JP3184175B2 - 復号化装置 - Google Patents

復号化装置

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JP3184175B2
JP3184175B2 JP5815799A JP5815799A JP3184175B2 JP 3184175 B2 JP3184175 B2 JP 3184175B2 JP 5815799 A JP5815799 A JP 5815799A JP 5815799 A JP5815799 A JP 5815799A JP 3184175 B2 JP3184175 B2 JP 3184175B2
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慶光 高木
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日本電気アイシーマイコンシステム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は復号化装置に係り、
特にMPEG方式により符号化された複数の番組の符号
化画像データが多重化されてなる信号を復号して、複数
の番組を同時に多画面で表示させる復号化装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、動画像符号化標準方式であるMP
EG(Moving Picture Experts Group)方式により高能
率圧縮符号化された複数チャンネル(複数の番組)の符
号化画像データを多重化して伝送する多チャンネルのデ
ィジタル伝送システムが知られている。このようなシス
テムで伝送される多重化ディジタル信号を復号するデコ
ーダは、多数のチャンネルの中から所望の1つのチャン
ネルを視聴者が容易に選択できるようにするために、複
数チャンネルの画像を同時に1画面に表示できることが
望ましい。
【0003】上記の複数のチャンネル(番組)の符号化
画像データを同時に復号するためには、単純には、複数
のMPEG復号化回路を用意することが考えられる。し
かし、この方法は、同時に1画面に表示しようとするチ
ャンネル(番組)が増えるほど、受信機に搭載するMP
EG復号化回路の個数が増加し、それに伴って費用が高
くなり、経済的な面からも実用化は困難である。
【0004】次に考えられる方法として、1つのMPE
G復号化回路によって時分割で復号するデコード方法が
ある。このデコード方法について、図7のフローチャー
トと共に説明するに、視聴者が主として視聴したい番組
をメイン画面、補助的に視聴したい番組をサブ画面とす
ると、任意のフレームの復号の開始により、まず、メイ
ン画面の復号が開始される(ステップC1)。このメイ
ン画面の復号が終了したかどうかチェックが行われ(ス
テップC2)、メイン画面の復号が終了すると、次にサ
ブ画面の復号が開始される(ステップC3)。
【0005】そして、このサブ画面の復号が終了が確認
されると(ステップC4)、すべてのサブ画面の復号が
終了したかを判断し(ステップC5)、終了していなか
った場合はステップC3に戻り、次のサブ画面の復号を
開始し、すべてのサブ画面の復号が終了していた場合
は、次のフレームの復号処理に移る。
【0006】また、多チャンネルのディジタルテレビジ
ョン放送システムの受信機において、多数のチャンネル
の中から所望の1つのチャンネルを視聴者が容易に選択
できるようにするために、複数チャンネルの画像を同時
に1画面に表示できるようにしたデコーダも従来知られ
ている(特開平5−328321号公報)。
【0007】この公報に記載されている従来のデコーダ
は、メイン画面用およびサブ画面用の2つの画像復号化
回路を含む。選択した1つのチャンネルの画像のメイン
画面については、多重化分離回路から分離されたすべて
の符号化画像データをメイン画面用の画像復号化回路に
よって復号する。選択されたチャンネル以外の各チャン
ネルの画像のサブ画面については、多重化分離回路から
分離された複数チャンネルの符号化画像データの中か
ら、それぞれIピクチャのみを分離した後、Iピクチャ
多重化回路でそれらを再度多重化してサブ画面用の画像
復号化回路によって復号する。
【0008】また、他の例として、一度分離されたメイ
ン画面およびIピクチャのみのサブ画面の符号化画像デ
ータを再度1つの信号として多重化し、1つの画像多重
化回路によって、メイン画面を優先させながら時分割で
復号するという方法も、上記の特開平5−328321
号公報により開示されている。
【0009】また、複数チャンネルの符号化画像データ
のうち、選択されたチャンネルの符号化画像データの映
像情報(メイン画面)と、選択されていない各チャンネ
ルの符号化画像データの映像情報(サブ画面)とを、同
一画面上に動画像として表示するようにしたデコーダも
従来より知られている(特開平10−285552号公
報)。
【0010】この特開平10−285552号公報記載
の従来のデコーダは、複数チャンネルの符号化画像デー
タのうち、選択されたチャンネルの符号化画像データは
すべての画像データを復号化して第1映像情報として出
力し、選択されたチャンネル以外の複数チャンネルの符
号化画像データは、各チャンネルの符号化画像データの
中で空間周波数が低い直流成分の画像データのみ復号化
して第2映像情報として出力し、第1映像情報に副映像
情報を重畳させて主映像を生成し、主映像に第2映像情
報を重畳させて出力する構成である。これにより、サブ
