JPWO2007091536A1 - 燃料噴射弁 - Google Patents
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Abstract
本発明の燃料噴射弁は、上流側に向けて略円錐形状のシール面(244a)及び下流側に向けて端面(244b)を有し燃料通路(210b)を開閉自在に往復動するポペット弁体(240)、ポペット弁体(240)を閉弁方向に付勢するコイルバネ(250)、ポペット弁体(240)を収容すると共に燃料通路(210a,210b)及び噴射口(210d)を画定するノズル部材(210)を備える。ノズル部材(210)には、ポペット弁体(240)の下流側において、噴射口(210d)を塞ぐと共に噴射口(210d)よりも小径のオリフィス(261)を画定するオリフィス部材(260)が設けられている。これによれば、燃料の圧力変動により生じるポペット弁体(240)の自励振動により、端面(244b)とオリフィス部材(260)との間の下流側空間(211)に導かれた燃料に脈動が与えられ、噴霧燃料の微粒化が促進される。
Description
本発明は、エンジンの吸気通路に燃料を噴射する燃料噴射弁に関し、特に、二輪車等に搭載されるエンジンに適用されて電子制御される電子制御型の燃料噴射弁に関する。
自動車等に搭載される比較的大排気量のエンジンにおいては、排出ガス規制等に対処した燃費向上あるいは運転性向上等の観点から、燃料の噴射時期、噴射量等を電子回路によって制御する電子制御型の燃料噴射装置が採用されている。
この燃料噴射装置は、一般に、燃料タンク内に配置された燃料ポンプから圧送され高圧フィードパイプ及び高圧フィルタを介して導かれた高圧の燃料を吸気通路に噴射すると共に、余剰の燃料をリターンパイプを介して燃料タンクに戻すようになっている。
ところで、この燃料噴射装置は、図1に示すように、電磁駆動力によりポンプ作用を発生すると共に余剰の燃料を戻す通路等を含むポンプ部1、導入された燃料を噴射する燃料噴射弁2等を備えている。そして、燃料噴射弁2は、略円錐状のシール面をもつポペット弁体3、ポペット弁体3を往復動自在に支持すると共に円錐面状の弁座4aを画定する弁座部材4、弁座部材4の周りにアシスト空気の通路5aを画定するように形成されると共に先端に燃料の噴射口5bを画定するノズル部材5等を備えている。(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この噴射口5bは、通路の内壁が湾曲して先端が近づく方向に向かうコーン形状になっているため、この噴射口5bを通過した燃料は中央に集められ、それ故に周囲の吸気通路壁面等に燃料が飛散して付着するのは防止できても、噴霧の粒径が大きくなる傾向にあり、噴霧燃料を微粒化(粒径を微細化)するのは困難であった。
この燃料噴射装置は、一般に、燃料タンク内に配置された燃料ポンプから圧送され高圧フィードパイプ及び高圧フィルタを介して導かれた高圧の燃料を吸気通路に噴射すると共に、余剰の燃料をリターンパイプを介して燃料タンクに戻すようになっている。
ところで、この燃料噴射装置は、図1に示すように、電磁駆動力によりポンプ作用を発生すると共に余剰の燃料を戻す通路等を含むポンプ部1、導入された燃料を噴射する燃料噴射弁2等を備えている。そして、燃料噴射弁2は、略円錐状のシール面をもつポペット弁体3、ポペット弁体3を往復動自在に支持すると共に円錐面状の弁座4aを画定する弁座部材4、弁座部材4の周りにアシスト空気の通路5aを画定するように形成されると共に先端に燃料の噴射口5bを画定するノズル部材5等を備えている。(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この噴射口5bは、通路の内壁が湾曲して先端が近づく方向に向かうコーン形状になっているため、この噴射口5bを通過した燃料は中央に集められ、それ故に周囲の吸気通路壁面等に燃料が飛散して付着するのは防止できても、噴霧の粒径が大きくなる傾向にあり、噴霧燃料を微粒化(粒径を微細化)するのは困難であった。
一方、他の燃料噴射弁あるいは燃料噴射装置としては、噴霧燃料の微粒化を図るために、球状をなすボール弁体あるいは先細りの円錐形状をなすニードル弁体の下流側に、一つ又は複数のオリフィスをもつオリフィスプレートを配置したもの等が知られている(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4等参照)。
しかしながら、これらの燃料噴射弁あるいは装置においては、燃料を加圧(あるいは脈動)させ得る作用の小さいボール弁体又はニードル弁体との組み合わせにおいてオリフィスプレートを採用しているため、ボール弁体あるいはニードル弁体の動作による燃料の脈動は比較的小さく、それ故に、脈動を有効に利用して、オリフィスプレートから噴射される噴霧燃料を微粒化(粒径の微細化)を促進するのは困難であった。
しかしながら、これらの燃料噴射弁あるいは装置においては、燃料を加圧(あるいは脈動)させ得る作用の小さいボール弁体又はニードル弁体との組み合わせにおいてオリフィスプレートを採用しているため、ボール弁体あるいはニードル弁体の動作による燃料の脈動は比較的小さく、それ故に、脈動を有効に利用して、オリフィスプレートから噴射される噴霧燃料を微粒化(粒径の微細化)を促進するのは困難であった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、軽量化、低コスト化、小型化等を図りつつ、簡略な構造にて、燃料が吸気通路の内壁面等に付着するのを防止し、燃料噴射後(キーオフ時)の燃料の後垂れを防止し、燃料の噴霧化、噴霧燃料の微粒化(粒径の微細化)等が確実に行われ、運転性能を確保しつつ安定した燃料噴射が行なえ、特に二輪車等に搭載される小排気量のエンジンに好適な電子制御型の燃料噴射弁を提供することにある。
本発明の燃料噴射弁は、燃料通路及び燃料通路よりも拡大した凹状空間により画定される噴射口を画定するノズル部材と、燃料通路の上流側を向く略円錐形状のシール面及び下流側を向く端面を有し燃料通路を開閉自在に往復動するポペット弁体と、ポペット弁体を閉弁方向に付勢するバネとを備え、上記ノズル部材には、ポペット弁体の下流側において、噴射口を塞ぐと共に噴射口よりも小径のオリフィスを画定するオリフィス部材が設けられている、構成となっている。
この構成によれば、ポペット弁体がバネの付勢力により燃料通路を閉鎖した状態において、燃料の圧力が高まりバネの付勢力に打ち勝つと、ポペット弁体は開弁し、ポペット弁体の下流側空間に噴出した燃料は、オリフィス部材に衝突すると共にそのオリフィスを通して噴射される。ここで、ポペット弁体は、燃料の圧力変動により微小振幅の自励振動を生じ、その端面とオリフィス部材との間の下流側空間に導かれた燃料に脈動を与える。この脈動により、オリフィスから噴射される燃料は、噴霧化が促進され、かつ、噴霧燃料の微粒化(粒径の微細化)が行われる。すなわち、構造の簡略化を達成しつつ、噴霧燃料の微粒化(粒径の微細化)を促進することができる。
この構成によれば、ポペット弁体がバネの付勢力により燃料通路を閉鎖した状態において、燃料の圧力が高まりバネの付勢力に打ち勝つと、ポペット弁体は開弁し、ポペット弁体の下流側空間に噴出した燃料は、オリフィス部材に衝突すると共にそのオリフィスを通して噴射される。ここで、ポペット弁体は、燃料の圧力変動により微小振幅の自励振動を生じ、その端面とオリフィス部材との間の下流側空間に導かれた燃料に脈動を与える。この脈動により、オリフィスから噴射される燃料は、噴霧化が促進され、かつ、噴霧燃料の微粒化(粒径の微細化)が行われる。すなわち、構造の簡略化を達成しつつ、噴霧燃料の微粒化(粒径の微細化)を促進することができる。
上記構成において、オリフィス部材は、複数のオリフィスを有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、オリフィス部材に複数のオリフィスが設けられているため、燃料は複数個所から噴射されて、その噴霧化及び粒径の微細化がより一層促進される。
