JPWO2007138813A1 - ワイヤーグリッド用金属板、ワイヤーグリッド、およびワイヤーグリッド用金属板の製造方法 - Google Patents

ワイヤーグリッド用金属板、ワイヤーグリッド、およびワイヤーグリッド用金属板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2007138813A1
JPWO2007138813A1 JP2008517809A JP2008517809A JPWO2007138813A1 JP WO2007138813 A1 JPWO2007138813 A1 JP WO2007138813A1 JP 2008517809 A JP2008517809 A JP 2008517809A JP 2008517809 A JP2008517809 A JP 2008517809A JP WO2007138813 A1 JPWO2007138813 A1 JP WO2007138813A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal plate
wire grid
beam portion
wire
vertical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008517809A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4905454B2 (ja
Inventor
藤井 高志
高志 藤井
平尾 一之
一之 平尾
健二 北本
健二 北本
利長 二九
利長 二九
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2008517809A priority Critical patent/JP4905454B2/ja
Publication of JPWO2007138813A1 publication Critical patent/JPWO2007138813A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4905454B2 publication Critical patent/JP4905454B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • G02B5/3025Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state
    • G02B5/3058Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state comprising electrically conductive elements, e.g. wire grids, conductive particles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/12All metal or with adjacent metals
    • Y10T428/1234Honeycomb, or with grain orientation or elongated elements in defined angular relationship in respective components [e.g., parallel, inter- secting, etc.]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/12All metal or with adjacent metals
    • Y10T428/12361All metal or with adjacent metals having aperture or cut
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/12All metal or with adjacent metals
    • Y10T428/12431Foil or filament smaller than 6 mils
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/16Two dimensionally sectional layer
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/16Two dimensionally sectional layer
    • Y10T428/161Two dimensionally sectional layer with frame, casing, or perimeter structure
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/21Circular sheet or circular blank
    • Y10T428/218Aperture containing

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Abstract

縦方向に桟状に延びる複数の縦桟部(11)と、この縦桟部(11)に対して直交する横桟部(12)とでグリッド部を成すワイヤーグリッド用金属板(10)を構成し、このワイヤーグリッド用金属板(10)を枠体(20)に取り付けることによってワイヤーグリッド(100)を構成する。横桟部(12)の間隔は縦桟部(11)の間隔より5倍以上広く定めておく。グリッド部は縦桟部(11)と横桟部(12)とで格子状を成すだけなく、縦桟部(11)または横桟部(12)を千鳥状に配置してもよい。