画面も動画像が表示される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図7に示し
た手順で復号を行う従来のデコーダでは、1フレーム分
の復号処理として、メイン画面およびサブ画面のすべて
の復号が終了するまで次のフレームの復号処理に移れな
いため、入力される符号化画像データの復号量の変化に
よって、システムが破綻することがある。
【0012】また、特開平5−328321号公報記載
の従来のデコーダでは、サブ画面のチャンネルは、はじ
めからIピクチャ多重化回路によってIピクチャのみを
分離するという方法をとっているため、サブ画面につい
ては必ずコマ落ちした動きとなる点である。
【0013】これに対し、特開平10−285552号
公報記載の従来のデコーダでは、サブ画面も動画像を表
示することができるが、その反面、サブ画面で表示す
る、選択されたチャンネル以外の複数チャンネルの符号
化画像データを、メイン画面用の第1の復号化部とは別
の専用の第2の復号化部により直流成分のみを復号化す
る構成で、この第2の復号化部は入力されたDCT係数
ブロックの中の離散コサイン変換(DCT)係数の直流
成分のみを取り出す可変長復号化部と、その直流成分を
順次に量子化、逆DCTを行う量子化器、逆DCT器
と、逆DCT器の出力画像データを各チャンネル毎にそ
れぞれ記憶する記憶部と、記憶部に対するアドレス制御
部とを有し、画像データがフレーム内予測符号化データ
(Iピクチャ)の場合は、加算部をそのまま通して出力
し、画像データが前方向又は双方向フレーム間予測符号
化データ(P又はBピクチャ)の場合は、各チャンネル
の画像データと上記の記憶部からの各チャンネルの各画
像データとを上記の加算部で加算して出力する構成であ
るため、構成が大規模になるという問題がある。
【0014】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
MPEG方式により符号化された複数のチャンネル(番
組)の符号化画像データが多重化されてなる信号を、1
つのMPEG復号化回路で、サブ画面の画像のコマ落ち
を最小限に抑えて復号し得る復号化装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、MPEG方式により圧縮符号化された複数
チャンネルの符号化画像データが多重され、かつ、少な
くとも提示時刻情報であるPTSが付加されている多重
化信号を入力として受け、視聴者が主として視聴したい
一つのチャンネルであるメイン画面の符号化画像データ
と、補助的に同時に視聴したい一又は二以上のチャンネ
ルであるサブ画面の符号化画像データとにそれぞれ分離
する分離手段と、入力符号化画像データを復号する画像
復号化回路と、分離手段により分離されたメイン画面の
符号化画像データを画像復号化回路に入力した後、サブ
画面の符号化画像データを画像復号化回路に順次入力す
る選択入力手段と、画像復号化回路に入力されるメイン
画面及びサブ画面の各符号化画像データのすべてを1フ
レームの復号処理にかけることが可能な規定時間を設定
するタイマと、メイン画面の符号化画像データの復号開
始によりタイマを起動し、メイン画面の符号化画像デー
タを復号した後、サブ画面の符号化画像データを順次に
復号し、規定時間内ですべてのサブ画面の符号化画像デ
ータの復号が終了しないときは、規定時間を経過した時
点でサブ画面の符号化画像データの復号動作を中止して
タイマをリセットした後、次のフレームのメイン画面の
符号化画像データの復号動作を開始するように、画像復
号化回路及びタイマの動作を制御する制御手段と、画像
復号化回路から取り出された、メイン画面及びサブ画面
の各復号画像データを合成して出力する画像合成手段と
を有する構成としたものである。
【0016】本発明では、メイン画面及びサブ画面の各
符号化画像データのすべてを1フレームの復号処理にか
けることが可能な規定時間を設定しておき、画像復号化
回路においてメイン画面の符号化画像データを復号した
後、サブ画面の符号化画像データを復号している途中で
あっても、上記の規定時間を経過したときは、直ちに次
のフレームのメイン画面の符号化画像データの復号を行
うことができる。
【0017】また、本発明は上記の目的を達成するた
め、上記の制御手段を、規定時間を経過した時点で復号
動作中のサブ画面の符号化画像データが、予測を用いる
双方向予測符号化画像であるかどうか判定し、双方向予
測符号化画像であるときは復号途中の双方向予測符号化
画像の復号結果を破棄し、双方向予測符号化画像でない
ときは次回どのスライスから復号を再開するかを示す復
号再開スライスを記録した後に復号を中断し、次のフレ
ームのメイン画面の符号化画像データの復号終了後に、
復号中断したサブ画面の符号化画像データを、記録復号
再開スライスに基づき中断した所から復号を開始する構
成としたものである。
【0018】この発明では、サブ画面の符号化画像デー
タが、双方向予測符号化画像でないときは、次のフレー
ムのメイン画面の符号化画像データの復号終了後に、復
号中断したサブ画面の符号化画像データを、中断した所
から復号を行うようにしているため、サブ画面の符号化
画像データを破棄する割合を最小限に止めることができ
る。
【0019】また、本発明は上記の目的を達成するた
め、上記の制御手段を、画像復号化回路がサブ画面の符
号化画像データの復号を終了する毎にそのときのサブ画
面の出力時刻を取得して、サブ画面の符号化画像データ
から得たPTSとを比較し、サブ画面の出力時刻とPT
Sとの誤差が予め設定したしきい値以内であるかどうか
