JPWO2008146850A1 - 車両制御システム及び車両制御システムにおける異常判定方法 - Google Patents

車両制御システム及び車両制御システムにおける異常判定方法 Download PDF

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Abstract

車両制御システムのトー角変更制御ECU37の主演算部37aは、操舵制御ECU130から目標トー角αTL、αTRを入力され、左後輪のトー角を変更する電動機31L及び右後輪のトー角を変更する電動機31Rを、それぞれ独立に制御する。ストロークセンサ38L、38Rは実トー角αL、αRを検出し、副演算部37cの作動状態判定部85に入力する。作動状態判定部85は、あらかじめ記憶させられた判定テーブル85aに基づいて車両の車速VSに応じて左右の後輪のトー角αL、αRの組み合わせである動作許可範囲を計算し、実トー角αL、αRがその動作許可範囲内に含まれるか否かで車両の旋回状態に適した電動機31L、31Rの作動状態か否かを判定する。

Description

本発明は、車両の旋回状態を制御する車両制御システムに関するものであり、特に、複数のアクチュエータを協調動作させ、車両の旋回状態を制御する形式の車両制御システム及び車両制御システムにおける異常判定方法に関する。
車両の旋回状態を制御する車両制御システムとして既に、後輪トー角変更制御装置、制動力配分制御装置、駆動力配分制御装置等が知られている。そして、この種の車両制御システムは一般に、その協調動作させる複数のアクチュエータ、例えば、後輪トー角変更用の各電動機、又は各車輪ブレーキの作動状態を検出するセンサ、例えば、後輪トー角センサ、又は車輪速センサを設け、電動機又は車輪ブレーキの作動状態を監視している。
又、車両の旋回状態を制御する車両制御システムとして複数の制御装置を含む場合、一方の制御装置の異常に基づいて他方の制御装置の制御を変更して、異常な制御装置の制御を補償する技術が知られている(特許文献1)。
特開平8−142893号公報
しかしながら、前記従来の車両制御システムでは、制御対象のそれぞれのアクチュエータを監視するのみであり、例えば、後輪実トー角が目標トー角に追随しているか、固着状態であるかを監視するのみであり、左右の後輪実トー角が車両の走行状態に応じて協調動作すべき適切な範囲で作動しているかどうかの判定を行なっていない。このため、左右の内の一方の後輪実トー角に対して他方の後輪実トー角が取るべき値を考慮して異常か否かの判定を行っていないため、車両全体として適正な範囲を外れて後輪トー角の制御をしていたとしても異常と判断することができなかった。
同様に制動力配分制御装置において、車輪速の異常を検知してアンチロック制御や制動力配分制御の中止はしても、旋回状態における左右の車輪速が車輪ブレーキの協調動作が適切な範囲内にあるか否かによる車輪ブレーキの異常や、車輪ブレーキへの油圧を供給、制御する油圧装置の異常の判定を行っていない。
そこで、本発明は、前記問題を解決する車両制御システム及び車両制御システムにおける異常判定方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため請求項1の発明は、車両の旋回状態を制御する第1のアクチュエータと第2のアクチュエータとを含む車両制御システムにおいて、第1及び第2のアクチュエータを制御する制御手段と、第1及び第2のアクチュエータの作動状態情報を検知する作動状態検知手段と、作動状態検知手段により取得された作動状態情報により第1及び第2のアクチュエータの作動状態を判定する判定手段と、を備え、判定手段は、所定の車両挙動に対する第1及び第2のアクチュエータの作動範囲を定めた基準値を持ち、その基準値に基づき第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、判定手段は、所定の車両挙動に対する第1及び第2のアクチュエータの作動範囲を定めた基準値を持ち、その基準値に基づき第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことことができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両制御システムにおいて、第1及び第2のアクチュエータは車両に備わる左右の後輪のトー角をそれぞれ独立に変更するアクチュエータであり、作動状態情報は左右の後輪の実トー角であり、基準値は、車両の車速に応じて設定される左右の後輪のトー角の作動範囲であることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、異常判定の基準値である左右の後輪のトー角の作動範囲が車両の車速に応じて設定され、その基準値に基づいて第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の車両制御システムにおいて、判定手段は、車両の車速と前輪転舵角に基づいて、基準値を参照して、第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、判定手段は、車両の車速と前輪転舵角に基づいて、基準値を参照して、第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことができる。
