JPWO2008117527A1 - 高輝度発光ダイオード - Google Patents

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Abstract

特に高い光出力を供するための光導波路構造を有する高輝度発光ダイオードを提供する。この高輝度発光ダイオードは、マルチモード干渉光導波路の一端と光学的に接続された一端と第1の光出射端面を構成する他端とを有する第1の光導波路と、マルチモード干渉光導波路の他端と光学的に接続された一端と第2の光出射端面を構成する他端とを有する第2の光導波路とを含む。第1の光導波路および第2の光導波路は、いずれも、マルチモード干渉光導波路よりも狭い幅を有する。

Description

本発明は、高輝度発光ダイオードに関し、特に高い光出力を供するための光導波路構造に関する。
近年、半導体レーザーとは異なり、発光波長幅が広く(半値幅で数10nm程度以上)、かつ、発光出力も大きいと期待される高輝度発光ダイオード(SLED:Super-luminescent light emitting diode)の研究開発が盛んになってきた。これは、光通信等に使われてきた半導体レーザーとは異なり、非干渉光源であること、または幅広い波長域を単一光源でカバーできることが主な理由である。非干渉光源の特徴を利用した代表例としては光コヒーレントトモグラフィー(OCT:Optical Coherent Tomography)が挙げられる。また、幅広い波長域を持つ単一光源の特徴を利用した代表例としては、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)伝送が挙げられる。
特に高輝度発光ダイオードは、従来のLEDとは異なり、発光原理に誘導放出が含まれるため、LEDに比べて高い光出力を得ることが一般的に知られている。なお、上述のSLEDは、OCTや光通信などの応用用途から、近赤外光波長域(例えば850nm帯、1300nm帯、1550nm帯など)で実用化されてきた。
特開平11−068241号公報 特開平11−068240号公報
上述のSLEDは、LEDに比べて発光出力は大きいものの、OCTやWDM光源の高性能化という観点から、更なる高光出力化が求められている。ところで一般的に、これまでのSLEDの光出力の律速要因としては、半導体レーザーと同様に、(1)熱飽和(電流注入に伴う発熱による飽和)、(2)空間的ホールバーニング(自身の光出力に起因する利得減少)、(3)COD(Catastrophic Optical Damage)レベル、の3要素が考えられる。このうち、(1)については発光領域(活性層)の面積拡大、(2)については、光導波路内の最大光出力位置における光子密度低減、(3)については発光端面での光子密度低減、が有効な対策である。
半導体レーザーや半導体光アンプ等の光能動デバイスのように、対象とする発光波長(主たる導波モード光)として単一波長もしくは比較的狭い波長帯を持つデバイスの場合で、更にシングルモード光出力が必要とされる場合、上記の3つの課題(1)〜(3)に対する解決手法として、アクティブMMI構造による高出力化手法が、特許文献1(特開平11−068241号公報)や特許文献2(特開平11−068240号公報)などの先行技術文献で提案されてきた。
ところが、高輝度発光ダイオードの場合、その重要な特性の一つに広い発光帯域幅(少なくとも数10nm程度以上)が挙げられるため、これまでアクティブMMI構造の適用は困難と考えられていた。何故ならば、マルチモード干渉領域には波長依存性があることが良く知られており、マルチモード干渉領域の中心波長から対象とする発光波長が10nm以上存在する場合、その発光波長に対しては完全には自己像結像現象が生じなくなってしまい、結果として、本来は広い発光帯域幅を有することを特徴としていた高輝度発光ダイオードにおいて、そもそもその発光帯域幅が広くならない、という問題が生じてしまうためである。加えて、アクティブMMI構造を適用する場合に得られる高い光出力が光導波路から供出されると、光導波路両端面に無反射コーティングを施す程度では、内部発振を十分に抑制できない、という課題も存在する。
上記に鑑みて本発明の目的は、特に高い光出力を供するための光導波路構造を有する高輝度発光ダイオードを提供することにある。
本発明によれば、半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたマルチモード干渉光導波路と、前記半導体基板上に形成され、前記マルチモード干渉光導波路の一端と光学的に接続された一端を有し、かつ、第1の光出射端面を構成する他端を有する第1の光導波路と、前記半導体基板上に形成され、前記マルチモード干渉光導波路の他端と光学的に接続された一端を有し、かつ、第2の光出射端面を構成する他端を有する第2の光導波路と、を含む高輝度発光ダイオードが提供される。この高輝度発光ダイオードでは、前記第1の光導波路および前記第2の光導波路は、いずれも、前記マルチモード干渉光導波路よりも狭い幅を有し、前記第1の光導波路の他端において前記第1の光導波路の光軸に対して前記第1の光出射端面が傾斜しており、前記第2の光導波路の他端において前記第2の光導波路の光軸に対して前記第2の光出射端面が傾斜している。
