JPWO2007119328A1 - 液体タンク - Google Patents

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Abstract

液体タンク1は、液体を収容するタンク本体10と、タンク本体10内に設けられて液体中に含まれる気泡を除去する気泡除去装置40とを備え、タンク本体10は、タンク本体10内を少なくとも二分する仕切16Aと、液体を外部に送出するための送出口とを備え、気泡除去装置40は、タンク本体10内に、気泡除去後の液体が流出する流出口と、除去した気泡を排出する排出口とを有し、送出口は、仕切16Aに対して流出口側に設けられ、仕切16Aは、タンク本体10内を、流出口および送出口が設けられた側と、排出口側とに仕切っている。

Description

本発明は、液体タンクに係り、より具体的には、液体中の気泡(空気)を除去する気泡除去装置を備えた液体タンクに関する。
従来より、建設機械においては、作業機の一部であるシリンダ等を作動油で駆動することが一般的である。従って、建設機械はシリンダ等を駆動する油圧回路を備えており、この油圧回路には作動油タンクや、作動油タンクから作動油を圧送するポンプ等の他、油圧回路内で発生してポンプを破損させるおそれのある作動油中の気泡を除去するために、気泡除去装置を設ける場合がある。そして近年では、建設機械の搭載部品に対して小型化が要請されていることから、作動油タンク内に気泡除去装置が設けられたものが多く存在する。
作動油タンク内の気泡除去装置により気泡が除去された作動油は、気泡除去装置の流出口からタンク内の作動油中に流出し、タンクの送出口から送出された後、ポンプによって再び油圧回路に圧送される。一方、気泡除去装置により除去された気泡も、気泡除去装置に設けられた流出口とは別の排出口から、タンク内の作動油中に排出される。従って、作動油タンクの小型化により、気泡除去装置の排出口と作動油タンクの送出口とが近くに配置されるようになると、排出口から排出された気泡を含む作動油も一緒に送出口から送出されてしまうおそれがある。
そこで、この問題を防止するために、気泡除去後の作動油の流出口およびタンクの送出口側と、気泡の排出口側とを仕切り、主に流出口からの作動油を送出口に導くためのガイド部を備えた作動油タンクが知られている(例えば、特許文献1)。
また、複数の気泡除去装置を並設しその全体を閉塞板で覆った複合形気泡除去装置を備え、複合形気泡除去装置とタンクの送出口とを戻り管で接続するタンクも知られている(例えば、特許文献2)。
さらには、タンク上部の作動油戻り口とタンク下部の送出口とを接続する内部チャンバを備え、この内部チャンバ内に螺旋状のバッフルを設けるとともに、周縁に通気孔が形成された中空軸をバッフルの中心軸部分に設けたタンクも知られている(例えば、特許文献3)。この特許文献3に記載のタンクでは、内部チャンバの螺旋状のバッフル上を作動油が流れることで旋回流が生じ、内部チャンバの中央に寄せられた気泡を含む作動油が、内部チャンバ中央の中空軸を通してタンク外部に排出される。
特開2004−84923号公報 特開平8−318103号公報(図9および図10) 米国特許第2,316,729号明細書
しかし、特許文献1に記載のタンクにおいては、ガイド部がタンクの送出口を完全に覆うようには設けられていないため、排出口から排出された気泡を一緒に吸い込んでしまうのを十分に防止することができないという問題がある。特に、タンクを小型化しようとした場合には、タンクの送出口と気泡の排出口との距離が近くなるため、このような問題が生じ易い。
一方、特許文献2に記載のタンクにおいては、ポンプ吸入管に途中分岐管が設けられており、ポンプでの液体の吸入量とタンクへの戻り量が等しくない場合には、その過不足分が調整されるようになっている。しかしながら、複合形気泡除去装置がタンク内で大きなスペースを占めるため、途中分岐管がタンクの側端部、つまり気泡除去装置の流出口よりも特にポンプに近い位置に設けられており、タンク内の気泡を含む液体がポンプに直接流れ込んで、ポンプが気泡を吸い込んでしまうおそれがある。また、複合形気泡除去装置が、タンク外部からの流入配管およびタンク外部へとのびる流出配管にタンク内で接続固定されているため、タンクの製造時や整備時に気泡除去装置と各配管とを組み立てるまたは外す作業を行わなければならず、組み立て効率が良くないという問題がある。
特許文献3に記載のタンクでは、作動油戻り口と、作動油から気泡を除去する機能を有した内部チャンバとが、タンク内で配管を用いて接続されているため、タンク内へ内部チャンバを取り付ける際や、タンク内から取り外す際に、この配管の組み立てまたは取り外し作業が必要となる。また、内部チャンバを形成する側壁の外面には、水平方向にのびる複数のバッフルが形成されているため、内部チャンバの取り付けまたは取り外し時には、このバッフルとタンクとが、互いに干渉してしまう。これらのことから、内部チャンバの取り付けまたは取り外し作業は非常に煩雑であり、タンクの組み立て効率が良くないという問題がある。
本発明の主な目的は、気泡を確実に除去できるとともに、組み立て効率に優れた液体タンクを提供することにある。
本発明の液体タンクは、液体を収容する液体タンクであって、前記液体を収容するタンク本体と、前記タンク本体内に設けられて前記液体中に含まれる気泡を除去する気泡除去装置とを備え、前記タンク本体は、当該タンク本体内を少なくとも二分する仕切と、前記液体を外部に送出するための送出口とを備え、前記気泡除去装置は、前記タンク本体内に、気泡除去後の前記液体が流出する流出口と、除去した気泡を排出する排出口とを有し、前記送出口は、前記仕切に対して前記流出口側に設けられ、前記仕切は、前記タンク本体内を、前記流出口および前記送出口が設けられた側と、前記排出口側とに仕切っていることを特徴とする。
ここで、送出口とは、外部への送出に際してタンク本体内の液体が取り込まれる部分をいい、タンク本体内の液体を吸い込んで外部に送出するような構成を含むものである。
このような本発明によれば、タンク本体内に設けられた仕切が、当該タンク本体内を少なくとも二分して、気泡除去後の液体が流出する流出口およびタンク外部に液体を送出するための送出口を含む側と、除去した気泡を排出する排出口を含む側とに仕切っている。これによれば、気泡を含んだ液体が送出口側に流れ込むのを防ぐことができるので、送出口には流出口からの気泡除去後の液体が流入することになる。このため、気泡を含んだ液体が、送出口から外部流路に送出されるのを防止できるので、作動油内の気泡を確実に除去することができる。
本発明の液体タンクにおいて、前記仕切は、前記タンク本体に固定されていることが望ましい。
このような本発明によれば、仕切は、タンク本体に固定されているため、気泡除去装置に仕切が固定されている場合に比べて、気泡除去装置をタンク本体に取り付ける際や、タンク本体から取り外す際に、気泡除去装置およびタンク本体間の干渉が少なくなる。このため、気泡除去装置の取り外しがスムーズにできるので、液体タンクの組み立て効率を向上させることができる。
本発明の液体タンクにおいては、前記気泡除去装置を通されない前記液体を前記タンク本体内に戻すサブ戻り口を少なくとも一つ備え、前記サブ戻り口は、前記仕切に対して前記排出口側に設けられていることが望ましい。
このような本発明によれば、気泡除去装置に通されない液体をタンク本体内に戻すサブ戻り口は、仕切に対して気泡除去装置の排出口側に設けられているため、サブ戻り口から戻されてきた気泡を含む液体が、送出口側に流入することが防がれる。このため、気泡を含んだ液体が、送出口から外部流路に送出されるのを防止でき、作動油内の気泡をより確実に除去することができる。
本発明の液体タンクにおいて、前記仕切は、前記タンク本体内を上下に仕切っていることが望ましい。
このような本発明によれば、仕切がタンク本体内を上下に仕切るため、気泡を含んだ液体が集まりやすい上方側と、気泡除去後の液体を多く含む下方側とを仕切ることができる。ここで、一般的に、気泡除去装置は、排出口が鉛直上方側に設けられ、かつ流出口が鉛直下方側に設けられた状態で、タンク本体内に配置されている。このため、このような気泡除去装置とともに用いられた場合には、簡単にタンク本体内を流出口側と排出口側とに仕切ることができる。このため、液体タンクの組み立て効率を一層向上させることができる。
本発明の液体タンクにおいて、前記仕切は、前記タンク本体に取り付けたときに、上方に凸形状に形成されていることが望ましい。
このような本発明によれば、仕切は、タンク本体に取り付けたときに、上方に凸形状に形成されているため、タンク本体内の液面が傾斜した場合に、液面の高さが、水平方向の両端側で仕切を下回ることが防止される。これにより、タンク本体内の液面が傾斜した場合でも、仕切の送出口側にエアが入り込むことを防止できるので、送出口側の作動油中にエアが混入することを防止できる。
本発明の液体タンクにおいて、前記排出口は、前記タンク本体内で前記液体中に設けられていることが望ましい。
このような本発明によれば、気泡除去装置の排出口は、タンク本体内で液体中に設けられているため、排出口からの気泡を含む液体が液面上に落ちることがない。このため、気泡を含む液体が液面上に落ちて気泡が液中に巻き込まれることを防止できるので、タンク本体内での新たな気泡の発生を防ぐことができる。
本発明の液体タンクにおいて、前記仕切は、前記気泡除去装置が挿入される開口部を備え、前記開口部の内周とこれに挿入された前記気泡除去装置の外周との間には、周方向に沿って略均等幅の隙間が形成されていることが望ましい。
このような本発明によれば、仕切の開口部の内周とこれに挿入された気泡除去装置の外周との間に略均等幅の隙間が形成されるため、この隙間を介して、外部流路からの液体の戻り量と送出口からの外部流路への送出量との差、つまり送出空間内の液体の過不足分が調整される。その際、仕切の開口部には気泡除去装置が挿入され、前記隙間は仕切の開口部の内周と気泡除去装置の外周との間に形成されているため、前記隙間は気泡除去装置の流出口に比べて送出口から離れた位置に配置されることになる。これにより、タンク内の気泡を含む液体が前記隙間から送出口に直接流れ込むのを防ぐことができる。
さらに、前記隙間があることにより、気泡除去装置の開口部への挿入時に、気泡除去装置がガイドと干渉しづらくなるため、液体タンクの製造時や整備時には、気泡除去装置を液体タンクに容易に取り付けることができる。
本発明の液体タンクにおいて、前記仕切は、前記気泡除去装置の周囲と前記送出口とを覆い、かつ、前記気泡除去装置による気泡除去後の前記液体を前記送出口に案内するガイドであることが望ましい。
このような本発明によれば、仕切は、気泡除去装置の周囲と外部流路への送出口とを覆い、かつ、気泡除去装置による気泡除去後の液体を送出口に案内するガイドであるため、気泡除去後の液体を確実に送出口に案内することができる。また、ガイド外の空間にある気泡を含んだ液体がガイド内に流入し難くなり、気泡を含んだ液体が送出口から外部流路に送出されるのを防止できる。
本発明の液体タンクにおいては、前記液体を濾過するフィルタを備え、前記ガイドは円筒形であり、前記フィルタ、前記気泡除去装置、前記ガイド、および前記送出口が略直線上に配置されていることが望ましい。
このような本発明によれば、タンク内の要素が略直線上に配置されるため、タンク本体がスリムになり、液体タンクの設置面積を減少させることができる。
また、液面低下時にエアを巻き込むおそれのある気泡除去装置等の要素が、液面低下の影響を受けづらいタンク中心寄りに配置されるため、エアの巻き込みを防止することができ、気泡をより確実に除去できる。
本発明の液体タンクにおいて、前記ガイドは、傾斜した上面を備えた箱形であり、前記上面と連続した位置にある最上位部分には、エア抜き孔が設けられていることが望ましい。
