JPWO2008099487A1 - エレベータの安全装置 - Google Patents

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Abstract

エレベータの安全装置においては、かごに対して水平方向へ変位可能なハウジングに受けレール当たり及び回動レール当たりが設けられている。かごを案内するガイドレールは、受けレール当たりと回動レール当たりとの間に配置されている。受けレール当たりと回動レール当たりとの間の間隔は、回動レール当たりの上下方向への回動により小さくなる。ハウジングは、回動レール当たりがガイドレールに接離する方向へ変位駆動機構により変位される。ガイドレールは、回動レール当たりがガイドレールに接触しながらかごの移動方向に応じた方向へ回動されることにより、回動レール当たりと受けレール当たりとの間で把持される。

Description

この発明は、上下いずれの方向についてもかごの走行を制動可能なエレベータの安全装置に関するものである。
従来、エレベータの異常が発生した場合に、電気的に制動動作される楔式の非常止め装置を備えたエレベータ装置が提案されている。この従来のエレベータ装置では、電磁アクチュエータにより楔を変位させ、かごを案内するガイドレールと、かごに設けられた受け金との間に楔を噛み込ませることにより、かごに制動力を与えている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、一対の電磁石の動作を組み合わせることにより、回動部材を上下方向へ回動させてかごの制動動作を行うエレベータの安全装置も提案されている。回動部材には、上部制動シュー及び下部制動シューが設けられている。かごを案内するガイドレールは、回動部材の上方への回動により下部制動シューと固定シューとの間で把持され、回動部材の下方への回動により上部制動シューと固定シューとの間で把持される。かごは、上部制動シュー及び下部制動シューのいずれかと固定シューとの間でガイドレールが把持されることにより制動される(例えば、特許文献2参照)。
WO2004/083091 欧州特許出願公開第1460020号明細書
しかし、特許文献1に示されたエレベータ装置では、上方向及び下方向のそれぞれについて個別に制動動作を行う複数の非常止め装置をかごに搭載しなければならない。従って、上下いずれの方向についてもかごに対する制動動作を行うためには、非常止め装置全体が大形化してしまう。
また、特許文献2に示されたエレベータの安全装置でも、回動部材を回動させるために一対の電磁石を用いなければならないので、駆動部分が大形化してしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、小形化を図ることができ、上下いずれの方向についてもかごの制動動作を短時間でかつより確実に行うことができるエレベータの安全装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの安全装置は、ガイドレールに案内されるかごに支持され、かごに対して水平方向へ変位可能なハウジング、ハウジングに設けられた受けレール当たり、受けレール当たりとの間にガイドレールが配置されるようにハウジングに設けられ、かつ上下方向へ回動可能になっており、上下方向への回動により受けレール当たりとの間隔が小さくなる回動レール当たり、及び回動レール当たりがガイドレールに接離する方向へハウジングをかごに対して変位させる変位駆動機構を備え、ガイドレールは、回動レール当たりがガイドレールに接触しながらかごの移動方向に応じた方向へ回動されることにより、回動レール当たりと受けレール当たりとの間で把持される。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1の非常止め装置を示す構成図である。 図2のIII-III線に沿った断面図である。 図2の非常止め装置の側面図である。 図2の回動レール当たりの中央接触面がかごガイドレールに接触している状態を示す構成図である。 図5のVI-VI線に沿った断面図である。 図2の回動レール当たりの下部摩擦面がかごガイドレールに接触している状態を示す構成図である。 図7のVIII-VIII線に沿った断面図である。 この発明の実施の形態2による非常止め装置を示す構成図である。 図9のX-X線に沿った断面図、 図9のXI-XI線に沿った断面図である。 図9の回動レール当たりの中央接触面がかごガイドレールに接触している状態を示す構成図である。 図12のXIII-XIII線に沿った断面図である。 図9の回動レール当たりの下部摩擦面がかごガイドレールに接触している状態を示す構成図である。 図14のXV-XV線に沿った断面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、かご1及び釣合おもり(図示せず)は、主索2により吊り下げられている。主索2は、巻上機の駆動シーブに巻き掛けられている。駆動シーブは、巻上機の駆動力により回転される。かご1及び釣合おもりは、駆動シーブの回転により昇降路内を昇降される。昇降路内には、かご1の昇降を案内する一対のかごガイドレール3と、釣合おもりの昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール(図示せず)とが設置されている。
かご1及び釣合おもりの昇降は、エレベータの制御盤4により制御される。制御盤4には、かご1の速度を検出するかご速度検出センサ5、かご1の出入口(図示せず)の開閉の有無を検出するドア開閉検出センサ6、及び主索2の破断の有無を検出する主索破断検出センサ7のそれぞれからの情報が送られる。かご速度検出センサ5としては、例えば駆動シーブの回転速度に応じた信号を発生するエンコーダやレゾルバ等が用いられる。ドア開閉検出センサ6としては、例えばかご1の出入口を開閉するドアの位置を検出する位置センサ等が用いられる。主索破断検出センサ7としては、例えば主索2の張力を検出する張力検出器等が用いられる。
制御盤4には、かご速度検出センサ5、ドア開閉検出センサ6及び主索破断検出センサ7のそれぞれからの情報に基づいてエレベータの異常の有無を検出する制動指令部8が設けられている。制動指令部8は、エレベータの異常の発生を検出したときに制動指令を出力する。
