JPWO2008047525A1 - マイクロチップ内での試薬混合方法及びマイクロチップ検査システム - Google Patents
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Abstract
本発明は、マイクロチップ上の微細流路において、複数の試薬の混合を十分行うことのできるマイクロチップ内での試薬混合方法、マイクロチップ検査システムを提供する。この試薬混合方法は、複数の試薬の混合流路内への送液を開始した後、複数の試薬が混合流路を通過するまでに、少なくとも1回は複数の試薬の送液を停止させる。
Description
本発明は、マイクロチップ内での試薬混合方法及びマイクロチップ検査システムに関する。
近年、マイクロマシン技術および超微細加工技術を駆使することにより、従来の試料調製、化学分析、化学合成などを行うための装置、手段(例えばポンプ、バルブ、流路、センサーなど)を微細化して1チップ上に集積化したシステムが注目されている。これは、μ−TAS(Micro Total Analysis System)とも呼ばれ、マイクロチップといわれる部材に、試薬液と試料液(たとえば、検査を受ける被験者の尿、唾液、血液、DNA処理した抽出溶液など)を合流させ、その反応を検出することにより検体の特性を調べる方法である。
マイクロチップは、樹脂材料やガラス材料からなる基体に、フォトリソプロセス(パターン像を薬品によってエッチングして溝を作成する方法)やレーザ光を利用して溝加工を行うことで作製される。検体液や試薬液を流すことができる微細な流路や試薬を蓄える液溜部等が設けられており、さまざまなパターンが提案されている。
さらにこのμ−TASは、医療検査、診断分野、環境測定分野、農産製造分野でその応用が期待されている。例えば、遺伝子検査では、煩雑な工程、熟練した手技、機器類の操作が必要とされる。このような場合に、自動化、高速化および簡便化されたμ−TASを用いることによって、コスト、必要試量、所要時間のみならず、時間および場所を選ばない分析が可能となり、その恩恵は多大と言える。
各種の分析、検査ではこれらのマイクロチップにおける分析の定量性、解析の精度、経済性などが重要視される。そのためにはシンプルな構成で、高い信頼性の送液システムを確立することが課題である。特に2つの液体をより均一な混合比で混合し、信頼性に優れたマイクロチップが求められている。
例えば、特許文献1には、微小領域で効率よく拡散混合を行うことができる液体混合機構として、交差部又は合流部で交差又は合流する微小な第1及び第2の流路を備え、第1の流路を流れる第1の液体と、第2の流路を流れる第2の液体とが交差部又は合流部で交差又は合流して混合する液体混合機構において、第1及び第2の液体の少なくとも一方が、交差部又は合流部に、脈動しながら送液される液体混合機構について記載されている。
特開2003−220322号公報
しかし、特許文献1に記載されている混合方法は、脈動混合により液を交互に送っていく方法であり、混合流路の幅数が10μm〜100μmの領域では、脈動効果が現れず正確に混合されないという問題がある。
本発明の目的は、マイクロチップ上の微細流路において複数の試薬の混合を十分に行うことのできるマイクロチップ内での試薬混合方法及びマイクロチップ検査システムを提供することである。
上記目的は、下記構成により達成できる。
1.複数の試薬を合流させて混合流路に送液し、混合流路内で複数の試薬を混合するマイクロチップ内での試薬混合方法において、
前記複数の試薬の混合流路内への送液を開始した後、前記複数の試薬が混合流路を通過するまでに、少なくとも1回は前記複数の試薬の送液を停止させることを特徴とするマイクロチップ内での試薬混合方法。
2.前記複数の試薬の前記混合流路内での1回の送液量は、前記混合流路の容積以下であることを特徴とする1に記載のマイクロチップ内での試薬混合方法。
3.前記複数の試薬の送液を停止させている時間は、1〜100秒であることを特徴とする1または2に記載のマイクロチップ内での試薬混合方法。
4.前記混合流路内での試薬の送液及び停止を繰り返すことを特徴とする1乃至3の何れかに記載のマイクロチップ内での試薬混合方法。
5.前記混合流路内での試薬の送液を、最初1回停止させた後、送液速度を低減して送液を再開し、その後は送液を停止させないことを特徴とする1乃至3の何れかに記載のマイクロチップ内での試薬混合方法。
6.複数の試薬が合流し混合される混合流路を有するマイクロチップと、
マイクロチップ内の前記複数の試薬を混合流路に送液するマイクロポンプと、
