JPWO2008084864A1 - カプサイシン受容体活性化剤及びそれを噴霧する装置 - Google Patents

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Abstract

(要約)(課題)カプサイシンと同様に様々な生理作用を有し、しかも辛味のないカプサイシン受容体作動物質(活性化剤)を提供すること。さらに、簡便に入手可能で、安全性に優れ、長期間摂取しても副作用がなく、しかも高い効力を有するカプサイシン受容体活性化剤を提供すること。(解決手段)カプサイシン受容体活性化剤として炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールを有効成分とする。(選択図) なし

Description

本発明は、カプサイシン受容体活性化剤に関する。とくに、カプサイシンと同様に様々な生理作用を有し、しかも辛味のないカプサイシン受容体作活性化剤に関する。さらに、本発明はそのカプサイシン受容体作活性化剤を噴霧する手段を備えた噴霧装置に関する。また、本発明は、カプサイシン受容体作活性化剤を含む体熱産生促進剤、冷え症改善剤、血流増加剤、美肌促進剤、胃粘膜保護剤、血圧上昇抑制剤、免疫賦活剤、及びインスリン分泌促進剤に関する
香辛料として広く食されているトウガラシは辛味がある植物として広く知られている。その主要辛味成分は、カプサイシン(8-メチル-N-バニリル-6-ノネンアミド)およびジヒドロカプサイシン(8-メチル-N-バニリル-ノナンアミド)である。カプサイシンは、強い辛味を有するだけでなく、体熱産生亢進作用、血流増加作用、胃酸分泌抑制作用、美肌促進作用、腸管蠕動運動亢進作用、脂質代謝亢進作用、食欲増進作用、血圧上昇抑制作用、免疫賦活作用、インスリン分泌促進作用、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)等の生理活性ペプチド放出亢進作用等の様々な生理作用を有することで知られている。
なお、カプサイシン受容体は、感覚神経系の侵害刺激受容に関わるイオンチャネル型の受容体であり、TRP(transient receptor potential)イオンチャネルスーパーファミリーに属するTRPV1、TRPV2等であることが知られている。TRPV1は、カプサイシンだけでなく、熱や酸(プロトン)の侵害刺激によっても活性化し、細胞を興奮させること、痛みを伝達することも知られている。
カプサイシンの体熱産生亢進作用、血流増加作用は次のような作用機序により起こっていると考えられている。すなわち、カプサイシンはカプサイシン受容体を介して交感神経系に作用し、副腎からのカテコールアミンの分泌を促進することにより、肝臓でのグリコーゲン分解および白色脂肪組織での脂肪分解を促すと共に、脂肪組織での脱共役蛋白質(UCP)の働きを促進して体熱産生を亢進させる。実際に、非特許文献1には、TRPV1のアゴニストであるEvodiamineをマウスに皮下投与した場合に深部体温が顕著に低下する一方で、尾部の表面温度が上昇することが確認されたことが開示されている。また、同文献には、同時に、Evodiamineによる深部体温低下がTRPV1のアンタゴニストのカプサゼピンによって抑制されることが開示されている。つまり、同文献には、TRPV1のアゴニスト投与により末梢部に温感が発現されることが示唆されている。
また、カテコールアミンは、心臓に作用して心収縮力を増強する事により血管を拡張して血流を増加させる。
以上のとおり、カプサイシン受容体を活性化することにより、細胞の代謝の促進、すなわち身体の新陳代謝が活性化して、脂肪燃焼および血流の増加による体温上昇、血流増加による組織中の老廃物の排除、温感刺激作用、及び脂肪燃焼促進作用による蓄積脂質の代謝等、生体に有利な効果が起こる。そして、体温上昇にともなう発汗や皮脂の分泌増加により、皮膚表面が覆われてみずみずしく滑らかな皮膚になる。
カプサイシンの胃酸分泌抑制作用は次のような作用機序により起こっていると考えられている。すなわち、カプサイシンによってカプサイシン受容体が活性化すると、神経細胞が興奮してCGRPやサブスタンスPを放出する。CGRPは胃酸分泌ホルモンであるガストリンやヒスタミンの分泌を抑制する。
以上のとおり、カプサイシン受容体を活性化することにより、胃酸分泌が抑制されることになる。そして胃酸分泌低下及び前記説明のような胃粘膜における血流増加は、いずれも胃粘膜の保護に働くため、カプサイシン受容体活性化剤は、胃粘膜保護にも働くことになる。
カプサイシンの美肌促進作用は次のような作用機序により起こっていると考えられている。すなわち、上記と同様にカプサイシンによってカプサイシン受容体が活性化してCGRPが放出されると、CGRPはインスリン様成長因子(IGF−1)の増加を促す。このIGF−1は皮膚の細胞を活性化し、肌の老化を防ぎ美肌効果を示す。
以上の通り、カプサイシン受容体を活性化することにより、皮膚細胞の活性化、体表の色を意味する血色の改善や発汗および皮脂分泌の増加が起こり、これらはいずれも肌の老化防止や美肌促進に働くことになる。
さらに、カプサイシンの作用には、上記以外にも多くの報告があり、カプサイシンの様々な有用性が開示されている。
例えば、非特許文献2は、カプサイシンをマウスに投与したときの血圧変化についての報告であり、通常の餌で飼育したマウスと高塩分餌で飼育したマウスとを用い、それらに静脈注射によってカプサイシンを10μg/kg及び30μg/kgをそれぞれ投与した場合、血圧降下作用があると記載されている。また、同文献には、同時に、その現象がTRPV1のアンタゴニストのカプサゼピンによって抑制されることも開示されている。つまり、同文献には、TRPV1のアゴニストの投与により血圧降下作用が期待されることが示唆されている。
また、非特許文献3は、カプサイシンを正常な樹状細胞に投与したときの成熟度を指標とした、免疫系への影響についての報告であり、正常VR1マウスの樹状細胞にカプサイシンを5−100μmol投与した際、Iab(樹状細胞の成熟の指標)の発現増加が見られたのに対し、不活性VR1マウスの樹状細胞に同様の投与を行ってもIabの発現増加が見られなかったことが開示されている。また、同文献には、同時に、Iabの発現増加現象がTRPV1のアンタゴニストであるカプサゼピンによって抑制されることが開示されている。さらに、同文献には、カプサイシン又はvehicle(対照)をマウスに皮下投与(200μmol/マウス)した後にリンパ節を集め樹状細胞を回収し、それによってIab発現増加等免疫が賦活されることが開示されている。つまり、同文献には、TRPV1のアゴニストの投与により免疫賦活が期待されることが示唆されている。
非特許文献4には、カプサイシンのインスリン分泌促進作用が開示されている。すなわち、膵臓にTRPV1が存在し、TRPV1のアゴニストであるカプサイシンによってRIN細胞を10−11〜10−6molで処理したとき、インスリンの分泌が増加したことが記載されている。つまり、同文献には、TRPV1のアゴニストの投与によりインスリンの分泌を促進する作用が期待されることが示唆されている。
以上のように、カプサイシンを摂取すると、カプサイシン受容体が活性化され、様々な生理作用がもたらされることになる。したがって、老廃物の排除、新陳代謝の活性化、温感刺激、冷えやむくみの改善、あるいは脂肪蓄積の予防あるいは改善、美肌促進、胃粘膜保護、血圧上昇の抑制、免疫系の賦活(亢進)、インスリン分泌の促進等を目的として、カプサイシンを積極的に摂取することが考えられるが、カプサイシンには強い辛味があり、継続して効果的な量を摂取するのは困難である。また、経皮摂取等の非経口的な摂取によっても、カプサイシンは強い刺激性があり、継続しての適用には困難があった。
そのため、カプサイシンと同様に体熱産生亢進作用や血流増加作用等を有し、しかも辛味や刺激性のないカプサイシン受容体作動物質(活性化剤)が検索され、報告されている。例えば、特許文献1には、カプサイシンを澱粉、食物繊維等に吸着させた後、表面をコーティングしたトウガラシ製品が提案されている。また、辛くない甘味種のトウガラシ“CH−19甘”から、カプサイシン様の化合物であるカプシエイトやジヒドロカプシエイトが単離されている。しかしながらこれらの化合物は天然物からの抽出・精製に手間がかかる等の問題があり、更なる技術の開発が求められている。
一方、モノグリセリド、グリセリンモノアシルエステルともよばれるモノアシルグリセロールは、天然の食品に含まれ、高い安全性を有するため、飲食品添加物としても広く使用されている。この化合物に関して、次のような報告がある。構成アシル基中のω3系不飽和脂肪酸が15重量%以上であるジグリセリドおよび/またはモノグリセリドを含有する油脂を有効成分とする体脂肪燃焼促進剤が提案されている(特許文献2)。この文献には、ねずみに前記油脂を食べさせ、血液、及び肝臓、腎臓周囲脂肪組織中の特定の物質量を測定する実施例、及び健康な男性の前記油脂摂取後の体脂肪率とウエストを観察した実施例が記載されているにすぎず、前記文献での発明の目的にも明記されているように体脂肪低下にのみ効果のある材料を提供する技術が示されているにすぎないといえる。
また、モノアシルグリセロールからなるペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(PPAR)活性化剤が提案されている(特許文献3)。そして、PPARの活性化は脂質代謝の改善や糖尿病の治療に有用であるとされている。PPARは、その構造等から核内受容体(核ホルモン受容体)スーパーファミリーの一員と考えられており、TRP(transient receptor potential)イオンチャネルスーパーファミリーに属するカプサイシン受容体とは全く別異の受容体である。つまり、モノアシルグリセロールがカプサイシン受容体の活性化作用を有することは知られていなかった。
