は、時刻を計測する。時刻計測部172は、時刻が変化する毎に、変化後の時刻を、省電力情報算出部160へ送信する。
省電力情報算出部160は、詳細は後述するが、パラメータ情報が示す各種パラメータに応じて、省電力制御を行うための情報を算出する。省電力情報算出部160は、電力消費テーブル161を記憶する記憶部165と、間引き情報算出部163とを含む。
間引き情報算出部163が行う処理については後述する。
図2は、一例としての電力消費テーブル161を示す図である。
図2を参照して、電力消費テーブル161は、複数の電力消費データを含む。電力消費テーブル161において、「番号」とは、電力消費データを特定するための番号である。電力消費テーブル161において、「解像度」とは、デコーダ部180が処理対象とする映像符号化データから得られる映像(フレーム)の解像度である。
電力消費テーブル161において、「最大デコード継続可能時間」とは、電池110が最大蓄積電力量を有している場合において、デコーダ部180がデコード処理を継続して行うことが可能なデコード継続可能時間である。例えば、番号“5”の電力消費データは、処理対象の映像符号化データから得られる映像の解像度が、640×480である場合、デコーダ部180は、デコード処理を継続して100分間行うことが可能であることを示す。
例えば、電池110が、最大蓄積電力量の80%の電力量を有している場合であって、かつ、処理対象の映像符号化データから得られる映像の解像度が、640×480である場合、デコード継続可能時間は80分となる。
電力消費テーブル161において、「処理単位消費電力量」とは、デコーダ部180が処理単位としての1つの符号化済フレームをデコードすることにより消費される電池110の電力量(以下、単位消費電力量という)である。
処理単位消費電力量は、電池110の最大蓄積電力量(Wh)に対する当該単位消費電力量(Wh)の割合で示される。処理単位消費電力量は、各解像度に対応づけられる。例えば、番号“5”の電力消費データが示す処理単位消費電力量は、0.005%である。
電力消費テーブル161は、異なる複数の解像度の各々と、該解像度を有する処理単位としての符号化済フレームをデコーダ部180がデコードすることにより消費される処理単位消費電力量とを対応づけて示す。
なお、電力消費テーブル161は、図2のようなテーブルに限定されない。例えば、複数のデコード情報を元に電池の有する電力量の減少度合いを一意に決めることが可能なテーブルであれば、2次元以上のテーブルであってもよい。
次に、本実施の形態において、省電力情報算出部160が行う処理(以下、省電力情報算出処理という)について説明する。省電力情報算出処理は、残電力量が所定の閾値(例えば、0.3)以下になった場合に行われる。
図3は、省電力情報算出処理のフローチャートである。
ステップS111では、間引き情報算出部163が、デコーダ部180から解像度情報およびフレームレート情報を受信することにより取得する。
なお、取得の対象となるのは、解像度情報に限定されず、ストリームの他のパラメータであってもよい。また、解像度情報およびフレームレート情報などのような、ストリームの情報については、デコーダ部180に限定されることなく、多重分離部150や記録媒体130から取得しても良い。
ステップS112では、処理単位消費電力量の取得が行われる。具体的には、間引き情報算出部163が、電力消費テーブル161を参照して、取得した解像度情報が示す解像度に対応する処理単位消費電力量を取得する。例えば、解像度情報が示す解像度が、“320×180”である場合、間引き情報算出部163が取得する処理単位消費電力量は、0.001%である。
なお、取得される処理単位消費電力量は、電力消費テーブル161に示される処理単位消費電力量に限定されることなく、処理単位消費電力量を示す情報であれば、ストリームの他のパラメータであってもよい。
ステップS113では、現在の残電力量の取得が行われる。具体的には、間引き情報算出部163が、電池管理部140から、最新の残電力量情報を受信することにより、現在の残電力量が取得される。
ステップS114では、間引き情報算出部163が、現在の残電力量と、算出された処理単位消費電力量と、デコーダ部180から受信するフレームレート情報が示すフレームレートを使用して、以下の式1により、デコード継続可能時間を算出する。
デコード継続可能時間(秒)=(残電力量(%)÷処理単位消費電力量(%))÷フレームレート ・・・(式1)
ここで、一例として、現在の残電力量が10%であり、算出された処理単位消費電力量が0.001%であるとする。また、受信したフレームレート情報が示すフレームレートが、15fpsであるとする。
この場合、式1により、(10÷0.001)÷15≒666.67秒が算出される。すなわち、デコード継続可能時間は、約666.67秒、すなわち、約11分となる。
ステップS115では、番組の終了時刻の取得が行われる。具体的には、間引き情報算出部163が、多重分離部150から、番組の終了時刻を示す番組情報を受信することにより、番組の終了時刻を取得する。
ステップS116では、番組残り時間が算出される。番組残り時間は、現在の時刻から番組の終了時刻までの時間である。すなわち、番組残り時間は、残り再生時間である。具体的には、間引き情報算出部163が、番組の終了時刻から、時刻計測部172から受信する現在の時刻を減算することにより、番組残り時間を算出する。
ここで、一例として、番組の終了時刻が14時00分であり、現在の時刻が13時40であるとする。この場合、番組残り時間は、20分となる。
ステップS117では、間引き情報算出部163が、ステップS116で算出された番組終了までの時間が、ステップS114で算出されたデコード継続可能時間より大きいか否かを判定する。ステップS117において、YESならば、処理はステップS118Aに移行する。一方、ステップS117において、NOならば、処理はステップS118Bに移行する。
ステップS118Aでは、間引きフレーム数を算出するための間引きフレーム数算出処理が行われる。間引きフレーム数は、符号化GOPを構成する所定数Kの符号化済フレームのうち、デコードしない符号化済フレームの数である。
間引きフレーム数算出処理では、まず、間引き情報算出部163が、デコード継続可能時間において、デコーダ部180がデコード処理によりデコード可能なデータ量の割合(以下、デコード可能割合という)を、以下の式2により算出する。
デコード可能割合=デコード継続可能時間÷番組残り時間 ・・・(式2)
例えば、デコード継続可能時間が80分であり、番組残り時間が240分である場合、デコード可能割合は、80÷240=0.333...より、33.3%となる。
そして、間引き情報算出部163は、以下の式3により、符号化GOPにおいて、デコードする符号化済フレームの数(以下、デコード対象数という)を算出する。なお、算出されたデコード対象数において、小数の値は切り捨てられる。
デコード対象数=K×デコード可能割合 ・・・(式3)
式3において、Kは、符号化GOPを構成する符号化済フレームの数である。ここで、一例として、Kが10である場合、デコード対象数は、10×0.33=3.3より、3となる。
この場合、詳細は後述するが、デコーダ部180は、各符号化GOPを構成する所定数Kの符号化済フレームのうち、最初の3枚の符号化済フレームをデコードし、それ以降の符号化済フレームはデコードしない。これにより、デコード量を削減する。そして、デコーダ部180は、次の符号化GOPのデコードを開始するタイミングでデコードを再開する。
そして、間引き情報算出部163は、以下の式4により、間引きフレーム数を算出する。
間引きフレーム数=K−デコード対象数 ・・・(式4)
