この発明は、コンテンツの属性に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得するコンテンツ取得装置、コンテンツ取得方法、コンテンツ取得プログラムおよび記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述したコンテンツ取得装置、コンテンツ取得方法、コンテンツ取得プログラムおよび記録媒体には限られない。
従来、利用者から要求される圧縮率でコンテンツの要約を作成し、購入を希望する利用者にその圧縮されたコンテンツを配信するコンテンツ配信装置がある。このコンテンツ配信装置は、コンテンツから音声情報を分離し、この音声情報を分析して強調状態にある音声段落を抽出する。抽出した音声段落をつなぎ合わせた総延長が利用者が希望する圧縮率の範囲に入っていればそのままその音声段落と、その音声段落に対応した映像情報を要約情報として配信すると共に、抽出した音声段落をつなぎ合わせた総延長が、利用者が希望する圧縮率の範囲外である場合は、強調状態となる確率または平静状態となる確率に重み付け処理を施して再度強調状態にある音声段落の判定をおこない、最終的に利用者が希望する圧縮率の要約情報を得て、利用者に配信する(たとえば、下記特許文献1参照。)。
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、利用者は、コンテンツの要約に関しては、希望する要約時間に圧縮して視聴することができるが、コンテンツ自身に関しては、圧縮することができない。したがって、たとえば、記録容量の少ない装置などにおいてコンテンツを購入する場合、コンテンツ自身の容量は変えられないので、装置内に多くのコンテンツを記録することができないといった問題が一例として挙げられる。また、たとえば、特定のジャンルやアーティストのコンテンツを高音質/高画質で視聴したい場合も、あらかじめ定められた音質/画質以上のコンテンツは購入することができないといった問題が一例として挙げられる。
さらに、複数のコンテンツ配信サービス事業者がそれぞれ同じ内容のコンテンツを異なる配信方式で提供するなどのサービスがでてきており、ユーザーが同じ内容のコンテンツのサービスを受ける場合でも複数のサービスを選択できるようになってきている。しかしながら、同じ内容のコンテンツの場合、高音質/高画質になるほど購入価格が高いが、たとえば、コンテンツに対する再生能力が低い装置においてコンテンツを購入する場合、高音質/高画質のコンテンツを購入しても、コンテンツの備える性能のすべてを再生することができず、購入価格のみ高くなるため不経済であるといった問題が一例として挙げられる。また、複数のサービスを利用できたとしても、たとえば、特定のジャンルやアーティストのコンテンツを高音質/高画質で視聴したいがそれ以外のコンテンツは安価に視聴したい場合に、ジャンルやアーティストないしはコンテンツごとに簡易にサービスを選択する仕組みがなかった。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかるコンテンツ取得装置は、複数のコンテンツ提供サービス元から所定のコンテンツを取得するコンテンツ取得装置において、取得対象となるコンテンツ(以下「取得対象コンテンツ」という)の取得に関する情報を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた取得対象コンテンツの取得に関する情報から、当該取得対象コンテンツの属性を判断する判断手段と、前記判断手段によって判断された前記取得対象コンテンツの属性に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択されたコンテンツ提供サービス元から前記取得対象コンテンツを取得する取得手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかるコンテンツ取得方法は、複数のコンテンツ提供サービス元から所定のコンテンツを取得するコンテンツ取得方法において、取得対象となるコンテンツ(以下「取得対象コンテンツ」という)の取得に関する情報を受け付ける受付工程と、前記受付工程によって受け付けられた取得対象コンテンツの取得に関する情報から、当該取得対象コンテンツの属性を判断する判断工程と、前記判断工程によって判断された前記取得対象コンテンツの属性に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択する選択工程と、前記選択工程によって選択されたコンテンツ提供サービス元から前記取得対象コンテンツを取得する取得工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項10の発明にかかるコンテンツ取得プログラムは、請求項9に記載のコンテンツ取得方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項11の発明にかかる記録媒体は、請求項10に記載のコンテンツ取得プログラムをコンピュータに読み取り可能な状態で記録したことを特徴とする。
図1は、実施の形態にかかるコンテンツ取得装置の機能的構成を示すブロック図である。
図2は、コンテンツ取得装置のコンテンツ取得処理手順を示すフローチャートである。
図3は、本実施例にかかる楽曲取得システムの概要を示す説明図である。
図4は、図3に示したコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5は、楽曲提供サービス元である各サーバに関するデータベースの一例について説明した説明図である。
図6は、購入対象コンテンツの属性による各サーバの優先順位の一例について説明した説明図である。
図7は、PCの処理の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
100 コンテンツ取得装置
101 受付部
102 判断部
103 選択部
104 取得部
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるコンテンツ取得装置、コンテンツ取得方法、コンテンツ取得プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(コンテンツ取得装置の機能的構成)
まず、この発明の実施の形態にかかるコンテンツ取得装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかるコンテンツ取得装置の機能的構成を示すブロック図である。
図1において、コンテンツ取得装置100は、受付部101と、判断部102と、選択部103と、取得部104と、を備えている。コンテンツ取得装置100は、複数のコンテンツ提供サービス元から所定のコンテンツを取得する。コンテンツ提供サービス元は、コンテンツをコンテンツ取得装置100に提供するサービス元である。コンテンツは、具体的には、たとえば、楽曲、画像、映像などである。コンテンツの提供は、通信機能ダウンロードを利用しておこなってもよいし、たとえば記録媒体に記録し郵送などで提供してもよい。
コンテンツ提供サービス元は、具体的には、たとえば、コンテンツ販売サービス、コンテンツ・ストリーミングサービス、コンテンツ・サブスクリプションサービス、CD/DVD販売サービスなどのサービス元である。本実施の形態においては、これら各サービスについて複数のサービスに利用者が契約していることとする。具体的には、たとえば、複数のコンテンツ販売サービスに契約しており、それぞれのコンテンツ販売サービスによってコンテンツの圧縮率や購入価格などが異なることとする。また、これら各サービスは、それぞれ有料サービスであってもよいし、無料サービスであってもよい。
また、ここで、サブスクリプションサービスとは、たとえば、利用者が所定の契約料金を支払うことで、契約期間中に限り、利用者の再生端末などによって、所定のコンテンツ群のコンテンツのダウンロードや再生をおこなうことができるサービスである。また、サブスクリプションサービスは、ストリーミングによって再生をおこなうことができるサービスであってもよい。
受付部101は、取得対象となるコンテンツ(以下「取得対象コンテンツ」という)の取得に関する情報を受け付ける。取得に関する情報は、たとえば、取得形式の情報やコンテンツを特定する特定情報などである。取得形式の情報は、たとえば、コンテンツ販売形式、ストリーミング形式、サブスクリプション形式などのうちのどの形式で取得するかを特定する情報である。また、特定情報は、具体的には、たとえば、コンテンツのタイトル名称や著作者名などのメタデ−タ、著作権ナンバーなどの楽曲ID(IDentifier)、各サービスにおける識別ナンバーであってもよい。また、コンテンツの特徴量やコンテンツの一部を含む情報であってもよい。コンテンツの特徴量や一部を含むことで、同一のコンテンツであっても録音環境などのバージョンの違いがある場合に容易に特定することができる。
また、受付部101は、他の装置から取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付ける。他の装置は、たとえば、コンテンツ取得装置100を所有する利用者または利用者の家族、友人などが、その他に所有している装置であり、各サービスに登録された装置でもよい。また、他の装置は、コンテンツ取得装置100によって管理されているとしてもよい。
判断部102は、受付部101によって受け付けられた取得対象コンテンツの取得に関する情報から、取得対象コンテンツの属性を判断する。属性は、たとえば、取得対象コンテンツの取得に関する情報に含まれるジャンルまたはアーティストの情報である。また、属性は、取得対象コンテンツの取得に関する情報から判断できるジャンルまたはアーティストの情報であってもよい。ジャンルは、具体的には、たとえば、コンテンツが楽曲の場合、クラシックやジャズやポップスといった音楽のジャンルである。また、アーティストは、具体的には、たとえば、楽曲の作曲者、演奏者、歌手などである。また、判断部102は、受付部101によって受け付けられた取得対象コンテンツの取得に関する情報から、取得対象コンテンツの圧縮方法や圧縮率を判断してもよい。
選択部103は、判断部102によって判断された取得対象コンテンツの属性に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択する。また、選択部103は、あらかじめ定められた属性ごとの優先順位によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択してもよい。優先順位は、選択部103によってコンテンツ提供サービス元を選択する順番であり、具体的には、たとえば、ジャンルがクラシックやジャズの場合、音質のよい順にコンテンツ提供サービス元の優先順位を高くする。また、たとえば、特定のアーティストの場合、CDを購入するサービス元の優先順位を高くしてもよい。
さらに、選択部103は、取得対象コンテンツの購入価格に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択してもよい。具体的には、たとえば、取得形式が販売形式の場合、購入価格の安い順に優先順位を高くしてもよい。
また、選択部103は、取得対象コンテンツを視聴または聴取する装置ごとに設定された属性や優先順位に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択してもよい。視聴または聴取する装置は、受付部101によって取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付けた他の装置でもよい。また、装置ごとに設定された属性や優先順位は、取得に関する情報の中に設定されていてもよい。具体的には、たとえば、視聴または聴取する装置がPC、ナビゲーション装置、再生端末、携帯電話などによって、それぞれ優先順位が設定されていてもよい。また、視聴または聴取する装置それぞれに専用のコンテンツ提供サービス元があってもよい。