このような本発明によれば、ガイドの上面がタンク中心に向かうに従って上側に傾斜しているとともに、ガイドの最上位部分にエア抜き孔が設けられているため、気泡を含む液体がガイド内の送出空間内に入り込んでしまった場合であっても、気泡が上面の傾斜に沿ってエア抜き孔に案内され、エア抜き孔からガイド外に排出される。従って、気泡を含んだ液体が送出口から送出されるおそれが少なくなり、気泡をより確実に除去できる。
本発明の液体タンクにおいて、前記ガイドの前記エア抜き孔は、前記タンク本体の水平方向の略中央に設けられていることが望ましい。
このような本発明によれば、エア抜き孔がタンク本体の水平方向の中央寄りに設けられているため、液体タンクが搭載された機械の移動に伴う加減速や、当該機械が傾斜面に位置することで、タンク内の液面が大きく傾いた場合であっても、エア抜き孔が液面上に出ることがなく、ガイド内にエアが混入するのを防ぐことができる。
本発明の液体タンクにおいては、内部の作動油を排出するためのドレンポートを備え、前記ドレンポートは、前記ガイドの内外にまたがって設けられていることが望ましい。
このような本発明によれば、ドレンポートがガイドの内外にまたがって設けられるため、ガイド内の送出空間とガイド外の外部空間とがドレンポートを介して連通しており、この連通によっても、送出空間内の液体の過不足分が調整される。
本発明の第1実施形態に係る液体タンクを断面して示す正面図。 前記第1実施形態に係る液体タンクを図1のII−II線で断面して示す側面図。 前記第1実施形態に係る液体タンクを透視した斜視図。 前記第1実施形態に係る液体タンクを透視した別の斜視図。 前記第1実施形態に係る気泡除去装置を示す分解斜視図。 前記第1実施形態に係る気泡除去装置を示す斜視図。 前記第1実施形態に係る気泡除去装置を示す底面図。 前記第1実施形態に係る液体タンクの製造方法を示す図。 本発明の第2実施形態に係る液体タンクを断面して示す正面図。 前記第2実施形態に係る液体タンクを図9のX−X線で断面して示す側面図。 本発明の第3実施形態に係る液体タンクを断面して示す正面図。 前記第3実施形態に係る液体タンクを透視した斜視図。 本発明の第4実施形態に係る液体タンクを断面して示す側面図。 本発明の第5実施形態に係る液体タンクを透視した斜視図。 前記第5実施形態に係る液体タンクを断面して示す側面図。
符号の説明
1…作動油タンク(液体タンク)、10…タンク本体、16…ガイド(仕切)、16A…仕切部材(仕切)、16A11…開口部、20…フィルタ、40…気泡除去装置、112…ドレンポート、113…送出口、119…サブ戻り口、161…開口部、163…上面、165…エア抜き孔、428…流出口、446…排出口、G…隙間。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を、図1〜図8に基づいて説明する。
作動油タンク(液体タンク)1は、例えば建設機械に取り付けられ、作業機を作動させるための作動油(液体)を収容するために用いられる。従って、この作動油タンク1には、図示しないポンプの他、コントロールバルブ、作業機を構成するシリンダ、およびオイルクーラ等が作動油流路を介して連結されており、これらで油圧回路および油圧システムが構築されている。
このような作動油タンク1は、図1〜図4に示すように、タンク本体10、フィルタ20、接続部30、および気泡除去装置40を含んで構成され、フィルタ20、接続部30、および気泡除去装置40が、いわゆる宙吊り状態でタンク本体10内に収容されている。
具体的にタンク本体10は、箱状の本体11を備えて構成され、本体11の底板部111には、作動油タンク1内の作動油を排出するためのドレンポート112と、油圧回路等の外部流路への送出口113とが設けられている。
底板部111の下面には、ドレンポート112と連通するドレン管12が設けられ、下部フランジ13が送出口113を囲むようにして溶接等で固定されている。下部フランジ13には、外部流路との接続を行うジョイント部材14がシール材(不図示)を介してボルト止めされており、ジョイント部材14と一体の鉛直なサクションストレーナ(以下、単にストレーナと称す)15が、本体11内に収容されている。
また、底板部111の上面には、送出口113およびストレーナ15を覆う円筒形状のガイド16が設けられ、ガイド16は上側に開口した開口部161を備えている。開口部161には、ストレーナ15の真上に吊り下げられている気泡除去装置40の下端部分、すなわち気泡除去後の作動油が流出する流出口428を含む部分が挿入されており、その際、開口部161の内周と気泡除去装置40の外周との間には、周方向に沿って略均等幅の隙間Gが形成されている。つまり、ガイド16は、作動油タンク1内において、開口部161と気泡除去装置40との間に隙間Gを残した上で、送出口113、ストレーナ15、および気泡除去装置40の下端部分の周囲を覆っている。従って、ガイド16内の送出空間S1内で気泡除去装置40から流出した作動油は、ストレーナ15に向けて案内されやすくなるとともに、ガイド16の外側のガイド外空間S2内にある気泡を含む作動油が、送出空間S1内に入り込むのを防止できる。
一方、本体11の上板部114には、新たな作動油を給油するための給油口17および上部フランジ18が溶接等で固定され、上部フランジ18には、蓋部材19がボルトで着脱自在に固定されている。蓋部材19には、作業機のシリンダ等から作動油が戻る戻り口191が設けられ、戻り口191はフィルタ20の内部に連通する。
フィルタ20は、筒状のフィルタ本体21を備え、フィルタ本体21の上端側に設けられたフランジ211を介して、蓋部材19とともに上部フランジ18に着脱自在に固定されている。フィルタ本体21の内部には、円筒形状のフィルタエレメント22が収容されており、バネ23によってフィルタ本体21の底部212に付勢されている。底部212の略中央部分には孔24が設けられ、孔24を通りフィルタエレメント22の中空部221に挿入された状態で、接続部30の縦管31が取り付けられている。
接続部30は、フィルタ20と連通する前述の縦管31および取付フランジ32を備えて構成される。取付フランジ32は、縦管31の下端に溶接等で固定され、取付フランジ32には、接続部30と連通する気泡除去装置40がボルト止めされている。
このように、フィルタ20、接続部30、および気泡除去装置40で構成される流路アッセンブリ50では、各要素の内部が連通した状態で、各要素が上から順に略一直線上に配置されて蓋部材19に接続されている。これによって、作業機のシリンダ等から戻ってきた作動油が蓋部材19の戻り口191からフィルタ20および接続部30を通って気泡除去装置40内に流れ込むようになっている。
気泡除去装置40は、作動油に旋回流(渦)を生じさせた際の遠心力によって比重の軽い気泡を中央側に寄せ、ここから専用の流路を通して気泡を分離するサイクロン型であり、図5〜図7にも示すように、取付フランジ32の下面にボルト止めされる第1部材41と、この第1部材41の下部側にボルト止めされて上部が当該第1部材41内に収容される第2部材42とで構成されている。
第1部材41は有天円筒状とされ、上面部分には下方に窪んだ凹状の作動油入力ポート411が設けられている。この入力ポート411の内部上面には、径方向に沿って上方に膨出した一条の流れ方向変換部412が設けられている。流れ方向変換部412の表面はなめらかな曲面で形成されており、上方から入力ポート411に流れ落ちた作動油が流れ方向変換部412を境にして二方向に分流するようになっている。また、入力ポート411の内周面には、周方向に沿った長孔状の側部開口413が径方向に対向して一対設けられ、流れ方向変換部412で分流された作動油がこれらの側部開口413に導かれる。さらに、第1部材41全体の中空部分において、その内周面には肉厚が薄くなるように窪んだ導入流路形成部414が、やはり径方向に対向して一対設けられ、これらの導入流路形成部414と前記側部開口413とが連通している。
一方の第2部材42は有底筒状とされ、その上部には上方に突出した導入流路形成壁421を備えている。この導入流路形成壁421の外周面には、外側に膨出した案内部422が径方向に対向して一対設けられており、導入流路形成壁421が第1部材41の中空部分に挿入された際に、その案内部422が第1部材41の導入流路形成部414内に嵌め込まれる。そして、導入流路形成部414、導入流路形成壁421、および案内部422で囲まれた空間により、作動油をサイクロン室423へ導くための導入流路43が形成され、第1部材41側の側部開口413を通して導入流路43内に作動油が流れ込む。この際、案内部422の上面部分は、周方向の一端側から他端側にかけて下方に急傾斜した後、導入流路形成壁421に切欠状に設けられた流入口424に至るまで略一定の上下厚みで形成されている。従って、導入流路43内に流れ込んだ作動油は、その傾斜部分で周方向に案内されて流入口424に導かれ、サイクロン室423に接線方向から流入する。
ところで、第1部材41の内側の天面部分には出口ポート441が設けられており、出口ポート441は、流れ方向変換部412を形成する膨出部分の内部に形成された横孔部442と連通している。また、第1部材41の筒状部分の厚肉とされた部分には縦孔部443が形成され、横孔部442の一端側と連通している。横孔部442の他端側はプラグ等で封止されている。
これに対して、第2部材42のサイクロン室423部分の外周面部423Aに上下にわたって設けられた突出部425には、結合フランジ426から下方に向かう縦孔部444と、縦孔部444の下端に連通するように斜め上方から下方に向かう傾斜孔部445とが穿設されており、第1、第2部材41,42同士を結合させた際に、縦孔部444の上端が第1部材41側の縦孔部443に連通する。また、傾斜孔部445の開口部分が気泡の排出口446になっている。
そして、出口ポート441および各孔部442〜445により、気泡の排出流路44が形成されている。このような排出流路44は、全体が気泡除去装置40内に形成されており、チューブ等からなる外部流路は設けられていない。
第2部材42の下部側には、径方向の外側に突出した勢力低減部427が設けられている。この勢力低減部427は、作動油の流出口428を覆うように位置しており、第2部材42の外周面部423Aに沿って連続した鍔部427Aと、鍔部427Aの端縁から下方に垂下した下垂片部427Bとを備え、下垂片部427Bには等周間隔で複数の切欠開口427Cが設けられている。これらの切欠開口427Cは、流出口428からずれた位置に複数設けられており、流出口428から流出した作動油は、そのまま切欠開口427Cを通して拡がるのではなく、一旦下垂片部427Bに当たって勢いが低減し、この後に切欠開口427Cや下垂片部427Bの下方から作動油タンク1内に拡がる。この際、本実施形態では、流出口428がサイクロン室423内での旋回方向に沿った形状で、かつ外周面部423Aと端面部423B(図7参照)とに跨って開口しており、作動油をサイクロン室423から流れを乱さずに流出させつつ、下垂片部427Bに確実に衝突させて流出直後の勢いを低減させている。なお、このような勢力低減部427は、気泡除去装置40に一体に設けられる他、気泡除去装置40と別体で設けられてガイド16の内周面に取り付けられてもよい。
このような気泡除去装置40の作動油入力ポート411に流れ込んできた作動油は、流れ方向変換部412を境にして二方向に分流されて側部開口413から気泡除去装置40内に流入した後、第1部材41および第2部材42間に設けられた導入流路43を通って、第2部材42の流入口424からサイクロン室423へ接線方向に流入する。
旋回流が生じているサイクロン室423では、作動油に気泡が含まれている場合、作動油に比べて格段に比重の小さい気泡が中央の上部側に寄せ集まり、サイクロン室423内の内部圧力によって、第1部材41の内側の天面に設けられた出口ポート441から、第1部材41および第2部材42にわたり連通して設けられた排出流路44を通って、排出口446から排出される。