制動指令部8は、演算処理部(CPU等)、記憶部(ROM、RAM及びハードディスク等)及び信号入出力部を持ったコンピュータを有している。制動指令部8の機能は、コンピュータによる演算処理により実現可能である。
かご1には、かごガイドレール3を把持してかご1を制動する制動装置である一対の非常止め装置9が搭載されている。各非常止め装置9は、制動指令部8からの制動指令を受けることにより、かご1を制動する制動動作を行う。
図2は、図1の非常止め装置9を示す構成図である。また、図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。さらに、図4は、図2の非常止め装置9の側面図である。図において、かご1には、取付枠10が取り付けられている。取付枠10には、上下方向に互いに間隔を置いて配置された上部ガイドロッド11及び下部ガイドロッド12が取り付けられている。上部ガイドロッド11及び下部ガイドロッド12は、互いに平行かつ水平に配置されている。
取付枠10の内側には、ハウジング13が設けられている。ハウジング13の上下には、スライドガイド13a〜13dが設けられている。スライドガイド13a,13cには、上部ガイドロッド11が貫通している。スライドガイド13b,13dには、下部ガイドロッド12が貫通している。これにより、ハウジング13は、上部ガイドロッド11及び下部ガイドロッド12に沿って取付枠10に対して摺動可能となっている。即ち、ハウジング13は、かご1に対して水平方向へ変位可能になっている。
ハウジング13は、ハウジング本体14と、ハウジング本体14からかごガイドレール3側に突出する取付案内部15と、ハウジング本体14からかごガイドレール3側と反対側へ突出する調整ボルト取付部16とを有している。
取付案内部15は、ハウジング13の変位方向について、かごガイドレール3に対してずれた位置に配置されている。また、取付案内部15は、上下方向へ延びる受け部15aと、受け部15aの上端部及び下端部のそれぞれからかごガイドレール3側へ延びる一対の水平部15b,15cとを有している。
ハウジング13には、水平方向についてかごガイドレール3を挟んで互いに対向する受けレール当たり17及び回動レール当たり18が設けられている。即ち、かごガイドレール3は、共通のハウジング13に設けられた受けレール当たり17と回動レール当たり18との間に配置されている。これにより、受けレール当たり17及び回動レール当たり18は、ハウジング13とともに変位される。また、受けレール当たり17及び回動レール当たり18は、ハウジング13の取付枠10に対する変位により、かごガイドレール3にそれぞれ接離可能になっている。
受けレール当たり17は、各水平部15b,15c間に配置されている。受けレール当たり17は、各水平部15b,15cに沿って案内される。受けレール当たり17には、受け部15aを貫通する複数(この例では2つ)の段付きボルト19が固定されている。各段付きボルト19は、受け部15aに対して水平方向へ摺動可能になっている。これにより、受けレール当たり17は、ハウジング13に対して水平方向へ変位可能になっている。
受けレール当たり17と受け部15aとの間(即ち、受けレール当たり17の反かごガイドレール3側)には、共通の段付きボルト19がそれぞれ通された押付要素22及び調整要素23が配置されている。
押付要素22は、例えば複数の皿ばねを有している。押付要素22は、皿ばねが縮められることによる弾性反発力により、かごガイドレール3に近づく方向(即ち、受け部15aから離れる方向)へ受けレール当たり17を付勢している。調整要素23は、押付要素22の弾性反発力の大きさを調整する。この例では、調整要素23は、互いに重ねられた複数のスペーサを有している。押付要素22の弾性反発力の大きさの調整は、スペーサの枚数の調整により行われる。
各段付きボルト19には、ワッシャ20が通されるとともに、位置決めナット21が螺合されている。ワッシャ20及び位置決めナット21は、受け部15aに対して係合可能になっている。受けレール当たり17のかごガイドレール3に近づく方向への変位は、ワッシャ20及び位置決めナット21の受け部15aに対する係合により規制される。受けレール当たり17のハウジング13に対する水平方向についての位置の調整は、位置決めナット21の段付きボルト19に対する螺合量の調整により行われる。
受けレール当たり17が受け部15aに近づく方向へ変位されるときには、押付要素22は、受けレール当たり17の変位に逆らってさらに大きな弾性反発力を発生する。
回動レール当たり18は、ハウジング本体14に固定された水平軸(主軸)24に軸受25を介して取り付けられている。この例では、軸受25はすべり軸受とされている。これにより、回動レール当たり18は、主軸24を中心に上下方向へ回動可能になっている。回動レール当たり18は、かご1の移動時にかごガイドレール3に接触すると、かごガイドレール3に接触しながらかご1の移動方向に応じた方向へ回動される。即ち、回動レール当たり18がかごガイドレール3に接触すると、かご1が下降しているときには回動レール当たり18が上方へ回動され、かご1が上昇しているときには回動レール当たり18が下方へ回動される。
回動レール当たり18の形状は、上下方向への回動により受けレール当たり17との間隔が連続的に小さくなる形状とされている。即ち、回動レール当たり18と受けレール当たり17との間の間隔は、回動レール当たり18の回動前が最大であり、回動レール当たり18の回動量が大きくなるに従って連続的に小さくなる。
回動レール当たり18は、回動レール当たり本体26と、回動レール当たり本体26に設けられた上部制動シュー27及び下部制動シュー28(一対の制動シュー)とを有している。
回動レール当たり本体26のかごガイドレール3側の外周部には、かごガイドレール3が接触可能なレール接触面が設けられている。レール接触面は、中央接触面26aと、中央接触面26aの上端部に連続する曲面である上部接触曲面(上部曲面部)26bと、中央接触面26aの下端部に連続する曲面である下部接触曲面(下部曲面部)26cとを有している。