この構成によれば、オリフィス部材に複数のオリフィスが設けられているため、燃料は複数個所から噴射されて、その噴霧化及び粒径の微細化がより一層促進される。
上記構成において、オリフィス部材は、ポペット弁体の軸中心に対応する位置に形成された一つのオリフィスを有し、ポペット弁体の端面は、オリフィスに対向する中央部分が突出した傾斜面をなすように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、ポペット弁体が自励振動をして燃料に脈動を及ぼす際に、オリフィスの上流側直近に位置する燃料の圧力が上昇するため、オリフィスを挟んだ上流側と下流側の間の差圧が増加し、燃料の噴射速度が増加する。これにより、燃料の噴霧化及び微粒化が促進される。
この構成によれば、ポペット弁体が自励振動をして燃料に脈動を及ぼす際に、オリフィスの上流側直近に位置する燃料の圧力が上昇するため、オリフィスを挟んだ上流側と下流側の間の差圧が増加し、燃料の噴射速度が増加する。これにより、燃料の噴霧化及び微粒化が促進される。
上記構成において、オリフィス部材は、ポペット弁体の軸中心に対応する位置に形成された一つのオリフィスと、オリフィスの下流側に所定の長さに亘って内径が末広がり状に徐々に大きくなる円錐状の内周面をなすように形成された噴射通路とを含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、オリフィスにより噴射された流速の速い噴射燃料は、噴射通路の円錐状の内周面に沿って円錐面をなす液膜状に噴射されるため、単にオリフィスから噴射される場合に比べて、より一層噴霧燃料の微粒化を促進できる。
この構成によれば、オリフィスにより噴射された流速の速い噴射燃料は、噴射通路の円錐状の内周面に沿って円錐面をなす液膜状に噴射されるため、単にオリフィスから噴射される場合に比べて、より一層噴霧燃料の微粒化を促進できる。
上記構成において、オリフィス部材は、ポペット弁体の軸中心に対応する位置に形成された一つのオリフィスと、オリフィスの下流側においてオリフィスと不連続となる内径にて所定の長さに亘って形成された拡径壁とを含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、オリフィスから噴射された噴霧化及び微細化された燃料は、周りに形成された拡径壁により拡散が防止される。したがって、吸気通路内壁面等に燃料が付着するのを防止できる。
この構成によれば、オリフィスから噴射された噴霧化及び微細化された燃料は、周りに形成された拡径壁により拡散が防止される。したがって、吸気通路内壁面等に燃料が付着するのを防止できる。
上記構成において、オリフィス部材は、ポペット弁体の軸中心に対応する位置に形成された一つのオリフィスと、オリフィスの下流側に所定の長さに亘って内径が末広がり状に徐々に大きくなる円錐状の内周面をなすように形成された噴射通路と、噴射通路の外側に同心状にかつ噴射通路よりも長く形成された拡径壁とを含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、オリフィスにより噴射された流速の速い噴射燃料は、噴射通路の円錐状の内周面に沿って円錐面をなす液膜状に噴射されるため、単にオリフィスから噴射される場合に比べて、より一層噴霧化及び微粒化を促進でき、又、噴霧化及び微細化された燃料は拡径壁によりその拡散が防止され、吸気通路内壁面等に燃料が付着するのを防止できる。
この構成によれば、オリフィスにより噴射された流速の速い噴射燃料は、噴射通路の円錐状の内周面に沿って円錐面をなす液膜状に噴射されるため、単にオリフィスから噴射される場合に比べて、より一層噴霧化及び微粒化を促進でき、又、噴霧化及び微細化された燃料は拡径壁によりその拡散が防止され、吸気通路内壁面等に燃料が付着するのを防止できる。
上記構成において、オリフィス部材は、ポペット弁体の軸中心に対応する位置に形成された一つのオリフィスと、オリフィスの下流側において所定の長さに亘って形成され所定の内径をなす噴射通路と、噴射通路の内壁面に開口してアシスト空気を導くアシスト空気通路とを含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、オリフィスを通過して噴霧化及び微粒化された燃料は、噴射通路内にてアシスト空気通路を通って導かれたアシスト空気により、燃料がさらに攪拌されて、噴霧燃料の微粒化がさらに促進される。
この構成によれば、オリフィスを通過して噴霧化及び微粒化された燃料は、噴射通路内にてアシスト空気通路を通って導かれたアシスト空気により、燃料がさらに攪拌されて、噴霧燃料の微粒化がさらに促進される。
上記構成において、アシスト空気通路がその内壁面に開口する噴射通路は、内径が末広がり状に徐々に大きくなる円錐状の内周面をなすように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、オリフィスから噴射された燃料は、噴射通路の円錐状の内周面に沿って円錐面をなす液膜状に噴射され、さらに、噴射通路内にてアシスト空気通路を通って導かれたアシスト空気によりさらに攪拌されるため、噴霧燃料の微粒化がより一層促進される。
この構成によれば、オリフィスから噴射された燃料は、噴射通路の円錐状の内周面に沿って円錐面をなす液膜状に噴射され、さらに、噴射通路内にてアシスト空気通路を通って導かれたアシスト空気によりさらに攪拌されるため、噴霧燃料の微粒化がより一層促進される。
上記構成において、オリフィス部材は、ノズル部材の噴射口を画定する凹状空間内に嵌め込まれている、構成を採用することができる。
この構成によれば、ポペット弁体の端面とオリフィス部材により挟まれると共に燃料噴射の際に微小振幅の自励振動により燃料に脈動を与える下流側空間を狭くすることができ、燃料噴射後のキーオフ時に燃料が溜まって生じる後垂れを防止することができる。
この構成によれば、ポペット弁体の端面とオリフィス部材により挟まれると共に燃料噴射の際に微小振幅の自励振動により燃料に脈動を与える下流側空間を狭くすることができ、燃料噴射後のキーオフ時に燃料が溜まって生じる後垂れを防止することができる。
上記構成において、オリフィス部材は、ポペット弁体の端面に対向する領域において、ポペット弁体の開弁を許容すると共にオリフィスを画定する凹部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、ポペット弁体の端面とオリフィス部材により挟まれると共に燃料噴射の際に微小振幅の自励振動により燃料に脈動を与える下流側空間を狭くでき、それ故に燃料噴射後のキーオフ時に燃料が溜まって生じる後垂れを防止することができ、又、凹部の深さを適宜設定することにより、下側空間を最適な容積となるように形成することができる。
この構成によれば、ポペット弁体の端面とオリフィス部材により挟まれると共に燃料噴射の際に微小振幅の自励振動により燃料に脈動を与える下流側空間を狭くでき、それ故に燃料噴射後のキーオフ時に燃料が溜まって生じる後垂れを防止することができ、又、凹部の深さを適宜設定することにより、下側空間を最適な容積となるように形成することができる。
上記構成において、オリフィス部材は、ノズル部材の噴射口を画定する凹状空間内に嵌め込まれる環状の内側嵌合部と、ノズル部材の先端外周縁部に外嵌される環状の外側嵌合部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、ポペット弁体の端面とオリフィス部材により挟まれると共に燃料噴射の際に微小振幅の自励振動により燃料に脈動を与える下流側空間を狭くでき、それ故に燃料噴射後のキーオフ時に燃料が溜まって生じる後垂れを防止することができ、又、凹部の深さを適宜設定することにより、下側空間を最適な容積となるように形成することができる。さらに、オリフィス部材が内側嵌合部及び外側嵌合部を介してノズル部材の先端に結合(嵌合)されているため、接合面積を十分に確保でき、より堅固に結合(嵌合)することができる。
