JPWO2007113932A1 - 車載用電気接続箱のロック構造 - Google Patents

車載用電気接続箱のロック構造 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2007113932A1
JPWO2007113932A1 JP2008508451A JP2008508451A JPWO2007113932A1 JP WO2007113932 A1 JPWO2007113932 A1 JP WO2007113932A1 JP 2008508451 A JP2008508451 A JP 2008508451A JP 2008508451 A JP2008508451 A JP 2008508451A JP WO2007113932 A1 JPWO2007113932 A1 JP WO2007113932A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
locked
lock
locking
outward
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2008508451A
Other languages
English (en)
Inventor
宮本 隆司
隆司 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Publication of JPWO2007113932A1 publication Critical patent/JPWO2007113932A1/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/02Details
    • H02G3/08Distribution boxes; Connection or junction boxes
    • H02G3/14Fastening of cover or lid to box

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

車載用電気接続箱の下部容器と上部容器とにロック部と被ロック部を設け、下部容器の周壁外面より突設するロック部は、下端横枠の先端から外側縦枠を垂直方向上向きに突出させ、その上端に内向きの係止爪を突設している一方、上部容器の周壁外面より突設する被ロック部は、下端横枠の先端から上外方に傾斜させた外向き傾斜枠を突出させ、該外向き傾斜枠に係止穴を設けており、ロック部の外側縦枠は被ロック部の外向き傾斜枠を内側に押して弾性変形させて、係止爪を係止穴に挿入係止させている。

Description

本発明は、車載用電気接続箱のロック構造に関し、詳しくは、車載用電気接続箱の下部容器と上部容器とを嵌合するために設けられるロック部分を改良して結合力を高めると共に、ロック部分の係止に伴って発生する明確な係止音により、下部容器と上部容器の嵌合確認が容易に行えるものである。
車載用電気接続箱では、ケース本体を構成するロアケースとアッパーケースとの内部にバスバー等の回路材を収容して前記ケース間をロック結合し、また、ケース本体に下方から被せるロアカバーおよび上方から被せるアッパーカバーについても、ケース本体とそれぞれロック結合したり、ロアカバーとアッパーカバーとをロック結合したりしている。
このような電気接続箱の下部容器と上部容器とのロック構造については従来より種々の提案がなされており、例えば、特開2006−50823号公報(特許文献1)には、図4に示されるような、下部容器であるアッパーケース1と、上部容器であるアッパーカバー2とのロック構造が提案されている。即ち、アッパーケース1の周壁より上方へ突出するロック枠3を設け、該ロック枠3の上端に形成したロック爪3aを、アッパーカバー2の周壁外面より上方に突設したロックアーム片4のロック穴4aに外面側より挿入係止している。
一方、前記アッパーケース1やアッパーカバー2は樹脂成形品からなり、成形後樹脂の特性上、図5(A)に示すようにロックアーム片4はアッパーカバー2本体側に引っ張られて内倒れしやすい。しかし、特許文献1のロック構造では、前記のようなロックアーム片4に内倒れが生じると、図5(B)に示すようにロック爪3aとロック穴4aとのロックかかり代が少なくなってロックが外れやすくなるおそれがあり、ロック部分の結合力の点でさらに改良の余地が残されている。
一方、ロック爪3aがロック穴4aに挿入係止される際に発生する係止音により、上部容器と下部容器との嵌合確認が可能であるが、前記構成のロック構造では係止音が聞き取りにくく、騒々しいメーカー工場ラインでの嵌合確認が困難な場合がある。さらに、前記のようなロックアーム片4に内倒れが生じると、ロックアーム片4に生じる反発力がさらに低下して係止音が小さくなり、嵌合確認が一層困難になるおそれがある。