Description

この発明は、テラヘルツ帯の偏光部品であるワイヤーグリッドとして用いられる金属板、それを備えたワイヤーグリッド、およびワイヤーグリッドの製造方法に関するものである。
ワイヤーグリッドは光学や電磁波の分野では一般的に用いられている偏光部品であり、例えば非特許文献1に開示されている。また、特許文献1には、テラヘルツ帯の偏光解析装置にワイヤーグリッドを用いることが開示されている。
図1はそのワイヤーグリッドの構成を示す図である。テラヘルツ帯のワイヤーグリッドは、図1に示すように、細く長い一本の金属線1を枠体2に対して等間隔に配置したものである。金属線1は例えば数10μm径のタングステンワイヤーであり、これを100μm程度のピッチで等間隔に張っている。
上記金属線の直径および金属線のピッチは利用する波長により決定される。テラヘルツ帯では金属線の直径は10〜300μm程度、ピッチは30μm〜1mm程度である。
特開2003−14620号公報 吉原邦夫著「物理光学」(共立出版、昭和41年初版)P.216
このようにワイヤーグリッドをテラヘルツ帯の偏光子として用いる場合、そのワイヤーグリッドの大きさは直径20mmから100mm程度まであり、直径100mmのワイヤーグリッドでは、金属線の長さが約100mmと長くなるため、この細い金属線を長く平行に張ることは難しい。すなわち、張力によって金属線が切れたり、金属線の間隔が不揃いとなりやすく、製造が非常に困難である。そのため、部品として非常に高価なものとなってしまう。
一方、電磁波が透過する基板上に薄膜を形成し、それをエッチング等で細線パターンとすることによって構成したワイヤーグリッドが販売されている。また、樹脂やガラス等の母材中に金属粒子を分散させておき、その母材を延伸等の処理により母材内で細線化することによって構成したワイヤーグリッドも販売されている。これらの基板や母材を用いる構造では、基板や母材の屈折率、反射率、吸収率などの物性値により多重反射や干渉などの現象が生じるため、それらを回避するために特別な処置が必要となる。
そこで、この発明の目的は、上記ワイヤーを用いた問題および基板や母材を用いた問題を解消して、製造が容易で低コストでありながら高精度なテラヘルツ帯で用いることのできるワイヤーグリッド用金属板およびワイヤーグリッドの製造方法を提供することにある。
この発明のワイヤーグリッド用金属板は、上記ワイヤーを用いず、且つ基板や母材を用いないで金属のみで構成した自立型のワイヤーグリッド用金属板であって、縦方向に桟状に延びる複数の縦桟部と、該縦桟部に対して直交する(例えば横方向に延びる)少なくとも1つの横桟部とを有し、前記縦桟部と前記横桟部とでグリッド部を構成したものである。
なお、上記「直交」は実質的な直交、略直交を含むものである。
前記横桟部の間隔は縦桟部の間隔より例えば5倍以上広くする。
前記縦桟部と横桟部とは例えば格子状をなす。
また、前記縦桟部または横桟部は例えば千鳥状に配置する。
この発明のワイヤーグリッドは、上記ワイヤーグリッド用金属板と、当該ワイヤーグリッド用金属板の両側に取り付けたリング状の枠体とから構成する。
この発明のワイヤーグリッドの製造方法は、金属板を用意する工程と、前記金属板に加工を施すことにより、縦方向に延びる複数の縦桟部と、該縦桟部に対して直交する少なくとも1つの横桟部とを形成し、前記縦桟部と前記横桟部とでグリッド部を形成する工程と、を備える。
前記金属板の加工は、例えば打ち抜き加工とする。
また前記金属板の加工は、エッチングレジスト膜の塗布工程、エッチングレジスト膜のパターンニング工程、エッチング工程、および前記エッチングレジスト膜の除去工程によって行う。
縦方向に桟状に延びる複数の縦桟部と、この縦桟部に対して直交する横桟部とを有しているので、金属板を加工することによってワイヤーグリッドを製造できるようになる。すなわち横桟部を設けることによって、その金属薄板の加工を打ち抜き加工やエッチングで行う場合でも、加工時や加工後の取扱い時の縦桟部の切断や撓みが抑制される。また、加工時や加工後の応力で縦桟部が伸びることによる縦桟部間隔のばらつきが抑えられる。
前記横桟部の間隔を前記縦桟部の間隔より5倍以上広くすることによって、横桟部がグリッドとして作用する波長が、ターゲットの波長より5倍以上長くなるので、ターゲットの波長に対する偏光・検光特性には殆ど悪影響を与えることがない。
従来のワイヤーグリッドの構成を示す図である。 第1の実施形態に係るワイヤーグリッドの構成を示す図である。 同ワイヤーグリッドのワイヤーグリッド用金属板の部分拡大図である。 同ワイヤーグリッドの特性を示す図である。 比較例としての従来構造のワイヤーグリッドの特性を示す図である。 第2の実施形態に係る各種ワイヤーグリッド用金属板の平面図である。 同ワイヤーグリッド用金属板の部分拡大図である。