判定し、誤差がしきい値より大であるときは、次のフレ
ームのメイン画面の符号化画像データの復号終了後に、
サブ画面の符号化画像データを次のフレーム内符号化画
像まで読み飛ばしてフレーム内符号化画像から復号を行
うように、画像復号化回路を制御するようにしたもので
ある。この発明では、上記のサブ画面の符号化画像デー
タの中断処理に伴うサブ画面の符号化画像データの復号
遅延を緩和することができる。
【0020】また、上記選択入力手段は、サブ画面が複
数個ある場合は、サブ画面の符号化画像データの画像復
号化回路への入力順序を定期的に変更して、サブ画面の
符号化画像データの復号開始順序を入れ替えることが、
特定のサブ画面の符号化画像データの復号処理が連続的
に中断することがないので望ましい。
【0021】また、表示画像のコマ落しを最小限に抑え
るため、本発明はMPEG方式により圧縮符号化された
符号化画像データの1フレームの復号処理にかけること
が可能な規定時間を設定するタイマと、符号化画像デー
タが少なくとも提示時刻情報であるPTSと多重されて
いる多重化信号を入力として受け、符号化画像データの
復号を行うと共に、復号開始から規定時間内で1フレー
ムの符号化画像データの復号が終了しないときは、規定
時間経過時点の符号化画像データが、予測を用いる双方
向予測符号化画像であるかどうか判定し、双方向予測符
号化画像でないときはその符号化画像データの復号を終
了するまで継続し、双方向予測符号化画像であるときは
復号途中の双方向予測符号化画像の復号結果を破棄する
と共に復号動作を中止して次のフレームの符号化画像デ
ータの復号を行う画像復号化手段とを有し、画像復号化
手段をソフトウェアにより実現する構成としたものであ
る。
【0022】本発明では、CPUの処理速度が遅くて、
復号時間が所定の規定時間を経過しても、符号化画像デ
ータが双方向予測符号化画像でないときは、符号化画像
データの復号を継続し、双方向予測符号化画像であると
きのみその復号結果を破棄するようにしているため、符
号化画像データを破棄する割合を最小限に止めることが
できる。
【0023】また、本発明は、上記の画像復号化手段
を、符号化画像データの復号を終了する毎にそのときの
出力時刻を取得して、符号化画像データから得たPTS
とを比較し、出力時刻とPTSとの誤差が予め設定した
しきい値以内であるかどうか判定し、誤差がしきい値よ
り大であるときは、次のフレームの符号化画像データを
次のフレーム内符号化画像まで読み飛ばしてフレーム内
符号化画像から復号を行うようにしたため、符号化画像
データの中断処理に伴う符号化画像データの復号遅延を
緩和することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面と共に説明する。図1は本発明になる復号化装
置の一実施の形態のブロック図を示す。図1に示すよう
に、復号化装置は、前記ディジタルテレビジョン放送を
受信して得られた、又は記録媒体(ディスク、テープ
等)から再生した、若しくは記憶媒体(メモリ等)から
読み出した、多重化信号の中から希望するチャンネル
(番組)符号化画像データ及び符号化音声データを分離
する多重化分離回路1と、符号化画像データを復号する
画像復号部2と、符号化音声データを復号する音声復号
部3と、タイマ41を内蔵した中央処理装置(CPU)
4と、CPU4からの命令を伝達するための制御用バス
5と、システム全体の基準時刻となるシステムタイムク
ロックを出力するシステムクロック発生回路6とを含
む。
【0025】多重化分離回路1に入力される多重化信号
は、MPEG方式により圧縮符号化された複数チャンネ
ル(番組)の符号化画像データと、MPEG方式により
圧縮符号化された複数チャンネル(番組)の符号化音声
データとが多重されたTS(トランスポートストリー
ム)パケットであり、ヘッダが付加されている。このヘ
ッダには、メディア識別情報(PID)、番組情報(P
ID)、提示時刻情報(PTS)などを含んでいる。
【0026】画像復号部2は、多重化分離回路1により
前記PIDに基づき分離された符号化画像データをバッ
ファリングする符号化画像バッファ21と、復号を行う
バッファを選択するバッファ選択回路22と、MPEG
方式で符号化された画像データを復号する画像復号化回
路23と、復号した画像データを格納する複数の表示メ
モリ25と、復号画像データを格納する表示メモリ25
を選択する表示メモリ選択回路24と、復号された画像
データを希望する形式に合成する画像合成回路26を備
えている。符号化画像バッファ21と表示メモリ25
は、それぞれ画面上に表示するチャンネル(番組)数の
最大数と同数の、複数の符号化画像バッファおよび複数
の表示メモリから構成されている。
【0027】音声復号部3は、多重化分離回路1により
前記PIDに基づき分離された符号化音声データをバッ
ファリングする符号化音声バッファ31と、MPEG形
式で符号化された符号化音声データを復号する音声復号
化回路32を備えている。CPU4は、制御用バス5を
介して、多重化分離回路1と、バッファ選択回路22
と、画像復号化回路23と、表示メモリ選択回路24
と、画像合成回路26と、音声復号化回路32とを制御
する。また、CPU4は、システムタイムクロック発生
回路6から入力されるシステムクロックに対して初期値
の設定および現在時刻の取得を行う。
【0028】次に、この実施の形態の動作について説明
する。多重化信号は多重化分離回路1に供給され、メイ
ン画面の符号化画像データ(MVとする)と、サブ画面