例えば、Kが10であり、デコード対象数が3である場合、間引きフレーム数は7となる。
間引きフレーム数が算出されると、処理はステップS119に移行する。
なお、デコード量を削減する単位を、フレーム(符号化済フレーム)としたが、これに限定されない。
例えば、デコード時のフレーム順序と出画時のフレーム順序とが異なる場合は、先頭のIフレームのみデコードするようにしてもよいし、IフレームおよびIDR(Instantaneous Decoder Refresh)フレームのみ、または、I,Pフレームのみを再生するようにしても良い。
また、GOP毎にデコードする・しないを決定することで、デコードするデータの削減量を決定しても良い。また、デコード量を削減する単位を、スライス単位としてもよい。
なお、番組終了までの時間が、デコード継続可能時間より大きくない場合(S117でNO)、すなわち、番組終了までの時間が、デコード継続可能時間以下の場合、処理はステップS118Bに移行する。
ステップS118Bでは、間引き情報算出部163が、間引きフレーム数を0に設定する。すなわち、間引きフレーム数を、0として算出する。そして、処理はステップS119に移行する。
ステップS119では、間引き情報算出部163が、ステップS118AまたはステップS118Bにおいて算出された間引きフレーム数を、再生制御部170へ送信する。
そして、再生制御部170は、間引きフレーム数を受信する。
省電力情報算出処理では、解像度情報を利用したが、これに限定されない。例えば、コーデックの情報、レベル情報を用いてもよく、デコードの演算量に影響するパラメータであれば他の情報を利用してもよい。
再生制御部170は、他の処理とは独立して、再生制御処理を行う。前述したように、再生制御部170は、デコーダ部180が行う処理およびデコーダ部180が受信する映像符号化データを常に監視している。
図4は、再生制御処理のフローチャートである。
ステップS211では、GOPの先頭であるか否かが判定される。具体的には、再生制御部170が、デコーダ部180が受信している映像符号化データにおいて、当該映像符号化データに含まれる符号化GOPの先頭に付加されているシーケンスヘッダをデコーダ部180が受信したか否かを判定する。
上記判定方法は、一例であり、GOPの先頭の判定方法はコーデック規格、映像コンテナ規格により異なるためそれぞれの規格に従って判定を行なう。例えば、映像符号化データが、H.264/AVC規格に基づいて符号化されている場合、NALユニットタイプを表すパラメータを確認してIDRピクチャであれば、GOPの先頭と判定してもよい。
ステップS211において、YESならば、処理はステップS211Aに移行する。一方、ステップS211において、NOならば、処理はステップS212に移行する。
ステップS211Aでは、再生制御部170が、フレームカウンタFKの値を0に設定する。フレームカウンタFKは、デコーダ部180によりデコードされた符号化済フレームの数をカウントするためのカウンタである。なお、フレームカウンタFKの初期値は、0である。そして、処理はステップS212に移行する。
ステップS212では、フレームカウンタFKの値が、デコード対象数より大きいか否かを判定する。ここで、デコード対象数は、デコーダ部180が、各符号化GOPを構成する符号化済フレームの数(所定数K)のうち、デコードの対象となる符号化済フレームの数である。デコード対象数は、以下の式5により算出される。
デコード対象数=所定数K−間引きフレーム数 ・・・(式5)
式5において、所定数Kは、一例として、15である。間引きフレーム数は、最新の間引きフレーム数である。再生制御部170が、前述の処理により、間引き情報算出部163から間引きフレーム数を受信していない場合、間引きフレーム数の初期値は“0”である。再生制御部170が、前述の処理により、間引き情報算出部163から間引きフレーム数を受信している場合、受信した最新の間引きフレーム数が、式5の間引きフレーム数となる。
すなわち、式5におけるデコード対象数は、再生制御部170が間引き情報算出部163から間引きフレーム数を受信する毎に変化する。
ステップS212において、YESならば、処理は後述するステップS215に移行する。一方、ステップS212において、NOならば、処理はステップS213に移行する。ステップS212でYESと判定される場合、処理中の符号化GOPを構成する所定数Kの符号化済フレームのうち、デコード対象数の符号化済フレーム以外の符号化済フレームは、デコードされない。
ステップS213では、1フレームデコード処理が行われる。1フレームデコード処理では、再生制御部170が、デコードする符号化済フレームを指定し、指定した符号化済フレーム(以下、指定符号化済フレームという)を、デコーダ部180にデコードさせる指示をデコーダ部180へ送信する。
デコーダ部180は、当該指示に応じて、指定符号化済フレームをデコードするための前述した映像デコード処理を行う。なお、デコーダ部180は、映像デコード処理により、映像データが取得された場合、デコーダ部180は、当該映像データを、表示部190へ送信する。
指定符号化済フレームのデコードが終了すると、処理はステップS214に移行する。
なお、ステップS213において、再生制御部170により指定される符号化済フレームは、デコーダ部180が受信した最新の符号化GOPを構成する所定数Kの符号化済フレームのうちのデコードされていないS(K未満の整数)枚の符号化済フレームのうち、一番早くデコードすべき符号化済フレームである。
例えば、デコーダ部180が、I,B,Pフレームの順番で、符号化済フレームを受信し、かつ、1番目のIフレームとしての符号化済フレームのデコードが終了している場合、再生制御部170により指定される符号化済フレームは、3番目のPフレームとしての符号化済フレームである。
ステップS214では、再生制御部170が、フレームカウンタFKを1インクリメントする。
ステップS215では、再生制御部170が、デコーダ部180が映像符号化データの終端を示す情報を受信したか否かを判定する。ステップS215において、YESならば、再生制御部170は、デコーダ部180に対し、映像デコード処理を停止させる。ステップS215において、NOならば、再度、ステップS211の処理が行われる。
ステップS215でYESと判定されるまで、上記のステップS211〜S214の少なくとも一部の処理が繰り返されることにより、各符号化GOPを構成する所定数Kの符号化済フレームのうち、デコード対象数の符号化済フレームのみがデコーダ部180によりデコードされる。
すなわち、再生制御部170は、各符号化GOPを構成する所定数Kの符号化済フレームのうち、間引フレーム数の符号化済フレーム以外の符号化済フレームをデコードするデコード処理を、デコーダ部180に実行させる。
ここで、一例として、所定数Kは15であり、間引きフレーム数が10であるとする。この場合、デコード対象数は、前述の式5より5となる。この場合、上記再生制御処理が行われることにより、各符号化GOPを構成する15枚の符号化済フレームのうち、5枚の符号化済フレームのみがデコーダ部180によりデコードされる。
その結果、電池110の残電力量を使用して、デコーダ部180は、処理対象の映像符号化データが示す番組(映像コンテンツ)の終了時刻まで、当該映像符号化データのデコード処理を継続することができる。
本実施の形態では、間引きフレーム数が1以上である場合、再生装置1000は、デコード対象数の符号化済フレームのみがデコードされる処理(以下、間引き処理ともいう)を実行する。すなわち、間引きフレーム数が0である場合、間引き処理は行われない。なお、再生装置1000において、間引き処理を実行させるか否かを決める方法は、間引きフレーム数を使用した方法に限定されず、同じ効果を得ることが可能であれば、どのような方法を用いても良い。