特開2001−78708号 特開2001−64672号 特開2001−354558号 "Capsaicin-Like Anti-Obese Activities of Evodiamine from Fruits of Evodia rutaecarpa, a Vanilloid Receptor Agonist" Planta Med 2001;67:628-633 "VRl-Mediated Depressor Effects During High-Salt Intake Role of Anandamine"Hypertension 2005;46:986−991 "immunological role of neuronal receptor vanilloid receptor l expressed on dendritic cells"Proc Natl Acad Sci U.S.A.2005;102(14):5120−5125 "Transient receptor potential vanilloid subfamily l expressed in pancreatic islet βcells modulates insulin secretion in rats"Biochemical and Biophysical Research Communications 2004;321:219−225
本発明の課題は、前記従来技術の流れを鑑み、生理作用を有し、しかも辛味のないカプサイシン受容体作動物質(活性化剤)を提供することにある。さらに、簡便に入手可能で、安全性に優れ、長期間摂取しても副作用がなく、しかも高い効力を有するカプサイシン受容体活性化剤を提供することにある。また、そのカプサイシン受容体作動物質(活性化剤)を室内空間に揮散させる技術を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、意外にもモノアシルグリセロールにそのカプサイシン受容体活性化作用があることを見出した。しかも、その効果は極めてすぐれていることが判明した。それらの知見に基づきさらに研究を重ね、それらモノアシルグリセロールを有効成分とするカプサイシン受容体活性化剤が体熱産生促進剤、冷え症改善剤、血流増加剤、美肌促進剤、胃粘膜保護剤、血圧上昇抑制剤、免疫賦活剤、及びインスリン分泌促進剤として有用であることも見出し、さらに研究を重ね、遂に本発明を完成した。
すなわち、本発明の請求項1の発明は、炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールを有効成分として含有することを特徴とするカプサイシン受容体活性化剤である。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールが、植物抽出物中に含まれていることを特徴とする発明である。また、有効成分である炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールを含有する植物抽出物をカプサイシン受容体活性化剤とする発明でもある。
請求項3の発明は、請求項2記載の発明において、植物抽出物が植物の有機溶媒抽出物であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、構成脂肪酸が下記C8:0、C10:0、C12:0、C18:1、C18:2、C18:3、及び C20:4から選ばれる少なくとも1種あるいは2種以上であることを特徴とする発明である。
C8:0は炭素数が8の飽和脂肪酸、
C10:0は炭素数が10の飽和脂肪酸、
C12:0は炭素数が12の飽和脂肪酸、
C18:1は炭素数が18で二重結合の数が1の不飽和脂肪酸、
C18:2は炭素数が18で二重結合の数が2の不飽和脂肪酸、
C18:3は炭素数が18で二重結合の数が3の不飽和脂肪酸、
C20:4は炭素数が20で二重結合の数が4の不飽和脂肪酸、
請求項5の発明は、炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロール及び噴霧剤を含有することを特徴とするカプサイシン受容体活性化剤の発明である。また、請求項5の発明は、前記モノアシルグリセロール及び噴霧剤を含有することを特徴とするカプサイシン受容体活性化剤組成物の発明でもある。
請求項6の発明は、請求項5記載のカプサイシン受容体活性化剤を室内空間に噴霧することを特徴とする室内雰囲気改変方法の発明である。
請求項7の発明は、請求項5記載のカプサイシン受容体活性化剤を噴霧する手段を備えたことを特徴とする噴霧装置の発明である。
請求項8の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする体熱産生促進剤の発明である。
請求項9の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする冷え症改善剤の発明であり、請求項11の発明、請求項11の発明、請求項12の発明は、それぞれ、請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする、血流増加剤、美肌促進剤、胃粘膜保護剤の発明である。
請求項13の発明、請求項14の発明、請求項15の発明は、それぞれ、請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする、血圧上昇抑制剤、免疫賦活剤、インスリン分泌促進剤の発明である。
請求項16の発明は、噴霧剤をさらに含む請求項8記載の体熱産生促進剤、噴霧剤をさらに含む請求項9記載の冷え症改善剤、噴霧剤をさらに含む請求項10記載の血流増加剤、噴霧剤をさらに含む請求項11記載の美肌促進剤、噴霧剤をさらに含む請求項12記載の胃粘膜保護剤、噴霧剤をさらに含む請求項13記載の血圧上昇抑制剤、噴霧剤をさらに含む請求項14記載の免疫賦活剤、及び噴霧剤をさらに含む請求項15記載のインスリン分泌促進剤から選ばれる少なくとも1種あるいは2種以上を室内空間に噴霧することを特徴とする室内雰囲気改変方法の発明である。この発明は、例えば、請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤に噴霧剤を含有されて得た体熱産生促進剤を室内空間に噴霧することを特徴とする室内雰囲気改変方法の発明であり、例えば冷え症改善剤や血流増加剤等でも同様である。
請求項17の発明は、噴霧剤をさらに含む請求項8記載の体熱産生促進剤、噴霧剤をさらに含む請求項9記載の冷え症改善剤、噴霧剤をさらに含む請求項10記載の血流増加剤、噴霧剤をさらに含む請求項11記載の美肌促進剤、噴霧剤をさらに含む請求項12記載の胃粘膜保護剤、噴霧剤をさらに含む請求項13記載の血圧上昇抑制剤、噴霧剤をさらに含む請求項14記載の免疫賦活剤、及び噴霧剤をさらに含む請求項15記載のインスリン分泌促進剤から選ばれる少なくとも1種あるいは2種以上を噴霧する手段を備えたことを特徴とする噴霧装置の発明である。この発明は、例えば、請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤に噴霧剤を含有されて得た体熱産生促進剤を噴霧する手段を備えたことを特徴とする噴霧装置の発明であり、例えば冷え症改善剤や血流増加剤等でも同様である。
請求項18の発明は、噴霧剤をさらに含む請求項8に記載された体熱産生促進剤を噴霧する手段及び前記体熱産生促進剤を噴霧したときに設定温度を下げる制御手段を備えたことを特徴とする暖房装置の発明である。
以下、本発明を詳細に説明する。
前記モノアシルグリセロールはグリセリンの3箇所のOH基中1箇所に脂肪酸が結合したもので、1−モノアシルグリセロールと2−モノアシルグリセロールがある。天然油脂中のグリセリドは多くがトリアシルグリセロール(トリグリセリド)であり、モノアシルグリセロールはわずかしか存在しない。生体内では、植物油あるいは動物油を摂取すると、その主要構成成分であるトリアシルグリセロールは小腸において分解、代謝され、2−モノアシルグリセロールへと変換される。その一部は脂肪酸が1又は3位へ転移し、1−モノアシルグリセロールが生成する。また、ジアシルグリセロール(ジグリセリド)(1,2−ジアシルグリセロール、1,3−ジアシルグリセロール)から1−モノアシルグリセロールが生成する。これらのモノアシルグリセロールは、小腸で吸収された後、トリグリセリドに再合成される。また、モノアシルグリセロールは、脂溶性のアシル基とグリセリンのOH基を有し、界面活性剤として機能する。安全性に優れていることから、食品分野で乳化剤等として広く用いられており、マーガリン、乳飲料、アイスクリーム、パン等に通常0.2〜0.5%程度配合されている。本発明において、グリセリンと脂肪酸の結合様式は、本発明の効果を阻害しない限りどのようなものでもよく、例えばエステル結合やエーテル結合が挙げられる。
本発明で用いられるモノアシルグリセロールは、1−モノアシルグリセロールであっても、2−モノアシルグリセロールであってもよい。モノアシルグリセロールの構成脂肪酸は、全構成脂肪酸中の10%以上、好ましくは30〜100%、特に40〜100%が、炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸であり、脂肪酸の炭素鎖には、直鎖状、分岐鎖状のいずれも含まれ、炭素鎖中の炭素の1〜3つがさらにアルキル基、アルキレン基、ヒドロキシル基、アミノ基等で置換されていてもよい。
上記構成脂肪酸としては、特に、炭素数6〜22の脂肪酸が好ましく、それらの中では炭素数6〜14の飽和脂肪酸及び16〜22の不飽和脂肪酸がより好ましい。具体的には、例えば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸(デカノイル酸)、ラウリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、α−リノレン酸、アラキドン酸等の脂肪酸が好ましい。それら脂肪酸は単独であってもよく、2種類以上であってもよい。
