JPWO2008062847A1 - 情報記録媒体基板用ガラス - Google Patents

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Abstract

ガラス転移点が高い情報記録媒体基板用ガラスの提供。下記酸化物基準のモル%表示で、SiO2を55〜75%、Al2O3を1〜12%、MgOを2〜15%、CaOを0〜1.5%、Na2OまたはK2Oを合計で1〜20%、TiO2を0〜8%含有し、BaOを含有する場合その含有量は2%以下であり、Li2Oを含有する場合その含有量は1%以下であり、ZrO2を含有する場合その含有量は0.5%以下である情報記録媒体基板用ガラス。ガラス転移点が600℃以上である前記情報記録媒体基板用ガラス。

Description

本発明は、磁気ディスク用ガラス基板などの情報記録媒体用ガラス基板および情報記録媒体用ガラス基板に好適な情報記録媒体基板用ガラスに関する。
情報記録媒体用基板、特に磁気ディスク(ハードディスク)用基板としてガラス基板が広く用いられており、磁気ディスク用ガラス基板としては化学強化されたものと化学強化されていないものが存在する。
化学強化されていない磁気ディスク用ガラス基板としては、SiO−Al−LiO−NaO−KO−TiO系ガラスからなるものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−161597号公報(表1〜12)
特許文献1のガラスはガラス転移点(Tg)が最高でも567℃であり、このガラスを磁気ディスク用ガラス基板に用いた場合、ガラス基板上に磁性層を形成する際の温度を高くすることができず、その結果磁性層の保磁力を大きくすることができないおそれがあるものであった。
本発明はこのような問題を解決できる、情報記録媒体基板用ガラスおよびこれを用いた情報記録媒体用ガラス基板の提供を目的とする。
本発明は、下記酸化物基準のモル%表示で、SiOを55〜75%、Alを1〜12%、MgOを2〜15%、CaOを0〜1.5%、NaOまたはKOを合計で1〜20%、TiOを0〜8%含有し、BaOを含有する場合その含有量は2%以下であり、LiOを含有する場合その含有量は1%以下であり、ZrOを含有する場合その含有量は0.5%以下である情報記録媒体基板用ガラスを提供する。
また、前記情報記録媒体基板用ガラスからなる情報記録媒体用ガラス基板を提供する。
本発明によれば、Tgが600℃以上である情報記録媒体基板用ガラスを得ることができる。
また、強度が高い、密度が小さい、またはフロート成形が可能な情報記録媒体基板用ガラスまたは情報記録媒体用ガラス基板を得ることができる。
また、耐候性が高い情報記録媒体用ガラス基板を得ることができるので、在庫中にガラス基板の表面性状が著しく変化し、前記基板上に形成される下地膜、磁性膜、保護膜等の膜がはがれやすくなるという問題が起こりにくくなる。
また、化学強化処理を行うことなく情報記録媒体用ガラス基板を製造できるので、工程を減らすことができ、また化学強化処理後の基板表面への汚れ付着の問題を解決できる。
本発明の情報記録媒体基板用ガラス(以下、本発明のガラスという。)のTgは600℃以上であることが好ましい。600℃未満では磁性層形成熱処理温度を充分高くすることができず、磁性層の保磁力増加が困難になるおそれがある。より好ましくは610℃以上、特に好ましくは620℃以上である。
本発明のガラスの50〜350℃における平均線膨張係数(α)は70×10−7/℃以上であることが好ましい。70×10−7/℃未満では、基板に取り付けるハブの金属の熱膨張係数(典型的には70×10−7〜100×10−7/℃)との差が大きくなり、基板の割れが起こりやすくなる。より好ましくは75×10−7/℃以上、特に好ましくは80×10−7/℃以上である。また、αは典型的には95×10−7/℃以下である。