さらに、選択部103は、判断部102によって判断された取得対象コンテンツの圧縮方法や圧縮率に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択してもよい。具体的には、たとえば、視聴または聴取する装置によって記録媒体の記録容量や利用できる通信手段が異なる場合など、記録容量が少ない装置や低速度の通信手段を利用する場合に対しては、圧縮率の高いコンテンツを提供するサービス元の優先順位を高くする。また、各装置ごとに視聴または聴取可能な圧縮方法のコンテンツを提供するサービス元の中から選択してもよい。
取得部104は、選択部103によって選択されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得する。また、取得部104は、選択部103によって選択されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得できない場合、選択部103によって当該コンテンツ提供サービス元のつぎの優先順位と判断されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得する。このように、たとえば、優先順位の高いサービス元から順に取得対象コンテンツを検索し、取得対象コンテンツを提供しているサービス元があった時点で、取得対象コンテンツを取得する。
(コンテンツ取得装置のコンテンツ取得処理手順)
つぎに、コンテンツ取得装置100のコンテンツ取得処理手順について説明する。図2は、コンテンツ取得装置のコンテンツ取得処理手順を示すフローチャートである。図2のフローチャートにおいて、まず、受付部101によって取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付けるまで待機する(ステップS201:Noのループ)。
ステップS201において取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付けた場合(ステップS201:Yes)、判断部102によって取得対象コンテンツの属性を判断する(ステップS202)。つぎに、ステップS202において判断された取得対象コンテンツの属性に基づいて、選択部103によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択する(ステップS203)。そして、ステップS203において選択されたコンテンツ提供サービス元から、取得部104によって取得対象コンテンツを取得して(ステップS204)、一連の処理を終了する。
なお、図2のフローチャートにおいては、ステップS201において取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付けたか否かを判断するとしているが、取得対象コンテンツの取得に関する情報は、自装置の入力デバイスなどの操作の入力によって受け付けてもよいし、他の装置から受け付けてもよい。
また、図2のフローチャートにおいては、ステップS202において取得対象コンテンツの属性を判断するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、取得対象コンテンツを視聴または聴取予定の装置を判断してもよい。また、たとえば、特定のアーティストか否かを判断してもよい。
また、図2のフローチャートにおいては、ステップS203において、取得対象コンテンツの属性に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、視聴または聴取予定の装置に基づいて選択してもよいし、両者に基づいて選択してもよい。また、コンテンツ提供サービス元が3つ以上ある場合は、それぞれに優先順位を付けてもよい。さらに、特定のアーティストの場合は、例外的な優先順位にしてもよい。より具体的には、特定のアーティストの場合は、CD販売サービス元を選択してもよい。
また、図2のフローチャートにおいては、ステップS204において、取得対象コンテンツを取得するとしているが、たとえば、ステップS203において選択されたコンテンツ提供サービス元から、何らかの事情で取得できない場合、つぎに優先順位の高いコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得してもよい。
上述したように、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、受付部101によって受け付けられた取得対象コンテンツの取得に関する情報から、判断部102によって取得対象コンテンツの属性を判断し、判断された取得対象コンテンツの属性に基づいて、選択部103によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択する。そして、選択部103によって選択されたコンテンツ提供サービス元から、取得部104によって取得対象コンテンツを取得する。したがって、複数のコンテンツ提供サービス元の中から、取得対象コンテンツの属性に基づいた、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができる。これによって、利用者は、たとえば、自身でそれぞれのサービスの比較をしなくても、コンテンツのジャンルなどによって、最適なサービス元からダウンロードすることができるため、簡単にコンテンツを取得できる。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、受付部101によって他の装置から取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付けることができる。したがって、ナビゲーション装置などの直接サーバなどからコンテンツの取得をおこなわない装置においても購入要求をすることができる。これによって、利用者は、たとえば、車両によって移動中に取得したいコンテンツが見つかっても、コンテンツを取得することができるため、あとで、曲名などがわからなく、コンテンツの取得ができなくなることが無くなり、簡単にコンテンツを取得できる。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、選択部103は、あらかじめ定められた属性ごとの優先順位によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、取得対象コンテンツの属性ごとに設定された優先順位によって最適なコンテンツ提供サービス元から順番付けることができる。これによって、利用者は、たとえば、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得できない場合、つぎに最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができるため、取得対象コンテンツの含まれるコンテンツ提供サービス元の中で、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができる。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、判断部102によって取得対象コンテンツの属性を、取得対象コンテンツの取得に関する情報に含まれるジャンルまたはアーティストの情報によって判断することができる。したがって、たとえば、特定のジャンルや特定のアーティストの場合、特異な優先順位を設定することができる。これによって、利用者は、たとえば、特に気に入っているジャンルやアーティストに関しては、高音質のコンテンツを取得したり、CD/DVDなどの購入によって取得したりすることができる。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、選択部103によって取得対象コンテンツの購入価格に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、同じコンテンツの中で、最も価格の安いコンテンツを購入することができる。これによって、利用者は、たとえば、ポップスなどしばらくの間のみ聴取したいコンテンツなどを、安価で購入することができる。また、コンテンツ取得装置100は、価格に応じた配信方法を選択することもできる。具体的には、コンテンツをダウンロードして購入する配信方式よりも所定の料金を支払ってコンテンツをストリーミングにより視聴する配信方式の方が安価であったり、無料のストリーミングサービスがあれば、ストリーミングにより視聴する配信方式を選択するようにしてもよい。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、選択部103によって取得対象コンテンツを視聴または聴取する装置ごとに設定された属性や優先順位に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、たとえば、視聴または聴取する装置ごとに再生能力が異なる場合、再生能力に合致したコンテンツを取得することができる。これによって、利用者は、たとえば、装置の再生能力では再生しきれない高音質のコンテンツを取得せず、購入価格や記録容量を節約することができる。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、判断部102によって判断された取得対象コンテンツの圧縮方法や圧縮率に基づいて、選択部103によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、たとえば、視聴または聴取する装置ごとに記録容量が異なる場合、装置ごとの記録容量に合致した圧縮率のコンテンツを取得することができる。これによって、利用者は、記録容量の少ない装置においても、多くのコンテンツを記録することができるため、快適にコンテンツを楽しむことができる。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、取得部104は、選択部103によって選択されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得できない場合、選択部103によって当該コンテンツ提供サービス元のつぎの優先順位と判断されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得することができる。したがって、優先順位にしたがって順に取得対象コンテンツを含むコンテンツ提供サービス元を探すことができる。これによって、利用者は、取得対象コンテンツの含まれるコンテンツ提供サービス元の中で、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、たとえば、家などにあり、通信環境の整ったPCなどによって、本発明のコンテンツ取得装置を実施した場合の一例について説明する。
(楽曲取得システムの概要)
まず、図3を用いて、本実施例にかかるコンテンツの取得の一例として楽曲を取得する楽曲取得システムの概要について説明する。図3は、本実施例にかかる楽曲取得システムの概要を示す説明図である。
図3において、楽曲取得システム300は、楽曲提供サービス元である各サーバ(Aサーバ301、Bサーバ302、Cサーバ303)と、PC304と、ナビゲーション装置305と、から構成されている。Aサーバ301と、Bサーバ302と、Cサーバ303と、PC304と、ナビゲーション装置305とは、それぞれインターネット310を介して接続されており、PC304と、ナビゲーション装置305とは、有線で接続されてもよい。また、PC304と、ナビゲーション装置305とは、それぞれ同一の利用者が所有していることとする。
なお、図3の説明においては、PC304と、ナビゲーション装置305とは、同一の利用者が所有することとしたが、それぞれ異なっていてもよく、その場合、それぞれが友人や家族など利用者によって把握可能な所有としてもよい。また、図3の説明においては、PC304は、楽曲提供サービス元である各サービスから楽曲の取得可能な装置とし、ナビゲーション装置305は、PC304を介して楽曲の取得ができる装置とする。さらに、PC304は、通信環境の整った装置であり、ナビゲーション装置305は、通信環境が不安定な装置であるとする。