中でも、特に、前記モノアシルグリセロールを構成する脂肪酸が下記C8:0、C10:0、C12:0、C18:1、C18:2、C18:3、及び C20:4から選ばれる少なくとも1種又は2種以上であるモノアシルグリセロールが好ましい。なお、前記C8:0は炭素数が8の飽和脂肪酸(カプリル酸)をいい、前記C12:0は炭素数が12の飽和脂肪酸(ラウリン酸)をいい、前記C18:1は炭素数が18で二重結合の数が1の不飽和脂肪酸(オレイン酸)をいい、前記C18:2は炭素数が18で二重結合の数が2の不飽和脂肪酸(リノール酸)をいい、前記C18:3は炭素数が18で二重結合の数が3の不飽和脂肪酸(リノレン酸)をいい、前記C20:4は炭素数が20で二重結合の数が4の不飽和脂肪酸(アラキドン酸)をいう。脂肪酸は、直鎖状のものであっても枝分かれを有するものであってもいずれでもよく、また、アンチイソ型のものであってもイソ型のものであってもいずれでもよい。
本発明で用いられる炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロール(以下、モノアシルグリセロールということがある)は、不飽和アシル基を含有するアマニ油、エゴマ油、シソ油、大豆油、ナタネ油、魚油等から抽出して用いてもよいが、上記油脂に含まれるトリグリセリドやジグリセリドの加水分解、これら各種油脂とグリセリンとのエステル交換、脂肪酸とグリセリンとのエステル化等、当業者に実施可能な任意の方法により製造して得ることができる。合成方法は、触媒等を用いた化学反応法、リパーゼ等の酵素を用いた生化学反応法のいずれでもよい。得られた反応生成物を分画してモノアシルグリセロールを単離することができる。
化学反応法としては、例えば、脂肪酸とグリセリンの混合物に約0.1%の金属触媒を加え、攪拌しながら200〜260℃で反応させる方法が挙げられる。
生化学反応法としては、例えば、脂肪酸とグリセリンにリパーゼを加えて、攪拌しながら5〜40℃、好ましくは10〜35℃で、4時間〜7日、好ましくは24時間〜2日間反応させる方法が挙げられる。用いるリパーゼとしては、ペニシリウム属の微生物由来のリパーゼやバチルス属の微生物由来のリパーゼ等が挙げられる。
反応終了後、常法に従って、モノアシルグリセロールを分離する。分離する方法としては、有機溶媒を用いた分配抽出、蒸留、真空蒸留等の方法が挙げられる。
このように単離されたモノアシルグリセロールは市販されており、例えば、モノステアリン酸グリセリル(MGS−F20;日光ケミカルズ)や、理研ビタミンのエマルシー等が挙げられる。本発明のモノアシルグリセロールは、市販の製品を用いてもよい。
また、モノアシルグリセロールは天然の動植物にも含まれており、そのような動植物、好ましくは食経験のある食品素材から抽出して用いてもよい。中でも、タマネギ、ニラ、ニンニク、ネギ、エシャロット、シソ、ミョウガ、アサツキ、アメリカンチェリー、コンプ、キュウリ、トマト、ゴーヤ、ナス、リンゴ、キウイ、及びコムギ等が好ましい植物として挙げられるが、カプサイシン受容体に対する活性の観点からは、タマネギ、ミョウガ、コムギ、エシャロット、ニラ、ネギ、キュウリ及びシソが好ましい。それら植物は単独で用いてもよく、2種類以上の植物を組み合わせてもよい。
本発明では、前記モノアシルグリセロールを含有する植物抽出物をカプサイシン受容体活性化剤としてもよい。
動植物や食品素材からモノアシルグリセロールを抽出する方法は公知の手段を用いればよく、そのような方法としては例えば、有機溶媒を用いて抽出する方法等が挙げられる。抽出に用いることができる有機溶媒は、上記の食品素材からモノアシルグリセロールを抽出できるものであれば種類を問わないが、具体的には、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール等の低級アルコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール等の室温で液体であるアルコール類、ジエチルエーテル、プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類、ヘキサン(n−ヘキサン)、クロロホルム等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を用いて抽出を行うことができる。また、本発明の有機溶媒には水等の水性液体との混合物である含水有機溶媒も含まれる。水性液体の共存量は特に制限されないのであり、用いる食品素材、有機溶媒等に応じて最適な量を選択すればよい。前記有機溶媒の中では、特にヘキサンが好ましい。
具体的な抽出方法としては、上記食品素材をそのままあるいは破砕等して小片化した後、常圧あるいは加圧下で室温あるいは加温した有機溶媒中に加え、浸漬や攪拌しながら抽出する方法、または有機溶媒中で還流しながら抽出する方法等が挙げられる。その際、抽出温度は5℃から有機溶媒の沸点以下の温度とするのが好ましい。抽出時間は使用する有機溶媒の種類や抽出条件、含水有機溶媒の場合にはさらに水性成分含有量によって適宜設定することができるが、通常30分〜72時間程度である。また、二酸化炭素等を用いる超臨界流体抽出法により抽出することもできる。
ついで、抽出液および残渣を含む混合物を、必要に応じて濾過あるいは遠心分離等に供し、残渣である固形成分を除去して抽出液を得る。なお、除去した固形成分を再度、含水有機溶媒又は有機溶媒を用いる抽出操作に供することもでき、さらにこの操作を何回か繰り返してもよい。このようにして抽出して得られたモノアシルグリセロールの組成物は、合成によって得られたものと同様に、常法に従って、モノアシルグリセロールを分離精製することもできる。
本発明のカプサイシン受容体活性化剤においては、モノアシルグリセロールを分離精製した成分として使用する他に、トリグリセリド、ジグリセリド、グリセリン重合物、脂肪酸又はコレステロール等の他の油脂等と混合した油脂組成物として使用する態様も包含される。そのような混合物中、モノアシルグリセロールの含有量は、0.1〜90%、好ましくは1〜80%、さらに好ましくは10〜75%である。食品素材から抽出を行う際に抽出の条件を適宜設定して、モノアシルグリセロールの含有量を前記の範囲に調節することもできる。
上記のようにして得られたモノアシルグリセロールをそのまま本発明のカプサイシン受容体活性化剤として用いてもよく、さらに必要に応じて、濃縮あるいは凍結乾燥やスプレードライ等の方法により、乾燥、粉末化して使用してもよい。具体的な濃縮あるいは乾燥方法としては、本発明のカプサイシン受容体活性化剤が変性や熱分解を起こさない条件下で行いうる方法あれば、どのような方法でもよく、例えば、濾過、遠心分離、遠心濾過、スプレードライ、スプレークール、ドラムドライ、真空乾燥、凍結乾燥等のいずれかの方法を単独でまたは組み合わせて採用できる。その際、必要に応じて通常用いられる賦形剤を添加してもよい。さらに、上記モノアシルグリセロールと担体とを混合した組成物として用いてもよい。前記担体は、モノアシルグリセロールがカプサイシン受容体活性化剤としての機能を発揮できるものであれば、特に制限されない。
本発明の体熱産生促進剤は、前記カプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とし、前記カプサイシン受容体を活性化することにより体熱産生を促進させる機能を有する。すなわち、本発明において体熱産生促進とは、カテコールアミンの分泌を促進し、血流を増加させると共に、生体の代謝を活性化することにより、体温の増加をもたらすことをいう。その結果、全身の体温の上昇や、局所の体温上昇による体温分布異常(例えば手足の冷え等)の改善、発汗の促進、血色の改善等の効果が得られる。
カプサイシン受容体活性化剤の体熱産生促進機構としては、カプサイシン受容体を介して交感神経系に作用し、副腎からのカテコールアミンの分泌を促進することにより、肝臓でのグリコーゲン分解および白色脂肪組織での脂肪分解を促進することによる体熱産生、およびカテコールアミンにより、褐色脂肪組織での脱共役蛋白質(UCP)を活性化して脂質代謝を促進することによる体熱産生や、カテコールアミンによる心臓や血流の改善効果が挙げられるが、いずれも本発明の体熱産生促進に包含される。
本発明の体熱産生促進は、例えば体表面や内臓の温度を測定することで、評価することができる。
なお、本発明においては、身体に温感刺激を与える温感刺激や身体の脂肪燃焼を促進する脂肪燃焼促進も前記体熱産生促進に含まれる。
本発明の血流増加剤は、前記カプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とし、カプサイシン受容体を活性化することにより血流を増加させる機能を有する。すなわち、本発明において血流増加には、血管が拡張して血管の容量が増加することや、心臓の拍出力が増加すること、あるいは血管内部の老廃物が排除されて血管の容量が増加すること等が含まれる。血流が増加することにより、体温の分布の正常化、老廃物の代謝、心肺機能の向上等の効果が得られる。
本発明の冷え性改善剤は、カプサイシン受容体を活性化することにより冷え性を改善させるといえる。すなわち、本発明において冷え性改善には、全身の体温の上昇や、局所の体温上昇による体温分布異常の改善、例えば手足の冷え等の改善効果が得られる。
本発明の美肌促進剤は、前記カプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とし、カプサイシン受容体を活性化することにより美肌を促進させる機能を有する。すなわち、本発明において美肌促進剤には、皮膚の細胞の活性化作用や、体表の色を意味する血色の改善、発汗の促進や皮脂の分泌促進による肌の潤い増加作用等が含まれる。
本発明の胃粘膜保護剤は、前記カプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とし、カプサイシン受容体を活性化することにより胃粘膜を保護させる機能を有する。すなわち、 本発明において胃粘膜保護には、胃酸の分泌抑制による胃粘膜攻撃因子の抑制や、胃粘膜血流増加による防御因子の増大等が含まれる。