特開2006−50823号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、車載用電気接続箱の下部容器と上部容器とを嵌合するために設けられるロック部と被ロック部の結合力を高めると共に、前記ロック部と被ロック部の係止に伴って発生する明確な係止音により、メーカー工場ラインでの下部容器と上部容器の嵌合確認が容易に行えることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、車載用の電気接続箱の樹脂成形品からなる下部容器と上部容器とに、互いに嵌合係止させるロック部と被ロック部を設けており、
前記下部容器の周壁外面より突設する前記ロック部は、下端横枠の先端から外側縦枠を垂直方向上向きに突出させ、前記外側縦枠の上端に内向きの係止爪を突設している一方、
前記上部容器の周壁外面より突設する前記被ロック部は、下端横枠の先端から上外方に傾斜させた外向き傾斜枠を突出させ、該外向き傾斜枠に前記係止爪が挿入係止される係止穴を設けており、
前記ロック部を被ロック部に対して下方から外嵌させ、該ロック部の外側縦枠は被ロック部の外向き傾斜枠を内側に押して弾性変形させて、前記係止爪を係止穴に挿入係止させる構成としていることを特徴とする車載用電気接続箱のロック構造を提供している。
前記のように、下部容器の周壁外面より突設するロック部の外側縦枠を垂直方向上向きに突出させる一方、上部容器の周壁外面より突設する被ロック部の外向き傾斜枠を上外方に傾斜させて突出させることにより、前記外側縦枠上端の係止爪が前記外向き傾斜枠の係止穴に外側から挿入係止した状態においても、前記外側縦枠が前記外向き傾斜枠を内側に押して弾性変形させた状態を維持している。したがって、内側に弾性変形を受けている前記外向き傾斜枠には外側に押し戻そうとする反発力が生じているため、この作用、反作用の力により、前記係止爪と係止穴とのロックかかり代は常に確保され、ガタつきなく強固な結合が維持される。
また、前記のように、下部容器および上部容器は樹脂成形品からなるので、前記上部容器に突設される被ロック部の外向き傾斜枠を容易に弾性変形させて、大きな反発力を得ることができる。
下部容器および上部容器の材質としては、ポリプロピレン、ナイロンなどが好適に用いられる。
なお、成形後樹脂の特性上、前記外向き傾斜枠が上部容器本体側に引っ張られて多少内倒れすることがあっても、前記のように外向き傾斜枠を設け、挿入係止状態においても外向き傾斜枠に反発力を保持させておけば、ロック外れが生じることはない。
また、前記係止爪が係止穴に挿入係止されるまでの時点においても、前記外向き傾斜枠を上外方に傾斜させて突出させることにより、傾斜させない従来の場合に比べて、前記係止爪が前記外向き傾斜枠を内側に押す力が大きくなり、それに伴い該外向き傾斜枠に生じる反発力も大きくなる。よって、前記係止爪が係止穴に挿入係止するために前記外向き傾斜枠から離れた瞬間、大きな反発力によって前記外向き傾斜枠が外側に押し戻されて、前記外側縦枠の内面に強く打ち当たったときに大きな係止音が発生する。したがって、この明確な係止音を確認することにより、メーカー工場ラインにおける下部容器と上部容器の嵌合確認が容易となる。
また、前記被ロック部の外向き傾斜枠は下端横枠に対して95°〜105°の範囲で傾斜させていることが好ましい。
前記のように、前記被ロック部の外向き傾斜枠は下端横枠に対して95°〜105°の範囲で傾斜させていることが好ましいのは、傾斜角度が95°未満であると、前記外側縦枠が外向き傾斜枠を内側に押す力、反作用として外向き傾斜枠が押し戻そうとする力が小さくなり、ロック部と被ロック部の結合力が弱くなる場合がある一方、傾斜角度が105°を越えると、ロック部を被ロック部に嵌合させることが困難になる場合があるからである。
前記下部容器はケース本体を収容しているロアカバー、前記上部容器はアッパーカバーからなり、前記ロアカバーの周壁外面より車体固定用のブラケットを突設し、該ブラケットの上端枠を前記ロック部の下端横枠と兼用させていることが好ましい。
ケース本体を収容したロアカバーと上方から被せるアッパーカバーは、高い結合力で確実にロックされている必要があり、メーカー工場ラインにおけるロアカバーとアッパーカバーの嵌合確認は非常に重要である。したがって、前記のように、ケース本体を収容するロアカバーと上方から被せるアッパーカバーとの結合に本発明のロック構造を用いることにより、ロック部と被ロック部との結合力をより高めることができると共に、明確な係止音が発生するため工場ラインでの嵌合確認も確実に行うことができる。
また、前記のように、ロアカバーの周壁外面より車体固定用のブラケットを突設し、該ブラケットの上端枠を前記ロック部の下端横枠と兼用させることにより、部材点数を低減し、シンプルな構造とすることができる。