この構成によれば、ポペット弁体の端面とオリフィス部材により挟まれると共に燃料噴射の際に微小振幅の自励振動により燃料に脈動を与える下流側空間を狭くでき、それ故に燃料噴射後のキーオフ時に燃料が溜まって生じる後垂れを防止することができ、又、凹部の深さを適宜設定することにより、下側空間を最適な容積となるように形成することができる。さらに、オリフィス部材が内側嵌合部及び外側嵌合部を介してノズル部材の先端に結合(嵌合)されているため、接合面積を十分に確保でき、より堅固に結合(嵌合)することができる。
上記構成をなす本発明の燃料噴射弁によれば、簡略な構造にて、燃料が吸気通路の内壁面等に付着するのを防止でき、燃料噴射後(キーオフ時)の燃料の後垂れを防止でき、燃料の噴霧化、微粒化(粒径の微細化)等が確実に行われ、運転性能を確保しつつ安定した燃料噴射が行なえ、特に二輪車等に搭載される小排気量のエンジンに好適な電子制御型の燃料噴射弁が得られる。
100 プランジャポンプ
200 燃料噴射弁
210,210´ ノズル部材
210a,210b,210b´ 燃料通路
210c 弁座
210d 噴射口(凹状空間)
211 下側空間
220 ボール弁体
230 コイルバネ
240,240´ ポペット弁体
241 鍔部
242 軸部
243 被ガイド軸部
244 弁部
244a シール面
244b,244b´ 端面
250 コイルバネ
260,260´,360,460,560,660,760,860,960 オリフィス部材
260a,360a,460a,560a,660a,760a,860a 嵌合部
261,361,461,561,661,761,861,961 オリフィス
362,562,662,662´ 噴射通路
463,563, 拡径壁
664,664´ アシスト空気通路
860b,960b 凹部
960a 内側嵌合部
960c 外側嵌合部
200 燃料噴射弁
210,210´ ノズル部材
210a,210b,210b´ 燃料通路
210c 弁座
210d 噴射口(凹状空間)
211 下側空間
220 ボール弁体
230 コイルバネ
240,240´ ポペット弁体
241 鍔部
242 軸部
243 被ガイド軸部
244 弁部
244a シール面
244b,244b´ 端面
250 コイルバネ
260,260´,360,460,560,660,760,860,960 オリフィス部材
260a,360a,460a,560a,660a,760a,860a 嵌合部
261,361,461,561,661,761,861,961 オリフィス
362,562,662,662´ 噴射通路
463,563, 拡径壁
664,664´ アシスト空気通路
860b,960b 凹部
960a 内側嵌合部
960c 外側嵌合部
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図2は、本発明に係る燃料噴射弁を備えた電子制御型の燃料噴射装置の一実施形態を示すものであり、図3は燃料噴射弁の一部を拡大した断面図である。
この燃料噴射装置は、図2に示すように、電磁力により駆動されて燃料の圧送を行なうプランジャポンプ100、所定の圧力以上に加圧された燃料を噴射する燃料噴射弁200等により構成されている。
図2は、本発明に係る燃料噴射弁を備えた電子制御型の燃料噴射装置の一実施形態を示すものであり、図3は燃料噴射弁の一部を拡大した断面図である。
この燃料噴射装置は、図2に示すように、電磁力により駆動されて燃料の圧送を行なうプランジャポンプ100、所定の圧力以上に加圧された燃料を噴射する燃料噴射弁200等により構成されている。
プランジャポンプ100は、図2に示すように、略鉛直方向に往復動するプランジャ101、プランジャ101を摺動自在に収容する筒体としてのシリンダ102、シリンダ102の外側に配置された上側ヨーク103、圧送室Cを画定する下側ヨーク104、下側ヨーク104に着座しプランジャ102を上方の休止位置に向けて付勢するリターンスプリング105、上側ヨーク103及び下側ヨーク104の外周面と所定の間隔を空けて配置される円筒状のボビン106、ボビン106に巻回された励磁用のコイル107、上側ヨーク103及びボビン106に連結されて戻し通路107aを形成する戻しパイプ107、ボビン106と一体的に形成され下側ヨーク104に連結されて燃料供給通路108aを形成する燃料供給パイプ108、圧送室Cへの燃料の流入を許容する第1弁体109、圧送室Cからの燃料の還流を許容する第2弁体110等を備えている。
プランジャ101は、縮径部及び拡径部により形成され、内部が肉抜きされている。そして、コイル107の通電により発生する電磁駆動力により、プランジャ101は下向きに移動して燃料の圧送行程を行ない、コイル107への非通電によりリターンスプリング105により付勢されて上方に押し戻されつつ、燃料の吸引行程を行なう。
下側ヨーク104には、図2に示すように、プランジャ101の先端部を摺動自在に案内する案内通路104aが形成され、案内通路104aの側面には、燃料供給通路108aから燃料を圧送室Cに供給する供給口104b、圧送室C内の燃料を還流させるための還流口104cが形成されている。また、下側ヨーク104及び上側ヨーク103の外側とボビン106の間には、燃料供給通路108a及び還流口104cに連通して余剰の燃料を戻す戻し通路111が形成されている。
すなわち、第1弁体109は、燃料供給通路108a内の所定圧力以上の燃料を供給口104bから圧送室C内に流入させる一方で、余剰の燃料を戻し通路111に導き、又、第2弁体110は、圧送室C内の所定圧力以上の燃料を還流口104cから戻し通路111に流出させる。
すなわち、第1弁体109は、燃料供給通路108a内の所定圧力以上の燃料を供給口104bから圧送室C内に流入させる一方で、余剰の燃料を戻し通路111に導き、又、第2弁体110は、圧送室C内の所定圧力以上の燃料を還流口104cから戻し通路111に流出させる。
燃料噴射弁200は、図2及び図3に示すように、ノズル部材210、圧送室Cからの燃料の吐出のみを許容するボール弁体220、ボール弁体220を閉弁する向きに付勢するコイルバネ230、燃料が所定圧力以上のとき開弁するポペット弁体240、ポペット弁体240を閉弁する向きに付勢するコイルバネ250、ノズル部材210の先端に結合されたオリフィス部材260等を備えている。
ノズル部材210は、図2及び図3に示すように、コイルバネ250を収容すると共に燃料を通す燃料通路210a、ポペット弁体240を往復動自在にガイドすると共に燃料を通す燃料通路210b、ポペット弁体240が着座する円錐面状の弁座210c、燃料通路210bの内径よりも大きい内径に形成されて先端にて開口する(すなわち、燃料通路210bよりも拡大した凹状空間により画定される)噴射口210d等を画定するように形成されている。
また、ノズル部材210は、弁座210cと噴射口210dとの間において、オリフィス部材260と協働して、ポペット弁体240の移動を許容すると共に燃料を溜める下流側空間211を画定している。
また、ノズル部材210は、弁座210cと噴射口210dとの間において、オリフィス部材260と協働して、ポペット弁体240の移動を許容すると共に燃料を溜める下流側空間211を画定している。
ポペット弁体240は、図2及び図3に示すように、コイルバネ250の一端が当接される鍔部241、鍔部241の下方に一体的に形成された軸部242、軸部242に一体的に形成されると共に燃料通路210bに摺動自在にガイドされかつ燃料の通過を許容するカット面をもつ被ガイド軸部243、被ガイド軸部243の下流側に一体的に形成された弁部244等を備えている。
弁部244は、図3に示すように、燃料通路210bの上流側に向けて略円錐面状に形成されたシート面244aと、燃料通路210bの下流側に向けて略平坦に形成された端面244bとを画定するように、略円錐台状に形成されている。
そして、ポペット弁体240は、燃料通路210a内に圧縮した状態で配置されたコイルバネ250により、図3の実線で示すように、そのシート面244aが弁座210cに着座(密着)するようにすなわち閉弁する方向に付勢され、燃料通路210bに導かれた燃料の圧力が所定レベル以上になると、コイルバネ250の付勢力に抗して、図3の二点鎖線で示すように、そのシート面244aが弁座210cから離れて開弁するようになっている。