符号の説明
1−金属線
2−枠体
10−ワイヤーグリッド用金属板
11−縦桟部
12−横桟部
13−グリッド部
20−枠体
100−ワイヤーグリッド
第1の実施形態に係るワイヤーグリッド用金属板およびワイヤーグリッドの製造方法を図2〜図5を参照して説明する。
図2は完成したワイヤーグリッドの外観図である。このワイヤーグリッド100は、縦方向に桟状に延びる複数の縦桟部11と、この縦桟部11に対して直交して横方向に延びるとともに、縦桟部11よりも間隔が広い横桟部12とで構成されるグリッド部13を備えた円形状のワイヤーグリッド用金属板10をリング状の枠体20に取り付けたものである。
なお、縦桟部11と横桟部12は多少斜めに交差していてもよい。すなわち略直交していてもよい。
また、リング状の枠体20はリング状の枠体20に設けられた合わせネジによって円形状のグリッド用金属板10を、その両側から挟持しているが、ワイヤーグリッド用金属板10を接着剤等でリング状の枠体20に貼り付けてもよい。
図3は、図2に示したグリッド部の部分拡大図である。このワイヤーグリッド用金属板10は、次のようにして製造する。
先ず、厚さ0.1mmの燐青銅の矩形状の金属薄板を用意する。
次に、幅0.3mm、長さ3mmのパンチを用いて、上記金属薄板を打ち抜き加工する。この打ち抜き加工では、上記パンチでグリッド部13となる部分を1つずつ打ち抜く。また、パンチで1つずつ打ち抜く以外に、まとめて打ち抜けるような金型を用意してもよく、例えば1列毎または2列毎に打ち抜けるような金型を用意してもよい。
この打ち抜く方向は、加工上、縦方向に打ち抜く方が切れにくいことから、縦桟部11に平行な方向に進めるが、横桟部12に平行な方向に進めてもよい。
この打ち抜き加工の後、ワイヤーグリッド用金属板の耐環境性を高めるために、また導伝率を高めるために全体に金メッキを施す。
そして、ワイヤーグリッド用金属板を所望の円形状にカットし、合わせネジが設けられた、アルミニウムや真鍮等の非磁性材料からなるリング状の枠体20でワイヤーグリッド用金属板10をその両側から挟持する。
図3において、左右に互いに隣接する穴で挟まれた(残存している)部分が縦桟部11である。また、上下に互いに隣接する穴で挟まれた(残存している)部分が横桟部12である。穴の間隔は縦方向・横方向ともに0.1mmとした。したがって縦桟部11と横桟部12の幅はいずれも0.1mmである。
なお、図3に表れているように、上記パンチの端辺部分には丸みがあるので縦桟部11と横桟部12との交差する部分は略菱形状となっている。これにより、交差部の応力集中が緩和され、また交差部の強度が増すため、打ち抜き加工時の金属板に対する応力が低減するとともに、縦桟部11間の間隔を一定に保つという横桟部12の作用効果を高めることができる。
図2・図3に示したワイヤーグリッド100を偏光子・検光子として用いる場合、ワイヤーグリッド100の面に対して電磁波を垂直方向に入射させる。偏波面がワイヤーグリッド100の縦桟部11に対して平行な電磁波が入射すると、その電磁波の電場成分によって縦桟部11に電流が発生し、そのため、その電場成分は反射または吸収されて、電磁波は透過しない。一方、縦桟部11の幅(径)は波長より充分短いので(約1/10以下であるので)偏波面が縦桟部11に対して垂直な電磁波が入射した場合には、縦桟部に電流が流れることによる損失は殆ど無視できる。そのため、その電磁波はそのまま透過する。このようにしてワイヤーグリッドが偏光子・検光子として作用する。
図2・図3に示したように、この発明のワイヤーグリッド用金属板では、縦桟部11に直交する横桟部12が存在するが、この横桟部12の間隔は、ターゲットである電磁波の波長より遙に大きい(ここで横桟部12の間隔は縦桟部の間隔の5倍以上としている)ため、ターゲットである電磁波の透過時の、横桟部12が存在することによる損失は殆ど無視できる。
なお、縦桟部の間隔(ピッチから縦桟部の幅を差し引いた寸法)は、その幅(径)の3倍程度(すなわち、縦桟部11のピッチは縦桟部11の線径の4倍程度)が最適値であることを確認したので、この条件に近くなるように打ち抜き加工に用いるパンチツールの寸法を定めておく。