前記複数の試薬の混合流路内への送液を開始した後、前記複数の試薬が混合流路を通過するまでに少なくとも1回は前記複数の試薬の送液を停止させるように前記マイクロポンプを制御する制御部と、
を有することを特徴とするマイクロチップ検査システム。
1.複数の試薬を合流させて混合流路に送液し、混合流路内で複数の試薬を混合するマイクロチップ内での試薬混合方法において、
前記複数の試薬の混合流路内への送液を開始した後、前記複数の試薬が混合流路を通過するまでに、少なくとも1回は前記複数の試薬の送液を停止させることを特徴とするマイクロチップ内での試薬混合方法。
2.前記複数の試薬の前記混合流路内での1回の送液量は、前記混合流路の容積以下であることを特徴とする1に記載のマイクロチップ内での試薬混合方法。
3.前記複数の試薬の送液を停止させている時間は、1〜100秒であることを特徴とする1または2に記載のマイクロチップ内での試薬混合方法。
4.前記混合流路内での試薬の送液及び停止を繰り返すことを特徴とする1乃至3の何れかに記載のマイクロチップ内での試薬混合方法。
5.前記混合流路内での試薬の送液を、最初1回停止させた後、送液速度を低減して送液を再開し、その後は送液を停止させないことを特徴とする1乃至3の何れかに記載のマイクロチップ内での試薬混合方法。
6.複数の試薬が合流し混合される混合流路を有するマイクロチップと、
マイクロチップ内の前記複数の試薬を混合流路に送液するマイクロポンプと、
前記複数の試薬の混合流路内への送液を開始した後、前記複数の試薬が混合流路を通過するまでに少なくとも1回は前記複数の試薬の送液を停止させるように前記マイクロポンプを制御する制御部と、
を有することを特徴とするマイクロチップ検査システム。
本発明によれば、複数の試薬の送液を停止している間に混合流路内で複数の試薬が拡散することになり、混合流路内で試薬を均一に混合させることが可能となる。また、送液と停止を繰り返し行うことで、流路の長さを短くすることができ、それに伴いチップの面積を小さくできる。
1 マイクロチップ
5 マイクロポンプ
80 検査装置
135 混合流路
139a 反応部
141 合流部
RB 撥水バルブ
5 マイクロポンプ
80 検査装置
135 混合流路
139a 反応部
141 合流部
RB 撥水バルブ
本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限らない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
(装置構成)
図1は、本実施形態に係るマイクロチップを用いる検査装置80の外観図である。検査装置80は、マイクロチップ1に予め注入された検体と試薬とを自動的に反応させ、反応結果を自動的に出力する装置である。
(装置構成)
図1は、本実施形態に係るマイクロチップを用いる検査装置80の外観図である。検査装置80は、マイクロチップ1に予め注入された検体と試薬とを自動的に反応させ、反応結果を自動的に出力する装置である。
検査装置80の筐体82には、マイクロチップ1を装置内部に挿入するための挿入口83、表示部84、メモリカードスロット85、プリント出力口86、操作パネル87、外部入出力端子88が設けられている。
検査担当者は、図1の矢印方向にマイクロチップ1を挿入し、操作パネル87を操作して検査を開始させる。検査装置80の内部では、マイクロチップ1内の反応の検査が自動的に行われ、検査が終了すると表示部84に結果が表示される。検査結果は操作パネル87の操作により、プリント出力口86よりプリントを出力したり、メモリカードスロット85に挿入されたメモリカードに記憶することができる。また、外部入出力端子88から例えばLANケーブルを使って、パソコンなどにデータを保存することができる。検査終了後、検査担当者はマイクロチップ1を挿入口83から取り出す。
図2は、本実施形態に係るマイクロチップを用いる検査装置80の構成図である。図2においては、マイクロチップが図1に示す挿入口83から挿入され、セットが完了している状態を示している。
検査装置80は、マイクロチップ1に予め注入された検体及び試薬を送液するための駆動液11を貯留する駆動液タンク10、マイクロチップ1に駆動液11を供給するためのマイクロポンプ5、マイクロポンプ5とマイクロチップ1とを駆動液11が漏れないように接続するポンプ接続部6、マイクロチップ1の必要部分を温調する温度調節ユニット3、マイクロチップ1をずれないように温度調節ユニット3及びポンプ接続部6に密着させるためのチップ押圧板2、チップ押圧板2を昇降させるための押圧板駆動部21、マイクロチップ1をマイクロポンプ5に対して精度良く位置決めする規制部材22、マイクロチップ1内の検体と試薬との反応状態等を検出する光検出部4、等を備えている。