ここで、排出口446は、図1および図2に示すように、最低の液面レベルL1〜L5よりも下方に位置しており、常時作動油中に開口した状態を維持できるようになっている。従って、サイクロン室423内が負圧になった場合でも、作動油の液面よりも上部に存在する気体が排出口446から逆流することがない。なお、L1は作動油タンク1が水平位置での最低の液面レベルを表し、L2〜L5は作動油タンク1が傾いた場合の最低の液面レベルを表している。
一方、サイクロン室423内で気泡が除去された作動油は、旋回流を生じながら下方に向かい、第2部材42の下端部分に設けられた流出口428からタンク内の作動油中へ流出する。流出口428の周りには、流出直後の作動油の勢いを低減させる勢力低減部427が設けられているので、流出口428から流出した作動油の勢いで液面が大きく盛り上がったり、あるいは噴水状に噴き上がったりするのを防ぐことができる。従って、液面が波立って液面上の空気を新たに巻き込むおそれがなく、気泡を生じにくくでき、気泡除去をより確実に行える。
流出口428や勢力低減部427が設けられている気泡除去装置40の下端部分はガイド16の開口部161内に挿入されており、流出口428から流出した作動油は、ガイド16によって送出空間S1内をストレーナ15に向けて案内される。
このような構成の気泡除去装置40は、本実施形態において、ストレーナ15に対して鉛直方向の中心軸が多少ずれてはいるが、互いの一部がオーバーラップした略直線上でストレーナ15の上側に配置されている。このような配置とすることで、フィルタ20、接続部30、気泡除去装置40、ストレーナ15、および送出口113が略直線上に配置されるため、タンク本体10をスリムにできて作動油タンク1の設置面積が減少するとともに、気泡除去装置40やストレーナ15等の、油面低下時にエアを巻き込むおそれのある要素をタンク中心寄りに配置でき、油面低下の影響を受けにくくできる。
ここで、気泡除去装置40の作動油入力ポート411を、例えば、サイクロン室423内の旋回流の旋回軸と垂直な方向に開口させて気泡除去装置40の側部に設けた場合には、略垂直に曲げられた接続部30が必要となるため、組み立て効率上好ましくないばかりでなく、タンク本体10をスリムにし作動油タンク1の設置面積を減少させるという前述の利点を十分に活かすことができなくなるおそれがある。
従って、フィルタ20、接続部30、気泡除去装置40、ストレーナ15、および送出口113が略直線上に配置される場合には、気泡除去装置40に設けられる作動油の流入用のポートは、本実施形態における作動油入力ポート411のように、サイクロン室423内の旋回流の旋回軸方向に開口して設けられることが望ましい。
以上のような構成の作動油タンク1では、ガイド16の開口部161と、開口部161に挿入された気泡除去装置40との間に隙間Gが形成されているため、例えば、シリンダのピストンがヘッド側に移動して大量の作動油が必要となり、気泡除去装置40から流出した作動油を再度送り込むだけでは足りない場合には、作動油タンク1内のガイド外空間S2に収容されている作動油がこの隙間Gを通って送出空間S1内に吸い込まれ、不足分が送出口113から油圧回路に送出される。また、これとは反対に、シリンダのピストンが基端側に移動して大量の作動油が戻り口191から作動油タンク1内に戻された場合には、送出空間S1から油圧回路に送出されるよりも多くの量の作動油が気泡除去装置40を通って送出空間S1に送られるため、これによる送出空間S1の作動油の過剰分が、隙間Gを通ってガイド外空間S2に出される。このようにして、送出空間S1における、油圧回路からの作動油の戻り量と送出口113からの送出量との差、つまり送出空間S1内の作動油の過不足分が調整される。この際、隙間Gが大き過ぎると、排出口446から排出された気泡を含む作動油も送出空間S1内に吸い込まれてしまい、反対に隙間Gが小さ過ぎると、作動油の過不足分調整がスムーズに行われなくなるため、隙間Gの寸法は5mm程度が望ましい。
次に、作動油タンク1の製造方法、その中でも特にガイド16を含むタンク本体10の製造方法と、タンク本体10への流路アッセンブリ50の取り付け方法について説明する。
図8に示すように、タンク本体10の製造にあたっては、底板部111および上板部114を備えたコ字状の外板部材115と、外板部材115と組み合わせてタンク本体10を構成する別のコ字状の外板部材116とを用意する。その際、外板部材115には、ドレンポート112、送出口113、ドレン管12、上下部の各フランジ13,18、および給油口17が設けられた状態にしておくのが望ましい。
そして、底板部111に対してガイド16を位置決めし、底板部111に溶接する。この後に、各外板部材115,116を組み合わせ、溶接によりお互いを固定する。
このように、外板部材115と別の外板部材116とを接合する前に、ガイド16を外板部材115の底板部111に溶接するので、周囲と干渉することなく、ガイド16の溶接を確実に行うことができる。
このようにして製造されるタンク本体10に流路アッセンブリ50を取り付けるには、図3および図4に示すように、流路アッセンブリ50を上部フランジ18からタンク本体10内に入れて、気泡除去装置40の下端部分をガイド16の開口部161に挿入した後、蓋部材19とともに上部フランジ18にボルト止めする。また、フィルタ20の交換や気泡除去装置40のメンテナンスに伴い、流路アッセンブリ50をタンク本体10から外す必要がある場合には、取り付け時とは逆の操作を行えばよい。
この際、気泡除去装置40の外周部分とガイド16の開口部161との間には隙間Gが形成されているため、タンク本体10への流路アッセンブリ50取り付け時または取り外し時に、気泡除去装置40が開口部161と干渉しづらく、流路アッセンブリ50の取り付け時または取り外しが容易に行える。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を図9および図10に基づいて説明する。なお、第2実施形態を含めこれ以降の実施形態の説明では、既に説明した部分と同一の部分等については、同一符号を付してその説明を省略する。
前述した第1実施形態では、気泡除去装置40、送出口113、およびストレーナ15は、互いの中心軸が多少ずれた状態で、略直線上に配置されていた。
これに対し、本実施形態では、気泡除去装置40、送出口113、およびストレーナ15が、互いに同じ中心軸上で、一直線上に配置されている点が異なる。
従って、第1実施形態に比べ、作動油タンク1を設置した状態でのタンク本体10幅方向の寸法をさらに小さくでき、作動油タンク1の設置面積をより減少させることができる。また、油面低下時にエアを巻き込むおそれのある要素を、よりタンク中心側に配置でき、油面低下の影響をさらに受けにくくできる。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態を図11および図12に基づいて説明する。
前述した第1実施形態および第2実施形態では、気泡除去装置40、送出口113、およびストレーナ15は、略直線上かまたは一直線上に配置されるとともに、これらを覆うガイド16が円筒形状に形成されていた。
これに対し、本実施形態では、気泡除去装置40とストレーナ15とが作動油タンク1の幅方向に並設されており、気泡除去装置40、送出口113、およびストレーナ15が、略直線上に配置されていない。また、これに伴ってガイド16が異形状に形成されている。
具体的に、図11および図12に示すように、気泡除去装置40は、その下端がストレーナ15の上端よりも下側に位置した状態で、ストレーナ15と並設されている。
また、ガイド16は、このように配置された気泡除去装置40、ストレーナ15、およびストレーナ15が挿入される送出口113を覆うため、ストレーナ15の収容部分で一段上がった突状部162を備えている。さらに、突状部162の上面163は、気泡除去装置40側に向かうに従って上側に傾斜しており、上面163と突状部162の気泡除去装置40側の側面164との間の縁部、すなわちガイド16の上面163と連続した位置にある最上位部分には、エア抜き孔165が設けられている。
このように、上面163が気泡除去装置40側に向かうに従って、つまりタンク中心に向かうに従って上側に傾斜し、ガイド16の最上位部分にエア抜き孔165が形成されることで、気泡を含む作動油が送出空間S1内に入り込んでしまった場合であっても、気泡が上面163の傾斜に沿ってエア抜き孔165に案内され、エア抜き孔165からガイド外空間S2側に排出される。また、作動油タンク1が搭載された建設機械の移動時の加減速や建設機械が傾斜面に位置することで、図11に示すように、最低の液面レベルL1の状態において作動油タンク1内の作動油の液面がL2またはL3のように大きく傾いた場合であっても、エア抜き孔165が作動油タンク1の中央寄りに設けられているため、エア抜き孔165が液面上に出ることがなく、ガイド16内にエアが混入するのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、ドレンポート112およびドレン管12は、ドレンポート112とドレン管12の作動油タンク1への取付側の開口部121とが、ガイド16の内外にまたがって、つまり送出空間S1およびガイド外空間S2間にまたがってタンク本体10の底板部111に設けられている。すなわち、ドレンポート112およびドレン管12は、両空間S1,S2を連通している。
このような構成とすることで、作動油タンク1内の作動油を排出するいわゆるドレン時に、ガイド16内の送出空間S1の作動油も、容易に外部へ抜くことができる。また、送出空間S1とガイド外空間S2とが連通しているため、ガイド16の開口部161および気泡除去装置40間の隙間Gを介して送出空間S1内の作動油の過不足分が調整されるのと同様に、ドレンポート112およびドレン管12によっても、送出空間S1内の作動油の過不足分が調整される
〔第4実施形態〕
以下、本発明の第4実施形態を図13に基づいて説明する。
前述した第3実施形態では、送出口113および下部フランジ13がタンク本体10の底板部111に設けられ、ストレーナ15を含むジョイント部材14が、下部フランジ13を介して底板部111に固定されていた。
これに対し、本実施形態では、送出口113および下部フランジ13がタンク本体10の側板部117に設けられ、ストレーナ15を含むジョイント部材14が、下部フランジ13を介して側板部117に固定されている点が大きく異なる。
このような構成であっても、前述の第3実施形態と同様の効果が得られるとともに、ジョイント部材14が作動油タンク1下側に突出していないため、作動油タンク1の上下方向のスペースが少ない場合でも、作動油タンク1の搭載が可能であり、搭載設計の負荷を低減することができる。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態を図14および図15に基づいて説明する。
前述した第1実施形態から第4実施形態では、気泡除去後の液体を送出口113に案内するガイド16が、気泡除去装置40の下端部分、送出口113、およびストレーナ15を覆って、作動油タンク1内部を流出口428側と排出口446側とに仕切っていた。
これに対し、本実施形態では、作動油タンク1内に仕切部材16Aが設けられ、この仕切部材16Aが、作動油タンク1の内部を上下に二分して、作動油タンク1内部を流出口428側と排出口446側とに仕切る点が大きく相違する。
以下、本実施形態に係る作動油タンク1について、具体的に説明する。
作動油タンク1は、図14および図15に示すように、前述した第1実施形態から第4実施形態と同様に、タンク本体10、フィルタ20、接続部30、および気泡除去装置40を含んで構成され、フィルタ20、接続部30、および気泡除去装置40が、タンク本体10内に収容されている。