前記第1および第2の光出射端面に対して、それぞれ、前記第1および第2の光導波路が斜め方向に配置されてもよい。
前記第1および第2の光導波路は、シングルモード導波路であればよい。
あるいは、前記第1および第2の光導波路は、2次モードカットオフ導波路であってもよい。
また、前記マルチモード干渉光導波路の一端と前記第1の光導波路の一端との間に第1および第2のテーパ状光導波路が介在し、これら第1および第2のテーパ状光導波路が、それぞれ、前記第1の光導波路の一端から前記マルチモード干渉光導波路の一端に向かうにつれて漸次増加する幅を有することが望ましい。
また、前記マルチモード干渉光導波路の他端と前記第2の光導波路の一端との間に第3および第4のテーパ状光導波路が介在し、これら第3および第4のテーパ状光導波路が、それぞれ、前記第2の光導波路の一端から前記マルチモード干渉光導波路の他端に向かうにつれて漸次増加する幅を有することが望ましい。
また、前記マルチモード干渉光導波路、前記第1の光導波路および前記第2の光導波路は、前記半導体基板上に形成された発光層と、前記発光層上に形成されたクラッド層と、前記クラッド層上に形成されたコンタクト層とを含み、前記発光層が光導波路構造を有するものとすることができる。
また、前記第1および第2の光出射端面が低反射率端面であってもよい。
本発明による高輝度発光ダイオードは、発光ダイオードとして作用する。特に、従来にない高い光出力が得られるよう作用する。
本発明による第1の効果は、発光効率を損なうことなく高い光出力が得られることである。第2の効果は、高い光出力が得られながらも、発光波長帯域が狭められることなく、高い光出力が得られることである。
図1は、本発明の第1の実施形態を示す、高輝度発光ダイオードの光導波路構成概要図である。 図2は、図1のA−A'線で示される光導波路断面構造図である。 図3は、本発明による光導波路構造の透過度の波長依存性を説明する図である。 図4(a),(b)は、本発明の第1の実施形態の高輝度発光ダイオードの製造方法を示す工程図であり、図4(a)はMOCVD工程後の断面図、図4(b)はマスク形成後の断面図である。 図5は、本発明の第1の実施形態の高輝度発光ダイオードの製造方法を示す工程図であり、図5(a)はICPエッチング工程後の断面図、図5(b)はマスク除去後の断面図である。 図6は、本発明の第2の実施形態を示す、高輝度発光ダイオードの光導波路構成概要図である。 図7は、本発明の第3の実施形態を示す、高輝度発光ダイオードの光導波路構成概要図である。 図8は、本発明の第4の実施形態を示す、高輝度発光ダイオードの光導波路構成概要図である。
符号の説明
100 基板
101 第1の光導波路
102 マルチモード干渉光導波路
103 第2の光導波路
104,105 テーパ状光導波路
106 第3の光導波路
109 光出射端面121に対する垂線とのなす角度
121 光出射端面
201 n−InP基板
202 n−InPバッファ層
203 InGaAsP/InGaAsP−1.3μm帯発光層
204 第1のp−InPクラッド層
205 p−InGaAsPエッチングストッパ層
206 第2のp−InPクラッド層
207 p−InGaAsコンタクト層
401 n−InP基板
402 マスク
403 リッジ
404 SiO
以下、本発明に係る種々の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
本発明に係る第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施形態の高輝度発光ダイオードを概略的に示す上面図である。
図1を参照すると、本発明の第1の実施形態として、高輝度発光ダイオードの光導波路構成概要図が示されている。半導体基板100上に、第1の光導波路101と、マルチモード干渉光導波路102と、第2の光導波路103と、第1のテーパ状光導波路104と、第2のテーパ状光導波路105とが集積されている。
第1の光導波路101は、マルチモード干渉光導波路102の一端と光学的に接続された一端を有し、かつ、第1の光出射端面(左方の光出射端面121)を構成する他端を有している。第2の光導波路103は、マルチモード干渉光導波路102の他端と光学的に接続された一端を有し、かつ、第2の光出射端面(右方の光出射端面121)を構成する他端を有している。第1の光導波路101と第2の光導波路103は、いずれも、シングルモード光を生成するために、マルチモード干渉光導波路102よりも狭い幅を有する。第1の光導波路101の他端においては、第1の光導波路101の光軸に対して第1の光出射端面は傾斜しており、第2の光導波路103の他端においては、第2の光導波路103の光軸に対して第2の光出射端面は傾斜している。
マルチモード干渉光導波路102の一端(左側端)と第1の光導波路101の一端との間には、2段のテーパ状光導波路(第1および第2のテーパ状光導波路)104,105が介在している。これらテーパ状光導波路104,105は、第1の光導波路101の一端からマルチモード干渉光導波路102の一端に向かうにつれて漸次増加する幅を有している。特に、テーパ状光導波路104は、テーパ状光導波路105よりも長い導波路長を有しており、テーパ状光導波路105のテーパ部とテーパ状光導波路104のテーパ部とは互いに異なる傾斜角(光軸とテーパ部とがなす角度)を有する。また、テーパ状光導波路105のテーパ部の傾斜角は、テーパ状光導波路104のテーパ部の傾斜角よりも大きい。