本発明の血圧上昇抑制剤は、前記カプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とし、カプサイシン受容体を活性化することにより血圧上昇を抑制させる機能を有する。すなわち、本発明において血圧上昇抑制には、大動脈圧の低下や血管拡張等が含まれる。
本発明の免疫賦活剤は、前記カプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とし、カプサイシン受容体を活性化することにより免疫賦活効果を高め、増強させる機能を有する。すなわち、本発明の免疫賦活効果には、抗原提示細胞による抗原提示能の亢進や、抗体産生の亢進、体外抗原に対する免疫作用の活性化等が含まれる。
本発明のインスリン分泌促進剤は、前記カプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とし、カプサイシン受容体を活性化することによりインスリンの分泌を促進させる機能を有する。すなわち、本発明のインスリン分泌促進には、膵臓β細胞の活性化、インスリン産生能の亢進、血中インスリン濃度の低下防止等が含まれる。
本発明のカプサイシン受容体活性化剤は、通常の場合、モノアシルグリセロールの常温での質量として、成人1日当たり0.01〜50gの範囲、好ましくは成人1日当たり0.1〜5gの範囲で摂取されるが、モノアシルグリセロールは安全性の高いものであるため、その摂取量をさらに増やすこともできる。1日当たりの摂取量は、1回で摂取してもよいが、数回に分けて摂取してもよい。前記モノアシルグリセロールの質量は、本発明のカプサイシン受容体活性化剤を、モノアシルグリセロールと、トリグリセリド、ジグリセリド、グリセリド重合物、脂肪酸又はコレステロール等の他の油脂と混合した油脂組成物中として用いる場合においても、油脂組成物中のモノアシルグリセロールの質量をさす。
本発明のカプサイシン受容体活性化剤の剤型としては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、ドライシロップ剤、液剤、懸濁剤、吸入剤等の経口剤、坐剤等の経腸製剤、軟膏、クリーム剤、ゲル剤、貼付剤等の皮膚外用剤、噴霧剤、点滴剤、注射剤等が挙げられる。これらのうちでは、経口剤及び噴霧剤が好ましい。
このような剤型のカプサイシン受容体活性化剤は、液状のモノアシルグリセロールをそのまま、あるいは粘性を調整して常法に従ってカプセルに封入したり、モノアシルグリセロールに飲食品や医薬品の製造に通常用いられる賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、界面活性剤、アルコール、水、水溶性高分子、甘味料、矯味剤、酸味料等を剤型に応じて配合し、常法に従って製造することができる。また、常法に従って固型状、例えば粉末状や顆粒状としてもよい。なお、液剤、懸濁剤等の液体製剤は、服用直前に水又は他の適当な媒体に溶解又は懸濁する形であってもよく、また錠剤、顆粒剤の場合には周知の方法でその表面をコーティングしてもよい。
本発明のカプサイシン受容体活性化剤には、上記添加剤や他の体熱産生促進物質、血流増加物質、冷え症改善物質、むくみ改善物質、利尿物質、胃粘膜保護物質、脂肪細胞分化促進物質、脂肪蓄積抑制物質、脂肪分解促進物質、血圧上昇抑制物質、免疫賦活物質、インスリン分泌促進物質、脂肪代謝改善物質等の機能性成分を単独あるいは2種以上含有してもよい。そのような成分を含む場合、本発明のカプサイシン受容体活性化剤の含有量は、その剤型により異なるが、モノアシルグリセロールとして、通常は、0.01〜99質量%、好ましくは0.1〜80質量%、より好ましくは1〜75質量%、さらに好ましくは5〜70質量%、最も好ましくは10〜65質量%の範囲であり、上述した成人1日当たりのモノアシルグリセロールの摂取量を摂取できるように、1日当たりの投与量が管理できる形にするのが望ましい。
さらに、本発明のカプサイシン受容体活性化剤には、医薬、飲食品等の製造に用いられる種々の添加剤を配合することができ、種々の物質と共存させてもよい。このような物質や添加剤としては、各種油脂、生薬、アミノ酸、多価アルコール、天然高分子、ビタミン、ミネラル、食物繊維、界面活性剤、精製水、賦形剤、安定剤、pH調製剤、甘味料、呈味成分、酸味料、防腐剤、酸化防止剤、着色剤、および香料等が挙げられる。これら添加剤を単独で用いてもよいが、2種以上併用してもよい。
前記各種油脂としては、例えば大豆油、コーン油、サフラワー油、オリーブ油等の植物油、牛脂、イワシ油等の動物油脂が挙げられる。これら動物油脂を単独で用いてもよいが、2種以上併用してもよい。以下に例示する添加剤や添加成分も同様である
前記生薬としては、例えば牛黄、地黄、枸杞子、ロイヤルゼリー、人参、鹿茸等が挙げられる。
前記アミノ酸としては、例えばグルタミン、システイン、ロイシン、アルギニン等が挙げられる。
前記多価アルコールとしては、例えばエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、糖アルコール等が挙げられる。前記糖アルコールとして、例えば、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、マンニトール等が挙げられる。
前記天然高分子としては、例えばアラビアガム、寒天、水溶性コーンファイバー、ゼラチン、キサンタンガム、カゼイン、グルテン又はグルテン加水分解物、レシチン、澱粉、デキストリン等が挙げられる。
前記各種ビタミンとしては、例えばビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンB群、ビタミンE(トコフェロール)の他に、ビタミンA、D、K、酪酸リボフラビン等が含まれる。また、ビタミンB群には、ビタミンB誘導体、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、さらにビオチン、パントテン酸、ニコチン酸、葉酸等の各種ビタミンB複合体が包含される。ビタミンB誘導体には、チアミン又はその塩、チアミンジスルフィド、フルスルチアミン又はその塩、ジセチアミン、ビスブチチアミン、ビスベンチアミン、ベンフォチアミン、チアミンモノフォスフェートジスルフィド、シコチアミン、オクトチアミン、プロスルチアミン等のビタミンBの生理活性を有する全ての化合物が包含される。
前記ミネラルとしては、例えばカルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄等が挙げられる。
前記食物繊維としては、ガム類、マンナン、ペクチン、ヘミセルロース、リグニン、β−グルカン、キシラン、アラビノキシラン等が挙げられる。
前記界面活性剤としては、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
前記賦形剤としては、例えば白糖、ブドウ糖、コーンスターチ、リン酸カルシウム、乳糖、デキストリン、澱粉、結晶セルロース、サイクロデキストリン等が挙げられる。
前記甘味料としては、例えば、サッカリンナトリウム、グリチルリチンニカリウム、アスパルチーム、ステビア等が挙げられる。
前記防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸等が挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、トコトリエノール類、ローズマリーエキス、亜硫酸塩、アスコルビン酸塩等が挙げられる。
前記着色剤としては、例えば、食用赤色2号や3号、食用黄色4号や5号、食用青色1号や2号等の食用色素である水溶性着色タール色素、これらの水離食用タール色素のアルミニウム塩等の不溶性レーキ色素、β−カロチン、クロロフィル、ベンガラ等の天然色素等が挙げられる。
前記香料としては、交感神経を刺激するとされるフェンネルオイル、グレープフルーツオイル、ペッパーオイル、ヒソップオイル、セージオイル、エストラゴンオイル、ユーカリオイル、ローズマリーオイル、シンナモンオイル、クローブオイル、イランイランオイル、ジンジャーオイル、ゼラニウムオイル及びオリバナム等、交感神経を抑制するとされる、ローズウッド、タイム・リナロール、コリアンダー、ネロリアブソリュート、イランイラン、ラベンダー、バジルスイート、ネロリ、オレ等が挙げられる。
本発明では、上記以外に、例えば、タウリン、グルタチオン、カルニチン、クレアチン、コエンザイムQ、グルクロン酸、グルクロノラクトン、トウガラシエキス、ショウガエキス、カカオエキス、ガラナエキス、ガルシニアエキス、テアニン、γ−アミノ酪酸、カプサイシン、カプシエイト、各種有機酸、フラボノイド類、ポリフェノール類、カテキン類、キサンチン誘導体、フラクトオリゴ糖等の難消化性オリゴ糖、ポリビニルピロリドン等を配合することができる。
これら添加剤や成分の配合量は、添加剤の種類と所望すべき摂取量に応じて適宜決められるが、一般的には0.01〜90質量%の範囲であり、好ましくは0.1〜50質量%の範囲である。
本発明でいう、体熱産生促進剤、冷え症改善剤、血流増加剤、美肌促進剤、胃粘膜保護剤、血圧上昇抑制剤、免疫賦活剤、及びインスリン分泌促進剤それぞれの剤型、液体状にする方法やカプセル化方法等の剤型の形成方法、共存させる添加剤や成分、それらの配合量等の点は上記カプサイシン受容体活性化剤と同様である。
