JPWO2008149420A1 - 送信制御方法並びに移動局間通信の制御方法、無線基地局及び移動局 - Google Patents

送信制御方法並びに移動局間通信の制御方法、無線基地局及び移動局 Download PDF

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Abstract

本発明は、移動局間通信の衝突を抑制できるようにすることを目的の一つとする。そのため、無線基地局は、移動局(2)に対して、送信周期を変更した場合に用いる、無線フレームにおける送信タイミング位相のパターン(F)を指定する情報を予め移動局(2)に通知し、移動局(2)は、移動速度が低下した場合に、送信周期を長く変更するとともに、予め通知された該情報に基づいて、変更後の送信周期に対応する送信タミング位相を特定し、該送信タイミング位相で送信を行なう。

Description

本発明は、送信制御方法並びに移動局間通信の制御方法、無線基地局及び移動局に関する。本発明は、例えば、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport System)に用いると好適である。
近年、交通事故の削減を目指し、ITSの開発が進められている。ITSとして、信号機に無線基地局(路側機)を備え、交差点の信号機情報(赤か青か等)や右折車の有無の情報等を、数百メートル先の進入車両に搭載された無線端末(以下、車載機ないし移動局ともいう)に送信する路車間通信の形態がある。また、近距離に位置する車載機同士で通信を行なって互いの進行方向や走行速度等の車両情報を通知し合う車車間通信の形態もある。
この車車間通信には、後記非特許文献1に記載されているような、一般的な無線LAN(Local Area Network)技術(IEEE802.11シリーズ規格)をベースとした狭域アドホック通信の適用が考えられる。この非特許文献1における当該狭域アドホック通信は、移動局同士が基地局などの中央制御装置を介さずに直接通信を行なう形態の通信である。各移動局に対して通信(無線)リソースを割り当てる基地局が存在しないため、個々の移動局が、使用する通信リソースを管理し、各移動局で共有する通信リソース(以下、共有リソースという)を移動局同士で自律分散的に競合しながら通信を行なう。
即ち、各無線端末は、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式等により共有リソース(周波数)の利用状態を、送信信号が衝突しないように各自監視しながら送信を行なう。また、各無線端末は、送信していない間は常時受信状態となり、他の無線端末が送信している信号の先頭(Preamble)をサーチする。これは、各無線端末が非同期の関係にあることを意味する。なお、IEEE 802.11シリーズ規格では、数百m以内のセル半径を通信エリアとして形成し、変調方式としてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を採用している。
なお、通信リソースの割当に関する既知の技術として、他に、下記の特許文献1及び2に記載された技術がある。
特許文献1の技術は、無線伝送によるパケット中継方式に関する技術であり、分散設置された多数の地点と情報収集するセンター間の距離が無線信号の伝播距離の限界を超えて遠い場合に適用する無線信号の中継方式に関して、中継途中の装置の障害に対してもシステムとしての信頼性が確保でき、しかも無線信号を運ぶキャリアの使用は1つで済ませる方式を提供することを目的としている。
そのため、当該特許文献1には、センターに設置された親機へセンサー情報や監視制御情報をパケット化して送信する複数の子機を直線状の伝送路で結び、各子機に、設置位置に関連付けたタイムスロットを割り当てて、この時間幅だけ無線送信できるようにし、このパケットを子機間で時分割的にバケツリレーの如く中継させ、隣接子機の障害時にはこれを飛び越して中継することが記載されている。
また、特許文献2の技術は、無線通信システムにおいて無線チャネルを割り当てる方法ならびに相応の無線通信システムに関する技術であり、無線チャネルを割り当てるための改善された方法および無線通信システムを提供することを目的としている。
そのため、当該特許文献2には、無線局(BS)によって下り方向に対する無線チャネル(tsx)を、タイムスロットに対する送信出力(txp)を示すチャネル割り当てパターン(CAP)に依存して移動局(MS)に割り当て、移動局(MS)によって無線チャネル(tsx)の前記割り当てを、前記タイムスロットの干渉出力(inp)を示す干渉パターン(IP)に依存して移動局制御で補正することが記載されている。
このように、チャネル割り当てパターンにしたがって、タイムスロットの占有度に依存して割り当てを行なうことによって、特許文献2の技術では、無線局から下り方向への送信出力を、存在するタイムスロットへできる限り均等に分散させることが可能である。このことと、割り当てられたこれらのタイムスロットに対して移動局制御によって補正が可能である(すなわち干渉パターンに基づいて干渉出力のより低いタイムスロットに補正する)こととを組み合わせることによって、ソフトハンドオーバーの欠点を、周波数繰り返し間隔(クラスタリユース)が1に等しく干渉が問題である場合においても回避することができる。
特開平9−36916号公報 特表2002−510916号公報 IEEE 802.11, 1999 Edition
しかし、前記いずれの文献も移動局間通信についての制御を行なうものではない。
上述した従来技術にあっては、移動局の数が増加し、移動局間通信に用いるリソースが不足した場合に問題となる。
本発明の目的の一つは、移動局間通信に利用する無線リソースの効率的な利用を図ることを目的とする。
また、本発明の目的の一つは、移動局間通信の衝突を抑制できるようにすることにある。
また、本発明の他の目的は、前記移動局間通信の衝突抑制に際して、システム全体の通信量、例えば、移動局から無線基地局への上り方向の通信量を増加させない、つまりは、無線基地局と移動局との間の無線リソースの有効利用を図ることである。
また、本発明の他の目的は、移動局間通信の無線リソースの有効利用を図ることである。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
前記目的を達成するために、本発明では、以下に示す送信制御方法並びに移動局間通信の制御方法、無線基地局及び移動局を用いる。
(1)本発明においては、無線基地局は、移動局に対して、送信周期を変更した場合に用いる、無線フレームにおける送信タイミング位相のパターンを指定する情報を予め該移動局に通知し、該移動局は、移動速度が低下した場合に、送信周期を長く変更するとともに、予め通知された該情報に基づいて、変更後の送信周期に対応する送信タミング位相を特定し、該送信タイミング位相で送信を行なう。
これにより、無線基地局、移動局がその速度を変化させ、送信周期を変化させた場合にどのような送信タイミング位相で送信を行なうべきかを指示することができるため、送信周期を変化させた後における送信タイミングの衝突を少しでも回避することができる。
(2)また、本発明においては、移動局は、移動速度が低下した場合に、送信周期を長く変更するとともに、送信周期を変更した場合に用いる、無線フレームにおける送信タイミング位相のパターンを複数のパターンの中から自律的に選択したパターンに基づいて、変更後の送信周期に対応する送信タミング位相を特定し、該送信タイミング位相で送信を行なう、ことを特徴とする送信制御方法を用いる。