本発明のガラスは、その液相温度をTとし、粘度が10P(ポアズ)となる温度をTとした場合、(T−T)は50℃未満であることが好ましい。(T−T)が50℃以上ではフロート成形が困難になるおそれがあり、より好ましくは40℃未満、特に好ましくは30℃未満である。
本発明のガラスの粘度が10Pとなる温度Tは1700℃以下であることが好ましい。Tが1700℃超ではガラスの溶解または清澄が困難になるおそれがある。
磁気ディスク用ガラス基板はノートブックパソコン等に用いられる2.5インチ基板(ガラス基板外径:65mm)やポータブルMP3プレーヤなどに用いられる1.8インチ基板(ガラス基板外径:48mm)などに広く使用され、その市場は年々拡大しており、一方で低価格での供給が求められている。このようなガラス基板に使用されるガラスは、大量生産に適したものであることが好ましい。
板ガラスの大量生産はフロート法、フュージョン法、ダウンドロー法などの連続成形法により広く行われており、本発明のガラスは先に述べたように、たとえばフロート成形が可能なガラスとできるので大量生産に好適である。
本発明のガラスの密度は2.50g/cm以下であることが好ましく、より好ましくは2.48g/cm以下、特に好ましくは2.47g/cm以下である。
本発明の情報記録媒体用ガラス基板(以下、本発明のガラス基板という。)は本発明のガラスからなる、通常は円形のガラス板である。なお、情報記録媒体としては磁気ディスクが例示される。
本発明のガラス基板は、それを120℃、2気圧の水蒸気雰囲気に20時間保持したとき、その表面に存在する、大きさが10μm以上の付着物の数Nが1個/cm以下である、または、大きさが1μm以上10μm未満の付着物の数Nが10個/cm以下であることが好ましい。Nが1個/cm超またはNが10個/cm超では、ガラス基板在庫中にガラス基板表面に付着物(白ヤケ)が発生し、ガラス基板上に形成される下地膜、磁性膜、保護膜等の膜がはがれやすくなる。この付着物は、空気中の水分や炭酸ガスの影響によりガラス基板に生成付着した反応生成物であると考えられ、拭いても除去できないものである。Nはより好ましくは0.8個/cm以下、特に好ましくは0.5個/cm以下である。Nはより好ましくは0.8×10個/cm以下、特に好ましくは0.6×10個/cm以下である。
本発明のガラスのクラック発生率は70%以下であることが好ましい。70%超ではガラス強度が不十分となる可能性がある。より好ましくは60%以下、特に好ましくは50%以下である。
前記クラック発生率は次のようにして求められる。すなわち、23℃、相対湿度70%に制御した室内において、厚さが1〜2mm、大きさが4cm×4cmの鏡面研磨したガラス板の表面に荷重500gでビッカース圧子を打ち込み、その4つの頂点から発生するクラック本数を測定する。この測定を10回繰り返し、100×(発生したクラック総本数)/40をクラック発生率とする。
クラック発生率が小さいものはガラス表面にキズがつきにくいので応力集中が発生しにくく、弱い応力で脆性的破壊が起こることがなくなる、または減少する。
本発明のガラスおよびガラス基板の製造方法は特に限定されず、各種方法を適用できる。たとえば、通常使用される各成分の原料を目標組成となるように調合し、これをガラス溶融窯で加熱溶融する。バブリング、撹拌、清澄剤の添加等によりガラスを均質化し、周知のフロート法、プレス法、フュージョン法またダウンドロー法などの方法により所定の厚さの板ガラスに成形し、徐冷後必要に応じて研削、研磨などの加工を行った後、所定の寸法・形状のガラス基板とされる。成形法としては、特に、大量生産に適したフロート法が好適である。また、フロート法以外の連続成形法、すなわち、フュージョン法、ダウンドロー法も好適である。
次に、本発明のガラスの組成についてモル%表示を用いて説明する。