体熱産生促進剤には特に任意成分として、バニリルアルコールn−ブチルエーテル、バニリルアルコールn−プロピルエーテル、バニリルアルコールイソプロピルエーテル、バニリ ルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコールn−アミノエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコールn−へキシルエーテル、バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエーテル、ギンゲロール、ショーガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジハイドロカプサイシン、ノルジハイドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジハイドロカプサイシン、エタノール、イソープロピルアルコール、イソ−アミルアルコール、ベンジルアルコール、クロロホルム、オルグノール、シナモンオイル(桂皮油)、桂皮アルデヒド、それらのりん酸誘導体、コエンザイムQ10、L−カルニチン、ガルシニアエキス、ジアシルグリセロール、共役リノール酸、アミノ酸、カテキン類の他、気道粘膜や眼への刺激を考慮して選択される生理的温暖剤等を含有していてもよい。
血圧上昇抑制剤には特に任意成分として、ポリフェノール類、アンジオテンシン変換酵素阻害活性を有するペプチド、アデノシン、γ−アミノ酪酸、クロロゲン酸、及びコーヒー豆抽出物を含有していてもよい。前記アンジオテンシン変換酵素阻害活性を有するペプチドとしては、例えば、イワシペプチド、カツオペプチド、マグロペプチド等の魚類由来のペプチド、ゼラチン由来のペプチド等の肉由来のペプチド;乳ペプチド;トウモロコシ(α一ゼイン、γ−ゼイン)、小麦(コムギグリアジン)、米(コメ蛋白質)、大豆(大豆蛋白質)等の穀類由来のペプチド等が挙げられる。
免疫賦活剤には、特に任意成分として、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ナイアシンアミド、葉酸、パントテン酸、ユビキノン、L−アスコルビン酸、カテキン類を含有していてもよい。
インスリン分泌促進剤には特に任意成分として、メンソール、シンナムアルデヒド等既知のTRPカルシウムチャネルタンパク質TRPV1に対するアゴニストを含有していてもよい。
前記任意成分の配合量は、添加剤の種類と所望すべき摂取量に応じて適宜決められる。
本発明のカプサイシン受容体活性化剤は、体温の上昇や、体温分布異常(例えば手足の冷え等)の改善、血流の増加、体表の色を意味する血色の改善、むくみの改善、肥満の改善、脂質代謝の促進、体温の分布の正常化、老廃物の代謝促進、心肺機能の向上、美肌の促進、胃粘膜保護、血圧の上昇抑制、免疫への賦活、インスリン分泌の促進等の優れた効果を示す。また、安全性が高く長期間の継続的摂取、使用が容易である。そのため、本発明のカプサイシン受容体活性化剤は、体温の上昇や、体温分布異常(例えば手足の冷え等)の改善、血流の増加、体表の色を意味する血色の改善、むくみの改善、肥満の改善、脂質代謝の促進、体温の分布の正常化、老廃物の代謝促進、心肺機能の向上、美肌の促進、胃粘膜保護等に有効であり、飲食品、化粧料および飼料にも使用できる。
本発明のカプサイシン受容体活性化剤を含有する飲食品には、体熱産生、血流増加、美肌の促進、胃粘膜保護、血圧上昇抑制、免疫賦活、インスリン分泌促進等の作用により健康増進を図る健康食品、機能性食品、特定保健用食品等の他、上記カプサイシン受容体活性化剤を配合できる、全ての飲食品が含まれる。
飲食品の具体例としては、経管経腸栄養剤等の流動食、錠剤、錠菓、チュアブル錠、粉剤、カプセル剤、顆粒剤、ドリンク剤等の健康食品又は栄養補助食品、緑茶、ウーロン茶や紅茶等の茶飲料、清涼飲料、ゼリー飲料、スポーツ飲料、乳飲料、炭酸飲料、果汁飲料、乳酸菌飲料、発酵乳飲料、粉末飲料、ココア飲料、精製水等の飲料、バター、ジャム、ふりかけ、マーガリン等のスプレッド類、マヨネーズ、ショートニング、カスタードクリーム、ドレッシング類、パン類、米飯類、麺類、パスタ、味噌汁、豆腐、牛乳、ヨーグルト、スープ又はソース類、菓子(例えば、ビスケットやクッキー類、チョコレート、キャンディ、ケーキ、アイスクリーム、チューインガム、タブレット)等が挙げられる。
本発明の飲食品は、上記カプサイシン受容体活性化剤のほかに、その飲食品の製造に用いられる他の飲食品素材、各種栄養素、各種ビタミン、ミネラル、食物繊維、種々の添加剤(例えば呈味成分、甘味料、有機酸等の酸味料、安定剤、フレーバー)等を配合して、常法に従って製造することができる。
本発明の飲食品において、カプサイシン受容体活性化剤の含有量は、飲食品の形態により異なるが、モノアシルグリセロールの質量として通常は、0.01〜99質量%、好ましくは0.1〜80質量%、より好ましくは1〜75質量%、さらに好ましくは5〜70質量%、最も好ましくは10〜65質量%の範囲で摂取されるが、本発明のカプサイシン受容体活性化剤は安全性の高いものであるため、その摂取量をさらに増やすこともできる。1日当たりの摂取量は、1回で摂取してもよいが、数回に分けて摂取してもよい。上述した、成人1日当たりのカプサイシン受容体活性化剤の摂取量を飲食できるよう、1日当たりの摂取量が管理できる形にするのが好ましい。
本発明の飲食品に含まれるカプサイシン受容体活性化剤は、上述したとおり、様々な優れた作用を奏する上に、安全性が高く副作用の心配がない。また、風味がよく、様々な飲食品に添加してもその飲食品の風味を阻害しないため、得られる飲食品は長期間の継続的摂取が容易であり、優れた効果をもたらす。さらに、体表の色を意味する血色の改善、むくみの改善、肥満の改善、脂質代謝の促進、体温の分布の正常化、老廃物の代謝促進、心肺機能の向上、美肌の促進、胃粘膜保護、血圧の上昇抑制、免疫賦活、インスリン分泌の促進等の効果が得られる。
本発明のカプサイシン受容体活性化剤は、人用の飲食品のみならず、家畜、競走馬、ペット等(以下、家畜類ということがある)への飼料にも配合することができる。飼料は、対象が人以外であることを除き除き飲食品とほぼ等しいことから、上記の飲食品に関する記載は、飼料についても同様に当てはめることができる。すなわち、本発明のカプサイシン受容体活性化剤は飼料の製造に用いられる種々の添加剤を配合することができる。本発明のカプサイシン受容体活性化剤の飼料への配合量は上記飲食品とほぼ同程度である。本発明のカプサイシン受容体活性化剤を配合された飼料を摂取した家畜類は、ヒトが本発明のカプサイシン受容体活性化剤を配合された飲食品を摂取したときにもたらされる効果とほぼ同程度の効果がもたらされる。
本発明のカプサイシン受容体活性化剤は、上記各種作用を有する上、油脂であるモノアシルグリセロールを原料としているので、経皮吸収性が高く、安全性が高いため、化粧料素材として使用することもできる。さらに、継続的に適用することができるため、上記各種効果が期待される。
化粧料としては特に限定されるものではないが、機能面からは、例えばフェイス又はボディ用乳液、化粧液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、シート等が好ましい。添加量は、特に限定されるものではないが、一例としてあげると、化粧料基材の重量に対して、モノアシルグリセロールの質量として通常は、0.001〜80質量%、好ましくは0.01〜50質量%、より好ましくは0.1〜20質量%の範囲が適当である。
本発明のカプサイシン受容体活性化剤は、上記各種作用を有することから、循環異常、冷え症、心血管疾患、脂肪蓄積異常、胃潰瘍等の疾患を予防又は治療するための医薬組成物とすることもできる。すなわち、本発明の医薬組成物は、上述の本発明のカプサイシン受容体活性化剤を含むものであり、換言すれば、上述のモノアシルグリセロールを含むものである。
本発明の医薬組成物に関し、有効成分であるモノアシルグリセロールの配合量、その他の添加成分や添加剤の種類や量、剤形等については、医薬組成物の目的、投与する対象等により変動するので一概に規定することができないのであって、とくに制限されない。前記医薬組成物の摂取量(投与量)も同様であって、特に制限されない。
本発明では、前記炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールに噴霧剤を含ませたカプサイシン受容体活性化剤としてもよく、特に前記モノアシルグリセロールと噴霧剤を含む溶液あるいは分散液の液体状のカプサイシン受容体活性化剤とすることがよい。
本発明で用いる噴霧剤は特に制限されないのであるが、特に環境に優しい噴霧剤を用いることが好ましい。前記噴霧剤の形態としては特に制限されないのであり、例えば溶液或いは分散液の液体状の噴霧剤の形態が用いられる。噴霧剤の溶媒或いは分散媒としては、例えば、水(注射用水や生理食塩水やリンゲル液も含む)、アルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ゴマ油、トウモロコシ油、オリーブ油、綿実油等が挙げられる。本発明では、噴霧器内に収容され、噴霧されるものも噴霧剤という。
前記噴霧剤には、導電率調整剤、溶解補助剤、けん濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤等が含まれていてもよく、また、必要に応じて、防腐剤、酸化防止剤、着色剤、甘味料、香料等の製剤添加物が配合されていてもよい。
導電率調整剤としては、例えば、エタノール、イソプロパノール等が挙げられる。
溶解補助剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、トレハロース、安息香酸ベンジル、エタノール、イソプロパノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等が挙げられる。
けん濁化剤としては、例えば、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、界面活性剤(例えばモノステアリン酸グリセリン等)、親水性高分子(例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等)、ポリソルベート類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。