以下においては、デコーダ部180が、各符号化GOPを構成する所定数Kの符号化済フレームのうち、1枚以上の符号化済フレームをデコードしない場合における再生装置1000の動作モードを、省電力モードという。すなわち、間引きフレーム数が1以上である場合、再生装置1000の動作モードは、省電力モードである。
省電力モードの再生装置1000の表示部190は、映像符号化データのデコードにより得られる映像を構成するフレームの一部を間引いた映像(以下、間引き映像という)を表示する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、電池110の残電力量と、処理対象のストリームの映像に関する情報(解像度、フレームレート等)とに基づいて、間引きフレーム数が算出される。そして、各符号化GOPを構成する所定数Kの符号化済フレームのうち、間引きフレーム数の符号化済フレームのデコードを行わないことで、処理対象の映像符号化データが示す番組(映像コンテンツ)が途中で再生されなくなることを防ぐことができる。
すなわち、従来のように、電池残量のみでデコード量を決定していた場合よりも、フレーム枚数の削減量の誤差が低減する。また、デコードにより得られた映像の画質を向上させることができる。また、コンテンツの再生時間を増加させ、コンテンツを最後まで再生することができる。
また、算出される間引フレーム数は、映像に関する情報(解像度、フレームレート等)により変化する。したがって、各符号化GOPを構成する所定数Kの符号化済フレームのうち、間引きフレーム数の符号化済フレームのデコードを行わない処理が行われることにより、デコード量に応じた省電力化を実現することができる。
なお、本実施の形態によれば、多重分離部150は、チューナー120および記録媒体130の少なくとも一方から、ストリームを取得するとしているが、これに限定されることなく、多重分離部150は、ネットワーク経由でストリームを取得してもよい。
<第1の実施の形態の変形例>
次に、第1の実施の形態とは異なる方法により、デコード継続可能時間を算出するための処理を説明する。
図5は、第1の実施の形態の変形例における再生装置1000Aの構成を示す図である。再生装置1000Aは、再生装置1000と同様、携帯用装置である。
図5を参照して、再生装置1000Aは、図1の再生装置1000と比較して、省電力情報算出部160の代わりに省電力情報算出部160Aを備える点が異なる。それ以外の構成は、再生装置1000と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
省電力情報算出部160Aは、電力消費テーブル161を記憶する記憶部165の代わりに単位消費電力算出部166を含む。それ以外の構成は、省電力情報算出部160と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
再生装置1000Aは、再生装置1000と同様に、動作モードとして、省電力モードを有する。
第1の実施の形態の変形例では、デコーダ部180は、処理単位としての1つの符号化済フレームをデコードするのに必要とされた動作クロックのサイクル数(以下、単位サイクル数CYという)を測定する。そして、デコーダ部180は、測定された動作クロックの単位サイクル数CYを示す単位サイクル情報を、単位消費電力算出部166へ送信する。
単位消費電力算出部166は、デコーダ部180から、単位サイクル情報を取得する。
単位消費電力算出部166は、動作クロックの1サイクル当たりにおいてデコーダ部180が消費する電池110の電力量(以下、単位サイクル電力量という)を予め記憶している。
単位サイクル電力量は、デコーダ部180の性能値でもある。単位サイクル電力量は、電池110の最大蓄積電力量(Wh)に対する、実際の単位サイクル電力量(Wh)の割合(%)で示される。
詳細は後述するが、単位消費電力算出部166は、単位サイクル数CYが示す単位サイクル数CYと、単位サイクル電力量とから、処理単位消費電力量を算出する。
また、第1の実施の形態の変形例では、デコーダ部180は、映像デコード処理により得られた映像のフレームレートを示すフレームレート情報を、省電力情報算出部160へ送信する。
次に、第1の実施の形態の変形例において、省電力情報算出部160が行う処理(以下、省電力情報算出処理Aという)について説明する。省電力情報算出処理Aは、残電力量が所定の閾値(例えば、0.3)以下になった場合に行われる。
図6は、省電力情報算出処理Aのフローチャートである。図6において、図3のステップ番号と同じステップ番号の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
ステップS111Aでは、単位消費電力算出部166が、デコーダ部180から、単位サイクル情報およびフレームレート情報を受信することにより取得する。
ステップS112Aでは、処理単位消費電力量の算出が行われる。具体的には、単位消費電力算出部166が、以下の式6により、処理単位消費電力量を算出する。
処理単位消費電力量(%)=単位サイクル数CY×単位サイクル電力量(%)・・・(式6)
なお、処理単位消費電力量は、解像度など他の情報が切り替わるまで、単位消費電力算出部166が内部で保持しておき、標準偏差などの統計手法を用いて処理単位消費電力量を求めてもよい。
そして、単位消費電力算出部166は、算出した処理単位消費電力量を、間引き情報算出部163へ送信する。
なお、ステップS113〜S119の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
ステップS114の処理により、間引き情報算出部163は、処理単位消費電力量と、現在の残電力量と、フレームレートとに基づいて、デコード継続可能時間を算出する。
また、ステップS115,S116,S117,S118A,S118Bの処理により、第1の実施の形態と同様に、間引き情報算出部163は、デコード継続可能時間と、現在の時刻と、番組の終了時刻とに基づいて、間引きフレーム数を算出する。
また、ステップS119の処理により、間引きフレーム数が、デコーダ部180へ送信される。
第1の実施の形態の変形例においても、第1の実施の形態と同様に、図4の再生制御処理が行われる。
以上により、第1の実施の形態の変形例においても、第1の実施の形態と同様な効果が得られる。すなわち、処理対象の映像符号化データが示す番組(映像コンテンツ)が途中で再生されなくなることを防ぐことができる。また、デコード量に応じた省電力化を実現することができる。
<第2の実施の形態>
次に、ユーザにデコード継続可能時間を通知する処理およびユーザからの指示に基づいて表示部に表示する映像を切替える処理の実行が可能な構成を有する再生装置について説明する。
図7は、第2の実施の形態における再生装置1000Bの構成を示す図である。再生装置1000Bは、再生装置1000と同様、携帯用装置である。
図7を参照して、再生装置1000Bは、図1の再生装置1000と比較して、イベント通知部210と、指示受付部220とをさらに備える点と、省電力情報算出部160から表示部190に情報を伝達する経路が更に設けられる点と、情報がイベント通知部210からチューナー120および省電力情報算出部160へ通知される点とが異なる。
それ以外の構成は、再生装置1000と同様なので詳細な説明は繰り返さない。なお、再生装置1000Bは、省電力情報算出部160の代わりに省電力情報算出部160Aを備えてもよい。