この例では、中央接触面26aは、回動レール当たり18の回動中心Cnを通る径方向に沿った直線に対して垂直な平面である。また、上部接触曲面26bは、回動中心Cnから上方へオフセットした位置Pupを中心とする円筒面である。さらに、下部接触曲面26cは、回動中心Cnから下方へオフセットした位置Pdnを中心とする円筒面である。なお、上部接触曲面26bの中心Pupは、中心Cnを中心としたX−Y座標の第2象限のY軸寄りに、下部接触曲面26cの中心Pdnは、第3象限のY軸寄りに位置している。
また、この例では、各接触曲面26b,26cのそれぞれの中心Pup及びPdnと回動中心Cnとの間のY軸方向についての寸法LYと、回動レール当たり18のレール接触点と回転中心Cnとの間のX軸方向についての寸法LXとの比γ(=LY/LX)に対して、各接触曲面26b,26cのそれぞれとかごガイドレール3との間の摩擦係数μが大きくなるように(即ち、γ<μとなるように)設定されている。このようにすれば、回動レール当たり18の押圧力による戻り回転力(制動時に回動されるべき方向の反対方向へ作用する荷重)に対して、回動レール当たり18の押圧力に対する摩擦力を大きくすることができ、回動レール当たり18をより確実に回動させることができる。寸法比γの値を小さくするためには、各接触曲面26b,26cの円筒面の半径Rを大きくすればよい。また、摩擦係数μを大きくするためには、かごガイドレール3を無給油ガイドでガイドし油分の付着が防止される構造としたり、かごガイドレール3に食い込む多数の微小突起を各接触曲面26b,26cに設けたりすることが挙げられる。
上部制動シュー27は、上部接触曲面26bの上端に隣接して配置されている。上部制動シュー27には、平面である上部摩擦面(上部平面部)27aが設けられている。上部制動シュー27の上部摩擦面27aが設けられた部分は、上部接触曲面26bの上端よりも所定量だけ突出している。
上部制動シュー27の背面と回動レール当たり本体26との間には、上部制動シュー27のレール接触面からの突出量を調整可能なスペーサ45が設けられている。上部制動シュー27の突出量の調整は、スペーサ45の厚さの調整により行われる。
下部制動シュー28は、下部接触曲面26cの下端に隣接して配置されている。下部制動シュー28には、平面である下部摩擦面(下部平面部)28aが設けられている。下部制動シュー28の下部摩擦面28aが設けられた部分は、下部接触曲面26cの下端よりも所定量だけ突出している。
下部制動シュー28の背面と回動レール当たり本体26との間には、下部制動シュー28のレール接触面からの突出量を調整可能なスペーサ46が設けられている。下部制動シュー28の突出量の調整は、スペーサ46の厚さの調整により行われる。この例では、上部制動シュー27及び下部制動シュー28のレール接触面からの各突出量はほぼ同一とされている。
かごガイドレール3には、回動レール当たり18のかごガイドレール3側への変位により、中央接触面26aが接触する。
かご1が下降しているときに中央接触面26aがかごガイドレール3に接触すると、回動レール当たり18がかごガイドレール3に引かれて上方へ回動される。下部接触曲面26cをかごガイドレール3に接触させながら回動レール当たり18が上方へ回動されると、主軸24がかごガイドレール3から離れる方向(即ち、受けレール当たり17がかごガイドレール3に近づく方向)へハウジング13が変位される。上部制動シュー27の上部摩擦面27aがかごガイドレール3に接触すると、かごガイドレール3は、上部制動シュー27と受けレール当たり17との間で把持される。
かご1が上昇しているときに中央接触面26aがかごガイドレール3に接触すると、回動レール当たり18がかごガイドレール3に引かれて下方へ回動される。上部接触曲面26bをかごガイドレール3に接触させながら回動レール当たり18が下方へ回動されると、主軸24がかごガイドレール3から離れる方向(即ち、受けレール当たり17がかごガイドレール3に近づく方向)へハウジング13が変位される。下部制動シュー28の下部摩擦面28aがかごガイドレール3に接触すると、かごガイドレール3は、下部制動シュー28と受けレール当たり17との間で把持される。
取付枠10には、ハウジング13を取付枠10に対して変位させる変位駆動機構29(図3及び図4)が設けられている。変位駆動機構29は、回動レール当たり18がかごガイドレール3に接触する方向へハウジング13を付勢する複数の付勢ばね(付勢体)30と、付勢ばね30の付勢力に逆らってハウジング13の変位を規制可能な保持・開放機構(保持手段)31とを有している。
付勢ばね30は、スライドガイド13a,13bと取付枠10の一端部(図2では左端部)との間に設けられている。付勢ばね30としては、例えばコイルばねが用いられている。各付勢ばね30には、スライドガイド13a,13bがそれぞれ通されている。
保持・開放機構31は、調整ボルト取付部16に設けられた隙間振り分け用調整ボルト41と、取付枠10に対して変位可能で、かつ隙間振り分け用調整ボルト41に係合可能な保持レバー32と、保持レバー32に当接する押しピン33と、押しピン33を変位させて保持レバー32を変位させる電磁マグネット34とを有している。
押しピン33及び電磁マグネット34は、取付枠10の反ハウジング13側に設けられている。電磁マグネット34は、取付枠10に固定された固定鉄心(第1鉄心)36と、固定鉄心36に組み込まれた電磁コイル37と、固定鉄心36に対して変位可能な可動鉄心(第2鉄心)38とを有している。
押しピン33は、可動鉄心38の中央に固定されている。また、押しピン33は、固定鉄心36の中心を貫通している。押しピン33には、複数の調整ナット39が螺着されている。調整ナット39の位置を調整することにより、可動鉄心38と固定鉄心36との間の隙間の大きさが所定の値に設定可能となっている。
保持レバー32は、かごガイドレール3から回動レール当たり18を離した状態でハウジング13の変位を規制する保持位置(図3)とハウジング13の規制を解除する解除位置(図6)との間で変位可能になっている。固定鉄心36には、レバー取付部材が固定されている。保持レバー32の一端部は、回動支持ピン40を介してレバー取付部材に回動可能に取り付けられている。保持レバー32の他端部は、隙間振り分け用調整ボルト41に当接される。保持レバー32は、回動支持ピン40を中心とする回動により、保持位置と解除位置との間を変位される。