このうちのタンク本体10は、箱状の本体11を備えて構成され、本体11は、コ字状の外板部材115と、外板部材115と組み合わされる別のコ字状の外板部材116とを用いて構成される。ここで、前述した第1実施形態から第4実施形態とは異なり、外板部材116は、高さ方向および幅方向ともに、外板部材115に比べて若干大きな寸法を有して形成されている。このため、外板部材116は、内壁が外板部材115の端縁と当接して、外板部材115と組み合わされる。
本体11の上板部114には、上部フランジ18を介して、蓋部材19が着脱自在に固定され、本体11の側板部117には、仕切部材16Aが、側板部117に対向する別のコ字状の外板部材116の側板部118に向けて取り付けられている。なお、この仕切部材16Aの詳細については、後で説明する。
本体11の側板部118には、作業機のシリンダ等から作動油が戻る戻り口191とは別に、複数のサブ戻り口119が、仕切部材16Aに対して気泡除去装置40の排出口446側に、つまり上板部114側に設けられている。このサブ戻り口119からは、例えば建設機械において、作業機の油圧シリンダをコントロールするためのパイロット回路の油が、気泡除去装置40を通されずに作動油タンク1内に戻される。
このようなタンク本体10において、仕切部材16Aは、図14および図15に示すように、平面視略矩形状の一枚板を用いて、両端側が屈曲された形状に形成されている。具体的に、仕切部材16Aは、中央部16A1、第1屈曲部16A2、第2屈曲部16A3、および取付部16A4を備えている。
中央部16A1は、仕切部材16Aの中央寄りの部分であり、この中央部16A1に形成された開口部16A11に、気泡除去装置40の下端部分が挿入される。
中央部16A1の一端側には、中央部16A1に対して屈曲された第1屈曲部16A2が設けられ、他端側には、中央部16A1に対して第1屈曲部16A2の屈曲方向と同じ方向に屈曲された第2屈曲部16A3が設けられている。これら第1屈曲部16A2および第2屈曲部16A3は、作動油タンク1内の液面の傾斜を考慮して形成されており、作動油タンク1内の液面が傾斜した場合に、液面の高さが仕切部材16Aを下回らないようになっている。
第2屈曲部16A3における中央部16A1の反対側には、第2屈曲部16A3の屈曲方向にさらに屈曲された取付部16A4が設けられている。この取付部16A4が側板部117に取り付けられて、仕切部材16Aが作動油タンク1に固定される。
そして、仕切部材16Aは、各屈曲部16A2,16A3に対して中央部16A1が上板部114側になるように、すなわち、上方に向けて凸形状となるように、作動油タンク1に取り付けられている。ここで、仕切部材16Aは、平面視した場合に、第1屈曲部16A2側の先端から取付部16A4までの寸法が、作動油タンクの内法寸法に較べ小さくなるように形成されている。このため、仕切部材16Aは、第1屈曲部16A2の先端部と本体11の壁面との間に若干の隙間G′を有した状態で、本体11に取り付けられている。
このようなタンク本体10では、略一直線上に配置されたフィルタ20、接続部30、および気泡除去装置40で構成される流路アッセンブリ50が、蓋部材19に接続されてタンク本体10内に収容されている。そして、このうちの気泡除去装置40の流出口428を含む下端部分が、仕切部材16Aの開口部16A11に挿入されている。その際、開口部16A11の内周と気泡除去装置40との間には、周方向に沿って略均等幅の隙間Gが形成されている。
また、気泡除去装置40の排出口446は、仕切部材16Aの上方に位置しているため、作動油タンク1の内部は、仕切部材16Aによって、流出口428側と排出口446側とに仕切られることになる。
以上のような構成の作動油タンク1では、仕切部材16Aにおける第1屈曲部16A2の先端部と、本体11の壁面との間に隙間G′が形成されている。このため、仕切部材16Aの開口部16A11の内周と気泡除去装置40との間の隙間Gに加えて、仕切部材16Aおよび本体11の壁面間の隙間G′によっても、送出空間S1内の作動油の過不足分が調整されることになる。
また、仕切部材16Aは、一枚板を用いて両端側が屈曲された形状であり、かつ、取付部16A4で作動油タンク1内に片持ち支持されている。このため、仕切部材16Aは、成形が容易にできるとともに、簡単に作動油タンク1内に取り付けることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
第1実施形態において、ガイド16においては、円筒形状の側壁がそのまま開口部161を形成していたが、ガイド16の側壁の端から気泡除去装置40に向かうに従って傾斜した上面、いわゆるつばを設けて開口部161を形成してもよい。これにより、第3実施形態および第4実施形態の場合と同様に、気泡を含む作動油が送出空間S1内に入り込んでしまった場合であっても、気泡が上面の傾斜に沿って、気泡除去装置40の外周部分とガイド16の開口部161との間の隙間Gに案内され、隙間Gからガイド外空間S2側に排出される。
また、第1実施形態および第2実施形態において、ドレンポート112およびドレン管12は、ドレンポート112と作動油タンク1への取付側の開口部121とが、ガイド16の内外にまたがるようには設けられていなかったが、第3実施形態および第4実施形態と同様に、ガイド16の内外にまたがって設けられてもよい。
さらに、第3実施形態および第4実施形態において、ガイド16は突状部162を備えていたが、送出口113と気泡除去装置40の所定部分とを覆う形状であればよく、例えば単純な箱型形状であってもよい。
第5実施形態において、仕切部材16Aは、第1屈曲部16A2および第2屈曲部16A3を備えていたが、これに限られない。要は、仕切部材16Aは、タンク本体10に取り付けられた状態で、水平方向に対して傾斜した部分を有していればよく、例えば、中央部16A1が第2屈曲部16A3を形成してもよい。または、仕切部材16Aには、第1屈曲部16A2および第2屈曲部16A3のうちのいずれか一方のみが設けられていてもよい。
第5実施形態において、仕切部材16Aは、作動油タンク1内を二分していたがこれに限られず、例えば、二分された作動油タンク1内をさらに仕切っていてもよい。
また、第5実施形態において、仕切部材16Aは、作動油タンク1内を上下に仕切っていたがこれに限られない。要は、仕切部材16Aは、作動油タンク1内を、送出口113および流出口428側と排出口446側とに仕切っていれば、本発明に該当する。
第5実施形態において、隙間G′は、仕切部材16Aにおける第1屈曲部16A2の先端部と、本体11の壁面との間に形成されていたがこれに限られず、例えば、第1屈曲部16A2から第2屈曲部16A3までの端縁部分と本体11の壁面との間に形成されていてもよい。
また、第5実施形態において、仕切部材16Aは、側板部117に取り付けられて片持ち支持されていたがこれに限られず、その他容易に類推できるいかなる方法で取り付けられもよい。つまり、仕切部材16Aは、タンク本体10内を、流出口428および送出口113が設けられた側と、排出口446側とに仕切っていればよく、例えば、仕切部材16Aの四隅を外板部材116に溶接して外板部材116に取り付けてもよい。この場合には、仕切部材16Aに取付部16A4を設ける必要はなく、仕切部材16Aをより簡略化した形状とすることができる。
第5実施形態において、サブ戻り口119は複数設けられていたがこれに限られず、サブ戻り口119が一つのみ設けられていてもよい。
また、サブ戻り口119は側板部118に設けられていたがこれに限られず、例えば、上板部114に設けられてもよい。
さらに、サブ戻り口119は、作動油タンク1内で作動油中に位置するように設ける必要はなく、例えば、液面よりも上方側に設けられていてもよい。
すなわち、サブ戻り口119は、仕切部材16Aに対して排出口446側であれば、任意の箇所に設置することができる。
なお、前記各実施形態では、作動油を収容する作動油タンク1について述べたが、これに限られるものではなく、例えば燃料タンクなど、液体の収容に用いられ、かつ液体中の気泡を除去する気泡除去装置が内部に設けられた液体タンクであればよい。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
本発明は、作動油タンクや燃料タンクを始め、液体中の気泡(空気)を除去する気泡除去装置を備えたあらゆる液体タンクに適用可能である。
【0003】
たは取り外し作業が必要となる。また、内部チャンバを形成する側壁の外面には、水平方向にのびる複数のバッフルが形成されているため、内部チャンバの取り付けまたは取り外し時には、このバッフルとタンクとが、互いに干渉してしまう。これらのことから、内部チャンバの取り付けまたは取り外し作業は非常に煩雑であり、タンクの組み立て効率が良くないという問題がある。
[0010]
本発明の主な目的は、気泡を確実に除去できるとともに、組み立て効率に優れた液体タンクを提供することにある。
課題を解決するための手段
[0011]
本発明の液体タンクは、液体を収容する液体タンクであって、前記液体を収容するタンク本体と、前記タンク本体内に設けられて前記液体中に含まれる気泡を除去する気泡除去装置とを備え、前記タンク本体は、前記気泡除去装置を通されない前記液体を当該タンク本体内に戻す少なくとも一つのサブ戻り口と、当該タンク本体内を少なくとも二分する仕切と、前記液体を外部に送出するための送出口とを備え、前記気泡除去装置は、前記タンク本体内に、気泡除去後の前記液体が流出する流出口と、除去した気泡を排出する排出口とを有し、前記サブ戻り口は、前記仕切に対して前記排出口側に設けられ、前記送出口は、前記仕切に対して前記流出口側に設けられ、前記仕切は、前記タンク本体内を、前記流出口および前記送出口が設けられた側と、前記排出口側とに仕切っていることを特徴とする。
ここで、送出口とは、外部への送出に際してタンク本体内の液体が取り込まれる部分をいい、タンク本体内の液体を吸い込んで外部に送出するような構成を含むものである。
[0012]
このような本発明によれば、タンク本体内に設けられた仕切が、当該タンク本体内を少なくとも二分して、気泡除去後の液体が流出する流出口およびタンク外部に液体を送出するための送出口を含む側と、除去した気泡を排出する排出口を含む側とに仕切っている。これによれば、気泡を含んだ液体が送出口側に流れ込むのを防ぐことができるので、送出口には流出口からの気泡除去後の液体が流入することになる。このため、気泡を含んだ液体が、送出口から外部流路に送出されるのを防止できるので、作動油内の気泡を確実に除去することができる。
また、気泡除去装置に通されない液体をタンク本体内に戻すサブ戻り口は、仕切に対して気泡除去装置の排出口側に設けられているため、サブ戻り口から戻されてきた気泡を含む液体が、送出口側に流入することが防がれる。このため、気泡を含んだ液体が、送出口から外部流路に送出されるのを防止でき、作動油内の気泡をより確実に除去することができる。
[0013]
本発明の液体タンクにおいて、前記仕切は、前記タンク本体に固定されていることが望ましい。
【0004】
[0014]
このような本発明によれば、仕切は、タンク本体に固定されているため、気泡除去装置に仕切が固定されている場合に比べて、気泡除去装置をタンク本体に取り付ける際や、タンク本体から取り外す際に、気泡除去装置およびタンク本体間の干渉が少なくなる。このため、気泡除去装置の取り外しがスムーズにできるので、液体タンクの組み立て効率を向上させることができる。
[0015]
[0016]
[0017]
本発明の液体タンクにおいて、前記仕切は、前記タンク本体内を上下に仕切っていることが望ましい。
[0018]