SiOはガラスの骨格を形成する成分であり、必須である。55%未満では、ガラスにキズが付きやすくなる、またTが上昇しガラスが不安定になる。好ましくは58%以上、より好ましくは60%以上、特に好ましくは62%以上、典型的には64%以上、より典型的には65%以上である。75%超では、高温粘性が上昇しガラスの溶解が困難となる。好ましくは72%以下、より好ましくは71%以下である。
AlはTgを高くし、耐候性を高める効果を有し、必須である。1%未満では前記効果が小さい。好ましくは1.5%以上、より好ましくは2%以上、特に好ましくは2.5%以上である。12%超では高温粘性が上昇しガラスの溶解が困難となり、またTが高くなりすぎる。好ましくは10%以下、より好ましくは8%以下、特に好ましくは7%以下、典型的には6.5%以下である。
MgOは、耐候性を維持したままαを大きくする、ガラスを傷つきにくくする、またガラスの溶解性を向上させる効果があり必須成分である。2%未満では前記効果が小さい。好ましくは5%以上、より好ましくは7%以上、最も好ましくは8%以上である。15%超ではTLが高くなりすぎる。好ましくは14%以下、より好ましくは13%以下である。
CaOは必須ではないが、耐候性を維持したままαを大きくする、またはガラスの溶解性を向上させるために1.5%まで含有してもよい。1.5%超ではガラスが傷つきやすくなるおそれがある。好ましくは1%以下、より好ましくは0.5%未満、典型的には0.3%以下である。
NaOおよびKOはαを大きくする、またガラスの溶解性を向上させる効果を有する成分であり、少なくともいずれかを含有しなければならない。NaOおよびKOの含有量の合計NaO+KOが1%未満では前記効果が小さい。好ましくは2%超、より好ましくは5%以上、特に好ましくは7%以上、典型的には10%以上である。20%超では耐候性が低下し、ガラス転移点が低下する。好ましくは17%以下、より好ましくは15%以下、特に好ましくは14%以下、典型的には13.5%以下である。典型的にはNaOが2〜8%、KOが3〜10%である。
SiOが60%超、Alが10%以下、NaO+KOが2%超17%以下であることが好ましい。
TiOは必須成分ではないが、Tgを高くする、耐候性を高くする、またはガラスの溶解性を向上させる効果があり、8%まで含有してもよい。8%超ではTが高くなりすぎるおそれがある、または分相現象が起りやすくなるおそれがある。好ましくは7%以下、より好ましくは6%以下、特に好ましくは5%以下である。また、TiOを含有する場合、その含有量は1%以上であることが好ましい。より好ましくは1.5%以上、特に好ましくは2%以上、最も好ましくは3%以上である。
MgOおよびTiOの含有量の合計MgO+TiOは10%以上であることが好ましい。10%未満ではガラスが傷つきやすくなるおそれがある、または高温粘性が上昇しガラスの溶解が困難になるおそれがある。MgO+TiOは典型的には13%以上である。
典型的には、SiOは62〜72%、Alは2〜8%、MgOは7〜14%、NaO+KOは10〜14%、TiOは0〜6%である。
本発明のガラスは本質的に上記成分からなるが、本発明の目的を損なわない範囲でその他の成分を含有してもよい。その場合、当該他の成分の含有量の合計は好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下、典型的には2%以下である。
たとえばSO、Cl、As、Sb、SnO等の清澄剤を合計で2%まで含有してもよいが、As、Sb、SnOは含有しないことが好ましい。
また、ガラスの溶解性や安定性を向上させるためにBを合計で3%まで含有してもよい。
ただし、次のような観点からはBは実質的に含有しないことが好ましい。すなわち、Bはアルカリ金属酸化物成分と共存すると蒸気圧の低いアルカリボレート化合物を形成しやすくなってガラス融液から同成分が非常に揮散しやすくなる。これにより脈理などの不均質が発生しガラス品質低下を引き起こすと同時に、揮散物がガラス溶融窯に使用されているれんが物質に凝縮し、れんが強度を著しく低下させる、揮散物の回収処理に莫大な費用がかかる、等の問題が発生するため、このような問題の発生を抑制したい場合にはBを実質的に含有しないことが好ましい。