の複数の符号化画像データ(SV1からSVnとする)
およびメイン画面の符号化音声データ(MAとする)と
に分離される。ここで、視聴者が主として視聴したい一
つのチャンネル(番組)をメイン画面、補助的に同時に
視聴したい一又は二以上のチャンネル(番組)をサブ画
面とする。
【0029】多重化分離回路1により分離されたメイン
画面およびサブ画面の符号化画像データMV及びSV1
〜SVnは、全部で(n+1)個ある符号化画像バッフ
ァ21のうち対応する符号化画像バッファに供給され
て、個別にバッファリングされる。一方、多重化分離回
路1により分離されたメイン画面の符号化音声データM
Aは、単一の符号化音声バッファ31に供給されてバッ
ファリングされる。
【0030】次に、CPU4は復号する画面を決定す
る。バッファ選択回路22は、全部で(n+1)個ある
符号化画像バッファ21の中から、制御用バス5を介し
てCPU4から入力された選択信号に基づき、CPU4
により指定された画面に対応する符号化画像バッファを
選択し、そこにバッファリングされている符号化画像デ
ータを読み出して画像復号化回路23へ供給する。
【0031】画像復号化回路23によって復号された画
像データは、表示メモリ選択回路24を介して、対応す
る表示メモリ25へ格納される。画像合成回路26は、
視聴者が希望する画面構成にあわせて表示メモリ25か
ら必要となる画像データを選択および合成し、最終的な
復号化画像信号として端子7へ出力する。また、符号化
音声バッファ31にバッファリングされたメイン画面の
符号化音声データは、音声復号化回路32で復号された
後、最終的な音声信号として端子8へ出力される。
【0032】次に、図2のフローチャートを併せ参照し
て、CPU4の動作について更に詳細に説明する。ま
ず、定常状態におけるメイン画面およびサブ画面の1フ
レーム分の復号処理について説明する。任意のフレーム
の復号処理が開始されると、CPU4は規定時間を測定
するため、内蔵するタイマ41を起動させる(図2のス
テップA1)。ここで規定時間は、テレビ画面が1フレ
ームを構成する際にかかる走査時間とし、NTSC方式
の場合は30分の1秒である。
【0033】次に、CPU4はバッファ選択回路22お
よび表示メモリ選択回路24に対して、メイン画面の符
号化画像データMVを一時格納している一つの符号化画
像バッファ21からのみ、その記憶符号化画像データM
Vを選択出力するように、バッファ選択回路22を制御
し、メイン画面の符号化画像データMVをバッファ選択
回路22を通して画像復号化回路23に供給して、画像
復号化回路23に復号を開始させ(図2のステップA
2)、メイン画面の符号化画像データMVの復号が終了
するまで待機する(図2のステップA3)。メイン画面
の符号化画像データMVの復号が終了すると、処理はサ
ブ画面の符号化画像データSV1〜SVnの復号に移
る。
【0034】サブ画面の符号化画像データSV1〜SV
nの復号処理では、最初に復号中断中のサブ画面の符号
化画像データの有無の判断を行う(図2のステップA
4)。しかし、定常状態においては復号中断中のサブ画
面の符号化画像データは存在しないため、次にCPU4
は、すべてのサブ画面の符号化画像データSV1〜SV
nの中から復号するサブ画面符号化画像データを決定
し、バッファ選択回路22および表示メモリ選択回路2
4に対して、復号するサブ画面符号化画像データを一時
格納している符号化画像バッファ21からバッファ選択
回路22を通して画像復号化回路23に供給させる設定
を、バッファ選択回路22に対して行う(図2のステッ
プA5)。
【0035】次に、復号するサブ画面の符号化画像デー
タに対して「次のIピクチャまでの読み飛ばし命令」が
あるかの判断を行う(図2のステップA6)が、この命
令も定常状態においては存在しないため、CPU4は画
像復号化回路23に制御用バス5を介して復号開始信号
を供給して復号を開始させる(図2のステップA9)。
続いて、CPU4は、タイマ値が規定時間内にある間
は、そのサブ画面の復号が終了するまで待機する(図2
のステップA10およびステップA11)。このステッ
プA10における「規定時間」は、メイン画面とサブ画
面を通して1フレームの復号処理にかけることが可能な
時間に設定されている。
【0036】サブ画面の符号化画像データの復号が終了
した時点で、CPU4はシステムタイムクロック発生回
路6からのシステムクロックに基づいて、「サブ画面出
力時刻」として現在時刻を取得する(図2のステップA
12)。続いて、CPU4は上記の「サブ画面出力時
刻」と、サブ画面の符号化画像データ中に多重されてお
り、画像復号化回路23から取得したそのフレームの提
示時刻情報(PTS:Presentation Time Stamp)との
誤差が予め設定したしきい値以内であるかどうか判定す
る(図2のステップA13)。
【0037】これは、後述するエラー処理で1フレーム
の復号処理にかけることが可能な規定時間を越えた場合
は、サブ画面のIピクチャ又はPピクチャの復号を中断
して、次の1フレームのメイン画面の符号化画像データ
の復号を開始し、そのメイン画面の符号化画像データの
復号が終了してから中断した前フレームのサブ画面のI
ピクチャ又はPピクチャの復号を再開するようにしてい
るため、中断したサブ画面の画像の復号遅延を緩和する
ためである。すなわち、上記のPTSとの誤差が上記の
復号遅延のしきい値を越えていない場合は、中断したサ
ブ画面の画像の復号遅延が目立たないとしてステップA
15に進み、すべてのサブ画面の復号が終了したかどう