このような本発明によれば、仕切がタンク本体内を上下に仕切るため、気泡を含んだ液体が集まりやすい上方側と、気泡除去後の液体を多く含む下方側とを仕切ることができる。ここで、一般的に、気泡除去装置は、排出口が鉛直上方側に設けられ、かつ流出口が鉛直下方側に設けられた状態で、タンク本体内に配置されている。このため、このような気泡除去装置とともに用いられた場合には、簡単にタンク本体内を流出口側と排出口側とに仕切ることができる。このため、液体タンクの組み立て効率を一層向上させることができる。
[0019]
本発明の液体タンクにおいて、前記仕切は、前記タンク本体に取り付けたときに、上方に凸形状に形成されていることが望ましい。
[0020]
このような本発明によれば、仕切は、タンク本体に取り付けたときに、上方に凸形状に形成されているため、タンク本体内の液面が傾斜した場合に、液面の高さが、水平方向の両端側で仕切を下回ることが防止される。これにより、タンク本体内の液面が傾斜した場合でも、仕切の送出口側にエアが入り込むことを防止できるので、送出口
本発明は、液体タンクに係り、より具体的には、液体中の気泡(空気)を除去する気泡除去装置を備えた液体タンクに関する。
従来より、建設機械においては、作業機の一部であるシリンダ等を作動油で駆動することが一般的である。従って、建設機械はシリンダ等を駆動する油圧回路を備えており、この油圧回路には作動油タンクや、作動油タンクから作動油を圧送するポンプ等の他、油圧回路内で発生してポンプを破損させるおそれのある作動油中の気泡を除去するために、気泡除去装置を設ける場合がある。そして近年では、建設機械の搭載部品に対して小型化が要請されていることから、作動油タンク内に気泡除去装置が設けられたものが多く存在する。
作動油タンク内の気泡除去装置により気泡が除去された作動油は、気泡除去装置の流出口からタンク内の作動油中に流出し、タンクの送出口から送出された後、ポンプによって再び油圧回路に圧送される。一方、気泡除去装置により除去された気泡も、気泡除去装置に設けられた流出口とは別の排出口から、タンク内の作動油中に排出される。従って、作動油タンクの小型化により、気泡除去装置の排出口と作動油タンクの送出口とが近くに配置されるようになると、排出口から排出された気泡を含む作動油も一緒に送出口から送出されてしまうおそれがある。
そこで、この問題を防止するために、気泡除去後の作動油の流出口およびタンクの送出口側と、気泡の排出口側とを仕切り、主に流出口からの作動油を送出口に導くためのガイド部を備えた作動油タンクが知られている(例えば、特許文献1)。
また、複数の気泡除去装置を並設しその全体を閉塞板で覆った複合形気泡除去装置を備え、複合形気泡除去装置とタンクの送出口とを戻り管で接続するタンクも知られている(例えば、特許文献2)。
さらには、タンク上部の作動油戻り口とタンク下部の送出口とを接続する内部チャンバを備え、この内部チャンバ内に螺旋状のバッフルを設けるとともに、周縁に通気孔が形成された中空軸をバッフルの中心軸部分に設けたタンクも知られている(例えば、特許文献3)。この特許文献3に記載のタンクでは、内部チャンバの螺旋状のバッフル上を作動油が流れることで旋回流が生じ、内部チャンバの中央に寄せられた気泡を含む作動油が、内部チャンバ中央の中空軸を通してタンク外部に排出される。
特開2004−84923号公報 特開平8−318103号公報(図9および図10) 米国特許第2,316,729号明細書
しかし、特許文献1に記載のタンクにおいては、ガイド部がタンクの送出口を完全に覆うようには設けられていないため、排出口から排出された気泡を一緒に吸い込んでしまうのを十分に防止することができないという問題がある。特に、タンクを小型化しようとした場合には、タンクの送出口と気泡の排出口との距離が近くなるため、このような問題が生じ易い。
一方、特許文献2に記載のタンクにおいては、ポンプ吸入管に途中分岐管が設けられており、ポンプでの液体の吸入量とタンクへの戻り量が等しくない場合には、その過不足分が調整されるようになっている。しかしながら、複合形気泡除去装置がタンク内で大きなスペースを占めるため、途中分岐管がタンクの側端部、つまり気泡除去装置の流出口よりも特にポンプに近い位置に設けられており、タンク内の気泡を含む液体がポンプに直接流れ込んで、ポンプが気泡を吸い込んでしまうおそれがある。また、複合形気泡除去装置が、タンク外部からの流入配管およびタンク外部へとのびる流出配管にタンク内で接続固定されているため、タンクの製造時や整備時に気泡除去装置と各配管とを組み立てるまたは外す作業を行わなければならず、組み立て効率が良くないという問題がある。
特許文献3に記載のタンクでは、作動油戻り口と、作動油から気泡を除去する機能を有した内部チャンバとが、タンク内で配管を用いて接続されているため、タンク内へ内部チャンバを取り付ける際や、タンク内から取り外す際に、この配管の組み立てまたは取り外し作業が必要となる。また、内部チャンバを形成する側壁の外面には、水平方向にのびる複数のバッフルが形成されているため、内部チャンバの取り付けまたは取り外し時には、このバッフルとタンクとが、互いに干渉してしまう。これらのことから、内部チャンバの取り付けまたは取り外し作業は非常に煩雑であり、タンクの組み立て効率が良くないという問題がある。
本発明の主な目的は、気泡を確実に除去できるとともに、組み立て効率に優れた液体タンクを提供することにある。
本発明の液体タンクは、液体を収容する液体タンクであって、前記液体を収容するタンク本体と、前記タンク本体内に設けられて前記液体中に含まれる気泡を除去する気泡除去装置とを備え、前記タンク本体は、前記気泡除去装置を通されない前記液体を当該タンク本体内に戻す少なくとも一つのサブ戻り口と、当該タンク本体内を少なくとも二分する仕切と、前記液体を外部に送出するための送出口とを備え、前記気泡除去装置は、前記タンク本体内に、気泡除去後の前記液体が流出する流出口と、除去した気泡を排出する排出口とを有し、前記サブ戻り口は、前記仕切に対して前記排出口側に設けられ、前記送出口は、前記仕切に対して前記流出口側に設けられ、前記仕切は、前記タンク本体内を、前記流出口および前記送出口が設けられた側と、前記排出口側とに仕切っていることを特徴とする。
ここで、送出口とは、外部への送出に際してタンク本体内の液体が取り込まれる部分をいい、タンク本体内の液体を吸い込んで外部に送出するような構成を含むものである。
このような本発明によれば、タンク本体内に設けられた仕切が、当該タンク本体内を少なくとも二分して、気泡除去後の液体が流出する流出口およびタンク外部に液体を送出するための送出口を含む側と、除去した気泡を排出する排出口を含む側とに仕切っている。これによれば、気泡を含んだ液体が送出口側に流れ込むのを防ぐことができるので、送出口には流出口からの気泡除去後の液体が流入することになる。このため、気泡を含んだ液体が、送出口から外部流路に送出されるのを防止できるので、作動油内の気泡を確実に除去することができる。
また、気泡除去装置に通されない液体をタンク本体内に戻すサブ戻り口は、仕切に対して気泡除去装置の排出口側に設けられているため、サブ戻り口から戻されてきた気泡を含む液体が、送出口側に流入することが防がれる。このため、気泡を含んだ液体が、送出口から外部流路に送出されるのを防止でき、作動油内の気泡をより確実に除去することができる。
本発明の液体タンクにおいて、前記仕切は、前記タンク本体に固定されていることが望ましい。
このような本発明によれば、仕切は、タンク本体に固定されているため、気泡除去装置に仕切が固定されている場合に比べて、気泡除去装置をタンク本体に取り付ける際や、タンク本体から取り外す際に、気泡除去装置およびタンク本体間の干渉が少なくなる。このため、気泡除去装置の取り外しがスムーズにできるので、液体タンクの組み立て効率を向上させることができる。
本発明の液体タンクにおいて、前記仕切は、前記タンク本体内を上下に仕切っていることが望ましい。
このような本発明によれば、仕切がタンク本体内を上下に仕切るため、気泡を含んだ液体が集まりやすい上方側と、気泡除去後の液体を多く含む下方側とを仕切ることができる。ここで、一般的に、気泡除去装置は、排出口が鉛直上方側に設けられ、かつ流出口が鉛直下方側に設けられた状態で、タンク本体内に配置されている。このため、このような気泡除去装置とともに用いられた場合には、簡単にタンク本体内を流出口側と排出口側とに仕切ることができる。このため、液体タンクの組み立て効率を一層向上させることができる。
本発明の液体タンクにおいて、前記仕切は、前記タンク本体に取り付けたときに、上方に凸形状に形成されていることが望ましい。
このような本発明によれば、仕切は、タンク本体に取り付けたときに、上方に凸形状に形成されているため、タンク本体内の液面が傾斜した場合に、液面の高さが、水平方向の両端側で仕切を下回ることが防止される。これにより、タンク本体内の液面が傾斜した場合でも、仕切の送出口側にエアが入り込むことを防止できるので、送出口側の作動油中にエアが混入することを防止できる。
本発明の液体タンクにおいて、前記排出口は、前記タンク本体内で前記液体中に設けられていることが望ましい。
このような本発明によれば、気泡除去装置の排出口は、タンク本体内で液体中に設けられているため、排出口からの気泡を含む液体が液面上に落ちることがない。このため、気泡を含む液体が液面上に落ちて気泡が液中に巻き込まれることを防止できるので、タンク本体内での新たな気泡の発生を防ぐことができる。
本発明の液体タンクにおいて、前記仕切は、前記気泡除去装置が挿入される開口部を備え、前記開口部の内周とこれに挿入された前記気泡除去装置の外周との間には、周方向に沿って略均等幅の隙間が形成されていることが望ましい。
このような本発明によれば、仕切の開口部の内周とこれに挿入された気泡除去装置の外周との間に略均等幅の隙間が形成されるため、この隙間を介して、外部流路からの液体の戻り量と送出口からの外部流路への送出量との差、つまり送出空間内の液体の過不足分が調整される。その際、仕切の開口部には気泡除去装置が挿入され、前記隙間は仕切の開口部の内周と気泡除去装置の外周との間に形成されているため、前記隙間は気泡除去装置の流出口に比べて送出口から離れた位置に配置されることになる。これにより、タンク内の気泡を含む液体が前記隙間から送出口に直接流れ込むのを防ぐことができる。
さらに、前記隙間があることにより、気泡除去装置の開口部への挿入時に、気泡除去装置がガイドと干渉しづらくなるため、液体タンクの製造時や整備時には、気泡除去装置を液体タンクに容易に取り付けることができる。
本発明の液体タンクにおいて、前記仕切は、前記気泡除去装置の周囲と前記送出口とを覆い、かつ、前記気泡除去装置による気泡除去後の前記液体を前記送出口に案内するガイドであることが望ましい。
このような本発明によれば、仕切は、気泡除去装置の周囲と外部流路への送出口とを覆い、かつ、気泡除去装置による気泡除去後の液体を送出口に案内するガイドであるため、気泡除去後の液体を確実に送出口に案内することができる。また、ガイド外の空間にある気泡を含んだ液体がガイド内に流入し難くなり、気泡を含んだ液体が送出口から外部流路に送出されるのを防止できる。
本発明の液体タンクにおいては、前記液体を濾過するフィルタを備え、前記ガイドは円筒形であり、前記フィルタ、前記気泡除去装置、前記ガイド、および前記送出口が略直線上に配置されていることが望ましい。
このような本発明によれば、タンク内の要素が略直線上に配置されるため、タンク本体がスリムになり、液体タンクの設置面積を減少させることができる。
また、液面低下時にエアを巻き込むおそれのある気泡除去装置等の要素が、液面低下の影響を受けづらいタンク中心寄りに配置されるため、エアの巻き込みを防止することができ、気泡をより確実に除去できる。
本発明の液体タンクにおいて、前記ガイドは、傾斜した上面を備えた箱形であり、前記上面と連続した位置にある最上位部分には、エア抜き孔が設けられていることが望ましい。