SrOまたはBaOを、耐候性を維持したままαを大きくする、またガラスの溶解性を向上させるために合計で4%以下の範囲で含有してもよい場合がある。4%超ではガラスが傷つきやすくなるおそれがある。好ましくは2%以下である。ただし、BaOを含有する場合その含有量は2モル%以下としなければならない。
なお、ガラスをより傷つきにくくしたい場合などにはSrOは含有しないか、含有する場合でも0.1%未満であることが好ましい。また、このような場合にはBaOは含有しないか、含有する場合でも0.1%未満であることが好ましい。
αを大きくする、またはガラスの溶解性を向上させるためにLiOを1%まで含有してもよい。1%超ではTgが低くなる、耐候性が低下する、またはガラスが傷つきやすくなる。典型的には0.6%以下であるが、実質的に含有しないことが多くの場合好ましい。
Tgを高くするためにZrOを0.5%まで含有してもよい。0.5%超ではガラスが傷つきやすくなる。
CaO、SrOまたはBaOを含有する場合、MgO含有量と(MgO、CaO、SrOおよびBaOの各含有量合計)とのモル比:(MgO)/(MgO+CaO+SrO+BaO)は0.6以上であることが好ましい。0.6未満ではガラスが傷つきやすくなる。
LiO、NaOおよびKOの各含有量の合計をR’Oとし、アルカリ土類金属酸化物の含有量の合計をROとして、R’Oと(R’O+RO)とのモル比、すなわち、(R’O)/(R’O+RO)は0.25〜0.75であることが好ましい。この範囲外では、耐候性が低下する、αが小さくなる、またはガラスが傷つきやすくなるおそれがある。より好ましくは0.3〜0.7である。
Oを含有する場合、KO含有量とLiO、NaOおよびKOの各含有量の合計とのモル比、すなわち、KO/(LiO+NaO+KO)は0.2以上であることが好ましい。0.2未満ではTgが低くなる、または耐候性が低下するおそれがある。より好ましくは0.3以上、特に好ましくは0.4以上である。
Tiよりも原子番号が大きな原子(Vなど)の酸化物はガラスを傷つきやすくするおそれがあるので、これらを含有する場合にはそれらの含有量の合計は0.5%以下であることが好ましい。より好ましくは0.3%以下、特に好ましくは0.2%以下、最も好ましくは0.1%以下である。
各成分の原料を「表」中のSiOからZrOまでの欄にモル%表示で示した組成となるように調合し、白金るつぼを用いて1550〜1600℃の温度で3〜5時間溶解した。溶解にあたっては、白金スターラを溶融ガラス中に挿入し、2時間撹拌してガラスを均質化した。次いで溶融ガラスを流し出して板状に成形し、徐冷した。なお、「表」中のROは、MgO、CaO、SrOおよびBaOの含有量(単位:モル%)の合計、R’Oは、LiO、NaOおよびKOの含有量(単位:モル%)の合計を示している。
例1〜11のガラスは実施例であり、例12〜25のガラスは比較例である。
こうして得られたガラス板について、クラック発生率(単位:%)、ガラス転移点Tg(単位:℃)、熱膨張係数α(単位:×10−7/℃)、液相温度T(単位:℃)、粘度が10Pとなる温度T(単位:℃)、粘度が10Pとなる温度T(単位:℃)、前記N(単位:個/cm)、前記N(単位:10個/cm)、および密度(単位:g/cm)を測定した。結果を「表」中に、Tg、α、T、T、T、N、Nの測定方法を以下にそれぞれ示す。なお、「表」中の「−」で示す項目は測定しなかった。
Tg:示差熱膨張計を用いて、石英ガラスを参照試料として室温から5℃/分の割合で昇温した際のガラスの伸び率を、ガラスが軟化してもはや伸びが観測されなくなる温度、すなわち屈伏点まで測定し、得られた熱膨張曲線における屈曲点に相当する温度をガラス転移点とした。