かチェックし、しきい値を越えている場合は、次のIピ
クチャまでの読み飛ばし命令を発行して(ステップA1
4)、メイン画面の画像に対してより遅延していない方
のサブ画面の画像を表示させる。
【0038】ここで、MPEG方式の符号化画像データ
には、周知のように、1フレームの画面のすべてを予測
を用いずイントラ符号化するフレーム内符号化画像(I
ピクチャ)と、予測を用いるフレーム間順方向予測符号
化画像(Pピクチャ)と、I,Pピクチャを先に処理し
た後でその間に挿入される、予測を用いる双方向予測符
号化画像(Bピクチャ)のピクチャタイプがあり、これ
ら3つのピクチャを適切に組み合わせているが、定期的
にIピクチャを入れることでランダム・アクセスを可能
にしている。この定期的に伝送されるIピクチャとIピ
クチャの間隔は、最大0.3秒以内とMPEGで規定さ
れている。
【0039】一方、最低限、コマ落としの画像を得るに
は、1フレームの画像のすべてを予測を用いず符号化し
ていて単独で復号が可能であるIピクチャを少なくとも
復号する必要があり、また、予測を用いるPピクチャと
BピクチャはIピクチャから始まる各ピクチャの復号画
像を参照画像とする必要があるので、上記のPTSとの
誤差のしきい値は最低0.3秒は必要となるが、これよ
りもかなり長い例えば1.5秒というような値とする
と、復号を中断後復号したサブ画面の表示画像の遅れが
見た目で分かり、また符号化画像バッファの容量も多く
必要となるので、0.3秒より余裕をみてやや大なる値
の、0.5秒から1.0秒程度が上記の復号遅延のしき
い値に適切であると考えられる。
【0040】こうして、一つのサブ画面の1フレームの
符号化画像データの復号が終了すると、すべてのサブ画
面の符号化画像データの復号が終了したかどうか判定し
(図2のステップA15)、終了していない場合はステ
ップA4に戻り、次のサブ画面の符号化画像データの復
号を開始し、すべてのサブ画面の符号化画像データの復
号が終了すると、CPU4はタイマ41をリセットし
(図2のステップA19)、次のフレームの復号を開始
する。
【0041】次に、エラー処理について説明する。図2
において、ステップA10で、タイマ値が規定時間を越
えたと判定された場合、CPU4は復号中の画像データ
のピクチャタイプに応じて次のエラー処理を行う。すな
わち、タイマ値が規定時間を越えたということは、メイ
ン画面及びサブ画面を通して1フレームの復号処理にか
けることが可能な時間を超過したということであるの
で、サブ画面の符号化画像データの復号中であっても、
その復号を停止する。
【0042】このとき復号中であった、サブ画面の符号
化画像データがIピクチャ又はPピクチャであるとき
は、これらのピクチャはその後のピクチャの参照画像に
用いられるが、Bピクチャの場合はその後のピクチャの
参照画像に用いられないため、CPU4は、規定時間を
経過した時点で復号していたサブ画面の符号化画像デー
タがBピクチャであるかどうか判定し(図2のステップ
A16)、Bピクチャでないとき(すなわち、Iピクチ
ャ又はPピクチャであるとき)は、次回どのスライスか
ら復号を再開するかを示す復号再開スライスを記録した
後に復号を中断する(図2のステップA18)。ここ
で、「スライス」とは、1つのピクチャを構成する複数
の帯状の領域で、ラスタスキャンオーダーで左から右、
上から下へ並んでいる。この時のサブ画面の表示状態と
しては、直前の画像を連続して表示することとする。
【0043】このことについて、図3を参照して説明す
るに、時刻T2において同図(B)に模式的に示すよう
に、サブ画面のIピクチャ又はPピクチャのフレームS
2の復号が間に合わず中断した場合、時刻T2−T3間
のサブ画面の表示は、同図(D)に模式的に示すよう
に、直前のフレームS1を表示し続けることになる。時
刻T2−T3間で復号が完了したフレームS2は、同図
(D)に模式的に示すように、時刻T3−T4間で表示
し、以降表示は1フレームずつ後ろへずれることとな
る。なお、図3(A)、(C)はそれぞれメイン画面の
符号化画像データの復号と、表示状態を模式的に示して
おり、これらは正常に行われている。
【0044】これに対し、タイマが規定時間に達したと
きに復号中であった、サブ画面の符号化画像データがB
ピクチャであったときは、Bピクチャはその後のピクチ
ャの復号時に参照画像としては用いられないため、CP
U4は、それまでの復号内容を破棄した後に復号を中止
する(図2のステップA17)。この時のサブ画面の表
示状態としては、直前の画像を連続して表示することと
する。
【0045】このことについて、図4を参照して説明す
ると、時刻T2においてサブ画面のフレームS2の復号
が間に合わず、図4(B)に模式的に示すように破棄さ
れた場合、時刻T2−T3間のサブ画面の表示は、同図
(D)に模式的に示すように、直前のフレームS1を表
示し続けることになる。次の時刻T3−T4間では、図
4(D)に模式的に示すように、時刻T2−T3間で復
号したフレームS3を表示することとなり、フレームS
2はコマ落ちしたことになる。なお、図4(A)、
(C)はそれぞれメイン画面の符号化画像データの復号
と、表示状態を模式的に示しており、これらは正常に行
われている。
【0046】再び図2に戻って説明するに、ステップA
17でサブ画面の符号化画像データの復号内容を破棄し
た場合、あるいはステップA18でサブ画面の符号化画
像データの復号を中断した場合は、CPU4は内蔵のタ
イマ41をリセットした後(図2のステップA15)、
直ちに次の1フレームの復号を開始し、タイマ41を起