このような本発明によれば、ガイドの上面がタンク中心に向かうに従って上側に傾斜しているとともに、ガイドの最上位部分にエア抜き孔が設けられているため、気泡を含む液体がガイド内の送出空間内に入り込んでしまった場合であっても、気泡が上面の傾斜に沿ってエア抜き孔に案内され、エア抜き孔からガイド外に排出される。従って、気泡を含んだ液体が送出口から送出されるおそれが少なくなり、気泡をより確実に除去できる。
本発明の液体タンクにおいて、前記ガイドの前記エア抜き孔は、前記タンク本体の水平方向の略中央に設けられていることが望ましい。
このような本発明によれば、エア抜き孔がタンク本体の水平方向の中央寄りに設けられているため、液体タンクが搭載された機械の移動に伴う加減速や、当該機械が傾斜面に位置することで、タンク内の液面が大きく傾いた場合であっても、エア抜き孔が液面上に出ることがなく、ガイド内にエアが混入するのを防ぐことができる。
本発明の液体タンクにおいては、内部の作動油を排出するためのドレンポートを備え、前記ドレンポートは、前記ガイドの内外にまたがって設けられていることが望ましい。
このような本発明によれば、ドレンポートがガイドの内外にまたがって設けられるため、ガイド内の送出空間とガイド外の外部空間とがドレンポートを介して連通しており、この連通によっても、送出空間内の液体の過不足分が調整される。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を、図1〜図8に基づいて説明する。
作動油タンク(液体タンク)1は、例えば建設機械に取り付けられ、作業機を作動させるための作動油(液体)を収容するために用いられる。従って、この作動油タンク1には、図示しないポンプの他、コントロールバルブ、作業機を構成するシリンダ、およびオイルクーラ等が作動油流路を介して連結されており、これらで油圧回路および油圧システムが構築されている。
このような作動油タンク1は、図1〜図4に示すように、タンク本体10、フィルタ20、接続部30、および気泡除去装置40を含んで構成され、フィルタ20、接続部30、および気泡除去装置40が、いわゆる宙吊り状態でタンク本体10内に収容されている。
具体的にタンク本体10は、箱状の本体11を備えて構成され、本体11の底板部111には、作動油タンク1内の作動油を排出するためのドレンポート112と、油圧回路等の外部流路への送出口113とが設けられている。
底板部111の下面には、ドレンポート112と連通するドレン管12が設けられ、下部フランジ13が送出口113を囲むようにして溶接等で固定されている。下部フランジ13には、外部流路との接続を行うジョイント部材14がシール材(不図示)を介してボルト止めされており、ジョイント部材14と一体の鉛直なサクションストレーナ(以下、単にストレーナと称す)15が、本体11内に収容されている。
また、底板部111の上面には、送出口113およびストレーナ15を覆う円筒形状のガイド16が設けられ、ガイド16は上側に開口した開口部161を備えている。開口部161には、ストレーナ15の真上に吊り下げられている気泡除去装置40の下端部分、すなわち気泡除去後の作動油が流出する流出口428を含む部分が挿入されており、その際、開口部161の内周と気泡除去装置40の外周との間には、周方向に沿って略均等幅の隙間Gが形成されている。つまり、ガイド16は、作動油タンク1内において、開口部161と気泡除去装置40との間に隙間Gを残した上で、送出口113、ストレーナ15、および気泡除去装置40の下端部分の周囲を覆っている。従って、ガイド16内の送出空間S1内で気泡除去装置40から流出した作動油は、ストレーナ15に向けて案内されやすくなるとともに、ガイド16の外側のガイド外空間S2内にある気泡を含む作動油が、送出空間S1内に入り込むのを防止できる。
一方、本体11の上板部114には、新たな作動油を給油するための給油口17および上部フランジ18が溶接等で固定され、上部フランジ18には、蓋部材19がボルトで着脱自在に固定されている。蓋部材19には、作業機のシリンダ等から作動油が戻る戻り口191が設けられ、戻り口191はフィルタ20の内部に連通する。
フィルタ20は、筒状のフィルタ本体21を備え、フィルタ本体21の上端側に設けられたフランジ211を介して、蓋部材19とともに上部フランジ18に着脱自在に固定されている。フィルタ本体21の内部には、円筒形状のフィルタエレメント22が収容されており、バネ23によってフィルタ本体21の底部212に付勢されている。底部212の略中央部分には孔24が設けられ、孔24を通りフィルタエレメント22の中空部221に挿入された状態で、接続部30の縦管31が取り付けられている。
接続部30は、フィルタ20と連通する前述の縦管31および取付フランジ32を備えて構成される。取付フランジ32は、縦管31の下端に溶接等で固定され、取付フランジ32には、接続部30と連通する気泡除去装置40がボルト止めされている。
このように、フィルタ20、接続部30、および気泡除去装置40で構成される流路アッセンブリ50では、各要素の内部が連通した状態で、各要素が上から順に略一直線上に配置されて蓋部材19に接続されている。これによって、作業機のシリンダ等から戻ってきた作動油が蓋部材19の戻り口191からフィルタ20および接続部30を通って気泡除去装置40内に流れ込むようになっている。
気泡除去装置40は、作動油に旋回流(渦)を生じさせた際の遠心力によって比重の軽い気泡を中央側に寄せ、ここから専用の流路を通して気泡を分離するサイクロン型であり、図5〜図7にも示すように、取付フランジ32の下面にボルト止めされる第1部材41と、この第1部材41の下部側にボルト止めされて上部が当該第1部材41内に収容される第2部材42とで構成されている。
第1部材41は有天円筒状とされ、上面部分には下方に窪んだ凹状の作動油入力ポート411が設けられている。この入力ポート411の内部上面には、径方向に沿って上方に膨出した一条の流れ方向変換部412が設けられている。流れ方向変換部412の表面はなめらかな曲面で形成されており、上方から入力ポート411に流れ落ちた作動油が流れ方向変換部412を境にして二方向に分流するようになっている。また、入力ポート411の内周面には、周方向に沿った長孔状の側部開口413が径方向に対向して一対設けられ、流れ方向変換部412で分流された作動油がこれらの側部開口413に導かれる。さらに、第1部材41全体の中空部分において、その内周面には肉厚が薄くなるように窪んだ導入流路形成部414が、やはり径方向に対向して一対設けられ、これらの導入流路形成部414と前記側部開口413とが連通している。
一方の第2部材42は有底筒状とされ、その上部には上方に突出した導入流路形成壁421を備えている。この導入流路形成壁421の外周面には、外側に膨出した案内部422が径方向に対向して一対設けられており、導入流路形成壁421が第1部材41の中空部分に挿入された際に、その案内部422が第1部材41の導入流路形成部414内に嵌め込まれる。そして、導入流路形成部414、導入流路形成壁421、および案内部422で囲まれた空間により、作動油をサイクロン室423へ導くための導入流路43が形成され、第1部材41側の側部開口413を通して導入流路43内に作動油が流れ込む。この際、案内部422の上面部分は、周方向の一端側から他端側にかけて下方に急傾斜した後、導入流路形成壁421に切欠状に設けられた流入口424に至るまで略一定の上下厚みで形成されている。従って、導入流路43内に流れ込んだ作動油は、その傾斜部分で周方向に案内されて流入口424に導かれ、サイクロン室423に接線方向から流入する。
ところで、第1部材41の内側の天面部分には出口ポート441が設けられており、出口ポート441は、流れ方向変換部412を形成する膨出部分の内部に形成された横孔部442と連通している。また、第1部材41の筒状部分の厚肉とされた部分には縦孔部443が形成され、横孔部442の一端側と連通している。横孔部442の他端側はプラグ等で封止されている。
これに対して、第2部材42のサイクロン室423部分の外周面部423Aに上下にわたって設けられた突出部425には、結合フランジ426から下方に向かう縦孔部444と、縦孔部444の下端に連通するように斜め上方から下方に向かう傾斜孔部445とが穿設されており、第1、第2部材41,42同士を結合させた際に、縦孔部444の上端が第1部材41側の縦孔部443に連通する。また、傾斜孔部445の開口部分が気泡の排出口446になっている。
そして、出口ポート441および各孔部442〜445により、気泡の排出流路44が形成されている。このような排出流路44は、全体が気泡除去装置40内に形成されており、チューブ等からなる外部流路は設けられていない。
第2部材42の下部側には、径方向の外側に突出した勢力低減部427が設けられている。この勢力低減部427は、作動油の流出口428を覆うように位置しており、第2部材42の外周面部423Aに沿って連続した鍔部427Aと、鍔部427Aの端縁から下方に垂下した下垂片部427Bとを備え、下垂片部427Bには等周間隔で複数の切欠開口427Cが設けられている。これらの切欠開口427Cは、流出口428からずれた位置に複数設けられており、流出口428から流出した作動油は、そのまま切欠開口427Cを通して拡がるのではなく、一旦下垂片部427Bに当たって勢いが低減し、この後に切欠開口427Cや下垂片部427Bの下方から作動油タンク1内に拡がる。この際、本実施形態では、流出口428がサイクロン室423内での旋回方向に沿った形状で、かつ外周面部423Aと端面部423B(図7参照)とに跨って開口しており、作動油をサイクロン室423から流れを乱さずに流出させつつ、下垂片部427Bに確実に衝突させて流出直後の勢いを低減させている。なお、このような勢力低減部427は、気泡除去装置40に一体に設けられる他、気泡除去装置40と別体で設けられてガイド16の内周面に取り付けられてもよい。
このような気泡除去装置40の作動油入力ポート411に流れ込んできた作動油は、流れ方向変換部412を境にして二方向に分流されて側部開口413から気泡除去装置40内に流入した後、第1部材41および第2部材42間に設けられた導入流路43を通って、第2部材42の流入口424からサイクロン室423へ接線方向に流入する。
旋回流が生じているサイクロン室423では、作動油に気泡が含まれている場合、作動油に比べて格段に比重の小さい気泡が中央の上部側に寄せ集まり、サイクロン室423内の内部圧力によって、第1部材41の内側の天面に設けられた出口ポート441から、第1部材41および第2部材42にわたり連通して設けられた排出流路44を通って、排出口446から排出される。
ここで、排出口446は、図1および図2に示すように、最低の液面レベルL1〜L5よりも下方に位置しており、常時作動油中に開口した状態を維持できるようになっている。従って、サイクロン室423内が負圧になった場合でも、作動油の液面よりも上部に存在する気体が排出口446から逆流することがない。なお、L1は作動油タンク1が水平位置での最低の液面レベルを表し、L2〜L5は作動油タンク1が傾いた場合の最低の液面レベルを表している。
一方、サイクロン室423内で気泡が除去された作動油は、旋回流を生じながら下方に向かい、第2部材42の下端部分に設けられた流出口428からタンク内の作動油中へ流出する。流出口428の周りには、流出直後の作動油の勢いを低減させる勢力低減部427が設けられているので、流出口428から流出した作動油の勢いで液面が大きく盛り上がったり、あるいは噴水状に噴き上がったりするのを防ぐことができる。従って、液面が波立って液面上の空気を新たに巻き込むおそれがなく、気泡を生じにくくでき、気泡除去をより確実に行える。
流出口428や勢力低減部427が設けられている気泡除去装置40の下端部分はガイド16の開口部161内に挿入されており、流出口428から流出した作動油は、ガイド16によって送出空間S1内をストレーナ15に向けて案内される。