そして、ポペット弁体240は、燃料通路210a内に圧縮した状態で配置されたコイルバネ250により、図3の実線で示すように、そのシート面244aが弁座210cに着座(密着)するようにすなわち閉弁する方向に付勢され、燃料通路210bに導かれた燃料の圧力が所定レベル以上になると、コイルバネ250の付勢力に抗して、図3の二点鎖線で示すように、そのシート面244aが弁座210cから離れて開弁するようになっている。
コイルバネ250は、所定の圧縮代にて取り付けられており、燃料通路210a,210b内に導かれた燃料の圧力が所定レベルを超えないとき、ポペット弁体240が閉弁状態を維持し、一方、燃料通路210a,210b内に導かれた燃料の圧力が所定レベル以上で、ポペット弁体240が開弁するように設定されている。
すなわち、ポペット弁体240は、コイルバネ250の付勢力と燃料の圧力との関係すなわち燃料の圧力変動により、微小振幅の自励振動を生じるようになっている。
そして、ポペット弁体240が自励振動を生じると、その端面244bとオリフィス部材260との間の下流側空間211に導かれた燃料に脈動を与えるようになっている。
そして、ポペット弁体240が自励振動を生じると、その端面244bとオリフィス部材260との間の下流側空間211に導かれた燃料に脈動を与えるようになっている。
オリフィス部材260は、図2及び図3に示すように、ノズル部材210の先端外周縁部に外嵌(嵌合)される環状の嵌合部260aと、嵌合部260aの内側の平板状に形成された領域においてポペット弁体240の中心軸Lに対して例えば対称(線対称又は点対称)的な位置に配置された複数のオリフィス261とを画定するように形成されている。そして、オリフィス部材260は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合(嵌合)されている。
尚、オリフィス261の個数としては、2個、3個、4個等を採用することができる。ここでは、複数のオリフィス261を採用した場合を示しているが、中心軸L(ポペット弁体240の軸中心)に対応する位置に一つのオリフィス261を設けてもよい。
尚、オリフィス261の個数としては、2個、3個、4個等を採用することができる。ここでは、複数のオリフィス261を採用した場合を示しているが、中心軸L(ポペット弁体240の軸中心)に対応する位置に一つのオリフィス261を設けてもよい。
すなわち、オリフィス部材260は、ノズル部材210と協働して、ポペット弁体240の下流側において、ポペット弁体240の移動及び燃料の溜りを許容する下流側空間211を画定するように形成されている。
ここで、オリフィス部材260は、適用されるエンジンの燃料噴射条件等に応じて、ポペット弁体240の端面244bからオリフィス261までの距離D、下流側空間211の容量V、オリフィス261の個数、オリフィス261の位置が適宜選定される。
例えば、距離Dとしては0.2mm以下、容量Vとしては約1mm3程度等を採用することができる。
ここで、オリフィス部材260は、適用されるエンジンの燃料噴射条件等に応じて、ポペット弁体240の端面244bからオリフィス261までの距離D、下流側空間211の容量V、オリフィス261の個数、オリフィス261の位置が適宜選定される。
例えば、距離Dとしては0.2mm以下、容量Vとしては約1mm3程度等を採用することができる。
上記燃料噴射弁200によれば、ポペット弁体240がコイルバネ250の付勢力により燃料通路210bを閉鎖した状態において、燃料の圧力が高まりコイルバネ250の付勢力に打ち勝つと、ポペット弁体240は開弁し、ポペット弁体240の下流側空間211に噴出した燃料は、オリフィス部材260に衝突すると共にその複数のオリフィス261を通して噴射される。
ここで、ポペット弁体240は、燃料の圧力変動により微小振幅の自励振動を生じ、その端面244bとオリフィス部材260との間の下流側空間211に導かれた燃料に脈動を与える。この脈動により、オリフィス261から噴射される燃料は、速度が変化して噴射されるため、噴霧化及び噴霧燃料の微粒化(粒径の微細化)が行われる。すなわち、構造の簡略化を達成しつつ、噴霧燃料の微粒化(粒径の微細化)を促進することができる。
ここで、ポペット弁体240は、燃料の圧力変動により微小振幅の自励振動を生じ、その端面244bとオリフィス部材260との間の下流側空間211に導かれた燃料に脈動を与える。この脈動により、オリフィス261から噴射される燃料は、速度が変化して噴射されるため、噴霧化及び噴霧燃料の微粒化(粒径の微細化)が行われる。すなわち、構造の簡略化を達成しつつ、噴霧燃料の微粒化(粒径の微細化)を促進することができる。
次に、上記燃料噴射弁200を含む燃料噴射装置の全体の動作について説明する。
先ず、プランジャポンプ100においては、コイル107が通電されると電磁力が発生して、上方の休止位置にあるプランジャ101は、リターンスプリング105の付勢力に抗して下向きに移動し始めて、圧送室C内の燃料を加圧しつつ圧送行程を開始する。
そして、この圧送行程の初期領域においては、圧送される燃料が所定の圧力(与圧)以上になると第2弁体110が開弁して、ベーパ混じりの燃料が戻し通路111,107aに向け排出される。
先ず、プランジャポンプ100においては、コイル107が通電されると電磁力が発生して、上方の休止位置にあるプランジャ101は、リターンスプリング105の付勢力に抗して下向きに移動し始めて、圧送室C内の燃料を加圧しつつ圧送行程を開始する。
そして、この圧送行程の初期領域においては、圧送される燃料が所定の圧力(与圧)以上になると第2弁体110が開弁して、ベーパ混じりの燃料が戻し通路111,107aに向け排出される。
続いて、プランジャ101がさらに移動することにより圧送行程の後期領域に入ると、プランジャ101の側面が還流口104cを閉塞すると同時に、圧送室C内の燃料をさらに昇圧させる。そして、圧送室C内の燃料が所定の圧力に上昇した時点で、ボール弁体220が開弁し、所定圧力以上の燃料が、下流側の燃料通路210aに向けて流れ込む。
一方、コイル107への通電が断たれると、リターンスプリング105の付勢力により、プランジャ101は上方に向けて移動し始める。このとき、第1弁体109が開弁して吸引行程が開始され、燃料供給通路108a内の燃料が圧送室C内に吸引される。このとき、燃料に混入したベーパは、ベーパ分離フィルタ(不図示)により積極的に分離され、戻し通路111に向けて排出される。
一方、コイル107への通電が断たれると、リターンスプリング105の付勢力により、プランジャ101は上方に向けて移動し始める。このとき、第1弁体109が開弁して吸引行程が開始され、燃料供給通路108a内の燃料が圧送室C内に吸引される。このとき、燃料に混入したベーパは、ベーパ分離フィルタ(不図示)により積極的に分離され、戻し通路111に向けて排出される。
続いて、燃料噴射弁200においては、圧送室Cから吐出された燃料が所定の圧力以上に上昇した時点で、ボール弁体220が開弁し、その加圧燃料が、コイルバネ250の付勢力に抗してポペット弁体240を開弁させると同時に、燃料通路210a,210bを通って、下流側空間211に吐出される。
そして、燃料の圧力変動により、ポペット弁体240が自励振動を生じ、この自励振動により、下流側空間211に満たされた燃料が脈動させられる。すると、オリフィス261から噴射される燃料は速度に変化を生じるため、燃料の噴霧化と同時に噴霧燃料の微粒化が促進される。
すなわち、ポペット弁体240の自励振動がもたらす脈動とその下流側に位置するオリフィス261の作用により、噴霧燃料の微粒化(粒径の微細化)が促進される。したがって、この燃料噴射装置がエンジンの吸気管に設けられると、微粒化された燃料が偏り無く均一な状態で吸気通路内に噴射されることになる。
そして、燃料の圧力変動により、ポペット弁体240が自励振動を生じ、この自励振動により、下流側空間211に満たされた燃料が脈動させられる。すると、オリフィス261から噴射される燃料は速度に変化を生じるため、燃料の噴霧化と同時に噴霧燃料の微粒化が促進される。