等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトール、D−ソルビトール、ブドウ糖等が挙げられる。
緩衝剤としては、例えば、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等の緩衝液等が挙げられる。
無痛化剤としては、例えば、ベンジルアルコール等が挙げられる。
防腐剤、酸化防止剤、着色剤、甘味料、香料としては、前記のものが使用できる。
噴霧剤を含ませる場合、上記モノアシルグリセロールの濃度がカプサイシン受容体活性化剤全体に対して5〜80質量%であることが好ましく、20〜50質量%であることがより好ましい。
前記液体状のカプサイシン受容体活性化剤を室内空間に噴霧することにより室内の雰囲気を改変することができる。ここでいう室内は、一般家庭の室内や企業の室内のほか、体育館、図書館等の公共施設の室内等を挙げることができるが、これらに限定されない。
このように液体状のカプサイシン受容体活性化剤を室内空間に噴霧すれば、室内滞在者は前記カプサイシン受容体活性化剤を経鼻粘膜吸収や経肺吸収して体内に摂取し、それが体内のカプサイシン受容体に作用して身体に様々な生理作用がもたらされることとなる。
前記液体状カプサイシン受容体活性化剤の噴霧は、適量のカプサイシン受容体活性化剤を体内に摂取するという観点から、吸入量が10mg/kg/day〜10g/kg/dayとなる室内空間における上記カプサイシン受容体活性化剤の濃度を実現するように行うことが好ましい。なお、カプサイシン受容体活性化剤の噴霧は、継続的に行っても、また、断続的に行ってもいずれでもよい。また、前記液体状カプサイシン受容体活性化剤の噴霧は、鼻や肺への進入が容易であって、その吸収が円滑に営まれるという観点から、カプサイシン受容体活性化剤の粒径を10μm以下にすることが好ましく、5μm以下にすることがより好ましい。
本発明では、前記液体状のカプサイシン受容体活性化剤を噴霧するように構成された専用の噴霧装置を用いても、また、液体状のカプサイシン受容体活性化剤を噴霧するように構成された噴霧器を備えた空気調和装置(エアーコンディショナ等)を用いて行ってもよい。さらに、一般的な噴霧器を用いて前記液体状のカプサイシン受容体活性化剤を室内空間に噴霧してもよい。なお、噴霧装置或いは噴霧器の噴霧方式としては、例えば、超音波方式、ピェゾ方式、静電霧化方式等が挙げられる。
本発明では、前記カプサイシン受容体活性化剤を噴霧するように構成された噴霧器を備えた暖房装置を用いて行ってもいずれでもよい。前記暖房装置は、冷暖房機能付きのエアーコンディショナーであっても、石油ファンヒーターであっても、さらには床暖房装置であってもよく、特に限定されない。
本発明では、暖房装置として、噴霧器が温感刺激剤を噴霧したときに設定温度を下げる制御装置を備えた暖房装置を採用することができる。かかる構成によれば、噴霧された前記体熱産生促進剤により身体に温感刺激が与えられることとなるので、室内温度を下げることが可能となり、上記のような設定温度を下げる制御を行うことにより省エネルギーを図ることができる。
前記液体状のカプサイシン受容体活性化剤の粘度は0.1〜5.1cPであることが好ましく、0.1〜3.0cPであることがより好ましい。粘度がこのような範囲であると、前記液体状のカプサイシン受容体活性化剤を噴霧する際の噴霧器の詰まり等の支障が起こりにくい。
また、前記液体状のカプサイシン受容体活性化剤の導電率が好ましくは50〜1000μs/cmであることが好ましく、100〜300μs/cmであることがより好ましい。導電率がこの範囲内であると噴霧状態が安定して大粒の粒子が発生を抑制し、詰まり発生原因のひとつである円管状の噴霧ノズル先端への粒子付着を防止することができる。また、導電率を小さくするには石油類の添加比率を増加させる必要があり、その上限は消防法にて定められておりこれを遵守するには上記範囲がより好ましい。
例えば、0.4〜0.6mmの円管状の噴霧ノズルにて前記液体状のカプサイシン受容体活性化剤を噴霧する場合、上記範囲より粘度が高くても印加電圧を上げたり、導電率を高めることで噴霧は可能であるが、オゾンが発生したりエタノール等の溶液比率を上げる必要が発生する等の不都合さが生じる。
本発明でいう、体熱産生促進剤、冷え症改善剤、血流増加剤、美肌促進剤、胃粘膜保護剤、血圧上昇抑制剤、免疫賦活剤、及びインスリン分泌促進剤それぞれは、その形態や剤型、モノアシルグリセロール含有量、添加剤の種類や量等は上記カプサイシン受容体活性化剤と同様である。その他の多くの点でも、前記体熱産生促進剤、冷え症改善剤、血流増加剤、美肌促進剤、胃粘膜保護剤、血圧上昇抑制剤、免疫賦活剤、及びインスリン分泌促進剤それぞれは、上記カプサイシン受容体活性化剤と共通する。例えば、飲食品、化粧料および飼料にも使用できるし、その点によりもたらされる効果も上記カプサイシン受容体活性化剤の効果として説明したとおりである。
本発明により、カプサイシンと同様に様々な生理作用を有し、しかも辛味のないカプサイシン受容体作活性化剤を提供できる。また、本発明により、カプサイシン並みにカプサイシン受容体を活性化させ、しかも、カプサイシンと比較すると極めて低刺激性であるカプサイシン受容体作活性化剤を提供できる。さらに、本発明により、優れた効果を有する体熱産生促進剤、冷え症改善剤、血流増加剤、むくみ改善剤、肥満改善剤、血色の改善剤、美肌促進剤胃粘膜保護剤、血圧上昇抑制剤、免疫賦活剤、及びインスリン分泌促進剤を提供することができる。このカプサイシン受容体作活性化剤や上記各種剤は簡便に入手可能で、安全性に優れ、長期間摂取しても副作用がなく、しかも粘膜等に対しても低刺激で、高い効力を有するので、極めて有効である。
本発明のカプサイシン受容体活性化剤や上記各種剤は、体熱産生、血流増加、胃粘膜保護、美肌の促進、胃粘膜保護、血圧上昇抑制、免疫賦活、インスリン分泌促進等の作用を有するうえ、広く食されているモノアシルグリセロールを原料としており、安全性が高く、風味もよい。さらに、様々な飲食品及び飼料に添加してもそれら飲食品及び飼料自体の風味を阻害しないため、種々の飲食品及び飼料に添加して継続的に摂取することができ、また、非経口的投与によっても皮膚や粘膜等に刺激を与えることがないため、体温の上昇や、体温分布異常(例えば手足の冷え等)の改善、血流の増加、体表の色を意味する血色の改善、むくみの改善、肥満の改善、脂質代謝の促進、体温の分布の正常化、老廃物の代謝促進、心肺機能の向上、美肌の促進、胃粘膜保護、血圧の上昇抑制、免疫賦活、インスリン分泌の促進等の効果が期待される。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1〜8) カプサイシン受容体活性化剤
下記に示すモノアシルグリセロールをカプサイシン受容体活性化剤とした。
1−モノアシルグリセロール:1−モノオクタノイル−グリセロール(1−MG C8:0)、 1−モノデカノイル−グリセロール(1−MG C10:0)、1−モノラウロイル−グリセロール(1−MG C12:0)、1−モノオレオイル−グリセロール(1−MG C18:1)、1−モノリノレオイル−グリセロール(1−MG C18:2)、1−モノリノレノイル−グリセロール(1−MG C18:3)、
2−モノアシルグリセロール:2−モノオレイル−グリセロール(2−MG C18:1)、2−モノアラキドノイル−グリセロール(2−MG C20:4)
(比較例)
比較する物質として、1,2−ジオレオイル−グリセロール(1,2−DG C18:1)、1,3−ジアシルグリセロール、1,2−ジオレオイル−グリセロール(1,3−DG C18:1)、トリオレオイル−グリセロール(TG C18:1)、トリリノレオイル−グリセロール(TG C18:2)、トリリノレノイル−グリセロール(TG C18:3)、カプサイシン(CAP)、カプサゼピン(CPZ)を用いた。なお、CPZはカプサイシン拮抗物質である。
(試験例1)カプサイシン受容体(TRPV1)活性化確認試験
上記化合物のカプサイシン受容体活性化能を下記手順により測定した。
(1)細胞培養
HEK293細胞(ATCC番号CRC−1573)にラットのカプサイシン受容体(rat-TRPV1)を発現させたHEK293VR11細胞を使用した。なお、HEK293VR11細胞は、HEK293細胞にBiosci.Biotechnol.Biochem.,69(10),1951−1957,2005記載の方法を適用して調製した。HEK293VR11細胞は、DMEM(Dulbecco's modified eagle medium)培地(SIGMA社製)を用いて、37℃、で培養した。継代は週に1回行い、試験には継代数40以下のものを用いた。
(2)細胞内Ca++測定用細胞
培養シャーレ中でコンフルエントになった細胞を0.5mM EDTAを含むCa++フリーリン酸緩衝液を用いてシャーレから剥離した。細胞を色素導入緩衝液(Lording buffer)(5.37mMのKCl、0.441mMのKHPO、137mMのNaCl、0.336mMのNaHPO-7HO、5.56mMのグルコース(glucose)、20mMのHEPES(同仁化学研究所製)、1mMのCaCl、および0.1% 牛血清アルブミン(SIGMA社製、pH=7.4に調整)の10mLで2回洗浄した。色素導入液(Lording solution)(細胞内Ca++指示薬であるFura-2AM(Molecular Probes社製)の10μL(終濃度5μM)、Cremophore EL(SIGMA社製)3μLおよびLording bufferの2mLを加えて攪拌したもの)を添加して、37℃、30分間攪拌しながらインキュベートして細胞内Ca++指示薬を細胞内に導入した。インキュベート終了後、遠心分離により細胞を分離し、Lording bufferの10mLで2回洗浄し、最終的に3.0×10個/mLの細胞数になるように、Lording bufferで希釈した。