隙間振り分け用調整ボルト41は、ハウジング13の調整ボルト取付部16に螺着されている。また、隙間振り分け用調整ボルト41は、各付勢ばね30の付勢により保持レバー32の他端部に水平に押し付けられている。保持レバー32が保持位置にあるとき(即ち、ハウジング13の変位が規制されているとき)の回動レール当たり18及び受けレール当たり17のそれぞれと、かごガイドレール3との間の隙間寸法(図2及び図3)は、隙間振り分け用調整ボルト41の調整ボルト取付部16に対する螺合量の調整により調整される。
可動鉄心38は、電磁マグネット34が励磁されることにより、固定鉄心36に吸着されて保持される。押しピン33は、固定鉄心36による可動鉄心38の吸着により、固定鉄心36に対して動かないように保持される。保持レバー32は、固定鉄心36に対して保持された押しピン33に当接されることにより、保持位置に保持される。即ち、保持レバー32の保持位置から解除位置への変位は、電磁マグネット34の励磁により規制される。
電磁マグネット60の保持力は、各付勢ばね30のハウジング42に対する付勢力に打ち勝つように設定されている。従って、受けレール当たり17及び回動レール当たり18は、電磁マグネット34の励磁により、かごガイドレール3から離れた状態で保持される(図2及び図3)。
また、保持レバー32の解除位置への変位の規制は、電磁マグネット34の励磁の停止によって保持力が消失することにより解除される。保持レバー32は、電磁マグネット34の保持力が消失すると、各付勢ばね30の付勢力により、隙間振り分け用調整ボルト41を介してハウジング13に押されながら回動され、保持位置から解除位置へ変位される。これにより、ハウジング13は、回動レール当たり18がかごガイドレール3に接触する方向へ変位される。
なお、ハウジング13のかごガイドレール3に対する水平方向についての位置を調整可能なハウジング位置調整手段は、隙間振り分け用調整ボルト41とされている。また、回動レール当たり18の回動中心Cnと受けレール当たり17との間の距離を調整可能なレール当たり間調整手段は、段付きボルト19及び位置決めナット21を有している。
次に、動作について説明する。図5は図2の回動レール当たり18の中央接触面26aがかごガイドレール3に接触している状態を示す構成図であり、図6は図5のVI-VI線に沿った断面図である。また、図7は図2の回動レール当たり18の下部摩擦面28aがかごガイドレール3に接触している状態を示す構成図であり、図8は図7のVIII-VIII線に沿った断面図である。
通常時は、図2及び図3に示すように、制御盤4の制御により、電磁マグネット34が励磁されており、可動鉄心38が固定鉄心36に吸着された状態が保たれている。このときには、保持レバー32は、押しピン33との当接により保持位置(図3)に保持されており、解除位置への回動(図3の時計方向への回動)が規制されている。また、このときには、隙間振り分け用調整ボルトの保持レバー32に対する係合により、回動レール当たり18及び受けレール当たり17のそれぞれが所定の隙間を介してかごガイドレール3から開離されている。
制動指令部8によってエレベータの異常が検出されると、制動指令が制動指令部8から各非常止め装置9へ出力される。各非常止め装置9の変位駆動機構29が制動指令を受けると、電磁コイル37への通電が停止され、電磁マグネット34の保持力が消失する。これにより、保持レバー32は、各付勢ばね30の付勢力によりハウジング13に押されながら保持位置(図3)から解除位置(図6)へ回動される。このとき、押しピン33は、保持レバー32に当接されながら変位される。また、可動鉄心38は、固定鉄心36から離れる方向へ変位される。押しピン33及び可動鉄心38の変位は、調整ナット39が固定鉄心36に当接するまで行われる。
保持レバー32の解除位置への変位に伴って、各付勢ばね30の付勢力により、回動レール当たり18がかごガイドレール3に接触する方向(図3の右方向)へハウジング13が変位される。これにより、図5及び図6に示すように、回動レール当たり18がかごガイドレール3に接触する。
かご1が下降しているときに回動レール当たり18がかごガイドレール3に接触すると、回動レール当たり18がかごガイドレール3に引かれて上方へ回動される。このとき、回動レール当たり18は、各付勢ばね30の付勢力により、下部接触曲面26cがかごガイドレール3に接触しながら回動される。これにより、ハウジング13は主軸24がかごガイドレール3から離れる方向へ変位され、受けレール当たり17はかごガイドレール3に近づく方向へ変位される。なお、このとき、隙間振り分け用調整ボルト41は、ハウジング13の変位により、保持レバー32から開離される。
この後、回動レール当たり18がさらに上方へ回動され、下部制動シュー28がかごガイドレール3に達すると、図7及び図8に示すように、下部制動シュー28と受けレール当たり17との間でかごガイドレール3が把持される。このとき、押付要素22は、かごガイドレール3に押された受けレール当たり17の変位により縮められており、受けレール当たり17をかごガイドレール3に押し付ける弾性反発力を発生している。また、下部制動シュー28の下部摩擦面28aがかごガイドレール3に接触している。これにより、かごガイドレール3の把持力が確保され、かご1に制動力が与えられる。
一方、かご1が上昇しているときに回動レール当たり18がかごガイドレール3に接触すると、回動レール当たり18がかごガイドレール3に引かれて下方へ回動される。このとき、回動レール当たり18は、各付勢ばね30の付勢力により、上部接触曲面26bがかごガイドレール3に接触しながら回動される。これにより、ハウジング13は主軸24がかごガイドレール3から離れる方向へ変位され、受けレール当たり17はかごガイドレール3に近づく方向へ変位される。なお、このとき、隙間振り分け用調整ボルト41は、ハウジング13の変位により、保持レバー32から開離される。