楽曲提供サービス元である各サービスは、たとえば、それぞれサービスの種類が異なっていてもよい。具体的には、たとえば、Aサーバ301がサブスクリプションサービスサーバ、Bサーバ302がコンテンツ販売サービスサーバ、Cサーバ303がCD販売サービスサーバなどというように、異なるサービスを提供するサーバでもよい。また、各サーバは、たとえば、それぞれが異なる事業者によって提供されている同種類のサービスでもよい。具体的には、たとえば、Aサーバ301、Bサーバ302、Cサーバ303がすべてコンテンツ販売サービスを提供しており、それぞれが異なる事業者のため同楽曲でも価格、圧縮方法、圧縮率、音質が異なることとしてもよい。
また、楽曲提供サービス元である各サービスは、利用者との間における、所定の楽曲の提供に関する契約に基づいて、利用者の所有するPC304へ楽曲を提供してもよい。また、提供された楽曲には複製を許可する情報や、複製数を制限する情報が付与されていてもよい。そして、楽曲を取得したPC304は、許可された複製数内であれば複製を生成し、他の端末に対して複製を送信することができるとしてもよい。また、複製は、許可された複製数内であれば、元の楽曲からだけでなく、複製から生成してもよい。
PC304は、家などの通信環境が整った場所にあり、楽曲の取得要求を受け付けると、ネットワークを介してサーバから楽曲を取得する。楽曲の取得は、たとえば、自装置の備える入力デバイスなどによる利用者の操作により、取得要求を受け付ける。または、他の装置、たとえば、ナビゲーション装置305などから取得要求を受け付けてもよい。本発明においては、PC304によって楽曲を取得する際に、楽曲を提供している様なサーバから、楽曲や聴取する装置に応じた最適なサービスを提供しているサーバを選択し、このサーバから優先的に楽曲を取得する方法を説明する。
ナビゲーション装置305は、車両など移動体に搭載されており、車両の経路誘導などをおこなう他に、記録媒体に記録された楽曲の再生をおこなう。ナビゲーション装置305は、たとえば、楽曲の再生中などに購入したい楽曲があった場合、入力デバイスなどの操作により、PC304へ購入対象楽曲の特定情報および購入要求を送信する。また、たとえば、通信ができない場合は、購入対象楽曲の特定情報および購入要求を記録しておき、通信可能になったときに送信するか、PC304に有線で接続することで送信する。
(コンピュータ装置のハードウェア構成)
つぎに、図4を用いて、図3に示した楽曲提供サービス元である各サーバ(Aサーバ301、Bサーバ302、Cサーバ303)やPC304などのコンピュータ装置のハードウェア構成について説明する。図4は、図3に示したコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4において、コンピュータ装置は、それぞれCPU401と、ROM402と、RAM403と、磁気ディスクドライブ404と、磁気ディスク405と、光ディスクドライブ406と、光ディスク407と、音声I/F(インターフェース)408と、マイク409と、スピーカ410と、入力デバイス411と、映像I/F412と、ディスプレイ413と、通信I/F414と、を備えている。また、各構成部401〜414はバス420によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU401は、コンピュータ装置の全体の制御を司る。ROM402は、ブートプログラム、通信プログラム、データ管理プログラム、有効期間設定プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。
磁気ディスクドライブ404は、CPU401の制御にしたがって磁気ディスク405に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク405は、磁気ディスクドライブ404の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク405としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ406は、CPU401の制御にしたがって光ディスク407に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク407は、光ディスクドライブ406の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク407は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク407のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
音声I/F408は、音声入力用のマイク410および音声出力用のスピーカ410に接続される。マイク409に受音された音声は、音声I/F408内でA/D変換される。スピーカ410からは、音声が出力される。
入力デバイス411は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
映像I/F412は、ディスプレイ413と接続される。映像I/F412は、具体的には、たとえば、ディスプレイ413全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ413を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ413には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ413は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
通信I/F414は、無線を介してネットワークに接続され、楽曲提供サービス元である各サーバまたはPC304と、CPU401とのインターフェースとして機能する。通信I/F414は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU401とのインターフェースとしても機能する。
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F414は、たとえば、FMチューナーなどによって構成される。
図1に示したコンテンツ取得装置100が備える受付部101、判断部102、選択部103、取得部104は、図4に示したPC304におけるROM402、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU401が所定のプログラムを実行し、PC304における各部を制御することによってその機能を実現する。
すなわち、本実施例のPC304は、PC304おける記録媒体としてのROM402に記録されているコンテンツ更新管理プログラムを実行することにより、図1に示したコンテンツ取得装置100が備える機能を、図2に示したコンテンツ取得処理手順で実行することができる。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
つぎに、ナビゲーション装置305のハードウェア構成について説明する。ナビゲーション装置305のハードウェア構成は、GPSユニットと、各種センサと、カメラと、を備えている点で図4に示したコンピュータ装置と異なる。なお、ナビゲーション装置305のハードウェア構成については、コンピュータ装置のハードウェア構成と異なる点のみ図示せず説明して、同一部分の説明は省略する。
GPSユニットは、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在位置を示す情報を出力する。GPSユニットの出力情報は、後述する各種センサの出力値とともに、CPU401による車両の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
各種センサは、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断するための情報を出力する。各種センサの出力値は、CPU401による車両の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の算出に用いられる。
カメラは、車両内部あるいは外部の映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよく、たとえば、カメラによって車両内部の搭乗者の挙動を撮影し、撮影した映像を映像I/F412を介して磁気ディスク405や光ディスク407などの記録媒体に出力する。また、カメラによって車両外部の状況を撮影し、撮影した映像を映像I/F412を介して磁気ディスク405や光ディスク407などの記録媒体に出力する。また、カメラは、赤外線カメラ機能を有しており、赤外線カメラ機能を用いて撮影された映像情報に基づいて車両内部に存在する物体の表面温度の分布を相対的に比較することができる。また、記録媒体に出力された映像は、上書き記録や保存がおこなわれる。
(楽曲提供サービス元である各サーバに関するデータベースの一例)
つぎに、図5を用いて、楽曲提供サービス元である各サーバの一例について説明する。図5は、楽曲提供サービス元である各サーバに関するデータベースの一例について説明した説明図である。図5においては、楽曲提供サービス元である各サーバ(Aサーバ301、Bサーバ302、Cサーバ303)は、異なる事業者によるコンテンツ販売サービスを提供していることとする。図5に示した楽曲提供サービス元である各サーバに関するデータベース500は、価格欄501と、圧縮率欄502と、音質欄503と、を含んでいる。
価格欄501は、各サーバにおける購入対象となる購入対象楽曲に対する価格の情報を示している。価格欄501の情報は、1曲あたりの価格の情報でもよいし、取得対象楽曲に特化した価格の情報でもよい。また、複数の楽曲を同時に購入する場合は、曲数に応じた割引などを考慮した情報でもよい。データベース500においては、Aサーバ301の提供する楽曲の価格が最も高く、「高」が記録されている。そして、つぎに価格の高いBサーバ302には、「中」が記録され、最も価格の安いCサーバ303には、「低」が記録されている。
圧縮率欄502は、各サーバにおける購入対象楽曲の圧縮率の情報を示している。圧縮率は、たとえば、圧縮率が低い低圧縮率の場合、楽曲データの容量は大きくなる。また、圧縮率に加え圧縮方法を考慮してもよい。データベース500においては、Aサーバ301の圧縮率が最も低く、「低圧縮」が記録されている。そして、つぎに圧縮率の低いBサーバ302には、「中圧縮」が記録され、最も圧縮率の高いCサーバ303には、「高圧縮」が記録されている。
音質欄503は、各サーバにおける購入対象楽曲の音質の情報を示している。音質欄503は、たとえば、提供するコンテンツが映像情報の場合、音質に加え画質を考慮してもよい。データベース500においては、Aサーバ301の音質が最も良く、「良」が記録されている。そして、つぎに音質の良いBサーバ302には、「中」が記録され、最も音質の悪いCサーバ303には、「劣」が記録されている。
なお、図5に示したデータベース500は、たとえば、新しいコンテンツ販売サービス元を増やしたい場合は、追加することができる。データベース500の追加は、利用者による操作の入力を受け付けてもよいし、新しいサービス元を選択したら自動的に取得するようにしてもよい。
(購入対象コンテンツの属性による各サーバの優先順位に関するデータベースの一例)
つぎに、図6を用いて、購入対象コンテンツの属性による各サーバの優先順位に関するデータベース600の一例について説明する。図6は、購入対象コンテンツの属性による各サーバの優先順位に関するデータベースの一例について説明した説明図である。
図6においては、データベース600は、楽曲のジャンル601および楽曲を聴取する聴取装置602ごとの、図5において示した各サーバの優先順位603を示している。優先順位603は、図5に示したデータベース500に基づいて決定してもよいし、利用者によって設定可能であってもよい。また、たとえば、過去に各ジャンル601、各聴取装置602において購入した履歴を考慮してもよい。