前述したように、本発明によれば、車載用電気接続箱の下部容器の周壁外面より突設するロック部の外側縦枠を垂直方向上向きに突出させる一方、上部容器の周壁外面より突設する被ロック部の外向き傾斜枠を上外方に傾斜させて突出させているため、前記外側縦枠上端の係止爪が前記外向き傾斜枠の係止穴に外側から挿入係止した状態においても、前記外側縦枠が前記外向き傾斜枠を内側に押して弾性変形させた状態を維持し、その反作用として、内側に弾性変形を受けている外向き傾斜枠には外側に押し戻そうとする力を働かせることができる。よって、この作用、反作用の力により、前記係止爪と係止穴とのロックかかり代は常に確保され、ガタつきなく強固な結合を維持することができる。
また、前記係止爪が係止穴に挿入係止されるまでの時点においても、前記外向き傾斜枠を上外方に傾斜させて突出させることにより、傾斜させない従来の場合に比べて、前記係止爪が前記外向き傾斜枠を内側に押す力が大きくなり、それに伴い該外向き傾斜枠に生じる反発力も大きくなる。よって、前記係止爪が係止穴に挿入係止するために前記外向き傾斜枠から離れた瞬間、大きな反発力によって前記外向き傾斜枠が外側に押し戻されて、前記外側縦枠の内面に強く打ち当たったときに大きな係止音が発生する。したがって、この明確な係止音を確認することにより、メーカー工場ラインにおける下部容器と上部容器の嵌合確認を容易にすることができる。特に、大きな係止音を発生させることにより、騒々しい工場ラインにおいても確実に嵌合確認することが可能となる。
さらに前記したように、前記被ロック部の外向き傾斜枠を下端横枠に対して95°〜105°の範囲で傾斜させることにより、前記ロック部と被ロック部の嵌合を容易としながら、前記ロック部と被ロック部の結合力を高め、明確な係止音を発生させることができる。
また、前記のように、ケース本体を収容するロアカバーと、アッパーカバーとの結合に、本発明のロック構造を用いることにより、高い結合力を要するロアカバーとアッパーカバーのロックをより強固にすることができると共に、明確な係止音が発生するため工場ラインでの嵌合確認も確実に行うことができる。
また、前記のように、ロアカバーの周壁外面より車体固定用のブラケットを突設し、該ブラケットの上端枠を前記ロック部の下端横枠と兼用させることにより、部材点数を低減し、シンプルな構造とすることができる。
本発明の実施形態の車載用電気接続箱の分解斜視図である。 (A)はロアカバーとアッパーカバーとの嵌合前の車載用電気接続箱の断面図、(B)は被ロック部の拡大図、(C)はロック部の拡大図である。 (A)は、ロアカバーとアッパーカバーとを嵌合した状態の車載用電気接続箱の断面図、(B)は挿入係止状態のロック部と被ロック部の拡大図である。 従来例を示す図面である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10 電気接続箱
11 ケース本体
12 アッパーケース
13 ロアケース
14 コネクタ
15 ボルト
16 ロアカバー
17 アッパーカバー
18 ロック部
18a 下端横枠
18b 外側縦枠
18c 係止爪
19 被ロック部
19a 下端横枠
19b 外向き傾斜枠
19c 係止穴
20 ブラケット
20a 上端枠
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は本発明の実施形態を示す。
図1に示すように、車載用電気接続箱10は、内部回路を備えたケース本体11と、ケース本体11の下面にボルト15で締結固定するコネクタ14と、ケース本体11および締結固定されたコネクタ14を収容しているロアカバー16と、ケース本体11の上部より被せるアッパーカバー17とから構成されている。ケース本体11および下面に締結固定されたコネクタ14がロアカバー16内にセットされた後、ロアカバー16の周壁16aに設けられたロック部18を、アッパーカバー17の周壁17aに設けられた被ロック部19に嵌合係止することにより、ロアカバー16とアッパーカバー17の嵌合を行っている。
ケース本体11は、アッパーケース12とロアケース13とからなり、アッパーケース12にはヒューズ収容部12aやリレー収容部12bを設け、ロアケース13にはコネクタ収容部(図示せず)を設けている。アッパーケース12とロアケース13の内部には、バスバーと絶縁板(図示せず)とを交互に積層配置した内部回路材を収容し、該バスバーの先端を下方に屈曲させて形成したタブをロアケース13に設けた端子穴(図示せず)を通してコネクタ収容部内に突出させている。また、バスバーの先端を上方に屈曲させて形成したタブをアッパーケース12のヒューズ収容部12aやリレー収容部12bに収容したヒューズ、リレー(図示せず)の端子と接続している。