この後、回動レール当たり18がさらに下方へ回動され、上部制動シュー27がかごガイドレール3に達すると、上部制動シュー27と受けレール当たり17との間でかごガイドレール3が把持される。このとき、押付要素22は、かごガイドレール3に押された受けレール当たり17により縮められており、受けレール当たり17をかごガイドレール3に押し付ける弾性反発力を発生している。また、上部制動シュー27の上部摩擦面27aがかごガイドレール3に接触している。これにより、かごガイドレール3の把持力が確保され、かご1に制動力が与えられる。
このようなエレベータの安全装置では、受けレール当たり17と、上下方向への回動により受けレール当たり17との間隔が小さくなる回動レール当たり18とがハウジング13に設けられ、かつ回動レール当たり18がかごガイドレール3に接離する方向へハウジング13を変位させる変位駆動機構29が取付枠10に設けられているので、上下のいずれの方向についても、共通の変位駆動機構29の動作により、かご1の移動を制動させることができる。これにより、かご1の移動を制動させる駆動機構を上下のそれぞれの方向について個別に設ける必要がなくなり、非常止め装置9の小形化を図ることができる。
また、変位駆動機構29は、回動レール当たり18がかごガイドレール3に接触する方向へハウジング13を付勢する付勢ばね30と、付勢ばね30の付勢力に逆らってハウジング13の変位を規制可能な保持・開放機構31とを有しているので、簡単な構成でハウジング13を変位させることができる。また、保持・開放機構31の故障によりハウジング13に対する保持力が消失した場合であっても、付勢ばね30の付勢力により、回動レール当たり18がかごガイドレール3に接触する方向へハウジング13を変位させることができ、かご1の制動動作をより確実に行うことができる。
また、保持・開放機構31は、励磁によりハウジング13の変位を規制し、励磁の停止によりハウジング13の規制の解除を行う電磁マグネット34を有しているので、制動動作を短時間で行うことができる。
また、受けレール当たり17及び回動レール当たり18は、ハウジング13とともに変位されるので、受けレール当たり17及び回動レール当たり18のハウジング13に対する取り付け構造を簡単にすることができる。
また、ハウジング13のかごガイドレール3に対する水平方向についての位置を調整可能な隙間振り分け用調整ボルト41と、回動レール当たり18の回動中心Cnと受けレール当たり17との間の距離を調整可能なレール当たり間調整手段(段付きボルト19及び位置決めナット21)とがハウジング13に設けられているので、ハウジング13の変位が変位駆動機構29によって規制されているときの回動レール当たり18及び受けレール当たり17のそれぞれと、かごガイドレール3との間の隙間寸法を容易に調整することができる。これにより、非常止め装置9をかご1に取り付けた後に隙間寸法の調整を行うことができ、据付作業の手間を軽減することができる。また、取付枠10が傾くこと等による誤動作の防止も図ることができる。
また、回動レール当たり18は、かごガイドレール3に接触しながら回動されるときに上部接触曲面26b及び下部接触曲面26cのいずれかがかごガイドレール3に接触し、受けレール当たり17との間でかごガイドレール3を把持するときに上部摩擦面27a及び下部摩擦面28aのいずれかがかごガイドレール3に接触するので、回動レール当たり18の回動時に、回動レール当たり18のかごガイドレール3に対する接触を点接触あるいは線接触とすることができ、回動レール当たり18の摩耗量を少なくすることができる。これにより、長寿命化を図ることができ、制動動作の回数を増加させることができる。
また、上部制動シュー27及び下部制動シュー28の回動レール当たり本体26に対する位置は、スペーサ45,46の厚さの調整により調整可能になっているので、例えば上部制動シュー27及び下部制動シュー28の摩耗等によってかごガイドレール3の把持力が低下した場合に、上部制動シュー27及び下部制動シュー28の位置の調整により把持力の回復を図ることができる。
また、受けレール当たり17とハウジング13との間には、受けレール当たり17をかごガイドレール3に押し付ける押付要素22が設けられているので、かごガイドレール3に対する把持力をより確実に発生することができる。これにより、かご1に制動力をより確実に与えることができる。
また、かご速度検出センサ5、ドア開閉検出センサ6及び主索破断検出センサ7のそれぞれからの情報に基づいて、エレベータの異常の有無が制動指令部8により検出され、制動指令部8による異常の検出により非常止め装置9の制動動作が行われるので、かご1の速度に異常が発生した場合、かご1の出入口が開状態でかご1が移動した場合、及び主索2が破断した場合に、かご1に制動力を短時間でかつより確実に与えることができる。
なお、上記の例では、上部制動シュー27及び下部制動シュー28の回動レール当たり本体26からの各突出量がほぼ同一とされているが、上部制動シュー27の突出量を下部制動シュー28の突出量よりも少なくしてもよい。かご1と釣合おもりとのバランスが偏って上昇するかご1を停止させるための制動力は、主索2が破断して下降するかご1を停止させるための制動力よりも、小さくてよい。従って、上部制動シュー27の突出量を下部制動シュー28の突出量よりも少なくすることにより、かご2の上昇時に必要な制動力をかご1の下降時に必要な制動力よりも小さくすることができ、かご1の移動方向に応じた制動力をかご1に与えることができる。
また、上記の例では、回動レール当たり18のレール接触面は、平面26aと、回動中心Cnから上方及び下方へそれぞれオフセットした位置Pup,Pdnを中心とする各円筒面26b,26cにより構成されているが、これに限定されず、回動レール当たり18がかごガイドレール3に接触しながら回動されることにより主軸24がかごガイドレール3から連続的に離れる形状になっていればよい。
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2による非常止め装置9を示す構成図である。また、図10は図9のX-X線に沿った断面図、図11は図9のXI-XI線に沿った断面図である。図において、ハウジング13は、ハウジング本体51と、ハウジング本体51に設けられ、上下方向について互いに間隔を置いて配置された上部取付案内部52及び下部取付案内部53とを有している。