すなわち、ポペット弁体240の自励振動がもたらす脈動とその下流側に位置するオリフィス261の作用により、噴霧燃料の微粒化(粒径の微細化)が促進される。したがって、この燃料噴射装置がエンジンの吸気管に設けられると、微粒化された燃料が偏り無く均一な状態で吸気通路内に噴射されることになる。
図4は、本発明に係る燃料噴射弁の他の実施形態を示す部分断面図である。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、ポペット弁体の一部及びオリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材260´は、図4に示すように、ポペット弁体240´の軸中心(中心軸L)に対応する位置に一つのオリフィス261を画定するように形成されている。
ポペット弁体240´は、図4に示すように、その端面244b´が、一つのオリフィス261に対向する中央部分を下流側に突出させて傾斜面をなすように(傾斜角度及び突出量の小さい円錐形状をなすように)形成されている。
この燃料噴射弁によれば、ポペット弁体240´が自励振動をして燃料に脈動を及ぼす際に、オリフィス261の上流側直近に位置する燃料の圧力が特に上昇するため、オリフィス261を挟んだ上流側と下流側の間の差圧が増加する。その結果、燃料の噴射速度が増加し、燃料の噴霧化及び微粒化が促進される。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、ポペット弁体の一部及びオリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材260´は、図4に示すように、ポペット弁体240´の軸中心(中心軸L)に対応する位置に一つのオリフィス261を画定するように形成されている。
ポペット弁体240´は、図4に示すように、その端面244b´が、一つのオリフィス261に対向する中央部分を下流側に突出させて傾斜面をなすように(傾斜角度及び突出量の小さい円錐形状をなすように)形成されている。
この燃料噴射弁によれば、ポペット弁体240´が自励振動をして燃料に脈動を及ぼす際に、オリフィス261の上流側直近に位置する燃料の圧力が特に上昇するため、オリフィス261を挟んだ上流側と下流側の間の差圧が増加する。その結果、燃料の噴射速度が増加し、燃料の噴霧化及び微粒化が促進される。
図5は、本発明に係る燃料噴射弁のさらに他の実施形態を示す部分断面図である。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、オリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材360は、図5に示すように、ノズル部材210の先端外周縁部に外嵌(嵌合)される環状の嵌合部360aと、嵌合部360aの内側の平板状に形成された領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対応する位置に配置された一つのオリフィス361と、オリフィス361の下流側に所定の長さに亘って内径が末広がり状に徐々に大きくなる円錐状の内周面をなす噴射通路362とを画定するように形成されている。そして、オリフィス部材360は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合(嵌合)されている。
この燃料噴射弁によれば、オリフィス361により噴射された流速の速い噴射燃料は、噴射通路362の円錐状の内周面に沿って円錐面をなす液膜状に噴射されるため、前述のように単にオリフィスから噴射される場合に比べて、より一層噴霧燃料の微粒化を促進できる。
ここで、噴射通路362すなわち円錐状の内周面の傾斜角度は、キャビテーションを発生する角度に設定して、積極的に気泡の発生を促し、この気泡を混合させることにより噴霧燃料の微粒化を促進させてもよい。尚、この場合、オリフィス部材360の材質としては、キャビテーションによる腐食に耐え得る材料を適用するのが好ましい。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、オリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材360は、図5に示すように、ノズル部材210の先端外周縁部に外嵌(嵌合)される環状の嵌合部360aと、嵌合部360aの内側の平板状に形成された領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対応する位置に配置された一つのオリフィス361と、オリフィス361の下流側に所定の長さに亘って内径が末広がり状に徐々に大きくなる円錐状の内周面をなす噴射通路362とを画定するように形成されている。そして、オリフィス部材360は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合(嵌合)されている。
この燃料噴射弁によれば、オリフィス361により噴射された流速の速い噴射燃料は、噴射通路362の円錐状の内周面に沿って円錐面をなす液膜状に噴射されるため、前述のように単にオリフィスから噴射される場合に比べて、より一層噴霧燃料の微粒化を促進できる。
ここで、噴射通路362すなわち円錐状の内周面の傾斜角度は、キャビテーションを発生する角度に設定して、積極的に気泡の発生を促し、この気泡を混合させることにより噴霧燃料の微粒化を促進させてもよい。尚、この場合、オリフィス部材360の材質としては、キャビテーションによる腐食に耐え得る材料を適用するのが好ましい。
図6は、本発明に係る燃料噴射弁のさらに他の実施形態を示す部分断面図である。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、オリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材460、図6に示すように、ノズル部材210の先端外周縁部に外嵌(嵌合)される環状の嵌合部460aと、嵌合部460aの内側の平板状に形成された領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対応する位置に配置された一つのオリフィス461と、オリフィス461の下流側においてオリフィス461と不連続となるより大きな内径にて所定の長さに亘って円筒状をなす拡径壁463とを画定するように形成されている。そして、オリフィス部材460は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合(嵌合)されている。
この燃料噴射弁によれば、オリフィス461から噴射された噴霧化及び微細化された燃料は、その噴霧燃料を取り囲むように周りに形成された円筒状の拡径壁463により拡散が防止される。したがって、この燃料噴射弁がエンジンの吸気管に適用された場合に、吸気通路内壁面等に燃料が付着するのを防止できる。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、オリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材460、図6に示すように、ノズル部材210の先端外周縁部に外嵌(嵌合)される環状の嵌合部460aと、嵌合部460aの内側の平板状に形成された領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対応する位置に配置された一つのオリフィス461と、オリフィス461の下流側においてオリフィス461と不連続となるより大きな内径にて所定の長さに亘って円筒状をなす拡径壁463とを画定するように形成されている。そして、オリフィス部材460は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合(嵌合)されている。
この燃料噴射弁によれば、オリフィス461から噴射された噴霧化及び微細化された燃料は、その噴霧燃料を取り囲むように周りに形成された円筒状の拡径壁463により拡散が防止される。したがって、この燃料噴射弁がエンジンの吸気管に適用された場合に、吸気通路内壁面等に燃料が付着するのを防止できる。