ロアカバー16およびアッパーカバー17はポリプロピレン樹脂から成形しており、ロアカバー16の周壁16a外面の上部にロック部18を設けている。本実施形態においては、前記ロック部18を対向する位置に2箇所設けている。
ロック部18は、図2(C)にも示されるように、下端横枠18aの先端から外側縦枠18bを垂直方向上向きに突出させており、外側縦枠18bの上端に内向きの係止爪18cを突設している。
また、ロアカバー16の周壁16a外面の下部には、車体固定用のブラケット20を突設しており、ブラケット20の上端枠20aを前記ロック部18の下端横枠18aと兼用させている。
一方、アッパーカバー17の周壁17a外面の下部で、前記ロック部18を嵌合させることができる位置に、被ロック部19を設けている。
被ロック部19は、図2(B)にも示されるように、下端横枠19aの先端から上外方に傾斜させた外向き傾斜枠19bを突出させており、外向き傾斜枠19bには、係止爪18cが挿入係止される係止穴19cを設けている。なお、本実施形態においては、下端横枠19aに対して105度傾斜させて外向き傾斜枠19bを突設させている。
次に、前記構造を有するロアカバー16とアッパーカバー17の嵌合について説明する。
ロアカバー16内の所定位置にケース本体11および下面に締結固定されたコネクタ14をセットした後、アッパーカバー17をロアカバー16の上部に被せ、ロアカバー16のロック部18をアッパーカバー17の被ロック部19に下方より外嵌させる。
詳細には、ロック部18の係止爪18cが、被ロック部19の外向き傾斜枠19bを内側に撓ませながら上昇し、係止爪18cが外向き傾斜枠19bの係止穴19cに挿入係止するために外向き傾斜枠19bから離れた瞬間、内側に押されていた外向き傾斜枠19bは大きな反発力で外側に押し戻されてロック部18の外側縦枠18b内面に強く打ち当たり、大きな係止音と共に、係止爪18cの係止穴19cへの挿入係止が完了する。図3に、ロアカバー16とアッパーカバー17が嵌合した状態を示している。
前記したように、ロアカバー16の周壁16a外面より突設するロック部18の外側縦枠18bを垂直方向上向きに突出させる一方、アッパーカバー17の周壁17a外面より突設する被ロック部19の外向き傾斜枠19bを上外方に傾斜させて突出させているため、係止爪18cが係止穴19cに挿入係止した状態においても、外側縦枠18bが外向き傾斜枠19bを内側に押して弾性変形させた状態を維持している。したがって、内側に弾性変形を受けている外向き傾斜枠19bには外側に押し戻そうとする反発力が生じているため、この作用、反作用の力により、係止爪18cと係止穴19cとのロックかかり代は常に確保され、ガタつきなく強固な結合を維持することができる。
また、係止爪18cが係止穴19cに挿入係止されるまでの時点においても、外向き傾斜枠19bを下端横枠19aに対して105度傾斜させて突出させることにより、傾斜させない従来の場合に比べて、前記係止爪が外向き傾斜枠を内側に押す力が大きくなり、それに伴い外向き傾斜枠に生じる反発力も大きくなる。よって、係止爪18cが係止穴19cに係止される際に発生する係止音も、従来の係止音よりはるかに大きくなり、この明確な係止音を確認することにより、騒々しいメーカー工場ラインにおいてロアカバー16とアッパーカバー17の嵌合確認を容易にすることができる。
また、前記のように、ロアカバー16の周壁16a外面より車体固定用のブラケット20を突設し、ブラケットの上端枠20aをロック部18の下端横枠18aと兼用させることにより、部材点数を低減することができ、シンプルな構造とすることができる。
【0002】
容器と下部容器との嵌合確認が可能であるが、前記構成のロック構造では係止音が聞き取りにくく、騒々しいメーカー工場ラインでの嵌合確認が困難な場合がある。さらに、前記のようなロックアーム片4に内倒れが生じると、ロックアーム片4に生じる反発力がさらに低下して係止音が小さくなり、嵌合確認が一層困難になるおそれがある。
[0005]
特許文献1:特開2006−50823号公報
発明の開示
発明が解決しようとする課題
[0006]
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、車載用電気接続箱の下部容器と上部容器とを嵌合するために設けられるロック部と被ロック部の結合力を高めると共に、前記ロック部と被ロック部の係止に伴って発生する明確な係止音により、メーカー工場ラインでの下部容器と上部容器の嵌合確認が容易に行えることを課題としている。
課題を解決するための手段
[0007]
前記課題を解決するため、本発明は、車載用の電気接続箱のケース本体を収容する樹脂成形品からなるロアカバーとケース本体の上部より被せる樹脂成形品からなるアッパーカバーとに、互いに嵌合係止させるロック部と被ロック部を設けており、