これにより、移動局は、自律的に送信パターンを選択(所定の選択基準により選択(例えば、ランダム、移動局のIDに依存した選択により、異なる移動局が、同じパターンを選択しないように))することができる。
(3)さらに、本発明の移動局間通信の制御方法は、無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の移動局と移動局間通信を行なう複数の移動局とをそなえた無線通信システムにおいて、前記無線基地局は、前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンのいずれかを前記移動局に割り当て、前記移動局は、割り当てられた前記タイミングパターンに従って、前記移動局間通信を行なう。
(4)ここで、前記タイミングパターンは、前記移動速度によって前記リソースの使用周期が同じとなる複数の移動局に関して、前記使用周期の開始タイミングが異なるパターンとすることができる。
(5)また、前記移動局は、前記無線基地局が保有する前記タイミングパターンと同じタイミングパターン群を保有し、前記無線基地局から割り当てられたタイミングパターンを参照して特定した送信タイミングで前記移動局間通信を行なってもよい。
(6)さらに、前記無線基地局は、前記開始タイミングが同じ移動局数が一定時間において均等となるように前記タイミングパターンの割り当てを行なってもよい。
(7)また、前記無線基地局は、前記選択指示を行なった後、前記リソースの一部を使用する移動局が1台だけになった場合に、前記タイミングパターンに基づく移動局間通信の制御終了を当該移動局に通知してもよい。
(8)さらに、本発明の移動局間通信の制御方法は、複数の移動局間で予め割り当てられたリソースを使用して移動局間通信を行なう無線通信システムにおいて、前記移動局は、前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンのいずれかを自律的に選択し、選択したタイミングパターンに従って、前記移動局間通信を行なう。
(9)さらに、本発明の無線基地局は、無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の移動局と移動局間通信を行なう複数の移動局とをそなえた無線通信システムにおける前記無線基地局であって、前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンを保持するメモリと、前記タイミングパターンのいずれかを前記移動局に割り当てる制御手段とをそなえる。
(10)ここで、前記タイミングパターンは、前記移動速度によって前記リソースの使用周期が同じとなる複数の移動局に関して、前記使用周期の開始タイミングが異なるパターンとすることができる。
(11)また、前記制御手段は、前記タイミングパターンのいずれかの選択指示を、前記タイミングパターンと同じタイミングパターン群を保有する前記移動局に送信することにより、前記タイミングパターンの割り当てを行なうようにしてもよい。
(12)さらに、本発明の移動局は、無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の移動局と移動局間通信を行なう複数の移動局とをそなえた無線通信システムにおける前記移動局であって、前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンを保持するメモリと、前記無線基地局からの指示に従って前記タイミングパターンのいずれかを選択するタイミングパターン選択手段と、選択したタイミングパターンに従って、前記移動局間通信を行なう移動局間通信制御手段と、をそなえる。
(13)ここで、前記タイミングパターンは、前記移動速度によって前記リソースの使用周期が同じとなる複数の移動局に関して、前記使用周期の開始タイミングが異なるパターンとすることができる。
(14)また、本発明の移動局は、複数の移動局間で予め割り当てられたリソースを使用して移動局間通信を行なう無線通信システムにおける前記移動局であって、前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンを保持するメモリと、前記タイミングパターンのいずれかを自律的に選択するタイミングパターン選択手段と、選択したタイミングパターンに従って、前記移動局間通信を行なう移動局間通信制御手段と、をそなえる。
本発明によれば、移動局間通信に利用する無線リソースの効率的な利用を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る無線通信システムの一例としてのITSの基本構成及び動作を説明するブロック図である。 図1に示す無線基地局(BS)の構成を示すブロック図である。 図1に示す移動局(MS)の構成を示すブロック図である。 図2に示すBSで管理される送信周期表及び位相表並びに図3に示すMSで管理される位相表の一例を示す図である。 図1に示すITSで用いる狭域通信リソースのフレーム構成例を示す図である。 図1に示すITSの動作例を説明する図である。 図2に示すBSで管理される狭域通信リソース/送信パターン管理表の一例を示す図である。 図2に示すBSの動作(接続処理手順)を説明するフローチャートである。 図2に示すBSの動作(切断処理手順)を説明するフローチャートである。 図3に示すMSの動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 路側機(無線基地局:BS)
1−2 通信エリア
11 通信処理部
12 狭域通信リソース管理部
12−1 送信周期表
12−2 位相表
12−3 狭域通信リソース/送信パターン管理表
121 メモリ
122 制御部
13 広域通信リソース管理部
14 アンテナ
2(2−1,2−2,2−3,2−4) 車載機(移動局:MS)
21 広域通信処理部
22 広域通信アンテナ
23 狭域通信処理部
23−1 位相表
231 メモリ
232 送信パターン選択部
233 狭域アドホック通信(MS間通信)制御部
24 狭域通信アンテナ
25 状態管理部
8−1 同期信号
8−2 無線フレーム(基本フレーム)
8−3 タイムスロット
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、各実施形態の変形(実施例を組み合わせる等)を行なうこともできる。
〔A〕一実施形態の説明
(A1)システム構成及び基本動作
図1は本発明の一実施形態に係る無線通信システムの一例としてのITSの基本構成及び動作を説明するブロック図である。
この図1に示すITSは、通信エリア1−2を形成する路側機としての無線基地局(BS)1と、このBS1の通信エリア(以下、広域通信エリアともいう)1−2外に位置する車載機としての移動局(MS)2−1,2−2と、基地局1の通信エリア1−2内に位置する車載機としての移動局(MS)2−3,2−4とをそなえて構成されている。なお、基地局数及び通信エリア1−2内外に位置する移動局数は図1に示す数には勿論限られない。また、以下の説明において、各MS2−1,2−2,2−3,2−4を区別しない場合は、単に「MS2」と表記する。