チップ押圧板2は、初期状態においては、図2に示す位置より上方に退避している。これにより、マイクロチップ1は矢印X方向に挿抜可能であり、検査担当者は挿入口83(図1参照)から規制部材22に当接するまでマイクロチップ1を挿入する。その後、チップ押圧板2は、押圧板駆動部21により下降してマイクロチップ1に当接し、マイクロチップ1の下面が温度調節ユニット3及びポンプ接続部6に密着される。
温度調節ユニット3は、マイクロチップ1と対向する面にペルチェ素子31及びヒータ32を備え、マイクロチップ1が検査装置80にセットされたときに、ペルチェ素子31及びヒータ32がマイクロチップ1に密着するようになっている。試薬が収容されている部分をペルチェ素子31で冷却して試薬が変性しないようにしたり、検体と試薬とが反応する部分をヒータ32で加熱して反応を促進させたりする。
光検出部4は、発光部4a及び受光部4bから構成され、発光部4aからの光をマイクロチップ1に照射し、マイクロチップ1を透過した光を受光部4bにより検出する。受光部4bはチップ押圧板2の内部に一体的に設けられている。発光部4a及び受光部4bは、後述のマイクロチップ1の被検出部148a,bのそれぞれに対向するように複数設けられている。
マイクロポンプ5は、ポンプ室52、ポンプ室52の容積を変化させる圧電素子51、ポンプ室52のマイクロチップ1側に位置する第1絞り流路53、ポンプ室の駆動液タンク10側に位置する第2絞り流路54、等から構成されている。第1絞り流路53及び第2絞り流路54は絞られた狭い流路となっており、また、第1絞り流路53は第2絞り流路54よりも長い流路となっている。
駆動液11を順方向(マイクロチップ1に向かう方向)に送液する場合には、まず、ポンプ室52の容積を急激に減少させるように圧電素子51を駆動する。そうすると、短い絞り流路である第2絞り流路54において乱流が発生し、第2絞り流路54における流路抵抗が長い絞り流路である第1絞り流路53に比べて相対的に大きくなる。これにより、ポンプ室52内の駆動液11は、第1絞り流路53の方に支配的に押し出され送液される。次に、ポンプ室52の容積を緩やかに増加させるように圧電素子51を駆動する。そうすると、ポンプ室52内の容積増加に伴って駆動液11が第1絞り流路53及び第2絞り流路54から流れ込む。このとき、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べて長さが短いので、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べて流路抵抗が小さくなり、ポンプ室52内には第2絞り流路54の方から支配的に駆動液11が流入する。以上の動作を圧電素子51が繰り返すことにより、駆動液11が順方向に送液されることになる。
一方、駆動液11を逆方向(駆動液タンク10に向かう方向)に送液する場合には、まず、ポンプ室52の容積を緩やかに減少させるように圧電素子51を駆動する。そうすると、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べて長さが短いので、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べて流路抵抗が小さくなる。これにより、ポンプ室52内の駆動液11は、第2絞り流路54の方に支配的に押し出され送液される。次に、ポンプ室52の容積を急激に増加させるように圧電素子51を駆動する。そうすると、ポンプ室52内の容積増加に伴って駆動液11が第1絞り流路53及び第2絞り流路54から流れ込む。このとき、短い絞り流路である第2絞り流路54において乱流が発生し、第2絞り流路54における流路抵抗が長い絞り流路である第1絞り流路53に比べて相対的に大きくなる。これにより、ポンプ室52内には第1絞り流路53の方から支配的に駆動液11が流入する。以上の動作を圧電素子51が繰り返すことにより、駆動液11が逆方向に送液されることになる。
(マイクロチップの構成)
図3は、本実施形態に係るマイクロチップ1の構成図である。一例の構成を示すものであり、これに限定されない。
図3は、本実施形態に係るマイクロチップ1の構成図である。一例の構成を示すものであり、これに限定されない。
マイクロチップ1には、液状の試薬と同じく液状の試料(検体)をマイクロチップ1上で混合・反応させるための微細流路及び流路エレメントが配設されている。これらの微細流路および流路エレメントによってマイクロチップ1内で行われる処理の一例について説明する。また、マイクロチップ1は、溝形成基板と、溝形成基板を覆う被覆基板から構成されているが、図3は被覆基板が取り外された状態で流路エレメントとその接合状態を模式的に示している。更に、図3において矢印は、検査装置80にマイクロチップ1を挿入する挿入方向を示している。