一方、マルチモード干渉光導波路102の他端(右側端)と第2の光導波路103の一端との間にも、2段のテーパ状光導波路(第3および第4のテーパ状光導波路)104,105が介在している。これらテーパ状光導波路104,105は、第2の光導波路103の一端からマルチモード干渉光導波路102の他端に向かうにつれて漸次増加する幅を有している。特に、テーパ状光導波路104は、テーパ状光導波路105よりも長い導波路長を有しており、テーパ状光導波路105のテーパ部とテーパ状光導波路104のテーパ部とは互いに異なる傾斜角を有する。また、テーパ状光導波路105のテーパ部の傾斜角は、テーパ状光導波路104のテーパ部の傾斜角よりも大きい。
本実施形態では、第1の光導波路101及び第2の光導波路103の導波路幅は2μm程度、第1のテーパ状光導波路と第2のテーパ状光導波路との接続箇所での光導波路幅は4μm程度、マルチモード干渉光導波路102の導波路幅は10μm程度としている。
第1の光導波路101の長さは200μm程度、マルチモード干渉光導波路102の長さは310μm程度、第2の光導波路103の長さは200μm程度、第1のテーパ状光導波路104の長さは40μm程度、第2のテーパ状光導波路105の長さは5μm程度としている。
また、第1の光導波路101及び第2の光導波路103の光軸と、光出射端面121に対する垂線とのなす角度109は、θ=12度としている。この角度109は、3度以上20度以下、特には5度以上20度以下が望ましい。さらに、この角度109が小さい場合は、内部発振が抑制できず、逆に大きい場合は、出射光を効率よく光ファイバ等に光結合することが困難になる。すなわち、角度109が小さすぎると(特に、3度未満になると)、光出射端面121で反射した戻り光の量が大きくなるので、内部発振を抑制することができず、リップルの無い良好な発光波長特性を得ることが難しい。他方、角度109が大きすぎると(特に20度を超えると)、光出射端面121から出射された光が、屈折して、光ファイバやレンズ等の光学系(図示せず)に効率良く入射することができず、光ファイバやレンズ等の光学系と光出射端面121との接続性が悪化する。なお、光出射端面121から出射された光を、光ファイバやレンズ等の光学系に導く光学部品を設けてもよい。
また、図1のA−A'線で示される光導波路断面構造は、図2の断面図で示されるような、通常の多重量子井戸からなる発光層を用いたリッジ構造となっている。
また、第1の光導波路101と、マルチモード干渉光導波路102と、第2の光導波路103と、第1のテーパ状光導波路104と、第2のテーパ状光導波路105とは、層構造は同一で、差異はその導波路幅のみである。
図2に示した断面構造は、n−InP基板201上に、n−InPバッファ層202、InGaAsP/InGaAsP−1.3μm帯発光層203、第1のp−InPクラッド層204、p−InGaAsPエッチングストッパ層205、第2のp−InPクラッド層206、p−InGaAsコンタクト層207から構成されている。前記InGaAsP/InGaAsP−1.3μm帯発光層203は、SCH(Separate Confinement Hetero-structure)と多重量子井戸からなる通常の発光層である。
また、各層の厚さは、n−InPバッファ層202が100nm程度、InGaAsP/InGaAsP−1.3μm帯発光層203が100nm程度、第1のp−InPクラッド層204が200nm程度、p−InGaAsPエッチングストッパ層205が10nm程度、第2のp−InPクラッド層206が800nm程度、p−InGaAsコンタクト層207が150nm程度、それぞれ積層された構造となっている。
リッジ構造を構成するため、図2に示されるように、非導波領域においては、p−InGaAsコンタクト層207および第2のp−InPクラッド層206がエッチングにより除去された構造となっている。
マルチモード干渉導波路102は、たとえば、公知のMMI(Multimode Interference)理論を用いて以下のように設計することができる。
マルチモード干渉導波路102の長さを求める際に必要となるビート長(Lπ)の式は、次の第1式のように示すことができる。
Figure 2008117527
ここで、Lπはビート長を、Wはマルチモード干渉領域の幅を、Nrは導波路の屈折率を、Ncはクラッドの屈折率を、λは光波長を、それぞれ表している。また、σについては、TEモードのときはσ=0であり、TMモードのときはσ=1である。
マルチモード干渉領域の長さLが次の第2式で表されるとき、マルチモード干渉導波路102は、1×N光導波路として動作することができる。
Figure 2008117527
ここで、Nは、分岐導波路の数を表す正整数であり、本実施形態では、N=1である。また、マルチモード干渉領域は、次の第3式で表されるとき、光入射用のN個の分岐導波路と光出射用のN個の分岐導波路とを有するN×N光導波路として動作することができる。