図7は、本発明に係る燃料噴射弁のさらに他の実施形態を示す部分断面図である。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、オリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材560は、図7に示すように、ノズル部材210の先端外周縁部に外嵌(嵌合)される環状の嵌合部560aと、嵌合部560aの内側の平板状に形成された領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対応する位置に配置された一つのオリフィス561と、オリフィス561の下流側に所定の長さに亘って内径が末広がり状に徐々に大きくなる円錐状の内周面をなす噴射通路562と、噴射通路562の外側において同心状でかつ噴射通路562よりも長い円筒状をなす拡径壁563とを画定するように形成されている。そして、オリフィス部材560は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合(嵌合)されている。
この燃料噴射弁によれば、オリフィス561により噴射された流速の速い噴射燃料は、噴射通路562の円錐状の内周面に沿って円錐面をなす液膜状に噴射されるため、前述のように単にオリフィスから噴射される場合に比べて、より一層噴霧燃料の微粒化を促進できる。また、噴射通路562を通って噴霧化及び微細化された燃料は、その噴霧燃料を取り囲むように周りに形成された円筒状の拡径壁563により拡散が防止される。したがって、この燃料噴射弁がエンジンの吸気管に適用された場合に、吸気通路内壁面等に燃料が付着するのを防止できる。
ここで、噴射通路562すなわち円錐状の内周面の傾斜角度は、キャビテーションを発生する角度に設定して、積極的に気泡の発生を促し、この気泡を混合させることにより噴霧燃料の微粒化を促進させてもよい。尚、この場合、オリフィス部材560の材質としては、キャビテーションによる腐食に耐え得る材料を適用するのが好ましい。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、オリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材560は、図7に示すように、ノズル部材210の先端外周縁部に外嵌(嵌合)される環状の嵌合部560aと、嵌合部560aの内側の平板状に形成された領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対応する位置に配置された一つのオリフィス561と、オリフィス561の下流側に所定の長さに亘って内径が末広がり状に徐々に大きくなる円錐状の内周面をなす噴射通路562と、噴射通路562の外側において同心状でかつ噴射通路562よりも長い円筒状をなす拡径壁563とを画定するように形成されている。そして、オリフィス部材560は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合(嵌合)されている。
この燃料噴射弁によれば、オリフィス561により噴射された流速の速い噴射燃料は、噴射通路562の円錐状の内周面に沿って円錐面をなす液膜状に噴射されるため、前述のように単にオリフィスから噴射される場合に比べて、より一層噴霧燃料の微粒化を促進できる。また、噴射通路562を通って噴霧化及び微細化された燃料は、その噴霧燃料を取り囲むように周りに形成された円筒状の拡径壁563により拡散が防止される。したがって、この燃料噴射弁がエンジンの吸気管に適用された場合に、吸気通路内壁面等に燃料が付着するのを防止できる。
ここで、噴射通路562すなわち円錐状の内周面の傾斜角度は、キャビテーションを発生する角度に設定して、積極的に気泡の発生を促し、この気泡を混合させることにより噴霧燃料の微粒化を促進させてもよい。尚、この場合、オリフィス部材560の材質としては、キャビテーションによる腐食に耐え得る材料を適用するのが好ましい。
図8は、本発明に係る燃料噴射弁のさらに他の実施形態を示す部分断面図である。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、オリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材660は、図8に示すように、ノズル部材210の先端外周縁部に外嵌(嵌合)される環状の嵌合部660aと、嵌合部660aの内側の平板状に形成された領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対応する位置に配置された一つのオリフィス661と、オリフィス661の下流側において所定の長さに亘って形成され所定の内径をなす円筒状の噴射通路662と、噴射通路662の内壁面に開口してアシスト空気を導く複数のアシスト空気通路664とを画定するように形成されている。尚、このアシスト空気通路664は、上流側に形成されたアシスト空気通路664´に連通している。そして、オリフィス部材660は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合(嵌合)されている。
この燃料噴射弁によれば、オリフィス661を通過して噴霧化及び微粒化された燃料は、噴射通路662内において、アシスト空気通路664を通って導かれたアシスト空気により、燃料がさらに攪拌されて、噴霧燃料の微粒化がさらに促進される。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、オリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材660は、図8に示すように、ノズル部材210の先端外周縁部に外嵌(嵌合)される環状の嵌合部660aと、嵌合部660aの内側の平板状に形成された領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対応する位置に配置された一つのオリフィス661と、オリフィス661の下流側において所定の長さに亘って形成され所定の内径をなす円筒状の噴射通路662と、噴射通路662の内壁面に開口してアシスト空気を導く複数のアシスト空気通路664とを画定するように形成されている。尚、このアシスト空気通路664は、上流側に形成されたアシスト空気通路664´に連通している。そして、オリフィス部材660は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合(嵌合)されている。
この燃料噴射弁によれば、オリフィス661を通過して噴霧化及び微粒化された燃料は、噴射通路662内において、アシスト空気通路664を通って導かれたアシスト空気により、燃料がさらに攪拌されて、噴霧燃料の微粒化がさらに促進される。
図9は、図8に示す燃料噴射弁の噴射通路を変更した変形例である。
すなわち、この実施形態においては、オリフィス部材660の噴射通路662´が、内径が末広がり状に徐々に大きくなる円錐状の内周面をなすように形成されている。
この燃料噴射弁によれば、オリフィス661から噴射された燃料は、噴射通路662´の円錐状の内周面に沿って円錐面をなす液膜状に噴射され、さらに、噴射通路662´内においてアシスト空気通路664を通って導かれたアシスト空気によりさらに攪拌されるため、噴霧燃料の微粒化がより一層促進される。
ここで、噴射通路662´すなわち円錐状の内周面の傾斜角度は、キャビテーションを発生する角度に設定して、積極的に気泡の発生を促し、この気泡を混合させることにより噴霧燃料の微粒化を促進させてもよい。尚、この場合、オリフィス部材660の材質としては、キャビテーションによる腐食に耐え得る材料を適用するのが好ましい。
すなわち、この実施形態においては、オリフィス部材660の噴射通路662´が、内径が末広がり状に徐々に大きくなる円錐状の内周面をなすように形成されている。