動し(図2のステップA1)、メイン画面の符号化画像
データの復号を開始する(ステップA2)。
【0047】その後、ステップA4で、復号中断中のサ
ブ画面があると判定した場合、CPU4は復号中断処理
(図2のステップA18)で記録した復号再開スライス
を確認(図2のステップA8)し、サブ画面の符号化画
像データの復号を再開する(図2のステップA9)。こ
れにより、前記図3(B)にbで示した繰り越し区間で
の復号が開始される。
【0048】また、図2において、ステップA13で、
PTSからの「サブ画面出力時刻」の遅延時間が、予め
設定したしきい値を越えていた場合、そのサブ画面に対
して「次のIピクチャへの読み飛ばし命令」を発行する
(図2のステップA14)。その後、次の1フレームの
メイン画面の符号化画像データの復号処理終了後に、サ
ブ画面の復号の開始に当たり、ステップA6で、そのサ
ブ画面に対して「次のIピクチャまでの読み飛ばし命
令」があると判定された場合、サブ画面の符号化画像デ
ータに多重されているピクチャヘッダからピクチャタイ
プを読み取り、次のIピクチャが検出されるまでサブ画
面の符号化画像データの読み飛ばしを行う(図2のステ
ップA7)。
【0049】なお、ステップA5で、サブ画面が複数個
ある場合は、特定のサブ画面の復号処理が連続的に中断
することがないように、サブ画面内で復号開始順序を定
期的に(例えばフレーム毎に)入れ替える処理をする。
これは、バッファ選択回路22を制御することで行え
る。また、このように復号開始順序を入れ替えても、そ
れに対応して表示メモリ選択回路24の選択順序もCP
U4が変更するので、(n+1)個の表示メモリ25に
は、常に割り当てられたメイン画面又はサブ画面の復号
画像が入力され、よって、サブ画面の表示位置が復号開
始順序を定期的に入れ替えても変化することはない。
【0050】このように、この実施の形態では、タイマ
41の規定時間を越えた場合は、たとえサブ画面の符号
化画像データの復号中であっても、直ちに次のメイン画
面の符号化画像データの復号を開始するようにしている
ため、1つのMPEG画像復号化回路23で複数のチャ
ンネル(番組)の画像を時分割で復号する際に、メイン
画面の画像はコマ落ちすることなくすべてのフレームを
復号することができる。
【0051】しかも、タイマ41の規定時間を越えた場
合は、たとえサブ画面の符号化画像データの復号中であ
っても、そのサブ画面の符号化画像データがIピクチャ
又はPピクチャである場合は、復号を中断して次回のサ
ブ画面の符号化画像データの復号時に中断した所から復
号を再開すると共に、サブ画面の復号が終了する毎に、
画面出力時刻とPTSとを比較し、遅延時間が予め設定
したしきい値を越えていた場合は、次のフレームのサブ
画面の符号化画像データの復号処理の先頭で、次のIピ
クチャまでの読み飛ばし処理を行うことで、中断処理に
起因するサブ画面の復号遅延を緩和するため、サブ画面
の画像についてもシステムが破綻しない範囲内で、コマ
落ちを最小限に抑えて表示することができる。
【0052】次に、本発明の他の実施の形態について図
面を参照して説明する。図5は本発明になる復号化装置
の他の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付してある。図5に示すデ
コーダは、多重化された信号の中から希望する符号化画
像および符号化音声を分離する多重化分離回路1と、情
報を記憶する記憶装置9と、プログラムにより動作する
MPEG復号化装置10と、システム全体の基準時刻と
なるシステムタイムクロックを発生するシステムクロッ
ク発生回路6と、規定時間を測定するタイマ11とを含
む。
【0053】記憶装置9は、多重化分離回路1により分
離された符号化画像データをバッファリングする符号化
画像バッファ91と、多重化分離回路1により分離され
た符号化音声データをバッファリングする符号化音声バ
ッファ92と、復合された画像データを格納する表示メ
モリ93とを備えている。MPEG復号化装置10は、
MPEG方式で符号化された符号化画像データを復号す
る画像復号化手段101と、MPEG方式で符号化され
た符号化音声データを復号する音声復号化手段102と
を備えている。
【0054】本実施の形態は、画像復号化手段101お
よび音声復号化手段102が、図1に示された実施の形
態における画像復号化回路23および音声復号化回路3
2と比較して、プログラム(ソフトウェア)によって復
号処理を行うという点で異なる。また、図6を参照する
と、本実施の形態は、メイン画面およびサブ画面という
複数の画面を復号するのではなく、1つの画面を復号す
るという点で、図1の実施の形態と異なる。
【0055】次に、この実施の形態の動作について説明
する。多重化信号は多重化分離回路1に供給され、符号
化画像データと符号化音声データとに分離される。多重
化分離回路1により分離された符号化画像データは、符
号化画像バッファ91に供給されて、バッファリングさ
れる。一方、多重化分離回路1により分離された符号化
音声データMAは、符号化音声バッファ92に供給され
てバッファリングされる。符号化画像バッファにバッフ
ァリングされている符号化画像データは読み出されて画
像復号化手段101へ供給される。
【0056】画像復号化手段101によって復号された
画像データは、表示メモリ93に格納された後、最終的
な復号化画像信号として端子7へ出力される。また、符
号化音声バッファ92にバッファリングされた符号化音
声データは、音声復号化手段102で復号された後、最