そして、当該ITSでは、BS1の通信エリア1−2外に位置するMS2−1及び2−2は、MS2−1,2−2間で予め共有リソースとして割り当てられているリソース(無線リソース(以下同様))の範囲内で自律的に選択しながら、MS間通信1−31及び1−41を行なう。なお、「リソース」には、時分割多重方式におけるタイムスロット、周波数分割多重方式における周波数、符号分割多重方式におけるコード、直交周波数分割多重方式におけるバースト等が含まれる(以降において同じ)。
一方、BS1の通信エリア1−2内に位置するMS2−3,2−4(あるいは、通信エリア1−2内に移動してきたMS2−1,2−2)は、リソース割当要求のために予め割り当てられているリソースにてBS1と通信(1−52,1−62)(例えば、リソース割当要求の送信)を行なって、BS1との間の通信(路車間通信)に使用すべきリソースの情報と、MS2−3,2−4同士が通信(車車間通信)を行なうのに使用すべきリソースの情報とをBS1から受信する。路車間通信に使用すべきリソースと車車間通信に使用すべきリソースのうち、車車間通信を行なうのに使用すべきリソースだけを要求し、BS1から割り当てられたリソース情報を受信し、車車間通信を行なってもよい。
尚、MS2−3、MS2−4はそれぞれ送信用のリソースの割り当てを受け、割り当てられたリソースを用いてそれぞれ送信を行ない、他の時間等を用いて自身以外からのMSからの受信を行なうことで互いに通信することとしてよい。
路車間通信、車車間通信の双方について割り当てを受けた場合は、MS2−3及び2−4は、BS1と路車間通信(1−52及び1−62)を行ないつつ、BS1から割り当てられたリソースを用いて、互いに(および図示されていない他のMSと)車車間通信(1−51及び1−61)を行なうことができる。リソースの割り当ては、例えば、WiMAX規格に準拠するOFDM(Orthogonal Frequency Domain Multiple)方式(OFDMA含む)に対応したフレームであれば、MAP情報(DL/UL_MAP)のうち、DL_MAPにおいて割り当てるリソースを通知することで実施することもできる。もっとも、WIMAXに限らず、他の無線通信方式を用いたとしても、割当てたリソース情報を通知等することでリソースの割当を行なうことができる。
なお、以降の説明において、BS1とMS2との間の通信(路車間通信)を「広域インフラ通信」あるいは「広域通信」と称し、当該通信のための無線リソースを「広域通信リソース」と称することがある。また、MS2同士の通信(車車間通信)を「狭域アドホック通信」あるいは「狭域通信」と称し、当該通信のための無線リソースを「狭域通信リソース」と称することがある。
ところで、BS1の通信エリア1−2で使用可能な狭域通信リソース量に対し、通信エリア1−2内に位置するMS数が多くなると、BS1は、同じ狭域通信リソースを複数のMS2で共用するように割り当てを行なう。そのため、通信エリア1−2内で同じ周期(タイミング)で狭域アドホック通信を行なうMS2が存在すると狭域通信リソースの競合、つまり、通信の衝突(干渉)が発生する。
そこで、狭域アドホック通信の周期をMS2の移動速度に応じて設定(速度が速いほど短い周期を設定)することとすれば、このような通信の衝突は或る程度低減することが可能となるが、同じ移動速度で移動するMS2が通信エリア1−2内に存在する場合には、当該移動速度が変わらない限り、周期が同じとなり通信の衝突が発生しやすい状態となる。
このような現象を回避すべく、本例のBS1は、狭域アドホック通信の周期をMS2の移動速度に応じて設定(可変)することを前提として、狭域通信リソースを使用する各MS2に対して、MS2の状態(例えば、移動速度)が同じで、同じ周期で狭域アドホック通信を行なった場合でも、互いの通信が異なる時間(タイミング)に行なわれるように、異なる位相(送信タイミング)を割り当てることとする。
(A2)BS構成
本例のBS1は、例えば図2に示すように、通信処理部11、狭域通信リソース管理部12、広域通信リソース管理部13及びアンテナ14をそなえる。
ここで、通信処理部11は、アンテナ14を経由してMS2から受信した信号の受信処理、及び、MS2宛の信号の送信処理を実施する送受信機能を具備する。前記受信処理には、アンテナ14で受信された信号の低雑音増幅、周波数変換(ダウンコンバート)、AD変換、復調、復号などの処理が含まれ、前記送信処理には、送信情報の符号化、変調、DA変換、周波数変換(アップコンバート)、高出力増幅などの処理が含まれる。
また、前記送信処理には、通信エリア1−2内のMS2が、BS1との間、および、MS2間で互いに通信の同期を確立できるよう、図5により後述するような、同期信号8−1、および、当該同期信号8−1を送信する度にインクリメントされる同期信号番号を送信する処理や、当該同期信号8−1に同期したタイミングで無線フレーム(基本フレーム)を生成、送信する処理も含まれる。
狭域通信リソース管理部12は、狭域通信リソースの空塞管理、および、狭域通信リソース毎にMS2に割り当てた位相の割当状況管理を行ない、通信処理部11からの要求に従い、狭域通信リソース及び位相の割当処理と解放処理を行なう機能を具備する。
そのため、当該狭域通信リソース管理部12は、図4により後述する送信周期表12−1、位相表12−2、および、図7により後述する狭域通信リソース/送信パターン管理表12−3を保持するメモリ121と、当該メモリ121の記憶内容に基づいて狭域通信リソース及び位相の割当処理及び解放処理を行なう制御部122とを具備している。
広域通信リソース管理部13は、広域通信リソースの空塞管理を行ない、通信処理部11からの要求に従い、広域通信リソースの割当処理及び解放処理を行なう機能を具備する。
アンテナ14は、通信エリア1−2内のMS2との間の無線信号の送受信機能を具備するものである。なお、図2には記載していないが、通信処理部11は、他のBS1の通信処理部11や、様々な情報を保有するサーバ装置等と接続されても良い。
(A3)MS構成
一方、MS2は、例えば図3に示すように、広域通信処理部21、広域通信アンテナ22、狭域通信処理部23、狭域通信アンテナ24および状態管理部25をそなえる。
ここで、広域通信処理部21は、BS1の通信エリア1−2において、BS1からの前記同期信号に同期しながら、BS1と広域通信アンテナ22を介して広域インフラ通信を行ない、BS1からの狭域通信リソースの割当情報を狭域通信処理部23に通知する機能を具備する。
狭域通信処理部23は、狭域通信アンテナ24を介して他のMS2と狭域アドホック通信を行なうためのもので、自MS2がBS1の通信エリア1−2外に位置しているときは予め割り当てられている狭域通信リソースを自律的に選択しながら他のMS2と狭域アドホック通信を行ない、自MS2がBS1の通信エリア1−2内に位置しているときは広域通信処理部21から指定された狭域通信リソース及び位相の割当情報に従って狭域アドホック通信(送信)を行なう機能を具備する。
当該狭域通信処理部23は、BS1側で保有する位相表12−2と同じ位相表23−1を保持するメモリ231と、BS1からの指示に従って前記位相表12−2における送信パターン(タイミングパターン)のいずれかを選択する送信パターン選択部232と、選択した送信パターンに従って狭域アドホック通信(送信)を行なう狭域アドホック通信(MS間通信)制御部233とを具備している。なお、受信については、MS2は、他MS2からの狭域通信リソースを用いた送信信号を常時受信可能な状態にあることが望ましい。
状態管理部25は、自MS2の移動速度(車速)等の自MS2の状態情報を管理し、狭域通信処理部23からの要求に応じて、あるいは、一定周期で当該状態情報を狭域通信処理部232に通知する機能を具備する。前記移動速度は、例えば、車両に搭載されている車速センサにより検知可能である。