図6においては、たとえば、ジャンル601が「クラシック」または「ジャズ」の場合、音質を重視した優先順位603を設定する。具体的には、たとえば、図5において示したデータベース500の音質欄503に基づいて、優先順位603を、Aサーバ301、Bサーバ302、Cサーバ303の順に設定する。また、たとえば、ジャンル601が「ポップス」の場合、価格を重視した優先順位603を設定する。具体的には、たとえば、図5において示したデータベース500の価格欄501に基づいて、優先順位603を、Cサーバ303、Bサーバ302、Aサーバ301の順に設定する。
また、たとえば、聴取装置602が「PC304」の場合、記録媒体の記録容量が多く、楽曲の再生能力も高いので、音質を重視した優先順位603を設定する。具体的には、たとえば、図5において示したデータベース500の音質欄503に基づいて、優先順位603を、Aサーバ301、Bサーバ302、Cサーバ303の順に設定する。また、たとえば、聴取装置602が「ナビゲーション装置305」の場合、記録媒体の記録容量が少ないので、圧縮率502を重視した優先順位603を設定する。具体的には、たとえば、図5において示したデータベース500の圧縮率欄502に基づいて、優先順位603を、Cサーバ303、Bサーバ302、Aサーバ301の順に設定する。
(PCの処理の内容)
つぎに、図7を用いて、PC304の処理の内容について説明する。図7は、PCの処理の内容を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、まず、ナビゲーション装置305から通信I/F414を介して、購入対象楽曲に関する情報を受け付けるまで待機する(ステップS701:Noのループ)。ステップS701において、購入対象楽曲に関する情報を受け付けた場合(ステップS701:Yes)、入力デバイス411によって、購入要求を受け付けるまで待機する(ステップS702:Noのループ)。
ステップS702において、購入要求を受け付けた場合(ステップS702:Yes)、購入対象楽曲のジャンルを判断する(ステップS703)。また、ステップS702において受け付けた購入要求に基づいて、購入対象楽曲を聴取する予定の聴取装置を判断する(ステップS704)。そして、ステップS703において判断されたジャンルの情報と、ステップS704において判断された聴取装置の情報とに基づいて、楽曲提供サービスに対する優先順位を決定する(ステップS705)。
つぎに、ステップS705において決定された優先順位によって、最適な楽曲提供サービス元のサーバを選択する(ステップS706)。そして、ステップS706において、選択されたサーバから、購入対象楽曲を取得したか否かを判断する(ステップS707)。ステップS707において、購入対象楽曲を取得していないと判断された場合(ステップS707:No)、ステップS706において選択されたサーバのつぎに最適な楽曲提供サービス元のサーバを選択する(ステップS708)。つぎに、ステップS707に戻り、ステップS708において選択されたつぎに最適な楽曲提供サービス元のサーバから購入対象楽曲を取得したか否かを判断する。そして、購入対象楽曲を取得するまで処理を繰り返しおこない、ステップS707において購入対象楽曲を取得したと判断された場合(ステップS707:Yes)、そのまま一連の処理を終了する。
なお、図7のフローチャートにおいては、ステップS701:Noのループにおいて、ナビゲーション装置305から通信I/F414を介して、購入対象楽曲に関する情報を受け付けるまで待機するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、自装置の入力デバイス411などから購入対象楽曲に関する情報を受け付けるまで待機してもよい。
また、図7のフローチャートにおいては、ステップS702:Noのループにおいて、入力デバイス411によって、購入要求を受け付けるまで待機するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、ステップS701において受け付けた購入対象楽曲に関する情報に含まれている購入要求を抽出することで、受け付けてもよい。
また、図7のフローチャートにおいては、ステップS703において、購入対象楽曲のジャンルを判断し、ステップS704において、聴取装置を判断するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、ステップS703またはステップS704のどちらか一方の処理をおこなえばよい。また、ステップS703およびステップS704の処理をおこなわず、特定のアーティストか否かの判断をしてもよいし、そのままステップS705へ進み、あらかじめ利用者によって定められた優先順位に決定してもよい。
また、図7のフローチャートにおいては、ステップS707において選択された最適な楽曲提供サービス元のサーバから、購入対象楽曲を取得した否かを判断するようにしているが、これに限るものではない。たとえば、ステップS702:Yesにおいて購入対象要求を受け付けた後に、購入対象楽曲が提供可能(取得可能)な楽曲提供サービスを検索するステップを加えるようにすれば、そのステップS707以降のステップが不要となる。つまり、ステップS705において楽曲提供サービスに対する優先順位を決定するが、その検索された楽曲提供サービスを対象として優先順位を決定するようにする。そして、ステップS706において、その決定された優先順位によって最適な楽曲提供サービスを選択するようにし、その選択された楽曲提供サービスから購入対象楽曲を取得する、というステップをさらに加えれば、決定された優先順位の高い楽曲提供サービスから購入対象楽曲が取得できることとなり、ステップS707以降のステップが不要となる。
上述したように、本実施例のPC304によれば、受付部101によって受け付けられた取得対象コンテンツの取得に関する情報から、判断部102によって取得対象コンテンツの属性を判断し、判断された取得対象コンテンツの属性に基づいて、選択部103によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択する。そして、選択部103によって選択されたコンテンツ提供サービス元から、取得部104によって取得対象コンテンツを取得する。したがって、複数のコンテンツ提供サービス元の中から、取得対象コンテンツの属性に基づいた、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができる。これによって、利用者は、たとえば、自身でそれぞれのサービスの比較をしなくても、コンテンツのジャンルなどによって、最適なサービス元からダウンロードすることができるため、簡単にコンテンツを取得できる。
また、本実施例のPC304によれば、受付部101によって他の装置から取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付けることができる。したがって、ナビゲーション装置305などの直接サーバなどからコンテンツの取得をおこなわない装置においても購入要求をすることができる。これによって、利用者は、たとえば、車両によって移動中に取得したいコンテンツが見つかっても、コンテンツを取得することができるため、あとで、曲名などがわからなく、コンテンツの取得ができなくなることが無くなり、簡単にコンテンツを取得できる。
また、本実施例のPC304によれば、選択部103は、あらかじめ定められた属性ごとの優先順位によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、取得対象コンテンツの属性ごとに設定された優先順位によって最適なコンテンツ提供サービス元から順番付けることができる。これによって、利用者は、たとえば、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得できない場合、つぎに最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができるため、取得対象コンテンツの含まれるコンテンツ提供サービス元の中で、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができる。
また、本実施例のPC304によれば、判断部102によって取得対象コンテンツの属性を、取得対象コンテンツの取得に関する情報に含まれるジャンルまたはアーティストの情報によって判断することができる。したがって、たとえば、特定のジャンルや特定のアーティストの場合、特異な優先順位を設定することができる。これによって、利用者は、たとえば、特に気に入っているジャンルやアーティストに関しては、高音質のコンテンツを取得したり、CD/DVDなどの購入によって取得したりすることができる。
また、本実施例のPC304によれば、選択部103によって取得対象コンテンツの購入価格に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、同じコンテンツの中で、最も価格の安いコンテンツを購入することができる。これによって、利用者は、たとえば、ポップスなどしばらくの間のみ聴取したいコンテンツなどを、安価で購入することができる。
また、本実施例のPC304によれば、選択部103によって取得対象コンテンツを視聴または聴取する装置ごとに設定された属性や優先順位に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、たとえば、視聴または聴取する装置ごとに再生能力が異なる場合、再生能力に合致したコンテンツを取得することができる。これによって、利用者は、たとえば、装置の再生能力では再生しきれない高音質のコンテンツを取得せず、購入価格や記録容量を節約することができる。
また、本実施例のPC304によれば、判断部102によって判断された取得対象コンテンツの圧縮方法や圧縮率に基づいて、選択部103によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、たとえば、視聴または聴取する装置ごとに記録容量が異なる場合、装置ごとの記録容量に合致した圧縮率のコンテンツを取得することができる。これによって、利用者は、記録容量の少ない装置においても、多くのコンテンツを記録することができるため、快適にコンテンツを楽しむことができる。
また、本実施例のPC304によれば、取得部104は、選択部103によって選択されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得できない場合、選択部103によって当該コンテンツ提供サービス元のつぎの優先順位と判断されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得することができる。したがって、優先順位にしたがって順に取得対象コンテンツを含むコンテンツ提供サービス元を探すことができる。これによって、利用者は、取得対象コンテンツの含まれるコンテンツ提供サービス元の中で、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができる。
以上説明したように、本発明のコンテンツ取得装置、コンテンツ取得方法、コンテンツ取得プログラム、および記録媒体によれば、PC304において、購入対象楽曲の購入要求を受け付けた場合、楽曲のジャンルや楽曲を聴取する装置の属性に応じて、最適な楽曲提供サービスサーバから順に購入対象楽曲を取得していくことができる。これによって、利用者は、自身で複数の楽曲提供サービスサーバの検証をおこなわなくても、楽曲や装置の属性に合致した最適な音質または価格の楽曲を購入することができるため、検証の手間が省け、快適に楽曲の購入をおこなうことができる。
なお、本実施の形態で説明したコンテンツ取得方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