図2・図3に示したワイヤーグリッドの電磁波透過率の測定結果を図4・図5に示す。図4の(A)は、偏波面が縦桟部11に対して平行な電磁波の透過率および位相シフト量を示している。また図4の(B)は、偏波面が縦桟部11に対して垂直な電磁波の透過率および位相シフト量を示している。また図5は、ワイヤー間隔0.3mm、ワイヤー径0.1mmのワイヤーを用いて構成した従来構造のワイヤーグリッドの測定結果であり、(A)は、偏波面がワイヤーに対して平行な電磁波の透過率および位相シフト量を示している。また(B)は、偏波面がワイヤーに対して垂直な電磁波の透過率および位相シフト量を示している。すなわち、図5は、横桟部12の有無による特性の差を見るための比較例である。
ここで測定波長(周波数)は1〜1/100cm(30GHz〜3THz)である。縦桟部11の間隔は0.3mmであるので、理論計算上、このワイヤーグリッド100は、波長1/10cm(周波数300GHz)近傍(波長1/3cm(周波数約100GHz)〜波長1/15cm(周波数約500GHz))で偏光子・検光子として作用する。すなわちターゲット波長(周波数)は1/10cm(300GHz)である。図中の上向きの矢印はこの周波数帯を示している。
図4の(A)に示すように、ターゲット波長で偏波面が縦桟部に平行な電磁波の透過率は10%以下である。この波長で、偏波面が縦桟部11に垂直な電磁波の透過率は(B)に示すように約90%である。この特性は、図5に示したもの(横桟部12に相当するものがないもの)に比べて同等の特性であることが分かる。
このように金属薄板からの加工であるので、従来の金属線を張って製造する場合に比べて加工精度が高まり、特性ばらつきが少なく、且つターゲットとする電磁波に対する偏光・検光作用に優れた特性が得られる。この縦桟部11の間隔のばらつきは、±3μm(間隔0.3mmの1%)以内であった。従来の金属線を用いたワイヤーグリッドでは約20%程度のばらつきがあったので、ばらつきの程度は10分の1以下に抑えられることが分かる。
また、従来の金属線として用いられていたタングステンワイヤーは酸化しやすく、経年変化による特性劣化が問題となるが、この発明によれば金属薄板の加工後、金メッキ等のメッキ処理が容易であるので、経年変化や環境による特性劣化が抑えられる。
以上に示した実施形態では、出発材料である金属薄板の材料として燐青銅を用いたが、この燐青銅以外にSUS(ステンレス・スチール)等の比較的ヤング率の高く且つ非磁性の金属材料を用いてもよい。
次に、第2の実施形態に係るワイヤーグリッド用金属板について図6・図7を参照して説明する。
第1の実施形態では縦桟部11と横桟部12とで格子状のグリッド部を形成したが、縦桟部11と横桟部12の配列形態はこれに限るものではない。第2の実施形態でその幾つかの例を示す。
図6は幾つかのタイプの異なるワイヤーグリッド用金属板の平面図である。(A)は第1の実施形態で示したワイヤーグリッド用金属板と同様であり、ここでは比較例として挙げている。すなわち、図6(A)に示すワイヤーグリッド用金属板10Aは、縦方向に桟状に延びる複数の縦桟部11と、この縦桟部11に対して直交するとともに横方向に延びる横桟部12を備えている。これに対して、図6(B)に示すワイヤーグリッド用金属板10Bは、横桟部12が横方向に延びる形態を保ちつつ、縦方向に桟状に延びる複数の縦桟部11を千鳥状に配置したものである。
また図6(C)で示すワイヤーグリッド用金属板10Cは、縦方向に桟状に延びる複数の縦桟部11を形成するとともに、横桟部12を千鳥状に配置したものである。
また図6(D)で示すワイヤーグリッド用金属板10Dは、縦桟部11を縦方向に桟状に延びるように形成するとともに、横桟部12を複数の縦桟部単位で千鳥状に配置したものである。
さらに、図6(E)に示すワイヤーグリッド用金属板10Eは、縦桟部11を縦方向に延びるように形成するとともに、横桟部12を順次斜め方向に段階的にずらせたものである。
その他にもこれらを組み合わせたパターンや、部分的にパターンを異ならせたものなども可能である。
図7(A)は、図6(B)に示したワイヤーグリッド用金属板10Bの部分拡大図である。また図7(B)は、図6(C)に示したワイヤーグリッド用金属板10Cの部分拡大図である。このように縦桟部11と横桟部12の配列パターンが異なっても第1の実施形態で示したものと同等の特性が得られた。
なお、第1・第2の実施形態で示したワイヤーグリッド用金属板を加工して縦桟部11と横桟部12を形成する方法としては、マイクロパンチ(直径1mm以下の臼部と杵部を有する金型で、臼部と杵部の間に金属板を挿入して圧力で金属に穴を開けるもの)以外に放電加工、エッチング加工、レーザー加工を用いることもできる。
特にエッチング加工では、厚さ0.1mmの燐青銅板に感光性のエッチングレジスト膜を塗布し、マスク露光を行い、エッチングレジスト膜を現像し、酸によるエッチングで縦桟部11および横桟部12以外の部分を除去することによって、高精度なワイヤーグリッド用金属板を製造することができる。