請求項4に係る発明は、車両の旋回状態を制御する第1のアクチュエータと第2のアクチュエータとを含む車両制御システムにおいて、第1及び第2のアクチュエータを制御する制御装置と、第1及び第2のアクチュエータの作動状態情報を検知する作動状態検知センサと、を備え、制御装置は、作動状態検知センサにより取得された作動状態情報により第1及び第2のアクチュエータの作動状態を判定する判定部を有し、判定部は、所定の車両挙動に対する第1及び第2のアクチュエータの作動範囲を定めた基準値を持ち、この基準値に基づき第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、判定部は、所定の車両挙動に対する第1及び第2のアクチュエータの作動範囲を定めた基準値を持ち、その基準値に基づき第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことことができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の車両制御システムにおいて、第1及び第2のアクチュエータは車両に備わる左右の後輪のトー角をそれぞれ独立に変更するアクチュエータであり、作動状態情報は左右の後輪の実トー角であり、基準値は、車両の車速に応じて設定される左右の後輪のトー角の作動範囲であることを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、異常判定の基準値である左右の後輪のトー角の作動範囲が車両の車速に応じて設定され、その基準値に基づいて第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の車両制御システムにおいて、判定部は、車両の車速と前輪転舵角に基づいて、基準値を参照して、第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことを特徴とする。
請求項6に係る発明によれば、判定部は、車両の車速と前輪転舵角に基づいて、基準値を参照して、第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことができる。
請求項7に係る発明は、車両に備わる左右の後輪のトー角をそれぞれ独立に変更し、車両の旋回状態を制御する第1のアクチュエータ及び第2のアクチュエータと、第1及び第2のアクチュエータを制御する制御装置と、第1及び第2のアクチュエータの作動状態情報を検知する作動状態検知センサと、を備える車両制御システムにおける異常判定方法であって、制御装置が、所定の車両挙動に対する第1及び第2のアクチュエータの作動範囲を定めた基準値を有し、作動状態検知センサにより取得された作動状態情報と基準値に基づき、第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことを特徴とする。
請求項7に係る発明によれば、制御装置が、所定の車両挙動に対する第1及び第2のアクチュエータの作動範囲を定めた基準値を有し、その基準値に基づき第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことことができる。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の異常判定方法において、作動状態情報は左右の後輪の実トー角であり、基準値は、車両の車速に応じて設定される左右の後輪のトー角の作動範囲であることを特徴とする。
請求項8に係る発明によれば、制御装置において、異常判定の基準値である左右の後輪のトー角の作動範囲が車両の車速に応じて設定され、その基準値に基づいて第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことができる。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の異常判定方法において、車両の車速と前輪転舵角に基づいて、基準値を参照して、第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことを特徴とする。
請求項9に係る発明によれば、制御装置において、車両の車速と前輪転舵角に基づいて、基準値を参照して、第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことができる。
請求項1,4に記載の発明によれば、車両の旋回状態を制御する第1及び第2のアクチュエータの両方の作動範囲に基づいて第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行うので、車両全体として適正な協調動作の作動状態にあるか否かが判定できる。
特に、請求項2,5に記載の発明によれば、左右の後輪の実トー角が車両の車速に応じて設定される左右の後輪のトー角の作動範囲内であるかに否かによって、左右の後輪トー角を変更制御する第1及び第2のアクチュエータの異常の有無が判定できるので、旋回状態を制御する車両制御システムとして適切な旋回制御性の維持ができているか否か判定できる。
更に、請求項3,6に記載の発明によれば、車両の車速と前輪転舵角に基づいて後輪トー角を設定する車両制御システムにおいて、後輪トー角による車両の車速と前輪転舵角に基づいた適切な旋回制御性の維持ができているか否か判定できる。
請求項7に記載の発明によれば、車両に備わる左右の後輪のトー角をそれぞれ独立に変更し、車両の旋回状態を制御する第1及び第2のアクチュエータの両方の作動範囲に基づいて第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行うので、車両全体として適正な協調動作の作動状態にあるか否かが判定できる。
特に、請求項8に記載の発明によれば、左右の後輪の実トー角が車両の車速に応じて設定される左右の後輪のトー角の作動範囲内であるかに否かによって、左右の後輪トー角を変更制御する第1及び第2のアクチュエータの異常の有無が判定できるので、旋回状態を制御する車両制御システムとして適切な旋回制御性の維持ができているか否か判定できる。
更に、請求項9に記載の発明によれば、車両の車速と前輪転舵角に基づいて後輪トー角を設定する車両制御システムにおいて、後輪トー角による車両の車速と前輪転舵角に基づいた適切な旋回制御性の維持ができているか否か判定できる。