このような構成の気泡除去装置40は、本実施形態において、ストレーナ15に対して鉛直方向の中心軸が多少ずれてはいるが、互いの一部がオーバーラップした略直線上でストレーナ15の上側に配置されている。このような配置とすることで、フィルタ20、接続部30、気泡除去装置40、ストレーナ15、および送出口113が略直線上に配置されるため、タンク本体10をスリムにできて作動油タンク1の設置面積が減少するとともに、気泡除去装置40やストレーナ15等の、油面低下時にエアを巻き込むおそれのある要素をタンク中心寄りに配置でき、油面低下の影響を受けにくくできる。
ここで、気泡除去装置40の作動油入力ポート411を、例えば、サイクロン室423内の旋回流の旋回軸と垂直な方向に開口させて気泡除去装置40の側部に設けた場合には、略垂直に曲げられた接続部30が必要となるため、組み立て効率上好ましくないばかりでなく、タンク本体10をスリムにし作動油タンク1の設置面積を減少させるという前述の利点を十分に活かすことができなくなるおそれがある。
従って、フィルタ20、接続部30、気泡除去装置40、ストレーナ15、および送出口113が略直線上に配置される場合には、気泡除去装置40に設けられる作動油の流入用のポートは、本実施形態における作動油入力ポート411のように、サイクロン室423内の旋回流の旋回軸方向に開口して設けられることが望ましい。
以上のような構成の作動油タンク1では、ガイド16の開口部161と、開口部161に挿入された気泡除去装置40との間に隙間Gが形成されているため、例えば、シリンダのピストンがヘッド側に移動して大量の作動油が必要となり、気泡除去装置40から流出した作動油を再度送り込むだけでは足りない場合には、作動油タンク1内のガイド外空間S2に収容されている作動油がこの隙間Gを通って送出空間S1内に吸い込まれ、不足分が送出口113から油圧回路に送出される。また、これとは反対に、シリンダのピストンが基端側に移動して大量の作動油が戻り口191から作動油タンク1内に戻された場合には、送出空間S1から油圧回路に送出されるよりも多くの量の作動油が気泡除去装置40を通って送出空間S1に送られるため、これによる送出空間S1の作動油の過剰分が、隙間Gを通ってガイド外空間S2に出される。このようにして、送出空間S1における、油圧回路からの作動油の戻り量と送出口113からの送出量との差、つまり送出空間S1内の作動油の過不足分が調整される。この際、隙間Gが大き過ぎると、排出口446から排出された気泡を含む作動油も送出空間S1内に吸い込まれてしまい、反対に隙間Gが小さ過ぎると、作動油の過不足分調整がスムーズに行われなくなるため、隙間Gの寸法は5mm程度が望ましい。
次に、作動油タンク1の製造方法、その中でも特にガイド16を含むタンク本体10の製造方法と、タンク本体10への流路アッセンブリ50の取り付け方法について説明する。
図8に示すように、タンク本体10の製造にあたっては、底板部111および上板部114を備えたコ字状の外板部材115と、外板部材115と組み合わせてタンク本体10を構成する別のコ字状の外板部材116とを用意する。その際、外板部材115には、ドレンポート112、送出口113、ドレン管12、上下部の各フランジ13,18、および給油口17が設けられた状態にしておくのが望ましい。
そして、底板部111に対してガイド16を位置決めし、底板部111に溶接する。この後に、各外板部材115,116を組み合わせ、溶接によりお互いを固定する。
このように、外板部材115と別の外板部材116とを接合する前に、ガイド16を外板部材115の底板部111に溶接するので、周囲と干渉することなく、ガイド16の溶接を確実に行うことができる。
このようにして製造されるタンク本体10に流路アッセンブリ50を取り付けるには、図3および図4に示すように、流路アッセンブリ50を上部フランジ18からタンク本体10内に入れて、気泡除去装置40の下端部分をガイド16の開口部161に挿入した後、蓋部材19とともに上部フランジ18にボルト止めする。また、フィルタ20の交換や気泡除去装置40のメンテナンスに伴い、流路アッセンブリ50をタンク本体10から外す必要がある場合には、取り付け時とは逆の操作を行えばよい。
この際、気泡除去装置40の外周部分とガイド16の開口部161との間には隙間Gが形成されているため、タンク本体10への流路アッセンブリ50取り付け時または取り外し時に、気泡除去装置40が開口部161と干渉しづらく、流路アッセンブリ50の取り付け時または取り外しが容易に行える。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を図9および図10に基づいて説明する。なお、第2実施形態を含めこれ以降の実施形態の説明では、既に説明した部分と同一の部分等については、同一符号を付してその説明を省略する。
前述した第1実施形態では、気泡除去装置40、送出口113、およびストレーナ15は、互いの中心軸が多少ずれた状態で、略直線上に配置されていた。
これに対し、本実施形態では、気泡除去装置40、送出口113、およびストレーナ15が、互いに同じ中心軸上で、一直線上に配置されている点が異なる。
従って、第1実施形態に比べ、作動油タンク1を設置した状態でのタンク本体10幅方向の寸法をさらに小さくでき、作動油タンク1の設置面積をより減少させることができる。また、油面低下時にエアを巻き込むおそれのある要素を、よりタンク中心側に配置でき、油面低下の影響をさらに受けにくくできる。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態を図11および図12に基づいて説明する。
前述した第1実施形態および第2実施形態では、気泡除去装置40、送出口113、およびストレーナ15は、略直線上かまたは一直線上に配置されるとともに、これらを覆うガイド16が円筒形状に形成されていた。
これに対し、本実施形態では、気泡除去装置40とストレーナ15とが作動油タンク1の幅方向に並設されており、気泡除去装置40、送出口113、およびストレーナ15が、略直線上に配置されていない。また、これに伴ってガイド16が異形状に形成されている。
具体的に、図11および図12に示すように、気泡除去装置40は、その下端がストレーナ15の上端よりも下側に位置した状態で、ストレーナ15と並設されている。
また、ガイド16は、このように配置された気泡除去装置40、ストレーナ15、およびストレーナ15が挿入される送出口113を覆うため、ストレーナ15の収容部分で一段上がった突状部162を備えている。さらに、突状部162の上面163は、気泡除去装置40側に向かうに従って上側に傾斜しており、上面163と突状部162の気泡除去装置40側の側面164との間の縁部、すなわちガイド16の上面163と連続した位置にある最上位部分には、エア抜き孔165が設けられている。
このように、上面163が気泡除去装置40側に向かうに従って、つまりタンク中心に向かうに従って上側に傾斜し、ガイド16の最上位部分にエア抜き孔165が形成されることで、気泡を含む作動油が送出空間S1内に入り込んでしまった場合であっても、気泡が上面163の傾斜に沿ってエア抜き孔165に案内され、エア抜き孔165からガイド外空間S2側に排出される。また、作動油タンク1が搭載された建設機械の移動時の加減速や建設機械が傾斜面に位置することで、図11に示すように、最低の液面レベルL1の状態において作動油タンク1内の作動油の液面がL2またはL3のように大きく傾いた場合であっても、エア抜き孔165が作動油タンク1の中央寄りに設けられているため、エア抜き孔165が液面上に出ることがなく、ガイド16内にエアが混入するのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、ドレンポート112およびドレン管12は、ドレンポート112とドレン管12の作動油タンク1への取付側の開口部121とが、ガイド16の内外にまたがって、つまり送出空間S1およびガイド外空間S2間にまたがってタンク本体10の底板部111に設けられている。すなわち、ドレンポート112およびドレン管12は、両空間S1,S2を連通している。
このような構成とすることで、作動油タンク1内の作動油を排出するいわゆるドレン時に、ガイド16内の送出空間S1の作動油も、容易に外部へ抜くことができる。また、送出空間S1とガイド外空間S2とが連通しているため、ガイド16の開口部161および気泡除去装置40間の隙間Gを介して送出空間S1内の作動油の過不足分が調整されるのと同様に、ドレンポート112およびドレン管12によっても、送出空間S1内の作動油の過不足分が調整される
〔第4実施形態〕
以下、本発明の第4実施形態を図13に基づいて説明する。
前述した第3実施形態では、送出口113および下部フランジ13がタンク本体10の底板部111に設けられ、ストレーナ15を含むジョイント部材14が、下部フランジ13を介して底板部111に固定されていた。
これに対し、本実施形態では、送出口113および下部フランジ13がタンク本体10の側板部117に設けられ、ストレーナ15を含むジョイント部材14が、下部フランジ13を介して側板部117に固定されている点が大きく異なる。
このような構成であっても、前述の第3実施形態と同様の効果が得られるとともに、ジョイント部材14が作動油タンク1下側に突出していないため、作動油タンク1の上下方向のスペースが少ない場合でも、作動油タンク1の搭載が可能であり、搭載設計の負荷を低減することができる。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態を図14および図15に基づいて説明する。
前述した第1実施形態から第4実施形態では、気泡除去後の液体を送出口113に案内するガイド16が、気泡除去装置40の下端部分、送出口113、およびストレーナ15を覆って、作動油タンク1内部を流出口428側と排出口446側とに仕切っていた。
これに対し、本実施形態では、作動油タンク1内に仕切部材16Aが設けられ、この仕切部材16Aが、作動油タンク1の内部を上下に二分して、作動油タンク1内部を流出口428側と排出口446側とに仕切る点が大きく相違する。
以下、本実施形態に係る作動油タンク1について、具体的に説明する。
作動油タンク1は、図14および図15に示すように、前述した第1実施形態から第4実施形態と同様に、タンク本体10、フィルタ20、接続部30、および気泡除去装置40を含んで構成され、フィルタ20、接続部30、および気泡除去装置40が、タンク本体10内に収容されている。
このうちのタンク本体10は、箱状の本体11を備えて構成され、本体11は、コ字状の外板部材115と、外板部材115と組み合わされる別のコ字状の外板部材116とを用いて構成される。ここで、前述した第1実施形態から第4実施形態とは異なり、外板部材116は、高さ方向および幅方向ともに、外板部材115に比べて若干大きな寸法を有して形成されている。このため、外板部材116は、内壁が外板部材115の端縁と当接して、外板部材115と組み合わされる。
本体11の上板部114には、上部フランジ18を介して、蓋部材19が着脱自在に固定され、本体11の側板部117には、仕切部材16Aが、側板部117に対向する別のコ字状の外板部材116の側板部118に向けて取り付けられている。なお、この仕切部材16Aの詳細については、後で説明する。
本体11の側板部118には、作業機のシリンダ等から作動油が戻る戻り口191とは別に、複数のサブ戻り口119が、仕切部材16Aに対して気泡除去装置40の排出口446側に、つまり上板部114側に設けられている。このサブ戻り口119からは、例えば建設機械において、作業機の油圧シリンダをコントロールするためのパイロット回路の油が、気泡除去装置40を通されずに作動油タンク1内に戻される。
このようなタンク本体10において、仕切部材16Aは、図14および図15に示すように、平面視略矩形状の一枚板を用いて、両端側が屈曲された形状に形成されている。具体的に、仕切部材16Aは、中央部16A1、第1屈曲部16A2、第2屈曲部16A3、および取付部16A4を備えている。