Claims (8)

  1. テラヘルツ帯のワイヤーグリッドとして用いられる金属板であって、
    縦方向に桟状に延びる複数の縦桟部と、該縦桟部に対して直交する少なくとも1つの横桟部とを有し、前記縦桟部と前記横桟部とでグリッド部が構成されているワイヤーグリッド用金属板。
  2. 前記横桟部の間隔が前記縦桟部の間隔より5倍以上広い請求項1に記載のワイヤーグリッド用金属板。
  3. 前記縦桟部と横桟部とで格子状を成す請求項1または2に記載のワイヤーグリッド用金属板。
  4. 前記縦桟部または前記横桟部を千鳥状に配置した請求項1または2に記載のワイヤーグリッド用金属板。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか1項に記載のワイヤーグリッド用金属板と、当該ワイヤーグリッド用金属板の両側に取り付けたリング状の枠体とからなるワイヤーグリッド。
  6. テラヘルツ帯のワイヤーグリッドとして用いられる金属板の製造方法であって、
    金属板を用意する工程と、
    前記金属板に加工を施すことにより、縦方向に延びる複数の縦桟部と、該縦桟部に対して直交する少なくとも1つの横桟部とを形成し、前記縦桟部と前記横桟部とでグリッド部を形成する工程と、
    を備えたワイヤーグリッド用金属板の製造方法。
  7. 前記金属板の加工は打ち抜き加工である請求項6に記載のワイヤーグリッド用金属板の製造方法。
  8. 前記金属板の加工は、エッチングレジスト膜の塗布工程、該エッチングレジスト膜のパターンニング工程、エッチング工程、および前記エッチングレジスト膜の除去工程により行うものである請求項6に記載のワイヤーグリッド用金属板の製造方法。
JP2008517809A 2006-05-31 2007-04-25 ワイヤーグリッド用金属板、ワイヤーグリッド、およびワイヤーグリッド用金属板の製造方法 Active JP4905454B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008517809A JP4905454B2 (ja) 2006-05-31 2007-04-25 ワイヤーグリッド用金属板、ワイヤーグリッド、およびワイヤーグリッド用金属板の製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006152712 2006-05-31
JP2006152712 2006-05-31
JP2008517809A JP4905454B2 (ja) 2006-05-31 2007-04-25 ワイヤーグリッド用金属板、ワイヤーグリッド、およびワイヤーグリッド用金属板の製造方法
PCT/JP2007/058943 WO2007138813A1 (ja) 2006-05-31 2007-04-25 ワイヤーグリッド用金属板、ワイヤーグリッド、およびワイヤーグリッド用金属板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007138813A1 true JPWO2007138813A1 (ja) 2009-10-01
JP4905454B2 JP4905454B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=38778334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008517809A Active JP4905454B2 (ja) 2006-05-31 2007-04-25 ワイヤーグリッド用金属板、ワイヤーグリッド、およびワイヤーグリッド用金属板の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7897263B2 (ja)
JP (1) JP4905454B2 (ja)
WO (1) WO2007138813A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4234181B1 (ja) 2007-08-23 2009-03-04 株式会社村田製作所 ワイヤーグリッドおよびその製造方法
JP5141320B2 (ja) * 2008-03-17 2013-02-13 株式会社村田製作所 ワイヤーグリッド用金属板、自立型ワイヤーグリッド及びワイヤーグリッド用金属板の製造方法
JP5605372B2 (ja) * 2009-12-09 2014-10-15 株式会社村田製作所 空隙配置構造体が保持された分光測定用デバイス、それに用いられる枠部材、および、分光器
JP5598816B2 (ja) * 2010-06-04 2014-10-01 独立行政法人物質・材料研究機構 バンドパスフィルター
JP5652424B2 (ja) * 2012-04-03 2015-01-14 ウシオ電機株式会社 偏光素子ユニット及び偏光光照射装置
JP6341857B2 (ja) * 2012-06-21 2018-06-13 マクセル株式会社 光学素子および光学装置
JP5626740B1 (ja) 2013-08-30 2014-11-19 国立大学法人茨城大学 ワイヤーグリッド装置
JP6590194B2 (ja) * 2014-08-25 2019-10-16 国立大学法人茨城大学 ワイヤーグリッド装置
DE102015200324A1 (de) * 2015-01-13 2016-07-14 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Polarisationsfilter mit metallischen Stegen
TWI687743B (zh) * 2018-12-11 2020-03-11 友達光電股份有限公司 顯示裝置及偏光結構的製造方法
CN109590615B (zh) * 2019-01-22 2020-11-24 福州大学 一种无基底大面积太赫兹偏振片加工方法
JP7208032B2 (ja) * 2019-01-28 2023-01-18 キヤノン株式会社 半導体装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4565745A (en) * 1984-09-10 1986-01-21 Trw Inc. Metallic stretch fabric
JPH0649406Y2 (ja) * 1989-09-05 1994-12-14 マツダ株式会社 鋳造用金型の温度調整装置
US5265273A (en) * 1990-03-02 1993-11-23 Motorola, Inc. EMI shield for a display
JP3047639U (ja) * 1997-10-01 1998-04-24 石川光学工業株式会社 フィルム内蔵型インスタントカメラ用フィルタ
JP3550381B2 (ja) * 2001-06-27 2004-08-04 松下電器産業株式会社 偏光解析装置及び偏光解析方法
KR100521911B1 (ko) * 2001-07-09 2005-10-13 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 전자파 차폐용 부재 및 그 제조방법
US20030041367A1 (en) * 2001-08-29 2003-03-06 Hadden Henry Michael Coated wire cloth fabric
JP3723842B2 (ja) * 2001-08-30 2005-12-07 独立行政法人物質・材料研究機構 Dna光学素子
TWI224384B (en) * 2002-01-22 2004-11-21 Shinetsu Chemical Co Heat-dissipating member, manufacturing method and installation method
JP3928943B2 (ja) * 2002-07-03 2007-06-13 信越化学工業株式会社 放熱部材、その製造方法及びその敷設方法
JP4396459B2 (ja) * 2004-09-08 2010-01-13 日本ゼオン株式会社 電磁波遮蔽性グリッド偏光子及びその製造方法
JP2006084776A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Lg Electronics Inc ワイヤーグリッド偏光子及びその製造方法
US20080014495A1 (en) * 2004-09-21 2008-01-17 Kotaro Saito Membrane Electrode Assembly, Method of Manufacturing the Same, Fuel Battery, and Electronic Device