図中144a〜144hは、試薬を注入する試薬入口部であり、マイクロチップ1の一方の面から外部へ解放された開口となっている。133a〜133iは注入された試薬を収容する試薬収容部である。試薬収容部の上流側には、マイクロチップ1の一方の面から外部へ解放された開口132a〜132pが設けられている。これらの開口132a〜132pは、ポンプ接続部6を介してマイクロチップ1をマイクロポンプ5に重ね合わせて接続した際に、マイクロポンプ5の接続面に設けられた流路開口と位置合わせされてマイクロポンプ5に連通される。なお、試薬収容部133a〜133iと開口132a〜132pとの間の流路には、駆動液と試薬との間の空気を抜く空気抜き用流路146が設けられている。
試薬収容部133a〜133cに収容された試薬は、開口132a〜132cに連通するそれぞれ別途のマイクロポンプ5によって、試薬送出流路143a〜143cを経由して合流部141aへ流れ込む。合流部141aに流れ込んだ3種類の試薬は、その後2つに分割され、試薬保管部145a、145bに保管される。
次に、試料液の流路について説明する。147a、147bは試料を注入する試料入口部であり、マイクロチップ1の一方の面から外部へ解放された開口となっており、基本的には試薬入口部と同じ構成となっている。
試料入口部147aから注入され試料収容部136aに収容された試料は、132gに連通するマイクロポンプ5によって、試料送出流路137aに送り出される。また、開口144dからは、開口132fに連通した別途のマイクロポンプ5によって、試薬収容部133dに収容された試薬が試薬送出流路143dに送り出される。この結果、試薬保管部145aに保管された試薬と、試料収容部136aに収容された試料と、試薬収容部133dに収容された試薬との3種類の試薬又は試料が合流部141bへ流れ込む。それぞれの試薬又は試料が流れ込む合流部141bの直前には、撥水バルブRBが設けられている。撥水バルブRBとは、疎水性で、幅が狭まった流路抵抗の高い細流路であり、液体を所定の圧力以下で送液した場合には、細流路の高い流路抵抗によって液の流れをその場で停止させることができるものである。
また、試料入口部147bからも試料が注入されるが、試料入口部147aから注入される場合と試料及び試薬の流れは基本的に同様であるので、説明は省略する。以降の説明においても、試料入口部147bから注入される試料に関与する図3における左半分の部分の流路は、右半分の部分の流路と対称であるので、当該左半分の部分の流路の説明は省略する。
ここで試料入口部147bから注入された試料は、試験回数を増やし検出精度を高めるために147aから注入される試料と同一でも良いし、または比較するための他の試料であっても良い。
合流部141bに合流した試薬と試料との混合液は、混合流路135aで混合され、マイクロチップ1の反対側の面に設けられた反応部139aへ送出される。反応部139aに送出された混合液は、マイクロチップ1に当接されるヒータ32からの加熱によって反応が促進される。
反応後の液は、開口132l及び132mに連通した別途のマイクロポンプ5によって送液される試薬収容部133h及び133iからの試薬と合流し、被検出部148aへ送液される。また、開口132n及び132pに連通するそれぞれ別途のマイクロポンプ5によって、試薬収容部133j及び133kに予め収容された各試薬(例えば混合試薬と試料との反応を停止させる液、検出対象の物質に対して標識などの必要な処理を行うための液など)が所定のタイミングで被検出部148aへ送液される。その後、光検出部4により被検出部148aの検出が行われる。検出後、開口144hから洗浄液等が注入され、被検出部148aの液体は、廃液部60に送出される。
(制御構成)
図4は、本実施形態に係るマイクロチップを用いる検査装置の制御構成の要部を示す図である。プログラムに従って検査装置80の制御を実行するCPU90を中心に、バス91により、ROM92、RAM93、不揮発性メモリ94、光検出部4、マイクロポンプ5、ペルチェ素子31、ヒータ32、操作パネル87、表示部84等が相互に接続されている。なお、本発明の制御に直接関係しない装置構成要素については省略している。
図4は、本実施形態に係るマイクロチップを用いる検査装置の制御構成の要部を示す図である。プログラムに従って検査装置80の制御を実行するCPU90を中心に、バス91により、ROM92、RAM93、不揮発性メモリ94、光検出部4、マイクロポンプ5、ペルチェ素子31、ヒータ32、操作パネル87、表示部84等が相互に接続されている。なお、本発明の制御に直接関係しない装置構成要素については省略している。