なお、図3においては、広域通信アンテナ22及び狭域通信アンテナ23を個別に記載しているが、広域通信と狭域通信とで同じ無線周波数帯を使用して通信している等の理由により両アンテナ22,23の機能を1つにできる場合には、広域通信処理部21及び狭域通信処理部23が1つのアンテナを共有する構成としてもよい。
(A4)送信周期及び位相情報
次に、MS2の状態と狭域アドホック通信の周期(送信周期)との関係、及び、当該関係から導かれる位相情報の関係を図4に示す。この図4において、送信周期表12−1は、狭域アドホック通信の周期を決定する要素としてMS2の移動速度を例にした場合の移動速度と狭域アドホックの送信周期との関係を示しており、MS2の移動速度が速いほど送信周期が短くなる関係を示している。
即ち、当該送信周期表12−1においては、センサ等で検出したMS2の移動速度Vが0km/h(停止状態)の場合の送信周期は1000ms(つまり、1秒)であり、0km/h<V≦10km/hでの送信周期は700ms、10km/h<V≦20km/hでの送信周期は500ms、20km/h<V≦30km/hでの送信周期は400ms、30km/h<V≦40km/hでの送信周期は300ms、40km/h<V≦50km/hでの送信周期は200ms、50km/h<Vでの送信周期は100msである。
この送信周期表12−1に基づいて、位相表12−2が生成される。その手順について説明すると、まず、送信周期表12−1より、送信周期の最小値は100ms、最大値は1000msであるため、例えば図5に示すように、狭域通信リソースを100msの基本フレーム8−2で構成し、さらに10個の基本フレーム8−2(#i)により1000msのスーパーフレームを構成する。なお、iは基本フレーム番号(識別子)を表し、ここではi=1〜10のいずれかである。ただし、図5では、基本フレーム8−2にガードインターバル等の未送信期間が設けられている様子を示している。
即ち、BS1が送信する同期信号8−1には同期信号番号が含まれており、当該同期信号に同期するタイミングで、100ms長の各基本フレーム8−2の先頭が定義され、さらに10個の基本フレーム8−2の繰り返しによって1000ms長のスーパーフレームが定義される。なお、同期信号8−1及び基本フレーム8−2は、BS1の通信処理部11にて生成される。
使用される同期信号番号は、送信周期表12−1に記載される送信周期に基づいて決定される。送信周期表12−1の場合には、例えば、各送信周期を基本フレーム時間長である100msで除算した値、1、2、3、4、5、7、10の最小公倍数である420を最大値とする1から420までの整数を使用する。各MS2は基本フレーム番号1(F1)を基準として、どの基本フレーム8−2において送信すれば良いかを(送信タイミング位相)決定し、決定した送信タイミングで送信を行なう。
また、各基本フレーム#iは、それぞれ、さらに細かいタイムスロット8−3(TS#1〜#n)に分割され、各MS2には狭域通信リソースとして、BS1から1基本フレーム#i内で定義される1つのタイムスロットTS#jが割り当てられる。なお、jはタイムスロット番号(識別子)を表し、ここではj=1〜nのいずれかである。例えば、MS2がV>50km/hであり100msで狭域アドホック通信を行なう場合には、毎基本フレーム#1〜#10において割り当てられたタイムスロットTS#jで送信を行なうことになる。
なお、図5では、狭域通信リソースを時分割多重した例について示しているが、周波数分割多重や符号分割多重等を適用してもよい。また、基本フレーム#iは、100msよりも短いフレーム長として定義してもよい。さらに、同期信号8−1は、BS1が基本フレーム#i毎に送信しているが、BS1が複数の基本フレーム#i毎に同期信号を送信したり、GPS(Global Positioning System)などの他システムから送出される信号を同期信号として用いるようにしてもよい。
さて、図5に示す狭域通信リソースのフレーム構成より、或るタイムスロット番号jは1000msのスーパーフレーム内に10回出現する(つまり、送信機会が10回ある)ことになる。ここで、送信周期が最長の1000msである場合を考えると、10回のうちの1回で送信を行なえばよいため、1つのタイムスロット番号jを共有するMS2が10台以下であれば、各MS2に対して異なる基本フレーム番号Fiを位相(送信タイミング位相)として割り当てれば、狭域アドホック通信を衝突しないように制御することができる。
このように、同じタイムスロット番号jを使用しても、位相(基本フレーム番号Fi)をずらすことによって完全に衝突を回避できるMS数は、送信周期/基本フレーム時間長となる。同じタイムスロット番号jを使用するMS数を均等にしながら各送信周期における位相の組み合わせを送信パターンとして定義したものが位相表12−2になる。
このようにして、BS1は、同じ狭域通信リソースの一部を使用するMS2群に位相を割り当てる際、予め決められた位相群の個々の位相の利用頻度が均等になるように位相を割り当てることで、MS2間通信のリソースの利用効率を向上することができる。但し、このような均等化に限らず、偏りが生ずるような定義も可能である。
換言すれば、位相表12−2は、MS2がその移動速度に応じて狭域通信リソースを使用するタイミングを変えたときの各MS2に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターン(タイミング位相のパターン)、より詳しくは、MS2の移動速度によって狭域通信リソースの使用周期が同じとなる複数のMS2に関して、前記使用周期の位相が異なる複数のタイミング位相のパターンを規定していることに相当する。
BS1は、当該位相表12−2の送信パターンID(PT−ID)で示される位相(位相の組み合わせ)の1つをMS2に割り当てるとともに、割り当てたPT−IDをMS2に送信し、これを受信したMS2は、BS1側の位相表12−2と同じ位相表23−1をメモリ231に保有しているため(必要であれば、路側機から適宜受信してもよいし、PT−ID自体が、各送信周期における送信タイミング位相の情報を含んでも良い)、受信PT−IDを基に当該位相表23−1を参照することにより、自MS2の移動速度のセンサ等による検出結果に応じて定まる送信周期において、どの位相(送信周期の開始タイミングを示す基本フレーム番号Fi)で狭域アドホック通信を行なえばよいかを決定(選択)する。
例えば図6に模式的に示すように、タイムスロット識別子(TS−ID)=j、送信パターン識別子(PT−ID)=1,2,3の3台のMS2がBS1の通信エリア1−2内に存在するとき、個々のMS2の移動速度に依存した送信周期が同じ300msになったとしても、送信タイミング位相は分散され、狭域アドホック通信の衝突は発生しない。
即ち、PT−ID=1を割り当てられたMS2は、基本フレーム番号=F1のTS−ID=jのタイムスロットTS#jを初期位相として300ms周期で送信を行ない、PT−ID=2を割り当てられたMS2は、基本フレーム番号=F2のTS−ID=jのタイムスロットTS#jを初期位相として300ms周期で送信を行ない、同様に、PT−ID=3を割り当てられたMS2は、基本フレーム番号=F3のTS−ID=jのタイムスロットTS#jを初期位相として300ms周期で送信を行なうことになるから、狭域アドホック通信の衝突は発生しない。