再生装置1000Bは、再生装置1000と同様に、動作モードとして、省電力モードを有する。
指示受付部220は、リモコン等の入力装置の操作によるユーザからの指示を受け付ける。指示受付部220は、受け付けた指示を、イベント通知部210へ送信する。
イベント通知部210は、詳細は後述するが、受信した指示に応じた処理を行う。
なお、再生装置1000Bは、第1の実施の形態と同様に、図3の省電力情報算出処理および図4の再生制御処理を行う。再生装置1000Bが、省電力情報算出部160の代わりに省電力情報算出部160Aを備える場合、再生装置1000Bは、第1の実施の形態の変形例と同様に、図6の省電力情報算出処理Aおよび図4の再生制御処理を行う。
次に、表示部190に各種情報を表示するための処理について説明する。
なお、再生装置1000Bが、省電力情報算出部160の代わりに省電力情報算出部160Aを備える場合、本実施の形態において以下に説明する処理は、省電力情報算出部160および第1の実施の形態を、それぞれ、省電力情報算出部160Aおよび第1の実施の形態の変形例に置き換えた処理となる。
多重分離部150は、第1の実施の形態と同様に、ストリーム(放送ストリームまたは媒体ストリーム)に対し分離処理を行うことにより取得したプログラム情報を取得する。そして、多重分離部150は、プログラム情報が示す番組情報を、省電力情報算出部160へ送信する。前述したように、番組情報は、番組のタイトル、番組の内容、番組の開始時刻、番組の終了時刻等を示す。
また、デコーダ部180は、第1の実施の形態と同様に、デコード情報としての解像度情報およびフレームレート情報を、省電力情報算出部160へ送信する。
なお、デコード情報としての解像度情報およびフレームレート情報は、多重分離部150が、省電力情報算出部160へ送信してもよい。
省電力情報算出部160は、第1の実施の形態と同様に、図3の省電力情報算出処理を行うことによりデコード継続可能時間および間引きフレーム数を算出する。本実施の形態では、算出された間引きフレーム数は、1以上であるとする。
また、省電力情報算出部160は、現在の時刻から、デコード継続可能時間だけ経過した時刻(以下、電池切れ予測時刻という)を算出する。ここで、一例として、現在の時刻およびデコード継続可能時間が、それぞれ、13時15分および30分であるとする。この場合、電池切れ予測時刻は13時45分である。
そして、省電力情報算出部160は、デコード継続可能時間と、電池切れ予測時刻と、受信した番組情報が示す番組の終了時刻とを示す再生関連情報を、表示部190に送信する。
表示部190は、再生関連情報を受信すると、表示している映像に、再生関連情報を重畳した、以下の合成画像G100を生成し、合成画像G100を表示する。再生関連情報の重畳表示には、例えば、OSD(On Screen Display)の機能が使用される。
図8は、一例としての合成画像G100を示す図である。
図8を参照して、合成画像G100は、再生映像に、再生関連情報IF110と、間引き映像G120とを重畳した画像である。ここで、再生映像は、フレームの間引き処理が行われていない映像である。再生映像は、表示部190に再生関連情報IF110が表示される前から、表示部190が表示していた映像である。
再生関連情報IF110は、デコード継続可能時間、電池切れ予測時刻および番組の終了時刻を示す情報である。
デコード継続可能時間とは、現時点の電池110が有する全ての電力量を消費して、デコーダ部180がデコード処理を継続して行うことが可能な時間である。
電池切れ予測時刻は、現在の時刻から、デコード継続可能時間だけ経過した時刻である。電池切れ予測時刻は、電池110が有する全ての電力量がなくなる時刻である。
なお、本実施の形態では、再生関連情報は、デコード継続可能時間および電池切れ予測時刻の両方を示しているが、デコード継続可能時間および電池切れ予測時刻のいずれかを表示するようにしてもよい。
間引き映像G120は、再生映像を縮小したサムネイル画像である。間引き映像G120は、再生映像を構成する複数のフレームのうち、GOP単位毎に、算出された間引きフレーム数のフレームが間引かれた間引き映像である。間引き映像G120は、再生装置1000Bの動作モードが、省電力モードである場合の映像である。
ユーザは、間引き映像G120を参照することで、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードにした場合の映像(画質、平滑度合い)を確認できる。それにより、ユーザは、省電力モードにするか・しないかを判断できるようになる。
間引き映像G120は、リモコン等の入力装置からの赤外線等を使用した指示により、GUI(Graphical User Interface)等を使用して、選択および決定が可能なように構成される。
次に、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードに設定する場合の処理(以下、省電力モード設定処理という)について説明する。ここで、表示部190に合成画像G100が表示されているとする。
図9は、省電力モード設定処理のフローチャートである。
まず、ユーザは、間引き映像G120を視聴した上で、間引き映像(省電力映像)でも良いと判断した場合、リモコン等の入力装置を操作することにより、選択決定指示を、再生装置1000Bへ送信する。選択決定指示は、間引き映像G120を選択し、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードにすることを決定した指示であるとする。選択決定指示は、例えば、赤外線を利用して伝送される。
指示受付部220は、選択決定指示を受け付ける(S311)。
指示受付部220は、受け付けた選択決定指示を、イベント通知部210へ送信する。
イベント通知部210は、選択決定指示を省電力情報算出部160に通知する(送信する)(S312)。
省電力情報算出部160は、選択決定指示に応じて、省電力モード設定指示を、再生制御部170へ送信する。省電力モード設定指示は、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードに設定するための指示である。省電力モード設定指示は、上記処理により算出された間引きフレーム数も示される。
再生制御部170は、省電力モード設定指示に応じて、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードに設定する。すなわち、再生制御部170は、間引きフレーム数を使用して、図4の再生制御処理を実行する(S313)。
以上の処理により、表示部190に、間引き映像が表示される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、表示部190がデコード継続可能時間、電池切れ予測時刻および番組の終了時刻を表示する。これにより、ユーザは、表示された情報に基づいて、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードに設定するか判断することができる。
また、ユーザは、リモコン等の入力装置を操作することにより、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードにするための指示を、再生装置1000Bへ与えることで、再生装置1000Bの動作モードは、省電力モードに設定される。
したがって、ユーザの意思に反した省電力処理による画像の低下や電池切れを防ぐことができる。