前記ロアカバーの周壁外面より突設する前記ロック部は、下端横枠の先端から外側縦枠を垂直方向上向きに突出させ、前記外側縦枠の上端に内向きの係止爪を突設し、かつ、前記ロアカバーの周壁外面より車体固定用のブラケットを突設して、該ブラケットの上端枠を前記ロック部の下端横枠と兼用させている一方、
前記アッパーカバーの周壁外面より突設する前記被ロック部は、下端横枠の先端から上外方に傾斜させた外向き傾斜枠を突出させ、該外向き傾斜枠に前記係止爪が挿入係止される係止穴を設けており、
前記ロック部を被ロック部に対して下方から外嵌させ、該ロック部の外側縦枠は被ロック部の外向き傾斜枠を内側に押して弾性変形させて、前記係止爪を係止穴に挿入係止させる構成としていることを特徴とする車載用電気接続箱のロック構造を提供している。
[0008]
前記のように、ロアカバーの周壁外面より突設するロック部の外側縦枠を垂直方向上向きに突出させる一方、アッパーカバーの周壁外面より突設する被ロック部の外向き傾斜枠を上外方に傾斜させて突出させることにより、前記外側縦枠上端の係止爪が前記
【0003】
外向き傾斜枠の係止穴に外側から挿入係止した状態においても、前記外側縦枠が前記外向き傾斜枠を内側に押して弾性変形させた状態を維持している。したがって、内側に弾性変形を受けている前記外向き傾斜枠には外側に押し戻そうとする反発力が生じているため、この作用、反作用の力により、前記係止爪と係止穴とのロックかかり代は常に確保され、ガタつきなく強固な結合が維持される。
[0009]
また、前記のように、ロアカバーおよびアッパーカバーは樹脂成形品からなるので、前記アッパーカバーに突設される被ロック部の外向き傾斜枠を容易に弾性変形させて、大きな反発力を得ることができる。
ロアカバーおよびアッパーカバーの材質としては、ポリプロピレン、ナイロンなどが好適に用いられる。
なお、成形後樹脂の特性上、前記外向き傾斜枠がアッパーカバー本体側に引っ張られて多少内倒れすることがあっても、前記のように外向き傾斜枠を設け、挿入係止状態においても外向き傾斜枠に反発力を保持させておけば、ロック外れが生じることはない。
[0010]
また、前記係止爪が係止穴に挿入係止されるまでの時点においても、前記外向き傾斜枠を上外方に傾斜させて突出させることにより、傾斜させない従来の場合に比べて、前記係止爪が前記外向き傾斜枠を内側に押す力が大きくなり、それに伴い該外向き傾斜枠に生じる反発力も大きくなる。よって、前記係止爪が係止穴に挿入係止するために前記外向き傾斜枠から離れた瞬間、大きな反発力によって前記外向き傾斜枠が外側に押し戻されて、前記外側縦枠の内面に強く打ち当たったときに大きな係止音が発生する。したがって、この明確な係止音を確認することにより、メーカー工場ラインにおけるロアカバーとアッパーカバーの嵌合確認が容易となる。
[0011]
また、前記被ロック部の外向き傾斜枠は下端横枠に対して95°〜105°の範囲で傾斜させていることが好ましい。
前記のように、前記被ロック部の外向き傾斜枠は下端横枠に対して95°〜105°の範囲で傾斜させていることが好ましいのは、傾斜角度が95°未満であると、前記外側縦枠が外向き傾斜枠を内側に押す力、反作用として外向き傾斜枠が押し戻そうとする力が小さくなり、ロック部と被ロック部の結合力が弱くなる場合がある一方、傾斜
【0004】
角度が105°を越えると、ロック部を被ロック部に嵌合させることが困難になる場合があるからである。
[0012]
前記ロアカバーの周壁外面より車体固定用のブラケットを突設し、該ブラケットの上端枠を前記ロック部の下端横枠と兼用させている。
[0013]
ケース本体を収容したロアカバーと上方から被せるアッパーカバーは、高い結合力で確実にロックされている必要があり、メーカー工場ラインにおけるロアカバーとアッパーカバーの嵌合確認は非常に重要である。したがって、前記のように、ケース本体を収容するロアカバーと上方から被せるアッパーカバーとの結合に本発明のロック構造を用いることにより、ロック部と被ロック部との結合力をより高めることができると共に、明確な係止音が発生するため工場ラインでの嵌合確認も確実に行うことができる。
また、前記のように、ロアカバーの周壁外面より車体固定用のブラケットを突設し、該ブラケットの上端枠を前記ロック部の下端横枠と兼用させることにより、部材点数を低減し、シンプルな構造とすることができる。
発明の効果
[0014]
前述したように、本発明によれば、車載用電気接続箱のロアカバーの周壁外面より突設するロック部の外側縦枠を垂直方向上向きに突出させる一方、アッパーカバーの周壁外面より突設する被ロック部の外向き傾斜枠を上外方に傾斜させて突出させているため、前記外側縦枠上端の係止爪が前記外向き傾斜枠の係止穴に外側から挿入係止した状態においても、前記外側縦枠が前記外向き傾斜枠を内側に押して弾性変形させた状態を維持し、その反作用として、内側に弾性変形を受けている外向き傾斜枠には外側に押し戻そうとする力を働かせることができる。よって、この作用、反作用の力により、前記係止爪と係止穴とのロックかかり代は常に確保され、ガタつきなく強固な結合を維持することができる。