なお、BS1は、前記の送信周期表12−1及び位相表12−2をそれぞれ図2に示した前記狭域通信リソース管理部12のメモリ121にテーブル形式のデータとして保持し、MS2は、BS1が保持する位相表12−2と同じ位相表23−1を図3に示した前記狭域通信処理部23のメモリ231にテーブル形式のデータとして保持する。
(A5)狭域通信リソース及び送信パターンの割当処理
また、BS1の狭域通信リソース管理部12は、図7に示すような狭域通信リソース/送信パターン管理表12−3を前記メモリ等に保持しており、当該管理表12−3に基づいて、狭域通信リソース(タイムスロット)及び送信パターンの割当処理を実施する。
ここで、管理表12−3の縦軸は基本フレーム#iにおいて定義される前記タイムスロット識別子(TS−ID=TS#1〜TS#n)、横軸は前記送信パターン識別子(PT−ID=PT#1〜PT#10)であり、その交点の欄には対応するTS−IDで識別されるタイムスロットTS#j及びPT−IDで識別される送信パターンを使用しているMS数が記録される。
即ち、BS1において、狭域通信リソース管理部12がMS2から狭域通信リソース割当要求を受信すると、図7の管理表12−3の左上から点線矢印に示される方向に割り当てるタイムスロット及び送信パターンを検索する。検索のロジックは、以下のようになる。
(1)未割当タイムスロットTS#jがあれば当該タイムスロットTS#j(及びPT#1)を割り当てる。
(2)未割当タイムスロットTS#jがなければ、割当済みタイムスロットTS#jのうち、未割当送信パターンPT#iを割り当てる。
(3)未割当送信パターンPT#iがなければ、割当済み送信パターンPT#iのうち、同じ送信パターンPT#iを割り当てたMS数が最も小さい送信パターンPT#iを割り当てる。
(4)割り当てるタイムスロットTS#j及び送信パターンPT#iの組み合わせが確定したら、管理表12−3における当該組み合わせの欄の数に1を加算する。また、MS2がBS1の通信エリア1−2を離脱し、タイムスロットTS#j及び送信パターンPT#iの組み合わせを使用しなくなったとき、管理表12−3における当該組み合わせの欄の数から1を減算する。
なお、このような検索処理を高速にするために、管理表12−3には図7に示す情報に加えて、他の情報が追加で定義されてもよい。
そして、狭域通信リソース管理部12は、前記のタイムスロットTS#j及び送信パターンPT#iの割り当て処理の過程において、或る1つのタイムスロットTS#2を使用するMS2が複数発生したことを認識すると、当該タイムスロットTS#2を使用するMS2に対して、移動速度に応じた狭域アドホック通信の周期制御の開始を別途指示する。
当該指示には前記TS−ID(#2)が含まれ、例えば、通信エリア1−2内で放送型の通信によってMS2に通知される。ただし、通信エリア1−2内で狭域アドホック通信を行なうMS2の識別情報を保持することにより、対象となるMS2に個別に指示することも可能である。
また、或るMS2が通信エリア1−2外に移動した等の理由により、或る1つのタイムスロットTS#jを使用するMS2がただ1つのみとなった場合には、当該MS2に対して、移動速度に応じた狭域アドホック通信の周期制御の終了を指示する。当該指示の方法も、前記の周期制御の開始指示と同様にして実施することができる。
なお、狭域アドホック通信のMS2の状態による周期制御については、前記のようにタイムスロットTS#jの利用状況に応じてBS1から動的に開始/終了を指示する他に、タイムスロットTS#jの使用状況に依存せず定常的に周期制御を行なうようにしてもよい。
以上のようにすれば、BS1は、MS2に対して、送信周期を変更した場合に用いる、無線フレームにおける送信タイミング位相のパターンを指定する情報(この例では、PT―ID)を予めMS2に通知し、MS2は、移動速度が低下した場合に、送信周期を長く変更するとともに、予め通知された情報に基づいて、変更後の送信周期に対応する送信タミング位相を特定し、その送信タイミング位相で送信を行なうことができる。
(A6)BS動作説明
次に、以上の説明を前提として、BS1の動作について、図8及び図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。図8はBS1がMS2から接続要求を受信した場合の処理シーケンスを示し、図9はBS1がMS2から切断要求を受信した場合の処理シーケンスを示している。
(接続要求受信時)
図8に示すように、BS1の通信処理部11がMS2から接続要求を受信する(ステップ4−1)と、通信処理部11は、広域通信リソース管理部13に広域通信リソースの割り当てを要求する(ステップ4−2)とともに、狭域通信リソース管理部12に狭域通信リソース及び位相の割り当てを要求する。
広域通信リソース管理部13は、通信処理部11からの前記要求を受信すると、接続要求元のMS2に割り当てる広域通信リソースを決定する。その一方で、狭域通信リソース管理部12(制御部122)は、通信処理部11からの前記要求を受信すると、図7により前述した管理表12−3に基づいて既述のとおりの狭域通信リソース(タイムスロット)及び位相(送信パターン、送信タイミング位相のパターン)の割当処理を実施する(ステップ4−3)。
当該割当処理が完了すると、通信処理部11が接続要求元のMS2に接続応答を送信する(ステップ4−4)。この接続応答に、前記PT−IDを含めることで、MS2は、送信周期を変更した場合に、前記位相表23−1の中のいずれの送信パターンで狭域アドホック通信を行なうかを識別することが可能となる。
その後、狭域通信リソース管理部12は、前記の割当処理で割り当てた狭域通信リソース(タイムスロット番号j)と同じ狭域通信リソース(タイムスロット番号j)を使用するMS2が複数存在するか否かを前記管理表12−3に基づいて判定する(ステップ4−5)。
その結果、複数存在する場合は、狭域通信リソース管理部12は、当該同じタイムスロット番号jを使用するMS2に対して、MS2の状態及びBS1が割り当てた位相に基づいた送信周期制御の開始を通信処理部11経由で要求する(ステップステップ4−5のYesルートからステップ4−6)。なお、前記TS−IDは、当該開始要求に含めてもよい。一方、複数存在しない場合は、処理を終えて新たな接続要求の受信を待つ(ステップS4−5のNoルート)。
(切断要求受信時)
これに対し、BS1の通信処理部11がMS2から切断要求を受信すると(ステップ5−1)、通信処理部11は、広域通信リソース管理部13に広域通信リソースの解放を要求する(ステップ5−2)とともに、狭域通信リソース管理部12に狭域通信リソース及び位相の解放を要求する(ステップ5−3)。この解放要求に、BS1から割り当てられた位相(前記PT−ID)を含めるているので、BS1は、解放対象の狭域通信リソース(タイムスロット)及び位相(送信パターン)を識別することが可能となる。
広域通信リソース管理部13は、通信処理部11から前記解放要求を受信すると、該当する広域通信リソースの解放処理を実施するとともに、狭域通信リソース管理部12は、MS2から受信したPT−IDを基に、図7により前述した管理表12−3の検索ロジックにより、該当する狭域通信リソース(タイムスロット番号j)及び位相の解放処理を実施する(ステップ5−3)。
当該解放処理が完了すると、通信処理部11が切断要求元のMS2に切断応答を送信する(ステップ5−4)。