Figure 2008117527
ただし、本実施形態では、N=1である。
なお、上記第1式あるいは第2式を用いてマルチモード干渉導波路102を設計する場合、厳密にこれらの理論式が満たされる必要は必ずしも無い。たとえば、理論式による値から10%程度マルチモード干渉導波路の長さがずれた程度であれば、マルチモード干渉導波路を実現できることは当業者において良く知られている。
上記第1式〜第3式を用いて、マルチモード干渉領域の長さLと、マルチモード干渉領域の幅Wを最適化することができる。
以下、本発明による第1の実施形態の高輝度発光ダイオードによって、発光効率を損なうことなく高い光出力が得られ、かつ、発光波長帯域が殆ど狭められることなく、高い光出力が得られる原理を説明する。
一般的に、これまでのSLEDの光出力の律速要因としては、半導体レーザーと同様に、(1)熱飽和(電流注入に伴う発熱による飽和)、(2)空間的ホールバーニング(自身の光出力に起因する利得減少)、(3)COD(Catastrophic Optical Damage )レベル、の3要素が考えられる。このうち、(1)については発光領域(活性層)の面積拡大、(2)については、光導波路内の最大光出力位置における光子密度低減、(3)については発光端面での光子密度低減、が有効な対策である。
半導体レーザーや半導体光アンプ等のように、対象とする発光波長(主たる導波モード光)が単一波長もしくは比較的狭い波長帯として使用されるデバイスの場合であれば、上記の3つの課題に対する手法として、アクティブMMI構造による高出力化手法が、これまで特許文献1、特許文献2などによって提案されてきた。
ところが、高輝度発光ダイオードの場合、その重要な特性の一つに広い発光帯域幅(少なくとも数10nm程度以上)が挙げられるため、これまでアクティブMMI構造の適用は困難と考えられていた。何故ならば、マルチモード干渉領域には波長依存性があることが良く知られており、結果として、本来は広い発光帯域幅を有することを特徴としていた高輝度発光ダイオードにおいて、そもそもその発光帯域幅が広くならない、という問題が生じてしまうためである。
図3はこのことを説明するためのシミュレーション結果を示す図であり、導波路全体で過剰損失が生じるかどうかを透過度(Transmittance)として表現したもので、従来のアクティブMMI構造(第1のテーパ状光導波路104と、第2のテーパ状光導波路105とが共に接続されていない構造)における透過度の波長依存性を破線で、本発明による光導波路構造の透過度の波長依存性を実線で示すものである。
図3を見て明らかなように、本発明の適用により、広い波長範囲で高い透過度(すなわち小さい過剰損失)が得られている。この結果、高輝度発光ダイオードの特性である広い発光帯域幅が確保されることになる。特に、2段のテーパ状光導波路104,105により、広い波長範囲で高い透過度(すなわち小さい過剰損失)を実現することが可能となる。
なお、第1の実施形態の発光層203は1.3μm帯としたが、これに限るわけではなく、いずれの波長帯においても本発明は適用可能である。材料系も通常のInP/InGaAsP系としたが、これに限るわけではなく、例えばInP/InGaAlAs系であってもよいし、可視光帯などその他の波長帯に適した材料系を適用することはもちろん可能である。
また発光層203の層構造を通常の多重量子井戸としたが、これに限るわけではなく、ひずみ量子井戸であっても良いし、通常のバルク発光層であっても適用可能である。
また、光導波路構造としてリッジ構造としたが、これに限るわけではなく、例えば埋め込み構造としても本発明は適用可能である。また、第1の光導波路101と第2の光導波路103は共にシングルモード導波路としているが、必ずしもシングルモード導波路である必要はなく、2次モードカットオフ導波路として構成しても本発明は適用可能である。
また、マルチモード干渉光導波路102を導波方向の中心位置に配置しているが、必ずしも中心位置におく必要は無いし、加えてマルチモード干渉光導波路102の個数もキャビティ内に1個のみである必要は無い。また、高輝度発光ダイオードは、通常、第1の光導波路101および第2の光導波路103のうちの少なくとも一方の端面から光を出力すれば足りる。このため、第1の光導波路101および第2の光導波路103のうちの他方の端面にモニタ用フォトディテクタを光学的に接続してもよい。このモニタ用フォトディテクタは、高輝度発光ダイオードの外部に配置されてもよいし、あるいは、第1の光導波路101または第2の光導波路103とモノリシックまたはハイブリッドに連続的に集積されてもよい。
次に、図4(a)、図4(b)、図5(a)および図5(b)を参照して第1の実施形態の製造方法を説明する。図4(a)、図4(b)、図5(a)および図5(b)は、高輝度発光ダイオードの製造工程を説明するための断面図である。
始めに、通常のn−InP基板401上に、MOCVD法を用いてn−InPバッファ層202、InGaAsP/InGaAsP−1.3μm帯発光層203、第1のp−InPクラッド層204、p−InGaAsPエッチングストッパ層205、第2のp−InPクラッド層206、p−InGaAsコンタクト層207、を成長する(図4(a))。