本発明の実施形態に係るトー角変更装置を含む操舵システムを備えた四輪自動車の全体概念図である。 操舵システムの電動パワーステアリング装置の構成図である。 操舵システムの左後輪側のトー角変更装置の構成図である。 トー角変更装置のアクチュエータの構造を示す概略断面図である。 操舵システムの操舵制御ECUとトー角変更制御ECUの概略制御機能構成図である。 トー角変更制御ECUの制御機能のブロック構成図である。 作動状態判定部における異常判定及び操舵制御ECUにおける異常判定を受けた後の制御の流れを示すフローチャートである。 (a)は左右の後輪のトー角α、αの正、負方向の定義を説明する図であり、(b)は後輪のトー角α、αの動作許可範囲Rpを説明する図であり、(c)は、動作許可範囲Rpの(b)と異なる設定方法の説明図である。
符号の説明
1L、1R 前輪
2L、2R 後輪
3 操向ハンドル
30、30 アクチュエータ(第1及び第2のアクチュエータ)
31、31 電動機
33 減速機構
35 送りねじ部
37 トー角変更制御ECU(制御手段、又は制御装置)
37a 主演算部
37b、37b 電動機駆動回路
37c 副演算部
38、38 ストロークセンサ(作動状態検知手段、又は作動状態検知センサ)
71 目標トー角演算部
73 異常時目標トー角設定部
81、81 減算器
82、82 F/B制御部
83、83 電動機制御信号生成部
85 作動状態判定部(判定手段、又は判定部)
85a 判定テーブル
100 操舵システム(車両制御システム)
120L、120R トー角変更装置
130 操舵制御ECU(制御手段、又は制御装置)
130a 電動パワステアリング制御部
FS 前輪転舵角センサ
操作角センサ
車速センサ
《実施形態》
本発明の実施形態を図1から図6を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態に係る車両制御システムの1例である操舵システムを備えた四輪自動車の全体概念図であり、図2は電動パワーステアリング装置の構成図である。
図1に示すように、操舵システム(車両制御システム)100は、前輪1L、1Rを転舵させる操向ハンドル3による操舵を電動機4で補助する電動パワーステアリング装置110、後輪2L、2Rのトー角を変更させるアクチュエータ(第1及び第2のアクチュエータ)30、30を含むトー角変更装置120L、120R、そのトー角変更装置120L、120Rを制御して前輪転舵角と車速とに応じてそれぞれ独立に後輪トー角を制御するトー角変更制御装置(以下、トー角変更制御ECUと称する)37及びトー角変更制御ECU37と電動パワーステアリング装置110を制御する操舵制御装置130(以下、操舵制御ECUと称する)、操作角センサS、車速センサS等を含んで構成されている。
ここでトー角変更制御ECU37と操舵制御ECU130とは本発明の制御手段、又は制御装置に対応する。
(電動パワーステアリング装置)
電動パワーステアリング装置110は、図2に示すように操向ハンドル3が設けられたメインステアリングシャフト3aと、シャフト3cと、ピニオン軸7とが、2つのユニバーサルジョイント(自在継手)3bによって連結され、又、ピニオン軸7の下端部に設けられたピニオンギア7aは、車幅方向に往復運動可能なラック軸8のラック歯8aに噛合し、ラック軸8の両端には、タイロッド9、9を介して左右の前輪1L、1Rが連結されている。この構成により、電動パワーステアリング装置110は、操向ハンドル3の操作時に車両の進行方向を変えることができる。ここで、ラック軸8、ラック歯8a、タイロッド9、9は転舵機構を構成する。
なお、ピニオン軸7はその上部、中間部、下部を軸受3d、3e、3fを介してステアリングギアボックス6に支持されている。
又、電動パワーステアリング装置110は、操向ハンドル3による操舵力を軽減するための補助操舵力を供給する電動機4を備えており、この電動機4の出力軸に設けられたウォームギア5aが、ピニオン軸7に設けられたウォームホイールギア5bに噛合している。
すなわち、ウォームギア5aとウォームホイールギア5bとで減速機構が構成されている。又、電動機4の回転子と電動機4に連結されてているウォームギア5aとウォームホイールギア5bとピニオン軸7とラック軸8とラック歯8aとタイロッド9、9等により、ステアリング系が構成されている。
電動機4は、複数の界磁コイルを備えた固定子(図示せず)とこの固定子の内部で回動する回転子(図示せず)からなる3相ブラシレスモータであり、電気エネルギーを機械的エネルギーに変換するものである。
又、電動パワーステアリング装置110は、電動機4を駆動する電動機駆動回路23と、電動機4の回転角を検出するレゾルバ25と、ピニオン軸7に加えられるピニオントルクを検出するトルクセンサSと、ピニオン軸7の回転角を検出する操作角センサSと、トルクセンサSの出力を増幅する差動増幅回路21と、車両の速度(車速)を検出する車速センサSとを備えている。
そして、操舵システム100の操舵制御ECU130は、後記する電動パワーステアリング制御部130a(図5参照)を有しており、この電動パワーステアリング制御部130aは、電動パワーステアリング装置110の機能部である電動機4を駆動制御する。
電動機駆動回路23は、例えば、3相のFETブリッジ回路のような複数のスイッチング素子を備え、電動パワーステアリング制御部130aからのDUTY(DU、DV、DW)信号を用いて、矩形波電圧を生成し、電動機4を駆動するものである。
又、電動機駆動回路23は図示しないホール素子を用いて3相の電動機電流を検出する機能を備えている。
車速センサSは、車両の車速を単位時間あたりのパルス数として検出するものであり、車速信号VSを出力する。
なお、以下では、車速信号VSを単に車速VSと称する。
操舵制御ECU130の機能構成については、電動パワーステアリング装置110の制御とトー角変更装置120L、120Rの制御とをまとめて後記する。
(トー角変更装置)
次に、図3、図4を参照しながらトー角変更装置の構成を説明する。
図3は左後輪側のトー角変更装置の平面図であり、図4はトー角変更装置のアクチュエータの構造を示す概略断面図である。