Also Published As

Publication number Publication date
US20090136777A1 (en) 2009-05-28
US7897263B2 (en) 2011-03-01
WO2007138813A1 (ja) 2007-12-06
JP4905454B2 (ja) 2012-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4905454B2 (ja) ワイヤーグリッド用金属板、ワイヤーグリッド、およびワイヤーグリッド用金属板の製造方法
JP5303221B2 (ja) 2次元フォトニック結晶レーザ
US20150101536A1 (en) Mask assembly and deposition apparatus using the same for flat panel display
KR20200011585A (ko) 메탈 마스크 기재, 메탈 마스크, 및 메탈 마스크의 제조 방법
JP2010117268A (ja) 検査用プローブ
KR20020072044A (ko) 오버레이 키 및 그의 제조방법과 이를 이용한 오버레이측정방법
JP6172319B2 (ja) 空隙配置構造体及びその製造方法、並びに測定装置及び測定方法
JP5141320B2 (ja) ワイヤーグリッド用金属板、自立型ワイヤーグリッド及びワイヤーグリッド用金属板の製造方法
CN104236603A (zh) 用于光电编码器的标尺
KR101023396B1 (ko) 유기 전계발광 소자용 쉐도우 마스크 제조방법
US9964678B2 (en) Wire grid device
US10302830B2 (en) Wire grid device
JP5523985B2 (ja) 熱流センサの製造方法及び該製造方法に用いる治具
CN116149130A (zh) 版图、掩膜版及光刻机曝光验证方法
KR20150088184A (ko) 분포 귀환형 반도체 레이저 소자, 분포 귀환형 반도체 레이저 소자의 제조방법
KR102485532B1 (ko) 광회로 기판 시트 및 그것을 구비한 광전기 혼재 기판 시트
JP2016133667A (ja) 偏光子、その製造方法および電子線照射装置
US11175459B2 (en) Optical waveguide crosspoint
JP5845499B2 (ja) 熱流センサの製造方法
DE102019202611A1 (de) Bewegliches beugungsgitter, externes resonatorlasermodul und herstellungsverfahren für ein bewegliches beugungsgitter
JP2015072945A (ja) 導電性メッシュシートの製造方法及びフォトマスク
JP6314404B2 (ja) 導電性メッシュシートの製造方法及びフォトマスク
KR20070077687A (ko) 오버레이 버니어 및 그를 이용한 반도체 소자의 제조 방법
WO2014132714A1 (ja) 空隙配置構造体及び測定方法
JP2008227058A (ja) 半導体レーザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110606

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111226

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4905454

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150