次に、ステッパ(縮小投影露光)によるフォトリソグラフィ法を用いて導波路形状にマスク402を形成する(図4(b))。
このマスクを用いて、誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)法によりエッチングを施し、リッジ403を形成する(図5(a))。
この後、熱CVD法により全面にSiO膜404を堆積し、ステッパ(縮小投影露光)によるフォトリソグラフィ法を用いてリッジ直上のSiO膜404を除去し(図5(b))、Ti/Pt/Auからなる上面電極材料を電子ビーム蒸着法により形成する。
この後、ウェハ裏面を研磨しTi/Auからなる裏面電極を形成し、素子の後方端面及び光出射端面位置において端面劈開を行い、素子端面(結晶面)に低反射膜コーティングを施して低反射率端面を形成し、素子の製造を終了する。
低反射膜は、光を透過できるものであれば、特に限定されるものではない。したがって、図1の入射光導波路101と出射光導波路103との異なる端面に低反射膜が形成されていればよい。
低反射膜の反射率は、たとえば0.1%以下とすることができる。低反射膜は、単層で実現されてもよいし、あるいは、異なった材料からなる薄膜を多層に積層することにより実現されてもよい。低反射膜の性能にとって重要なことは、発光波長帯における反射率が低いことである。
材料は、使用する波長によって適宜設計変更されるものであり、たとえばSiOやSiNO,AlO,五酸化タンタル等の酸化物、フッ化ランタン等のフッ化物を用いることができる。本実施形態においては、SiOを好適に用いることができる。
また、低反射率を実現させる観点からは、本実施形態では低反射率特性を得る上で重要な膜厚制御性に優れるスパッタ法を用いて低反射膜コーティングを施すことにより、1/4波長膜として単層SiO薄膜である低反射膜を形成することが望ましい。
なお、本実施形態では、フォトリソグラフィにステッパを用いているが、これに限るわけではなく、例えば電子ビーム露光であっても適用可能である。またSiO膜404形成法に熱CVDを用いているが、例えばプラズマCVD法であっても、スパッタ法であっても適用可能である。また、メサ形成工程方法についてもICP法に限るわけではなく、例えばRIE法であっても適用可能であるし、ウェットエッチング法を適用しても良い。また、メサ形成後にはウェハ表面に段差が生じるため、この段差を埋めて平坦化するために、ベンゾシクロブテン(BCB)やポリイミドなどの材料を用いた埋め込み手法が一般的には知られており、本発明においても、同様の埋め込み手法を適用してもよい。なお、本実施形態では、スパッタ法により低反射コーティングを施すが、これに限るわけではなく、例えば、ECR(Electron Cyclotron Resonance:電子サイクロトロン共鳴)現象を用いるECR−CVD法により低反射コーティングを施してもよい。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図6は、第2の実施形態の高輝度発光ダイオードの概略構成を示す上面図である。
図6を参照すると、本発明の第2の実施形態として、高輝度発光ダイオードの光導波路構成概要図が示されている。上記第1の実施形態と同様に、基板100上に、第1の光導波路101と、マルチモード干渉光導波路102と、第2の光導波路103と、第1のテーパ状光導波路104と、第2のテーパ状光導波路105とが集積されている。
第2の実施形態の第1の実施形態との差異は、第1の光導波路101の長さを150μm程度、第2の光導波路103の長さは50μm程度としている点のみで、その他は全て第1の実施形態と同様である。
また、図6のA−A'線に沿った断面図で示される光導波路断面構造も、第1の実施形態と同様に図2で示されるような、通常の多重量子井戸からなる発光層を用いたリッジ構造となっている。
以下、本発明による第2の実施形態の高輝度発光ダイオードによって、発光効率を損なうことなく高い光出力が得られ、かつ、発光波長帯域が殆ど狭められることなく、高い光出力が得られる原理を説明する。
上記第1の実施形態の場合と同様に、一般的に、これまでのSLEDの光出力の律速要因としては、半導体レーザーと同様に、(1)熱飽和(電流注入に伴う発熱による飽和)、(2)空間的ホールバーニング(自身の光出力に起因する利得減少)、(3)COD(Catastrophic Optical Damage)レベル、の3要素が考えられる。このうち、(1)については発光領域(活性層)の面積拡大、(2)については、光導波路内の最大光出力位置における光子密度低減、(3)については発光端面での光子密度低減、が有効な対策である。
上述した通り、高輝度発光ダイオードの場合、その重要な特性の一つに広い発光帯域幅(少なくとも数10nm程度以上)が挙げられるため、これまでアクティブMMI構造の適用は困難と考えられていた。何故ならば、マルチモード干渉領域には波長依存性があることが良く知られており、結果として、本来は広い発光帯域幅を有することを特徴としていた高輝度発光ダイオードにおいて、そもそもその発光帯域幅が広くならない、という問題が生じてしまうためである。