終的な音声信号として端子8へ出力される。
【0057】次に、この実施の形態の定常状態における
1フレーム分の復号処理について、図6のフローチャー
トを併せ参照して説明する。任意のフレームの復号処理
が開始されると、規定時間を測定するためのタイマ11
が起動する(図6のステップB1)。次に、「次のIピ
クチャまでの読み飛ばし命令」があるかの判断が行われ
る(図6のステップB2)が、定常状態においては上記
の命令は存在しないため、画像復号化手段101に復号
を開始させる(図6のステップB4)。
【0058】タイマ11の値が規定時間内である限り、
そのフレームの復号が終了するまで待機する(図6のス
テップB5およびステップB6)。復号が終了した時点
で、画像復号化手段101は、システムタイムクロック
発生回路6から入力されたシステムタイムクロックに基
づき、「画面出力時刻」として現在時刻を取得する(図
6のステップB7)。
【0059】続いて、画像復号化手段101は上記の
「サブ画面出力時刻」と、符号化画像バッファ91を通
して入力された符号化画像データ中に多重されている、
そのフレームのPTSとの誤差が予め設定したしきい値
以内であるかどうか判定する(図6のステップB8)。
PTSからの遅延時間が予め設定したしきい値を越えて
いない場合は、タイマ11をリセットし(図6のステッ
プB12)、そのフレームの復号を終了する。ここで、
復号遅延のしきい値としては、前述した実施の形態と同
様の理由で、0.5秒から1.0秒程度が適切であると
考えられる。
【0060】次に、エラー処理について説明する。図6
のステップB5で、タイマ11が規定時間を越えたと判
定された場合、復号中の画像の符号化タイプを判断し
(図6のステップB10)、次のエラー処理を行う。す
なわち、IピクチャおよびPピクチャについては、その
復号画像が後のピクチャの復号時の参照画像に用いられ
るため、図6のステップB6へ進み、復号処理を継続す
る。これに対し、Bピクチャについては、その復号画像
がその後のPピクチャやBピクチャの参照画像としては
用いられないため、それまでの復号内容を破棄した後に
復号を中止し(図6のステップB11)、タイマ11を
リセットして(図6のステップB12)、次のフレーム
の復号を開始する。
【0061】また、図6のステップB8で、PTSと
「画面出力時刻」との誤差が、予め設定したしきい値を
越えていた場合、画像復号化手段101は、「次のIピ
クチャへの読み飛ばし命令」を発行する(図6のステッ
プB9)。その後、次の1フレームの符号化画像データ
の復号処理開始に当たり、ステップB2で、「次のIピ
クチャまでの読み飛ばし命令」があると判定された場
合、符号化画像データに多重されているピクチャヘッダ
からピクチャタイプを読み取り、次のIピクチャが検出
されるまで符号化画像データの読み飛ばしを行う(図6
のステップB3)。そして、検出したIピクチャから復
号を開始する(図6のステップB4)本実施の形態は、
プログラムによってMPEG復号処理を行う場合におい
て、仮に画像復号化手段101および音声復号化手段1
02をソフトウェアにて実行するコンピュータが、CP
Uの処理速度が遅いものに変わった場合においても、表
示画像のコマ落しを最小限に抑えることができるという
新たな効果を有する。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像復号化回路においてメイン画面の符号化画像データ
を復号した後、サブ画面の符号化画像データを復号して
いる途中であっても、上記の規定時間を経過したとき
は、直ちに次のフレームのメイン画面の符号化画像デー
タの復号を行うようにしたため、メイン画面とサブ画面
の各符号化画像データを単一の画像復号化回路で復号し
ても、メイン画面の画像はコマ落ちすることなく、すべ
てのフレームを復号再現できる。
【0063】また、本発明によれば、メイン画面とサブ
画面の各符号化画像データを単一の画像復号化回路で復
号できるので、それぞれ専用の画像復号化回路を用いる
構成に比べて、装置を安価、かつ、簡単に構成すること
ができる。
【0064】また、本発明によれば、サブ画面の符号化
画像データが、双方向予測符号化画像でないときは、次
のフレームのメイン画面の符号化画像データの復号終了
後に、復号中断したサブ画面の符号化画像データを、中
断した所から復号を行うことにより、サブ画面の符号化
画像データを破棄する割合を最小限に止めるようにする
ようにしたため、サブ画面の画像のコマ落としを最小限
に止めることができる。
【0065】また、本発明によれば、サブ画面の出力時
刻とPTSとの誤差が予め設定したしきい値より大であ
るときは、次のフレームのメイン画面の符号化画像デー
タの復号終了後に、サブ画面の符号化画像データを次の
フレーム内符号化画像まで読み飛ばしてフレーム内符号
化画像から復号を行うように、画像復号化回路を制御す
ることにより、上記のサブ画面の符号化画像データの中
断処理に伴うサブ画面の符号化画像データの復号遅延を
緩和するようにしているため、サブ画面の画像をシステ
ムが破綻しない範囲内で、コマ落ちを最小限に押さえて
表示することができる。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示すブロック図
である。
【図2】図1に示す本発明装置の動作説明用フローチャ
ートである。
【図3】サブ画面の復号が規定時間内に終了しなかった
場合の、図1に示す装置の動作説明用タイムチャート
(I,Pピクチャの場合)である。