トー角変更装置120L、120Rは、車両の左右の後輪2L、2Rにそれぞれ取り付けられるものであり、図3では、左後輪2Lを例にとりトー角変更装置120Lを示している。トー角変更装置120Lは、アクチュエータ30、ストロークセンサ38を備えている。
なお、図3は、左側の後輪2Lのみを示しているが、右側の後輪2Rについても同様(対称)にして取り付けられている。右側の後輪2Rに対しては、トー角変更装置120R、アクチュエータ30、ストロークセンサ38と読み替える。ここでストロークセンサ38、38が本発明の作動状態検知手段、又は作動状態検知センサに対応する。
車体のリアサイドフレーム11にほぼ車幅方向に延びるクロスメンバ12の車幅方向端部が弾性支持されている。そして、ほぼ車体前後方向に延びるトレーリングアーム13の前端がクロスメンバ12の車幅方向端部近くで支持されている。トレーリングアーム13の後端に後輪2Lが固定されている。
トレーリングアーム13は、クロスメンバ12に装着される車体側アーム13aと、後輪2Lに固定される車輪側アーム13bとが、ほぼ鉛直方向の回動軸13cを介して連結されて構成されている。これにより、トレーリングアーム13が車幅方向へ変位することが可能となっている。
アクチュエータ30は、その一端が車輪側アーム13bの回動軸13cより前方側の前端部にボールジョイント16を介して取り付けられ、他端がクロスメンバ12にボールジョイント17を介して取り付けられている。
図4に示すように、アクチュエータ30は、電動機31、減速機構33、送りねじ部35等を備えて構成されている。
電動機31は、正逆両方向に回転可能なブラシモータやブラシレスモータ等で構成されている。
減速機構33は、例えば、2段のプラネタリギア(図示せず)等が組み合わされて構成されている。
送りねじ部35は、円筒形状に形成されたロッド35aと、このロッド35aの内部に挿入されて円筒形状をし、内周側にスクリュー溝35bが形成されたナット35cと、スクリュー溝35bと噛合してロッド35aを軸方向に移動可能に支持するスクリュー軸35dとを備えて構成されている。
送りねじ部35は、減速機構33及び電動機31とともに細長形状のほぼ円筒形状のケース本体34内に収容されている。又、ケース本体34の送りねじ部35側にはブーツ36がケース本体34の端部とロッド35aの端部との間を蓋うように取り付けられており、ケース本体34の端部から露出したロッド35aの外周面に埃や異物が付着したり、ケース本体34の内部に外部から埃や異物や水が侵入しないようなっている。
減速機構33の一端が電動機31の出力軸と連結され、他端がスクリュー軸35dと連結されている。電動機31からの動力が、減速機構33を介してスクリュー軸35dに伝達されてスクリュー軸35dが回転することで、ロッド35aがケース本体34に対して図示左右方向(軸方向)に伸縮自在に動作するようになっている。スクリュー軸35dとナット35cのスクリュー溝35bとの噛合の摩擦力により、電動機31が通電されて駆動されていない状態においても、後輪のトー角が一定に保持される。
又、アクチュエータ30には、ロッド35aの位置(伸縮量)を検出するストロークセンサ38が設けられている。このストロークセンサ38は、例えば、マグネットが内蔵され、磁気を利用して位置を検出できるようになっている。このように、ストロークセンサ38を用いて位置を検出することにより、後輪2L、2Rの実トー角(作動状態情報)を個別に高精度に検出できるようになっている。
このように構成されたアクチュエータ30は、ロッド35aの先端に設けられたボールジョイント16がトレーリングアーム13の車輪側アーム13b(図3参照)に回動自在に連結され、ケース本体34の基端(図4において右側の端)に設けられたボールジョイント17がクロスメンバ12(図3参照)に回動自在に連結されている。電動機31の動力によってスクリュー軸35dが回転してロッド35aが伸びる(図4の左方向)と、車輪側アーム13bが車幅方向外側(図3の左方向)に押圧されて、後輪2Lが左方向に旋回し、又ロッド35aが縮む(図4の右方向)と、車輪側アーム13bが車幅方向内側(図3の右方向)に引かれて、後輪2Lが右方向に旋回する。
なお、アクチュエータ30のボールジョイント16が取り付けられる場所は、ナックル等後輪2Lのトー角を変更できる位置であれば、車輪側アーム13bに限定されるものではない。又、本実施形態においてトー角変更装置120L、120Rはセミトレーリングアーム型独立懸架方式のサスペンションに対して適用した場合の例で示したがそれに限定されるものではなく、他の懸架方式のサスペンションにも適用できる。
例えば、ダブルウイッシュボーン式サスペンションのサイドロッドや、ストラット式サスペンションのサイドロッドに前記アクチュエータ30を組み込むことによっても実現できる。右側の後輪2Rに対しては、図4において、アクチュエータ30、電動機31、ストロークセンサ38をアクチュエータ30、電動機31、ストロークセンサ38と読み替える。
又、アクチュエータ30、30を制御するトー角変更制御ECU37が車体側に取り付けられている。トー角変更制御ECU37は、電動機31、31と三相動力線で接続され、ストロークセンサ38、38とコネクタ等を介して信号線で接続されている。又、トー角変更制御ECU37と操舵制御ECU130との間とは通信回線で接続されている。
トー角変更制御ECU37には、車両に搭載された図示しないバッテリ等の電源から電力が供給される。又、操舵制御ECU130、電動機駆動回路23にも前記とは別系統でバッテリ等の電源から電力が供給される(図示せず)。
(操舵制御ECU)
次に、図5を参照しながら操舵制御ECUの機能を説明する。
図5は操舵システムの操舵制御ECUとトー角変更制御ECUの概略制御機能構成図である。
操舵制御ECU130は、図示しないCPU、ROM、RAM等を備えるマイクロコンピュータ及び周辺回路等から構成されている。
図5に示すように操舵制御ECU130は、電動パワーステアリング装置110を制御する電動パワーステアリング制御部130aと、後輪2L、2Rのトー角の目標値を演算する目標トー角演算部71と、異常時目標トー角設定部73を備えている。