第2の実施形態の高輝度発光ダイオードの光導波路構造も、第1の実施形態と同様に、図3の実線に示される透過度の波長依存性を実現することができる。すなわち、図3を見て明らかなように、広い波長範囲で高い透過度(すなわち小さい過剰損失)が得られている。この結果、高輝度発光ダイオードの特性である広い発光帯域幅が確保されることになる。
加えて第2の実施形態では、特にマルチモード干渉光導波路102の導波方向における位置を、光出射端面に近づけた構造としている。このため、光出射端面近傍におけるホールバーニング効果、及びCODレベルの改善に寄与し、より高い光出力が得られる。
なお、本発明の発光層203は1.3μm帯としたが、これに限るわけではなく、いずれの波長帯においても本発明は適用可能である。材料系も通常のInP/InGaAsP系としたが、これに限るわけではなく、例えばInP/InGaAlAsであってもよいし、他の波長帯に適した材料系を適用することはもちろん可能である。
また発光層203の層構造を通常の多重量子井戸としたが、これに限るわけではなく、ひずみ量子井戸であっても良いし、通常のバルク発光層であっても適用可能である。
また、光導波路構造としてリッジ構造としたが、これに限るわけではなく、例えば埋め込み構造としても本発明は適用可能である。
また、第1の光導波路101と第2の光導波路103は共にシングルモード導波路としているが、必ずしもシングルモード導波路である必要はなく、2次モードカットオフ導波路として構成しても本発明は適用可能である。
また、マルチモード干渉光導波路102の個数はキャビティ内に1個のみである必要は無い。また、第2の光導波路103を配した構造としているが、仮に第2の光導波路103を省いた構造としても、本発明は適用可能である。
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図7は、第3の実施形態の高輝度発光ダイオードの概略構成を示す上面図である。
図7を参照すると、本発明の第3の実施形態として、高輝度発光ダイオードの光導波路構成概要図が示されている。第3の実施形態の高輝度発光ダイオードは、半導体基板100上に、3個のマルチモード干渉光導波路102が直列的に連結された構造を有している。言い換えれば、中央に配置されたマルチモード干渉光導波路102の一端と第1の光導波路101との間にマルチモード光導波路(副マルチモード光導波路)102が介在し、中央に配置されたマルチモード干渉光導波路102の他端と第2の光導波路103との間にマルチモード光導波路(副マルチモード光導波路)102が介在している。上記第1の実施形態と同様に、基板100上に、第1の光導波路101と、3個のマルチモード干渉光導波路102と、第2の光導波路103と、第1のテーパ状光導波路104と、第2のテーパ状光導波路105、及び第3の光導波路106とが集積されている。
第3の実施形態の第1の実施形態との差異は、図7を見てわかるように、マルチモード干渉光導波路102とその前後の第1のテーパ状光導波路104及び第2のテーパ状光導波路105とがそれぞれ3箇所配置されている点、及び第3の光導波路106が集積されている点だけで、その他の構成は全て第1の実施形態と同様である。
また、図7のA−A'線で示される光導波路断面構造も、第1の実施形態と同様に図2で示されるような、通常の多重量子井戸からなる発光層を用いたリッジ構造となっている。
なお、本発明の第3の光導波路106は、第1の光導波路101及び第2の光導波路103と同様に幅2μm程度、長さ50μm程度としている。
以下、本発明による第3の実施形態の高輝度発光ダイオードによって、発光効率を損なうことなく高い光出力が得られ、かつ、発光波長帯域が殆ど狭められることなく、高い光出力が得られる原理を説明する。
上記第1の実施形態の場合と同様に、一般的に、これまでのSLEDの光出力の律速要因としては、半導体レーザーと同様に、(1)熱飽和(電流注入に伴う発熱による飽和)、(2)空間的ホールバーニング(自身の光出力に起因する利得減少)、(3)COD(Catastrophic Optical Damage )レベル、の3要素が考えられる。このうち、(1)については発光領域(活性層)の面積拡大、(2)については、光導波路内の最大光出力位置における光子密度低減、(3)については発光端面での光子密度低減、が有効な対策である。
上述した通り、高輝度発光ダイオードの場合、その重要な特性の一つに広い発光帯域幅(少なくとも数10nm程度以上)が挙げられるため、これまでアクティブMMI構造の適用は困難と考えられていた。何故ならば、マルチモード干渉領域には波長依存性があることが良く知られており、結果として、本来は広い発光帯域幅を有することを特徴としていた高輝度発光ダイオードにおいて、そもそもその発光帯域幅が広くならない、という問題が生じてしまうためである。
第3の実施形態の高輝度発光ダイオードの光導波路構造でも、広い波長範囲で高い透過度(すなわち小さい過剰損失)が得られる。この結果、高輝度発光ダイオードの特性である広い発光帯域幅が確保されることになる。
加えて第3の実施形態では、特にマルチモード干渉光導波路102が複数配置された構造となっている。このため、発光領域の殆どが幅の広い領域として構成されるため、より電気抵抗の小さい構造・より放熱効果に優れる構造・より導波路内の光子密度が小さい構造、となることにより、より高い光出力が得られる。