ROM92は、CPU90によって実行される各種制御プログラムやデータ等を記憶する。
RAM93は、CPU90によってワークエリアとして利用され、CPU90が制御を実行する際に必要なプログラムやデータを一時的に記憶する。不揮発性メモリ94は、光検出部4による検出結果等を記憶する。
他の構成要素については、上述したので説明を省略する。
(制御フロー)
次に、本発明に係る複数の試薬を混合流路135a内にて均一に混合する試薬混合方法についてフローチャートを用いて説明する。
次に、本発明に係る複数の試薬を混合流路135a内にて均一に混合する試薬混合方法についてフローチャートを用いて説明する。
図5は、第1の実施形態に係る制御のフローチャートである。本制御は、ROM92に記憶されている制御プログラムに基づいてCPU90が処理を実行することにより行われる。尚、前提として、合流部141bの直前に設けられた撥水バルブRBの手前まで各試薬及び試料が送液されており、撥水バルブRBにより送液が止められているものとする。
まず、CPU90は、撥水バルブRBを通過して送液できるような圧力で、開口132a〜c、f、gに接続されているマイクロポンプ5を駆動させる。(ステップS1)。これにより、合流部141bに各試薬及び試料が流れ込み、混合流路135aに向けて送液される。
次に、CPU90は、所定時間T1経過したか否かを判定する(ステップS2)。所定時間T1は、それぞれ別途のマイクロポンプ5によって押し出される合計の液量が、混合流路135aの容積より少なくなるように設定した時間である。
所定時間T1を経過したと判断すると(ステップS2;YES)、CPU90は、マイクロポンプの駆動を停止する(ステップS3)。所定時間T1を経過していないと判断すると(ステップS2;NO)、CPU90は、所定時間T1を経過するまで待機する。
次に、CPU90は、所定時間T2が経過したか否かを判断する(ステップS4)。所定時間T2は、混合流路内で各試薬及び試料が分子拡散により十分に混合される時間に設定した時間である。混合流路の幅や長さにも依るが、1〜20秒が好ましい。1秒未満であるとあまり混合されない。20秒を超えると検査時間が長くなってしまう。
所定時間T2が経過したと判断すると(ステップS4;YES)、CPU90は、送液及び停止の繰り返し回数が所定回数になったか否かを判断する(ステップS5)。所定時間T2を経過していないと判断すると(ステップS4;NO)、CPU90は、所定時間T2を経過するまで待機する。
繰り返し回数が所定回数になっていないと判断すると(ステップS5;NO)、再びマイクロポンプの駆動を開始(ステップS1に戻る)し、ステップS1〜ステップS4を繰り返し行い、繰り返し回数が所定回数になるまで継続する。
繰り返し回数が所定回数になったと判断すると(ステップS5;YES)、フローを終了する。
本実施形態によれば、合流部141bから混合流路内に流れ込んだ各試薬及び試料が、送液が停止している間に分子拡散により混合される。停止を繰り返すことにより、より混合されることになる。これにより、各試薬及び試料が十分混合されないまま混合流路を通過し、反応部139aに到達してしまうことが抑制される。また、送液と停止を繰り返し行うことで、流路の長さを短くすることができる。
図6は、第2の実施の形態に係る制御のフローチャートである。図6において、ステップS1からステップS4までは図5に示す第1の実施の形態と同じ制御を行う。
ステップS6においてCPU90は、マイクロポンプ5の送液量を低減させてマイクロポンプ5を駆動する。これは、以下の理由によるものである。
ステップS1において、最初マイクロポンプ5を駆動する際には、撥水バルブRBを通過させて送液を行うため、送液量を多くして圧力を高める必要がある。しかしながら、このままの送液量の状態で送液した場合には、各試薬及び各試料が短時間のうちに混合流路135aを通過してしまい、十分な混合ができないまま反応部139aに到達してしまう。このため、撥水バルブRBを通過させた後は、長めの流路をゆっくりと送液することにより各試薬及び試料が混合流路に滞在する時間を長くし、十分に混合されるようにする。撥水バルブRBは、一度濡れた後は送液を堰き止めることができなくなるので、送液量を少なくしてゆっくりと送液することが可能となる。
次に、CPU90は、所定時間T3が経過したか否かを判断する(ステップS7)。
所定時間T3が経過したと判断すると(ステップS7:YES)、CPU90は、マイクロポンプ5の駆動を停止する(ステップS8)。所定時間T3が経過していないと判断すると(ステップS7;NO)、CPU90は、所定時間T3が経過するまで待機する。