【図4】サブ画面の復号が規定時間内に終了しなかった
場合、図1に示す装置の動作説明用タイムチャート(B
ピクチャの場合)である。
【図5】本発明の他の実施の形態の構成を示すブロック
図である。
【図6】図5に示す本発明装置の動作説明用フローチャ
ートである。
【図7】従来装置の一例の動作説明用フローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 多重化分離回路 2 MPEG方式で符号化された画像データを復号する
画像復号部 3 MPEG方式で符号化された音声データを復号する
音声復号部 4 中央処理装置(CPU) 5 制御用バス 6 システムタイムクロック発生回路 7 復号化画像信号出力端子 8 復号化音声信号出力端子 9 記憶装置 10 プログラムにより動作するMPEG復号化装置 11、41 タイマ 21、91 符号化画像バッファ 22 バッファ選択回路 23 画像復号化回路 24 表示メモリ選択回路 25、93 表示メモリ 26 画像合成回路 31、92 符号化音声バッファ 32 音声復号化回路 101 画像復号化手段 102 音声復号化手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MPEG方式により圧縮符号化された複
    数チャンネルの符号化画像データが多重され、かつ、少
    なくとも提示時刻情報であるPTSが付加されている多
    重化信号を入力として受け、視聴者が主として視聴した
    い一つのチャンネルであるメイン画面の符号化画像デー
    タと、補助的に同時に視聴したい一又は二以上のチャン
    ネルであるサブ画面の符号化画像データとにそれぞれ分
    離する分離手段と、 入力符号化画像データを復号する画像復号化回路と、 前記分離手段により分離された前記メイン画面の符号化
    画像データを前記画像復号化回路に入力した後、前記サ
    ブ画面の符号化画像データを前記画像復号化回路に順次
    入力する選択入力手段と、 前記画像復号化回路に入力される前記メイン画面及びサ
    ブ画面の各符号化画像データのすべてを1フレームの復
    号処理にかけることが可能な規定時間を設定するタイマ
    と、 前記メイン画面の符号化画像データの復号開始により前
    記タイマを起動し、該メイン画面の符号化画像データを
    復号した後、前記サブ画面の符号化画像データを順次に
    復号し、該規定時間内ですべてのサブ画面の符号化画像
    データの復号が終了しないときは、前記規定時間を経過
    した時点で該サブ画面の符号化画像データの復号動作を
    中止して前記タイマをリセットした後、次のフレームの
    前記メイン画面の符号化画像データの復号動作を開始す
    るように、前記画像復号化回路及びタイマの動作を制御
    する制御手段と、 前記画像復号化回路から取り出された、前記メイン画面
    及びサブ画面の各復号画像データを合成して出力する画
    像合成手段とを有することを特徴とする復号化装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記規定時間を経過し
    た時点で復号動作中の前記サブ画面の符号化画像データ
    が、予測を用いる双方向予測符号化画像であるかどうか
    判定し、該双方向予測符号化画像であるときは復号途中
    の該双方向予測符号化画像の復号結果を破棄し、該双方
    向予測符号化画像でないときは次回どのスライスから復
    号を再開するかを示す復号再開スライスを記録した後に
    復号を中断し、次のフレームの前記メイン画面の符号化
    画像データの復号終了後に、復号中断したサブ画面の符
    号化画像データを、前記記録復号再開スライスに基づき
    中断した所から復号を開始することを特徴とする請求項
    1記載の復号化装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記画像復号化回路が
    前記サブ画面の符号化画像データの復号を終了する毎に
    そのときのサブ画面の出力時刻を取得して、前記サブ画
    面の符号化画像データから得た前記PTSとを比較し、
    該サブ画面の出力時刻とPTSとの誤差が予め設定した
    しきい値以内であるかどうか判定し、該誤差が該しきい
    値より大であるときは、次のフレームの前記メイン画面
    の符号化画像データの復号終了後に、前記サブ画面の符
    号化画像データを次のフレーム内符号化画像まで読み飛
    ばして該フレーム内符号化画像から復号を行うように、
    前記画像復号化回路を制御することを特徴とする請求項
    1又は2記載の復号化装置。
  4. 【請求項4】 前記しきい値は、前記画像復号化回路に
    入力される符号化画像データ中の、相隣る2つの前記フ
    レーム内符号化画像の時間間隔よりも大なる値に設定さ
    れていることを特徴とする請求項3記載の復号化装置。
  5. 【請求項5】 前記選択入力手段は、前記サブ画面が複
    数個ある場合は、前記サブ画面の符号化画像データの画
    像復号化回路への入力順序を定期的に変更して、該サブ
    画面の符号化画像データの復号開始順序を入れ替えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の復号化装置。
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