(3)細胞内Ca++の測定
3.0×10個/mLの細胞懸濁液1mLを測定用ガラスキュベットに入れ、細胞内イオン濃度測定装置(CAF−110;日本分光社製)にセットして、37℃、750rpmでスターラーで攪拌しながら蛍光を測定した(励起波長:340nmおよび380nm、測定波長:500nm)。実施例および比較例の試験化合物のそれぞれ100μMのDMSO溶液を1〜3μMの濃度でキュベットに添加後、経時的に蛍光強度を測定した。得られた340nmおよび380nmでの蛍光強度の比R(340nm/380nm)から、式(1)(Grynkiewiczらの式)により細胞内Ca++濃度を計算した。
サンプル添加前のCa++濃度を標準値とし、カプサイシン10μMを100%として各試験サンプルのカプサイシン受容体活性を算出した。
[Ca++] = K ×[(R−Rmin)/(Rmax−R)]× Sf2/Sb2 (1)
式中、Kは解離定数(224nM)(Fura-2の解離定数)
Rは340nmおよび380nmでの蛍光強度の比(340nm/380nm)
minはEGTA添加による最小R値、
maxはTritonX−100添加による最大R値、
f2はTritonX−100添加による380nmでの蛍光強度の最大値、
b2はEGTA添加による380nmでの蛍光強度の最小値である。
上記EGTAは蛍光消光剤であり、TritonX−100は界面活性剤である。
各試験化合物の結果を、カプサイシン10μMの活性を100%としたときの相対値で表1に示す。
(表1)
Figure 2008084864
表1から、モノアシルグリセロールは極めて優れたカプサイシン受容体活性化作用を有するが、ジグリセリドやトリグリセリドは全く活性化作用を示さないことが分かる。
(試験例2)後肢足底感覚神経刺激試験
試験例1でカプサイシン受容体活性化作用が観察されたモノアシルグリセロール類が、実際にラットの生体内で感覚神経を刺激するか試験した。
6週齢のSprague-Dawley(SD)系雄ラットを用い、後肢足底皮下に50μLの試験化合物のDMSO溶液を注射し、その後10分間の嫌悪行動(足を噛んだり舐めたりする行動(行動D1)、足を上げたりする行動(行動D2))の秒数を計測した。
カプサイシン受容体TRPV1拮抗剤CPZは、試験化合物と混合した溶液として注射した。
その計測結果、嫌悪行動の累積時間を3分間および10分間で集計したものを図1に示す。また、カプサイシン受容体TRPV1拮抗剤との混合下に投与した際の嫌悪行動の累積時間を3分間および10分間で集計したものを図1に示す。
図1A〜Dから分かるように、モノアシルグリセロールが惹起した嫌悪行動は、カプサイシン受容体拮抗剤であるCPZにより拮抗された。したがって、モノアシルグリセロールの嫌悪行動はカプサイシン受容体を介して起こることが分かった。
(実施例9) カプセル剤の製造
モノオレイン酸グリセロール(ニッコールMGO:日光ケミカルズ社製)100g、中鎖脂肪酸トリグリセリド(ココナードMT;花王社製)200g、をとり、約50℃に加熱して、均一になるように撹拌溶解し、その後室温まで温度を下げ、均一な組成物300gを得る。この組成物を用い、通常の軟カプセル剤の製法によりオーバル6番を用い、1カプセル内容量300mg、皮膜重量約155mgの条件でソフトカプセルを製造する。
(実施例10) 顆粒剤の製造
モノオレイン酸グリセロール(NOFABLE GO:日本油脂社製)10g、乳糖(DMV)170gおよび結晶セルロース(旭化成)60gを混合し、これにエタノール130mLを添加し、練合機を用いて通常の方法で5分間練合する。練合終了後、10メッシュで篩過し、乾燥機中にて50℃で乾燥する。乾燥後、整粒し、顆粒剤240gを得る。これを1包4gとなるように個別包装する。
(実施例11)
(カプサイシン受容体活性化剤の調製)
タマネギ、ニラ、ネギ、エシャロット、シソ、ミョウガ、キュウリ、及びコムギのそれぞれについて、フードプロセッサを用いて細かく刻んで冷凍乾燥した後、その乾燥試料に対して20倍量のn−ヘキサンを加えてマグネチックスターラーで一晩攪拌し、ろ過後、n−ヘキサンを集め、乾燥してカプサイシン受容体活性化剤を得た。
(試験例3)カプサイシン受容体(TRPV1)活性化確認試験
試験例1と同様の方法で、実施例11の各カプサイシン受容体活性化剤の作用を確認した。各サンプルを37.5〜150μg/mLのDMSO溶液として細胞に添加した。その試験結果をカプサイシン10μMを100%とした相対値で表2に示す。
(表2)
Figure 2008084864
表2から、カプサイシンの活性度に対して30%以上の高いカプサイシン受容体活性度を有することが分かる。
(実施例12)(カプサイシン受容体(TRPV1)活性化剤の構造解析及び組成分析)
上記のうち活性度が30%を越えるタマネギ、ミョウガ、及びコムギのそれぞれについて、シリカゲルカラム及び逆相HPLCを用いて植物抽出物の精製を行った。得られた精製物をNMRにより構造解析したところ、いずれの植物抽出物にも1−モノアシルグリセロールが含まれていることが分かった。また、得られた精製物についてGC/MS及びLC/MSにより脂肪酸の組成分析を行ったところ、C18:1、C18:2、及びC18:3の脂肪酸が含まれていることが分かった。
以上のことから、植物抽出物に含まれるモノアシルグリセロールがカプサイシン受容体活性化作用を示していると考えられる。
(試験例4)刺激性確認試験
ラットの眼に対し、C18:1、C18:2、あるいはC18:3の脂肪酸のモノアシルグリセロールの50mM、並びにカプサイシンの0.5mMのいずれかをそれぞれ滴下投与したところ、カプサイシンでは約26回/分の激しい眼の拭い行動を起こしたが、モノアシルグリセロールでは1〜3回/分と対照群と同程度であり、カプサイシンの場合のような激しい眼の拭い行動は観察されなかった。従って、C18:1、C18:2、及びC18:3のモノアシルグリセロールでは、カプサイシンのような刺激はないものと考えられる。
応用例1
パンの製造
小麦粉(強力粉)120gとドライイースト2gを混ぜる。他に、砂糖20g、食塩3g、脱脂粉乳6gを温湯70gに溶かし、鶏卵1個を添加してよく混ぜ、そこにリンゴ酸8gを添加し、さらに混合する。これを小麦粉に添加して、手でよくこねた後、モノステアリン酸グリセロール(ニッコールMGS:日光ケミカルズ社製)15gおよびバター約40gを加えてよくこね、20個のロールパン生地を作る。次いで、発酵させた後、表面に溶き卵を塗り、オーブンにて180℃で約12分焼き、ロールパンを製造する。
応用例2
クリーム剤の製造
Figure 2008084864
なお、本発明の請求項8〜請求項17の発明は、次のような発明とも記載できる。
(8)請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする体熱産生促進剤。
(9)噴霧剤をさらに含むことを特徴とする上記(8)記載の体熱産生促進剤。
(10)請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする冷え症改善剤。
(11)噴霧剤をさらに含むことを特徴とする上記(10)記載の冷え症改善剤。
(12)請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする血流増加剤。
(13)噴霧剤をさらに含むことを特徴とする上記(12)記載の血流増加剤。
(14)請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする美肌促進剤。
(15)噴霧剤をさらに含むことを特徴とする上記(14)記載の美肌促進剤。
(16)請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする胃粘膜保護剤。
(17)噴霧剤をさらに含むことを特徴とする上記(16)記載の胃粘膜保護剤。
(18)請求項1〜5のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする血圧上昇抑制剤。
(19)噴霧剤をさらに含むことを特徴とする上記(18)記載の血圧上昇抑制剤。
(20)請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする免疫賦活剤。
(21)噴霧剤をさらに含むことを特徴とする上記(20)記載の免疫賦活剤。
(22)請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とするインスリン分泌促進剤。
(23)噴霧剤をさらに含むことを特徴とする上記(22)記載のインスリン分泌促進剤。
(24)上記(9)記載の体熱産生促進剤、上記(11)記載の冷え症改善剤、上記(13)記載の血流増加剤、上記(15)記載の美肌促進剤、上記(17)記載の胃粘膜保護剤、上記(19)記載の血圧上昇抑制剤、上記(21)記載の免疫賦活剤、及び上記(23)記載のインスリン分泌促進剤から選ばれる少なくとも1種あるいは2種以上を室内空間に噴霧することを特徴とする室内雰囲気改変方法。
(25)上記(9)記載の体熱産生促進剤、上記(11)記載の冷え症改善剤、上記(13)記載の血流増加剤、上記(15)記載の美肌促進剤、上記(17)記載の胃粘膜保護剤、上記(19)記載の血圧上昇抑制剤、上記(21)記載の免疫賦活剤、及び上記(23)記載のインスリン分泌促進剤から選ばれる少なくとも1種あるいは2種以上を噴霧する手段を備えたことを特徴とする噴霧装置。
また、本発明は次の発明も含む。
(a)有効成分としての炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールと、担体、賦形剤、噴霧剤から選ばれる少なくとも1種とから本質的に構成されることを特徴とするカプサイシン受容体活性化組成物。