α:示差熱膨張計を用いて、石英ガラスを参照試料として室温から5℃/分の割合で昇温した際のガラスの伸び率を、屈伏点まで測定し、得られた熱膨張曲線から50〜350℃における平均線膨張係数を算出した。
:ガラスを乳鉢で2mm程度のガラス粒に粉砕し、このガラス粒を白金ボートに並べて置き、温度傾斜炉中で24時間熱処理した。結晶が析出しているガラス粒の温度の最高値を液相温度とした。
、T:回転粘度計により測定した。
、N:厚さが1〜2mm、大きさが4cm×4cmのガラス板の両面を鏡面研磨し、炭酸カルシウムおよび中性洗剤を用いて洗浄した後、超加速寿命試験器(不飽和型プレッシャークッカーTPC−410、タバイエスペック(株))に入れて120℃、2気圧の水蒸気雰囲気に20時間静置した。取り出したガラス板の表面200μm角の範囲を微分干渉顕微鏡で観察し、大きさが10μm以上の付着物の個数と大きさが1μm以上10μm未満の付着物の個数をカウントした。
Figure 2008062847
Figure 2008062847
Figure 2008062847
磁気ディスク基板等の情報記録媒体基板、磁気ディスク等の情報記録媒体の製造に利用できる。

なお、2006年11月22日に出願された日本特許出願2006−315122号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (14)

  1. 下記酸化物基準のモル%表示で、SiOを55〜75%、Alを1〜12%、MgOを2〜15%、CaOを0〜1.5%、NaOまたはKOを合計で1〜20%、TiOを0〜8%含有し、BaOを含有する場合その含有量は2%以下であり、LiOを含有する場合その含有量は1%以下であり、ZrOを含有する場合その含有量は0.5%以下である情報記録媒体基板用ガラス。
  2. SiOが60%超、Alが10%以下、NaO+KOが2%超17%以下である請求項1に記載の情報記録媒体基板用ガラス。
  3. SiOが62〜72%、Alが2〜8%、MgOが7〜14%、NaO+KOが10〜14%、TiOが0〜6%である請求項1に記載の情報記録媒体基板用ガラス。
  4. MgO+TiOが10%以上である請求項1、2または3に記載の情報記録媒体基板用ガラス。
  5. CaO、SrOまたはBaOを含有し、MgO含有量とMgO、CaO、SrOおよびBaOの各含有量の合計とのモル比が0.6以上である請求項1〜4のいずれかに記載の情報記録媒体基板用ガラス。
  6. CaOを含有する場合その含有量が0.5%未満である請求項1〜5のいずれかに記載の情報記録媒体基板用ガラス。
  7. LiO、NaOおよびKOの各含有量の合計をR’O、アルカリ土類金属酸化物の含有量合計をROとして、R’Oと(R’O+RO)とのモル比が0.25〜0.75である請求項1〜6のいずれかに記載の情報記録媒体基板用ガラス。
  8. Oを含有し、KO含有量とLiO、NaOおよびKOの各含有量の合計とのモル比が0.2以上である請求項1〜7のいずれかに記載の情報記録媒体基板用ガラス。
  9. を実質的に含有しない請求項1〜8のいずれかに記載の情報記録媒体基板用ガラス。
  10. ガラス転移点が600℃以上である請求項1〜9のいずれかに記載の情報記録媒体基板用ガラス。
  11. 50〜350℃における平均線膨張係数が70×10−7/℃以上である請求項1〜10のいずれかに記載の情報記録媒体基板用ガラス。
  12. 液相温度をTとし、粘度が10Pとなる温度をTとして、(T−T)<50℃である請求項1〜11のいずれかに記載の情報記録媒体基板用ガラス。
  13. 密度が2.50g/cm以下である請求項1〜12のいずれかに記載の情報記録媒体基板用ガラス。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の情報記録媒体基板用ガラスからなる情報記録媒体用ガラス基板。
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