本実施形態によれば、合流部141bに各試薬及び試料を流入させた後は、ゆっくりと送液するようにしたので、各試薬及び試料が混合流路135aを通過するまでの間に十分に混合される。これにより、各試薬が十分に混合されないまま混合流路を通過し、反応部139aに到達してしまうことが抑制される。
(実施例1)
本実施の形態1に対応するものである。
本実施の形態1に対応するものである。
混合流路135aの幅が100μm、長さが55mm、深さが260μmのマイクロチップを用いた。このときの混合流路の容積Aは1.43μl(リッター)であった。
図7に、本実施例の送液制御のタイムチャートを示す。
まず、混合流路135a内での流速が0.92μl/秒となるように、各マイクロポンプ5の駆動を調整し、各試薬及び試料を1.5秒間送液し、その後各マイクロポンプ5の駆動を10秒間停止させた。この間に送液された容量Bは、1.38μlであった。
すなわち、A≧Bであり、各試薬及び試料は混合流路を素通りすることなく、混合流路135a内で必ず停止することになる。
次に、再び0.92μl/秒の流速で1.5秒間送液し、送液及び停止を計4回繰り返した。
(実施例2)
本実施の形態2に対応するものである。
本実施の形態2に対応するものである。
図8に、本実施例の送液制御のタイムチャートを示す。
混合流路135aの構成は、実施の形態1のものと同じである。最初の送液・停止も実施の形態1と同様に流速0.92μl/秒で1.5秒間送液した後、10秒間送液を一旦停止させた。
その後は、0.086μl/秒の流速で60秒間流し、混合された液を反応部139aに充填した。
(結果確認)
確認手段として、色素溶液を試料入口部147aから、純粋を試薬入口部144dから注入し、反応部139aの混合状態を目視にて確認した。その結果、実施例1及び2の何れにおいても、試薬の混合が充分になされていることが確認された。
確認手段として、色素溶液を試料入口部147aから、純粋を試薬入口部144dから注入し、反応部139aの混合状態を目視にて確認した。その結果、実施例1及び2の何れにおいても、試薬の混合が充分になされていることが確認された。
さらに比較例として、同じく色素溶液と純水を用いて、一旦停止しないまま、送液を行ったところ反応部139aにおいて、液が2層流のまま通過するのが観察された。
以上より、複数の試薬の混合流路内への送液を開始した後、複数の試薬が混合流路を通過するまでに、少なくとも1回は複数の試薬の送液を停止させることにより、試薬の混合が充分に行うことができる。
Claims (6)
- 複数の試薬を合流させて混合流路に送液し、混合流路内で複数の試薬を混合するマイクロチップ内での試薬混合方法において、
前記複数の試薬の混合流路内への送液を開始した後、前記複数の試薬が混合流路を通過するまでに、少なくとも1回は前記複数の試薬の送液を停止させることを特徴とするマイクロチップ内での試薬混合方法。 - 前記複数の試薬の前記混合流路内での1回の送液量は、前記混合流路の容積以下であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のマイクロチップ内での試薬混合方法。
- 前記複数の試薬の送液を停止させている時間は、1〜100秒であることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載のマイクロチップ内での試薬混合方法。
- 前記混合流路内での試薬の送液及び停止を繰り返すことを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項の何れか1項に記載のマイクロチップ内での試薬混合方法。
- 前記混合流路内での試薬の送液を、最初1回停止させた後、送液速度を低減して送液を再開し、その後は送液を停止させないことを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項の何れか1項に記載のマイクロチップ内での試薬混合方法。
- 複数の試薬が合流し混合される混合流路を有するマイクロチップと、
マイクロチップ内の前記複数の試薬を混合流路に送液するマイクロポンプと、
前記複数の試薬の混合流路内への送液を開始した後、前記複数の試薬が混合流路を通過するまでに少なくとも1回は前記複数の試薬の送液を停止させるように前記マイクロポンプを制御する制御部と、
を有することを特徴とするマイクロチップ検査システム。
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