(電動パワーステアリング制御部)
電動パワーステアリング制御部130aは、詳細な説明を省略するが、特開2002−59855号公報の図2に記載されているような電動機4を駆動制御するための目標電流信号を設定し、その信号をイナーシャ補正し、更にダンピング補正し、補正された目標電流を、電動機駆動回路の出力電流をフィードバック制御して、電動機駆動回路23にDUTY(DU、DV、DW)信号を出力する。
(目標トー角演算部)
次に、図5を参照しながら目標トー角演算部について説明する。
目標トー角演算部71は、車速VSと、操向ハンドル3の操作角θとから左右の後輪2L、2Rのそれぞれの目標トー角αTL、αTRを生成し、左右の後輪2L、2Rのそれぞれのトー角変更を制御するトー角変更制御ECU37に目標トー角αTL、αTRを入力する。この目標トー角αTL、αTRの生成は、予め左右の後輪2L、2Rごとに設定されたトー角テーブル71aを操作角θ、操作角θの角速度ω、車速VSとに基づいて参照することによって行なわれる。
なお、角速度ωは目標トー角演算部71内で操作角θを微分して求める。
例えば、次式(1)、(2)のように設定される。
αTL=K(VS,ω,θ)・θ ・・・・(1)
αTR=K(VS,ω,θ)・θ ・・・・(2)
ここで、K(VS,ω,θ)、K(VS,ω,θ)は車速VS、操作角θ及び角速度ωに依存する前後輪操舵比であり、後輪の目標トー角αTL、αTRが、車速が所定の低速の範囲では、操向ハンドル3の操作角θに応じて後輪2L、2Rが逆相に、小回りがしやすいように各後輪の目標トー角αTL、αTRが生成される。
前記所定の低速の範囲を超える高速の範囲では、角速度ωの絶対値が所定の値以下で、かつ、操作角θが左右の所定の範囲以内の場合は、操作角θに応じて同相に各後輪の目標トー角αTL、αTRが設定される。つまり、レーンチェンジにおける横すべり角βを小さくするように各後輪の目標トー角αTL、αTRが設定される。
しかし、前記所定の低速の範囲を超える高速の範囲で、角速度ωの絶対値が所定の値を超えるか、又は、操作角θが左右の所定の範囲を超える大きな操作角θの場合は、操作角θに応じた逆相に各後輪の目標トー角αTL、αTRが設定される。
なお、目標トー角演算部71で生成される目標トー角αTL、αTRは、旋回安定性の観点から必ずしもアッカーマン・ジャントのジオメトリに従う必要はない。又、操作角θが0°のとき目標トー角αTL、αTRが、それぞれ、例えば、2°のトーインの設定になっていても良い。
(異常時目標トー角設定部)
次に、図5を参照しながら異常時目標トー角設定部について説明する。
異常時目標トー角設定部73は、目標トー角演算部71から目標トー角αTL、αTRの信号を入力され、トー角変更制御ECU37の後記する作動状態判定部(判定手段、又は判定部)85から異常状態検知信号を入力される。異常時目標トー角設定部73は、異常状態検知信号が入力されたとき、あらかじめ設定された異常時の目標トー角αSL、αSRを目標トー角演算部71に入力して、トー角変更制御ECU37にその異常時の目標トー角αSL、αSRを目標トー角として出力させると共に、車速VSと操作角θに応じた後輪トー角制御を中止させる。
(トー角変更制御ECU)
次に、図6を参照しながらトー角変更制御ECUの詳細な構成を説明する。図6はトー角変更装置のトー角変更制御ECUの制御機能のブロック構成図である。
トー角変更制御ECU37は、電子装置的な構成としては、2つのCPU、RAM、ROM等を備えるマイクロコンピュータ及び周辺回路等と、電動機駆動回路37b、37bを含んでいる。そして、前記2つのCPUは機能ブロック的には図6に示す主演算部37aと副演算部37cに対応し、それぞれはあらかじめ前記ROMに記憶されたプログラムを実行する。
主演算部37aはアクチュエータ30、30、つまり電動機31、31を個別に駆動制御する機能を有している。そのために主演算部37aは、電動機31を制御するため減算器81と、フィードバック制御部(以下、F/B制御部)82と、電動機制御信号生成部83とを含み、電動機31を制御するため減算器81と、F/B制御部82と、電動機制御信号生成部83とを含んでいる。
副演算部37cは作動状態判定部85を含んでいる。
以下に、各機能ブロックについて詳細に説明する。
ストロークセンサ38からの実トー角αと、操舵制御ECU130の目標トー角演算部71からの目標トー角αTLとが減算器81に入力される。減算器81は偏差信号を算出して、それをF/B制御部82に入力する。F/B制御部82は、偏差信号に所定のゲイン定数を乗じて目標電流信号を生成して、電動機制御信号生成部83に出力する。ここで、目標電流信号とは、アクチュエータ30を作動量(後輪2Lを所望のトー角αTLにする伸縮量)に設定するのに必要な電動機31への電力を供給するための電流信号である。
電動機制御信号生成部83は、F/B制御部82から目標電流信号を受けて電動機駆動回路37bに電動機制御信号を出力する。この電動機制御信号は、電動機31に供給する電流値と電流を流す方向を含む信号である。電動機駆動回路37bは、FET(FieldEffect Transistor)のブリッジ回路等で構成され、電動機制御信号に基づいて電動機31に電動機電流を供給する。
他方の電動機31に対しても、ストロークセンサ38からの実トー角αと、操舵制御ECU130の目標トー角演算部71からの目標トー角αTRに応じて、減算器81、F/B制御部82、電動機制御信号生成部83、電動機駆動回路37bが同様に機能する。
このようにF/B制御部82、82において目標トー角αTL、αTRに対して実トー角α、αをフィードバックして、目標電流信号を生成することにより、後輪2L(又は2R)のトー角変更に要する電流値が車速VS、路面環境、車両の運動状態、タイヤの磨耗状態等によって変化するのをフィードバックして、目標のトー角αTL、αTRに所望のトー角の変化速度で設定制御することができる。