なお、本発明の発光層203は1.3μm帯としたが、これに限るわけではなく、いずれの波長帯においても本発明は適用可能である。材料系も通常のInP/InGaAsP系としたが、これに限るわけではなく、例えばInP/InGaAlAsであってもよいし、他の波長帯に適した材料系を適用することはもちろん可能である。
また発光層203の層構造を通常の多重量子井戸としたが、これに限るわけではなく、ひずみ量子井戸であっても良いし、通常のバルク発光層であっても適用可能である。
また、光導波路構造としてリッジ構造としたが、これに限るわけではなく、例えば埋め込み構造としても本発明は適用可能である。また、第1の光導波路101と第2の光導波路103は共にシングルモード導波路としているが、必ずしもシングルモード導波路である必要はなく、2次モードカットオフ導波路として構成しても本発明は適用可能である。
また、マルチモード干渉光導波路102の個数はキャビティ内に3個である必要は無く、2個であってもよいし、4個以上であっても本発明は適用可能である。また、第1の光導波路101、第2の光導波路103、第3の光導波路106を全て同一長さとした構造としているが、必ずしも全て同一である必要は無い。
なお、第3の実施形態では、マルチモード干渉光導波路102を3個配置した構造としているが、3個に限るわけではなく、4個以上配置しても、本発明は適用可能である。また、テーパ状光導波路は第1、第2の構造としているが、2個に限るわけではなく、3個以上配置しても、本発明は適用可能である。
(第4の実施形態)
次に、本発明に係る第4の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図8は、第4の実施形態の高輝度発光ダイオードの概略構成を示す上面図である。
図8を参照すると、第4の実施形態の高輝度発光ダイオードは、半導体基板100上に、2個のマルチモード干渉光導波路102,102が直列的に連結された構造を有している。言い換えれば、2個のマルチモード干渉光導波路102のうちの一方のマルチモード干渉光導波路102の一端と第1の光導波路101との間に他方のマルチモード光導波路(副マルチモード光導波路)102が介在している。その他の構成は、光導波路のサイズや層構造の一部を除いて、上記第1の実施形態の構成と実質的に同じである。
第4の実施形態では、第1の光導波路101および第2の光導波路103の導波路幅は4μm程度、第1のテーパ状光導波路104および第2のテーパ状光導波路105の接続箇所での光導波路幅は7.5μm程度、マルチモード干渉光導波路102の導波路幅は10μm程度としている。第1の光導波路101の長さは70μm程度、マルチモード干渉光導波路102の長さは360μm程度、第2の光導波路103の長さは70μm程度、第1のテーパ状光導波路104の長さは80μm程度、第2のテーパ状光導波路105の長さは5μm程度としている。
また、第1の光導波路101および第2の光導波路103の光軸と、光出射端面121に対する垂線とのなす角度109は、θ=15度としている。この角度109は、3度以上20度以下、特には5度以上20度以下が望ましい。上述の通り、この角度109が小さい場合は、内部発振が抑制できず、逆に大きい場合は、出射光を効率よく光ファイバ等に光結合することが困難になる。なお、θ=15度とする場合は、光出射端面121からの光出射角度がおよそ45度となるため、素子を実装する際には目視で光軸方向を判断することが比較的容易である、というメリットもある。
さらに、第4の実施形態の高輝度発光ダイオードの断面構造は、発光層の組成を除いて、図2に示した構造と同じである。すなわち、第4の実施形態では、図2に示したInGaAsP/InGaAsP−1.3μm帯発光層203の代わりに、InGaAlAs/InGaAlAs−1.55μm帯発光層が形成される。このInGaAlAs/InGaAlAs−1.55μm帯発光層は、SCH(Separate Confinement Hetero-structure)と多重量子井戸からなる通常の発光層である。また、InGaAlAs/InGaAlAs−1.55μm帯発光層は、MOCVD法により、100nm程度の厚みを持つように形成できる。
なお、第4の実施形態の発光層は、1.55μm帯の層としたが、これに限るわけではなく、いずれの波長帯においても本発明は適用可能である。材料系も通常のInP/InGaAlAs系としたが、これに限るわけではなく、例えばInP/InGaAsP系であってもよいし、他の波長帯に適した材料系を適用することはもちろん可能である。
また、InGaAlAs/InGaAlAs−1.55μm帯発光層の層構造を通常の多重量子井戸としたが、これに限るわけではなく、ひずみ量子井戸であっても良いし、通常のバルク発光層であっても適用可能である。
また、マルチモード干渉光導波路102はキャビティ内に2個設けられているが、2個のみである必要は無い。
以上、添付図面を参照しつつ本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、本発明は、上記以外の形態でも実施可能であり、特許請求の範囲に記載された技術的思想に基づいて、上記実施形態の種々の変形例があり得ることが明らかである。