この発明は、コンテンツの属性に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得するコンテンツ取得装置、コンテンツ取得方法、コンテンツ取得プログラムおよび記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述したコンテンツ取得装置、コンテンツ取得方法、コンテンツ取得プログラムおよび記録媒体には限られない。
従来、利用者から要求される圧縮率でコンテンツの要約を作成し、購入を希望する利用者にその圧縮されたコンテンツを配信するコンテンツ配信装置がある。このコンテンツ配信装置は、コンテンツから音声情報を分離し、この音声情報を分析して強調状態にある音声段落を抽出する。抽出した音声段落をつなぎ合わせた総延長が利用者が希望する圧縮率の範囲に入っていればそのままその音声段落と、その音声段落に対応した映像情報を要約情報として配信すると共に、抽出した音声段落をつなぎ合わせた総延長が、利用者が希望する圧縮率の範囲外である場合は、強調状態となる確率または平静状態となる確率に重み付け処理を施して再度強調状態にある音声段落の判定をおこない、最終的に利用者が希望する圧縮率の要約情報を得て、利用者に配信する(たとえば、下記特許文献1参照。)。
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、利用者は、コンテンツの要約に関しては、希望する要約時間に圧縮して視聴することができるが、コンテンツ自身に関しては、圧縮することができない。したがって、たとえば、記録容量の少ない装置などにおいてコンテンツを購入する場合、コンテンツ自身の容量は変えられないので、装置内に多くのコンテンツを記録することができないといった問題が一例として挙げられる。また、たとえば、特定のジャンルやアーティストのコンテンツを高音質/高画質で視聴したい場合も、あらかじめ定められた音質/画質以上のコンテンツは購入することができないといった問題が一例として挙げられる。
さらに、複数のコンテンツ配信サービス事業者がそれぞれ同じ内容のコンテンツを異なる配信方式で提供するなどのサービスがでてきており、ユーザーが同じ内容のコンテンツのサービスを受ける場合でも複数のサービスを選択できるようになってきている。しかしながら、同じ内容のコンテンツの場合、高音質/高画質になるほど購入価格が高いが、たとえば、コンテンツに対する再生能力が低い装置においてコンテンツを購入する場合、高音質/高画質のコンテンツを購入しても、コンテンツの備える性能のすべてを再生することができず、購入価格のみ高くなるため不経済であるといった問題が一例として挙げられる。また、複数のサービスを利用できたとしても、たとえば、特定のジャンルやアーティストのコンテンツを高音質/高画質で視聴したいがそれ以外のコンテンツは安価に視聴したい場合に、ジャンルやアーティストないしはコンテンツごとに簡易にサービスを選択する仕組みがなかった。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかるコンテンツ取得装置は、同じコンテンツであっても当該コンテンツに対する購入価格、圧縮率ならびに音質(以下、これらをまとめて「コンテンツ販売情報」という)が互いに異なるコンテンツ販売サービスを提供する複数のコンテンツ提供サービス元のいずれかから所定のコンテンツを取得するコンテンツ取得装置において、取得対象となるコンテンツ(以下、「取得対象コンテンツ」という)を特定する特定情報を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた特定情報から前記取得対象コンテンツの属性を判断する判断手段と、前記判断手段によって判断された属性と前記コンテンツ販売情報とに基づき、ユーザに対し前記複数のコンテンツ提供サービス元から前記取得対象コンテンツを取得するコンテンツ提供サービス元を選択させる選択手段と、前記選択手段を用いて前記ユーザにより選択されたコンテンツ提供サービス元から前記取得対象コンテンツを取得する取得手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかるコンテンツ取得方法は、同じコンテンツであっても当該コンテンツに対する購入価格、圧縮率ならびに音質(以下、これらをまとめて「コンテンツ販売情報」という)が互いに異なるコンテンツ販売サービスを提供する複数のコンテンツ提供サービス元のいずれかから所定のコンテンツを取得するコンテンツ取得方法において、取得対象となるコンテンツ(以下、「取得対象コンテンツ」という)を特定する特定情報を受け付ける受付工程と、前記受付工程によって受け付けられた特定情報から前記取得対象コンテンツの属性を判断する判断工程と、前記判断工程によって判断された属性と前記コンテンツ販売情報とに基づき、ユーザに対し前記複数のコンテンツ提供サービス元から前記取得対象コンテンツを取得するコンテンツ提供サービス元を選択させる選択工程と、前記選択工程を用いて前記ユーザにより選択されたコンテンツ提供サービス元から前記取得対象コンテンツを取得する取得工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかるコンテンツ取得プログラムは、請求項8に記載のコンテンツ取得方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項10の発明にかかる記録媒体は、請求項9に記載のコンテンツ取得プログラムをコンピュータに読み取り可能な状態で記録したことを特徴とする。
実施の形態にかかるコンテンツ取得装置の機能的構成を示すブロック図である。
コンテンツ取得装置のコンテンツ取得処理手順を示すフローチャートである。
本実施例にかかる楽曲取得システムの概要を示す説明図である。
図3に示したコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
楽曲提供サービス元である各サーバに関するデータベースの一例について説明した説明図である。
購入対象コンテンツの属性による各サーバの優先順位の一例について説明した説明図である。
PCの処理の内容を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるコンテンツ取得装置、コンテンツ取得方法、コンテンツ取得プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(コンテンツ取得装置の機能的構成)
まず、この発明の実施の形態にかかるコンテンツ取得装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかるコンテンツ取得装置の機能的構成を示すブロック図である。
図1において、コンテンツ取得装置100は、受付部101と、判断部102と、選択部103と、取得部104と、を備えている。コンテンツ取得装置100は、複数のコンテンツ提供サービス元から所定のコンテンツを取得する。コンテンツ提供サービス元は、コンテンツをコンテンツ取得装置100に提供するサービス元である。コンテンツは、具体的には、たとえば、楽曲、画像、映像などである。コンテンツの提供は、通信機能ダウンロードを利用しておこなってもよいし、たとえば記録媒体に記録し郵送などで提供してもよい。
コンテンツ提供サービス元は、具体的には、たとえば、コンテンツ販売サービス、コンテンツ・ストリーミングサービス、コンテンツ・サブスクリプションサービス、CD/DVD販売サービスなどのサービス元である。本実施の形態においては、これら各サービスについて複数のサービスに利用者が契約していることとする。具体的には、たとえば、複数のコンテンツ販売サービスに契約しており、それぞれのコンテンツ販売サービスによってコンテンツの圧縮率や購入価格などが異なることとする。また、これら各サービスは、それぞれ有料サービスであってもよいし、無料サービスであってもよい。
また、ここで、サブスクリプションサービスとは、たとえば、利用者が所定の契約料金を支払うことで、契約期間中に限り、利用者の再生端末などによって、所定のコンテンツ群のコンテンツのダウンロードや再生をおこなうことができるサービスである。また、サブスクリプションサービスは、ストリーミングによって再生をおこなうことができるサービスであってもよい。
受付部101は、取得対象となるコンテンツ(以下「取得対象コンテンツ」という)の取得に関する情報を受け付ける。取得に関する情報は、たとえば、取得形式の情報やコンテンツを特定する特定情報などである。取得形式の情報は、たとえば、コンテンツ販売形式、ストリーミング形式、サブスクリプション形式などのうちのどの形式で取得するかを特定する情報である。また、特定情報は、具体的には、たとえば、コンテンツのタイトル名称や著作者名などのメタデ−タ、著作権ナンバーなどの楽曲ID(IDentifier)、各サービスにおける識別ナンバーであってもよい。また、コンテンツの特徴量やコンテンツの一部を含む情報であってもよい。コンテンツの特徴量や一部を含むことで、同一のコンテンツであっても録音環境などのバージョンの違いがある場合に容易に特定することができる。
また、受付部101は、他の装置から取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付ける。他の装置は、たとえば、コンテンツ取得装置100を所有する利用者または利用者の家族、友人などが、その他に所有している装置であり、各サービスに登録された装置でもよい。また、他の装置は、コンテンツ取得装置100によって管理されているとしてもよい。
判断部102は、受付部101によって受け付けられた取得対象コンテンツの取得に関する情報から、取得対象コンテンツの属性を判断する。属性は、たとえば、取得対象コンテンツの取得に関する情報に含まれるジャンルまたはアーティストの情報である。また、属性は、取得対象コンテンツの取得に関する情報から判断できるジャンルまたはアーティストの情報であってもよい。ジャンルは、具体的には、たとえば、コンテンツが楽曲の場合、クラシックやジャズやポップスといった音楽のジャンルである。また、アーティストは、具体的には、たとえば、楽曲の作曲者、演奏者、歌手などである。また、判断部102は、受付部101によって受け付けられた取得対象コンテンツの取得に関する情報から、取得対象コンテンツの圧縮方法や圧縮率を判断してもよい。
選択部103は、判断部102によって判断された取得対象コンテンツの属性に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択する。また、選択部103は、あらかじめ定められた属性ごとの優先順位によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択してもよい。優先順位は、選択部103によってコンテンツ提供サービス元を選択する順番であり、具体的には、たとえば、ジャンルがクラシックやジャズの場合、音質のよい順にコンテンツ提供サービス元の優先順位を高くする。また、たとえば、特定のアーティストの場合、CDを購入するサービス元の優先順位を高くしてもよい。
さらに、選択部103は、取得対象コンテンツの購入価格に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択してもよい。具体的には、たとえば、取得形式が販売形式の場合、購入価格の安い順に優先順位を高くしてもよい。
また、選択部103は、取得対象コンテンツを視聴または聴取する装置ごとに設定された属性や優先順位に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択してもよい。視聴または聴取する装置は、受付部101によって取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付けた他の装置でもよい。また、装置ごとに設定された属性や優先順位は、取得に関する情報の中に設定されていてもよい。具体的には、たとえば、視聴または聴取する装置がPC、ナビゲーション装置、再生端末、携帯電話などによって、それぞれ優先順位が設定されていてもよい。また、視聴または聴取する装置それぞれに専用のコンテンツ提供サービス元があってもよい。