中央部16A1は、仕切部材16Aの中央寄りの部分であり、この中央部16A1に形成された開口部16A11に、気泡除去装置40の下端部分が挿入される。
中央部16A1の一端側には、中央部16A1に対して屈曲された第1屈曲部16A2が設けられ、他端側には、中央部16A1に対して第1屈曲部16A2の屈曲方向と同じ方向に屈曲された第2屈曲部16A3が設けられている。これら第1屈曲部16A2および第2屈曲部16A3は、作動油タンク1内の液面の傾斜を考慮して形成されており、作動油タンク1内の液面が傾斜した場合に、液面の高さが仕切部材16Aを下回らないようになっている。
第2屈曲部16A3における中央部16A1の反対側には、第2屈曲部16A3の屈曲方向にさらに屈曲された取付部16A4が設けられている。この取付部16A4が側板部117に取り付けられて、仕切部材16Aが作動油タンク1に固定される。
そして、仕切部材16Aは、各屈曲部16A2,16A3に対して中央部16A1が上板部114側になるように、すなわち、上方に向けて凸形状となるように、作動油タンク1に取り付けられている。ここで、仕切部材16Aは、平面視した場合に、第1屈曲部16A2側の先端から取付部16A4までの寸法が、作動油タンクの内法寸法に較べ小さくなるように形成されている。このため、仕切部材16Aは、第1屈曲部16A2の先端部と本体11の壁面との間に若干の隙間G′を有した状態で、本体11に取り付けられている。
このようなタンク本体10では、略一直線上に配置されたフィルタ20、接続部30、および気泡除去装置40で構成される流路アッセンブリ50が、蓋部材19に接続されてタンク本体10内に収容されている。そして、このうちの気泡除去装置40の流出口428を含む下端部分が、仕切部材16Aの開口部16A11に挿入されている。その際、開口部16A11の内周と気泡除去装置40との間には、周方向に沿って略均等幅の隙間Gが形成されている。
また、気泡除去装置40の排出口446は、仕切部材16Aの上方に位置しているため、作動油タンク1の内部は、仕切部材16Aによって、流出口428側と排出口446側とに仕切られることになる。
以上のような構成の作動油タンク1では、仕切部材16Aにおける第1屈曲部16A2の先端部と、本体11の壁面との間に隙間G′が形成されている。このため、仕切部材16Aの開口部16A11の内周と気泡除去装置40との間の隙間Gに加えて、仕切部材16Aおよび本体11の壁面間の隙間G′によっても、送出空間S1内の作動油の過不足分が調整されることになる。
また、仕切部材16Aは、一枚板を用いて両端側が屈曲された形状であり、かつ、取付部16A4で作動油タンク1内に片持ち支持されている。このため、仕切部材16Aは、成形が容易にできるとともに、簡単に作動油タンク1内に取り付けることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
第1実施形態において、ガイド16においては、円筒形状の側壁がそのまま開口部161を形成していたが、ガイド16の側壁の端から気泡除去装置40に向かうに従って傾斜した上面、いわゆるつばを設けて開口部161を形成してもよい。これにより、第3実施形態および第4実施形態の場合と同様に、気泡を含む作動油が送出空間S1内に入り込んでしまった場合であっても、気泡が上面の傾斜に沿って、気泡除去装置40の外周部分とガイド16の開口部161との間の隙間Gに案内され、隙間Gからガイド外空間S2側に排出される。
また、第1実施形態および第2実施形態において、ドレンポート112およびドレン管12は、ドレンポート112と作動油タンク1への取付側の開口部121とが、ガイド16の内外にまたがるようには設けられていなかったが、第3実施形態および第4実施形態と同様に、ガイド16の内外にまたがって設けられてもよい。
さらに、第3実施形態および第4実施形態において、ガイド16は突状部162を備えていたが、送出口113と気泡除去装置40の所定部分とを覆う形状であればよく、例えば単純な箱型形状であってもよい。
第5実施形態において、仕切部材16Aは、第1屈曲部16A2および第2屈曲部16A3を備えていたが、これに限られない。要は、仕切部材16Aは、タンク本体10に取り付けられた状態で、水平方向に対して傾斜した部分を有していればよく、例えば、中央部16A1が第2屈曲部16A3を形成してもよい。または、仕切部材16Aには、第1屈曲部16A2および第2屈曲部16A3のうちのいずれか一方のみが設けられていてもよい。
第5実施形態において、仕切部材16Aは、作動油タンク1内を二分していたがこれに限られず、例えば、二分された作動油タンク1内をさらに仕切っていてもよい。
また、第5実施形態において、仕切部材16Aは、作動油タンク1内を上下に仕切っていたがこれに限られない。要は、仕切部材16Aは、作動油タンク1内を、送出口113および流出口428側と排出口446側とに仕切っていれば、本発明に該当する。
第5実施形態において、隙間G′は、仕切部材16Aにおける第1屈曲部16A2の先端部と、本体11の壁面との間に形成されていたがこれに限られず、例えば、第1屈曲部16A2から第2屈曲部16A3までの端縁部分と本体11の壁面との間に形成されていてもよい。
また、第5実施形態において、仕切部材16Aは、側板部117に取り付けられて片持ち支持されていたがこれに限られず、その他容易に類推できるいかなる方法で取り付けられもよい。つまり、仕切部材16Aは、タンク本体10内を、流出口428および送出口113が設けられた側と、排出口446側とに仕切っていればよく、例えば、仕切部材16Aの四隅を外板部材116に溶接して外板部材116に取り付けてもよい。この場合には、仕切部材16Aに取付部16A4を設ける必要はなく、仕切部材16Aをより簡略化した形状とすることができる。
第5実施形態において、サブ戻り口119は複数設けられていたがこれに限られず、サブ戻り口119が一つのみ設けられていてもよい。
また、サブ戻り口119は側板部118に設けられていたがこれに限られず、例えば、上板部114に設けられてもよい。
さらに、サブ戻り口119は、作動油タンク1内で作動油中に位置するように設ける必要はなく、例えば、液面よりも上方側に設けられていてもよい。
すなわち、サブ戻り口119は、仕切部材16Aに対して排出口446側であれば、任意の箇所に設置することができる。
なお、前記各実施形態では、作動油を収容する作動油タンク1について述べたが、これに限られるものではなく、例えば燃料タンクなど、液体の収容に用いられ、かつ液体中の気泡を除去する気泡除去装置が内部に設けられた液体タンクであればよい。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
本発明は、作動油タンクや燃料タンクを始め、液体中の気泡(空気)を除去する気泡除去装置を備えたあらゆる液体タンクに適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る液体タンクを断面して示す正面図。 前記第1実施形態に係る液体タンクを図1のII−II線で断面して示す側面図。 前記第1実施形態に係る液体タンクを透視した斜視図。 前記第1実施形態に係る液体タンクを透視した別の斜視図。 前記第1実施形態に係る気泡除去装置を示す分解斜視図。 前記第1実施形態に係る気泡除去装置を示す斜視図。 前記第1実施形態に係る気泡除去装置を示す底面図。 前記第1実施形態に係る液体タンクの製造方法を示す図。 本発明の第2実施形態に係る液体タンクを断面して示す正面図。 前記第2実施形態に係る液体タンクを図9のX−X線で断面して示す側面図。 本発明の第3実施形態に係る液体タンクを断面して示す正面図。 前記第3実施形態に係る液体タンクを透視した斜視図。 本発明の第4実施形態に係る液体タンクを断面して示す側面図。 本発明の第5実施形態に係る液体タンクを透視した斜視図。 前記第5実施形態に係る液体タンクを断面して示す側面図。
符号の説明
1…作動油タンク(液体タンク)、10…タンク本体、16…ガイド(仕切)、16A…仕切部材(仕切)、16A11…開口部、20…フィルタ、40…気泡除去装置、112…ドレンポート、113…送出口、119…サブ戻り口、161…開口部、163…上面、165…エア抜き孔、428…流出口、446…排出口、G…隙間。

Claims (12)

  1. 液体を収容する液体タンクであって、
    前記液体を収容するタンク本体と、
    前記タンク本体内に設けられて前記液体中に含まれる気泡を除去する気泡除去装置とを備え、
    前記タンク本体は、
    当該タンク本体内を少なくとも二分する仕切と、
    前記液体を外部に送出するための送出口とを備え、
    前記気泡除去装置は、前記タンク本体内に、
    気泡除去後の前記液体が流出する流出口と、
    除去した気泡を排出する排出口とを有し、
    前記送出口は、前記仕切に対して前記流出口側に設けられ、
    前記仕切は、前記タンク本体内を、前記流出口および前記送出口が設けられた側と、前記排出口側とに仕切っている
    ことを特徴とする液体タンク。
  2. 請求項1に記載の液体タンクにおいて、
    前記仕切は、前記タンク本体に固定されている
    ことを特徴とする液体タンク。
  3. 請求項1に記載の液体タンクにおいて、
    前記気泡除去装置を通されない前記液体を前記タンク本体内に戻すサブ戻り口を少なくとも一つ備え、
    前記サブ戻り口は、前記仕切に対して前記排出口側に設けられている
    ことを特徴とする液体タンク。
  4. 請求項1に記載の液体タンクにおいて、
    前記仕切は、前記タンク本体内を上下に仕切っている
    ことを特徴とする液体タンク。
  5. 請求項1に記載の液体タンクにおいて、
    前記仕切は、前記タンク本体に取り付けたときに、上方に凸形状に形成されている
    ことを特徴とする液体タンク。
  6. 請求項1に記載の液体タンクにおいて、
    前記排出口は、前記タンク本体内で前記液体中に設けられている
    ことを特徴とする液体タンク。
  7. 請求項1に記載の液体タンクにおいて、
    前記仕切は、前記気泡除去装置が挿入される開口部を備え、
    前記開口部の内周とこれに挿入された前記気泡除去装置の外周との間には、周方向に沿って略均等幅の隙間が形成されている
    ことを特徴とする液体タンク。
  8. 請求項7に記載の液体タンクにおいて、
    前記仕切は、前記気泡除去装置の周囲と前記送出口とを覆い、かつ、前記気泡除去装置による気泡除去後の前記液体を前記送出口に案内するガイドである
    ことを特徴とする液体タンク。
  9. 請求項8に記載の液体タンクにおいて、
    前記液体を濾過するフィルタを備え、
    前記ガイドは円筒形であり、
    前記フィルタ、前記気泡除去装置、前記ガイド、および前記送出口が略直線上に配置されている
    ことを特徴とする液体タンク。
  10. 請求項8に記載の液体タンクにおいて、
    前記ガイドは、傾斜した上面を備えた箱形であり、
    前記上面と連続した位置にある最上位部分には、エア抜き孔が設けられている
    ことを特徴とする液体タンク。
  11. 請求項10に記載の液体タンクにおいて、
    前記ガイドの前記エア抜き孔は、前記タンク本体の水平方向の略中央に設けられている
    ことを特徴とする液体タンク。
  12. 請求項8ないし請求項11のいずれかに記載の液体タンクにおいて、
    内部の作動油を排出するためのドレンポートを備え、
    前記ドレンポートは、前記ガイドの内外にまたがって設けられている
    ことを特徴とする液体タンク。
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