この燃料噴射弁によれば、オリフィス661から噴射された燃料は、噴射通路662´の円錐状の内周面に沿って円錐面をなす液膜状に噴射され、さらに、噴射通路662´内においてアシスト空気通路664を通って導かれたアシスト空気によりさらに攪拌されるため、噴霧燃料の微粒化がより一層促進される。
ここで、噴射通路662´すなわち円錐状の内周面の傾斜角度は、キャビテーションを発生する角度に設定して、積極的に気泡の発生を促し、この気泡を混合させることにより噴霧燃料の微粒化を促進させてもよい。尚、この場合、オリフィス部材660の材質としては、キャビテーションによる腐食に耐え得る材料を適用するのが好ましい。
図10は、本発明に係る燃料噴射弁のさらに他の実施形態を示す部分断面図である。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、ノズル部材及びオリフィス部材が変更されている。
ノズル部材210´は、図10に示すように、前述の燃料通路210a,210b及び弁座210cに続けて、内径が弁部244の外径より拡径された燃料通路210b´、燃料通路210b´の内径よりも大きい内径に形成されて先端にて開口する(すなわち、燃料通路210b´よりも拡大した凹状空間により画定される)噴射口210d等を画定するように形成されている。
オリフィス部材760は、図10に示すように、ノズル部材210の噴射口210dを画定する凹状空間に嵌め込まれる(嵌合される)環状の嵌合部760aと、嵌合部760aの内側の平板状に形成された領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対して対称(線対称又は点対称)的な位置に配置された複数のオリフィス761とを画定するように形成されている。そして、オリフィス部材760は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合されている(嵌め込まれている)。
ここでは、弁部244の端面とオリフィス部材760により挟まれる燃料通路210b´の狭い空間において、ポペット弁体240の移動を許容すると共に、燃料噴射の際に微小振幅の自励振動により燃料に脈動を与える下流側空間211を画定している。
これによれば、前述の実施形態に比べて、下側空間211が小さく画定されるため、燃料噴射後のキーオフ時に燃料が溜まって生じる後垂れを防止することができる。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、ノズル部材及びオリフィス部材が変更されている。
ノズル部材210´は、図10に示すように、前述の燃料通路210a,210b及び弁座210cに続けて、内径が弁部244の外径より拡径された燃料通路210b´、燃料通路210b´の内径よりも大きい内径に形成されて先端にて開口する(すなわち、燃料通路210b´よりも拡大した凹状空間により画定される)噴射口210d等を画定するように形成されている。
オリフィス部材760は、図10に示すように、ノズル部材210の噴射口210dを画定する凹状空間に嵌め込まれる(嵌合される)環状の嵌合部760aと、嵌合部760aの内側の平板状に形成された領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対して対称(線対称又は点対称)的な位置に配置された複数のオリフィス761とを画定するように形成されている。そして、オリフィス部材760は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合されている(嵌め込まれている)。
ここでは、弁部244の端面とオリフィス部材760により挟まれる燃料通路210b´の狭い空間において、ポペット弁体240の移動を許容すると共に、燃料噴射の際に微小振幅の自励振動により燃料に脈動を与える下流側空間211を画定している。
これによれば、前述の実施形態に比べて、下側空間211が小さく画定されるため、燃料噴射後のキーオフ時に燃料が溜まって生じる後垂れを防止することができる。
図11は、本発明に係る燃料噴射弁のさらに他の実施形態を示す部分断面図である。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図10に示す実施形態に対して、オリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材860は、図11に示すように、ノズル部材210の噴射口210dを画定する凹状空間に嵌め込まれる(嵌合される)環状の嵌合部860aと、ポペット弁体240の端面と対向する領域においてポペット弁体240の開弁を許容するべく下向きに窪む凹部860bと、凹部860b内の平板状に形成された底領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対して対称(線対称又は点対称)的な位置に配置された複数のオリフィス861とを画定するように形成されている。そして、オリフィス部材860は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合されている(嵌め込まれている)。
ここでは、弁部244の端面と燃料通路210b´とオリフィス部材860の凹部860bにより画定される狭い空間において、ポペット弁体240の移動を許容すると共に、燃料噴射の際に微小振幅の自励振動により燃料に脈動を与える下流側空間211を画定している。
これによれば、前述の図10に示す実施形態と同様に、下側空間211が小さく画定されるため、燃料噴射後のキーオフ時に燃料が溜まって生じる後垂れを防止することができる。また、凹部860bの深さを適宜設定することにより、下側空間211を最適な容積となるように形成することができる。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図10に示す実施形態に対して、オリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材860は、図11に示すように、ノズル部材210の噴射口210dを画定する凹状空間に嵌め込まれる(嵌合される)環状の嵌合部860aと、ポペット弁体240の端面と対向する領域においてポペット弁体240の開弁を許容するべく下向きに窪む凹部860bと、凹部860b内の平板状に形成された底領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対して対称(線対称又は点対称)的な位置に配置された複数のオリフィス861とを画定するように形成されている。そして、オリフィス部材860は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合されている(嵌め込まれている)。
ここでは、弁部244の端面と燃料通路210b´とオリフィス部材860の凹部860bにより画定される狭い空間において、ポペット弁体240の移動を許容すると共に、燃料噴射の際に微小振幅の自励振動により燃料に脈動を与える下流側空間211を画定している。
これによれば、前述の図10に示す実施形態と同様に、下側空間211が小さく画定されるため、燃料噴射後のキーオフ時に燃料が溜まって生じる後垂れを防止することができる。また、凹部860bの深さを適宜設定することにより、下側空間211を最適な容積となるように形成することができる。
図12は、本発明に係る燃料噴射弁のさらに他の実施形態を示す部分断面図である。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、オリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材960は、図12に示すように、ノズル部材210の噴射口210dを画定する凹状空間に嵌め込まれる(嵌合される)環状の内側嵌合部960aと、ポペット弁体240の端面と対向する領域においてポペット弁体240の開弁を許容するべく下向きに窪む凹部960bと、ノズル部材210の先端外周縁部に外嵌(嵌合)される環状の外側嵌合部960cと、凹部960b内の平板状に形成された底領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対して対称(線対称又は点対称)的な位置に配置された複数のオリフィス961を画定するように形成されている。そして、オリフィス部材960は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合されている(嵌め込まれている)。