さらに、選択部103は、判断部102によって判断された取得対象コンテンツの圧縮方法や圧縮率に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択してもよい。具体的には、たとえば、視聴または聴取する装置によって記録媒体の記録容量や利用できる通信手段が異なる場合など、記録容量が少ない装置や低速度の通信手段を利用する場合に対しては、圧縮率の高いコンテンツを提供するサービス元の優先順位を高くする。また、各装置ごとに視聴または聴取可能な圧縮方法のコンテンツを提供するサービス元の中から選択してもよい。
取得部104は、選択部103によって選択されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得する。また、取得部104は、選択部103によって選択されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得できない場合、選択部103によって当該コンテンツ提供サービス元のつぎの優先順位と判断されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得する。このように、たとえば、優先順位の高いサービス元から順に取得対象コンテンツを検索し、取得対象コンテンツを提供しているサービス元があった時点で、取得対象コンテンツを取得する。
(コンテンツ取得装置のコンテンツ取得処理手順)
つぎに、コンテンツ取得装置100のコンテンツ取得処理手順について説明する。図2は、コンテンツ取得装置のコンテンツ取得処理手順を示すフローチャートである。図2のフローチャートにおいて、まず、受付部101によって取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付けるまで待機する(ステップS201:Noのループ)。
ステップS201において取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付けた場合(ステップS201:Yes)、判断部102によって取得対象コンテンツの属性を判断する(ステップS202)。つぎに、ステップS202において判断された取得対象コンテンツの属性に基づいて、選択部103によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択する(ステップS203)。そして、ステップS203において選択されたコンテンツ提供サービス元から、取得部104によって取得対象コンテンツを取得して(ステップS204)、一連の処理を終了する。
なお、図2のフローチャートにおいては、ステップS201において取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付けたか否かを判断するとしているが、取得対象コンテンツの取得に関する情報は、自装置の入力デバイスなどの操作の入力によって受け付けてもよいし、他の装置から受け付けてもよい。
また、図2のフローチャートにおいては、ステップS202において取得対象コンテンツの属性を判断するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、取得対象コンテンツを視聴または聴取予定の装置を判断してもよい。また、たとえば、特定のアーティストか否かを判断してもよい。
また、図2のフローチャートにおいては、ステップS203において、取得対象コンテンツの属性に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、視聴または聴取予定の装置に基づいて選択してもよいし、両者に基づいて選択してもよい。また、コンテンツ提供サービス元が3つ以上ある場合は、それぞれに優先順位を付けてもよい。さらに、特定のアーティストの場合は、例外的な優先順位にしてもよい。より具体的には、特定のアーティストの場合は、CD販売サービス元を選択してもよい。
また、図2のフローチャートにおいては、ステップS204において、取得対象コンテンツを取得するとしているが、たとえば、ステップS203において選択されたコンテンツ提供サービス元から、何らかの事情で取得できない場合、つぎに優先順位の高いコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得してもよい。
上述したように、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、受付部101によって受け付けられた取得対象コンテンツの取得に関する情報から、判断部102によって取得対象コンテンツの属性を判断し、判断された取得対象コンテンツの属性に基づいて、選択部103によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択する。そして、選択部103によって選択されたコンテンツ提供サービス元から、取得部104によって取得対象コンテンツを取得する。したがって、複数のコンテンツ提供サービス元の中から、取得対象コンテンツの属性に基づいた、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができる。これによって、利用者は、たとえば、自身でそれぞれのサービスの比較をしなくても、コンテンツのジャンルなどによって、最適なサービス元からダウンロードすることができるため、簡単にコンテンツを取得できる。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、受付部101によって他の装置から取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付けることができる。したがって、ナビゲーション装置などの直接サーバなどからコンテンツの取得をおこなわない装置においても購入要求をすることができる。これによって、利用者は、たとえば、車両によって移動中に取得したいコンテンツが見つかっても、コンテンツを取得することができるため、あとで、曲名などがわからなく、コンテンツの取得ができなくなることが無くなり、簡単にコンテンツを取得できる。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、選択部103は、あらかじめ定められた属性ごとの優先順位によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、取得対象コンテンツの属性ごとに設定された優先順位によって最適なコンテンツ提供サービス元から順番付けることができる。これによって、利用者は、たとえば、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得できない場合、つぎに最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができるため、取得対象コンテンツの含まれるコンテンツ提供サービス元の中で、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができる。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、判断部102によって取得対象コンテンツの属性を、取得対象コンテンツの取得に関する情報に含まれるジャンルまたはアーティストの情報によって判断することができる。したがって、たとえば、特定のジャンルや特定のアーティストの場合、特異な優先順位を設定することができる。これによって、利用者は、たとえば、特に気に入っているジャンルやアーティストに関しては、高音質のコンテンツを取得したり、CD/DVDなどの購入によって取得したりすることができる。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、選択部103によって取得対象コンテンツの購入価格に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、同じコンテンツの中で、最も価格の安いコンテンツを購入することができる。これによって、利用者は、たとえば、ポップスなどしばらくの間のみ聴取したいコンテンツなどを、安価で購入することができる。また、コンテンツ取得装置100は、価格に応じた配信方法を選択することもできる。具体的には、コンテンツをダウンロードして購入する配信方式よりも所定の料金を支払ってコンテンツをストリーミングにより視聴する配信方式の方が安価であったり、無料のストリーミングサービスがあれば、ストリーミングにより視聴する配信方式を選択するようにしてもよい。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、選択部103によって取得対象コンテンツを視聴または聴取する装置ごとに設定された属性や優先順位に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、たとえば、視聴または聴取する装置ごとに再生能力が異なる場合、再生能力に合致したコンテンツを取得することができる。これによって、利用者は、たとえば、装置の再生能力では再生しきれない高音質のコンテンツを取得せず、購入価格や記録容量を節約することができる。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、判断部102によって判断された取得対象コンテンツの圧縮方法や圧縮率に基づいて、選択部103によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、たとえば、視聴または聴取する装置ごとに記録容量が異なる場合、装置ごとの記録容量に合致した圧縮率のコンテンツを取得することができる。これによって、利用者は、記録容量の少ない装置においても、多くのコンテンツを記録することができるため、快適にコンテンツを楽しむことができる。
また、本実施の形態のコンテンツ取得装置100によれば、取得部104は、選択部103によって選択されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得できない場合、選択部103によって当該コンテンツ提供サービス元のつぎの優先順位と判断されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得することができる。したがって、優先順位にしたがって順に取得対象コンテンツを含むコンテンツ提供サービス元を探すことができる。これによって、利用者は、取得対象コンテンツの含まれるコンテンツ提供サービス元の中で、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、たとえば、家などにあり、通信環境の整ったPCなどによって、本発明のコンテンツ取得装置を実施した場合の一例について説明する。
(楽曲取得システムの概要)
まず、図3を用いて、本実施例にかかるコンテンツの取得の一例として楽曲を取得する楽曲取得システムの概要について説明する。図3は、本実施例にかかる楽曲取得システムの概要を示す説明図である。
図3において、楽曲取得システム300は、楽曲提供サービス元である各サーバ(Aサーバ301、Bサーバ302、Cサーバ303)と、PC304と、ナビゲーション装置305と、から構成されている。Aサーバ301と、Bサーバ302と、Cサーバ303と、PC304と、ナビゲーション装置305とは、それぞれインターネット310を介して接続されており、PC304と、ナビゲーション装置305とは、有線で接続されてもよい。また、PC304と、ナビゲーション装置305とは、それぞれ同一の利用者が所有していることとする。
なお、図3の説明においては、PC304と、ナビゲーション装置305とは、同一の利用者が所有することとしたが、それぞれ異なっていてもよく、その場合、それぞれが友人や家族など利用者によって把握可能な所有としてもよい。また、図3の説明においては、PC304は、楽曲提供サービス元である各サービスから楽曲の取得可能な装置とし、ナビゲーション装置305は、PC304を介して楽曲の取得ができる装置とする。さらに、PC304は、通信環境の整った装置であり、ナビゲーション装置305は、通信環境が不安定な装置であるとする。