たとえば、第1の光導波路101および第2の光導波路103は、直線状に形成されているが、これに限定されるものではない。第1の光導波路101および第2の光導波路103の光軸に対して光出射端面121が最適な傾斜角をなすように、第1の光導波路101および第2の光導波路103がそれぞれ曲率を有していてもよい。

Claims (15)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成されたマルチモード干渉光導波路と、
    前記半導体基板上に形成され、前記マルチモード干渉光導波路の一端と光学的に接続された一端と第1の光出射端面を構成する他端とを有する第1の光導波路と、
    前記半導体基板上に形成され、前記マルチモード干渉光導波路の他端と光学的に接続された一端と第2の光出射端面を構成する他端とを有する第2の光導波路と、
    を含み、
    前記第1の光導波路および前記第2の光導波路は、いずれも、前記マルチモード干渉光導波路よりも狭い幅を有し、
    前記第1の光導波路の他端において前記第1の光導波路の光軸に対して前記第1の光出射端面が傾斜しており、
    前記第2の光導波路の他端において前記第2の光導波路の光軸に対して前記第2の光出射端面が傾斜している、高輝度発光ダイオード。
  2. 請求項1記載の高輝度発光ダイオードであって、前記第1の光出射端面に対して前記第1の光導波路が斜め方向に配置されている、高輝度発光ダイオード。
  3. 請求項1または2記載の高輝度発光ダイオードであって、前記第2の光出射端面に対して前記第2の光導波路が斜め方向に配置されている、高輝度発光ダイオード。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の高輝度発光ダイオードであって、前記第1および第2の光導波路はいずれもシングルモード導波路である、高輝度発光ダイオード。
  5. 請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の高輝度発光ダイオードであって、前記第1および第2の光導波路はいずれも2次モードカットオフ導波路である、高輝度発光ダイオード。
  6. 請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の高輝度発光ダイオードであって、前記マルチモード干渉光導波路の一端と前記第1の光導波路の一端との間に介在し、かつ、前記第1の光導波路の一端から前記マルチモード干渉光導波路の一端に向かうにつれて漸次増加する幅を有するテーパ状光導波路を更に含む高輝度発光ダイオード。
  7. 請求項6記載の高輝度発光ダイオードであって、前記テーパ状光導波路は、第1及び第2のテーパ状光導波路を含み、前記第1のテーパ状光導波路のテーパ部と前記第2のテーパ状光導波路のテーパ部とは互いに異なる傾斜角を有する、高輝度発光ダイオード。
  8. 請求項7記載の高輝度発光ダイオードであって、前記第1のテーパ状光導波路は、前記第2のテーパ状光導波路よりも長い導波路長を有する、高輝度発光ダイオード。
  9. 請求項1から8のうちのいずれか1項に高輝度発光ダイオードであって、前記マルチモード干渉光導波路の他端と前記第2の光導波路の一端との間に介在し、かつ、前記第2の光導波路の一端から前記マルチモード干渉光導波路の他端に向かうにつれて漸次増加する幅を有するテーパ状光導波路を更に含む高輝度発光ダイオード。
  10. 請求項9に記載のテーパ状光導波路が、前記テーパ状光導波路は、第3及び第4のテーパ状光導波路を含み、前記第3のテーパ状光導波路のテーパ部と前記第4のテーパ状光導波路のテーパ部とは互いに異なる傾斜角を有する、高輝度発光ダイオード。
  11. 請求項10記載の高輝度発光ダイオードであって、前記第3のテーパ状光導波路は、前記第4のテーパ状光導波路よりも長い導波路長を有する、高輝度発光ダイオード。
  12. 請求項1から11のうちのいずれか1項に記載の高輝度発光ダイオードであって、
    前記マルチモード干渉光導波路、前記第1の光導波路および前記第2の光導波路は、前記半導体基板上に形成された発光層と、前記発光層上に形成されたクラッド層と、前記クラッド層上に形成されたコンタクト層とを含み、
    前記発光層が光導波路構造を有する、高輝度発光ダイオード。
  13. 請求項1から12のうちのいずれか1項に記載の高輝度発光ダイオードであって、前記第1および第2の光出射端面がいずれも低反射率端面である、高輝度発光ダイオード。
  14. 請求項1から13のうちのいずれか1項に記載の高輝度発光ダイオードであって、前記マルチモード干渉光導波路の一端と前記第1の光導波路との間に介在する少なくとも1つの副マルチモード干渉光導波路を更に含む高輝度発光ダイオード。
  15. 請求項1から14のうちのいずれか1項に記載の高輝度発光ダイオードであって、前記マルチモード干渉光導波路の他端と前記第2の光導波路との間に介在する少なくとも1つの副マルチモード干渉光導波路を更に含む高輝度発光ダイオード。
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