また、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様な効果が得られる。すなわち、処理対象の映像符号化データが示す番組(映像コンテンツ)が途中で再生されなくなることを防ぐことができる。また、デコード量に応じた省電力化を実現することができる。
なお、本実施の形態によれば、表示する映像を間引き映像としたが、これに限定されず、省電力化を施した映像であれば、他の映像であってもよい。
また、本実施の形態によれば、間引き映像およびデコード継続可能時間を表示するようにしたが、これに限定されず、デコード継続可能時間のみを表示するようにしてもよいし、間引き映像のみを表示してもよい。
<第2の実施の形態の変形例>
次に、複数の番組(映像コンテンツ)を処理対象とした場合の処理について説明する。
第2の実施の形態の変形例における再生装置は、図7の再生装置1000Bである。そのため、再生装置1000Bの構成の詳細な説明は繰り返さない。
なお、再生装置1000Bが、省電力情報算出部160の代わりに省電力情報算出部160Aを備える場合、本実施の形態の変形例において以下に説明する処理は、省電力情報算出部160および第1の実施の形態を、それぞれ、省電力情報算出部160Aおよび第1の実施の形態の変形例に置き換えた処理となる。
なお、本実施の形態の変形例における再生装置1000Bは、第1の実施の形態と同様に、図3の省電力情報算出処理および図4の再生制御処理を行う。再生装置1000Bが、省電力情報算出部160の代わりに省電力情報算出部160Aを備える場合、再生装置1000Bは、第1の実施の形態の変形例と同様に、図6の省電力情報算出処理Aおよび図4の再生制御処理を行う。
本実施の形態の変形例では、チューナー120が取得する放送ストリームが、所定時間(例えば、5分)経過毎に、切り替えられたとする。すなわち、チューナー120は、所定時間毎に、異なるチャンネルの放送ストリームを取得するとする。
これにより、チューナー120は、複数の放送ストリームを取得する。複数の放送ストリームの各々は、映像符号化データを含む。
チューナー120は、複数の放送ストリームを、順次、多重分離部150へ送信する。
多重分離部150は、各放送ストリームを受信する毎に、第1の実施の形態と同様な処理を行なう。すなわち、多重分離部150は、放送ストリームから取得された映像符号化データおよび音声符号化データをデコーダ部180へ送信するとともに、番組情報を、省電力情報算出部160へ送信する。
また、デコーダ部180は、第1の実施の形態と同様に、デコード情報としての解像度情報およびフレームレート情報を、省電力情報算出部160へ送信する。
省電力情報算出部160は、各放送ストリームに対応した映像符号化データを、デコーダ部180が受信する毎に、第1の実施の形態と同様に、図3の省電力情報算出処理を行う。これにより、省電力情報算出部160は、各放送ストリームに対応したデコード継続可能時間および間引きフレーム数を算出する。本実施の形態の変形例では、算出された間引きフレーム数は、1以上であるとする。
また、省電力情報算出部160は、各放送ストリームに対応した映像符号化データを、デコーダ部180が受信する毎に、現在の時刻から、デコード継続可能時間だけ経過した時刻(以下、電池切れ予測時刻という)を算出する。
そして、省電力情報算出部160は、各放送ストリームに対応する再生関連情報を、第2の実施の形態と同様に、表示部190に送信する。再生関連情報は、デコード継続可能時間と、電池切れ予測時刻と、受信した番組情報が示す番組の終了時刻とを示す情報である。
表示部190は、複数の放送ストリームにそれぞれ対応する複数の再生関連情報を受信すると、以下の一覧画像G200を生成し、一覧画像G200を表示する。
図10は、一例としての一覧画像G200を示す図である。
図10を参照して、一覧画像G200には、各放送ストリームに対応する、映像、再生関連情報および間引き映像が、行方向に対応づけて配置される。
例えば、1行目には、1チャンネルの放送ストリームに対応する、映像G211、再生関連情報IF211および間引き映像G221が配置される。
例えば、2行目には、2チャンネルの放送ストリームに対応する、映像G212、再生関連情報IF212および間引き映像G222が配置される。
例えば、3行目には、3チャンネルの放送ストリームに対応する、映像G213、再生関連情報IF213および間引き映像G223が配置される。
映像G211,G212,G213の各々は、元の映像を縮小したサムネイル画像である。映像G211,G212,G213は、フレームの間引き処理が行われていない映像である。
再生関連情報IF211,IF212,IF213の各々は、図8と同様、デコード継続可能時間、電池切れ予測時刻および番組の終了時刻を示す情報である。デコード継続可能時間、電池切れ予測時刻および番組の終了時刻は、図8で説明したので詳細な説明は繰り返さない。
間引き映像G221は、映像G211に対応する元の映像を縮小したサムネイル画像である。間引き映像G221は、映像G211を構成する複数のフレームのうち、GOP単位毎に、1チャンネルの放送ストリームに対応する間引きフレーム数のフレームが間引かれた間引き映像である。間引き映像G222,G223も、間引き映像G221と同様であるので詳細な説明は繰り返さない。間引き映像G221,G222,G223の各々は、再生装置1000Bの動作モードが、省電力モードである場合の映像である。
ユーザは、間引き映像G221,G222,G223を参照することで、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードにした場合の映像(画質、平滑度合い)を確認できる。それにより、ユーザは、省電力モードにするか・しないかを判断できるようになる。
間引き映像G221,G222,G223は、リモコン等の入力装置からの赤外線等を使用した指示により、GUI(Graphical User Interface)等を使用して、選択および決定が可能なように構成される。
なお、複数の再生関連情報を表示する場合、映像(例えば、映像G211,間引き映像G221)に関してはデコード処理が必要になる。そのため、例えば、カーソルなどにより、映像が選択されたときのみ当該映像を表示するようにしても良い。また、一時的に複数の映像を同時にデコードし、表示するようにしても良い。
また、番組表を表示し、番組表から番組の選択を行なう際に、現在放送している番組であれば、間引き映像や電池切れ予測時刻を表示するようにしても良い。
また、本実施の形態の変形例では、再生関連情報は、デコード継続可能時間および電池切れ予測時刻の両方を示しているが、デコード継続可能時間および電池切れ予測時刻のいずれかを表示するようにしてもよい。
なお、表示部190が表示する映像がTV番組の場合、複数のチャンネルが存在するため、全てのチャンネルについてユーザが視聴開始を行なうタイミングなど任意のタイミングでデコード継続可能時間を算出し、表示部190が表示するようにしても良い。
次に、ユーザが、リモコン等の入力装置を利用して、ユーザが視聴したい番組(映像コンテンツ)を選択し、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードに設定する場合の処理について、図9および図10を用いて、説明する。
まず、ユーザは、間引き映像G221,G222,G223を視聴した上で、間引き映像(省電力映像)でも良いと判断した場合、リモコン等の入力装置を操作することにより、選択決定指示を、再生装置1000Bへ送信する。選択決定指示は、間引き映像G221,G222,G223のいずれかを選択し、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードにすることを決定した指示であるとする。選択決定指示は、例えば、赤外線を利用して伝送される。