楽曲提供サービス元である各サービスは、たとえば、それぞれサービスの種類が異なっていてもよい。具体的には、たとえば、Aサーバ301がサブスクリプションサービスサーバ、Bサーバ302がコンテンツ販売サービスサーバ、Cサーバ303がCD販売サービスサーバなどというように、異なるサービスを提供するサーバでもよい。また、各サーバは、たとえば、それぞれが異なる事業者によって提供されている同種類のサービスでもよい。具体的には、たとえば、Aサーバ301、Bサーバ302、Cサーバ303がすべてコンテンツ販売サービスを提供しており、それぞれが異なる事業者のため同楽曲でも価格、圧縮方法、圧縮率、音質が異なることとしてもよい。
また、楽曲提供サービス元である各サービスは、利用者との間における、所定の楽曲の提供に関する契約に基づいて、利用者の所有するPC304へ楽曲を提供してもよい。また、提供された楽曲には複製を許可する情報や、複製数を制限する情報が付与されていてもよい。そして、楽曲を取得したPC304は、許可された複製数内であれば複製を生成し、他の端末に対して複製を送信することができるとしてもよい。また、複製は、許可された複製数内であれば、元の楽曲からだけでなく、複製から生成してもよい。
PC304は、家などの通信環境が整った場所にあり、楽曲の取得要求を受け付けると、ネットワークを介してサーバから楽曲を取得する。楽曲の取得は、たとえば、自装置の備える入力デバイスなどによる利用者の操作により、取得要求を受け付ける。または、他の装置、たとえば、ナビゲーション装置305などから取得要求を受け付けてもよい。本発明においては、PC304によって楽曲を取得する際に、楽曲を提供している様々なサーバから、楽曲や聴取する装置に応じた最適なサービスを提供しているサーバを選択し、このサーバから優先的に楽曲を取得する方法を説明する。
ナビゲーション装置305は、車両など移動体に搭載されており、車両の経路誘導などをおこなう他に、記録媒体に記録された楽曲の再生をおこなう。ナビゲーション装置305は、たとえば、楽曲の再生中などに購入したい楽曲があった場合、入力デバイスなどの操作により、PC304へ購入対象楽曲の特定情報および購入要求を送信する。また、たとえば、通信ができない場合は、購入対象楽曲の特定情報および購入要求を記録しておき、通信可能になったときに送信するか、PC304に有線で接続することで送信する。
(コンピュータ装置のハードウェア構成)
つぎに、図4を用いて、図3に示した楽曲提供サービス元である各サーバ(Aサーバ301、Bサーバ302、Cサーバ303)やPC304などのコンピュータ装置のハードウェア構成について説明する。図4は、図3に示したコンピュータ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4において、コンピュータ装置は、それぞれCPU401と、ROM402と、RAM403と、磁気ディスクドライブ404と、磁気ディスク405と、光ディスクドライブ406と、光ディスク407と、音声I/F(インターフェース)408と、マイク409と、スピーカ410と、入力デバイス411と、映像I/F412と、ディスプレイ413と、通信I/F414と、を備えている。また、各構成部401〜414はバス420によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU401は、コンピュータ装置の全体の制御を司る。ROM402は、ブートプログラム、通信プログラム、データ管理プログラム、有効期間設定プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。
磁気ディスクドライブ404は、CPU401の制御にしたがって磁気ディスク405に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク405は、磁気ディスクドライブ404の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク405としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ406は、CPU401の制御にしたがって光ディスク407に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク407は、光ディスクドライブ406の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク407は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク407のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
音声I/F408は、音声入力用のマイク409および音声出力用のスピーカ410に接続される。マイク409に受音された音声は、音声I/F408内でA/D変換される。スピーカ410からは、音声が出力される。
入力デバイス411は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
映像I/F412は、ディスプレイ413と接続される。映像I/F412は、具体的には、たとえば、ディスプレイ413全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ413を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ413には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ413は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
通信I/F414は、無線を介してネットワークに接続され、楽曲提供サービス元である各サーバまたはPC304と、CPU401とのインターフェースとして機能する。通信I/F414は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU401とのインターフェースとしても機能する。
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F414は、たとえば、FMチューナーなどによって構成される。
図1に示したコンテンツ取得装置100が備える受付部101、判断部102、選択部103、取得部104は、図4に示したPC304におけるROM402、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU401が所定のプログラムを実行し、PC304における各部を制御することによってその機能を実現する。
すなわち、本実施例のPC304は、PC304おける記録媒体としてのROM402に記録されているコンテンツ更新管理プログラムを実行することにより、図1に示したコンテンツ取得装置100が備える機能を、図2に示したコンテンツ取得処理手順で実行することができる。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
つぎに、ナビゲーション装置305のハードウェア構成について説明する。ナビゲーション装置305のハードウェア構成は、GPSユニットと、各種センサと、カメラと、を備えている点で図4に示したコンピュータ装置と異なる。なお、ナビゲーション装置305のハードウェア構成については、コンピュータ装置のハードウェア構成と異なる点のみ図示せず説明して、同一部分の説明は省略する。
GPSユニットは、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在位置を示す情報を出力する。GPSユニットの出力情報は、後述する各種センサの出力値とともに、CPU401による車両の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
各種センサは、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断するための情報を出力する。各種センサの出力値は、CPU401による車両の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の算出に用いられる。
カメラは、車両内部あるいは外部の映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよく、たとえば、カメラによって車両内部の搭乗者の挙動を撮影し、撮影した映像を映像I/F412を介して磁気ディスク405や光ディスク407などの記録媒体に出力する。また、カメラによって車両外部の状況を撮影し、撮影した映像を映像I/F412を介して磁気ディスク405や光ディスク407などの記録媒体に出力する。また、カメラは、赤外線カメラ機能を有しており、赤外線カメラ機能を用いて撮影された映像情報に基づいて車両内部に存在する物体の表面温度の分布を相対的に比較することができる。また、記録媒体に出力された映像は、上書き記録や保存がおこなわれる。
(楽曲提供サービス元である各サーバに関するデータベースの一例)
つぎに、図5を用いて、楽曲提供サービス元である各サーバの一例について説明する。図5は、楽曲提供サービス元である各サーバに関するデータベースの一例について説明した説明図である。図5においては、楽曲提供サービス元である各サーバ(Aサーバ301、Bサーバ302、Cサーバ303)は、異なる事業者によるコンテンツ販売サービスを提供していることとする。図5に示した楽曲提供サービス元である各サーバに関するデータベース500は、価格欄501と、圧縮率欄502と、音質欄503と、を含んでいる。
価格欄501は、各サーバにおける購入対象となる購入対象楽曲に対する価格の情報を示している。価格欄501の情報は、1曲あたりの価格の情報でもよいし、取得対象楽曲に特化した価格の情報でもよい。また、複数の楽曲を同時に購入する場合は、曲数に応じた割引などを考慮した情報でもよい。データベース500においては、Aサーバ301の提供する楽曲の価格が最も高く、「高」が記録されている。そして、つぎに価格の高いBサーバ302には、「中」が記録され、最も価格の安いCサーバ303には、「低」が記録されている。
圧縮率欄502は、各サーバにおける購入対象楽曲の圧縮率の情報を示している。圧縮率は、たとえば、圧縮率が低い低圧縮率の場合、楽曲データの容量は大きくなる。また、圧縮率に加え圧縮方法を考慮してもよい。データベース500においては、Aサーバ301の圧縮率が最も低く、「低圧縮」が記録されている。そして、つぎに圧縮率の低いBサーバ302には、「中圧縮」が記録され、最も圧縮率の高いCサーバ303には、「高圧縮」が記録されている。
音質欄503は、各サーバにおける購入対象楽曲の音質の情報を示している。音質欄503は、たとえば、提供するコンテンツが映像情報の場合、音質に加え画質を考慮してもよい。データベース500においては、Aサーバ301の音質が最も良く、「良」が記録されている。そして、つぎに音質の良いBサーバ302には、「中」が記録され、最も音質の悪いCサーバ303には、「劣」が記録されている。
なお、図5に示したデータベース500は、たとえば、新しいコンテンツ販売サービス元を増やしたい場合は、追加することができる。データベース500の追加は、利用者による操作の入力を受け付けてもよいし、新しいサービス元を選択したら自動的に取得するようにしてもよい。
(購入対象コンテンツの属性による各サーバの優先順位に関するデータベースの一例)
つぎに、図6を用いて、購入対象コンテンツの属性による各サーバの優先順位に関するデータベース600の一例について説明する。図6は、購入対象コンテンツの属性による各サーバの優先順位に関するデータベースの一例について説明した説明図である。