上部取付案内部52及び下部取付案内部53は、ハウジング本体51からかごガイドレール3側に突出している。上部取付案内部52は、水平部と、水平部の反かごガイドレール3側の端部から下方へ延びる受け部とを有している。下部取付案内部53は、水平部と、水平部の反かごガイドレール3側の端部から上方へ延びる受け部とを有している。
受けレール当たり17は、上部取付案内部52と下部取付案内部53との間に配置されている。受けレール当たり17は、上部取付案内部52及び下部取付案内部53の各水平部に沿って、ハウジング13に対して案内される。
受けレール当たり17には、水平に配置された複数(この例では2つ)の段付きボルト19が固定されている。各段付きボルト19は、受けレール当たり17の背面側へ延びている。また、各段付きボルト19は、上部取付案内部52と下部取付案内部53との間に配置された共通の当て板(規制部)54を貫通している。
当て板54には、各段付きボルト19がそれぞれ貫通する複数(この例では2つ)の押付力調整ボルト(調整要素)55が螺合されている。押付力調整ボルト55は、段付きボルト19に対して水平方向へ摺動可能になっている。
受けレール当たり17と各押付力調整ボルト55との間(即ち、受けレール当たり17の反かごガイドレール3側)には、段付きボルト19が通された押付要素22がそれぞれ配置されている。押付要素22は、例えば複数の皿ばねを有している。押付要素22は、皿ばねが縮められることによる弾性反発力により、当て板54から離れる方向へ受けレール当たり17を付勢している。
押付力調整ボルト55は、押付要素22の弾性反発力の大きさを調整する。押付要素22の弾性反発力の調整は、押付力調整ボルト55の当て板54に対する螺合量の調整により行われる。
各段付きボルト19には、ワッシャ20が通されるとともに、位置決めナット21が螺合されている。受けレール当たり17の当て板54から離れる方向への変位は、ワッシャ20及び位置決めナット21の当て板54に対する係合により規制される。受けレール当たり17の当て板54に対する位置の調整は、位置決めナット21の段付きボルト19に対する螺合量の調整により行われる。
受けレール当たり17は、各段付きボルト19、ワッシャ20、位置決めナット21、押付要素22、当て板54及び押付力調整ボルト55とともに、ハウジング13に対して変位可能になっている。また、押付要素22は、受けレール当たり17の当て板54に近づく方向への変位により、受けレール当たり17の変位に逆らってさらに大きな弾性反発力を発生する。
上部取付案内部52及び下部取付案内部53の各受け部と受けレール当たり17との間には、複数(この例では2つ)の付勢ばね68が縮められて設けられている。即ち、受けレール当たり17は、上部取付案内部52及び下部取付案内部53の各受け部から水平に離れる方向へ各付勢ばね68により付勢されている。
当て板54の各段付きボルト19間の部分には、当て板54を水平に貫通する隙間調整ボルト56が螺合されている。隙間調整ボルト56には、隙間調整ボルト56の当て板54に対する変位を防止するための止めナット57が螺合されている。
ハウジング本体51には、レバー通し穴58が設けられている。レバー通し穴58には、隙間調整ボルト56に係合される保持レバー59が通されている。受けレール当たり17は、隙間調整ボルト56が保持レバー59に係合されながらハウジング13に対して変位される。保持レバー59と当て板54との間の間隔は、隙間調整ボルト56の当て板54に対する螺合量の調整により調整される。これにより、受けレール当たり17と回動中心Cnとの間隔が調整される。
ハウジング13の反かごガイドレール3側の部分には、電磁マグネット60が設けられている。電磁マグネット60は、ハウジング13に固定された固定鉄心(第1鉄心)61と、固定鉄心61に組み込まれた電磁コイル62と、固定鉄心61に対して変位可能な可動鉄心(第2鉄心)63とを有している。固定鉄心61及び可動鉄心63は、電磁コイル62への通電(即ち、電磁マグネット60の励磁)により互いに吸着され、電磁コイル62への通電の停止によりハウジング13の変位方向について互いに開離される。
固定鉄心61には、レバー取付部材が固定されている。レバー取付部材には、保持レバー59の一端部が回動支持ピン64を介して回動可能に取り付けられている。保持レバー59の他端部には、隙間調整ボルト56の受けレール当たり17側の端部が押し付けられている。
可動鉄心63の中央には、水平に配置された押しピン65が固定されている。押しピン65は、固定鉄心61の中心を貫通している。押しピン65には、可動鉄心63から離れる方向への固定鉄心61の変位を規制する調整ナット66が螺着されている。調整ナット66の押しピン65に対する位置を調整することにより、可動鉄心63と固定鉄心61との間の隙間の大きさが所定の値に設定可能となっている。
押しピン65の先端部には、保持レバー59の中間部が当接可能になっている。取付枠10には、保持レバー59の中間部に当接可能な隙間振り分け用調整ボルト(ハウジング位置調整手段)67が取り付けられている。
固定鉄心61と可動鉄心63とが互いに吸着されているときには、保持レバー59の中間部が押しピン65及び隙間振り分け用調整ボルト67のそれぞれに当接される。これにより、受けレール当たり17及び回動レール当たり18のそれぞれがかごガイドレール3に対して離れた状態で保持される。即ち、固定鉄心61と可動鉄心63とが互いに吸着されているときには、押しピン65による保持レバー59の回動の阻止により、受けレール当たり17のかごガイドレール3に近づく方向への変位が規制され、隙間振り分け用調整ボルト67によるハウジング13の変位の阻止により、回動レール当たり18のかごガイドレール3に近づく方向への変位が規制される。
隙間振り分け用調整ボルト67によりハウジング13の変位が規制される位置は、隙間振り分け用調整ボルト67の取付枠10に対する螺合量の調整により調整される。即ち、受けレール当たり17及び回動レール当たり18のそれぞれとかごガイドレール3との間の隙間寸法(図9及び図10)が隙間振り分け用調整ボルト67の取付枠10に対する螺合量の調整により調整される。