ここで、間引き映像G222が選択されたとする。この場合、選択決定指示は、チャンネル情報として2チャンネルを示す。
指示受付部220は、選択決定指示を受け付ける(S311)。
指示受付部220は、受け付けた選択決定指示を、イベント通知部210へ送信する。
イベント通知部210は、選択決定指示を省電力情報算出部160に通知する(送信する)(S312)。
また、イベント通知部210は、チャンネル切り替え指示を、チューナー120へ送信する。チャンネル切り替え指示は、選択決定指示が示すチャンネルの放送ストリームを、チューナー120に取得させるための指示である。チャンネル切り替え指示は、選択決定指示が示すチャンネルを示す。
チューナー120は、チャンネル切り替え指示を受信すると、チューナー120は、チャンネル切り替え指示が示すチャンネルの放送ストリームを取得する。この処理により、選択決定指示が、例えば、2チャンネルを示す場合、チューナー120は、2チャンネルの放送ストリームを、多重分離部150へ送信する。すなわち、チューナー120は、チャンネルを切替える。
そして、多重分離部150は、受信した放送ストリームから、取得された映像符号化データおよび音声符号化データをデコーダ部180へ送信するとともに、番組情報を、省電力情報算出部160へ送信する。
また、省電力情報算出部160は、選択決定指示に応じて、省電力モード設定指示を、再生制御部170へ送信する。省電力モード設定指示は、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードに設定するための指示である。省電力モード設定指示は、上記処理により算出された間引きフレーム数も示される。当該間引きフレーム数は、上記処理により選択された間引き映像に対応する放送ストリームに対応する間引きフレーム数である。
再生制御部170は、省電力モード設定指示に応じて、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードに設定する。すなわち、再生制御部170は、間引きフレーム数を使用して、図4の再生制御処理を実行する(S313)。
以上の処理により、表示部190に、選択したチャンネル(例えば、2チャンネル)の番組の間引き映像が表示される。
以上説明したように、本実施の形態の変形例によれば、複数の番組(映像コンテンツ)にそれぞれ対応する複数の間引き映像を表示する。当該複数の間引き映像の各々は、サムネイル画像である。また、チャンネル(番組)毎に、デコード継続可能時間を表示する。
これにより、ユーザは、リモコン等の入力装置を操作することにより、視聴する番組を選択することができる。また、ユーザは、表示された情報に基づいて、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードに設定するか判断することができる。
また、ユーザは、リモコン等の入力装置を操作することにより、再生装置1000Bの動作モードを省電力モードにするための指示を、再生装置1000Bへ与えることで、再生装置1000Bの動作モードは、省電力モードに設定される。
したがって、ユーザの意思に反した省電力処理による画像の低下や電池切れを防ぐことができる。
また、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様な効果が得られる。すなわち、処理対象の映像符号化データが示す番組(映像コンテンツ)が途中で再生されなくなることを防ぐことができる。また、デコード量に応じた省電力化を実現することができる。
なお、本実施の形態の変形例によれば、複数のチャンネルの番組を表示する場合、全ての番組のデコード継続可能時間を算出するようにした。しかしながら、これに限定されることなく、番組表を用いてチャンネル一覧を表示しておき、現在放送中の番組が、カーソルで選択されたタイミングでデコード継続可能時間を算出し、表示するようにしてもよい。
また、本実施の形態の変形例によれば、TV番組を示す放送ストリームを処理する場合について説明を行なったが、記録媒体130に記憶されている媒体ストリームを処理する場合でも、本発明を適用可能である。
なお、本実施の形態によれば、表示する映像を間引き映像としたが、これに限定されず、省電力化を施した映像であれば、他の映像であってもよい。
また、本実施の形態によれば、間引き映像およびデコード継続可能時間を表示するようにしたが、これに限定されず、デコード継続可能時間のみを表示するようにしてもよいし、間引き映像のみを表示してもよい。
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、デコード量を抑制しても番組の最後まで再生できない場合の再生装置の動作について説明する。
図11は、第3の実施の形態における再生装置1000Cの構成を示す図である。再生装置1000Cは、再生装置1000と同様、携帯用装置である。
図11を参照して、再生装置1000Cは、図7の再生装置1000Bと比較して、予約情報生成部310と、通信部320とをさらに備える点が異なる。それ以外は、再生装置1000Bと同様なので詳細な説明は繰り返さない。
なお、再生装置1000Cは、第1の実施の形態と同様に、図3の省電力情報算出処理および図4の再生制御処理を行う。再生装置1000Cが、省電力情報算出部160の代わりに省電力情報算出部160Aを備える場合、再生装置1000Cは、第1の実施の形態の変形例と同様に、図6の省電力情報算出処理Aおよび図4の再生制御処理を行う。
予約情報生成部310は、詳細は後述するが、録画予約情報を生成する。
通信部320は、外部の録画装置と通信可能である。当該録画装置は、録画予約情報に基づいて映像コンテンツを録画可能な装置である。当該録画装置は、ネットワーク通信に対応した装置である。
多重分離部150は、第1の実施の形態と同様に、ストリーム(放送ストリームまたは媒体ストリーム)に対し分離処理を行うことにより取得したプログラム情報を取得する。そして、多重分離部150は、プログラム情報が示す番組情報を、省電力情報算出部160へ送信する。前述したように、番組情報は、番組のタイトル、番組の内容、番組のチャンネル、番組の開始時刻、番組の終了時刻等を示す。
また、デコーダ部180は、第1の実施の形態と同様に、デコード情報としての解像度情報およびフレームレート情報を、省電力情報算出部160へ送信する。
省電力情報算出部160は、第1の実施の形態と同様に、図3の省電力情報算出処理を行うことにより、デコード対象数、デコード継続可能時間および間引きフレーム数を算出する。なお、省電力情報算出処理の処理は、第1の実施の形態で説明したので詳細な説明は繰り返さない。
ステップS114の処理により、省電力情報算出部160は、ステップS112の処理により得られた処理単位消費電力量と、現在の残電力量と、フレームレートとに基づいて、デコード継続可能時間を算出する。
また、ステップS115,S116,S117,S118Aの処理により、第1の実施の形態と同様に、間引き情報算出部163は、デコード継続可能時間と、現在の時刻と、番組の終了時刻とに基づいて、デコード対象数および間引きフレーム数を算出する。
そして、省電力情報算出部160は、算出したデコード対象数、デコード継続可能時間および間引きフレーム数と、番組情報とを、予約情報生成部310へ送信する。
なお、デコード対象数、デコード継続可能時間および間引きフレーム数は、図6の省電力情報算出処理Aにより算出されてもよい。
次に、現在の電池110の残電力量では、デコード量を抑制しても映像コンテンツの最後まで再生できない場合における処理(以下、録画設定処理という)について説明する。