図6においては、データベース600は、楽曲のジャンル601および楽曲を聴取する聴取装置602ごとの、図5において示した各サーバの優先順位603を示している。優先順位603は、図5に示したデータベース500に基づいて決定してもよいし、利用者によって設定可能であってもよい。また、たとえば、過去に各ジャンル601、各聴取装置602において購入した履歴を考慮してもよい。
図6においては、たとえば、ジャンル601が「クラシック」または「ジャズ」の場合、音質を重視した優先順位603を設定する。具体的には、たとえば、図5において示したデータベース500の音質欄503に基づいて、優先順位603を、Aサーバ301、Bサーバ302、Cサーバ303の順に設定する。また、たとえば、ジャンル601が「ポップス」の場合、価格を重視した優先順位603を設定する。具体的には、たとえば、図5において示したデータベース500の価格欄501に基づいて、優先順位603を、Cサーバ303、Bサーバ302、Aサーバ301の順に設定する。
また、たとえば、聴取装置602が「PC304」の場合、記録媒体の記録容量が多く、楽曲の再生能力も高いので、音質を重視した優先順位603を設定する。具体的には、たとえば、図5において示したデータベース500の音質欄503に基づいて、優先順位603を、Aサーバ301、Bサーバ302、Cサーバ303の順に設定する。また、たとえば、聴取装置602が「ナビゲーション装置305」の場合、記録媒体の記録容量が少ないので、圧縮率502を重視した優先順位603を設定する。具体的には、たとえば、図5において示したデータベース500の圧縮率欄502に基づいて、優先順位603を、Cサーバ303、Bサーバ302、Aサーバ301の順に設定する。
(PCの処理の内容)
つぎに、図7を用いて、PC304の処理の内容について説明する。図7は、PCの処理の内容を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、まず、ナビゲーション装置305から通信I/F414を介して、購入対象楽曲に関する情報を受け付けるまで待機する(ステップS701:Noのループ)。ステップS701において、購入対象楽曲に関する情報を受け付けた場合(ステップS701:Yes)、入力デバイス411によって、購入要求を受け付けるまで待機する(ステップS702:Noのループ)。
ステップS702において、購入要求を受け付けた場合(ステップS702:Yes)、購入対象楽曲のジャンルを判断する(ステップS703)。また、ステップS702において受け付けた購入要求に基づいて、購入対象楽曲を聴取する予定の聴取装置を判断する(ステップS704)。そして、ステップS703において判断されたジャンルの情報と、ステップS704において判断された聴取装置の情報とに基づいて、楽曲提供サービスに対する優先順位を決定する(ステップS705)。
つぎに、ステップS705において決定された優先順位によって、最適な楽曲提供サービス元のサーバを選択する(ステップS706)。そして、ステップS706において、選択されたサーバから、購入対象楽曲を取得したか否かを判断する(ステップS707)。ステップS707において、購入対象楽曲を取得していないと判断された場合(ステップS707:No)、ステップS706において選択されたサーバのつぎに最適な楽曲提供サービス元のサーバを選択する(ステップS708)。つぎに、ステップS707に戻り、ステップS708において選択されたつぎに最適な楽曲提供サービス元のサーバから購入対象楽曲を取得したか否かを判断する。そして、購入対象楽曲を取得するまで処理を繰り返しおこない、ステップS707において購入対象楽曲を取得したと判断された場合(ステップS707:Yes)、そのまま一連の処理を終了する。
なお、図7のフローチャートにおいては、ステップS701:Noのループにおいて、ナビゲーション装置305から通信I/F414を介して、購入対象楽曲に関する情報を受け付けるまで待機するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、自装置の入力デバイス411などから購入対象楽曲に関する情報を受け付けるまで待機してもよい。
また、図7のフローチャートにおいては、ステップS702:Noのループにおいて、入力デバイス411によって、購入要求を受け付けるまで待機するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、ステップS701において受け付けた購入対象楽曲に関する情報に含まれている購入要求を抽出することで、受け付けてもよい。
また、図7のフローチャートにおいては、ステップS703において、購入対象楽曲のジャンルを判断し、ステップS704において、聴取装置を判断するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、ステップS703またはステップS704のどちらか一方の処理をおこなえばよい。また、ステップS703およびステップS704の処理をおこなわず、特定のアーティストか否かの判断をしてもよいし、そのままステップS705へ進み、あらかじめ利用者によって定められた優先順位に決定してもよい。
また、図7のフローチャートにおいては、ステップS707において選択された最適な楽曲提供サービス元のサーバから、購入対象楽曲を取得した否かを判断するようにしているが、これに限るものではない。たとえば、ステップS702:Yesにおいて購入対象要求を受け付けた後に、購入対象楽曲が提供可能(取得可能)な楽曲提供サービスを検索するステップを加えるようにすれば、そのステップS707以降のステップが不要となる。つまり、ステップS705において楽曲提供サービスに対する優先順位を決定するが、その検索された楽曲提供サービスを対象として優先順位を決定するようにする。そして、ステップS706において、その決定された優先順位によって最適な楽曲提供サービスを選択するようにし、その選択された楽曲提供サービスから購入対象楽曲を取得する、というステップをさらに加えれば、決定された優先順位の高い楽曲提供サービスから購入対象楽曲が取得できることとなり、ステップS707以降のステップが不要となる。
上述したように、本実施例のPC304によれば、受付部101によって受け付けられた取得対象コンテンツの取得に関する情報から、判断部102によって取得対象コンテンツの属性を判断し、判断された取得対象コンテンツの属性に基づいて、選択部103によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択する。そして、選択部103によって選択されたコンテンツ提供サービス元から、取得部104によって取得対象コンテンツを取得する。したがって、複数のコンテンツ提供サービス元の中から、取得対象コンテンツの属性に基づいた、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができる。これによって、利用者は、たとえば、自身でそれぞれのサービスの比較をしなくても、コンテンツのジャンルなどによって、最適なサービス元からダウンロードすることができるため、簡単にコンテンツを取得できる。
また、本実施例のPC304によれば、受付部101によって他の装置から取得対象コンテンツの取得に関する情報を受け付けることができる。したがって、ナビゲーション装置305などの直接サーバなどからコンテンツの取得をおこなわない装置においても購入要求をすることができる。これによって、利用者は、たとえば、車両によって移動中に取得したいコンテンツが見つかっても、コンテンツを取得することができるため、あとで、曲名などがわからなく、コンテンツの取得ができなくなることが無くなり、簡単にコンテンツを取得できる。
また、本実施例のPC304によれば、選択部103は、あらかじめ定められた属性ごとの優先順位によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、取得対象コンテンツの属性ごとに設定された優先順位によって最適なコンテンツ提供サービス元から順番付けることができる。これによって、利用者は、たとえば、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得できない場合、つぎに最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができるため、取得対象コンテンツの含まれるコンテンツ提供サービス元の中で、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができる。
また、本実施例のPC304によれば、判断部102によって取得対象コンテンツの属性を、取得対象コンテンツの取得に関する情報に含まれるジャンルまたはアーティストの情報によって判断することができる。したがって、たとえば、特定のジャンルや特定のアーティストの場合、特異な優先順位を設定することができる。これによって、利用者は、たとえば、特に気に入っているジャンルやアーティストに関しては、高音質のコンテンツを取得したり、CD/DVDなどの購入によって取得したりすることができる。
また、本実施例のPC304によれば、選択部103によって取得対象コンテンツの購入価格に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、同じコンテンツの中で、最も価格の安いコンテンツを購入することができる。これによって、利用者は、たとえば、ポップスなどしばらくの間のみ聴取したいコンテンツなどを、安価で購入することができる。
また、本実施例のPC304によれば、選択部103によって取得対象コンテンツを視聴または聴取する装置ごとに設定された属性や優先順位に基づいて、最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、たとえば、視聴または聴取する装置ごとに再生能力が異なる場合、再生能力に合致したコンテンツを取得することができる。これによって、利用者は、たとえば、装置の再生能力では再生しきれない高音質のコンテンツを取得せず、購入価格や記録容量を節約することができる。
また、本実施例のPC304によれば、判断部102によって判断された取得対象コンテンツの圧縮方法や圧縮率に基づいて、選択部103によって最適なコンテンツ提供サービス元を選択することができる。したがって、たとえば、視聴または聴取する装置ごとに記録容量が異なる場合、装置ごとの記録容量に合致した圧縮率のコンテンツを取得することができる。これによって、利用者は、記録容量の少ない装置においても、多くのコンテンツを記録することができるため、快適にコンテンツを楽しむことができる。
また、本実施例のPC304によれば、取得部104は、選択部103によって選択されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得できない場合、選択部103によって当該コンテンツ提供サービス元のつぎの優先順位と判断されたコンテンツ提供サービス元から取得対象コンテンツを取得することができる。したがって、優先順位にしたがって順に取得対象コンテンツを含むコンテンツ提供サービス元を探すことができる。これによって、利用者は、取得対象コンテンツの含まれるコンテンツ提供サービス元の中で、最適なコンテンツ提供サービス元からコンテンツを取得することができる。
以上説明したように、本発明のコンテンツ取得装置、コンテンツ取得方法、コンテンツ取得プログラム、および記録媒体によれば、PC304において、購入対象楽曲の購入要求を受け付けた場合、楽曲のジャンルや楽曲を聴取する装置の属性に応じて、最適な楽曲提供サービスサーバから順に購入対象楽曲を取得していくことができる。これによって、利用者は、自身で複数の楽曲提供サービスサーバの検証をおこなわなくても、楽曲や装置の属性に合致した最適な音質または価格の楽曲を購入することができるため、検証の手間が省け、快適に楽曲の購入をおこなうことができる。
なお、本実施の形態で説明したコンテンツ取得方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
100 コンテンツ取得装置
101 受付部
102 判断部
103 選択部
104 取得部