その後、狭域通信リソース管理部12は、前記解放した狭域通信リソース(タイムスロット番号j)と同じ狭域通信リソース(タイムスロット番号j)を使用するMS2が複数存在するか否かを判定し(ステップ5−5)、複数存在しない場合は当該タイムスロット番号jを使用するMS2に対して、MS2の状態及びBS1が割り当てた位相に基づいた送信周期制御の終了を要求し(ステップ5−5のNoルートからステップ5−6)、複数存在しない場合は処理を終了して新たな切断要求の受信を待つ(ステップ5−5のYesルート)。
なお、前記のステップ5−6において、解放した狭域通信リソースを使用しているMS2が存在しない場合は、当該ステップ5−6(送信周期制御の終了要求)は実行しなくてもよい。また、当該解放手順に続いて、今解放処理が行なわれたものとは異なる或る1つの狭域通信リソースを使用しているMS2が複数存在する場合、それらのMS2に対して、本手順によって解放された狭域通信リソースを割り当てるようにしてもよい。なお、本手順に続いて、BSは、既にMSに割当済みの狭域通信リソース、およびPT−IDの再割り当てを行ない、狭域通信リソースおよびPT−IDの利用頻度を均等にするようにしてもよい。
(A7)MS動作説明
一方、図10に示すように、MS2は、電源が投入され、広域通信処理部21がBS1からの信号を受信しない場合、狭域通信処理部23が、狭域通信リソース及び位相を自律的に選択し、状態管理部25から通知された自MS2の状態に基づいて狭域アドホック通信を開始する(ステップ6−1)。当該ステップ6−1において、MS2は、狭域通信リソース及び位相を、予め割り当てられた既知の狭域通信リソース群及び位相群からランダムに選択する。
MS2が移動して広域通信処理部21がBS1からの信号を受信すると、広域通信処理部21は、BS1に対して接続要求を送信する(ステップ6−2)。当該接続要求に対する接続応答をMS2が広域通信処理部21にて受信すると、当該接続応答によりBS1から割り当てられた狭域通信リソースの割当情報(TS−ID)を狭域通信処理部23に通知する(ステップ6−3)。
狭域通信処理部23は、通知された割当情報を基に、BS1から割り当てられた狭域通信リソースを用いて狭域アドホック通信を開始する(ステップ6−4)。この場合、送信周期は速度によらず、送信周期を例えば、100msとして扱うことができる。
その後、広域通信処理部21がBS1から送信周期制御の開始要求を受信する(ステップ6−5)と、広域通信処理部21は、当該開始要求を狭域通信処理部23に通知する。狭域通信処理部23は、前記接続応答にPT−IDが含まれておらず自律的にPT−IDを選択し、自律的に選択したPT−IDと状態管理部25から通知された自MS2の状態(速度)とを基に前記管理表23−1を参照(検索)することにより、狭域アドホック通信のための狭域通信リソースと位相とを識別して、識別した狭域通信リソース及び位相により狭域アドホック通信を行なう。
これに対して、前記接続応答にPT−IDが含まれていたのであれば、狭域通信処理部23は、当該送信パターンを用いた移動速度に応じた送信周期及び位相により、狭域アドホック通信を行なうことになる(ステップ6−6)。
尚、開始要求を待たずに、即、ステップ6−6で説明した制御を行なうこともできる。
その後、BS1から送信周期制御の終了要求を広域通信処理部21が受信すると、当該終了要求を狭域通信処理部23に通知し、狭域通信処理部23は、自MS2の状態に基づいた送信周期制御を終了する(ステップ6−7)。また、広域通信処理部21は、前記終了要求を受信することにより、BS1からの電波状況や、GPSにより測位された自MS2の位置情報、移動方向などから、自MS2がBS1の通信エリア1−2から離脱しようとしているか否かを判定する(ステップ6−8)。
その結果、離脱しようとしている場合、広域通信処理部21は、BS1に切断要求を送信し(ステップ6−8のYesルートからステップ6−9)、その応答を受信すると(ステップ6−10)、前記ステップ6−1以降の処理を実施する。一方、自MS2がBS1の通信エリア1−2を離脱しようとしていない場合(ステップ6−8でNoの場合)、広域通信処理部21は、送信周期制御の開始要求を受けていて狭域通信処理部23が送信周期制御を開始しているか否かを確認する(ステップ6−11)。
狭域通信処理部23が送信周期制御を開始している場合(ステップ6−11でYesの場合)は、前記ステップ6−6以降の処理が実施され、開始していない場合(ステップ6−11でNoの場合)は、前記ステップ6−4以降の処理が実施される。
なお、図10の処理シーケンスには記載していないが、MS2の電源がOFFされた場合に、本処理シーケンスは終了する。
また、本例では、MS2がBS1の通信エリア1−2を離脱するか否かをMS2が判定しているが、BS1からの電波状況によってはこのような判定が容易にできず、切断要求をBS1に送信できないままBS1の通信エリア1−2から離脱してしまうケースが起こり得る。
このような場合に備えて、BS1及びMS2が周期的に通信を行なうことで、BS1とMS2とが互いに通信可能な状態にあるかを確認しあい、通信不可であることが認識された場合に、BS1は、通信不可となったMS2との通信を終了し、当該MS2に割り当てていた広域通信リソース、狭域通信リソース及び位相を解放し、MS2は、BS1との通信を終了し、狭域通信リソースを自律的に選択して、狭域アドホック通信を行なうような構成にすることもできる。
以上のように、本実施形態によれば、MS2がBS1から割り当てられた狭域通信リソースを用いて行なう狭域アドホック通信の周期を各MS2の状態(移動速度)に応じて変える場合に、BS1は、前記PT−ID(つまりは送信パターン(送信タイミング位相のパターン))をMS2に割り当てることで、同じ狭域通信リソースの一部(同じタイムスロット番号j)を割り当てた複数のMS2が同じタイミングで狭域アドホック通信を行なわないように、それら各MS2の通信周期の位相(フレーム番号)をずらすように指示することができる。
したがって、異なる位相に従って通信を行なっている限りにおいては狭域アドホック通信の衝突(干渉)を回避することができる。即ち、各MS2が自局の移動速度に応じて狭域アドホック通信の周期を変えて同じ周期でリソースを使用するMS2が複数存在した場合でも、前記周期の開始タイミングがずらされるので、狭域アドホック通信の衝突を回避することができる。
また、BS1とMS2とで同じ位相表(送信パターン群)12−2を保有し、BS1からMS2へ送信パターンそのものを送信するのではなく、送信パターンの識別情報であるPT−IDを通知(選択指示)することで、MS2に対する前記送信パターンの割り当て、つまりは、MS2での送信パターンの識別(選択)を行なわせることができるので、BS1とMS2との間の通信量を最小限に抑制して、システム全体の通信量を削減することができる。換言すれば、BS1とMS2との間のリソースの利用効率を向上することができる。
特に、当該BS1による送信パターンの割り当ては、MS2がBS1の通信エリア1−2に進入した際に1度だけ行なえばよいため、BS1とMS2との間の通信量を最小限に抑制することができる。
また、前記BS1は、あるタイムスロット番号jを割り当てたMS2が複数存在するとき、当該タイムスロット番号jのタイムスロットを使用するMS2に対して、TS−ID(TS#j)を通知して、狭域アドホック通信を行なう通信周期を変更した場合に、既に通知してあるPT―IDに従った送信タイミング位相の変更制御の開始を指示するので、仮に、送信周期を移動速度に応じて変更しないMS2(例えば、安全面を重視して、なるべく短い送信周期で狭域アドホック通信を行なうMS2)が存在したとしても、当該MS2を前記の位相制御に従わせることが可能となり、確実に狭域アドホック通信の衝突を回避することができる。