図12は、録画設定処理のフローチャートである。
ステップS411では、予約情報生成部310が、省電力情報算出部160から受信したデコード対象数が、所定値F未満であるか否かを判定する。所定値Fは、符号化GOPを構成する符号化済フレームの数である所定数Kの10%の値に設定される。例えば、所定数Kが10である場合、所定値Fは1である。なお、所定値Fは、所定数Kの10%の値に限定されることなく、例えば、所定数Kの8%であってもよい。
ステップS411において、YESならば、処理はステップS412に移行する。ステップS411において、YESと判定される場合は、現在の電池110の残電力量では、デコード量を抑制しても映像コンテンツの最後まで再生できない場合である。一方、ステップS411において、NOならば、この録画設定処理は終了する。
ステップS412では、予約情報生成部310が、録画予約情報を生成する。録画予約情報は、外部の録画装置に、現在、表示部190に表示されている映像コンテンツを録画させるための情報である。
具体的には、予約情報生成部310が、デコード継続可能時間、番組の終了時刻、現在、表示部190に表示されている番組(映像コンテンツ)のチャンネル等の情報に基づいて、録画開始時間を決定する。
そして、予約情報生成部310は、番組情報が示す番組のチャンネルと、録画開始時間と、番組の終了時刻とを示す録画予約情報を生成する。そして、予約情報生成部310は、生成した録画予約情報を、通信部320へ送信する。
なお、デコード対象数が所定値F未満の場合に録画予約情報を生成するようにしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、ユーザが予め最低画質の設定を行なっておき、その画質以下になることが判明した場合に、録画予約情報を生成するようにしてもよい。
ステップS413では、通信部320が、録画予約情報を、外部の録画装置へ送信する。当該録画装置は、前述したように、録画予約情報に基づいて映像コンテンツを録画可能な装置である。すなわち、通信部320が、録画予約情報を録画装置へ送信することにより録画予約を行う。
録画装置は、録画予約情報を受信すると、録画予約情報に基づいて映像コンテンツを録画する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、現在の電池110の残電力量では、デコード量を抑制しても映像コンテンツの最後まで再生できない場合、あるいは、ユーザが設定した画質以上では番組終了まで再生することができない場合に、録画予約情報を生成する。そして、通信部320が、録画予約情報を録画装置へ送信することにより録画予約を行う。
これにより、ユーザは視聴し損なった番組を後から視聴することができる。
また、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様な効果が得られる。すなわち、処理対象の映像符号化データが示す番組(映像コンテンツ)が途中で再生されなくなることを防ぐことができる。また、デコード量に応じた省電力化を実現することができる。
なお、第1〜第3の実施の形態、第1の実施の形態の変形例および第2の実施の形態の変形例において説明した各処理は、ソフトウェアで実現されても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。
なお、本実施の形態における再生装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、携帯電話のWEBブラウザに搭載される映像コンテンツの再生ソフトウェア、例えば、flushプレイヤーなどがそれに当たる。
以上、本発明における再生装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、あるいは異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
また、上記の再生装置を構成する複数の構成要素の全てまたは一部は、ハードウエアで構成されてもよい。また、上記の再生装置を構成する構成要素の全てまたは一部は、CPU(Central Processing Unit)等により実行されるプログラムのモジュールであってもよい。
また、上記の再生装置を構成する複数の構成要素の全てまたは一部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されてもよい。システムLSIは、複数の構成要素を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータシステムである。
また、本発明は、再生装置が備える特徴的な構成部の動作をステップとする再生方法として実現してもよい。また、そのような再生方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体又はインターネット等の伝送媒体を介して配信してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、デコード量に応じた省電力化を実現することが可能な再生装置として、利用することができる。
本発明にかかる再生装置は、電池残量とストリームの情報から省電力制御を行なうことで限られた電池残量内で所望のコンテンツを最後まで見ることができるという効果を有し、再生装置を携帯して使用する場合に有用である。
110 電池
140 電池管理部
150 多重分離部
160,160A 省電力情報算出部
163 間引き情報算出部
165 記憶部
166 単位消費電力算出部
170 再生制御部
180 デコーダ部
190 表示部
200 スピーカー
210 イベント通知部
220 指示受付部
1000,1000A,1000B,1000C 再生装置

Claims (16)

  1. 電池の有する電力を消費することにより動作し、ストリームを処理する再生装置であって、
    前記ストリームは、複数のフレームから構成される映像が符号化されたデータである映像符号化データを含み、
    前記映像符号化データは、複数の符号化済のフレームである符号化済フレームを含み、
    前記再生装置は、
    前記ストリームから、前記映像符号化データを取得する取得部と、
    デコードする処理を実行するためのデコーダ部と、
    前記デコーダ部を制御するための再生制御部と、
    前記電池に蓄えられている電力量である残電力量を把握する電池管理部と、
    現在の前記残電力量と、前記映像符号化データから得られる前記映像に関する情報とに基づいて、前記映像符号化データに含まれる所定数の符号化済フレームのうち、デコードしない符号化済フレームの数である間引フレーム数を算出する省電力情報算出部とを備え、
    前記再生制御部は、所定数の符号化済フレームのうち、前記間引フレーム数の符号化済フレーム以外の符号化済フレームをデコードするデコード処理を、前記デコーダ部に実行させる、
    再生装置。
  2. 前記再生装置は、さらに、
    前記デコーダ部が前記デコード処理を行うことにより得られる映像を表示する表示部を備える、請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記取得部は、前記ストリームから、前記映像符号化データおよび前記映像に関する情報を取得し、
    前記映像に関する情報は、前記映像符号化データがデコードされることにより得られる映像の解像度と、当該映像が示す映像コンテンツの終了時刻とを示し、
    前記省電力情報算出部は、
    異なる複数の解像度の各々と、該解像度を有する処理単位としての符号化済フレームを前記デコーダ部がデコードすることにより消費される、前記電池の電力量である解像度別消費電力量とを対応づけて示す電力消費テーブルを記憶する記憶部と、