(b)有効成分としての炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールと、担体、賦形剤、噴霧剤から選ばれる少なくとも1種とから本質的に構成されることを特徴とする体熱産生促進組成物。
(c)有効成分としての炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールと、担体、賦形剤、噴霧剤から選ばれる少なくとも1種とから本質的に構成されることを特徴とする冷え症改善組成物。
(d)有効成分としての炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールと、担体、賦形剤、噴霧剤から選ばれる少なくとも1種とから本質的に構成されることを特徴とする血流増加組成物。
(e)有効成分としての炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールと、担体、賦形剤、噴霧剤から選ばれる少なくとも1種とから本質的に構成されることを特徴とする美肌促進組成物。
(f)有効成分としての炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールと、担体、賦形剤、噴霧剤から選ばれる少なくとも1種とから本質的に構成されることを特徴とする胃粘膜保護組成物。
(g)有効成分としての炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールと、担体、賦形剤、噴霧剤から選ばれる少なくとも1種とから本質的に構成されることを特徴とする血圧上昇抑制組成物。
(h)有効成分としての炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールと、担体、賦形剤、噴霧剤から選ばれる少なくとも1種とから本質的に構成されることを特徴とする免疫賦活組成物。
(j)有効成分としての炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールと、担体、賦形剤、噴霧剤から選ばれる少なくとも1種とから本質的に構成されることを特徴とするインスリン分泌促進組成物。
(k)炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールのカプサイシン受容体活性化剤としての使用。
(m)炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールの体熱産生促進剤としての使用。
(n)炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールの冷え症改善剤としての使用。
(p)炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールの血流増加剤としての使用。
(q)炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールの美肌促進剤としての使用。
(r)炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールの胃粘膜保護剤としての使用。
(s)炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールの血圧上昇抑制剤としての使用。
(t)炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールの免疫賦活剤としての使用。
(u)炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールのインスリン分泌促進剤としての使用。
さらに、本発明は次の発明も含む。
(v)植物又は食品素材から抽出物を得る工程、その抽出物から固形成分を生成する工程、前記固形成分を除去する工程、及び前記固形成分を除去した抽出物を濃縮する工程を少なくとも有することを特徴とする炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールを有効成分とするカプサイシン受容体活性化剤の製造方法。
(w)C8:0、C10:0、C12:0、C18:1、C18:2、C18:3、及び C20:4から選ばれる少なくとも1種あるいは2種以上を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールを有効成分として含有することを特徴とするカプサイシン受容体活性化剤組成物。
(x)C8:0、C10:0、C12:0、C18:1、C18:2、C18:3、及び C20:4から選ばれる少なくとも1種あるいは2種以上を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールから本質的に構成されるることを特徴とするカプサイシン受容体活性化剤組成物。
(y)カプサイシンの活性度に対して30%以上の高いカプサイシン受容体活性度を有する上記(w)又は(x)記載のカプサイシン受容体活性化剤組成物。
モノアシルグリセロールおよびカプサイシン誘発ラット嫌悪行動に対するカプサイシン受容体拮抗剤の拮抗作用の程度を示すグラフである。A:投与3分間の足を噛んだり舐めたりする行動の累積時間(秒)B:投与3分間の足を上げたりする行動の累積時間(秒)C:投与10分間の足を噛んだり舐めたりする行動の累積時間(秒)D:投与10分間の足を上げたりする行動の累積時間(秒)

Claims (18)

  1. 炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールを有効成分として含有することを特徴とするカプサイシン受容体活性化剤。
  2. 炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロールが、植物抽出物中に含まれていることを特徴とする請求項1記載のカプサイシン受容体活性化剤。
  3. 植物抽出物が植物の有機溶媒抽出物である請求項2記載のカプサイシン受容体活性化剤。
  4. 構成脂肪酸が下記C8:0、C10:0、C12:0、C18:1、C18:2、C18:3、及び C20:4から選ばれる少なくとも1種あるいは2種以上である請求項1〜3のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤。
    C8:0は炭素数が8の飽和脂肪酸、
    C10:0は炭素数が10の飽和脂肪酸、
    C12:0は炭素数が12の飽和脂肪酸、
    C18:1は炭素数が18で二重結合の数が1の不飽和脂肪酸、
    C18:2は炭素数が18で二重結合の数が2の不飽和脂肪酸、
    C18:3は炭素数が18で二重結合の数が3の不飽和脂肪酸、
    C20:4は炭素数が20で二重結合の数が4の不飽和脂肪酸、
  5. 炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするモノアシルグリセロール及び噴霧剤を含有することを特徴とするカプサイシン受容体活性化剤。
  6. 請求項5記載のカプサイシン受容体活性化剤を室内空間に噴霧することを特徴とする室内雰囲気改変方法。
  7. 請求項5記載のカプサイシン受容体活性化剤を噴霧する手段を備えたことを特徴とする噴霧装置。
  8. 請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする体熱産生促進剤。
  9. 請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする冷え症改善剤。
  10. 請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする血流増加剤。
  11. 請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする美肌促進剤。
  12. 請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする胃粘膜保護剤。
  13. 請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする血圧上昇抑制剤。
  14. 請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とする免疫賦活剤。
  15. 請求項1〜4のいずれかに記載のカプサイシン受容体活性化剤を含有することを特徴とするインスリン分泌促進剤。
  16. 噴霧剤をさらに含む請求項8記載の体熱産生促進剤、噴霧剤をさらに含む請求項9記載の冷え症改善剤、噴霧剤をさらに含む請求項10記載の血流増加剤、噴霧剤をさらに含む請求項11記載の美肌促進剤、噴霧剤をさらに含む請求項12記載の胃粘膜保護剤、噴霧剤をさらに含む請求項13記載の血圧上昇抑制剤、噴霧剤をさらに含む請求項14記載の免疫賦活剤、及び噴霧剤をさらに含む請求項15記載のインスリン分泌促進剤から選ばれる少なくとも1種あるいは2種以上を室内空間に噴霧することを特徴とする室内雰囲気改変方法。
  17. 噴霧剤をさらに含む請求項8記載の体熱産生促進剤、噴霧剤をさらに含む請求項9記載の冷え症改善剤、噴霧剤をさらに含む請求項10記載の血流増加剤、噴霧剤をさらに含む請求項11記載の美肌促進剤、噴霧剤をさらに含む請求項12記載の胃粘膜保護剤、噴霧剤をさらに含む請求項13記載の血圧上昇抑制剤、噴霧剤をさらに含む請求項14記載の免疫賦活剤、及び噴霧剤をさらに含む請求項15記載のインスリン分泌促進剤から選ばれる少なくとも1種あるいは2種以上を噴霧する手段を備えたことを特徴とする噴霧装置。
  18. 噴霧剤をさらに含む請求項8記載の体熱産生促進剤を噴霧する手段及び前記体熱産生促進剤を噴霧したときに設定温度を下げる制御手段を備えたことを特徴とする暖房装置。
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