さらに、BS1は、前記位相制御の開始を指示したが、当該タイムスロット番号jを使用するMS2が1台だけになったとき、狭域アドホック通信を行なう通信周期の位相制御の終了を指示するので、MS2は、前記送信パターンに従わないで自由なタイミングで狭域アドホック通信を行なうことも可能である。したがって、安全面を重視して、なるべく短い送信周期で狭域アドホック通信を行なうことも可能となる。
〔B〕その他
なお、上述した実施形態では、狭域通信リソースをBS1が割り当てることを前提としているが、BS1の通信エリア1−2外に位置するMS2同士が通信を行なう場合など、事前に各MS2に狭域通信リソースが割り当てられていてもよい。この場合は、BS1から通知されるPT−IDの代わりに、個々のMS2が自律的に前記位相表23−1のPT−IDを自律的に(例えば、ランダムに、あるいは、所定の条件に従って)選択することで、狭域アドホック通信の衝突発生率を低減することができる。
また、上述した実施形態では、狭域アドホック通信の送信(MS2の送信)に着目した機能、動作について説明したが、受信について、上述した実施形態と同様の位相制御(受信パターンの割り当て)を適用することも可能である。
上述した実施例によれば、少なくとも以下に示すいずれかの効果ないし利点が得られる。
(1)各MS2が移動速度に応じてMS間通信のタイミング(リソースの使用タイミング)を変えたときの各MS2に関する前記各タイミングが分散されるので、MS間通信の衝突を回避することができる。
(2)また、MS間通信のリソースの利用効率も向上することができる。
(3)BS1は、MS2から移動速度の報告を受ける必要がなく、また、前記タイミングパターンの割り当てを1度だけ行なえばよいので、BS1とMS2との間の通信量を最小限に抑制して、システム全体の通信量を削減することができる。
(4)換言すれば、BS1とMS2との間のリソースの利用効率を向上することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、狭域アドホック通信(移動局間通信)の衝突発生を抑制することができるので、ITS技術分野などの無線通信技術分野において極めて有用と考えられる。
また、上述した実施形態では、狭域アドホック通信の送信(MS2の送信)に着目した機能、動作について説明したが、受信について、上述した実施形態と同様の位相制御(受信パターンの割り当て)を適用することも可能である。
上述した実施例によれば、少なくとも以下に示すいずれかの効果ないし利点が得られる。
(1)各MS2が移動速度に応じてMS間通信のタイミング(リソースの使用タイミング)を変えたときの各MS2に関する前記各タイミングが分散されるので、MS間通信の衝突を回避することができる。
(2)また、MS間通信のリソースの利用効率も向上することができる。
(3)BS1は、MS2から移動速度の報告を受ける必要がなく、また、前記タイミングパターンの割り当てを1度だけ行なえばよいので、BS1とMS2との間の通信量を最小限に抑制して、システム全体の通信量を削減することができる。
(4)換言すれば、BS1とMS2との間のリソースの利用効率を向上することができる。
以上の実施形態及びその変形例に関し、さらに以下の付記を開示する。
〔C〕付記
(付記1)
無線基地局は、移動局に対して、送信周期を変更した場合に用いる、無線フレームにおける送信タイミング位相のパターンを指定する情報を予め該移動局に通知し、
該移動局は、移動速度が低下した場合に、送信周期を長く変更するとともに、予め通知された該情報に基づいて、変更後の送信周期に対応する送信タミング位相を特定し、該送信タイミング位相で送信を行なう、
ことを特徴とする、送信制御方法。
(付記2)
移動局は、移動速度が低下した場合に、送信周期を長く変更するとともに、送信周期を変更した場合に用いる、無線フレームにおける送信タイミング位相のパターンを複数のパターンの中から自律的に選択したパターンに基づいて、変更後の送信周期に対応する送信タミング位相を特定し、該送信タイミング位相で送信を行なう、
ことを特徴とする、送信制御方法。
(付記3)
無線基地局と、該無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の移動局と移動局間通信を行なう複数の移動局とをそなえた無線通信システムにおける移動局間通信の制御方法において、
前記無線基地局は、
前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンのいずれかを前記移動局に割り当て、
前記移動局は、
割り当てられた前記タイミングパターンに従って、前記移動局間通信を行なう、
ことを特徴とする、移動局間通信の制御方法。
(付記4)
前記タイミングパターンは、前記移動速度によって前記リソースの使用周期が同じとなる複数の移動局に関して、前記使用周期の開始タイミングが異なるパターンである、
ことを特徴とする、付記3記載の移動局間通信の制御方法。
(付記5)
前記移動局は、
前記無線基地局が保有する前記タイミングパターンと同じタイミングパターン群を保有し、
前記無線基地局から割り当てられたタイミングパターンを参照して、特定される送信タイミングで前記移動局間通信を行なう、
ことを特徴とする、付記3又は4に記載の移動局間通信の制御方法。
(付記6)
前記無線基地局は、
前記開始タイミングの同じ移動局数が一定時間において均等となるように前記タイミングパターンが設定されていることを特徴とする、付記4又は5に記載の移動局間通信の制御方法。
(付記7)
前記無線基地局は、
前記選択指示を行なった後、前記リソースの一部を使用する移動局が1台だけになった場合に、前記タイミングパターンに基づく移動局間通信の制御終了を当該移動局に通知することを特徴とする、付記3〜5のいずれか1項に記載の移動局間通信の制御方法。
(付記8)
複数の移動局間で予め割り当てられたリソースを使用して移動局間通信を行なう無線通信システムにおける移動局間通信の制御方法において、
前記移動局は、
前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンを保有し、
前記タイミングパターンのいずれかを自律的に選択し、
選択したタイミングパターンに従って、前記移動局間通信を行なう、
ことを特徴とする、移動局間通信の制御方法。
(付記9)
無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の移動局と移動局間通信を行なう複数の移動局とをそなえた無線通信システムにおける前記無線基地局であって、
前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンを保持するメモリと、
前記タイミングパターンのいずれかを前記移動局に割り当てる制御手段と、
をそなえたことを特徴とする、無線基地局。
(付記10)
前記タイミングパターンは、前記移動速度によって前記リソースの使用周期が同じとなる複数の移動局に関して、前記使用周期の開始タイミングが異なるパターンである、ことを特徴とする、付記9記載の無線基地局。
(付記11)
前記制御手段は、
前記タイミングパターンのいずれかの選択指示を、前記タイミングパターンと同じタイミングパターン群を保有する前記移動局に送信することにより、前記タイミングパターンの割り当てを行なうことを特徴とする、付記9又は10に記載の無線基地局。