ここでは、弁部244の端面とオリフィス部材960の凹部960bにより画定される狭い空間において、ポペット弁体240の移動を許容すると共に、燃料噴射の際に微小振幅の自励振動により燃料に脈動を与える下流側空間211を画定している。
これによれば、前述の図11に示す実施形態と同様に、下側空間211が小さく画定されるため、燃料噴射後のキーオフ時に燃料が溜まって生じる後垂れを防止することができる。また、凹部960bの深さを適宜設定することにより、下側空間211を最適な容積となるように形成することができる。
さらに、オリフィス部材960が、内側嵌合部960a及び外側嵌合部960cを介してノズル部材210の先端に結合(嵌合)されているため、接合面積を十分に確保でき、より堅固に結合(嵌合)することができる。
この実施形態に係る燃料噴射弁では、前述の図3に示す実施形態に対して、オリフィス部材が変更されている。
オリフィス部材960は、図12に示すように、ノズル部材210の噴射口210dを画定する凹状空間に嵌め込まれる(嵌合される)環状の内側嵌合部960aと、ポペット弁体240の端面と対向する領域においてポペット弁体240の開弁を許容するべく下向きに窪む凹部960bと、ノズル部材210の先端外周縁部に外嵌(嵌合)される環状の外側嵌合部960cと、凹部960b内の平板状に形成された底領域においてポペット弁体240の軸中心(中心軸L)に対して対称(線対称又は点対称)的な位置に配置された複数のオリフィス961を画定するように形成されている。そして、オリフィス部材960は、噴射口210dを塞ぐようにノズル部材210の先端に結合されている(嵌め込まれている)。
ここでは、弁部244の端面とオリフィス部材960の凹部960bにより画定される狭い空間において、ポペット弁体240の移動を許容すると共に、燃料噴射の際に微小振幅の自励振動により燃料に脈動を与える下流側空間211を画定している。
これによれば、前述の図11に示す実施形態と同様に、下側空間211が小さく画定されるため、燃料噴射後のキーオフ時に燃料が溜まって生じる後垂れを防止することができる。また、凹部960bの深さを適宜設定することにより、下側空間211を最適な容積となるように形成することができる。
さらに、オリフィス部材960が、内側嵌合部960a及び外側嵌合部960cを介してノズル部材210の先端に結合(嵌合)されているため、接合面積を十分に確保でき、より堅固に結合(嵌合)することができる。
上記実施形態においては、本発明の燃料噴射弁200を備える燃料噴射装置の駆動ユニットとして、プランジャポンプ100を組み合わせた場合を示したが、これに限定されるものではなく、その他の駆動ユニットとの組み合わせにおいて本発明の燃料噴射弁を採用してもよい。
上記実施形態においては、端面244bが略平坦に形成されたポペット弁体240に対して、複数のオリフィス261を画定するオリフィス部材260を組み合わせた場合を示したが、これに限定されるものではなく、軸中心(中心軸L)に対応する位置に形成された一つのオリフィスをもつオリフィス部材を組み合わせてもよい。
上記実施形態においては、端面244bが略平坦に形成されたポペット弁体240に対して、複数のオリフィス261を画定するオリフィス部材260を組み合わせた場合を示したが、これに限定されるものではなく、軸中心(中心軸L)に対応する位置に形成された一つのオリフィスをもつオリフィス部材を組み合わせてもよい。
以上述べたように、本発明の燃料噴射弁は、小型化、構造の簡略化等を達成しつつ、燃料が吸気通路の内壁面等に付着するのを防止でき、燃料噴射後(キーオフ時)の後垂れを防止でき、燃料の噴霧化、噴霧燃料の微粒化(粒径の微細化)等が確実に行われるため、二輪車等に搭載される小排気量のエンジンの燃料噴射弁として適用できるのは勿論のこと、小型化が要求されないエンジン、二輪車以外の車両あるいはその他の機械に搭載されるエンジンの燃料噴射弁としても有用である。
Claims (11)
- 燃料通路及び前記燃料通路より拡大した凹状空間により画定される噴射口を有するノズル部材と、前記燃料通路の上流側を向く略円錐面状のシール面及び下流側を向く端面を有し前記燃料通路を開閉自在に往復動するポペット弁体と、前記ポペット弁体を閉弁方向に付勢するバネとを備え、
前記ノズル部材には、前記ポペット弁体の下流側において、前記噴射口を塞ぐと共に前記噴射口よりも小径のオリフィスを画定するオリフィス部材が設けられている、
ことを特徴とする燃料噴射弁。 - 前記オリフィス部材は、複数のオリフィスを有する、
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の燃料噴射弁。 - 前記オリフィス部材は、前記ポペット弁体の軸中心に対応する位置に形成された一つのオリフィスを有し、
前記ポペット弁体の端面は、前記オリフィスに対向する中央部分が突出した傾斜面をなすように形成されている、
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の燃料噴射弁。 - 前記オリフィス部材は、前記ポペット弁体の軸中心に対応する位置に形成された一つのオリフィスと、前記オリフィスの下流側に所定の長さに亘って内径が末広がり状に徐々に大きくなる円錐状の内周面をなすように形成された噴射通路とを含む、
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の燃料噴射弁。 - 前記オリフィス部材は、前記ポペット弁体の軸中心に対応する位置に形成された一つのオリフィスと、前記オリフィスの下流側において前記オリフィスと不連続となる内径にて所定の長さに亘って形成された拡径壁とを含む、
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の燃料噴射弁。 - 前記オリフィス部材は、前記ポペット弁体の軸中心に対応する位置に形成された一つのオリフィスと、前記オリフィスの下流側に所定の長さに亘って内径が末広がり状に徐々に大きくなる円錐状の内周面をなすように形成された噴射通路と、前記前記噴射通路の外側に同心状にかつ前記噴射通路よりも長く形成された拡径壁とを含む、
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の燃料噴射弁。 - 前記オリフィス部材は、前記ポペット弁体の軸中心に対応する位置に形成された一つのオリフィスと、前記オリフィスの下流側において所定の長さに亘って形成され所定の内径をなす噴射通路と、前記噴射通路の内壁面に開口してアシスト空気を導くアシスト空気通路とを含む、
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の燃料噴射弁。 - 前記噴射通路は、内径が末広がり状に徐々に大きくなる円錐状の内周面をなすように形成されている、
ことを特徴とする請求の範囲第7項に記載の燃料噴射弁。 - 前記オリフィス部材は、前記ノズル部材の噴射口を画定する凹状空間内に嵌め込まれている、
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の燃料噴射弁。 - 前記オリフィス部材は、前記ポペット弁体の端面に対向する領域において、前記ポペット弁体の開弁を許容すると共に前記オリフィスを画定する凹部を有する、
ことを特徴とする請求の範囲第9項に記載の燃料噴射弁。 - 前記オリフィス部材は、前記ノズル部材の噴射口を画定する凹状空間内に嵌め込まれる環状の内側嵌合部と、前記ノズル部材の先端外周縁に外嵌される環状の外側嵌合部を有する、
ことを特徴とする請求の範囲第10項に記載の燃料噴射弁。
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