更に、副演算部37cの作動状態判定部85は、主演算部37aにおける演算制御と並行して、車速VSと操作角θとに基づいて、判定テーブル85aを参照して基準値を算出し、算出された基準値とストロークセンサ38、38からの実トー角α、αと照らし合わせて、アクチュエータ30L、30Rの作動状態が異常であるか通常状態であるかを判定する。判定した結果異常状態の場合は、作動状態判定部85は操舵制御ECU130の異常時目標トー角設定部73に異常状態検知信号を出力する。
この判定方法については後記する。
次に、図7を参照しながら、作動状態判定部における異常判定の制御の流れを説明する。図7は作動状態判定部における異常判定及び操舵制御ECUにおける異常判定を受けた後の制御の流れを示すフローチャートである。以下の制御の流れは所定の周期、例えば、10msecの周期で繰り返し行なわれる。
ステップS11では、作動状態判定部85は、初期設定としてIFLAG=0、カウンタn=0、タイマt=0のリセットを行なう。ここで、IFLAGは後輪トー角αTL、αTRの組み合わせが後記する動作許可範囲の中に含まれていないと一度判定されて所定の経過時間T以内の状態か否かを判別するフラグであり、カウンタnは、その状態で後輪トー角αTL、αTRの組み合わせが動作許可範囲の中に含まれていないとの繰り返し判定が何回あったかを示すカウンタであり、タイマtは後輪トー角αTL、αTRが動作許可範囲の中に含まれていないと一度判定されてからの経過時間を計時するタイマである。
ステップS12では、作動状態判定部85は、車速VS、後輪トー角(実トー角)α、αを読み込む。ステップS13では、作動状態判定部85は、車速VSに基づいて動作許可範囲を計算する。
この動作許可範囲は、ROMにあらかじめ記憶された判定テーブル85aのデータに基づき、車速VSに応じて図8の(b)に示す動作許可範囲Rpを次のように計算する。まず、図8の(a)に示すように左右の後輪のトー角α、αを左方向を正、右方向を負と定め、図8の(b)に示すように左後輪トー角(実トー角)αを縦軸に、右後輪トー角(実トー角)αを横軸に取る。そして、原点Oを通り第1象限と第2象限において右斜め上方から左斜め下方に延びる、右後輪トー角α(+)軸に対して45°をなす一点鎖線で示す直線Aを中心にして、所定の距離Lだけ等しく両側に取ったバンドWを設定する。更に、原点Oを通り第3象限と第4象限において左斜め上方から右斜め下方に延びる、右後輪トー角α(+)軸に対して135°をなす一点鎖線で示す直線Bを中心にして、所定の距離Lだけ等しく両側に取ったバンドWを設定する。この、所定の距離Lは車速VSが大きくなるに従い矢印Xに示すように小さくすると共に、所定の距離Lも車速VSが大きくなるに従い矢印Yに示すように小さくする。そして、バンドWとバンドWの重なる領域が車速VS(所定の車両挙動)により決まる動作許可範囲Rpである。
なお、動作許可範囲Rpは、請求項に記載の発明の基準値に対応する。
又、所定の距離L、Lは、左右の後輪トー角α、αそれぞれが−α〜+αの範囲で物理的に変化可能であることを考慮してその範囲内で、車両の旋回運動性、旋回運動時の安定性を考慮して設定される。
ここで、バンドWの直線Aから一定の距離L離れた両側の直線の内、左斜め上方の平行直線Aはα−α=βに対応し、右斜め下方の平行直線Aはα−α=−βに対応する。バンドWの直線Bから一定の距離L離れた両側の直線の内、右斜め上方の平行直線Bはα+α=αに対応し、左斜め下方の平行直線Bはα+α=−αに対応する。βはα以下の正の数値である。
図8の(c)については、動作許可範囲Rpの別の設定方法の説明図であり、その説明は後記する。
ステップS14では、作動状態判定部85は、後輪トー角α、αの組み合わせが動作許可範囲Rpの中に含まれているか否かをチェックする。動作許可範囲Rpの中に含まれている場合(Yes)は、ステップS19へ進み、含まれていない場合(No)はステップS15へ進む。
ここでは、動作許可範囲Rpの中に含まれているとしてステップS19に進むこととする。
ステップS19では、作動状態判定部85はタイマtが所定の経過時間T以上か否かをチェックする。タイマtが所定の経過時間T以上の場合(Yes)はステップS20へ進み、そうでない場合(No)はステップS12へ戻り、処理を繰り返す。ここでは、タイマtはステップS11で初期条件としてリセットされたまま(タイマt=0)なので、ステップS12へ戻る。
ステップS14において動作許可範囲Rpの中に含まれていない(No)としてステップS15へ進んだ場合は、IFLAG=1か否かをチェックする(ステップS15)。IFLAG=1の場合(Yes)はステップS18へ進み、そうでない場合はステップS16へ進む。この場合は、ステップS11において初期条件としてIFLAG=0のままなのでステップS16へ進む。
ステップS16では、作動状態判定部85はIFLAG=1とし、更にステップS17へ進み、タイマtをスタートし、ステップS18へ進む。ステップS18では、作動状態判定部85はカウンタnを1つ増加させ、ステップS19へ進む。
ここでは、タイマtがステップS18にてスタートしたばかりなので、タイマtは所定の経過時間T未満(No)としてステップS12に戻り処理を繰り返す。ステップS12、S13と進み、ステップS14において再び後輪トー角α、αの組み合わせが動作許可範囲Rpの中に含まれていない場合(No)はステップS15、S18へと進み、カウンタnが1増加する。このようにステップS14における判定がIFLAG=1となってからのタイマtの計時時間が所定の経過時間T以上になるまでの間のステップS12からステップS19までの繰り返し処理の中で、ステップS14において動作許可範囲Rpの中に含まれていないと判定された回数がカウンタnで数えられる。
ステップS19においてタイマtが所定の経過時間T以上の場合、ステップS20へ進み、カウンタnが閾値N以上か否かをチェックする。カウンタnが閾値N以上の場合(Yes)はステップS22へ進み、閾値N未満の場合(No)はステップS21へ進む。