(付記12)
無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の移動局と移動局間通信を行なう複数の移動局とをそなえた無線通信システムにおける前記移動局であって、
前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンを保持するメモリと、
前記無線基地局からの指示に従って前記タイミングパターンのいずれかを選択するタイミングパターン選択手段と、
選択したタイミングパターンに従って、前記移動局間通信を行なう移動局間通信制御手段と、
をそなえたことを特徴とする、移動局。
(付記13)
前記タイミングパターンは、前記移動速度によって前記リソースの使用周期が同じとなる複数の移動局に関して、前記使用周期の開始タイミングが異なるパターンである、ことを特徴とする、付記12記載の移動局。
(付記14)
複数の移動局間で予め割り当てられたリソースを使用して移動局間通信を行なう無線通信システムにおける前記移動局であって、
前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンを保持するメモリと、
前記タイミングパターンのいずれかを自律的に選択するタイミングパターン選択手段と、
選択したタイミングパターンに従って、前記移動局間通信を行なう移動局間通信制御手段と、
をそなえたことを特徴とする、移動局。

Claims (14)

  1. 無線基地局は、移動局に対して、送信周期を変更した場合に用いる、無線フレームにおける送信タイミング位相のパターンを指定する情報を予め該移動局に通知し、
    該移動局は、移動速度が低下した場合に、送信周期を長く変更するとともに、予め通知された該情報に基づいて、変更後の送信周期に対応する送信タミング位相を特定し、該送信タイミング位相で送信を行なう、
    ことを特徴とする、送信制御方法。
  2. 移動局は、移動速度が低下した場合に、送信周期を長く変更するとともに、送信周期を変更した場合に用いる、無線フレームにおける送信タイミング位相のパターンを複数のパターンの中から自律的に選択したパターンに基づいて、変更後の送信周期に対応する送信タミング位相を特定し、該送信タイミング位相で送信を行なう、
    ことを特徴とする、送信制御方法。
  3. 無線基地局と、該無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の移動局と移動局間通信を行なう複数の移動局とをそなえた無線通信システムにおける移動局間通信の制御方法において、
    前記無線基地局は、
    前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンのいずれかを前記移動局に割り当て、
    前記移動局は、
    割り当てられた前記タイミングパターンに従って、前記移動局間通信を行なう、
    ことを特徴とする、移動局間通信の制御方法。
  4. 前記タイミングパターンは、前記移動速度によって前記リソースの使用周期が同じとなる複数の移動局に関して、前記使用周期の開始タイミングが異なるパターンである、
    ことを特徴とする、請求項3記載の移動局間通信の制御方法。
  5. 前記移動局は、
    前記無線基地局が保有する前記タイミングパターンと同じタイミングパターン群を保有し、
    前記無線基地局から割り当てられたタイミングパターンを参照して、特定される送信タイミングで前記移動局間通信を行なう、
    ことを特徴とする、請求項3又は4に記載の移動局間通信の制御方法。
  6. 前記無線基地局は、
    前記開始タイミングの同じ移動局数が一定時間において均等となるように前記タイミングパターンが設定されていることを特徴とする、請求項4又は5に記載の移動局間通信の制御方法。
  7. 前記無線基地局は、
    前記選択指示を行なった後、前記リソースの一部を使用する移動局が1台だけになった場合に、前記タイミングパターンに基づく移動局間通信の制御終了を当該移動局に通知することを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載の移動局間通信の制御方法。
  8. 複数の移動局間で予め割り当てられたリソースを使用して移動局間通信を行なう無線通信システムにおける移動局間通信の制御方法において、
    前記移動局は、
    前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンを保有し、
    前記タイミングパターンのいずれかを自律的に選択し、
    選択したタイミングパターンに従って、前記移動局間通信を行なう、
    ことを特徴とする、移動局間通信の制御方法。
  9. 無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の移動局と移動局間通信を行なう複数の移動局とをそなえた無線通信システムにおける前記無線基地局であって、
    前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンを保持するメモリと、
    前記タイミングパターンのいずれかを前記移動局に割り当てる制御手段と、
    をそなえたことを特徴とする、無線基地局。
  10. 前記タイミングパターンは、前記移動速度によって前記リソースの使用周期が同じとなる複数の移動局に関して、前記使用周期の開始タイミングが異なるパターンである、ことを特徴とする、請求項9記載の無線基地局。
  11. 前記制御手段は、
    前記タイミングパターンのいずれかの選択指示を、前記タイミングパターンと同じタイミングパターン群を保有する前記移動局に送信することにより、前記タイミングパターンの割り当てを行なうことを特徴とする、請求項9又は10に記載の無線基地局。
  12. 無線基地局と、前記無線基地局から割り当てられたリソースを使用して他の移動局と移動局間通信を行なう複数の移動局とをそなえた無線通信システムにおける前記移動局であって、
    前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンを保持するメモリと、
    前記無線基地局からの指示に従って前記タイミングパターンのいずれかを選択するタイミングパターン選択手段と、
    選択したタイミングパターンに従って、前記移動局間通信を行なう移動局間通信制御手段と、
    をそなえたことを特徴とする、移動局。
  13. 前記タイミングパターンは、前記移動速度によって前記リソースの使用周期が同じとなる複数の移動局に関して、前記使用周期の開始タイミングが異なるパターンである、ことを特徴とする、請求項12記載の移動局。
  14. 複数の移動局間で予め割り当てられたリソースを使用して移動局間通信を行なう無線通信システムにおける前記移動局であって、
    前記移動局が移動速度に応じて前記リソースを使用するタイミングを変えたときの前記各移動局に関する前記各タイミングが分散するように設定された複数のタイミングパターンを保持するメモリと、
    前記タイミングパターンのいずれかを自律的に選択するタイミングパターン選択手段と、
    選択したタイミングパターンに従って、前記移動局間通信を行なう移動局間通信制御手段と、
    をそなえたことを特徴とする、移動局。
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