    前記電力消費テーブルにおいて前記映像に関する情報が示す解像度に対応づけられた解像度別消費電力量と、前記現在の残電力量とに基づいて、前記デコーダ部が前記映像符号化データのデコードを継続可能なデコード継続可能時間を算出する間引き情報算出部とを含み、
    前記間引き情報算出部は、さらに、前記デコード継続可能時間と、前記映像コンテンツの終了時刻とに基づいて、前記デコーダ部に前記映像コンテンツの終了時刻まで前記デコード処理を実行させるための前記間引フレーム数を算出する、
    請求項1または2に記載の再生装置。
  4. 前記間引き情報算出部は、前記デコード継続可能時間を、現在の時刻から前記映像コンテンツの終了時刻までの時間である残り再生時間により除算することにより得られた値と、前記所定数とに基づいて、前記間引フレーム数を算出する、
    請求項3に記載の再生装置。
  5. 前記映像に関する情報は、前記映像符号化データがデコードされることにより得られる映像が示す映像コンテンツの終了時刻を示し、
    前記省電力情報算出部は、
    前記デコーダ部が処理単位としての符号化済フレームをデコードするのに必要とされた動作クロックのサイクル数と、前記デコーダ部が動作クロックの1サイクルで消費する前記電池の電力量とに基づいて、処理単位としての符号化済フレームを前記デコーダ部がデコードするのに必要な前記電池の電力量である単位消費電力量を算出する単位消費電力算出部と、
    前記単位消費電力量と、前記現在の残電力量とに基づいて、前記デコーダ部が前記映像符号化データのデコードを継続可能なデコード継続可能時間を算出する間引き情報算出部とを含み、
    前記間引き情報算出部は、前記デコード継続可能時間と、前記映像コンテンツの終了時刻とに基づいて、前記間引フレーム数を算出する、
    請求項1に記載の再生装置。
  6. 前記間引き情報算出部は、前記デコード継続可能時間を、現在の時刻から前記映像コンテンツの終了時刻までの時間である残り再生時間により除算することにより得られた値と、前記所定数とに基づいて、前記間引フレーム数を算出する、
    請求項5に記載の再生装置。
  7. 前記再生装置は、さらに、
    情報を表示するための表示部を備える、請求項3または5に記載の再生装置。
  8. 前記表示部は、前記デコード継続可能時間を表示する、
    請求項7に記載の再生装置。
  9. 前記再生装置は、さらに、
    複数のストリームを取得するストリーム取得部を備え、
    前記現在の残電力量と、各前記ストリームに対応する映像に関する情報とに基づいて、各ストリーム毎に、前記デコーダ部が前記映像符号化データのデコードを継続可能なデコード継続可能時間を算出し、
    前記表示部は、各ストリームに対応するデコード継続可能時間を表示する、
    請求項7に記載の再生装置。
  10. 前記再生装置は、さらに、
    複数のストリームを取得するストリーム取得部を備え、
    前記表示部は、各ストリームに対応する映像を構成する複数のフレームの一部を間引いた映像である間引き映像を表示し、
    前記再生装置は、さらに、
    ユーザからの指示を受け付ける指示受付部と、
    前記指示受付部が受け付けた指示を通知するイベント通知部とを備え、
    前記指示受付部が受け付けた指示は、前記表示部に表示される前記間引き映像を選択するための指示である、
    請求項7に記載の再生装置。
  11. 前記再生装置は、さらに、
    第1および第2のストリームを取得するストリーム取得部と、
    表示部とを備え、
    前記第1のストリームは、複数のフレームから構成される第1映像が符号化されたデータである第1映像符号化データを含み、
    前記第2のストリームは、複数のフレームから構成される第2映像が符号化されたデータである第2映像符号化データを含み、
    前記省電力情報算出部は、前記現在の残電力量と前記第1映像の解像度とに基づいて、前記デコーダ部が前記第1映像符号化データのデコードを継続可能な第1デコード継続可能時間を算出し、
    前記省電力情報算出部は、前記現在の残電力量と前記第2映像の解像度とに基づいて、前記デコーダ部が前記第2映像符号化データのデコードを継続可能な第2デコード継続可能時間を算出し、
    前記表示部は、前記第1映像を構成する複数のフレームの一部を間引いた映像である第1間引き映像と、前記第1デコード継続可能時間とを対応づけて表示するとともに、前記第2映像を構成する複数のフレームの一部を間引いた映像である第2間引き映像と、前記第2デコード継続可能時間とを対応づけて表示する、
    請求項1に記載の再生装置。
  12. 前記映像に関する情報は、前記映像符号化データがデコードされることにより得られる映像が示す映像コンテンツの終了時刻を示し、
    前記省電力情報算出部は、前記現在の残電力量と、前記終了時刻とに基づいて、前記デコーダ部が前記映像符号化データのデコードを継続可能なデコード継続可能時間を算出し、
    前記省電力情報算出部は、さらに、デコード継続可能時間と、現在の時刻から前記映像コンテンツの終了時刻までの時間である残り再生時間とに基づいて、所定数の符号化済フレームのうち、デコードの対象となる符号化済フレームの数であるデコード対象数を算出し、
    前記再生装置は、さらに、
    前記デコード対象数が所定値未満である場合、前記デコード継続可能時間と前記映像コンテンツの終了時刻とに基づいて、前記映像コンテンツを録画するための録画予約情報を生成する予約情報生成部と、
    前記録画予約情報を、該録画予約情報に基づいて前記映像コンテンツを録画可能な録画装置へ送信する通信部とを備える、
    請求項1に記載の再生装置。
  13. 前記ストリームは、さらに、符号化された音声データである音声符号化データを含み、
    前記デコーダ部は、前記音声符号化データをデコードし、
    前記再生装置は、さらに、
    前記デコーダ部が前記音声符号化データをデコードすることにより得られる音声データに基づく音声を出力するスピーカーを備える、請求項1〜7のいずれかに記載の再生装置。
  14. 前記ストリームは、放送波から得られるストリームである、
    請求項1〜13のいずれかに記載の再生装置。
  15. 前記ストリームは、記録媒体から取得されたストリームである、
    請求項1〜13のいずれかに記載の再生装置。
  16. デコーダ部と、前記デコーダ部を制御するための再生制御部とを備え、電池の有する電力を消費することにより動作し、ストリームを処理する再生装置が行う再生方法であって、
    前記ストリームは、複数のフレームから構成される映像が符号化されたデータである映像符号化データを含み、
    前記映像符号化データは、複数の符号化済のフレームである符号化済フレームを含み、
    前記再生方法は、
    前記電池に蓄えられている現在の電力量である残電力量と、前記映像符号化データから得られる前記映像に関する情報とに基づいて、前記映像符号化データに含まれる所定数の符号化済フレームのうち、デコードしない符号化済フレームの数である間引フレーム数を算出する省電力情報算出ステップと、
    前記再生制御部が、所定数の符号化済フレームのうち、前記間引フレーム数の符号化済フレーム以外の符号化済フレームをデコードするデコード処理を、前記デコーダ部に実行させるステップとを備える、
    再生方法。
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