ステップS21では、作動状態判定部85はIFLAG=0、カウンタn=0とし、タイマt=0とリセットしてステップS12へ戻り処理を繰り返す。
これは、アクチュエータ30、30の目標トー角αTL、αTRに対する動作追随速度特性から一時的に後輪トー角α、αの組み合わせが動作許可範囲Rpの中に含まれていない場合がありうるので、最初に後輪トー角α、αの組み合わせが動作許可範囲Rpの中に含まれていないと判定されてから所定の経過時間T中の繰り返し処理による後輪トー角α、αの組み合わせが動作許可範囲Rpの中に含まれていないと判定された回数をカウンタnによって数え、カウンタnの値が閾値N未満の場合は、異常状態ではないとしてステップS21でリセットして、ステップS12へ戻り、繰り返し処理を続けるものである。
ステップS22では、作動状態判定部85は異常時目標トー角設定部73に異常検出信号を出力する。このとき、作動状態判定部85は異常時目標トー角設定部73に異常状態と判定したときの実トー角α、αも入力しても良い。ステップS23では、異常時目標トー角設定部73は目標トー角演算部71に目標トー角の演算中止指令と、異常時の目標トー角αSL、αSRを入力する。このとき、異常時目標トー角設定部73は、目標トー角演算部71が出力していた最寄の目標トー角αTL、αTR、作動状態判定部85から転送された実トー角α、αを参照して、例えば、安定性が増すように、αSL=−0.5°、αSR=+0.5°のように、わずかにトーインとなるように設定して目標トー角演算部71に入力する。
それを受けて、ステップS24では、目標トー角演算部71は、入力されたトー角αSL=−0.5°、αSR=+0.5°(所定の異常時の目標トー角)を主演算部37aに出力し、後輪トー角制御を中止する。このとき、運転者に後輪トー角制御故障の表示をして知らせても良い。
こうして、一連の処理が終了する。
以上、本実施形態によれば、作動状態判定部85において、繰り返し処理の中で車速VSに基づいて動作許可範囲Rpを計算し、読み込んだ後輪トー角α、αの組み合わせが動作許可範囲Rpの中に含まれているか否かをチェックし、動作許可範囲Rpの中に含まれていない場合は所定の経過時間T内に閾値N以上のカウンタnの計数がなされたとき、アクチュエータ30、30が異常であると判定して、トー角制御を中止させる。
動作許可範囲Rpの中に含まれていない場合でも、所定の経過時間T内に閾値N未満のカウンタnの計数のときは、アクチュエータ30、30の追随速度特性の問題として、アクチュエータ30、30が異常とは判定しない。
なお、読み込んだ後輪トー角α、αの組み合わせが一時的に動作許可範囲Rpの中に含まれないときに、異常判定の誤判定をするのを避ける方法は、前記したフローチャートに示した方法に限定されるものではない。(1)一定の時間幅毎(所定の繰り返し数の間)、読み込んだ後輪トー角α、αの組み合わせが動作許可範囲Rpの中に含まれない場合の数をカウンタnで計数して、カウンタnが閾値N以上のときに、アクチュエータ30、30が異常と判定しても良いし、(2)初めて読み込んだ後輪トー角α、αの組み合わせが動作許可範囲Rpの中に含まれないときに、タイマtをスタートさせ、その後読み込んだ後輪トー角α、αの組み合わせが動作許可範囲Rpの中に含まれるまでの経過時間をタイマtで計時し、所定の経過時間Tを経過しても動作許可範囲Rpの中に含まれることがない場合に、アクチュエータ30、30が異常と判定しても良い。
このように左右の後輪のトー角α、αの組合せが、車両走行状態に適切な範囲、動作許可範囲Rp内にあるか否かをチェックするので、左右の後輪のトー角α、αをそれぞれ単独で監視して異常判定をする方法では、故障した状態における左右の後輪のトー角α、αの組合せが現在の走行状態に対して適したものなのか否かの判断が適切にできなかったものが適切に行なえるようになる。又、その結果から異常状態か否かを判定する。
ちなみに、動作許可範囲Rpを設定する幅が車速VSが大きくなるに従い狭くなるようにしたので、高速走行においてアクチュエータ30、30が故障して異常になれば、低速の場合より早い段階で異常であると作動状態判定部85において判定でき、高速状態でアクチュエータ30、30の故障を運転者が知らないで運転を継続する時間を短くできる。
このように、左右の後輪のトー角α、αをそれぞれ単独で監視して異常判定をしないので、アクチュエータ30、30の一方が固着または目標トー角に対して追随速度特性が低下していて、他方が目標トー角制御に正常に追従している場合において、固着や追随速度特性の低下が生じていてもすぐに異常と判定されず、左右の後輪トー角α、αの組合せが車速VSに応じて変化する動作許可範囲Rp内に含まれない場合に初めて異常と判定される。
(変形例)
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のような種々の変形が可能である。
(1)作動状態判定部85における動作許可範囲Rp内に含まれるか否かの判定において、図8の(c)に示すように、読み込んだ実トー角α、αをそのまま使わず、α+αとα−αを演算して、その値が動作許可範囲Rp内に含まれるか否かを判定しても良い。この場合も図8の(c)における動作許可範囲Rpの左右の境界は、最小値−α以上、最大値+α以下の範囲で車速VSが大きくなるに従い矢印Xに示すように狭くなる。同様に、上下の境界は、最小値−β以上、最大値+β以下の範囲で車速VSが大きくなるに従い矢印Yに示すように狭くなる。
(2)作動状態判定部85における左右の後輪のトー角α、αの組合せが、車両走行状態に適切な範囲であるか否かの判定を、動作許可範囲Rpでなく、車速VSと操作角θとに基づいて動作許可範囲Rpの第1象限〜第4象限のいずれに入っているか否かで判定しても良い。
このようにすることにより、目標トー角演算部71において、車速VSと操作角θとに応じて各トー角を独立で制御して、前輪と同相、前輪と逆相、トーイン状態、トーアウト状態の制御をしている場合の、それぞれに対して動作許可範囲Rpに入っているか否かをチェックして異常判定ができる。