[0015]
また、前記係止爪が係止穴に挿入係止されるまでの時点においても、前記外向き傾斜枠を上外方に傾斜させて突出させることにより、傾斜させない従来の場合に比べて、前記係止爪が前記外向き傾斜枠を内側に押す力が大きくなり、それに伴い該外向き傾斜枠に生じる反発力も大きくなる。よって、前記係止爪が係止穴に挿入係
【0005】
止するために前記外向き傾斜枠から離れた瞬間、大きな反発力によって前記外向き傾斜枠が外側に押し戻されて、前記外側縦枠の内面に強く打ち当たったときに大きな係止音が発生する。したがって、この明確な係止音を確認することにより、メーカー工場ラインにおけるロアカバーとアッパーカバーの嵌合確認を容易にすることができる。特に、大きな係止音を発生させることにより、騒々しい工場ラインにおいても確実に嵌合確認することが可能となる。
[0016]
さらに前記したように、前記被ロック部の外向き傾斜枠を下端横枠に対して95°〜105°の範囲で傾斜させることにより、前記ロック部と被ロック部の嵌合を容易としながら、前記ロック部と被ロック部の結合力を高め、明確な係止音を発生させることができる。
[0017]
また、前記のように、ケース本体を収容するロアカバーと、アッパーカバーとの結合に、本発明のロック構造を用いることにより、高い結合力を要するロアカバーとアッパーカバーのロックをより強固にすることができると共に、明確な係止音が発生するため工場ラインでの嵌合確認も確実に行うことができる。
また、前記のように、ロアカバーの周壁外面より車体固定用のブラケットを突設し、該ブラケットの上端枠を前記ロック部の下端横枠と兼用させることにより、部材点数を低減し、シンプルな構造とすることができる。
図面の簡単な説明
[0018]
[図1]本発明の実施形態の車載用電気接続箱の分解斜視図である。
[図2](A)はロアカバーとアッパーカバーとの嵌合前の車載用電気接続箱の断面図、(B)は被ロック部の拡大図、(C)はロック部の拡大図である。
[図3](A)は、ロアカバーとアッパーカバーとを嵌合した状態の車載用電気接続箱の断面図、(B)は挿入係止状態のロック部と被ロック部の拡大図である。
[図4]従来例を示す図面である。
[図5]従来例を示す図面である。
符号の説明
[0019]
10 電気接続箱
11 ケース本体

Claims (3)

  1. 車載用の電気接続箱の樹脂成形品からなる下部容器と上部容器とに、互いに嵌合係止させるロック部と被ロック部を設けており、
    前記下部容器の周壁外面より突設する前記ロック部は、下端横枠の先端から外側縦枠を垂直方向上向きに突出させ、前記外側縦枠の上端に内向きの係止爪を突設している一方、
    前記上部容器の周壁外面より突設する前記被ロック部は、下端横枠の先端から上外方に傾斜させた外向き傾斜枠を突出させ、該外向き傾斜枠に前記係止爪が挿入係止される係止穴を設けており、
    前記ロック部を被ロック部に対して下方から外嵌させ、該ロック部の外側縦枠は被ロック部の外向き傾斜枠を内側に押して弾性変形させて、前記係止爪を係止穴に挿入係止させる構成としていることを特徴とする車載用電気接続箱のロック構造。
  2. 前記被ロック部の外向き傾斜枠は下端横枠に対して95°〜105°度の範囲で傾斜させている請求項1に記載の車載用電気接続箱のロック構造。
  3. 前記下部容器はケース本体を収容しているロアカバー、前記上部容器はアッパーカバーからなり、前記ロアカバーの周壁外面より車体固定用のブラケットを突設し、該ブラケットの上端枠を前記ロック部の下端横枠と兼用させている請求項1または請求項2に記載の車載用電気接続箱のロック構造。
JP2008508451A 2006-04-06 2006-11-23 車載用電気接続箱のロック構造 Abandoned JPWO2007113932A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006105616 2006-04-06
JP2006105616 2006-04-06
PCT/JP2006/323369 WO2007113932A1 (ja) 2006-04-06 2006-11-23 車載用電気接続箱のロック構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2007113932A1 true JPWO2007113932A1 (ja) 2009-08-13

Family