固定鉄心61と可動鉄心63とが互いに開離されると、付勢ばね30,68のそれぞれの付勢力により、ハウジング13が図10の右方向へ変位され、保持レバー59が図10の反時計回りに回動される。即ち、固定鉄心61と可動鉄心63とが互いに開離されると、受けレール当たり17と回動レール当たり18とが互いに近づく方向へ変位されるようにハウジング13及び保持レバー59が変位される。これにより、受けレール当たり17及び回動レール当たり18がかごガイドレール3にそれぞれ接触する。
回動レール当たり本体26には、複数(この例では2つ)の重心調整穴69が設けられている。これにより、回動レール当たり18の重心が回動中心Cnと一致している。また、この例では、上部接触曲面26bの中心Pupは、回動中心Cnを中心としたX−Y座標の第1象限のY軸寄りに、下部接触曲面26cの中心Pdnは、第4象限のY軸寄りに位置している。さらに、回動レール当たり18と主軸24との間の軸受25は転がり軸受とされている。
なお、変位駆動機構29は、各付勢ばね30及び保持・開放機構(保持手段)を有している。また、保持・開放機構(保持手段)は、保持レバー59、電磁マグネット60、押しピン65及び隙間振り分け用調整ボルト67を有している。さらに、回動レール当たり18の回動中心Cnと受けレール当たり17との間の距離を調整するレール当たり間調整手段は、当て板54、隙間調整ボルト56、止めナット57及び各付勢ばね68を有している。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、動作について説明する。図12は図9の回動レール当たり18の中央接触面26aがかごガイドレール3に接触している状態を示す構成図であり、図13は図12のXIII-XIII線に沿った断面図である。また、図14は図9の回動レール当たり18の下部摩擦面28aがかごガイドレール3に接触している状態を示す構成図であり、図15は図14のXV-XV線に沿った断面図である。
通常時は、図9及び図10に示すように、制御盤4の制御により、電磁マグネット60が励磁され、固定鉄心61と可動鉄心63とが互いに吸着されている。このときには、受けレール当たり17のかごガイドレール3に近づく方向への変位(図10の左方向への変位)は保持レバー59により規制され、回動レール当たり18のかごガイドレール3に近づく方向への変位(図10の右方向への変位)は隙間振り分け用調整ボルト67により規制されている。これにより、回動レール当たり18及び受けレール当たり17のそれぞれは、所定の隙間を介してかごガイドレール3から開離されている。
各非常止め装置9の変位駆動機構29が制動指令を受けると、電磁コイル62への通電が停止され、電磁マグネット60の保持力が消失する。電磁マグネット60の保持力が消失すると、付勢ばね30,68の付勢力により、固定鉄心61と可動鉄心63とが互いに離れる方向へ変位される。これにより、ハウジング13が固定鉄心61とともに変位されて、回動レール当たり18がかごガイドレール3に近づく方向(図10の右方向)へ変位される。また、このとき、保持レバー59が図10の反時計回りに回動され、受けレール当たり17がかごガイドレール3に近づく方向へ変位される。
この後、図12及び図13に示すように、受けレール当たり17及び回動レール当たり18がかごガイドレール3に接触する。この後、受けレール当たり17は各付勢ばね68の付勢力によりかごガイドレール3に押圧され、回動レール当たり18は各付勢ばね30の付勢力によりかごガイドレール3に押圧される。なお、付勢ばね30,68の付勢力は、このときの押圧力が互いに均衡するように設定されている。
この後、かご1が下降しているときには回動レール当たり18がかごガイドレール3に引かれて上方へ回動される。このとき、各付勢ばね30の付勢力により、回動レール当たり18の下部接触曲面26cがかごガイドレール3に接触しながら回動される。これにより、ハウジング13は主軸24がかごガイドレール3から離れる方向(図12の左方向)へ変位される。
この後、回動レール当たり18がさらに回動され、主軸24がかごガイドレール3から離れる方向へハウジング13が変位されると、上部取付案内部52及び下部取付案内部53の各受け部が当て板54に係合し、各押付要素22がさらに圧縮される。
この後、下部制動シュー28がかごガイドレール3に達すると、下部制動シュー28と受けレール当たり17との間でかごガイドレール3が把持される(図14及び図15)。このとき、押付要素22は、かごガイドレール3に押された受けレール当たり17の変位により縮められており、受けレール当たり17をかごガイドレール3に押し付ける弾性反発力を発生している。また、下部制動シュー28の下部摩擦面28aがかごガイドレール3に接触している。これにより、かごガイドレール3の把持力が確保され、かご1に制動力が与えられる。
一方、かご1が上昇しているときには、回動レール当たり18がかごガイドレール3に接触すると、回動レール当たり18がかごガイドレール3に引かれて下方へ回動される。このとき、各付勢ばね30の付勢力により、回動レール当たり18の上部接触曲面26bがかごガイドレール3に接触しながら回動される。これにより、ハウジング13は主軸24がかごガイドレール3から離れる方向へ変位される。
この後、回動レール当たり18がさらに回動され、主軸24がかごガイドレール3から離れる方向へハウジング13が変位されると、上部取付案内部52及び下部取付案内部53の各受け部が当て板54に係合し、各押付要素22がさらに圧縮される。
この後、上部制動シュー27がかごガイドレール3に達すると、上部制動シュー27と受けレール当たり17との間でかごガイドレール3が把持される。このとき、押付要素22は、かごガイドレール3に押された受けレール当たり17の変位により縮められており、受けレール当たり17をかごガイドレール3に押し付ける弾性反発力を発生している。また、上部制動シュー27の上部摩擦面27aがかごガイドレール3に接触している。これにより、かごガイドレール3の把持力が確保され、かご1に制動力が与えられる。
このようなエレベータの安全装置では、受けレール当たり17がハウジング13が変位される方向と逆方向へ変位されるので、受けレール当たり17及び回動レール当たり18のそれぞれとかごガイドレール3との間の間隔を通常時には広くすることができ、かご1が傾くことによる誤作動の防止をさらに図ることができる。