(3)前記実施形態における目標トー角演算部71において用いる操向角θの代わりに、図1に破線枠で示すように前輪転舵角検出センサSFSを設けて、前輪転舵角δを検出して用いるようにし、目標トー角演算部71、作動状態判定部85においても前輪転舵角δを用いて演算や判定をするようにしても良い。
(4)また、トー角変更制御ECU37は、2つのCPU、ROM、RAM、及び周辺回路を含むマイクロコンピュータと、電動機駆動回路37b、37bから構成されているとしたが、それに限定されない。2つのCPUの代わりに1つのCPUが複数のコアを有し、個々のコアが前記主演算部37aと副演算部37bを構成しても良い。
(5)本発明の電動パワーステアリング装置110には、操向ハンドル3と前輪1L、1Rとが機械的に切り離されたステアバイワイヤ(Steer By Wire)が含まれる。
(6)本発明の車両制御システムは本実施例の操舵システム100に限定されない。操作角θ、車速VS、車両のヨーレートを検出して、操作角θと車速VSに応じてヨーモーメントを制御する制動力配分制御装置に対しても適用できる。その場合、各車輪に車輪速を検出する車輪速センサを設けて、各車輪の車輪速の値の組み合わせを、車速VSと操作角θとに基づいて決まる基準値(動作許可範囲)と比較して判定し、旋回状態における左右の車輪速の値の組み合わせが車輪ブレーキの協調動作が適切に行なわれている範囲(動作許可範囲)内にあるか否かから、車輪ブレーキの異常や、車輪ブレーキへの油圧を供給、制御する油圧装置の異常の判定を行なうことができる。

Claims (9)

  1. 車両の旋回状態を制御する第1のアクチュエータと第2のアクチュエータとを含む車両制御システムにおいて、
    前記第1及び第2のアクチュエータを制御する制御手段と、
    前記第1及び第2のアクチュエータの作動状態情報を検知する作動状態検知手段と、
    該作動状態検知手段により取得された前記作動状態情報により前記第1及び第2のアクチュエータの作動状態を判定する判定手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、所定の車両挙動に対する前記第1及び第2のアクチュエータの作動範囲を定めた基準値を持ち、該基準値に基づき前記第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことを特徴とする車両制御システム。
  2. 前記第1及び第2のアクチュエータは車両に備わる左右の後輪のトー角をそれぞれ独立に変更するアクチュエータであり、
    前記作動状態情報は左右の後輪の実トー角であり、
    前記基準値は、車両の車速に応じて設定される前記左右の後輪のトー角の作動範囲であることを特徴とする請求項1に記載の車両制御システム。
  3. 前記判定手段は、車両の車速と前輪転舵角に基づいて、前記基準値を参照して、前記第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことを特徴とする請求項2に記載の車両制御システム。
  4. 車両の旋回状態を制御する第1のアクチュエータと第2のアクチュエータとを含む車両制御システムにおいて、
    前記第1及び第2のアクチュエータを制御する制御装置と、
    前記第1及び第2のアクチュエータの作動状態情報を検知する作動状態検知センサと、
    を備え、
    前記制御装置は、前記作動状態検知センサにより取得された前記作動状態情報により前記第1及び第2のアクチュエータの作動状態を判定する判定部を有し、
    前記判定部は、所定の車両挙動に対する前記第1及び第2のアクチュエータの作動範囲を定めた基準値を持ち、該基準値に基づき前記第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことを特徴とする車両制御システム。
  5. 前記第1及び第2のアクチュエータは車両に備わる左右の後輪のトー角をそれぞれ独立に変更するアクチュエータであり、
    前記作動状態情報は左右の後輪の実トー角であり、
    前記基準値は、車両の車速に応じて設定される前記左右の後輪のトー角の作動範囲であることを特徴とする請求項4に記載の車両制御システム。
  6. 前記判定部は、車両の車速と前輪転舵角に基づいて、前記基準値を参照して、前記第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことを特徴とする請求項5に記載の車両制御システム。
  7. 車両に備わる左右の後輪のトー角をそれぞれ独立に変更し、車両の旋回状態を制御する第1のアクチュエータ及び第2のアクチュエータと、前記第1及び第2のアクチュエータを制御する制御装置と、前記第1及び第2のアクチュエータの作動状態情報を検知する作動状態検知センサと、を備える車両制御システムにおける異常判定方法であって、
    前記制御装置が、
    所定の車両挙動に対する前記第1及び第2のアクチュエータの作動範囲を定めた基準値を有し、
    前記作動状態検知センサにより取得された前記作動状態情報と前記基準値に基づき、前記第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことを特徴とする車両制御システムにおける異常判定方法。
  8. 前記作動状態情報は左右の後輪の実トー角であり、
    前記基準値は、車両の車速に応じて設定される前記左右の後輪のトー角の作動範囲であることを特徴とする請求項7に記載の車両制御システムにおける異常判定方法。
  9. 車両の車速と前輪転舵角に基づいて、前記基準値を参照して、前記第1及び第2のアクチュエータの作動状態の異常判定を行なうことを特徴とする請求項8に記載の車両制御システムにおける異常判定方法。
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