ID=38563205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008508451A Abandoned JPWO2007113932A1 (ja) 2006-04-06 2006-11-23 車載用電気接続箱のロック構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2007113932A1 (ja)
WO (1) WO2007113932A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5232607B2 (ja) * 2008-11-18 2013-07-10 矢崎総業株式会社 電気接続箱のロック音発生構造
JP6057117B2 (ja) * 2012-04-27 2017-01-11 株式会社ノーリツ 壁面設置型のリモコン
JP6484082B2 (ja) 2015-03-30 2019-03-13 株式会社デンソーテン 固定構造
JP6672374B2 (ja) * 2018-05-08 2020-03-25 矢崎総業株式会社 ロック構造、電気接続箱及びワイヤハーネス

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63113422U (ja) * 1987-01-09 1988-07-21
JPH0486027U (ja) * 1990-11-29 1992-07-27
JP2001283979A (ja) * 2000-03-29 2001-10-12 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001339824A (ja) * 2000-05-25 2001-12-07 Yazaki Corp 電気接続箱
JP2002335619A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電気接続箱の電気部品装着構造
JP2006050823A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Sumitomo Wiring Syst Ltd 自動車用電気接続箱

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63113422U (ja) * 1987-01-09 1988-07-21
JPH0486027U (ja) * 1990-11-29 1992-07-27
JP2001283979A (ja) * 2000-03-29 2001-10-12 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007113932A1 (ja) 2007-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5680435B2 (ja) シールドコネクタの係止構造
WO2012157503A1 (ja) 防水コネクタ
US20170250504A1 (en) Joint connector
US8747137B2 (en) Connector
JPWO2007113932A1 (ja) 車載用電気接続箱のロック構造
JP6966510B2 (ja) コネクタ
JP2002222672A (ja) コネクタ
JP3337008B2 (ja) コネクタ
JP2005317363A (ja) コネクタ
JPH0757608A (ja) 電気機器の端子カバー装置
CN107492730B (zh) 连接器用端子保持部件、连接器和电连接装置
JP4619980B2 (ja) 電気接続箱
JP6966509B2 (ja) コネクタ
JP3365355B2 (ja) 電気接続箱
JP3287522B2 (ja) 器壁へのハウジングの取付構造
JP2008034303A (ja) Acインレットの取付構造
KR200448593Y1 (ko) 커넥터
JP2020087694A (ja) カバーとハウジングとの組付構造、及び、ヒュージブルリンクユニット
JP2004055466A (ja) コネクタ
JP2001136634A (ja) 電気接続箱
JP3489719B2 (ja) ターミナルキャップのロック構造
JP6660409B2 (ja) コネクタ
WO2014112524A1 (ja) コネクタ
JP5582631B2 (ja) コネクタ
JP2874543B2 (ja) ワイヤハーネス用成形プロテクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101026

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20101214