また、押付要素22の弾性反発力の調整が押付力調整ボルト55の当て板54に対する螺合量の調整により行われるので、受けレール当たり17のかごガイドレール3に対する押圧力を容易に調整することができる。
また、回動レール当たり18の重心が回動レール当たり18の回動中心Cnと一致しているので、例えばかご1の揺動等が生じた場合であっても、回動レール当たり18の回動の防止を図ることができる。
なお、上記の例では、回動レール当たり18の重心が回動レール当たり18の回動中心Cnと一致しているが、回動中心CnよりもY軸上の下方に回動レール当たり18の重心を位置させてもよい。このようにしても、かご1の揺動等によって生じる回動レール当たり18の回動を防止することができる。
また、上記の例では、押付力調整ボルト55が当て板54に螺合されているが、受けレール当たり17の背面に螺合されていてもよい。
さらに、センサは、かご速度検出センサ5、ドア開閉検出センサ6及び主索破断検出センサ7に限定されるものではない。

Claims (12)

  1. ガイドレールに案内されるかごに支持され、上記かごに対して水平方向へ変位可能なハウジング、
    上記ハウジングに設けられた受けレール当たり、
    上記受けレール当たりとの間に上記ガイドレールが配置されるように上記ハウジングに設けられ、かつ上下方向へ回動可能になっており、上下方向への回動により上記受けレール当たりとの間隔が小さくなる回動レール当たり、及び
    上記回動レール当たりが上記ガイドレールに接離する方向へ上記ハウジングを上記かごに対して変位させる変位駆動機構
    を備え、
    上記ガイドレールは、上記回動レール当たりが上記ガイドレールに接触しながら上記かごの移動方向に応じた方向へ回動されることにより、上記回動レール当たりと上記受けレール当たりとの間で把持されることを特徴とするエレベータの安全装置。
  2. 上記変位駆動機構は、上記回動レール当たりが上記ガイドレールに接触する方向へ上記ハウジングを付勢する付勢体と、上記付勢体の付勢力に逆らって上記ハウジングの変位を規制可能な保持手段とを有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの安全装置。
  3. 上記保持手段は、励磁により上記ハウジングの変位を規制し、上記励磁の停止により上記規制の解除を行う電磁マグネットを有していることを特徴する請求項2に記載のエレベータの安全装置。
  4. 上記受けレール当たり及び上記回動レール当たりは、上記ハウジングとともに変位されることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの安全装置。
  5. 上記受けレール当たりは、上記ハウジングに対して変位可能で、
    上記回動レール当たりは、上記ハウジングとともに変位されるようになっており、
    上記変位駆動機構は、上記ハウジングが変位される方向と逆方向へ上記受けレール当たりを変位させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの安全装置。
  6. 上記変位駆動機構は、上記ハウジングの上記ガイドレールに対する位置を調整可能なハウジング位置調整手段と、上記回動レール当たりの回動中心と上記受けレール当たりとの間の距離を調整可能なレール当たり間調整手段とを有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの安全装置。
  7. 上記回動レール当たりには、曲面部を含むレール接触面と、上記ガイドレール接触面の上端及び下端に隣接する平面部とが設けられており、
    上記回動レール当たりは、上記ガイドレールに接触しながら回動されるときに上記曲面部が上記ガイドレールに接触し、上記受けレール当たりとの間で上記ガイドレールを把持するときに上記平面部が上記ガイドレールに接触することを特徴とする請求項1に記載のエレベータの安全装置。
  8. 上記回動レール当たりは、回動レール当たり本体と、上記回動レール当たり本体に設けられ、上記受けレール当たりとの間で上記ガイドレールを把持するときに上記ガイドレールに接触する一対の制動シューとを有しており、
    各上記制動シューは、上記回動レール当たり本体に対する位置を調整可能になっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの安全装置。
  9. 上記回動レール当たりの重心は、上記回動レール当たりの回動中心と一致していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの安全装置。
  10. 上記ガイドレールが上記受けレール当たりと上記回動レール当たりとの間で把持されるときに上記受けレール当たりを上記ガイドレールに押し付ける押付要素をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの安全装置。
  11. 上記受けレール当たりと、上記受けレール当たりから離れる方向への変位が規制される規制部と間には、上記押付要素と調整要素とが互いに重ねて設けられており、
    上記調整要素は、上記受けレール当たり及び規制部の少なくともいずれかに対する螺合量の調整により上記押付要素の押付力を調整する押付力調整ボルトであることを特徴とする請求項10に記載のエレベータの安全装置。
  12. 上記かごの速度を検出するかご速度検出部、上記かごの出入口の開閉の有無を検出するドア開閉検出部及び上記かごを吊り下げる主索の破断の有無を検出する主索破断検出部のうち少なくともいずれかに基づいて、エレベータの異常の有無を検出して制動指令を出力する判定部をさらに備え、
    上記変位駆動機構は、上記制動指令を受けることにより、上記回動レール当たりが上記ガイドレールに接触する方向へ上記ハウジングを変位させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの安全装置。
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